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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022158274
(43)【公開日】2022-10-17
(54)【発明の名称】溶媒和物
(51)【国際特許分類】
   C07D 237/18 20060101AFI20221006BHJP
   A01P 7/04 20060101ALN20221006BHJP
   A01N 43/58 20060101ALN20221006BHJP
【FI】
C07D237/18 CSP
A01P7/04
A01N43/58 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021063041
(22)【出願日】2021-04-01
(71)【出願人】
【識別番号】000003986
【氏名又は名称】日産化学株式会社
(72)【発明者】
【氏名】松本 智広
(72)【発明者】
【氏名】山下 政彦
【テーマコード(参考)】
4H011
【Fターム(参考)】
4H011AC01
4H011BB09
(57)【要約】
【課題】 ピリダベンの溶媒和物、特にトルエン和物の結晶、その製造方法を提供する。
【解決手段】 Cu-Kα線による粉末X線回折において、回折角2θ=(7.7°±0.2、8.8°±0.2、10.5°±0.2、10.9°±0.2、11.4°±0.2、11.9°±0.2、12.9°±0.2、13.6°±0.2、14.2°±0.2、14.7°±0.2、15.6°±0.2、16.1°±0.2、17.3°±0.2、17.7°±0.2、18.4°±0.2、19.0°±0.2、19.9°±0.2、20.4°±0.2、21.0°±0.2、22.7°±0.2、23.2°±0.2、23.6°±0.2、24.1°±0.2、24.9°±0.2、25.8°±0.2、27.2°±0.2、28.8°±0.2、29.2°±0.2、31.6°±0.2、32.2°±0.2、41.0°±0.2)にピークを有する、ピリダベンのトルエン和物の結晶及びその製造方法。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
Cu-Kα線による粉末X線回折において、回折角2θ=(7.7°±0.2、8.8°±0.2、10.5°±0.2、10.9°±0.2、11.4°±0.2、11.9°±0.2、12.9°±0.2、13.6°±0.2、14.2°±0.2、14.7°±0.2、15.6°±0.2、16.1°±0.2、17.3°±0.2、17.7°±0.2、18.4°±0.2、19.0°±0.2、19.9°±0.2、20.4°±0.2、21.0°±0.2、22.7°±0.2、23.2°±0.2、23.6°±0.2、24.1°±0.2、24.9°±0.2、25.8°±0.2、27.2°±0.2、28.8°±0.2、29.2°±0.2、31.6°±0.2、32.2°±0.2、41.0°±0.2)にピークを有する、ピリダベンのトルエン和物の結晶。
【請求項2】
Cu-Kα線による粉末X線回折において、回折角2θ=(7.7°±0.1、8.8°±0.1、10.5°±0.1、10.9°±0.1、11.4°±0.1、11.9°±0.1、12.9°±0.1、13.6°±0.1、14.2°±0.1、14.7°±0.1、15.6°±0.1、16.1°±0.1、17.3°±0.1、17.7°±0.1、18.4°±0.1、19.0°±0.1、19.9°±0.1、20.4°±0.1、21.0°±0.1、22.7°±0.1、23.2°±0.1、23.6°±0.1、24.1°±0.1、24.9°±0.1、25.8°±0.1、27.2°±0.1、28.8°±0.1、29.2°±0.1、31.6°±0.1、32.2°±0.1、41.0°±0.1)にピークを有する、ピリダベンのトルエン和物の結晶。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のトルエン和物の結晶及び分散媒を含有する懸濁状組成物。
【請求項4】
界面活性剤及び分散媒として水を含有する請求項3に記載の懸濁状組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ピリダベンの溶媒和物及び溶媒和物の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明に含まれるピリダベンは有害生物防除剤として有用であることが既に知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照。)。本発明における有害生物防除剤とは、農園芸用分野又は畜産・衛生分野(家畜や愛玩動物としての哺乳動物又は鳥類の内部もしくは外部寄生虫防除剤や家庭用及び業務用の衛生害虫、不快害虫防除剤)等における有害な節足動物を対象とした害虫防除剤を意味する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開昭60―004173号公報
【特許文献2】特開昭61―097270号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、ピリダベンの新規な溶媒和物及びその製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは鋭意検討した結果、ピリダベンの新規な溶媒和物、特にトルエン和物の結晶及びその製造方法を見出した。
【0006】
即ち、本発明は下記〔1〕から〔4〕に関するものである。
【0007】
〔1〕
Cu-Kα線による粉末X線回折において、回折角2θ=(7.7°±0.2、8.8°±0.2、10.5°±0.2、10.9°±0.2、11.4°±0.2、11.9°±0.2、12.9°±0.2、13.6°±0.2、14.2°±0.2、14.7°±0.2、15.6°±0.2、16.1°±0.2、17.3°±0.2、17.7°±0.2、18.4°±0.2、19.0°±0.2、19.9°±0.2、20.4°±0.2、21.0°±0.2、22.7°±0.2、23.2°±0.2、23.6°±0.2、24.1°±0.2、24.9°±0.2、25.8°±0.2、27.2°±0.2、28.8°±0.2、29.2°±0.2、31.6°±0.2、32.2°±0.2、41.0°±0.2)にピークを有する、ピリダベンのトルエン和物の結晶。
【0008】
〔2〕
Cu-Kα線による粉末X線回折において、回折角2θ=(7.7°±0.1、8.8°±0.1、10.5°±0.1、10.9°±0.1、11.4°±0.1、11.9°±0.1、12.9°±0.1、13.6°±0.1、14.2°±0.1、14.7°±0.1、15.6°±0.1、16.1°±0.1、17.3°±0.1、17.7°±0.1、18.4°±0.1、19.0°±0.1、19.9°±0.1、20.4°±0.1、21.0°±0.1、22.7°±0.1、23.2°±0.1、23.6°±0.1、24.1°±0.1、24.9°±0.1、25.8°±0.1、27.2°±0.1、28.8°±0.1、29.2°±0.1、31.6°±0.1、32.2°±0.1、41.0°±0.1)にピークを有する、ピリダベンのトルエン和物の結晶。
【0009】
〔3〕
上記〔1〕又は〔2〕に記載のピリダベンのトルエン和物の結晶及び分散媒を含有する懸濁状組成物。
【0010】
〔4〕
界面活性剤及び分散媒として水を含有する上記〔3〕に記載の懸濁状組成物。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ピリダベンの溶媒和物、特にトルエン和物の結晶を制御することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】ピリダベンの結晶の粉末X線回折のチャート
図2】ピリダベンの結晶の示差走査熱量測定のチャート
図3】ピリダベンのトルエン和物の結晶の粉末X線回折のチャート
図4】ピリダベンのトルエン和物の結晶の示差走査熱量測定のチャート
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明に含まれるピリダベン(Pyridaben,CAS Reg. No.:96489-71-3)は、2-ターシャリーブチル-5-[(4-ターシャリーブチルベンジル)チオ]-4-クロロピリダジン-3(2H)-オン(2-tert-butyl-5-[(4-tert-butylbenzyl)thio]-4-chloropyridazin-3(2H)-one)であり、以下に記載の構造式で表される。
【0014】
【化1】

【0015】
ピリダベンの溶媒和物の内、ピリダベンのトルエン和物の結晶の特徴として、粉末X線回折ピークを第1表に示す。
【0016】
[第1表]
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
特徴的粉末X線回折ピーク
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
2θ: 7.7°、8.8°、10.5°、10.9°、11.4°、11.9°、12.9°、13.6°、14.2°、14.7°、15.6°、16.1°、17.3°、17.7°、18.4°、19.0°、19.9°、20.4°、21.0°、22.7°、23.2°、23.6°、24.1°、24.9°、25.8°、27.2°、28.8°、29.2°、31.6°、32.2°、41.0°
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
また、粉末X線回折ピークの誤差としては、通常±0.2、場合により±0.1を取りえるので、誤差を考慮したピリダベンのトルエン和物の結晶のピーク値は通常2θ=7.7°±0.2、8.8°±0.2、10.5°±0.2、10.9°±0.2、11.4°±0.2、11.9°±0.2、12.9°±0.2、13.6°±0.2、14.2°±0.2、14.7°±0.2、15.6°±0.2、16.1°±0.2、17.3°±0.2、17.7°±0.2、18.4°±0.2、19.0°±0.2、19.9°±0.2、20.4°±0.2、21.0°±0.2、22.7°±0.2、23.2°±0.2、23.6°±0.2、24.1°±0.2、24.9°±0.2、25.8°±0.2、27.2°±0.2、28.8°±0.2、29.2°±0.2、31.6°±0.2、32.2°±0.2、41.0°±0.2であり、場合により2θ=7.7°±0.1、8.8°±0.1、10.5°±0.1、10.9°±0.1、11.4°±0.1、11.9°±0.1、12.9°±0.1、13.6°±0.1、14.2°±0.1、14.7°±0.1、15.6°±0.1、16.1°±0.1、17.3°±0.1、17.7°±0.1、18.4°±0.1、19.0°±0.1、19.9°±0.1、20.4°±0.1、21.0°±0.1、22.7°±0.1、23.2°±0.1、23.6°±0.1、24.1°±0.1、24.9°±0.1、25.8°±0.1、27.2°±0.1、28.8°±0.1、29.2°±0.1、31.6°±0.1、32.2°±0.1、41.0°±0.1である。
【0017】
第1表に示した粉末X線回折ピークの測定条件は以下の通りである。
〔粉末X線回折〕
機種名:MiniFlex 600 (リガク製)
測定法:反射法
X線:Cu-Kα
電圧:40kV
電流:15mA
スキャン速度:10.0°/分
スキャン間隔:0.01°
スキャン範囲:2θ=3~50°
ピリダベンの溶媒和物の内、トルエン和物の結晶は、以下の方法で製造することができる。ピリダベンを、トルエンを含む混合溶媒に加温して溶解し、得られた溶液を除々に冷却して結晶化させる方法によりピリダベンのトルエン和物の結晶が得られる。
【0018】
トルエンと共に用いる溶媒としては、ピリダベンに対して不活性な溶媒であればよく、例えば、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカン等の脂肪族炭化水素溶媒、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、o-ジクロロベンゼン、m-ジクロロベンゼン、p-ジクロロベンゼン、ニトロベンゼン、テトラヒドロナフタリン等の芳香族炭化水素溶媒を用いることができ、これらの溶媒は単独又は2種類以上を混合して用いることができる。これらの溶媒の中ではヘプタン、キシレン、トルエンが好ましい。
【0019】
用いる混合溶媒の比率は、トルエンの1質量部に対して、通常0.1~3質量部の溶媒であり、好ましくは0.1~1質量部の溶媒である。
【0020】
用いる混合溶媒の使用量は、ピリダベンの1質量部に対して、通常0.5~50質量部であり、好ましくは1~30質量部である。内、用いるトルエンの使用量は、ピリダベンの1質量部に対して、通常0.5~10質量部であり、好ましくは1~5質量部である。
【0021】
ピリダベンを混合溶媒に溶解させる温度は、通常30~100℃であり、好ましくは30~80℃である。
【0022】
冷却する速度は、通常0.1~40℃/時であり、好ましくは1~30℃/時であり、随時、上記範囲内で任意の冷却速度に変更することができる。
【0023】
析出したトルエン和物の結晶を取り出す時の溶液の温度は、通常-30~50℃であり、好ましくは、-20~30℃である。
【0024】
晶析に要する時間は、通常0.1~100時間であり、好ましくは、1~50時間である。
【0025】
またピリダベンのトルエン和物の結晶は、以下の方法で製造することができる。ピリダベンの結晶をトルエンに懸濁させた後、懸濁液を攪拌する方法によりピリダベンのトルエン和物の結晶が得られる。
【0026】
用いるトルエンの使用量は、ピリダベンの1質量部に対して、通常0.5~50質量部であり、好ましくは1~30質量部である。
【0027】
懸濁液を攪拌する際の温度は、通常-30~50℃であり、好ましくは-20~30℃である。
【0028】
懸濁液を攪拌する際の時間は、通常0.1~100時間であり、好ましくは、1~50時間である。
【0029】
析出したトルエン和物の結晶を取り出す時の溶液の温度は、通常-30~50℃であり、好ましくは、-20~30℃である。
【0030】
また、ピリダベンの溶媒和物以外に、更にもう1種以上の公知の農薬、例えば除草剤、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、抗ウイルス剤、植物成長調節剤、殺菌剤、共力剤、誘引剤及び忌避剤などを含有することもでき、この場合には一層優れた防除効果を示すことがある。公知の農薬として、特に好ましいものは、殺菌剤、殺バクテリア剤、殺線虫剤、殺ダニ剤及び殺虫剤である。具体的にその一般名を例示すれば以下の通りであるが、必ずしもこれらのみに限定されるものではない。
【0031】
殺菌剤:アシベンゾラル-S-メチル(acibenzolar-S-methyl)、アシペタックス(acypetacs)、アルジモルフ(aldimorph)、アリルアルコール(allyl alcohol)、アメトクトラジン(ametoctradin)、アミノピリフェン(aminopyrifen)、アミスルブロム(amisulbrom)、アンバム(amobam)、アムプロピルホス(ampropylfos)、アニラジン(anilazine)、アザコナゾール(azaconazole)、アジチラム(azithiram)、アゾキシストロビン(azoxystrobin)、バリウムポリサルファイド(barium polysulfide)、ベナラキシル(benalaxyl)、ベナラキシル-M(benalaxyl-M)、ベノダニル(benodanil)、ベノミル(benomyl)、ベンキノックス(benquinox)、ベンタルロン(bentaluron)、ベンチアバリカルブ-イソプロピル(benthiavalicarb-isopropyl)、ベンチアゾール(benthiazole)、ベンザマクリル(benzamacril)、ベンザモルフ(benzamorf)、ベンゾビンディフルピル(benzovindiflupyr)、ビナパクリル(binapacryl)、ビフェニル(biphenyl)、ビテルタノール(bitertanol)、ビキサフェン(bixafen)、ブラストサイジン-S(blasticidin-S)、ボルドー液(bordeaux mixture)、ボスカリド(boscalid)、ブロムコナゾール(bromoconazole)、ブピリメート(bupirimate)、ブチオベート(buthiobate)、ブチルアミン(butylamine)、石灰硫黄合剤(calcium polysulfide)、キャプタフォール(captafol)、キャプタン(captan)、カルバモルフ(carbamorph)、カルベンダジム(carbendazim)、カルボキシン(carboxin)、カルプロパミド(carpropamid)、カルボン(carvone)、チェシュントミクスチャ(cheshunt mixture)、キノメチオネート(chinomethionat)、クロベンチアゾン(chlobenthiazone)、クロラニフォルメタン(chloraniformethane)、クロラニル(chloranil)、クロルフェナゾール(chlorfenazole)、クロロネブ(chloroneb)、クロルピクリン(chloropicrin)、クロロタロニル(chlorothalonil)、クロルキノックス(chlorquinox)、クロゾリネート(chlozolinate)、クリムバゾール(climbazole)、カッパーアセテイト(copper acetate)、塩基性炭酸銅(copper carbonate, basic)、水酸化第二銅(copper hydroxide)、カッパーナフテネート(copper naphthenate)、カッパーオレエート(copper oleate)、塩基性塩化銅(copper oxychloride)、硫酸銅(copper sulfate)、塩基性硫酸銅(copper sulfate, basic)、カッパージンククロメイト(copper zinc chromate)、クモキシストロビン(coumoxystrobin)、クレゾール(cresol)、クフラネブ(cufraneb)、クプロバム(cuprobam)、シアゾファミド(cyazofamid)、シクラフラミド(cyclafuramid)、シクロヘキシミド(cycloheximide)、シフルフェナミド(cyflufenamid)、シモキサニル(cymoxanil)、シペンダゾール(cypendazole)、シプロコナゾール(cyproconazole)、シプロジニル(cyprodinil)、シプロフラム(cyprofuram)、ダゾメット(dazomet)、デバカルブ(debacarb)、デカフェンチン(decafentin)、デハイドロアセテイト(dehydroacetic acid)、ジクロベンチアゾクス(dichlobentiazox)、ジクロフルアニド(dichlofluanid)、ジクロン(dichlone)、ジクロロフェン(dichlorophen)、ジクロゾリン(dichlozoline)、ジクロブトラゾール(diclobutrazol)、ジクロシメット(diclocymet)、ジクロメジン(diclomezine)、ジクロラン(dicloran)、ジエトフェンカルブ(diethofencarb)、ジフェノコナゾール(difenoconazole)、ジフルメトリム(diflumetorim)、ジメチリモール(dimethirimol)、ジメトモルフ(dimethomorph)、ジモキシストロビン(dimoxystrobin)、ジニコナゾール(diniconazole)、ジニコナゾール-M(diniconazole-M)、ジノブトン(dinobuton)、ジノカップ(dinocap)、ジノカップ-4(dinocap-4)、ジノカップ-6(dinocap-6)、ジノクトン(dinocton)、ジノスルフォン(dinosulfon)、ジノテルボン(dinoterbon)、ジフェニルアミン(diphenylamine)、ジピメチトロン(dipymetitrone)、ジピリチオン(dipyrithione)、ジスルフィラム(disulfiram)、ジタリムホス(ditalimfos)、ジチアノン(dithianon)、デーエヌオーシー(DNOC)、ドデモルフ(dodemorph)、ドジン(dodine)、ドラゾキソロン(drazoxolon)、エディフェンホス(edifenphos)、エネストロビン(enestrobin)、エノキサストロビン(enoxastrobin)、エポキシコナゾール(epoxiconazole)、エタボキサム(ethaboxam)、エタコナゾール(etaconazole)、エテム(etem)、エチリモール(ethirimol)、エトキシキン(ethoxyquin)、エトリジアゾール(etridiazole)、ファモキサドン(famoxadone)、フェナミドン(fenamidone)、フェナミノスルフ(fenaminosulf)、フェナミンストロビン(fenaminstrobin)、フェナパニル(fenapanil)、フェナリモル(fenarimol)、フェンブコナゾール(fenbuconazole)、フェンフラム(fenfuram)、フェンヘキサミド(fenhexamid)、フェニトロパン(fenitropan)、フェノキサニル(fenoxanil)、フェンピクロニル(fenpiclonil)、フェンピコキサミド(fenpicoxamid)、フェンプロピジン(fenpropidin)、フェンプロピモルフ(fenpropimorph)、フェンピラザミン(fenpyrazamine)、フェンチン(fentin)、ファーバム(ferbam)、フェリムゾン(ferimzone)、フロリルピコキサミド(florylpicoxamid)、フルアジナム(fluazinam)、flubeneteram(flubeneteram)、フルジオキソニル(fludioxonil)、フルフェノキシストロビン(flufenoxystrobin)、フルインダピル(fluindapyr)、フルメトベル(flumetover)、フルモルフ(flumorph)、フルオピコリド(fluopicolide)、フルオピモミド(fluopimomide)、フルオピラム(fluopyram)、フルオルイミド(fluoroimide)、フルオトリマゾール(fluotrimazole)、フルオキサピプロリン(fluoxapiprolin)、フルオキサストロビン(fluoxastrobin)、フルキンコナゾール(fluquinconazole)、フルシラゾール(flusilazole)、フルスルファミド(flusulfamide)、フルトラニル(flutolanil)、フルチアニル(flutianil)、フルトリアホール(flutriafol)、フルキサピロキサド(fluxapyroxad)、フォルペット(folpet)、ホセチル-アルミニウム(fosetyl-aluminium)、フサライド(fthalide)、フベリダゾール(fuberidazole)、フララキシル(furalaxyl)、フラメトピル(furametpyr)、フルカルバニル(furcarbanil)、フルコナゾール(furconazole)、フルコナゾール-シス(furconazole-cis)、フルメシクロックス(furmecyclox)、フロファネート(furophanate)、グリジン(glyodin)、グリセオフルビン(griseofulvin)、グアザチン(guazatine)、ハラクリネート(halacrinate)、ヘキサクロロベンゼン(hexachlorobenzene)、ヘキサコナゾール(hexaconazole)、ヘキシルチオフォス(hexylthiofos)、硫酸オキシキノリン(8-hydroxyquinoline sulfate)、ヒメキサゾール(hymexazol)、イマザリル(imazalil)、イミベンコナゾール(imibenconazole)、イミノクタジン-アルベシル酸塩(iminoctadine-albesilate)、イミノクタジン酢酸塩(iminoctadine-triacetate)、インピルフルキサム(inpyrfluxam)、イオドカルブ(iodocarb)、イプコナゾール(ipconazole)、イプフェントリフルコナゾール(ipfentrifluconazole)、イプフルフェノキン(ipflufenoquin)、イプロベンホス(iprobenfos)、イプロジオン(iprodione)、イプロバリカルブ(iprovalicarb)、イソフェタミド(isofetamid)、イソフルシプラム(isoflucypram)、イソチアニル(isotianil)、イソプロチオラン(isoprothiolane)、イソピラザム(isopyrazam)、イソバレジオン(isovaledione)、カスガマイシン(kasugamycin)、クレソキシム-メチル(kresoxim-methyl)、ラミナリン(laminarin)、マンカッパー(mancopper)、マンコゼブ(mancozeb)、マンデストロビン(mandestrobin)、マンジプロパミド(mandipropamid)、マンネブ(maneb)、メベニル(mebenil)、メカルビンジッド(mecarbinzid)、メフェントリフルコナゾール(mefentrifluconazole)、メパニピリム(mepanipyrim)、メプロニル(mepronil)、メプチルジノカップ(meptyldinocap)、メタラキシル(metalaxyl)、メタラキシル-M(metalaxyl-M)、メタム(metam)、メタゾキソロン(metazoxolon)、メトコナゾール(metconazole)、メタスルホカルブ(methasulfocarb)、メトフロキサム(methfuroxam)、メチルテトラプロール(metyltetraprole)、メチラム(metiram)、メトミノストロビン(metominostrobin)、メトラフェノン(metrafenone)、メトスルフォバックス(metsulfovax)、ミルネブ(milneb)、ミクロブタニル(myclobutanil)、ミクロゾリン(myclozolin)、ナーバム(nabam)、ナフティフィン(naftifine)、ナタマイシン(natamycin)、有機ニッケル(nickel bis (dimethyldithiocarbamate))、ニトロスチレン(nitrostyrene)、ニトロタル-イソプロピル(nitrothal-isopropyl)、ヌアリモール(nuarimol)、オクチノリン(octhilinone)、オフレース(ofurace)、オリサストロビン(orysastrobin)、オキサジキシル(oxadixyl)、オキサチアピプロリン(oxathiapiprolin)、オキシキノリン銅(oxine copper)、オキスポコナゾールフマル酸塩(oxpoconazole fumarate)、オキシカルボキシン(oxycarboxin)、ペフラゾエート(pefurazoate)、ペンコナゾール(penconazole)、ペンシクロン(pencycuron)、ペンフルフェン(penflufen)、ペンタクロロフェノール(pentachlorophenol)、ペンチオピラド(penthiopyrad)、オルソフェニルフェノール(2-phenylphenol)、ホスダイフェン(phosdiphen)、フサライド(phthalide)、ピカルブトラゾクス(picarbutrazox)、ピコキシストロビン(picoxystrobin)、ピペラリン(piperalin)、ポリカーバメート(polycarbamate)、ポリオキシン(polyoxins)、ポリオキシン-D(polyoxorim)、ポタシウムアジド(potassium azide)、炭酸水素カリウム(potassium hydrogen carbonate)、プロベナゾール(probenazole)、プロクロラズ(prochloraz)、プロシミドン(procymidone)、プロパモカルブ塩酸塩(propamocarb hydrochloride)、プロピコナゾール(propiconazole)、プロピネブ(propineb)、プロキナジド(proquinazid)、プロチオカルブ(prothiocarb)、ピラゾホス(pyrazophos)、ピリベンカルブ(pyribencarb)、ピリフェノックス(pyrifenox)、ピリメタニル(pyrimethanil)、ピリミノストロビン(pyriminostrobin)、ピロキロン(pyroquilon)、プロチオカルブ(prothiocarb)、プロチオコナゾール(prothioconazole)、ピジフルメトフェン(pydiflumetofen)、ピラカルボリド(pyracarbolid)、ピラクロストロビン(pyraclostrobin)、ピラメトストロビン(pyrametostrobin)、ピラオキシストロビン(pyraoxystrobin)、ピラプロポイン(pyrapropoyne)、ピラジフルミド(pyraziflumid)、ピリダクロメチル(pyridachlometyl)、ピリジニトリル(pyridinitril)、ピリオフェノン(pyriofenone)、ピリソキサゾール(pyrisoxazole)、ピロキシクロル(pyroxychlor)、ピロキシフル(pyroxyfur)、キナセトール-スルフェート(quinacetol-sulfate)、キナザミド(quinazamid)、キンコナゾール(quinconazole)、キノキシフェン(quinoxyfen)、キノフメリン(quinofumelin)、キントゼン(quintozene)、ラベンザゾール(rabenzazole)、サリチルアニリド(salicylanilide)、セダキサン(sedaxane)、シルチオファム(silthiofam)、シメコナゾール(simeconazole)、炭酸水素ナトリウム(sodium hydrogen carbonate)、次亜塩素酸ナトリウム(sodium hypochlorite)、スピロキサミン(spiroxamine)、硫黄(sulfur)、テブコナゾール(tebuconazole)、テブフロキン(tebufloquin)、テフロクタラム(tecloftalam)、テクナゼン(tecnazene)、テコラム(tecoram)、テトラコナゾール(tetraconazole)、チアベンダゾール(thiabendazole)、チアジフルオール(thiadifluor)、チシオフェン(thicyofen)
、チフルザミド(thifluzamide)、チオクロルフェンヒム(thiochlorfenphim)、チオファネート(thiophanate)、チオファネート-メチル(thiophanate-methyl)、チウラム(thiram)、チアジニル(tiadinil)、チオキシミド(tioxymid)、トルクロホス-メチル(tolclofos-methyl)、トルプロカルブ(tolprocarb)、トリルフルアニド(tolylfluanid)、トリアジメホン(triadimefon)、トリアジメノール(triadimenol)、トリアミホス(triamiphos)、トリアリモール(triarimol)、トリアズブチル(triazbutil)、トリアゾキシド(triazoxide)、トリブチル錫オキシド(tributyltin oxide)、トリクラミド(trichlamide)、トリクロピリカルブ(triclopyricarb)、トリシクラゾール(tricyclazole)、トリデモルフ(tridemorph)、トリフロキシストロビン(trifloxystrobin)、トリフルミゾール(triflumizole)、トリホリン(triforine)、トリチコナゾール(triticonazole)、バリダマイシン(validamycin)、バリフェナレート(valifenalate)、ビンクロゾリン(vinclozolin)、ザリラミド(zarilamid)、ジンクナフテネート(zinc naphthenate)、硫酸亜鉛(zinc sulfate)、ジネブ(zineb)、ジラム(ziram)、ゾキサミド(zoxamide)、シイタケ菌糸体抽出物(shiitake mycelium extract)、シイタケ子実体抽出物(shiitake fruiting body extract)。
【0032】
殺虫剤:アバメクチン(abamectin)、アセフェート(acephate)、アセキノシル(acequinocyl)、アセタミプリド(acetamiprid)、アクリナトリン(acrinathrin)、アシノナピル(acynonapyr)、アフィドピロペン(afidopyropen)、アフォクソラネル(afoxolaner)、アラニカルブ(alanycarb)、アルジカルブ(aldicarb)、アレスリン(allethrin)、アルファ-シペルメトリン(alpha-cypermethrin)、アルファ-エンドスルファン(alpha-endosulfan)、アミドフルメット(amidoflumet)、アミトラズ(amitraz)、アザメチホス(azamethiphos)、アジンホス-エチル(azinphos-ethyl)、アジンホス-メチル(azinphos-methyl)、アゾシクロチン(azocyclotin)、バチルスチューリンゲンシス(bacillus thuringiensis)、ベンダイオカルブ(bendiocarb)、ベンフルトリン(benfluthrin)、ベンフラカルブ(benfuracarb)、ベンスルタップ(bensultap)、ベンゾキシメート(benzoximate)、ベンズピリモキサン(benzpyrimoxan)、ベータ-シフルトリン(beta-cyfluthrin)、ベータ-シペルメトリン(beta-cypermethrin)、ビフェナゼート(bifenazate)、ビフェントリン(bifenthrin)、ビオアレスリン(bioallethrin)、ビオレスメトリン(bioresmethrin)、ビストリフルロン(bistrifluron)、ブロフラニリド(broflanilide)、ブロモプロピレート(bromopropylate)、ブプロフェジン(buprofezin)、ブトカルボキシム(butocarboxim)、カルバリル(carbaryl)、カルボフラン(carbofuran)、カルボスルファン(carbosulfan)、カルタップ(cartap)、チノメチオネート(chinomethionat)、クロルアントラニリプロール(chlorantraniliprole)、クロルエトキシホス(chlorethxyfos)、クロルフェナピル(chlorfenapyr)、クロルフェンビンホス(chlorfenvinphos)、クロルフルアズロン(chlorfluazuron)、クロルメホス(chlormephos)、クロロベンジラート(chlorobezilate)、クロロプラレスリン(chloroprallethrin)、クロルピリホス(chlorpyrifos)、クロピリホス-メチル(chlorpyrifos-methyl)、クロマフェノジド(chromafenozide)、クロフェンテジン(clofentezine)、クロチアニジン(clothianidin)、シアノホス(cyanophos)、シアントラニリプロール(cyantraniliprole)、シクラニリプロール(cyclaniliprole)、シクロプロトリン(cycloprothrin)、シエノピラフェン(cyenopyrafen)、cyetpyrafen(cyetpyrafen)、シフルメトフェン(cyflumetofen)、シフルトリン(cyfluthrin)、シハロジアミド(cyhalodiamide)、シハロトリン(cyhalothrin)、サイヘキサチン(cyhexatine)、シペルメトリン(cypermethrin)、シフェノトリン(cyphenothrin)、cyproflanilide(cyproflanilide)、シロマジン(cyromazine)、デルタメトリン(deltamethrin)、ジアクロデン(diacloden)、ジアフェンチウロン(diafenthiuron)、ダイアジノン(diazinon)、ジクロルボス(dichlorvos)、ジクロロメゾチアズ(dicloromezotiaz)、ジコホール(dicofol)、ジエノクロル(dienochlor)、ジフロビダジン(diflovidazin)、ジフルベンズロン(diflubenzuron)、ジメフルトリン(dimefluthrin)、ジメトエート(dimethoate)、ジメチルビンホス(dimethylvinphos)、ジンプロピリダズ(dimpropyridaz)、ジノテフラン(dinotefuran)、ジオフェノラン(diofenolan)、ジスルフォトン(disulfoton)、デーエヌオーシー(DNOC)、d-T-80-フタルスリン(d-tetramethrin)、エマメクチンベンゾエート(emamectin-benzoate)、エンペントリン(empenthrin)、エンドスルファン(endosulfan)、イーピーエヌ(EPN)、イプシロン-メトフルトリン(epsilon-metofluthrin)、イプシロン-モムフルオロトリン(epsilon-momfluorothrin)、エスフェンバレレート(esfenvalerate)、エチオフェンカルブ(ethiofencarb)、エチプロール(ethiprole)、エトフェンプロックス(etofenprox)、エトキサゾール(etoxazole)、エトリムホス(etrimfos)、フェバンテル(Febantel)、フェナザキン(fenazaquin)、フェンブタチンオキシド(fenbutatin oxide)、フェニトロチオン(fenitrothion)、フェノブカルブ(fenobucarb)、フェノチオカルブ(fenothiocarb)、フェノキシカルブ(fenoxycarb)、フェンプロパトリン(fenpropathrin)、フェンピロキシメート(fenpyroximate)、フェンチオン(fenthion)、フェンバレレート(fenvalerate)、フィプロニル(fipronil)、フロメトキン(flometoquin)、フロニカミド(flonicamid)、フルアクリピリム(fluacrypyrim)、フルアズロン(fluazuron)、フルベンジアミド(flubendiamide)、フルシクロクスロン(flucycloxuron)、フルシトリネート(flucythrinate)、フルフェネリム(flufenerim)、フルフェノクスロン(flufenoxuron)、フルフェンプロックス(flufenprox)、フルフィプロール(flufiprole)、フルヘキサホン(fluhexafon)、フルメトリン(flumethrin)、フルペンチオフェノックス(flupentiofenox)、フルピラジフロン(flupyradifurone)、フルピリミン(flupyrimin)、フルララネル(fluralaner)、フルバリネート(fluvalinate)、フルキサメタミド(fluxametamide)、ホノホス(fonophos)、ホルメタネート(formetanate)、フォルモチオン(formothion)、フラチオカルブ(furathiocarb)、ガンマ-シハロトリン(gamma-cyhalothrin)、ハルフェンプロックス(halfenprox)、ハロフェノジド(halofenozide)、ヘプタフルトリン(heptafluthrin)、ヘキサフルムロン(hexaflumuron)、ヘキシチアゾクス(hexythiazox)、ヒドラメチルノン(hydramethylnon)、イミダクロプリド(imidacloprid)、イミプロトリン(imiprothrin)、インドキサカルブ(indoxacarb)、インドキサカルブ-MP(indoxacarb-MP)、イソシクロセラム(isocycloseram)、イソフェンホス(isofenphos)、イソプロカルブ(isoprocarb)、イソキサチオン(isoxathion)、カッパ-ビフェントリン(kappa-bifenthrin)、カッパ-テフルトリン(kappa-tefluthrin)、ラムダ-シハロトリン(lambda-cyhalothrin)、レピメクチン(lepimectin)、ルフェヌロン(lufenuron)、マラチオン(malathion)、メペルフルスリン(meperfluthrin)、メタフルミゾン(metaflumizone)、メタルカルブ(metalcarb)、メタルデヒド(metaldehyde)、メタクリホス(methacrifos)、メタミドホス(methamidophos)、メチダチオン(methidathion)、メソミル(methomyl)、メソプレン(methoprene)、メトキシクロル(methoxychlor)、メトキシフェノジド(methoxyfenozide)、臭化メチル(methyl bromide)、メトフルトリン(metofluthrin)、ミルベメクチン(milbemectin)、モムフルオロトリン(momfluorothrin)、モノクロトホス(monocrotophos)、ムスカルア(muscalure)、nicofluprole(nicofluprole)、ニテンピラム(nitenpyram)、ノバルロン(novaluron)、ノビフルムロン(noviflumuron)、オメトエート(omethoate)、オキサゾスルフィル(oxazosulfyl)、オキシデメトン-メチル(oxydemeton-methyl)、オキシデプロホス(oxydeprofos)、パラチオン(parathion)、パラチオン-メチル(parathion-methyl)、ペンタクロロフェノール(pentachlorophenol)、ペルメトリン(permethrin)、フェノトリン(phenothrin)、フェントエート(phenthoate)、ホレート(phorate)、ホサロン(phosalone)、ホスメット(phosmet)、ホスファミドン(phosphamidon)、ホキシム(phoxim)、ピリミカーブ(pirimicarb)、ピリミホス-メチル(pirimiphos-methyl)、プラジクアンテル(Praziquantel)、プロフェノホス(profenofos)、プロフルトリン(profluthrin)、プロパホス(propaphos)、プロパルギット(propargite)、プロチオホス(prothiofos)、プロトリフェンブト(protrifenbute)、ピフルブミド(pyflubumide)、ピメトロジン(pymetrozine)、ピラクロホス(pyraclofos)、ピラフルプロール(pyrafluprole)、ピレトリン(pyrethrins)、ピリダベン(pyridaben)、ピリダリル(pyridalyl)、ピリフルキナゾン(pyrifluquinazon)、ピリミジフェン(pyrimidifen)、ピリプロール(pyriprole)、ピリプロキシフェン(pyriproxyfen)、レスメトリン(resmethrin)、ロテノン(rotenone)、シラフルオフェン(silafluofen)、スピネトラム(spinetoram)、スピノサド(spinosad)、スピロジクロフェン(spirodiclofen)、スピロメシフェン(spiromesifen)、スピロピジオン(spiropidion)、スピロテトラマート(spirotetramat)、スピロメシフェン(spyromesifen)、スルホテップ(sulfotep)、スルホキサフロル(sulfoxaflor)、スルプロホス(sulprofos)、タウ-フルバリネート(tau-fluvalinate)、テブフェノジド(tebfenozide)、テブフェンピラド(tebufenpyrad)、テフルベンズロン(teflubenzuron)、テフルトリン(tefluthorin)、テルブホス(terbufos)、テトラクロラントラニリプロール(tetrachlorantraniliprole)、テトラクロロビンホス(tetrachlorvinphos)、テトラメトリン(tetramethrin)、テトラメチルフルスリン(tetramethylfluthrin)、テトラニリプロール(tetraniliprole)、チアクロプリド(thiacloprid)、チアメトキサム(thiamethoxam)、チオシクラム(thiocyclam)、チオジカルブ(thiodicarb)、チオファノックス(thiofanox)、チオメトン(thiometon)、トルフェンピラド(tolfenpyrad)、トラロメトリン(tralomethrin)、トランスフルトリン(transfluthrin)、トリアザメート(triazamate)、トリアズロン(triazuron)、トリクロルホン(trichlorfon)、トリフルメゾピリム(triflumezopyrim)、トリフルムロン(triflumuron)、チクロピラゾフロル(tyclopyrazoflor)、バミドチオン(vamidothion)、ゼタ-シペルメトリン(zeta-cypermethrin)。
【0033】
次に、ピリダベンの溶媒和物を含有する懸濁状組成物(以下、本組成物と称する。)について詳しく説明する。
【0034】
本組成物は、その分散媒として水又はピリダベンの溶媒和物の結晶が溶解し難い有機液体を用いることができる。該有機液体としては、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール及びイソプロパノール等のアルコール類、ブチルセロソルブ等のエーテル、シクロヘキサノン等のケトン、γ-ブチロラクトン等のエステル、N-メチルピロリドン及びN-オクチルピロリドン等の酸アミド、キシレン、アルキルベンゼン、フェニルキシリルエタン及びアルキルナフタレン等の芳香族炭化水素、マシン油、ノルマルパラフィン、イソパラフィン及びナフテン等の脂肪族炭化水素、ケロシン等の芳香族炭化水素と脂肪族炭化水素の混合物、大豆油、アマニ油、ナタネ油、ヤシ油、綿実油及びヒマシ油等の油脂が挙げられる。
【0035】
ピリダベンの溶媒和物の結晶の含有量は、本発明組成物100質量部に対して、通常0.1~50質量部、より好ましくは1~30質量部である。
【0036】
本組成物では、必要に応じて界面活性剤を加えることも可能である。それらの界面活性剤としては、以下の(A)、(B)、(C)、(D)及び(E)が挙げられる。
【0037】
(A)ノニオン性界面活性剤:
(A-1)ポリエチレングリコール型界面活性剤:例えば、ポリオキシエチレンアルキル(例えばC8~18)エーテル、アルキルナフトールのエチレンオキサイド付加物、ポリオキシエチレン(モノ又はジ)アルキル(例えばC8~12)フェニルエーテル、ポリオキシエチレン(モノ又はジ)アルキル(例えばC8~12)フェニルエーテルのホルマリン縮合物、ポリオキシエチレン(モノ、ジ又はトリ)フェニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン(モノ、ジ又はトリ)ベンジルフェニルエーテル、ポリオキシプロピレン(モノ、ジ又はトリ)ベンジルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン(モノ、ジ又はトリ)スチリルフェニルエーテル、ポリオキシプロピレン(モノ、ジ又はトリ)スチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン(モノ、ジ又はトリ)スチリルフェニルエーテルのポリマー、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン(モノ、ジ又はトリ)スチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー、アルキル(例えばC8~18)ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマーエーテル、アルキル(例えばC8~12)フェニルポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマーエーテル、ポリオキシエチレンビスフェニルエーテル、ポリオキシエチレン樹脂酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸(例えばC8~18)モノエステル、ポリオキシエチレン脂肪酸(例えばC8~18)ジエステル、ポリオキシエチレンソルビタン(モノ、ジ又はトリ)脂肪酸(例えばC8~18)エステル、グリセロール脂肪酸エステルエチレンオキサイド付加物、ヒマシ油エチレンオキサイド付加物、硬化ヒマシ油エチレンオキサイド付加物、アルキル(例えばC8~18)アミンエチレンオキサイド付加物及び脂肪酸(例えばC8~18)アミドエチレンオキサイド付加物等。
【0038】
(A-2)多価アルコール型界面活性剤:例えば、グリセロール脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ソルビトール脂肪酸(例えばC8~18)エステル、ソルビタン(モノ、ジ又はトリ)脂肪酸(例えばC8~18)エステル、ショ糖脂肪酸エステル、多価アルコールアルキルエーテル、アルキルグリコシド、アルキルポリグリコシド及び脂肪酸アルカノールアミド等。
【0039】
(A-3)アセチレン系界面活性剤:例えば、アセチレングリコール、アセチレンアルコール、アセチレングリコールのエチレンオキサイド付加物及びアセチレンアルコールのエチレンオキサイド付加物等。
【0040】
(B)アニオン性界面活性剤:
(B-1)カルボン酸型界面活性剤:例えば、ポリアクリル酸、ポリメタアクリル酸、ポリマレイン酸、ポリ無水マレイン酸、マレイン酸又は無水マレイン酸とオレフィン(例えばイソブチレン及びジイソブチレン等)との共重合物、アクリル酸とイタコン酸の共重合物、メタアクリル酸とイタコン酸の共重合物、マレイン酸又は無水マレイン酸とスチレンの共重合物、アクリル酸とメタアクリル酸の共重合物、アクリル酸とアクリル酸メチルエステルとの共重合物、アクリル酸と酢酸ビニルとの共重合物、アクリル酸とマレイン酸又は無水マレイン酸の共重合物、ポリオキシエチレンアルキル(例えばC8~18)エーテル酢酸、N-メチル-脂肪酸(例えばC8~18)サルコシネート、樹脂酸及び脂肪酸(例えばC8~18)等のカルボン酸、並びにそれらカルボン酸の塩。
【0041】
(B-2)硫酸エステル型界面活性剤:例えば、アルキル(例えばC8~18)硫酸エステル、ポリオキシエチレンアルキル(例えばC8~18)エーテル硫酸エステル、ポリオキシエチレン(モノ又はジ)アルキル(例えばC8~12)フェニルエーテル硫酸エステル、ポリオキシエチレン(モノ又はジ)アルキル(例えばC8~12)フェニルエーテルのポリマーの硫酸エステル、ポリオキシエチレン(モノ、ジ又はトリ)フェニルフェニルエーテル硫酸エステル、ポリオキシエチレン(モノ、ジ又はトリ)ベンジルフェニルエーテル硫酸エステル、ポリオキシエチレン(モノ、ジ又はトリ)スチリルフェニルエーテル硫酸エステル、ポリオキシエチレン(モノ、ジ又はトリ)スチリルフェニルエーテルのポリマーの硫酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマーの硫酸エステル、硫酸化油、硫酸化脂肪酸エステル、硫酸化脂肪酸及び硫酸化オレフィン等の硫酸エステル、並びにそれら硫酸エステルの塩。
【0042】
(B-3)スルホン酸型界面活性剤:例えば、パラフィン(例えばC8~22)スルホン酸、アルキル(例えばC8~12)ベンゼンスルホン酸、アルキル(例えばC8~12)ベンゼンスルホン酸のホルマリン縮合物、クレゾールスルホン酸のホルマリン縮合物、α-オレフィン(例えばC8~16)スルホン酸、ジアルキル(例えばC8~12)スルホコハク酸、リグニンスルホン酸、ポリオキシエチレン(モノ又はジ)アルキル(例えばC8~12)フェニルエーテルスルホン酸、ポリオキシエチレンアルキル(例えばC8~18)エーテルスルホコハク酸ハーフエステル、ナフタレンスルホン酸、(モノ又はジ)アルキル(例えばC1~6)ナフタレンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物、(モノ又はジ)アルキル(例えばC1~6)ナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物、クレオソート油スルホン酸のホルマリン縮合物、アルキル(例えばC8~12)ジフェニルエーテルジスルホン酸、イゲポンT(商品名)、ポリスチレンスルホン酸及びスチレンスルホン酸とメタアクリル酸の共重合物等のスルホン酸、並びにそれらスルホン酸の塩。
【0043】
(B-4)燐酸エステル型界面活性剤:例えば、アルキル(例えばC8~12)燐酸エステル、ポリオキシエチレンアルキル(例えばC8~18)エーテル燐酸エステル、ポリオキシエチレン(モノ又はジ)アルキル(例えばC8~12)フェニルエーテル燐酸エステル、ポリオキシエチレン(モノ、ジ又はトリ)アルキル(例えばC8~12)フェニルエーテルのポリマーの燐酸エステル、ポリオキシエチレン(モノ、ジ又はトリ)フェニルフェニルエーテル燐酸エステル、ポリオキシエチレン(モノ、ジ又はトリ)ベンジルフェニルエーテル燐酸エステル、ポリオキシエチレン(モノ、ジ又はトリ)スチリルフェニルエーテル燐酸エステル、ポリオキシエチレン(モノ、ジ又はトリ)スチリルフェニルエーテルのポリマーの燐酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマーの燐酸エステル、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールイミン及び縮合燐酸(例えばトリポリリン酸等)等の燐酸エステル、並びにそれら燐酸エステルの塩。
【0044】
上記の(B-1)~(B-4)における塩の対イオンとしては、アルカリ金属(リチウム、ナトリウム及びカリウム等)、アルカリ土類金属(カルシウム及びマグネシウム等)、アンモニウム及び各種アミン(例えばアルキルアミン、シクロアルキルアミン及びアルカノールアミン等)等が挙げられる。
【0045】
(C)カチオン性界面活性剤:
例えば、アルキルアミン、アルキル4級アンモニウム塩、アルキルアミンのエチレンオキサイド付加物及びアルキル4級アンモニウム塩のエチレンオキサイド付加物等。
【0046】
(D)両性界面活性剤:
(D-1)ベタイン型界面活性剤:例えば、アルキル(例えばC8~18)ジメチルアミノ酢酸ベタイン、アシル(例えばC8~18)アミノプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキル(例えばC8~18)ヒドロキシスルホベタイン及び2-アルキル(例えばC8~18)-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインが挙げられる
(D-2)アミノ酸型界面活性剤:例えば、アルキル(例えばC8~18)アミノプロピオン酸、アルキル(例えばC8~18)アミノジプロピオン酸及びN-アシル(例えばC8~18)-N‘-カルボキシエチル-N‘-ヒドロキシエチルエチレンジアミンが挙げられる。
【0047】
(D-3)アミンオキシド型界面活性剤:例えば、アルキル(例えばC8~18)ジメチルアミンオキシド及びアシル(例えばC8~18)アミノプロピルジメチルアミンオキシド等が挙げられる。
【0048】
(E)その他の界面活性剤:
(E-1)シリコン系界面活性剤:例えば、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、ポリオキシプロピレン・メチルポリシロキサン共重合体及びポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)・メチルポリシロキサン共重合体等が挙げられる。
【0049】
(E-2)フッ素系界面活性剤:例えば、パーフルオロアルケニルベンゼンスルホン酸塩、パーフルオロアルキルスルホン酸塩、パーフルオロアルキルカルボン酸塩、パーフルオロアルケニルポリオキシエチレンエーテル、パーフルオロアルキルポリオキシエチレンエーテル及びパーフルオロアルキルトリメチルアンモニウム塩等が挙げられる。
【0050】
これらの界面活性剤は単独で又は2種以上混合して使用することができ、混合する場合の比も自由に選択できる。本組成物中の該界面活性剤の含有量は適宜選択できるが、本組成物100質量部に対して0.1~20質量部の範囲が好ましい。
【0051】
本組成物には、更に各種補助剤を含有させることができる。使用できる補助剤としては、増粘剤、有機溶剤、凍結防止剤、消泡剤、防菌防黴剤及び着色剤等があり、下記のものが挙げられる。
【0052】
増粘剤としては、特に制限はなく、有機、無機の天然物、合成品及び半合成品を用いることができ、例えば、ザンサンガム(キサンタンガム)、ウェランガム及びラムザンガム等のヘテロ多糖類、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸ナトリウム及びポリアクリルアミド等の水溶性高分子化合物、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース及びヒドロキシプロピルセルロース等のセルロース誘導体、モンモリロナイト、サポナイト、ヘクトライト、ベントナイト、ラポナイト及び合成スメクタイト等のスメクタイト系粘土鉱物等を例示することができる。これらの増粘剤は一種又は二種以上混合してもよく、混合する場合の比も自由に選択できる。これらの増粘剤はそのまま添加してもよく、またあらかじめ水に分散させたものを添加しても良い。また、本発明組成物中の含有量も自由に選択することができる。
【0053】
有機溶剤としては、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール及びイソプロパノール等のアルコール類、ブチルセロソルブ等のエーテル、シクロヘキサノン等のケトン、γ-ブチロラクトン等のエステル、N-メチルピロリドン及びN-オクチルピロリドン等の酸アミド、キシレン、アルキルベンゼン、フェニルキシリルエタン及びアルキルナフタレン等の芳香族炭化水素、マシン油、ノルマルパラフィン、イソパラフィン及びナフテン等の脂肪族炭化水素、ケロシン等の芳香族炭化水素と脂肪族炭化水素の混合物、大豆油、アマニ油、ナタネ油、ヤシ油、綿実油及びヒマシ油等の油脂が挙げられる。
【0054】
凍結防止剤としては、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール及びプロピレングリコール、グリセリン等を用いることができる。好ましくはプロピレングリコール、グリセリンである。また、本発明組成物中の含有量も自由に選択することができる。
【0055】
更にシリコーン系エマルジョン等の消泡剤、防菌防黴剤及び着色剤等を配合してもよい。
【0056】
本組成物の製造方法は、特に限定されるものではないが、分散媒に前述の各成分を加え、攪拌機により混合して得られる。また、必要に応じて、ピリダベンの溶媒和物の結晶、界面活性剤及びその他補助剤は、それぞれ単独もしくは混合して乾式及び湿式粉砕機により微粉砕してもよい。
【0057】
乾式粉砕は、ハンマーミル、ピンミル、ジェットミル、ボールミル又はロールミル等で行うことができる。湿式粉砕による微粉砕は、インラインミル又はビーズミル等の湿式粉砕機により行うことができる。
【0058】
本組成物は、例えば原液又は水で50~5000倍程度に希釈して、噴霧機などを用いて作物や樹木又はそれが生育する土壌に散布する方法、空中からヘリコプターなどを使用して、原液又は水で2~100倍程度に希釈して散布する方法で施用することができる。
【実施例0059】
次に実施例をあげ本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。実施例中の粉末X線回折、示差走査熱量測定(DSC測定)及びガスクロマトグラフィーによるトルエン定量法は、以下に示す測定条件で行った。
〔粉末X線回折〕
機種名:MiniFlex 600 (リガク製)
測定法:反射法
X線:Cu-Kα
電圧:40kV
電流:15mA
スキャン速度:10.0°/分
スキャン間隔:0.01°
スキャン範囲:2θ=3~50°
〔DSC測定〕(窒素雰囲気で測定)
機種名:METTLER TOLEDO製 示唆走査熱量測定装置 DSC1
比較物質:無し
サンプルパン:アルミニウム
サンプリング速度:1秒
昇温速度:10℃/分
〔ガスクロマトグラフィーによるトルエン定量法〕
カラム:HP-INNOWAX 3.0m,0.32mmID,0.25μm
温度プログラム:50℃(10分)-10℃/分-250℃(10分)
気化室温度:200℃ (スプリット 1:30)
検出器:FID (300℃)
キャリアガス:ヘリウム(線速度制御:30cm)
打込み量:5μL
(手順)
100mLメスフラスコにトルエンの標準品を約1.0g精秤し、N,N-ジメチルホルムアミドにて全量が100mLになる様に調製した。調製後の液2mLを50mLメスフラスコに入れ、N,N-ジメチルホルムアミドにて全量が50mLになる様に調製して、トルエン標準液を調製した。トルエン標準液5mL、10mL、20mLを各々50mLメスフラスコに入れ、内部標準液(1,4-ジメトキシベンゼン 約0.5gをN,N-ジメチルホルムアミド 500mLで溶解したもの)を5mLずつ各々のメスフラスコに入れた後、N,N-ジメチルホルムアミドにて全量が50mLになる様に各々を調製し、トルエンの検量線液L1,L2,L3を調製した。各々の検量線液をガスクロマトグラフィーにて分析し、トルエンと内部標準物質の面積比からトルエン重量/面積比の検量線を作成した。
【0060】
50mLメスフラスコに、各実施例で得られたピリダベンの結晶又はピリダベンのトルエン和物の結晶を約0.05~0.2g精秤し、内部標準液 5mLを正確に入れた後、N,N-ジメチルホルムアミドで全量を50mLになる様に調製した。調製後の液をガスクロマトグラフィーにて分析し、トルエン採取量とトルエン/内部標準物質の面積比から、結晶中に含まれるトルエンを定量した。
【0061】
[実施例1]:ピリダベンのトルエン和物の結晶の製造法 その1
工程1:ピリダベンの結晶の製造法
特開昭61-097270号公報の実施例1に記載の方法に準じて製造したピリダベンの結晶3.0gに、トルエン0.75g及びn-ヘプタン6.75gの混合溶液を加えて,70℃に加熱した。ピリダベンの結晶の溶解を確認した後、15分間で20℃まで冷却した。冷却後に析出した結晶を濾過により濾別した。得られた結晶をロータリーエバポレーターにて30℃、4kPaの条件で減圧乾燥して、ピリダベンの白色結晶を2.6g得た。ガスクロマトグラフィーでの内部標準法にて結晶中のトルエンを定量した結果、得られた結晶中にトルエンは含まれておらず、溶媒和物では無いことを確認した。
【0062】
得られたピリダベンの結晶の粉末X線回折を測定した結果、図1の回折パターンを示した。また特徴的なピーク値を以下に記載する。
【0063】
2θ : 6.1°、9.1°、12.7°、15.1°、16.3°、17.7°、18.7°、19.9°、21.4°、22.3°、24.9°、22.7°、26.5°、27.9°、29.4°、31.0°、39.0°、41.3°
また得られたピリダベンの結晶のDSC測定を実施した結果,図2のピークパターンを示した。
【0064】
工程2:ピリダベンのトルエン和物の結晶の製造法
工程1で得られたピリダベンの結晶5.0gに、トルエン4.50gとヘプタン0.56gの混合溶液を加えて、65℃に加熱した。ピリダベンの結晶の溶解を確認した後、15分間で20℃まで冷却した。冷却後に析出した結晶を濾過により濾別した。得られた結晶をロータリーエバポレーターにて30℃、4kPaの条件で減圧乾燥して、ピリダベンの白色結晶を4.1g得た。ガスクロマトグラフィーでの内部標準法にて結晶中のトルエンを定量した結果、ピリダベン/トルエンの比率が2/1(モル比)のトルエン和物であることが分かった。
【0065】
得られたピリダベンのトルエン和物の結晶の粉末X線回折を測定した結果、図2の回折パターンを示した。また特徴的なピーク値を以下に記載する。
【0066】
2θ: 7.7°、8.8°、10.5°、10.9°、11.4°、11.9°、12.9°、13.6°、14.2°、14.7°、15.6°、16.1°、17.3°、17.7°、18.4°、19.0°、19.9°、20.4°、21.0°、22.7°、23.2°、23.6°、24.1°、24.9°、25.8°、27.2°、28.8°、29.2°、31.6°、32.2°、41.0°。
【0067】
また得られたピリダベンのトルエン和物の結晶のDSC測定を実施した結果,図4のピークパターンを示した。
【0068】
[実施例2]ピリダベンのトルエン和物の結晶の製造法 その2
実施例1の工程1で得られたピリダベンの結晶2.0gに、トルエン2.0gを加えて室温で1時間攪拌した。攪拌終了後、スラリーを濾過し、得られた結晶をロータリーエバポレーターにて30℃、4kPaの条件で減圧乾燥して、ピリダベンの白色結晶を1.8g得た。
【0069】
得られた結晶の粉末X線回折を測定した結果、製造例1の工程2で得られたピリダベンのトルエン和物の結晶のピーク値と一致した。特徴的なピーク値を以下に記載する。これにより本工程にてピリダベンのトルエン和物の結晶が得られたことが分かった。
【0070】
2θ: 7.7°、8.8°、10.5°、10.9°、11.4°、11.9°、12.9°、13.6°、14.2°、14.7°、15.6°、16.1°、17.3°、17.7°、18.4°、19.0°、19.9°、20.4°、21.0°、22.7°、23.2°、23.6°、24.1°、24.9°、25.8°、27.2°、28.8°、29.2°、31.6°、32.2°、41.0°
[参考例1]
実施例2で得られたピリダベンのトルエン和物の結晶2.0gを、ロータリーエバポレーターにて60℃、1kPa以下の条件で1時間減圧乾燥した。減圧乾燥終了後に得られたピリダベンの結晶1.8gの粉末X線回折を測定した結果、製造例1の工程1で得られたピリダベンの結晶のピーク値と一致した。特徴的なピーク値を以下に記載する。これにより本工程にてピリダベンの結晶が得られたことが分かった。
【0071】
2θ : 6.1°、9.1°、12.7°、15.1°、16.3°、17.7°、18.7°、19.9°、21.4°、22.3°、24.9°、22.7°、26.5°、27.9°、29.4°、31.0°、39.0°、41.3°
【産業上の利用可能性】
【0072】
本発明によれば、ピリダベンの溶媒和物、特にトルエン和物の結晶を製造することが可能となる。
図1
図2
図3
図4