公報発行日 2022年5月16
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【課題】移植細胞の生着を妨げることなく、生体適合性に優れた構成素材を用いて、免疫隔離性を維持しつつ、特殊な成長因子や薬剤などを使用することなく、デバイス最外層の周囲に血管新生を促す。
【解決手段】被移植物の包埋室を備え、前記包埋室は複層免疫隔離膜で覆われてなり、前記複層免疫隔離膜の最外層が不織布層であって、最外層表面の平均毛羽長が1~1000μmである、免疫隔離デバイス。
【選択図】図1
皮下移植などの血管が乏しい移植部位においても、特殊な成長因子や薬剤などを使用することなく、血管新生を促進させることが可能であり、加えて癒着などにてデバイスの取り出しが困難になること、デバイスが破損すること、免疫隔離効果を維持しつつ移植に必要な生理活性物質の拡散効率向上に適したデバイス厚みを最小限に制御することが困難なことを解決することができる。
デバイスの最外層を不織布とし、且つ不織布表面に適切な毛羽立ちを設けることにより、血管新生を促進させることが可能となる。血管新生促進効果とデバイスの癒着防止は不織布表面の構造および、不織布素材により適切な状態に調整することが可能である。例えば生体適合性に優れた素材であるエチレンビニルアルコール共重合体を素材とし、不織布表面の毛羽立ち具合を、メルトブロー条件や後加工処理することにより調整することで、血管新生を促進しつつ、線維性組織などによるデバイスの癒着を防止することが可能となる。
あるいは、移植前処置として、毛羽立ちが多く、血管新生効果が高い不織布を最外層としたデバイスを移植しておき、血管新生促進後、毛羽立ちを無くした表面加工を施した、移植細胞を包埋した不織布を最外層とするデバイスに交換することで、長期生着を達成できる。
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