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特開2022-27744ケーブル、試験測定システム及びケーブルの摩耗を示す方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022027744
(43)【公開日】2022-02-14
(54)【発明の名称】ケーブル、試験測定システム及びケーブルの摩耗を示す方法
(51)【国際特許分類】
   G01M 99/00 20110101AFI20220204BHJP
   C09K 9/02 20060101ALI20220204BHJP
【FI】
G01M99/00 Z
C09K9/02 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021126868
(22)【出願日】2021-08-02
(31)【優先権主張番号】63/060,010
(32)【優先日】2020-08-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/386,384
(32)【優先日】2021-07-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】391002340
【氏名又は名称】テクトロニクス・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】TEKTRONIX,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】110001209
【氏名又は名称】特許業務法人山口国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】サム・ジェイ・ストリックリング
(72)【発明者】
【氏名】ダニエル・エス・フローリック
(72)【発明者】
【氏名】ミッシェル・エル・ボールドウィン
(72)【発明者】
【氏名】ジョナサン・サン
(72)【発明者】
【氏名】リンヤン・チェン
【テーマコード(参考)】
2G024
【Fターム(参考)】
2G024AD31
2G024BA12
2G024BA21
2G024BA22
2G024BA27
2G024CA26
2G024CA30
2G024DA30
2G024FA01
2G024FA12
(57)【要約】
【課題】電気的ケーブルの健全性を管理する。
【解決手段】ケーブル106は、試験測定装置に繰り返し接続されるように構成されており、繰り返される接続により、ケーブル106に劣化が生じてしまう。ケーブル106には、ケーブル106上に配置されると共に、試験測定装置102へのケーブル106の連続する接続毎に更新されるように構成される状態インジケータ110がある。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置に繰り返し接続されるよう構成され、繰り返される接続毎に劣化が生じるケーブルであって、該ケーブル上に配置され、上記装置への上記ケーブルの連続する接続毎に更新されるよう構成される状態インジケータを具えるケーブル。
【請求項2】
上記状態インジケータが閾値を超えたときに、上記ケーブルが上記装置に接続されるのを防ぐように構成されるブロック機構を更に具える請求項1のケーブル。
【請求項3】
導体を有するコネクタを更に具え、上記状態インジケータは、上記導体の少なくとも一部を覆う複合材料の複数の層を有し、上記層の夫々が異なる材料特性を有し、複数の上記層は上記ケーブルの繰り返される接続毎に摩耗する請求項1又は2のケーブル。
【請求項4】
上記状態インジケータが、上記ケーブルが上記装置に接続されるときにピンが押圧されることによって調整される数値インジケータを有する請求項1から3のいずれかのケーブル。
【請求項5】
1つ以上の被覆材料層を更に具え、上記状態インジケータには、1つ以上の上記被覆材料層の1つを色可変ポリマーで包むことが含まれる請求項1から4のいずれかのケーブル。
【請求項6】
上記状態インジケータが、上記ケーブルの電源サイクル数、セルフ試験の結果、アクティブな使用状態の時間数、上記装置の装置識別情報、固有識別子、最後のオペレータ、バッチ識別番号又は製造日の中の少なくとも1つを記憶するように構成されるメモリを更に具える請求項1から5のいずれかのケーブル。
【請求項7】
既知の電気パルスを出力し、該既知の電気パルスに対する上記ケーブルの応答に基づいて、上記ケーブルの状態を決定するように構成されたテスタを更に具える請求項1から6のいずれかのケーブル。
【請求項8】
装置と、
着脱可能に上記装置に接続されるケーブルであって、該ケーブルの上記装置への繰り返される接続毎に劣化が生じる上記ケーブルと、
該ケーブルの状態を示すように構成された状態インジケータと
を具える試験測定システム。
【請求項9】
既知の電気パルスを出力し、該既知の電気パルス・パルスに対する上記ケーブルの応答に基づいて、上記状態インジケータに上記ケーブルの状態を示させるように構成されるテスタを更に具える請求項8の試験測定システム。
【請求項10】
上記ケーブルが、該ケーブルの電源サイクル数、セルフ試験の結果、アクティブな使用状態の時間数、上記装置の装置識別情報、固有識別子、最後のオペレータ、バッチ識別番号又は製造日の中の少なくとも1つを記憶するように構成されるメモリを有する請求項8又は9の試験測定システム。
【請求項11】
装置への繰り返される接続毎に劣化が生じるケーブルを上記装置に着脱可能に接続する処理と、
上記ケーブルの繰り返される接続の夫々に基づいて上記ケーブルの状態を示す処理と
を具えるケーブルの摩耗を示す方法。
【請求項12】
上記状態インジケータが閾値より大きい場合に、上記ケーブルが上記装置に接続されるのを防止する処理を更に具える請求項11のケーブルの摩耗を示す方法。
【請求項13】
上記ケーブルの電源サイクル数、セルフ試験の結果、アクティブな使用状態の時間数、上記装置の装置識別情報、固有識別子、最後のオペレータ、バッチ識別番号又は製造日の中の少なくとも1つをメモリに記憶する処理を更に具える請求項11又は12のケーブルの摩耗を示す方法。
【請求項14】
既知の電気パルスを出力して上記ケーブルを試験する処理と、
上記既知の電気パルスに基づいて上記ケーブルの状態を測定する処理と
を更に具える請求項11から13のいずれかのケーブルの摩耗を示す方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示技術は、被試験デバイス(DUT)から1つ以上のケーブルを介して1つ以上の信号を測定するための試験測定システムに関し、特に、1つ以上のケーブルの少なくとも1つの電気ケーブルやフィクスチャの健全性を管理するためのシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
DUTの従来の試験では、多くの場合、通常、試験ケーブル又はプローブを使用して、試験測定装置をDUTに接続する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特表2018-526646号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、これらの物理的なケーブルと試験プローブは、多くの場合、試験システム内で最も使用され摩耗される装置である。摩耗したケーブルは、当初の設計どおりに動作せず、試験システム内にエラーや不正確さを発生させることがある。しかし、これらの摩耗したケーブルの多くは、摩耗の兆候を容易に示さないかもしれないので、ユーザは、試験のセットアップが、結果にエラーと矛盾(inconsistency:不一致)を引き起こすことに気づかず、エラーを取り消すのにかなりの時間を費やすかもしれない。
【0005】
開示技術の実施例は、これら及び他の先行技術の欠陥に取り組むものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願は、試験測定装置やDUTなどの装置に繰り返し挿入又は接続されるケーブルを用いる試験測定システムを開示する。この試験測定システムには、ケーブル自体か又は試験測定装置内のいずれかに配置されるケーブル状態インジケータがあっても良く、これは、ケーブルの装置への連続する挿入毎に更新される。
【0007】
本開示技術の実施形態の態様、特徴及び効果は、添付の図面を参照し、以下の実施形態の説明を読むことで明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、試験測定システムの図である。
図2図2は、開示技術の例によるケーブルのコネクタを示す。
図3図3は、開示技術の例による装置上の状態インジケータの例を示す。
図4図4は、開示技術の例による導体上の摩耗インジケータを示している。
図5図5は、開示技術の別の例による導体上の摩耗インジケータの断面図を示す。
図6図6は、開示技術の例によるケーブル、装置及び状態インジケータのブロック図を示す。
図7図7は、開示技術の例による状態インジケータを有するコネクタのブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1は、開示技術の例による例示的な試験測定システムを示す。試験測定システム100には、限定するものではないが、オシロスコープ、ベクトル・ネットワーク・アナライザ、マージン・テスタ、ビット・エラー・レート・テスタ(BERT)などの試験測定装置102があっても良い。試験測定装置102には、ディスプレイ112があっても良い。試験測定装置102は、1つ以上のケーブル又はプローブ106によってDUT104に接続できる。図1において、ケーブル106は、試験測定装置の入力ポート108に接続されている。
【0010】
図1では、同軸ケーブル106が示されているが、ケーブル及びプローブは、これらの形式のケーブルに限らず、限定するものではないが、高密度ケーブル、プラグ・ケーブル、バレル・ケーブル、電圧又は電流プローブなど、任意のケーブルを使用できる。試験測定装置102やDUT104などのデバイスに繰り返し挿入される任意のケーブル又はプローブが使用されても良い。
【0011】
ケーブル106には、状態インジケータ110があっても良い。状態インジケータ110は、ケーブル106の状態又は健全性を示す任意の機構であって良い。例えば、状態インジケータ110は、ケーブル106が装置に挿入された回数をカウントできる機械的状態インジケータ、摩耗インジケータ又はオンボード電子状態インジケータであっても良い。図1では、単一の状態インジケータ110が示されているが、いくつかの例では、ケーブル又はコネクタ/アダプタ106の両端に状態インジケータ110が設けられても良い。状態インジケータ110は、ケーブル106のコネクタ又はケーブル・アセンブリの上又は内部に配置されても良い。
【0012】
図2は、開示技術の例による機械的状態インジケータの例を示す。図2は、高密度ケーブル200の端部を示す。しかしながら、当業者であればわかるように、図2の機械的状態インジケータは、高密度ケーブルに限らず、任意のケーブル・コネクタやケーブル・アセンブリに使用されても良い。
【0013】
この例では、機械的状態インジケータ202には、数字の車輪のような機械的な車輪がある。機械的状態インジケータ202は、ケーブルが装置に差し込まれる度に新しい番号へと回転する。いくつかの例では、ケーブル200の残りの耐用寿命を示すために、数字の色が変化しても良い。機械的状態インジケータ202上の数字は、緑色から始まり、ケーブル200が連続して挿入されるにつれて、赤色へと色が変化しても良い。例えば、数字は、緑から、オレンジ、赤へと変わっても良く、赤色は、ケーブル200が摩耗しており、交換する必要があることを示す。任意の数の色を使用できる。
【0014】
いくつかの例では、機械的状態インジケータ202は、カウント・アップするのではなく、ケーブル200が、あと何回挿入されるかを評価するために、ゼロまでカウント・ダウンしても良い。しかし、両方の実施例において、機械的状態インジケータ202は、装置内へのケーブル200の連続する各挿入に基づいて調整される。ケーブル200の挿入数をユーザが見ることができるようにすることは、被試験デバイスの試験結果を保証できるなど、有用な情報を提供できる。数字の車輪が図示されているが、数字は車輪に表示される必要がなく、ケーブル200が装置に挿入される度に、車輪の色だけが変わっても良い。
【0015】
状態インジケータ202は、ピン204が押圧されたときに回転しても良い。例えば、ピン204が、ケーブル・インタフェース206が装置に挿入されたときに、内部へ押し込まれても良い。ピン204の押圧により、新しい挿入の度に、状態インジケータ202を更新させることができる。ピン204は、ケーブル200のインタフェース206内に示されているが、ピン204は、インタフェース206がデバイスに挿入されたときにピン204を押圧可能なコネクタ210上のどこにでも配置されても良い。
【0016】
しかし、開示技術の例は、図2に示すような機械的状態インジケータ202及びピン204に限定されない。例えば、状態インジケータ202は、ケーブル200が装置に投入された回数を出力できるデジタル画面であっても良い。
【0017】
機械的なピン204ではなく、ケーブル200用に、試験測定装置の1つにセンサを設けても良い。センサは、ケーブルがいつ装置に挿入されたかを感知でき、状態インジケータ202を増加又は減少させることができる。このようなセンサーの例としては、光学センサ、ホール効果センサ及び磁石などであっても良い。ケーブル200が試験測定装置に挿入されたことを感知できる任意のセンサが使用されて良い。
【0018】
いくつかの例では、ケーブル・コネクタ210に、ケーブル200の寿命の終わりときに伸びるオプションのブロック(block:阻害)機構208があっても良い。例えば、状態インジケータ202が一定数の挿入に達した場合に、図2に示すような、ピンのようなブロック機構208がケーブル・コネクタ210の面から伸びて、インタフェース206が装置に挿入されるのを防いでも良い。
【0019】
ブロック機構208は、インタフェース206の面に図示されているが、ブロック機構208は、インタフェース206が装置に挿入されるのを妨げるケーブル・コネクタ・インタフェース206上の任意の位置に配置されても良い。例えば、ブロック機構208は、インタフェース206から直接外側に伸びるバーを有していても良いし、又は、インタフェース206が装置に挿入されるのを防ぐために、インタフェース206を横切って伸びても良い。別の例では、ブロック機構208は、インタフェース206の上面又は底面のいずれかから拡張されて、装置へのケーブル200の挿入を防止する伸縮カバーを有していても良い。
【0020】
いくつかの例では、ブロック機構208は、ケーブル200とインタフェース206との間で係合が生じないようにする1つ以上のリトレース・ピン(retracing pin(s))であっても良い。別の例では、ブロック機構208は、物理的なブロック機構ではなく、デジタル・ブロック機構であっても良い。試験測定装置102のプロセッサが、ケーブル106を用いて測定が行われることを防止できる。
【0021】
これらに代えて、いくつかの例では、機械的状態インジケータ202は、図3に示すように、ケーブル200自体ではなく、試験測定装置102上に配置されても良い。機械的状態インジケータ202は、ケーブル106が差し込まれるポート108の隣に位置しても良い。ピン204と同様に、ポート108にピン(図3に示さず)を設けて、これが、ケーブル106が挿入されたときに、機械的状態インジケータ202を更新させても良い。
【0022】
いくつかの例では、センサが、試験測定装置102中に設けられて、これが、ケーブル106がポートに挿入されたときに、状態インジケータ202を更新させても良い。また、図3に示されていないが、ブロック機構208と同様のブロック機構をポート108内にも設けて、図2に関して上述したのと同様に、状態インジケータ202が一定の値に達したときに、ケーブル106が差し込まれるのを防ぐようにすることもできる。図3では、新しいケーブル106をユーザが購入したときに、機械的状態インジケータ202をリセットできる。
【0023】
図3では、機械的状態インジケータ202が、試験測定装置102上に示されているが、状態インジケータ202は、被試験デバイス104を含め、ケーブル106が差し込まれるあらゆるタイプの装置に用意されても良い。
【0024】
いくつかの例では、図4と5に示すように、状態インジケータが、摩耗インジケータであっても良い。図4は、BNC、プラグ又はバレル・スタイルのコネクタのようなケーブル・コネクタの導体400の端部を示している。しかしながら、当業者であればわかるように、ケーブルは、被覆材料(sheathing)又は追加の導体などの追加のコンポーネントを有していても良い。図4では、図示しやすいように、単一の導体400を示している。導体400は、1つ以上の摩耗バー402を有していても良い。図4では、3つの摩耗バー402が示されているが、当業者であればわかるように、任意の数の摩耗バーを導体400上に設けても良い。
【0025】
各摩耗バー402は、異なる複合材料を含んでいても良く、これは、導体400の同様の電気的特性を共有するが、異なる材料特性を有する。使用されることがある複合材料の例としては、プラスチック、セラミックス、銅合金又は金合金がある。例えば、最初の摩耗バー402は、より速く摩耗し、最後の摩耗バー402は、より遅いペースで摩耗する。摩耗バー402が消滅すると、ケーブル106が寿命の最後に近づいていることをユーザに警告することになろう。しかし、導体400の端部は、コネクタを通して、ユーザに見えるであろう。
【0026】
これに代えて、図5に示すように、ケーブル・コネクタの導体500は、多数の異なる複合材料502、504、506に包まれても良く、各複合材料は、導体500と同様の電気的特性を有するが、異なる材料特性を有する。図5は、3つの異なる複合材料502、504及び506で被覆された導体500の断面図を示す。3つの材料が示されているが、開示技術の例は、3つに限定されず、単一の複合材料又は3つより多数の複合材料のように、任意の数の複合材料が使用されても良い。複合材料502、504、506の夫々は、異なる色を有していても良い。ケーブル106が繰り返し挿入されると、複合材料502、504及び506は、摩耗してケーブル106の状態を示す。いくつかの例では、赤外線塗料のように、ユーザには色が見えず、画像キャプチャ装置からは見えても良い。
【0027】
当業者であればわかるように、ケーブル106は、1つ以上の導体500の周囲に、1つ以上の被覆材料層(sheathing layers)を有しても良い。いくつかの例では、多くの異なる複合材料を有するのではなく、ケーブル106の複数の被覆材料層の1つが、ポリマーに包まれていて、電気がポリマーを通過する際に、色が変化するか、又は他のタイプの可視的インジケータを提供しても良い。いくつかの例では、赤外線塗料のようにユーザには色が見えなくて、画像キャプチャ装置からは見えても良い。
【0028】
例えば、このポリマーは、エレクトロクロミック・ポリマーであっても良い。このポリマーは、電気がポリマーを通過する時に、設定した寿命を超えると色が変化するようにできる。例えば、このポリマーは、1000ミリ・アンペア時間(mAh)を超えると、緑から赤に変化するようにできる。開示技術の例は、この設定寿命に限定されず、ケーブル106の予想寿命に基づいてポリマーが選択されても良い。ポリマーは、熱(サーモクロミック)、落下(drop)、圧力又は転倒(ピエゾクロミック)や衝撃損傷によるケーブル106の損傷/誤用を示すこともできる。
【0029】
いくつかの例では、試験測定システム100は、画像キャプチャ装置(図示せず)を含むことができ、これは、状態インジケータ110が、摩耗バー、ポリマー又は機械的数値インジケータのような物理的状態インジケータ110である場合に、状態インジケータ110の画像を得ることができる。画像キャプチャ装置は、状態インジケータ110の画像をプロセッサに送信することができ、これは、試験測定装置112、クラウド又は試験測定システム100の任意の他の装置に位置しても良い。
【0030】
プロセッサは、画像を分析して、状態インジケータ110の色の変化を判定できる。例えば、状態インジケータ110に赤外線塗料が含まれている場合、プロセッサは、赤外線塗料の可視の割合、赤外線塗料の摩耗の位置、及びユーザに対する健全性指標に変換できるその他の要因を決定し、ケーブルが故障する時期や原因を予測できる。
【0031】
図6は、開示技術の例による試験測定システムのブロック図を示す。ケーブル600には、コネクタ602があっても良く、これらは、ケーブル・アセンブリと呼ばれることもあり、装置608のインタフェース606と相互作用できるインタフェース604を有する。装置600のインタフェース606は、例えば、図1に示すようなポート108であっても良い。
【0032】
コネクタ602は、状態インジケータとして動作するメモリ610を収容するハウジングがあっても良い。いくつかの例では、ハウジングは、また、オプションのバッテリ612を有していても良い。試験測定装置608には、コントローラ614、ディスプレイ616、メモリ618及び任オプションテスタ620があっても良い。また、試験測定装置608は、限定するものではないが、ユーザ入力部や操作用の追加回路のような図示しない追加の構成要素を有していても良い。
【0033】
コネクタ602のメモリ610は、インタフェース604がインタフェース606に差し込まれる度に更新されても良い。バッテリ612が含まれていない場合、メモリ610は、インタフェース606を介して試験測定装置608によって供給される電力で動作しても良い。別の例では、試験測定装置608がインタフェース606を介してケーブル600に電力を伝達する能力の有無にかかわらず、コネクタ602中のバッテリ612がメモリ610を動作させる。
【0034】
状態インジケータ又はメモリ610は、ケーブル600に関連する情報、例えば、限定するものではないが、ケーブル600が差し込まれた回数のようなケーブル600が感知又は検出した電源サイクルの数、ケーブル600のアクティブな使用状態の時間数、状態の試験結果、ケーブル600を最後に使った装置の識別情報(identification)、ケーブル600の固有識別子(unique identifier)、ケーブル600を使用する最後のオペレータ、ケーブル600が差し込まれた最後の装置の物理的又は地理的位置、バッチ識別番号や製造日などを記憶するように構成又は設定されても良い。メモリに関するデータは、試験測定装置608から(コントローラ614などから)、インタフェース606及び604を介して受信されても良い。
【0035】
試験測定装置608に差し込まれると、メモリ610からの情報は、インタフェース604及び606を介して送信され、ディスプレイ616上でユーザへ表示されるか、又はユーザが見るために遠隔の装置に送信される。いくつかの例では、メモリ610が、電源サイクル数が閾値を超えているか又はケーブルの試験が劣化を示すなど、ケーブルが寿命の終わりに近づいていることを示す指標(indication)を含む場合、コントローラ614は、そのような指標をディスプレイ616上でユーザに対して又は遠隔の装置に出力しても良い。いくつかの例では、コントローラ614は、サブスクリプション・サービスによって新しいケーブルを注文するために、トランスミッタ(図示せず)を介して自動的にメッセージを送信しても良い。
【0036】
いくつかの例では、試験測定装置608が、テスタ620を含んでいても良い。テスタ620は、インタフェース606を介して公知の電気信号をケーブル600に出力しても良い。次いで、テスタ620は、ケーブル600からの応答を測定できる。テスタ620は、ケーブル600からの応答に基づいて、ケーブル600の状態をディスプレイ616に表示させることができる。この状態としては、例えば、ケーブル600の残存寿命の推定量、100%未使用ケーブルとの差をパーセント形式で示したものなどがあっても良い。ケーブル600の応答は、未使用ケーブルに関する基準応答と比較しても良い。その違いに基づいて、コントローラ614やテスタ620は、ケーブル600の残存耐用寿命又は状態を決定できる。テスタ620からの試験の結果は、メモリ618に記憶されても良い。また、その結果は、ケーブル106のパラメータを再調整するにも利用されて、既知の正常な動作状態で、試験手順に準拠しているようにできる。
【0037】
テスタ620には、試験測定装置608のユーザ・インタフェース(図示しない)又は試験測定装置608上のボタン又はアクチュエータ(既知)のいずれかによって関与できる。いくつかの例では、コネクタ602上のボタン又はアクチュエータは、インタフェース604及び606を介して信号を送信でき、これによって、テスタ620が試験信号を出力する。
【0038】
メモリ610内のデータ又はテスタ620の出力に基づいて、ケーブル600が良好な状態でなくなったと判断された場合、上述したブロック機構208のようなブロック機構が、試験測定装置608にケーブル600が挿入されるのを防止するために展開されても良い。ブロック機構は、試験測定装置608へのケーブル600の接続を妨げる上述した任意のブロック機構であって良い。例えば、ブロック機構208は、上述したように、コントローラ614におけるデジタル・ブロック機構であっても良く、これは、ケーブル602が損傷又は寿命の終わりとして検出されたときに試験が実行されるのを防止する。
【0039】
図7は、ケーブルのコネクタ700のブロック図である。ケーブル・コネクタ700は、試験測定装置のポートに接続するインタフェース702を備える。コネクタ700は、テスタ704、メモリ706、バッテリ708や状態インジケータ710を有していても良い。
【0040】
ケーブル・コネクタ700は、図6のテスタ620と同様の自己テスタ704を有していても良い。テスタ704には、コネクタ700上のボタン又は他のアクチュエータ(図示せず)を押すことで関与できる。テスタ704は、ケーブルを通して既知の電気パルス(波形)を出力し、ケーブルの応答を測定してケーブルの状態を判定できる。テスタ704や状態インジケータ710は、コントローラがあっても良く、これは、既知の電気パルスに対するケーブルの応答を、基準(standard:標準)に対して比較できる。比較に基づいて、状態インジケータ710は、ケーブルの状態を出力できる。
【0041】
例えば、状態インジケータ710は、ケーブル・コネクタ700上の小さなLEDディスプレイなどのディスプレイ上にケーブルの状態を出力できる。別の例では、状態インジケータ710は、ケーブルの残存期待寿命を示すために、フィルイン・ライト・バーを関与させても良い。いくつかの例では、状態インジケータ710は、コネクタ700上に表示される色が変化する(色可変)材料を含むことができる。テスタ704の出力に基づいて、特定の信号が色可変材料に送られると、材料がケーブルの寿命を示すように色が変化する。いくつかの例では、状態インジケータ710の色可変材料は、画像キャプチャ装置でのみ見ることができる。
【0042】
テスタ704に加えて、メモリ706が、状態インジケータ710の一部として、ケーブルに関連する情報を記憶しても良い。この情報は、上述したケーブル600と同様に、インタフェース702が試験測定装置に差し込まれたときに、装置に渡されても良い。メモリ706は、限定するものではないが、ケーブルが差し込まれた回数、ケーブルのアクティブな使用状態の時間数、ケーブルが最後に使用された装置の識別情報、ケーブルの固有識別子(unique identifier)、ケーブルを使用する最後のオペレータ、ケーブルが差し込まれた最後の装置の物理的又は地理的位置、バッチID番号や製造日などの情報を記憶しても良い。
【0043】
上述の他の例と同様に、メモリ706内のデータ又はテスタ704の出力に基づいて、ケーブル700が良好な状態でなくなったと判断された場合、上述したブロック機構208のようなブロック機構208が、試験測定装置にケーブル700が挿入されるのを防止するように展開されても良い。ブロック機構は、試験測定装置へのケーブル700の接続を妨げる上述した任意のブロック機構であっても良い。
【0044】
図2から図7の上記の状態インジケータの任意のものを組み合わせることができる。例えば、テスタ620又は704は、図2~5に示す機械的インジケータと組み合わせて、ケーブル状態の予備的検査(バックアップ・チェック)を提供できる。更に、試験測定装置が、メモリ610又はメモリ706に保存された情報やテスタ620又は704のいずれかを介して、ケーブルが寿命の終わりに近いとの情報を受信した場合、試験測定装置は、ユーザに新しいケーブルを購入するよう警告するか、又は、ユーザがサブスクリプション・サービスを持っている場合には、ユーザに代わって自動的にケーブルを購入するメッセージを送信することができる。
【0045】
オンボード・メモリ610又は706は、いくつかの例では、ケーブル600又はコネクタ700に関するシミュレーションやトレーサビリティ上の理由のためにも使用されることがある。ケーブルの健全性は、時間の経過とともにオンボードメモリ610又は706に記憶することができ、ケーブルがその製品ライフサイクルを経るにつれて、試験測定システム100内のプロセッサは、オンボードメモリ610又は706に記憶されたケーブルの健全性に基づいて、ケーブルが故障する原因やタイミングを予測できる。更に、プロセッサは、ケーブルの健全性が原因で、試験内に生じる可能性のある電気的変化を予測できることもある。最後に、このデータは保存され、将来の製品の改良や変更、新しい設計のシミュレータへの入力の改善、障害発生時の責任/根本原因分析に使用するトレーサビリティ・レコードの使用に役立つ。
【0046】
本開示技術の態様は、特別に作成されたハードウェア、ファームウェア、デジタル・シグナル・プロセッサ又はプログラムされた命令に従って動作するプロセッサを含む特別にプログラムされた汎用コンピュータ上で動作できる。本願における「コントローラ」又は「プロセッサ」という用語は、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、ASIC及び専用ハードウェア・コントローラ等を意図する。本開示技術の態様は、1つ又は複数のコンピュータ(モニタリング・モジュールを含む)その他のデバイスによって実行される、1つ又は複数のプログラム・モジュールなどのコンピュータ利用可能なデータ及びコンピュータ実行可能な命令で実現できる。概して、プログラム・モジュールとしては、ルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを含み、これらは、コンピュータその他のデバイス内のプロセッサによって実行されると、特定のタスクを実行するか、又は、特定の抽象データ形式を実現する。コンピュータ実行可能命令は、ハードディスク、光ディスク、リムーバブル記憶媒体、ソリッド・ステート・メモリ、RAMなどのコンピュータ可読記憶媒体に記憶しても良い。当業者には理解されるように、プログラム・モジュールの機能は、様々な実施例において必要に応じて組み合わせられるか又は分散されても良い。更に、こうした機能は、集積回路、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)などのようなファームウェア又はハードウェア同等物において全体又は一部を具体化できる。特定のデータ構造を使用して、本開示技術の1つ以上の態様をより効果的に実施することができ、そのようなデータ構造は、本願に記載されたコンピュータ実行可能命令及びコンピュータ使用可能データの範囲内と考えられる。
【0047】
開示された態様は、場合によっては、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア又はこれらの任意の組み合わせで実現されても良い。開示された態様は、1つ以上のプロセッサによって読み取られ、実行され得る1つ又は複数のコンピュータ可読媒体によって運搬されるか又は記憶される命令として実現されても良い。そのような命令は、コンピュータ・プログラム・プロダクトと呼ぶことができる。本願で説明するコンピュータ可読媒体は、コンピューティング装置によってアクセス可能な任意の媒体を意味する。限定するものではないが、一例としては、コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体及び通信媒体を含んでいても良い。
【0048】
コンピュータ記憶媒体とは、コンピュータ読み取り可能な情報を記憶するために使用することができる任意の媒体を意味する。限定するものではないが、例としては、コンピュータ記憶媒体としては、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、電気消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリやその他のメモリ技術、コンパクト・ディスク読み出し専用メモリ(CD-ROM)、DVD(Digital Video Disc)やその他の光ディスク記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置やその他の磁気記憶装置、及び任意の技術で実装された任意の他の揮発性又は不揮発性の取り外し可能又は取り外し不能の媒体を含んでいても良い。コンピュータ記憶媒体としては、信号そのもの及び信号伝送の一時的な形態は除外される。
【0049】
通信媒体とは、コンピュータ可読情報の通信に利用できる任意の媒体を意味する。限定するものではないが、例としては、通信媒体には、電気、光、無線周波数(RF)、赤外線、音又はその他の形式の信号の通信に適した同軸ケーブル、光ファイバ・ケーブル、空気又は任意の他の媒体を含んでも良い。

実施例
【0050】
以下では、本願で開示される技術の理解に有益な実施例が提示される。この技術の実施形態は、以下で記述する実施例の1つ以上及び任意の組み合わせを含んでいても良い。
【0051】
実施例1は、装置に繰り返し接続されるよう構成され、繰り返される接続毎に劣化が生じるケーブルであって、該ケーブル上に配置され、上記装置への上記ケーブルの連続する接続毎に更新されるよう構成される状態インジケータを具える。
【0052】
実施例2は、実施例1のケーブルであって、状態インジケータが閾値を超えたときに、上記ケーブルが上記装置に接続されるのを防ぐように構成されるブロック機構を更に具える。
【0053】
実施例3は、実施例1又は2のいずれかのケーブルであって、導体を有するコネクタを更に具え、上記状態インジケータは、上記導体の少なくとも一部を覆う複合材料の複数の層を有し、上記層の夫々が異なる材料特性を有し、複数の上記層は上記ケーブルの繰り返される接続毎に摩耗する。
【0054】
実施例4は、実施例1~3のいずれかのケーブルであって、上記状態インジケータは、上記ケーブルが上記装置に接続されるときにピンが押圧されることによって調整される数値インジケータを有する。
【0055】
実施例5は、実施例1~4のいずれかのケーブルであって、1つ以上の被覆材料層を(sheathing layers)更に具え、上記状態インジケータには、1つ以上の被覆材料層の1つを色可変ポリマーで包むことが含まれる。
【0056】
実施例6は、実施例1~5のいずれかのケーブルであって、上記状態インジケータには、メモリがある。
【0057】
実施例7は、実施例6のケーブルであって、上記メモリが、上記ケーブルの電源サイクル数、セルフ(自己)試験の結果、アクティブな使用状態の時間数、装置の装置識別情報、固有識別子、最後のオペレータ、バッチ識別番号又は製造日の中の少なくとも1つを記憶するように構成される。
【0058】
実施例8は、実施例6又は7のいずれかのケーブルであって、上記状態インジケータが、バッテリを更に有する。
【0059】
実施例9は、実施例6又は7のいずれかのケーブルであって、上記ケーブルが上記装置に接続されると、上記メモリに電力が供給される。
【0060】
実施例10は、実施例1~9のいずれかのケーブルであって、上記状態インジケータが、既知の電気パルスを出力し、上記ケーブルの状態を測定するように構成されたセルフ・テスタを有する。
【0061】
実施例11は、実施例1~10のいずれかのケーブルであって、既知の電気パルスを出力し、該既知の電気パルスに対する上記ケーブルの応答に基づいて、上記ケーブルの状態を決定するように構成されたテスタを更に具える。
【0062】
実施例12は、試験測定システムであって、装置と、着脱可能に上記装置に接続されるケーブルであって、該ケーブルの上記装置への繰り返される接続毎に劣化が生じる上記ケーブルと、該ケーブルの状態を示すように構成された状態インジケータとを具える。
【0063】
実施例13は、実施例12の試験測定システムであって、既知の電気パルスを出力し、該既知の電気パルス・パルスに対する上記ケーブルの応答に基づいて、上記状態インジケータに上記ケーブルの状態を示させるように構成されるテスタを更に具える。
【0064】
実施例14は、実施例12又は13のいずれかの試験測定システムであって、上記状態インジケータが、機械的状態インジケータを含む。
【0065】
実施例15は、実施例12~14のいずれかの試験測定システムであって、上記ケーブルが、メモリを含む。
【0066】
実施例16は、実施例15の試験測定システムであって、上記メモリが、上記ケーブルの電源サイクル数、セルフ(自己)試験の結果、アクティブな使用状態の時間数、装置の装置識別情報、固有識別子、最後のオペレータ、バッチ識別番号又は製造日の中の少なくとも1つを記憶するように構成される。
【0067】
実施例17は、実施例15又は16のいずれかの試験測定システムであって、上記メモリは、上記装置からの上記ケーブルに関連するデータを記憶する。
【0068】
実施例18は、装置に繰り返し接続され、繰り返される接続毎に劣化が生じる試験測定ケーブルであって、既知の電気パルスを出力し、該既知の電気パルスに基づく応答を測定するセルフ・テスタと、少なくとも一部が測定された上記応答に基づいて、状態を出力するように構成された状態インジケータとを具える。
【0069】
実施例19は、実施例18の試験測定ケーブルであって、更にバッテリを具える。
【0070】
実施例20は、実施例19の試験測定ケーブルであって、上記状態インジケータが、ディスプレイ又は色可変材料を含む。
【0071】
実施例21は、ケーブルの摩耗を示す方法であって、装置への繰り返される接続毎に劣化が生じるケーブルを上記装置に着脱可能に接続する処理と、上記ケーブルの繰り返される接続の夫々に基づいてケーブルの状態を示す処理とを具える。
【0072】
実施例22は、実施例21の方法であって、上記状態インジケータが閾値より大きい場合に、上記ケーブルが上記装置に接続されるのを防止する処理を更に具える。
【0073】
実施例23は、実施例21又は22のいずれかの方法であって、上記ケーブルの電源サイクル数、セルフ試験の結果、アクティブな使用状態の時間数、装置の装置識別情報、固有識別子、最後のオペレータ、バッチ識別番号又は製造日の中の少なくとも1つをメモリに記憶する処理を更に具える。
【0074】
実施例24は、実施例21~23のいずれかの方法であって、既知の電気パルスを出力して上記ケーブルを試験する処理と、上記既知の電気パルスに基づいて上記ケーブルの状態を測定する処理とを更に具える。
【0075】
開示された主題の上述のバージョンは、記述したか又は当業者には明らかであろう多くの効果を有する。それでも、開示された装置、システム又は方法のすべてのバージョンにおいて、これらの効果又は特徴のすべてが要求されるわけではない。
【0076】
加えて、本願の記述は、特定の特徴に言及している。特許請求の範囲、要約及び図面を含め、本明細書に開示される全ての特徴と、開示される全ての方法又は処理における全ての工程は、互いに少なくとも一部分が排他的でない限り、任意に組み合わせても良い。特許請求の範囲、要約及び図面を含め、本明細書に開示される特徴の夫々は、特に明記されていない限り、同じ、等価又は類似の目的に寄与する代替の特徴で置き換えても良い。
【0077】
また、本願において、2つ以上の定義されたステップ又は工程を有する方法に言及する場合、これら定義されたステップ又は工程は、状況的にそれらの可能性を排除しない限り、任意の順序で又は同時に実行しても良い。
【0078】
説明の都合上、本発明の具体的な実施例を図示し、説明してきたが、本発明の要旨と範囲から離れることなく、種々の変更が可能なことが理解できよう。従って、本発明は、添付の請求項以外では、限定されるべきではない。
【符号の説明】
【0079】
100 試験測定システム
102 試験測定装置
104 被試験デバイス(DUT)
106 ケーブル
108 入力ポート
110 状態インジケータ
112 ディスプレイ
200 ケーブル
202 状態インジケータ
204 ピン
206 ケーブル・インタフェース
208 ブロック機構
210 コネクタ
400 ケーブルの導体
402 摩耗バー
600 ケーブル
602 コネクタ(ケーブル・アセンブリ)
604 ケーブル・インタフェース
606 試験測定装置のインタフェース
608 試験測定装置
610 メモリ
612 バッテリ
614 コントローラ
616 ディスプレイ
618 メモリ
620 オプションのテスタ
700 コネクタ
704 テスタ
706 メモリ
708 バッテリ
710 状態インジケータ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【外国語明細書】