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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022150220
(43)【公開日】2022-10-07
(54)【発明の名称】管内検査装置
(51)【国際特許分類】
   G01N 21/954 20060101AFI20220929BHJP
【FI】
G01N21/954
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021052714
(22)【出願日】2021-03-26
(71)【出願人】
【識別番号】000180070
【氏名又は名称】山陽特殊製鋼株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000556
【氏名又は名称】特許業務法人 有古特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】岸 貴志
【テーマコード(参考)】
2G051
【Fターム(参考)】
2G051AA82
2G051AB01
2G051AB02
2G051AC17
2G051BA01
2G051BB03
2G051CA07
2G051CD04
(57)【要約】
【課題】検査精度に優れる管内検査装置の提供。
【解決手段】管内検査装置2は、管10の内部にあって、この管10の内面10Aを検査するための装置である。この管内検査装置2は、1又は2以上のカメラ4、及び、それぞれのカメラ4を、その光軸A1が内面10Aに向く姿勢で保持する、ホルダ8を備える。好ましくは、カメラ4の光軸A1は内面10Aに直交する。好ましくは、カメラ4の数が2以上である。管10の軸方向から見られたときに、周方向において内面10Aのいずれもの箇所が、いずれかのカメラ4の撮影範囲に含まれる様に、ホルダ8はカメラ4を保持する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
管の内部にあってこの管の内面を検査するための装置であって、
1又は2以上のカメラ
及び
それぞれのカメラを、その光軸が前記内面に向く姿勢で保持する、ホルダ
を備えた、管内検査装置。
【請求項2】
前記カメラの光軸が前記内面に直交する、請求項1に記載の管内検査装置。
【請求項3】
前記カメラの数が2以上であり、
前記管の軸方向から見られたときに、周方向において前記内面のいずれもの箇所が、いずれかのカメラの撮影範囲に含まれる様に、前記ホルダが前記カメラを保持する、請求項1又は2に記載の管内検査装置。
【請求項4】
1又は2以上の照明を更に備え、
前記ホルダが、それぞれの照明を、その光軸が前記内面に向く姿勢で保持する、請求項1から3のいずれかに記載の管内検査装置。
【請求項5】
前記照明の光軸が前記内面に直交する、請求項4に記載の管内検査装置。
【請求項6】
前記照明の数が2以上であり、
前記管の軸方向から見られたときに、周方向において前記内面のいずれもの箇所が、いずれかの照明の照射範囲に含まれる様に、前記ホルダが前記照明を保持する、請求項4又は5に記載の管内検査装置。
【請求項7】
前記ホルダが前記カメラを保持する本体と、前記内面に当接して前記本体を支持する支持とを備える、請求項1から6のいずれかに記載の管内検査装置。
【請求項8】
前記支持が前記内面に当接して前記本体を前記管内を軸方向に移動可能にする移動具を備える、請求項7に記載の管内検査装置。
【請求項9】
前記内面から前記本体までの距離が前記支持のそれと異なる型替支持を備え、
前記本体に取付けられた前記支持が前記型替支持と交換可能である、請求項7又は8に記載の管内検査装置。
【請求項10】
1又は2以上のカメラと、それぞれのカメラを、その光軸が前記内面に向き姿勢で保持する、ホルダとを、前記管内に挿入する行程
及び
前記カメラで前記内面を撮影する行程
を含む、管内検査方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管内検査装置に関する。
【背景技術】
【0002】
鋼管などの管の検査では、管の内面の、疵、付着物、変色等が検査される。管内を目視で検査することは、容易でない。そこで、管内をカメラで撮影して検査することが考えられる。その様な管内検査装置が、特許文献1に記載されている。
【0003】
この管内検査装置では、管の端面にカメラが対向して配置される。カメラの光軸は、管の軸方向に向けられる。このカメラで、管の開口から管の内面が撮影される。このカメラで撮影された管の内面の画像では、管の開口近辺と管内奥とでは明るさが異なる。この明るさの変化は、管の内面の検査精度を損なう。そこで、この管内検査装置では、管の内面を分割した領域毎に、濃度の基準範囲を設けて管の内面を検査する。この管内検査装置は、明るさの変化による、検査精度の低下を抑制しうる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2012-242233公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この管内検査装置では、カメラの光軸が管の軸方向に向けられている。このカメラで管の内面が撮影される。カメラの光軸と撮影される内面とがなす角度が小さい。この管内検査装置は、内面の疵、付着物、変色などの位置、形状及び大きさの正確な把握を妨げる。
【0006】
本発明の目的は、検査精度に優れる管内検査装置の提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る管内検査装置は、管の内部にあって、この管の内面を検査するための装置である。この管内検査装置は、
1又は2以上のカメラ
及び
それぞれのカメラを、その光軸が前記内面に向く姿勢で保持する、ホルダ
を備える。
【0008】
好ましくは、前記カメラの光軸は、前記内面に直交する。
【0009】
好ましくは、前記カメラの数は2以上である。前記管の軸方向から見られたときに、周方向において、前記内面のいずれもの箇所がいずれかのカメラの撮影範囲に含まれる様に、前記ホルダは前記カメラを保持する。
【0010】
好ましくは、この管内検査装置は、1又は2以上の照明を更に備える。前記ホルダは、それぞれの照明を、その光軸が前記内面に向く姿勢で保持する。
【0011】
好ましくは、前記照明の光軸は、前記内面に直交する。
【0012】
好ましくは、前記照明の数は2以上である。前記管の軸方向から見られたときに、周方向において、前記内面のいずれもの箇所がいずれかの照明の照射範囲に含まれる様に、前記ホルダが前記照明を保持する。
【0013】
好ましくは、この管内検査装置は、前記ホルダが前記カメラを保持する本体と、前記内面に当接して前記本体を支持する支持とを備える。
【0014】
好ましくは、前記支持は、前記内面に当接して前記本体を前記管内を軸方向に移動可能にする移動具を備える。
【0015】
好ましくは、この管内検査装置は、前記内面から前記本体までの距離が前記支持のそれと異なる型替支持を備える。前記本体に取付けられた前記支持が前記型替支持と交換可能である。
【0016】
本発明に係る管内検査方法は、
1又は2以上のカメラと、それぞれのカメラを、その光軸が前記内面に向く姿勢で保持する、ホルダとを、前記管内に挿入する行程
及び
前記カメラで前記内面を撮影する行程
を含む。
【発明の効果】
【0017】
本発明に係る管内検査装置では、ホルダが、カメラを、その光軸が管の内面に向く姿勢で保持する。これにより、管の内面の疵、付着物、変色などの位置、形状及び大きさが、正確に把握されうる。この管内検査装置は、検査精度に優れる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1図1は、本発明の一実施形態に係る管内検査装置の正面図である。
図2図2は、図1の線分II-IIで示される断面図である。
図3図3は、図2の線分III-IIIで示される断面図である。
図4図4は、図2の線分IV-IVで示される断面図である。
図5図5は、図1の管内検査装置の支持が型替支持に交換された使用状態が示された説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
【0020】
図1に示された管内検査装置2は、3台のカメラ4と、3台の照明6と、これらを保持するホルダ8とを備える。この管内検査装置2のカメラ4及び照明6の台数は、特に限定されない。カメラ4及び照明6の数は、1でもよく、2でもよく、更に4以上の多数であってもよい。
【0021】
図1には、管内検査装置2で検査される管10が2点鎖線で示されている。図1の紙面に垂直な方向が管10の軸方向である。この管10は、円筒形状を備える。図1には、この管10の断面が示されている。管10は、例えば鋼管である。
【0022】
図1及び図2に示される様に、ホルダ8は、本体12及び一対の支持14を備える。本体12は、3台のカメラ4と3台の照明6とを保持する。なお、ホルダ8は、カメラ4を介して照明6を保持してもよく、照明6を介してカメラ4を保持してよい。それぞれのカメラ4に本体12内を通る電線4Aが接続されている。それぞれの照明6に本体12内を通る電線6Aが接続されている。
【0023】
一対の支持14は、管10の内面10Aに当接し、管10内において本体12を所定位置に位置させる。この支持14は、本体12を管10の半径方向中央に位置させる。このホルダ8は一対の支持14を備えるが、支持14の数は1でもよく、3以上の多数であってもよい。
【0024】
図1及び図2の二点鎖線A1は、カメラ4の光軸を表す。この光軸A1は、カメラ4のレンズの中心と焦点とを通る直線である。図1に示される様に、この光軸A1は、管10の内面10Aに直交している。ホルダ8は、カメラ4の光軸A1を内面10Aに直交させてカメラ4を保持している。
【0025】
図1及び図2の二点鎖線A2は、照明6の光軸を表す。この光軸A2は、照明6の光源の中央と照明6の照射領域の中央とを通る直線である。図1に示される様に、この光軸A2は、管10の内面10Aに直交している。ホルダ8は、照明6の光軸A2を内面10Aに直交させて照明6を保持している。
【0026】
図3に示されるように、支持14は、取付16と、3本の脚18と、3本のローラ20とを備える。取付16は、本体12に着脱可能に取り付けられる。それぞれの脚18は、取付16から管10の内面10A(図1参照)に向かって伸びている。これらの脚18は、周方向に等間隔で配置されている。それぞれの脚18の先端部にローラ20が回転可能に取り付けられている。脚18及びローラ20の数は、本体12を管10内の所定の位置に配置できればよく、2であってもよいし、4以上の多数であってもよい。
【0027】
この支持14では、取付16は本体12が嵌められる挿入孔16Aと、本体12に取付16を固定するボルト16Bとを備える。この挿入孔16A及びボルト16Bは、取付16が本体12に固定可能であればよく、これに限られない。
【0028】
それぞれの脚18は、弾性体としてバネ22によって、伸縮可能である。脚18が自然長の状態から縮められることによって、脚18が伸びる向きにバネ22が付勢力を生じる。このバネ22は例示であって、他の弾性体であってもよく、空圧シリンダや油圧シリンダであってもよい。
【0029】
それぞれのローラ20は、管10の内面10Aに当接しつつ回転可能である。このローラ20の回転によって、支持14は管10の軸方向に移動可能である。ローラ20は、ホルダ8の内面10Aへの当接部として、また、移動具として機能する。
【0030】
図4の両矢印L1は、本体12から管10の内面10Aまでの距離を表している。両矢印θ1は、周方向に隣り合うカメラ4の光軸A1がなす中心角を表す。この管内検査装置2では、周方向に隣合うカメラ4の光軸A1がなす中心角θ1が等しくなる様に、3台のカメラ4が周方向に配置されている。
【0031】
図5には、この管内検査装置2の他の使用状態が示されている。この管内検査装置2は、更に、型替支持24を備える。図5では、本体12に型替支持24が取り付けられている。図5では、管10より小径の管26に、管内検査装置2が挿入されている。図5の両矢印L2は、本体12から管26の内面26Aまでの距離を表している。この距離L2は、管10における距離L1より短い。この型替支持24は、この距離L2に対応して本体12からローラ20の外端までの長さが、支持14のそれに比べて短い。この型替支持24のその他の構成は、支持14のそれらと同様にされている。なお、支持14の長さと型替支持24の長さとは、それぞれ外力が加えられていない状態において、本体12からローラ20の外端までの自然長として求められる。
【0032】
この管内検査装置2を用いた管内検査方法が説明される。この管内検査方法では、管内検査装置2が、管10の開口から管10内に挿入される(STEP1)。この行程(STEP1)では、ローラ20が内面10Aに当接する。バネ22が縮められ、ローラ20が内面10Aに押し付けられる。これにより、本体12は管10内で半径方向中央に位置させられる。カメラ4の光軸A1は内面10Aに直交させられる。
【0033】
それぞれの照明6が内面10Aを照らす。それぞれのカメラ4が内面10Aを撮影する(STEP2)。行程(STEP2)では、3台のカメラ4によって、周方向において内面10Aのいずれもの箇所が撮影される。管内検査装置2は、管10内を軸方向に移動しつつ、内面10Aを撮影する。これにより、管10の内面10Aの全体が撮影される。
【0034】
この管内検査方法では、3台のカメラ4で撮影された画像から、内面10Aの疵、付着物、変色が検査される(STEP3)。
【0035】
また、管26の管内検査方法では、管内検査装置2の本体12から支持14が取り外される。本体12に型替支持24が取り付けられる。型替支持24が取り付けられた管内検査装置2が、管26の開口から管26内に挿入される。この様にして、管内検査装置2は図5の使用状態にされる。そして、前述の管10と同様に、管26の内面26Aが検査される。
【0036】
管内検査装置2は、カメラ4の光軸A1を管10の内面10Aに直交させてカメラ4を保持するホルダ8を備える。カメラ4は、光軸A1を内面10Aに直交させて、内面10Aを撮影する。光軸A1を直交させることで、撮影範囲に生じる明るさの差異は小さい。また、この管内検査装置2は、疵、付着物、変色の位置、形状及び大きさを正確に確認できる。
【0037】
この管内検査装置2では、ホルダ8は、光軸A1を管10の内面10Aに直交させてカメラ4を保持するが、これに限られない。疵、付着物、変色の位置、形状及び大きさを正確に確認する観点から、ホルダ8は、カメラ4を光軸A1が内面10Aに向く姿勢で保持すればよい。本発明において、光軸A1が内面10Aに向くとは、光軸A1と内面10Aとの交差角度が60°以上であることをいう。
【0038】
疵、付着物、変色の位置、形状及び大きさを正確に確認する観点から、光軸A1と内面10Aとの交差角度は大きいことが好ましい。この交差角度は、好ましくは、75°以上であり、更に好ましくは80°以上であり、特に好ましく85°以上である。この交差角度は、90°以下である。この交差角度は、光軸A1と内面10Aとの交点における内面10Aの接線を含み、管10の軸方向に拡がる平面を仮想平面とするとき、この仮想平面と光軸A1がなす角度として求められる。
【0039】
このホルダ8は、3台のカメラ4が周方向に並べられている。この管内検査装置2は、管10内の周方向に広範囲に撮影しうる。周方向に広範囲に撮影する観点から、管内検査装置2が2台以上の複数のカメラ4を備えることが好ましい。
【0040】
また、この管内検査装置2では、管10の軸方向から見られたときに、周方向において内面10Aのいずれもの箇所が、いずれかのカメラ4の撮影範囲に含まれる様に、ホルダ8がカメラ4を保持することが好ましい。
【0041】
この管内検査装置2では、それぞれのカメラ4の光軸A1と周方向に隣り合う他のカメラ4の光軸A1となす中心角θ1が等しくなる様に、3台のカメラ4が周方向に並べられている。この中心角θ1を等しくすることで、この管内検査装置2は、少ない台数のカメラ4で、周方向全体を撮影できる。この観点から、それぞれのカメラ4の光軸A1と周方向に隣り合う他のカメラ4の光軸A1となす中心角θ1が等しくなる様に、カメラ4が周方向に並べられることが好ましい。
【0042】
この管内検査装置2は、照明6の光軸A2を管10の内面10Aに直交させて、照明6を保持するホルダ8を備える。照明6は、光軸A2を内面10Aに直交させて、内面10Aを照射する。光軸A2を直交させることで、照明6の照射範囲に生じる明るさの差異は小さい。この管内検査装置2は、疵、付着物、変色の位置、形状及び大きさを正確に確認できる。
【0043】
この管内検査装置2では、ホルダ8は、光軸A2を内面10Aに直交させて照明6を保持するが、これに限られない。疵、付着物、変色の位置、形状及び大きさを正確に確認する観点から、ホルダ8は、照明6を光軸A2が内面10Aに向く姿勢で保持すればよい。本発明において、光軸A2が内面10Aに向くとは、光軸A2と内面10Aとの交差角度が60°以上であることをいう。この交差角度は、光軸A2と内面10Aとの交点における内面10Aの接線を含み、管10の軸方向に拡がる平面を仮想平面とするとき、この仮想平面と光軸A2がなす角度として求められる。
【0044】
この管内検査装置2では、管10の軸方向から見られたときに、周方向において内面10Aのいずれもの箇所が、いずれかの照明6の照射範囲に含まれる様に、ホルダ8が照明6を保持することが好ましい。
【0045】
管内検査装置2では、照明6の光軸A2は、内面10Aに直交している。これにより、管内検査装置2は、カメラ4の撮影箇所での影や明暗を低減できる。この影や明暗を低減する観点から、ホルダ8は、光軸A2をカメラ4の光軸A1に沿わせて照明6を保持することが好ましく、照明6の光軸A2をカメラ4の光軸A1に平行にして照明6を保持することが更に好ましい。影や明暗を低減する観点から、光軸A1と光軸A2との交差角度は、好ましくは15°以下であり、更に好ましくは10°以下であり、特に好ましくは5°以下である。また、同様の観点から、照明6は、カメラ4の周辺に配置されることが好ましい。
【0046】
ホルダ8は、カメラ4を保持する本体12と、管10の内面10Aに当接して本体12を支持する支持14とを備える。この支持14によって、カメラ4を保持する本体12は、内面10Aに対して所定の位置に配置される。この観点からホルダ8は、管10の内面10Aに当接する支持14を備えることが好ましい。このホルダ8は、カメラ4の撮影精度の向上に寄与しうる。
【0047】
支持14は、移動具としてのローラ20を備える。このローラ20によって、本体12は管10内を軸方向に移動可能である。この管内検査装置2は、内面10Aを軸方向に位置を変えて撮影できる。この観点から、管内検査装置2は、移動具を備えることが好ましい。この移動具として、ローラ20に代えて、ボールやベルト等が用いられてもよい。
【0048】
この管内検査装置2では、支持14の脚18は、バネ22によって、伸縮可能である。これにより、管10と口径が異なる他の管にも、そのまま使用しうる。
【0049】
更に、管内検査装置2は、距離L1に対応する長さの支持14と、距離L2に対応する長さの型替支持24とを備える。本体12に取付けられた支持14は型替支持24と交換可能であり、本体12に取り付けられた型替支持24は支持14と交換可能である。この管内検査装置2は、管10と口径が大きく異なる管26にも使用できる。この観点から、管内検査装置2は、型替支持24を備えることが好ましい。
【産業上の利用可能性】
【0050】
以上説明された方法は、管の内面の検査装置に広く適用されうる。
【符号の説明】
【0051】
2・・・管内検査装置
4・・・カメラ
6・・・照明
8・・・ホルダ
10、26・・・管
10A、26A・・・内面
12・・・本体
14・・・支持
20・・・ローラ
24・・・型替支持
図1
図2
図3
図4
図5