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  • 特開-熱可塑性樹脂組成物の製造方法 図1
  • 特開-熱可塑性樹脂組成物の製造方法 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022151055
(43)【公開日】2022-10-07
(54)【発明の名称】熱可塑性樹脂組成物の製造方法
(51)【国際特許分類】
   B29C 48/695 20190101AFI20220929BHJP
   B29B 11/16 20060101ALI20220929BHJP
   B29K 105/12 20060101ALN20220929BHJP
【FI】
B29C48/695
B29B11/16
B29K105:12
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021053952
(22)【出願日】2021-03-26
(71)【出願人】
【識別番号】390006323
【氏名又は名称】ポリプラスチックス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100101247
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和
(74)【代理人】
【識別番号】100098327
【弁理士】
【氏名又は名称】高松 俊雄
(72)【発明者】
【氏名】高橋 亮太
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 秀明
(72)【発明者】
【氏名】平田 邦紘
【テーマコード(参考)】
4F072
4F207
【Fターム(参考)】
4F072AA02
4F072AA08
4F072AB09
4F072AD46
4F072AG05
4F072AH04
4F072AH23
4F207AD16
4F207KA01
4F207KA17
4F207KK12
4F207KL98
(57)【要約】      (修正有)
【課題】繊維状充填材を含む熱可塑性樹脂組成物における未解繊の繊維状充填材を低減し得る熱可塑性樹脂組成物の製造方法を提供する。
【解決手段】熱可塑性樹脂と繊維状充填材とを、ダイを備える押出機にて溶融混練する際に、押出機のスクリューとダイとの間の樹脂流路途中に、それぞれの開口面積が38.47mm未満の複数の流路であって、前記複数の流路の開口46の合計面積が、前記樹脂流路内における、前記複数の流路の開口46が属する面の面積の40%未満である複数の流路を設ける、熱可塑性樹脂組成物の製造方法である。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
熱可塑性樹脂と繊維状充填材とを、ダイを備える押出機にて溶融混練する際に、前記押出機のスクリューと前記ダイとの間の樹脂流路途中に、それぞれの開口面積が38.47mm未満の複数の流路であって、前記複数の流路の開口の合計面積が、前記樹脂流路内における、前記複数の流路の開口が属する面の面積の40%未満である複数の流路を設ける、熱可塑性樹脂組成物の製造方法。
【請求項2】
前記繊維状充填材がガラス繊維である、請求項1に記載の熱可塑性樹脂組成物の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、繊維状充填材を含む熱可塑性樹脂組成物の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
熱可塑性樹脂は、成形性、機械特性、又は耐候性等の性能に優れることから、射出成形用途を中心として、各種自動車部品、電気・電子部品などの用途に広く使用されている。一般に、熱可塑性樹脂において上記のような性能を更に向上させたり、熱可塑性樹脂の短所を補ったりするため、種々の添加剤を添加して樹脂組成物として用いられる。
【0003】
例えば、樹脂組成物又はその成形品の機械強度の向上を図るために、ガラス繊維等の繊維状充填材が添加される。繊維状充填材を含有するペレットを作製する場合、通常、熱可塑性樹脂と、複数本の繊維状充填材を一つの束にして、数mmの長さでカットしたもの(チョップドストランドとも呼ばれる)とを押出機で溶融混練して作製する。そして、溶融混練時に複数本の繊維状充填材のそれぞれが分散された状態(繊維状充填材の束が解繊された状態)となる。
【0004】
ところが、繊維状充填材の束の中には解繊が不十分な状態で残存する場合がある。解繊が不十分な状態の束状として存在する繊維状充填材は射出成形の際にノズルの詰まりの原因となったり、成形品としたときに強度低下を招いたりする等の悪影響が危惧されるため、繊維状充填材の束は十分に解繊されることが望まれる。
【0005】
押出機内での溶融混練時に繊維状充填材の束が解繊されるのは、押出機内で発生するせん断流動に由来する応力が寄与していると考えられる。そこで、本出願人は、その点に着目し、ガラス繊維束を十分に解繊し得る、樹脂組成物ペレットの製造方法を提案した(特許文献1参照)。より具体的には、押出機の押出条件(Q(吐出量)とNs(スクリュー回転数))とスクリューデザインの組み合わせの最適化を行い、最小せん断応力履歴値Tminを制御することで、ガラス繊維束を十分に解繊するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2012-45865号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、押出機のスクリュー回転に伴い生じる応力による繊維状充填材の束の解繊は、次のような課題がある。繊維状充填材の全量に対し、くまなく解繊に必要な応力が付加されなかった場合、未解繊物が生じる。特に、製造効率を上げるために高い吐出量を設定した場合、この不良が生じやすい。繊維状充填材の束を十分に解繊するには、例えば、押出機におけるスクリューの有効長(L/D(L:スクリューの長さ、D:スクリューの直径))を大きくすることが考えられる。しかし、そのようにすると、押出機が大型化し、清掃やメンテナンス等、装置管理上の労力を要したり、広大な設置スペースが必要となったりする。或いは、高いスクリュー回転数に設定することで、発生応力を高めるようとすると、樹脂へのせん断発熱負荷が過大となり、樹脂分解を引き起こす。すなわち、スクリュー回転による応力により繊維状充填材の束を十分に解繊することは可能ではあるものの、これのみにて未解繊不良を抑制しようとすると押出機の制約や樹脂分解が課題となりうるため、これら以外による方策が望まれる。
【0008】
本発明は、繊維状充填材を含む熱可塑性樹脂組成物における未解繊の束状の繊維状充填材を、簡便に低減し得る熱可塑性樹脂組成物の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決する本発明の一態様は以下の通りである。
(1)熱可塑性樹脂と繊維状充填材とを、ダイを備える押出機にて溶融混練する際に、前記押出機のスクリューと前記ダイとの間の樹脂流路途中に、それぞれの開口面積が38.47mm未満の複数の流路であって、前記複数の流路の開口の合計面積が前記樹脂流路内における、前記複数の流路の開口が属する面の面積の40%未満である複数の流路を設ける、熱可塑性樹脂組成物の製造方法。
【0010】
(2)前記繊維状充填材がガラス繊維である、前記(1)に記載の熱可塑性樹脂組成物の製造方法。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、繊維状充填材を含む熱可塑性樹脂組成物における未解繊の繊維状充填材を、簡便に低減し得る熱可塑性樹脂組成物の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本実施形態の熱可塑性樹脂組成物の製造方法において用いる二軸押出機の構成を示す概念図である。
図2】(a)ブレーカープレートと、(b)ブレーカープレートに、孔径が7mm未満の孔を複数有するプレートを装着した状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本実施形態の熱可塑性樹脂組成物の製造方法は、熱可塑性樹脂と繊維状充填材とを、ダイを備える押出機にて溶融混練する際に、押出機のスクリューと前記ダイとの間の樹脂流路途中に、それぞれの開口面積が38.47mm未満の複数の流路であって、複数の流路の開口の合計面積が、樹脂流路内における、複数の流路の開口が属する面の面積の40%未満である複数の流路を設けることを特徴としている。
【0014】
本実施形態の熱可塑性樹脂組成物の製造方法において使用する押出機の一例について、図1を参照して説明する。図1に示す押出機10は、熱可塑性樹脂を投入するためのホッパー12を備える第1供給口14、可塑化ゾーン16、第2供給口18、及び混練ゾーン20に分画されるシリンダーを備え、シリンダーの内部には、第1供給口14から混練ゾーン20にわたって延在するスクリュー(不図示)が回転駆動可能に支持されている。また、混練ゾーン20の下流側外部には、ダイ22が接続されている。第1供給口14に投入される粒状の熱可塑性樹脂は、可塑化ゾーン16に固体搬送され溶融されて第2供給口18へ搬送される。熱可塑性樹脂の大部分の溶融が見込まれれば可塑化ゾーン16のエレメント構成に制限はない。
第2供給口18は、例えば、サイドフィーダースクリューを有し、ここから繊維状充填材を押出機10へ供給することができる。
混練ゾーン20は、第2供給口18の下流側に位置し、可塑化を終えた熱可塑性樹脂と繊維状充填材とを溶融混練するゾーンである。溶融混練された樹脂組成物はダイ22に設けられたノズルから吐出される。
なお、本実施形態においては、押出機としては、単軸押出機、二軸押出機等の多軸押出機を使用することができる。
【0015】
本実施形態においては、上記のような押出機10において、スクリューとダイ22との間の樹脂流路途中に、それぞれの開口面積が38.47mm未満の複数の流路であって、複数の流路の開口の合計面積が、樹脂流路内における、複数の流路の開口が属する面の面積の40%未満である複数の流路が設けられる。
【0016】
本実施形態において、スクリューとダイ22との間に設けられる上記複数の流路は、せん断応力に加え、積極的に伸長応力を発生させるためのものである。繊維状充填材を含んだ樹脂の全量が、もれなくこの流路を通過するため、取りこぼしなく解繊に必要な応力を受けることとなる。従って、スクリュー回転によるせん断流動を発生させる場合とは異なり、スクリューの有効長(L/D)を大きくすることなく、繊維状充填材の束を十分に解繊することができる。
【0017】
本実施形態において、スクリューとダイ22との間に設けられる複数の流路は、それぞれの開口面積が38.47mm未満の複数の流路であるが、それぞれの流路の開口面積が38.47mmを超えると、繊維状充填材の束を十分に解繊する程度の応力が発生しない。1つの流路の開口面積は、0.76~38.47mmが好ましく、3.14~28.26mmがより好ましい。なお、開口面積が38.47mm未満の流路であれば、面積が異なる複数の流路が混在してもよい。例えば、複数の流路のうち、半数の流路の面積が19.63mmで、残りの流路の面積が6.98mmのようにしてもよい。
【0018】
スクリューとダイ22との間に設けられる複数の流路の開口の形状は、円形、楕円形、長円形、多角形とすることができる。円形の場合、開口面積が38.47mmの流路は、直径7mmの開口を有する流路である。そして、直径が7mm未満の円形開口の流路であれば、直径が異なる複数の流路が混在してもよい。例えば、複数の流路のうち、半数の流路の直径が5mmで、残りの流路の直径が3mmのようにしてもよい。
また、複数の流路の長さは、2~15mmとすることが好ましい。
【0019】
また、本実施形態において、複数の流路の開口の合計面積は、樹脂流路内における、複数の流路の開口が属する面の面積の40%未満であるが、複数の流路の開口の合計面積が40%を超えると、繊維状充填材の束を十分に解繊する程度の応力が発生しない。複数の流路の開口の合計面積は、樹脂流路内における、複数の流路の開口が属する面の面積の1~40%が好ましく、2~35%がより好ましい。
【0020】
複数の流路の個数としては、それぞれの流路の開口面積と、樹脂流路内における複数の流路の開口が属する面の全面積とにより変動するため、それぞれの開口面積が38.47mm未満の複数の流路であり、かつ、流路の開口の合計面積が、樹脂流路内における複数の流路の開口が属する面の全面積の40%未満であることを満たすように決定することが好ましい。
また、熱可塑性樹脂の溶融粘度が大きいと押出時に負荷がかかるため、押出に支障がないように、溶融粘度に応じて流路の個数を決定することが好ましい。
【0021】
以上のような複数の流路は、例えば、複数の流路に相当する孔が設けられた、所定の厚さを有するプレートを、スクリューとダイ22との間に挿入して固定することにより設けることができる。
【0022】
一方、スクリューとダイ22との間にブレーカープレートが存在する場合、当該ブレーカープレートのスクリュー側に、上記のような、複数の流路に相当する孔(開口)が設けられたプレートを装着してもよい。そのような形態について図2を参照して説明する。図2(a)は、複数の孔42を有するブレーカープレート40を示す斜視図である。また、図2(b)は、複数の流路に相当する、開口面積が38.47mm未満の孔46が設けられたプレート44が、ボルト48によりブレーカープレート40に装着された状態を示す斜視図である。なお、図2(b)において、ブレーカープレート40に設けられた孔42の直上にプレート44の孔46が位置している(ただし、ボルト48が設けられた孔を除く。)。つまり、プレート44が装着されたブレーカープレート40を垂直方向上方から目視したとき、孔42の中心と孔46の中心は一致している。
図2(a)に示すブレーカープレート40が、スクリューとダイ22との間に設けられた場合、ブレーカープレート40の孔42は開口面積が大きいため応力は十分に発生しない。それに対して、ブレーカープレート40にプレート44を装着した場合、プレート44に形成された複数の孔46により、すなわち複数の流路により繊維状充填材の束を解繊するのに十分な応力が発生する。
【0023】
以下に、本実施形態の熱可塑性樹脂組成物の製造方法に用いられる各成分について説明する。
【0024】
[熱可塑性樹脂]
本実施形態において、熱可塑性樹脂としては汎用プラスチックやエンジニアリングプラスチックを使用することができる。熱可塑性樹脂としては、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)等のポリアリーレンサルファイド樹脂(PAS)、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)、ポリアセタール樹脂(POM)、液晶性ポリマー(LCP)、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)、ポリプロピレン(PP)、ポリアミド樹脂(PA)等が挙げられる。
【0025】
[繊維状充填材]
繊維状充填材としては、ガラス繊維、炭素繊維、炭化ケイ素繊維、アルミナ繊維、炭化ケイ素ウィスカー、窒化ケイ素ウィスカー、チタン酸カリウムウィスカー、ウオラストナイト等が挙げられる。中でも、ガラス繊維を用いた場合、本実施形態の製造方法の効果が顕著である。
【0026】
[他の成分]
本実施形態においては、必要に応じて、熱可塑性樹脂に対する一般的な添加剤、例えば、滑剤、離型剤、帯電防止剤、界面活性剤、難燃剤、又は、有機高分子材料、無機若しくは有機の粉体状、板状の充填材等を1種又は2種以上添加することができる。
【実施例0027】
以下に、実施例により本実施形態をさらに具体的に説明するが、本実施形態は以下の実施例に限定されるものではない。
【0028】
[実施例1~8、比較例1~8]
各実施例・比較例において、以下に示す二軸押出機(押出機A又はB)に、第一投入部からポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS樹脂A又はB)100質量部と、第二投入部からガラス繊維(繊維状充填材)66.7質量部とを投入して、以下の押出条件にて溶融混練し、樹脂ペレットを得た。なお、使用した二軸押出機には、スクリューとダイとの間に設けられたブレーカープレートのスクリュー側に、所定の開口面積を有する複数の流路に相当する孔が設けられたプレート(厚さ:5mm)を装着して用いた。各実施例・比較例における、当該プレートにおける孔数、孔径(直径)及び開口面積を表1~2に示す。また、樹脂流路内における、複数の流路の開口が属する面の面積に対する複数の流路の開口の合計面積を開口率として表1~2に示す。開口率は、以下の式により求めた。
開口率={(各孔の面積)×(孔数)}÷{2×1/2×(シリンダーの断面積)+(スクリュー間隔)×(シリンダー径)}
上記式中、「スクリュー間隔」は、一対のスクリューの回転中心間の距離を意味する。
【0029】
(押出機)
押出機A:日本製鋼所(株)製、TEX30α(シリンダー径:32mm、スクリュー間隔:24mm)
押出機B:日本製鋼所(株)製、TEX44α(シリンダー径:47mm、スクリュー間隔:38.5mm)
【0030】
(押出条件)
・サンプル押出量:10kg
・シリンダー温度:320℃
・単位時間当たりの吐出量:表1~2に示す
・スクリュー回転数:表1~2に示す
【0031】
また、使用した各成分の詳細は以下の通りである。
【0032】
(1)ポリフェニレンサルファイド樹脂
PPS樹脂A:(株)クレハ製、フォートロンKPS(溶融粘度:30Pa・s(せん断速度:1200sec-1、310℃))
PPS樹脂B:(株)クレハ製、フォートロンKPS(溶融粘度:130Pa・s(せん断速度:1200sec-1、310℃))
(PPS樹脂の溶融粘度の測定)
上記PPS樹脂の溶融粘度は以下のようにして測定した。
(株)東洋精機製作所製キャピログラフを用い、キャピラリーとして口径:1mm、長さ:20mmのフラットダイを使用し、シリンダー温度310℃、せん断速度1200sec-1での溶融粘度を測定した。
(2)ガラス繊維
日本電気硝子(株)製、ガラス繊維、ECS03T-651G(繊維径10.0μmのガラス繊維の長さ3mmのチョップドストランド)
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】
[ガラス繊維の未解繊数評価]
各実施例・比較例で得られたペレット状の樹脂組成物に対し、以下のX線CT装置(コムスキャンテクノ(株)製、ScanXmate-D090SS270)を用い、以下の測定条件にて未解繊のガラス繊維の個数を計数した。具体的には、各樹脂ペレット9gをサンプルセルに入れ、X線CT透過像を撮影し、輝度が高く映る未解繊のガラス繊維束の個数を計数した。計数結果を表1~2に示す。
(測定条件)
管電圧:52kV
管電流:157μA
ボクセルサイズ:26μm
【0036】
表1~2より、孔径と開口率とを異ならせ、それら以外の条件を同じとした実施例1及び比較例1、実施例2及び比較例2の比較から、スクリューとダイとの間の複数の流路の開口面積及び開口率を所定の範囲内とするとガラス繊維束の未解繊数を低減できることが分かる。また、孔径と開口率とを異ならせ、それら以外の条件を同じとした実施例3及び4、実施例6及び7の比較から、スクリューとダイとの間の複数の流路の開口面積及び開口率が小さいほどガラス繊維の未解繊数をより低減できることが分かる。
同様に、孔径と開口率とを異ならせ、それら以外の条件を同じとした、実施例5及び比較例3、実施例6及び比較例4、実施例7及び比較例5、実施例8及び比較例6の比較から、スクリューとダイとの間の複数の流路の開口面積及び開口率を所定の範囲内とするとガラス繊維束の未解繊数を低減できることが分かる。
図1
図2