IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 富士フイルム株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-内視鏡システム及び内視鏡装置 図1
  • 特開-内視鏡システム及び内視鏡装置 図2
  • 特開-内視鏡システム及び内視鏡装置 図3
  • 特開-内視鏡システム及び内視鏡装置 図4
  • 特開-内視鏡システム及び内視鏡装置 図5
  • 特開-内視鏡システム及び内視鏡装置 図6
  • 特開-内視鏡システム及び内視鏡装置 図7
  • 特開-内視鏡システム及び内視鏡装置 図8
  • 特開-内視鏡システム及び内視鏡装置 図9
  • 特開-内視鏡システム及び内視鏡装置 図10
  • 特開-内視鏡システム及び内視鏡装置 図11
  • 特開-内視鏡システム及び内視鏡装置 図12
  • 特開-内視鏡システム及び内視鏡装置 図13
  • 特開-内視鏡システム及び内視鏡装置 図14
  • 特開-内視鏡システム及び内視鏡装置 図15
  • 特開-内視鏡システム及び内視鏡装置 図16
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022071617
(43)【公開日】2022-05-16
(54)【発明の名称】内視鏡システム及び内視鏡装置
(51)【国際特許分類】
   A61B 1/00 20060101AFI20220509BHJP
   A61B 1/045 20060101ALI20220509BHJP
   A61B 1/06 20060101ALI20220509BHJP
【FI】
A61B1/00 552
A61B1/045 622
A61B1/06 611
A61B1/045 610
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020180681
(22)【出願日】2020-10-28
(71)【出願人】
【識別番号】306037311
【氏名又は名称】富士フイルム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001988
【氏名又は名称】特許業務法人小林国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】木村 裕哉
【テーマコード(参考)】
4C161
【Fターム(参考)】
4C161HH55
4C161QQ02
4C161RR03
4C161RR05
4C161WW02
4C161WW10
4C161WW14
4C161YY13
(57)【要約】
【課題】視認性の悪い部位を対象とする内視鏡検査において観察領域の把握がしやすい内視鏡システム及び内視鏡装置を提供する。
【解決手段】
内視鏡を用いた検査において体腔内での内視鏡の挿入部の形状データを挿入部の先端の移動に伴って取得するプロセッサと形状データを記憶するメモリとを備え、プロセッサは、第1の検査における観察対象の位置での形状データを第1の形状データとしてメモリに記憶し、第1の検査より後の第2の検査において取得される形状データが第1の形状データと一致したときに、挿入部の先端が観察対象の位置に到達したと判定し、その旨を報知する。
【選択図】図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内視鏡を用いた検査において体腔内での前記内視鏡の挿入部の形状データを前記挿入部の先端の移動に伴って取得するプロセッサと、
前記形状データを記憶するメモリとを備え、
前記プロセッサは、第1の検査における観察対象の位置での前記形状データを第1の形状データとして前記メモリに記憶し、
前記第1の検査より後の第2の検査において取得される前記形状データが前記第1の形状データと一致したときに、前記挿入部の先端が前記観察対象の位置に到達したと判定し、その旨を報知する内視鏡システム。
【請求項2】
ディスプレイを備え、
前記プロセッサは、前記観察対象を撮影した観察画像と前記第1の形状データとを対応づけて前記メモリに記憶し、
前記第2の検査において取得される前記形状データが前記第1の形状データと一致したときに、前記ディスプレイに前記観察画像を表示する請求項1に記載の内視鏡システム。
【請求項3】
前記プロセッサは、前記第2の検査において、前記形状データが取得されるごとに前記形状データを前記第1の形状データと比較する請求項1または2に記載の内視鏡システム
【請求項4】
前記プロセッサは、前記第2の検査において、前記第1の形状データと一致した前記形状データを第2の形状データとして前記メモリに記憶する請求項1から3のいずれか1項に記載の内視鏡システム。
【請求項5】
前記プロセッサは、前記挿入部を体腔内に挿入してから前記挿入部の先端が前記観察対象の位置に到達する時間である到達時間を前記メモリに記憶し、前記到達時間に基づいて報知を行う請求項1から4のいずれか1項に記載の内視鏡システム。
【請求項6】
前記プロセッサは、前記第1の形状データに対応づけられている前記観察対象の診断情報を前記ディスプレイに表示する請求項1から5のいずれか1項に記載の内視鏡システム。
【請求項7】
光源制御プロセッサを備え、
前記光源制御プロセッサは、第1の照明光と前記第1の照明光とは異なる発光スペクトルを有する第2の照明光を発光する光源を制御する請求項1から6のいずれか1項に記載の内視鏡システム。
【請求項8】
前記第1の照明光は、白色光であり、
前記観察画像は、前記第1の照明光を前記観察対象に照射して撮影された画像である請求項7に記載の内視鏡システム。
【請求項9】
前記光源制御プロセッサは、
第1の照明期間において前記第1の照明光を発光させ、
第2の照明期間において前記第2の照明光を発光させ、
前記第1の照明期間と前記第2の照明期間とを自動的に交互に切り換える場合において、
所定の照明期間を1つのフレームとしたときに、それぞれの前記第1の照明期間における前記フレームを合計した合計フレーム数が、全ての前記第1の照明期間において同じである第1A発光パターンと、
それぞれの前記第1の照明期間のうち1つの前記第1の照明期間における前記合計フレーム数が、他の少なくとも1つの前記第1の照明期間における前記合計フレーム数と異なる第1B発光パターンとを有する第1の発光パターンで前記第1の照明光を制御する請求項7または8に記載の内視鏡システム。
【請求項10】
前記光源制御プロセッサは、第2の発光パターンで前記第2の照明光を制御し、
前記第2の発光パターンは、第2A発光パターン、第2B発光パターン、第2C発光パターン、及び第2D発光パターンを有し、
前記第2A発光パターンは、それぞれの前記第2の照明期間における前記合計フレーム数が、全ての前記第2の照明期間において同じであり、かつ、それぞれの前記第2の照明期間における前記第2の照明光の発光スペクトルが、全ての前記第2の照明期間において同じである発光パターンであり、
前記第2B発光パターンは、それぞれの前記第2の照明期間における前記合計フレーム数が、全ての前記第2の照明期間において同じであり、かつ、それぞれの前記第2の照明期間のうち1つの前記第2の照明期間における前記第2の照明光の発光スペクトルが、他の少なくとも1つの前記第2の照明期間における前記第2の照明光の発光スペクトルと異なる発光パターンであり、
前記第2C発光パターンは、それぞれの前記第2の照明期間のうち1つの前記第2の照明期間における前記合計フレーム数が、他の少なくとも1つの前記第2の照明期間における前記合計フレーム数と異なり、かつ、それぞれの前記第2の照明期間における前記第2の照明光の発光スペクトルが、全ての前記第2の照明期間において同じである発光パターンであり、
前記第2D発光パターンは、それぞれの前記第2の照明期間のうち1つの前記第2の照明期間における前記合計フレーム数が、他の少なくとも1つの前記第2の照明期間における前記合計フレーム数と異なり、かつ、それぞれの前記第2の照明期間のうち1つの前記第2の照明期間における前記第2の照明光の発光スペクトルが、他の少なくとも1つの前記第2の照明期間における前記第2の照明光の発光スペクトルと異なる発光パターンである請求項9に記載の内視鏡システム。
【請求項11】
内視鏡を用いた検査において体腔内での前記内視鏡の挿入部の形状データを前記内視鏡の挿入部の移動に伴って取得するプロセッサと、
前記形状データを記憶するメモリとを備え、
前記プロセッサは、第1の検査における観察対象の位置での前記形状データを第1の形状データとして前記メモリに記憶し、
前記第1の検査より後の第2の検査において取得される前記形状データが前記第1の形状データと一致したときに、前記挿入部の先端が前記観察対象の位置に到達したと判定し、その旨を報知する内視鏡装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、視認性の悪い部位を対象とする内視鏡検査において観察領域の把握がしやすい内視鏡システム及び内視鏡装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、医療分野における内視鏡検査において、被検体の体腔内における挿入部の形状を把握することによって、挿入部の形状に関する情報を利用して、内視鏡検査を効率的に実施することができる内視鏡システムが普及している。
【0003】
例えば、特許文献1は、CT(Computed Tomography)装置によって得られるCT画像に基づいて体腔内における内視鏡挿入部の仮想の移動線を算出し、CT画像から推定される病変について実際に内視鏡検査を行う際に、CT画像に基づいて作成された仮想の移動線を利用して病変の位置までの操作を支援するものである。
【0004】
また、特許文献2は、特許文献2の内視鏡は、磁界中に置かれた挿入部の内部に複数のコイルを内蔵した内視鏡において、挿入部の先端の位置や方位を検出して操作情報として記憶し、記憶した操作情報に基づいて操作を支援するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2014-230612号公報
【特許文献2】国際公開第2009/069395号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
大腸の内視鏡検査において、一度観察した観察領域を再度観察する場合、観察領域の観察画像や観察領域の位置に関するコメントなどを頼りに目標の観察領域を探索する方法では、管腔内のランドマークが乏しいことや残渣による視認性の低下などの理由で、観察領域の位置を把握するのに苦労することがある。そのため、視認性の悪い部位を対象とする内視鏡検査においても取得済みの検査情報を利用して、目標の観察領域の位置を把握しやすくする方法が切望されていた。
【0007】
本発明は、視認性の悪い部位を対象とする内視鏡検査において観察領域の把握がしやすい内視鏡システム及び内視鏡装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は上記課題を解決するものであり、本発明の内視鏡システムは、内視鏡を用いた検査において体腔内での内視鏡の挿入部の形状データを挿入部の先端の移動に伴って取得するプロセッサと、形状データを記憶するメモリとを備え、プロセッサは、第1の検査における観察対象の位置での形状データを第1の形状データとしてメモリに記憶し、第1の検査より後の第2の検査において取得される形状データが第1の形状データと一致したときに、挿入部の先端が観察対象の位置に到達したと判定し、その旨を報知する。
【0009】
ディスプレイを備え、プロセッサは、観察対象を撮影した観察画像と第1の形状データとを対応づけてメモリに記憶し、第2の検査において取得される形状データが第1の形状データと一致したときに、ディスプレイに観察画像を表示することが好ましい。
【0010】
プロセッサは、第2の検査において、形状データが取得されるごとに形状データを第1の形状データと比較することが好ましい。
【0011】
プロセッサは、第2の検査において、第1の形状データと一致した形状データを第2の形状データとしてメモリに記憶することが好ましい。
【0012】
プロセッサは、挿入部を体腔内に挿入してから挿入部の先端が観察対象の位置に到達する時間である到達時間をメモリに記憶し、到達時間に基づいて報知を行うことが好ましい。
【0013】
プロセッサは、第1の形状データに対応づけられている観察対象の診断情報をディスプレイに表示することが好ましい。
【0014】
光源制御プロセッサを備え、光源制御プロセッサは、第1の照明光と第1の照明光とは異なる発光スペクトルを有する第2の照明光を発光する光源を制御することが好ましい。
【0015】
第1の照明光は、白色光であり、観察画像は、第1の照明光を観察対象に照射して撮影された画像であることが好ましい。
【0016】
光源制御プロセッサは、第1の照明期間において第1の照明光を発光させ、第2の照明期間において第2の照明光を発光させ、第1の照明期間と第2の照明期間とを自動的に交互に切り換える場合において、所定の照明期間を1つのフレームとしたときに、それぞれの第1の照明期間におけるフレームを合計した合計フレーム数が、全ての第1の照明期間において同じである第1A発光パターンと、それぞれの第1の照明期間のうち1つの第1の照明期間における合計フレーム数が、他の少なくとも1つの第1の照明期間における合計フレーム数と異なる第1B発光パターンとを有する第1の発光パターンで第1の照明光を制御することが好ましい。
【0017】
光源制御プロセッサは、第2の発光パターンで第2の照明光を制御し、第2の発光パターンは、第2A発光パターン、第2B発光パターン、第2C発光パターン、及び第2D発光パターンを有し、第2A発光パターンは、それぞれの第2の照明期間における合計フレーム数が、全ての第2の照明期間において同じであり、かつ、それぞれの第2の照明期間における第2の照明光の発光スペクトルが、全ての第2の照明期間において同じである発光パターンであり、第2B発光パターンは、それぞれの第2の照明期間における合計フレーム数が、全ての第2の照明期間において同じであり、かつ、それぞれの第2の照明期間のうち1つの第2の照明期間における第2の照明光の発光スペクトルが、他の少なくとも1つの第2の照明期間における第2の照明光の発光スペクトルと異なる発光パターンであり、第2C発光パターンは、それぞれの第2の照明期間のうち1つの第2の照明期間における合計フレーム数が、他の少なくとも1つの第2の照明期間における合計フレーム数と異なり、かつ、それぞれの第2の照明期間における第2の照明光の発光スペクトルが、全ての第2の照明期間において同じである発光パターンであり、第2D発光パターンは、それぞれの第2の照明期間のうち1つの第2の照明期間における合計フレーム数が、他の少なくとも1つの第2の照明期間における合計フレーム数と異なり、かつ、それぞれの第2の照明期間のうち1つの第2の照明期間における第2の照明光の発光スペクトルが、他の少なくとも1つの第2の照明期間における第2の照明光の発光スペクトルと異なる発光パターンであることが好ましい。
【0018】
本発明の内視鏡装置は、内視鏡を用いた検査において体腔内での内視鏡の挿入部の形状データを内視鏡の挿入部の移動に伴って取得するプロセッサと、形状データを記憶するメモリとを備え、プロセッサは、第1の検査における観察対象の位置での形状データを第1の形状データとしてメモリに記憶し、第1の検査より後の第2の検査において取得される形状データが第1の形状データと一致したときに、挿入部の先端が観察対象の位置に到達したと判定し、その旨を報知する。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、視認性の悪い部位を対象とする内視鏡検査において、目標の観察領域に対して適切な位置で注意喚起をするので、観察領域の把握がしやすい内視鏡システム及び内視鏡装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の内視鏡システムの全体構成を模式的に示すブロック図である。
図2】本発明の内視鏡の概略構成を示す説明図である。
図3】第1の発光パターンにおける第1A発光パターン、及び第2の発光パターンにおける第2A発光パターンを説明する説明図である。
図4】第1の発光パターンにおける第1B発光パターンを説明する説明図である。
図5】第2の発光パターンにおける第2B発光パターンを説明する説明図である。
図6】第2の発光パターンにおける第2C発光パターンを説明する説明図である。
図7】第2の発光パターンにおける第2D発光パターンを説明する説明図である。
図8】第1実施形態のプロセッサ装置におけるプロセッサの各機能を示すブロック図である。
図9】第1実施形態における形状データ記憶部に記憶された記憶情報を示す説明図である。
図10】第1実施形態における形状データ照合部の機能を説明する一つめの説明図である。
図11】第1実施形態における報知の例を示す説明図である。
図12】第1実施形態において前回の観察画像を表示する例を示す説明図である。
図13】第1実施形態における形状データ照合部の機能を説明する二つめの説明図である。
図14】第2実施形態における形状データ記憶部に記憶された記憶情報を示す説明図である。
図15】第2実施形態における形状データ照合部の機能を説明する説明図である。
図16】第3実施形態における形状データ照合部の機能を説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
[第1実施形態]
本発明の内視鏡システム10は、内視鏡を用いて観察対象を含む観察領域を観察する経過観察において、過去に観察した観察領域を見つけやすくしたシステムである。観察対象としては、病変や腫瘍の他、炎症箇所、挿入困難部位などが主な対象である。図1に示すように、内視鏡システム10は、内視鏡11と、光源装置12と、プロセッサ装置13と、磁場発生装置14と、プロセッサ装置13に接続されるディスプレイ17及び入力デバイス18とを有する。
【0022】
プロセッサ装置13を構成するコンピュータは、一般的なハードウェア構成であるため各ハードウェアの図示は省略するが、CPU(Central Processing Unit)と、メモリと、ストレージデバイスと、入出力I/F(Interface)とを有する。ディスプレイ17及び入力デバイス18は、入出力I/Fに接続される。なお、プロセッサ装置13は、本発明の内視鏡装置に相当する。
【0023】
プロセッサ装置13のCPUは、メモリなどと協働して本発明の内視鏡システムを機能させるプロセッサである。ストレージデバイスには、オペレーティングシステムなどの制御プログラムや各種アプリケーションプログラム、及びこれらのプログラムに付随する各種画面の表示データなどが記憶されている。メモリは、CPUが処理を実行するためのワークメモリである。CPUは、ストレージデバイスに記憶された各種のプログラムを動作させるために、内視鏡11の操作部22(図2参照)或いは入力デバイス18からの入力を受け付け、メモリ内においてプログラムを実行する。これにより、プロセッサ装置13における各部の機能(後述する形状データ照合部34など)が実現される。なお、CPUに対する入力方法は、プロセッサ装置13に音声入力部(図示しない)を設け、音声入力によるものであってもよい。
【0024】
光源装置12は、異なる波長域の光を発光する複数のLED(Light emitting diode)の制御を行う光源制御プロセッサ(図示しない)を有する。光源制御プロセッサは、波長範囲が380~780nmの可視光領域における紫色、青色、緑色、及び赤色に相当する光を発光するV-LED(Violet-LED)、B-LED(Blue-LED)、G-LED(Green-LED)、及びR-LED(Red-LED)の光量を独立に制御し、各観察目的に合わせた発光スペクトルを有する照明光を発光させる。なお、LEDは、本明細書において光源に相当する。
【0025】
内視鏡システム10は、観察モードとして、通常光モードと特殊光モードとを有する。観察モードが通常光モードである場合、通常光として白色光(第1の照明光)を発光するとともに、白色光を照射して観察領域を撮像して得られた画像信号に基づき、自然な色合いの画像を生成する。また、観察モードが特殊光モードである場合、白色光と発光スペクトルが異なる特殊光(第2の照明光)を発光するとともに、特殊光を照射して観察領域を撮像して得られた画像信号に基づき、病変部或いは血管や粘膜の構造が強調処理された画像を生成する。プロセッサ装置13は、各観察モードに応じて生成された各種の画像や画像に付帯する情報をディスプレイ17に表示する。
【0026】
図2に示すように、内視鏡11は、被検体の体腔内(大腸などの管腔内)に挿入する挿入部21と、内視鏡11を操作するための操作部22とを有する。操作部22には、挿入部21の先端21aを上下左右方向に湾曲させるアングルノブ、観察領域を撮影するための撮影ボタン、プロセッサ装置13の各部の機能を実行するスイッチなどが含まれる。操作部22を操作することにより、挿入部21の先端21aが所望の方向に向けられ、先端21aに内蔵されたCCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子を有する撮影部(図示しない)によって、被検体の体腔内を撮影した観察画像が取得される。
【0027】
また、形状データ取得部32(図8参照)は、磁場発生装置14が発生した磁場による作用によって、内視鏡11の挿入部21に内蔵されたコイル(図示しない)に生じた誘導電流の電流値を検出し、検出した電流値に基づいて、体腔内における内視鏡11の挿入部21の形状を把握する。具体的には、特許第6633751号に記載される公知の技術を用いることができる。
【0028】
本実施形態においては、磁場発生装置14から磁場を短周期で発生させることによって、内視鏡11の挿入部21の形状に関するデータをリアルタイムに取得する。形状データ取得部32は、取得された形状に関するデータに基づいて、内視鏡11の挿入部21の先端21aの移動に伴って、内視鏡11の挿入部21の挿入位置から現在の位置までの形状を表す形状データを取得する。形状データをディスプレイ17に表示する場合には、図2の形状画像26のように、現在挿入中の挿入部21の形状を視覚的に判別できる画像として生成し表示することが好ましい。以降、本明細書においては、形状データと形状画像26は同一のものとして扱い、図面においては、形状データを形状画像26として表現する。
【0029】
光源装置12は、光源制御プロセッサ(図示しない)を有する。光源制御プロセッサは、通常光モードと特殊光モードの他に、白色光と特殊光とを交互に切り替える自動切替モードを有する。自動切替モードは、所定の波長帯域の照明光を発光することにより、各種の目的に応じた観察を行うモードである。例えば、観察領域に対して、白色光と特殊光を交互に照射することにより複数の病変を検出したり、病変部を強調する強調画像を生成する目的で使用されるモードである。
【0030】
光源制御プロセッサは、所定の発光パターンで光源を制御する。図3に示すように、自動切替モードにおいては、各観察モードによって定められた所定の発光パターンで照明光を制御する。光源制御プロセッサは、第1の照明期間と第2の照明期間とを自動的に交互に切り換え、第1の照明期間において第1の照明光を第1の発光パターンで発光させ、第2の照明期間において第2の照明光を第2の発光パターンで発光させる。第1の発光パターンは、第1A発光パターンと第1B発光パターンとを含む。第2の発光パターンは、第2A発光パターン、第2B発光パターン、第2C発光パターン、及び第2D発光パターンとを含む。
【0031】
第1A発光パターンは、所定の照明期間を1つのフレームとしたときに、図3に示すように、それぞれの第1の照明期間におけるフレームを合計した合計フレーム数が、全ての第1の照明期間において同じである発光パターンである。第1B発光パターンは、図4に示すように、それぞれの第1の照明期間のうち1つの第1の照明期間における合計フレーム数が、他の少なくとも1つの第1の照明期間における合計フレーム数と異なる発光パターンである。
【0032】
また、第2A発光パターンは、図3に示すように、それぞれの第2の照明期間における合計フレーム数が、全ての第2の照明期間において同じであり、かつ、それぞれの第2の照明期間における第2の照明光の発光スペクトルが、全ての第2の照明期間において同じである発光パターンである。第2B発光パターンは、図5に示すように、それぞれの第2の照明期間における合計フレーム数が、全ての第2の照明期間において同じであり、かつ、それぞれの第2の照明期間のうち1つの第2の照明期間における第2の照明光の発光スペクトルが、他の少なくとも1つの第2の照明期間における第2の照明光の発光スペクトルと異なる発光パターンである。第2C発光パターンは、図6に示すように、それぞれの第2の照明期間のうち1つの第2の照明期間における合計フレーム数が、他の少なくとも1つの第2の照明期間における合計フレーム数と異なり、かつ、それぞれの第2の照明期間における第2の照明光の発光スペクトルが、全ての第2の照明期間において同じである発光パターンである。第2D発光パターンは、図7に示すように、それぞれの第2の照明期間のうち1つの第2の照明期間における合計フレーム数が、他の少なくとも1つの第2の照明期間における合計フレーム数と異なり、かつ、それぞれの第2の照明期間のうち1つの第2の照明期間における第2の照明光の発光スペクトルが、他の少なくとも1つの第2の照明期間における第2の照明光の発光スペクトルと異なる発光パターンである。
【0033】
なお、第1の照明期間は第2の照明期間よりも長くすることが好ましい。例えば、図3において、第1の発光パターンを第1Aパターンとし、第2の発光パターンを第2Aパターンとする場合は、第1の照明期間を2フレーム、第2の照明期間を1フレームとする。
【0034】
図8に示すように、プロセッサ装置13は、観察画像取得部31と、形状データ取得部32と、形状データ記憶部33と、形状データ照合部34と、報知部36とを備える。形状データ取得部32は、医師などユーザが内視鏡11の挿入部21を被検体の体腔内に挿入する際に、体腔内での内視鏡11の挿入部21の形状データを、挿入部21の先端21aの移動に伴って取得する。また、観察画像取得部31は、観察領域を撮影するレリーズ操作などを行ったときに観察領域の観察画像を取得する。形状データ記憶部33は、ユーザによって観察領域の撮影が開始されたとき、或いはユーザが任意の観察領域を再度観察するために形状データを記憶させる操作を行ったときに、形状データ取得部32が取得した形状データを記憶する。また、形状データ記憶部33は、記憶した形状データに観察領域の観察画像を対応づけて記憶する。例えば、図9に示すように、形状データ記憶部33に記憶される情報として、患者Aについては、挿入部21の挿入方向における1個目の観察領域である観察領域41aに関して、観察領域41aの位置までの形状データ、観察領域41aの観察画像、及び観察領域の種類として「炎症」が記録されている。同様に、2個目の観察領域である観察領域41bに関しては、観察領域41bの位置までの形状データ、観察領域41bの観察画像、及び観察領域の種類として「病変(腫瘍)」と記録されている。また、患者Bについては、1個の観察領域42bに関して、観察領域42bの位置までの形状データ、観察領域42bの観察画像、及び観察領域の種類として、変形(狭窄)と記録されている。なお、狭窄とは、腸が狭くなることによって内視鏡11の挿入が困難となる症状であり、このような部位も観察の対象となる。なお、形状データ記憶部33は、観察領域の観察画像だけでなく、内視鏡11の挿入に伴って取得された画像に基づいて、目標の観察領域の周辺の画像や経路の途中にあるランドマークの画像などを形状データに対応づけて記憶することが好ましい。
【0035】
図9において、形状データ記憶部33に記憶される観察領域の種類は、観察領域の診断の結果が反映されたものである。記憶されるタイミングは、例えば、観察領域を診断した後にユーザが入力したときでもよいし、内視鏡システム10と接続された診断支援システム(図示しない)からの入力であってもよい。あるいは、特殊光を用いて観察領域を撮影した観察画像に基づき、観察領域の解析が行われた場合には、解析結果に従って自動的に入力されてもよい。診断支援システムにおいては、観察領域に対して詳細に観察した診断情報として、観察領域に含まれる病変や腫瘍の悪性度などの診断情報が記憶されていることがある。形状データ記憶部33には、これらの診断情報と形状データと対応づけた対応付け情報を記憶してもよい。
【0036】
形状データ照合部34は、経過観察のように過去に観察した観察領域を再度観察するときに機能する。例えば、過去の検査(第1の検査)で取得された形状データ(第1の形状データ)が形状データ記憶部33に記憶されている場合、経過観察を行う現在の検査(第2の検査)においては、形状データ取得部32によって順次取得される現在の形状データと、第1の形状データとを、形状データが取得されるごとにリアルタイムに照合する。やがて挿入部21の先端21aが、過去に観察した観察領域の位置に到達すると、現在の形状データと第1の形状データとが一致する。報知部36は、現在の形状データと第1の形状データとが一致したときに、挿入部21の先端21aが、目標の観察領域の位置に到達したと判定し、その旨を報知する。報知の方法は、ディスプレイ17に報知アイコン53を表示する代わりに報知音を出力してもよい。なお、一致とは、完全に一致するとは限らず、形状データを比較した際の差分が予め定められた範囲内にあれば一致したとみなしてよい。
【0037】
以下、プロセッサ装置13の各部の機能を具体的に説明する。内視鏡検査の対象である被検体が、形状データを取得する初めての検査(第1の検査)を受けるときには、形状データ記憶部33には、形状データが記憶されていない。この場合、検査の進行に沿って、ユーザが観察領域の観察をしたときに、形状データが取得される。図9に示すように、観察領域の観察が行われるごとに、形状データ記憶部33には、形状データと観察領域の観察画像とが順に記憶される。なお、第1の形状データは、第1の検査で取得される形状データのことであり、例えば、図9における患者Aの二つの形状データはどちらも第1の形状データである。
【0038】
過去の検査で観察した観察領域の経過観察(第2の検査)を行う際には、挿入部21の先端21aの移動に伴って取得される形状データと、形状データ記憶部33に記憶されている第1の形状データのうち挿入部21の挿入方向に対して手前側に位置する観察領域に関する第1の形状データから順に照合していく。図10は、形状データ照合部34の機能を説明する図である。図10においては、左から右へ向かって時間が経過する。経過観察において、患者A(図9参照)の1個目の観察領域である観察領域41aを目指して内視鏡11の挿入部21を挿入していくと、挿入部21の先端21aが観察領域41aの位置近傍に到達し、比較結果410aのように現在の検査における内視鏡11の挿入部21の形状データと、記憶されている観察領域41aの位置までの形状データとが一致する(マッチングA1)。このとき、形状データ照合部34は、過去に観察した観察領域41aの位置に到達したと判定する。観察領域41aの観察を終え、2個目の観察領域である観察領域41bを目指して内視鏡11の挿入部21を挿入していくと、挿入部21の先端21aが観察領域41aの位置近傍に到達し、比較結果410bのように、現在の形状データと記憶されている観察領域41bの位置までの形状データとが一致し(マッチングA2)、形状データ照合部34は、過去に観察した観察領域41bの位置に到達したと判定する。なお、形状データ照合部34は、図10に記載がない区間においても、随時取得される形状データと目標の観察領域に関する形状データとの照合をリアルタイムに行っている。
【0039】
図11は、報知部36がディスプレイ17に表示する報知の例である。ディスプレイ17には、現在の検査における観察画像が、動画像51として表示されている。比較表示領域52は、現在の形状データと記憶されている形状データとを比較した結果を表示する。現在の形状データと記憶されている形状データが一致すると、報知部36は、現在の位置が目標の観察領域付近であることを知らせる報知アイコン53を画面上に表示する。
【0040】
なお、報知の方法としては、図12に示すように、形状データ記憶部33には、前回の観察画像と形状データとを対応づけて記憶してあるから、目標の観察領域付近に到達したときに、前回の観察画像(静止画)54を表示してもよい。この場合、観察画像54を表示するとともに、目標の観察領域の周辺の画像を複数枚表示することによって、前回の観察領域を素早く特定することができる。なお、動画像51として表示する観察画像及び観察画像54は、白色光を用いて撮影された白色光画像であることが好ましいが、特殊光を用いて撮影された特殊光画像であってもよい。
【0041】
なお、形状データ記憶部33に、特定の形状データと対応する診断情報が記憶されている、もしくは、対応づけられている場合は、内視鏡11の操作部22や入力デバイス18を用いて適時呼び出すことができる。例えば、図11に示すディスプレイ17には、入力デバイス18を用いて情報表示ボタン56を押下することによって、押下された情報表示ボタン56に対応する観察領域の診断情報が表示される。または、第2の検査において、詳細観察を行うタイミングで自動的に表示するようにしてもよい。
【0042】
図13は、患者B(図9参照)について経過観察を行う際における形状データ照合部34の機能を説明する図であるが、図10とは異なり、現在の形状データと記憶されている第1の形状データとが一致しない場合の例である。大腸のように観察する臓器によっては変形を起こしやすい部位もあるため、前回の検査時の管腔形状と経過観察時の管腔形状が異なることも考えられる。図11に示すように、現在の検査において、目標の観察領域である観察領域42aまで内視鏡11の挿入部21を挿入する際に取得される形状データのうち、目標の観察領域までの途中の位置k付近までの範囲k1と、それ以後の範囲k2とで異なっている。このような場合に、形状データ照合部34は、現在の管腔形状が前回の管腔形状と異なると判定する。報知部36は、目標の観察領域に到達していなくても、前回の管腔形状と異なると判定された場合に報知を行う。報知の方法としては、図12のように、観察画像を表示することに加えて、現在の管腔形状が前回の管腔形状と異なることを報知することが好ましい。
【0043】
図11及び図13において、形状データ記憶部33は、第2の検査において取得された観察領域の位置までの形状データを第2の形状データとして記憶することが好ましい。第2の形状データは、以後の経過観察などの際に比較の対象とするために利用される。
【0044】
このように本実施形態における内視鏡システム10は、視認性の悪い部位を対象とする内視鏡検査において、病変や腫瘍の他、視覚的に識別することが難しい炎症箇所や狭窄など変形が起きている部位の位置を把握しやすく、更には、過去の検査と担当するユーザが異なる検査であっても、目標の観察領域の位置を把握しやすいため、内視鏡検査を滞りなく進行させることができる。
【0045】
[第2実施形態]
第1実施形態では、現在の形状データと形状データ記憶部33に記憶されている第1の形状データとを比較して、目標の観察領域に到達したか否かを判定しているが、第2実施形態においては、形状データと到達時間を用いて比較を行う。図14に示すように、第1の検査において、形状データ記憶部33は、形状データと観察画像に合わせて、挿入部21を体腔内に挿入してから挿入部21の先端21aが観察領域の位置に到達する時間である到達時間を記憶する。例えば、患者Aについては、1個目の観察領域41aに関して、形状データ、観察領域の観察画像、及び観察領域の種類は、第1実施形態と同様であるが、これらに加えて観察領域41aの位置に到達した時間である到達時間が「○○秒」と記録されている。
【0046】
経過観察(第2の検査)を行う際には、第1実施形態と同様に、内視鏡11の挿入部21の移動に伴って取得される形状データ、及び挿入部21を体腔内に挿入してからの経過時間を、形状データ記憶部33に記憶された目標の観察領域までの形状データ及び到達時間と比較する。図15に示すように、形状データ照合部34は、現在の形状データ及び経過時間が、記憶された形状データ及び到達時間と一致する場合に、目標の観察領域の近傍に到達したと判定する。このとき、報知部36は、目標の観察領域の近傍に到達した旨を知らせる報知を行う。なお、時間(到達時間、経過時間)については、挿入する時間が一定であるとは限らないから、経過時間と到達時間の差が、任意の時間範囲にある場合は、到達時間が一致したと判定する。また、過去の観察領域を探索する目的においては、目標の観察領域の位置に到達する前に報知を行うことが好ましいから、現在の形状データと前回の形状データが一致している場合、到達時間から任意の時間を差し引いた時間が、経過時間と等しい場合は、目標の観察領域の近傍に到達したと判定してもよい。
【0047】
[第3実施形態]
第1及び第2実施形態では、第2の検査として経過観察の場面を想定しているが、第3実施形態では、内視鏡11の挿入方向に沿った往路において、経路内のスクリーニングを行った後、戻りの復路で詳細観察をするような検査場面を想定している。図16は、本実施形態で、患者Aについて観察領域41bの位置の探索を行った例である。往路(第1の検査)において、形状データ記憶部33は、観察領域41bの位置までの形状データを、第1の形状データとして記憶する。往路の検査で検査範囲の最奥に到達すると形状データ照合部34は、戻りの復路(第2の検査)においてリアルタイムに取得される形状データを、第1の形状データと一致するまで照合する。復路で取得された形状データが、第1の形状データと一致した場合(マッチングA2)に、報知部36は、目標の観察領域付近に到達した旨を知らせる報知を行う。
【0048】
本発明は、上記各実施形態や変形例に限らず、本発明の要旨を逸脱しない限り種々の構成を取りえることはもちろんである。例えば、上記各実施形態や変形例を適宜組み合わせることも可能である。さらに、本発明は、プログラムに加えて、プログラムを記憶する記憶媒体にも及ぶ。
【0049】
本実施形態において、観察画像取得部31、形状データ照合部34のような各種の処理を実行する処理部(processing unit)のハードウェア的な構造は、次に示すような各種のプロセッサ(processor)である。各種のプロセッサには、ソフトウエア(プログラム)を実行して各種の処理部として機能する汎用的なプロセッサであるCPU(Central Processing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などの製造後に回路構成を変更可能なプロセッサであるプログラマブルロジックデバイス(Programmable LogicDevice:PLD)、各種の処理を実行するために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路などが含まれる。
【0050】
1つの処理部は、これら各種のプロセッサのうちの1つで構成されてもよいし、同種または異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGAや、CPUとFPGAの組み合わせ)で構成されてもよい。また、複数の処理部を1つのプロセッサで構成してもよい。複数の処理部を1つのプロセッサで構成する例としては、第1に、クライアントやサーバなどのコンピュータに代表されるように、1つ以上のCPUとソフトウエアの組み合わせで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが複数の処理部として機能する形態がある。第2に、システムオンチップ(System On Chip:SoC)などに代表されるように、複数の処理部を含むシステム全体の機能を1つのIC(Integrated Circuit)チップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、各種の処理部は、ハードウェア的な構造として、上記各種のプロセッサを1つ以上用いて構成される。
【0051】
さらに、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造は、より具体的には、半導体素子などの回路素子を組み合わせた形態の電気回路(circuitry)である。
【符号の説明】
【0052】
10 内視鏡システム
11 内視鏡
12 光源装置
13 プロセッサ装置
14 磁場発生装置
17 ディスプレイ
18 入力デバイス
21 挿入部
21a 先端
22 操作部
26 形状画像
31 観察画像取得部
32 形状データ取得部
33 形状データ記憶部
34 形状データ照合部
36 報知部
41a 観察領域
41b 観察領域
42a 観察領域
51 動画像
52 比較表示領域
53 報知アイコン
54 観察画像
56 情報表示ボタン
410a 比較結果
410b 比較結果
420a 比較結果
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16