(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022069850
(43)【公開日】2022-05-12
(54)【発明の名称】ゲーム観戦システム及びサーバ装置
(51)【国際特許分類】
A63F 13/86 20140101AFI20220502BHJP
A63F 13/46 20140101ALI20220502BHJP
A63F 13/44 20140101ALI20220502BHJP
A63F 13/69 20140101ALI20220502BHJP
【FI】
A63F13/86
A63F13/46
A63F13/44
A63F13/69
【審査請求】未請求
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020178743
(22)【出願日】2020-10-26
(71)【出願人】
【識別番号】000134855
【氏名又は名称】株式会社バンダイナムコエンターテインメント
(74)【代理人】
【識別番号】100090387
【弁理士】
【氏名又は名称】布施 行夫
(74)【代理人】
【識別番号】100090398
【弁理士】
【氏名又は名称】大渕 美千栄
(72)【発明者】
【氏名】阿須名 孝次
(72)【発明者】
【氏名】南 清志
(72)【発明者】
【氏名】小倉 建一
(72)【発明者】
【氏名】恩田 明生
(72)【発明者】
【氏名】青木 隆
(72)【発明者】
【氏名】村井 伸太郎
(57)【要約】
【課題】ゲームをプレイしていない観戦者がプレーヤのゲームプレイに深く関与することが可能なゲーム観戦システム等を提供すること。
【解決手段】ゲーム観戦システムは、ゲームをプレイするプレーヤが当該ゲーム中に行うべき基準操作内容を記憶する記憶部と、ゲーム中にプレーヤに対して基準操作内容を把握可能な操作指示情報を通知する基準操作内容通知部と、プレーヤの操作内容と基準操作内容とを比較し、比較結果に基づいてゲームの成績を決定するゲーム成績決定部と、ゲームのプレーヤとは異なる観戦者に対して、プレーヤによってプレイされているゲームの内容の少なくとも一部を把握可能に提示する観戦制御部と、ゲーム中における観戦者の操作に基づいて、基準操作内容又は比較結果を変更する基準操作内容変更部とを含む。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲームをプレイするプレーヤが当該ゲーム中に行うべき基準操作内容を記憶する記憶部と、
前記ゲーム中に前記プレーヤに対して前記基準操作内容を把握可能な操作指示情報を通知する基準操作内容通知部と、
前記プレーヤの操作内容と前記基準操作内容とを比較し、比較結果に基づいて前記ゲームの成績を決定するゲーム成績決定部と、
前記ゲームの前記プレーヤとは異なる観戦者に対して、前記プレーヤによってプレイされている前記ゲームの内容の少なくとも一部を把握可能に提示する観戦制御部と、
前記ゲーム中における前記観戦者の操作に基づいて、前記基準操作内容又は前記比較結果を変更する基準操作内容変更部とを含むことを特徴とするゲーム観戦システム。
【請求項2】
請求項1において、
前記基準操作内容は前記ゲームの時系列に対応付けられており、
前記基準操作内容通知部は、
前記時系列に従って前記操作指示情報を通知することを特徴とするゲーム観戦システム。
【請求項3】
請求項2において、
前記基準操作内容通知部は、
基準タイミングを含む前記基準操作内容を把握可能な前記操作指示情報を通知し、
前記ゲーム成績決定部は、
前記プレーヤの操作タイミングと前記基準タイミングとを比較することを特徴とするゲーム観戦システム。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項において、
前記基準操作内容変更部は、
前記操作指示情報が通知されていない前記基準操作内容を変更対象にすることを特徴とするゲーム観戦システム。
【請求項5】
請求項2又は3において、
前記時系列において第1期間と第2期間とが設定され、
前記基準操作内容変更部は、
前記第1期間において全ての前記基準操作内容を変更対象にし、前記第2期間において前記操作指示情報が通知されていない前記基準操作内容を変更対象にすることを特徴とするゲーム観戦システム。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか1項において、
前記基準操作内容は、操作タイミング及び/又は操作コマンドであることを特徴とするゲーム観戦システム。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか1項において、
前記基準操作内容変更部は、
前記ゲーム中に所定の開始条件が満たされた場合に、所定の期間だけ前記基準操作内容又は前記比較結果を変更可能にすることを特徴とするゲーム観戦システム。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれか1項において、
前記ゲームは、複数のプレーヤの操作に基づき進行し、
前記記憶部は、
各プレーヤに対応付けて前記基準操作内容を記憶し、
前記基準操作内容変更部は、
前記観戦者の操作に基づいて、当該観戦者によって指定されたプレーヤに対応付けられた前記基準操作内容を変更することを特徴とするゲーム観戦システム。
【請求項9】
請求項1乃至8のいずれか1項において、
前記基準操作内容変更部は、
前記観戦者によって指定された変更内容に従って前記基準操作内容を変更することを特徴とするゲーム観戦システム。
【請求項10】
請求項1乃至9のいずれか1項において、
前記基準操作内容変更部は、
前記観戦者によって所定の準備期間において指定された変更内容に従って前記基準操作内容を変更することを特徴とするゲーム観戦システム。
【請求項11】
請求項9又は10において、
前記基準操作内容変更部は、
前記観戦者によって指定された変更内容と他の観戦者によって指定された変更内容との重複の有無を前記観戦者に通知することを特徴とするゲーム観戦システム。
【請求項12】
請求項9乃至11のいずれか1項において、
前記基準操作内容変更部は、
前記観戦者によって指定された変更内容と他の観戦者によって指定された変更内容との重複状況に基づいて、前記基準操作内容の変更内容を決定することを特徴とするゲーム観戦システム。
【請求項13】
請求項1乃至12のいずれか1項において、
前記基準操作内容変更部は、
複数の観戦者のうち所定の観戦者条件を満たした観戦者の操作に基づいて、前記基準操作内容又は前記比較結果を変更することを特徴とするゲーム観戦システム。
【請求項14】
請求項1乃至13のいずれか1項において、
前記基準操作内容変更部は、
前記観戦者の情報に応じて前記基準操作内容又は前記比較結果を変更することを特徴とするゲーム観戦システム。
【請求項15】
請求項1乃至14のいずれか1項において、
前記観戦者の操作は、前記ゲームに投稿情報を投稿する操作であり、
前記基準操作内容変更部は、
前記投稿情報の内容に応じて前記基準操作内容又は前記比較結果を変更することを特徴とするゲーム観戦システム。
【請求項16】
請求項1乃至15のいずれか1項において、
前記ゲーム成績決定部は、
前記基準操作内容の変更状況に基づいて、前記プレーヤのゲーム成績、又は、前記プレーヤ及び/又は前記観戦者に付与する特典を決定することを特徴とするゲーム観戦システム。
【請求項17】
ゲームをプレイするプレーヤが当該ゲーム中に行うべき基準操作内容を記憶する記憶部と、
前記ゲーム中に前記プレーヤに対して前記基準操作内容を把握可能な操作指示情報を通知する基準操作内容通知部と、
前記プレーヤの操作内容と前記基準操作内容とを比較し、比較結果に基づいて前記ゲームの成績を決定するゲーム成績決定部と、
前記ゲームの前記プレーヤとは異なる観戦者に対して、前記プレーヤによってプレイされている前記ゲームの内容の少なくとも一部を把握可能に提示する観戦制御部と、
前記ゲーム中における前記観戦者の操作に基づいて、前記基準操作内容又は前記比較結果を変更する基準操作内容変更部とを含むことを特徴とするサーバ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲーム観戦システム及びサーバ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、プレーヤによってプレイされているゲームを非プレーヤ(観戦者)が観戦できるゲームにおいて、観戦者がプレーヤに対してアイテムをプレゼントすることができるものが知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の技術では、観戦者からプレゼントされたアイテムを使用するかどうかはプレーヤの意思に委ねられており、ゲームにおける観戦者の立ち位置は、あくまで「プレーヤをサポートする」という範囲を超えるものではなかった。
【0005】
本発明は、以上のような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ゲームをプレイしていない観戦者がプレーヤのゲームプレイに深く関与することが可能なゲーム観戦システム及びサーバ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明は、ゲームをプレイするプレーヤが当該ゲーム中に行うべき基準操作内容を記憶する記憶部と、前記ゲーム中に前記プレーヤに対して前記基準操作内容を把握可能な操作指示情報を通知する基準操作内容通知部と、前記プレーヤの操作内容と前記基準操作内容とを比較し、比較結果に基づいて前記ゲームの成績を決定するゲーム成績決定部と、前記ゲームの前記プレーヤとは異なる観戦者に対して、前記プレーヤによってプレイされている前記ゲームの内容の少なくとも一部を把握可能に提示する観戦制御部と、前記ゲーム中における前記観戦者の操作に基づいて、前記基準操作内容又は前記比較結果を変更する基準操作内容変更部とを含むことを特徴とするゲーム観戦システムに関する。また本発明は、上記各部を含むサーバ装置に関する。また本発明は、上記各部としてコンピュータを機能させるためのプログラムに関する。また本発明は、コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体であって、上記プログラムを記憶した情報記憶媒体に関する。
【0007】
本発明によれば、ゲーム中における観戦者の操作に基づいて、プレーヤが当該ゲーム中に行うべき基準操作内容(又は、当該基準操作内容とプレーヤの操作内容との比較結果)を変更することで、観戦者がプレーヤのゲームプレイに深く関与することができるゲームを実現することができる。
【0008】
(2)また本発明に係るゲーム観戦システム、サーバ装置、プログラム及び情報記憶媒体では、前記基準操作内容は前記ゲームの時系列に対応付けられており、前記基準操作内容通知部は、前記時系列に従って前記操作指示情報を通知してもよい。
【0009】
本発明によれば、プレーヤがゲームの時系列に従って行うべき操作に観戦者が関与することができ、観戦者がプレーヤのゲームプレイに深く関与することができるゲームを実現することができる。
【0010】
(3)また本発明に係るゲーム観戦システム、サーバ装置、プログラム及び情報記憶媒体では、前記基準操作内容通知部は、基準タイミングを含む基準操作内容を把握可能な前記操作指示情報を通知し、前記ゲーム成績決定部は、前記プレーヤの操作タイミングと前記基準タイミングとを比較してもよい。
【0011】
本発明によれば、プレーヤがゲーム中に行うべき操作のタイミングに観戦者が関与することができ、観戦者がプレーヤのゲームプレイに深く関与することができるゲームを実現することができる。
【0012】
(4)また本発明に係るゲーム観戦システム、サーバ装置、プログラム及び情報記憶媒体では、前記基準操作内容変更部は、前記操作指示情報が通知されていない前記基準操作内容を変更対象にしてもよい。
【0013】
本発明によれば、操作指示情報が通知されている基準操作内容に対する観戦者の関与を制限することで、ゲーム性の破綻を抑制することができる。
【0014】
(5)また本発明に係るゲーム観戦システム、サーバ装置、プログラム及び情報記憶媒体では、前記時系列において第1期間と第2期間とが設定され、前記基準操作内容変更部は、前記第1期間において全ての前記基準操作内容を変更対象にし、前記第2期間において前記操作指示情報が通知されていない前記基準操作内容を変更対象にしてもよい。
【0015】
本発明によれば、操作指示情報が通知されている基準操作内容に対する観戦者の関与を制限する期間を設けることで、ゲーム性の破綻を抑制することができる。
【0016】
(6)また本発明に係るゲーム観戦システム、サーバ装置、プログラム及び情報記憶媒体では、前記基準操作内容は、操作タイミング及び/又は操作コマンドであってもよい。
【0017】
本発明によれば、プレーヤがゲーム中に行うべき操作のタイミングやコマンドに観戦者が関与することができ、観戦者がプレーヤのゲームプレイに深く関与することができるゲームを実現することができる。
【0018】
(7)また本発明に係るゲーム観戦システム、サーバ装置、プログラム及び情報記憶媒体では、前記基準操作内容変更部は、前記ゲーム中に所定の開始条件が満たされた場合に、所定の期間だけ前記基準操作内容又は前記比較結果を変更可能にしてもよい。
【0019】
本発明によれば、所定条件が満たされると所定期間だけ観戦者がプレーヤのゲームプレイに深く関与することができるゲームを実現することができる。
【0020】
(8)また本発明に係るゲーム観戦システム、サーバ装置、プログラム及び情報記憶媒体では、前記ゲームは、複数のプレーヤの操作に基づき進行し、前記記憶部は、各プレーヤに対応付けて前記基準操作内容を記憶し、前記基準操作内容変更部は、前記観戦者の操作に基づいて、当該観戦者によって指定されたプレーヤに対応付けられた前記基準操作内容を変更してもよい。
【0021】
本発明によれば、観戦者自身が選択したプレーヤのゲームプレイに深く関与することができるゲームを実現することができる。
【0022】
(9)また本発明に係るゲーム観戦システム、サーバ装置、プログラム及び情報記憶媒体では、前記基準操作内容変更部は、前記観戦者によって指定された変更内容に従って前
記基準操作内容を変更してもよい。
【0023】
本発明によれば、観戦者は基準操作内容の変更内容を指定できるため、観戦者がプレーヤのゲームプレイにより深く関与することができるゲームを実現することができる。
【0024】
(10)また本発明に係るゲーム観戦システム、サーバ装置、プログラム及び情報記憶媒体では、前記基準操作内容変更部は、前記観戦者によって所定の準備期間において指定された変更内容に従って前記基準操作内容を変更してもよい。
【0025】
本発明によれば、観戦者は準備期間において基準操作内容の変更内容を指定できるため、観戦者がプレーヤのゲームプレイにより深く関与することができるゲームを実現することができる。
【0026】
(11)また本発明に係るゲーム観戦システム、サーバ装置、プログラム及び情報記憶媒体では、前記基準操作内容変更部は、前記観戦者によって指定された変更内容と他の観戦者によって指定された変更内容との重複の有無を前記観戦者に通知してもよい。
【0027】
本発明によれば、観戦者は他の観戦者によって指定された変更内容との重複状況を参照して基準操作内容の変更内容を指定することができるため、観戦者が変更内容を指定する際の利便性を向上することができる。
【0028】
(12)また本発明に係るゲーム観戦システム、サーバ装置、プログラム及び情報記憶媒体では、前記基準操作内容変更部は、前記観戦者によって指定された変更内容と他の観戦者によって指定された変更内容との重複状況に基づいて、前記基準操作内容の変更内容を決定してもよい。
【0029】
(13)また本発明に係るゲーム観戦システム、サーバ装置、プログラム及び情報記憶媒体では、前記基準操作内容変更部は、複数の観戦者のうち所定の観戦者条件を満たした観戦者の操作に基づいて、前記基準操作内容又は前記比較結果を変更してもよい。
【0030】
本発明によれば、観戦者条件を満たす観戦者がプレーヤのゲームプレイに深く関与することができるゲームを実現することができる。
【0031】
(14)また本発明に係るゲーム観戦システム、サーバ装置、プログラム及び情報記憶媒体では、前記基準操作内容変更部は、前記観戦者の情報に応じて前記基準操作内容又は前記比較結果を変更してもよい。
【0032】
(15)また本発明に係るゲーム観戦システム、サーバ装置、プログラム及び情報記憶媒体では、前記観戦者の操作は、前記ゲームに投稿情報を投稿する操作であり、前記基準操作内容変更部は、前記観戦者によって投稿された前記投稿情報の内容に応じて前記基準操作内容又は前記比較結果を変更してもよい。
【0033】
本発明によれば、観戦者がゲームに投稿情報を投稿することでプレーヤのゲームプレイに深く関与することができるゲームを実現することができる。
【0034】
(16)また本発明に係るゲーム観戦システム、サーバ装置、プログラム及び情報記憶媒体では、前記ゲーム成績決定部は、前記基準操作内容の変更状況に基づいて、前記プレーヤのゲーム成績、又は、前記プレーヤ及び/又は前記観戦者に付与する特典を決定してもよい。
【0035】
本発明によれば、観戦者の操作による基準操作内容の変更状況に基づいて、プレーヤのゲーム成績が決定されたり、プレーヤや観戦者に付与される特典が決定されたりするため、観戦者がゲームにより深く関与することができるゲームを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【
図2】本実施形態のサーバの機能ブロック図の一例を示す図。
【
図3】本実施形態の端末の機能ブロック図の一例を示す図。
【
図4】プレーヤの端末の表示部に表示されるゲーム画面の一例を示す図。
【
図5】観戦者の端末の表示部に表示されるゲーム画面の一例を示す図。
【
図6】観戦者の端末の表示部に表示されるゲーム画面の一例を示す図。
【
図7】基準操作内容の変更内容を指定するためのウィンドウの一例を示す図。
【
図8】本実施形態のサーバの処理の流れを示すフローチャート。
【
図9】本実施形態の端末の処理の流れを示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下、本実施形態について説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また本実施形態で説明される構成の全てが、本発明の必要構成要件であるとは限らない。
【0038】
1.構成
図1は、本実施形態のゲーム観戦システムを示す。本実施形態では、複数の端末10とサーバ20(サーバシステム)とによって構成される。つまり、
図1に示すように、本実施形態のゲーム観戦システムは、サービスを提供するサーバ20(サーバ装置)と、端末10(10A、10B、10C・・・)とが、ネットワークに接続可能に構成される。
【0039】
サーバ20は、端末10からの要求に応じてオンラインゲームサービスを提供する情報処理装置である。サーバ20は、1又は複数のサーバ(認証サーバ、マッチングサーバ、ゲーム処理サーバ、通信サーバ、課金サーバ、データベースサーバ等)により構成することができる。
【0040】
本実施形態では、プレーヤの端末10においてゲームが実行され、サーバ20において、端末で実行されるゲームの進行制御処理や、プレーヤによりプレイされるゲームを観戦者に観戦させる(観戦者の端末10に当該ゲームの内容を表示させる)処理などが実行される。また、サーバ20では、プレーヤのアカウント情報や、端末10で実行されるゲームのゲーム結果、当該ゲームで使用可能なゲーム媒体(キャラクタ、アイテム等のゲーム媒体)、当該ゲームで使用可能なゲーム内通貨などの情報が管理される。
【0041】
端末10は、携帯端末(スマートフォン、携帯電話、携帯型ゲーム機等)、パーソナルコンピュータ(PC)、ゲーム装置、画像生成装置などの情報処理装置であり、インターネット(WAN)、LANなどのネットワークを介してサーバ20に接続可能な装置である。なお、端末10とサーバ20との通信回線は、有線でもよいし無線でもよい。
【0042】
図2に本実施形態のサーバ20の機能ブロック図の一例を示す。なお本実施形態のサーバは
図2の構成要素(各部)の一部を省略した構成としてもよい。
【0043】
記憶部270は、処理部200の各部としてコンピュータを機能させるためのプログラムや各種データを記憶するとともに、処理部200のワーク領域として機能し、その機能はハードディスク、RAMなどにより実現できる。記憶部270は、格納部272(例えばデータベース)を含む。
【0044】
格納部272は、本実施形態のゲーム観戦システムで実行されるオンラインゲームに参加する複数のプレーヤそれぞれのプレーヤ情報を格納する。例えば、格納部272は、複数のプレーヤそれぞれのプレーヤ識別情報(プレーヤIDや、プレーヤが使用する端末IDなど)に対応づけて、プレーヤ名(プレーヤアカウント)、パスワード、端末10の宛先情報(IPアドレス等)などを、プレーヤ情報として格納する。また、格納部272は、プレーヤとフレンド関係(所定の関係の一例)にある他のプレーヤを特定するための情報を、プレーヤ情報として格納する。また、格納部272は、プレーヤ識別情報に対応づけて、プレーヤが所有するゲーム媒体やゲーム内通貨に関する情報を、プレーヤ情報として格納する。また、格納部272は、プレーヤ識別情報に対応づけてプレーヤがゲーム中に行うべき基準操作内容を記憶する。基準操作内容とは、例えば、操作タイミング(いつ操作するか)、操作コマンド(どのような操作をするか、例えば、どのボタンを押すか、どの態様のタッチ操作をするか、どの操作部を使用して操作するか)、操作者(誰が操作をするか)、或いはこれらの組み合わせである。
【0045】
通信部296は端末10や他のサーバとの間で通信を行うための各種制御を行うものであり、その機能は、各種プロセッサ又は通信用ASICなどのハードウェアや、プログラムなどにより実現できる。
【0046】
処理部200(プロセッサ)は、端末10から送信され通信部296を介して受信したデータ、プログラムなどに基づいて、プレーヤ情報の管理、ログイン/ログアウトに関する処理、通信制御処理などの各種処理を行う。処理部200は記憶部270をワーク領域として各種処理を行う。処理部200の機能は各種プロセッサ(CPU、DSP等)、ASIC(ゲートアレイ等)などのハードウェアや、プログラムにより実現できる。処理部200は、観戦制御部210と、基準操作内容変更部212を含む。
【0047】
観戦制御部210は、ゲームのプレーヤとは異なる観戦者に対して、プレーヤによってプレイされているゲームの内容の少なくとも一部を把握可能に提示する。より詳細には、観戦制御部210は、プレーヤの端末10から送信されたプレーヤの操作情報やゲーム進行状況等に基づいて、当該プレーヤによってプレイされているゲームを視聴するために必要な情報を随時生成して観戦者の端末10に送信する。
【0048】
基準操作内容変更部212は、ゲーム中における観戦者の操作に基づいて、基準操作内容(又は、プレーヤの操作内容と基準操作内容との比較結果)を変更し、変更内容をプレーヤの端末10及び観戦者の端末10に送信する。観戦者の操作とは、例えば、ゲームに投稿情報(コメント、スタンプ、ゲームアイテム、ゲーム内通貨など)を投稿する操作、プレーヤを指定する操作、基準操作内容の変更内容を指定する操作、或いはこれらの組み合わせである。なお、投稿情報の投稿は、観戦者が対価(観戦者が保有するアイテム、ゲーム内通貨などのゲーム要素)を消費することで行えるようにしてもよい。基準操作内容変更部212は、観戦者によって投稿された投稿情報の内容(投稿情報の種類、対価の消費量など)に応じて基準操作内容(又は前記比較結果)を変更してもよい。
【0049】
図3に、本実施形態の端末10の機能ブロック図の一例を示す。なお本実施形態の端末は
図3の構成要素(各部)の一部を省略した構成としてもよい。
【0050】
入力部150は、プレーヤからの入力情報を入力(検出)するための機器であり、プレーヤの入力情報(操作情報)を処理部100に出力する。入力部150の機能は、タッチパネル、タッチパッド、マウス、方向キーやボタン、キーボード等の入力機器により実現することができる。
【0051】
記憶部170は、処理部100の各部としてコンピュータを機能させるためのプログラムや各種データを記憶するとともに、処理部100のワーク領域として機能し、その機能はハードディスク、RAMなどにより実現できる。記憶部170は、プレーヤがゲーム中に行うべき基準操作内容を記憶する。
【0052】
表示部190は、処理部100で生成されたゲーム画像を出力するものであり、その機能は、入力部150としても機能するタッチパネル、LCD或いはHMD(ヘッドマウントディスプレイ)などのディスプレイにより実現できる。
【0053】
音出力部192は、処理部100で生成された音を出力するものであり、その機能は、スピーカ、或いはヘッドフォンなどにより実現できる。
【0054】
通信部196はサーバ20や他の端末10との間で通信を行うための各種制御を行うものであり、その機能は、各種プロセッサ又は通信用ASICなどのハードウェアや、プログラムなどにより実現できる。
【0055】
なお、サーバ20が有する情報記憶媒体や記憶部に記憶されている処理部100の各部としてコンピュータを機能させるためのプログラムや各種データを、ネットワークを介して受信し、受信したプログラムやデータを記憶部170に記憶してもよい。このようにプログラムや各種データを受信して端末を機能させる場合も本発明の範囲内に含む。
【0056】
処理部100(プロセッサ)は、入力部150からの入力情報(操作情報)、プログラム、通信部196を介して受信したデータなどに基づいて、ゲームを進行させる処理、画像生成処理、音生成処理、などの処理を行う。処理部100の機能は各種プロセッサ(CPU、DSP等)、ASIC(ゲートアレイ等)などのハードウェアや、プログラムにより実現できる。処理部100は、基準操作内容通知部110、ゲーム成績決定部112、画像生成部120、音生成部130を含む。
【0057】
基準操作内容通知部110は、ゲーム中にプレーヤに対して基準操作内容を把握可能な操作指示情報を通知する。基準操作内容通知部110は、操作指示情報を表示部190に表示させることで通知してもよいし、音(音声、通知音)や振動により通知してもよいし、これらの組み合わせにより通知してもよい。基準操作内容がゲームの時系列(時間軸)に対応付けられている(基準操作内容が操作タイミングを含む)場合、基準操作内容通知部110は、当該時系列に従って操作指示情報を通知する。例えば、本実施形態で実行されるゲームが音楽ゲーム(リズムゲーム)である場合、操作指示情報は、操作タイミング(音楽ゲームで再生される楽曲データに対応付けられた基準タイミング)と操作コマンドをプレーヤに指示するための指示標識(マーカー)及び操作対象領域(ボタン等)である。また、本実施形態で実行されるゲームがシューティングゲームである場合、操作指示情報は、ゲーム空間において所与のタイミングで所与の位置に出現する敵キャラクタ(敵オブジェクト)や射撃対象である。なお、操作指示情報を通知するタイミングは、操作タイミング(操作すべきタイミング)と同じタイミングであってもよいし、音楽ゲームにおいて指示標識を表示する場合のように、操作タイミングよりも前のタイミングであってもよい。後者の場合、操作タイミングになるまで操作指示情報を通知してもよいし、操作タイミングになる以前に操作指示情報の通知を終了してもよい。なお、基準操作内容通知部110は、サーバ20から基準操作内容の変更内容に関する情報を受信した場合、変更後の基準操作内容を把握可能な操作指示情報を通知する。
【0058】
ゲーム成績決定部112は、プレーヤの操作内容と基準操作内容とを比較し、比較結果に基づいてゲームの成績(ゲームスコア等)を決定する。プレーヤの操作内容と基準操作内容との一致度(操作タイミングや操作コマンドの一致度)が高いほどゲームの成績は良
好となる。ゲーム成績決定部112は、サーバ20から基準操作内容の変更内容に関する情報を受信した場合、プレーヤの操作内容と変更後の基準操作内容とを比較する。
【0059】
画像生成部120は、処理部100で行われる種々の処理の結果に基づいて描画処理を行い、これによりゲーム画像を生成し、表示部190に出力する。画像生成部120は、オブジェクト空間(ゲーム空間)内において仮想カメラ(所与の視点)から見える画像(いわゆる3次元画像)を生成してもよい。
【0060】
音生成部130は、処理部100で行われる種々の処理の結果に基づいて音処理を行い、BGM、効果音、又は音声などのゲーム音を生成し、音出力部192に出力する。
【0061】
また、プレーヤの端末10の処理部100は、ゲームを開始した場合には、ゲームを開始したことを通知するための情報をサーバ20に送信し、ゲーム中においては、プレーヤの操作情報やゲーム進行状況(プレーヤの操作内容と基準操作内容との比較結果やゲームの成績)を随時サーバ20に送信する。サーバ20は、プレーヤの端末10から送信された情報に基づいて、観戦制御処理や、各プレーヤに対応付けられた各種データの更新処理を行う。また、観戦者の端末10の処理部100は、観戦を開始することを通知(要求)するための情報をサーバ20に送信し、これに応じてサーバ20から送信された情報に基づいて、プレーヤによってプレイされているゲームのゲーム画面を表示部190に表示させ、観戦者による投稿情報を投稿する操作や基準操作内容の変更内容を指定する操作があった場合には、投稿情報や基準操作内容の変更内容をサーバ20に送信する。
【0062】
また、本実施形態のゲーム観戦システムをサーバシステムとして構成してもよい。サーバシステムは、1又は複数のサーバ(認証サーバ、ゲーム処理サーバ、通信サーバ、課金サーバ、データベースサーバ等)により構成することができる。この場合には、サーバ観戦システムは、ネットワークを介して接続された1又は複数の端末(例えば、スマートフォン、携帯電話、携帯型ゲーム機等)から送信された操作入力(端末の入力部に入力されたデータ)に基づいて、処理部100の処理を行って、画像を生成するための画像生成用データを生成し、生成した画像生成用データを各端末に対して送信する。ここで、画像生成用データとは、本実施形態の手法により生成された画像を各端末において表示するためのデータであり、画像データそのものでもよいし、各端末が画像を生成するために用いる各種データ(オブジェクトデータ、ゲーム処理結果データ等)であってもよい。このように、基準操作内容通知部110、ゲーム成績決定部112、観戦制御部210及び基準操作内容変更部212の処理を、全てサーバで実行するように構成してもよいし、全て端末で実行するように構成してもよいし、サーバと端末で分散して実行するように構成してもよい。本発明は、スマートフォンで実行されるゲームアプリ、家庭用ゲーム機用のゲームソフト、PC用のゲームソフト、スマートフォンやPC用のブラウザゲーム、業務用ゲーム機などに適用することができる。
【0063】
2.本実施形態の手法
次に本実施形態の手法について図面を用いて説明する。本実施形態のゲーム観戦システムは、プレーヤが楽曲に合わせて操作入力を行うゲーム(音楽ゲーム)を実行し、プレーヤによってプレイされている当該ゲームを観戦者が観戦(視聴)できるように構成されている。
【0064】
図4は、本実施形態のゲーム観戦システムで生成されるゲーム画面(ゲーム画像)の一例を示す図である。
図4に示すゲーム画面GIは、プレーヤの端末10の表示部190(タッチパネル)に表示され、プレーヤは、指先やタッチペン等をタッチパネルに接触させる操作(タッチ操作)を行うことで操作入力を行うことができる。
【0065】
図4に示すように、ゲーム画面GIには、プレーヤの操作入力(タッチ操作)の対象となる複数のボタンBTが表示されている。複数のボタンBTは、ゲーム画面GIの下部に横方向に配列して表示される。また、各ボタンBTは、ゲームで使用するキャラクタを示している。プレーヤは、ゲームを行う際に、プレーヤが保有する複数のキャラクタの中から、ゲームで使用するキャラクタを任意に選択することができる。
【0066】
また、ゲーム画面GIには、プレーヤに操作入力のタイミングを指示する指示標識DSが表示される。指示標識DSは、いずれかのボタンBTの上方で発生し、ボタンBTに向けて(下方向に)一定速度で移動する。指示標識DSは、再生中の楽曲データ(ゲームの時系列)に対応付けられた指示標識DSごとの基準タイミングでボタンBTに到達するように移動する。すなわち、指示標識DSとボタンBTは、プレーヤがゲーム中に行うべき基準操作内容のうち操作タイミング(いつ操作すべきか)と操作コマンド(どのボタンBTを操作すべきか)を把握可能に通知する操作指示情報である。
【0067】
プレーヤは、指示標識DSがボタンBTに到達するタイミングに合わせて当該ボタンBTを選択するタッチ操作を行うことで得点(スコア)を得ることができる。このとき、指示標識DSがボタンBTに到達するタイミング(基準タイミング)と当該ボタンBTを選択する操作のタイミング(操作タイミング)のズレが小さいほど、当該操作の評価値(プレーヤの操作内容と基準操作内容との比較結果)が高くなり、高いスコアを得ることができる。例えば、プレーヤの操作タイミングと基準タイミングとのズレ量Dが所定値T1未満の場合には、大成功したと評価され最も高い評価値E1が得られ、ズレ量Dが所定値T1以上所定値T2(T2>T1)未満の場合には、成功したと評価され次に高い評価値E2(E2<E1)が得られ、ズレ量Dが所定値T2以上の場合には、失敗したと評価され最も低い評価値E3(E3<E2)となる。また、操作されたボタンBTで示されるキャラクタのパラメータの値が高いほど、得られるスコアは高くなる。
【0068】
また、指示標識DSは、タッチ操作の種類(態様)を指示するように表示される。
図4に示す例では、円形無地の指示標識DS
1はタップ操作を指示するものであり、円形内に右矢印が付された指示標識DS
2は右方向へのフリック操作を指示するものであり、上下方向に延びる形状の指示標識DS
3はロングタップ操作を指示するものである。すなわち、指示標識DSは、操作コマンド(どの種類のタッチ操作をすべきか)を把握可能に通知する。プレーヤは、指示標識DSで指示される種類のタッチ操作を行うことで、指示された種類と異なる種類のタッチ操作を行う場合よりも高いスコア(評価値)を得ることができる。例えば、指示標識DS
1がボタンBTに到達するタイミングに合わせて当該ボタンBT上でタップ操作を行うことで高いスコアを得ることができ、指示標識DS
2がボタンBTに到達するタイミングに合わせて当該ボタンBT上で右方向へのフリック操作を行うことで高いスコアを得ることができる。また、指示標識DS
3の下端部がボタンBTに到達するタイミングに合わせて当該ボタンBT上でロングタップ操作を開始し、指示標識DS
3の上端部が当該ボタンBTに達するタイミングに合わせてロングタップ操作を終了することで高いスコアを得ることができる。
【0069】
図5は、観戦者の端末10の表示部190に表示されるゲーム画面GIの一例を示す図である。
図5に示すゲーム画面GIには、観戦者の観戦対象であるプレーヤによってプレイされているゲームのゲーム画像が表示される。本実施形態のゲーム観戦システムでは、観戦者は観戦中のゲーム画面GIにおいて、ゲームに関与するための所定の操作を行うことで、プレーヤがゲーム中に行うべき基準操作内容を変更することができる。
図5に示すゲーム画面GIには、観戦者が観戦中のゲームに対して投稿情報を投稿するための投稿ボタンPBが表示されている。観戦者が投稿ボタンPBを操作すると、
図6に示すように、投稿内容を指定するためのダイアログDLが表示される。
図6は、投稿情報としてゲーム内通貨を投稿する(投げ銭を行う)場合の例を示しており、ダイアログDLには投げ銭の
金額を入力するための入力エリアIAが表示されている。観戦者が入力エリアIAに金額を入力して実行ボタンRBを操作すると、観戦者の保有するゲーム内通貨が入力した額(
図6に示す例では、「100」)だけ消費され(減少し)、観戦者によって入力された額に応じた額(入力された額と同額、或いは入力された額よりも少ない額)のゲーム内通貨が観戦対象のプレーヤに付与される。なお、投稿情報として、観戦者が入力したコメントや、観戦者が選択したアイテムやスタンプを投稿できるようにしてもよい。投稿されたアイテムやスタンプは消費されてもよいし消費されなくてもよい。
【0070】
観戦者が投稿情報を投稿すると、プレーヤの基準操作内容が変更される。基準操作内容の変更は、新たな基準操作内容を追加することであってもよいし既存の基準操作内容を削除することであってもよい。例えば、基準操作内容(基準タイミング、操作コマンド)を新たに楽曲データに対応付けることで新たな基準操作内容を追加するようにしてもよいし、楽曲データに対応付けられている基準操作内容を削除することで既存の基準操作内容を削除するようにしてもよい。基準操作内容が変更されると、基準操作内容に対応する操作指示情報も当然に変更される。例えば、基準操作内容が追加されると、当該基準操作内容に対応する指示標識DS(当該基準操作内容に含まれる基準タイミングでボタンBTに到達するように移動する指示標識DS)が表示されるようになり、基準操作内容が削除されると、当該基準操作内容に対応する指示標識DSは表示されなくなる。基準操作内容(指示標識DS)が追加されると、ゲームの難易度は高くなるものの、より高いスコアを獲得可能になる。一方、基準操作内容が削除されると、ゲームの難易度は低くなるものの、削除前よりも高いスコアを獲得することはできなくなる。
【0071】
また、基準操作内容の一部(基準タイミング、操作コマンド)を変更するようにしてもよい。例えば、基準操作内容に含まれる基準タイミングを異なるタイミングに変更する(対応する指示標識が変更後の基準タイミングでボタンBTに到達するように制御する)ようにしてもよいし、基準操作内容に含まれる操作コマンドを異なるコマンドに変更する(操作すべきタッチ操作の種類を異なるものに変更する、操作すべきボタンBTを異なるボタンBTに変更する)ようにしてもよい。また、基準操作内容を他の基準操作内容と入れ替えるようにしてもよい。例えば、2つの基準操作内容の操作コマンドを入れ替えるようにしてもよいし、基準タイミングを入れ替えるようにしてもよい。
【0072】
また、個々の基準操作内容を変更してもよいし、一度に複数の基準操作内容を変更してもよい。後者の場合、例えば、楽曲データに対応付けられた基準操作内容(譜面データ)を複数パターン用意しておき、譜面データを異なるパターンの譜面データに差し替えるようにしてもよいし、譜面データに異なるパターンの譜面データを追加するようにしてもよい。
【0073】
また、観戦者によって投稿された投稿情報の内容(投稿に係るゲーム内通貨やアイテムの消費量(投げ銭の額)、コメントの長さ、アイテムやスタンプの種類など)に応じて基準操作内容を変更する(変更内容を決定する)ようにしてもよい。例えば、投げ銭の額が大きいほど(或いは、コメントが長いほど、投稿されたアイテムやスタンプの種類が特定の種類である場合に)、変更(追加、削除、入れ替えを含む)される基準操作内容の数が多くなるようにしてもよい。また、投げ銭の額が所定値未満の場合には、基準操作内容の一部(操作タイミングと操作コマンドのいずれか一方)を変更でき、投げ銭の額が所定値以上の場合には、基準操作内容の全部(操作タイミングと操作コマンドの両方)を変更できるようにしてもよい。また、投げ銭の額が所定値未満の場合には、特定種類の操作コマンド(例えば、タップ操作)に係る基準操作内容のみを変更でき、投げ銭の額が所定値以上の場合には、特定種類の操作コマンドだけでなく他の種類の操作コマンド(例えば、フリック操作、ロングタップ操作)に係る基準操作内容も変更できるようにしてもよい。また、観戦者が複数いる場合に、複数の観戦者の投げ銭の総額が大きいほど(或いは、観戦
者の人数が多いほど)、変更される基準操作内容の数が多くなるようにしたり、基準操作内容の全部を変更できるようにしたり、様々な種類の操作コマンドに係る基準操作内容を変更できるようにしてもよい。
【0074】
また、基準操作内容を変更することに代えて(或いは、加えて)、プレーヤの操作内容と基準操作内容との比較結果(評価値)を変更するようにしてもよい。例えば、観戦者によって所定の操作(投稿情報を投稿する操作など)が行われた場合に、プレーヤの操作タイミングと基準タイミングとのズレ量Dが大きくても、当該ズレ量Dが小さいときと同様の評価を行う(当該ズレ量Dが小さいと見做す、当該ズレを許容する)ようにしてもよい。例えば、ズレ量Dに基づく評価値が最も低い評価値E3であった場合、それより高い評価値E2が得られたものとしてスコアを算出し、ズレ量Dに基づく評価値が評価値E2であった場合、最も高い評価値E1が得られたものとしてスコアを算出するようにしてもよい。また、プレーヤの操作内容と指示標識DSで指示される操作コマンド(タッチ操作の種類、操作すべきボタンBT)とが一致しなくても、一致したときと同様の評価を行う(一致したと見做す)ようにしてもよい。また、観戦者によって投稿された投稿情報の内容や観戦者の情報に応じて比較結果を変更し、例えば、投げ銭の額が大きいほど、或いは観戦者とプレーヤがフレンド関係にある場合に、より多くの(或いは、より長い期間)比較結果が変更されるようにしたり、プレーヤの操作タイミングと基準タイミングとのズレの許容量を大きくしたりしてもよい。例えば、ズレ量Dに基づく評価値が最も低い評価値E3であったとき、投げ銭の額が所定値未満である場合や観戦者とプレーヤがフレンド関係にない場合には、それより高い評価値E2が得られたものとし、投げ銭の額が所定値以上である場合や観戦者とプレーヤがフレンド関係にある場合には、最も高い評価値E1が得られたものとしてもよい。
【0075】
音楽ゲームは、プレーヤ同士が対戦する対戦形式で行われるゲーム(複数のプレーヤの操作に基づき進行するゲーム)であってもよい。この場合、プレーヤのゲーム画面GIには、自身がプレイしているゲーム画面(プレーヤに対応付けられた基準操作内容に対応する指示標識DSが表示されるゲーム画面)と対戦相手がプレイしているゲーム画面(対戦相手に対応付けられた基準操作内容に対応する指示標識DSが表示されるゲーム画面)とが表示され、観戦者のゲーム画面GIには、当該2つのゲーム画面が表示されるか、自身が選択したプレーヤがプレイしているゲーム画面のみが表示される。この場合、観戦者は対戦に係るいずれか一方のプレーヤを選択する操作を行い、当該観戦者によって選択されたプレーヤに対応付けられた基準操作内容(或いは、当該プレーヤの操作内容と基準操作内容との比較結果、以下同様)を変更するようにしてもよい。例えば、観戦者は投稿情報を投稿する際に、投げ銭の金額を入力するとともにプレーヤを選択する操作を行い、当該観戦者によって選択されたプレーヤの基準操作内容を当該観戦者によって投稿された投稿情報の内容に応じて変更するようにしてもよい。また、観戦者が投稿情報を投稿する際に対戦に係るいずれか一方のプレーヤを選択した場合、当該一方のプレーヤに入力された投げ銭の額に応じた額のゲーム内通貨を付与するとともに、当該一方のプレーヤの対戦相手のプレーヤ(観戦者が間接的に選択した他方のプレーヤ)の基準操作内容を変更するようにしてもよい。
【0076】
また、ゲーム中(楽曲が再生される期間)において、基準操作内容(或いは、プレーヤの操作内容と基準操作内容との比較結果、以下同様)を変更可能な期間と変更できない期間とを設けてもよい。例えば、楽曲中の予め定められた期間(楽曲のイントロ、サビ、間奏など)を、基準操作内容を変更可能な期間或いは変更できない期間として設定してもよい。また、ゲーム中に所定の開始条件が満たされた場合に、所定の期間だけ基準操作内容を変更可能にするようにしてもよい。例えば、プレーヤによりプレイされているゲームを観戦する観戦者の人数(視聴数)が所定数に達した場合や、当該観戦者によって入力された投げ銭の総額が所定値に達した場合に、開始条件が満たされたとして、その時点から所
定期間だけ当該プレーヤの基準操作内容(当該所定期間に設定された基準操作内容)を変更可能にし、当該観戦者によって投稿された投稿情報の内容に応じて当該プレーヤの基準操作内容を変更するようにしてもよい。また、観戦者の人数の変動(増えたか減ったか、増減の程度など)に基づき開始条件が満たされたか否かを判断し、例えば、観戦者の人数が増えた場合や急増した(直近の所定期間で所定数以上増加した)場合に、開始条件が満たされたと判断してもよいし、観戦者の人数が減った場合や急減(直近の所定期間で所定数以上減少した)場合に、開始条件が満たされたと判断してもよい。
【0077】
また、観戦者が基準操作内容の変更内容を指定できるようにしてもよい。例えば、観戦中のゲーム画面GIにおいて、指示標識DSを指定する操作を行うことで、当該指示標識DSに対応する基準操作内容を削除できるようにしてもよいし、任意のボタンBTの上方の任意の位置を指定する操作を行うことで、当該ボタンBTに対応する新たな指示標識DS(基準操作内容)を追加できるようにしてもよい。また、観戦中のゲーム画面GIにおいて、指示標識DSを指定して上下方向に移動させる操作を行うことで、当該指示標識DSで指示される基準タイミングを変更できるようにしてもよいし、指示標識DSを指定して左右方向に移動させる操作を行うことで、当該指示標識DSで指示される操作すべきボタンBT(操作コマンド)を変更できるようにしてもよいし、指示標識DSを指定して所定の操作を行うことで、当該指示標識DSで指示されるタッチ操作の種類(操作コマンド)を変更できるようにしてもよい。なお、基準操作内容の変更内容を指定する操作は、投稿情報を投稿するための操作を行った後に行えるようにしてもよい。
【0078】
また、観戦中のゲーム画面GIに、
図7に示すような、基準操作内容の変更内容を指定するためのウィンドウWDを重畳して表示し、ウィンドウWDにおいて基準操作内容の変更内容を指定する操作を行えるようにしてもよい。ウィンドウWDは、ゲーム画面GIにおいて投稿情報を投稿するための操作が行われた場合に表示するようにしてもよい。なお、ウィンドウWDが表示されている間も、プレーヤがプレイしているゲームの進行は継続する。
図7に示すウィンドウWDには、ボタンBT及び指示標識DSに加えて、スライドバーSBが表示されている。スライドバーSBの横軸は再生される楽曲データの時間軸を示しており、スライドバーSBの左端は楽曲の開始時点を示し、右端は楽曲の終了時点を示している。スライドバーSB上には左右方向に移動操作可能なスライダSLが表示されている。スライドバーSBにおけるスライダSLの位置は、楽曲データにおける時間的な位置を示しており、ウィンドウWDには、スライドバーSBにおけるスライダSLの位置に対応する時点に設定された基準操作内容に対応する指示標識DSが表示される。観戦者は、スライダSLを楽曲再生中の現時点の位置よりも右方向に移動させる操作を行うことで、現時点よりも未来の時点に設定された基準操作内容に対応する指示標識DSを表示させることができる。すなわち観戦者は、スライダSLを操作して任意の(未来の)時点の指示標識DSを表示させて、当該指示標識DSを削除したり(既存の基準操作内容の削除)、当該指示標識DSを上下方向に移動させたり(基準タイミングの変更)、当該指示標識DSを左右方向に移動させたり(操作コマンドの変更)、当該指示標識DSで指示されるタッチ操作の種類を変更したり(操作コマンドの変更)、任意の時点に指示標識DSを追加したり(新たな基準操作内容の追加)して基準操作内容の変更内容を指定する操作を行うことができる。
【0079】
また、観戦者が基準操作内容の変更内容を指定可能な準備期間を別途設けてもよい。例えば、プレーヤによりプレイされるゲームの開始前に準備期間を設け、当該準備期間において、
図7に示すようなウィンドウWDを観戦者のゲーム画面に表示させて、観戦者が基準操作内容の変更内容を指定し、プレーヤによるゲームプレイ中に観戦者が所定の操作(例えば、投稿情報を投稿する操作)を行った場合に、当該観戦者によって指定された変更内容を当該プレーヤの基準操作内容に反映させるようにしてもよい。また、プレーヤによるゲームプレイ中に準備期間を設け、当該準備期間中は当該ゲームの進行を停止し、当該
ゲームの再開後に、当該準備期間において観戦者によって指定された変更内容を当該プレーヤの基準操作内容に反映させるようにしてもよい。
【0080】
複数の観戦者によって基準操作内容の変更内容が指定される場合、ゲーム画面GIやウィンドウWDに、他の観戦者によって指定された基準操作内容の変更内容(削除、追加、変更された基準操作内容に対応する指示標識DS)を識別可能に表示してもよい。この場合、観戦者が指定した基準操作内容の変更内容が他の観戦者によって指定された変更内容と重複した(例えば、複数の観戦者が、同一の指示標識DSを移動させた、同一の指示標識DSで指示されるタッチ操作の種類を変更した、同一時点に同一ボタンBTに対応する指示標識DSを追加した)場合に、変更内容が重複した旨或いは変更内容が重複した指示標識DS(重複状況)を識別可能に表示してもよい。このようにすると、観戦者は他の観戦者によって指定された変更内容との重複状況を参照して変更内容を指定することができ観戦者の利便性を向上することができる。また、他の観戦者によって指定された基準操作内容の変更内容のうち、重複した変更内容のみを識別可能に表示してもよい。また、基準操作内容の変更内容が重複した場合に、当該重複が解消されるように基準操作内容を変更してもよい。例えば、複数の観戦者が同一時点に同一ボタンBTに対応する指示標識DSを追加した場合、追加された指示標識DSそれぞれの(或いは、いずれかの)基準タイミングをずらして配置するようにしてもよい。
【0081】
また、観戦者が指定した基準操作内容の変更内容と他の観戦者によって指定された変更内容との重複状況に基づいて、実際に変更する内容を決定してもよい。例えば、他の観戦者によって指定された基準操作内容の変更内容と重複する変更内容を指定できないようにしてもよいし、当該変更内容を指定できるものの、当該変更内容の指定が無効になるようにしてもよい。逆に、他の観戦者によって指定された基準操作内容の変更内容と重複する変更内容のみ有効になるようにしてもよい。また、他の観戦者によって指定された基準操作内容の変更内容と重複する(或いは、重複しない)変更内容を優先して有効にするようにしてもよい。例えば、指定した10個の変更内容を重複させる必要があるときに、9個の変更内容を重複させることができたが、残り1個の変更内容は重複させることができない(例えば、重複させることが可能な他の観戦者による変更内容が存在しない)場合、当該9個の変更内容を有効にするとともに、重複しない当該1個の変更内容を例外的に有効にするようにしてもよい。また、変更内容が重複した場合と重複しない場合とで、実際に変更される内容や、変更された基準操作内容の得点への寄与度が異なるようにしてもよい。例えば、複数の観戦者が同一の指示標識DSで指示されるタッチ操作の種類をロングタップ操作に変更した(当該指示標識DSで指示される基準操作内容の変更内容が重複した)場合に、当該指示標識DSで指示されるロングタップ操作の長さ(継続時間)が、変更内容が重複しない場合よりも長くなる(或いは、短くなる)ようにしてもよい。また、複数の観戦者が同一の基準操作内容を変更した場合、当該基準操作内容に対応する指示標識DSに従って行われるタッチ操作により得られるスコアが、変更内容が重複しない場合よりも高くなる(或いは、低くなる)ようにしてもよい。
【0082】
また、楽曲データに対応付けられた基準操作内容のうち、操作指示情報(指示標識DS)により通知されていない基準操作内容(現時点よりも未来の時点に設定された基準操作内容)のみを変更対象とし、操作指示情報により通知されている基準操作内容(現時点でゲーム画面GIに表示されている指示標識DSに対応する基準操作内容)を変更対象としないようにしてもよい。この場合、例えば観戦者によって投稿情報が投稿された場合に、その時点で表示されている指示標識DSに対応する基準操作内容を変更せずに、その時点よりも未来の時点に設定された基準操作内容を変更するようにする。また、プレーヤによるゲームプレイ中にウィンドウWDにおいて基準操作内容の変更内容を指定できる場合、現時点でゲーム画面GIに表示されている指示標識DSがウィンドウWDに表示されないようにスライダSLの位置を制御(スライダSLの移動を制限)するようにしてもよい。
このようにすると、プレーヤがゲーム画面GIに表示されている指示標識DSに従ってタッチ操作を行おうとしているときに当該指示標識DSで指示される基準操作内容が突然変更されてしまうことを防止することができ、ゲーム性が破綻しないようにすることができる。
【0083】
また、楽曲データが再生される期間(ゲームの時系列)において第1期間と第2期間とを設定し、第1期間においては全ての基準操作内容(現時点でゲーム画面GIに表示されている指示標識DSに対応する基準操作内容と、現時点よりも未来の時点に設定された基準操作内容)を変更対象とし、第2期間においては現時点よりも未来の時点に設定された基準操作内容のみを変更対象とするようにしてもよい。例えば、楽曲中の特定の期間(楽曲のイントロ、サビ、間奏など)を第1期間として設定し、それ以外の期間を第2期間として設定してもよいし、その逆でもよい。また、初期状態では全期間を第2期間とし、所定条件が満たされた場合(例えば、観戦者の人数が所定数に達した場合、観戦者によって入力された投げ銭の総額が所定値に達した場合)に、その時点からの所定期間を第1期間とするようにしてもよい。
【0084】
また、複数の観戦者のうち所定の観戦者条件を満たした観戦者のみが基準操作内容(或いは、プレーヤの操作内容と基準操作内容との比較結果、以下同様)を変更できるようにしてもよい。例えば、プレーヤと所定の関係にある観戦者(例えば、プレーヤとフレンド関係にある観戦者、プレーヤとの親密度が所定値以上である観戦者、プレーヤがプレイするゲームにおいて基準操作内容や比較結果の変更を行うことに挙手した(当該変更を行う旨の意思表示をした)観戦者)や、ゲームレベルが所定値に達している観戦者や、当該プレーヤに投稿した投稿情報の数(投稿数)や頻度(投稿頻度)、投げ銭の額が所定値に達している観戦者が、観戦者条件を満たすとして、当該観戦者の操作(投稿情報を投稿する操作、基準操作内容の変更内容を指定する操作など)に基づき当該プレーヤの基準操作内容を変更するようにしてもよい。また、楽曲データが再生される期間のうち基準操作内容を変更できる期間を複数の観戦者で分担し、例えば第1の観戦者が第1の期間に設定された基準操作内容を変更でき、第2の観戦者が第1の期間とは異なる第2の期間に設定された基準操作内容を変更できるようにしてもよい。この場合、観戦者の情報に応じて当該観戦者が基準操作内容を変更できる期間を決定してもよい。例えば、プレーヤと所定の関係にある観戦者(或いは、ゲームレベルや投稿数、投稿頻度、投げ銭の額が所定値に達している観戦者)が、楽曲中の特定の期間に設定された基準操作内容を変更できるようにしてもよいし、観戦者がプレーヤと所定の関係にあると(或いは、観戦者のゲームレベルや投稿数、投稿頻度、投げ銭の額が大きいほど)、当該観戦者が基準操作内容を変更できる期間が長くなるようにしてもよい。
【0085】
また、観戦者の情報(プレーヤとの関係、レベル、投稿履歴、観戦者の人数など)に応じて基準操作内容(或いは、プレーヤの操作内容と基準操作内容との比較結果、以下同様)を変更するようにしてもよい。例えば、観戦者とプレーヤとがフレンド関係にある(或いは、観戦者のゲームレベルが所定値に達している、観戦者のこれまでの投稿数や投稿頻度、投げ銭の額が所定値に達している)場合には、当該観戦者の操作に基づき基準操作内容の全部(操作タイミングと操作コマンドの両方)を変更できるようにしたり、様々な種類の操作コマンドに係る基準操作内容を変更できるようにしたり、基準操作内容に加えてプレーヤの操作内容と基準操作内容との比較結果を変更できるようにし、そうでない場合には、当該観戦者の操作に基づき基準操作内容の一部(操作タイミングと操作コマンドのいずれか一方)のみを変更できるようにしたり、特定の種類の操作コマンドに係る基準操作内容のみを変更できるようにしたり、基準操作内容のみを変更でき比較結果を変更できないようにしてもよい。また、観戦者とプレーヤとがフレンド関係にあると(或いは、観戦者のゲームレベルが高いほど、観戦者のこれまでの投稿数が多いほど、投稿頻度が高いほど、投げ銭の額が大きいほど)、当該観戦者が変更可能な基準操作内容の数(例えば、
投稿情報の投稿により変更される基準操作内容の数、ゲーム画面GIやウィンドウWDにおいて指定可能な指示標識DSの数)が多くなるようにしてもよい。また、観戦者の人数(或いは、観戦者条件を満たす観戦者の人数)が多いほど、変更可能な基準操作内容の数が多くなるようにしたり、基準操作内容の全部を変更できるようにしたり、様々な種類の操作コマンドに係る基準操作内容を変更できるようにしたり、基準操作内容に加えて比較結果を変更できるようにしてもよい。
【0086】
また、基準操作内容の変更状況に基づいて、プレーヤのゲーム成績(スコア)や、プレーヤ(及び/又は、観戦者)に付与する特典を決定してもよい。例えば、基準操作内容を指示する指示標識DSに従ったタッチ操作が行われたとき、当該基準操作内容が変更された基準操作内容(新たに追加された基準操作内容、基準タイミングが変更された基準操作内容、操作コマンドが変更された基準操作内容)である場合には、変更されていない基準操作内容である場合よりも、当該タッチ操作の評価値を高くし、より高いスコアが得られるようにしてもよい。また、変更された基準操作内容の数や、基準操作内容を変更した観戦者の人数に応じてプレーヤにスコアを付与し、当該数や当該人数が多いほど高いスコアがプレーヤに付与されるようにしてもよい。この場合、プレーヤのタッチ操作の評価結果に応じて付与されたスコアと、基準操作内容の変更状況に応じて付与されたスコアとを、区別可能にゲーム画面GIに表示してもよい。すなわち、観戦者による基準操作内容や比較結果の変更が行われなかったと仮定した場合のゲーム結果と、観戦者による基準操作内容や比較結果の変更が行われた場合のゲーム結果とを比較可能に表示する。例えば、観戦者によって追加が行われた基準操作内容に対するスコアを除いて算出したスコアと、観戦者によって追加が行われた基準操作内容に対するスコアを含んで算出したスコアとを区別可能に表示したり、観戦者によって比較結果が変更されなかった場合のスコアと、観戦者によって比較結果が変更された場合のスコアとを区別可能に表示する等を行う。これにより、観戦者による基準操作内容や比較結果の変更がゲーム結果に与える影響をプレーヤや観戦者に実感させることができる。また、基準操作内容の変更状況に応じて付与されたスコアに基づきランキング表示を行うようにしてもよい。また、変更された基準操作内容の数や、基準操作内容を変更した観戦者の人数に応じてプレーヤに特典(ゲーム媒体、ゲーム内通貨等)を付与し、当該数や当該人数が多いほど価値の高い特典がプレーヤに付与されるようにしてもよい。また、観戦者が変更した基準操作内容を指示する指示標識DSに従ったタッチ操作が行われた場合に(或いは、当該タッチ操作の回数に応じて)、当該観戦者に特典を付与するようにしてもよいし、観戦者が変更した基準操作内容の数に応じて当該観戦者に特典を付与するようにしてもよい。
【0087】
また、複数の観戦者の中から抽選等により1人の観戦者を選択し、選択された観戦者がプレーヤの基準操作内容を変更できるようにしてもよいし、選択された観戦者がプレーヤと協力プレイ(例えば、プレーヤと観戦者が交互にボタンBTを操作するプレイ)を行えるようにしてもよいし、選択された観戦者がプレーヤと対戦プレイを行えるようにしてもよい。また、複数の観戦者の中から1人の観戦者を選択し、選択された観戦者(第1の観戦者)による基準操作内容の変更が行われた後に、第1の観戦者と所定の関係にある他の観戦者(第2の観戦者)を選択し、第2の観戦者による基準操作内容の変更が行われた後に、第2の観戦者と所定の関係にある他の観戦者(第3の観戦者)を選択することを繰り返してもよい。この場合、先に選択された観戦者による基準操作内容の変更内容に応じて、後に選択された観戦者が変更可能な基準操作内容が決まるようにしてもよい。例えば、先に選択された観戦者がタップ操作に係る基準操作内容を変更した場合、後に選択された観戦者が、タップ操作に係る基準操作内容のみを変更できるようにしたり、逆に、タップ操作以外の種類の操作コマンドに係る基準操作内容のみを変更できるようにしてもよい。
【0088】
本実施形態によれば、観戦者による操作(例えば、投稿情報を投稿する操作)に基づいてプレーヤの基準操作内容(或いは、基準操作内容とプレーヤの操作内容との比較結果)
を変更することで、プレーヤがゲーム中に行うべき操作のタイミングやコマンドに観戦者が関与することができ、観戦者がプレーヤのゲームプレイに深く関与することができるゲームを実現することができる。更に、観戦者が基準操作内容の変更内容を直接指定できるようにすることで、観戦者はプレーヤのゲームプレイにより深く関与することができる。また、観戦者によって投稿された投稿情報(投げ銭など)の内容や観戦者の情報(投稿履歴など)に応じて基準操作内容を変更したり、観戦者の人数や投げ銭の総額などが開始条件を満たした場合に基準操作内容を変更可能にしたり、投げ銭の額などが観戦者条件を満たした観戦者が基準操作内容を変更できるようにすることで、観戦者に対して投稿情報を投稿する動機を強く与えることができる。
【0089】
3.処理
次に、本実施形態のゲーム観戦システムの処理の一例について
図8、
図9のフローチャートを用いて説明する。
【0090】
図8は、サーバ20の処理の流れを示すフローチャートである。観戦制御部210は、ゲームをプレイしているプレーヤの操作情報や当該ゲームの進行状況をプレーヤの端末10から取得し(ステップS10)、取得した情報に基づいて当該ゲームを視聴するために必要な情報を生成し、生成した情報を観戦者の端末10に送信する(ステップS11)。
【0091】
次に、基準操作内容変更部212は、観戦者の端末10から投稿情報を受信したか否かを判断し(ステップS12)、投稿情報を受信した場合(ステップS12のY)には、受信した投稿情報(投げ銭の額など)に基づいて、当該投稿情報で指定されるプレーヤに対応付けられた基準操作内容を変更し(ステップS13)、基準操作内容の変更内容(削除された基準操作内容、追加された基準操作内容の操作タイミング及び操作コマンド、既存の基準操作内容の変更後の操作タイミングや操作コマンド)を通知する情報をプレーヤ及び観戦者の端末10に送信する(ステップS14)。次に、処理部200は、プレーヤがプレイしているゲームが終了したか否かを判断し(ステップS15)、当該ゲームが終了していない場合(ステップS15のN)には、ステップS10に移行し、当該ゲームが終了するまでステップS10以降の処理を繰り返す。
【0092】
図9は、プレーヤの端末10の処理の流れを示すフローチャートである。まず、処理部100は、楽曲データの再生を開始する(ステップS20)。次に、基準操作内容通知部110は、楽曲データに対応付けて設定された基準操作内容に基づいて、当該基準操作内容に対応する(当該基準操作内容を把握可能な)指示標識DSをゲーム画面GIに表示させる制御を行う(ステップS21)。楽曲データには、操作タイミング(基準タイミング)及び操作コマンド(操作すべきボタンBT、操作すべきタッチ操作の種類)を規定する基準操作内容が複数対応付けられており、基準操作内容通知部110は、基準操作内容に対応する指示標識DSが、当該基準操作内容で規定される基準タイミングで、当該基準操作内容で規定されるボタンBTに到達するように制御する。
【0093】
次に、ゲーム成績決定部112は、いずれかのボタンBTに対するプレーヤの操作(タッチ操作)があったか否かを判断する(ステップS22)。当該操作があった場合(ステップS22のY)には、プレーヤの操作内容と指示標識DS(操作されたボタンBTから最も近傍に位置する指示標識DS)に対応する基準操作内容とを比較し(ステップS23)、比較結果(プレーヤの操作タイミングと当該基準操作内容で規定される基準タイミングとのズレ、プレーヤの操作コマンドと当該基準操作内容で規定される操作コマンドとの一致/不一致)に基づいてスコアを算出する(ステップS24)。
【0094】
次に、基準操作内容通知部110は、基準操作内容の変更内容を通知する情報をサーバ20から受信したか否かを判断し(ステップS25)、当該情報を受信した場合(ステッ
プS25のY)には、受信した情報に従って楽曲データに対応付けられた基準操作内容を変更する(ステップS26)。次に、処理部100は、ゲーム(楽曲の再生)が終了したか否かを判断し(ステップS27)、ゲームが終了していない場合(ステップS27のN)には、ステップS20に移行し、ゲームが終了するまでステップS20以降の処理を繰り返す。
【0095】
本発明は、上記実施形態で説明したものに限らず、種々の変形実施が可能である。例えば、明細書又は図面中の記載において広義や同義な用語として引用された用語は、明細書又は図面中の他の記載においても広義や同義な用語に置き換えることができる。
【符号の説明】
【0096】
10…端末、20…サーバ、100…処理部、110…基準操作内容通知部、112…ゲーム成績決定部、120…画像生成部、130…音生成部、150…入力部、170…記憶部、190…表示部、192…音出力部、196…通信部、200…処理部、210…観戦制御部、212…基準操作内容変更部、270…記憶部、272…格納部、296…通信部