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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022056834
(43)【公開日】2022-04-11
(54)【発明の名称】発光装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 33/50 20100101AFI20220404BHJP
   H01L 33/48 20100101ALI20220404BHJP
【FI】
H01L33/50
H01L33/48
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020164792
(22)【出願日】2020-09-30
(71)【出願人】
【識別番号】000226057
【氏名又は名称】日亜化学工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001807
【氏名又は名称】特許業務法人磯野国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】松田 和也
(72)【発明者】
【氏名】板東 篤史
【テーマコード(参考)】
5F142
【Fターム(参考)】
5F142AA23
5F142AA24
5F142BA02
5F142BA24
5F142CA02
5F142CB01
5F142CB12
5F142CC26
5F142CD17
5F142CD32
5F142CE03
5F142CE16
5F142CF02
5F142CF23
5F142CG04
5F142CG05
5F142CG26
5F142DA01
5F142DA12
5F142DA14
5F142DA16
5F142DA22
5F142DA23
5F142DA35
5F142DA36
5F142DA73
5F142DB24
5F142FA03
5F142FA12
5F142FA14
5F142FA21
5F142GA21
(57)【要約】
【課題】発光色として幅広い色度の光を発光可能な発光装置を提供する。
【解決手段】発光装置100は、第1発光素子31及び第2発光素子32と、第1発光素子31と第2発光素子32との間を隔てる壁部26と、壁部26によって第2発光素子32と隔てられ、第1発光素子31の少なくとも側面の一部を覆い、第1波長変換部材を含む第1透光性部材50と、平面視において、第1発光素子31、第2発光素子32、及び、第1透光性部材50を覆い、第2波長変換部材を含む第2透光性部材60と、を備え、第1波長変換部材の発光ピーク波長は、第2波長変換部材の発光ピーク波長よりも長い。
【選択図】図1B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
独立して駆動可能である第1発光素子及び第2発光素子と、
前記第1発光素子と前記第2発光素子との間を隔てる壁部と、
前記壁部によって前記第2発光素子と隔てられ、前記第1発光素子の少なくとも側面の一部を覆い、第1波長変換部材を含む第1透光性部材と、
平面視において、前記第1発光素子、前記第2発光素子、及び、前記第1透光性部材を覆い、第2波長変換部材を含む第2透光性部材と、を備え、
前記第1波長変換部材の発光ピーク波長は、前記第2波長変換部材の発光ピーク波長よりも長い発光装置。
【請求項2】
前記第1発光素子の上面を覆い、第3波長変換部材を含む第3透光性部材を有し、
前記第2透光性部材は、前記第3透光性部材を介して前記第1発光素子を覆い、
前記第3波長変換部材の発光ピーク波長は、前記第2波長変換部材の発光ピーク波長よりも長い請求項1に記載の発光装置。
【請求項3】
前記第1波長変換部材及び前記第3波長変換部材は、同一の組成の蛍光体である請求項2に記載の発光装置。
【請求項4】
前記第1透光性部材は、前記第1発光素子の上面を覆うと共に、前記第1発光素子の側面を覆い、前記第2透光性部材は、前記第1透光性部材を介して前記第1発光素子を覆う請求項1に記載の発光装置。
【請求項5】
前記第2発光素子の上面を覆う第4透光性部材を有し、
前記第2透光性部材は、前記第4透光性部材を介して前記第2発光素子を覆い、
前記第4透光性部材から出射される出射光の主波長は、前記第1透光性部材から出射される出射光の主波長よりも短い請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の発光装置。
【請求項6】
前記第4透光性部材は、波長変換部材を含まない請求項5に記載の発光装置。
【請求項7】
前記第4透光性部材は、前記第2発光素子の上面の周縁に位置する部分より前記第2発光素子の上面の中心に位置する部分が高い請求項5又は請求項6に記載の発光装置。
【請求項8】
前記壁部の高さは、前記第1発光素子及び前記第2発光素子の高さよりも低い請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の発光装置。
【請求項9】
前記第1発光素子が配置される第1リードと、
前記第2発光素子が配置される第2リードと、
前記第1リードと前記第2リードとを保持し、前記壁部と第1平坦部と第2平坦部とを有する樹脂部と、を備え、
平面視において、前記壁部は前記第1平坦部と前記第2平坦部の間に位置し、
前記第1平坦部は前記第1リード側に位置し、前記第1リードの上面と同一平面であり、
前記第2平坦部は前記第2リード側に位置し、前記第2リードの上面と同一平面である請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の発光装置。
【請求項10】
前記第1発光素子の上面を覆い、波長変換部材を含まない第5透光性部材を有し、
前記第3透光性部材は、前記第5透光性部材を介して前記第1発光素子の上面を覆う請求項2乃至請求項3のいずれか一項、又は、請求項2を引用する請求項5乃至請求項9のいずれか一項に記載の発光装置。
【請求項11】
前記第1発光素子及び前記第2発光素子から離れて位置し、前記壁部を覆う反射部材を有する請求項1乃至請求項10のいずれか一項に記載の発光装置。
【請求項12】
前記第1発光素子と前記第2発光素子の間に位置する壁部の一部が、前記反射部材から露出する請求項11に記載の発光装置。
【請求項13】
前記反射部材は、前記第1リード、前記第2リード、前記第1平坦部及び前記第2平坦部を覆う請求項9を引用する請求項11又は12に記載の発光装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、発光装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、発光ダイオード等の発光素子を用いた発光装置は、照明器具等の各種の光源として広く利用されている。このような発光装置として、例えば、特許文献1には、第1発光素子及び第2発光素子と、前記第1発光素子の上面上に配置され、第1蛍光体を含む第1透光性部材と、前記第2発光素子の上面上に配置される第2透光性部材と、前記第1透光性部材及び前記第2透光性部材を被覆し、第3蛍光体を含む封止部材と、を備え、前記第1透光性部材から出射される出射光の色度と、前記第2透光性部材から出射される出射光の色度とが異なる発光装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-17711号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示に係る実施形態は、発光色として幅広い色度の光を発光可能な発光装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の実施形態に係る発光装置は、独立して駆動可能である第1発光素子及び第2発光素子と、前記第1発光素子と前記第2発光素子との間を隔てる壁部と、前記壁部によって前記第2発光素子と隔てられ、前記第1発光素子の少なくとも側面の一部を覆い、第1波長変換部材を含む第1透光性部材と、平面視において、前記第1発光素子、前記第2発光素子、及び、前記第1透光性部材を覆い、第2波長変換部材を含む第2透光性部材と、を備え、前記第1波長変換部材の発光ピーク波長は、前記第2波長変換部材の発光ピーク波長よりも長い。
【発明の効果】
【0006】
本開示に係る実施形態によれば、発光色として幅広い色度の光を発光可能な発光装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1A】実施形態に係る発光装置の構成の一例を模式的に示す平面図である。
図1B図1AのIB-IB線における模式断面図である。
図1C図1AのIC-IC線における模式断面図である。
図1D】実施形態に係る発光装置における第1透光性部材の配置を模式的に示す斜視図である。
図2A】実施形態に係る発光装置のリードフレームの一例を模式的に示す平面図である。
図2B】実施形態に係る発光装置のパッケージの一例を模式的に示す平面図である。
図3A】実施形態に係る発光装置において、発光素子等を載置した状態の一例を模式的に示す平面図である。
図3B図3AのIIIB-IIIB線における模式断面図である。
図3C図3AのIIIC-IIIC線における模式断面図である。
図4A】実施形態に係る発光装置において、反射部材を設けた状態の一例を模式的に示す平面図である。
図4B図3AのIVB-IVB線における模式断面図である。
図4C図3AのIVC-IVC線における模式断面図である。
図5A】第1変形例に係る発光装置の構成の一例を模式的に示す断面図である。
図5B】第2変形例に係る発光装置の構成の一例を模式的に示す断面図である。
図5C】第3変形例に係る発光装置の構成の一例を模式的に示す断面図である。
図5D】第4変形例に係る発光装置の構成の一例を模式的に示す断面図である。
図5E】第5変形例に係る発光装置の構成の一例を模式的に示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
実施形態を、以下に図面を参照しながら説明する。但し、以下に示す形態は、本実施形態の技術思想を具現化するための発光装置を例示するものであって、以下に限定するものではない。また、実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、特定的な記載がない限り、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる例示に過ぎない。図面が過度に複雑になることを避けるために、一部の構成部品の図示を省略することがある。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするために誇張又は簡略化していることがある。また、実施形態について、「覆う」とは直接接する場合に限らず、間接的に、例えば他の部材を介して覆う場合も含む。
【0009】
《実施形態》
【0010】
本実施形態に係る発光装置100を図1Aから図4Cに基づいて説明する。なお、図1Aは、構成部品の配置を理解し易くするために、第1透光性部材50等の構成部品の図示を省略している。
発光装置100は、独立して駆動可能である第1発光素子31及び第2発光素子32と、第1発光素子31と第2発光素子32との間を隔てる壁部26と、壁部26によって第2発光素子32と隔てられ、第1発光素子31の少なくとも側面の一部を覆い、第1波長変換部材を含む第1透光性部材50と、平面視において、第1発光素子31、第2発光素子32、及び、第1透光性部材50を覆い、第2波長変換部材を含む第2透光性部材60と、を備えている。そして、第1波長変換部材の発光ピーク波長は、第2波長変換部材の発光ピーク波長よりも長い。
【0011】
発光装置100は、パッケージ20と、第1発光素子31と、第2発光素子32と、第1保護素子33と、第2保護素子34と、反射部材40と、第1透光性部材50と、第2透光性部材60と、第3透光性部材70と、第4透光性部材80と、を備えている。
以下、発光装置100の各構成について説明する。
【0012】
(パッケージ)
パッケージ20は、リードフレーム10と、樹脂成形体21とを備えている。リードフレーム10は、樹脂成形体21によって保持されている。パッケージ20は、上面に発光素子を収容するための凹部15が形成されている。図2Bに示すように、本実施形態の凹部15は、第1側壁樹脂部221、第2側壁樹脂部222、第3側壁樹脂部223及び第4側壁樹脂部224により規定されている。第1側壁樹脂部221及び第2側壁樹脂部222は、第1方向Yに延び、且つ、対向する。第3側壁樹脂部223及び第4側壁樹脂部224は、第2方向Xに延び、且つ、対向する。図2Bにおいて、第1方向YとはY方向であり、第2方向XとはX方向のことである。パッケージ20の全体形状は、例えば略直方体である。パッケージ20の凹部15の底面において、リードフレーム10の上面は樹脂成形体21から露出する。
【0013】
リードフレーム10は、導電性を有し、発光素子に給電するための電極として機能する。リードフレーム10は、第1リード11と、第2リード12と、第3リード13と、第4リード14と、を有している。第1リード11と、第2リード12と、第3リード13と、第4リード14とは、樹脂成形体21の第1底面樹脂部24及び第2底面樹脂部25を介して互いに隔てて配置されている。
【0014】
第1リード11は、第1発光素子31を載置する領域である第1領域17を囲む第1溝部1を備えている。第2リード12は、第2発光素子32を載置する領域である第2領域18を囲む第2溝部2を備えている。第1溝部1及び第2溝部2は、それぞれ反射部材40が第1発光素子31及び第2発光素子32と接することを抑制するための堰き止め部として機能する。第1溝部1及び第2溝部2は、本実施形態では、平面視で矩形環状に第1領域17及び第2領域18を囲んでいる。ただし、第1溝部1及び第2溝部2は、第1領域17及び第2領域18を円環状、四角環状、長方環状、菱形環状、多角環状、楕円環状、及びそれらを組み合わせた形状等のその他の形状で囲んでもよい。第1溝部1及び第2溝部2は、連続する1つの溝により形成されてもよく、断続的に形成される複数の溝で形成されてもよい。第1溝部1及び第2溝部2の幅は、全周に亘って略同じであってもよいし、部分的に太くなる等、幅が変わっていてもよい。
【0015】
第1リード11は、第3溝部3を備えている。第2リード12は、第4溝部4を備えている。第3リード13は、第5溝部5を備えている。第4リード14は、第6溝部6を備えている。図2A図2Bに示すように、第3溝部3は、平面視で第1リード11における第3側壁樹脂部223が設けられる側に位置し、第2方向Xに延びている。第4溝部4は、平面視で第2リード12における第3側壁樹脂部223が設けられる側に位置し、第2方向Xに延びている。第5溝部5は、平面視で第3リード13における第4側壁樹脂部224が設けられる側から第1側壁樹脂部221が設けられる側に湾曲する部分と、第2方向Xに延びる部分と、を有する。第6溝部6は、平面視で第4リード14における第4側壁樹脂部224が設けられる側から第2側壁樹脂部222が設けられる側に湾曲する部分と、第2方向Xに延びる部分と、を有する。
【0016】
リードフレーム10としては、例えば、銅、アルミニウム、金、銀、鉄、ニッケル、又はこれらの合金、燐青銅、鉄入り銅等の金属を用いて、圧延、打ち抜き、押し出し、ウェット若しくはドライエッチングによるエッチング又はこれらの組み合わせ等の加工により所定の形状に形成することができる。これらは単層であってもよいし、積層構造(例えば、クラッド材)であってもよい。特に、安価で放熱性が高い銅を用いることが好ましい。また、リードフレーム10は、表面にめっき層を備えていてもよい。めっき層は、例えば、反射率向上を目的に、金、銀、銅、白金、アルミニウム、又は、これらの一種を含む合金を用いてもよい。金は銀等と比較して腐食しにくいため、めっき層が金を含む場合は、発光装置100の信頼性を向上させることができる。めっき層が銀を含む場合は、めっき層の表面に酸化ケイ素等の保護層を設けることが好ましい。これにより、銀を含むめっき層が大気中の硫黄成分等によって変色することを抑制することができる。保護層の成膜方法は、例えば、スパッタ等の真空プロセス等の公知の方法が挙げられる。
【0017】
樹脂成形体21は、凹部15の側面を形成する側面樹脂部22と、凹部15の底面において各リードを保持する底面樹脂部23と、を有している。
側面樹脂部22は、内側面と外側面を有し、パッケージ20の側壁を形成する部位の樹脂部であり、底面樹脂部23を除く部分の樹脂部である。なお、第1リード11、第2リード12、第3リード13、及び第4リード14の上面にそれぞれ形成された第3溝部3内、第4溝部4内、第5溝部5内、及び第6溝部6内の樹脂も、本実施形態では側面樹脂部22の一部とする。
底面樹脂部23は、凹部15の底面における、第1リード11と第2リード12との間の樹脂部、第3リード13と第4リード14との間の樹脂部、第1リード11と第3リード13との間の樹脂部、及び、第2リード12と第4リード14との間にある樹脂部である。
側面樹脂部22の内側面は、パッケージ20の底面から凹部15の開口方向に向けて開口を広くするように傾斜して形成されている。なお、側面樹脂部22は、第3溝部3内、第4溝部4内、第5溝部5内、及び第6溝部6内を埋めるように設けられている。これにより、側面樹脂部22とリードフレーム10との密着性が向上する。
側面樹脂部22は、第1方向Yに延び、且つ、対向する第1側壁樹脂部221及び第2側壁樹脂部222と、第1方向Yと直交する第2方向Xに延び、且つ、対向する第3側壁樹脂部223及び第4側壁樹脂部224と、を有している。
底面樹脂部23は、第1リード11と第2リード12とを隔てて保持すると共に、第3リード13と第4リード14とを隔てて保持する第1底面樹脂部24と、第1リード11と第3リード13とを隔てて保持すると共に、第2リード12と第4リード14とを隔てて保持する第2底面樹脂部25と、を有している。
【0018】
第1底面樹脂部24は、平面視で、第1発光素子31と第2発光素子32との間、及び、第1保護素子33と第2保護素子34との間に設けられている。第1底面樹脂部24は、平面視で、パッケージ20の第2方向Xにおける中央に設けられ、第1方向Yに延びている。第1底面樹脂部24は、第3側壁樹脂部223から第4側壁樹脂部224まで連続して設けられている。
第2底面樹脂部25は、平面視で、第1発光素子31と第1保護素子33との間、及び、第2発光素子32と第2保護素子34との間に設けられている。第2底面樹脂部25は、平面視で、第3側壁樹脂部223よりも第4側壁樹脂部224の近くに位置し、第2方向Xに延びている。第2底面樹脂部25は、第2側壁樹脂部222から第1底面樹脂部24まで連続して設けられており、且つ、第1底面樹脂部24から第1側壁樹脂部221まで連続して設けられている。
【0019】
第1底面樹脂部24は、本実施形態では、壁部26と、壁部26を挟むように両側に第1平坦部27と第2平坦部28とを有している。第1底面樹脂部24は、リードフレーム10の下面から上面までの部分と、リードフレーム10の上面から上方に延びる壁部26の部分を一体で形成している。平面視において、第1平坦部27及び第2平坦部28は、壁部26に沿って壁部26の両側に位置している。第1平坦部27は第1リード11側に位置し、第1リード11の上面と同一平面である。第2平坦部28は第2リード12側に位置し、第2リード12の上面と同一平面である。第1底面樹脂部24が第1平坦部27及び第2平坦部28を有することで、パッケージ20の凹部15の底面の面積が増え、凹部15の底面で光がより反射し易くなり、光取出し効率がより向上する。なお、本明細書において、同一平面とは、各面の差が、±15μm以内の変動は許容されるものとする。
【0020】
壁部26は、第1発光素子31と第2発光素子32との間を隔てる部材である。壁部26は第1底面樹脂部24と一体でもよく、別体でもよい。壁部26は、リードフレーム10の上面よりも上方に位置する。壁部26は第1リード11の上面及び/又は第2リード12の上面を覆ってもよく、覆っていなくてもよい。壁部26が第1リード11の上面及び/又は第2リード12の上面を覆うことにより、壁部26と第1リード11及び/又第2リード12の密着性が向上する。壁部26が第1リード11の上面及び/又は第2リード12の上面を覆っていないことにより、凹部15の底面において樹脂成形体21から露出するリードフレーム10の面積を大きくできる。これにより、第1発光素子31及び/又は第2発光素子32をリードフレーム10上に配置し易くなる。本実施形態の壁部26は、第1方向Yに延び、第3側壁樹脂部223から第4側壁樹脂部224まで連続して設けられている。発光装置100が壁部26を有することで、第1透光性部材50が第2発光素子32に接することを抑制できる。また、発光装置100が壁部26を有することで、第2発光素子32からの光が第1透光性部材50に当たることを抑制できる。これらにより、発光装置100は、所望の色度の光を発光し易くなる。更に、発光装置100が壁部26を有することで、第1透光性部材50に覆われる第1発光素子31の表面積を大きくし易くなる。
【0021】
本実施形態では、壁部26の形状は断面視で台形である。壁部26は、台形の上底部分である上面26aと、台形の脚部分である側面26bと、を有している。ただし、壁部26の形状は特に限定されるものではなく、例えば、断面視で、正方形、長方形、三角形、略半円形、略半楕円形、上方が湾曲した形状等であってもよく、また、例えば、凸状等の段差がある形状であってもよい。
【0022】
壁部26の高さHは、第1発光素子31及び第2発光素子32の高さhよりも低いことが好ましい。すなわち、第1発光素子31の上面31a及び第2発光素子32の上面32aが壁部26の上面26aよりも高い位置にあることが好ましい。このような構成によれば、第1発光素子31から出射する光と第2発光素子32から出射する光が混ざり易くなり、混色性が向上する。この場合、壁部26の高さHと、第1発光素子31及び第2発光素子32の高さhとの差Dは、50μm以上200μm以下が好ましい。差Dが50μm以上であれば、混色性がより向上し易くなる。一方、200μm以下であれば、前記した壁部26を有する効果がより発揮され易くなる。本明細書において、高さとは、第1発光素子31が配置される部分の第1リード11の上面を基準として、高さ方向において最も離れた部分における長さとする。なお、高さ方向とは第1発光素子31が配置される第1リード11の上面に対して垂直な方向のことである。例えば、壁部26の高さHとは、第1発光素子31が配置される部分の第1リード11の上面から、壁部26の上面26aまでの長さである。壁部26の上面26aの幅Wは、特に限定されないが、50μm以上250μm以下が好ましい。壁部26の上面の幅Wが50μm以上であれば、第1透光性部材50が壁部26を乗り越えることを抑制できる。一方、250μm以下であれば、混色性がより向上し易くなる。なお、本明細書において壁部26の上面26aの幅Wとは、壁部26が延びる方向(第1方向Y)と直交する方向(第2方向X)における壁部26の上面26aの長さの最大値とする。
【0023】
樹脂成形体21は、母材となる樹脂材料として、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂等の公知の材料を用いることができる。熱可塑性樹脂の場合には、例えば、ポリフタルアミド樹脂、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、不飽和ポリエステル等を用いることができる。熱硬化性樹脂の場合には、例えば、エポキシ樹脂、変性エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、変性シリコーン樹脂等を用いることができる。特に、樹脂材料として、耐熱性及び耐光性に優れたエポキシ樹脂、シリコーン樹脂等の熱硬化性樹脂を用いることが好ましい。
【0024】
樹脂成形体21は、上記の母材となる樹脂材料に、光反射性物質を含有することが好ましい。光反射性物質としては、発光素子からの光を吸収しにくく、且つ、母材となる樹脂材料に対して屈折率差の大きい部材を用いることが好ましい。このような光反射性物質としては、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ケイ素、酸化ジルコニウム、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム等が挙げられる。
【0025】
樹脂成形体21は、黒色樹脂又は灰色樹脂を用いてもよい。樹脂成形体21に黒色樹脂又は灰色樹脂を用いることで、樹脂成形体21が変色した場合であっても光取り出し効率の低下を抑制することができる。黒色樹脂や灰色樹脂としては、例えば、アセチレンブラック、活性炭、黒鉛等のカーボンや、酸化鉄、二酸化マンガン、酸化コバルト、酸化モリブデン等の遷移金属酸化物、若しくは有色有機顔料等の充填剤を含有させた樹脂が挙げられる。黒色や灰色等の色の濃度は、充填剤の添加量等により調整すればよい。樹脂としては、前記した樹脂成形体21の母材となる樹脂材料が挙げられる。
【0026】
(第1発光素子及び第2発光素子)
第1発光素子31及び第2発光素子32は、電圧を印加すると自ら発光する半導体素子である。第1発光素子31及び第2発光素子32の形状や大きさ等は任意のものを選択できる。第1発光素子31及び第2発光素子32の発光色としては、例えば、青色(波長430~490nmの光)の発光素子を用いることができる。ただし、第1発光素子31及び第2発光素子32の発光色としては、用途に応じて任意の波長のものを選択することができる。例えば、青色(波長430~490nmの光)、緑色(波長495~565nmの光)の発光素子としては、窒化物系半導体(InAlGa1-X-YN、0≦X、0≦Y、X+Y≦1)、GaP等を用いたものを使用することができる。赤色(波長610~700nmの光)の発光素子としては、窒化物系半導体素子の他にもGaAlAs、AlInGaP等を用いることができる。
【0027】
第1発光素子31は、上面に一対の素子電極を備え、第1リード11にフェイスアップ実装されている。本実施形態では、第1発光素子31の一方の素子電極がワイヤを介して第1リード11に接合され、他方の素子電極がワイヤを介して第3リード13に接合されている。第2発光素子32は、上面に一対の素子電極を備え、第2リード12にフェイスアップ実装されている。第2発光素子32の一方の素子電極がワイヤを介して第2リード12に接合され、他方の素子電極がワイヤを介して第4リード14に接合されている。
【0028】
(第1保護素子及び第2保護素子)
第1保護素子33及び第2保護素子34は、例えば、ツェナーダイオードである。第1保護素子33及び第2保護素子34は、上面に素子電極を備え、それぞれ第3リード13及び第4リード14に実装されている。本実施形態では、第1保護素子33及び第2保護素子34の電極がワイヤを介して、それぞれ第1リード11及び第2リード12に接合されている。
【0029】
(反射部材)
反射部材40は、凹部15内において光反射面を形成し、第1発光素子31及び第2発光素子32等の光を効率よく上方に取り出す機能を有する。発光装置100は、反射部材40を備えることで光取り出し効率を向上させることができる。
反射部材40は、リードフレーム10を覆うと共に、第1平坦部27及び第2平坦部28を覆うことが好ましい。このような構成によれば、パッケージ20の凹部15の底面で光がより反射し易くなり、光取出し効率がより向上する。また、反射部材40と第1底面樹脂部24との密着性が向上する。また、反射部材40は、第1発光素子31と第2発光素子32の間に位置する壁部26の一部が、反射部材40から露出することが好ましい。例えば、第1発光素子31と第2発光素子32の間に位置する壁部26の上面が反射部材40から露出することが好ましい。このような構成によれば、壁部26によって第1発光素子31及び/又は第2発光素子32からの光が遮られることを抑制できるので、発光装置100の混色性がより向上する。また、反射部材40は、第1発光素子31及び第2発光素子32から離れて位置し、壁部26を覆うことが好ましい。このような構成によれば、第1発光素子31及び第2発光素子32からの光を取り出し易くなるので、発光装置100の光取り出し効率が向上する。例えば、壁部26の側面全体を覆うことが好ましい。このような構成によれば、パッケージ20の凹部15の底面で光がより反射し易くなり、光取出し効率がより向上する。反射部材40は、第1側壁樹脂部221、第2側壁樹脂部222、第3側壁樹脂部223及び第4側壁樹脂部224を覆うことが好ましい。このような構成によれば、パッケージ20の凹部15の側面で光がより反射し易くなり、光取出し効率がより向上する。
【0030】
本実施形態では、一例として、反射部材40は、断面視において、凹部15の内側面の上端から、第1溝部1の外側上端縁まで連続して覆っている。また、反射部材40は、断面視において、凹部15の内側面の上端から、第2溝部2の外側上端縁まで連続して覆っている。更に、反射部材40は、壁部26の側面を覆い、壁部26の上面を露出している。
【0031】
反射部材40は発光素子からの光や外光等に対して透過や吸収が起こりにくい部材が好ましい。反射部材40は、白色であることが好ましい。反射部材40は、母材となる樹脂材料として、樹脂成形体21で用いられる樹脂材料と同じものを用いることができる。反射部材40は、これらの母材となる樹脂材料に光反射性物質を含有する。光反射性物質としては、発光素子からの光を吸収しにくく、且つ、母材となる樹脂材料に対して屈折率差の大きい部材を用いることが好ましい。このような光反射性物質としては、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ケイ素、酸化ジルコニウム、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム等が挙げられる。
【0032】
(第1透光性部材)
第1透光性部材50は、壁部26と、第1側壁樹脂部221と、第3側壁樹脂部223と、第4側壁樹脂部224と、で囲まれた領域に配置されている。第1透光性部材50は、反射部材40を介して、第1リード11、第3リード13、及び、第1リード11と第3リード13の間の第2底面樹脂部25を覆っている。第1透光性部材50は、第1発光素子31の側面を覆うと共に、第1溝部1を覆っている。第1透光性部材50は、パッケージ20の凹部15の内側面を覆っている。第1透光性部材50は凹部15の内側面と接して凹部15の内側面を覆ってもよく、発光装置が反射部材40を備える場合には、第1透光性部材50は反射部材40を介して凹部15の内側面を覆ってもよい。また、第1透光性部材50は、反射部材40を介して第1平坦部27、及び、壁部26の第1リード11及び第3リード13側の側面を覆っている。第1透光性部材50は、第1発光素子31の側面の全てを覆ってもよいし、側面の一部を覆ってもよい。
【0033】
第1透光性部材50は、第1波長変換部材を含む。第1波長変換部材としては、例えば、蛍光体が挙げられる。蛍光体としては、例えば、(Ca,Sr,Ba)(PO(Cl,Br):Eu、(Sr,Ca,Ba)Al1425:Eu、(Ca,Sr,Ba)MgSi16(F,Cl,Br):Eu、(Y,Lu,Gd)(Al,Ga)12:Ce、(Sr,Ca)AlSiN:Eu、3.5MgO・0.5MgF・GeO:Mn、(x-s)MgO・(s/2)Sc・yMgF・uCaF・(1-t)GeO・(t/2)Mt:zMn、CaScSi12:Ce、CaSc:Ce、(La,Y)Si11:Ce、(Ca,Sr,Ba)Si:Eu、(Ca,Sr,Ba)Si12:Eu、(Ba,Sr,Ca)Si:Eu、(Ca,Sr,Ba)Si:Eu、(Ca,Sr,Ba)S:Eu、(Ba,Sr,Ca)Ga:Eu、K(Si,Ti,Ge)F:Mn等が挙げられる。
【0034】
第1波長変換部材は、例えば、半値幅の広い赤色蛍光体を用いることが好ましい。これにより、発光装置100の演色性を向上させることができる。赤色蛍光体の半値幅は、例えば60nm以上100nm以下であり、70nm以上85nm以下が好ましい。このような第1波長変換部材として、例えば、下記式(1)で表される組成を有する赤色蛍光体を用いることができる。
(Sr,Ca)AlSiN:Eu(1)
式(1)で表される組成を有する赤色蛍光体を用いることで、発光装置100の演色性を向上させつつ、発光装置100の光取出し効率を向上させることができる。
また、第1波長変換部材の含有量は、例えば、第1透光性部材50の全質量に対して30質量%以上70質量%以下である。
【0035】
第1波長変換部材は、発光ピーク波長が、後記する第2波長変換部材の発光ピーク波長よりも長いものを用いることが好ましい。これにより、第1透光性部材50から出射される出射光と第2透光性部材60から出射される出射光を1931CIE色度図で見たときに、第1透光性部材50から出射される出射光の色度のx値が、第2透光性部材60から出射される出射光の色度のx値よりも高くなる。このため、第1透光性部材50から出射される出射光の色度と第2透光性部材60から出射される出射光の色度とを容易に異ならせることができる。また、第1波長変換部材の発光ピーク波長が第2波長変換部材の発光ピーク波長よりも長いことで、第1波長変換部材から発する光が第2波長変換部材に吸収される割合を抑制することができる。
【0036】
第1透光性部材50は、母材となる樹脂材料として、樹脂成形体21で用いられる樹脂材料と同じものを用いることができる。特に、シリコーン樹脂組成物やエポキシ樹脂組成物を用いることが好ましい。また、第1透光性部材50には、酸化チタン、酸化ケイ素、酸化ジルコニウム、酸化アルミニウム等の光散乱粒子を分散させることができる。
第1透光性部材50は、樹脂材料以外に、セラミック、ガラス又は蛍光体の焼結体等から形成されてもよい。これにより、高出力の発光装置において発光装置の信頼性を向上させることができる。
【0037】
(第2透光性部材)
第2透光性部材60は、平面視において、第1発光素子31、第2発光素子32、及び、第1透光性部材50を覆っている。第2透光性部材60は、第3透光性部材70を介して第1発光素子31を覆い、第4透光性部材80を介して第2発光素子32を覆っている。第2透光性部材60は、発光素子等を外力や埃、水分等から保護することができる。
【0038】
第2透光性部材60は、第2波長変換部材を含む。第2波長変換部材としては、例えば、蛍光体が挙げられる。第2波長変換部材に用いる蛍光体としては、第1波長変換部材で用いる蛍光体が挙げられる。第2波長変換部材は、1種の蛍光体であってもよいし、複数種の蛍光体であってもよい。第2波長変換部材として複数種の蛍光体を用いることで、発光装置100の演色性等を向上させることができる。第2波長変換部材に用いる蛍光体としては、第1波長変換部材で用いる蛍光体が挙げられる。第2波長変換部材として、半値幅の広い蛍光体を用いることが好ましく、例えば、(Y,Lu,Gd)(Al,Ga)12:Ceを用いることが好ましく、更に、(Y,Lu,Gd)(Al,Ga)12:Ceと(Sr,Ca)AlSiN:Euとを混合したものを用いることが好ましい。これにより、演色性の高い発光装置とすることができる。
【0039】
第2透光性部材60は、母材となる樹脂材料として、樹脂成形体21で用いられる樹脂材料と同じものを用いることができる。また、第2透光性部材60には、第1透光性部材50で説明した光散乱粒子を分散させることができる。また、第2透光性部材60は、樹脂材料以外に、セラミック、ガラス又は蛍光体の焼結体等から形成されてもよい。
【0040】
(第3透光性部材及び第4透光性部材)
第3透光性部材70は、第1発光素子31の上面を覆っている。第4透光性部材80は、第2発光素子32の上面を覆っている。第3透光性部材70は第2波長変換部材を含むことが好ましい。第4透光性部材80は波長変換部材を含まないことが好ましい。第3透光性部材70が第3波長変換部材を含み、第4透光性部材80が波長変換部材を含まないことにより、第3透光性部材70から出射される出射光の色度と、第4透光性部材80から出射される出射光の色度とを容易に異ならせることができる。なお、本明細書において「波長変換部材を含まない」とは、不可避的に混入する波長変換部材を排除しないことを意味し、波長変換部材の含有率が0.05質量%以下である場合も含む。
【0041】
第3波長変換部材としては、例えば、蛍光体が挙げられる。第3波長変換部材に用いる蛍光体としては、第1波長変換部材で用いる蛍光体が挙げられる。
第3波長変換部材に用いる蛍光体は、赤色の光を発する赤色蛍光体が好ましい。1931CIE色度図上における光の色度は、一般的に赤色成分が多いと色度のx値が大きくなる傾向がある。そのため、第3波長変換部材として赤色蛍光体を用いることで、第3透光性部材70から出射される出射光の色度(特にx値)と第4透光性部材80から出射される出射光の色度とを容易に異ならせることができる。第3波長変換部材は、例えば、半値幅の広い赤色蛍光体を用いることが好ましい。これにより、発光装置100の演色性を向上させることができる。半値幅の広い赤色蛍光体としては、例えば、第1波長変換部材で説明した式(1)で表される組成を有する赤色蛍光体と同じものを用いることができる。
また、第3波長変換部材の含有量は、例えば、第3透光性部材70の全質量に対して30質量%以上60質量%以下である。
【0042】
第3波長変換部材の発光ピーク波長は、第2波長変換部材の発光ピーク波長よりも長いことが好ましい。第3波長変換部材の発光ピーク波長が第2波長変換部材の発光ピーク波長よりも長いことで、第3波長変換部材から発する光が第2波長変換部材に吸収される割合を抑制することができる。
【0043】
第1波長変換部材及び第3波長変換部材は、同一の組成の蛍光体であることが好ましい。第1波長変換部材と第3波長変換部材とに同一の組成の蛍光体を用いることで、第1透光性部材50及び第3透光性部材70から出射される光の色度の調整が容易になり、混色された後の発光装置100の光を効率よく所望の光とすることができる。
【0044】
第4透光性部材80から出射される出射光の主波長は、第1透光性部材50から出射される出射光の主波長よりも短いことが好ましい。これにより、第1透光性部材50から出射される出射光の色度と、第4透光性部材80から出射される出射光の色度とを容易に異ならせることができる。なお、ここでの第4透光性部材80及び第1透光性部材50から出射される出射光の主波長については、第2透光性部材60の表面で反射されて第4透光性部材80等側に戻る光の波長については考慮しないとする。
【0045】
第4透光性部材80は波長変換部材を含まないことが好ましい。例えば、第2発光素子32に青色の発光素子を用いた場合、第4透光性部材80が蛍光体を含まないことで、第4透光性部材80の出射光の大部分は、青色成分の多い第2発光素子32の光となる。これにより、第4透光性部材80から出射される出射光は、色度のx値が相対的に小さい光となり、第1透光性部材50及び第3透光性部材70から出射される出射光の色度と、第4透光性部材80から出射される出射光の色度とを容易に異ならせることができる。
【0046】
第2発光素子32の上面に第4透光性部材80を設けることで、第2発光素子32の上方に位置する第2波長変換部材の量を少なくすることができる。これにより、第2発光素子32の上方に出る光は、第2波長変換部材で励起される割合が少なくなる。このため、第2波長変換部材の発光ピーク波長が第2発光素子32のピーク波長よりも長い場合には、第4透光性部材80を有さない発光装置と比べて、第2発光素子32の上方に出る光を色度のx値が相対的に小さい光とすることができる。その結果、第1透光性部材50及び第3透光性部材70から出射される出射光の色度と、第4透光性部材80から出射される出射光の色度とを更に容易に異ならせることができる。
【0047】
第3透光性部材70及び第4透光性部材80は、それぞれ、第1発光素子31及び第2発光素子32の上面を覆い、且つ、第1発光素子31及び第2発光素子32の側面を覆わないことが好ましい。これにより、発光素子の側面から光を取り出し易くなるので、発光装置の光取出しを向上させることができる。
【0048】
第3透光性部材70及び第4透光性部材80は、種々の形状とすることができる。例えば、第3透光性部材70は、第1発光素子31の上面の周縁に位置する部分より第1発光素子31の上面の中心に位置する部分が高くなる平凸レンズ状に設けられることが好ましい。同様に、第4透光性部材80は、第2発光素子32の上面の周縁に位置する部分より第2発光素子32の上面の中心に位置する部分が高くなる平凸レンズ状に設けられることが好ましい。これにより、第1発光素子31等から出射される光が、第3透光性部材70等の表面で反射されて第1発光素子31等側に戻ることを抑制することができる。第3透光性部材70及び第4透光性部材80は、上面の全てが曲面であってもよい。これにより、第1発光素子31等から出射される光が、第3透光性部材70等の表面で反射されることを抑制できる。
【0049】
第3透光性部材70及び第4透光性部材80は、高さ方向において、同じ高さであってもよいし、異なっていてもよい。例えば、高さ方向において、第3透光性部材70は第4透光性部材80よりも高くすることができる。これにより、例えば、第3透光性部材70中に含有させる第3波長変換部材の含有量を増加させることができる。これにより、第3透光性部材70から出射される光の色度と、第4透光性部材80から出射される光の色度とを容易に異ならせることができる。
【0050】
第3透光性部材70及び第4透光性部材80は、母材となる樹脂材料として、樹脂成形体21で用いられる樹脂材料と同じものを用いることができる。特に、シリコーン樹脂組成物やエポキシ樹脂組成物を用いることが好ましい。また、第3透光性部材70及び第4透光性部材80には、第1透光性部材50で説明した光散乱粒子を分散させることができる。また、第3透光性部材70の母材となる樹脂材料と、第4透光性部材80の母材となる樹脂材料とは屈折率を異ならせることができる。また、第3透光性部材70及び第4透光性部材80は、樹脂材料以外に、セラミック、ガラス又は蛍光体の焼結体等から形成されてもよい。
【0051】
[発光装置の動作]
発光装置100を駆動すると、リードフレーム10を介して外部電源から第1発光素子31及び第2発光素子32に電流が供給され、第1発光素子31及び第2発光素子32が発光する。上方へ進む第1発光素子31からの光の一部は、第3透光性部材70により波長変換される。第3透光性部材70により波長変換された光の一部は、第2透光性部材60により波長変換されて発光装置100の上方の外部に取り出される。横方向へ進む第1発光素子31からの光の一部は、反射部材40により反射され、且つ、第1透光性部材50により波長変換される。第1透光性部材50により波長変換された光の一部は、第2透光性部材60により波長変換されて発光装置100の上方の外部に取り出される。下方へ進む第1発光素子31からの光の一部は、第1リード11で反射され、第1透光性部材50、第2透光性部材60、及び第3透光性部材70により波長変換されて発光装置100の外部に取り出される。上方へ進む第2発光素子32からの光の一部は、第4透光性部材80を透過し、第2透光性部材60により波長変換されて発光装置100の上方の外部に取り出される。横方向へ進む第2発光素子32からの光の一部は、反射部材40により反射され、第2透光性部材60により波長変換されて発光装置100の上方の外部に取り出される。下方へ進む第2発光素子32からの光の一部は、第2リード12で反射され、第2透光性部材60により波長変換されて発光装置100の外部に取り出される。この際、発光装置100は壁部26を有するため、第2発光素子32からの光が第1透光性部材50に当たることを抑制でき、所望の色度の光を発光し易くなる。
【0052】
発光装置100は、第1波長変換部材を含む第1透光性部材50及び第2波長変換部材を含む第2透光性部材60を有するため、第1波長変換部材及び第2波長変換部材の種類や量等を適宜調整することで、所望の色度の光を発光させることができる。そのため、発光色として幅広い色度の光が発光可能となる。更に、発光装置100は、第3波長変換部材を含む第3透光性部材70を有するため、第1波長変換部材、第2波長変換部材及び第3波長変換部材の種類や量等を適宜調整することで、更に幅広い色度の光が発光可能となる。更に、発光装置100は、第4透光性部材80を有するため、第1透光性部材50及び第3透光性部材70から出射される出射光の色度と、第4透光性部材80から出射される出射光の色度とを容易に異ならせることができ、更に幅広い色度の光が発光可能となる。
【0053】
[発光装置の製造方法]
実施形態に係る発光装置の製造方法の一例について説明する。
【0054】
発光装置100の製造方法は、リードフレーム準備工程と、樹脂成形体形成工程と、発光素子載置工程と、反射部材形成工程と、第3透光性部材及び第4透光性部材形成工程と、第1透光性部材形成工程と、第2透光性部材形成工程と、を含む。
なお、各部材の材質や配置等については、前記した発光装置100の説明で述べた通りであるので、適宜、説明を省略する。
【0055】
(リードフレーム準備工程)
リードフレーム準備工程は、第1リード11、第2リード12、第3リード13、及び、第4リード14を有するリードフレーム10を準備する工程である。
この工程では、第1リード11に第1発光素子31を載置する領域である第1領域17を囲む第1溝部1を形成すると共に、第2リード12に第2発光素子32を載置する領域である第2領域18を囲む第1溝部1を形成する。また、第1リード11、第2リード12、第3リード13、及び第4リード14に、それぞれ、第3溝部3、第4溝部4、第5溝部5、及び第6溝部6を形成する。なお、予めこれらの溝部が形成されたリードフレーム10を準備してもよい。これらの溝部は、例えば、エッチングやプレスにより形成することができる。なお、リードフレーム10は、必要に応じて、無電解めっき或いは電解めっきにより、表面にめっき層を形成してもよい。リードフレーム10は、めっき層を覆う保護層を形成してもよい。
【0056】
(樹脂成形体形成工程)
樹脂成形体形成工程は、各リードを固定して保持する樹脂成形体21を形成する工程である。
この工程では、リードフレーム10をパッケージ製造用の金型に配置し、樹脂を金型に注入して樹脂を硬化させる。金型は、壁部26と、壁部26を挟むように両側に第1平坦部27と第2平坦部28とを有する第1底面樹脂部24が形成されるものを用いる。これにより、パッケージ20を製造する。
【0057】
(発光素子載置工程)
発光素子載置工程は、第1領域17に第1発光素子31を載置すると共に、第2領域18に第2発光素子32を載置する工程である。
この工程では、第1発光素子31及び第2発光素子32を、電極形成面を主な光取り出し面とし、電極形成面と反対側の面を実装面として凹部15の底面にフェイスアップ実装する。第1発光素子31は、第1リード11の第1領域17に載置し、第2発光素子32は、第2リード12の第2領域18に載置する。なお、この工程では、第3リード13及び第4リード14に、それぞれ第1保護素子33及び第2保護素子34を載置する。
【0058】
(反射部材形成工程)
反射部材形成工程は、凹部15の底面及び内側面に反射部材40を形成する工程である。
この工程では、例えば、ポッティングにより、未硬化の樹脂材料を凹部15の底面の外縁近傍(好ましくは凹部15の内側面と凹部15の底面の境界)に配置する。未硬化の樹脂材料は凹部15の内側面に濡れ広がり、凹部15の内側面を覆う。この際、凹部15の底面にも樹脂材料が流動するため、樹脂材料は凹部15の底面の一部を覆う。本実施形態では、樹脂材料が、凹部15の内側面の上端から、第1溝部1及び第2溝部2の外側上端縁まで連続して覆うように、且つ、壁部26の側面を覆い、壁部26の上面を露出するように、樹脂の粘度、量及び配置位置を調整しておくことが好ましい。反射部材40をポッティングにより形成する場合、樹脂の粘度は、例えば室温(20±5℃)で、1Pa・s以上50Pa・s以下に調整される。その後、例えば、120℃以上200℃以下の温度で樹脂を硬化させ、反射部材40を形成する。
【0059】
(第3透光性部材及び第4透光性部材形成工程)
第3透光性部材及び第4透光性部材形成工程は、第1発光素子31の上面に第3透光性部材70を形成すると共に、第2発光素子32の上面に第4透光性部材80を形成する工程である。
この工程では、例えば、印刷、ポッティング、スプレー等により、第1発光素子31の上面に第3透光性部材70の樹脂を配置する。その後、例えば、120℃以上200℃以下の温度で樹脂を硬化させ、第3透光性部材70を形成する。同様にして、第2発光素子32の上面に第4透光性部材80を形成する。また、第3透光性部材70及び第4透光性部材80は、シート状又はブロック状の樹脂部材を接着剤等により発光素子の上面に貼り付けて形成してもよい。また、第3透光性部材70は、第3波長変換部材を含む場合、例えば、電気泳動堆積法等で形成してもよい。
なお、この工程では、第3透光性部材70及び第4透光性部材80のどちらを先に形成してもよく、同時に形成してもよい。
【0060】
(第1透光性部材形成工程)
第1透光性部材形成工程は、第1発光素子31の少なくとも側面の一部を覆うように第1透光性部材50を形成する工程である。
この工程では、例えば、ポッティングやスプレー等により、第1リード11、第3リード13、及び、第1リード11と第3リード13の間の第2底面樹脂部25に第1透光性部材50の樹脂を配置する。また、第1リード11及び第3リード13側の凹部15の側面に第1透光性部材50の樹脂を配置する。その後、例えば、120℃以上200℃以下の温度で樹脂を硬化させ、第1透光性部材50を形成する。
【0061】
(第2透光性部材形成工程)
第2透光性部材形成工程は、平面視において、第1発光素子31、第2発光素子32、及び、第1透光性部材50を覆うように第2透光性部材60を形成する工程である。
この工程では、例えば、ポッティングやスプレー等により、凹部15内に第2透光性部材60の樹脂を配置する。その後、例えば、120℃以上200℃以下の温度で樹脂を硬化させ、第2透光性部材60を形成する。
【0062】
発光装置の製造方法は、各工程に悪影響を与えない範囲において、各工程の間、或いは前後に、他の工程を含めてもよい。例えば、製造途中に混入した異物を除去する異物除去工程等を含めてもよい。
また、発光装置の製造方法において、一部の工程は、順序が限定されるものではなく、順序が前後してもよい。例えば、発光素子載置工程は、反射部材形成工程の後に行ってもよい。また、第3透光性部材及び第4透光性部材形成工程は、第1透光性部材形成工程の後に行ってもよい。また、第3透光性部材工程、第4透光性部材形成工程、及び、第1透光性部材形成工程は、どの順序で行ってもよい。
リードフレーム準備工程及び/又は樹脂成形体形成工程等は、自らが行ってもよく、市販品を購入して溝部が形成されたリードフレーム等を準備してもよい。
【0063】
以上、発光装置及び発光装置の製造方法について、発明を実施するための形態により具体的に説明したが、本発明の趣旨はこれらの記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて広く解釈されなければならない。また、これらの記載に基づいて種々変更、改変等したものも本発明の趣旨に含まれる。
【0064】
《変形例》
以下に説明する変形例の発光装置であっても、発光色として幅広い色度の光を発光可能である。
図5Aから図5Eは、それぞれ第1変形例から第5変形例に係る発光装置の構成の一例を模式的に示す断面図である。
【0065】
〈第1変形例〉
発光装置100Aは、第5透光性部材90を有している。第5透光性部材90は、第1発光素子31の上面を覆っており、第3透光性部材70は、第5透光性部材90を介して第1発光素子31の上面を覆っている。第5透光性部材90は、光を透過する樹脂により形成されており、波長変換部材を含まない。
【0066】
第5透光性部材90は、第1発光素子31側に戻る光(例えば、第3透光性部材70に含まれる波長変換部材から出射された光の一部)を第5透光性部材90と第3透光性部材70との界面で上方に反射させる役割を有する。これにより、第1発光素子31からの光の一部が第1発光素子31側に戻り、第1発光素子31に吸収される可能性を低減することができる。その結果、発光装置100Aの光取り出し効率を向上させることができる。
【0067】
第5透光性部材90は、第1発光素子31の上面のみを覆うことが好ましい。すなわち、第5透光性部材90は、第1発光素子31の上面を覆い、且つ、第1発光素子31の側面を覆わないことが好ましい。これにより、第1透光性部材50内の第1波長変換部材及び/又は第2透光性部材60内の第2波長変換部材が第1発光素子31の側面に配置することになるため、例えば、第1波長変換部材及び/又は第2波長変換部材が励起効率の高い蛍光体である場合に、第1発光素子31の側面方向に出る光によって第1波長変換部材及び/又は第2波長変換部材が効率的に励起されることになる。その結果、光取り出し効率が良好な発光装置とすることができる。
【0068】
第5透光性部材90は、第1発光素子31の上面の50%以上の面積を覆うことが好ましく、第1発光素子31の上面全面を覆うことがより好ましい。これにより、第5透光性部材90が第1発光素子31の上面の大部分を覆うことになるので、第1発光素子31側に戻る光を第5透光性部材90の上面で効果的に反射させることができる。
【0069】
第5透光性部材90は、上面に微小な凹凸を有することが好ましい。これにより、第5透光性部材90と第3透光性部材70との密着性を向上させることができる。微小な凹凸は、例えば、第5透光性部材90の上面に粗面化処理を施すことにより形成することができる。粗面化処理としては、例えば、プラズマ処理、エッチング処理、ブラスト処理、又は微粒子を付着させる方法等が挙げられる。
【0070】
第5透光性部材90は、母材となる樹脂材料として、樹脂成形体21で用いられる樹脂材料と同じものを用いることができる。また、第5透光性部材90には、第1透光性部材50で説明した光散乱粒子を含有させてもよい。第5透光性部材90は、第3透光性部材70と同様の方法で第1発光素子31の上面に形成することができる。
【0071】
〈第2変形例〉
発光装置100Bは、第1透光性部材50がパッケージ20の凹部15の内側面の一部を覆っている。具体的には、第1透光性部材50は、反射部材40を介して凹部15の内側面の下側を覆っている。凹部15の内側面の上側は、第1透光性部材50から露出する。このような構成によれば、凹部15の内側面の上端まで第1透光性部材50が覆っている場合よりも第2透光性部材60の体積を増やすことができる。これにより、第2透光性部材60から出射される光の輝度ムラを抑制し易くなる。その他の事項については発光装置100と同様である。
【0072】
〈第3変形例〉
発光装置100Cは、第1透光性部材50が第1発光素子31の側面の一部を覆い、且つ、第1透光性部材50が壁部26の一部を覆っている。具体的には、第1透光性部材50は、反射部材40を介して、第1発光素子31の側面31bと対向する壁部26の側面26bを覆っている。壁部26の上面は、第1透光性部材50から露出している。また、第1透光性部材50は、第1側壁樹脂部221と対向する第1発光素子31の側面31cの一部を覆う。第1発光素子31の側面31cの下側は第1透光性部材50に覆われており、第1発光素子31の側面31cの上側は第1透光性部材50から露出している。なお、第1発光素子31の側面31cと同様に、第1発光素子31の第3側壁樹脂部223と対面する側面、及び、第4側壁樹脂部224と対面する側面も、それぞれ側面の上側を露出する高さで第1透光性部材50が配置されていてもよい。このような構成によれば、壁部26の側面26bの全て及び第1発光素子31の側面31cの全てを第1透光性部材50が覆っている場合よりも第2透光性部材60の体積を増やすことができる。これにより、第2透光性部材60から出射される光の輝度ムラを抑制し易くなる。その他の事項については発光装置100と同様である。
【0073】
〈第4変形例〉
発光装置100Dは、第3透光性部材70及び第4透光性部材80を有さない。また、第1透光性部材50が第1発光素子31の上面を覆うと共に、第1発光素子31の側面を覆っている。具体的には、第1透光性部材50は、第1発光素子31の上面の全て及び側面の全てを覆っている。また、第2透光性部材60は、第1透光性部材50を介して第1発光素子31を覆っている。このような構成によれば、発光装置100Dは、製造工程を省略することができ、製造が容易となる。その他の事項については発光装置100と同様である。
【0074】
〈第5変形例〉
発光装置100Eは、第3透光性部材70を有さない。また、第1透光性部材50が第1発光素子31の上面の全て及び側面の全てを覆っている。このような構成によれば、発光装置100Eは、製造が容易となると共に、第4透光性部材80を備える効果が得られる。その他の事項については発光装置100と同様である。
【0075】
その他、発光装置は、例えば、発光装置100Eの形態において、第1透光性部材50が第1発光素子31の上面の一部を覆うものであってもよく、上面全面を覆わないものであってもよい。
また、発光装置は、例えば、発光装置100Eの形態において、第1透光性部材50が、発光装置100Cのように第1発光素子31の上面を覆わず、且つ、第1発光素子31の側面の一部を覆うものであってもよい。
また、発光装置は、第3透光性部材70を有し、且つ、第4透光性部材80を有さないものであってもよい。その他、第1透光性部材50の量や、第3透光性部材70及び第4透光性部材80の有無等を適宜調整したものであってもよい。
また、以上説明した発光装置は、凹部15を有するパッケージ20を用い、凹部15の底面に発光素子を載置するものとしたが、発光装置は、平板の基板を用い、基板上に発光素子を載置したものであってもよい。また、第1発光素子31及び第2発光素子32はフリップチップ実装してもよい。
【符号の説明】
【0076】
1 第1溝部
2 第2溝部
3 第3溝部
4 第4溝部
5 第5溝部
6 第6溝部
10 リードフレーム
11 第1リード
12 第2リード
13 第3リード
14 第4リード
15 凹部
17 第1領域
18 第2領域
20 パッケージ
21 樹脂成形体
22 側面樹脂部
221 第1側壁樹脂部
222 第2側壁樹脂部
223 第3側壁樹脂部
224 第4側壁樹脂部
23 底面樹脂部
24 第1底面樹脂部
25 第2底面樹脂部
26 壁部
26a 壁部の上面
26b 壁部の側面
27 第1平坦部
28 第2平坦部
31 第1発光素子
31a 第1発光素子の上面
31b、31c 第1発光素子の側面
32 第2発光素子
32a 第2発光素子の上面
33 第1保護素子
34 第2保護素子
40 反射部材
50 第1透光性部材
60 第2透光性部材
70 第3透光性部材
80 第4透光性部材
90 第5透光性部材
100、100A、100B、100C、100D、100E 発光装置
D 壁部の高さと、第1発光素子の上面及び第2発光素子の高さとの差
H 壁部の高さ
h 第1発光素子及び第2発光素子の高さ
W 壁部の上面の幅
X 第2方向
Y 第1方向
図1A
図1B
図1C
図1D
図2A
図2B
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図4C
図5A
図5B
図5C
図5D
図5E