(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022151587
(43)【公開日】2022-10-07
(54)【発明の名称】キャップが低減された自己整合ゲートエンドキャップ(SAGE)アーキテクチャ
(51)【国際特許分類】
H01L 21/336 20060101AFI20220929BHJP
H01L 21/8238 20060101ALI20220929BHJP
H01L 21/8234 20060101ALI20220929BHJP
H01L 29/423 20060101ALI20220929BHJP
H01L 29/41 20060101ALI20220929BHJP
【FI】
H01L29/78 301Z
H01L27/092 D
H01L29/78 301G
H01L29/78 301P
H01L27/088 C
H01L29/58 G
H01L29/44 S
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022004048
(22)【出願日】2022-01-14
(31)【優先権主張番号】17/211,751
(32)【優先日】2021-03-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】591003943
【氏名又は名称】インテル・コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】セウン フーン スン
(72)【発明者】
【氏名】トリスタン トロニック
(72)【発明者】
【氏名】スズヤ エス. リアオ
(72)【発明者】
【氏名】ジャック ティー. カバリエロス
【テーマコード(参考)】
4M104
5F048
5F140
【Fターム(参考)】
4M104AA01
4M104AA02
4M104AA03
4M104AA04
4M104AA05
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4M104GG16
4M104HH14
5F048AB04
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5F140CC02
(57)【要約】 (修正有)
【課題】キャップが低減又は除去された自己整合ゲートエンドキャップ(SAGE)アーキテクチャ及びその製造方法を提供する。
【解決手段】集積回路構造700(720)は、第1半導体フィン704(左側のフィン704の対の1つ)の上方に第1ゲート電極(左側の708)を有する。第2ゲート電極(右側の708)は、第2半導体フィン(右側のフィン704の対の1つ)の上方にある。ゲートエンドキャップ分離構造722は、第1ゲート電極と第2ゲート電極との間にある。低k誘電体壁712上には、高k誘電体キャップ層714、724を有する。ローカルインターコネクト726は、第1ゲート電極上、高k誘電体キャップ層上、かつ、第2ゲート電極上にあり、高k誘電体キャップ層の最上面の上方に最下面を有する。
【選択図】
図7A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1半導体フィン上方の第1ゲート電極と、
第2半導体フィン上方の第2ゲート電極と、
前記第1ゲート電極と前記第2ゲート電極との間のゲートエンドキャップ分離構造であって、低k誘電体壁上に高k誘電体キャップ層を有するゲートエンドキャップ分離構造と、
前記第1ゲート電極上、前記高k誘電体キャップ層上、かつ前記第2ゲート電極上のローカルインターコネクトであって、前記高k誘電体キャップ層の最上面の上方に最下面を有するローカルインターコネクトと
を備える集積回路構造。
【請求項2】
前記第1ゲート電極および前記第2ゲート電極は、それぞれ、前記ゲートエンドキャップ分離構造の前記高k誘電体キャップ層の前記最上面と同一平面の最上面を有する、請求項1に記載の集積回路構造。
【請求項3】
前記ローカルインターコネクトは、前記第1ゲート電極および前記第2ゲート電極を電気的に接続する、請求項1または2に記載の集積回路構造。
【請求項4】
前記ゲートエンドキャップ分離構造は、前記低k誘電体壁内の中心に鉛直シームを有する、請求項1から3のいずれか一項に記載の集積回路構造。
【請求項5】
第1半導体フィン上方の第1エピタキシャル構造上方の第1トレンチコンタクトと、
第2半導体フィン上方の第2エピタキシャル構造上方の第2トレンチコンタクトと、
前記第1トレンチコンタクトと前記第2トレンチコンタクトとの間のゲートエンドキャップ分離構造であって、低k誘電体壁上に高k誘電体キャップ層を有するゲートエンドキャップ分離構造と、
前記第1トレンチコンタクト上、前記高k誘電体キャップ層上、かつ前記第2トレンチコンタクト上のローカルインターコネクトであって、前記高k誘電体キャップ層の最上面の上方に最下面を有するローカルインターコネクトと
を備える集積回路構造。
【請求項6】
前記第1トレンチコンタクトおよび前記第2トレンチコンタクトは、それぞれ、前記ゲートエンドキャップ分離構造の前記高k誘電体キャップ層の前記最上面と同一平面の最上面を有する、請求項5に記載の集積回路構造。
【請求項7】
前記ローカルインターコネクトは、前記第1トレンチコンタクトおよび前記第2トレンチコンタクトを電気的に接続する、請求項5または6に記載の集積回路構造。
【請求項8】
前記ゲートエンドキャップ分離構造は、前記低k誘電体壁内の中心に鉛直シームを有する、請求項5から7のいずれか一項に記載の集積回路構造。
【請求項9】
ボードと、
前記ボードに結合されたコンポーネントであって、集積回路構造を含むコンポーネントと
を備えるコンピューティングデバイスであって、
前記集積回路構造は、
第1半導体フィン上方の第1ゲート電極と、
第2半導体フィン上方の第2ゲート電極と、
前記第1ゲート電極と前記第2ゲート電極との間のゲートエンドキャップ分離構造であって、低k誘電体壁上に高k誘電体キャップ層を有するゲートエンドキャップ分離構造と、
前記第1ゲート電極上、前記高k誘電体キャップ層上、かつ前記第2ゲート電極上のローカルインターコネクトであって、前記高k誘電体キャップ層の最上面の上方に最下面を有するローカルインターコネクトと
を有する、コンピューティングデバイス。
【請求項10】
前記ボードに結合されたメモリをさらに備える請求項9に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項11】
前記ボードに結合された通信チップをさらに備える請求項9または10に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項12】
前記ボードに結合されたカメラをさらに備える請求項9から11のいずれか一項に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項13】
前記コンポーネントはパッケージされた集積回路ダイである、請求項9から12のいずれか一項に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項14】
前記コンピューティングデバイスは、携帯電話、ラップトップ、デスクトップコンピュータ、サーバ、およびセットトップボックスからなる群から選択される、請求項9から13のいずれか一項に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項15】
ボードと、
前記ボードに結合されたコンポーネントであって、集積回路構造を含むコンポーネントと
を備えるコンピューティングデバイスであって、
前記集積回路構造は、
第1半導体フィン上方の第1エピタキシャル構造上方の第1トレンチコンタクトと、
第2半導体フィン上方の第2エピタキシャル構造上方の第2トレンチコンタクトと、
前記第1トレンチコンタクトと前記第2トレンチコンタクトとの間のゲートエンドキャップ分離構造であって、低k誘電体壁上に高k誘電体キャップ層を有するゲートエンドキャップ分離構造と、
前記第1トレンチコンタクト上、前記高k誘電体キャップ層上、かつ前記第2トレンチコンタクト上のローカルインターコネクトであって、前記高k誘電体キャップ層の最上面の上方に最下面を有するローカルインターコネクトと
を有する、コンピューティングデバイス。
【請求項16】
前記ボードに結合されたメモリをさらに備える請求項15に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項17】
前記ボードに結合された通信チップをさらに備える請求項15または16に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項18】
前記ボードに結合されたカメラをさらに備える請求項15から17のいずれか一項に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項19】
前記コンポーネントはパッケージされた集積回路ダイである、請求項15から18のいずれか一項に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項20】
前記コンピューティングデバイスは、携帯電話、ラップトップ、デスクトップコンピュータ、サーバ、およびセットトップボックスからなる群から選択される、請求項15から19のいずれか一項に記載のコンピューティングデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、半導体デバイスおよびプロセス分野のものであり、特に、キャップが低減または除去された自己整合ゲートエンドキャップ(SAGE)アーキテクチャ、およびキャップが低減または除去された自己整合ゲートエンドキャップ(SAGE)アーキテクチャの製造方法である。
【背景技術】
【0002】
過去数十年にわたり、集積回路におけるフィーチャのスケーリングは、成長を続ける半導体産業を後押しする原動力であった。より一層小さなフィーチャへとスケーリングすることにより、半導体チップの限られた面積において機能ユニットの密度を増大させることが可能になる。例えば、トランジスタ寸法を縮小することで、より多くのメモリまたはロジックデバイスをチップ上に組み込むことが可能になり、製造される製品の容量が増大する。しかしながら、これまで以上の容量を目指すのに、問題がないわけではない。各デバイスの性能を最適化する必要性がますます大きくなっている。
【0003】
集積回路デバイスの製造において、デバイス寸法が縮小を続けるにつれて、トライゲートトランジスタなどのマルチゲートトランジスタがより普及した。従来のプロセスでは、トライゲートトランジスタは一般に、バルクシリコン基板またはシリコン・オン・インシュレータ基板のいずれかの上に製造される。いくつかの例において、より低コストであること、かつ、より複雑性の低いトライゲート製造プロセスを可能にすることに起因して、バルクシリコン基板が好ましい。
【0004】
しかしながら、影響を生じさせることなくマルチゲートトランジスタをスケーリングするには至っていない。超小型電子回路のこれらの基本構成単位の寸法が低減するにつれて、かつ、所与の領域において製造される非常に多くの基本構成単位の数が増加するにつれて、これらの構成単位をパターニングするために使用されるリソグラフィプロセスに対する制約が甚大になってきている。特に、半導体スタックにおいてパターニングされたフィーチャの最小寸法(クリティカル寸法)と、そのようなフィーチャの間の間隔との間には、トレードオフの関係が存在することがある。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1】比較的広い間隔を有する従来のアーキテクチャの隣接する集積回路構造(左側(a))と、本開示の実施形態に係る比較的狭い間隔を有する自己整合ゲートエンドキャップ(SAGE)アーキテクチャの隣接する集積回路構造(右側(b))とを対比させた平面図を示す。
【0006】
【
図2】エンドツーエンド間隔を含むフィンベースの半導体デバイスを含む従来のレイアウトの平面図を示す。
【0007】
【
図3】従来のアーキテクチャ(左側(a))と本開示の実施形態に係る自己整合ゲートエンドキャップ(SAGE)アーキテクチャ(右側(b))とを対比させたフィンを通る断面図を示す。
【0008】
【
図4A】従来のFinFETまたはトライゲートプロセス製造スキームにおける重要なプロセス工程の断面図を示す。
【
図4B】従来のFinFETまたはトライゲートプロセス製造スキームにおける重要なプロセス工程の断面図を示す。
【
図4C】従来のFinFETまたはトライゲートプロセス製造スキームにおける重要なプロセス工程の断面図を示す。
【
図4D】従来のFinFETまたはトライゲートプロセス製造スキームにおける重要なプロセス工程の断面図を示す。
【0009】
【
図5A】本開示の実施形態に係るFinFETまたはトライゲートデバイスの自己整合ゲートエンドキャップ(SAGE)プロセス製造スキームの重要なプロセス工程の断面図を示す。
【
図5B】本開示の実施形態に係るFinFETまたはトライゲートデバイスの自己整合ゲートエンドキャップ(SAGE)プロセス製造スキームの重要なプロセス工程の断面図を示す。
【
図5C】本開示の実施形態に係るFinFETまたはトライゲートデバイスの自己整合ゲートエンドキャップ(SAGE)プロセス製造スキームの重要なプロセス工程の断面図を示す。
【
図5D】本開示の実施形態に係るFinFETまたはトライゲートデバイスの自己整合ゲートエンドキャップ(SAGE)プロセス製造スキームの重要なプロセス工程の断面図を示す。
【0010】
【
図6】本開示の実施形態に係る自己整合ゲートエンドキャップ(SAGE)壁を有する6T SRAMセルエリアのレイアウトを示す。
【0011】
【
図7A】本開示の実施形態に係るエッチングされた自己整合ゲートエンドキャップ(SAGE)壁キャップを有さない集積回路構造(左側)および部分的にエッチングされたSAGE壁キャップを有する集積回路構造(右側)のチャネル領域の断面図を示す。
【0012】
【
図7B】本開示の実施形態に係るエッチングされたSAGE壁キャップを有さない集積回路構造(左側)および完全にエッチングされたSAGE壁キャップを有する集積回路構造(右側)のチャネル領域の断面図を示す。
【0013】
【
図7C】本開示の実施形態に係るエッチングされたSAGE壁キャップを有さない集積回路構造(左側)、および部分的にエッチングされたSAGE壁キャップおよび完全にエッチングされたSAGE壁キャップの組み合わせを有する集積回路構造(右側)のチャネル領域の断面図を示す。
【0014】
【
図7D】本開示の実施形態に係るエッチングされたSAGE壁キャップを有さない集積回路構造(左側)および部分的にエッチングされたSAGE壁キャップを有する集積回路構造(右側)のソースまたはドレイン領域を通る断面図を示す。
【0015】
【
図8A】本開示の実施形態に係るマルチ自己整合ゲートエンドキャップ(SAGE)分離構造アーキテクチャを有する非プレーナ型半導体デバイスの断面図を示す。
【0016】
【
図8B】本開示の実施形態に係る
図8Aの半導体デバイスのa‐a'軸に沿った平面図を示す。
【0017】
【
図9A-9C】本開示の実施形態に係る別のFinFETまたはトライゲートデバイスの自己整合ゲートエンドキャップ(SAGE)プロセス製造スキームにおける重要なプロセス工程の断面図を示す。
【0018】
【
図10】本開示の実施形態の一実装に係るコンピューティングデバイスを示す。
【0019】
【
図11】本開示の1または複数の実施形態を含むインターポーザを示す。
【発明を実施するための形態】
【0020】
キャップが低減または除去された自己整合ゲートエンドキャップ(SAGE)アーキテクチャ、およびキャップが低減または除去された自己整合ゲートエンドキャップ(SAGE)アーキテクチャの製造方法が説明される。以下の説明において、本開示の実施形態についての十分な理解を提供すべく、具体的な統合および材料の形態など、多くの具体的な詳細が記載される。本開示の実施形態がこれらの具体的な詳細なしに実施され得ることが当業者には明らかであろう。他の例において、本開示の実施形態を不必要に不明瞭にしないようにすべく、集積回路の設計レイアウトなどの周知の特徴は、詳細には説明されない。さらに、図示される様々な実施形態は、例示的な表現であって、必ずしも原寸で描かれていないことが理解されるべきである。
【0021】
ある特定の用語は、以下の説明において参照目的のみで使用される場合もあり、従って、限定的であることを意図するものではない。例えば、「上部の」、「下部の」、「上方の」、および「下方の」などの用語は、参照される図面における方向を指す。「前部」、「後部」、「背面」、および「側面」などの用語は、整合しつつも任意の参照の枠内で、コンポーネントの部分の向きおよび/または位置を説明する。これは、説明されているコンポーネントを説明する文言および関連図面の参照によって明確となる。そのような用語は、具体的に上述した単語、それらの派生語、および類似の意味の単語を含んでよい。
【0022】
本明細書で説明される実施形態は、基板工程(FEOL)の半導体プロセスおよび構造に関連し得る。FEOLは、個々のデバイス(例えば、トランジスタ、コンデンサ、抵抗器等)が半導体基板または層にパターニングされる、集積回路(IC)製造の第1部分である。FEOLは、一般に、金属インターコネクト層の成膜までのすべて(ただし、成膜を含まない)を包含する。最後のFEOL工程の後、典型的には、分離された(例えば、いかなるワイヤも無い)トランジスタを有するウェハが結果として生じる。
【0023】
本明細書で説明される実施形態は、配線工程(BEOL)の半導体プロセスおよび構造に関連し得る。BEOLは、個々のデバイス(例えば、トランジスタ、コンデンサ、抵抗器等)がウェハ上の配線、例えば、1または複数のメタライゼーション層と相互接続される、IC製造の第2部分である。BEOLは、コンタクト、絶縁層(誘電体)、金属レベル、および、チップ-パッケージ接続のためのボンディング部位を含む。製造段階のBEOL部分においては、コンタクト(パッド)、インターコネクトワイヤ、ビア、および誘電体構造が形成される。現代のICプロセスにおいて、10より多くの金属層がBEOLにおいて追加され得る。
【0024】
後述される実施形態は、FEOLプロセスおよび構造、BEOLプロセスおよび構造、またはFEOLおよびBEOLプロセスおよび構造の両方に適用され得る。特に、例示的な処理スキームが、FEOLプロセスシナリオを使用して示され得るが、そのようなアプローチは、BEOLプロセスにも適用され得る。同様に、例示的な処理スキームは、BEOLプロセスシナリオ使用して示され得るが、そのようなアプローチは、FEOLプロセスにも適用され得る。
【0025】
本開示の1または複数の実施形態は、1または複数のゲートエンドキャップ構造を有する半導体構造またはデバイスに関する。更に、自己整合手法でゲートエンドキャップ分離構造を製造する方法も説明される。1または複数の実施形態において、自己整合ゲートエンドキャップ(SAGE)キャップの低減が、高い選択性を有する高k誘電体材料(HiK)エッチングプロセスを使用して実行される。本明細書で説明される実施形態は、ウルトラスケーリングプロセス技術において、拡散のエンドツーエンド間隔をスケーリングすることに関連する問題に対処し得る。
【0026】
広い文脈を提供すると、最新技術のアプローチは、最小技術ゲートの拡散オーバーラップを画定するために、ゲートのエンドツーエンド(ポリ切断)のリソグラフィスケーリングに依存している。最小技術ゲートの拡散オーバーラップは、拡散のエンドツーエンドスペースにおいて鍵となる要素である。関連するゲートライン(ポリ切断)プロセスは、典型的には、リソグラフィ、位置合わせ、およびエッチングバイアスを考慮することによって限定されており、最終的に、最小拡散エンドツーエンド距離を設定する。コンタクト・オーバー・アクティブゲート(COAG)アーキテクチャなどの他のアプローチが、そのような拡散間隔の特性を改善するために機能している。しかしながら、この技術分野には改善の余地が大いに残されている。
【0027】
本開示の実施形態の利点を強調する基礎を提供するために、まず、非SAGEアプローチに対する自己整合ゲートエンドキャップ(SAGE)アーキテクチャの利点が、より高いレイアウト密度の実現、特に、拡散間隔への拡散スケーリングを含み得ることを理解されたい。例として、
図1は、比較的広い間隔を有する従来のアーキテクチャの隣接する集積回路構造(左側(a))と、本開示の実施形態に係る比較的狭い間隔を有するSAGEアーキテクチャの隣接する集積回路構造(右側(b))とを対比させた平面図を示す。
【0028】
図1の左側(a)を参照すると、レイアウト100は、第1集積回路構造102および第2集積回路構造104を含み、これらはそれぞれ、半導体フィン106および108をベースとしている。各デバイス102および104は、それぞれ、ゲート電極110または112を有する。更に、各デバイス102および104は、それぞれ、フィン106および108のソースおよびドレイン領域に、それぞれ、トレンチコンタクト(TCN)114または116を有する。ゲートビア118および120ならびにトレンチコンタクトビア119および121も示されている。
【0029】
図1の左側(a)を再び参照すると、ゲート電極110および112は、それぞれ、対応するフィン106および108から離れて位置する比較的広いエンドキャップ領域122を有する。TCN114および116は、各々、比較的大きいエンドツーエンド間隔124を有し、これも、それぞれ、対応するフィン106および108から離れて位置している。
【0030】
一方、
図1の右側(b)を参照すると、レイアウト150は、第1集積回路構造152および第2集積回路構造154を含み、これらはそれぞれ、半導体フィン156および158をベースとしている。各デバイス152および154は、それぞれ、ゲート電極160または162を有する。更に、各デバイス152および154は、それぞれ、フィン156および158のソースおよびドレイン領域に、それぞれ、トレンチコンタクト(TCN)164または166を有する。ゲートビア168および170ならびにトレンチコンタクトビア169および171も示されている。
【0031】
図1の右側(b)を再び参照すると、ゲート電極160および162は、比較的狭いエンドキャップ領域を有し、これはそれぞれ、対応するフィン156および158から離れて位置している。各TCN164および166は、比較的狭いエンドツーエンド間隔174を有し、これも、それぞれ、対応するフィン156および158から離れて位置している。
【0032】
さらなる文脈を提供すると、ゲートエンドキャップおよびトレンチコンタクト(TCN)エンドキャップ領域のスケーリングは、トランジスタレイアウトの面積および密度の改善に対して重要な寄与因子である。ゲートおよびTCNエンドキャップ領域は、半導体デバイスの拡散領域/フィンのゲートおよびTCNのオーバーラップを指す。例として、
図2は、エンドツーエンド間隔を含むフィンベースの半導体デバイスを含む従来のレイアウト200の平面図を示す。
【0033】
図2を参照すると、第1半導体デバイス202および第2半導体デバイス204は、それぞれ、半導体フィン206および208をベースとしている。各デバイス202および204は、それぞれ、ゲート電極210または212を有する。更に、各デバイス202および204は、それぞれ、フィン206および208のソースおよびドレイン領域に、それぞれ、トレンチコンタクト(TCN)214または216を有する。ゲート電極210および212ならびにTCN214および216は、各々、エンドキャップ領域を有し、これは、それぞれ、対応するフィン206および208から離れて位置している。
【0034】
図2を再び参照すると、典型的には、ゲートおよびTCNエンドキャップの寸法は、最悪な場合のマスクの位置合わせずれに対しロバストなトランジスタ動作を保証すべく、マスクの位置合わせ誤差分の余裕を含まなくてはならず、エンドツーエンド間隔218を残す。従って、トランジスタレイアウト密度を改善するためにクリティカルな別の重要な設計ルールは、互いに対向する2つの隣接するエンドキャップ間の間隔である。しかしながら、「2*エンドキャップ+エンドツーエンド間隔」というパラメータは、リソグラフィパターニングを使用してスケーリングし、新しい技術のスケーリング要件を満たすことがますます難しくなっている。特に、マスクの位置合わせ誤差を考慮するために必要な追加のエンドキャップ長さも、TCNとゲート電極との間のオーバーラップ長さがより長くなることに起因してゲート容量値を増大させ、それによって、製品の動的電力消費が増大し、性能が低下する。従来の解決手段は、エンドキャップの寸法およびエンドキャップツーエンドキャップ間隔の両方の縮小を可能とするために、位置合わせ余裕度およびパターニングの改善または解像度の改善が焦点であった。
【0035】
本開示の実施形態に従って、マスクの位置合わせを何ら考慮する必要なく、半導体フィンの自己整合ゲートエンドキャップ(SAGE)およびTCNのオーバーラップのために提供するアプローチが説明される。そのような一実施形態において、半導体フィン側壁にディスポーザブルスペーサが製造され、これがゲートエンドキャップおよびコンタクトのオーバーラップ寸法を決定する。スペーサで画定されたエンドキャッププロセスは、ゲートおよびTCNエンドキャップ領域が、半導体フィンに対して自己整合されることを可能とし、従って、マスクの位置合わせずれを考慮した余分なエンドキャップ長を必要としない。さらに、本明細書で説明されるアプローチは、ゲートおよびTCNエンドキャップ/オーバーラップ寸法が固定されたままなので、必ずしも以前に必要とされた段階においてリソグラフィパターニングを必要とせず、電気的パラメータのデバイス間ばらつきの改善(すなわち、低減)をもたらす。
【0036】
本開示の1または複数の実施形態によれば、SAGE壁を構築することによって、拡散に対するゲートエンドキャップオーバーラップの低減により、スケーリングが実現される。例として、
図3は、従来のアーキテクチャ(左側(a))と本開示の実施形態に係る自己整合ゲートエンドキャップ(SAGE)アーキテクチャ(右側(b))とを対比させたフィンを通る断面図を示す。
【0037】
図3の左側(a)を参照すると、集積回路構造300は、そこから突出するフィン304を有する基板302を含む。フィン304の活性部分の高さ(H
Si)306は、フィン304の下部を側方に囲む分離構造308によって設定される。ゲート構造は、デバイス製造のために集積回路構造300上方に形成されることがある。しかしながら、そのようなゲート構造における分断は、フィン304間の間隔を増大させることによって対処される。
【0038】
一方、
図3の右側(b)を参照すると、集積回路構造350は、そこから突出するフィン354を有する基板352を含む。フィン354の活性部分の高さ(H
Si)356は、フィン354の下部を側方に囲む分離構造358によって設定される。分離SAGE壁360(図示されるように、その上にハードマスクを含んでよい)は、分離構造358内で、隣接するフィン354間に含まれる。分離SAGE壁360と直近のフィン354との間の距離は、ゲートエンドキャップ間隔362を画定する。ゲート構造は、デバイスを製造するために、集積回路構造350の上方に、分離SAGE壁360間に形成されてよい。そのようなゲート構造の分断は、分離SAGE壁360によって課される。分離SAGE壁360は自己整合されるので、従来のアプローチからの制約を最小化することができ、拡散間隔へのより積極的な拡散を可能にする。さらに、ゲート構造は全ての位置における分断を含むので、個々のゲート構造部分は、分離SAGE壁360の上方に形成されたローカルインターコネクトによって接続される層であってよい。
【0039】
対照比較を提供すべく、
図4A-4Dは、従来のFinFETまたはトライゲートプロセス製造スキームにおける重要なプロセス工程の断面図を示し、
図5A-5Dは、本開示の実施形態に係るFinFETまたはトライゲートデバイスの自己整合ゲートエンドキャッププロセス製造スキームにおける重要なプロセス工程の断面図を示す。
【0040】
図4Aおよび5Aを参照すると、バルク単結晶シリコン基板などのバルク半導体基板400または500が提供され、これらはそれぞれが、その中にエッチングされたフィン402または502を有する。実施形態において、フィンは、バルク基板400または500に直接形成され、そのためバルク基板400または500と連続的に形成されている。基板400または500内で、シャロートレンチ分離構造がフィンの間に形成され得ることが理解されるべきである。
図5Aを参照すると、窒化シリコンのハードマスク層などのハードマスク層504と、二酸化シリコン層などのパッド酸化物層506とが、フィン502を形成するパターニングの後に、フィン502の上に残っている。一方、
図4Aを参照すると、そのようなハードマスク層およびパッド酸化物層は除去されている。
【0041】
図4Bを参照すると、半導体フィン402の露出面上にダミーまたは恒久的なゲート誘電体層410が形成され、結果として得られる構造の上方にダミーゲート層412が形成されている。一方、
図5Bを参照すると、半導体フィン502の露出面上にダミーまたは恒久的なゲート誘電体層510が形成され、結果として得られる構造に隣接してダミースペーサ512が形成されている。
【0042】
図4Cを参照すると、ゲートエンドキャップを切断するパターニングが実行され、結果として得られるパターニングされたダミーゲート端部416に分離領域414が形成される。従来のプロセススキームでは、矢印のついた領域418によって図示されるように、ゲートマスクの位置合わせずれを考慮すべく、より大きいゲートエンドキャップが製造されなければならない。一方、
図5Cを参照すると、
図5Bの構造の上方に分離層を提供することによって、例えば、成膜および平坦化によって、自己整合分離領域514が形成される。そのような一実施形態において、自己整合ゲートエンドキャッププロセスは、
図4Cおよび5Cにおいて比較されるように、マスクの位置合わせ用の余分なスペースを必要としない。
【0043】
図4Dを参照すると、
図4Cのダミーゲート電極412は、恒久的なゲート電極に置換される。ダミーゲート誘電体層を使用する場合には、そのようなダミーゲート誘電体層も、このプロセスにおいて恒久的なゲート誘電体層によって置換され得る。示された具体例において、第1半導体フィン402Aの上方にN型ゲート電極420を提供し、第2半導体フィン402Bの上方にP型ゲート電極422を提供すべく、デュアルメタルゲートリプレースメントプロセスが実行される。N型ゲート電極420およびP型ゲート電極422は、分離領域414の間に形成されるが、これらが接触するところにP/N接合424を形成する。P/N接合424の正確な位置は、矢印のついた領域426によって図示されるように、位置合わせずれに応じて変わり得る。
【0044】
一方、
図5Dを参照すると、ハードマスク層504およびパッド酸化物層506が除去され、
図5Cのダミースペーサ514が恒久的なゲート電極に置換される。ダミーゲート誘電体層を使用する場合には、そのようなダミーゲート誘電体層も、このプロセスにおいて恒久的なゲート誘電体層によって置換され得る。示された具体例において、第1半導体フィン502Aの上方にN型ゲート電極520を提供し、第2半導体フィン502Bの上方にP型ゲート電極522を提供すべく、デュアルメタルゲートリプレースメントプロセスが実行される。N型ゲート電極520およびP型ゲート電極522は、ゲートエンドキャップ分離構造514の間に形成され、またそれらによって分離されてもいる。
【0045】
図4Dを再び参照すると、N型ゲート電極420とP型ゲート電極422とを接触させて、P/N接合424の周囲に導電性経路を提供すべく、ローカルインターコネクト440が製造され得る。同様に、
図5Dを参照すると、N型ゲート電極520とP型ゲート電極522とを接触させて、そこの間に介在する分離構造514の上方に導電性経路を提供すべく、ローカルインターコネクト540が製造され得る。
図4Dおよび5Dの両方を参照すると、ハードマスク442または542が、それぞれローカルインターコネクト440または540上に形成され得る。特に
図5Dを参照すると、実施形態において、ローカルインターコネクト540の導通は、ゲートラインに沿った電気接点での分断が必要とされる場合に、誘電体プラグ550によって中断される。
【0046】
本開示の1または複数の実施形態によれば、自己整合ゲートエンドキャップ(SAGE)プロセススキームは、マスクの位置合わせずれを考慮するための余分な長さを必要とせずにフィンに自己整合するゲート/トレンチコンタクトエンドキャップの形成を含む。従って、実施形態は、トランジスタレイアウトの面積縮小を可能とするように実装されてよい。本明細書で説明される実施形態は、ゲート壁、分離ゲート壁またはSAGE壁とも称され得るゲートエンドキャップ分離構造の製造を含んでよい。
【0047】
別の態様では、高kキャップエッチングなどのSAGEキャップ低減が、SAGE壁キャップを低減または除去するために実行される。
【0048】
文脈を提供すべく、上述の自己整合ゲートエッジ(SAGE)アーキテクチャは、リソグラフィプロセスのエッジ配置エラーにおける制限を克服しつつ、連続的なセル高さのスケーリングのために実装可能である。例として、
図6は、本開示の実施形態に係るSAGE壁を有する6T SRAMセルエリアのレイアウトを示す。
【0049】
図6を参照すると、6T SRAMレイアウト600は、SAGE壁612内に、セル高さ602およびセル長さ604を有するセルエリアを有する。フィン(またはナノワイヤスタック)606の対は、セルエリア内にある。アクティブゲート608および非アクティブゲート610は、フィン(またはナノワイヤスタック)606の対の上方にある。
【0050】
6T SRAMレイアウト600のSAGE壁612の恩恵として、アーキテクチャは、下方の壁に起因するゲートエッジ不整合のために余分な10nmの余裕度を取り除くように実装可能である。しかしながら、SAGE壁612は、多くの異なるプロセスシーケンスに耐えることを必要とすることがある。変動を最小化すべく、非常に耐久性の高い材料が、少なくともSAGE壁のキャップとして必要とされることがある。一実施形態において、そのようなキャップは、酸化ハフニウム(HfO2)、酸化ジルコニウム(ZrO2)、酸化ハフニウム-ジルコニウム、HfNO、ZrNO、またはHfZrNOなどの高k材料からなる。そのような材料が、プロセスの制御性のために不可欠となることがある。しかしながら、高k材料および関連する高さのあるゲート金属層は、有効電力に紐づく容量の余裕度において莫大なコストを追加する可能性がある。チャネルおよびゲートを囲むあらゆる高k材料が、総静電容量に寄与することになり得る。従って、SAGE壁において可能な程度に、高kコンポーネントを低減することが重要であり、これはバランスをとるのが課題となり得る。
【0051】
従前のアプローチでは、SAGE壁の下部は低k材料に置換される。しかしながら、上部の高kキャップが、デバイス付近の容量に寄与する重要な部分のままである。本開示の1または複数の実施形態によれば、ゲートおよびトレンチコンタクト(TCN)金属が形成された後で、SAGE構造の不要な高k部分が低減または除去される。高k(HiK)部分は、Si、SiGe、酸化物、窒化物および金属に対して選択的なHiKエッチングプロセスを使用して低減または除去可能である。
【0052】
本明細書で説明される1または複数の実施形態を実装する利点は、SAGEを使用したセル高さのスケーリングという利点を保持しつつ容量を低減し、最適なPPA(電力、性能および面積)を可能とすることを含んでよい。SAGEポストメタルゲート(MG)プロセスまたはトレンチコンタクト(TCN)プロセスにおいてエッチングされたHiKは、XSEMおよび/またはTEMによって検出可能であることが理解されるべきである。実施形態において、チャネル位置で、メタルゲートプロセスが終了した後で、SAGE構造のHiK部分のエッチアウトまたは低減もしくは除去が実行される。同様に、ソースまたはドレイン位置で、TCN金属プロセスの後で、SAGE構造のHiK部分のエッチアウトまたは低減もしくは除去が実行される。エッチングプロセスは、メタルゲート部分および/またはトレンチコンタクト部分に対して選択的であってよい。
【0053】
第1例において、
図7Aは、本開示の実施形態に係るエッチングされたSAGE壁キャップを有さない集積回路構造(左側)および部分的にエッチングされたSAGE壁キャップを有する集積回路構造(右側)のチャネル領域の断面図を示す。
【0054】
図7Aの左側を参照すると、エッチングされたSAGE壁キャップを有さない集積回路構造700は、フィン704をその上またはその上方に有する基板702を含む。フィン704の下部はシャロートレンチ分離構造706によって囲まれ、フィン704の上部はシャロートレンチ分離構造706の上方に突出する。ゲートスタック708は、それぞれ、1または複数のフィン704の上方、例えば、フィン704の対のそれぞれの上方にある。それぞれのゲートスタック708は、高kゲート誘電体などのゲート誘電体と、露出した上面を有するメタルゲート電極とを含んでよい。SAGE壁710は、ゲートスタック708の側面上かつこれらの間にある。それぞれのSAGE壁710は、低k誘電体壁712上に高k誘電体キャップ層714を有する。高k誘電体キャップ層714は、最上面715および最下面713を有する。ローカル導電性インターコネクト716は、隣接するゲートスタック708のメタルゲート電極の露出した上面を電気的に結合し、介在するSAGE壁(中間部710)の上方に延伸する。ローカル導電性インターコネクト716は、最上面719および最下面717を有する。ローカル導電性インターコネクト716の最下面717は、SAGE壁710の高k誘電体キャップ層714の最上面715の下方にある。
【0055】
図7Aの右側を参照すると、部分的にエッチングされたSAGE壁キャップを有する集積回路構造720は、フィン704をその上またはその上方に有する基板702を含む。フィン704の下部はシャロートレンチ分離構造706によって囲まれ、フィン704の上部はシャロートレンチ分離構造706の上方に突出する。ゲートスタック708は、それぞれ、1または複数のフィン704の上方、例えば、フィン704の対のそれぞれの上方にある。それぞれのゲートスタック708は、高kゲート誘電体などのゲート誘電体と、露出した上面を有するメタルゲート電極とを含んでよい。SAGE壁722は、ゲートスタック708の側面上かつこれらの間にある。それぞれのSAGE壁722は、低k誘電体壁712上に高k誘電体キャップ層724を有する。高k誘電体キャップ層724は、最上面725を有する。
【0056】
図7Aの右側を再び参照すると、本開示の実施形態によれば、集積回路構造720は、第1半導体フィン(左側のフィン704の対の1つ)上方に第1ゲート電極(左側の708)を含む。第2ゲート電極(右側の708)は、第2半導体フィン(右側のフィン704の対の1つ)の上方にある。ゲートエンドキャップ分離構造(中間部722)は、第1ゲート電極(左側の708)と第2ゲート電極(右側の708)との間にある。ゲートエンドキャップ分離構造722は、低k誘電体壁712上に高k誘電体キャップ層724を有する。ローカルインターコネクト726は、第1ゲート電極(左側の708)上、高k誘電体キャップ層(中間部724)上、かつ第2ゲート電極(右側の708)上にある。ローカルインターコネクト726は、高k誘電体キャップ層(中間部724)の最上面725の上方に最下面727を有する。
【0057】
一実施形態において、第1ゲート電極(左側の708)および第2ゲート電極(右側の708)は、それぞれ、ゲートエンドキャップ分離構造(中間部722)の高k誘電体キャップ層(中間部724)の最上面725と同一平面の最上面を有する。一実施形態において、ローカルインターコネクト726は、第1ゲート電極(左側の708)および第2ゲート電極(右側の708)を電気的に接続する。一実施形態において、ゲートエンドキャップ分離構造(中間部722)は、例えば、
図9Cに関連して後述するように、低k誘電体壁712内の中心に鉛直シームを含む。
【0058】
第2例において、
図7Bは、本開示の実施形態に係るエッチングされたSAGE壁キャップを有さない集積回路構造(左側)および完全にエッチングされたSAGE壁キャップを有する集積回路構造(右側)のチャネル領域の断面図を示す。
【0059】
図7Bの左側を参照すると、エッチングされたSAGE壁キャップを有さない集積回路構造700は、
図7Aに関連して上述されたとおりである。
図7Bの右側を参照すると、完全にエッチング/除去されたSAGE壁キャップを有する集積回路構造730は、フィン704をその上またはその上方に有する基板702を含む。フィン704の下部はシャロートレンチ分離構造706によって囲まれ、フィン704の上部はシャロートレンチ分離構造706の上方に突出する。ゲートスタック708は、それぞれ、1または複数のフィン704の上方、例えば、フィン704の対のそれぞれの上方にある。それぞれのゲートスタック708は、高kゲート誘電体などのゲート誘電体と、露出した上面を有するメタルゲート電極とを含んでよい。SAGE壁732は、ゲートスタック708の側面上かつこれらの間にある。それぞれのSAGE壁732は、低k誘電体壁734のみを含む。ローカル導電性インターコネクト736は、隣接するゲートスタック708のメタルゲート電極の露出した上面を電気的に結合し、介在するSAGE壁(中間部732)の上方に延伸する。一実施形態において、ローカル導電性インターコネクトの最下面は、図示されるように、ローカル導電性インターコネクト736の全体でプレーナ型である。
【0060】
第3例において、
図7Cは、本開示の実施形態に係るエッチングされたSAGE壁キャップを有さない集積回路構造(左側)、および部分的にエッチングされたSAGE壁キャップおよび完全にエッチングされたSAGE壁キャップの組み合わせを有する集積回路構造(右側)のチャネル領域の断面図を示す。
【0061】
図7Cの左側を参照すると、エッチングされたSAGE壁キャップを有さない集積回路構造700は、
図7Aに関連して上述されたとおりである。
図7Cの右側を参照すると、部分的にエッチングされたSAGE壁キャップおよび完全にエッチングされたSAGE壁キャップの両方を有する集積回路構造740は、フィン704をその上またはその上方に有する基板702を含む。フィン704の下部はシャロートレンチ分離構造706によって囲まれ、フィン704の上部はシャロートレンチ分離構造706の上方に突出する。ゲートスタック708は、それぞれ、1または複数のフィン704の上方、例えば、フィン704の対のそれぞれの上方にある。それぞれのゲートスタック708は、高kゲート誘電体などのゲート誘電体と、露出した上面を有するメタルゲート電極とを含んでよい。SAGE壁742Aは、ゲートスタック708の側面上にあり、SAGE壁742Bは、ゲートスタック708の間にある。それぞれのSAGE壁742Aは、低k誘電体壁上に高k誘電体キャップ層744を有する。高k誘電体キャップ層744は、最上面745および最下面743を有する。SAGE壁742Bは、低k誘電体壁746のみを有する。ローカル導電性インターコネクト748は、隣接するゲートスタック708のメタルゲート電極の露出した上面を電気的に結合し、介在するSAGE壁742Bの上方に延伸する。ローカル導電性インターコネクト748は、最下面742および最上面749を有する。ローカル導電性インターコネクト748の最下面742は、高k誘電体キャップ層744の最下面743と同一平面である。ローカル導電性インターコネクト748の最上面749は、SAGE壁742Aの高k誘電体キャップ層744の最上面745の上方にある。一実施形態において、ローカル導電性インターコネクト748の最下面742は、図示されるように、ローカル導電性インターコネクト748の全体でプレーナ型である。
【0062】
図7Dは、本開示の実施形態に係るエッチングされたSAGE壁キャップを有さない集積回路構造(左側)および部分的にエッチングされたSAGE壁キャップを有する集積回路構造(右側)のソースまたはドレイン領域を通る断面図を示す。
【0063】
図7Dの左側を参照すると、エッチングされたSAGE壁キャップを有さない集積回路構造750は、フィン704をその上またはその上方に有する基板702を含む。フィン704の下部はシャロートレンチ分離構造706によって囲まれ、フィン704の上部はシャロートレンチ分離構造706の上方に突出する。導電性トレンチコンタクト756は、1または複数のフィン704のそれぞれの上方、例えば、フィン704の対のそれぞれの上方にあるエピタキシャルソースまたはドレイン構造752/754の上方にある。エピタキシャルソースまたはドレイン構造752および754は、反対の導電性を有してよい。SAGE壁710は、導電性トレンチコンタクト756の側面上かつこれらの間にある。それぞれのSAGE壁710は、低k誘電体壁712上に高k誘電体キャップ層714を有する。ローカル導電性インターコネクト758は、隣接する導電性トレンチコンタクト756の露出した上面を電気的に結合し、介在するSAGE壁(中間部710)の上方に延伸する。ローカル導電性インターコネクト716は、SAGE壁710の高k誘電体キャップ層714の最上面の下方に最下面を有する。
【0064】
図7Dの右側を参照すると、部分的にエッチングされたSAGE壁キャップを有する集積回路構造760は、フィン704をその上またはその上方に有する基板702を含む。フィン704の下部はシャロートレンチ分離構造706によって囲まれ、フィン704の上部はシャロートレンチ分離構造706の上方に突出する。導電性トレンチコンタクト756(誘電体757に含まれてよい)は、1または複数のフィン704のそれぞれの上方、例えば、フィン704の対のそれぞれの上方にあるエピタキシャルソースまたはドレイン構造752/754の上方にある。エピタキシャルソースまたはドレイン構造752および754は、反対の導電性を有してよい。SAGE壁722は、導電性トレンチコンタクト756の側面上かつこれらの間にある。それぞれのSAGE壁722は、低k誘電体壁712上に高k誘電体キャップ層724を有する。高k誘電体キャップ層724は、最上面725を有する。ローカル導電性インターコネクト762は、隣接する導電性トレンチコンタクト756の露出した上面を電気的に結合し、介在するSAGE壁(中間部722)の上方に延伸する。ローカル導電性インターコネクト762は、最下面761および最上面763を有する。ローカル導電性インターコネクト762の最下面761は、SAGE壁722の高k誘電体キャップ層724の最上面725の上方にある。一実施形態において、ローカル導電性インターコネクト762の最下面761は、図示されるように、ローカル導電性インターコネクト762の全体でプレーナ型である。
【0065】
図7Dの右側を再び参照すると、本開示の実施形態によれば、集積回路構造760は、第1半導体フィン(左側のフィンの対のフィン704の1つ)の上方の第1エピタキシャル構造752の上方に、第1トレンチコンタクト(左側の756)を含む。第2トレンチコンタクト(右側の756)は、第2半導体フィン(右側のフィンの対のフィン704の1つ)の上方の第2エピタキシャル構造754の上方にある。ゲートエンドキャップ分離構造(中間部722)は、第1トレンチコンタクト(左側の756)と第2トレンチコンタクト(右側の756)との間にある。ゲートエンドキャップ分離構造(中間部722)は、低k誘電体壁712上に高k誘電体キャップ層724を有する。ローカルインターコネクト756は、第1トレンチコンタクト(左側の756)上、高k誘電体キャップ層724上、かつ第2トレンチコンタクト(右側の756)上にある。ローカルインターコネクト762は、高k誘電体キャップ層724の最上面725の上方に最下面761を有する。
【0066】
一実施形態において、第1トレンチコンタクト(左側の756)および第2トレンチコンタクト(右側の756)は、それぞれ、ゲートエンドキャップ分離構造(中間部722)の高k誘電体キャップ層724の最上面725と同一平面の最上面を有する。一実施形態において、ローカルインターコネクト762は、第1トレンチコンタクト(左側の756)および第2トレンチコンタクト(右側の756)を電気的に接続する。一実施形態において、ゲートエンドキャップ分離構造(中間部722)は、例えば、
図9Cに関連して後述するように、低k誘電体壁712内の中心に鉛直シームを含む。
【0067】
別の態様では、SAGE壁は、異なるデバイスについては、幅、位置、および機能が変化してよい。例示的な実装において、システムオンチップ(SoC)プロセス技術は、典型的には、標準的なロジック(例えば、低電圧、薄い酸化物)およびI/O(例えば、高電圧、厚い酸化物)トランジスタのサポートを必要とする。標準的なロジックと高電圧(HVI/O)デバイスとの間の区別は、マルチ酸化物プロセスシーケンスによって達成されてよく、ここで、ロジックトランジスタは、薄い高性能酸化物を受け、I/Oデバイスは、より高い電圧に耐え得る厚い酸化物を受ける。プロセス技術のスケーリングに伴い、ロジックデバイスは、寸法において積極的にスケーリングし、デュアル酸化物の形成に伴う製造上の課題を生み出す。本開示の1または複数の実施形態によれば、高電圧エンドキャッププロセスは、ウルトラスケーリングFinFETトランジスタアーキテクチャと組み合わせられ、SAGE構造の(全てではない場合には)少なくともいくつかがフィンエンドキャップなしで製造されるマルチ自己整合エンドキャッププロセスを提供する。
【0068】
文脈を提供すべく、テクノロジーノードがより小さくスケーリングするのに伴い、狭いエンドキャップのロジックデバイスにおいて、高電圧トランジスタ製造で必要とされ得る無欠陥デュアル酸化物プロセスに適応する幾何学的空間の欠如が増加している。現在のアプローチは、単一のロジック酸化物プロセスに適応するために、単一のスケーリングされないエンドキャップスペースに依存している。しかしながら、エンドキャップスペースは両方の酸化物(ゲート誘電体)に適応するには不十分なことがあるので、そのようなプロセスは、デュアル酸化物高電圧SoC技術をサポートする、大きくスケーリングされた形状に適合しないことがある。
【0069】
本開示の実施形態によれば、高電圧酸化物およびロジック酸化物の両方で高電圧ゲートを充填する要件によって課されるスケーリングの制限が対処される。特に、ロジックの寸法が減少すると、高電圧(HV)デバイスにおけるエンドキャップスペースは、両方の酸化物を充填するには不十分な狭さになる。実施形態において、ロジックトランジスタと高電圧トランジスタとの間の異なるエンドキャップスペースは、それぞれ、SAGEアーキテクチャで製造される。ロジックトランジスタのエンドキャップは、自己整合エンドキャップアーキテクチャを使用することによってウルトラスケーリングされ、高電圧トランジスタは、より厚いゲート誘電体に適応するより広いエンドキャップを有する。一方または両方のタイプのエンドキャップが、本明細書で説明される実施形態によれば、フィンエンドキャップなしで製造可能である。
【0070】
本明細書で説明される1または複数の実施形態は、ウルトラスケーリングロジックエンドキャップのための多方向-単方向エンドキャッププロセスフローに関し、またはこのように称されることがある。文脈を提供すべく、典型的なSAGEフローにおいて、単一のエンドキャップスペーサが成膜されて、フィンをSAGE壁から分離する自己整合エンドキャップを形成する。本明細書で説明される実施形態は、ロジックとHVゲートとの間で異なる犠牲スペーサ厚さの形成を含んでよい。その後、自己整合エンドキャップ壁が形成される。異なるスペーサ幅は、高電圧エリアにおいてより厚くなるように選択され、標準厚さは、ロジックエリアで使用される。異なるスペーサ幅は、ロジックエリアにおける密度を犠牲にすることなく、高電圧酸化物が成功裏に成膜することを可能にしてよい。実施形態において、異なるスペーサの厚さは、意図されるHV酸化物の厚さに従う。
【0071】
完成したデバイスの例として、
図8Aは、本開示の実施形態に係るマルチ自己整合ゲートエンドキャップ分離構造アーキテクチャを有する非プレーナ型半導体デバイスの断面図を示す。
図8Bは、本開示の実施形態に係る
図8Aの構造のa‐a'軸に沿った平面図を示す。
【0072】
図8Aを参照すると、半導体構造800は、基板802から、トレンチ分離層806内に形成された非プレーナ型活性領域(例えば、それぞれが突出したフィン部分804およびサブフィン領域805を含むフィン構造)を含む。実施形態において、フィン構造は、タイトピッチ格子構造などの格子構造を形成する複数のフィンラインである。そのような一実施形態において、タイトピッチは、従来のリソグラフィによっては直接実現可能ではない。例えば、従来のリソグラフィに基づくパターンがまず形成されてよいが、当技術分野において知られているように、スペーサマスクパターニングを使用してピッチが2分割されてよい。またさらに、元のピッチは、2回目のスペーサマスクパターニングによって4分割され得る。したがって、格子状フィンパターンは、一定のピッチで離隔され一定の幅を有するラインを有してよい。パターンは、ピッチ2分割もしくはピッチ4分割によって、または、他のピッチ分割のアプローチによって製造され得る。図示される個々のフィン804のそれぞれは、対応する個々のフィンを表してよく、または、特定の位置の複数のフィンを表してよい。
【0073】
ゲート構造808は、非プレーナ型活性領域の突出部分804の上方かつトレンチ分離層806の部分の上方にある。示されるように、ゲート構造808は、ゲート電極850およびゲート誘電体層852を含む。一実施形態において、示されないが、ゲート構造808は、誘電体キャップ層を含んでもよい。
【0074】
ゲート構造808は、狭い自己整合ゲートエンドキャップ(SAGE)分離構造または壁820、821Aまたは821Bによって分離される。SAGE壁820は、それぞれ幅を有する。実施形態において、SAGE壁821Aは、SAGE壁820のそれぞれの幅より大きい幅を有し、SAGE壁821Bは、SAGE壁820のそれぞれの幅より小さい幅を有する。異なる幅のSAGE壁は、本明細書で例示的な実施形態において説明されるように、異なるデバイスタイプに関連付けられてよい。SAGE壁の幅の変化は再構成可能であることが理解されるべきである。また、他の実施形態において、幅は全て同じである。SAGE壁820、821Aまたは821Bのそれぞれは、その上に形成されるローカルインターコネクト854または誘電体プラグ899の1または複数を含んでよい。実施形態において、SAGE壁820、821Aまたは821Bのそれぞれは、
図8Aに図示されるように、トレンチ分離層806の最上面897の下方に窪んでいる。
【0075】
本開示の実施形態によれば、SAGE壁821Aは、切断されたフィンの位置に形成される。特定の実施形態において、SAGE壁821Aは、図示されるように、フィンの切断部分869の上方に形成される。実施形態において、SAGE壁820、821Aおよび821Bは、フィン切断プロセスの後で製造される。
【0076】
例示的な実施形態において、半導体構造800は、基板802上方にあり、トレンチ分離層806の最上面897を通って突出する第1の複数の半導体フィン(領域870Aのフィンまたは複数のフィン804)と、第1の複数の半導体フィンの上方にある第1ゲート構造(領域870Aのゲート構造808)とを含む。第2の複数の半導体フィン(領域870Bのフィンまたは複数のフィン804)は、基板802の上方にあり、トレンチ分離層806の最上面897を通って突出し、第2ゲート構造(領域870Bのゲート構造808)は、第2の複数の半導体フィンの上方にある。ゲートエンドキャップ分離構造(SAGE壁820の左手)は、第1ゲート構造と第2ゲート構造との間にあり、これらと接触している。(領域870Aから)ゲートエンドキャップ分離構造に最も近い第1の複数の半導体フィンの半導体フィンは、(領域870Bから)ゲートエンドキャップ分離構造に最も近い第2の複数の半導体フィンの半導体フィンよりも、ゲートエンドキャップ分離構造からより離隔している。
【0077】
実施形態において、領域870AはI/O領域であり、領域870Bはロジック領域である。図示されるように、そのような一実施形態において、第2ロジック領域870Cはロジック領域870Bに隣接し、ローカルインターコネクト854によってロジック領域870Bと電気的に接続されている。別の領域870Dは、追加のロジックまたはI/O領域が配置され得る位置であってよい。本明細書で説明される実施形態は、SAGE壁から異なる間隔(例えば、SAGE壁821Bおよび領域870Aの左手820からより広い間隔)を含んでよい、または、異なる幅のSAGE壁(例えば、より狭い821B対820対より広い821A)、もしくはSAGE壁からの異なる間隔および異なる幅のSAGE壁の両方を含んでよい。実施形態において、I/O領域は、SAGE壁の間にロジック領域より大きい間隔を有する。実施形態において、より広いSAGE壁は、隣接するI/O領域の間よりも、隣接するロジック領域の間にある。
【0078】
ゲートコンタクト814およびその上に位置するゲートコンタクトビア816は、上に位置する金属インターコネクト860と共にこの透視図からも見られ、これら全ては層間絶縁膜スタックまたは層870にある。
図8Aの透視図からも見られるように、一実施形態において、ゲートコンタクト814は非プレーナ型活性領域の上方にある。これも
図8Aに示されるように、突出したフィン部分804とサブフィン領域805との間のドーピングプロファイルに境界880が存在するが、他の実施形態は、これらの領域の間のドーピングプロファイルにそのような境界を含まない。
【0079】
図8Bを参照すると、ゲート構造808が、突出したフィン部分804の上方にあり、自己整合ゲートエンドキャップ分離構造820によって分離されるように示されている。実施形態において、ゲート構造808は、タイトピッチ格子構造などの格子構造を形成する複数の平行なゲートラインのうち1つのラインを形成する。そのような一実施形態において、タイトピッチは、従来のリソグラフィによっては直接実現可能ではない。例えば、従来のリソグラフィに基づくパターンがまず形成されてよいが、当技術分野において知られているように、スペーサマスクパターニングを使用してピッチが2分割されてよい。またさらに、元のピッチは、2回目のスペーサマスクパターニングによって4分割され得る。したがって、格子状ゲートパターンは、一定のピッチで離隔され一定の幅を有するラインを有してよい。パターンは、ピッチ2分割もしくはピッチ4分割によって、または、他のピッチ分割のアプローチによって製造され得る。
【0080】
図8Bを再び参照すると、突出したフィン部分804のソースおよびドレイン領域804Aおよび804Bがこの透視図に示されるが、これらの領域はトレンチコンタクト構造とオーバーラップしていることが理解されるべきである。一実施形態において、ソースおよびドレイン領域804Aおよび804Bは、突出したフィン部分804の原材のドーピングされた部分である。別の実施形態において、突出したフィン部分804の材料は除去され、例えばエピタキシャル成長によって、別の半導体材料に置換される。いずれの場合でも、ソースおよびドレイン領域804Aおよび804Bは、トレンチ分離層806の高さより下方に、すなわちサブフィン領域805内に延伸し得る。
【0081】
実施形態において、半導体構造800は、限定されないが、FinFETまたはトライゲートデバイスなどの非プレーナ型デバイスを含む。そのような実施形態において、対応する半導体チャネル領域は、3次元物体からなるか、または3次元物体に形成される。そのような一実施形態において、ゲート構造808は、3次元物体の少なくとも上面および側壁対を囲む。
【0082】
基板802は、製造プロセスに耐え得る、かつ電荷が移動し得る半導体材料からなるものであってよい。実施形態において、基板802は、活性領域804を形成すべく、限定されないが、リン、ヒ素、ホウ素、またはこれらの組み合わせなどの電荷キャリアでドーピングされた結晶シリコン、シリコン/ゲルマニウム、またはゲルマニウム層からなるバルク基板である。一実施形態において、バルク基板802のシリコン原子の濃度は、97%より大きい。別の実施形態において、バルク基板802は、別個の結晶基板上に成長するエピタキシャル層、例えば、ホウ素をドーピングされたバルクシリコン単結晶基板上に成長したシリコンエピタキシャル層からなる。あるいは、バルク基板802は、III‐V族材料からなるものであってよい。実施形態において、バルク基板802は、これに限定されないが、窒化ガリウム、リン化ガリウム、ヒ化ガリウム、リン化インジウム、アンチモン化インジウム、ヒ化ガリウムインジウム、ヒ化アルミニウムガリウム、リン化インジウムガリウム、またはこれらの組み合わせなどのIII‐V族材料からなる。一実施形態において、バルク基板802はIII‐V族材料からなり、電荷キャリアドーパント不純物原子は、これに限定されないが、炭素、ケイ素、ゲルマニウム、酸素、硫黄、セレンまたはテルルなどである。
【0083】
トレンチ分離層806は、最終的には、下にあるバルク基板から恒久的なゲート構造の部分を電気的に分離するか、またはこれらの分離に寄与する、またはフィンの活性領域を分離するなど、下にあるバルク基板内に形成された活性領域を分離する好適な材料からなるものであってよい。例えば、一実施形態において、トレンチ分離層806は、限定されないが、二酸化シリコン、酸窒化シリコン、窒化シリコン、または炭素ドープ窒化シリコンなどの誘電体材料からなる。
【0084】
自己整合ゲートエンドキャップ分離構造820、821Aおよび821Bは、最終的には恒久的なゲート構造の部分を互いから電気的に分離するか、またはこれらの分離に寄与する好適な材料または複数の材料からなるものであってよい。例示的な材料または材料の組み合わせは、二酸化シリコン、酸窒化シリコン、窒化シリコン、または炭素ドープ窒化シリコンなどの単一の材料構造を含む。他の例示的な材料または材料の組み合わせは、下部の二酸化シリコン、酸窒化シリコン、窒化シリコン、または炭素ドープ窒化シリコンと、酸化ハフニウムなどの高誘電体定数材料の上部とを有する多層スタックを含む。追加の例は、
図9A-9Cに関連して後述される。
【0085】
ゲート構造808は、ゲート誘電体層852およびゲート電極層850を含むゲート電極スタックからなるものであってよい。実施形態において、ゲート電極スタックのゲート電極はメタルゲートからなり、ゲート誘電体層は高k材料を含む。
【0086】
例示的な実施形態において、領域870Aのゲート構造808は、第1の複数の半導体フィンにコンフォーマルであり、ゲートエンドキャップ分離構造の第1側面(左手820)の側方に隣接し、かつこれと接触している第1ゲート誘電体852を含む。領域870Bの第2ゲートスタックは、第2の複数の半導体フィンにコンフォーマルであり、ゲートエンドキャップ分離構造の第1側面と反対側のゲートエンドキャップ分離構造の第2側面の側方に隣接し、かつこれと接触している第2ゲート誘電体852を含む。一実施形態において、第1ゲート誘電体は、
図8Aに図示されるように、第2ゲート誘電体より厚い。一実施形態において、第1ゲート誘電体は、第2ゲート誘電体(例えば、層852のみ)より多くの誘電体層(例えば、層852Aおよび852B)を有する。実施形態において、領域870Aのゲート誘電体はI/Oゲート誘電体であり、領域870Bのゲート誘電体はロジックゲート誘電体である。
【0087】
実施形態において、領域870Bのゲート誘電体は、酸化ハフニウム、酸窒化ハフニウム、ケイ酸ハフニウム、酸化ランタン、酸化ジルコニウム、ケイ酸ジルコニウム、酸化タンタル、チタン酸バリウムストロンチウム、チタン酸バリウム、チタン酸ストロンチウム、酸化イットリウム、酸化アルミニウム、酸化タンタルスカンジウム鉛、亜鉛ニオブ酸鉛またはこれらの組み合わせなどの材料からなるが、これに限定されない。さらに、ゲート誘電体層の一部は、基板802のいくつかの上層から形成された自然酸化物の層を含んでよい。実施形態において、ゲート誘電体層は、上部高k部分と、半導体材料の酸化物からなる下部とからなる。一実施形態において、ゲート誘電体層は、酸化ハフニウムの上部と、二酸化シリコンまたは酸窒化シリコンの下部とからなる。実施形態において、上部高k部分は、基板の表面に実質的に平行な下部と、基板の上面に実質的に垂直な2つの側壁部分とを含む「U」字形構造からなる。実施形態において、領域870Aのゲート誘電体は、高k材料の層に加えて非ネイティブ酸化シリコンの層を含む。非ネイティブ酸化シリコンの層は、CVDプロセスを使用して形成されてよく、高k材料の層の下方または上方に形成されてよい。例示的な実施形態において、非ネイティブ酸化シリコンの層(例えば、層852A)は、高k材料の層(例えば、層852B)の下方に形成される。
【0088】
一実施形態において、ゲート電極は、限定されないが、金属窒化物、金属炭化物、金属ケイ化物、金属アルミニウム化物、ハフニウム、ジルコニウム、チタン、タンタル、アルミニウム、ルテニウム、パラジウム、プラチナ、コバルト、ニッケル、または導電性金属酸化物などの金属層からなる。具体的な実施形態において、ゲート電極は、金属の仕事関数設定層の上方に形成された非仕事関数設定充填材料からなる。いくつかの実装において、ゲート電極は、基板の表面に実質的に平行な下部と、基板の上面に実質的に垂直な2つの側壁部分とを含む「U」字形構造からなるものであってよい。別の実装において、ゲート電極を形成する金属層のうちの少なくとも1つは、基板の上面に対して実質的に平行であり、基板の上面に対して実質的に垂直な側壁部分を含まない単に平坦な層であり得る。本開示のさらなる実装において、ゲート電極は、U字形構造およびプレーナ型の、非U字形構造の組み合わせからなるものであってよい。例えば、ゲート電極は、1または複数のプレーナ型の非U字形層の上に形成される1または複数のU字形金属層からなるものであってよい。
【0089】
ゲート電極スタックと関連したスペーサは、最終的には、自己整合コンタクトなどの隣接する導電性コンタクトから恒久的なゲート構造を電気的に分離するか、またはこの分離に寄与する好適な材料からなるものであってよい。例えば、一実施形態において、スペーサは、限定されないが、二酸化シリコン、酸窒化シリコン、窒化シリコン、または炭素ドープ窒化シリコンなどの誘電体材料からなる。
【0090】
ローカルインターコネクト854、ゲートコンタクト814、上に位置するゲートコンタクトビア816、および上に位置する金属インターコネクト860は、導電性材料からなるものであってよい。実施形態において、コンタクトまたはビアの1または複数は、金属種からなる。金属種は、タングステン、ニッケル、またはコバルトなどの純金属であってよく、または、金属間合金または金属-半導体合金(例えばシリサイド材料など)などの合金であってよい。一般的な例は、銅とこれを囲むILD材料との間にバリア層(TaまたはTaN層など)を含んでも含まなくてもよい銅構造の使用である。本明細書で使用されるように、金属という用語は、合金、スタック、および複数の金属の他の組み合わせを含む。例えば、金属インターコネクト線は、バリア層、異なる金属または合金のスタック等を含んでよい。
【0091】
実施形態において(示されないが)、構造800を提供することは、既存のゲートパターンと実質的に完全に整合するコンタクトパターンの形成を含むが、非常にタイトな位置合わせ余裕度を伴うリソグラフィ工程の使用を取り除く。そのような一実施形態において、このアプローチにより、コンタクト開口を生成するために、(例えば従来実装されていたドライまたはプラズマエッチングに対して)本来的に選択性の高いウェットエッチングを使用することが可能となる。実施形態において、コンタクトパターンは、コンタクトプラグのリソグラフィ工程と組み合わせて、既存のゲートパターンを利用することにより形成される。そのような一実施形態において、本アプローチは、従来のアプローチに使用されるような、コンタクトパターンを生成するための別のクリティカルなリソグラフィ工程の必要性の除去を可能にする。実施形態において、トレンチコンタクトグリッドは、別個にパターニングされるのではなく、むしろポリ(ゲート)ラインの間に形成される。例えば、そのような一実施形態において、トレンチコンタクトグリッドは、ゲート格子パターニング後に、ゲート格子切断に先立って形成される。
【0092】
さらに、ゲート構造808は、リプレースメントゲートプロセスによって製造されてよい。そのようなスキームでは、ポリシリコンまたは窒化シリコンピラー材料などのダミーゲート材料は除去され、恒久的なゲート電極材料に置換されてよい。そのような一実施形態において、恒久的なゲート誘電体層は、前のプロセスから持ち越されるのではなく、このプロセスにおいても形成される。実施形態において、ダミーゲートはドライまたはウェットエッチングプロセスによって除去される。一実施形態において、ダミーゲートは、多結晶シリコンまたはアモルファスシリコンからなり、SF6の使用を含むドライエッチングプロセスによって除去される。別の実施形態において、ダミーゲートは、多結晶シリコンまたはアモルファスシリコンからなり、NH4OH水溶液または水酸化テトラメチルアンモニウムの使用を含むウェットエッチングプロセスによって除去される。一実施形態において、ダミーゲートは窒化シリコンからなり、リン酸水溶液を含むウェットエッチングによって除去される。
【0093】
実施形態において、本明細書で説明される1または複数のアプローチは、構造800に到達すべく、ダミーおよびリプレースメントコンタクトプロセスと組み合わせて、ダミーおよびリプレースメントゲートプロセスを実質的に意図している。そのような一実施形態において、リプレースメントコンタクトプロセスは、リプレースメントゲートプロセスの後で実行され、恒久的なゲートスタックの少なくとも一部の高温アニールを可能にする。例えば、そのような具体的実施形態では、恒久的なゲート構造の少なくとも一部のアニールは、例えば、ゲート誘電体層が形成された後で、摂氏約600度より高温で実行される。アニールは、恒久的なコンタクトの形成に先立って実行される。
【0094】
図8Aを再び参照すると、実施形態において、半導体デバイスは、活性領域の上方に形成されたゲート電極の部分に接触するコンタクト構造を有する。一般的に、ゲートの活性部分の上方、かつトレンチコンタクトビアと同一の層に、ゲートコンタクト構造(ビアなど)を形成するのに先立って(例えば、それに加えて)、本開示の1または複数の実施形態は、ゲート整合トレンチコンタクトプロセスをまず使用することを含む。そのようなプロセスは、半導体構造の製造、例えば、集積回路の製造のためのトレンチコンタクト構造を形成するために実装されてよい。実施形態において、トレンチコンタクトパターンは、既存のゲートパターンに整合するように形成される。一方、従来のアプローチは、典型的には、選択性コンタクトエッチングと組み合わせた、既存のゲートパターンに対するリソグラフィコンタクトパターンの厳しい位置合わせを伴った追加のリソグラフィプロセスを含む。例えば、従来のプロセスは、コンタクトフィーチャの別個のパターニングと共に、ポリ(ゲート)グリッドのパターニングを含み得る。
【0095】
図8Aおよび8Bにおいて例示するように、幅の変化するSAGE壁が製造されてよいことが理解されるべきである。ゲートエンドキャップ分離構造の製造がゲートエンドキャップ分離構造内のシーム形成につながり得ることも理解されるべきである。誘電体層のスタックがSAGE壁を形成するために使用されてよいことも理解されるべきである。ゲートエンドキャップ分離構造は、隣接するフィンの間隔に応じて組成が異なってよいことも理解されるべきである。そのような態様を全て包含する例として、
図9A-9Cは、本開示の実施形態に係るFinFETまたはトライゲートデバイスの別の自己整合ゲートエンドキャッププロセス製造スキームにおける重要なプロセス工程の断面図を示す。
【0096】
図9Aを参照すると、フィン900のグループは、間隔906を有する。フィン900のグループは、より大きい間隔904でフィン902に隣接している。犠牲スペーサ916は、複数の半導体フィン900および902のそれぞれの上部の側壁に隣接して形成されている。
【0097】
図9Bを参照すると、複数のゲートエンドキャップ分離構造926および950が、犠牲スペーサ916の間に形成されている。本説明の目的のために、図示されるSAGE壁の少なくともいくつかは、フィン切断プロセスの後で製造される。実施形態において、図示されるように、間隔906の間に形成される複数のゲートエンドキャップ分離構造926のそれぞれは、下部誘電体部分928と、下部誘電体部分928上の誘電体キャップ930とを含む。実施形態において、複数のゲートエンドキャップ分離構造926は、成膜し、次に、窒化シリコン層などの第1誘電体材料に凹部を形成することによって形成され、下部誘電体部分928を提供する。成膜プロセスは、一実施形態において、下部誘電体部分928内にシーム932を提供するコンフォーマルプロセスであってよい。従って、実施形態において、複数のゲートエンドキャップ分離構造926のそれぞれは、ゲートエンドキャップ分離構造926内の中心に鉛直シーム932を含む。金属酸化物材料(例えば、酸化ハフニウム)などの誘電体キャップ材料は、次に、下部誘電体部分928上方の窪んだ領域に形成される。誘電体キャップ材料は、誘電体キャップ930を形成するために平坦化されてよく、または、誘電体キャップ930を直接提供するために、上方へ成長してよい。
【0098】
図9Bを再び参照すると、実施形態において、ゲートエンドキャップ分離構造926は、間隔906を有する半導体フィンの間にあり、ゲートエンドキャップ分離構造950は、間隔904を有する半導体フィンの間にある。ゲートエンドキャップ分離構造926は、ゲートエンドキャップ分離構造950の対応する幅より狭い幅を有する。一実施形態において、ゲートエンドキャップ分離構造926は、ゲートエンドキャップ分離構造950の全組成と異なる全組成を有する。そのような一実施形態において、ゲートエンドキャップ分離構造950は、下部誘電体部分952の下部上かつその側壁内に、酸化シリコン層などの第3の誘電体層956をさらに含む。さらに、誘電体キャップ954が、第3の誘電体層956上にある。実施形態において、
図9Bに図示されるように、下部誘電体部分952の側壁は、第3の誘電体層956の最上面とほぼ同一平面にある最上面を有し、誘電体キャップ954は、実質的にプレーナ型の最下面を有する。別の実施形態において、下部誘電体部分952の側壁は、第3の誘電体層956の最上面の下方に最上面を有し、誘電体キャップ954は、側壁の位置の上方でさらに下方へ延伸する。さらに別の実施形態において、下部誘電体部分952の側壁は、第3の誘電体層956の最上面の上方に最上面を有し、誘電体キャップ954は、第3の誘電体層956の上方でさらに下方へ延伸する。
【0099】
実施形態において、第3の誘電体層956の成膜プロセスは、一実施形態において、第3の誘電体層956内に鉛直シーム958を提供するコンフォーマルプロセスである。しかしながら、別の実施形態において、シーム958は、より広い構造では形成されないが、より狭い構造で形成される(例えば、上述したシーム932)。下部誘電体部分928および952は、窒化シリコンなどの同一の材料からなるものであってよく、互いに同時に形成されてよいことが理解されるべきである。誘電体キャップ930および954は、酸化ハフニウムなどの同一の材料からなるものであってよく、互いに同時に形成されてよいことも理解されるべきである。構造926からは省略されているが、構造950の第3の誘電体層956は、構造全体にわたってコンフォーマル成膜によって形成されてよいが、下部誘電体部分928は、間隔904を完全には充填しない第1成膜プロセスにおいて間隔906を実質的に充填するので、構造926から除外されている。
【0100】
図9Cを参照すると、犠牲スペーサ916が除去されている。実施形態において、犠牲スペーサ916は、ウェットエッチングまたはドライエッチングプロセスによって除去される。実施形態において、フィン上方のスタック層のパターニングも除去され、フィン900'および902'を提供する。
【0101】
図9Cを再び参照すると、実施形態において、ゲートエンドキャップ分離構造926または950は、トレンチ分離層の最上面の下方にある、対応する凹部にある。実施形態において、ゲートエンドキャップ分離構造926または950は、下部誘電体部分と、下部誘電体部分上の誘電体キャップとを含む。実施形態において、ゲートエンドキャップ分離構造926または950は、第2ゲートエンドキャップ分離構造内の中心に鉛直シームを含む。実施形態において、第1ゲートエンドキャップ分離構造926は、例えば、追加の充填誘電体材料を含むことによって、第2ゲートエンドキャップ分離構造950の全組成とは全組成が異なる。
【0102】
ゲートエンドキャップ分離構造926または950が下部誘電体部分と下部誘電体部分上の誘電体キャップとを含む実施形態において、ゲートエンドキャップ分離構造926または950は、まず成膜し、次に、SiN層、SiCN層、SiOCN層、SiOC層、またはSiC層などの第1誘電体材料に凹部を形成することによって形成されてよく、これにより下部誘電体部分を提供する。一実施形態において、第1誘電体材料は窒化シリコン層である。金属酸化物材料(例えば、酸化ハフニウム、酸化ハフニウム-アルミニウム、または酸化アルミニウム)などの誘電体キャップ材料は、次に、下部誘電体部分上方の窪んだ領域に形成される。一実施形態において、金属酸化物材料は酸化ハフニウムである。別の実施形態において、誘電体キャップ材料は低k誘電体材料である。誘電体キャップ材料は、誘電体キャップを形成するために平坦化されてよく、または、誘電体キャップを直接提供するために、上方へ成長してよい。
【0103】
上述された1または複数の実施形態は、FinFETデバイスのSAGE壁のためのキャップ低減または除去に関する。他の実施形態は、2つの類似しない半導体材料(例えば、SiおよびSiGe、またはSiGeおよびGe)の交互の層からなるフィンにそのようなアプローチを適用することを含み得ることが理解されるべきである。類似しない半導体材料の対の1つは、次に、ゲート領域において除去可能であり、これによりゲートオールアラウンドデバイスにナノワイヤ/ナノリボンチャネルを提供する。実施形態において、ゲートオールアラウンドデバイスへのアプローチは、ゲート領域におけるナノワイヤ/リボンのリリース工程を追加することにより、FinFETへの上述のアプローチと類似する。
【0104】
実施形態において、本明細書全体で使用されるように、層間誘電体(ILD)材料は、誘電体もしくは絶縁材料の層からなる、またはこれを含む。好適な誘電体材料の例は、限定されないが、シリコン酸化物(例えば二酸化シリコン(SiO2))、ドーピングシリコン酸化物、フッ化シリコン酸化物、炭素ドーピングシリコン酸化物、当技術分野において知られている様々な低k誘電体材料、およびこれらの組み合わせを含む。ILD材料は、例えば化学気相成長(CVD)、物理気相成長(PVD)などの従来技術によって、または他の成膜方法によって形成され得る。
【0105】
実施形態において、本明細書全体にわたっても使用されるように、金属線またはインターコネクト線材料(およびビア材料)は、1または複数の金属または他の導電性構造からなる。一般的な例は、銅とこれを囲むILD材料との間にバリア層を含んでも含まなくてもよい銅線および構造の使用である。本明細書で使用されるように、金属という用語は、合金、スタック、および複数の金属の他の組み合わせを含む。例えば、金属インターコネクト線は、バリア層(例えば、Ta、TaN、Ti、またはTiNのうちの1または複数を含む層)、異なる金属または合金のスタック等を含み得る。従って、インターコネクト線は、単一材料層であり得るか、または、導電性ライナ層および充填層を含む複数の層から形成され得る。電気めっき、化学気相成長または物理気相成長など、任意の好適な成膜プロセスが、インターコネクト線を形成するために使用され得る。実施形態において、インターコネクト線は、これらに限定されないが、Cu、Al、Ti、Zr、Hf、V、Ru、Co、Ni、Pd、Pt、W、Mo、Ag、Au、またはそれらの合金などの導電性材料からなる。インターコネクト線は、場合により、当技術分野において、トレース、ワイヤ、ライン、金属、または単にインターコネクトと称されることもある。
【0106】
実施形態において、これも本明細書の全体にわたって使用されるように、ハードマスク材料、キャップ層、またはプラグは、層間誘電体材料とは異なる誘電体材料からなる。一実施形態において、異なる成長またはエッチング選択性を互いにまた下層の誘電体および金属層に提供するよう、異なる領域に異なるハードマスク、キャップまたはプラグ材料が使用されてよい。いくつかの実施形態において、ハードマスク層、キャップまたはプラグ層は、シリコン窒化物(例えば窒化シリコン)の層もしくはシリコン酸化物の層、もしくはその両方、またはそれらの組み合わせを含む。他の好適な材料は、炭素ベース材料を含み得る。具体的な実装に応じて、当技術分野において知られている他のハードマスク、キャップまたはプラグ層が使用されてよい。ハードマスク、キャップまたはプラグ層は、CVD、PVD、または他の成膜方法によって形成されてよい。
【0107】
実施形態において、これも本明細書の全体にわたって使用されるように、リソグラフィ工程は、193nm浸漬リソ(i193)、EUVおよび/またはEBDWリソグラフィ等を使用して実行される。ポジ型またはネガ型のレジストが使用されてよい。一実施形態において、リソグラフィマスクは、トポグラフィマスキング部分、反射防止コーティング(ARC)層、およびフォトレジスト層からなる3層マスクである。特定のそのような実施形態において、トポグラフィマスキング部分は、炭素ハードマスク(CHM)層であり、反射防止コーティング層はシリコンARC層である。
【0108】
本明細書に開示される実施形態は、多種多様な異なるタイプの集積回路および/またはマイクロエレクトロニクスデバイスを製造するために使用されてよい。そのような集積回路の例は、限定されないが、プロセッサ、チップセットコンポーネント、グラフィックプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、マイクロコントローラ等を含む。他の実施形態において、半導体メモリが製造されてよい。さらに、集積回路または他のマイクロエレクトロニクスデバイスは、当技術分野において知られている多種多様な電子デバイスにおいて使用され得る。例えば、コンピュータシステム(例えば、デスクトップ、ラップトップ、サーバ)、携帯電話、パーソナル電子機器等において使用され得る。集積回路は、バスおよびシステム内の他のコンポーネントと結合されてよい。例えば、プロセッサは、1または複数のバスによって、メモリ、チップセット等と結合されてよい。プロセッサ、メモリ、およびチップセットのそれぞれは、潜在的に、本明細書に開示されるアプローチを使用して製造されてよい。
【0109】
図10は、本開示の実施形態の一実装に係るコンピューティングデバイス1000を示す。コンピューティングデバイス1000は、ボード1002を収容する。ボード1002は、限定されないが、プロセッサ1004および少なくとも1つの通信チップ1006を含む多数のコンポーネントを含み得る。プロセッサ1004は、ボード1002と物理的かつ電気的に結合されている。いくつかの実装において、少なくとも1つの通信チップ1006も、ボード1002と物理的かつ電気的に結合されている。さらなる実装において、通信チップ1006は、プロセッサ1004の一部である。
【0110】
その適用に応じて、コンピューティングデバイス1000は、ボード1002と物理的かつ電気的に結合されていてもいなくてもよい他のコンポーネントを含み得る。これらの他のコンポーネントは、限定されないが、揮発性メモリ(例えば、DRAM)、不揮発性メモリ(例えば、ROM)、フラッシュメモリ、グラフィックプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、暗号プロセッサ、チップセット、アンテナ、ディスプレイ、タッチスクリーンディスプレイ、タッチスクリーンコントローラ、バッテリ、オーディオコーデック、ビデオコーデック、パワーアンプ、全地球測位システム(GPS)デバイス、コンパス、加速度計、ジャイロスコープ、スピーカ、カメラ、および(例えば、ハードディスクドライブ、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)等の)大容量記憶装置を含む。
【0111】
通信チップ1006は、コンピューティングデバイス1000との間でのデータの転送のための無線通信を可能にする。「無線」という用語およびその派生語は、非固体媒体を介した変調電磁放射の使用を介してデータを通信し得る回路、デバイス、システム、方法、技術、通信チャネル等を説明するために使用されてよい。この用語は、関連デバイスが有線を一切含まないことを示唆するものではないが、いくつかの実施形態においては含まないことがある。通信チップ1006は、Wi-Fi(登録商標)(IEEE802.11ファミリ)、WiMAX(登録商標)(IEEE802.16ファミリ)、IEEE802.20、ロングタームエボリューション(LTE)、Ev-DO、HSPA+、HSDPA+、HSUPA+、EDGE、GSM(登録商標)、GPRS、CDMA、TDMA、DECT、Bluetooth(登録商標)、それらの派生物、ならびに3G、4G、5Gおよびそれ以降のものとして指定される任意の他の無線プロトコルを含むがこれらに限定されない多数の無線規格またはプロトコルのいずれかを実装してよい。コンピューティングデバイス1000は、複数の通信チップ1006を含み得る。例えば、第1通信チップ1006は、Wi-FiおよびBluetooth(登録商標)などの短距離無線通信の専用であってよく、第2通信チップ1006は、例えばGPS、EDGE、GPRS、CDMA、WiMAX、LTE、およびEv-DOなどの長距離無線通信の専用であってよい。
【0112】
コンピューティングデバイス1000のプロセッサ1004は、プロセッサ1004内にパッケージされた集積回路ダイを含む。プロセッサ1004の集積回路ダイは、本開示の実施形態の実装に従って構築された自己整合ゲートエンドキャップ(SAGE)構造などの1または複数の構造を含み得る。「プロセッサ」という用語は、レジスタおよび/またはメモリからの電子データを処理して、当該電子データをレジスタおよび/またはメモリに格納され得る他の電子データに変換する任意のデバイスまたはデバイスの部分を指してよい。
【0113】
通信チップ1006は、通信チップ1006内にパッケージされた集積回路ダイも含む。通信チップ1006の集積回路ダイは、本開示の実施形態の実装に従って構築された自己整合ゲートエンドキャップ(SAGE)構造などの1または複数の構造を含み得る。
【0114】
さらなる実装において、コンピューティングデバイス1000内に収容される別のコンポーネントは、本開示の実施形態の実装に従って構築される自己整合ゲートエンドキャップ(SAGE)構造などの構造を1または複数含む集積回路ダイを含んでよい。
【0115】
様々な実装において、コンピューティングデバイス1000は、ラップトップ、ネットブック、ノートブック、ウルトラブック、スマートフォン、タブレット、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ウルトラモバイルPC、携帯電話、デスクトップコンピュータ、サーバ、プリンタ、スキャナ、モニタ、セットトップボックス、エンターテイメントコントロールユニット、デジタルカメラ、携帯音楽プレーヤまたはデジタルビデオレコーダであってよい。さらなる実装において、コンピューティングデバイス1000は、データを処理する任意の他の電子デバイスであってよい。
【0116】
図11は、本開示の1または複数の実施形態を含むインターポーザ1100を示す。インターポーザ1100は、第1基板1102と第2基板1104とのブリッジになるために使用される介在基板である。第1基板1102は、例えば、集積回路ダイであってよい。第2基板1104は、例えば、メモリモジュール、コンピュータマザーボード、または別の集積回路ダイであってよい。一般に、インターポーザ1100の目的は、接続部をより広いピッチに広げること、または接続部を異なる接続部にリルートすることである。例えば、インターポーザ1100は、後で第2基板1104に結合され得るボールグリッドアレイ(BGA)1106に、集積回路ダイを結合してよい。いくつかの実施形態において、第1基板および第2基板1102/1104は、インターポーザ1100の反対側に取り付けられる。他の実施形態において、第1基板および第2基板1102/1104は、インターポーザ1100の同じ側に取り付けられる。そして、さらなる実施形態において、3またはそれより多くの基板が、インターポーザ1100によって相互接続される。
【0117】
インターポーザ1100は、エポキシ樹脂、ガラス繊維強化エポキシ樹脂、セラミック材料、またはポリイミドなどのポリマー材料で形成されてよい。さらなる実装において、インターポーザ1100は、シリコン、ゲルマニウム、並びに他のIII‐V族およびIV族材料などの、半導体基板に使用される上述された材料と同一の材料を含み得る、交互に重なる剛性または可撓性材料で形成され得る。
【0118】
インターポーザ1100は、金属インターコネクト1108と、限定されないが、スルーシリコンビア(TSV)1112を含むビア1110とを含み得る。インターポーザ1100は、受動および能動デバイスの両方を含む埋め込みデバイス1114をさらに含んでよい。そのようなデバイスは、限定されないが、コンデンサ、デカップリングコンデンサ、抵抗器、インダクタ、ヒューズ、ダイオード、変圧器、センサ、および静電気放電(ESD)デバイスを含む。無線周波数(RF)デバイス、パワーアンプ、電力管理デバイス、アンテナ、アレイ、センサ、およびMEMSデバイスなどのより複雑なデバイスも、インターポーザ1100上に形成されてよい。本開示の実施形態によれば、本明細書で開示される装置またはプロセスは、インターポーザ1100の製造またはインターポーザ1100に含まれるコンポーネントの製造において使用されてよい。
【0119】
従って、本開示の実施形態は、キャップが低減または除去された自己整合ゲートエンドキャップ(SAGE)アーキテクチャ、およびキャップが低減または除去された自己整合ゲートエンドキャップ(SAGE)アーキテクチャの製造方法を含む。
【0120】
本開示の実施形態の例示された実装の上述した説明は、要約で説明されるものを含み、網羅的であること、または開示された正確な形態に開示を限定することは意図されない。本開示の具体的な実装および例は、例示目的のために本明細書で説明されるが、当業者であれば理解するであろうように、様々な均等な変形が、本開示の範囲内で可能である。
【0121】
これらの変形は、詳細に上述した説明に鑑みれば、開示に加えることができる。以下の特許請求の範囲において使用される用語は、本明細書および特許請求の範囲において開示される具体的な実装例に、本開示を限定するものと解釈されるべきではない。むしろ、本開示の範囲は、以下の特許請求の範囲によってのみ決定されるべきであり、特許請求の範囲は、特許請求の範囲の解釈の確立された原則に従って解釈されるべきである。
【0122】
例示的実施形態1:集積回路構造は、第1半導体フィンの上方に第1ゲート電極を含む。第2ゲート電極は、第2半導体フィンの上方にある。ゲートエンドキャップ分離構造は、第1ゲート電極と第2ゲート電極との間にあり、ゲートエンドキャップ分離構造は、低k誘電体壁上に高k誘電体キャップ層を有する。ローカルインターコネクトは、第1ゲート電極上、高k誘電体キャップ層上、かつ第2ゲート電極上にあり、ローカルインターコネクトは、高k誘電体キャップ層の最上面の上方に最下面を有する。
【0123】
例示的実施形態2:第1ゲート電極および第2ゲート電極は、それぞれ、ゲートエンドキャップ分離構造の高k誘電体キャップ層の最上面と同一平面の最上面を有する、例示的実施形態1に記載の集積回路構造。
【0124】
例示的実施形態3:ローカルインターコネクトは、第1ゲート電極および第2ゲート電極を電気的に接続する、例示的実施形態1または2に記載の集積回路構造。
【0125】
例示的実施形態4:ゲートエンドキャップ分離構造は、低k誘電体壁内の中心に鉛直シームを含む、例示的実施形態1、2または3に記載の集積回路構造。
【0126】
例示的実施形態5:集積回路構造は、第1半導体フィンの上方の第1エピタキシャル構造の上方に第1トレンチコンタクトを含む。第2トレンチコンタクトは、第2半導体フィンの上方の第2エピタキシャル構造の上方にある。ゲートエンドキャップ分離構造は、第1トレンチコンタクトと第2トレンチコンタクトとの間にあり、ゲートエンドキャップ分離構造は、低k誘電体壁上に高k誘電体キャップ層を有する。ローカルインターコネクトは、第1トレンチコンタクト上、高k誘電体キャップ層上、かつ第2トレンチコンタクト上にあり、ローカルインターコネクトは、高k誘電体キャップ層の最上面の上方に最下面を有する。
【0127】
例示的実施形態6:第1トレンチコンタクトおよび第2トレンチコンタクトは、それぞれ、ゲートエンドキャップ分離構造の高k誘電体キャップ層の最上面と同一平面の最上面を有する、例示的実施形態5に記載の集積回路構造。
【0128】
例示的実施形態7:ローカルインターコネクトは、第1トレンチコンタクトおよび第2トレンチコンタクトを電気的に接続する、請例示的実施形態5または6に記載の集積回路構造。
【0129】
例示的実施形態8:ゲートエンドキャップ分離構造は、低k誘電体壁内の中心に鉛直シームを含む、例示的実施形態5、6または7に記載の集積回路構造。
【0130】
例示的実施形態9:コンピューティングデバイスは、ボードと、ボードに結合されたコンポーネントとを含む。コンポーネントは、集積回路構造を含む。集積回路構造は、第1半導体フィンの上方に第1ゲート電極を含む。第2ゲート電極は、第2半導体フィンの上方にある。ゲートエンドキャップ分離構造は、第1ゲート電極と第2ゲート電極との間にあり、ゲートエンドキャップ分離構造は、低k誘電体壁上に高k誘電体キャップ層を有する。ローカルインターコネクトは、第1ゲート電極上、高k誘電体キャップ層上、かつ第2ゲート電極上にあり、ローカルインターコネクトは、高k誘電体キャップ層の最上面の上方に最下面を有する。
【0131】
例示的実施形態10:ボードに結合されたメモリをさらに含む、例示的実施形態9に記載のコンピューティングデバイス。
【0132】
例示的実施形態11:ボードに結合された通信チップをさらに含む、例示的実施形態9または10に記載のコンピューティングデバイス。
【0133】
例示的実施形態12:ボードに結合されたカメラをさらに含む、例示的実施形態9、10または11に記載のコンピューティングデバイス。
【0134】
例示的実施形態13:コンポーネントはパッケージされた集積回路ダイである、例示的実施形態9、10、11または12に記載のコンピューティングデバイス。
【0135】
例示的実施形態14:コンピューティングデバイスは、携帯電話、ラップトップ、デスクトップコンピュータ、サーバ、およびセットトップボックスからなる群から選択される、例示的実施形態9、10、11、12または13に記載のコンピューティングデバイス。
【0136】
例示的実施形態15:コンピューティングデバイスは、ボードと、ボードに結合されたコンポーネントとを含む。コンポーネントは、集積回路構造を含む。集積回路構造は、第1半導体フィンの上方の第1エピタキシャル構造の上方に第1トレンチコンタクトを含む。第2トレンチコンタクトは、第2半導体フィンの上方の第2エピタキシャル構造の上方にある。ゲートエンドキャップ分離構造は、第1トレンチコンタクトと第2トレンチコンタクトとの間にあり、ゲートエンドキャップ分離構造は、低k誘電体壁上に高k誘電体キャップ層を有する。ローカルインターコネクトは、第1トレンチコンタクト上、高k誘電体キャップ層上、かつ第2トレンチコンタクト上にあり、ローカルインターコネクトは、高k誘電体キャップ層の最上面の上方に最下面を有する。
【0137】
例示的実施形態16:ボードに結合されたメモリをさらに含む、例示的実施形態15に記載のコンピューティングデバイス。
【0138】
例示的実施形態17:ボードに結合された通信チップをさらに含む、例示的実施形態15または16に記載のコンピューティングデバイス。
【0139】
例示的実施形態18:ボードに結合されたカメラをさらに含む、例示的実施形態15、16または17に記載のコンピューティングデバイス。
【0140】
例示的実施形態19:コンポーネントはパッケージされた集積回路ダイである、例示的実施形態15、16、17または18に記載のコンピューティングデバイス。
【0141】
例示的実施形態20:コンピューティングデバイスは、携帯電話、ラップトップ、デスクトップコンピュータ、サーバ、およびセットトップボックスからなる群から選択される、例示的実施形態15、16、17、18または19に記載のコンピューティングデバイス。
他の可能な態様
[項目1]
第1半導体フィン上方の第1ゲート電極と、
第2半導体フィン上方の第2ゲート電極と、
前記第1ゲート電極と前記第2ゲート電極との間のゲートエンドキャップ分離構造であって、低k誘電体壁上に高k誘電体キャップ層を有するゲートエンドキャップ分離構造と、
前記第1ゲート電極上、前記高k誘電体キャップ層上、かつ前記第2ゲート電極上のローカルインターコネクトであって、前記高k誘電体キャップ層の最上面の上方に最下面を有するローカルインターコネクトと
を備える集積回路構造。
[項目2]
第1ゲート電極および前記第2ゲート電極は、それぞれ、前記ゲートエンドキャップ分離構造の前記高k誘電体キャップ層の前記最上面と同一平面の最上面を有する、項目1に記載の集積回路構造。
[項目3]
前記ローカルインターコネクトは、前記第1ゲート電極および前記第2ゲート電極を電気的に接続する、項目1に記載の集積回路構造。
[項目4]
前記ゲートエンドキャップ分離構造は、前記低k誘電体壁内の中心に鉛直シームを有する、項目1に記載の集積回路構造。
[項目5]
第1半導体フィン上方の第1エピタキシャル構造上方の第1トレンチコンタクトと、
第2半導体フィン上方の第2エピタキシャル構造上方の第2トレンチコンタクトと、
前記第1トレンチコンタクトと前記第2トレンチコンタクトとの間のゲートエンドキャップ分離構造であって、低k誘電体壁上に高k誘電体キャップ層を有するゲートエンドキャップ分離構造と、
前記第1トレンチコンタクト上、前記高k誘電体キャップ層上、かつ前記第2トレンチコンタクト上のローカルインターコネクトであって、前記高k誘電体キャップ層の最上面の上方に最下面を有するローカルインターコネクトと
を備える集積回路構造。
[項目6]
前記第1トレンチコンタクトおよび前記第2トレンチコンタクトは、それぞれ、前記ゲートエンドキャップ分離構造の前記高k誘電体キャップ層の前記最上面と同一平面の最上面を有する、項目5に記載の集積回路構造。
[項目7]
前記ローカルインターコネクトは、前記第1トレンチコンタクトおよび前記第2トレンチコンタクトを電気的に接続する、項目5に記載の集積回路構造。
[項目8]
前記ゲートエンドキャップ分離構造は、前記低k誘電体壁内の中心に鉛直シームを有する、項目5に記載の集積回路構造。
[項目9]
ボードと、
前記ボードに結合されたコンポーネントであって、集積回路構造を含むコンポーネントと
を備えるコンピューティングデバイスであって、
前記集積回路構造は、
第1半導体フィン上方の第1ゲート電極と、
第2半導体フィン上方の第2ゲート電極と、
前記第1ゲート電極と前記第2ゲート電極との間のゲートエンドキャップ分離構造であって、低k誘電体壁上に高k誘電体キャップ層を有するゲートエンドキャップ分離構造と、
前記第1ゲート電極上、前記高k誘電体キャップ層上、かつ前記第2ゲート電極上のローカルインターコネクトであって、前記高k誘電体キャップ層の最上面の上方に最下面を有するローカルインターコネクトと
を有する、コンピューティングデバイス。
[項目10]
前記ボードに結合されたメモリをさらに備える項目9に記載のコンピューティングデバイス。
[項目11]
前記ボードに結合された通信チップをさらに備える項目9に記載のコンピューティングデバイス。
[項目12]
前記ボードに結合されたカメラをさらに備える項目9に記載のコンピューティングデバイス。
[項目13]
前記コンポーネントはパッケージされた集積回路ダイである、項目9に記載のコンピューティングデバイス。
[項目14]
前記コンピューティングデバイスは、携帯電話、ラップトップ、デスクトップコンピュータ、サーバ、およびセットトップボックスからなる群から選択される、項目9に記載のコンピューティングデバイス。
[項目15]
ボードと、
前記ボードに結合されたコンポーネントであって、集積回路構造を含むコンポーネントと
を備えるコンピューティングデバイスであって、
前記集積回路構造は、
第1半導体フィン上方の第1エピタキシャル構造上方の第1トレンチコンタクトと、
第2半導体フィン上方の第2エピタキシャル構造上方の第2トレンチコンタクトと、
前記第1トレンチコンタクトと前記第2トレンチコンタクトとの間のゲートエンドキャップ分離構造であって、低k誘電体壁上に高k誘電体キャップ層を有するゲートエンドキャップ分離構造と、
前記第1トレンチコンタクト上、前記高k誘電体キャップ層上、かつ前記第2トレンチコンタクト上のローカルインターコネクトであって、前記高k誘電体キャップ層の最上面の上方に最下面を有するローカルインターコネクトと
を有する、コンピューティングデバイス。
[項目16]
前記ボードに結合されたメモリをさらに備える項目15に記載のコンピューティングデバイス。
[項目17]
前記ボードに結合された通信チップをさらに備える項目15に記載のコンピューティングデバイス。
[項目18]
前記ボードに結合されたカメラをさらに備える項目15に記載のコンピューティングデバイス。
[項目19]
前記コンポーネントはパッケージされた集積回路ダイである、項目15に記載のコンピューティングデバイス。
[項目20]
前記コンピューティングデバイスは、携帯電話、ラップトップ、デスクトップコンピュータ、サーバ、およびセットトップボックスからなる群から選択される、項目15に記載のコンピューティングデバイス。
【外国語明細書】