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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022150404
(43)【公開日】2022-10-07
(54)【発明の名称】ボンベストッカー、ボンベ保管庫
(51)【国際特許分類】
   B65G 1/06 20060101AFI20220929BHJP
   F17C 13/08 20060101ALI20220929BHJP
【FI】
B65G1/06 L
F17C13/08 301A
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021052988
(22)【出願日】2021-03-26
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-02-18
(71)【出願人】
【識別番号】320011650
【氏名又は名称】大陽日酸株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】521129244
【氏名又は名称】株式会社サンユー機工
(74)【代理人】
【識別番号】100127845
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 壽彦
(72)【発明者】
【氏名】城 和則
(72)【発明者】
【氏名】野口 明之
(72)【発明者】
【氏名】小泉 宏
【テーマコード(参考)】
3E172
3F022
【Fターム(参考)】
3E172AA02
3E172BA01
3E172BB03
3E172BB13
3E172BB17
3E172BC05
3E172DA90
3F022AA05
3F022AA06
3F022AA07
3F022AA08
3F022CC10
3F022DD03
3F022FF14
3F022GG05
(57)【要約】
【課題】ガスボンベの取出し等が安全で容易になるように保管できるボンベストッカー及びボンベ保管庫を提供する。
【解決手段】本発明に係るボンベストッカー1は、複数本のガスボンベ2を収容できるものであって、保管対象となるガスボンベ2が入る空間を形成して左右に対向配置されて奥行き方向に延びる一対のフレーム3と、該一対のフレーム3の下端部において左右のフレーム3R、3Lに亘るように、かつ奥行き方向に複数設けられた搬送ローラ5と、フレーム3R、3Lに設けられて、搬送方向に開放するが逆方向には非開放で、収容されるガスボンベ2の数に対応して奥行き方向に所定間隔で設けられたボンベ保持片7と、搬送方向の最奥に設けられて搬送されるガスボンベ2に当接してガスボンベ2の移動を停止するストッパー部材9とを備えたものである。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数本のガスボンベを収容できるボンベストッカーであって、
保管対象となるガスボンベが入る空間を形成して左右に対向配置されて奥行き方向に延びる一対のフレームと、該一対のフレームの下端部において左右のフレームに亘るように、かつ奥行き方向に複数設けられた搬送ローラと、前記フレームに設けられて、搬送方向に開放するが逆方向には非開放で、収容されるガスボンベの数に対応して奥行き方向に所定間隔で設けられたボンベ保持片と、搬送方向の最奥に設けられて搬送されるガスボンベに当接して該ガスボンベの移動を停止するストッパー部材とを備えたことを特徴とするボンベストッカー。
【請求項2】
前記搬送ローラの全部又は一部が駆動ローラであることを特徴とする請求項1記載のボンベストッカー。
【請求項3】
前記搬送ローラは駆動ローラと駆動しないフリーローラによって構成され、前記搬送路の両端部に配置される少なくとも1本が前記フリーローラであることを特徴とする請求項1に記載のボンベストッカー。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれかに記載のボンベストッカーが並列に複数配置され、隣り合うボンベストッカー同士が連結具によって連結されてなることを特徴とするボンベストッカー。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれかに記載のボンベストッカーが筐体内に収容されてなることを特徴とするボンベ保管庫。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アルゴン等の高圧ガスを封入したガスボンベを保管するボンベストッカー、該ボンベストッカーを用いたボンベ保管庫に関する。
なお、本明細書においてボンベストッカーは、ボンベ保管庫のように閉鎖した空間内にガスボンベを保管するものに限らず、オープンスペースでガスボンベを保管するものを含む。
【背景技術】
【0002】
アルゴン等の高圧ガスを封入したガスボンベを保管するボンベストッカーとしては、例えば特許文献1に開示されるように、筐体内に複数のガスボンベを保管する態様のものが一般的である。
ガスボンベは種々の形状のものがあり、例えば直径が約φ250mmで高さが約1500mmのような細長く不安定なものもあり、このようなガスボンベを保管する場合、立てた状態の複数のガスボンベをラッシングベルトやチェーン等で締結して固定するというのが一般的である。
【0003】
そして、必要なガスボンベを取り出す場合には、人手によってチェーン等の締結を解き、ガスボンベを斜めにし、ガスボンベの底面の周縁を地面に接地した状態で転がしながら移動させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平4-105665号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の保管方法では、必要とされるガスボンベの搬入や搬出の際の移動が非常に面倒である。
また、重いガスボンベを上記のように移動するため、保管庫への出し入れの際に、作業者が手を挟まれる等の危険を伴うものであった。
さらに、一つの保管庫に異なった種類のガスを封入したガスボンベが保管されるような場合には、選別や取出しが非常に煩雑で面倒であるという課題もある。
【0006】
本発明は、上記のような課題を解決するものであり、ガスボンベの取出し等が安全で容易に保管できるボンベストッカー及びボンベ保管庫を提供することを目的としている。
また、異なった種類のガスを封入した複数のガスボンベが保管されるような場合にも、分別と取出しが容易にできるボンベストッカー及びボンベ保管庫を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本発明に係るボンベストッカーは、複数本のガスボンベを収容できるものであって、
保管対象となるガスボンベが入る空間を形成して左右に対向配置されて奥行き方向に延びる一対のフレームと、該一対のフレームの下端部において左右のフレームに亘るように、かつ奥行き方向に複数設けられた搬送ローラと、前記フレームに設けられて、搬送方向に開放するが逆方向には非開放で、収容されるガスボンベの数に対応して奥行き方向に所定間隔で設けられたボンベ保持片と、搬送方向の最奥に設けられて搬送されるガスボンベに当接して該ガスボンベの移動を停止するストッパー部材とを備えたことを特徴とするものである。
【0008】
(2)また、上記(1)に記載のものにおいて、前記搬送ローラの全部又は一部が駆動ローラであることを特徴とするものである。
【0009】
(3)また、上記(1)に記載のものにおいて、前記搬送ローラは駆動ローラと駆動しないフリーローラによって構成され、前記搬送路の両端部に配置される少なくとも1本が前記フリーローラであることを特徴とするものである。
【0010】
(4)また、上記(1)乃至(3)のいずれかに記載のボンベストッカーが並列に複数配置され、隣り合うボンベストッカー同士が連結具によって連結されてなることを特徴とするものである。
【0011】
(5)本発明に係るボンベ保管庫は、上記(1)乃至(4)のいずれかに記載のボンベストッカーが筐体内に収容されてなることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係るボンベストッカーは、保管対象となるガスボンベが入る空間を形成して左右に対向配置されて奥行き方向に延びるフレームと、前記対向配置されたフレームの下端部において左右のフレームに亘るように、かつ奥行き方向に複数設けられた搬送ローラと、前記フレームに設けられて、搬送方向に開放するが逆方向には非開放で、収容されるガスボンベの数に対応して奥行き方向に所定間隔で設けられたボンベ保持片と、搬送方向の最奥に設けられて搬送されるガスボンベに当接して該ガスボンベの移動を停止するストッパー部材とを備えたことにより、ガスボンベを安全で取出し等が容易に保管することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本実施の形態に係るボンベストッカーを正面側から見た斜視図である。
図2図1に示したボンベストッカーにガスボンベを収容して、背面側からみた斜視図である。
図3図1に示したボンベストッカーの側面図(図3(a))と、下端部のカバーを外した状態の図(図3(b))である。
図4】本実施の形態に係るボンベストッカーの平面図である。
図5】本実施の形態に係るボンベストッカーの背面図である。
図6】本実施の形態に係るボンベストッカーの搬送ローラの説明図である。
図7】本実施の形態に係るボンベ保管庫の内部の平面図である。
図8】本実施の形態に係るボンベ保管庫の内部の側面図である。
図9】本実施の形態に係るボンベ保管庫からボンベを取り出す方法の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
[実施の形態1]
本実施の形態に係るボンベストッカー1は、図1図5に示すように、ストックするガスボンベ2(図2図3参照)を収容するフレーム3と、搬送路を形成する搬送ローラ5と、ボンベ保持片7と、ストッパー部材9とを備えている。
以下、各構成を詳細に説明する。
【0015】
<フレーム>
フレーム3は、保管対象となるガスボンベ2が入る空間を形成して左右に対向配置された右フレーム3Rと左フレーム3Lを有し、これら右フレーム3Rと左フレーム3Lが奥行き方向に延びるように配置されている。
【0016】
右フレーム3Rは、奥行き方向に延びる下段辺11aR、中段辺11bR及び上段辺11cRと、搬送側入り口に立設されて下段辺11aR、中段辺11bR及び上段辺11cRを連結する前側柱材13aRと、奥行き方向の中間部に立設されて下段辺11aR、中段辺11bR及び上段辺11cRを連結する中間柱材13bRと、奥行き方向の最奥部に立設されて下段辺11aRと中段辺11bRを連結する奥側柱材13cRを備えている。
左フレーム3Lについても、右フレーム3Rと同一の構成である。
【0017】
本実施の形態のフレーム3は、鋼製のアングル材によって形成されているが、本発明のフレーム3の材質は特に限定されない。
【0018】
<搬送ローラ>
搬送ローラ5は、対向配置された左右のフレーム3R、3Lの下端部において左右のフレーム3R、3Lに亘るように、かつ奥行き方向に複数設けられている。
本実施の形態の搬送ローラ5の本数は、19本であり(図3(b)及び図6参照)、そのうちモータによって駆動されるモータ駆動ローラ5Dmは3本である(図6においてDmで示したもの)。
また、モータ駆動ローラ5Dmの近くに配置された搬送ローラ5はモータ駆動ローラ5Dmからベルト6を介して駆動力を与えられて駆動するベルト駆動ローラ5Dvである(図6においてDvで示したもの)。これら、モータ駆動ローラ5Dm及びベルト駆動ローラ5Dvが本発明の駆動ローラに相当する。以下、モータ駆動ローラ5Dm及びベルト駆動ローラ5Dvの両方を単に駆動ローラ5Dm、Dvと表記する場合あり。
また、搬送ローラ5における搬送方向の入側の3本と最奥側の4本は駆動しないフリーローラ5F、5fである。そして、フリーローラ5F、5fのうち搬送方向最も入側のものと最奥側のものの径が他の搬送ローラ5よりも細くなっている。図6においてフリーローラはFで示し、フリーローラのうち径の細いものをfで示している。
【0019】
本実施の形態の搬送ローラ5は、上述のように、モータ駆動ローラ5Dm、ベルト駆動ローラ5Dvを有することで、ガスボンベ2を入側から奥側に円滑に搬送することができる。もっとも、本発明の搬送ローラ5は全てがフリーローラ5F、5fである場合や、全てが駆動ローラ5Dm、5Dvである場合を含む。
【0020】
なお、本実施の形態において、入側と奥側にフリーローラ5F、5fを配置した理由は以下の通りである。
まず、入側にフリーローラ5F、5fを配置したのは、ガスボンベ2を搬送ローラ5に載せて奥側に手で押す際に、ガスボンベ2が載ったものがフリーローラ5F、5fであれば軽い力で押せるからである。逆に、全てが駆動ローラ5Dm、5Dvの場合、駆動ローラ5Dm、5Dvは軽い力では回転しないため、ガスボンベ2を搬送ローラ5に載せる際に載せにくくなる。
【0021】
また、奥側にフリーローラ5F、5fを配置した理由は以下の通りである。
駆動ローラ5Dm、5Dvによって搬送されたガスボンベ2が最奥まで搬送され、ストッパー部材9に当接した状態でベルト駆動ローラ5Dvが回転した場合、仮にガスボンベ2の底面全体がベルト駆動ローラ5Dvに載った状態では、駆動抵抗が大きくなり過ぎる。
この点、最奥にフリーローラ5Fを設けておけば、ガスボンベ2が最奥に搬送された状態では、図6に示すように、ガスボンベ2の底面の大半がフリーローラ5F上にあり、ベルト駆動ローラ5Dvが空転しても駆動抵抗が小さく、負荷が過大になることによる故障等の発生を防止できる。
【0022】
また、最も入側に配置されるフリーローラ5fの径を細くした理由は以下の通りである。
ローラ径を細くすることで、隣合うローラの頂点間の距離が短くなり、ガスボンベ2を搬送ローラ5に載せる作業が容易になるからである。
【0023】
なお、駆動ローラ5Dm、5Dvは図示しない駆動スイッチを押下し続けている間のみ駆動し、スイッチの押下を止めると駆動が停止するようにするのが好ましい。
また、駆動スイッチは入側と出側の2カ所に設け、ガスボンベ2をストックする際には入側の駆動スイッチを使用し、ガスボンベ2を取り出す際には出側の駆動スイッチを使用するようにするのが好ましい。
【0024】
<ボンベ保持片>
ボンベ保持片7は、フレーム3の中段辺11bR、11bL及び上段辺11cR、11cLに設けられて、搬送方向に開放するが逆方向には非開放で、収容されるガスボンベ2の数に対応して奥行き方向に所定間隔で設けられ、ガスボンベ2の周面に当接してガスボンベ2を保持する。
より具体的には以下のように構成されている。
本実施の形態のボンベ保持片7は、図1に示されるように、上下2段で搬送方向に4対設けられている。各対のボンベ保持片7は、搬送方向に向かってハの字状に配設され、図1の拡大図に示すように、奥側に押されたときに回動して対になっているボンベ保持片7同志の間隔が広くなるが、入側には回動前の状態以上には回動しない。
【0025】
一対のボンベ保持片7の間隔は、常時はガスボンベ2の直径よりも狭く、ガスボンベ2が搬送される際にガスボンベ2によって押されて間隔が拡がり、ガスボンベ2の通過と共に常時の状態にバネ15の作用で戻るように構成されている。
【0026】
<ストッパー部材>
ストッパー部材9は、搬送方向の最奥に設けられてガスボンベ2が搬送路から離脱するのを防止する機能を有している。
本実施の形態のストッパー部材9は、一端側が右フレーム3Rに回動可能に取り付けられ、他端側が左フレーム3Lに架設した棒状体で構成され、中段と上段の2か所に設けられている。図1に示す状態は、搬送路の閉止状態であり、図3図5に示す状態が搬送路の開放状態である。なお、上段側のストッパー部材9は上に向けて回動し、中段側のストッパー部材9は下に向けて回動するように構成されている(図3参照)。
【0027】
ストッパー部材9は、搬送路の閉止状態で、駆動ローラ5Dm、5Dvの駆動が可能な状態、すなわち駆動スイッチを押すことで駆動ローラ5Dm、5Dvが駆動する状態となり、搬送路の開放状態では駆動ローラの駆動が不能な状態、すなわち駆動スイッチを押しても駆動ローラ5Dm、5Dvが駆動しない状態となるように、駆動ローラ5Dm、5Dvの駆動可能状態と連動している。
【0028】
以上のように構成された本実施の形態のボンベストッカー1の使用方法を説明する。
ガスボンベ2をストックする場合、まずストッパー部材9を、図5に示すように、開放した状態にする。この状態であれば、駆動スイッチが押されても駆動ローラは駆動しない。
【0029】
次に、ストックするガスボンベ2をボンベストッカー1の入側の搬送ローラ5上に載せる。このとき、上述したように、入側の搬送ローラ5がフリーローラ5fであり、載せたガスボンベ2を押すことで出側に容易に移動できる。
また、最も入側のフリーローラ5fの径が細いので、ローラの頂点間距離が短くなっており、ガスボンベ2を2本のフリーローラ5F、5fに跨って載せやすくなっている。
ガスボンベ2が搬送ローラ5上で自立状態になり、ガスボンベ2の底面の少なくとも一部がベルト駆動ローラ5Dvに掛かる状態まで押し込む。
【0030】
ガスボンベ2が搬送ローラ5上に上記の状態で載置されると、ストッパー部材9を、図1に示すように、左右のフレーム3R、3Lに架設してロック状態にする。これにより駆動スイッチの押下によって駆動用のモータが駆動可能な状態となる。
この状態で駆動スイッチを押下して、駆動ローラ5Dm、5Dvを駆動させることでガスボンベ2が奥側に向かって搬送される。搬送途中でガスボンベ2がボンベ保持片7に当接するが、ボンベ保持片7はガスボンベ2に押されて回動し、ガスボンベ2は通過できる。
ガスボンベ2が所定位置に搬送されると、駆動スイッチの押下をやめることで搬送が停止する。
2本目も同様の操作によってボンベストッカー1に保管し、4本のガスボンベ2の保管状態が図2に示す状態である。
【0031】
本管されているガスボンベ2を取り出す際には、ストッパー部材9を図5に示す開放状態にして、出側に設けられた駆動スイッチを押下するようにすればよい。これにより、奥側のガスボンベ2から順に送り出すことができる。
【0032】
以上のように本実施の形態のボンベストッカー1によれば、ガスボンベ2の移動を搬送路に沿って容易に行うことができるので、人手によって移動する従来のように手を挟まれる危険がなく安全である。
また、ボンベストッカー1はボンベ保持片7によって保持されて安定した状態で保管されるので、従来のようにチェーン等で締結する必要がない。
このように、本実施の形態のボンベストッカー1によれば、ガスボンベ2を安全に搬入、搬出でき、安定して保管することができる。
【0033】
なお、上記の説明は、ガスが充填されたガスボンベ2をストックする場合について説明したが、本発明のボンベストッカー1は、充填ガスが空になり回収するガスボンベ2を保管する際にも同様に使用できる。
【0034】
また、上記の説明では、ボンベストッカー1を1台で使用する場合であったが、例えば種類の異なるガスを充填したガスボンベ2を保管する場合には、その種類数と同数のボンベストッカー1を並列に並べて使用するようにすればよい。
この場合、隣接するボンベストッカー1同士を連結具21(図7参照)によって連結することでボンベストッカー1をより安定させることができる。
【0035】
[実施の形態2]
実施の形態1では、ボンベストッカー1をオープンスペースで使用する例であったが、図7図9に示すように、ボンベストッカー1を筐体17内に収容してボンベ保管庫19とすることもできる。
図7図9は、3台のボンベストッカー1を筐体17内に収容したボンベ保管庫19の例である。
図7はボンベ保管庫19の内部の平面図、図8は側面図、図9はボンベ保管庫19へのガスボンベ2の搬入方法の説明図である。
【0036】
真ん中に配置されたボンベストッカー1は、両側のボンベストッカー1と連結具21によって連結されている。また、両側に配置されたボンベストッカー1は筐体17と連結具21によって連結されている。このように、連結具21によってボンベストッカー1同士や筐体17と連結することで、ボンベストッカー1を安定載置することができる。
【0037】
筐体17の入側及び出側にはシャッター等の開閉扉23が設けられ(図9参照)、ガスボンベ2をストックする際には入側の扉を開け、ガスボンベ2を取り出す際には出側の扉を開けるようにする。
【0038】
ボンベストッカー1を複数台収容したボンベ保管庫19であれば、種類の異なるガスボンベ毎に各ボンベストッカー1にストックすることができ、ガスボンベ2の管理と取出しが容易になる。
なお、保管しているガスボンベ2の数や種類等を筐体17の外部から視認できるように、表示部を設けるようにするのが好ましい。
【0039】
ボンベ保管庫19に対するガスボンベ2の搬入や搬出は、図9に示すように、自走式のガスボンベ搬送ロボット25を用いるようにしてもよい。このようにすれば、ガスボンベ2の搬出入がより容易になる。
【符号の説明】
【0040】
1 ボンベストッカー
2 ガスボンベ
3 フレーム
3R 右フレーム
3L 左フレーム
5 搬送ローラ
5Dm モータ駆動ローラ
5Dv ベルト駆動ローラ
5F フリーローラ(大径)
5f フリーローラ(小径)
6 ベルト
7 ボンベ保持片
9 ストッパー部材
11aR 下段辺(右フレーム)
11bR 中段辺(右フレーム)
11cR 上段辺(右フレーム)
11aL 下段辺(左フレーム)
11bL 中段辺(左フレーム)
11cL 上段辺(左フレーム)
13aR 前側柱材(右フレーム)
13bR 中間柱材(右フレーム)
13cR 奥側柱材(右フレーム)
13aL 前側柱材(左フレーム)
13bL 中間柱材(左フレーム)
13cL 奥側柱材(左フレーム)
15 バネ
17 筐体
19 ボンベ保管庫
21 連結具
23 開閉扉
25 ガスボンベ搬送ロボット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2021-11-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数本のガスボンベを収容できるボンベストッカーであって、
保管対象となるガスボンベが入る空間を形成して左右に対向配置されて奥行き方向に延びる一対のフレームと、該一対のフレームの下端部において左右のフレームに亘るように、かつ奥行き方向に複数設けられた搬送ローラと、前記フレームに設けられて、搬送方向に開放するが逆方向には非開放で、収容されるガスボンベの数に対応して奥行き方向に所定間隔で設けられたボンベ保持片と、搬送方向の最奥に設けられて搬送されるガスボンベに当接して該ガスボンベの移動を停止するストッパー部材とを備え、
前記搬送ローラは駆動ローラと駆動しないフリーローラによって構成され、搬送路の両端部に配置される少なくとも1本が前記フリーローラであることを特徴とするボンベストッカー。
【請求項2】
前記両端部に配置されたフリーローラのうち前記搬送方向の最も入側のものと最奥側のものの径が他の搬送ローラよりも細くなっていることを特徴とする請求項1記載のボンベストッカー。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のボンベストッカーが並列に複数配置され、隣り合うボンベストッカー同士が連結具によって連結されてなることを特徴とするボンベストッカー。
【請求項4】
請求項1乃至のいずれかに記載のボンベストッカーが筐体内に収容されてなることを特徴とするボンベ保管庫。