(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022152118
(43)【公開日】2022-10-12
(54)【発明の名称】エンターテインメントシステム及びサーバ装置
(51)【国際特許分類】
A63F 13/795 20140101AFI20221004BHJP
A63F 13/79 20140101ALI20221004BHJP
A63F 13/69 20140101ALI20221004BHJP
【FI】
A63F13/795
A63F13/79 500
A63F13/69
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021054767
(22)【出願日】2021-03-29
(71)【出願人】
【識別番号】000134855
【氏名又は名称】株式会社バンダイナムコエンターテインメント
(74)【代理人】
【識別番号】100090387
【弁理士】
【氏名又は名称】布施 行夫
(74)【代理人】
【識別番号】100090398
【弁理士】
【氏名又は名称】大渕 美千栄
(72)【発明者】
【氏名】松本 惇
(57)【要約】
【課題】プレーヤによる被招待者に対するゲームへの招待の形骸化を抑制することが可能なエンターテインメントシステム等を提供すること。
【解決手段】エンターテインメントシステムは、招待者のプレーヤの端末からの情報に基づいて、当該プレーヤがゲームに招待する被招待者のプレーヤの端末に招待情報を送信する招待情報送信部と、被招待者のプレーヤの端末からの情報に基づいて当該プレーヤが招待を受諾したか否かを判断し、所定のタイミングで、被招待者のプレーヤの招待受諾状況を判定する判定部と、判定部による判定結果に基づいて、少なくとも招待者のプレーヤに特典を付与する特典付与部とを含み、招待受諾状況は、招待を受諾した被招待者のプレーヤの人数、及び/又は、招待を受諾した被招待者のプレーヤのゲーム状況である。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プレーヤが他のプレーヤをゲームに招待することで複数のプレーヤがゲームに参加可能なエンターテインメントシステムであって、
招待者のプレーヤの端末からの情報に基づいて、当該プレーヤがゲームに招待する被招待者のプレーヤの端末に招待情報を送信する招待情報送信部と、
被招待者のプレーヤの端末からの情報に基づいて当該プレーヤが招待を受諾したか否かを判断し、所定のタイミングで、被招待者のプレーヤの招待受諾状況を判定する判定部と、
前記判定部による判定結果に基づいて、少なくとも招待者のプレーヤに特典を付与する特典付与部とを含み、
前記招待受諾状況は、招待を受諾した被招待者のプレーヤの人数、及び/又は、招待を受諾した被招待者のプレーヤのゲーム状況であることを特徴とするエンターテインメントシステム。
【請求項2】
請求項1において、
前記招待情報送信部は、
招待者のプレーヤからの招待を受諾した第1次の被招待者のプレーヤの端末からの情報に基づいて、当該第1次の被招待者のプレーヤがゲームに招待する第2次の被招待者のプレーヤの端末に招待情報を送信し、
前記判定部は、
第1次~第N次(Nは2以上の整数)の被招待者のプレーヤの前記招待受諾状況を判定することを特徴とするエンターテインメントシステム。
【請求項3】
請求項1又は2において、
前記特典付与部は、
前記判定部による判定結果とプレーヤの課金状況とに基づいて、前記特典を付与することを特徴とするエンターテインメントシステム。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項において、
前記特典付与部は、
前記特典として、希少度の高いゲーム媒体を付与することを特徴とするエンターテインメントシステム。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1項において、
前記特典付与部は、
前記特典として、プレーヤがプレイするゲーム内の所定パラメータの蓄積効率を変化させることを特徴とするエンターテインメントシステム。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか1項において、
前記特典付与部は、
前記特典として、プレーヤがプレイするゲームのゲーム制御を変更することを特徴とするエンターテインメントシステム。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか1項において、
前記特典付与部は、
所定期間内における前記招待受諾状況が所定条件を満たした場合に、前記特典を変更することを特徴とするエンターテインメントシステム。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれか1項において、
前記特典付与部は、
招待者のプレーヤからの招待を受諾した第1次の被招待者のプレーヤの活動状況に基づいて、招待者のプレーヤに付与する特典を決定し、
第1次の被招待者のプレーヤの前記活動状況は、第1次の被招待者のプレーヤがゲームに招待した第2次の被招待者のプレーヤの招待受諾状況、第1次の被招待者のプレーヤからの招待を受諾した第2次の被招待者のプレーヤのゲームへの参加状況、及び、第1次の被招待者のプレーヤの招待状況の少なくとも1つであることを特徴とするエンターテインメントシステム。
【請求項9】
請求項1乃至8のいずれか1項において、
現在の前記招待受諾状況をプレーヤに提示する提示部を更に含むことを特徴とするエンターテインメントシステム。
【請求項10】
請求項1乃至9のいずれか1項において、
前記特典を付与する条件と当該条件が満たされた場合に付与される前記特典の内容とをプレーヤに提示する提示部を更に含むことを特徴とするエンターテインメントシステム。
【請求項11】
ユーザが他のユーザをコンテンツに招待することで複数のユーザがコンテンツに参加可能なサーバ装置であって、
招待者のユーザの端末からの情報に基づいて、当該ユーザがコンテンツに招待する被招待者のユーザの端末に招待情報を送信する招待情報送信部と、
被招待者のユーザの端末からの情報に基づいて当該ユーザが招待を受諾したか否かを判断し、所定のタイミングで、被招待者のユーザの招待受諾状況を判定する判定部と、
前記判定部による判定結果に基づいて、少なくとも招待者のユーザに特典を付与する特典付与部とを含み、
前記招待受諾状況は、招待を受諾した被招待者のユーザの人数、及び/又は、招待を受諾した被招待者のユーザのコンテンツ参加状況であることを特徴とするサーバ装置。
【請求項12】
請求項11において、
各ユーザの招待状況及び招待受諾状況を分析する分析部と、
前記分析部による分析結果をユーザに提示する提示部とを更に含むことを特徴とするサーバ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エンターテインメントシステム及びサーバ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ゲームのプレーヤ(招待者)が被招待者をそのゲームに招待するとともに招待者に特典を付与することを可能にするゲーム装置が知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のゲーム装置では、プレーヤによる招待が特典目的の招待になってしまい、被招待者にゲームの面白さが十分に伝わらず、招待が形骸化する場合があった。
【0005】
本発明は、以上のような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、プレーヤによる被招待者に対するゲームへの招待の形骸化を抑制することが可能なエンターテインメントシステム及びサーバ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明は、プレーヤが他のプレーヤをゲームに招待することで複数のプレーヤがゲームに参加可能なエンターテインメントシステムであって、招待者のプレーヤの端末からの情報に基づいて、当該プレーヤがゲームに招待する被招待者のプレーヤの端末に招待情報を送信する招待情報送信部と、被招待者のプレーヤの端末からの情報に基づいて当該プレーヤが招待を受諾したか否かを判断し、所定のタイミングで、被招待者のプレーヤの招待受諾状況を判定する判定部と、前記判定部による判定結果に基づいて、少なくとも招待者のプレーヤに特典を付与する特典付与部とを含み、前記招待受諾状況は、招待を受諾した被招待者のプレーヤの人数、及び/又は、招待を受諾した被招待者のプレーヤのゲーム状況であることを特徴とするエンターテインメントシステムに関する。また本発明は、上記各部を含むサーバ装置に関する。また本発明は、上記各部としてコンピュータを機能させるためのプログラムに関する。また本発明は、コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体であって、上記プログラムを記憶した情報記憶媒体に関する。
【0007】
また本発明は、ユーザが他のユーザをコンテンツに招待することで複数のユーザがコンテンツに参加可能なサーバ装置であって、招待者のユーザの端末からの情報に基づいて、当該ユーザがコンテンツに招待する被招待者のユーザの端末に招待情報を送信する招待情報送信部と、被招待者のユーザの端末からの情報に基づいて当該ユーザが招待を受諾したか否かを判断し、所定のタイミングで、被招待者のユーザの招待受諾状況を判定する判定部と、前記判定部による判定結果に基づいて、少なくとも招待者のユーザに特典を付与する特典付与部とを含み、前記招待受諾状況は、招待を受諾した被招待者のユーザの人数、及び/又は、招待を受諾した被招待者のユーザのコンテンツ参加状況であることを特徴とするサーバ装置に関する。
【0008】
本発明によれば、招待を受諾した被招待者のプレーヤの人数やゲーム状況を招待受諾状況として判定し、判定結果に基づき少なくとも招待者のプレーヤに特典を付与することで、招待者は被招待者のプレーヤに対してゲームプレイを誘引する実のある招待を行うよう
になるため、被招待者のプレーヤにゲームの面白さが伝わり、招待の形骸化を抑制することが可能となる。
【0009】
(2)また本発明に係るエンターテインメントシステム、サーバ装置、プログラム及び情報記憶媒体では、前記招待情報送信部は、招待者のプレーヤからの招待を受諾した第1次の被招待者のプレーヤの端末からの情報に基づいて、当該第1次の被招待者のプレーヤがゲームに招待する第2次の被招待者のプレーヤの端末に招待情報を送信し、前記判定部は、第1次~第N次(Nは2以上の整数)の被招待者のプレーヤの前記招待受諾状況を判定してもよい。
【0010】
本発明によれば、招待者のプレーヤからの招待を受諾した第1次の被招待者のプレーヤが第2次の被招待者のプレーヤをゲームに招待し、当該招待を受諾した第2次の被招待者のプレーヤが第3次の被招待者のプレーヤをゲームに招待するといった招待の連鎖を生み、招待の活性化を図ることができる。
【0011】
(3)また本発明に係るエンターテインメントシステム、サーバ装置、プログラム及び情報記憶媒体では、前記特典付与部は、前記判定部による判定結果とプレーヤの課金状況とに基づいて、前記特典を付与してもよい。
【0012】
(4)また本発明に係るエンターテインメントシステム、サーバ装置、プログラム及び情報記憶媒体では、前記特典付与部は、前記特典として、希少度の高いゲーム媒体を付与してもよい。
【0013】
(5)また本発明に係るエンターテインメントシステム、サーバ装置、プログラム及び情報記憶媒体では、前記特典付与部は、前記特典として、プレーヤがプレイするゲーム内の所定パラメータの蓄積効率を変化させてもよい。
【0014】
(6)また本発明に係るエンターテインメントシステム、サーバ装置、プログラム及び情報記憶媒体では、前記特典付与部は、前記特典として、プレーヤがプレイするゲームのゲーム制御を変更してもよい。
【0015】
(7)また本発明に係るエンターテインメントシステム、サーバ装置、プログラム及び情報記憶媒体では、前記特典付与部は、所定期間内における前記招待受諾状況が所定条件を満たした場合に、前記特典を変更してもよい。
【0016】
(8)また本発明に係るエンターテインメントシステム、サーバ装置、プログラム及び情報記憶媒体では、招待者のプレーヤからの招待を受諾した第1次の被招待者のプレーヤの活動状況に基づいて、招待者のプレーヤに付与する特典を決定し、第1次の被招待者のプレーヤの前記活動状況は、第1次の被招待者のプレーヤがゲームに招待した第2次の被招待者のプレーヤの招待受諾状況、第1次の被招待者のプレーヤからの招待を受諾した第2次の被招待者のプレーヤのゲームへの参加状況、及び、第1次の被招待者のプレーヤの招待状況の少なくとも1つであってもよい。
【0017】
(9)また本発明に係るエンターテインメントシステム、サーバ装置、プログラム及び情報記憶媒体では、現在の前記招待受諾状況をプレーヤに提示する提示部を更に含んでもよい。
【0018】
(10)また本発明に係るエンターテインメントシステム、サーバ装置、プログラム及び情報記憶媒体では、前記特典を付与する条件と当該条件が満たされた場合に付与される前記特典の内容とをプレーヤに提示する提示部を更に含んでもよい。
【0019】
(11)また本発明に係るサーバ装置では、各プレーヤの招待状況及び招待受諾状況を分析する分析部と、前記分析部による分析結果をプレーヤに提示する提示部とを更に含んでもよい。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本実施形態のエンターテインメントシステムを示す図。
【
図2】本実施形態のサーバの機能ブロック図の一例を示す図。
【
図3】本実施形態の端末の機能ブロック図の一例を示す図。
【
図4】招待者のプレーヤと被招待者のプレーヤを模式的に示す図。
【
図5】招待受諾状況を管理するためのテーブル情報の一例を示す図。
【
図6】表示部に表示される招待受諾状況の確認画面の一例を示す図。
【
図7】本実施形態のエンターテインメントシステムの処理の流れを示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本実施形態について説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また本実施形態で説明される構成の全てが、本発明の必要構成要件であるとは限らない。
【0022】
1.構成
図1は、本実施形態のエンターテインメントシステムを示す。本実施形態では、複数の端末10とサーバ20(サーバシステム)とによって構成される。つまり、
図1に示すように、本実施形態のエンターテインメントシステムは、サービスを提供するサーバ20(サーバ装置)と、端末10(10A、10B、10C・・・)とが、ネットワークに接続可能に構成される。
【0023】
サーバ20は、端末10からの要求に応じてオンラインゲームサービスを提供する情報処理装置である。サーバ20は、1又は複数のサーバ(認証サーバ、マッチングサーバ、ゲーム処理サーバ、通信サーバ、課金サーバ、データベースサーバ等)により構成することができる。
【0024】
本実施形態では、プレーヤの端末10においてゲームが実行され、サーバ20において、プレーヤが他のプレーヤをゲームに招待するための招待処理などが実行される。また、サーバ20では、プレーヤのアカウント情報や、端末10で実行されるゲームのゲーム状況(ゲーム結果など)、当該ゲームで使用可能なゲーム媒体(キャラクタ、アイテム等)、当該ゲームで使用可能なゲーム内通貨などの情報が管理される。
【0025】
端末10は、携帯端末(スマートフォン、携帯電話、携帯型ゲーム機等)、パーソナルコンピュータ(PC)、ゲーム装置、画像生成装置などの情報処理装置であり、インターネット(WAN)、LANなどのネットワークを介してサーバ20に接続可能な装置である。なお、端末10とサーバ20との通信回線は、有線でもよいし無線でもよい。
【0026】
図2に、本実施形態のサーバ20の機能ブロック図の一例を示す。なお本実施形態のサーバは
図2の構成要素(各部)の一部を省略した構成としてもよい。
【0027】
記憶部270は、処理部200の各部としてコンピュータを機能させるためのプログラムや各種データを記憶するとともに、処理部200のワーク領域として機能し、その機能はハードディスク、RAMなどにより実現できる。記憶部270は、格納部272(例えばデータベース)を含む。
【0028】
格納部272は、本実施形態のエンターテインメントシステムで実行されるオンラインゲームに参加する複数のプレーヤそれぞれのプレーヤ情報を格納する。例えば、格納部272は、複数のプレーヤそれぞれのプレーヤ識別情報(プレーヤIDや、プレーヤが使用する端末IDなど)に対応づけて、プレーヤ名(プレーヤアカウント)、パスワード、端末10の宛先情報(IPアドレス等)などを、プレーヤ情報として格納する。また、格納部272は、プレーヤとフレンド関係(所定の関係の一例)にある他のプレーヤを特定するための情報を、プレーヤ情報として格納する。また、格納部272は、プレーヤ識別情報に対応づけて、プレーヤが所有するゲーム媒体やゲーム内通貨に関する情報を、プレーヤ情報として格納する。また、格納部272は、プレーヤ識別情報に対応づけて、プレーヤのゲーム状況を、プレーヤ情報として格納する。また、格納部272は、招待者のプレーヤからの招待を受諾した被招待者のプレーヤの招待受諾状況に関する情報を格納する。
【0029】
通信部296は端末10や他のサーバとの間で通信を行うための各種制御を行うものであり、その機能は、各種プロセッサ又は通信用ASICなどのハードウェアや、プログラムなどにより実現できる。
【0030】
処理部200(プロセッサ)は、端末10から送信され通信部296を介して受信したデータ、プログラムなどに基づいて、プレーヤ情報の管理、ログイン/ログアウトに関する処理、通信制御処理などの各種処理を行う。処理部200は記憶部270をワーク領域として各種処理を行う。処理部200の機能は各種プロセッサ(CPU、DSP等)、ASIC(ゲートアレイ等)などのハードウェアや、プログラムにより実現できる。処理部200は、招待情報送信部210と、判定部212と、特典付与部214を含む。
【0031】
招待情報送信部210は、招待者のプレーヤの端末10からの情報に基づいて、当該プレーヤがゲームに招待する被招待者のプレーヤの端末10に招待情報を送信する。また、招待情報送信部210は、招待者のプレーヤからの招待を受諾した第1次の被招待者のプレーヤの端末10からの情報に基づいて、当該第1次の被招待者のプレーヤがゲームに招待する第2次の被招待者のプレーヤの端末10に招待情報を送信し、第1次の被招待者のプレーヤからの招待を受諾した第2次の被招待者のプレーヤの端末10からの情報に基づいて、当該第2次の被招待者のプレーヤがゲームに招待する第3次の被招待者のプレーヤの端末10に招待情報を送信してもよい。すなわち、招待情報送信部210は、招待を受諾した第n-1次(nは2以上N以下の整数)の被招待者のプレーヤの端末10からの情報に基づいて、当該第n-1次の被招待者のプレーヤがゲームに招待する第n次の被招待者のプレーヤの端末10に招待情報を送信してもよい。
【0032】
判定部212は、被招待者のプレーヤの端末からの情報に基づいて当該プレーヤが招待を受諾したか否かを判断し、被招待者(例えば、第1次~第N次の被招待者)のプレーヤの招待受諾状況(招待を受諾した被招待者の人数やゲーム状況)を所与のタイミングで判定する。また、判定部212は、所定期間内における前記招待受諾状況を判定してもよい。
【0033】
特典付与部214は、判定部212による判定結果に基づいて、少なくとも招待者のプレーヤ(招待者のプレーヤ、又は、招待者のプレーヤと被招待者のプレーヤ)に特典を付与する。ここで、プレーヤに特典を付与するとは、希少度(レアリティ)の高いゲーム媒体を付与する(プレーヤに付与するゲーム媒体を抽選により決定する場合には、希少度の高いゲーム媒体の抽選確率を高くする)ことであってもよいし、プレーヤがプレイするゲーム内の所定パラメータの蓄積効率を変化させる(高める)ことであってもよいし、プレーヤがプレイするゲームのゲーム制御を変更することであってもよい。また、特典付与部214は、判定部212による判定結果とプレーヤの課金状況とに基づいて特典を付与す
るようにしてもよい。また、特典付与部214は、所定期間内における前記招待受諾状況が所定条件を満たした場合に、プレーヤに付与する特典を変更するようにしてもよい。また、特典付与部214は、招待者のプレーヤからの招待を受諾した第1次の被招待者のプレーヤの活動状況(第1次の被招待者のプレーヤの前記活動状況は、第1次の被招待者のプレーヤがゲームに招待した第2次の被招待者のプレーヤの招待受諾状況、第1次の被招待者のプレーヤからの招待を受諾した第2次の被招待者のプレーヤのゲームへの参加状況(ゲーム状況など)、及び、第1次の被招待者のプレーヤの第2次の被招待者に対する招待状況の少なくとも1つ)に基づいて、招待者のプレーヤに付与する特典を決定してもよい。
【0034】
処理部200は、提示部216を更に含んでもよい。提示部216は、現在の前記招待受諾状況をプレーヤ(招待者のプレーヤや被招待者のプレーヤ)に提示する(招待受諾状況に関する情報を当該プレーヤの端末10に表示させるための情報を当該端末10に送信する)。また、提示部216は、特典を付与する条件と当該条件が満たされた場合に付与される当該特典の内容とをプレーヤに提示するようにしてもよい。また、処理部200は、各プレーヤの招待状況及び招待受諾状況を分析する分析部を更に含み、提示部216は、分析部による分析結果をプレーヤに提示してもよい。
【0035】
図3に、本実施形態の端末10の機能ブロック図の一例を示す。なお本実施形態の端末は
図3の構成要素(各部)の一部を省略した構成としてもよい。
【0036】
入力部150は、プレーヤからの入力情報を入力(検出)するための機器であり、プレーヤの入力情報(操作情報)を処理部100に出力する。入力部150の機能は、タッチパネル、タッチパッド、マウス、方向キーやボタン、キーボード等の入力機器により実現することができる。
【0037】
記憶部170は、処理部100の各部としてコンピュータを機能させるためのプログラムや各種データを記憶するとともに、処理部100のワーク領域として機能し、その機能はハードディスク、RAMなどにより実現できる。
【0038】
表示部190は、処理部100で生成されたゲーム画像を出力するものであり、その機能は、入力部150としても機能するタッチパネル、LCD或いはHMD(ヘッドマウントディスプレイ)などのディスプレイにより実現できる。
【0039】
音出力部192は、処理部100で生成された音を出力するものであり、その機能は、スピーカ、或いはヘッドフォンなどにより実現できる。
【0040】
通信部196はサーバ20や他の端末10との間で通信を行うための各種制御を行うものであり、その機能は、各種プロセッサ又は通信用ASICなどのハードウェアや、プログラムなどにより実現できる。
【0041】
なお、サーバ20が有する情報記憶媒体や記憶部に記憶されている処理部100の各部としてコンピュータを機能させるためのプログラムや各種データを、ネットワークを介して受信し、受信したプログラムやデータを記憶部170に記憶してもよい。このようにプログラムや各種データを受信して端末を機能させる場合も本発明の範囲内に含む。
【0042】
処理部100(プロセッサ)は、入力部150からの入力情報(操作情報)、プログラム、通信部196を介して受信したデータなどに基づいて、ゲームを進行させる処理、画像生成処理、音生成処理、などの処理を行う。処理部100の機能は各種プロセッサ(CPU、DSP等)、ASIC(ゲートアレイ等)などのハードウェアや、プログラムによ
り実現できる。処理部100は、ゲーム制御部110、画像生成部120、音生成部130を含む。
【0043】
ゲーム制御部110は、プレーヤの操作に基づいてゲーム(例えば、ゲーム媒体であるキャラクタが登場するゲーム)を実行し、当該ゲームのゲーム状況に関する情報をサーバ20に送信する。また、ゲーム制御部110は、プレーヤが他のプレーヤをゲームに招待する操作を行った場合、当該他のプレーヤ(被招待者のプレーヤ)を特定する情報をサーバ20に送信する。また、ゲーム制御部110は、サーバ20から招待情報を受信し、プレーヤが当該招待情報に係る招待を受諾する操作を行った場合、その旨を通知する情報をサーバ20に送信する。
【0044】
画像生成部120は、処理部100で行われる種々の処理の結果に基づいて描画処理を行い、これによりゲーム画像を生成し、表示部190に出力する。画像生成部120は、オブジェクト空間(ゲーム空間)内において仮想カメラ(所与の視点)から見える画像(いわゆる3次元画像)を生成してもよい。
【0045】
音生成部130は、処理部100で行われる種々の処理の結果に基づいて音処理を行い、BGM、効果音、又は音声などのゲーム音を生成し、音出力部192に出力する。
【0046】
また、本実施形態のエンターテインメントシステムをサーバシステムとして構成してもよい。サーバシステムは、1又は複数のサーバ(認証サーバ、ゲーム処理サーバ、通信サーバ、課金サーバ、データベースサーバ等)により構成することができる。この場合には、サーバシステムは、ネットワークを介して接続された1又は複数の端末(例えば、スマートフォン、携帯電話、携帯型ゲーム機等)から送信された操作入力(端末の入力部に入力されたデータ)に基づいて、処理部100の処理を行って、画像を生成するための画像生成用データを生成し、生成した画像生成用データを各端末に対して送信する。ここで、画像生成用データとは、本実施形態の手法により生成された画像を各端末において表示するためのデータであり、画像データそのものでもよいし、各端末が画像を生成するために用いる各種データ(オブジェクトデータ、ゲーム処理結果データ等)であってもよい。このように、ゲーム制御部110の処理をサーバで実行するように構成してもよい。本発明は、スマートフォンで実行されるゲームアプリ、家庭用ゲーム機用のゲームソフト、PC用のゲームソフト、スマートフォンやPC用のブラウザゲーム、業務用ゲーム機などに適用することができる。
【0047】
2.本実施形態の手法
次に本実施形態の手法について図面を用いて説明する。本実施形態のエンターテインメントシステムは、プレーヤが他のプレーヤをゲーム(コンテンツの一例)に招待することで複数のプレーヤがゲームに参加可能に構成されている。
【0048】
図4は、招待者のプレーヤと被招待者のプレーヤを模式的に示す図である。ゲームに参加しているプレーヤは、他のプレーヤ(例えば、当該プレーヤとフレンド関係にある他のプレーヤの中から選択したプレーヤ)をゲームに招待することができる。ここで、招待を行ったプレーヤを「招待者」と呼び、招待者のプレーヤに招待されたプレーヤを「第1次の被招待者」と呼ぶ。
図4に示す例では、招待者のプレーヤ「A」はプレーヤ「B」、「C」、「D」をゲームに招待している。第1次の被招待者のプレーヤは、招待者のプレーヤからの招待を受諾すると、ゲームに参加することができ、更に、他のプレーヤをゲームに招待することができる。
図4に示す例では、第1次の被招待者のプレーヤ「B」はプレーヤ「E」、「F」を招待し、第1次の被招待者のプレーヤ「C」はプレーヤ「G」、「H」を招待し、第1次の被招待者のプレーヤ「D」はプレーヤ「I」を招待している。第1次の被招待者のプレーヤに招待されたプレーヤを「第2次の被招待者」と呼ぶ。第1の
被招待者からの招待を受諾した第2次の被招待者も、他のプレーヤをゲームに招待することができ、第2次の被招待者のプレーヤに招待されたプレーヤを「第3次の被招待者」と呼び、以下同様である。すなわち、第n-1次(nは2以上の整数)の被招待者に招待されたプレーヤを「第n次の被招待者」と呼ぶ。
図4に示す例では、第2次の被招待者のプレーヤ「E」はプレーヤ「J」を招待し、第2次の被招待者のプレーヤ「G」はプレーヤ「K」、「L」を招待し、第2次の被招待者のプレーヤ「H」はプレーヤ「M」を招待している。また、nの最大値をNとし、
図4に示す例では、第N次の被招待者のプレーヤは、第3次の被招待者のプレーヤ「J」、「K」、「L」、「M」である。
【0049】
本実施形態では、招待者のプレーヤには、第1次の被招待者のプレーヤの招待受諾状況に応じて特典(以下、「通常特典」とも呼称する)が付与され、同様に、第n-1次の被招待者のプレーヤには、第n次の被招待者のプレーヤの招待受諾状況に応じて特典(通常特典)が付与される。
図4に示す例では、招待者のプレーヤ「A」には、第1次の被招待者のプレーヤ「B」、「C」、「D」の招待受諾状況に応じて特典が付与される。また、第1次の被招待者のプレーヤ「B」には、第2次の被招待者のプレーヤ「E」、「F」の招待受諾状況に応じて特典が付与され、第1次の被招待者のプレーヤ「C」には、第2次の被招待者のプレーヤ「G」、「H」の招待受諾状況に応じて特典が付与され、第1次の被招待者のプレーヤ「D」には、第2次の被招待者「I」の招待受諾状況に応じて特典が付与される。また、第2次の被招待者のプレーヤ「E」には、第3次の被招待者のプレーヤ「J」の招待受諾状況に応じて特典が付与され、第2次の被招待者のプレーヤ「G」には、第3次の被招待者のプレーヤ「K」、「L」の招待受諾状況に応じて特典が付与され、第2次の被招待者のプレーヤ「H」には、第3次の被招待者のプレーヤ「M」の招待受諾状況に応じて特典が付与される。
【0050】
図5に、招待受諾状況を管理するためのテーブル情報の一例を示す。テーブル情報300は、プレーヤ310(プレーヤのプレーヤID)に関連付けて、プレーヤからの招待を受諾した被招待者のプレーヤ(招待受諾者)の人数320(及び、招待受諾者のプレーヤを特定する情報)と、招待受諾者のゲーム状況330(コンテンツ参加状況の一例)とを、招待受諾状況として格納する。ゲーム状況330とは、例えば、プレーヤのゲームの進捗度(レベル、経験値、クリアしたゲームステージ等)や、プレーヤがゲームにおいて消費したゲーム内通貨の額(課金額)、プレーヤがゲームにおいて獲得した希少度の高いゲーム媒体の数、プレーヤがゲームにログインした回数、ゲームのプレイ時間などの少なくとも一部を数値化したものであり、この値が大きいほどゲーム状況が良好であると判断できる。
図5は、
図4に示す例において全ての被招待者(プレーヤ「B」~「M」)が招待を受諾した場合の例であり、例えば、招待者のプレーヤ「A」に関連付けて、招待受諾者の人数320として「3」、招待受諾者のゲーム状況330としてプレーヤ「B」、「C」、「D」のそれぞれのゲーム状況の合計値が格納され、第1次の被招待者のプレーヤ「B」に関連付けて、招待受諾者の人数320として「2」、招待受諾者のゲーム状況330としてプレーヤ「E」、「F」のそれぞれのゲーム状況の合計値が格納される。なお、プレーヤ「F」、「I」~「M」は招待を行っていないため、招待受諾者の人数320は「0」であり、招待受諾者のゲーム状況330は格納されていない。
【0051】
プレーヤ(招待者のプレーヤ、第n-1次の被招待者のプレーヤ)には、当該プレーヤに関連付けられた招待受諾状況が良好であるほど(招待受諾者の人数320が多いほど、且つ、招待受諾者のゲーム状況330が良好であるほど)、良い特典が付与される。すなわち、プレーヤがより多くの他のプレーヤをゲームに招待してより多くの当該他のプレーヤが受諾するほど、且つ、当該他のプレーヤ(招待受諾者)がゲームを沢山プレイするほど、当該プレーヤに良い特典が付与される。プレーヤに付与される特典は、例えば、希少度の高いゲーム媒体であってもよい。この場合、プレーヤに関連付けられた招待受諾状況が良好であるほど、当該プレーヤには、より希少度の高いゲーム媒体が(或いは、希少度
の高いゲーム媒体がより多く)付与される。また、プレーヤに付与する特典として、当該プレーヤがプレイするゲーム内の所定パラメータ(経験値やレベルに応じて増加する攻撃力等のパラメータ、ゲームプレイによって減少し時間経過に応じて増加する行動力(スタミナ)等のパラメータ)の蓄積効率を変化させてもよい。この場合、プレーヤに関連付けられた招待受諾状況が良好であるほど、当該プレーヤがプレイするゲームにおいて所定パラメータが増加し易くなる(レベルアップ時のパラメータの増加量や単位時間当たりのパラメータの増加量が大きくなる)ようにする。また、プレーヤに付与する特典として、当該プレーヤがプレイするゲームのゲーム制御を変更してもよい。この場合、プレーヤに関連付けられた招待受諾状況が良好である場合に、例えば当該プレーヤがプレイできなかったマップやステージ、ルート等をプレイ可能にする(開放する)ようにゲーム制御を変更したり、当該プレーヤに新たなゲーム演出や新たなエンディングを提供するようにゲーム制御を変更したりする。なお、招待者のプレーヤに付与される特典(通常特典)を、招待を受諾した第1次の被招待者にも付与し、第n-1次の被招待者のプレーヤに付与される特典(通常特典)を、第n次の被招待者のプレーヤにも付与するようにしてもよい。
【0052】
また本実施形態では、招待者のプレーヤには、第1次の被招待者のプレーヤの招待受諾状況に応じた特典(通常特典)とは別に、第1次~第N次の被招待者のプレーヤの招待受諾状況に応じて特典(以下、「特別特典」とも呼称する)が付与される。
図4に示す例では、招待者のプレーヤ「A」には、第1次~第3次の被招待者のプレーヤ「B」~「M」の招待受諾状況に応じて特典が付与される。すなわち、招待者のプレーヤ「A」が招待した第1次の被招待者のプレーヤの招待受諾状況だけでなく、当該第1次の被招待者のプレーヤが招待した第2次の被招待者のプレーヤの招待受諾状況と、当該第2次の被招待者のプレーヤが招待した第3次の被招待者のプレーヤの招待受諾状況も加味して判定された結果決定された特典が、特別特典として招待者のプレーヤ「A」に付与される。
図5に示すように、テーブル情報300は、プレーヤ「A」~「M」に関連付けられた招待受諾者の人数320の合計320’(ここでは、「12」)と招待受諾者のゲーム状況330の合計330’が格納される。この招待受諾者の人数の合計320’と招待受諾者のゲーム状況の合計330’が、第1次~第N次の被招待者のプレーヤの招待受諾状況となる。そして、招待者のプレーヤには、第1次~第N次の被招待者のプレーヤの招待受諾状況が良好であるほど(招待受諾者の人数の合計320’が多いほど、且つ、招待受諾者のゲーム状況の合計330’が良好であるほど)、良い特典が付与される。すなわち、招待者のプレーヤがより多くの他のプレーヤをゲームに招待して当該他のプレーヤが受諾するだけでなく、招待受諾者が更に他のプレーヤをゲームに招待して当該他のプレーヤが承諾することが連鎖するほど、且つ、招待受諾者がゲームを沢山プレイするほど、招待者のプレーヤに良い特典が付与される。プレーヤに付与される特別特典の例は、通常特典の場合と同様である。なお、招待者のプレーヤに付与される特別特典を、招待を受諾した第1次~第N次の被招待者のプレーヤにも付与するようにしてもよい。
【0053】
なお、プレーヤ(招待者のプレーヤ、第n-1次の被招待者のプレーヤ)に関連付けられた招待受諾状況を判定するタイミングは任意である。例えば、招待者或いは被招待者のプレーヤが他のプレーヤを最初に招待した時点から所定時間が経過したタイミングで当該招待者或いは当該被招待者のプレーヤに関連付けられた招待受諾状況を判定してもよいし、被招待者のプレーヤが招待された時点から所定時間が経過したタイミングで当該被招待者のプレーヤに関連付けられた招待受諾状況を判定してもよい。また、所定時間が経過する度に当該判定を行ってもよいし、プレーヤによる所定の操作が行われた場合に当該判定を行ってもよいし、プレーヤがゲームにログインしたタイミングで当該判定を行ってもよい。また、招待受諾状況を判定する度に、当該招待受諾状況に応じた特典(通常特典、特別特典)をプレーヤに付与するようにしてもよいし、招待受諾状況が所定条件を満たしたと判定した場合に、当該招待受諾状況に応じた特典をプレーヤに付与するようにしてもよい。また、招待受諾状況に応じた特典をプレーヤに付与した場合に、当該招待受諾状況を
リセットするようにしてもよい。
【0054】
また、所定期間内における招待受諾状況が所定条件を満たした場合に、プレーヤに付与する特典(通常特典、特別特典)を変更してもよい。例えば、現時点(例えば、招待受諾状況の判定タイミング)から所定時間遡った期間内における招待受諾者の人数(320、320’)が所定数に達した、及び/又は、当該期間内における招待受諾者のゲーム状況(330、330’)が所定値に達した場合に、所定条件が満たされたと判断して、当該プレーヤに付与する特典を、所定条件が満たされない場合よりも良い特典に変更するようにしてもよい。
【0055】
また、プレーヤに関連付けられた招待受諾状況だけでなく、当該プレーヤの課金状況(当該プレーヤのゲームにおける課金額)に応じて、当該プレーヤに特典(通常特典、特別特典)を付与するようにしてもよい。この場合、プレーヤに関連付けられた招待受諾状況が良好であるほど、且つ、当該プレーヤの課金状況が良好である(課金額が大きい)ほど、当該プレーヤに良い特典が付与される。
【0056】
また、招待者のプレーヤからの招待を受諾した第1次の被招待者のプレーヤの活動状況に基づいて、招待者のプレーヤに付与する特典を決定するようにしてもよい。第1次の被招待者のプレーヤの活動状況とは、例えば、第1次の被招待者のプレーヤがゲームに招待した第2次の被招待者のプレーヤの招待受諾状況(第1次の被招待者のプレーヤからの招待を受諾した第2次の被招待者のプレーヤの人数)、第1次の被招待者のプレーヤからの招待を受諾した第2次の被招待者のプレーヤのゲーム(コンテンツ)への参加状況、第1次の被招待者のプレーヤの招待状況(第1次の被招待者のプレーヤが招待した第2次の被招待者の人数)などである。この場合、第1次の被招待者のプレーヤの活動状況が良好であるほど、招待者のプレーヤに良い特典が付与されるようにする。また、招待者のプレーヤに付与する特典は、上述した特典の他、当該プレーヤのランキングを上げることであってもよい。
【0057】
また、プレーヤに関連付けられた現在の招待受諾状況を表す画像(ゲージ等)を、当該プレーヤの端末10の表示部190に表示させる(当該プレーヤに提示する)ようにしてもよい。また、招待受諾状況が所定条件を満たしたときにプレーヤに特典(通常特典、特別特典)を付与する場合、現在の招待受諾状況と当該所定条件との関係と、当該所定条件が満たされた場合に付与される特典の内容とを、プレーヤに提示するようにしてもよい。
図6は、表示部190に表示される招待受諾状況の確認画面の一例を示す図である。
図6に示す確認画面CDには、プレーヤに関連付けられた招待受諾者の人数(320、320’)を示すゲージGA1と、招待受諾者のゲーム状況であるプレイ時間(330、330’)を示すゲージGA2が表示されている。ゲージGA1で示される人数がゲージGA1の上限に達し、且つ、ゲージGA2で示されるプレイ時間がゲージGA2の上限に達すると、所定条件が満たされプレーヤに特典が付与される。
図6に示す例では、招待受諾者の人数があと10人増え、招待受諾者があと50時間ゲームをプレイすると、プレーヤに特典「キャラクタX」が付与される旨が表示されている。
【0058】
また、各プレーヤの招待状況や招待受諾状況を監視して、どのプレーヤがどのようなプレーヤをどのくらいの期間でどのくらいの人数招待したかを分析し、分析結果を表示部190に表示するようにしてもよい。例えば、分析結果として、単位期間当たりの招待人数(或いは、招待した人数のうち招待受諾者の人数)の多いプレーヤをランキング表示するようにしてもよい。
【0059】
本実施形態によれば、招待受諾者の人数やゲーム状況に応じて、招待を行ったプレーヤ(招待者のプレーヤ、第n-1次の被招待者のプレーヤ)に付与する特典(通常特典)を
決定したり、第1次~第N次の被招待者のプレーヤの人数やゲーム状況に応じて、招待者のプレーヤに付与する特典(特別特典)を決定したりすることで、プレーヤは他のプレーヤに対してゲームプレイを誘引する実のある招待を行うようになるため、被招待者のプレーヤにゲームの面白さが伝わり、被招待者のプレーヤは更に他のプレーヤを招待するという招待の連鎖を生むことができ、招待の形骸化を抑制するとともに招待の活性化を図ることができる。
【0060】
3.処理
次に、本実施形態のエンターテインメントシステム(サーバ20)の処理の一例について
図7のフローチャートを用いて説明する。
【0061】
まず、招待情報送信部210は、プレーヤの端末10から、他のプレーヤをゲームに招待する旨の情報を受信したか否かを判断し(ステップS10)、当該情報を受信した場合(ステップS10のY)には、当該プレーヤがゲームに招待する被招待者のプレーヤの端末10に招待情報を送信する(ステップS11)。また、招待を行ったプレーヤが招待者のプレーヤとしても被招待者のプレーヤとしてもテーブル情報300に登録されていない場合には、当該プレーヤを招待者のプレーヤとしてテーブル情報300に登録する。
【0062】
次に、判定部212は、プレーヤの端末10から、他のプレーヤからの招待を受諾する旨の情報を受信したか否かを判断し(ステップS12)、当該情報を受信した場合(ステップS12のY)には、当該招待を行ったプレーヤに関連付けられた招待受諾状況(人数320)を更新する(ステップS13)。また、招待を受諾したプレーヤを、当該招待を行ったプレーヤに関連付けて被招待者のプレーヤとしてテーブル情報300に登録する。
【0063】
次に、判定部212は、招待を受諾したプレーヤ(被招待者のプレーヤ)の端末10から、当該プレーヤのゲーム状況に関する情報を受信したか否かを判断し(ステップS14)、当該情報を受信した場合(ステップS14のY)には、当該招待を行ったプレーヤに関連付けられた招待受諾状況(ゲーム状況330)を更新する(ステップS15)。
【0064】
次に、判定部212は、プレーヤに付与する通常特典を決定するための第1判定タイミングであるか否かを判断し(ステップS16)、第1判定タイミングである場合(ステップS16のY)には、当該プレーヤに関連付けられた招待受諾状況(人数320、ゲーム状況330)を判定し、特典付与部214は、判定結果に基づいて当該プレーヤに付与する特典(通常特典)を決定して当該プレーヤに付与する(ステップS17)。
【0065】
次に、判定部212は、招待者のプレーヤに付与する特別特典を決定するための第2判定タイミングであるか否かを判断し(ステップS18)、第2判定タイミングである場合(ステップS18のY)には、当該招待者のプレーヤに関連付けられた第1次~第N次の被招待者のプレーヤの招待受諾状況(人数の合計320’、ゲーム状況の合計330’)を判定し、特典付与部214は、判定結果に基づいて当該招待者のプレーヤに付与する特典(特別特典)を決定して当該招待者のプレーヤに付与する(ステップS19)。
【0066】
本発明は、上記実施形態で説明したものに限らず、種々の変形実施が可能である。例えば、明細書又は図面中の記載において広義や同義な用語として引用された用語は、明細書又は図面中の他の記載においても広義や同義な用語に置き換えることができる。
【0067】
上記実施形態の手法は、映像コンテンツ(例えば、演者を撮影したライブ動画、ゲーム実況動画など)を視聴者(ユーザ)の端末に配信するコンテンツ配信システム(エンターテインメントシステム)であって、視聴者が他の視聴者を招待することで複数の視聴者が映像コンテンツを視聴可能(コンテンツに参加可能)なコンテンツ配信システムに適用す
ることもできる。この場合、視聴者は、コンテンツや演者に対して投稿情報を投稿する(例えば、仮想通貨を消費して投銭を行う、コメントを投稿する)ことや、コンテンツや演者に関連する商品(グッズ)を購入することができる。招待者(或いは、n-1次の被招待者)である視聴者からの招待を受諾した第1次の被招待者(或いは、第n次の被招待者)の視聴者の人数と、当該視聴者の投稿・購入状況(例えば、投稿情報を投稿した回数や、投稿情報を投稿する際に消費した仮想通貨の額、グッズを購入する際に消費した仮想通貨の額など、コンテンツ参加状況)は、招待受諾状況として当該招待者(或いは、当該n-1次の被招待者)の視聴者に関連付けて管理される。そして、招待者(或いは、n-1次の被招待者)の視聴者に関連付けられた招待受諾状況に基づいて当該招待者(或いは、当該n-1次の被招待者)の視聴者に通常特典が付与され、第1次~第N次の被招待者の視聴者の招待受諾状況に基づいて、招待者の視聴者に特別特典が付与される。
【符号の説明】
【0068】
10…端末、20…サーバ、100…処理部、110…ゲーム制御部、120…画像生成部、130…音生成部、150…入力部、170…記憶部、190…表示部、192…音出力部、196…通信部、200…処理部、210…招待情報送信部、212…判定部、214…特典付与部、216…提示部、270…記憶部、272…格納部、296…通信部