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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022086306
(43)【公開日】2022-06-09
(54)【発明の名称】ジャガイモ芽取り装置
(51)【国際特許分類】
   A23N 15/02 20060101AFI20220602BHJP
【FI】
A23N15/02 Z
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020198241
(22)【出願日】2020-11-30
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-09-29
(71)【出願人】
【識別番号】000001421
【氏名又は名称】キユーピー株式会社
(72)【発明者】
【氏名】堂本 慎太郎
(72)【発明者】
【氏名】奥村 和臣
(72)【発明者】
【氏名】森 高宏
【テーマコード(参考)】
4B061
【Fターム(参考)】
4B061AA07
4B061AB02
4B061BA08
4B061BB07
4B061BB10
4B061BB12
4B061BB16
4B061BB18
4B061CB01
4B061CB13
(57)【要約】      (修正有)
【課題】把持機構公転面中央付近に飛び散った切削屑の清掃がしやすく、サニタイズ性の高いジャガイモ芽取り装置を提供する。
【解決手段】ジャガイモ芽取り装置は、ジャガイモ受渡機構1と、ジャガイモPを把持する把持機構2と、ジャガイモPの凹部を検出する凹部位置検出機構3と、ジャガイモPの凹部を切削する凹部切削機構4と、を備える。把持機構2は、ジャガイモを把持する第1把持手段2-1と第2把持手段2-2と、公転軸231を中心に、略水平な公転面で180度回転及び反転するターンテーブルと、を備える。そして、第1把持手段2-1と第2把持手段2-2は、それぞれ、ジャガイモPの把持間隔を開閉するチャック開閉シリンダと、把持したジャガイモPを公転面に平行な自転軸251を中心として自転させる自転機構と、把持したジャガイモPの自転位置を検出する自転回転角センサと、を備える。
【選択図】図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ジャガイモの凹部の皮及び芽を取るジャガイモ芽取り装置であって、
ジャガイモ受渡機構と、
ジャガイモを把持する把持機構と、
前記把持機構で把持されたジャガイモの凹部を、前記把持機構の凹部検出位置において、検出する凹部位置検出機構と、
前記凹部位置検出機構において検出された凹部を、前記把持機構の凹部切削位置において、切削する凹部切削機構と、を備え、
前記把持機構は、
ジャガイモを把持する第1の把持手段と第2の把持手段と、
前記第1の把持手段と前記第2の把持手段との中点に位置する公転軸を中心に、略水平な公転面で180度回転及び反転する公転手段と、を備え、
前記第1の把持手段と前記第2の把持手段は、それぞれ、
ジャガイモの把持間隔を開閉する開閉手段と、
把持したジャガイモを前記公転面に平行な自転軸を中心として自転させる自転手段と、
把持したジャガイモの自転位置を検出する自転位置検出手段と、を備える
ジャガイモ芽取り装置。
【請求項2】
前記ジャガイモ受渡機構は、
前記ジャガイモの高さを検知する高さ検知手段と、
前記把持機構に前記ジャガイモを受け渡す上下往復手段と、を備える、
請求項1に記載のジャガイモ芽取り装置。
【請求項3】
前記上下往復手段は、
前記高さ検知手段からの計測データに応じて、前記第1の把持手段及び前記第2の把持手段に前記ジャガイモを受け渡すときの高さを調節する
請求項2に記載のジャガイモ芽取り装置。
【請求項4】
前記ジャガイモ受渡機構は、
2本の回転ローラーを有するジャガイモ整列手段、を備える
請求項2~3のいずれかに記載のジャガイモ芽取り装置。
【請求項5】
前記ジャガイモ受渡機構は、さらに、
前記ジャガイモ整列手段上に設けられたガイドカバーと
前記ガイドカバーの横スライド手段と、を備える、
請求項4に記載のジャガイモ芽取り装置。
【請求項6】
前記ジャガイモは、剥皮されたジャガイモであり、
前記凹部位置検出機構は、
撮像装置を、備え、
前記凹部切削機構は、
前記撮像装置で得られた着色面積が一定面積以上の場合に、又は前記撮像装置で得られた着色サイズが一定サイズ以上の場合に、切削手段を複数回進退移動させるよう制御する、
請求項1~5のいずれかに記載のジャガイモ芽取り装置。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載のジャガイモ芽取り装置を用いてジャガイモの凹部の皮及び芽を取るジャガイモ芽取り方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ジャガイモ芽取り装置に関する。
【背景技術】
【0002】
<背景技術の説明>
ジャガイモの芽部を除去する回転ドリル及び回転ドリルをジャガイモに向けて進退移動するエアシリンダを備えるジャガイモ芽取り装置を、上下方向を軸として回転する回転テーブルの周方向に一定間隔に複数配設してなるジャガイモ芽取り装置が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平07-095870号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
<背景技術の課題>
しかしながら、上記のような従来技術では、回転テーブルの回転軸(公転軸)と平行にジャガイモを自転させるため、自転軸を固定するために公転面(回転テーブル)が積層され、把持機構公転面中央付近に飛び散った切削屑の清掃が難しく、よりサニタイズ性の高い技術が要望されている。
【0005】
そこで、本開示は、把持機構公転面中央付近に飛び散った切削屑の清掃がしやすく、サニタイズ性の高いジャガイモ芽取り装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
<解決手段>
1つの側面では、ジャガイモの凹部の皮及び芽を取るジャガイモ芽取り装置であって、
ジャガイモ受渡機構と、
ジャガイモを把持する把持機構と、
前記把持機構で把持されたジャガイモの凹部を、前記把持機構の凹部検出位置において、検出する凹部位置検出機構と、
凹部位置検出機構において検出された凹部を、前記把持機構の凹部切削位置において、切削する凹部切削機構と、を備え、
前記把持機構は、
ジャガイモを把持する第1の把持手段と第2の把持手段と、
第1の把持手段と第2の把持手段との中点に位置する公転軸を中心に、略水平な公転面で180度回転及び反転する公転手段と、を備え、
前記第1の把持手段と前記第2の把持手段は、それぞれ、
ジャガイモの把持間隔を開閉する開閉手段と、
把持したジャガイモを前記公転面に平行な自転軸を中心として自転させる自転手段と、
把持したジャガイモの自転位置を検出する自転位置検出手段と、を備える
ジャガイモ芽取り装置が提供される。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、把持機構公転面中央付近に飛び散った切削屑の清掃がしやすく、サニタイズ性の高いジャガイモ芽取り装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】ジャガイモ芽取り装置の全体の3面図。
図2図1のQ1部の拡大図。
図3図1のQ2部の拡大図。
図4図1のQ3部の拡大図。
図5図1のQ4部の拡大図。
図6図1のQ5部の拡大図。
図7】サイクロン式分離装置及び吸引ブロワーを示す模式図。
図8】ジャガイモの変色領域の説明図。
図9】ジャガイモ芽取り装置の電気的な接続構成を示すブロック図。
図10】ジャガイモ芽取り装置の動作の説明図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<実施形態の説明>
以下、添付図面を参照して、実施形態について詳細に説明する。実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ符号を付している。
【0010】
<ジャガイモ芽取り装置の構成>
図1に示すように、実施形態に係るジャガイモ芽取り装置100は、複数のジャガイモPの凹部の皮及び芽を自動的かつ連続的に取るための装置であって、ジャガイモ受渡機構1と、ジャガイモPを把持する把持機構2と、把持機構2で把持されたジャガイモPの凹部位置を検出する凹部位置検出機構3と、把持機構2で把持されたジャガイモPの凹部を切削する凹部切削機構4と、これらを制御するコントローラ7とを備える。
【0011】
<ジャガイモ受渡機構の構成-1>
ジャガイモ受渡機構1は、図1とともに、図1のQ1部の拡大図である図2や、図1のQ2部の拡大図である図3図1のQ4部の拡大図である図5に良く示されている。なお、図1には、Z方向とZ1側及びZ2側が定義されている。Z方向は鉛直方向に対応し、Z1側が上側である。
【0012】
<ジャガイモ受渡機構の構成-2>
ジャガイモ受渡機構1は、ジャガイモ整列手段11と、供給搬送機構8(図10参照)で搬送されたジャガイモPの高さを計測する高さ計測センサ12(高さ検知手段の一例)と、受け取ったジャガイモPを把持機構2に渡す上下往復手段14とを備える。
【0013】
<ジャガイモ受渡機構の構成-3>
ジャガイモ整列手段11は、把持機構2よりも上方に2本の回転ローラー110を有する(図2参照)。2本の回転ローラー110は、水平方向に延在し、同じ高さに位置し、かつ、互いに平行である。2本の回転ローラー110は、一定距離だけ互いに離間する。これにより、2本の回転ローラー110の上部には、ジャガイモPが載置される凹状部1111が形成される。ジャガイモ整列手段11は、2本の回転ローラー110の上にジャガイモPを載せた状態で、回転ローラー110を回転させることで、ジャガイモPの姿勢を安定化させる。すなわち、回転ローラー110を回転させると、ジャガイモPが転がり、最も安定した姿勢で転がりが停止する。このようにして、ジャガイモPの姿勢を安定化させる。この際、ジャガイモ整列手段11は、ジャガイモPの長手方向(略楕円形の断面のジャガイモの長手方向は、当該楕円形の長軸方向)が回転ローラー110の延在方向に対応するように、ジャガイモPの姿勢を安定化させる。
【0014】
<ジャガイモ受渡機構の構成-4>
高さ計測センサ12は、2本の回転ローラー110上で姿勢が安定化された後のジャガイモPの高さを計測する。例えば、高さ計測センサ12は、変位センサであり、ジャガイモPの上面に当接して検出する変位に基づいて、ジャガイモPの高さを計測する。ただし、高さ計測センサ12は、非接触型の距離センサ等により実現されてもよい。
【0015】
<ジャガイモ受渡機構の構成-5>
ジャガイモ受渡機構1は、さらに、ジャガイモ整列手段11上に設けられるガイドカバー120と、ガイドカバー120の横スライド手段122と、を備える。ガイドカバー120は、2本の回転ローラー110の上部に形成される凹状部1111内に対応した凸部1201を有する。ガイドカバー120は、横スライド手段122により、回転ローラー110の延在方向に移動可能である。ガイドカバー120が横スライド手段122により移動されると、凸部1201がジャガイモPの側面(長軸方向の側面)を押し出す態様で、ガイドカバー120の移動方向へとジャガイモPを移動させることができる。この際、ジャガイモPは、2本の回転ローラー110の上部に形成される凹状部1111内を、その姿勢を保った状態で移動できるので、上下往復手段14への受け渡しの際にジャガイモPの姿勢が有意に変化することを防止できる。
【0016】
<ジャガイモ受渡機構の構成-6>
上下往復手段14は、昇降シリンダ140と、受取部141とを含む(図5参照)。昇降シリンダ140は、コントローラ7による制御下で伸縮することで、受取部141を上下方向に往復動させることが可能である。受取部141の上面は、ジャガイモPが載置されるのに適合した凹状の形態である。
【0017】
<ジャガイモ受渡機構の構成-7>
上下往復手段14は、上方の受取位置まで受取部141を上昇させる際、2本の回転ローラー110の上部に形成される凹状部1111に適合する高さまで、受取部141を上昇させてもよい。この場合、凹状部1111と受取部141の凹状の高さが一致してもよい。これにより、上下往復手段14への受け渡しの際にジャガイモPの姿勢が有意に変化することを防止できる。
【0018】
<ジャガイモ受渡機構の構成-8>
上下往復手段14は、下方の把持位置まで受取部141を下降させる際、好ましくは、高さ計測センサ12により計測された計測データに応じて、把持機構2にジャガイモPを受け渡すときの受取部141の高さを調節する。例えば、把持機構2にジャガイモPを受け渡すときの受取部141の高さが、高さ計測センサ12により計測されたジャガイモの高さの半量だけ低くなる態様で、受取部141の高さが調節されてよい。これにより、ジャガイモPの高さの個体差が比較的大きい場合でも、把持機構2の自転把持部材253、254にジャガイモPの中心付近(高さ方向の中心、すなわち短軸方向の中心)を精度良く把持(チャック)させることができる。
【0019】
<把持機構の構成-1>
把持機構2は、図1とともに、図1のQ3部の拡大図である図4に良く示されている。把持機構2は、1対をなす第1把持手段2-1及び第2把持手段2-2を備え、第1把持手段2-1及び第2把持手段2-2は、公転軸231まわりで対角となる関係で設けられる。第1把持手段2-1及び第2把持手段2-2のそれぞれは、ジャガイモPを把持するチャック21を備える。
【0020】
<把持機構の構成-2>
第1把持手段2-1及び第2把持手段2-2のそれぞれのチャック21は、一対のチャックアーム211、212と、チャックアーム211、212によるジャガイモPの把持間隔を変化させるように開閉するチャック開閉シリンダ213と、チャックアーム211、212の開閉位置を検出するストロークセンサ214(図9参照)と、把持したジャガイモPを自転軸251を中心として自転させる自転機構25と、把持したジャガイモPの自転位置を検出する自転回転角センサ26(図9参照)とを備える。本実施形態の自転軸251は、水平方向(すなわち公転軸231に対して垂直)であり、第1把持手段2-1の自転把持部材253、254の間の中心と第2把持手段2-2の自転把持部材253、254間の中心とを結ぶ直線に垂直である。そして、自転軸251は、ジャガイモ受渡機構1の2本の回転ローラー110の延在方向に平行である。これにより、回転ローラー110で上述したように姿勢が安定化されたジャガイモPの長軸方向に沿って自転軸251を設定できる。また、チャック開閉シリンダ213は、水平方向かつ自転軸251に平行に伸縮する。
【0021】
<把持機構の構成-3>
自転機構25は、チャックアーム211、212に回転可能に設けられ、ジャガイモPを自転可能に把持する自転把持部材253、254と、一方の自転把持部材253に連結される自転軸251と、自転軸251を回転させる自転サーボモータ255と、自転サーボモータ255を駆動させる自転サーボアンプ256(図9参照)とを備える。自転サーボモータ255は、自転サーボアンプ256を介して接続されるコントローラ7で駆動制御される。また自転サーボモータ255は、自転回転角センサ26を含んでいてもよい。この場合、自転サーボモータ255に指示した回転角を把持したジャガイモPの自転位置として利用することができる。
【0022】
<把持機構の構成-4>
把持機構2は、鉛直方向に沿う公転軸231を中心として各チャック21を略水平な面(以下、単に「水平面」とも称する)内で公転させる水平公転機構23と、チャック21の公転位置を検出する公転回転角センサ24(図9参照)とを備える。なお、略水平な面とは、水平面に対して例えば10度程度の傾斜を許容する概念である。公転回転角センサ24として、ロータリエンコーダのような光学式の回転角センサの他、磁気式や接触式の回転角センサを用いることができる。
【0023】
<把持機構の構成-5>
水平公転機構23は、公転軸231と、複数のチャック21を支持し、公転軸231を中心として水平面内に回転するターンテーブル232と、公転軸231を回転させる公転サーボモータ233および公転サーボモータ233を駆動させる公転サーボアンプ234と、又は、公転シリンダ235および公転シリンダ位置センサ236と、を備える。公転サーボモータ233を備える場合、公転サーボモータ233は、公転サーボアンプ234を介して接続されるコントローラ7で駆動制御され、ターンテーブル232を公転させる。公転シリンダ235を備える場合、公転シリンダはコントローラ7による制御下で伸縮し、ターンテーブル232を正転反転させる。
【0024】
<把持機構の構成-6>
ターンテーブル232は、例えば円板の形態であり、水平面内に延在する。ターンテーブル232上には、第1把持手段2-1及び第2把持手段2-2のそれぞれのチャック21が固定支持される。従って、公転サーボモータ233の作動によりターンテーブル232が公転軸231を中心として公転すると、第1把持手段2-1及び第2把持手段2-2のそれぞれのチャック21は、ターンテーブル232と一体となって公転する。
【0025】
<把持機構の構成-7>
本実施形態では、把持機構2は、凹部検出位置P20と、凹部切削位置P21とを有し、図1に示す状態では、第1把持手段2-1が凹部検出位置P20に位置し、第2把持手段2-2が凹部切削位置P21に位置する。この状態は、水平公転機構23により反転できる。すなわち、水平公転機構23は、第1把持手段2-1が凹部検出位置P20に位置しかつ第2把持手段2-2が凹部切削位置P21に位置する第1状態と、第2把持手段2-2が凹部検出位置P20に位置しかつ第1把持手段2-1が凹部切削位置P21に位置する第2状態とを、選択的に形成する。
【0026】
<凹部位置検出機構の構成-1>
凹部位置検出機構3は、把持機構2の凹部検出位置P20に対応付けて設けられる。凹部位置検出機構3は、対をなす第1把持手段2-1と第2把持手段2-2のうちの、凹部検出位置P20に位置する把持手段に把持されたジャガイモPに対して、各種検出処理を実行する。
【0027】
<凹部位置検出機構の構成-2>
凹部位置検出機構3は、三次元計測装置31を備える。三次元計測装置31は、例えば、レーザー式三次元計測装置を用いて構成することができる。三次元計測装置31でジャガイモPの凹部位置を検出する際には、自転機構25及び自転回転角センサ26を動作させ、複数の自転角度でジャガイモPの三次元計測を行う。なお、ジャガイモPの凹部検出は、ジャガイモPを二次元で撮像するカメラを用いて行うようにしてもよい。例えば、ジャガイモPを所定角度ずつ自転させながら、ジャガイモPを二次元で撮像すれば、ジャガイモPの輪郭などからジャガイモPの凹部位置を検出することが可能になる。
三次元計測装置31は、ジャガイモPの凹部位置を検出するだけでなく、ジャガイモPの凸部位置と高さも検出し、特定することが望ましい。このようにすると、ジャガイモPを自転させつつ、凹部切削機構4のトリマ刃411(図6参照)をスライド及び進退させながら1つのジャガイモPの複数の凹部を切削するにあたり、凸部の高さに一定の安全距離(例:2mm)を足した高さまでの後退量となるようトリマ刃411を後退させて、凸部をぎりぎりのところで避けることができるので、トリマ刃411の無駄な後退を抑制して凹部切削処理の効率を向上させることができる。なお、三次元計測装置31は、凹部の深さ(高さ)や、凹部のサイズ、形状等の他の情報を取得してもよい。
【0028】
<凹部位置検出機構の構成-3>
凹部位置検出機構3は、好ましくは、撮像装置32を備える。撮像装置32は、三次元計測装置31と並列に動作し、ジャガイモPの画像を取得する。すなわち、撮像装置32でジャガイモPの画像を取得する際には、自転機構25及び自転回転角センサ26を動作させ、複数の自転角度でジャガイモPの撮像を行う。撮像装置32は、画像処理装置を含み、ジャガイモPにおける所定色領域を、エッジ検出処理等により検出するとともに、所定色領域ごとに、その面積(着色面積)やサイズ(着色サイズ)を算出する。所定色領域は、ジャガイモPの皮や芽、変色、瘡蓋等に起因した領域であって、皮を剥いたジャガイモPの正常な色(肌色又は黄色)とは異なる色の領域である。なお、所定色領域は、パターン認識等のような各種方法で検出(抽出)されてもよい。
【0029】
<凹部位置検出機構の構成-4>
凹部位置検出機構3は、検出した凹部位置や所定色領域に関する情報を、自転回転角センサ26からの自転位置情報に対応付けて記憶する。この記憶情報は、例えばコントローラ7により凹部切削機構4による凹部切削処理で読み出されて利用される。
【0030】
<凹部切削機構の構成-1>
図1とともに、図1のQ5部の拡大図である図6や、図7に良く示されている。
凹部切削機構4は、把持機構2の凹部切削位置P21に対応付けて設けられる。すなわち、凹部切削機構4は、対をなす第1把持手段2-1と第2把持手段2-2のうちの凹部切削位置P21に位置する把持手段に把持されたジャガイモPに対して、凹部切削処理を実行する。
【0031】
<凹部切削機構の構成-2>
凹部切削機構4は、ジャガイモPの凹部を切削する切削装置41と、水平公転機構23によって切削装置41と対向する位置にジャガイモPが搬送されてきたとき、鉛直方向に沿って切削装置41をスライド移動させるスライド機構42と、ジャガイモPに向かって切削装置41を進退移動させる進退機構43とを備える。凹部切削機構4でジャガイモPの凹部を切削する際には、自転機構25、自転回転角センサ26及びスライド機構42の制御に基づいて、凹部切削機構4のトリマ刃411をジャガイモPの凹部に位置合わせし、進退機構43によるトリマ刃411の前進動作に応じてジャガイモPの凹部を切削する。このような凹部切削処理は、1つのジャガイモPに対して、検出されたすべての凹部が切削されるまで複数回実行される。なお、本実施形態では、凹部切削機構4は1つであるが、複数の凹部切削機構4を用いたり、凹部切削機構4を複数回用いたりする場合には、適宜検出された凹部を区分けするなどして凹部切削処理の効率を向上させてもよい。
【0032】
<凹部切削機構の構成-3>
切削装置41は、トリマ刃411と、トリマ刃411を回転させる切削モータ412と、切削モータ412に流れる電流値に基づいて、トリマ刃411に作用する切削トルクを検出するトルクセンサ413とを備える。このようなトルクセンサ413を備えれば、切削トルクの変動に基づいて、進退機構43による切削装置41の前進量を適切に制御できる。例えば、切削トルクの上昇に基づいて、トリマ刃411がジャガイモPの皮に接触したと判断できるだけでなく、その切削トルクの上昇後の安定推移に基づいて、皮の貫通を判断し、切削完了とすることができる。
【0033】
<凹部切削機構の構成-4>
切削装置41は、トリマ刃411の周囲を覆う筒形状の吸引キャップ414と、吸引キャップ414を支持し、切削屑の吸引経路を形成する吸引ボックス415とを備える。吸引キャップ414には、吸引ボックス415を介して吸引ブロワー416が接続されている。吸引ブロワー416は、トリマ刃411が切削した切削屑を吸引キャップ414及び吸引ボックス415を介して吸引する。このような構成によれば、切削屑の飛散を防止できるので、ジャガイモ芽取り装置100内の汚れを抑制できる。
【0034】
<凹部切削機構の構成-5>
本実施形態の吸引キャップ414は、弾性樹脂で形成されるとともに、少なくともトリマ刃411の進退方向に弾性変形可能な蛇腹筒部414aを備えた筒状部材となっている。このような構成によれば、切削装置41が前進してトリマ刃411でジャガイモPの凹部を切削する際、吸引キャップ414が適度に弾性変形しながらジャガイモPに当接するので、吸引キャップ414の前端部とジャガイモPとの間の隙間を減らし、切削屑の飛散を防止できる。
【0035】
<凹部切削機構の構成-6>
本実施形態では、凹部切削機構4は、好ましくは、撮像装置32で得られた着色面積(着色検出されたうちの着色ドット数、または着色検出による二次元のバウンディングボックス面積)が一定面積以上の場合に、又は撮像装置32で得られた着色サイズ(着色検出された領域の一次元の最大長)が一定サイズ以上の場合に、トリマ刃411による切除位置を変えながら切削装置41を複数回進退移動させるよう制御する。これにより、図8に示すように、ジャガイモPの変色領域G1、G2(ハッチング領域)を適切に除去できる。具体的には、図8では、左から右に順に処理の過程が示されており、まず、変色領域G1、G2を有するジャガイモPが示されている。この場合、変色領域G1、G2が所定色領域として検出され、当該所定色領域に外接する矩形領域G10、G20が設定される。矩形領域G10、G20のそれぞれのサイズ又は面積が閾値以上である場合は、変色領域G1、G2に係る箇所は除去対象として認識される。この場合、矩形領域G10、G20のそれぞれのサイズ又は面積が閾値以上であるものとする。この場合、矩形領域G10においては、図心(中心)の位置PG1と、図心からそれぞれの頂点までの中点位置PG2~PG5とが切除位置として設定され、位置PG1~PG5のそれぞれに対して切削装置41が前進して、位置PG1~PG5のそれぞれを中心とした部位C1~C5がトリマ刃411で除去される。同様に、矩形領域G20においては、図心(中心)の位置PG12と、図心からそれぞれの短辺中点までの中点位置PG11、PG13が切除位置として設定され、位置PG11~PG13のそれぞれに対して切削装置41が前進して、位置PG11~PG13のそれぞれを中心とした部位C11~C13がトリマ刃411で除去される。これにより、トリマ刃411のドリル径よりも大きい変色部等についても効果的に除去できる。
【0036】
<凹部切削機構の構成-7>
吸引キャップ414(吸引ボックス415)と吸引ブロワー416との間には、切削屑と空気を分離して切削屑を溜めるサイクロン式分離装置417が設けられている。このような構成によれば、切削屑が吸引ブロワー416に吸引されることを回避し、吸引ブロワー416の損傷を防止できる。
【0037】
<凹部切削機構の構成-8>
サイクロン式分離装置417の下部には、切削屑を溜める切削屑入れ417aが羽根車式バキュームセパレーターで区分されて設けられる。切削屑入れ417aは、開閉可能な切削屑排出口417bを備える。また、吸引キャップ414(吸引ボックス415)と吸引ブロワー416とを接続する接続管418(図7に例示)、又は吸引ボックス415は、管内に水を導く注水部419を備えてもよい。このような構成によれば、切削屑入れ417aの切削屑排出口417bを開き、注水部419から注水してサイクロン式分離装置417に導くことにより、切削屑入れ417aに溜まった切削屑を切削屑排出口417bから排出し、接続管418を経てサイクロン式分離装置417までを洗浄することが可能になる。
【0038】
<コントローラの電気的な接続構成>
図9は、本実施形態に係るジャガイモ芽取り装置の電気的な接続構成を示すブロック図である。
図9に示すように、コントローラ7は、各種の検出装置やアクチュエータに電気的に接続され、検出装置からの検出信号に応じて、アクチュエータを制御する。また、公転する第1把持手段2-1及び第2把持手段2-2側に設けられるチャック開閉シリンダ213、ストロークセンサ214、自転回転角センサ26、自転サーボモータ255などの電気機器は、公転サーボモータ233を備える場合、公転軸231に連結されるスリップリング9を介して、又は電源線のみをスリップリング9を介しそれ以外の信号線は無線9aを介して、コントローラ7に電気的に接続することができる。また公転シリンダ235を備える場合、正転反転で元に戻るため、スリップリング9を省略することができ、チャック開閉シリンダ213、ストロークセンサ214、自転回転角センサ26、自転サーボモータ255などの電気機器は、コントローラ7とを直接接続することができる。
【0039】
<ジャガイモ芽取り方法-1>
つぎに、ジャガイモ芽取り装置100を用いてジャガイモPの凹部の皮及び芽を取るジャガイモ芽取り方法の要部について、図10(処理工程のモデル図)を参照して説明する。なお、以下で説明する方法に係る各種動作は、特に言及しない限り、コントローラ7による各種制御信号に基づいて実現されてよい。
供給搬送機構8から供給されるジャガイモP(矢印R1参照)は、ジャガイモ受渡機構1の回転ローラー110上に載置され、回転ローラー110が回転することで(矢印R2参照)、姿勢が安定化される。そして、この状態で高さ計測センサ12によりジャガイモPの高さが計測される。なお、供給搬送機構8から供給されるジャガイモPは、好ましくは、すでに皮がある程度剥がされた状態である。例えば、ジャガイモPは、凹部等において皮が残存するものの、大部分が剥かられた状態である。つぎに、上下往復手段14の受取部141が上昇し、高さ計測センサ12により計測されたジャガイモPの高さに応じた高さに受取部141が至る。そして、受取部141へと横スライド手段122及びガイドカバー120(図10には図示せず、図3参照)によりジャガイモPが水平面内で移動され、上方の受取位置に位置する受取部141に受け渡しされる(回転ローラー110、受取部141、凹部位置検出機構3、および凹部検出位置P20の位置関係は図1参照)。ついで、受取部141上のジャガイモPは、凹部検出位置P20に位置する第1把持手段2-1又は第2把持手段2-2(図10では、第1把持手段2-1)に把持された後に、凹部位置検出機構3による各種検出処理を受ける。なお、受取部141上のジャガイモPが把持されると、上下往復手段14は更に下降されてもよい。
【0040】
<ジャガイモ芽取り方法-2>
ここで、把持機構2は、上述したように、対をなす第1把持手段2-1と第2把持手段2-2とを含む。図10に示す状態では、第1把持手段2-1は、凹部検出位置P20に位置し、第2把持手段2-2は凹部切削位置P21に位置する。この場合、上述したように、凹部位置検出機構3は、凹部検出位置P20に位置する第1把持手段2-1により把持されたジャガイモPに対して、各種検出処理(凹部検出処理や所定色領域検出処理)を実行し、凹部切削機構4は、凹部切削位置P21に位置する第2把持手段2-2により把持されたジャガイモPに対して、凹部切削処理を実行する。この際、凹部位置検出機構3による各種検出処理と、凹部切削機構4による凹部切削処理とは、並列的に実行できる。これにより、処理の効率化を図ることができる。なお、凹部切削処理が完了すると、そのときに凹部切削位置P21に位置する第1把持手段2-1又は第2把持手段2-2(図10では、第2把持手段2-2)は、ジャガイモPの把持状態を解除し、ジャガイモPを下方の排出シュート6(図1参照)へと落下させて排出する(矢印R5参照)。
【0041】
<ジャガイモ芽取り方法-3>
凹部位置検出機構3による各種検出処理と、凹部切削機構4による凹部切削処理及びその後の排出シュート6へのジャガイモPの排出処理が完了すると、水平公転機構23が作動して、ターンテーブル232を公転軸231まわりに180度回転させる。例えば、上面視で反時計回りに、ターンテーブル232を公転軸231まわりに180度回転させる(矢印R3、R4参照)。これにより、第1把持手段2-1及び第2把持手段2-2の位置が反転する。このとき、反転前に凹部切削位置P21に位置していた第1把持手段2-1又は第2把持手段2-2(図10では、第2把持手段2-2)は、ジャガイモPを挟持していない状態のまま、凹部検出位置P20に至る。他方、反転前に凹部検出位置P20に位置していた第1把持手段2-1又は第2把持手段2-2(図10では、第1把持手段2-1)は、ジャガイモPを挟持した状態のまま、凹部切削位置P21に至る。このようにして、ターンテーブル232の反転が完了すると、凹部位置検出機構3による各種検出処理と、凹部切削機構4による凹部切削処理が再び並列的に実行される。そして、同様に、凹部位置検出機構3による各種検出処理と、凹部切削機構4による凹部切削処理及びその後の排出シュート6へのジャガイモPの排出処理が完了すると、水平公転機構23が作動して、ターンテーブル232を公転軸231まわりに180度反転させる。この場合、例えば、上面視で時計回りに、ターンテーブル232を公転軸231まわりに180度回転させる。以下、同様にして、ターンテーブル232を公転軸231まわりに180度回転及び反転させながら、凹部位置検出機構3による各種検出処理と、凹部切削機構4による凹部切削処理とを、同時に、2つのジャガイモPの各セットに対して順次実行できる。
【0042】
<実施形態の効果-1>
以上、説明した実施形態の効果について述べる。本実施形態のジャガイモ芽取り装置100は、ジャガイモPの凹部及び芽を切削する装置であって、ジャガイモ受渡機構1と、ジャガイモPを把持する把持機構2と、把持機構2で把持されたジャガイモPの凹部を、把持機構2の凹部検出位置P20において、検出する凹部位置検出機構3と、凹部位置検出機構3において検出されたジャガイモPの凹部を、把持機構2の凹部切削位置P21において、切削する凹部切削機構4と、を備える。把持機構2は、ジャガイモPを把持する第1把持手段2-1と第2把持手段2-2と、第1把持手段2-1と第2把持手段2-2との中点に位置する公転軸231を中心に、略水平な公転面で180度回転及び反転するターンテーブル232(公転手段の一例)と、を備える。そして、第1把持手段2-1と第2把持手段2-2は、それぞれ、ジャガイモPの把持間隔を開閉するチャック開閉シリンダ213(開閉手段の一例)と、把持したジャガイモPを公転面に平行な自転軸251を中心として自転させる自転機構25(自転手段の一例)と、把持したジャガイモPの自転位置を検出する自転回転角センサ26(自転位置検出手段の一例)と、を備える。これにより、ターンテーブル232が360度回転するような構成に比べて、第1把持手段2-1及び第2把持手段2-2のそれぞれの可動範囲を狭くすることができる。これにより、ロータリーコネクターなど部品点数を減らすことができる。また、凹部位置検出機構3や凹部切削機構4は、ターンテーブル232の径方向外側の第1把持手段2-1と第2把持手段2-2の上方に配置できる。ここで、凹部位置検出機構3は、上下方向で把持機構2から離れた位置でも各種の計測が可能である。また、凹部切削機構4の切削装置41は、上述したように、上下方向で把持機構2から離れた位置へと退避が可能である。従って、凹部切削機構4の切削装置41が把持機構2から離れた位置へと退避した状態では、ターンテーブル232の付近に作業者の手が入りやすく、洗浄やメンテナンスが容易となる。
【0043】
<実施形態の効果-2>
また、本実施形態のジャガイモ芽取り装置100では、ジャガイモ受渡機構1は、ジャガイモPの高さを検知する高さ計測センサ12(高さ検知手段の一例)と、把持機構2にジャガイモPを受け渡す上下往復手段14と、を備える。これにより、ジャガイモPの個体差によって生じるジャガイモPの高さの相違を考慮した受け渡しが可能となる。
【0044】
<実施形態の効果-3>
また、本実施形態のジャガイモ芽取り装置100では、上下往復手段14は、高さ計測センサ12からの計測データに応じて、第1把持手段2-1又は第2把持手段2-2にジャガイモPを受け渡すときの高さを調節する。これにより、ジャガイモPの個体差によって生じるジャガイモPの高さの相違に起因して把持手段による上下方向の把持位置が所望の位置(例えばジャガイモPの上下方向の中心位置)からずれてしまう可能性を、低減できる。
【0045】
<実施形態の効果-4>
また、本実施形態のジャガイモ芽取り装置100では、ジャガイモ受渡機構1は、2本の回転ローラー110を有するジャガイモ整列手段11を備える。これにより、2本の回転ローラー110を回転させることで、ジャガイモPの姿勢を安定化させることができる。
【0046】
<実施形態の効果-5>
また、本実施形態のジャガイモ芽取り装置100では、ジャガイモ受渡機構1は、さらに、ジャガイモ整列手段11上に設けられたガイドカバー120と、ガイドカバー120の横スライド手段122と、を備える。これにより、ジャガイモPの姿勢を維持しながら横方向にガイドさせて受け渡しを実現できる。
【0047】
<実施形態の効果-6>
また、本実施形態のジャガイモ芽取り装置100では、ジャガイモPは、剥皮されたジャガイモPであり、凹部位置検出機構3は、撮像装置32を備え、凹部切削機構4は、撮像装置32で得られた着色面積が一定面積以上の場合に、又は撮像装置32で得られた着色サイズが一定サイズ以上の場合に、切削装置41(切削手段の一例)を複数回進退移動させるよう制御する。これにより、画像処理により認識可能な着色領域(例えば変色領域)等を効果的に除去できる。
【0048】
以上、各実施形態について詳述したが、特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。また、前述した実施形態の構成要素を全部又は複数を組み合わせることも可能である。
【符号の説明】
【0049】
100 ジャガイモ芽取り装置
1 ジャガイモ受渡機構
12 高さ計測センサ
14 上下往復手段
120 ガイドカバー
122 横スライド手段
2 把持機構
21 チャック
211、212 チャックアーム
213 チャック開閉シリンダ
214 ストロークセンサ
23 水平公転機構
231 公転軸
232 ターンテーブル
233 公転サーボモータ
234 公転サーボアンプ
235 公転シリンダ
235 公転シリンダ位置センサ
24 公転回転角センサ
25 自転機構
251 自転軸
253、254 自転把持部材
255 自転サーボモータ
256 自転サーボアンプ
26 自転回転角センサ
3 凹部位置検出機構
31 三次元計測装置
32 撮像装置
4 凹部切削機構
41 切削装置
411 トリマ刃
412 切削モータ
413 トルクセンサ
414 吸引キャップ
42 スライド機構
43 進退機構
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10