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特開2022-81514プリンタ、プリンタの制御方法及びプリンタの制御プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022081514
(43)【公開日】2022-05-31
(54)【発明の名称】プリンタ、プリンタの制御方法及びプリンタの制御プログラム
(51)【国際特許分類】
   B41J 29/42 20060101AFI20220524BHJP
   B41J 3/36 20060101ALI20220524BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20220524BHJP
   G06F 3/12 20060101ALI20220524BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20220524BHJP
【FI】
B41J29/42 E
B41J3/36 Z
B41J29/38 201
G06F3/12 303
G06F3/12 378
G06F3/12 359
H04N1/00 350
H04N1/00 127B
【審査請求】有
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022025845
(22)【出願日】2022-02-22
(62)【分割の表示】P 2019045787の分割
【原出願日】2019-03-13
(71)【出願人】
【識別番号】306037311
【氏名又は名称】富士フイルム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083116
【弁理士】
【氏名又は名称】松浦 憲三
(74)【代理人】
【識別番号】100170069
【弁理士】
【氏名又は名称】大原 一樹
(74)【代理人】
【識別番号】100128635
【弁理士】
【氏名又は名称】松村 潔
(74)【代理人】
【識別番号】100140992
【弁理士】
【氏名又は名称】松浦 憲政
(72)【発明者】
【氏名】臼杵 壮也
(72)【発明者】
【氏名】酒井 真之
(72)【発明者】
【氏名】亀井 敬太
(72)【発明者】
【氏名】長井 俊朗
(57)【要約】
【課題】プリントする画像の特徴及び雰囲気を認識でき、かつ、プリントの進行状況を認識できるプリンタ、プリンタの制御方法及びプリンタの制御プログラムを提供する。
【解決手段】外部機器100からプリントする画像を取得する画像取得部80Aと、プリントする画像を画像の上下方向に沿って複数の領域に分割して各領域の代表色を検出する代表色検出部80Dと、発光色の切り換えが可能な発光部と、発光部の発光を制御する発光制御部80Eと、を備え、発光制御部80Eは、プリントする場合に、代表色検出部80Dで検出された各領域の代表色をプリントの進行に応じて順番に切り換えて発光させる。
【選択図】 図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プリント部と、
発光色の切り換えが可能な発光部と、
前記発光部の発光を制御する発光制御部と、
を備え、
前記発光制御部は、前記プリント部でプリントする画像を複数の領域に分割した場合の各領域の代表色を順番に切り換えて発光させる、
プリンタ。
【請求項2】
前記発光制御部は、前記プリント部でプリントする前記画像を前記画像の上下方向に沿って複数の領域に分割した場合の各領域の代表色を順番に切り換えて発光させる、
請求項1に記載のプリンタ。
【請求項3】
前記発光制御部は、前記プリント部で前記画像をプリントする場合に、各領域の代表色をプリントの進行に応じて順番に切り換えて発光させる、
請求項1又は2に記載のプリンタ。
【請求項4】
前記発光制御部は、分割された各領域の面積比に応じて、プリント開始からプリント終了までの時間を分割し、分割した時間間隔で発光色を切り換える、
請求項3に記載のプリンタ。
【請求項5】
前記発光制御部は、発光色を切り換えて前記発光部を発光させる場合に、グラデーション状に発光色を切り換えて前記発光部を発光させる、
請求項1から4のいずれか1項に記載のプリンタ。
【請求項6】
前記発光部に発光させる代表色が無彩色の場合に、前記発光制御部は、あらかじめ定められた色で前記発光部を発光させる、
請求項1から5のいずれか1項に記載のプリンタ。
【請求項7】
前記発光部に発光させる代表色が無彩色の場合に、前記発光制御部は、あらかじめ定められた発光パターンで前記発光部を発光させる、
請求項6に記載のプリンタ。
【請求項8】
前記発光部に発光させる代表色が無彩色の場合に、前記発光制御部は、前記発光部を非発光とする、
請求項1から5のいずれか1項に記載のプリンタ。
【請求項9】
発光のパターンを示す情報を外部機器から取得する発光パターン情報取得部を更に備えた、
請求項1から8のいずれか1項に記載のプリンタ。
【請求項10】
前記発光パターン情報取得部は、前記プリント部でプリントする前記画像を前記外部機器から取得する前に、前記発光のパターンを示す情報を前記外部機器から取得する、
請求項9に記載のプリンタ。
【請求項11】
前記発光制御部は、前記プリント部でプリントする前記画像を前記外部機器から取得する場合に、前記発光パターン情報取得部で取得された前記発光のパターンを示す情報に基づいて前記発光部を発光させる、
請求項9に記載のプリンタ。
【請求項12】
前記外部機器と無線で通信する無線通信部を更に備え、
前記発光パターン情報取得部は、前記無線通信部を介して、前記外部機器から無線で前記発光のパターンを示す情報を取得する、
請求項9から11のいずれか1項に記載のプリンタ。
【請求項13】
前記プリント部は、前記画像をインスタントフィルムにプリントする、
請求項1から12のいずれか1項に記載のプリンタ。
【請求項14】
持ち運びが可能なモバイルプリンタである、
請求項1から13のいずれか1項に記載のプリンタ。
【請求項15】
画像を加工編集する機能を有する外部機器と通信可能に接続されるプリンタであって、
プリント部と、
発光色の切り換えが可能な発光部と、
前記発光部の発光を制御する発光制御部と、
を備え、
前記発光制御部は、前記外部機器において、画像の編集操作が行われた場合に、操作内容に応じて前記発光部を発行させる、
プリンタ。
【請求項16】
プリント部と、発光色の切り換えが可能な発光部と、を備えたプリンタの制御方法であって、
前記発光部を発光させる際に、前記プリント部でプリントする画像を複数の領域に分割した場合の各領域の代表色を順番に切り換えて発光させる、
プリンタの制御方法。
【請求項17】
プリント部と、発光色の切り換えが可能な発光部と、を備えたプリンタの制御プログラムであって、
前記発光部を発光させる際に、前記プリント部でプリントする画像を複数の領域に分割した場合の各領域の代表色を順番に切り換えて発光させる機能をコンピュータに実現させる、
プリンタの制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はプリンタに関する。
【背景技術】
【0002】
ディスプレイを持たないプリンタでは、一般にLED(Light Emitting Diode)等のランプを用いて、プリンタの動作状態等が外部に通知される(たとえば、特許文献1等)。
【0003】
一方、特許文献2には、画像から注目領域を抽出し、抽出された注目領域の画像の色分布から代表色を選別し、この代表色に対応する発光パターンでLEDを発光させる技術が提案されている。特許文献2によれば、LEDの発光パターンから画像の特徴及び雰囲気を認識できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007-15227号公報
【特許文献2】国際公開第2008/044270号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献2に記載の技術をプリンタに適用しても、プリントする画像の特徴及び雰囲気が認識できるだけで、プリンタの動作状態、特に、プリントの進行状況については認識できない。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、プリントする画像の特徴及び雰囲気を認識でき、かつ、プリントの進行状況を認識できるプリンタ、プリンタの制御方法及びプリンタの制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)外部機器からプリントする画像を取得する画像取得部と、画像取得部で取得された画像をプリントするプリント部と、プリント部でプリントする画像を複数の領域に分割して各領域の代表色を検出する代表色検出部と、発光色の切り換えが可能な発光部と、発光部の発光を制御する発光制御部と、を備え、発光制御部は、プリント部でプリントする場合に、代表色検出部で検出された各領域の代表色をプリントの進行に応じて順番に切り換えて発光させる、プリンタ。
【0008】
(2)代表色検出部は、プリント部でプリントする画像を画像の上下方向に沿って複数の領域に分割して各領域の代表色を検出する、上記(1)のプリンタ。
【0009】
(3)発光制御部は、分割された各領域の面積比に応じて、プリント開始からプリント終了までの時間を分割し、分割した時間間隔で発光色を切り換える、上記(2)のプリンタ。
【0010】
(4)発光制御部は、画像取得部が外部機器からプリントする画像を取得する場合に、あらかじめ設定された発光パターンで発光部を発光させる、上記(1)から(3)のいずれか一のプリンタ。
【0011】
(5)発光パターンは、複数の発光色が順番に切り換わる発光パターンである、上記(4)のプリンタ。
【0012】
(6)画像取得部が外部機器からプリントする画像を取得する前に、発光パターンの情報を外部機器から取得する発光パターン情報取得部を更に備え、発光制御部は、画像取得部が外部機器からプリントする画像を取得する場合に、発光パターン情報取得部で取得された発光パターンで発光部を発光させる、上記(1)から(3)のいずれか一のプリンタ。
【0013】
(7)発光パターン情報取得部が取得する発光パターンの情報は、プリントする画像を複数の領域に分割した場合に、分割した各領域の代表色が順番に発光される発光パターンの情報である、上記(6)のプリンタ。
【0014】
(8)発光制御部は、発光色を切り換えて発光部を発光させる場合に、グラデーション状に発光色を切り換えて発光部を発光させる、上記(1)から(7)のいずれか一のプリンタ。
【0015】
(9)発光部に発光させる代表色が無彩色の場合に、発光制御部は、あらかじめ定められた色で発光部を発光させる、上記(1)から(8)のいずれか一のプリンタ。
【0016】
(10)発光部に発光させる代表色が無彩色の場合に、発光制御部は、あらかじめ定められた発光パターンで発光部を発光させる、上記(9)のプリンタ。
【0017】
(11)発光部に発光させる代表色が無彩色の場合に、発光制御部は、発光部を非発光とする、上記(1)から(7)のいずれか一のプリンタ。
【0018】
(12)プリント部は、画像取得部で取得された画像をインスタントフィルムにプリントする、上記(1)から(11)のいずれか一のプリンタ。
【0019】
(13)外部機器と無線で通信する無線通信部を更に備え、画像取得部は、無線通信部を介して、外部機器から無線でプリントする画像を取得する、上記(1)から(12)のいずれか一のプリンタ。
【0020】
(14)持ち運びが可能なモバイルプリンタである、上記(1)から(13)のいずれか一のプリンタ。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、プリントする画像の特徴及び雰囲気を認識でき、かつ、プリントの進行状況を認識できる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本実施の形態のプリンタを使用して画像をプリントするシステムのシステム構成の一例を示す図
図2】本実施の形態のプリンタの外観構成の一例を示す正面斜視図
図3図2に示すプリンタの背面斜視図
図4】プリンタのプリント部の概略構成を示す断面図
図5】フィルムパックの斜視図
図6】インスタントフィルムの正面図
図7】インスタントフィルムの背面図
図8】プリンタの電気的構成を示すブロック図
図9】プリンタマイコンが実現する主な機能のブロック図
図10】画像の分割の一例を示す図
図11】外部機器のハードウェア構成の一例を示すブロック図
図12】プリンタとの関係において、外部機器が有する主な機能のブロック図
図13】外部機器での処理の手順を示すフローチャート
図14】プリンタでの処理の手順を示すフローチャート
図15】合成画像の一例を示す図
図16】代表色の検出機能を備えた外部機器の機能ブロック図
図17】外部機器から受信した発光パターンの情報に従って発光部を発光させる場合にプリンタが有する機能のブロック図
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について詳説する。
【0024】
[プリントシステム]
図1は、本実施の形態のプリンタを使用して画像をプリントするシステムのシステム構成の一例を示す図である。
【0025】
本実施の形態のプリンタ10は、持ち運びが可能なモバイルプリンタとして構成され、外部機器からプリントする画像を無線で受信して、メディアにプリントする。メディアには、シートフィルム方式(モノシートタイプともいう)のインスタントフィルム12が使用される。
【0026】
外部機器100は、通信機能を備えたコンピュータ、特に、スマートフォン、タブレット端末、ノート型パソコン、PDA(PERSONAL DATA ASSISTANCE)、携帯電話器等のモバイルコンピュータで構成される。なお、図1は、外部機器が、スマートフォンの場合の例を示している。
【0027】
プリンタ10と外部機器との間の通信は、たとえば、NFC(NEAR FIELD COMMUNICATION)規格、BLUETOOTH(登録商標)、WiFi(WIRELESS FIDELITY)等の近距離無線通信規格に沿った通信が行われる。
【0028】
[プリンタの外観構成]
図2は、本実施の形態のプリンタの外観構成の一例を示す正面斜視図である。図3は、図2に示すプリンタの背面斜視図である。
【0029】
上記のように、プリンタ10は、インスタントプリンタ(インスタントフィルムにプリントするプリンタ)で構成される。インスタントフィルム12は、複数枚がケースに収容されたフィルムパック(図5参照)の状態でプリンタ10に装填される。
【0030】
プリンタ10の外装筐体14は、丸みを帯びた平たい矩形の箱型の形状を有し、片手で把持して、持ち運びが可能に構成される。また、プリンタ10の外装筐体14は、縦置き(平坦な場所に立てて置くこと)及び横置き(平坦な場所に寝かせて置くこと)が可能に構成される。図1及び図2は、プリンタ10を縦置きした場合を示している。
【0031】
プリンタ10の正面側には、ほぼ中央の位置に押下式の電源ボタン16が備えられる。プリンタ10は、この電源ボタン16の長押し(一定時間以上押し続ける操作)によって、電源がオン及びオフされる。電源ボタン16は、発光部を兼ね、その内側に備えられた光源部を発光させることにより、発光する。この点については、後述する。
【0032】
プリンタ10の上部(縦置きした場合の上部)には、排出口18が備えられる。プリントされたインスタントフィルム12は、この排出口18から排出される。
【0033】
プリンタ10の背面側には、フィルムパック装填室(図4参照)を開閉するフィルムパック蓋20が備えられる。また、そのフィルムパック蓋20のロックを解除するロック解除レバー22が備えられる。ロック解除レバー22でロックを解除して、フィルムパック蓋20を開けると、フィルムパック装填室が開放される。インスタントフィルムパックを装填後、フィルムパック蓋20を閉めると、図示しないロック機構によって、フィルムパック蓋20がロックされ、フィルムパックが遮光状態で密閉される。
【0034】
プリンタ10の一方の側部には、USB(Universal Serial Bus)ケーブルの接続部(不図示)を開閉するUSBケーブル接続部カバー24が備えられる。プリンタ10は、このUSBケーブル接続部カバー24を開けることで露出するUSBケーブルの接続部を介して内蔵するバッテリが充電される。
【0035】
[プリンタのプリント部の構成]
図4は、プリンタのプリント部の概略構成を示す断面図である。なお、同図は、プリンタを横置きした状態を示している。
【0036】
同図に示すように、プリンタ10は、プリント部として、その内部に、フィルムパック装填室30、フィルムパック装填室30に装填されたフィルムパックからインスタントフィルム12を送り出すフィルム送出機構32、フィルムパックから送り出されたインスタントフィルム12を搬送するフィルム搬送機構34、インスタントフィルム12に画像を記録するプリントヘッド36等を備える。
【0037】
フィルムパック装填室30は、フィルムパック40が嵌まる凹部として構成され、フィルムパック蓋20によって開閉される。
【0038】
図5は、フィルムパックの斜視図である。また、図6は、インスタントフィルムの正面図であり、図7は、インスタントフィルムの背面図である。なお、図5から図7において、矢印Fで示す方向は、インスタントフィルム12の送り方向である。インスタントフィルム12は、矢印Fで示す方向に送られてケース42から排出される。
【0039】
インスタントフィルム12は、矩形のカード形状を有する。インスタントフィルム12は、一方側の面が露光面(露光により像を記録する面)12a、他方側の面が観察面(記録された像を観察する面)12bとして構成される。
【0040】
図7に示すように、インスタントフィルム12の露光面12aには、露光領域12c、ポッド部12d、及び、トラップ部12fが備えられる。露光領域12cは、露光により画像を記録する領域である。露光領域12cが、インスタントフィルム12のプリント可能領域となる。露光領域12cを挟んで、ポッド部12dとトラップ部12fとが送り方向Fの前後に配置される。ポッド部12dは、露光領域12cに対して送り方向Fの前側に配置される。ポッド部12dには、現像処理液を内包した現像処理液ポッド12eが内蔵される。トラップ部12fは、露光領域12cに対して送り方向Fの後側に配置される。トラップ部12fには、吸収材12gが内蔵される。
【0041】
図6に示すように、インスタントフィルム12の観察面12bには、観察領域12hが備えられる。観察領域12hは、画像が表示される領域である。露光領域12cを現像処理することにより、観察領域12hに画像が表示される。観察領域12hは、露光領域12cに対応して配置される。観察領域12hの周囲には、枠12iが備えられる。したがって、画像は枠内に表示される。また、観察領域12hは、露光領域12cよりも若干狭く設定される(一回り小さく設定される。)。したがって、露光領域12cの全域に画像を記録した場合、周囲がトリミングされた画像がプリントされる。
【0042】
なお、インスタントフィルム12は、トラップ部12fが上、ポッド部12dが下となる向きで観賞する。したがって、画像は、トラップ部12fが上、ポッド部12dが下となる向きでプリントされる。
【0043】
インスタントフィルム12は、露光後、ポッド部12dの現像処理液を露光領域12cに展開させることにより現像処理される。ポッド部12dの現像処理液は、インスタントフィルム12を展開ローラ対34Bの間に通すことで、ポッド部12dから絞り出され、露光領域12cに展開される。展開処理時に余った現像処理液が、トラップ部12fで捕捉される。
【0044】
ケース42は、矩形の箱形状を有する。ケース42は、正面部分に矩形状の露光用開口42aを有する。また、ケース42は、天面部分にスリット状のフィルム排出口42bを有する。インスタントフィルム12は、露光面12aをケース42の正面側(露光用開口42a側)に向け、かつ、ポッド部12dをケース42の天面側(フィルム排出口42b側)に向けて、ケース内に重ねて収容される。また、ケース42は、底面部分にスリット状のクロー開口部42cを有する。ケース42に収容されたインスタントフィルム12は、このクロー開口部42cからクロー32aを進入させることにより、1枚ずつフィルム排出口42bに向けて送られ、フィルム排出口42bから排出される。
【0045】
1つのフィルムパック40には、複数枚(たとえば10枚)のインスタントフィルム12が積層されて収容される。
【0046】
フィルム送出機構32は、フィルムパック装填室30に装填されたフィルムパック40からインスタントフィルム12を1枚ずつ送り出す。フィルム送出機構32は、インスタントフィルム12の送り方向に沿って前後移動するクロー32aを備える。フィルム送出機構32は、そのクロー32aによってケース内のインスタントフィルム12を1枚ずつ掻き出して、インスタントフィルム12をフィルムパック40から送り出す。
【0047】
フィルム搬送機構34は、フィルム送出機構32によってフィルムパック40から送り出されたインスタントフィルム12を一定速度で搬送する。フィルム搬送機構34は、搬送ローラ対34A及び展開ローラ対34Bを備える。搬送ローラ対34Aは、図示しないモータに駆動されて回転し、インスタントフィルム12の両サイドを挟持して搬送する。展開ローラ対34Bは、図示しないモータに駆動されて回転し、インスタントフィルム12の全体を挟持して搬送する。インスタントフィルム12は、展開ローラ対34Bによって搬送される過程でポッド部12dが押し潰されて、現像処理される。
【0048】
プリントヘッド36は、フィルムパック40から送り出されたインスタントフィルム12に画像を記録する。プリントヘッド36は、ライン型の露光ヘッドで構成される。プリントヘッド36は、フィルム搬送機構34によって搬送されるインスタントフィルム12の露光面12aに1ラインずつプリント光を照射し、シングルパスでインスタントフィルム12に画像を記録する。
【0049】
[プリンタの電気的構成]
図8は、プリンタの電気的構成を示すブロック図である。
【0050】
同図に示すように、プリンタ10は、電源ボタン16の操作を検出する操作検出部50、電源ボタン16を発光させる光源部52、光源部52の発光を制御する光源制御部54、アンテナ56Aを介して外部機器と無線で通信する無線通信部56、電源部58、電源部58からの電源供給及び電源部58への充電を制御する電源制御部60、プリンタ内蔵メモリ62、プリンタ内蔵メモリ62にデータを読み書きするメモリ制御部64、プリンタ10の動きを検出する動き検出部66、フィルム送出機構32を駆動するフィルム送出機構駆動部68、フィルム搬送機構34を駆動するフィルム搬送機構駆動部70、プリントヘッド36を駆動するプリントヘッド駆動部72及びプリンタマイコン80等を備える。
【0051】
操作検出部50は、電源ボタン16の操作を検出する。電源ボタン16は、押しボタンで構成され、長押しでプリンタ10の電源がオン及びオフされる。電源がオンされている間、電源ボタン16には、リプリントの指示を入力する機能が割り当てられる。リプリントとは、最後にプリントした画像を再度プリントする機能である。操作検出部50は、プリンタ10の電源がオンされている間、電源ボタン16の短押し(押して直ぐ離す操作)を検出して、その検出信号をプリンタマイコン80に出力する。
【0052】
光源部52は、発光色の切り換えが可能に構成される。本実施の形態のプリンタ10では、光源部52がR(red;赤)、G(green;緑)及びB(blue;青)の三色の素子を備えた三色LED(フルカラーLEDともいう)で構成される。三色LEDは、R、G及びBの三色の混合比を選択することによって、その発光色を切り換えられる。この主の光源については、公知であるので、その詳細についての説明は省略する。
【0053】
光源部52は、電源ボタン16の内側に配置される(図4参照)。電源ボタン16は、全体又は一部が透明(又は半透明)とされ、光源部52を発光させると、その透明部分(又は半透明部分)から光が透過して発光する。
【0054】
光源制御部54は、プリンタマイコン80からの指令に応じて、光源部52を所定の発光色及び発光パターンで発光させる。
【0055】
無線通信部56は、プリンタマイコン80による制御の下、アンテナ56Aを介して外部機器と無線で通信する。上記のように、外部機器との間の通信は、近距離無線通信規格に沿って行われる。
【0056】
電源部58は、バッテリ及び電源回路を含み、プリンタ10の各部に電源を供給する。バッテリは、充電が可能な二次電池で構成され、外部から電源の供給を受けて充電される。
【0057】
電源制御部60は、プリンタマイコン80による制御の下、電源部58から各部への電源の供給及び電源部58のバッテリへの充電を制御する。
【0058】
プリンタ内蔵メモリ62は、プリンタ10の記憶部を構成し、プリントした画像データ及びプリンタ10の設定データ等が記憶される。プリンタ内蔵メモリ62は、たとえば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-only Memory)等の不揮発性メモリで構成される。
【0059】
メモリ制御部64は、プリンタマイコン80からの指令に応じて、プリンタ内蔵メモリ62にデータを読み書きする。
【0060】
動き検出部66は、プリンタ10の動きを検出する。動き検出部66は、たとえば、モーションセンサで構成される。モーションセンサ自体は公知であるので、その詳細についての説明は省略する。一般にモーションセンサは、加速度センサ及びジャイロセンサ等を組み合わせて構成される。動き検出部66によって、プリンタ10の姿勢(縦置き、横置き、傾き等)、プリンタ10の移動(持ち上げる、下に置く、引っくり返す等)が検出される。
【0061】
フィルム送出機構駆動部68は、フィルム送出機構32のクロー32aを駆動するモータ、及び、その駆動回路を含み、プリンタマイコン80からの指令に応じて、フィルム送出機構32を駆動する。
【0062】
フィルム搬送機構駆動部70は、フィルム搬送機構34の搬送ローラ対34Aを駆動するモータ及びその駆動回路、並びに、展開ローラ対34Bを駆動するモータ及びその駆動回路を含み、プリンタマイコン80からの指令に応じて、フィルム搬送機構34を駆動する。
【0063】
プリントヘッド駆動部72は、プリントヘッド36の駆動回路を含み、プリンタマイコン80からの指令に応じて、プリントヘッド36を駆動する。
【0064】
プリンタマイコン80は、プリンタ10の動作を統括制御する制御部である。プリンタマイコン80は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を備えたマイクロコンピュータで構成され、所定の制御プログラムを実行することにより、種々の機能を実現する。
【0065】
図9は、プリンタマイコンが実現する主な機能のブロック図である。
【0066】
プリンタマイコン80は、主として、画像取得部80A、プリントデータ生成部80B、プリント制御部80C、代表色検出部80D及び発光制御部80Eとして機能する。
【0067】
画像取得部80Aは、無線通信部56を介して、外部機器100と無線で通信し、外部機器100からプリントする画像の画像データを取得する。リプリントする場合は、最後にプリントした画像の画像データをプリンタ内蔵メモリ62から読み出して取得する。
【0068】
プリントデータ生成部80Bは、画像取得部80Aで取得した画像データをプリント部でプリント可能なデータ形式(プリントヘッド36によってインスタントフィルム12にプリント可能なデータ形式)に変換して、プリント用のデータ(プリントデータ)を生成する。
【0069】
プリント制御部80Cは、フィルム送出機構駆動部68を介して、フィルム送出機構32によるインスタントフィルム12の送り出しを制御する。また、フィルム搬送機構駆動部70を介して、フィルム搬送機構34によるインスタントフィルム12の搬送を制御する。更に、プリントヘッド駆動部72を介して、プリントヘッド36の駆動を制御する。プリントヘッド36は、プリントデータ生成部80Bで生成されたプリントデータに基づいて、インスタントフィルム12の搬送に同期して駆動が制御される。
【0070】
代表色検出部80Dは、プリントする画像を画像の上下方向に沿って複数の領域に分割し、分割した各領域の画像を解析して、その代表色を検出する。代表色とは、該当領域において中心的に用いられている色のことである。代表色検出部80Dは、たとえば、各領域の画像の色分布を求め、最も広い面積を占める色を、その領域の代表色として検出する。この際、代表色検出部80Dは、光源部52において再現可能な色域の範囲で各領域の代表色を検出する。
【0071】
図10は、画像の分割の一例を示す図である。
【0072】
同図に示すように、本実施の形態のプリンタ10では、画像IMを上下方向に沿って三等分割(上段領域A1、中段領域A2及び下段領域A3)し、各領域A1、A2、A3の代表色を検出する。なお、ここでの画像の上下方向とは、画像を観察する際の上下方向(鉛直方向)である。
【0073】
図10に示す画像IMの例では、上段領域A1の代表色は水色、中段領域A2の代表色は緑色、下段領域の代表色は黄緑色となる。
【0074】
発光制御部80Eは、光源制御部54を介して、光源部52の発光を制御し、発光部である電源ボタン16を所定の色及びパターンで発光させる。発光制御部80Eは、あらかじめ定められたタイミングで電源ボタン16を発光させる。具体的には、外部機器100からプリントする画像を受信する場合、及び、画像をプリントする場合に、電源ボタン16を発光させる。
【0075】
外部機器100からプリントする画像を受信する場合は、あらかじめ定められた複数の色を一定の時間間隔で順番に切り換えて発光させる。たとえば、赤色、オレンジ色、黄色、緑色、水色、青色及び紫色の7色(いわゆる虹色)を一定の時間間隔で順番に切り換えて発光させる。
【0076】
一方、画像をプリントする場合は、代表色検出部80Dで検出された各領域A1、A2、A3の代表色をプリントの進行に応じて順番に切り換えて発光させる。本実施の形態では、プリント開始からプリント終了までの時間(T[s])を三等分割する時間間隔(T/3[s])で順番に色を切り換えて発光させる。色は、上段領域A1の代表色、中段領域A2の代表色、下段領域A3の代表色の順番で発光させる。したがって、図10に示す画像IMの場合は、水色、緑色、黄緑色の順で発光する。なお、代表色が、黒色及び灰色等の無彩色の場合は、非発光とされる。すなわち、対応する領域のタイミングで発光部を発光させない状態(消灯)とする。
【0077】
また、本実施の形態のプリンタ10において、プリント開始からプリント終了までの時間とは、インスタントフィルム12の送り出しを開始してから排出が完了するまでの時間である。排出は、インスタントフィルム12の後端が、搬送ローラ対34Aを通過することで完了する。この状態において、インスタントフィルム12は、排出口18から一定量繰り出された状態で保持される(後端部が展開ローラ対34Bに保持された状態で静止する。)。プリント開始からプリント終了までの時間は、画像によらず一定であり、既知の値である。
【0078】
[外部機器]
上記のように、外部機器100は、通信機能を備えたコンピュータ、特に、スマートフォン、タブレット端末、ノート型パソコン、PDA、携帯電話器等のモバイルコンピュータで構成される。
【0079】
図11は、外部機器のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。なお、同図は、外部機器100が、スマートフォンで構成される場合の例を示している。
【0080】
同図に示すように、外部機器(スマートフォン)100は、全体の動作を制御するCPU101、基本入出力プログラム等を記憶したROM102、CPU101のワークエリアとして使用されるRAM103、内蔵メモリ104、ディスプレイ105、ディスプレイ画面へのタッチ操作(位置入力)を検出するタッチパッド106、GPS(Global Positioning Systems)衛星又は屋内GPSとしてのIMES(Indoor MEssaging System)によって外部機器100の位置情報(緯度、経度及び高度)を含んだGPS信号を受信するGPS受信部107、撮影レンズ及びイメージセンサを含み、画像を電子的に撮影するカメラ部108、マイクロフォンを含み、音声を入力するマイク部109、スピーカを含み、音声を出力するスピーカ部110、アンテナ111Aを利用して最寄りの基地局等と無線で通信する通信部111、アンテナ112Aを利用して他の機器(たとえば、プリンタ10)と近距離無線で通信する近距離無線通信部112、地磁気センサ、ジャイロコンパス、加速度センサ等の各種センサを含むセンサ部113、メモリカード115へのデータの読み書きを行うメディアドライブ114等を備える。内蔵メモリ104は、EEPROM等の不揮発性メモリで構成される。内蔵メモリ104には、CPU101が実行するオペレーティングシステムを含む各種プログラムの他、カメラ部108で撮影した画像の画像データ及び他の機器から取得した画像データ等、各種データが記憶される。
【0081】
外部機器100は、プリンタ10との関係において、カメラ部108で撮影した画像をプリンタ10にプリントさせる機能、及び、内蔵メモリ104に記録された画像をプリンタ10にプリントさせる機能を有する。また、これらの機能に関連して、プリントする画像を編集する機能を有する。
【0082】
図12は、プリンタとの関係において、外部機器が有する主な機能のブロック図である。
【0083】
同図に示すように、外部機器100は、プリントする画像を取得するプリント用画像取得部100A、プリントする画像を加工編集するプリント用画像処理部100B及びプリントする画像をプリンタ10に送信するプリント用画像送信部100Cの機能を有する。
【0084】
プリント用画像取得部100Aは、撮影により、又は、内蔵メモリ104からプリント用の画像を取得する。撮影によりプリント用の画像を取得する場合は、ユーザからの操作入力(操作部としてのタッチパッド106への操作入力)に基づいて、カメラ部108を制御し、プリントする画像を撮影により取得する。内蔵メモリ104からプリント用の画像を取得する場合は、内蔵メモリ104に記憶されている画像を読み出して取得する。たとえば、ユーザに画像の保管先のフォルダを選択させ、そのフォルダに格納されている画像をディスプレイに再生表示させて、プリントする画像を選択させる。プリント用画像取得部100Aで取得された画像は、ディスプレイ105に表示される。
【0085】
プリント用画像処理部100Bは、ユーザからの操作入力(操作部としてのタッチパッド106への操作入力)に基づいて、プリントする画像(プリントする画像としてディスプレイ105に表示中の画像)を加工編集する。たとえば、画像のトリミング、拡大、回転、テンプレート合成、画像補正(ノイズ除去、シャープネス、色調、明るさ等)の画像処理を行う。
【0086】
プリント用画像送信部100Cは、ユーザからの操作入力(操作部としてのタッチパッド106への操作入力)に基づいて、プリントする画像をプリンタ10に送信する。画像は、近距離無線通信部112を介してプリンタ10に送信される。
【0087】
プリントの送信指示(プリントの指示)は、たとえば、プリントする画像が表示されたディスプレイ105の画面を規定の方向(たとえば、画面の下から上に向かう方向)にスワイプする操作によって行う。あるいは、画面上に表示したプリントボタンをタッチすることにより行う。
【0088】
[本実施の形態のプリントシステムによるプリントの流れ]
本実施の形態のプリントシステムでは、プリントする画像を外部機器100で撮影又は選択し、撮影又は選択した画像をプリンタ10に無線で送信して、プリンタ10にプリントさせる。
【0089】
図13は、外部機器での処理の手順を示すフローチャートである。
【0090】
まず、プリンタ10が検出される(ステップS11)。すなわち、近距離無線通信で接続できるプリンタ10の有無が検出される。そして、プリンタ10が検出されたか否かが判定される(ステップS12)。プリンタ10が検出されなかった場合は、エラーメッセージが表示される(ステップS13)。たとえば、「接続可能なプリンタがありません」等のエラーメッセージが表示される。一方、接続可能なプリンタ10が検出された場合は、接続を確立する処理が行われる。
【0091】
接続が確立すると、プリントのモードが判定される(ステップS14)。すなわち、撮影してプリントするモード(撮影プリント)、及び、内蔵メモリ104に記録されている画像を選択してプリントするモード(再生プリント)のいずれのモードでプリントするかが判定される。モードの選択は、メニュー画面で行われる。
【0092】
撮影プリントのモードが選択された場合、プリントする画像の撮影処理が行われる(ステップS15)。一方、再生プリントのモードが選択された場合、プリントする画像の選択処理が行われる(ステップS16)。これにより、プリントする画像が取得される。取得された画像は、プリントする画像として、ディスプレイ105に表示される。
【0093】
次に、ユーザからの操作入力(操作部としてのタッチパッド106への操作入力)に基づいて、画像編集の要否が判定される(ステップS17)。画像編集の要否は、画像編集の操作が行われたか否かによって判定される。画像編集の操作が行われた場合は、操作入力に従って画像編集の処理が行われる(ステップS18)。
【0094】
この後、ユーザからの操作入力に基づいて、プリントの指示の有無が判定される(ステップS19)。ここで、プリントの指示がない場合は、プリントのキャンセルの指示の有無が判定される(ステップS20)。プリントのキャンセルが指示された場合は処理を終了する。一方、プリントが指示されると、プリンタ10に画像が転送される(ステップS21)。
【0095】
図14は、プリンタでの処理の手順を示すフローチャートである。なお、外部機器100との接続は確立されているものとする。
【0096】
まず、プリント指示の有無が判定される(ステップS31)。プリントが指示されると、画像の受信が開始されたか否かが判定される(ステップS32)。画像の受信が開始されると、電源ボタン16が、所定のパターンで発光される(ステップS33)。本実施の形態のプリンタ10では、赤色、オレンジ色、黄色、緑色、水色、青色及び紫色の7色(いわゆる虹色)が一定の時間間隔で順番に切り換わりながら発光される。この後、画像の受信が完了したか否かが判定される(ステップS34)。画像の受信が完了すると、発光が停止される(ステップS35)。
【0097】
次に、受信した画像データからプリントデータが生成される(ステップS36)。また、受信した画像データが解析され、上段、中段及び下段の各領域の代表色が検出される(ステップS37)。すなわち、画像が、上下方向に沿って上段、中段及び下段に三等分割され、分割された各領域の代表色が検出される。
【0098】
次に、検出された各領域の代表色に基づいて、プリント中の電源ボタン16の発光パターンが設定される(ステップS38)。本実施の形態のプリンタ10では、プリントの開始からプリントの終了までの時間T(既知)を三等分割した時間間隔で上段領域の代表色、中段領域の代表色及び下段領域の代表色が順番に切り換わって発光するように、発光パターンが設定される。
【0099】
次に、プリント処理が行われる(ステップS39)。また、このプリント処理の開始に伴って電源ボタン16が発光される(ステップS40)。電源ボタン16は、設定された発光パターンで発光される。すなわち、プリントする画像を三等分割した際の上段領域の代表色、中段領域の代表色及び下段領域の代表色の順番で発光される。また、プリントの開始からプリントの終了までの時間Tを三等分割した時間間隔で発光色が切り換えられて発光される。ユーザは、この電源ボタン16の発光を視認することで、プリントされる画像の特徴及び雰囲気を認識できる。また、発光の切り換わりを視認することで、プリントの進行状況を認識できる。
【0100】
以上説明したように、本実施の形態のプリンタ10によれば、電源ボタン16が発光部として構成され、プリントする画像の受信中及びプリント中に所定の形態で発光する。これにより、電源ボタン16の発光状態からプリンタ10の動作状態を把握できる。また、プリント中は、画像を三等分割して求めた各領域の代表色が順番に発光されるので、プリントされる画像の特徴及び雰囲気を電源ボタン16の発光状態から認識できる。このことは、プリントが完了しても、直ぐには画像を確認できないインスタントフィルム12において、特に有効に作用する。また、プリント中は、各領域の代表色がプリントの進行に応じて順番に切り換わるので、電源ボタン16の発光状態からプリントの進行状況を認識できる。また、このようにプリント中に電源ボタン16を発光させることにより、プリンタ10にユーザの関心を向けることができる。更に、プリントする楽しみをユーザに与えることができる。また、代表色を検出する場合において、あらかじめ定めた領域(本実施の形態では、画像を上下方向に三等分割した各領域)の代表色を検出することにより、検出処理を簡素化できる。
【0101】
[変形例]
[代表色の検出形態の変形例]
上記実施の形態では、プリントする画像を上下方向に沿って三等分割し(上段、中段及び下段)、各領域の代表色を検出する構成としているが、代表色の検出形態は、これに限定されるものではない。更に詳細に分割して、各領域の代表色を検出する構成としてもよい。
【0102】
また、各領域の分割の比率(面積比)は、必ずしも等しくする必要はない。すなわち、等分割である必要はない。あらかじめ定められた構成比率で分割されればよい。たとえば、画像の上下方向に三分割する場合において、上段領域、中段領域、下段領域の分割の比率(面積比)が1:2:1となるように分割してもよい。この場合、発光の切り換えも各領域の分割の比率(面積比)に応じたものとすることが好ましい。すなわち、たとえば、画像の上下方向に三分割する場合において、上段領域、中段領域、下段領域の分割の比率(面積比)が1:2:1の場合、プリント開始からプリント終了までの時間が1:2:1となるように分割し、各領域の代表色を順番に切り換えて発光させる。
【0103】
また、分割の形態は、上下方向に限らず、マトリクス状に分割してもよい。この場合、たとえば、画像の左上の領域を始点、右下の領域を終点として、順番に各領域で検出された代表色を発光させる。たとえば、マトリクス状に四分割する場合は、画像の左上の領域、右上の領域、左下の領域及び右下の領域の順で各領域の代表色を発光させる。すなわち、画像の左上から右下に向かって走査するように発光順が設定される。
【0104】
この他、画像の中心を中心として、同心円状に複数の領域に分割するようにしてもよい。ただし、画像を上下方向に分割した場合は、画像の上下方向に沿って順番に発光色が切り換わるので、他の分割態様に比して、画像の特徴及び雰囲気を捉えやすくできる。
【0105】
なお、画像の分割は、必ずしも画像のすべての領域を対象とする必要はない。画像の一部の領域のみを対象に分割するようにしてもよい。代表色を検出する領域が、あらかじめ定められていればよい。
【0106】
また、たとえば、プリントする画像が合成画像の場合は、合成された画像の領域ごとに代表色を検出し、順番発光させる形態としてもよい。なお、ここでの合成画像には、画面を複数の領域に分割し、分割された領域ごとに画像を当てはめて合成した画像(分割画像(コラージュ画像を含む))が含まれる。
【0107】
図15は、合成画像の一例を示す図である。
【0108】
同図は、画面をマトリクス状に四等分割した場合の例を示している。この場合、分割画像CIは、4つの画像で構成される。具体的には、画面左上の第1画像CI1、画面右上の第2画像CI2、画面左下の第3画像CI3及び画面右下の第4画像CI4で構成される。
【0109】
代表色は、各画像の領域ごとに検出される。すなわち、第1画像CI1の領域、第2画像CI2の領域、第3画像CI3の領域及び第4画像CI4の領域で検出される。したがって、この場合、各画像で中心的に用いられている色が各領域の代表色として検出される。すなわち、第1画像CI1で中心的に用いられている色、第2画像CI2で中心的に用いられている色、第3画像CI3で中心的に用いられている色及び第4画像CI4で中心的に用いられている色が、各領域の代表色として検出される。
【0110】
また、発光パターンは、第1画像CI1の領域の代表色、第2画像CI2の領域の代表色、第3画像CI3の領域の代表色及び第4画像CI4の領域の代表色の順で発光するように設定される(画面の左上の領域から右下の領域に向かって走査するように発光順が設定される。)。
【0111】
[代表色の検出手法の変形例]
上記実施の形態では、各領域の代表色を検出する方法として、各領域の画像の色分布を求め、最も広い面積を占める色を、その領域の代表色として検出する手法を採用しているが、代表色を検出する手法は、これに限定されるものではない。その他の公知の手法を採用できる。
【0112】
[発光形態の変形例]
上記実施の形態では、プリント中、画像の各領域から検出された代表色を順番に切り換えて発光させる構成としているが、各代表色を発光させる際の形態は、点滅による形態であってもよい。点滅による発光形態を採用することにより、プリントの進行状況をより詳細に把握できる。すなわち、点滅した回数をカウントすることにより、プリントの完了までの時間を把握できる。
【0113】
また、発光色を切り換える場合は、グラデーション状に発光色を切り換えてもよい。これにより、たとえば、連続する2つの領域で同じ色が代表色として検出された場合であっても、発光状態から領域の切り換わりを認識できる。また、このように、グラデーション状に発光色を切り換えることにより、よりユーザの関心をプリンタ10に向けることができる。また、プリントする楽しみをユーザに与えることができる。
【0114】
[代表色が無彩色の場合の発光形態の変形例]
上記実施の形態では、領域の代表色が黒色及び灰色等の無彩色の場合、当該領域を発光させるタイミングで発光部(電源ボタン16)を非発光としているが、代表色が無彩色の場合の発光形態は、これに限定されるものではない。この他、たとえば、あらかじめ定められた色で発光させるようにしてもよい。また、あらかじめ定められた色をあらかじめ定められた発光パターンで発光させるようにしてもよい。たとえば、白色を点滅発光させたり、虹色に変化させたりする形態を採用できる。また、発光部として、輪郭部分(外周の縁の部分)のみを発光させることができる発光部を採用した場合には、輪郭部分のみを所定の色及び/又は発光パターンで発光させてもよい。
【0115】
[プリントする画像を受信する場合の発光形態の変形例]
プリントする画像を受信する場合も、プリントする場合と同様に、画像の代表色で発光させるようにしてもよい。この場合、外部機器100に代表色を検出する機能が備えられる。
【0116】
図16は、代表色の検出機能を備えた外部機器の機能ブロック図である。
【0117】
同図に示すように、外部機器100は、プリンタ10でプリントする画像から各領域の代表色を検出するプリント用画像代表色検出部100D、及び、プリント用画像代表色検出部100Dで検出された各領域の代表色に基づいて、発光パターンを設定し、プリンタ10に送信する発光パターン情報送信部100Eの機能を更に有する。
【0118】
プリント用画像代表色検出部100Dは、プリンタ10でプリントする画像を画像の上下方向に沿って複数の領域に分割し、分割した各領域の代表色を検出する。本例では、画像を上下方向に三等分割し、各領域の代表色を検出する。
【0119】
プリント用画像代表色検出部100Dで検出された各領域の代表色の情報は、発光パターン情報送信部100Eに加えられる。
【0120】
発光パターン情報送信部100Eは、プリント用画像代表色検出部100Dで検出された各領域の代表色の情報に基づいて、プリンタ10が画像を受信する際の発光部(電源ボタン16)の発光パターンを設定する。本例では、上段領域の代表色、中段領域の代表色及び下段領域の代表色の順で発光するように、発光パターンが設定される。そして、設定した発光パターンの情報をプリンタ10に送信する。この際、発光パターン情報送信部100Eは、プリント用画像送信部100Cがプリント用の画像を送信する前に、発光パターンの情報をプリンタ10に送信する。
【0121】
プリンタ10は、外部機器100からプリントする画像を受信する際、前もって受信した発光パターンの情報にしたがって、発光部(電源ボタン16)を発光させる。
【0122】
図17は、外部機器から受信した発光パターンの情報に従って発光部を発光させる場合にプリンタが有する機能のブロック図である。
【0123】
同図に示すように、プリンタ10には、外部機器100から発光パターンの情報を取得する発光パターン情報取得部80Fの機能が更に備えられる。発光パターン情報取得部80Fは、無線通信部56を介して、外部機器100から送信される発光パターンの情報を取得する。発光パターン情報取得部80Fの機能は、プリンタマイコン80によって実現される。
【0124】
発光パターン情報取得部80Fで取得された発光パターンの情報は、発光制御部80Eに加えられる。発光制御部80Eは、プリントする画像を外部機器100から受信する際、発光パターン情報取得部80Fで取得された発光パターンの情報に従って、発光部(電源ボタン16)を発光させる。
【0125】
このように、プリントする画像を受信する場合も画像に基づいて発光部を発光させることにより、プリントされる画像の特徴及び雰囲気を発光部の発光状態から認識できる。また、プリンタ10にユーザの関心を向けることができる。更に、プリントする楽しみをユーザに与えることができる。
【0126】
なお、本例のように、外部機器100からプリントする画像の代表色の情報(発光パターンの情報)を取得できる場合、プリンタ10では、代表色の検出処理は不要となる。プリントする場合、発光制御部80Eは、発光パターン情報取得部80Fで取得された発光パターンの情報に基づいて、発光部(電源ボタン16)を発光させる。
【0127】
なお、受信する場合とプリントする場合とで発光パターンを変えてもよい。たとえば、受信する場合とプリントする場合とで代表色の検出パターンを変えることにより、受信する場合とプリントする場合とで発光パターンを変えることができる。たとえば、受信する場合は、プリントする画像を上下方向に五等分割し、各領域の代表色を検出して、発光パターンを設定する。一方、プリントする場合は、プリントする画像を上下方向に三等分割し、各領域の代表色を検出して、発光パターンを設定する。
【0128】
また、受信に要する時間は、プリントに要する時間に比して短い。したがって、画像を受信する場合の発光パターンは、受信中、一定の時間間隔で繰り返し発光色が切り換わる形態としてもよい。一方、受信に時間を要する場合には、受信の進行に応じて、順番に発光色を切り換える形態とすることが好ましい。これにより、受信終了までの時間を発光部の発光状態から把握できる。
【0129】
[発光部を発光させるタイミングの変形例]
上記実施の形態では、プリントする画像を受信する場合及びプリントする場合に発光部を発光させる構成としているが、発光部を発光させるタイミングは、これに限定されるものではない。たとえば、電源をオンした場合、及び、電源をオフした場合に、所定の発光パターン(たとえば、虹色に変化する発光パターン)で発光させるようにしてもよい。また、たとえば、バッテリ残量が閾値未満になった場合に、所定の発光パターン(たとえば、赤色を点滅)で発光させるようにしてもよい。また、たとえば、インスタントフィルム12の残数が無くなった場合、あるいは、残数が一定枚数以下になった場合に、所定の発光パターンで発光させるようにしてもよい。更に、外部機器100の操作に応じて発光させるようにしてもよい。たとえば、外部機器100において、プリント用の画像を撮影した場合に、所定の発光パターンで発光させてもよい。また、たとえば、外部機器100において、プリント用の画像を編集操作した場合に、その編集の操作内容に応じて、発光させてもよい。また、外部機器100と通信が確立した場合に、所定の発光パターンで発光させてもよい。
【0130】
[発光部の変形例]
上記実施の形態では、電源ボタン16を発光させる構成としているが、発光させる部位は、これに限定されるものではない。
【0131】
また、発光部は、複数箇所に備えられていてもよい。発光部が複数箇所に備えられている場合は、各発光部を順番に発光させてもよい。たとえば、画像を三分割して代表色を検出する場合、発光部を三箇所に設け、順番に発光させるようにしてもよい。
【0132】
また、上記実施の形態では、発光部の光源として、三色LEDを使用しているが、光源種は、これに限定されるものではない。発光色の切り換えが可能な光源であればよい。この他、たとえば、カラー発光が可能なOLED(Organic Light Emitting Diode)等のEL光源(electroluminescent source)等を採用することもできる。なお、電力消費の観点からは、半導体光源を使用することが好ましい。
【0133】
また、光源は、点状の光源に限らず、面状の光源を使用することもできる。この場合、面内で色を可変できる光源を使用することもできる。
【0134】
[通信形態の変形例]
上記実施の形態では、プリンタと外部機器が無線で通信する形態としているが、有線で通信する形態としてもよい。また、無線で通信する場合において、その通信方式は、特に限定されず、公知の通信方式を採用できる。
【0135】
[プリンタの変形例]
上記実施の形態では、本発明をインスタントプリンタに適用した場合を例に説明したが、本発明の適用は、これに限定されるものではない。この他、たとえば、感熱紙にプリントする感熱式プリンタ、インクリボンを使用してプリントする熱転写プリンタ、インクジェット方式でプリントするインクジェットプリンタ等、種々の方式のプリンタに適用できる。
【0136】
また、上記実施の形態では、本発明をモバイルプリンタに適用した場合を例に説明したが、本発明の適用は、これに限定されるものではない。いわゆる据え置きタイプのプリンタにも適用できる。なお、モバイルプリンタは、一般にユーザの近く(おおよそ手の届く範囲)で使用されることが多いので、モバイルプリンタに適用した場合には、特に有効に作用する。
【0137】
また、画像取得部80A、プリントデータ生成部80B、プリント制御部80C、代表色検出部80D及び発光制御部80E等の機能を実現するハードウェアは、各種のプロセッサ(processor)で構成できる。各種プロセッサには、プログラムを実行して各種の処理部として機能する汎用的なプロセッサであるCPU(Central Processing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などの製造後に回路構成を変更可能なプロセッサであるプログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device;PLD)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などの特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路などが含まれる。点検支援装置を構成する1つの処理部は、上記各種プロセッサのうちの1つで構成されていてもよいし、同種又は異種の2つ以上のプロセッサで構成されてもよい。たとえば、1つの処理部は、複数のFPGA、あるいは、CPUとFPGAの組み合わせによって構成されてもよい。また、複数の処理部を1つのプロセッサで構成してもよい。複数の処理部を1つのプロセッサで構成する例としては、第1に、クライアントやサーバなどのコンピュータに代表されるように、1つ以上のCPUとソフトウェアの組み合わせで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが複数の処理部として機能する形態がある。第2に、システムオンチップ(System On Chip;SoC)などに代表されるように、複数の処理部を含むシステム全体の機能を1つのIC(Integrated Circuit)チップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、各種の処理部は、ハードウェア的な構造として、上記各種プロセッサを1つ以上用いて構成される。更に、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造は、より具体的には、半導体素子などの回路素子を組み合わせた電気回路(circuitry)である。
【0138】
[外部機器の変形例]
外部機器についても、特に限定されず、デジタルカメラで構成することもできる。また、デスクトップ型のパーソナルコンピュータで構成することもできる。
【符号の説明】
【0139】
10 プリンタ
12 インスタントフィルム
12a 露光面
12b 観察面
12c 露光領域
12d ポッド部
12e 現像処理液ポッド
12f トラップ部
12g 吸収材
12h 観察領域
12i 枠
14 外装筐体
16 電源ボタン
18 排出口
20 フィルムパック蓋
22 ロック解除レバー
24 USBケーブル接続部カバー
30 フィルムパック装填室
32 フィルム送出機構
32a クロー
34 フィルム搬送機構
34A 搬送ローラ対
34B 展開ローラ対
36 プリントヘッド
40 フィルムパック
42 ケース
42a 露光用開口
42b フィルム排出口
42c クロー開口部
50 操作検出部
52 光源部
54 光源制御部
56 無線通信部
56A アンテナ
58 電源部
60 電源制御部
62 プリンタ内蔵メモリ
64 メモリ制御部
66 動き検出部
68 フィルム送出機構駆動部
70 フィルム搬送機構駆動部
72 プリントヘッド駆動部
80 プリンタマイコン
80A 画像取得部
80B プリントデータ生成部
80C プリント制御部
80D 代表色検出部
80E 発光制御部
80F 発光パターン情報取得部
100 外部機器
100A プリント用画像取得部
100B プリント用画像処理部
100C プリント用画像送信部
100D プリント用画像代表色検出部
100E 発光パターン情報送信部
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 内蔵メモリ
105 ディスプレイ
106 タッチパッド
107 GPS受信部
108 カメラ部
109 マイク部
110 スピーカ部
111 通信部
111A アンテナ
112 近距離無線通信部
112A アンテナ
113 センサ部
114 メディアドライブ
115 メモリカード
A1 画像の上段領域
A2 画像の中段領域
A3 画像の下段領域
CI 分割画像
CI1 分割画像を構成する第1画像
CI2 分割画像を構成する第2画像
CI3 分割画像を構成する第3画像
CI4 分割画像を構成する第4画像
F インスタントフィルムの送り方向
IM 画像
S11~S21 プリントする場合の外部機器での処理の手順
S31~S40 プリントする場合のプリンタでの処理の手順
図1
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