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特開2022-169633完全フレーム通知および部分フレーム通知を用いた非同期フレーム更新の拡張
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022169633
(43)【公開日】2022-11-09
(54)【発明の名称】完全フレーム通知および部分フレーム通知を用いた非同期フレーム更新の拡張
(51)【国際特許分類】
   H04N 7/087 20060101AFI20221101BHJP
【FI】
H04N7/087
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022128103
(22)【出願日】2022-08-10
(62)【分割の表示】P 2018192901の分割
【原出願日】2018-10-11
(31)【優先権主張番号】15/858,025
(32)【優先日】2017-12-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】591003943
【氏名又は名称】インテル・コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】セー クワ
(72)【発明者】
【氏名】ナウシーン アンサリ
(57)【要約】      (修正有)
【課題】非同期フレーム更新のタイプおよび/または属性の通知を実施する装置及び方法を提供する。
【解決手段】さらなるフレーム更新、フレーム更新が完全フレーム更新であるか、部分フレーム更新であるかおよびフレーム更新の属性をパネルに通知するプラットフォームは、垂直帰線期間の間に選択されたシンボルを用いてコマンドをアサートまたはパネルに信号を送ることにより、垂直帰線期間の間にフレーム更新についての情報をパネルに通知する。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサと、
前記プロセッサに結合された送信機であって、前記送信機は、垂直帰線期間の間に、1または複数のシンボルをディスプレイパネルに送信し、前記1または複数のシンボルは、前記垂直帰線期間の後に送信されるフレーム更新が、完全フレームまたは部分フレームのいずれであるかを示す、送信機とを備える
装置。
【請求項2】
前記送信機は、前記垂直帰線期間の直後のフレーム更新期間に前記フレーム更新を更に送信する
請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記送信機は、後続の垂直帰線期間の持続期間を示す1または複数のシンボルを更に送信する
請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
前記送信機と前記ディスプレイパネルとの間のリンクは、前記後続の垂直帰線期間の少なくとも一部の間停止される
請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記後続の垂直帰線期間の前記持続期間は、前記ディスプレイパネルの最小リフレッシュレートに対応する
請求項3または4に記載の装置。
【請求項6】
前記後続の垂直帰線期間の前記持続期間は、前記ディスプレイパネルの最小リフレッシュレートでの垂直帰線期間の持続期間より長い
請求項3から5のいずれか一項に記載の装置。
【請求項7】
前記1または複数のシンボルをディスプレイパネルに送信することは、
第1のパケットを前記ディスプレイパネルに送信することであって、前記第1のパケットは、前記送信機が前記垂直帰線期間の後に前記フレーム更新を送信することを示す、送信することと、
前記第1のパケットとは異なる第2のパケットを前記ディスプレイパネルに送信することであって、前記第2のパケットは、前記フレーム更新が、完全フレームまたは部分フレームのいずれであるかを示す、送信することとを含む
請求項1から6のいずれか一項に記載の装置。
【請求項8】
前記1または複数のシンボルをディスプレイパネルに送信することは、パケットを前記ディスプレイパネルに送信することを含み、
前記パケットは、前記送信機が前記垂直帰線期間の後に前記フレーム更新を送信することを示し、かつ前記フレーム更新が、完全フレームまたは部分フレームのいずれであるかを示す
請求項1から7のいずれか一項に記載の装置。
【請求項9】
前記ディスプレイパネルをさらに備え、
前記ディスプレイパネルは、前記垂直帰線期間の間に、前記送信機から前記1または複数のシンボルを受信し、前記垂直帰線期間の後に、前記フレーム更新を受信する
請求項1から8のいずれか一項に記載の装置。
【請求項10】
前記送信機はさらに、1または複数の伸長垂直帰線期間の間に、1または複数の同期シンボルを送信する
請求項1から9のいずれか一項に記載の装置。
【請求項11】
プロセッサに結合された送信機が、垂直帰線期間の間に、1または複数のシンボルをディスプレイパネルに送信する段階を備え、
前記1または複数のシンボルは、前記垂直帰線期間の後に送信されるフレーム更新が、完全フレームまたは部分フレームのいずれであるかを示す
方法。
【請求項12】
前記送信機が、前記垂直帰線期間の直後のフレーム更新期間に前記フレーム更新を送信する段階を更に備える
請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記送信機が、後続の垂直帰線期間の持続期間を示す1または複数のシンボルを送信する段階を更に備える
請求項11または12に記載の方法。
【請求項14】
前記送信機と前記ディスプレイパネルとの間のリンクを前記後続の垂直帰線期間の少なくとも一部の間停止する段階を更に備える
請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記後続の垂直帰線期間の前記持続期間は、前記ディスプレイパネルの最小リフレッシュレートに対応する
請求項13または14に記載の方法。
【請求項16】
前記後続の垂直帰線期間の前記持続期間は、前記ディスプレイパネルの最小リフレッシュレートでの垂直帰線期間の持続期間より長い
請求項13から15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記1または複数のシンボルをディスプレイパネルに送信する段階は、
第1のパケットを前記ディスプレイパネルに送信する段階であって、前記第1のパケットは、前記送信機が前記垂直帰線期間の後に前記フレーム更新を送信することを示す、送信する段階と、
前記第1のパケットとは異なる第2のパケットを前記ディスプレイパネルに送信する段階であって、前記第2のパケットは、前記フレーム更新が、完全フレームまたは部分フレームのいずれであるかを示す、送信する段階とを含む
請求項11から16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記1または複数のシンボルをディスプレイパネルに送信する段階は、パケットを前記ディスプレイパネルに送信する段階を含み、
前記パケットは、前記送信機が前記垂直帰線期間の後に前記フレーム更新を送信することを示し、かつ前記フレーム更新が、完全フレームまたは部分フレームのいずれであるかを示す
請求項11から17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記ディスプレイパネルが、前記垂直帰線期間の間に、前記送信機から前記1または複数のシンボルを受信する段階と、
前記ディスプレイパネルが、前記垂直帰線期間の後に、前記フレーム更新を受信する段階とを更に備える
請求項11から18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記送信機が、1または複数の伸長垂直帰線期間の間に、1または複数の同期シンボルを送信する段階を更に備える
請求項11から19のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書に記載の実施形態は、概して、フレーム更新をディスプレイパネルへ送信することに関し、特に、更新についての情報をディスプレイパネルに提供することに関する。
【背景技術】
【0002】
ディスプレイパネルは、表示対象のピクセルデータのインジケーションを含む「フレーム」を画像ソースから受信する。典型的には、フレームは、ソースから周期的に通信され、その周期は、ディスプレイのリフレッシュレートと一致するものであり得る。フレームは、周期ごとには変化しないことがしばしばある。換言すると、ピクセルデータが数フレームに亘って静的である場合がある。そのような場合、ディスプレイパネルは、そのリフレッシュレートを低減することができ、および/または、フレームのコピーをキャッシュして、キャッシュしたフレームのコピーからディスプレイ素子をリフレッシュすることにより、セルフリフレッシュを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0003】
図1】ディスプレイシステムの一実施形態を示す。
【0004】
図2】第1の例示的な技法を示す。
【0005】
図3】第2の例示的な技法を示す。
【0006】
図4】第3の例示的な技法を示す。
【0007】
図5】第4の例示的な技法を示す。
【0008】
図6】第1の例示的な論理フローを示す。
【0009】
図7】第2の例示的な論理フローを示す。
【0010】
図8】記憶媒体の1つの実施形態を示す。
【0011】
図9】デバイスの1つの実施形態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本開示は、概して、完全フレーム更新と部分フレーム更新とを区別すること、および予期されるフレーム更新をパネルに通知することを対象とする。一般に、本開示は、フレーム更新のタイプをパネルに示すべく、垂直帰線期間の間においてコマンドを通信することを提供する。例えば、画像ソースは、垂直帰線期間の間において、完全フレーム更新または部分フレーム更新のいずれかがフレーム更新パイプラインにあるとのインジケーションをシンクへ送信し得る。いくつかの例によれば、フレーム更新が保留中である場合にそのような信号またはコマンドが送信され得る。これにより、垂直帰線期間において所定数のラインの後にそのようなコマンドがなければ、フレーム内容に変化がないと解釈されてよい。コマンドの受信、または(コマンドを受信しないことに基づく)保留中の更新がないとの推定のいずれかに基づいて、パネルは、(例えばセルフリフレッシュまたは電力ゲーティング素子等に関する)省電力技法を実装してよい。
【0013】
適応的フレーム更新に対する従来の解決手段は、部分フレーム更新を提供するものではない。さらに、従来の解決手段は、更新および/または更新タイプをパネルに通知することを提供するものではない。完全フレーム更新と部分フレーム更新との区別は、いくつかの利点を提供し得ることに留意されたい。例えば、部分フレーム更新の場合、パネルは、部分的更新により生じる視覚的なティアリングを抑制するよう、当該フレーム更新に対して完全フレーム更新とは異なる扱いをしてよい。別の例として、パネルは、(例えば、パネルの再開レイテンシに基づく)様々な電力管理動作を提供してよい。さらに、パネルは、更新の通知に基づいてディスプレイを起動および/または暖機運転してよい。フレーム更新のタイプおよび/またはフレーム更新についての情報のディスプレイパネルに対する通知を提供するためのシステム、ディスプレイパネルおよびソース回路、ならびに技法を、本明細書において提供する。
【0014】
様々な実施形態は、1または複数の要素を含んでよい。要素は、特定の動作を行うよう構成された任意の構造を含んでよい。各要素は、所与の一群の設計パラメータまたは性能制約に応じて、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの任意の組み合わせとして実装されてよい。例として特定のトポロジーにおける限定された数の要素を有する実施形態を説明する場合があるが、当該実施形態は、所与の実装に応じて代替的なトポロジーにおける要素を含んでよい。留意に値することとして、「1つの実施形態」または「一実施形態」という言及はいずれも、当該実施形態に関して説明される特徴、構造、または特性が少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。本明細書の様々な箇所における、「1つの実施形態において」、「いくつかの実施形態において」、および「様々な実施形態において」といった文言の記載は、必ずしもその全てが同じ実施形態を指すものではない。
【0015】
図1は、本開示の少なくとも1つの実施形態に従って構成されたディスプレイシステム100を示す。図示のとおり、ディスプレイシステム100は、ディスプレイインターフェース16により結合されたプラットフォーム10およびパネル18を含む。一般に、プラットフォーム10は、パネル18による表示対象の画像を生成するよう構成された任意のプラットフォームを含み得る。例えば、プラットフォーム10は、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ウルトラブック、セルラー電話、または任意のプロセッサベースのデバイスに内蔵される、その一部をなす、またはこれを含むものであり得る。一般に、パネル18は、発光ダイオード(LED)ディスプレイ、有機LED(OLED)ディスプレイ、または液晶ディスプレイ(LCD)等のような種々のディスプレイのいずれかに内蔵される、その一部をなす、またはこれを含むものであり得る。ディスプレイインターフェース16は、例えば、ディスプレイポートインターフェース、組み込みディスプレイポート(embedded display port)インターフェース、または高精細度マルチメディアインターフェース(HDMI(登録商標))等のような種々のディスプレイインターフェースのいずれかであってよい。
【0016】
プラットフォーム10は、従来のプロセッサ、グラフィクス処理ユニット(GPU)または従来のプロセッサとGPUとの組み合わせであり得る処理ユニット12を有してよい。プラットフォーム10は、送信機14をさらに含む。プロセッサ12および送信機14は、ディスプレイエンジンを構成してよい。プラットフォーム10は、ディスプレイシステムデバイス(例えば、携帯電話、ラップトップ、ポータブルメディアデバイス等)に内蔵され得るようなシステムオンチップ(SoC)として提供されてよい。一般に、プラットフォーム10は、パネル18による表示対象の画像を、ディスプレイインターフェース16を介して送信する。例えば、プラットフォーム10は、送信機14およびディスプレイインターフェース16を介して、GPU12により生成されるピクセルデータ(例えば、色、位置等)のインジケーションを含む情報要素をパネル18へ送信し得る。そのような情報要素(または「フレーム」)は、多くの場合、パネル18のフレームレートに対応する間隔で送信される。これについて、以下でさらに詳細に説明する。
【0017】
パネル18は、受信機20、パネルレジスタ22、パネルバッファ24、タイマ26、ディスプレイコントローラ28およびディスプレイ素子30を含んでよい。一般に、パネル18は、ディスプレイインターフェース16を介して受信機20においてフレームを(例えばプラットフォームから)受信し得る。受信機20は、フレームをディスプレイコントローラ28に提供し得、するとディスプレイコントローラ28がフレームをディスプレイ素子28上での表示対象として提供する。受信機20および/またはディスプレイ素子は、パネル18の設定(例えばリフレッシュレート等)のインジケーションを格納し得るパネルレジスタ22へのアクセスを有してよい。タイマ24は、受信機20および/またはディスプレイコントローラ28に結合され得、フレームリフレッシュ間隔の終了、または、例えばパネル18がセルフリフレッシュモード(パネルセルフリフレッシュ(PSR)と称されることがある)で動作している場合に、電力を節約するべくディスプレイインターフェース16のリンクが遮断される期間の終了を提供するよう動作し得る。
【0018】
パネルバッファ24は、ディスプレイインターフェース16を介して受信されるフレームのためのメモリストレージを提供する。ディスプレイコントローラ28は、PSRの期間の間にパネルの部分(例えば受信機等)を遮断するよう動作し得、パネルバッファ24に格納されたフレームのインジケーションからディスプレイ素子をリフレッシュし得る。
【0019】
動作中、(例えば、表示対象の画像に対応する)フレームは、(典型的にはパネル18のリフレッシュレートに対応する)様々な間隔でプラットフォーム10によりパネル18へ送信される。各フレーム間には、垂直帰線期間(VBIまたはVBLANK)と称される空き間隔が配される。より詳細には、VBIは、フレームまたはフィールドの最終ラインの終点と、次のフレームまたはフィールドの最初のラインの始点との間の期間である。
【0020】
本開示は、プラットフォーム10がVBIの間において今後のフレーム更新に関する情報をパネル18へ通信し得ることを提供する。例えば、動作中、送信機14は、完全フレーム更新がパイプラインにあること、または部分フレーム更新がパイプラインにあることのいずれかを示す情報を、受信機20へ送信してよい。さらに、プラットフォーム10は、更新対象の完全フレームの数、または部分フレーム更新の更新ブロックの数を示す情報および各ブロックについての情報(例えば始点ピクセルおよび終点ピクセル等)を、パネル18へ送信してよい。いくつかの例によれば、プラットフォーム10は、例えばセルフリフレッシュの期間の間におけるタイミングの不整合により生じるティアリングを抑制する等の目的で、プラットフォーム10とパネル18との間のタイミングを同期させるべく、(例えば、フレーム更新が保留中でない期間の間に)同期フレームが送信されるべきであるとのインジケーションをパネル18へ送信してよい。
【0021】
図2図5は、それぞれ例示的な技法200から500を図示し、ここでシンクは、今後のフレーム更新をソースに通知、および/またはパネル同期を協調し得る。これらの図は各々、様々な符号を各々が有するいくつかのフレーム220を図示する。例えば、フレームには、「フレームN」または「部分フレームN」等の符号が付される場合がある。フレームに同じ識別の符号(例えば「フレームN+1」)が付されている場合、これは、それらのフレームが、タイムスタンプは異なり得るものの、ピクセル内容に関しては同一であることを示す。加えて、フレームにアポストロフィ付きの符号が付されている場合、これはそのフレームが部分的更新であることを示す。一般に、各フレームはVBI210に挟まれる。
【0022】
これらの図においては、限定された数および配置のフレームが図示されていることを理解されたい。ただし、これらの技法は、本開示の適用範囲を逸脱することなく、図示するものとは異なる数および/または構成のフレームによっても実装され得る。
【0023】
これらの図は、図1のシステム100に関して図示および説明されていることに留意されたい。より具体的には、これらの図は、シンク(例えばプラットフォーム10)とソース(例えばパネル18)との間における動作およびインタラクションを説明するものである。ただし、これらの技法は、図1に図示するものとは異なるシンクおよびソースによって実装されてもよい。
【0024】
図2および技法200をより具体的に参照する。技法200は、電力管理機能を容易にするべく、伸長VBI211を提供するよう実装されてよい。例えば、シンクとソースとの間のリンク(例えばリンク16)は、伸長VBI211の間において停止されてよい。伸長VBIを提供するにあたり、プラットフォーム10は、次のVBIが伸長VBI211であることをソースに示すべく、予め選択されたホールド時間230(例えば2~8ライン)を伴ってフレーム220(例えばフレームN)を送信してよい。いくつかの例によれば、伸長VBI211は、パネル18の最低リフレッシュレートに対応するものであり得る。他の例において、伸長VBI211は、パネル18の最低リフレッシュレートよりも長くてよく、パネル18は、伸長VBI211の間に(例えばパネルバッファ24等から)セルフリフレッシュを行ってよい。いくつかの例によれば、プラットフォーム10は、伸長VBI211の持続期間を示すように選択されたホールド時間を伴ってフレーム220をパネル18へ送信し得る。
【0025】
伸長VBI211の終点において、リンク16は、再び起動および同期240され得る。例えば、リンク16は、ファストリンクトレーニング(FLT)法等に基づいて同期され得る。伸長VBI211に続くVBI210の間において、ソースは、続くフレーム更新についての情報(例えば、更新のタイプ、または更新の詳細等)をシンクに示し得る。例えば、プラットフォーム10は、フレーム220(例えばフレームN+1)が完全フレーム更新であることをパネル18に通知し得る。
【0026】
具体例として、プラットフォーム10は、リンク16内の既存の構成チャネルを介してフレーム更新に関する情報をパネル18に示し得る。例えば、ディスプレイポートリンクは、フレーム更新が完全フレーム更新であることをパネル18に(例えば、制御信号を介して、情報要素を介して、または選択された1または複数のシンボルを介して等)示すのにプラットフォーム10が用い得るAUXチャネルを含む。さらに、プラットフォーム10は、連続する完全フレーム更新の数(例えば、2、3、4等)をパネル18に示してよい。これにより、パネル18は、プラットフォーム10により示された連続する完全フレーム更新の数に基づいて、電力管理機能を協調および/またはスケジューリングしてよい。
【0027】
例えば、図3は、2つの連続する完全フレーム更新が保留中であることをプラットフォーム10がパネル18に示す技法300を図示する。これにより、パネル18は、伸長VBI211の間に、リンク16および/または他の関連するパネル素子の遮断をスケジューリングし得る。具体的には、この図は、通常のフレームスケジュールに対応するフレーム220およびVBI211を図示する。フレーム220(例えばフレームN)は、伸長VBI211がフレーム220に続くことを示すよう、または当該フレームに続くフレーム更新がないことを示すよう、選択的な数のホールドライン230と共にパネル18へ送信されてよい。ソースとシンクとの間のリンク(例えばリンク16)は、伸長VBI211の始点で遮断されてよく、伸長VBI211の終点で(例えばFLT240を伴って等)再び立ち上げられてよい。
【0028】
プラットフォーム10は、フレーム更新に先立つVBI210(例えば、フレームN+1更新に先立つVBI210等)の間において、フレーム更新のタイプ(例えば、完全フレーム更新)および連続するフレーム更新の数をパネル18に通知してよい。例えば、プラットフォーム10は、VBI210の間において、選択されたシンボルまたはコマンドをインバンドで送信することにより、フレーム更新のタイプおよび数をパネル18に通知し得る。
【0029】
図4および技法400をより具体的に参照する。ここでプラットフォーム10は、部分フレーム更新が保留中であることをパネル18に示す。例えば、「フレームN'」は、「フレームN」に対する部分的更新である。フレームバッファが配されたパネルは、フレームに対する部分的更新を提供してよいことに留意されたい。例えば、パネル18は、パネルバッファ24にフレームnを格納してよい。プラットフォーム10は、パネル18に対する部分的更新(例えばフレームn')、およびそれに応じて更新されるパネルバッファ24に格納されたフレームの内容(例えばピクセル)を送信し得る。パネル18は、部分的更新および/または部分的更新の詳細(例えば、更新ブロックの数、各ブロックの開始点ピクセルおよび終点ピクセル等)についてのプラットフォーム10からの通知に基づいて、電力管理機能をスケジューリングし得る。例えば、プラットフォームは、部分的更新の通知に基づいて、早まってパネル素子の電力ゲーティングを行うことを避けることができる。
【0030】
この図は、前出の図と同様に、通常のフレームスケジュールに対応するフレーム220およびVBI211を図示する。フレーム220(例えばフレームN)は、伸長VBI211がフレーム220に続くことを示すよう、またはフレーム200に続くフレーム更新がないことを示すよう、選択的な数のホールドライン230と共にプラットフォーム10によりパネル18へ送信されてよい。ソースとシンクとの間のリンク(例えばリンク16)は、伸長VBI211の始点で遮断されてよく、伸長VBI211の終点で(例えばFLT240を伴って等)再び立ち上げられてよい。
【0031】
プラットフォーム10は、部分的更新の前のVBI210の間において、フレーム更新のタイプ(例えば部分フレーム更新)およびフレーム更新についての情報(例えば、更新ブロックの数、各ブロックの開始点ピクセルおよび終点ピクセル等)をパネル18に通知してよい。例えば、プラットフォーム10は、VBI210の間において、選択されたシンボルまたはコマンド250をインバンドで送信することにより、部分的更新(例えばフレームn')をパネル18に通知し得る。
【0032】
プラットフォームは、次いで、プラットフォームとパネルとの間のリンクを介して部分フレーム更新に関連するデータをパネルへ送信し得る。例えば、プラットフォーム10は、リンク16を介して部分フレーム更新ブロック270をパネル18へ送信し得る。
【0033】
動作中、プラットフォーム10とパネル18との間のタイミングが不整合になる場合がある。例えば、伸長VBI211の間において、パネル18は、プラットフォーム10とは独立のタイミングで(例えばタイマ26に基づいて等)動作し得る。これにより、プラットフォーム10のタイミングとパネル18のタイミングとの間のずれに起因して、視覚的なアーチファクト(例えばティアリング等)が現れる場合がある。本開示は、そのような視認可能なアーチファクトが入ることを抑制するべく、プラットフォーム10とパネル18との間の周期的な同期を提供する。従来、プラットフォーム10およびパネル18は、フレーム更新のない期間の間に繰り返し起動して、繰り返しのフレームを送信することで、同期を維持していた。本開示は、同期を維持するべく、同期シンボルおよび/または同期データをプラットフォームからパネルへ送信することを提供する。本開示は、プラットフォーム10が、VBI210の間にインジケーション250に基づいて同期データがVBI210に続くことをパネル18に通知し得ることを提供する。これにより、プラットフォームおよびパネルは、同期を維持するのにプラットフォーム10およびパネル18内のフレーム生成・復号回路全体を利用する必要がなくなることで、省電力機能の少なくとも一部を保ち得る。
【0034】
例えば、図5は、同期シンボルが伝送されることをプラットフォーム10がパネル18に示す技法500を図示する。具体的には、プラットフォーム10は、VBI210の後に同期シンボル260が伝送されることを、VBI210の間にコマンドまたはシンボル250のアサーションを介して示し得る。これにより、プラットフォーム10およびパネル18は、同期シンボル260に基づいて互いのタイミングを同期し得る。いくつかの例において、同期シンボル260は、プラットフォーム10とパネル18との間のタイミング同期を提供するための既知の構成で伝送される選択されたシンボルであり得る。いくつかの例において、同期シンボル260は、プラットフォーム10とパネル18との間のタイミング同期を提供するよう伝送されるダミーデータであり得る。同期シンボルは、フレーム220またはフレーム220により示されるデータとの関係または関連を有しなくてよいが、その代わりに、フレーム220からの画像データの符号化および符号化を必要とすることなくタイミング同期を提供するべく伝送されることに留意されたい。
【0035】
図6は、フレーム更新のタイプおよび/またはフレーム更新に関連する情報のインジケーションを通信するための論理フロー600を示す。論理フロー600は、例えばパネル18に結合されたプラットフォーム10などの、パネルに結合されたプラットフォームによって実装され得る。論理フロー600は、判断ブロック605から開始し得る。判断ブロック650「フレーム更新が利用可能か?」において、プラットフォームは、フレーム更新が利用可能であるかを決定し得る。例えば、プラットフォーム10は、更新フレーム220がパネル18へ伝送可能であるかを決定し得る。論理フロー600は、判断ブロック605から、ブロック610またはブロック620のいずれかへ続き得る。例えば、論理フロー600は、利用可能な新たなフレーム更新がないとの決定に基づいて、判断ブロック605からブロック610へ続き得る。反対に、論理フロー600は、フレーム更新がパネルへ伝送可能であるとの決定に基づいて、判断ブロック605からブロック620へ続き得る。
【0036】
ブロック610「伸長VBIを継続」において、プラットフォームは、伸長VBIを継続し得る。例えば、プラットフォーム10は、リンク16をアクティブ化しないことによって伸長VBI211を継続し得る。ブロック620「リンクがアクティブであることを確認」において、プラットフォームは、プラットフォームとパネルとの間のリンクがアクティブであることを確認し得る。例えば、プラットフォーム10は、リンク16がアクティブであることを確認し得る。いくつかの例において、ブロック620において、プラットフォーム10は、FLT手順を介してリンク16をアクティブ化し得る。
【0037】
ブロック620から判断ブロック615「更新が完全フレーム更新であるか?」へ続くと、プラットフォームは、更新が完全フレーム更新であるか(または部分フレーム更新であるか)を決定し得る。例えば、プラットフォーム10は、フレーム220が前のフレームに対する完全な更新(例えばフレームn+1等)であるか、または前のフレームに対する部分的更新(例えばフレームn'等)であるかを決定し得る。論理フロー600は、判断ブロック615から、ブロック630またはブロック650のいずれかへ続き得る。例えば、論理フロー600は、フレーム更新が完全フレーム更新であるとの決定に基づいて、判断ブロック615からブロック630へ続き得る。反対に、論理フロー600は、フレーム更新が完全フレーム更新でないとの決定に基づいて、判断ブロック615からブロック650へ続き得る。
【0038】
ブロック630「次のVBIの間に完全フレーム更新を示す」において、プラットフォームは、次の更新が完全フレーム更新であることをパネルに示し得る。例えば、プラットフォーム10は、フレーム更新が完全フレーム更新であることを、(例えばシンボル250を用いて等)VBI210の間にパネル18に示し得る。ブロック640「リンクを介して完全フレームをパネルへ伝送」へ続くと、プラットフォームは、プラットフォームとパネルとの間のリンクを介して完全フレーム更新をパネルへ伝送し得る。例えば、プラットフォーム10は、リンク16を介して完全フレーム更新220をパネル18へ伝送し得る。
【0039】
ブロック650「次のVBIの間に部分フレーム更新を示す」において、プラットフォームは、次の更新が部分フレーム更新であることをパネルに示し得る。例えば、プラットフォーム10は、フレーム更新が部分フレーム更新であることを、(例えばシンボル250を用いて等)VBI210の間にパネル18に示し得る。ブロック660「リンクを介して部分フレームデータをパネルへ伝送」へ続くと、プラットフォームは、プラットフォームとパネルとの間のリンクを介して部分フレーム更新に関連するデータをパネルへ伝送し得る。例えば、プラットフォーム10は、リンク16を介して部分フレーム更新ブロック270をパネル18へ伝送し得る。
【0040】
図7は、フレーム更新のタイプおよび/またはフレーム更新に関連する情報のインジケーションを受信するための論理フロー700を示す。論理フロー700は、例えばプラットフォーム10に結合されたパネル18などの、プラットフォームに結合されたパネルによって実装され得る。論理フロー700は、ブロック710「VBIの間にフレーム更新のインジケーションをプラットフォームから受信」から開始し得、パネルは、VBIの間にフレーム更新のインジケーションをプラットフォームから受信し得る。例えば、パネル18は、VBI210の間にフレーム更新のインジケーション250をプラットフォーム10から受信し得る。判断ブロック715へ続く。判断ブロック715「完全フレーム更新が示されたか?」において、パネルは、完全フレーム更新(または部分フレーム更新)が示されたかを決定し得る。例えば、パネル18は、フレーム更新220が前のフレームに対する完全な更新(例えばフレームn+1等)であること、または前のフレームに対する部分的更新(例えばフレームn'等)であることのどちらをプラットフォーム10が(例えばシンボル250を介して等)示したかを決定し得る。論理フロー700は、判断ブロック715から、ブロック720または判断ブロック725のいずれかへ続き得る。例えば、論理フロー700は、フレーム更新が完全フレーム更新でないとのインジケーションに基づいて、判断ブロック715からブロック720へ続き得る。反対に、論理フロー700は、フレーム更新が完全フレーム更新であるとのインジケーションに基づいて、判断ブロック715から判断ブロック725へ続き得る。
【0041】
ブロック720「部分フレーム更新ブロックの数を決定」において、パネルは、部分フレーム更新ブロックの数を決定し得る。例えば、パネル18は、インジケーション250から部分フレーム更新ブロック270の数を決定し得る。ブロック730「部分フレーム更新ブロックを受信」へ続くと、パネルは、部分フレーム更新ブロックをプラットフォームから受信し得る。例えば、パネル18は、部分フレーム更新が示されたVBI210の後に、部分フレーム更新ブロック270を受信し得る。ブロック740「部分フレーム更新ブロックに基づいてフレームデータを更新」へ続くと、パネルは、部分フレーム更新ブロックに基づいて更新を行い得る。例えば、パネルは、部分フレーム更新ブロックおよび/またはキャッシュされたフレームデータに基づいて表示画像をリフレッシュし得る。例えば、部分的更新および完全フレームキャッシュに基づいて、完全な画像がリフレッシュされ得る。いくつかの例において、パネル18は、キャッシュされたフレームの部分を部分フレーム更新データで置き換え得る。
【0042】
判断ブロック725「完全フレーム更新の数が示されたか?」において、パネルは、いくつかの完全フレーム更新がプラットフォームによって示されたかを決定し得る。例えば、パネル18は、いくつの完全フレーム更新が準備されているかをプラットフォーム10が(例えば250において)示したかを決定し得る。論理フロー700は、判断ブロック725から、ブロック750またはブロック760のいずれかへ続き得る。例えば、論理フロー700は、複数の完全フレーム更新が利用可能であるとのインジケーションに基づいて、判断ブロック725からブロック750へ続き得る。反対に、論理フロー700は、複数の完全フレーム更新のインジケーションがないことに基づいて、判断ブロック725から判断ブロック760へ続き得る。
【0043】
ブロック750「示された完全フレーム更新の数に基づいて電力管理機能をスケジューリング」において、パネルは、VBI210においてプラットフォームにより示される完全フレーム更新の数に基づいて、電力管理ファンクション(例えば、電力ゲーティング素子、セルフリフレッシュ等)をスケジューリングし得る。論理フロー700は、ブロック750からブロック760へ続き得る。ブロック760「完全フレーム更新を受信」において、パネルは、完全フレーム更新をプラットフォームから受信し得る。例えば、パネル18は、リンク16を介して完全フレーム更新220をプラットフォーム10から受信し得る。
【0044】
図8は、記憶媒体2000の一実施形態を示す。記憶媒体2000は、製造品(article of manufacture)を含んでよい。いくつかの例において、記憶媒体2000は、光ストレージ、磁気ストレージまたは半導体ストレージなどの、任意の非一時的コンピュータ可読媒体または機械可読媒体を含んでよい。記憶媒体2000は、様々なタイプのコンピュータ実行可能命令(例えば2002)を格納してよい。記憶媒体2000は、技法200を実装するための様々なタイプのコンピュータ実行可能命令を格納してよい。記憶媒体2000は、技法300を実装するための様々なタイプのコンピュータ実行可能命令を格納してよい。記憶媒体2000は、技法400を実装するための様々なタイプのコンピュータ実行可能命令を格納してよい。記憶媒体2000は、技法500を実装するための様々なタイプのコンピュータ実行可能命令を格納してよい。記憶媒体2000は、論理フロー600を実装するための様々なタイプのコンピュータ実行可能命令を格納してよい。記憶媒体2000は、論理フロー700を実装するための様々なタイプのコンピュータ実行可能命令を格納してよい。
【0045】
コンピュータ可読または機械可読記憶媒体の例は、揮発性メモリまたは不揮発性メモリ、取り外し可能または取り外し不可能メモリ、消去可能または消去不可能メモリ、および書き込み可能または再書き込み可能メモリ等を含む、電子データを格納可能な任意の有形の媒体を含んでよい。コンピュータ実行可能命令の例は、ソースコード、コンパイラ型コード、インタプリタ型コード、実行可能コード、静的コード、動的コード、オブジェクト指向コード、および視覚的コード等のような任意の適したタイプのコードを含んでよい。これらの例は、この文脈に限定されるものではない。
【0046】
図9は、例示的なシステムの実施形態の図であり、様々な要素を含み得るプラットフォーム3000を図示する。例として、この図は、プラットフォーム(システム)3000が、プロセッサ/グラフィクスコア3002、チップセット3004、入出力(I/O)デバイス3006、ランダムアクセスメモリ(RAM)(ダイナミックRAM(DRAM)など)3008、およびリードオンリメモリ(ROM)3010、パネル3020(例えばパネル18等)ならびに様々な他のプラットフォームコンポーネント3014(例えば、ファン、クロスフローブロワ、ヒートシンク、DTMシステム、冷却システム、筐体、および通気孔等)を含んでよいことを図示する。システム3000はまた、無線通信チップ3016およびグラフィクスデバイス3018を含んでよい。ただし、実施形態はこれらの要素に限定されるものではない。
【0047】
図示のとおり、I/Oデバイス3006、RAM3008、ROM3010は、チップセット3004を通してプロセッサ3002に結合される。チップセット3004は、バス3012によりプロセッサ3002に結合されてよい。したがって、バス3012は複数のラインを含んでよい。
【0048】
プロセッサ3002は、1または複数のプロセッサコアを含む中央処理ユニットであってよく、任意の数のプロセッサコアを有する任意の数のプロセッサを含んでよい。プロセッサ3002は、例えば、CPU、マルチ処理ユニット、縮小命令セットコンピュータ(RISC)、パイプラインを有するプロセッサ、複合命令セットコンピュータ(CISC)、およびデジタルシグナルプロセッサ(DSP)等のような任意のタイプの処理ユニットを含んでよい。いくつかの実施形態において、プロセッサ3002は、別個の集積回路チップ上に配置された複数の別個のプロセッサであってよい。いくつかの実施形態において、プロセッサ3002は内蔵グラフィクスを有するプロセッサであってよいが、他の実施形態においては、プロセッサ3002は1または複数のグラフィクスコアであってよい。
【0049】
いくつかの実施形態は、その派生語も併せ、「1つの実施形態」または「一実施形態」といった表現を用いて説明される場合がある。これらの用語は、その実施形態に関して説明される特徴、構造または特性が少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。本明細書の様々な箇所における、「1つの実施形態において」という文言の記載は、必ずしもその全てが同じ実施形態を指すものではない。さらに、いくつかの実施形態は、その派生語も併せ、「結合される」および「接続される」といった表現を用いて説明される場合がある。これらの用語は、必ずしも互いに同義語であることを意図するものではない。例えば、いくつかの実施形態は、2つ以上の要素が互いと直接に物理的または電気的に接触することを示すものとして、「接続される」および/または「結合される」といった用語を用いて説明されてよい。ただし、「結合される」という用語は、2つ以上の要素が互いと直接接触しないものの、互いと協働または相互作用はすることを意味してもよい。さらに、異なる実施形態に属する態様または要素が組み合わされてよい。
【0050】
本開示の要約は、読者が技術的開示の本質を速やかに把握できるように提供されていることを協調する。これは、特許請求の範囲の適用範囲または意味についての解釈または限定には用いられないという理解のもとで提出されるものである。加えて、上述の詳細な説明において、本開示を簡素化する目的で、様々な特徴が1つの実施形態にグループ化されている。この開示方法は、特許請求の対象となる実施形態が、各請求項に明記されるものよりも多くの特徴を要求するとの意図を反映するものとして解釈されるべきではない。むしろ、以下の特許請求の範囲が反映するとおり、発明の対象は、1つの開示される実施形態の全ての特徴よりも少ない特徴で成立する。よって、ここに以下の特許請求の範囲を、各請求項が別個の実施形態として独立したものとして、詳細な説明に組み込む。添付の特許請求の範囲において、「including」および「in which」といった用語を、それぞれ「comprising」および「wherein」といった各用語に相当する平易な英語(Plain-English)として用いる。また、「第1」、「第2」、および「第3」等の用語は、単に標示として用いられており、それらの対象に数値的な要件を課すことを意図するものではない。
【0051】
上記の内容は、開示されるアーキテクチャの例を含む。当然ながら、構成要素および/または方法論のすべての考えられ得る組み合わせを説明することは不可能であるが、当業者であれば、多数のさらなる組み合わせおよび変形が可能であることを認識し得る。したがって、この新規なアーキテクチャは、添付の特許請求の範囲の主旨および適用範囲に属するそのようなあらゆる変更、修正およびバリエーションを包含することが意図されている。ここで、詳細な開示は、さらなる実施形態に関連する例の提供に移る。以下に提供する例は、限定を意図するものではない。
【0052】
例1。ディスプレイインターコネクトを介してフレーム更新をパネルへ送信する送信機と、上記送信機に結合されたプロセッサであって、上記プロセッサは、上記送信機に、情報要素を垂直帰線期間(VBI)の間に上記パネルへ送信させ、上記情報要素は、フレーム更新のインジケーションを含む、プロセッサとを備える、装置。
【0053】
例2。上記プロセッサは、上記フレーム更新が完全フレーム更新であるか部分フレーム更新であるかを決定する、例1に記載の装置。
【0054】
例3。上記プロセッサは、上記フレーム更新が完全フレーム更新であるとの決定に基づいて、上記送信機に、上記フレーム更新が完全フレーム更新であるとのインジケーションを含む上記情報要素を上記VBIの間に送信させる、例2に記載の装置。
【0055】
例4。上記プロセッサは、完全フレーム更新の数を決定する、例3に記載の装置。
【0056】
例5。上記プロセッサは、上記送信機に、上記決定された完全フレーム更新の数のインジケーションを含む上記情報要素を上記VBIの間に送信させる、例4に記載の装置。
【0057】
例6。上記プロセッサは、上記フレーム更新が部分フレーム更新であるとの決定に基づいて、上記送信機に、上記フレーム更新が部分フレーム更新であるとのインジケーションを含む上記情報要素を上記VBIの間に送信させる、例2に記載の装置。
【0058】
例7。上記プロセッサは、上記送信機に、上記部分フレーム更新の属性のインジケーションを含む上記情報要素を上記VBIの間に送信させる、例6に記載の装置。
【0059】
例8。上記属性は、部分フレーム更新ブロックの数、または上記部分フレーム更新の開始点ピクセルおよび終点ピクセルのうち少なくとも1つを含む、例7に記載の装置。
【0060】
例9。上記送信機に結合されたディスプレイインターフェースを備え、上記ディスプレイインターフェースは、上記ディスプレイインターコネクトに結合する、例1に記載の装置。
【0061】
例10。上記ディスプレイインターフェースは、ディスプレイポートインターフェースまたは組み込みディスプレイポートインターフェースを含む、例9に記載の装置。
【0062】
例11。フレーム更新のインジケーションを含む情報要素を、画像ソースから画像シンクへ垂直帰線期間(VBI)の間に送信する段階と、上記フレーム更新を上記画像ソースから上記画像シンクへ送信する段階とを備える、方法。
【0063】
例12。上記フレーム更新が完全フレーム更新であるか部分フレーム更新であるかを決定する段階を備える、例11に記載の方法。
【0064】
例13。上記フレーム更新が完全フレーム更新であるとの決定に基づいて、上記フレーム更新が完全フレーム更新であるとのインジケーションを含む上記情報要素を上記VBIの間に送信する段階を備える、例12に記載の方法。
【0065】
例14。 完全フレーム更新の数を決定する段階を備える、例13に記載の方法。
【0066】
例15。上記決定された完全フレーム更新の数のインジケーションを含む上記情報要素を上記VBIの間に送信する段階を備える、例14に記載の方法。
【0067】
例16。上記フレーム更新が部分フレーム更新であるとの決定に基づいて、上記フレーム更新が部分フレーム更新であるとのインジケーションを含む上記情報要素を上記VBIの間に送信する段階を備える、例12に記載の方法。
【0068】
例17。上記部分フレーム更新の属性のインジケーションを含む上記情報要素を上記VBIの間に送信する段階を備える、例12に記載の方法。
【0069】
例18。上記属性は、部分フレーム更新ブロックの数、または上記部分フレーム更新の開始点ピクセルおよび終点ピクセルのうち少なくとも1つを含む、例17に記載の方法。
【0070】
例19。命令を備える少なくとも1つの機械可読記憶媒体であって、上記命令は、ディスプレイインターコネクトを介してパネルに結合されたプラットフォームにおけるプロセッサにより実行されると、上記プロセッサに、上記パネルへの情報要素を、上記ディスプレイインターコネクトを介して上記パネルへ垂直帰線期間(VBI)の間に送信することであって、上記情報要素は、フレーム更新のインジケーションを含む、ことと、上記フレーム更新を、上記ディスプレイインターコネクトを介して上記パネルへ送信することとを行わせる、少なくとも1つの機械可読記憶媒体。
【0071】
例20。上記プロセッサに、上記フレーム更新が完全フレーム更新であるか部分フレーム更新であるかを決定することをさらに行わせる命令を備える、例19に記載の少なくとも1つの機械可読記憶媒体。
【0072】
例21。上記プロセッサに、上記フレーム更新が完全フレーム更新であるとの決定に基づいて、完全フレーム更新の数を決定することと、上記フレーム更新が完全フレーム更新であるとのインジケーションおよび上記決定された完全フレーム更新の数のインジケーションを含む上記情報要素を上記VBIの間に送信することとをさらに行わせる命令を備える、例20に記載の少なくとも1つの機械可読記憶媒体。
【0073】
例22。上記プロセッサに、上記フレーム更新が部分フレーム更新であるとの決定に基づいて、上記フレーム更新が部分フレーム更新であるとのインジケーションを含む上記情報要素を上記VBIの間に送信することをさらに行わせる命令を備える、例20に記載の少なくとも1つの機械可読記憶媒体。
【0074】
例23。上記プロセッサに、上記部分フレーム更新の属性のインジケーションを含む上記情報要素を上記VBIの間に送信することをさらに行わせる命令を備える、例22に記載の少なくとも1つの機械可読記憶媒体。
【0075】
例24。上記属性は、部分フレーム更新ブロックの数、または上記部分フレーム更新の開始点ピクセルおよび終点ピクセルのうち少なくとも1つを含む、例23に記載の少なくとも1つの機械可読記憶媒体。
【0076】
例25。上記ディスプレイインターフェースは、ディスプレイポートインターフェースまたは組み込みディスプレイポートインターフェースを含む、例19に記載の少なくとも1つの機械可読記憶媒体。
【0077】
例26。フレーム更新のインジケーションを含む情報要素を、画像ソースから画像シンクへ垂直帰線期間(VBI)の間に送信するための手段と、上記フレーム更新を上記画像ソースから上記画像シンクへ送信するための手段とを備える、装置。
【0078】
例27。上記フレーム更新が完全フレーム更新であるか部分フレーム更新であるかを決定するための手段を備える、例26に記載の装置。
【0079】
例28。上記フレーム更新が完全フレーム更新であるとの決定に基づいて、上記フレーム更新が完全フレーム更新であるとのインジケーションを含む上記情報要素を上記VBIの間に送信するための手段を備える、例27に記載の装置。
【0080】
例29。完全フレーム更新の数を決定するための手段を備える、例28に記載の装置。
【0081】
例30。上記決定された完全フレーム更新の数のインジケーションを含む上記情報要素を上記VBIの間に送信するための手段を備える、例29に記載の装置。
【0082】
例31。上記フレーム更新が部分フレーム更新であるとの決定に基づいて、上記フレーム更新が部分フレーム更新であるとのインジケーションを含む上記情報要素を上記VBIの間に送信するための手段を備える、例27に記載の装置。
【0083】
例32。上記部分フレーム更新の属性のインジケーションを含む上記情報要素を上記VBIの間に送信するための手段を備える、例31に記載の装置。
【0084】
例33。上記属性は、部分フレーム更新ブロックの数、または上記部分フレーム更新の開始点ピクセルおよび終点ピクセルのうち少なくとも1つを含む、例32に記載の装置。
【0085】
例34。パネルと、ディスプレイインターコネクトを介して上記パネルに結合されたプラットフォームとを備えるシステムであって、上記プラットフォームは、上記ディスプレイインターコネクトを介してフレーム更新を上記パネルへ送信する送信機と、上記送信機に結合されたプロセッサであって、上記プロセッサは、上記送信機に、情報要素を垂直帰線期間(VBI)の間に上記パネルへ送信させ、上記情報要素は、フレーム更新のインジケーションを含む、プロセッサとを含む、システム。
【0086】
例35。上記プロセッサは、上記フレーム更新が完全フレーム更新であるか部分フレーム更新であるかを決定する、例34に記載のシステム。
【0087】
例36。上記プロセッサは、上記フレーム更新が完全フレーム更新であるとの決定に基づいて、上記送信機に、上記フレーム更新が完全フレーム更新であるとのインジケーションを含む上記情報要素を上記VBIの間に送信させる、例35に記載のシステム。
【0088】
例37。上記プロセッサは、完全フレーム更新の数を決定する、例36に記載のシステム。
【0089】
例38。上記プロセッサは、上記送信機に、上記決定された完全フレーム更新の数のインジケーションを含む上記情報要素を上記VBIの間に送信させる、例37に記載のシステム。
【0090】
例39。上記プロセッサは、上記フレーム更新が部分フレーム更新であるとの決定に基づいて、上記送信機に、上記フレーム更新が部分フレーム更新であるとのインジケーションを含む上記情報要素を上記VBIの間に送信させる、例35に記載のシステム。
【0091】
例40。上記プロセッサは、上記送信機に、上記部分フレーム更新の属性のインジケーションを含む上記情報要素を上記VBIの間に送信させる、例39に記載のシステム。
【0092】
例41。上記属性は、部分フレーム更新ブロックの数、または上記部分フレーム更新の開始点ピクセルおよび終点ピクセルのうち少なくとも1つを含む、例40に記載のシステム。
【0093】
例42。上記送信機に結合されたディスプレイインターフェースを備え、上記ディスプレイインターフェースは、上記ディスプレイインターコネクトに結合する、例34に記載のシステム。
【0094】
例43。上記ディスプレイインターフェースは、ディスプレイポートインターフェースまたは組み込みディスプレイポートインターフェースを含む、例42に記載のシステム。
[項目1]
ディスプレイインターコネクトを介してフレーム更新をパネルへ送信する送信機と、
上記送信機に結合されたプロセッサであって、上記プロセッサは、上記送信機に、情報要素を垂直帰線期間(VBI)の間に上記パネルへ送信させ、上記情報要素は、フレーム更新のインジケーションを含む、プロセッサと
を備える、装置。
[項目2]
上記プロセッサは、上記フレーム更新が完全フレーム更新であるか部分フレーム更新であるかを決定する、項目1に記載の装置。
[項目3]
上記プロセッサは、上記フレーム更新が完全フレーム更新であるとの決定に基づいて、上記送信機に、上記フレーム更新が完全フレーム更新であるとのインジケーションを含む上記情報要素を上記VBIの間に送信させる、項目2に記載の装置。
[項目4]
上記プロセッサは、完全フレーム更新の数を決定する、項目3に記載の装置。
[項目5]
上記プロセッサは、上記送信機に、上記決定された完全フレーム更新の数のインジケーションを含む上記情報要素を上記VBIの間に送信させる、項目4に記載の装置。
[項目6]
上記プロセッサは、上記フレーム更新が部分フレーム更新であるとの決定に基づいて、上記送信機に、上記フレーム更新が部分フレーム更新であるとのインジケーションを含む上記情報要素を上記VBIの間に送信させる、項目2に記載の装置。
[項目7]
上記プロセッサは、上記送信機に、上記部分フレーム更新の属性のインジケーションを含む上記情報要素を上記VBIの間に送信させる、項目6に記載の装置。
[項目8]
上記属性は、部分フレーム更新ブロックの数、または上記部分フレーム更新の開始点ピクセルおよび終点ピクセルのうち少なくとも1つを含む、項目7に記載の装置。
[項目9]
上記送信機に結合されたディスプレイインターフェースを備え、上記ディスプレイインターフェースは、上記ディスプレイインターコネクトに結合する、項目1に記載の装置。
[項目10]
上記ディスプレイインターフェースは、ディスプレイポートインターフェースまたは組み込みディスプレイポートインターフェースを含む、項目9に記載の装置。
[項目11]
フレーム更新のインジケーションを含む情報要素を、画像ソースから画像シンクへ垂直帰線期間(VBI)の間に送信する段階と、
上記フレーム更新を上記画像ソースから上記画像シンクへ送信する段階と
を備える、方法。
[項目12]
上記フレーム更新が完全フレーム更新であるか部分フレーム更新であるかを決定する段階を備える、項目11に記載の方法。
[項目13]
上記フレーム更新が完全フレーム更新であるとの決定に基づいて、上記フレーム更新が完全フレーム更新であるとのインジケーションを含む上記情報要素を上記VBIの間に送信する段階を備える、項目12に記載の方法。
[項目14]
完全フレーム更新の数を決定する段階を備える、項目13に記載の方法。
[項目15]
上記決定された完全フレーム更新の数のインジケーションを含む上記情報要素を上記VBIの間に送信する段階を備える、項目14に記載の方法。
[項目16]
上記フレーム更新が部分フレーム更新であるとの決定に基づいて、上記フレーム更新が部分フレーム更新であるとのインジケーションを含む上記情報要素を上記VBIの間に送信する段階を備える、項目12に記載の方法。
[項目17]
上記プロセッサは、上記送信機に、上記部分フレーム更新の属性のインジケーションを含む上記情報要素を上記VBIの間に送信させる、項目6に記載の方法。
[項目18]
上記属性は、部分フレーム更新ブロックの数、または上記部分フレーム更新の開始点ピクセルおよび終点ピクセルのうち少なくとも1つを含む、項目17に記載の方法。
[項目19]
命令を備える少なくとも1つの機械可読記憶媒体であって、上記命令は、ディスプレイインターコネクトを介してパネルに結合されたプラットフォームにおけるプロセッサにより実行されると、上記プロセッサに、
上記パネルへの情報要素を、上記ディスプレイインターコネクトを介して上記パネルへ垂直帰線期間(VBI)の間に送信することであって、上記情報要素は、フレーム更新のインジケーションを含む、ことと、
上記フレーム更新を、上記ディスプレイインターコネクトを介して上記パネルへ送信することと
を行わせる、少なくとも1つの機械可読記憶媒体。
[項目20]
上記プロセッサに、上記フレーム更新が完全フレーム更新であるか部分フレーム更新であるかを決定することをさらに行わせる命令を備える、項目19に記載の少なくとも1つの機械可読記憶媒体。
[項目21]
上記プロセッサに、上記フレーム更新が完全フレーム更新であるとの決定に基づいて、
完全フレーム更新の数を決定することと、
上記フレーム更新が完全フレーム更新であるとのインジケーションおよび上記決定された完全フレーム更新の数のインジケーションを含む上記情報要素を上記VBIの間に送信することと
をさらに行わせる命令を備える、
項目20に記載の少なくとも1つの機械可読記憶媒体。
[項目22]
上記プロセッサに、上記フレーム更新が部分フレーム更新であるとの決定に基づいて、上記フレーム更新が部分フレーム更新であるとのインジケーションを含む上記情報要素を上記VBIの間に送信することをさらに行わせる命令を備える、項目20に記載の少なくとも1つの機械可読記憶媒体。
[項目23]
上記プロセッサに、上記部分フレーム更新の属性のインジケーションを含む上記情報要素を上記VBIの間に送信することをさらに行わせる命令を備える、項目22に記載の少なくとも1つの機械可読記憶媒体。
[項目24]
上記属性は、部分フレーム更新ブロックの数、または上記部分フレーム更新の開始点ピクセルおよび終点ピクセルのうち少なくとも1つを含む、項目23に記載の少なくとも1つの機械可読記憶媒体。
[項目25]
上記ディスプレイインターフェースは、ディスプレイポートインターフェースまたは組み込みディスプレイポートインターフェースを含む、項目19に記載の少なくとも1つの機械可読記憶媒体。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【外国語明細書】