IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 古河電気工業株式会社の特許一覧 ▶ 古河AS株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-ハーネス配索構造 図1
  • 特開-ハーネス配索構造 図2
  • 特開-ハーネス配索構造 図3
  • 特開-ハーネス配索構造 図4
  • 特開-ハーネス配索構造 図5
  • 特開-ハーネス配索構造 図6
  • 特開-ハーネス配索構造 図7
  • 特開-ハーネス配索構造 図8
  • 特開-ハーネス配索構造 図9
  • 特開-ハーネス配索構造 図10
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022148785
(43)【公開日】2022-10-06
(54)【発明の名称】ハーネス配索構造
(51)【国際特許分類】
   B60N 2/90 20180101AFI20220929BHJP
   B60R 16/02 20060101ALI20220929BHJP
【FI】
B60N2/90
B60R16/02 620Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021050602
(22)【出願日】2021-03-24
(71)【出願人】
【識別番号】000005290
【氏名又は名称】古河電気工業株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】391045897
【氏名又は名称】古河AS株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100121603
【弁理士】
【氏名又は名称】永田 元昭
(74)【代理人】
【識別番号】100141656
【弁理士】
【氏名又は名称】大田 英司
(74)【代理人】
【識別番号】100182888
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 弘
(74)【代理人】
【識別番号】100196357
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 吉章
(74)【代理人】
【識別番号】100067747
【弁理士】
【氏名又は名称】永田 良昭
(72)【発明者】
【氏名】伊東 真之
(72)【発明者】
【氏名】浅野 健一
(72)【発明者】
【氏名】宮島 美香
【テーマコード(参考)】
3B087
【Fターム(参考)】
3B087DE09
(57)【要約】
【課題】固定部から可動部に延設されたハーネスの余長部分が引っ掛かったり捻じれたりしないハーネス配索構造を提供する。
【解決手段】シートクッション2に対してシートバック3を傾倒可能とした車両用シート1のハーネス配索構造6は、シートクッション2に配索されるクッション側ハーネス7と、シートバック3に配索されるバック側ハーネス8と、クッション側ハーネス7及びバック側ハーネス8を連結するハーネス連結体9とを有している。そして、ハーネス連結体9は、クッション側ハーネス7に接続される接続コネクタ91と、バック側ハーネス8に接続される接続コネクタ92と、接続コネクタ91と接続コネクタ92とを導電可能に連結する中間ハーネス93と、接続コネクタ92を回動可能に支持する回動支持部94とを有する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定部に対して可動部を傾倒可能とした構造物のハーネス配索構造であって、
前記固定部に配索される固定側ハーネスと、
前記可動部に配索される可動側ハーネスと、
前記固定側ハーネス及び前記可動側ハーネスを連結するハーネス連結体とを有し、
前記ハーネス連結体は、
前記固定側ハーネスに接続される固定側接続部と、
前記可動側ハーネスに接続される可動側接続部と、
前記固定側接続部と前記可動側接続部とを導電可能に連結する中間ハーネスと、
前記固定側接続部及び前記可動側接続部の少なくとも一方を回動可能に支持する回動支持部とを有する
ハーネス配索構造。
【請求項2】
前記可動部が傾倒軸を中心に傾倒するものとされ、
前記回動支持部は、
前記傾倒軸に対して平行な支持軸を有し、
前記中間ハーネスが前記支持軸の外回り経路を通って配索された
請求項1に記載のハーネス配索構造。
【請求項3】
前記回動支持部は、
前記支持軸によって回動可能に支持される回動腕を有し、
前記固定側接続部及び前記可動側接続部のいずれか一方が前記回動腕に固定された
請求項2に記載のハーネス配索構造。
【請求項4】
前記ハーネス連結体は、
前記固定側接続部及び前記可動側接続部の両横方側に配置される一対の横壁部を有し、
前記中間ハーネスが一対の前記横壁部の間を通って配索された
請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のハーネス配索構造。
【請求項5】
前記ハーネス連結体は、
一対の前記横壁部によって形成された開口を覆う遮蔽部を有し、
前記遮蔽部が前記固定側接続部又は前記可動側接続部の回動に応じて変形あるいは摺動する
請求項4に記載のハーネス配索構造。
【請求項6】
前記固定側ハーネス及び前記可動側ハーネスが複数の電線で構成された
請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のハーネス配索構造。
【請求項7】
前記中間ハーネスが扁平状に配置された複数の電線あるいは扁平状に一体化された電線で構成された
請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のハーネス配索構造。
【請求項8】
前記固定側接続部及び前記可動側接続部が差込嵌合コネクタである
請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のハーネス配索構造。
【請求項9】
前記固定部がシートクッションであり、
前記可動部がシートバックであり、
前記構造物が前記シートクッションに対して前記シートバックを傾倒可能としたシートである
請求項1乃至請求項8のいずれかに記載のハーネス配索構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、固定部に対して可動部を傾倒可能とした構造物のハーネス配索構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、固定部に対して可動部を傾倒可能とした構造物であって、可動部に電装品を組み込んだものが存在している(特許文献1及び特許文献2参照)。電装品に対しては、固定部から可動部に延設されたハーネスを介して給電が行われる。
【0003】
ところで、このような構造物においては、固定部に対して可動部を傾倒すると、ハーネスの湾曲形状が変化する。そのため、可動部の傾倒動作に応じて適宜に追従できるよう、ハーネスの湾曲部分にある程度の余長をもたせている。そこで、固定部から可動部に延設されたハーネスの余長部分が引っ掛かったり捻じれたりしないハーネス配索構造が求められていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011-142727号公報
【特許文献2】特開2010-6179号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この発明は、固定部から可動部に延設されたハーネスの余長部分が引っ掛かったり捻じれたりしないハーネス配索構造を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、固定部に対して可動部を傾倒可能とした構造物のハーネス配索構造であって、前記固定部に配索される固定側ハーネスと、前記可動部に配索される可動側ハーネスと、前記固定側ハーネス及び前記可動側ハーネスを連結するハーネス連結体とを有し、前記ハーネス連結体は、前記固定側ハーネスに接続される固定側接続部と、前記可動側ハーネスに接続される可動側接続部と、前記固定側接続部と前記可動側接続部とを導電可能に連結する中間ハーネスと、前記固定側接続部及び前記可動側接続部の少なくとも一方を回動可能に支持する回動支持部とを有することを特徴としている。
【0007】
なお、本発明における構造物とは、シートクッションに対してシートバックを傾倒可能としたシートやシートクッションに対してオットマンを傾倒可能としたシートのほか、走行車両におけるグローブボックスやコンソールボックス等を含む概念である。このように、本発明における構造物とは、一方の構成要素に対して他方の構成要素を傾倒可能としたものといえる。そのため、両構成要素の関係性に基づいて、一方の構成要素を固定部と表し、他方の構成要素を可動部と表した。したがって、固定部は、その位置や姿勢を不変とする意味ではなく、単に傾倒可能な可動部の対であることを意味している。したがって、例えば、構造物がシートである場合において、固定部であるシートクッションが前後にスライド等するものであってもよい。
【0008】
この発明により、固定部から可動部に延設されたハーネスの余長部分が引っ掛かったり捻じれたりすることを防止できる。
詳述すると、本願発明に係るハーネス配索構造は、固定側ハーネス及び可動側ハーネスを連結するハーネス連結体を備えている。そして、ハーネス連結体は、固定側ハーネスに接続される固定側接続部と、可動側ハーネスに接続される可動側接続部と、固定側接続部と可動側接続部とを導電可能に連結する中間ハーネスと、固定側接続部及び可動側接続部の少なくとも一方を回動可能に支持する回動固定部とを有している。そのため、可動部の傾倒動作に応じて固定側接続部及び可動側接続部の少なくとも一方を回動させることができる。したがって、中間ハーネスの湾曲形状に適した位置で、この湾曲部分の固定部側端部と可動部側端部を支持できる。つまりは、固定部から可動部に延設されたハーネスの余長部分を案内し、余長部分が引っ掛かったり捻じれたりすることを防止できる。
【0009】
この発明の態様として、前記可動部が傾倒軸を中心に傾倒するものとされ、前記回動支持部は、前記傾倒軸に対して平行な支持軸を有し、前記中間ハーネスが前記支持軸の外回り経路を通って配索されてもよい。
なお、本発明における外周り経路とは、固定側接続部と可動側接続部を結ぶ二つの経路のうち、支持軸を回り込む側の経路を意味する。
【0010】
この発明により、可動部が一方側へ傾倒して中間ハーネスの余長が減少した場合、中間ハーネスの湾曲部分が支持軸の外周面に当接するとしてもよい。中間ハーネスの湾曲部分が支持軸の外周面に当接すれば、中間ハーネスの湾曲部分が局所的に折れ曲がらず、支持軸の外周面に沿って曲げ返されるので、中間ハーネスの一部に負荷(曲げ応力)が集中することを防止できる。さらに、可動部が他方側へ傾倒して中間ハーネスの余長が増加した場合、中間ハーネスの湾曲部分が支持軸から遠ざかる。したがって、中間ハーネスの湾曲部分が支持軸に当接せず、自然な円弧状に維持されるので、中間ハーネスの一部に負荷(曲げ応力)が集中することを防止できる。
【0011】
またこの発明の態様として、前記回動支持部は、前記支持軸によって回動可能に支持される回動腕を有し、前記固定側接続部及び前記可動側接続部のいずれか一方が前記回動腕に固定されてもよい。
【0012】
この発明により、可動部がいずれの方向へ傾倒しても、回動腕に固定された接続部(固定側接続部及び可動側接続部のいずれか一方)と、この接続部に接続されたハーネス(固定側ハーネス又は可動側ハーネス)の長手方向の位置関係が変化しない。したがって、中間ハーネスの余長が減少した場合であっても、接続部に接続されたハーネスが引っ張られない。反対に、中間ハーネスの余長が増加した場合であっても、接続部に接続されたハーネスが弛まない。
【0013】
またこの発明の態様として、前記ハーネス連結体は、前記固定側接続部及び前記可動側接続部の両横方側に配置される一対の横壁部を有し、前記中間ハーネスが一対の前記横壁部の間を通って配索されてもよい。
【0014】
この発明により、固定側接続部及び可動側接続部の両横方側ならびに中間ハーネスの両横方側が一対の横壁部によって覆われる。したがって、可動部の傾倒によって中間ハーネスの湾曲形状が変化する際に、中間ハーネスが横方側へズレないように案内することができる。また、ハーネス連結体の横方側から塵や埃が侵入したり水滴が浸入したりすることも防止できる。さらに、中間ハーネスの露出を防いで美観が損なわれることを防止できる。さらに、使用者等が横方側から中間ハーネスに触れてしまうことを防止できる。
【0015】
またこの発明の態様として、前記ハーネス連結体は、一対の前記横壁部によって形成された開口を覆う遮蔽部を有し、前記遮蔽部が前記固定側接続部又は前記可動側接続部の回動に応じて変形あるいは摺動してもよい。
【0016】
この発明により、一対の横壁部によって形成された開口が遮蔽部によって覆われる。したがって、開口から塵や埃が侵入したり水滴が浸入したりすることを防止できる。また、遮蔽部が固定側接続部又は可動側接続部の回動に応じて変形あるいは摺動するので、回動位置に関わらず、開口から塵や埃が侵入したり水滴が浸入したりすることを防止できる。さらに、中間ハーネスの露出を防いで美観が損なわれることを防止できる。さらに、使用者等が開口から中間ハーネスに触れてしまうことを防止できる。
【0017】
またこの発明の態様として、前記固定側ハーネス及び前記可動側ハーネスが複数の電線で構成されてもよい。
なお、本発明における電線とは、一般的な丸断面形状の電線のほか、いわゆるリボン電線やフレキシブルフラットケーブル等のあらゆる種類の電線を含む概念である。
【0018】
この発明により、固定側ハーネスを構成する電線と可動側ハーネスを構成する電線の自由度が高まる。したがって、生産性を向上させることができる。また、電線の種類を問わないので、選択によってはコストを低減させることもできる。
【0019】
またこの発明の態様として、前記中間ハーネスが扁平状に配置された複数の電線あるいは扁平状に一体化された電線で構成されてもよい。
なお、本発明における電線とは、一般的な丸断面形状の電線のほか、いわゆるリボン電線やフレキシブルフラットケーブル等のあらゆる種類の電線を含む概念である。
【0020】
この発明により、中間ハーネスの湾曲部分における内周側を通る電線と外周側を通る電線の周長差を小さく抑えることができる。したがって、電線が引っ張られたり弛んだりして負荷(引張応力や圧縮応力)がかかることを防止できる。
【0021】
またこの発明の態様として、前記固定側接続部及び前記可動側接続部が差込嵌合コネクタであってもよい。
なお、本発明における差込嵌合コネクタとは、相手側のコネクタに対して差し込むことで嵌合され、電線同士が電気的に接続されるものを指す。
【0022】
この発明により、本構造物の組立工程における固定部に可動部を取り付ける際に、固定側ハーネスと中間ハーネスならびに可動側ハーネスと中間ハーネスを容易に接続することができる。したがって、生産性を向上させることができる。
【0023】
またこの発明の態様として、前記固定部がシートクッションであり、前記可動部がシートバックであり、前記構造物が前記シートクッションに対して前記シートバックを傾倒可能としたシートであってもよい。
なお、本発明におけるシートとは、車両用シートのほか、いわゆるマッサージシート等のあらゆる種類のシートを含む概念である。
【0024】
この発明により、前述した効果と同じ効果をシートに対しても得ることができる。例えば、固定部であるシートクッションから可動部であるシートバックに延設されたハーネスの余長部分を案内し、余長部分が引っ掛かったり捻じれたりすることを防止できる。
【発明の効果】
【0025】
この発明により、固定部から可動部に延設されたハーネスの余長部分が引っ掛かったり捻じれたりすることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】車両用シートを示す斜視図。
図2】車両用シートの内部構造を示す斜視図。
図3】ハーネス連結体を示す斜視図。
図4】ハーネス連結体の内部構造を示す斜視図。
図5】ハーネス連結体の内部構造を示す側面図。
図6】シートバックが前方側に倒れる場合のハーネス連結体の動作態様を示す説明図。
図7】シートバックが後方側に倒れる場合のハーネス連結体の動作態様を示す説明図。
図8】他の実施形態に係るハーネス連結体の内部構造を示す側面図。
図9】他の実施形態に係るハーネス連結体の内部構造を示す側面図。
図10】他の実施形態に係るハーネス連結体の内部構造を示す側面図。
【発明を実施するための形態】
【0027】
この発明の一実施例を図面に基づいて詳述する。
本願においては、全ての図面で車両用シート1の方向を示している。詳しくは矢印Fが前方側を示し、矢印Bが後方側を示し、矢印Rが右方側を示し、矢印Lが左方側を示している。そして、矢印Uが上方側を示し、矢印Dが下方側を示している。
【0028】
図1は車両用シート1を示す斜視図であり、図2は車両用シート1の内部構造を示す斜視図である。また、図3はハーネス連結体9を示す斜視図であり、図4はハーネス連結体9の内部構造を示す斜視図であり、図5はハーネス連結体9の内部構造を示す側面図である。さらに、図6はシートバック3が前方側に倒れる場合のハーネス連結体9の動作態様を示す説明図であり、図7はシートバック3が後方側に倒れる場合のハーネス連結体9の動作態様を示す説明図である。
【0029】
図1に示すように、車両用シート1は、乗員の尻部を支持するシートクッション2と、乗員の背部を支持するシートバック3と、乗員の頭部を支持するヘッドレスト4とを有している。
【0030】
図2に示すように、シートクッション2は、その内部にクッションフレーム20を備えている。また、シートバック3は、その内部にバックフレーム30を備えている。以下に、クッションフレーム20とバックフレーム30について説明する。その後、バックフレーム30に取り付けられた図示しない電装品(ヒーター等)に対して給電を行うハーネス配索構造6について説明する。
【0031】
クッションフレーム20は、一対のサイドフレーム21と、一対のサイドフレーム21を連結するフロントパイプ22と、同じく一対のサイドフレーム21を連結するリアパイプ23とを有している。また、クッションフレーム20は、図示しないウレタンフォームを支持するとともに、反発力を発揮するクッションスプリング24を有している。
【0032】
また、それぞれのサイドフレーム21の後方側端部には、略半円板状のシートバック支持部211が形成されている。シートバック支持部211の中央部分には、対向するシートバック支持部211に向かって突出する傾倒軸25が固定されている。
【0033】
バックフレーム30は、一対のサイドフレーム31と、一対のサイドフレーム31を連結するロワパイプ32と、同じく一対のサイドフレーム31を連結するアッパーパイプ33とを有している。また、バックフレーム30は、図示しないウレタンフォームを支持するとともに、反発力を発揮するクッションスプリング34を有している。
【0034】
また、それぞれのサイドフレーム31の下方側端部には、略半円板状のシートバック連結部311が形成されている。シートバック連結部311の中央部分には、適宜な大きさの貫通孔が設けられており、この貫通孔には、前述した傾倒軸25が挿通されている。
【0035】
このような構成により、シートクッション2に対してシートバック3を傾倒可能とすることができる(図1における矢印R参照)。すなわち、傾倒軸25を中心としてバックフレーム30を前方側に倒すことができる(図2における矢印R参照)。また、傾倒軸25を中心としてバックフレーム30を後方側に倒すことができる(図2における矢印R参照)。
【0036】
図3から図5に示すように、ハーネス配索構造6は、シートクッション2の内部に配索されるクッション側ハーネス7と、シートバック3の内部に配索されるバック側ハーネス8と、クッション側ハーネス7とバック側ハーネス8を連結するハーネス連結体9とを有している。ハーネス連結体9は、クッションフレーム20の内側に配置されているが、クッションフレーム20の外側に配置されてもよい。
【0037】
クッション側ハーネス7は、複数の電線70で構成されている。クッション側ハーネス7は、その先端部に図示しない電源(バッテリー等)が接続され、その後端部に接続コネクタ71が取り付けられている。また、バック側ハーネス8も、複数の電線80で構成されている。バック側ハーネス8は、その先端部に接続コネクタ82が取り付けられ、その後端部に図示しない電装品(ヒーター等)が接続されている。
【0038】
ハーネス連結体9は、接続コネクタ91と、接続コネクタ92と、接続コネクタ91と接続コネクタ92とを導電可能に連結する中間ハーネス93とを有している。また、ハーネス連結体9は、接続コネクタ92を回動可能に支持する回動支持部94を有している。なお、ハーネス連結体9は、回動支持部94の支持軸941がリアパイプ23に挿通された構造となっているが、かかる構造に限定するものではない。以下に、ハーネス連結体9を構成する各構成要素について詳しく説明する。
【0039】
接続コネクタ91は、クッション側ハーネス7の接続コネクタ71に接続される。接続コネクタ91は、各電線(後述するフレキシブルフラットケーブル930)に装着された接続端子を保持するハウジング911を備えており、このハウジング911は、接続コネクタ71のハウジング711に差し込まれることで嵌合する。そして、ハウジング911とハウジング711が適切に嵌合すると、中間ハーネス93の各電線(ここではフレキシブルフラットケーブル930)がクッション側ハーネス7の各電線70に電気的に接続される。こうして、接続コネクタ91は、クッション側ハーネス7に接続されることとなる。
【0040】
接続コネクタ92は、バック側ハーネス8の接続コネクタ82に接続される。接続コネクタ92は、各電線(後述するフレキシブルフラットケーブル930)に装着された接続端子を保持するハウジング921を備えており、このハウジング921は、接続コネクタ82のハウジング821に差し込まれることで嵌合する。そして、ハウジング921とハウジング821が適切に嵌合すると、中間ハーネス93の各電線(ここではフレキシブルフラットケーブル930)がバック側ハーネス8の各電線80に電気的に接続される。こうして、接続コネクタ92は、バック側ハーネス8に接続されることとなる。
【0041】
中間ハーネス93は、複数枚のフレキシブルフラットケーブル930を重ね合わせたものである。フレキシブルフラットケーブル930は、平行に並べた帯状の導電体をシート状の絶縁体で挟み込んだ構造となっている。前述した接続コネクタ91がクッション側ハーネス7に接続され、前述した接続コネクタ92がバック側ハーネス8に接続されると、これらのハーネス(クッション側ハーネス7とバック側ハーネス8と中間ハーネス93)が一のハーネスとして機能することとなる。なお、フレキシブルフラットケーブル930は、薄く湾曲自在であることから、湾曲形状が繰り返し変化する部分に用いられる。
【0042】
回動支持部94は、接続コネクタ92を回動可能に支持するものである。回動支持部94は、傾倒軸25に対して平行な支持軸941と、支持軸941に回動可能に支持された回動腕942とを有している。支持軸941は、円柱状に形成されており、回動腕942は、支持軸941に外嵌される筒部942aと、筒部942aの外周面に溶接された腕部942bとで構成されている。筒部942aは、腕部942bが溶接された部分の反対側の外周面がフレキシブルフラットケーブル930の許容曲げ半径よりも大きい半径の円弧面とされている。また、腕部942bは、前方側又は後方側に倒れる方向に付勢されていてもよい。
【0043】
加えて、ハーネス連結体9は、支持軸941の両端部分を支持するとともに、接続コネクタ91及び接続コネクタ92の左方側及び右方側を覆う一対の横壁部95を有している。それぞれの横壁部95は、上下方向に対して垂直となる底板部96と、前後方向に対して垂直となる前壁部97と、同じく前後方向に対して垂直となる後壁部98とによって平行に支持されている。また、それぞれの横壁部95は、その上方側端部が左方側又は右方側から視て円弧状に形成されており、これら横壁部95によって円弧状の開口95oが形成されている。かかる開口95oは、開口端縁に沿うように配置された遮蔽部99によって覆われている。遮蔽部99については後述する。
【0044】
ところで、前述した接続コネクタ91は、底板部96の前方側端部に固定され、ハウジング911の開口端が前壁部97から前方側に向かって突出している。また、前述した接続コネクタ92は、回動腕942の先端部分に固定され、ハウジング921の開口端が遮蔽部99から上方側に向かって突出している。そのため、接続コネクタ91は、シートバック3の傾倒動作に関わらず、その位置ならびに方向を維持するものの、接続コネクタ92は、バック側ハーネス8の引張力により、適宜な位置ならびに方向となるように回動することとなる(図5及び図6における矢印R参照)。このとき、遮蔽部99は、接続コネクタ92につられて摺動する(図5及び図6における矢印S参照)。
【0045】
さらに、前述した中間ハーネス93は、一対の横壁部95の間を通って配索されている。また、中間ハーネス93は、支持軸941の外回り経路を通って配索されている。つまり、中間ハーネス93は、接続コネクタ91と接続コネクタ92を結ぶ二つの経路r1,r2のうち、支持軸941を回り込む側の経路r2を通って配索されている。中間ハーネス93が経路r1を通って配索された場合は、シートバック3を前方側に倒した際に、この中間ハーネス93が局所的に折れ曲がったり、シートバック3を後方側に倒した際に、この中間ハーネス93が回動腕942の筒部942aに接触したりして歪な形状に変形してしまうおそれがあるからである。なお、中間ハーネス93は、シートバック3を前方側に倒した際に、この中間ハーネス93の湾曲部分が回動腕942の筒部942aに軽く巻き付く程度の長さで(図6(b)参照)、シートバック3を後方側に倒した際に、この中間ハーネス93の湾曲部分が底板部96や後壁部98に接触しない程度の長さとされている(図7(b)参照)。
【0046】
次に、図6を用いて、シートバック3が前方側に倒れる場合のハーネス連結体9の動作態様について詳しく説明する。図6(a)は、シートバック3が前方側に倒れる前の状態を示しており、図6(b)は、シートバック3が前方側に倒れた後の状態を示している。
【0047】
シートバック3が起立した姿勢である場合、接続コネクタ92は、支持軸941の上方側に位置している(図6(a)参照)。その後、シートバック3が前方側へ倒されると、接続コネクタ92は、バック側ハーネス8によって引っ張られ、当初の位置から前方側へ回動されることとなる(図6(b)参照)。このとき、中間ハーネス93は、その湾曲部分にて余長が減少するものの、局所的に折れ曲がらず、支持軸941に外嵌された筒部942aの円弧面に沿って曲げ返される(図6(b)における二点鎖線L参照)。
【0048】
また、遮蔽部99は、左右方向に長い短冊状に形成された板部を回動自在の連結部で連結した構造であるところ、遮蔽部99における接続コネクタ92よりも前方側の部分は、接続コネクタ92によって押され、横壁部95に設けられた案内板95aに沿って摺動することとなる。反対に、遮蔽部99における接続コネクタ92よりも後方側の部分は、接続コネクタ92によって引っ張られ、同じく案内板95aに沿って摺動することとなる。このため、遮蔽部99は、接続コネクタ92が前方側へ回動しても、開口95oを覆うことができる。
【0049】
次に、図7を用いて、シートバック3が後方側に倒れる場合のハーネス連結体9の動作態様について詳しく説明する。図7(a)は、シートバック3が後方側に倒れる前の状態を示しており、図7(b)は、シートバック3が後方側に倒れた後の状態を示している。
【0050】
シートバック3が起立した姿勢である場合、接続コネクタ92は、支持軸941の上方側に位置している(図7(a)参照)。その後、シートバック3が後方側へ倒されると、接続コネクタ92は、バック側ハーネス8によって引っ張られ、当初の位置から後方側へ回動されることとなる(図7(b)参照)。このとき、中間ハーネス93は、その湾曲部分にて余長が増加するものの、支持軸941から遠ざかるので、自然な円弧状に維持される(図7(b)における二点鎖線L参照)。
【0051】
また、遮蔽部99は、左右方向に長い短冊状に形成された板部を回動自在の連結部で連結した構造であるところ、遮蔽部99における接続コネクタ92よりも前方側の部分は、接続コネクタ92によって引っ張られ、横壁部95に設けられた案内板95aに沿って摺動することとなる。反対に、遮蔽部99における接続コネクタ92よりも後方側の部分は、接続コネクタ92によって押され、同じく案内板95aに沿って摺動することとなる。このため、遮蔽部99は、接続コネクタ92が後方側へ回動しても、開口95oを覆うことができる。
【0052】
以上のように、シートクッション2に対してシートバック3を傾倒可能とした車両用シート1のハーネス配索構造6は、シートクッション2に配索されるクッション側ハーネス7と、シートバック3に配索されるバック側ハーネス8と、クッション側ハーネス7及びバック側ハーネス8を連結するハーネス連結体9とを有している。そして、ハーネス連結体9は、クッション側ハーネス7に接続される接続コネクタ91と、バック側ハーネス8に接続される接続コネクタ92と、接続コネクタ91と接続コネクタ92とを導電可能に連結する中間ハーネス93と、接続コネクタ92を回動可能に支持する回動支持部94とを有することを特徴としている。
【0053】
このようなハーネス配索構造6によれば、シートクッション2からシートバック3に延設されたハーネスの余長部分(中間ハーネス93の湾曲部分)が引っ掛かったり捻じれたりすることを防止できる。
詳述すると、本願発明に係るハーネス配索構造6は、クッション側ハーネス7及びバック側ハーネス8を連結するハーネス連結体9を備えている。そして、ハーネス連結体9は、クッション側ハーネス7に接続される接続コネクタ91と、バック側ハーネス8に接続される接続コネクタ92と、接続コネクタ91と接続コネクタ92とを導電可能に連結する中間ハーネス93と、接続コネクタ92を回動可能に支持する回動支持部94とを有している。そのため、シートバック3の傾倒動作に応じて接続コネクタ92を回動させることができる。したがって、中間ハーネス93の湾曲形状に適した位置で、この湾曲部分のシートクッション側端部とシートバック側端部を支持できる。つまりは、シートクッション2からシートバック3に延設されたハーネスの余長部分(中間ハーネス93の湾曲部分)を案内し、余長部分が引っ掛かったり捻じれたりすることを防止できる。
【0054】
また、このハーネス配索構造6において、回動支持部94は、傾倒軸25に対して平行な支持軸941を有している。そして、中間ハーネス93が支持軸941の外回り経路を通って配索されている。
【0055】
このようなハーネス配索構造6によれば、シートバック3が前方側へ傾倒して中間ハーネス93の余長が減少した場合、中間ハーネス93の湾曲部分が支持軸941の外周面に当接するとしてもよい。中間ハーネス93の湾曲部分が支持軸941の外周面に当接すれば、中間ハーネス93の湾曲部分が局所的に折れ曲がらず、支持軸941(詳細には筒部942a)の外周面に沿って曲げ返されるので、中間ハーネス93の一部に負荷(曲げ応力)が集中することを防止できる。さらに、シートバック3が後方側へ傾倒して中間ハーネス93の余長が増加した場合、中間ハーネス93の湾曲部分が支持軸941(詳細には筒部942a)から遠ざかる。したがって、中間ハーネス93の湾曲部分が支持軸941(詳細には筒部942a)に当接せず、自然な円弧状に維持されるので、中間ハーネス93の一部に負荷(曲げ応力)が集中することを防止できる。
【0056】
また、このハーネス配索構造6において、回動支持部94は、支持軸941によって回動可能に支持される回動腕942を有している。そして、接続コネクタ92が回動腕942に固定されている。
【0057】
このようなハーネス配索構造6によれば、シートバック3がいずれの方向へ傾倒しても、回動腕942に固定された接続コネクタ92と、この接続コネクタ92に接続されたバック側ハーネス8の長手方向の位置関係が変化しない。したがって、中間ハーネス93の余長が減少した場合にあっても、接続コネクタ92に接続されたバック側ハーネス8が引っ張られない。反対に、中間ハーネス93の余長が増加した場合であっても、接続コネクタ92に接続されたバック側ハーネス8が弛まない。
【0058】
また、このハーネス配索構造6において、ハーネス連結体9は、接続コネクタ91及び接続コネクタ92の両横方側に配置される一対の横壁部95を有している。そして、中間ハーネス93が一対の横壁部95の間を通って配索されている。
【0059】
このようなハーネス配索構造6によれば、接続コネクタ91及び接続コネクタ92の両横方側ならびに中間ハーネス93の両横方側が一対の横壁部95によって覆われる。したがって、シートバック3の傾倒によって中間ハーネス93の湾曲形状が変化する際に、中間ハーネス93が横方側へズレないように案内することができる。また、ハーネス連結体9の両横方側から塵や埃が侵入したり水滴が浸入したりすることも防止できる。さらに、中間ハーネス93の露出を防いで美観が損なわれることを防止できる。さらに、使用者等が横方側から中間ハーネス93に触れてしまうことを防止できる。
【0060】
また、このハーネス配索構造6において、ハーネス連結体9は、一対の横壁部95によって形成された開口95oを覆う遮蔽部99を有している。そして、遮蔽部99が接続コネクタ92の回動に応じて摺動する。
【0061】
このようなハーネス配索構造6によれば、一対の横壁部95によって形成された開口95oが遮蔽部99によって覆われる。したがって、開口95oから塵や埃が侵入したり水滴が浸入したりすることを防止できる。また、遮蔽部99が接続コネクタ92の回動に応じて摺動するので、回動位置に関わらず、開口95oから塵や埃が侵入したり水滴が浸入したりすることを防止できる。さらに、中間ハーネス93の露出を防いで美観が損なわれることを防止できる。さらに、使用者等が開口95oから中間ハーネス93に触れてしまうことを防止できる。
【0062】
また、このハーネス配索構造6においては、クッション側ハーネス7が複数の電線70で構成されており、バック側ハーネス8も複数の電線80で構成されている。
【0063】
このようなハーネス配索構造6によれば、クッション側ハーネス7を構成する電線70とバック側ハーネス8を構成する電線80の自由度が高まる。したがって、生産性を向上させることができる。また、電線70,80の種類を問わないので、選択によってはコストを低減させることもできる。
【0064】
また、このハーネス配索構造6においては、中間ハーネス93が扁平状に一体化された電線(フレキシブルフラットケーブル930)で構成されている。
【0065】
このようなハーネス配索構造6によれば、中間ハーネス93の湾曲部分における内周側を通るフレキシブルフラットケーブル930と外周側を通るフレキシブルフラットケーブル930の周長差を小さく抑えることができる。したがって、フレキシブルフラットケーブル930が引っ張られたり弛んだりして負荷(引張応力や圧縮応力)がかかることを防止できる。
【0066】
また、このハーネス配索構造6においては、接続コネクタ91及び接続コネクタ92が差込嵌合コネクタである。
【0067】
このようなハーネス配索構造6によれば、本車両用シート1の組立工程におけるシートクッション2にシートバック3を取り付ける際に、クッション側ハーネス7と中間ハーネス93ならびにバック側ハーネス8と中間ハーネス93を容易に接続することができる。したがって、生産性を向上させることができる。
【0068】
最後に、このハーネス配索構造6は、シートクッション2に対してシートバック3を傾倒可能とした他のシートに用いることができる。
【0069】
このようなハーネス配索構造6によれば、前述した効果と同じ効果を他のシートに対しても得ることができる。例えば、シートクッション2からシートバック3に延設されたハーネスの余長部分(中間ハーネス93の湾曲部分)を案内し、余長部分が引っ掛かったり捻じれたりすることを防止できる。
【0070】
この発明の構成と前述の実施形態との対応において、この発明の構造物は車両用シート1に対応し、
以下同様に、
固定部はシートクッション2に対応し、
可動部はシートバック3に対応し、
ハーネス配索構造はハーネス配索構造6に対応し、
固定側ハーネスはクッション側ハーネス7に対応し、
可動側ハーネスはバック側ハーネス8に対応し、
ハーネス連結体はハーネス連結体9に対応し、
傾倒軸は傾倒軸25に対応し、
固定側接続部は接続コネクタ91に対応し、
可動側接続部は接続コネクタ92に対応し、
中間ハーネスは中間ハーネス93に対応し、
回動支持部は回動支持部94に対応し、
支持軸は支持軸941に対応し、
回動腕は回動腕942に対応し、
横壁部は横壁部95に対応し、
遮蔽部は遮蔽部99に対応し、
電線は電線70,80,930に対応するも、この発明は、前述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施形態を得ることができる。
【0071】
例えば、本実施形態に係るハーネス配索構造6は、シートバック3の傾倒動作に応じて接続コネクタ92を回動させることができる。しかし、図8に示すように、接続コネクタ91と接続コネクタ92の両方を回動させてもよい。すなわち、二つの回動腕942を備え、一方の先端部分に接続コネクタ91を固定し、他方の先端部分に接続コネクタ92を固定するのである。
【0072】
また、本実施形態に係るハーネス配索構造6は、クッション側ハーネス7が複数の電線70で構成されており、バック側ハーネス8が複数の電線80で構成されており、中間ハーネス93が複数枚のフレキシブルフラットケーブル930で構成されている。しかし、図9に示すように、シートクッション2やシートバック3の袋体(ブラダー)に空気を送るチューブTを含んでいてもよい。
【0073】
さらに、本実施形態に係るハーネス配索構造6は、遮蔽部99が左右方向に長い短冊状に形成された板部を回動自在の連結部で連結した構造であり、接続コネクタ92の回動に応じて摺動するように構成されている。しかし、図10に示すように、遮蔽部99が開口95oを覆う布生地Cや革生地等であってもよい。
【0074】
最後に、本願においては、シートクッション2に対してシートバック3を傾倒可能とした車両用シート1のハーネス配索構造6を説明したが、本願発明の技術的思想は、その他の構造物に対しても適用できる。例えば、シートクッションに対してオットマンを傾倒可能としたシートに対しても適用できる。あるいはグローブボックスやコンソールボックスに対しても適用できる。
【符号の説明】
【0075】
1…車両用シート
2…シートクッション
3…シートバック
6…ハーネス配索構造
7…クッション側ハーネス
8…バック側ハーネス
9…ハーネス連結体
25…傾倒軸
91…接続コネクタ
92…接続コネクタ
93…中間ハーネス
94…回動支持部
941…支持軸
942…回動腕
95…横壁部
99…遮蔽部
70…電線
80…電線
930…電線(フレキシブルフラットケーブル)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10