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特開2022-34527フロートガラス製造装置、及びフロートガラス製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022034527
(43)【公開日】2022-03-03
(54)【発明の名称】フロートガラス製造装置、及びフロートガラス製造方法
(51)【国際特許分類】
   C03B 18/18 20060101AFI20220224BHJP
【FI】
C03B18/18
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021123183
(22)【出願日】2021-07-28
(31)【優先権主張番号】P 2020138195
(32)【優先日】2020-08-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000000044
【氏名又は名称】AGC株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】瀧口 哲史
(72)【発明者】
【氏名】川崎 直哉
(72)【発明者】
【氏名】山本 陽平
(72)【発明者】
【氏名】山▲崎▼ 健史
(57)【要約】
【課題】幅が広く且つ板厚偏差が小さいガラスリボンが得られる、技術を提供する。
【解決手段】フロートガラス製造装置は、浴槽と、スパウトリップと、一対のリストリクタータイルと、複数のトップロールと、天井と、複数のヒータと、複数の制御器とを備える。前記天井をガラスリボンの流れ方向に複数の列に分割し、各前記列を前記ガラスリボンの幅方向に分割してなる各区画には、特定の前記区画を除き、前記区画毎に選択される1つの前記制御器で一括に制御される複数の前記ヒータが設けられる。前記特定の前記区画は、各前記リストリクタータイルの下流端の真上の前記区画である。前記特定の前記区画を前記流れ方向に分割してなる各サブ区画には、前記サブ区画毎に選択される1つの前記制御器で一括に制御される複数の前記ヒータが設けられる。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
溶融金属を収容する浴槽と、前記溶融金属の上に溶融ガラスを連続的に供給するスパウトリップと、前記溶融金属の上に供給した前記溶融ガラスの流れの幅を上流側から下流側に向けて広げる一対のリストリクタータイルと、一対の前記リストリクタータイルよりも下流にて帯板状のガラスリボンの幅方向端部を押さえる複数のトップロールと、前記ガラスリボンの上方に設けられる天井と、前記天井から吊り下げられる複数のヒータと、複数の前記ヒータを制御する複数の制御器と、を備えるフロートガラス製造装置であって、
前記天井を前記ガラスリボンの流れ方向に複数の列に分割し、各前記列を前記ガラスリボンの幅方向に分割してなる各区画には、特定の前記区画を除き、前記区画毎に選択される1つの前記制御器で一括に制御される複数の前記ヒータが設けられ、
前記特定の前記区画は、各前記リストリクタータイルの下流端の真上の前記区画であり、
前記特定の前記区画を前記流れ方向に分割してなる各サブ区画には、前記サブ区画毎に選択される1つの前記制御器で一括に制御される複数の前記ヒータが設けられる、フロートガラス製造装置。
【請求項2】
前記特定の前記区画は、前記幅方向に間隔をおいて一対配置され、
一対の前記特定の前記区画の間には、1つの前記制御器で一括に制御される前記区画が配置される、請求項1に記載のフロートガラス製造装置。
【請求項3】
一対の前記特定の前記区画同士の間隔は、一対の前記リストリクタータイルの下流端同士の幅の60%以上である、請求項2に記載のフロートガラス製造装置。
【請求項4】
前記浴槽は、一対の前記リストリクタータイルの前記下流端から最上流の一対の前記トップロールまでのホット領域と、最上流の一対の前記トップロールよりも下流の成形領域とを有し、
各前記サブ区画は、前記ホット領域の真上に配置される、請求項1~3のいずれか1項に記載のフロートガラス製造装置。
【請求項5】
前記浴槽は、上流から下流に向けて、前記溶融金属の深さが一定である深底領域と、前記深底領域よりも前記深さが浅く一定である浅底領域とを、この順番で有し、
前記ホット領域の前記深底領域と重なる部分の前記流れ方向の長さは、前記ホット領域の前記流れ方向の長さの35%以上である、請求項4に記載のフロートガラス製造装置。
【請求項6】
前記流れ方向に隣接する2つの前記サブ区画の境界線は、前記深底領域の真上に配置される、請求項5に記載のフロートガラス製造装置。
【請求項7】
前記浴槽は、上方に開放された箱状のボトムケーシングと、前記ボトムケーシングの底壁を前記溶融金属から保護する複数のボトムレンガと、前記ボトムケーシングの側壁の内側に設けられる複数のサイドレンガと、を有し、
平面視にて、前記ボトムケーシングの前記側壁は、各前記リストリクタータイルの前記下流端の近傍から前記幅方向外側に延び、続いて前記流れ方向下流に延びる直角のコーナーを形成しており、各前記コーナーの内側に、前記サイドレンガが三角形状に設けられる、請求項1~6のいずれか1項に記載のフロートガラス製造装置。
【請求項8】
一対の前記リストリクタータイルの前記下流端から最上流の一対の前記トップロールまでのホット領域にて、前記ガラスリボンの幅方向中央部を、上方から冷却する冷却管を備える、請求項1~7のいずれか1項に記載のフロートガラス製造装置。
【請求項9】
前記冷却管を覆う保温材を備え、
前記冷却管は、前記ガラスリボンの前記幅方向に沿って水平に配置され、
前記ガラスリボンの前記幅方向外側から前記幅方向内側に向かうほど、前記保温材の厚みが薄い、請求項8に記載のフロートガラス製造装置。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか1項に記載のフロートガラス製造装置を用いる、フロートガラス製造方法であって、
前記スパウトリップの上を流れる前記溶融ガラスを前記浴槽内の前記溶融金属の上に連続的に供給することと、
前記溶融金属の上で前記溶融ガラスを流動させ、帯板状の前記ガラスリボンに成形することと、
前記ヒータで、前記ヒータの下方を通過する前記ガラスリボンを加熱することと、
を有するフロートガラス製造方法。
【請求項11】
前記ガラスリボンを加熱する際に、上流側の前記サブ区画の単位面積当たりの前記ヒータの出力は3kW/m以上であり、且つ下流側の前記サブ区画の単位面積当たりの前記ヒータの出力は1kW/m以下である、請求項10に記載のフロートガラス製造方法。
【請求項12】
前記特定の前記区画は、前記幅方向に間隔をおいて一対配置され、
前記ガラスリボンを加熱する際に、一対の前記特定の前記区画の間に配置される前記区画の単位面積当たりの前記ヒータの出力は、1kW/m以下である、請求項11に記載のフロートガラス製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、フロートガラス製造装置、及びフロートガラス製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
フロートガラス製造装置は、浴槽内の溶融金属の上に溶融ガラスを連続的に供給し、溶融金属の上で溶融ガラスを流動させ、溶融ガラスを帯板状のガラスリボンに成形する。ガラスリボンを徐冷した後、ガラスリボンの幅方向両端部を切除し、フロートガラスが得られる。フロートガラスは、フラットパネルディスプレイ(FPD)のガラス基板等に用いられる。
【0003】
特許文献1では、フロートガラスの板厚偏差を低減すべく、ガラスリボンの温度分布を制御する技術が記載されている。ヒータ領域をガラスリボンの流れ方向に複数の列に分割し、各列をガラスリボンの幅方向に区割りしてなる各区画には、複数のヒータが設けられ、区画毎に一括で制御される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平8-325024号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
FPDの大画面化等に伴い、幅の広いガラスリボンが望まれている。しかし、ガラスリボンの幅が広くなるほど、ガラスリボンの板厚偏差が大きくなりやすい。板厚偏差とは、板厚の最大値と最小値の差のことである。
【0006】
本開示の一態様は、幅が広く且つ板厚偏差が小さいガラスリボンが得られる、技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様に係るフロートガラス製造装置は、浴槽と、スパウトリップと、一対のリストリクタータイルと、複数のトップロールと、天井と、複数のヒータと、複数の制御器とを備える。前記浴槽は、溶融金属を収容する。前記スパウトリップは、前記溶融金属の上に溶融ガラスを連続的に供給する。一対の前記リストリクタータイルは、前記溶融金属の上に供給した前記溶融ガラスの流れの幅を上流側から下流側に向けて広げる。複数の前記トップロールは、一対の前記リストリクタータイルよりも下流にて帯板状のガラスリボンの幅方向端部を押さえる。前記天井は、前記ガラスリボンの上方に設けられる。複数の前記ヒータは、前記天井から吊り下げられる。複数の前記制御器は、複数の前記ヒータを制御する。前記天井を前記ガラスリボンの流れ方向に複数の列に分割し、各前記列を前記ガラスリボンの幅方向に分割してなる各区画には、特定の前記区画を除き、前記区画毎に選択される1つの前記制御器で一括に制御される複数の前記ヒータが設けられる。前記特定の前記区画は、各前記リストリクタータイルの下流端の真上の前記区画である。前記特定の前記区画を前記流れ方向に分割してなる各サブ区画には、前記サブ区画毎に選択される1つの前記制御器で一括に制御される複数の前記ヒータが設けられる。
【発明の効果】
【0008】
本開示の一態様によれば、幅が広く且つ板厚偏差が小さいガラスリボンが得られる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、一実施形態に係るフロートガラス製造装置の鉛直断面図であって、図2のI-I線に沿った鉛直断面図である。
図2図2は、一実施形態に係るフロートガラス製造装置の水平断面図であって、図1のII-II線に沿った水平断面図である。
図3図3は、溶融金属上での溶融ガラスの流れの一例を示す平面図である。
図4図4は、天井の区画の一例を示す平面図である。
図5図5は、深底領域での溶融金属の対流の一例を示す断面図である。
図6図6は、変形例に係るフロートガラス製造装置を示す平面図である。
図7図7は、冷却管と保温材の一例を示す断面図である。
図8図8は、図7のVIII-VIII線に沿った断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施形態に係るフロートガラス製造装置、及びフロートガラス製造方法について図面を参照して説明する。なお、各図面において同一の又は対応する構成には同一の符号を付し、説明を省略することがある。各図面において、X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向は互いに垂直な方向であって、X軸方向及びY軸方向は水平方向、Z軸方向は鉛直方向である。X軸方向がガラスリボンGRの流れ方向、Y軸方向がガラスリボンGRの幅方向である。明細書中、数値範囲を示す「~」は、その前後に記載された数値を下限値及び上限値として含むことを意味する。
【0011】
図1に示すように、フロートガラス製造装置1は、浴槽10内の溶融金属Mの上に溶融ガラスGを連続的に供給し、溶融金属Mの上で溶融ガラスGを流動させ、帯板状のガラスリボンGRに成形する。ガラスリボンGRは、浴槽10の下流域において溶融金属Mから引き上げられた後、不図示の徐冷装置で徐冷され、不図示の加工装置で所定の寸法に切断される。加工装置は、ガラスリボンGRの幅方向両端部を切除する。加工装置でガラスリボンGRを加工することで、製品であるフロートガラスが得られる。
【0012】
フロートガラスのガラスの種類としては、例えば無アルカリガラス、アルミノシリケートガラス、ホウケイ酸ガラス又はソーダライムガラスなどが挙げられる。無アルカリガラスとは、NaO、KO等のアルカリ金属酸化物を実質的に含有しないガラスを意味する。ここで、アルカリ金属酸化物を実質的に含有しないとは、アルカリ金属酸化物の含有量の合量が0.1質量%以下を意味する。
【0013】
フロートガラスの用途は、特に限定されないが、例えば液晶ディスプレイ(LCD)や有機ELディスプレイ等のフラットパネルディスプレイ(FPD)であり、例えばFPD用ガラス基板である。フロートガラスの用途がFPD用ガラス基板である場合、フロートガラスのガラスの種類は無アルカリガラスである。
【0014】
フロートガラスは、酸化物基準の質量%表示で、SiO:54%~66%、Al:10%~23%、B:6%~12%、MgO+CaO+SrO+BaO:8%~26%を含有する無アルカリガラス基板であることが好ましい。
【0015】
フロートガラスは、高歪点とするには、酸化物基準の質量%表示で、SiO:54%~68%、Al:10%~25%、B:0.1%~5.5%、MgO+CaO+SrO+BaO:8%~26%を含有する無アルカリガラス基板であることが好ましい。
【0016】
フロートガラスの板厚は、フロートガラスの用途に応じて選択される。フロートガラスの用途がFPD用ガラス基板である場合、フロートガラスの板厚は好ましくは0.7mm以下、より好ましくは0.5mm以下、さらに好ましくは0.4mm以下であり、0.3mm以下、0.2mm以下、又は0.1mm以下であってもよい。
【0017】
フロートガラスの板厚は、ガラスリボンGRの幅方向端部を切除した後に、ガラスリボンGRの幅方向全域にて測定する。フロートガラスの板厚偏差は、フロートガラスの板厚測定の結果に基づき算出する。
【0018】
図1に示すように、フロートガラス製造装置1は、浴槽10を備える。浴槽10は、溶融金属Mを収容する。溶融金属Mとしては、例えば溶融スズが用いられる。溶融スズの他に、溶融スズ合金なども使用可能であり、溶融金属Mは、溶融ガラスGよりも密度の大きいものであればよい。
【0019】
浴槽10は、上方に開放された箱状のボトムケーシング11と、ボトムケーシング11の側壁を溶融金属Mから保護するサイドレンガ12と、ボトムケーシング11の底壁の内側に設けられるボトムレンガ13と、を有する。
【0020】
フロートガラス製造装置1は、スパウトリップ14を備える。スパウトリップ14は、浴槽10内の溶融金属Mの上に溶融ガラスGを供給する。図2に示すように、サイドジャム16、17は、スパウトリップ14を幅方向に挟み、スパウトリップ14の上を流れる溶融ガラスGが幅方向にこぼれるのを防止する。
【0021】
図1に示すように、フロートガラス製造装置1は、ツイール18を備える。ツイール18は、スパウトリップ14に対して上下に移動自在であり、スパウトリップ14の上を流れる溶融ガラスGの流量を調整する。ツイール18とスパウトリップ14との間隔が狭くなるほど、スパウトリップ14の上を流れる溶融ガラスGの流量が少なくなる。
【0022】
ツイール18は、耐火物で構成される。ツイール18には、ツイール18と溶融ガラスGとの接触を防止する保護膜19が形成されてよい。保護膜19は、例えば白金又は白金合金で形成される。
【0023】
図3に示すように、フロートガラス製造装置1は、ウェットバックタイル22と、一対のリストリクタータイル24、25と、を有する。ウェットバックタイル22は、スパウトリップ14の下方に設けられ、溶融ガラスGの上流端に接触する。一対のリストリクタータイル24、25は、ウェットバックタイル22から下流に向けて斜めに延び、下流に向けて拡開する。一対のリストリクタータイル24、25は、溶融ガラスGの流れの幅を上流側から下流側に向けて徐々に広げる。
【0024】
溶融ガラスGは、溶融金属Mの上に供給された後、本流F1と支流F2とを形成する。本流F1は、X軸正方向に流れる。一方、支流F2は、ウェットバックタイル22に向けてX軸負方向に逆流する。支流F2は、ウェットバックタイル22に達すると、ウェットバックタイル22に沿って左右に分かれて流れた後、左右一対のリストリクタータイル24、25に沿って流れ、本流F1の幅方向両端部に合流する。
【0025】
それゆえ、ガラスリボンGRの幅方向両端部には、スパウトリップ14、ウェットバックタイル22、及びリストリクタータイル24、25と、溶融ガラスGとの接触によって発生した異質成分が集まる。ガラスリボンGRの幅方向両端部は、徐冷後に切除され、製品の一部にはならないので、品質の良いフロートガラスが得られる。
【0026】
図1に示すように、フロートガラス製造装置1は、浴槽10の上方空間Sを備える。天井27が、浴槽10の上方空間Sの上面を形成する。更に、仕切壁28が、浴槽10の上方空間Sを上流側のスパウト空間S1と下流側のメイン空間S2とに仕切る。仕切壁28は、フロントリンテルとも呼ばれる。
【0027】
メイン空間S2は、スパウト空間S1よりも十分に大きい。メイン空間S2は、溶融金属Mの酸化を防止するため、還元性ガスで満たされる。還元性ガスは、例えば窒素ガスと水素ガスとの混合ガスであり、窒素ガスを85体積%~98.5体積%、水素ガスを1.5体積%~15体積%含んでいる。還元性ガスは、天井27のレンガ同士の目地及び天井27の孔から供給される。
【0028】
図3に示すように、フロートガラス製造装置1は、トップロール30を備える。トップロール30は、ガラスリボンGRの幅方向端部を押さえながら回転し、X軸方向にガラスリボンGRを送り出す。ガラスリボンGRは、X軸方向に移動しながら、徐々に冷却され、固くなる。
【0029】
トップロール30は、ガラスリボンGRの幅方向両側に一対設けられ、ガラスリボンGRの幅方向の収縮を抑制する。ガラスリボンGRの板厚を平衡厚みよりも薄くできる。一対のトップロール30は、図示しないが、ガラスリボンGRの流れ方向に間隔をおいて複数設けられる。
【0030】
トップロール30は、回転部材31と、回転軸32と、を有する。回転部材31は、例えば円盤状であって、その外周にて、ガラスリボンGRの幅方向端部を押さえ、ガラスリボンGRの流れ方向にガラスリボンGRを送り出す。回転軸32は、不図示の駆動装置によって回転駆動され、回転部材31を回転させる。
【0031】
図1に示すように、フロートガラス製造装置1は、ヒータ50を備える。ヒータ50は、天井27から吊り下げられ、下方を通過するガラスリボンGRを加熱する。ヒータ50は、電気ヒータであって、通電加熱される。ヒータ50は、例えばSiCヒータである。ヒータ50は、ガラスリボンGRの流れ方向と幅方向に行列状に複数配列される。
【0032】
複数のヒータ50の出力を制御することにより、ガラスリボンGRの温度分布を制御でき、ガラスリボンGRの板厚分布を制御する。ヒータ50の出力とは、単位時間当たりの熱量(単位:kW)を意味する。複数のヒータ50の出力は、特定の区画A2、A4を除き、区画A1、A3、A5、B1~B4毎に制御される(図4参照)。
【0033】
次に、図4を参照して、天井27の区画方法について説明する。天井27は、ガラスリボンGRの流れ方向に複数の列A、Bに分割される。各列A、Bは、ガラスリボンGRの幅方向に複数の区画A1~A5、B1~B4に分割される。各列A、Bは、ガラスリボンGRの幅方向中心線CLを中心に左右対称に分割されることが好ましい。ガラスリボンGRの幅方向中心線CLを中心に左右対称に、ガラスリボンGRの温度分布を制御できる。
【0034】
各区画A1~A5、B1~B4には、特定の区画A2、A4を除き、区画A1、A3、A5、B1~B4毎に選択される1つの制御器60で一括に制御される複数のヒータ50が設けられる。一括に制御することは、同一の出力に制御することを含む。1つの制御器60で複数のヒータ50を一括に制御することにより、制御器60の数を低減できる。制御器60は、例えばマイクロコンピュータである。
【0035】
ガラスリボンGRの流れ方向に隣接する2つの列A、Bの境界線D1を、第1分割線D1とも呼ぶ。また、ガラスリボンGRの幅方向に隣接する2つの区画の境界線D2を、第2分割線D2とも呼ぶ。第1分割線D1を挟んで、列Aと列Bとで、第2分割線D2がガラスリボンGRの幅方向にずれていることが好ましい。
【0036】
例えば、第1分割線D1を挟んで、区画A1と区画A2の境界線D2と、区画B1と区画B2の境界線D2とは、ガラスリボンGRの幅方向にずれている。従って、上流の列Aにおいて、区画A1と区画A2の境界線D2の下方を通過したガラスリボンGRの部位は、下流の列Bでは、区画B1の下方を通過することになる。
【0037】
上流の列Aにおいて、区画A1と区画A2とで単位面積当たりのヒータ50の出力(単位:kW/m)が異なると、区画A1と区画A2の境界線D2付近において、ガラスリボンGRの幅方向に急激な温度差が生じる。この温度差は、区画A1と区画A2の境界線D2の下方を通過するガラスリボンGRの部位にも生じる。その部位は、下流の列Bにおいて区画B1の下方を通過し、その際、上記温度差が緩和される。その結果、ガラスリボンGRの板厚偏差を低減できる。
【0038】
浴槽10において、一対のリストリクタータイル24、25の下流端から最上流の一対のトップロール30までの領域を、ホット領域X1とも呼ぶ。また、最上流の一対のトップロール30よりも下流の領域を、成形領域X2とも呼ぶ。ホット領域X1におけるガラスリボンGRの粘度は、例えば103.8dPa・s~105.0dPa・sである。成形領域X2におけるガラスリボンGRの粘度は、例えば105.0dPa・s~107.5dPa・sである。
【0039】
成形領域X2では、ガラスリボンGRの幅方向における収縮を抑制し、ガラスリボンGRの幅方向における板厚分布を調整する。そのため、成形領域X2よりも上流のホット領域X1において、予めガラスリボンGRの幅方向における温度分布と板厚分布とを可及的に均一にしておくことが重要である。なお、温度分布を均一にすれば、板厚分布も均一になる。
【0040】
そこで、特定の区画A2、A4は、更に、ガラスリボンGRの流れ方向に複数のサブ区画に分割される。特定の区画A2、A4は、各リストリクタータイル24、25の下流端の真上の区画である。一対の特定の区画A2、A4は、ガラスリボンGRの流れ方向に間隔W1をおいて配置される。その間には、1つの制御器60で一括に制御される区画A3が配置されることが好ましい。
【0041】
例えば、特定の区画A2は、ガラスリボンGRの流れ方向に複数のサブ区画A2-1、A2-2に分割される。各サブ区画A2-1、A2-2には、サブ区画A2-1、A2-2毎に選択される1つの制御器60で一括に制御される複数のヒータ50が設けられる。各サブ区画A2-1、A2-2は、ホット領域X1の真上に配置されることが好ましい。下流側のサブ区画A2-2は、上流側のサブ区画A2-1よりも、ガラスリボンGRの幅方向外側に突出している。
【0042】
同様に、特定の区画A4は、ガラスリボンGRの流れ方向に複数のサブ区画A4-1、A4-2に分割される。各サブ区画A4-1、A4-2には、サブ区画A4-1、A4-2毎に選択される1つの制御器60で一括に制御される複数のヒータ50が設けられる。各サブ区画A4-1、A4-2は、ホット領域X1の真上に配置されることが好ましい。下流側のサブ区画A4-2は、上流側のサブ区画A4-1よりも、ガラスリボンGRの幅方向外側に突出している。
【0043】
ガラスリボンGRは、ホット領域X1において、上流側から下流側に向かうほど、その幅を広げる。ガラスリボンGRの幅方向両端部、つまり、ガラスリボンGRの温度の低い部分は、上流側のサブ区画A2-1、A4-1の真下を通過する。一方、ガラスリボンGRの幅方向中央部、つまり、ガラスリボンGRの温度の高い部分は、上流側のサブ区画A2-1、A4-1の真下を通過することなく、区画A3の真下を通過する。その後、ガラスリボンGRの温度の高い部分の一部は、下流側のサブ区画A2-2、A4-2の真下を通過する。
【0044】
本実施形態によれば、上流側のサブ区画A2-1、A4-1と、下流側のサブ区画A2-2、A4-2とで、単位面積当たりのヒータ50の出力を独立に制御できる。従って、成形領域X2よりも上流のホット領域X1において、ガラスリボンGRの幅方向における温度分布と板厚分布とを均一化できる。その結果、幅が広く且つ板厚偏差が小さいガラスリボンGRが得られる。
【0045】
ガラスリボンGRを加熱する際に、下流側のサブ区画A2-2、A4-2の単位面積当たりのヒータ50の出力は、上流側のサブ区画A2-1、A4-1の単位面積当たりのヒータ50の出力よりも小さく制御される。ガラスリボンGRの温度の低い部分は上流側のサブ区画A2-1、A4-1の真下を通過するのに対し、ガラスリボンGRの温度の高い部分は下流側のサブ区画A2-2、A4-2の真下を通過するからである。
【0046】
ガラスリボンGRを加熱する際に、上流側のサブ区画A2-1、A4-1の単位面積当たりのヒータ50の出力は、好ましくは3kW/m以上42kW/m以下、より好ましくは10kW/m以上38kW/m以下に制御される。一方、下流側のサブ区画A2-2、A4-2の単位面積当たりのヒータ50の出力は、好ましくは0kW/m以上5kW/m以下、より好ましくは0kW/m以上4.5kW/m以下に制御される。
【0047】
なお、ガラスリボンGRを加熱する際に、下流側のサブ区画A2-2、A4-2の単位面積当たりのヒータ50の出力は、0kW/mであってもよい。下流側のサブ区画A2-2、A4-2は、フロートガラスの製造を開始する前段階の熱上げ時に、浴槽10の加熱に用いられればよく、ガラスリボンGRの加熱には用いられなくてもよい。
【0048】
上流側のサブ区画A2-1、A4-1は、リストリクタータイル24、25の下流端の真上に配置され、その下流端を加熱する。従って、その下流端付近での溶融ガラスGの流れの停滞を抑制でき、失透を抑制できる。失透とは、溶融ガラスGから結晶が析出し、透明度が低下する現象である。失透は、溶融ガラスGの流れが停滞する場所に生じる。
【0049】
一対の特定の区画A2、A4は、区画A3を挟んで配置される。区画A3の真下は、ガラスリボンGRの幅方向中央部、つまり、ガラスリボンGRの温度の高い部分のみが通過する。従って、区画A3は、区画A2、A4とは異なり、ガラスリボンGRの流れ方向に複数のサブ区画に分割されることなく、1つの制御器60で一括に制御される。
【0050】
ガラスリボンGRを加熱する際に、区画A3の単位面積当たりのヒータ50の出力は、上流側の2つのサブ区画A2-1、A4-1の単位面積当たりのヒータ50の出力よりも小さく制御され、好ましくは0kW/m以上1kW/m以下、より好ましくは0kW/m以上0.5kW/m以下に制御される。なお、区画A2と区画A4との間には、本実施形態では1つの区画A3が配置されるが、複数の区画が配置されてもよい。
【0051】
一対の特定の区画A2、A4の間隔W1は、一対のリストリクタータイル24、25の下流端同士の幅W2の60%以上であることが好ましい。間隔W1が幅W2の60%以上だと、区画A3の単位面積当たりのヒータ50の出力を小さく制御することにより、ガラスリボンGRの幅方向中央部(ガラスリボンGRの温度の高い部分)の温度を下げることが容易となり、ホット領域X1において、ガラスリボンGRの幅方向における温度分布と板厚分布とを効率良く均一化できる。W1は、より好ましくはW2の65%以上である。また、W1は、好ましくはW2の75%以下、より好ましくは70%以下である。
【0052】
図1に示すように、浴槽10は、上流から下流に向けて、溶融金属Mの深さが一定である深底領域X3と、深底領域X3よりも深さが浅く一定である浅底領域X4とを、この順番で有する。
【0053】
深底領域X3は、成形領域X2よりも上流に配置される。深底領域X3では、溶融金属Mの深さが深く、溶融金属Mの量が多い。それゆえ、溶融ガラスG及びガラスリボンGRの浴槽10に持ち込む熱を溶融金属Mに素早く吸収させることができ、ガラスリボンGRの温度を成形に適した温度まで急速に冷却できる。
【0054】
また、深底領域X3では、図5に示すように、溶融金属Mの対流を形成できる。浴槽10の幅方向中心では、溶融ガラスG及びガラスリボンGRの温度が高く、大量の熱が溶融金属Mに吸収される。その結果、溶融金属Mが加熱され軽くなるので、溶融金属Mの上昇流が形成される。一方、浴槽10の幅方向両端では、溶融金属Mが冷却され重くなるので、溶融金属Mの下降流が形成される。また、深底領域X3では、ガラスリボンGRが幅方向中心から幅方向両端に広がるので、図5に示すような溶融金属Mの下降流と上昇流が形成される。
【0055】
溶融金属Mの対流によって、溶融金属Mの幅方向における温度分布を均一化でき、ひいてはガラスリボンGRの幅方向における温度分布を均一化できる。溶融金属Mの深さが深いほど、上昇流及び下降流が形成されやすく、流れが強くなる。
【0056】
一方、浅底領域X4では、溶融金属Mの深さが浅く、溶融金属Mの量が少ない。それゆえ、溶融金属Mの使用量を削減できる。図1に示すように、浅底領域X4は、成形領域X2の上流端から下流端まで全体に亘って形成され、成形領域X2の上流側まで広がっている。浅底領域X4の上流端は、ホット領域X1に配置される。
【0057】
ホット領域X1の深底領域X3と重なる部分のX軸方向長さL1は、ホット領域X1のX軸方向長さL0の35%以上であることが好ましい。従来、L1は、L0の20%程度であった。本実施形態によれば、L1がL0の35%以上であるので、ホット領域X1の比較的広い範囲で図5に示す溶融金属Mの対流を形成できる。L1は、より好ましくはL0の30%以上である。
【0058】
図1に示すように、2つのサブ区画A2-1、A2-2の境界線D3は、深底領域X3の真上に配置されることが好ましい。同様に、2つのサブ区画A4-1、A4-2の境界線も、深底領域X3の真上に配置されることが好ましい。上流側のサブ区画A2-1、A4-1の真下のみならず、下流側のサブ区画A2-2、A4-2の真下においても、図5に示す溶融金属Mの対流を形成できる。
【0059】
図3に示すように、平面視にて、ボトムケーシング11の側壁は、各リストリクタータイル24、25の下流端の近傍からガラスリボンGRの幅方向外側に延び、続いてガラスリボンGRの流れ方向下流に延び、直角のコーナーCRを形成する。各コーナーCRの内側に、サイドレンガ12が三角形状に設けられることが好ましい。
【0060】
平面視にて、ボトムケーシング11の側壁が直角のコーナーCRではなく斜めのコーナーを形成し、そのコーナーの内側にサイドレンガ12が斜めの直線状に設けられる場合に比べて、ガラスリボンGRの幅方向端部から、ボトムケーシング11の側壁までの距離を確保できる。それゆえ、ガラスリボンGRの幅方向端部の熱が幅方向外側に流出するのを抑制でき、ガラスリボンGRの幅方向端部の温度低下を抑制できる。
【0061】
次に、図6を参照して、変形例に係るフロートガラス製造装置1について説明する。図6に示すように、フロートガラス製造装置1は、冷却管70を備えてもよい。冷却管70は、ホット領域X1にて、ガラスリボンGRの幅方向中央部を上方から冷却する。ホット領域X1とは、上記の通り、一対のリストリクタータイル24、25の下流端から最上流の一対のトップロール30までの領域のことである。ガラスリボンGRの幅方向中央部の幅は、例えば、ガラスリボンGRの全幅の40%である。
【0062】
ホット領域X1にて、ガラスリボンGRの幅方向中央部は、ガラスリボンGRの幅方向端部に比べて、温度が高く、板厚が厚い。冷却管70によってガラスリボンGRの幅方向中央部を冷却すれば、温度差を小さくでき、ひいては板厚偏差を小さくできる。なお、冷却管70は、ガラスリボンGRの幅方向中央部を冷却すればよく、その他の部位をも冷却してもよい。冷却管70は、ガラスリボンGRの幅方向における温度差が小さくなるようにガラスリボンGRを冷却すればよい。
【0063】
冷却管70は、例えば、ガラスリボンGRの幅方向に沿って水平に配置される。冷却管70は、Y軸方向に直交する一対の側壁の各々から1本ずつ挿入され、サイドレンガ12の上に設置される。なお、冷却管70は、一方の側壁から他方の側壁まで連続的に架け渡されてもよい。また、冷却管70は、ヒータ50と同様に、天井27から吊り下げられてもよい。
【0064】
図8に示すように、冷却管70は、冷媒が流れる流路71を内部に有する。冷媒は、例えば水などの液体である。なお、冷媒は、空気などの気体であってもよい。流路71は、往路72と、復路73と、を別々に含んでもよい。冷媒は、往路72をガラスリボンGRの幅方向外側から内側に流れ、その後、復路73をガラスリボンGRの幅方向内側から外側に流れる。往路72と復路73を別々に設け、冷媒の流れを整えることで、冷却効率を向上できる。冷却管70は、図8では角管であるが、円管であってもよい。
【0065】
冷却管70は、ガラスリボンGRの幅方向端部に対し、ガラスリボンGRの幅方向中央部を選択的に冷却する。但し、ガラスリボンGRの幅方向端部も、冷却管70によって冷却されてしまう。そこで、制御器60は、ガラスリボンGRの幅方向端部を幅方向外側から加熱すべく、区画A1、A5に設けられるヒータ50の出力を上げてもよい。また、制御器60は、区画A2、A4に設けられるヒータ50の出力を上げてもよい。
【0066】
図7図8に示すように、フロートガラス製造装置1は、冷却管70を覆う保温材75を備えてもよい。保温材75の熱伝達係数は、例えば0.05W/(m・K)~1W/(m・K)であり、好ましくは0.3W/(m・K)~0.7W/(m・K)である。保温材75の材質は、異物がガラスリボンGRの上面に落下しないように決められる。
【0067】
保温材75の厚みTが薄いほど、冷媒が熱を吸収しやすく、ガラスリボンGRが冷却されやすい。そこで、図7に示すように、ガラスリボンGRの幅方向外側から内側に向かうほど、保温材75の厚みTが薄くてもよい。これにより、ガラスリボンGRの幅方向端部に対して、ガラスリボンGRの幅方向中央部を選択的に冷却できる。
【0068】
なお、図7では冷却管70のY軸方向全体が保温材75で覆われるが、冷却管70のY軸方向全体が保温材75で覆われていなくてもよい。例えば、冷却管70の先端部において保温材75の厚みTはゼロであってもよい。ガラスリボンGRの幅方向外側から内側に向かうほど、保温材75の厚みTが薄ければよい。保温材75の厚みTは、図7では段階的に変化するが、連続的に変化してもよい。
【実施例0069】
下記の実験では、図4に示すサブ区画A2-1、A2-2、A4-1、A4-2と区画A3の単位面積当たりのヒータの出力を、表1に示す値に制御した以外、同じ条件でガラスリボンGRを成形し、徐冷した後、ガラスリボンGRの幅方向両端部を切除し、フロートガラスを得た。なお、W1はW2の71%であった。また、L1はL0の35%であった。
【0070】
フロートガラスは、ガラスリボンGRの幅方向に6等分し、6つの試験片に分割した。各試験片の幅方向における板厚を測定し、板厚偏差を算出した。6つの試験片の板厚偏差の総和が、6部位の板厚偏差の合計である。6部位の板厚偏差の合計は、その値が小さいほど、ガラスリボンGRの幅方向における板厚分布が小さいことを意味する。表1に試験の結果を示す。表1において、6部位の板厚偏差の合計は、1か月の間に生産したフロートガラスの平均値である。
【0071】
【表1】
表1において、例1が実施例、例2が比較例である。表1から明らかなように、上流側のサブ区画A2-1、A4-1と、下流側のサブ区画A2-2、A4-2とで、単位面積当たりのヒータの出力を独立に制御すれば、6部位の板厚偏差の合計を低減できることが分かる。つまり、幅が広く且つ板厚偏差が小さいガラスリボンが得られることが分かる。
【0072】
以上、本開示に係るフロートガラス製造装置、及びフロートガラス製造方法について説明したが、本開示は上記実施形態等に限定されない。特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更、修正、置換、付加、削除、及び組み合わせが可能である。それらについても当然に本開示の技術的範囲に属する。
【符号の説明】
【0073】
10 浴槽
14 スパウトリップ
24、25 リストリクタータイル
27 天井
30 トップロール
50 ヒータ
M 溶融金属
G 溶融ガラス
GR ガラスリボン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8