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特開2022-162974イメージセンシング装置及びその動作方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022162974
(43)【公開日】2022-10-25
(54)【発明の名称】イメージセンシング装置及びその動作方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/3745 20110101AFI20221018BHJP
【FI】
H04N5/3745 500
【審査請求】未請求
【請求項の数】22
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022044132
(22)【出願日】2022-03-18
(31)【優先権主張番号】10-2021-0047962
(32)【優先日】2021-04-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】310024033
【氏名又は名称】エスケーハイニックス株式会社
【氏名又は名称原語表記】SK hynix Inc.
【住所又は居所原語表記】2091, Gyeongchung-daero,Bubal-eub,Icheon-si,Gyeonggi-do,Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000796
【氏名又は名称】弁理士法人三枝国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ソン ジョン ウン
(72)【発明者】
【氏名】クォン オ ジュン
(72)【発明者】
【氏名】パク ユ ジン
(72)【発明者】
【氏名】ソ ソン ウク
(72)【発明者】
【氏名】シン ミン ソク
(72)【発明者】
【氏名】イ ソン ヨン
【テーマコード(参考)】
5C024
【Fターム(参考)】
5C024CY17
5C024EX13
5C024GX03
5C024GX16
5C024GX18
5C024GY31
5C024HX23
5C024HX24
5C024HX29
5C024HX32
5C024HX50
(57)【要約】
【課題】複数のピクセル信号を1回のA/D変換動作を介して変換できるイメージセンシング装置を提供する。
【解決手段】基準ランプ信号VRAMPIをランプ信号VREFPとしてサンプリングするための第1のサンプリング回路C0と、第1及び第2の制御信号SW_A,SW_Bに基づいて第1のピクセル信号VPXAと第2のピクセル信号VPXBとを共通ノードCNに順次出力するためのスイッチング回路SCと、共通ノードCNを介して順次出力される第1及び第2のピクセル信号VINを測定信号VINNとしてサンプリングするための第2のサンプリング回路C1と、ランプ信号VREFPと測定信号VINNとを比較し、その比較結果に対応する比較信号VOUTPを生成するための比較回路171と、比較信号VOUTPとクロック信号CLKとに基づいて前記測定信号の電圧レベルに対応するカウント信号を生成するためのカウント回路173とを備える。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基準ランプ信号をランプ信号としてサンプリングするための第1のサンプリング回路と、
第1及び第2の制御信号に基づいて第1のピクセル信号と第2のピクセル信号とを共通ノードに順次出力するためのスイッチング回路と、
前記共通ノードを介して順次出力される第1及び第2のピクセル信号を測定信号としてサンプリングするための第2のサンプリング回路と、
前記ランプ信号と前記測定信号とを比較し、比較結果に対応する比較信号を生成するための比較回路と、
前記比較信号とクロック信号とに基づいて前記測定信号の電圧レベルに対応するカウント信号を生成するためのカウント回路と、
を備えるイメージセンシング装置。
【請求項2】
前記測定信号は、前記第1のピクセル信号と前記第2のピクセル信号との間の電圧レベル差に対応する電圧レベルを有する請求項1に記載のイメージセンシング装置。
【請求項3】
前記スイッチング回路は、
前記第1の制御信号に基づいて、シングルローリング(rolling)読み出し区間のうち、オートゼロイング(auto zeroing)区間の間、前記第1のピクセル信号と前記第2のピクセル信号のうち、いずれか1つを前記共通ノードに出力するための第1のスイッチング素子と、
前記第2の制御信号に基づいて、前記シングルローリング読み出し区間のうち、変換区間の間、前記第1のピクセル信号と前記第2のピクセル信号のうち、残りの1つを前記共通ノードに出力するための第2のスイッチング素子と、
を備える請求項1に記載のイメージセンシング装置。
【請求項4】
前記比較回路は、
前記ランプ信号を受信する非反転入力端と、
前記測定信号を受信する反転入力端と、
前記比較信号を出力する出力端と、
を備える請求項1に記載のイメージセンシング装置。
【請求項5】
被写体との距離を表す前記第1及び第2のピクセル信号を生成するためのピクセル対をさらに含む請求項1に記載のイメージセンシング装置。
【請求項6】
第1の基準ランプ信号を第1のランプ信号としてサンプリングするための第1のサンプリング回路と、
第2の基準ランプ信号を第2のランプ信号としてサンプリングするための第2のサンプリング回路と、
第1及び第2の制御信号に基づいて第1のピクセル信号と第2のピクセル信号とを第1の順序によって第1の共通ノードに出力するための第1のスイッチング回路と、
前記第1の共通ノードを介して出力される第1及び第2のピクセル信号を第1の測定信号としてサンプリングするための第3のサンプリング回路と、
第3及び第4の制御信号に基づいて前記第1のピクセル信号と前記第2のピクセル信号とを第2の順序(前記第1の順序と反対である)によって第2の共通ノードに出力するための第2のスイッチング回路と、
前記第2の共通ノードを介して出力される第1及び第2のピクセル信号を第2の測定信号としてサンプリングするための第4のサンプリング回路と、
前記第1のランプ信号と前記第2のランプ信号と前記第1の測定信号と前記第2の測定信号とを同時に比較し、比較結果に対応する比較信号を生成するための比較回路と、
前記比較信号とクロック信号とに基づいて前記第1の測定信号の電圧レベルと前記第2の測定信号の電圧レベルとに対応するカウント信号を生成するためのカウント回路と、
を備えるイメージセンシング装置。
【請求項7】
前記第1の測定信号は、前記第2のピクセル信号の電圧レベルから前記第1のピクセル信号の電圧レベルが差し引かれた第1の電圧レベルを有し、
前記第2の測定信号は、前記第1のピクセル信号の前記電圧レベルから前記第2のピクセル信号の前記電圧レベルが差し引かれた第2の電圧レベルを有する請求項6に記載のイメージセンシング装置。
【請求項8】
前記第1のスイッチング回路は、
前記第1の制御信号に基づいて、シングルローリング(rolling)読み出し区間のうち、オートゼロイング(auto zeroing)区間の間、前記第1のピクセル信号と前記第2のピクセル信号のうち、いずれか1つを前記第1の共通ノードに出力するための第1のスイッチング素子と、
前記第2の制御信号に基づいて、前記シングルローリング読み出し区間のうち、変換区間の間、前記第1のピクセル信号と前記第2のピクセル信号のうち、残りの1つを前記第1の共通ノードに出力するための第2のスイッチング素子と、
を備え、
前記第2のスイッチング回路は、
前記第3の制御信号に基づいて、前記シングルローリング読み出し区間のうち、前記オートゼロイング区間の間、前記第1のピクセル信号と前記第2のピクセル信号のうち、前記残りの1つを前記第2の共通ノードに出力するための第3のスイッチング素子と、
前記第4の制御信号に基づいて、前記シングルローリング読み出し区間のうち、前記変換区間の間、前記第1のピクセル信号と前記第2のピクセル信号のうちいずれか1つを前記第2の共通ノードに出力するための第4のスイッチング素子と、
を備える請求項6に記載のイメージセンシング装置。
【請求項9】
前記比較回路は、
前記第1のランプ信号を受信する第1の非反転入力端と、
前記第1の測定信号を受信する第1の反転入力端と、
前記第2の測定信号を受信する第2の非反転入力端と、
前記第2のランプ信号を受信する第2の反転入力端と、
前記比較信号を出力する出力端と、
を備える請求項6に記載のイメージセンシング装置。
【請求項10】
前記第1及び第2のランプ信号は、同じランピング範囲で互いに反対方向にランピングする請求項6に記載のイメージセンシング装置。
【請求項11】
被写体との距離を表す前記第1及び第2のピクセル信号を生成するためのピクセル対をさらに含む請求項6に記載のイメージセンシング装置。
【請求項12】
第1及び第2のピクセル信号を生成するピクセル対と、
1回のA/D(analog to digital)変換動作を介して前記第1及び第2のピクセル信号の電圧レベル差に対応する距離(depth)情報信号を生成するための信号変換器と、
を備えるイメージセンシング装置。
【請求項13】
前記信号変換器は、
基準ランプ信号をランプ信号としてサンプリングするための第1のサンプリング回路と、
第1及び第2の制御信号に基づいて前記第1のピクセル信号と前記第2のピクセル信号とを共通ノードに順次出力するためのスイッチング回路と、
前記共通ノードを介して順次出力される第1及び第2のピクセル信号を測定信号としてサンプリングするための第2のサンプリング回路と、
前記ランプ信号と前記測定信号とを比較し、比較結果に対応する比較信号を生成するための比較回路と、
前記比較信号とクロック信号とに基づいて前記測定信号の電圧レベルに対応するカウント信号を前記距離情報信号として生成するためのカウント回路と、
を備える請求項12に記載のイメージセンシング装置。
【請求項14】
前記測定信号は、前記第1のピクセル信号と前記第2のピクセル信号との間の電圧レベル差に対応する電圧レベルを有する請求項13に記載のイメージセンシング装置。
【請求項15】
前記スイッチング回路は、
前記第1の制御信号に基づいて、シングルローリング(rolling)読み出し区間のうち、オートゼロイング(auto zeroing)区間の間、前記第1のピクセル信号と前記第2のピクセル信号のうち、いずれか1つを前記共通ノードに出力するための第1のスイッチング素子と、
前記第2の制御信号に基づいて、前記シングルローリング読み出し区間のうち、変換区間の間、前記第1のピクセル信号と前記第2のピクセル信号のうち、残りの1つを前記共通ノードに出力するための第2のスイッチング素子と、
を備える請求項13に記載のイメージセンシング装置。
【請求項16】
前記比較回路は、
前記ランプ信号を受信する非反転入力端と、
前記測定信号を受信する反転入力端と、
前記比較信号を出力する出力端と、
を備える請求項13に記載のイメージセンシング装置。
【請求項17】
前記信号変換器は、
第1の基準ランプ信号を第1のランプ信号としてサンプリングするための第1のサンプリング回路と、
第2の基準ランプ信号を第2のランプ信号としてサンプリングするための第2のサンプリング回路と、
第1及び第2の制御信号に基づいて前記第1のピクセル信号と前記第2のピクセル信号とを第1の順序によって第1の共通ノードに出力するための第1のスイッチング回路と、
前記第1の共通ノードを介して出力される第1及び第2のピクセル信号を第1の測定信号としてサンプリングするための第3のサンプリング回路と、
第3及び第4の制御信号に基づいて前記第1のピクセル信号と前記第2のピクセル信号とを第2の順序(前記第1の順序と反対である)によって第2の共通ノードに出力するための第2のスイッチング回路と、
前記第2の共通ノードを介して出力される第1及び第2のピクセル信号を第2の測定信号としてサンプリングするための第4のサンプリング回路と、
前記第1のランプ信号と前記第2のランプ信号と前記第1の測定信号と前記第2の測定信号とを同時に比較し、比較結果に対応する比較信号を生成するための比較回路と、
前記比較信号とクロック信号とに基づいて前記第1の測定信号の電圧レベルと前記第2の測定信号の電圧レベルとに対応するカウント信号を前記距離情報信号として生成するためのカウント回路と、
を備える請求項12に記載のイメージセンシング装置。
【請求項18】
前記第1の測定信号は、前記第2のピクセル信号の電圧レベルから前記第1のピクセル信号の電圧レベルが差し引かれた第1の電圧レベルを有し、
前記第2の測定信号は、前記第1のピクセル信号の前記電圧レベルから前記第2のピクセル信号の前記電圧レベルが差し引かれた第2の電圧レベルを有する請求項17に記載のイメージセンシング装置。
【請求項19】
前記第1のスイッチング回路は、
前記第1の制御信号に基づいて、シングルローリング(rolling)読み出し区間のうち、オートゼロイング(auto zeroing)区間の間、前記第1のピクセル信号と前記第2のピクセル信号のうち、いずれか1つを前記第1の共通ノードに出力するための第1のスイッチング素子と、
前記第2の制御信号に基づいて、前記シングルローリング読み出し区間のうち、変換区間の間、前記第1のピクセル信号と前記第2のピクセル信号のうち、残りの1つを前記第1の共通ノードに出力するための第2のスイッチング素子と、
を備え、
前記第2のスイッチング回路は、
前記第3の制御信号に基づいて、前記シングルローリング読み出し区間のうち、前記オートゼロイング区間の間、前記第1のピクセル信号と前記第2のピクセル信号のうち、前記残りの1つを前記第2の共通ノードに出力するための第3のスイッチング素子と、
前記第4の制御信号に基づいて、前記シングルローリング読み出し区間のうち、前記変換区間の間、前記第1のピクセル信号と前記第2のピクセル信号のうちいずれか1つを前記第2の共通ノードに出力するための第4のスイッチング素子と、
を備える請求項17に記載のイメージセンシング装置。
【請求項20】
前記比較回路は、
前記第1のランプ信号を受信する第1の非反転入力端と、
前記第1の測定信号を受信する第1の反転入力端と、
前記第2の測定信号を受信する第2の非反転入力端と、
前記第2のランプ信号を受信する第2の反転入力端と、
前記比較信号を出力する出力端と、
を備える請求項17に記載のイメージセンシング装置。
【請求項21】
前記第1及び第2のランプ信号は、同じランピング範囲で互いに反対方向にランピングする請求項17に記載のイメージセンシング装置。
【請求項22】
基準ランプ信号をランプ信号としてサンプリングするステップと、
被写体との距離(depth)を表す一対のピクセル信号を測定信号として順次サンプリングするステップと、
前記ランプ信号と前記測定信号とに基づいて前記一対のピクセル信号の間の電圧差に対応する比較信号を生成するステップと、
前記比較信号に基づいて距離情報信号を生成するステップと、
を含むイメージセンシング装置の動作方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体設計技術に関し、より詳細には、イメージセンシング装置及びその動作方法に関する。
【背景技術】
【0002】
イメージセンシング装置は、光に反応する半導体の性質を利用してイメージをキャプチャ(capture)する素子である。イメージセンシング装置は、大別してCCD(Charge Coupled Device)を用いたイメージセンシング装置と、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)を用いたイメージセンシング装置とに区分されることができる。近年、アナログ及びデジタル制御回路を1つの集積回路(IC)上に直接実現できるという長所により、CMOSを用いたイメージセンシング装置が多用されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の実施形態は、複数のピクセル信号を1回のA/D(analog to digital)変換動作を介して変換できるイメージセンシング装置及びその動作方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の一側面によれば、イメージセンシング装置は、基準ランプ信号をランプ信号としてサンプリングするための第1のサンプリング回路と、第1及び第2の制御信号に基づいて第1のピクセル信号と第2のピクセル信号とを共通ノードに順次出力するためのスイッチング回路と、前記共通ノードを介して順次出力される第1及び第2のピクセル信号を測定信号としてサンプリングするための第2のサンプリング回路と、前記ランプ信号と前記測定信号とを比較し、その比較結果に対応する比較信号を生成するための比較回路と、前記比較信号とクロック信号とに基づいて前記測定信号の電圧レベルに対応するカウント信号を生成するためのカウント回路とを備えることができる。
【0005】
前記測定信号は、前記第1のピクセル信号と前記第2のピクセル信号との間の電圧レベル差に対応する電圧レベルを有することができる。
【0006】
本発明の他の側面によれば、イメージセンシング装置は、第1の基準ランプ信号を第1のランプ信号としてサンプリングするための第1のサンプリング回路と、第2の基準ランプ信号を第2のランプ信号としてサンプリングするための第2のサンプリング回路と、第1及び第2の制御信号に基づいて第1のピクセル信号と第2のピクセル信号とを第1の順序によって第1の共通ノードに出力するための第1のスイッチング回路と、前記第1の共通ノードを介して出力される第1及び第2のピクセル信号を第1の測定信号としてサンプリングするための第3のサンプリング回路と、第3及び第4の制御信号に基づいて前記第1のピクセル信号と前記第2のピクセル信号とを第2の順序(前記第1の順序と反対である)によって第2の共通ノードに出力するための第2のスイッチング回路と、前記第2の共通ノードを介して出力される第1及び第2のピクセル信号を第2の測定信号としてサンプリングするための第4のサンプリング回路と、前記第1のランプ信号と前記第2のランプ信号と前記第1の測定信号と前記第2の測定信号とを第1ないし第4の入力端を介して各々受信し、前記第1のランプ信号と前記第2のランプ信号と前記第1の測定信号と前記第2の測定信号とを同時に比較し、その比較結果に対応する比較信号を生成するための比較回路と、前記比較信号とクロック信号とに基づいて前記第1の測定信号の電圧レベルと前記第2の測定信号の電圧レベルとが適用されたカウント信号を生成するためのカウント回路とを備えることができる。
【0007】
前記第1の測定信号は、前記第2のピクセル信号の電圧レベルから前記第1のピクセル信号の電圧レベルが差し引かれた第1の電圧レベルを有することができ、前記第2の測定信号は、前記第1のピクセル信号の前記電圧レベルから前記第2のピクセル信号の前記電圧レベルが差し引かれた第2の電圧レベルを有することができる。
【0008】
本発明のさらに他の側面によれば、イメージセンシング装置は、第1及び第2のピクセル信号を生成するピクセル対と、1回のA/D(analog to digital)変換動作を介して前記第1及び第2のピクセル信号の電圧レベル差に対応する距離(depth)情報信号を生成するための信号変換器とを備えることができる。
【0009】
本発明のさらに他の側面によれば、イメージセンシング装置の動作方法は、基準ランプ信号をランプ信号としてサンプリングするステップと、被写体との距離(depth)を表す一対のピクセル信号を測定信号として順次サンプリングするステップと、前記ランプ信号と前記測定信号とに基づいて前記一対のピクセル信号の間の電圧差に対応する比較信号を生成するステップと、前記比較信号に基づいて距離情報信号を生成するステップとを含むことができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明の実施形態は、複数のピクセル信号を1回のA/D(analog to digital)変換動作を介して変換することにより、前記A/D変換と関連した回路(すなわち、信号変換器)の面積を減らすことができ、前記A/D変換の際、時間所要及び電力消費を減らすことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施形態に係るイメージセンシング装置のブロック構成図である。
図2図1に示されたピクセルアレイのピクセル対の回路図である。
図3図1に示された信号変換器の一例を見せたブロック構成図である。
図4図3に示された第1のサンプリング回路、第2のサンプリング回路、スイッチング回路、及び比較回路の一例を見せた回路図である。
図5図1に示された信号変換器の他の例を見せたブロック構成図である。
図6図5に示された第1のサンプリング回路、第2のサンプリング回路、第3のサンプリング回路、第4のサンプリング回路、第1のスイッチング回路、第2のスイッチング回路、及び比較回路の回路図である。
図7図1に示されたイメージセンシング装置の動作を説明するためのタイミング図である。
図8図1に示されたイメージセンシング装置の動作を説明するためのタイミング図である。
図9図1に示されたイメージセンシング装置の動作を説明するためのタイミング図である。
図10図1に示されたイメージセンシング装置の動作を説明するためのタイミング図である。
図11図1に示されたイメージセンシング装置の動作を説明するためのタイミング図である。
図12図1に示されたイメージセンシング装置の動作を説明するためのタイミング図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明の技術的思想を容易に実施できる程度に詳細に説明するために、本発明の実施形態を添付図面を参照して説明する。
【0013】
そして、明細書全体において、ある部分が他の部分と「接続」されているとするとき、これは、「直接的に接続」されている場合だけでなく、その中間に他の素子を挟んで「電気的に接続」されている場合も含む。また、ある部分がある構成要素を「含む」または「備える」とするとき、これは、特に反対される記載がない限り、他の構成要素を除くことでなく、他の構成要素をさらに含むか、備えることができるということを意味する。また、明細書全体の記載において、一部構成要素を単数型に記載したとして、本発明がそれに限定されるものではなく、当該構成要素が複数個からなり得ることが分かるであろう。
【0014】
図1には、本発明の実施形態に係るイメージセンシング装置がブロック構成図で示されている。
【0015】
図1に示すように、イメージセンシング装置100は、TOF(time of flight)方式を利用して被写体200との距離(depth)を表わす距離情報信号DOUTを生成できる。例えば、イメージセンシング装置100は、被写体200に出力される第1の光信号MSと被写体200から反射される第2の光信号RSとの位相差を検出することにより距離情報信号DOUTを生成できる。
【0016】
イメージセンシング装置100は、光発信機110、ロー(row)コントローラ130、位相コントローラ140、ピクセルアレイ150、ランプ信号生成器160、及び信号変換器170を備えることができる。
【0017】
光発信機110は、被写体200に第1の光信号MSを出力することができる。例えば、第1の光信号MSは、周期的にトグルする周期信号であることができる。第1の光信号MSは、被写体200から反射されて第2の光信号RSとしてピクセルアレイ150により受信されることができる。
【0018】
ロー(row)コントローラ130は、ピクセルアレイ150をロー別に制御するための複数のロー制御信号CTRLsを生成できる。例えば、ローコントローラ130は、ピクセルアレイ150の第1のローに配列されたピクセルを制御するための第1のロー制御信号を生成でき、ピクセルアレイ150の第nのローに配列されたピクセルを制御するための第nのロー制御信号を生成できる(ただし、「n」は、2より大きい自然数)。
【0019】
位相コントローラ140は、互いに異なる位相を有する第1及び第2の制御信号MIXA、MIXBを生成できる。例えば、第1及び第2の制御信号MIXA、MIXBは、180度の位相差を有することができる。第1及び第2の制御信号MIXA、MIXBは、第1の光信号MSと同じ周期を有し、第1及び第2の制御信号MIXA、MIXBのうち、いずれか1つは、第1の光信号MSと同じ位相を有することができる。
【0020】
ピクセルアレイ150は、第2の光信号RS、複数のロー制御信号CTRLs、第1及び第2の制御信号MIXA、MIXBを受信し、複数のピクセル信号VPXsを生成できる。ピクセルアレイ150は、第2の光信号RSを受信するとき、周辺光(background light)を共に受信することができる。ピクセルアレイ150は、被写体200との距離を測定するための少なくとも1つのピクセル対を含むことができる。例えば、前記ピクセル対は、複数のロー制御信号CTRLsに基づいて選択されることができ、第1及び第2の制御信号MIXA、MIXBと第2の光信号RSとに基づいて第1及び第2のピクセル信号VPXA、VPXBを生成できる。第1及び第2の制御信号MIXA、MIXBは、180度位相差を有する信号であることができる。前記ピクセル対は、図2を参照してより詳細に説明する。
【0021】
ランプ信号生成器160は、少なくとも1つの基準ランプ信号を生成できる。一例によれば、ランプ信号生成器160は、基準ランプ信号VRAMPIを生成できる。他の例によれば、ランプ信号生成器160は、第1及び第2の基準ランプ信号VRAMPI、VRAMPIIを生成できる。第1の基準ランプ信号VRAMP1と第2の基準ランプ信号VRAMPIIとは、同じランピング範囲で互いに反対方向にランピングすることができる。
【0022】
信号変換器170は、前記少なくとも1つの基準ランプ信号と複数のピクセル信号VPXsとに基づいて距離情報信号DOUTを生成できる。例えば、信号変換器170は、1回のA/D(analog to digital)変換動作を介して第1及び第2のピクセル信号VPXA、VPXB間の電圧レベル差に対応する距離情報信号DOUTを生成できる。
【0023】
図2には、図1に説明された前記ピクセル対の回路図が示されている。
【0024】
図2に示すように、前記ピクセル対は、第1のピクセルTAPA、及び第2のピクセルTAPBを含むことができる。第1及び第2の制御信号MIXA、MIXBを受信する前記ピクセル対は、被写体200との距離(depth)を表す第1及び第2のピクセル信号VPXA、VPXBを生成できる。
【0025】
第1のピクセルTAPAは、リセット信号RX、伝達信号TX、選択信号SX、及び第1の制御信号MIXAに基づいて第1のピクセル信号VPXAを生成できる。リセット信号RX、伝達信号TX、及び選択信号SXは、前述した複数のロー制御信号CTRLsに含まれる信号であることができる。例えば、第1のピクセルTAPAは、第1のセンシング回路P1、第1の伝達回路TT1、第1の電荷蓄積回路PC1、第1のリセット回路RT1、第1の駆動回路DT1、及び第1の選択回路ST1を備えることができる。
【0026】
第1のセンシング回路P1は、第1の伝達回路TT1と低電圧端との間に接続されることができる。第1のセンシング回路P1は、第1の制御信号MIXAに基づいて第2の光信号RSと前記周辺光とに対応する第1の電荷を生成できる。例えば、第1のセンシング回路P1は、フォトダイオードを含むことができる。
【0027】
第1の伝達回路TT1は、第1のフローティング拡散(floating diffusion)ノードFD1と第1のセンシング回路P1との間に接続されることができる。第1の伝達回路TT1は、伝達信号TXに基づいて第1のセンシング回路P1がリセットされるとき、第1のリセット回路RT1と第1の電荷蓄積回路PC1との間を連結するか、または第1のセンシング回路P1から生成された前記第1の電荷を第1の電荷蓄積回路PC1に伝達することができる。例えば、第1の伝達回路TT1は、NMOSトランジスタを備えることができる。
【0028】
第1の電荷蓄積回路PC1は、第1のフローティング拡散ノードFD1と前記低電圧端との間に接続されることができる。例えば、第1の電荷蓄積回路PC1は、寄生キャパシタであることができる。
【0029】
第1のリセット回路RT1は、第1の高電圧端と第1のセンシング回路P1との間に接続されることができる。第1のリセット回路RT1は、リセット信号RXに基づいて第1のセンシング回路P1と第1の電荷蓄積回路PC1とをリセットすることができる。例えば、第1のリセット回路RT1は、NMOSトランジスタを備えることができる。
【0030】
第1の駆動回路DT1は、第2の高電圧端と第1の選択回路ST1との間に接続されることができる。前記第2の高電圧端は、前記第1の高電圧端と同じであるか、異なることができる。第1の駆動回路DT1は、第1のフローティング拡散ノードFD1にかかった電圧に基づいて前記第2の高電圧端を介して供給される高電圧で第1のカラムラインCOL1を駆動できる。例えば、第1の駆動回路DT1は、NMOSトランジスタを備えることができる。
【0031】
第1の選択回路ST1は、第1の駆動回路DT1と第1のカラムラインCOL1との間に接続されることができる。第1の選択回路ST1は、選択信号SXに基づいて第1の駆動回路DT1と第1のカラムラインCOL1とを選択的に接続することができる。例えば、第1の選択回路ST1は、NMOSトランジスタを備えることができる。
【0032】
第2のピクセルTAPBは、リセット信号RX、伝達信号TX、選択信号SX、及び第2の制御信号MIXBに基づいて第2のピクセル信号VPXBを生成できる。例えば、第2のピクセルTAPBは、第2のセンシング回路P2、第2の伝達回路TT2、第2の電荷蓄積回路PC2、第2のリセット回路RT2、第2の駆動回路DT2、及び第2の選択回路ST2を備えることができる。
【0033】
第2のセンシング回路P2は、第2の伝達回路TT2と低電圧端との間に接続されることができる。第2のセンシング回路P2は、第2の制御信号MIXBに基づいて第2の光信号RSと前記周辺光とに対応する第2の電荷を生成できる。例えば、第2のセンシング回路P2は、フォトダイオードを含むことができる。
【0034】
第2の伝達回路TT2は、第2のフローティング拡散ノードFD2と第2のセンシング回路P2との間に接続されることができる。第2の伝達回路TT2は、伝達信号TXに基づいて第2のセンシング回路P2がリセットされるとき、第2のリセット回路RT2と第2の電荷蓄積回路PC2との間を連結するか、または第2のセンシング回路P2から生成された前記第2の電荷を第2の電荷蓄積回路PC2に伝達することができる。例えば、第2の伝達回路TT2は、NMOSトランジスタを備えることができる。
【0035】
第2の電荷蓄積回路PC2は、第2のフローティング拡散ノードFD2と前記低電圧端との間に接続されることができる。例えば、第2の電荷蓄積回路PC2は、寄生キャパシタであることができる。
【0036】
第2のリセット回路RT2は、前記第1の高電圧端と第2のセンシング回路P2との間に接続されることができる。第2のリセット回路RT2は、リセット信号RXに基づいて第2のセンシング回路P2と第2の電荷蓄積ノードC2とをリセットすることができる。例えば、第2のリセット回路RT2は、NMOSトランジスタを備えることができる。
【0037】
第2の駆動回路DT2は、前記第2の高電圧端と第2の選択回路ST2との間に接続されることができる。第2の駆動回路DT2は、第2のフローティング拡散ノードFD2にかかった電圧に基づいて前記第2の高電圧端を介して供給される前記高電圧で第2のカラムラインCOL2を駆動できる。例えば、第2の駆動回路DT2は、NMOSトランジスタを備えることができる。
【0038】
第2の選択回路ST2は、第2の駆動回路DT2と第2のカラムラインCOL2との間に接続されることができる。第2の選択回路ST2は、選択信号SXに基づいて第1の駆動回路DT2と第2のカラムラインCOL2とを選択的に接続することができる。例えば、第2の選択回路ST2は、NMOSトランジスタを備えることができる。
【0039】
図3には、図1に示された信号変換器170の一例を見せたブロック構成図が示されている。図3には、前記ピクセル対に対応する構成だけが示されていることに留意する。
【0040】
図3に示すように、信号変換器170は、第1のサンプリング回路C0、スイッチング回路SC、第2のサンプリング回路C1、比較回路171、及びカウント回路173を備えることができる。
【0041】
第1のサンプリング回路C0は、基準ランプ信号VRAMPIをサンプリングして第1のランプ信号VREFPを生成できる。例えば、第1のサンプリング回路C0は、キャパシタを備えることができる。
【0042】
スイッチング回路SCは、第1の制御信号SW_Aと第2の制御信号SW_Bとに基づいて第1のピクセル信号VPXAと第2のピクセル信号VPXBとをピクセル信号VINとして共通ノードCNに順次出力することができる。
【0043】
第2のサンプリング回路C1は、共通ノードCNを介して順次出力されるピクセル信号VINをサンプリングして測定信号VINNとして出力することができる。例えば、第2のサンプリング回路C1は、キャパシタを備えることができる。
【0044】
比較回路171は、2-入力(2-input)/2-出力(2-output)構造を有することができる。例えば、比較回路171は、ランプ信号VREFPを受信する非反転(+)入力端と、測定信号VINNを受信する反転(-)入力端、及び比較信号VOUTPを出力する出力端を有することができる。本発明の実施形態に係る比較回路171は、第1及び第2の出力端を有するが、前記第1及び第2の出力端のうち、第1の出力端を介して比較信号VOUTPを出力することを例に挙げて説明する。
【0045】
比較回路171は、ランプ信号VREFPと測定信号VINNとを比較し、その比較結果に対応する比較信号VOUTPを出力できる。例えば、比較回路171は、1回の比較動作を介して第1及び第2のピクセル信号VPXA、VPXB間の電圧レベル差に対応する比較信号VOUTPを生成できる。
【0046】
カウント回路173は、比較信号VOUPとクロック信号CLKとに基づいて第1及び第2のピクセル信号VPXA、VPXB間の電圧レベル差に対応するカウント信号を距離情報信号DOUTとして生成することができる。
【0047】
図4には、図3に示された第1のサンプリング回路C0、スイッチング回路SC、第2のサンプリング回路C1、及び比較回路171が回路図で示されている。
【0048】
図4に示すように、第1のサンプリング回路C0は、シングルローリング(rolling)読み出し区間CCの間、基準ランプ信号VRAMPIと同じ波形のランプ信号VREFPを比較回路171の非反転(+)入力端に出力することができる。
【0049】
スイッチング回路SCは、第1及び第2のスイッチング素子S0、S1を備えることができる。第1のスイッチング素子S0は、第1の制御信号SW_Aに基づいて、シングルローリング読み出し区間CCのうち、変換区間RRの間、第1のピクセル信号VPXAと第2のピクセル信号VPXBとのうち1つのピクセル信号(すなわち、第1のピクセル信号VPXA)を共通ノードCNに出力することができる。例えば、第1のスイッチング素子S0は、変換区間RRの間、第1のピクセル信号VPXAを共通ノードCNに出力することができる。第2のスイッチング素子S1は、第2の制御信号SW_Bに基づいて、シングルローリング読み出し区間CCのうち、オートゼロイング(auto zeroing)区間ZZの間、第1のピクセル信号VPXAと第2のピクセル信号VPXBとのうち、他の1つのピクセル信号(すなわち、第2のピクセル信号VPXB)を共通ノードCNに出力することができる。例えば、第2のスイッチング素子S1は、オートゼロイング区間ZZの間、第2のピクセル信号VPXBを共通ノードCNに出力することができる。
【0050】
第2のサンプリング回路C1は、シングルローリング読み出し区間CCの間、順次入力された第1及び第2のピクセル信号VPXA、VPXBに応じて第1及び第2のピクセル信号VPXA、VPXB間の電圧レベル差に対応する測定信号VINNを生成できる。
【0051】
比較回路171は、電流供給回路CL、入力回路IN、シンク回路CS、第3のスイッチング素子S2、及び第4のスイッチング素子S3を備えることができる。
【0052】
電流供給回路CLは、高電圧端と出力端対NN、PPとの間に接続されることができる。
【0053】
入力回路INは、出力端対NN、PPとノードCCNとの間に接続されることができる。入力回路INは、測定信号VINNとランプ信号VREFPとを受信することができる。例えば、入力回路INは、第1の入力素子と第2の入力素子とを備えることができる。前記第1の入力素子は、出力端対NN、PPのうち、第1の出力端PPと前記ノードCCNとの間に接続され、測定信号VINNを受信することができる。前記第2の入力素子は、出力端対NN、PPのうち、第2の出力端NNと前記ノードCCNとの間に接続され、ランプ信号VREFPを受信することができる。
【0054】
シンク回路CSは、前記ノードCCNと低電圧端との間に接続されることができる。
【0055】
第3のスイッチS2は、前記非反転(+)入力端と第2の出力端NNとの間に接続されることができる。第3のスイッチS2は、第3の制御信号SW_AZに基づいてオートゼロイング区間ZZの間、前記非反転(+)入力端を予定された電圧レベルVAZにプリチャージ(prechage)することができる。予定された電圧レベルVAZは、電流供給回路CLに含まれたダイオード接続された(diode connected)PMOSトランジスタのゲート-ソース電圧Vgsに対応することができる。
【0056】
第4のスイッチS3は、前記反転(-)入力端と第1の出力端PPとの間に接続されることができる。第4のスイッチS3は、第3の制御信号SW_AZに基づいてオートゼロイング区間ZZの間、前記反転(-)入力端を予定された電圧レベルVAZにプリチャージすることができる。
【0057】
図5には、図1に示された信号変換器170の他の例を見せたブロック構成図が示されている。
【0058】
図5に示すように、信号変換器170は、第1のサンプリング回路C0、第1のスイッチング回路SC0、第2のサンプリング回路C1、第2のスイッチング回路SC1、第3のサンプリング回路C2、第4のサンプリング回路C3、比較回路171、及びカウント回路173を備えることができる。
【0059】
第1のサンプリング回路C0は、第1の基準ランプ信号VRAMPIをサンプリングして第1のランプ信号VREFPを生成できる。例えば、第1のサンプリング回路C0は、キャパシタを備えることができる。
【0060】
第1のスイッチング回路SC0は、第1の制御信号SW_Aと第2の制御信号SW_Bとに基づいて第1のピクセル信号VPXAと第2のピクセル信号VPXBとを第1の順序によって第1の共通ノードCN0に出力することができる。例えば、第1のスイッチング回路SC0は、第2のピクセル信号VPXBを第1の共通ノードCN0に出力した後、第1のピクセル信号VPXAを第1の共通ノードCN0に出力することができる。
【0061】
第2のサンプリング回路C1は、第1の共通ノードCN0を介して前記第1の順序で出力されるピクセル信号VIN<0>をサンプリングして第1の測定信号VINNとして出力することができる。例えば、第2のサンプリング回路C1は、キャパシタを備えることができる。
【0062】
第2のスイッチング回路SC1は、第1の制御信号SW_Aと第2の制御信号SW_Bとに基づいて第1のピクセル信号VPXAと第2のピクセル信号VPXBとを前記第1の順序と反対である第2の順序によって第2の共通ノードCN1に出力することができる。例えば、第2のスイッチング回路SC1は、第1のピクセル信号VPXAを第2の共通ノードCN1に出力した後、第2のピクセル信号VPXBを第2の共通ノードCN1に出力することができる。
【0063】
第3のサンプリング回路C2は、第2の共通ノードCN1を介して前記第2の順序で出力されるピクセル信号VIN<1>をサンプリングして第2の測定信号VINPとして出力することができる。例えば、第3のサンプリング回路C2は、キャパシタを備えることができる。
【0064】
第4のサンプリング回路C3は、第2の基準ランプ信号VRAMPIIをサンプリングして第2のランプ信号VREFNを生成できる。第2の基準ランプ信号VRAMPIIは、第1の基準ランプ信号VRAMPIと反対方向にランピングすることができる。例えば、第4のサンプリング回路C3は、キャパシタを備えることができる。
【0065】
比較回路171は、4-入力(4-input)/2-出力(2-output)構造を有することができる。例えば、比較回路171は、第1のランプ信号VREFPを受信する第1の非反転(+)入力端と、第1の測定信号VINNを受信する第1の反転(-)入力端、第2の測定信号VINPを受信する第2の非反転(+)入力端と、第2のランプ信号VREFNを受信する第2の反転(-)入力端、及び比較信号VOUTPを出力する出力端を有することができる。本発明の実施形態に係る比較回路171は、第1及び第2の出力端を有するが、前記第1及び第2の出力端のうち、第1の出力端を介して比較信号VOUTPを出力することを例に挙げて説明する。
【0066】
比較回路171は、第1のランプ信号VREFPと第1の測定信号VINN、そして第2のランプ信号VREFNと第2の測定信号VINPとを同時に比較し、その比較結果に対応する比較信号VOUTPを出力できる。例えば、比較回路171は、1回の比較動作を介して第1及び第2のピクセル信号VPXA、VPXB間の電圧レベル差に対応する比較信号VOUTPを生成できる。
【0067】
カウント回路173は、比較信号VOUPとクロック信号CLKとに基づいて第1及び第2のピクセル信号VPXA、VPXB間の電圧レベル差に対応するカウント信号を距離情報信号DOUTとして生成することができる。
【0068】
図6には、図5に示された第1のサンプリング回路C0、第2のサンプリング回路C1、第3のサンプリング回路C2、第4のサンプリング回路C3、第1のスイッチング回路SC0、第2のスイッチング回路SC1、及び比較回路171の一例を見せた回路図が示されている。
【0069】
図6に示すように、第1のサンプリング回路C0は、シングルローリング(rolling)読み出し区間CCの間、第1の基準ランプ信号VRAMPIと同じ波形の第1のランプ信号VREFPを比較回路171の第1の非反転(+)入力端に出力することができる。
【0070】
第1のスイッチング回路SC0は、第1及び第2のスイッチング素子S0、S1を備えることができる。第1のスイッチング素子S0は、第1の制御信号SW0_Aに基づいて、シングルローリング読み出し区間CCのうち、変換区間RRの間、第1のピクセル信号VPXAと第2のピクセル信号VPXBのうち、いずれか1つを第1の共通ノードCN0に出力することができる。例えば、第1のスイッチング素子S0は、変換区間RRの間、第1のピクセル信号VPXAを第1の共通ノードCN0に出力することができる。第2のスイッチング素子S1は、第2の制御信号SW0_Bに基づいて、シングルローリング読み出し区間CCのうち、オートゼロイング(auto zeroing)区間ZZの間、第1のピクセル信号VPXAと第2のピクセル信号VPXBのうち、残りの1つを第1の共通ノードCN0に出力することができる。第2の制御信号SW0_Bは、例えば、第2のスイッチング素子S1は、オートゼロイング区間ZZの間、第2のピクセル信号VPXBを第1の共通ノードCN0に出力することができる。
【0071】
第2のサンプリング回路C1は、シングルローリング読み出し区間CCの間、前記第1の順序で入力された第1及び第2のピクセル信号VPXA、VPXBに応じて第1及び第2のピクセル信号VPXA、VPXB間の電圧レベル差に対応する第1の測定信号VINNを比較回路171の第1の反転(-)入力端に出力することができる。すなわち、第2のサンプリング回路C1は、第2のピクセル信号VPXBの電圧レベルから第1のピクセル信号VPXAの電圧レベルを差し引くことによって得られた電圧レベルを有する第1の測定信号VINNを生成できる。
【0072】
第2のスイッチング回路SC1は、第3及び第4のスイッチング素子S2、S3を備えることができる。第3のスイッチング素子S2は、第3の制御信号SW1_Aに基づいて、シングルローリング読み出し区間CCのうち、オートゼロイング区間ZZの間、第1のピクセル信号VPXAと第2のピクセル信号VPXBのうち、いずれか1つを第2の共通ノードCN1に出力することができる。第3の制御信号SW1_Aは、第2の制御信号SW0_Bと同じ信号であることができる。例えば、第3のスイッチング素子S2は、オートゼロイング区間ZZの間、第1のピクセル信号VPXAを第2の共通ノードCN1に出力することができる。第4のスイッチング素子S3は、第4の制御信号SW1_Bに基づいて、シングルローリング読み出し区間CCのうち、変換区間RRの間、第1のピクセル信号VPXAと第2のピクセル信号VPXBのうち、残りの1つを第2の共通ノードCN1に出力することができる。第4の制御信号SW1_Bは、第1の制御信号SW0_Aと同じ信号であることができる。例えば、第4のスイッチング素子S3は、変換区間RRの間、第2のピクセル信号VPXBを第2の共通ノードCN1に出力することができる。
【0073】
第3のサンプリング回路C2は、シングルローリング読み出し区間CCの間、前記第2の順序で入力された第1及び第2のピクセル信号VPXA、VPXBに応じて第1及び第2のピクセル信号VPXA、VPXB間の電圧レベル差に対応する第2の測定信号VINPを比較回路171の第2の非反転(+)入力端に出力することができる。すなわち、第3のサンプリング回路C2は、第1のピクセル信号VPXAの電圧レベルから第2のピクセル信号VPXBの電圧レベルを差し引くことによって得られた電圧レベルを有する第2の測定信号VINPを生成できる。
【0074】
第4のサンプリング回路C3は、シングルローリング読み出し区間CCの間、第2の基準ランプ信号VRAMPIIと同じ波形の第2のランプ信号VREFNを比較回路171の第2の反転(-)入力端に出力することができる。
【0075】
比較回路171は、電流供給回路CL、第1の入力回路IN0、第1のシンク回路CS0、第5のスイッチング素子S4、第2の入力回路IN1、第2のシンク回路CS1、及び第6のスイッチング素子S5を備えることができる。
【0076】
電流供給回路CLは、高電圧端と出力端対NN、PPとの間に接続されることができる。
【0077】
第1の入力回路IN0は、出力端対NN、PPと第1のノードCCN0との間に接続されることができる。第1の入力回路IN0は、第1の測定信号VINNと第1のランプ信号VREFPとを受信することができる。例えば、第1の入力回路IN0は、第1の入力素子と第2の入力素子とを備えることができる。前記第1の入力素子は、出力端対NN、PPのうち、第1の出力端PPと前記第1のノードCCN0との間に接続され、第1の測定信号VINNを受信することができる。前記第2の入力素子は、出力端対NN、PPのうち、第2の出力端NNと前記第1のノードCCN0との間に接続され、第1のランプ信号VREFPを受信することができる。
【0078】
第1のシンク回路CS0は、前記第1のノードと低電圧端との間に接続されることができる。
【0079】
第5のスイッチS4は、前記第1の非反転(+)入力端と第2の出力端NNとの間に接続されることができる。第5のスイッチS4は、第5の制御信号SW_AZに基づいてオートゼロイング区間ZZの間、前記第1の非反転(+)入力端を予定された電圧レベルVAZにプリチャージ(prechage)することができる。予定された電圧レベルVAZは、電流供給回路CLに含まれたダイオード接続された(diode connected)PMOSトランジスタのゲート-ソース電圧Vgsに対応することができる。
【0080】
第2の入力回路IN1は、出力端対NN、PPと第2のノードCCN1との間に接続されることができる。第2の入力回路IN1は、第2の測定信号VINPと第2のランプ信号VREFNとを受信することができる。例えば、第2の入力回路IN1は、第3の入力素子と第4の入力素子とを備えることができる。前記第3の入力素子は、出力端対NN、PPのうち、第1の出力端PPと前記第2のノードCCN1との間に接続され、第2のランプ信号VREFNを受信することができる。前記第4の入力素子は、出力端対NN、PPのうち、第2の出力端NNと前記第2のノードCCN1との間に接続され、第2の測定信号VINPを受信することができる。
【0081】
第2のシンク回路CS1は、前記第2のノードと低電圧端との間に接続されることができる。
【0082】
第6のスイッチS5は、前記第2の反転(-)入力端と第1の出力端PPとの間に接続されることができる。第6のスイッチS5は、第3の制御信号SW_AZに基づいてオートゼロイング区間ZZの間、前記第2の反転(-)入力端を予定された電圧レベルVAZにプリチャージすることができる。
【0083】
以下、上記のような構成を有するイメージセンシング装置100の動作を図7図12を参照して説明する。
【0084】
まず、図7図9を参照してイメージセンシング装置100の動作を一例によって説明する。
【0085】
図7には、第1のフローティング拡散ノードFD1にかかった電圧(以下、「第1の電圧VFD1」と称する)が第2のフローティング拡散ノードFD2にかかった電圧(以下、「第2の電圧VFD2」と称する)より高い場合を見せたタイミング図が示されている。
【0086】
図7に示すように、第1の電圧VFD1と第2の電圧VFD2とは、リセット区間AAの間、リセットレベルVRSTを有することができる。リセットレベルVRSTは、前記第1の高電圧端を介して供給される高電圧に対応することができる。第1の電圧VFD1は、露出時間(integration time)BBの間、第1のターゲットレベルに変わることができ、第2の電圧VFD2は、露出時間BBの間、第2のターゲットレベルに変わることができる。第1の電圧VFD1と第2の電圧VFD2とは、シングルローリング読み出し区間CCの間、第1のピクセル信号VPXAと第2のピクセル信号VPXBとして各々読み出されることができる。このとき、第1の電圧VFD1の電圧レベルの変化量ΔVFD1は、第2の電圧VFD2の電圧レベルの変化量ΔVFD2より小さいことができる。
【0087】
図8には、図7に示されたシングルローリング読み出し区間CCによるイメージセンシング装置100の動作を一例によって説明するためのタイミング図が示されている。図8には、図3及び図4に示された回路を備えるイメージセンシング装置100の動作を説明するためのタイミング図が示されていることに留意する。
【0088】
図8に示すように、オートゼロイング区間ZZの間、スイッチング回路SCは、第2の制御信号SW_Bに基づいて第2のピクセル信号VPXBを共通ノードCNに出力することができる。変換区間RRの間、スイッチング回路SCは、第1の制御信号SW_Aに基づいて第1のピクセル信号VPXAを共通ノードCNに出力することができる。共通ノードCNを介して生成されるピクセル信号VINは、オートゼロイング区間ZZの間、第2のピクセル信号VPXBに対応する電圧レベルを有することができ、変換区間RRの間、第1のピクセル信号VPXAに対応する電圧レベルを有することができる。測定信号VINNは、オートゼロイング区間ZZの間、予定された電圧VAZに対応する電圧レベルを有することができ、変換区間RRの間、予定された電圧VAZと第2のピクセル信号VPXBの電圧レベルと第1のピクセル信号VPXAの電圧レベルとが適用された電圧レベル(すなわち、VAZ+(VPXA-VPXB))を有することができる。
【0089】
比較回路171は、変換区間RRの間、ランプ信号VREFPと測定信号VINNとを比較し、その比較結果、ランプ信号VREFPと測定信号VINNとが同じ電圧レベルを有する時点VT1に比較信号VOUTPを遷移(transition)することができる。
【0090】
カウント回路173は、比較信号VOUPとクロック信号CLKとに基づいて第1のピクセル信号VPXAと第2のピクセル信号VPXBとの間の電圧レベル差に対応するカウント信号を距離情報信号DOUTとして生成することができる。
【0091】
図9には、図7に示されたシングルローリング読み出し区間CCによるイメージセンシング装置100の動作を他の例によって説明するためのタイミング図が示されている。図9には、図5及び図6に示された回路を備えるイメージセンシング装置100の動作を説明するためのタイミング図が示されていることに留意する。
【0092】
図9に示すように、オートゼロイング区間ZZの間、第1のスイッチング回路SC0は、第2の制御信号SW0_Bに基づいて第2のピクセル信号VPXBを第1の共通ノードCN0に出力することができる。変換区間RRの間、第1のスイッチング回路SC0は、第1の制御信号SW0_Aに基づいて第1のピクセル信号VPXAを第1の共通ノードCN0に出力することができる。第1の共通ノードCN0を介して生成されるピクセル信号VIN<0>は、オートゼロイング区間ZZの間、第2のピクセル信号VPXBに対応する電圧レベルを有することができ、変換区間RRの間、第1のピクセル信号VPXAに対応する電圧レベルを有することができる。第1の測定信号VINNは、オートゼロイング区間ZZの間、予定された電圧VAZに対応する電圧レベルを有することができ、変換区間RRの間、予定された電圧VAZと第2のピクセル信号VPXBの電圧レベルと第1のピクセル信号VPXAの電圧レベルとが適用された電圧レベル(すなわち、VAZ+(VPXA-VPXB))を有することができる。
【0093】
オートゼロイング区間ZZの間、第2のスイッチング回路SC1は、第3の制御信号SW1_Aに基づいて第1のピクセル信号VPXAを第2の共通ノードCN1に出力することができる。変換区間RRの間、第2のスイッチング回路SC1は、第4の制御信号SW1_Bに基づいて第2のピクセル信号VPXBを第2の共通ノードCN1に出力することができる。第2の共通ノードCN1を介して生成されるピクセル信号VIN<1>は、オートゼロイング区間ZZの間、第1のピクセル信号VPXAに対応する電圧レベルを有することができ、変換区間RRの間、第2のピクセル信号VPXBに対応する電圧レベルを有することができる。第2の測定信号VINPは、オートゼロイング区間ZZの間、予定された電圧VAZに対応する電圧レベルを有することができ、変換区間RRの間、予定された電圧VAZと第1のピクセル信号VPXAの電圧レベルと第2のピクセル信号VPXBの電圧レベルとが適用された電圧レベル(すなわち、VAZ+(VPXB-VPXA))を有することができる。
【0094】
比較回路171は、変換区間RRの間、第1及び第2のランプ信号VREFP、VREFNと第1及び第2の測定信号VINN、VINPとに基づいて比較信号VOUTPを生成できる。比較信号VOUTPは、第1及び第2のランプ信号VREFP、VREFNと第1及び第2の測定信号VINN、VINPとが各々同じ電圧レベルを有する時点VT11に遷移(transition)されることができる。例えば、比較回路171は、2倍のランプ信号(すなわち、VREFP-VREFN)と2倍の測定信号(すなわち、2×(VPXA-VPXB))とを比較し、その比較結果に対応する比較信号VOUTPを生成できる。比較信号VOUTPは、前記2倍の測定信号(すなわち、2×(VPXA-VPXB))を用いて生成されることにより、図3及び図4に示された比較信号VOUTPに比べて比較信号VOUTPの信号対雑音比(SNR)が向上しうる。
【0095】
カウント回路173は、比較信号VOUPとクロック信号CLKとに基づいて第1のピクセル信号VPXAと第2のピクセル信号VPXBとの間の電圧レベル差に対応するカウント信号を距離情報信号DOUTとして生成することができる。
【0096】
次に、図10図12を参照してイメージセンシング装置100の動作を他の例によって説明する。
【0097】
図10には、第1の電圧VFD1の電圧レベルが第2の電圧VFD2の電圧レベルより低い場合を見せたタイミング図が示されている。
【0098】
図10に示すように、第1の電圧VFD1と第2の電圧VFD2とは、リセット区間AAの間、リセットレベルVRSTを有することができる。第1の電圧VFD1は、露出時間BBの間、第3のターゲットレベルに変わることができ、第2の電圧VFD2は、露出時間BBの間、第4のターゲットレベルに変わることができる。第1の電圧VFD1と第2の電圧VFD2とは、シングルローリング読み出し区間CCの間、第1のピクセル信号VPXAと第2のピクセル信号VPXBとして各々読み出されることができる。このとき、第1の電圧VFD1の電圧レベルの変化量ΔVFD1は、第2の電圧VFD2の電圧レベルの変化量ΔVFD2より大きいことができる。
【0099】
図11には、図10に示されたシングルローリング読み出し区間CCによるイメージセンシング装置100の動作を一例によって説明するためのタイミング図が示されている。図11には、図3及び図4に示された回路を備えるイメージセンシング装置100の動作を説明するためのタイミング図が示されていることに留意する。
【0100】
図11に示すように、オートゼロイング区間ZZの間、スイッチング回路SCは、第2の制御信号SW_Bに基づいて第2のピクセル信号VPXBを共通ノードCNに出力することができる。変換区間RRの間、スイッチング回路SCは、第1の制御信号SW_Aに基づいて第1のピクセル信号VPXAを共通ノードCNに出力することができる。共通ノードCNを介して生成されるピクセル信号VINは、オートゼロイング区間ZZの間、第2のピクセル信号VPXBに対応する電圧レベルを有することができ、変換区間RRの間、第1のピクセル信号VPXAに対応する電圧レベルを有することができる。これにより、測定信号VINNは、第2のサンプリング回路C1により、オートゼロイング区間ZZの間、予定された電圧VAZと第2のピクセル信号VPXBの電圧レベルとが適用された電圧レベル(例:VAZ-VPXB)を有することができ、変換区間RRの間、予定された電圧VAZと第2のピクセル信号VPXBの電圧レベルと第1のピクセル信号VPXAの電圧レベルとが適用された電圧レベル(例:VAZ-VPXB+VPXA)を有することができる。
【0101】
比較回路171は、変換区間RRの間、ランプ信号VREFPと測定信号VINNとを比較し、その比較結果、ランプ信号VREFPと測定信号VINNとが同じ電圧レベルを有する時点(VT2)に比較信号VOUTPを遷移(transition)することができる。
【0102】
カウント回路173は、比較信号VOUPとクロック信号CLKとに基づいて第1のピクセル信号VPXAと第2のピクセル信号VPXBとの間の電圧レベル差に対応するカウント信号を距離情報信号DOUTとして生成することができる。
【0103】
図12には、図10に示されたシングルローリング読み出し区間CCによるイメージセンシング装置100の動作を他の例によって説明するためのタイミング図が示されている。図12には、図5及び図6に示された回路を備えるイメージセンシング装置100の動作を説明するためのタイミング図が示されていることに留意する。
【0104】
図12に示すように、オートゼロイング区間ZZの間、第1のスイッチング回路SC0は、第2の制御信号SW0_Bに基づいて第2のピクセル信号VPXBを第1の共通ノードCN0に出力することができる。変換区間RRの間、第1のスイッチング回路SC0は、第1の制御信号SW0_Aに基づいて第1のピクセル信号VPXAを第1の共通ノードCN0に出力することができる。第1の共通ノードCN0を介して生成されるピクセル信号VIN<0>は、オートゼロイング区間ZZの間、第2のピクセル信号VPXBに対応する電圧レベルを有することができ、変換区間RRの間、第1のピクセル信号VPXAに対応する電圧レベルを有することができる。これにより、第1の測定信号VINNは、第2のサンプリング回路C1により、オートゼロイング区間ZZの間、予定された電圧VAZと第2のピクセル信号VPXBの電圧レベルとが適用された電圧レベル(例:VAZ-VPXB)を有することができ、変換区間RRの間、予定された電圧VAZと第2のピクセル信号VPXBの電圧レベルと第1のピクセル信号VPXAの電圧レベルとが適用された電圧レベル(例:VAZ-VPXB+VPXA)を有することができる。
【0105】
オートゼロイング区間ZZの間、第2のスイッチング回路SC1は、第3の制御信号SW1_Aに基づいて第1のピクセル信号VPXAを第2の共通ノードCN1に出力することができる。変換区間RRの間、第2のスイッチング回路SC1は、第4の制御信号SW1_Bに基づいて第2のピクセル信号VPXBを第2の共通ノードCN1に出力することができる。第2の共通ノードCN1を介して生成されるピクセル信号VIN<1>は、オートゼロイング区間ZZの間、第1のピクセル信号VPXAに対応する電圧レベルを有することができ、変換区間RRの間、第2のピクセル信号VPXBに対応する電圧レベルを有することができる。これにより、第2の測定信号VINPは、第3のサンプリング回路C2により、オートゼロイング区間ZZの間、予定された電圧VAZと第1のピクセル信号VPXAの電圧レベルとが適用された電圧レベル(例:VAZ-VPXA)を有することができ、変換区間RRの間、予定された電圧VAZと第1のピクセル信号VPXAの電圧レベルと第2のピクセル信号VPXBの電圧レベルとが適用された電圧レベル(例:VAZ-VPXA+VPXB)を有することができる。
【0106】
比較回路171は、変換区間RRの間、第1及び第2のランプ信号VREFP、VREFNと第1及び第2の測定信号VINN、VINPとを各々比較し、その比較結果、第1及び第2のランプ信号VREFP、VREFNと第1及び第2の測定信号VINN、VINPとが各々同じ電圧レベルを有する時点VT22に比較信号VOUTPを遷移(transition)することができる。
【0107】
カウント回路173は、比較信号VOUPとクロック信号CLKとに基づいて第1のピクセル信号VPXAと第2のピクセル信号VPXBとの間の電圧レベル差に対応するカウント信号を距離情報信号DOUTとして生成することができる。
【0108】
このような本発明の実施形態によれば、第1及び第2のピクセル信号を対象として1回のA/D変換動作を行うことができるという利点があり、前記第1及び第2のピクセル信号のレベル差に対応する距離情報信号を前記1回のA/D変換動作の結果として得ることができるという利点がある。さらに、前記1回のA/D変換動作の際、前記第1及び第2のピクセル信号のレベル差を利用することにより、前記第1及び第2のピクセル信号に各々反映された周辺光が相殺されるという利点がある。
【0109】
本発明の技術思想は、上記の実施形態によって具体的に記述されたが、以上で説明した実施形態は、その説明のためのものであり、その制限のためのものでないことに注意すべきである。また、本発明の技術分野の通常の専門家であれば、本発明の技術思想の範囲内で種々の置換、変形、及び変更により様々な実施形態が可能であることが理解できるであろう。
【符号の説明】
【0110】
100 イメージセンシング装置
110 光発信機
130 ローコントローラ
140 位相コントローラ
150 ピクセルアレイ
160 ランプ信号生成器
170 信号変換器
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12