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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022172762
(43)【公開日】2022-11-17
(54)【発明の名称】自重固定フレーム及びその組立方法
(51)【国際特許分類】
   F16B 7/20 20060101AFI20221110BHJP
   F16B 7/04 20060101ALI20221110BHJP
   H02G 9/08 20060101ALN20221110BHJP
【FI】
F16B7/20 A
F16B7/20 Z
F16B7/04 301J
H02G9/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021078942
(22)【出願日】2021-05-07
(71)【出願人】
【識別番号】000004226
【氏名又は名称】日本電信電話株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000220572
【氏名又は名称】株式会社トーツー創研
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】100153017
【弁理士】
【氏名又は名称】大倉 昭人
(74)【代理人】
【識別番号】100161148
【弁理士】
【氏名又は名称】福尾 誠
(72)【発明者】
【氏名】竹内 陽祐
(72)【発明者】
【氏名】岡村 陽介
(72)【発明者】
【氏名】笠原 久稔
(72)【発明者】
【氏名】玉松 潤一郎
(72)【発明者】
【氏名】小熊 亨
(72)【発明者】
【氏名】鶴田 育也
(72)【発明者】
【氏名】馬場 功
(72)【発明者】
【氏名】小川 哲矢
【テーマコード(参考)】
3J039
5G369
【Fターム(参考)】
3J039AA01
3J039BB01
3J039BB02
3J039DA04
5G369BA05
5G369BA06
(57)【要約】
【課題】簡易、且つ、できるだけ工具を用いずに組立及び設置場所への固定が可能なフレーム構造及びその組立方法を提供する。
【解決手段】自重固定フレーム100は、ハンチ部91,92に載置される一対の縦フレーム1,2と、一対の縦フレーム1,2間に挟み込まれた横フレーム3と、を備え、一対の縦フレーム1,2はそれぞれ、下端部に、ハンチ部91,92に載置される支持部10,20を有し、支持部10,20は、下方、且つ、一対の縦フレーム、2間の外側に向く傾斜面10a、20aを形成されており、傾斜面10a、20aを介してハンチ部91,92に載置されており、縦フレーム1,2の荷重の力の向きを傾斜面10a、20aによって方向転換し、縦フレーム1,2を他方の縦フレーム2,1に近接する方向に押し付ける。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
土台部に載置される一対の縦フレームと、
一対の前記縦フレーム間に挟み込まれた横フレームと、を備え、
一対の前記縦フレームはそれぞれ、下端部に、前記土台部に載置される支持部を有し、
前記支持部は、
下方、且つ、一対の前記縦フレーム間の外側に向く傾斜面を形成されており、
前記傾斜面を介して前記土台部に載置されており、
前記縦フレームの荷重の力の向きを前記傾斜面によって方向転換し、前記縦フレームを他方の前記縦フレームに近接する方向に押し付ける自重固定フレーム。
【請求項2】
前記土台部は、上方、且つ、一対の前記縦フレーム間の内側に向く土台側傾斜面を形成されており、
前記支持部は、前記傾斜面を前記土台側傾斜面に当接させて前記土台部に載置されている請求項1に記載の自重固定フレーム。
【請求項3】
前記縦フレーム又は前記横フレームは、差し込み式、且つ着脱自在の複数のフレームで構成されている請求項1又は2に記載の自重固定フレーム。
【請求項4】
土台部に一対の縦フレームを載置する縦フレーム載置工程と、
一対の前記縦フレーム間に仮止めフレームを挟み込み、一対の前記縦フレーム間を押し開く仮止め工程と、
押し開かれた前記一対の縦フレーム間に横フレームを挟みこむ横フレーム取付工程と、
前記横フレームを留置して前記仮止めフレームを取り除く除去工程と、
前記縦フレームを他方の前記縦フレームに近接する方向に押し付けて前記横フレームを固定する自重固定工程と、を含み、
前記自重固定工程は、前記縦フレームの荷重の力の向きを、当該縦フレームの下端部に形成した傾斜面によって方向転換し、前記縦フレームを他方の前記縦フレームに近接する方向に押し付ける自重固定フレームの組立方法。
【請求項5】
前記仮止め工程は、一対の前記縦フレームの上端部間に前記仮止めフレームを挟み込む、請求項4に記載の自重固定フレームの組立方法。
【請求項6】
前記仮止め工程は、前記仮止めフレームを伸長させて前記縦フレーム間を押し開く、請求項4又は5に記載の自重固定フレームの組立方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自重固定フレーム及びその組立方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、棚が記載されている。特許文献1に記載された棚は、鉄芯固定用のナットが複数理設され、表面に複数のナットのねじ穴が開口する床板用の帯板と、鉄芯固定用のナットが複数理設され、表面に複数の前記ナットのねじ穴が開口する天板用の帯板と、複数本の鉄芯と、内径部に鉄芯をスライド自在に保持する鉄芯保持部とナットをスライド自在に保持するナット保持部とが形成された複数の金属製の分割管体と、複数の棚板と、キャップスクリューの先端で分割管体内の鉄芯を鉄芯保持部に押圧して鉄芯を分割管体の中心に固定するための固定具とを備えている。この棚は、床板用の帯板のねじ穴に、鉄芯をねじ込んで床板用の帯板の表面に鉄芯を垂直に固定し、天板用の帯板のねじ穴に、鉄芯をねじ込んで天板用の帯板の表面に鉄芯を垂直に固定し、床板用の帯板固定された鉄芯に嵌挿された分割管体と、これに軸方向に接する分割管体とを、一方の分割管体側の鉄芯の一部を、他方の分割管体側の鉄芯保持部に嵌挿し、鉄芯を鉄芯保持部に固定具によって固定することにより互いに軸方向に結合して棚を組み立て、棚板は、固定具のキャップにより分割管の適所に支持するようになっている。
【0003】
非特許文献1には、伝統木造建築の木組みの技術を用いたコートハンガーが記載されている。このコートハンガーでは、縦の部材を上部に突き抜けさせ、帽子をかけられるようにしている。そして、コートハンガーの縦の長い部材は、継手によって中央付近で継がれている。縦の長い部材を、継手によって中央付近で継ぎ、長い部材を二つに分けられるようにすることによって、輸送時のパッケージを小さくしている。コートハンガーの直交方向の木組みは、ほぞを通した仕口を用い、込栓(こみせん)もしくは車知栓(しゃちせん)を差して固定するようになっている。
【0004】
上記のような、物品を載せる、又は、引っ掛けるための棚等のなどフレーム構造では、物品の重量による負荷及びその他の外的負荷による変形又は崩壊を防ぐため、これら負荷に耐える材料を使用する必要がある。そして、フレーム同士又はその他の部材同の接続や固定には、釘の打ち込み、ねじ、ビス、ジョイント金具等を用いた接合、壁面へのビス打ちこみによる固定、又は接合する部分を特殊な形状に加工した接手による接続が採用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2014-147663号公報
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】豊島 祐樹,石黒 悠紀,“伝統木造建築の技術を用いた家具のデザイン研究 木組みを用いたコートハンガーの提案”,日本デザイン学会 デザイン学研究Bulletin of JSSD 2019,pp.192‐193.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
棚などのフレーム構造では、ある程度小さいサイズにフレームやその他の部材を分割すると、これら分割された部品の取り扱いが容易になる。しかし、このように小さいサイズに分割すると、各部材同士の接続部が増加するため、この接続に関する手間が増大する。ねじ、釘、ボルトやジョイント金具などを単独又は組み合わせて接続に用いる場合には、各部材に穴あけ加工が必要となったり、ねじやボルトの締付作業が必要になる。このような作業には各種工具が必要となり、不便である。また、組み立て現場でこのような作業が増加すると、作業の安全性を低下させてしまうおそれもある。そこで、簡易、且つ、できるだけ工具を用いずに組立可能なフレーム構造の提供が望まれる。
【0008】
本発明は、かかる実状に鑑みて為されたものであって、その目的は、簡易、且つ、できるだけ工具を用いずに組立及び設置場所への固定が可能なフレーム構造及びその組立方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するための本発明に係る自重固定フレームは、
土台部に載置される一対の縦フレームと、
一対の前記縦フレーム間に挟み込まれた横フレームと、を備え、
一対の前記縦フレームはそれぞれ、下端部に、前記土台部に載置される支持部を有し、
前記支持部は、
下方、且つ、一対の前記縦フレーム間の外側に向く傾斜面を形成されており、
前記傾斜面を介して前記土台部に載置されており、
前記縦フレームの荷重の力の向きを前記傾斜面によって方向転換し、前記縦フレームを他方の前記縦フレームに近接する方向に押し付ける。
【0010】
本発明に係る自重固定フレームは、更に、
前記土台部は、上方、且つ、一対の前記縦フレーム間の内側に向く土台側傾斜面を形成されており、
前記支持部は、前記傾斜面を前記土台側傾斜面に当接させて前記土台部に載置されてもよい。
【0011】
本発明に係る自重固定フレームは、更に、
前記縦フレーム又は前記横フレームは、差し込み式、且つ着脱自在の複数のフレームで構成されてもよい。
【0012】
上記目的を達成するための本発明に係る自重固定フレームの組立方法は、
土台部に一対の縦フレームを載置する縦フレーム載置工程と、
一対の前記縦フレーム間に仮止めフレームを挟み込み、一対の前記縦フレーム間を押し開く仮止め工程と、
押し開かれた前記一対の縦フレーム間に横フレームを挟みこむ横フレーム取付工程と、
前記横フレームを留置して前記仮止めフレームを取り除く除去工程と、
前記縦フレームを他方の前記縦フレームに近接する方向に押し付けて前記横フレームを固定する自重固定工程と、を含み、
前記自重固定工程は、前記縦フレームの荷重の力の向きを、当該縦フレームの下端部に形成した傾斜面によって方向転換し、前記縦フレームを他方の前記縦フレームに近接する方向に押し付ける。
【0013】
本発明に係る自重固定フレームは、更に、
前記仮止め工程は、一対の前記縦フレームの上端部間に前記仮止めフレームを挟み込んでもよい。
【0014】
本発明に係る自重固定フレームは、更に、
前記仮止め工程は、前記仮止めフレームを伸長させて前記縦フレーム間を押し開いてもよい。
【発明の効果】
【0015】
簡易、且つ、できるだけ工具を用いずに組立及び設置場所への固定が可能なフレーム構造及びその組立方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】自重固定フレームの全体の構成を説明する図である。
図2】縦フレームの連結及び固定方法を説明する図である。
図3】縦フレームを土台としてのハンチ部に載置する態様及び内向きの力の発生を説明する図である。
図4】横フレームの連結及び固定方法を説明する図である。
図5】縦フレームに横フレームを連結及び固定する方法を説明する図である。
図6】自重固定フレームの組立方法のフローチャートである。
図7】自重固定フレームの組立方法を説明する図である。
図8】仮止めフレームの構造を説明する図である。
図9】配線用トンネル内での自重固定フレームの使用態様の一例を説明する図である。
図10】別の仮止めフレームの構造を説明する図である。
図11】別の仮止めフレームのパッド部の形状を説明する図である。
図12】別の仮止めフレームのパッド部の形状を説明する図である。
図13】別の仮止めフレームのパッド部の形状を説明する図である。
図14】別の仮止めフレームのパッド部の形状を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図面に基づいて、本発明の実施形態に係る自重固定フレーム及びその組立方法について説明する。
【0018】
(全体構成の説明)
図1に示すように、本実施形態に係る自重固定フレーム100の一例は、通信線や電力線を配線するための配線用トンネル内に配線された通信線や電力線など支持するケーブルラックを形成するための枠体である。自重固定フレーム100は、一例として、配線用トンネル9内に形成される。以下の説明では、上下方向は鉛直方向と同じ意味であり、鉛直方向の上方を上、下方を下などと記載する。また、鉛直方向すなわち上下方向に直行する方向を水平方向と記載する。
【0019】
自重固定フレーム100は、土台部となるハンチ部91,92に載置される一対の縦フレーム1,2と、一対の縦フレーム1,2間に挟み込まれた横フレーム3と、を備えている。
【0020】
一対の縦フレーム1,2はそれぞれ、下端部に、ハンチ部91,92に載置される支持部10,20を有する。支持部10,20は、下方、且つ、一対の縦フレーム間の外側に向く傾斜面10a,20aを形成されている。一対の縦フレーム1,2は、傾斜面10a,20aを介してハンチ部91,92に載置されている。
【0021】
そして、自重固定フレーム100は、縦フレーム1,2の荷重の力の向きを傾斜面10aによって方向転換し、縦フレーム1を他方の縦フレーム2に近接する方向に押し付けるとともに、縦フレーム2を他方の縦フレーム1に近接する方向に押し付ける。これにより、自重固定フレーム100は、縦フレーム1,2が自重によって横フレーム3を挟み込んで拘束し、この状態で自立可能となる。すなわち、簡易、且つ、できるだけ工具を用いずに組立及び設置場所への固定が可能なフレーム構造及びその組立方法を提供することができる。
【0022】
(各部の説明)
図1では、自重固定フレーム100が配線用トンネル9の構内に設置されている場合を例示している。配線用トンネル9の構内は、配線用トンネル9の延在方向に交差する断面の形状が一例として矩形状であり、四隅にハンチ部91~94が形成されている。配線用トンネル9は、地下トンネル、マンホール、ハンドホール、暗渠、洞道、共同溝、CABシステムなどと称される場合があるが、通信線や電力線を配線することができ、ハンチ部91~94が形成されているものであれば称呼は問わない。
【0023】
図1に示すように、自重固定フレーム100は、一例として、上下方向に延在するように配置される一対の縦フレーム1,2と、縦フレーム1,2間において、水平方向に延在するように架け渡される横フレーム3,4と、縦フレーム1に係止されるブラケット51と、縦フレーム2に係止されるブラケット52とを備えている。ブラケット51,52は、棚などを形成するために用いてよい。縦フレーム1,2、横フレーム3,4及びブラケット51,52は、金属や樹脂などで形成されてよい。
【0024】
以下では、一対の縦フレーム1,2間の外側を単に外側、一対の縦フレーム1,2間の内側を単に内側と記載する場合がある。また、縦フレーム1から見て縦フレーム2の側を右、縦フレーム2から見て縦フレーム1の側を左と記載する場合がある。例えば、縦フレーム1からみて内側方向は、右方向と同じ向きである。縦フレーム1からみて外側方向は左方向であり、縦フレーム2から見て外側方向は右方向である。
【0025】
縦フレーム1は、上方、且つ、内側に向く傾斜面91a(土台側傾斜面の一例)を形成されているハンチ部91上に載置されている。縦フレーム1の上端はハンチ部93に近接又は当接している。縦フレーム1は、一例として、上端側(上方側)のフレーム11と下端側(下方側)のフレーム12とで形成されている。縦フレーム1は、フレーム12の下端部に、ハンチ部91に載置される支持部10を有する。また、縦フレーム1は、フレーム12の上端部に、ハンチ部93に近接又は当接する支持部19を有する。
【0026】
フレーム11,12は、例えば内部が中空の角筒状の部材である。フレーム11,12は、連結部1aにて差し込み式(はめ込み式)の連結構造で着脱自在に連結されて、縦フレーム1を形成する。本実施形態では、図2に示すように、フレーム12の筒内部に、フレーム11の下端部を挿入して嵌め込んでフレーム11,12が連結される。
【0027】
このようにフレーム12の筒内部にフレーム11の下端部を挿入して嵌め込み可能となるように、フレーム11の外側形状は、フレーム12の筒の内側の形状よりも細くなっている。フレーム11の外面とフレーム12の筒の内面との間にはわずかな隙間が形成されていると好ましい。この隙間により、フレーム12の筒内部にフレーム11の下端部を挿入する際の作業が容易になる。この隙間は、例えば1mm程度あれば足りる。
【0028】
例えば、フレーム11,12のそれぞれ対向する端部の側面に貫通孔11b,12aを形成しておく(図2の(a)参照)。貫通孔11b,12aは、同じ開口径でよく、1mm程度の誤差があってもよい。そして、フレーム12の筒内部にフレーム11を挿入して貫通孔11b,12aを重複させ、更に貫通孔11b,12aに固定用のピン1bなどを挿入し(図2の(b)参照)、フレーム11をフレーム12に固定する。後述するように、フレーム11には、自重によって生じ、下方に向く力である重力Fgが加わるが、この重力Fgにより、貫通孔11b,12aとピン1bとが噛み合って大きな摩擦力を生じる。この摩擦力がピン1bの抜けを防止する抗力となって、フレーム11,12が自然と連結及び固定される。すなわち、ねじや釘、ボルトなどを用いずに、フレーム11,12を連結及び固定できる。なお、本実施形態では、ブラケット51はフレーム11の取り付け部15に掛止やねじ止めなどにより取り付けられている。
【0029】
図3に示すように、支持部10は、縦フレーム1がハンチ部91上に載置されるための脚部分である。支持部10は、下方、且つ、外側に向く傾斜面10aを形成されている。傾斜面10aの傾斜角度は、傾斜面91aの傾斜角度とおおよそ同じ(角度差が数度程度)であることが好ましい。支持部10は、傾斜面10aを介してハンチ部91に載置されている。すなわち、支持部10は、傾斜面10aをハンチ部91の傾斜面91aに当接させている。後述するように、縦フレーム1には、縦フレーム1の荷重、すなわち自重によって生じ、下方に向く力である重力Fgが加わるが、縦フレーム1に加わる重力Fgは、傾斜面10a及び傾斜面91aによって内側向き、すなわち、右向きの力F1に方向転換される。すなわち、縦フレーム1に、右向きの力F1が作用する。
【0030】
図1に示すように、支持部19は、自重固定フレーム100の組み立て時における縦フレーム1の仮止めの際に、縦フレーム1がハンチ部93に支持されるための脚部分である。なお、縦フレーム1の仮止めについては後述する。支持部19は、上方、且つ、外側に向く傾斜面19aを形成されている。支持部19は、仮止め時に、傾斜面19aを介してハンチ部93に押し当てられる。傾斜面19aの傾斜角度は、ハンチ部93の傾斜面93aの傾斜角度とおおよそ同じ(角度差が数度程度)であることが好ましい。
【0031】
図1に示すように、本実施形態において、縦フレーム2は縦フレーム1と、左右方向においておおよそ面対象である。縦フレーム2に関し、縦フレーム1と重複する説明は適宜省略する。
【0032】
縦フレーム2は、上方、且つ、一対の縦フレーム1,2間の内側に向く傾斜面92a(土台側傾斜面の一例)を形成されているハンチ部92上に載置されている。縦フレーム2の上端はハンチ部94に近接又は当接している。縦フレーム2は、一例として、上方側のフレーム21と下方のフレーム22とで形成されている。縦フレーム2は、フレーム22の下端部に、ハンチ部92に載置される支持部20を有する。また、縦フレーム2は、フレーム22の上端部に、ハンチ部94に近接又は当接する支持部29を有する。
【0033】
フレーム21,22は、例えば内部が中空の角筒状の部材である。フレーム21,22は、連結部2aにて差し込み式の連結構造で着脱自在に連結されて、縦フレーム2を形成する。連結部2aの連結は、連結部1aと同様である。本実施形態では、本実施形態では、ブラケット52はフレーム22の取り付け部25に掛止やねじ止めなどにより取り付けられている。
【0034】
支持部20は、縦フレーム2がハンチ部92上に載置されるための脚部分である。支持部20は、下方、且つ、外側に向く傾斜面20aを形成されている。支持部20は、傾斜面20aを介してハンチ部92に載置されている。すなわち、支持部20は、傾斜面20aをハンチ部92の傾斜面92aに当接させている。傾斜面20aの傾斜角度は、傾斜面92aの傾斜角度とおおよそ同じ(角度差が数度程度)であることが好ましい。縦フレーム2のハンチ部92への載置により、縦フレーム2に、左向きの力F2(図7(d)参照)が作用する。
【0035】
図1に示すように、支持部29は、自重固定フレーム100の組み立て時における縦フレーム2の仮止めの際に、縦フレーム2がハンチ部94に支持されるための脚部分である。なお、縦フレーム2の仮止めについては後述する。支持部29は、上方、且つ、外側に向く傾斜面29aを形成されている。支持部29は、仮止め時に、傾斜面29aを介してハンチ部94に押し当てられる。傾斜面29aの傾斜角度は、ハンチ部94の傾斜面94aの傾斜角度とおおよそ同じ(角度差が数度程度)であることが好ましい。
【0036】
横フレーム3は、左右両方の端部をそれぞれ縦フレーム1,2に支持されている。横フレーム3は、一例として、縦フレーム1に近接する側のフレーム31と縦フレーム2の側に近接するフレーム32とで形成されている。フレーム31は、縦フレーム1に近接する側の端部(左側の端部)を縦フレーム1に支持されている。フレーム32は、縦フレーム2に近接する側の端部(右側の端部)を縦フレーム2に支持されている。本実施形態では、後述するように、フレーム31は、縦フレーム1の上端側のフレーム11に支持されている。また、フレーム32は、縦フレーム2の上端側のフレーム21に支持されている。図1では、横フレーム3がフレーム11,12の上端部側に寄せた位置に取り付けられている場合を示している。
【0037】
フレーム31,32は、例えば内部が中空の角筒状の部材である。フレーム31,32は、連結部3aにて差し込み式の連結構造で着脱自在に連結されて、横フレーム3を形成する。本実施形態では、図4に示すように、フレーム32の筒内部に、フレーム31の右側端部を挿入して嵌め込んでフレーム31,32を連結している。
【0038】
このようにフレーム32の筒内部にフレーム31の右側端部を挿入して嵌め込み可能となるように、フレーム31の外側形状は、フレーム32の筒の内側の形状よりも細くなっている。フレーム31の外面とフレーム32の筒の内面との間にはわずかな隙間が形成されていると好ましい。この隙間により、フレーム32の筒内部にフレーム31の右側端部を挿入する際の作業が容易になる。この隙間は、例えば1mm程度あれば足りる。
【0039】
例えば、フレーム31,32のそれぞれ対向する端部の側面に貫通孔31a,32aを形成しておく(図4の(a)参照)。貫通孔31a,32aは、同じ開口径でよく、1mm程度の誤差があってもよい。そして、フレーム32の筒内部にフレーム31を挿入して貫通孔31a,32aを重複させ、更に貫通孔31a,32aに固定用のピン3bなどを挿入し(図4の(b)参照)、フレーム31をフレーム32に固定する。後述するように、フレーム31,32のそれぞれには、縦フレーム1,2から内側向きの力F1,F2が加えられる。この力F1,F2は、横フレーム3をその延在方向の内側に向けて圧縮するように作用する(圧縮方向に作用する)。この力F1,F2により、貫通孔31a,32aにピン3bが噛み合って大きな摩擦力を生じる。この摩擦力がピン3bの抜けを防止する抗力となって、フレーム31,32が自然と連結及び固定される。すなわち、ねじや釘、ボルトなどを用いずに、フレーム31,32を連結及び固定できる。
【0040】
上述のごとく、フレーム31は左側の端部を縦フレーム1(本実施形態では一例としてフレーム11)に支持されている。本実施形態では、縦フレーム1とフレーム31とは、連結部13aにて差し込み式の連結構造で着脱自在に連結されている。本実施形態では、図5に示すように、縦フレーム1(フレーム11)の左側側部にフレーム31を嵌め込むための貫通孔13hを形成する。そして、貫通孔13hを介してフレーム31の左側端部を縦フレーム1内に挿入して嵌め込んで縦フレーム1とフレーム32とを連結する。例えば、縦フレーム1の側面及びフレーム31の左側端部にそれぞれ貫通孔11a,31bを形成しておく(図5の(a)参照)。貫通孔11a,31bは、同じ開口径でよく、1mm程度の誤差があってもよい。そして、貫通孔13hを介して縦フレーム1にフレーム31の左側端部を挿入してから貫通孔11a,31bに固定用のピン13bなどを挿入し(図5の(b)参照)、フレーム31を縦フレーム1に固定する。後述するように、フレーム31(横フレーム3)には、縦フレーム1,2から内側向きの力F1,F2が加えられる。この力F1,F2により、貫通孔11a,31bとピン3bとが噛み合って大きな摩擦力を生じる。この摩擦力がピン3bの抜けを防止する抗力となって、フレーム31が縦フレーム1に自然と連結及び固定される。すなわち、ねじや釘、ボルトなどを用いずに、フレーム31を縦フレーム1に連結及び固定できる。
【0041】
上述のごとく、フレーム32は右側の端部を縦フレーム2(本実施形態では一例としてフレーム21)に支持されている。本実施形態では、縦フレーム2とフレーム32とは、連結部23aにて差し込み式の連結構造で連結されている。フレーム32が縦フレーム2に連結及び固定される態様は、フレーム31が縦フレーム1に連結及び固定される場合と左右の向きが異なるだけで同様である。
【0042】
図1に示すように、横フレーム4は、横フレーム3と同様に、左右両方の端部をそれぞれ縦フレーム1,2に支持されている。横フレーム4は、一例として、縦フレーム1に近接する側のフレーム41と縦フレーム2の側に近接するフレーム42とで形成されている。フレーム41は、縦フレーム1に近接する側の端部(左側の端部)を縦フレーム1に支持されている。フレーム42は、縦フレーム2に近接する側の端部(右側の端部)を縦フレーム2に支持されている。本実施形態では、横フレーム4は横フレーム3よりも下側に配置されている。図1では、横フレーム4が、フレーム12,22に支持されている場合を示している。
【0043】
フレーム41,42は、例えば内部が中空の角筒状の部材である。フレーム41,42は、連結部4aにて差し込み式の連結構造で連結されて、横フレーム4を形成する。横フレーム3の場合と同様にして、フレーム41,42はそれぞれ、接続部14a,24aにて縦フレーム1,2と連結及び固定されている。
【0044】
(組み立て方法の説明)
自重固定フレーム100の組立方法について説明する。自重固定フレーム100の組立は、以下の各工程を順次実行して行う。以下の説明では、図6のフローチャートに沿って、図7を参照しつつ説明する。以下で説明するステップS1からS4は図6のフローチャートに示すステップである。
【0045】
図7(a)に示すように、土台部となるハンチ部91,92に一対の縦フレーム1,2を載置する縦フレーム載置工程を実行する(ステップS1)。
【0046】
次に、図7(b)に示すように、一対の縦フレーム1,2間に仮止めフレーム6を挟み込み、一対の縦フレーム1,2間を押し開く仮止め工程を実行する(ステップS2)。なお、仮止め工程では、一対の縦フレーム1,2の上端部間、すなわち、フレーム11,21間に仮止めフレーム6を挟み込むとよい。これにより、後述する縦フレーム1,2及び仮止めフレーム6の自立が安定する。
【0047】
仮止めフレーム6は一対の縦フレーム1,2をハンチ部91,93,92,94に押し付けるため、すなわち、一対の縦フレーム1,2を外側に押し開くための治具である。仮止めフレーム6は、図8に示すように、一例として、長尺状のシャフト61と、シャフト61の両端に設けられ、板状の形状の押圧部71,71を有するパッド部7,7とを備えている。シャフト61は、例えば、一端側のシャフト61aと他端側のシャフト61bとに分割されており、シャフト61a,61b間に伸長部65を有する。シャフト61は、伸長部65の伸長によりシャフト61の延在方向に伸長可能となっている。伸長部65は、例えばねじ構造やばねなどの弾性部材を有し、これらねじ構造やばねなどの弾性部材によってシャフト61の延在方向に伸長可能とされている。
【0048】
仮止めフレーム6は、シャフト61を伸長部65で伸長させ、これによりパッド部7,7の押圧部71,71の板面を縦フレーム1,2の内側側面に当てて押圧ないし付勢し、縦フレーム1,2間を押し開くことができる。
【0049】
縦フレーム1,2間への仮止めフレーム6の挟み込みにより、縦フレーム1,2はそれぞれ外側に向けて押圧ないし付勢される。これにより、縦フレーム1,2は、それぞれ、ハンチ部91,93及びハンチ部92,94に支持部10,19及び支持部20,29を押し付けられた状態となる(以上図1参照)。この状態では、縦フレーム1,2及び仮止めフレーム6は、縦フレーム1,2をハンチ部91,93及びハンチ部92,94に支持されて自立する。
【0050】
次に、図7(c)に示すように、押し開かれた一対の縦フレーム1,2間に横フレーム3を挟み込み、横フレーム3を縦フレーム1,2間に架け渡すように取り付ける横フレーム取付工程を実行する(ステップS3)。
【0051】
本実施形態では、更に、横フレーム4を、横フレーム3と同様に取り付けてよい。
【0052】
ブラケット51,52は、横フレーム3の取り付け後に縦フレーム1,2に取り付けるとよい。ブラケット51,52の取り付けは、横フレーム4の取り付けの前でも後でもよい。
【0053】
横フレーム取付工程を実行後、図7(d)に示すように、仮止めフレーム6を縦フレーム1,2間から取り外す(ステップS4)。すなわち、横フレーム3を縦フレーム1,2間に留置したまま、仮止めフレーム6を縦フレーム1,2間から取り除く除去工程を実行する。仮止めフレーム6が縦フレーム1,2間から取り外されると、縦フレーム1,2には、縦フレーム1,2の荷重による重力Fg(図3参照)が加わる。
【0054】
自重固定フレーム100では、縦フレーム1,2の荷重の力の向き、すなわち、縦フレーム1,2に加わる重力Fgの向きを、縦フレーム1,2の支持部10,20に形成した傾斜面10a、20aによって方向転換し、縦フレーム1,2を他方の縦フレーム2,1に近接する方向に押し付けるようにしている。
【0055】
すなわち、縦フレーム1に加わる重力Fgは、縦フレーム1の支持部10に形成した傾斜面10aとハンチ部91の傾斜面91aの形状的な相互作用によって、右方向に向けて付勢する力F1に方向転換される。また、縦フレーム2に加わる重力Fgは、縦フレーム2の支持部20に形成した傾斜面20aとハンチ部92の傾斜面92aの形状的な相互作用によって、左方向に向けて付勢するF2に方向転換される。このように、縦フレーム1,2には、自重によってそれぞれを内側に向けて押し付ける力F1,F2が作用する。なお、力F1,F2はそれぞれ、反対方向を向く力である。
【0056】
自重固定フレーム100では、この力F1,F2により、縦フレーム1,2を他方の縦フレーム2,2に近接する方向に押し付けている。そして、この力F1,F2により一方の縦フレーム1,2が他方の縦フレーム2,1に近接する方向に横フレーム3を押し付けた状態で挟み込み、横フレーム3が自然と縦フレーム1,2間に固定されるようになっている(自重固定工程の一例)。この際、横フレーム4も横フレーム3と同様に固定される。
【0057】
このように、自重固定フレーム100では、重力Fg及びこれによって生じる力F1,F2を利用して、縦フレーム1,2、横フレーム3,4を互いに拘束させることで、自身の形状を維持し、また、連結及び固定状態を維持して自立することができる。すなわち、自重固定フレーム100は、ねじや釘、ボルトなどを用いずに、簡易、且つ、できるだけ工具を用いずに組立ができる。
【0058】
また、自重固定フレーム100は上述のごとく自立可能であり、設置場所、すなわち配線用トンネル9の内壁面9a(図1参照)へのねじや釘、ボルトなどによる固定が不要であるから、その設置が簡易なものとなる。
【0059】
図9には、自重固定フレーム100の使用形態の一例を示している。図9では、自重固定フレーム100が、通信線や電線などの配線材Cを敷設するためのケーブルラックとして用いられる場合を例示している。
【0060】
図9は、配線用トンネル9の上部壁の直下の位置から下方を見た図である。自重固定フレーム100は、図9に示すように、配線用トンネル9の延在方向に沿って所定の間隔で複数配置してよい。隣接する自重固定フレーム100,100間には、配線用トンネル9の延在方向に沿うフレーム5を架け渡し、フレーム5を介して隣接する自重固定フレーム100,100同士を互いに支持するようにすると自重固定フレーム100の設置状態を安定化できる。ブラケット51,52(図1参照)上には棚部8を形成し、この棚部8の上に配線材Cを敷設してよい。
【0061】
以上のようにして、自重固定フレーム及びその組立方法を提供することができる。
【0062】
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、フレーム11,12,21,22,31,32,41,42が、内部が中空の角筒状の部材である場合を例示して説明したが、これらは、円筒状であってもよい。また、これらは、上記で説明したような連結及び固定できる構造を有していれば、柱状や板状などであってもよい。
【0063】
(2)上記実施形態では、仮止めフレーム6の一例として、仮止めフレーム6が長尺状のシャフト61と、シャフト61の両端に設けられ、押圧部71,71を有するパッド部7,7とを備えている場合を説明した。そして、シャフト61が一端側のシャフト61aと他端側のシャフト61bとに分割されており、シャフト61a,61b間に伸長部65を有し、シャフト61は、伸長部65の伸長によりシャフト61の延在方向に伸長可能となっている場合を説明した。しかし、仮止めフレーム6は一対の縦フレーム1,2をハンチ部91,93,92,94に押し付けること、すなわち、一対の縦フレーム1,2を外側に押し開くことができればよく、仮止めフレーム6の構造ないし構成は上記態様に限られない。
【0064】
仮止めフレーム6は、図10に示すように、シャフト61の両端部に伸長部65,65を有してもよい。そして、伸長部65の伸長によりパッド部7,7を外側に向けて押圧ないし付勢し、これにより縦フレーム1,2間を押し開く構造ないし構成であってもよい。
【0065】
(3)上記実施形態では、仮止めフレーム6の一例として、仮止めフレーム6が長尺状のシャフト61と、シャフト61の両端に設けられ、押圧部71,71を有するパッド部7,7とを備えている場合を説明した。そして、仮止めフレーム6が、押圧部71,71の板面を縦フレーム1,2の側面に当てて押圧ないし付勢し、縦フレーム1,2間を押し開く場合を説明した。しかし、仮止めフレーム6は、押圧部71を有する場合に限られない。
【0066】
パッド部7は、板状の押圧部71に代えて、角張ったU字状の形状で、U字の谷底面が下方を向く押圧部72、角張ったU字状の形状で、U字の谷底面が外側を向く押圧部73、半円形状で、半円の谷底面が下方を向く押圧部74、半円形状で、半円の谷底面が外側を向く押圧部75などの押圧部を有してもよい。押圧部73や押圧部75は、その谷底面を一対の縦フレーム1,2の内側側面に当てて、縦フレーム1,2を押し開くことができる。押圧部72や押圧部74は、一対の縦フレーム1,2を谷の内側にはめ込んで、谷の内側谷底面を一対の縦フレーム1,2の内側側面に当てて、縦フレーム1,2を押し開くことができる。
【0067】
(4)上記実施形態では、自重固定フレーム100が、横フレーム3,4を有する場合を説明したが、横フレーム4は必須ではない。
【0068】
(5)上記実施形態では、縦フレーム1がフレーム11とフレーム12とで形成されており、連結部1aにて差し込み式の連結構造で着脱自在に連結されている場合を例示して説明した。しかし、縦フレーム1は、フレーム11とフレーム12とに分割されていることは必須ではなく、一つのフレームであってもよい。縦フレーム2についても同様に一つのフレームであってもよい。
【0069】
(6)上記実施形態では、横フレーム3がフレーム31とフレーム32とで形成されており、連結部3aにて差し込み式の連結構造で着脱自在に連結されている場合を例示して説明した。しかし、横フレーム3は、フレーム31とフレーム32とに分割されていることは必須ではなく、一つのフレームであってもよい。横フレーム4についても同様に一つのフレームであってもよい。
【0070】
(7)上記実施形態では、横フレーム4と取り付けてから仮止めフレーム6を縦フレーム1,2間から取り外す場合を説明した。しかし、仮止めフレーム6の取り外しは、横フレーム3を取り付けた後であればよく、横フレーム4を取り付ける前に仮止めフレーム6の取り外してもよい。
【0071】
なお、上記実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0072】
本発明は、自重固定フレーム及びその組立方法に適用できる。
【符号の説明】
【0073】
1 :縦フレーム
1a :連結部
1b :ピン
2 :縦フレーム
2a :連結部
3 :横フレーム
3a :連結部
3b :ピン
4 :横フレーム
4a :連結部
5 :フレーム
6 :仮止めフレーム
7 :パッド部
8 :棚部
9 :配線用トンネル
9a :内壁面
10 :支持部
10a :傾斜面
11 :フレーム
11a :貫通孔
11b :貫通孔
12 :フレーム
12a :貫通孔
13a :連結部
13b :ピン
13h :貫通孔
14a :接続部
15 :取り付け部
19 :支持部
19a :傾斜面
20 :支持部
20a :傾斜面
21 :フレーム
22 :フレーム
24a :接続部
25 :取り付け部
29 :支持部
29a :傾斜面
31 :フレーム
31a :貫通孔
31b :貫通孔
32 :フレーム
32a :貫通孔
41 :フレーム
42 :フレーム
51 :ブラケット
52 :ブラケット
61 :シャフト
61a :シャフト
61b :シャフト
65 :伸長部
71 :押圧部
72 :押圧部
73 :押圧部
74 :押圧部
75 :押圧部
91 :ハンチ部
91a :傾斜面
92 :ハンチ部
92a :傾斜面
93 :ハンチ部
93a :傾斜面
94 :ハンチ部
94a :傾斜面
100 :自重固定フレーム
C :配線材
F :力
F1 :力
F2 :力
Fg :重力
S1 :ステップ
S2 :ステップ
S3 :ステップ
S4 :ステップ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14