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特開2022-182104回転コネクタ装置およびステアリング装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022182104
(43)【公開日】2022-12-08
(54)【発明の名称】回転コネクタ装置およびステアリング装置
(51)【国際特許分類】
   H01R 35/04 20060101AFI20221201BHJP
   B60R 16/027 20060101ALI20221201BHJP
【FI】
H01R35/04 F
B60R16/027 R
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021089441
(22)【出願日】2021-05-27
(71)【出願人】
【識別番号】000005290
【氏名又は名称】古河電気工業株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】391045897
【氏名又は名称】古河AS株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100142871
【弁理士】
【氏名又は名称】和田 哲昌
(74)【代理人】
【識別番号】100094743
【弁理士】
【氏名又は名称】森 昌康
(72)【発明者】
【氏名】笊畑 匡紘
(72)【発明者】
【氏名】塩谷 佳宏
(72)【発明者】
【氏名】田尻 洋司
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 良征
(57)【要約】
【課題】ステアリングの偏心の影響を低減できる回転コネクタ装置およびステアリング装置を提供する。
【解決手段】回転コネクタ装置4は、ステータ10、ロテータ20、および連結構造70を備える。ロテータ20は、ステータ10に対して回転軸線A1回りに回転可能に設けられる。連結構造70は、ステータ10を車両本体2に連結するように構成される。ステータ10およびロテータ20は、回転軸線A1を取り囲むように設けられるケーブル収容空間50を形成する。連結構造70は、連結構造70がステータ10を車両本体2に連結する状態で、回転軸線A1に沿って定義される軸方向D1において車両本体2に対するステータ10の移動を制限し、かつ、回転軸線A1に垂直な仮想平面70Pに沿って車両本体2に対してステータ10が移動するのを許容するように、車両本体2に接触可能である。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ステータと、
前記ステータに対して回転軸線回りに回転可能に設けられるロテータと、
前記ステータを車両本体に連結するように構成される連結構造と、を備え、
前記ステータおよび前記ロテータは、前記回転軸線を取り囲むように設けられるケーブル収容空間を形成し、
前記連結構造は、前記連結構造が前記ステータを前記車両本体に連結する状態で、前記回転軸線に沿って定義される軸方向において前記車両本体に対する前記ステータの移動を制限し、かつ、前記回転軸線に垂直な仮想平面に沿って前記車両本体に対して前記ステータが移動するのを許容するように、前記車両本体に接触可能である、
回転コネクタ装置。
【請求項2】
前記連結構造は、前記連結構造が前記ステータを前記車両本体に連結する状態で、前記回転軸線に垂直な仮想平面に沿って前記車両本体に対して前記ステータが移動するのを第1可動範囲内に制限するように前記車両本体に接触可能である、
請求項1に記載の回転コネクタ装置。
【請求項3】
前記連結構造は、前記連結構造が前記ステータを前記車両本体に連結する状態で、前記回転軸線回りに前記車両本体に対して前記ステータが回転するのを制限するように前記車両本体に接触可能である、
請求項2に記載の回転コネクタ装置。
【請求項4】
前記連結構造は、前記車両本体と摺動可能な第1摺動部を含む、
請求項1から3のいずれか1項に記載の回転コネクタ装置。
【請求項5】
前記第1摺動部は、前記軸方向において前記ステータと間隔を空けて配置される、
請求項4に記載の回転コネクタ装置。
【請求項6】
前記連結構造は、前記車両本体と摺動可能な第2摺動部を含み、
前記第2摺動部は、前記軸方向において前記第1摺動部と異なる位置に配置される、
請求項4または5に記載の回転コネクタ装置。
【請求項7】
前記第2摺動部は、前記軸方向において前記第1摺動部と間隔を空けて配置される、
請求項6に記載の回転コネクタ装置。
【請求項8】
前記第2摺動部は、前記ステータに設けられる、
請求項6または7に記載の回転コネクタ装置。
【請求項9】
前記連結構造は、前記軸方向において前記ステータから延びる連結部材を含み、
前記第1摺動部は、前記連結部材の端部に設けられ、前記連結部材から前記仮想平面に沿って突出する、
請求項4から8のいずれか1項に記載の回転コネクタ装置。
【請求項10】
前記連結部材は、前記軸方向において前記ケーブル収容空間から離れるように前記ステータから延びる、
請求項9に記載の回転コネクタ装置。
【請求項11】
前記連結部材は、1個の部材として前記ステータと一体に設けられる、
請求項9または10に記載の回転コネクタ装置。
【請求項12】
前記連結部材は、前記軸方向において前記ステータから延びる少なくとも1つの連結ロッドを含み、
前記第1摺動部は、前記少なくとも1つの連結ロッドの端部にそれぞれ取り付けられる少なくとも1つの制限プレートを含み、
前記少なくとも1つの制限プレートは、前記少なくとも1つの連結ロッドからそれぞれ前記仮想平面に沿って突出する、
請求項9から11のいずれか1項に記載の回転コネクタ装置。
【請求項13】
前記車両本体に含まれる支持部材と、
請求項1から12のいずれか1項に記載の前記回転コネクタ装置と、を備え、
前記連結構造は、前記連結構造が前記ステータを前記支持部材に連結する状態で、前記軸方向において前記支持部材に対する前記ステータの移動を制限し、かつ、前記仮想平面に沿って前記支持部材に対して前記ステータが移動するのを許容するように、前記支持部材に接触可能である、
ステアリング装置。
【請求項14】
前記支持部材は、開口と、前記開口の周辺に設けられる第1支持部と、を含み、
前記連結構造は、前記連結構造が前記ステータを前記支持部材に連結する状態で前記開口に挿入され、
前記連結構造は、前記連結構造が前記ステータを前記支持部材に連結する状態で、前記軸方向において前記支持部材に対する前記ステータの移動を制限し、かつ、前記仮想平面に沿って前記支持部材に対して前記ステータが移動するのを許容するように、前記第1支持部に接触可能である、
請求項13に記載のステアリング装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願に開示される技術は、回転コネクタ装置およびステアリング装置に関する。
【背景技術】
【0002】
回転コネクタ装置は、ステアリングホイールに設けられる電子部品を車両本体に設けられる電子部品に電気的に接続するように構成される。例えば、回転コネクタ装置は、固定部材、回転部材、およびフレキシブルフラットケーブルを含む。固定部材は、車両本体に固定される。回転部材は、固定部材に対して回転軸線回りに回転可能である。回転部材は、ステアリングとともに回転するようにステアリングホイールに連結される。ステアリングホイールは、ステアリングシャフトの端部に固定される。ステアリングシャフトは、車両本体に回転可能に支持される。フレキシブルフラットケーブルは、固定部材および回転部材により形成される空間内に設けられ、ステアリングホイールに設けられる電子部品を車両本体に設けられる電子部品に電気的に接続する。
【0003】
しかし、部品の製作誤差や組立誤差などにより、回転コネクタ装置に対してステアリングのミスアライメントが生じる場合がある。ステアリングのミスアライメントが発生すると、ステアリングホイールと回転部材との連結部の負荷が高まり、連結部から異音が発生したり連結部が破損したりする可能性がある。
【0004】
そこで、ステアリングのミスアライメントに追従する回転コネクタ装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】国際公開2019-181841号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1に記載の回転コネクタ装置では、ステアリングの偏心(ロテータの回転軸線とステアリングの回転軸線とのずれ)を検出するための構造が設けられているので、回転コネクタ装置の構造が複雑になる。
【0007】
本願に開示される技術の課題は、ステアリングの偏心の影響を簡素な構造により低減できる回転コネクタ装置およびステアリング装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の特徴によれば、回転コネクタ装置は、ステータ、ロテータ、および連結構造を備える。ロテータは、ステータに対して回転軸線回りに回転可能に設けられる。連結構造は、ステータを車両本体に連結するように構成される。ステータおよびロテータは、回転軸線を取り囲むように設けられるケーブル収容空間を形成する。連結構造は、連結構造がステータを車両本体に連結する状態で、回転軸線に沿って定義される軸方向において車両本体に対するステータの移動を制限し、かつ、回転軸線に垂直な仮想平面に沿って車両本体に対してステータが移動するのを許容するように、車両本体に接触可能である。
【0009】
第1の特徴に係る回転コネクタ装置では、ステアリングの偏心が生じても、ステアリングの偏心にステータが追従するので、ロテータもステアリングの偏心に追従できる。これにより、ステアリングの偏心の影響を簡素な構造により低減できる。
【0010】
第2の特徴によれば、第1の特徴に係る回転コネクタ装置において、連結構造は、連結構造がステータを車両本体に連結する状態で、回転軸線に垂直な仮想平面に沿って車両本体に対してステータが移動するのを第1可動範囲内に制限するように車両本体に接触可能である。
【0011】
第2の特徴に係る回転コネクタ装置では、ステアリングの偏心にステータを追従させつつ、車両本体に対してステータが仮想平面に沿って移動するのを必要最小限の範囲に制限でき、回転コネクタ装置の設置に必要な空間が拡大するのを抑制できる。
【0012】
第3の特徴によれば、第2の特徴に係る回転コネクタ装置において、連結構造は、連結構造がステータを車両本体に連結する状態で、回転軸線回りに車両本体に対してステータが回転するのを制限するように車両本体に接触可能である。
【0013】
第3の特徴に係る回転コネクタ装置では、ステアリングの偏心にステータを追従させつつ、車両本体に対するステータの回転を抑制でき、回転コネクタ装置の動作の安定化を図れる。
【0014】
第4の特徴によれば、第1から第3の特徴のいずれか1つに係る回転コネクタ装置において、連結構造は、車両本体と摺動可能な第1摺動部を含む。
【0015】
第4の特徴に係る回転コネクタ装置では、第1摺動部により、軸方向において車両本体に対するステータの移動を制限しつつ、ステータが車両本体に対して仮想平面に沿って移動可能となる。したがって、ステアリングの偏心の影響を低減しつつ連結構造を簡素化できる。
【0016】
第5の特徴によれば、第4の特徴に係る回転コネクタ装置において、第1摺動部は、軸方向においてステータと間隔を空けて配置される。
【0017】
第5の特徴に係る回転コネクタ装置では、第1摺動部とステータとの間の空間を有効利用できるので、回転コネクタ装置の設置に必要な空間の増大を抑制しつつ、ステアリングの偏心の影響を低減できる。
【0018】
第6の特徴によれば、第4または第5の特徴に係る回転コネクタ装置において、連結構造は、車両本体と摺動可能な第2摺動部を含む。第2摺動部は、軸方向において第1摺動部と異なる位置に配置される。
【0019】
第6の特徴に係る回転コネクタ装置では、第1摺動部および第2摺動部により、軸方向において車両本体に対するステータの移動を制限しつつ、ステータが車両本体に対して仮想平面に沿って移動可能となる。したがって、車両本体に対するステータの動きの安定化を図れることができ、ステアリングの偏心の影響を効果的に低減できる。
【0020】
第7の特徴によれば、第6の特徴に係る回転コネクタ装置において、第2摺動部は、軸方向において第1摺動部と間隔を空けて配置される。
【0021】
第7の特徴に係る回転コネクタ装置では、第1摺動部と第2摺動部との間の空間を有効利用できるので、回転コネクタ装置の設置に必要な空間の増大を抑制しつつ、ステアリングの偏心の影響を低減できる。
【0022】
第8の特徴によれば、第6または第7の特徴に係る回転コネクタ装置において、第2摺動部は、ステータに設けられる。
【0023】
第8の特徴に係る回転コネクタ装置では、連結構造の一部としてステータを利用でき、連結構造をさらに簡素化できる。
【0024】
第9の特徴によれば、第4から第8の特徴のいずれか1つに係る回転コネクタ装置において、連結構造は、軸方向においてステータから延びる連結部材を含む。第1摺動部は、連結部材の端部に設けられ、連結部材から仮想平面に沿って突出する。
【0025】
第9の特徴に係る回転コネクタ装置では、第1摺動部により第1摺動部を実現できる。
【0026】
第10の特徴によれば、第9の特徴に係る回転コネクタ装置において、連結部材は、軸方向においてケーブル収容空間から離れるようにステータから延びる。
【0027】
第10の特徴に係る回転コネクタ装置では、連結構造を設けるための空間としてケーブル収容空間の裏側の空間を有効利用でき、回転コネクタ装置の設置に必要な空間の増大を抑制しつつ、ステアリングの偏心の影響を低減できる。
【0028】
第11の特徴によれば、第9または第10の特徴に係る回転コネクタ装置において、連結部材は、1個の部材としてステータと一体に設けられる。
【0029】
第11の特徴に係る回転コネクタ装置では、ステータと連結部材との連結強度を高めつつ、ステアリングの偏心の影響を低減できる。
【0030】
第12の特徴によれば、第9から第11の特徴のいずれか1つに係る回転コネクタ装置において、連結部材は、軸方向においてステータから延びる少なくとも1つの連結ロッドを含む。第1摺動部は、少なくとも1つの連結ロッドの端部にそれぞれ取り付けられる少なくとも1つの制限プレートを含む。少なくとも1つの制限プレートは、少なくとも1つの連結ロッドからそれぞれ仮想平面に沿って突出する。
【0031】
第12の特徴に係る回転コネクタ装置では、少なくとも1つの連結ロッドおよび少なくとも1つの制限プレートにより、ステータと連結部材との連結強度をさらに高めつつ、ステアリングの偏心の影響を低減できる。
【0032】
第13の特徴によれば、ステアリング装置は、車両本体に含まれる支持部材と、第1から第12の特徴のいずれか1つに係る回転コネクタ装置と、を備える。連結構造は、連結構造がステータを支持部材に連結する状態で、軸方向において支持部材に対するステータの移動を制限し、かつ、仮想平面に沿って支持部材に対してステータが移動するのを許容するように、支持部材に接触可能である。
【0033】
第13の特徴に係る回転コネクタ装置では、ステアリングの偏心が生じても、ステアリングの偏心にステータが追従するので、ロテータもステアリングの偏心に追従できる。これにより、ステアリングの偏心の影響を簡素な構造により低減できる。
【0034】
第14の特徴によれば、第13の特徴に係るステアリング装置において、支持部材は、開口と、開口の周辺に設けられる第1支持部と、を含む。連結構造は、連結構造がステータを支持部材に連結する状態で開口に挿入される。連結構造は、連結構造がステータを支持部材に連結する状態で、軸方向において支持部材に対するステータの移動を制限し、かつ、仮想平面に沿って支持部材に対してステータが移動するのを許容するように、第1支持部に接触可能である。
【0035】
第14の特徴に係るステアリング装置では、支持部材の大型化を抑制しつつ、ステアリングの偏心の影響を簡素な構造により低減できる。
【発明の効果】
【0036】
本願に開示される技術であれば、ステアリングの偏心の影響を簡素な構造により低減できる回転コネクタ装置およびステアリング装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
図1図1は、実施形態に係るステアリング装置の側面図である。
図2図2は、図1に示すステアリング装置の回転コネクタ装置の分解斜視図である。
図3図3は、図1に示すステアリング装置の側面図である。
図4図4は、図1のラインIV-IVにおける回転コネクタ装置の断面図である。
図5図5は、図12のラインV-Vにおけるステアリング装置の断面図である。
図6図6は、図12のラインVI-VIにおけるステアリング装置の断面図である。
図7図7は、図1に示すステアリング装置の分解斜視図である。
図8図8は、図1に示すステアリング装置の支持部材の下面図である。
図9図9は、図1に示すステアリング装置の支持部材の斜視図である。
図10図10は、図1に示すステアリング装置の断面図である。
図11図11は、図1に示すステアリング装置の断面図である。
図12図12は、図1に示すステアリング装置の下面図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
以下、実施形態について図面を参照しながら説明する。図中において同じ符号は、対応するまたは同一の構成を示している。
【0039】
図1に示すように、ステアリング装置1は、車両の進行方向を変更するための装置であり、車両本体2に対して回転可能に設けられる。ステアリング装置1は、支持部材3および回転コネクタ装置4を備える。支持部材3は車両本体2に含まれる。支持部材3は、例えば、コンビネーションスイッチのハウジングを含む。ステアリング装置1は、ステアリング5を含む。ステアリング5は、支持部材3に対して回転軸線A2回りに回転可能に設けられる。ステアリング5は、ステアリングホイール6およびステアリングシャフト7を含む。ステアリングホイール6は、ステアリングシャフト7の端部に固定される。
【0040】
回転コネクタ装置4は、ステータ(stator)10およびロテータ(rotator)20を備える。ステータ10は、車両本体2に連結されるように構成される。ステータは、支持部材3に連結されるように構成される。ロテータ20は、ステータ10に対して回転軸線A1回りに回転可能に設けられる。ロテータ20は、ステータ10に対してステアリング5とともに回転軸線A1回りに回転するようにステアリング5に連結される。
【0041】
図2に示すように、回転コネクタ装置4は、第1電気コネクタ30および第2電気コネクタ40および42を備える。第1電気コネクタ30はステータ10に取り付けられる。第2電気コネクタ40および42はロテータ20に取り付けられる。第1電気コネクタ30は、例えば、車両本体2に設けられる電気機器(例えば、制御装置およびバッテリー)と電気的に接続されるように構成される。第2電気コネクタ40および42は、例えば、ステアリングホイール6のスイッチ類やエアバッグ装置等の電気回路と電気的に接続されるように構成される。
【0042】
支持部材3は、支持体44およびカバー45を備える。カバー45は、支持体44に取り付けられるように構成される。カバー45は、第1カバー46および第2カバー47を含む。第1カバー46は、第2カバー47とは別部材である。カバー45は、開口45Aを含む。ステータ10は、ステータ10およびカバー45が支持体44に取り付けられる状態で、開口45A内に配置される。開口45Aは、第1カバー46および第2カバー47により定義される。
【0043】
ステータ10は、ベースプレート11、外周壁12、およびカバー13を含む。ベースプレート11は、中央開口11Cを含む。外周壁12は、回転軸線A1に沿って定義される軸方向D1においてベースプレート11から延びる。カバー13は、外周壁12から第1電気コネクタ30までのケーブル通路を覆うようにベースプレート11および外周壁12に連結される。
【0044】
ロテータ20は、ロテータ本体21、スリーブ22、および回転入力部23を含む。スリーブ22は、ロテータ本体21に固定される。ロテータ本体21およびスリーブ22により、ロテータ20はステータ10に対して回転軸線A1回りに回転可能に保持される。
【0045】
回転入力部23は、軸方向D1においてロテータ本体21から突出する。回転入力部23は、ステアリング5(例えば、図1参照)から回転力を受けるように構成される。回転入力部23は、第1回転入力部23Aおよび第2回転入力部23Bを含む。第1回転入力部23Aは、軸方向D1においてロテータ本体21から突出する。第2回転入力部23Bは、軸方向D1においてロテータ本体21から突出する。
【0046】
図1に示すように、ステアリングホイール6は、第1突起6A、第2突起6B、および中間部材6Cを含む。第1突起6Aおよび第2突起6Bは、周方向D3に間隔を空けて配置される。第1回転入力部23Aは、周方向D3において第1突起6Aおよび第2突起6Bの間に配置される。中間部材6Cは、第1回転入力部23Aに取り付けられ、第1突起6Aおよび第2突起6Bの間に配置される。中間部材6Cは、弾性部材を含む。例えば、中間部材6Cは、ゴム製である。ステアリングホイール6の回転は、第1突起6A、第2突起6B、および中間部材6Cを介してロテータ20の第1回転入力部23Aに伝達される。なお、中間部材6Cは、第1回転入力部23Aに装着されるトルクピンキャップとしてロテータ20に含まれていてもよい。
【0047】
図3に示すように、ステアリングホイール6は、第1突起6D、第2突起6E、および中間部材6Fを含む。第1突起6Dおよび第2突起6Eは、周方向D3に間隔を空けて配置される。第2回転入力部23Bは、周方向D3において第1突起6Dおよび第2突起6Eの間に配置される。中間部材6Fは、第2回転入力部23Bに取り付けられ、第1突起6Dおよび第2突起6Eの間に配置される。中間部材6Fは、弾性部材を含む。例えば、中間部材6Fは、ゴム製である。ステアリングホイール6の回転は、第1突起6D、第2突起6E、および中間部材6Fを介してロテータ20の第2回転入力部23Bに伝達される。なお、中間部材6Fは、第2回転入力部23Bに装着されるトルクピンキャップとしてロテータ20に含まれていてもよい。
【0048】
図4に示すように、ステータ10およびロテータ20は、回転軸線A1を取り囲むように設けられるケーブル収容空間50を形成する。例えば、ケーブル収容空間50は、環状であり、回転軸線A1に対して周方向D3に延びる。回転コネクタ装置4は、ケーブル収容空間50内に設けられる電気ケーブル60をさらに備える。電気ケーブル60は、第1電気コネクタ30および第2電気コネクタ40および42(例えば、図2参照)に電気的に接続される。電気ケーブル60は、可撓性を有し、平坦な形状を有する。電気ケーブル60はフレキシブルフラットケーブルとも称し得る。本実施形態では、電気ケーブル60は複数のフラットケーブル61を含む。
【0049】
図5および図6に示すように、回転コネクタ装置4は、連結構造70を備える。連結構造70は、ステータ10を車両本体2に連結するように構成される。連結構造70は、ステータ10を車両本体2の支持部材3に連結するように構成される。連結構造70は、ステータ10を車両本体2の支持部材3に移動可能に連結するように構成される。
【0050】
連結構造70は、連結構造70がステータ10を車両本体2に連結する状態で、回転軸線A1に沿って定義される軸方向D1において車両本体2に対するステータ10の移動を制限し、かつ、回転軸線A1に垂直な仮想平面70Pに沿って車両本体2に対してステータ10が移動するのを許容するように、車両本体2に接触可能である。連結構造70は、連結構造70がステータ10を支持部材3に連結する状態で、軸方向D1において支持部材3に対するステータ10の移動を制限し、かつ、仮想平面70Pに沿って支持部材3に対してステータ10が移動するのを許容するように、支持部材3に接触可能である。
【0051】
連結構造70は、車両本体2と摺動可能な第1摺動部71を含む。第1摺動部71は、支持部材3と摺動可能である。第1摺動部71は、軸方向D1においてステータ10と間隔を空けて配置される。連結構造70がステータ10を車両本体2に連結する状態で、支持部材3の少なくとも一部は、軸方向D1においてステータ10と第1摺動部71との間に配置される。
【0052】
連結構造70は、車両本体2と摺動可能な第2摺動部72を含む。第2摺動部72は、軸方向D1において第1摺動部71と異なる位置に配置される。第2摺動部72は、軸方向D1において第1摺動部71と間隔を空けて配置される。本実施形態では、第2摺動部72は、ステータ10に設けられる。第2摺動部72は、ステータ10のベースプレート11に設けられる。ベースプレート11は、第1面11Aおよび第2面11Bを含む。第2面11Bは、軸方向D1において第1面11Aの裏側に設けられる。外周壁12は、軸方向D1においてベースプレート11の第1面11Aから延びる。第2摺動部72は、ベースプレート11の第2面11Bに設けられる。第2摺動部72は、第2摺動面72Aを含む。第2摺動面72Aは、ベースプレート11の第2面11Bに含まれる。しかし、第2摺動部72は、ステータ10の他の部分およびステータ10以外の部材に設けられてもよい。
【0053】
連結構造70は、連結部材73を含む。連結部材73は、軸方向D1においてステータ10から延びる。第1摺動部71は、連結部材73の端部に設けられ、連結部材73から仮想平面70Pに沿って突出する。連結部材73は、軸方向D1においてケーブル収容空間50から離れるようにステータ10から延びる。
【0054】
連結部材73は、1個の部材としてステータ10と一体に設けられる。第1摺動部71は、ステータ10および連結部材73とは別部材である。しかし、第1摺動部71は、1個の部材としてステータ10および連結部材73の少なくとも1つと一体に設けられてもよい。連結部材73は、ステータ10と別部材であってもよい。
【0055】
図7に示すように、連結部材73は、軸方向D1においてステータ10から延びる少なくとも1つの連結ロッド73A、73B、73C、および/または73Dを含む。本実施形態では、連結部材73は、軸方向D1においてステータ10から延びる複数の連結ロッド73A、73B、73C、および73Dを含む。しかし、連結ロッド73A、73B、73C、および73Dの総数は、4つに限定されない。連結部材73の構造は、連結ロッド73A、73B、73C、および73Dに限定されない。
【0056】
第1摺動部71は、少なくとも1つの連結ロッド73A、73B、73C、および/または73Dにそれぞれ取り付けられる少なくとも1つの制限プレート74A、74B、74C、および/または74Dを含む。本実施形態では、第1摺動部71は、複数の連結ロッド73A、73B、73C、および73Dにそれぞれ取り付けられる複数の制限プレート74A、74B、74C、および74Dを含む。しかし、制限プレートの総数は、4つに限定されない。第1摺動部71の構造は、制限プレート74A、74B、74C、および74Dに限定されない。
【0057】
図5および図6に示すように、少なくとも1つの制限プレート74A、74B、74C、および/または74Dは、少なくとも1つの連結ロッド73A、73B、73C、および/または73Dからそれぞれ仮想平面70Pに沿って突出する。本実施形態では、複数の制限プレート74A、74B、74C、および74Dは、複数の連結ロッド73A、73B、73C、および73Dからそれぞれ仮想平面70Pに沿って突出する。
【0058】
第1摺動部71は、少なくとも1つの第1摺動面71A、71B、71C、および/または71Dを含む。少なくとも1つの第1摺動面71A、71B、71C、および/または71Dはそれぞれ、少なくとも1つの制限プレート74A、74B、74C、および/または74Dに設けられる。本実施形態では、複数の第1摺動面71A、71B、71C、および71Dはそれぞれ、複数の制限プレート74A、74B、74C、および74Dに設けられる。しかし、第1摺動面の総数は、4つに限定されない。第1摺動面71A、71B、71C、および71Dは、制限プレート74A、74B、74C、および74D以外の部分に設けられてもよい。
【0059】
支持部材3は、開口80と、開口80の周辺に設けられる第1支持部81と、を含む。連結構造70は、連結構造70がステータ10を支持部材3に連結する状態で開口80に挿入される。連結構造70は、連結構造70がステータ10を支持部材3に連結する状態で、軸方向D1において支持部材3に対するステータ10の移動を制限し、かつ、仮想平面70Pに沿って支持部材3に対してステータ10が移動するのを許容するように、第1支持部81に接触可能である。なお、図示される仮想平面70Pの位置は、単なる一例であり、仮想平面70Pは、図示される位置以外の位置に定義されてもよい。
【0060】
開口80は、少なくとも1つの開口80A、80B、80C、および/または80Dを含む。第1支持部81は、少なくとも1つの第1支持部81A、81B、81C、および/または81Dを含む。本実施形態では、開口80は、複数の開口80A、80B、80C、および80Dを含む。第1支持部81は、複数の第1支持部81A、81B、81C、および81Dを含む。しかし、開口の総数は、4つに限定されない。第1支持部の総数は、4つに限定されない。
【0061】
連結部材73は、連結構造70がステータ10を支持部材3に連結する状態で開口80に挿入される。連結ロッド73Aは、連結構造70がステータ10を支持部材3に連結する状態で開口80Aにそれぞれ挿入される。連結ロッド73Bは、連結構造70がステータ10を支持部材3に連結する状態で開口80Bにそれぞれ挿入される。連結ロッド73Cは、連結構造70がステータ10を支持部材3に連結する状態で開口80Cにそれぞれ挿入される。連結ロッド73Dは、連結構造70がステータ10を支持部材3に連結する状態で開口80Dにそれぞれ挿入される。
【0062】
第1摺動部71は、第1支持部81と摺動可能である。第1摺動面71Aは、第1支持部81Aと摺動可能である。第1摺動面71Bは、第1支持部81Bと摺動可能である。第1摺動面71Cは、第1支持部81Cと摺動可能である。第1摺動面71Dは、第1支持部81Dと摺動可能である。
【0063】
図8に示すように、第1支持部81Aは、開口80Aの外周側に設けられ、開口80Aを取り囲むように配置される。第1支持部81Bは、開口80Bの外周側に設けられ、開口80Bを取り囲むように配置される。第1支持部81Cは、開口80Cの外周側に設けられ、開口80Cを取り囲むように配置される。第1支持部81Dは、開口80Dの外周側に設けられ、開口80Dを取り囲むように配置される。図5および図6に示すように、第1支持部81A、81B、81C、および81Dは、軸方向D1において突出する。
【0064】
図9に示すように、支持部材3は、第2支持部82を含む。第2支持部82は、少なくとも1つの第2支持部82A、82B、82C、82D、82E、および/または82Fを含む。本実施形態では、第2支持部82は、複数の第2支持部82A、82B、82C、82D、82E、および82Fを含む。第2支持部82A、82B、82C、82D、82E、および82Fは、周方向D3に間隔を空けて配置される。しかし、第2支持部の総数は、6つに限定されない。第2支持部82A、82B、82C、82D、82E、および82Fの配置は、図9に示す配置に限定されない。
【0065】
図5、10、および11に示すように、第2摺動部72は、第2支持部82と摺動可能である。第2摺動面72Aは、第2支持部82と摺動可能である。第2摺動部72は、複数の第2支持部82A、82B、82C、82D、82E、および82Fと摺動可能である。第2摺動面72Aは、複数の第2支持部82A、82B、82C、82D、82E、および82Fと摺動可能である。
【0066】
図5および図6に示すように、連結構造70は、連結構造70がステータ10を車両本体2に連結する状態で、回転軸線A1に垂直な仮想平面70Pに沿って車両本体2に対してステータ10が移動するのを第1可動範囲MR1内に制限するように車両本体2に接触可能である。連結構造70は、連結構造70がステータ10を支持部材3に連結する状態で、仮想平面70Pに沿って支持部材3に対してステータ10が移動するのを第1可動範囲MR1内に制限するように支持部材3に接触可能である。第1可動範囲MR1は、回転コネクタ装置4の回転軸線A1がステアリング5の回転軸線A2と一致している状態を基準として、ステータ10が支持部材3に対して仮想平面70Pに沿って移動可能な範囲を示す。第1可動範囲MR1は、回転軸線A1に対して径方向に定義される。
【0067】
連結構造70は、連結構造70がステータ10を車両本体2に連結する状態で、軸方向D1において車両本体2に対してステータ10が移動するのを第2可動範囲MR2内に制限するように車両本体2に接触可能である。連結構造70は、連結構造70がステータ10を支持部材3に連結する状態で、軸方向D1において支持部材3に対してステータ10が移動するのを第2可動範囲MR2内に制限するように支持部材3に接触可能である。第2可動範囲MR2は、軸方向D1に定義される。第1可動範囲MR1は、第2可動範囲MR2よりも大きい。第2可動範囲MR2は、第1摺動部71、第2摺動部72、第1支持部81、および第2支持部82により定義される。
【0068】
図12に示すように、支持部材3は、第1制限部83を含む。第1制限部83は、第1摺動部71と接触可能である。第1制限部83は、制限プレート74A、74B、74C、および74Dを接触可能である。第1制限部83は、複数の第1制限面83A、83B、83C、および83Dを含む。制限プレート74Aは、第1制限面83Aと接触可能である。制限プレート74Bは、第1制限面83Bと接触可能である。制限プレート74Cは、第1制限面83Cと接触可能である。制限プレート74Dは、第1制限面83Dと接触可能である。第1制限面83Aは、制限プレート74Aおよび回転軸線A1の径方向間に設けられる。第1制限面83Bは、制限プレート74Bおよび回転軸線A1の径方向間に設けられる。第1制限面83Cは、制限プレート74Cおよび回転軸線A1の径方向間に設けられる。第1制限面83Dは、制限プレート74Dおよび回転軸線A1の径方向間に設けられる。
【0069】
図12に示すように、連結構造70は、連結構造70がステータ10を車両本体2に連結する状態で、回転軸線A1回りに車両本体2に対してステータ10が回転するのを制限するように車両本体2に接触可能である。連結構造70は、連結構造70がステータ10を支持部材3に連結する状態で、回転軸線A1回りに支持部材3に対してステータ10が回転するのを所定の回転範囲MR3内に制限するように支持部材3に接触可能である。
【0070】
支持部材3は、第2制限部84を含む。第2制限部84は、第1摺動部71と接触可能である。第1摺動部71は、連結構造70がステータ10を支持部材3に連結する状態で、回転軸線A1回りに車両本体2に対してステータ10が回転するのを制限するように第2制限部84に接触可能である。第1摺動部71は、連結構造70がステータ10を支持部材3に連結する状態で、回転軸線A1回りに車両本体2に対してステータ10が回転するのを所定の回転範囲MR3内に制限するように第2制限部84に接触可能である。
【0071】
第2制限部84は、制限プレート74A、74B、74C、および74Dを接触可能である。第2制限部84は、複数の第2制限面84A、84B、84C、および84Dを含む。制限プレート74Aは、ステータ10が支持部材3に対して回転軸線A1回りに回転する際に第2制限面84Aと接触可能である。制限プレート74Bは、ステータ10が支持部材3に対して回転軸線A1回りに回転する際に第2制限面84Bと接触可能である。制限プレート74Cは、ステータ10が支持部材3に対して回転軸線A1回りに回転する際に第2制限面84Cと接触可能である。制限プレート74Dは、ステータ10が支持部材3に対して回転軸線A1回りに回転する際に第2制限面84Dと接触可能である。制限プレート74A、74B、74C、および74Dおよび第2制限面84A、84B、84C、および84Dにより回転範囲MR3は定義される。
【0072】
本実施形態では、第2制限面84Aは、制限プレート74Aを取り囲むように設けられる。第2制限面84Bは、制限プレート74Bを取り囲むように設けられる。第2制限面84Cは、制限プレート74Cを取り囲むように設けられる。第2制限面84Dは、制限プレート74Dを取り囲むように設けられる。しかし、第2制限面84A、84B、84C、および84Dの配置は、本実施形態の配置に限定されない。
【0073】
図5および図6に示すように、回転コネクタ装置4は、ステータ10、ロテータ20、および連結構造70を備える。ロテータ20は、ステータ10に対して回転軸線A1回りに回転可能に設けられる。連結構造70は、ステータ10を車両本体2に連結するように構成される。ステータ10およびロテータ20は、回転軸線A1を取り囲むように設けられるケーブル収容空間50を形成する。連結構造70は、連結構造70がステータ10を車両本体2に連結する状態で、回転軸線A1に沿って定義される軸方向D1において車両本体2に対するステータ10の移動を制限し、かつ、回転軸線A1に垂直な仮想平面70Pに沿って車両本体2に対してステータ10が移動するのを許容するように、車両本体2に接触可能である。
【0074】
ステアリング5の偏心が生じると、回転入力部23(例えば、図1から3に示す第1回転入力部23Aおよび第2回転入力部23Bの少なくも1つ)とステアリング5(例えば、図1および3に示すステアリングホイール6)との連結部の負荷が高まり、連結部から異音が発生したり連結部が破損したりする可能性がある。
【0075】
しかし、回転コネクタ装置4では、ステアリング5の偏心が生じても、ステアリング5の偏心にステータ10が追従するので、ロテータ20もステアリング5の偏心に追従できる。ステアリング5の偏心が生じても、回転入力部23とステアリングホイール6との連結部に作用する負荷を低減できる。したがって、ステアリング5の偏心の影響を簡素な構造により低減できる。
【0076】
本願においては、「備える」およびその派生語は、構成要素の存在を説明する非制限用語であり、記載されていない他の構成要素の存在を排除しない。これは、「有する」、「含む」およびそれらの派生語にも適用される。
【0077】
本願において、「第1」や「第2」などの序数は、単に構成を識別するための用語であって、他の意味(例えば特定の順序など)は有していない。例えば、「第1要素」があるからといって「第2要素」が存在していることを暗に意味しているわけではなく、また「第2要素」があるからといって「第1要素」が存在していることを暗に意味しているわけではない。
【0078】
また、本開示における「平行」、「直交」、および「一致」の表現は、厳密に解釈されるべきではなく、「実質的に平行」「実質的に直交」および「実質的に一致」の意味をそれぞれ含み得る。また、「実質的(substantially)」、「約(about)」、および「おおよそ(approximately)」などの程度を表す用語は、修飾する用語が、最終結果が大きく変化しないような合理的なずれ量(reasonable amount of deviation)を含み得ることを意味する。
【0079】
本開示における「AおよびBの少なくとも1つ」という表現は、例えば、(1)Aのみ、(2)Bのみ、および(3)AおよびBの両方、のいずれも包含している。「A、BおよびCの少なくとも1つ」という表現は、例えば、(1)Aのみ、(2)Bのみ、(3)Cのみ、(4)AおよびB、(5)BおよびC、(6)AおよびC、(7)A、BおよびCの全て、のいずれも包含している。本開示では、「AおよびBの少なくとも1つ」という表現は、「Aの少なくとも1つおよびBの少なくとも1つ」とは解釈されない。
【0080】
上記の開示内容から考えて、本発明の種々の変更や修正が可能であることは明らかである。したがって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、本願の具体的な開示内容とは別の方法で本発明が実施されてもよい。
【符号の説明】
【0081】
1 :ステアリング装置
2 :車両本体
3 :支持部材
4 :回転コネクタ装置
5 :ステアリング
10 :ステータ
20 :ロテータ
21 :ロテータ本体
22 :スリーブ
23 :回転入力部
30 :第1電気コネクタ
40 :第2電気コネクタ
50 :ケーブル収容空間
60 :電気ケーブル
70 :連結構造
70P :仮想平面
71 :第1摺動部
71A :第1摺動面
71B :第1摺動面
71C :第1摺動面
71D :第1摺動面
72 :第2摺動部
72A :第2摺動面
73 :連結部材
73A、73B、73C、73D:連結ロッド
74A、74B、74C、74D:制限プレート
80 :開口
81 :第1支持部
82 :第2支持部
83 :第1制限部
84 :第2制限部
A1 :回転軸線
A2 :回転軸線
D1 :軸方向
D3 :周方向
MR1 :第1可動範囲
MR2 :第2可動範囲
MR3 :回転範囲
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12