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特開2022-38302経路案内方法、経路案内システム、サーバ、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022038302
(43)【公開日】2022-03-10
(54)【発明の名称】経路案内方法、経路案内システム、サーバ、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G01C 21/26 20060101AFI20220303BHJP
   G01C 21/36 20060101ALI20220303BHJP
   G08G 1/005 20060101ALI20220303BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20220303BHJP
【FI】
G01C21/26 P
G01C21/36
G08G1/005
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020142731
(22)【出願日】2020-08-26
(71)【出願人】
【識別番号】000183646
【氏名又は名称】出光興産株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000752
【氏名又は名称】特許業務法人朝日特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】青柳 鎮
(72)【発明者】
【氏名】福地 竹虎
【テーマコード(参考)】
2F129
5H181
5L049
【Fターム(参考)】
2F129AA02
2F129CC07
2F129CC15
2F129CC16
2F129CC23
2F129CC26
2F129DD20
2F129DD26
2F129DD36
2F129DD37
2F129DD38
2F129EE23
2F129EE52
2F129EE84
2F129FF02
2F129FF32
2F129FF68
2F129HH12
5H181AA21
5H181BB04
5H181BB15
5H181EE05
5H181FF32
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】グループの属性に応じて計算された指標に基づいて選択された移動経路を表示する。
【解決手段】経路案内方法は、出発地、目的地、及び一緒に移動する人からなるグループの属性を含む、移動経路の検索要求を受け付けるステップと、複数の移動手段の中から前記検索要求に従って選択される1以上の移動手段を用いた移動経路の候補を検索するステップと、前記移動経路の候補の各々の指標を、前記検索要求に含まれる前記属性に応じて計算するステップと、前記移動経路の候補の中から前記指標に基づいて選択された移動経路の表示をするステップとを有する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
出発地、目的地、及び一緒に移動する人からなるグループの属性を含む、移動経路の検索要求を受け付けるステップと、
複数の移動手段の中から前記検索要求に従って選択される1以上の移動手段を用いた移動経路の候補を検索するステップと、
前記移動経路の候補の各々の指標を、前記検索要求に含まれる前記属性に応じて計算するステップと、
前記移動経路の候補の中から前記指標に基づいて選択された移動経路の表示をするステップと
を有する経路案内方法。
【請求項2】
前記検索要求が、前記グループに属する人の属性を含み、
前記指標は、それぞれ前記人の属性に応じて変更される重みが与えられるパラメータを用いて計算される
請求項1に記載の経路案内方法。
【請求項3】
前記属性は、前記グループの人数であり、
前記パラメータのうち、前記グループの人数の増加に応じて選択される傾向が低くなる移動手段に対応するパラメータには、前記グループの人数が少ない場合と比較して選択される可能性が低くなる重みが与えられる
請求項2に記載の経路案内方法。
【請求項4】
前記人の属性が、前記グループに属する人の年齢層を含み、
前記複数の移動手段が徒歩を含み、
前記パラメータのうち徒歩に対応するパラメータには、基準となる年齢層より上の年齢層の人に対しては、年齢層が当該基準より下の人と比較して選択される可能性が低くなる重みが与えられる
請求項2又は3に記載の経路案内方法。
【請求項5】
前記人の属性が、前記グループに属する人が携帯する荷物量を含み、
前記パラメータのうち荷物の積載量が多い移動手段に対応するパラメータには、前記携帯する荷物量が基準より上の人に対しては、荷物の積載量が少ない移動手段と比較して選択される可能性が高くなる重みが与えられる
請求項2乃至4のいずれか一項に記載の経路案内方法。
【請求項6】
前記移動経路の候補が、第1移動手段を用いる第1移動経路及び当該第1移動手段と異なる第2移動手段を用いる第2移動経路を含む複数の移動経路を含み、
前記第1移動手段が前記属性に対応していない場合、前記第1移動経路は前記表示の対象から除外される
請求項1乃至5のいずれか一項に記載の経路案内方法。
【請求項7】
前記グループは、複数の人からなり、
前記検索するステップにおいて、前記属性に基づいて、第3移動手段を用いる第3移動経路が前記グループのうちの一部の人に対する移動経路の候補として抽出され、かつ、当該第3移動手段と異なる第4移動手段が前記グループのうち当該一部の人とは異なる別の一部の人に対する移動経路の候補として抽出される
請求項1乃至6のいずれか一項に記載の経路案内方法。
【請求項8】
前記指標が、環境負荷の程度を示す
請求項1乃至7のいずれか一項に記載の経路案内方法。
【請求項9】
前記指標が、ソーシャルディスタンシングの程度を示す
請求項1乃至8のいずれか一項に記載の経路案内方法。
【請求項10】
出発地、目的地、及び移動する人からなるグループの属性を含む、移動経路の検索要求を受け付ける受け付け手段と、
複数の移動手段の中から前記検索要求に従って選択される1以上の移動手段を用いた移動経路の候補を検索する検索手段と、
前記移動経路の候補の各々の指標を、前記検索要求に含まれる前記属性に応じて計算する計算手段と、
前記移動経路の候補の中から前記指標に基づいて選択された移動経路の表示をする表示手段と
を有する経路案内システム。
【請求項11】
出発地、目的地、及び移動する人からなるグループの属性を含む、移動経路の検索要求を受け付ける受け付け手段と、
複数の移動手段の中から前記検索要求に従って選択される1以上の移動手段を用いた移動経路の候補を検索する検索手段と、
前記移動経路の候補の各々の指標を、前記検索要求に含まれる前記属性に応じて計算する計算手段と、
前記移動経路の候補の中から前記指標に基づいて選択された移動経路に関する情報を含む検索応答を、前記検索要求の応答として送信する送信手段と
を有するサーバ。
【請求項12】
コンピュータに、
出発地、目的地、及び移動する人からなるグループの属性を含む、移動経路の検索要求を受け付けるステップと、
複数の移動手段の中から前記検索要求に従って選択される1以上の移動手段を用いた移動経路の候補を検索するステップと、
前記移動経路の候補の各々の指標を、前記検索要求に含まれる前記属性に応じて計算するステップと、
前記移動経路の候補の中から前記指標に基づいて選択された移動経路に関する情報を含む検索応答を、前記検索要求の応答として送信するステップと
を実行させるためのプログラム。
【請求項13】
コンピュータに、
出発地、目的地、及び移動する人からなるグループの属性の入力を受け付けるステップと、
入力された情報を含む移動経路の検索要求を、複数の移動手段の中から前記検索要求に従って選択される1以上の移動手段を用いた移動経路の候補を検索し、前記移動経路の候補の各々の指標を、前記検索要求に含まれる前記属性に応じて計算するサーバに対し、送信するステップと、
前記検索要求の応答として受信した、前記移動経路の候補の中から前記指標に基づいて選択された移動経路の表示をするステップと
を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動経路を案内する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
出発地から目的地までの経路を案内する技術が知られている。例えば特許文献1は、貸出車両経路及び他の移動手段経路を含む経路選択を支援するため、経路候補の概要情報及び貸出車両の利用可能性を出力する技術を開示している。特許文献2は、経路探索において、移動手段として超小型モビリティを利用した経路を利用者に案内する技術を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-51763号公報
【特許文献2】特開2020-80094号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の技術においては、複数の経路候補は到着予想時刻順に表示される。
特許文献2に記載の技術においては、複数の移動手段のうち超小型モビリティを利用すると到着が早くなる場合に、超小型モビリティへの乗り換えが案内される。しかし、実生活においては友人や家族など複数人のグループで移動をする状況が多々あるところ、特許文献1及び特許文献2に記載の技術においてはグループの属性を考慮した指標が提示されなかった。
【0005】
これに対し本発明は、グループの属性に応じて計算された指標に基づいて選択された移動経路を表示する技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様は、出発地、目的地、及び一緒に移動する人からなるグループの属性を含む、移動経路の検索要求を受け付けるステップと、複数の移動手段の中から前記検索要求に従って選択される1以上の移動手段を用いた移動経路の候補を検索するステップと、前記移動経路の候補の各々の指標を、前記検索要求に含まれる前記属性に応じて計算するステップと、前記移動経路の候補の中から前記指標に基づいて選択された移動経路の表示をするステップとを有する経路案内方法を提供する。
【0007】
本開示の別の一態様は、出発地、目的地、及び一緒に移動する人からなるグループの属性を含む、移動経路の検索要求を受け付ける受け付け手段と、複数の移動手段の中から前記検索要求に従って選択される1以上の移動手段を用いた移動経路の候補を検索する検索手段と、前記移動経路の候補の各々の指標を、前記検索要求に含まれる前記属性に応じて計算する計算手段と、前記移動経路の候補の中から前記指標に基づいて選択された移動経路の表示をする表示手段とを有す経路案内システムを提供する。
【0008】
本開示のさらに別の一態様は、出発地、目的地、及び移動する人からなるグループの属性を含む、移動経路の検索要求を受け付ける受け付け手段と、複数の移動手段の中から前記検索要求に従って選択される1以上の移動手段を用いた移動経路の候補を検索する検索手段と、前記移動経路の候補の各々の指標を、前記検索要求に含まれる前記属性に応じて計算する計算手段と、前記移動経路の候補の中から前記指標に基づいて選択された移動経路に関する情報を含む検索応答を、前記検索要求の応答として送信する送信手段とを有するサーバを提供する。
【0009】
本開示のさらに別の一態様は、コンピュータに、出発地、目的地、及び移動する人からなるグループの属性を含む、移動経路の検索要求を受け付けるステップと、複数の移動手段の中から前記検索要求に従って選択される1以上の移動手段を用いた移動経路の候補を検索するステップと、前記移動経路の候補の各々の指標を、前記検索要求に含まれる前記属性に応じて計算するステップと、前記移動経路の候補の中から前記指標に基づいて選択された移動経路に関する情報を含む検索応答を、前記検索要求の応答として送信するステップとを実行させるためのプログラムを提供する。
【0010】
本開示のさらに別の一態様は、コンピュータに、出発地、目的地、及び移動する人からなるグループの属性の入力を受け付けるステップと、入力された情報を含む移動経路の検索要求を、複数の移動手段の中から前記検索要求に従って選択される1以上の移動手段を用いた移動経路の候補を検索し、前記移動経路の候補の各々の指標を、前記検索要求に含まれる前記属性に応じて計算するサーバに対し、送信するステップと、前記検索要求の応答として受信した、前記移動経路の候補の中から前記指標に基づいて選択された移動経路の表示をするステップとを実行させるためのプログラムを提供する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、グループの属性に応じて計算された指標に基づいて選択された移動経路を表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】一実施形態に係る経路案内システムの機能構成を例示する図。
図2】サーバのハードウェア構成を例示する図。
図3】ユーザ端末のハードウェア構成を例示する図。
図4】経路案内システムの一実施形態に係る動作を例示するシーケンスチャート。
図5】検索条件の入力画面を例示する図。
図6】検索応答の表示画面を例示する図。
図7】選択された移動経路の詳細情報を表示する画面を例示する図。
図8】検索応答の表示画面の別の例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
1.構成
図1は、一実施形態に係る経路案内システム1の機能構成を例示する図である。経路案内システム1は、複数の移動手段を含む交通システムにおいて、ユーザからの要求に応じて移動経路を案内する経路案内サービスを提供する。複数の移動手段は、例えば、航空機、鉄道、船舶、路線バス、高速バス、自動車(自家用車、シェアカー、レンタカー、及びタクシーの少なくとも一種を含む)、自転車(シェアサイクル及びレンタサイクルの少なくとも一種を含む)、及び徒歩の少なくとも一種を含む。シェアカーとは、カーシェアリングサービスにより貸し出しを受けることができる自動車をいう。カーシェアリングサービスにより貸し出しされる自動車は、普通自動車、軽自動車、及び超小型EV(Electric Vehicle)の少なくとも一種を含む。本開示における超小型EVとは、乗車定員が4名以下、最高速度60km/h、定格出力0.6kw以上、排気量50cc以上660cc以下、長さ2.5m以下、幅1.3m以下、高さ2.0m以下、最大積載量350kg以下の特徴を一例とする、軽自動車より小型の電気自動車をいう。
【0014】
経路案内システム1は、サーバ10及びユーザ端末20を有する。サーバ10は、ユーザ端末20からの要求に応じて経路情報を提供する。ユーザ端末20は、経路案内サービスにおけるクライアントとなる端末装置である。
【0015】
経路案内システム1は、記憶手段21、入力手段22、制御手段23、通信手段24、記憶手段11、受け付け手段12、検索手段13、計算手段14、制御手段15、送信手段16、及び表示手段25を有する。記憶手段21、入力手段22、制御手段23、通信手段24、及び表示手段25はユーザ端末20に実装される。記憶手段11、受け付け手段12、検索手段13、計算手段14、制御手段15、及び送信手段16はサーバ10に実装される。
【0016】
ユーザ端末20において、記憶手段21は各種のデータ及びプログラムを記憶する。入力手段22は、ユーザから経路の検索要求に用いられる情報の入力を受け付ける。経路の検索要求に用いられる情報は、例えば、出発地、目的地、及び一緒に移動する人からなるグループの属性を含む。一例として、グループの属性はそのグループの人数である。制御手段23は、入力手段22により受け付けられた情報を用いて、経路の検索要求を生成する。通信手段24は、生成された経路の検索要求をサーバ10に送信する。
【0017】
サーバ10において、記憶手段11は各種のデータ及びプログラムを記憶する。この例において、記憶手段11は、データベース111を記憶する。データベース111は、複数の移動手段に関する経路情報が記録されたデータベースである。受け付け手段12はユーザ端末20から経路の検索要求を受け付ける。検索手段13は、これら複数の移動手段の中から経路の検索要求に従って選択される1以上の移動手段を用いた移動経路の候補を検索する。計算手段14は、これら移動経路の候補の各々における指標を、検索要求に含まれる人数(又はグループの属性)に応じて計算する。制御手段15は、検索手段13により得られた経路候補の中から一部の経路を、計算手段14により計算された指標に基づいて選択する。制御手段15は、選択された経路を特定する情報及びその経路の指標を含む検索応答を生成する。送信手段16は、生成された検索応答を、検索要求の送信元であるユーザ端末20に送信する。
【0018】
ユーザ端末20において、通信手段24は、サーバ10から検索応答を受信する。表示手段25は、検索応答に含まれる移動経路を表示する。
【0019】
図2は、サーバ10のハードウェア構成を例示する図である。サーバ10は、CPU(Central Processing Unit)110、メモリ120、ストレージ130、通信IF(Interface)140を有するコンピュータ装置である。CPU110は、プログラムに従って各種の演算を行う処理装置である。メモリ120は、CPU110がプログラムを実行する際のワークエリアとして機能する主記憶装置であり、例えばROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を含む。ストレージ130は、各種のデータ及びプログラムを記憶する補助記憶装置であり、例えばSSD(Solid State Drive)又はHDD(Hard Disk Drive)を含む。通信IF140は、所定の通信規格に従って他の装置と通信するための装置であり、例えばNIC(Network Interface Card)を含む。
【0020】
この例において、ストレージ130が記憶するプログラムには、コンピュータ装置を経路案内システム1のサーバ10として機能させるためのプログラム(以下「サーバプログラム」という)が含まれる。CPU110がサーバプログラムを実行している状態において、メモリ120及びストレージ130の少なくとも一方が記憶手段11の一例である。CPU110及び通信IF140が、受け付け手段12及び送信手段16の一例である。CPU110が、検索手段13、計算手段14、及び制御手段15の一例である。
【0021】
図3は、ユーザ端末20のハードウェア構成を例示する図である。ユーザ端末20は、CPU210、メモリ220、ストレージ230、通信IF240、入力装置250、ディスプレイ260を有するコンピュータ装置、具体的にはスマートフォン、タブレット端末、又はパーソナルコンピュータである。CPU210は、プログラムに従って各種の演算を行う処理装置である。メモリ220は、CPU210がプログラムを実行する際のワークエリアとして機能する主記憶装置であり、例えばROM及びRAMを含む。ストレージ230は、各種のデータ及びプログラムを記憶する補助記憶装置であり、例えばSSD又はHDDを含む。通信IF240は、所定の通信規格に従って他の装置と通信するための装置であり、例えばアンテナ及び無線通信チップを含む。入力装置250は、ユーザ端末20に情報又は指示を入力するための装置であり、例えば、タッチスクリーン、キーパッド、キーボード、ポインティングデバイス、及びマイクロフォンの少なくとも一種を含む。ディスプレイ260は、情報を表示する装置であり、例えばLCD(Liquid Crystal Display)又は有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイを含む。
【0022】
この例において、ストレージ230が記憶するプログラムには、コンピュータ装置を経路案内システム1のユーザ端末20として機能させるためのプログラム(以下「クライアントプログラム」という)が含まれる。CPU210がクライアントプログラムを実行している状態において、メモリ220及びストレージ230の少なくとも一方が記憶手段21の一例である。CPU210が、記憶手段21、入力手段22、及び制御手段23の一例である。CPU210及び通信IF240が通信手段24の一例である。CPU210及びディスプレイ260が表示手段25の一例である。
【0023】
2.動作
図4は、経路案内システム1の一実施形態に係る動作を例示するシーケンスチャートである。以下において受け付け手段12等の機能構成要素を処理の主体として記載することがあるが、これは、サーバプログラム等のプログラムを実行しているCPU110等のハードウェア要素が他のハードウェア要素と協働して処理を実行することを意味する。
【0024】
まず、ユーザはユーザ端末20においてクライアントプログラムを起動する。表示手段25は、検索条件の入力画面を表示する。ステップS101において、入力手段22は、経路の検索条件(すなわち検索要求に用いられる情報)の入力を受け付ける。
【0025】
図5は、検索条件の入力画面を例示する図である。この入力画面は、領域911、領域912、領域913、領域914、領域915、領域916、及び領域917を有する。領域911は、出発地を特定する情報を入力するための欄である。領域912は、目的地を特定する情報を入力するための欄である。出発地及び目的地を特定する情報としては、例えば、住所、地理学的経緯度、又は施設名が用いられる。領域913は、日付及び時刻を入力するための欄である。領域914は、入力された時刻が出発時刻であるか到着時刻であるかを指定するための欄である。領域915は、この移動(又は行程)に同行するメンバー(ユーザ本人を含む)の属性を入力するための欄である。この例において、領域915は、このグループに属する各メンバーの属性を入力するための欄を含む。領域916は、経路を選択する際の観点を指定するための欄である。メンバーの属性としては、年齢層、性別、及び運転免許証所持の有無が入力される。領域917は、サーバ10に検索要求を送信する指示を入力するUIオブジェクト(この例ではボタン)を含む。
【0026】
図5の例においては、経路を選択する際の観点の候補として「環境負荷」、「ソーシャルディスタンシング」、及び「運動負荷」の3項目が例示されている。領域916においては、各項目についてラジオボタンにより指定の有無を変更することができる。この例においては、これら複数の観点のうち少なくとも一の観点の指定が必須である。2以上の観点が指定されてもよい。
【0027】
再び図4を参照する。検索要求の送信が指示されると、制御手段23は、入力された情報を用いて検索要求を生成する(ステップS102)。通信手段24は、生成された検索要求をサーバ10に送信する(ステップS103)。
【0028】
サーバ10において、受け付け手段12は、ユーザ端末20から検索要求を受信する(ステップS104)。検索手段13は、検索要求に従って、データベース111を参照して経路候補を検索する(ステップS105)。データベース111は、経路情報が記録されたデータベースである。経路情報は、例えば、地図情報、交通網情報、時刻表情報、料金情報、及び予約情報を含む。地図情報は、道路地図、並びに鉄道及びバスの路線図を含む。地図情報はさらに、地図上のオブジェクト(すなわち施設)に関する情報(例えば、名称、形状、及び特記事項)を含む。交通網情報は、ノード及びリンクの情報を含む。ノードは交通網において起点、終点、又は遷移点となり得る点をいい、例えば、道路網における交差点、鉄道網における駅、路線バス網におけるバス停、及びカーシェアリングサービスにおけるステーションを含む。リンクは2つのノードの結合を示す情報であり、例えば、道路及び線路に相当する。時刻表情報は、鉄道及びバス等、時刻表に基づいて稼働している移動手段の時刻表を示す。料金情報は、鉄道運賃、及び有料道路通行料、カーシェアリング利用料など、ノード間に移動に費用が発生する移動手段における料金を特定する情報を含む。予約情報は、シェアカー及びシェアサイクルなど、利用に予約が必要なサービスにおける予約状況(又は空き状況)を示す。データベース111において、これらの情報は逐次アップデートされる。多くの場合において、検索条件を満たす移動経路は単一ではなく複数存在する。ステップS105において、検索手段13は、検索条件を満たす経路を全て経路候補として抽出する。
【0029】
ステップS106において、計算手段14は、抽出された複数の経路候補の各々について、所定の指標を計算する。この指標は、経路候補を所定の観点から評価した指標であり、一緒に移動するグループの属性を考慮した指標である。この指標は、特に、所要時間及び費用以外の指標である。一例として、この指標は、環境負荷指数、ソーシャルディスタンシング指数、及び運動負荷指数を含む。環境負荷指数は、環境への負荷、例えば二酸化炭素排出量を指数化したものである。二酸化炭素排出量の少ない移動手段、例えば、徒歩、自転車、又は超小型EVなどは環境負荷指数が高く、二酸化炭素排出量の多い移動手段、例えば、内燃機関式自動車、航空機、又はバスなどは環境負荷指数が低い。ソーシャルディスタンシング指数は、他人との濃厚接触の程度を指数化したものである。他人との濃厚接触の可能性が低い移動手段、例えば、自動車(内燃機関式自動車及び電気自動車を含むが、路線バス又はタクシーなどは除く)はソーシャルディスタンシング指数が高く、他人との濃厚接触の可能性が高い移動手段、例えば、鉄道及び路線バスはソーシャルディスタンシング指数が低い。運動負荷指数は、移動に伴う運動の負荷すなわち運動量を指数化したものである。運動量の少ない移動手段、例えば、原動機を用いた移動手段(自動車、鉄道など)は運動負荷指数が高く、運動量の多い移動手段、例えば、徒歩又は自転車は運動負荷指数が低い。
【0030】
各指標の計算式はサーバプログラムにおいて定義される。例えば環境負荷指数については、二酸化炭素の基準排出量(固定値)を、その経路候補における二酸化炭素排出量で除算することにより得られる。各経路候補における二酸化炭素排出量は、移動手段毎に定義された単位距離当たりの二酸化炭素排出量に、その移動手段による移動距離を乗算した値を、その経路候補を構成する複数の移動手段について加算することにより得られる。この指数を計算する際にはグループの属性、例えば人数が考慮される。データベース111において、移動手段毎に定員が定義されている。例えば、普通自動車は定員5人、超小型EVは定員2人、自転車は定員1人、徒歩は定員無制限である。例えば3人で移動する場合、移動手段が普通自動車であれば1台、超小型EVであれば2台、自転車であれば3台が必要である。計算手段14は、移動手段1台あたりの二酸化炭素排出量に、必要な移動手段の台数を乗算してグループの総二酸化炭素排出量を計算する。
【0031】
ソーシャルディスタンシング指数については、濃厚接触の基準期待値(固定値)を、その経路候補における濃厚接触の期待値で除算することにより得られる。各経路候補における濃厚接触の期待値は、データベース111において移動手段毎に定義された単位時間当たりの濃厚接触発生確率に、その移動手段による移動時間を乗算した値を、その経路候補を構成する複数の移動手段について加算することにより得られる。なお濃厚接触発生確率は、時間に応じて変化する確率分布関数として定義されてもよい。この指数を計算する際にはグループの属性、例えば人数が考慮される。例えば濃厚接触発生確率は人数の関数である(一例として人数が増えるほど濃厚接触発生確率が上昇する)。
【0032】
運動負荷指数については、運動負荷の基準値を、その経路候補における運動負荷で除算することにより得られる。各経路候補における運動負荷は、データベース111において移動手段毎に定義された単位時間当たりの運動量に、その移動手段による移動時間を乗算した値を、その経路候補を構成する複数の移動手段について加算することにより得られる。この指数を計算する際にはグループの属性、例えば各メンバーの年齢が考慮される。例えば運動負荷に対しては年齢に応じて与えられる重みが乗算される。この重みは、例えば、ある年齢層以下(例えば小学生以下)及び別の年齢層以上(例えば75歳以上)のメンバーに対しては、それ以外の年齢層のメンバーと比較して負荷が大きく計算されるような値を有する。この例において、運動量は、属性に応じて変更される重みが与えられるパラメータの一例である。
【0033】
運動負荷指数以外の指標を計算する際に、計算に用いられるパラメータにグループの属性に応じた重みが与えられてもよい。例えば、環境負荷指数における二酸化炭素排出量及び濃厚接触の期待値にそれぞれ重みが与えられる。複数の重みが合わせて適用されてもよく、これら複数の重みは、単一の指標に対して独自に定義されるもの、及び複数の指標に対して共通に適用されるものを含んでもよい。また、重みは移動手段に対して定義されてもよい。例えば、乳幼児又は高齢者は自転車を利用することが難しいので、グループにこのようなメンバーが含まれる場合、移動手段として自転車を含む経路は検索結果として表示されないことが好ましい。このため、計算手段14は、自転車を利用する移動手段に対しては、乳幼児又は高齢者がメンバーに含まれる場合、その移動手段が選択される可能性が著しく小さくなるように定義された重みを、その移動手段に関するパラメータに対して与える。
【0034】
ステップS107において、制御手段15は、これら複数の経路候補の中から一部の移動経路を選択する。具体的には、検索条件の入力画面(図5)の領域916において指定された観点の各々について、対応する指標が高いものから順に所定数(一例としては3つ)の移動経路を選択する。制御手段15は、選択された移動経路に関する情報を含む検索応答を生成する。ステップS108において、送信手段16は、生成された検索応答を、検索要求の送信元であるユーザ端末20に送信する。
【0035】
ユーザ端末20において、通信手段24は、サーバ10から検索応答を受信する。表示手段25は、受信した検索応答に含まれる情報を表示する(ステップS109)。
【0036】
図6は、検索応答の表示画面を例示する図である。この表示画面は領域921及び領域922を含む。領域921は、観点を選択するUIオブジェクト(例えばタブ)を表示する領域である。この例においては、環境負荷、ソーシャルディスタンシング、及び運動負荷の3つの観点が表示されており、このうち環境負荷が選択されている(すなわちアクティブである)。領域922は、選択されている観点に対応する移動経路の概要を表示する領域である。この例では、経路1、経路2、及び経路3の3つの移動経路が表示されている。移動経路の概要は、移動手段、到着予想時刻、及び観点に対応する指数を含む。図6の例では、経路1~3の概要は以下のとおりである。
(1)経路1
移動手段: 超小型EV
到着予想時刻: 11時30分
環境負荷指数: 91
(2)経路2
移動手段: 路線バス、徒歩
到着予想時刻: 11時45分
環境負荷指数: 70
(3)経路3
移動手段: 鉄道、路線バス、徒歩
到着予想時刻: 11時25分
環境負荷指数: 65
【0037】
移動経路の概要が選択されると(例えば、概要を表示している領域がタップ又はクリックされると)、表示手段25は、選択された移動経路の詳細情報を表示する。
【0038】
図7は、選択された移動経路の詳細情報を表示する画面を例示する図である。ここでは、図6において経路1が選択された例を示す。移動経路の詳細情報は、移動手段毎に、起点、終点、出発時刻、到着時刻、及び付属情報を含む。付属情報は、例えば、その移動手段に関する料金情報及び予約情報である。この例では、付属情報は、超小型EVの予約サイトへのリンクを含む。ユーザが「予約する」ボタンを選択すると、表示手段25は、カーシェアリングサービスの予約サイトにアクセスして得られる予約画面を表示する。
【0039】
再び図6を参照する。領域921において現在アクティブな観点とは別の観点に対応するタブが選択されると、領域922の表示が更新され、新たに選択された観点に対応する移動経路の概要が表示される。
【0040】
図8は、検索応答の表示画面の別の例を示す図である。図8は、図6において観点「ソーシャルディスタンシング」が選択された例を示す。この例では、領域922において、経路1、経路4、及び経路5の3つの移動経路の概要が表示されている。他の観点と共通する移動経路には共通の番号が与えられている(経路1は、図6の経路1と同じである)。図8の例では、経路1、4及び5の概要は以下のとおりである。
(1)経路1
移動手段: 超小型EV
到着予想時刻: 11時30分
ソーシャルディスタンシング指数: 99
(2)経路4
移動手段: 徒歩
到着予想時刻: 14時00分
ソーシャルディスタンシング指数: 85
(3)経路5
移動手段: レンタカー(普通自動車)
到着予想時刻: 11時20分
ソーシャルディスタンシング指数: 80
【0041】
移動経路の概要が選択されると表示手段25が選択された移動経路の詳細情報を表示する点は、図6の画面と同じである。
【0042】
経路案内システム1によれば、一緒に移動するグループの人数又は年齢など、グループの属性を考慮した指標に基づいて選択された経路を、経路検索の結果として提示することができる。
【0043】
3.変形例
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、種々の限定実施が可能である。以下、変形例をいくつか説明する。以下の変形例に記載した事項のうち2つ以上の事項が組み合わせて適用されてもよい。
【0044】
3-1.属性の種類
指標を計算する際に考慮される属性は実施形態において例示したものに限定されない。指標を計算する際に考慮され得る属性には、グループ全体の属性(例えば人数、合計体重等)と、グループに属するメンバー(個人)の属性(例えば、年齢、性別、運転免許証所持の有無等)の集合とがある。本開示でいう「グループの属性」はこの両者を包含する概念である。メンバーの属性として、例えばそのメンバーが携帯する荷物の量が用いられてもよい。例えば超小型EVは普通自動車と比較すると荷物の最大積載量が少ない。計算手段14は、荷物の量が基準値より多いメンバーについて、相対的に大きい重み(その移動手段が選択される可能性が低くなる重みの一例)を与えて指標を計算してもよい。この基準値は、例えば移動手段毎に定義される値であり、一例としては最大積載量である。この例によれば、グループのメンバーが携帯する荷物を収容できる移動手段が経路候補として抽出することができる。
【0045】
3-2.グループにおける属性
指標を計算する際には、グループに属するメンバー全員の属性ではなく、グループを代表する1人又は一部のメンバーの属性のみが考慮されてもよい。グループを代表するメンバーは、例えば、グループの中で最も移動能力が低いメンバーである。グループの中で最も移動能力が低いメンバーは、例えば、乳幼児、高齢者、又は障害者である。この場合、グループのメンバー全員について、指標の計算の際、グループを代表するメンバーの属性に対応する重みが与えられる。この例によれば、グループのメンバーのうち特徴的な人(例えば、いわゆる交通弱者)を考慮して抽出された経路候補を表示することができる。ユーザは検索条件の入力画面(図5)において全てのメンバーの属性を入力し、制御手段15がグループ内の全てのメンバーの中から最も移動能力が低いメンバーを自動的に特定する。この場合、メンバーの属性を入力するユーザは、メンバーのうち誰が一番移動能力が低い人であるか判断することなく情報を入力することができる。あるいは、最も移動能力が低いメンバーをユーザが特定し、ユーザはそのメンバーについてのみ属性を入力してもよい。この場合、ユーザは、メンバーのうち特定の一人の属性だけを入力すればよいので入力の手間が簡素化される。
【0046】
なおグループの属性指標に反映させる手法としては、個々のメンバーについてそのメンバーの属性を考慮して経路候補毎の指標を計算し、それを全メンバーについて足し合わせる手法が用いられてもよいし、個々のメンバーについては指標を計算せずグループで一括して指標を計算する手法が用いられてもよいし、両者が組み合わせられてもよい。グループで一括して指標が計算される場合には、グループの属性(人数等)に加えて、又は代えて、メンバー個人の属性をグループ内で統計処理した属性(メンバーの平均値、最大値、最小値、又は最頻値など)が指標の計算に用いられてもよい。
【0047】
3-3.指標の計算手法
経路候補について指標を計算する手法、例えば計算に用いられるパラメータ及び重みは実施形態において例示したものに限定されない。一例において、重みは人数の関数であってもよい。大人数で利用するのには向かない移動手段、例えば徒歩について、グループの人数が多くなるほどその移動手段が選択される可能性が低くなる重みが与えられる。重みの値が大きくなるとその移動手段が選択される可能性が低くなるように指標が定義されている場合、1人目のメンバーの指標の計算に用いられる重みより2人目のメンバーの指標の計算に用いられる重みの値が大きく、3人目のメンバーの指標の計算に用いられる重みの値はさらに大きくなる。この例によれば、グループの人数の大小に応じて、その移動手段が選択される可能性を変化させることができる。
【0048】
別の例において、指標を計算する際の重みは天候又は曜日などグループの属性以外の外的要因の関数であってもよい。例えば雨の日には徒歩が選択される可能性が低くなり、自動車が選択される可能性が高くなるように重みが定義される。この例によれば、外的要因に応じて、その移動手段が選択される可能性を変化させることができる。
【0049】
3-4.指標の種類
経路候補を選択する際に用いられる指標は実施形態において例示したものに限定されない。この指標は、例えば移動にかかる費用に関するものであってもよい。あるいは、この指標は、単一の観点について計算されるものに限定されず、複数の観点を総合的に考慮するものであってもよい。例えば、環境負荷、ソーシャルディスタンシング、運動負荷、及び費用の4つの観点が指定された場合、計算手段14は、これら4つの観点を統合した単一の指標(一例としては、各観点について計算した指標の平均値)を計算する。制御手段15は、この単一の指標において上位3位までの経路候補を、検索応答に含める移動経路として選択する。計算手段14は、この単一の指標を計算する際に、各観点についてそれぞれ異なる重みを与えてもよい。この重みは、例えばユーザから指定される優先順位に応じて与えられる。この例によれば、複数の観点を総合的に考慮した指標に基づいて経路候補を表示することができる。
【0050】
3-5.移動手段の限定
ステップS105において経路候補を検索する際、グループ全体の属性又はグループに属するメンバーの属性が考慮されてもよい。例えば、経路候補に含まれる移動手段は、その移動手段の利用可否に応じて限定されてもよい。例えば、グループに属するメンバーが所定の条件、一例としてはグループ内の誰も運転免許を所有していない場合、検索手段13は、移動手段として自動車を利用する経路を経路候補から除外する。あるいは、4人グループにおいて1人しか運転免許を所有していない場合、検索手段13は、移動手段として超小型EV(2人乗り)を利用する経路を経路候補から除外する。この例によれば、そのグループの属性から利用することが難しいと判断される移動手段を含む経路を候補から除外することができる。
【0051】
3-6.グループの分割
検索手段13は、グループ全員で共通の移動手段を利用する経路だけでなく、グループを分割して異なる移動手段を利用する経路を経路候補に含めてもよい。例えば、4人グループにおいて1人しか運転免許を所有していない場合において、検索手段13は、このグループを2つの2人グループに分割し、一方のグループは超小型EVを、他方のグループは自転車を移動手段として利用する経路を経路候補としてもよい。この場合において、検索手段13は、メンバーの属性を考慮してグループ分けをしてもよい。例えば先の例において、検索手段13は、高齢者2名を超小型EVを利用するグループ、若者2名を自転車を利用するグループとしてもよい。この例によれば、グループを分割することにより、移動手段の選択肢を広げることができる。
【0052】
3-7.画面表示
実施形態において示した各種の画面はあくまで例示である。例えば、移動経路の詳細表示画面は、移動手段毎又は経路全体の消費カロリー、経路周辺の観光情報、近隣店舗のクーポン、予約サイトへのリンクなどを含んでもよい。これらの情報は、多言語表示に対応していてもよく、ユーザが指定した言語で表示されてもよい。
【0053】
3-8.他の実施形態
経路案内システム1を構成する装置のハードウェア構成は実施形態において例示したものに限定されない。サーバ10は物理サーバであってもよいし、いわゆるクラウド上の仮想サーバであってもよい。物理的に複数の装置が協働してサーバ10の機能を有してもよい。
【0054】
各装置に対する機能の割り当ては実施形態において例示したものに限定されない。実施形態においてサーバ10が有するものとして説明した機能の少なくとも一部がユーザ端末20に実装されてもよい。
【0055】
サーバプログラム等のソフトウェアは、インターネット等のコンピュータネットワークを介してダウンロード可能な状態で提供されてもよいし、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された状態で提供されてもよい。
【符号の説明】
【0056】
1…経路案内システム、10…サーバ、11…記憶手段、12…受け付け手段、13…検索手段、14…計算手段、15…制御手段、16…送信手段、20…ユーザ端末、21…記憶手段、22…入力手段、23…制御手段、24…通信手段、25…表示手段、110…CPU、111…データベース、120…メモリ、130…ストレージ、140…通信IF、210…CPU、220…メモリ、230…ストレージ、240…通信IF、250…入力装置、260…ディスプレイ、911…領域、912…領域、913…領域、914…領域、915…領域、916…領域、917…領域、921…領域、922…領域
図1
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図3
図4
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図8