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特開2022-86859情報処理装置、及び情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022086859
(43)【公開日】2022-06-09
(54)【発明の名称】情報処理装置、及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0488 20220101AFI20220602BHJP
   G06F 3/04883 20220101ALI20220602BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20220602BHJP
   B41J 29/42 20060101ALI20220602BHJP
【FI】
G06F3/0488
G06F3/0488 130
H04N1/00 350
B41J29/42 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020199120
(22)【出願日】2020-11-30
(71)【出願人】
【識別番号】306037311
【氏名又は名称】富士フイルム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】特許業務法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 倫明
【テーマコード(参考)】
2C061
5C062
5E555
【Fターム(参考)】
2C061AP07
2C061CQ04
2C061CQ24
2C061CQ34
2C061CQ45
5C062AA02
5C062AA05
5C062AB20
5C062AB23
5C062AB42
5C062AC05
5C062AC22
5C062AC24
5C062AF12
5C062AF14
5E555AA04
5E555AA12
5E555BA01
5E555BB01
5E555BC01
5E555BC13
5E555CA12
5E555CB12
5E555CB16
5E555CB32
5E555CB53
5E555CB56
5E555CC03
5E555DA01
5E555DC18
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】長時間の操作による実行指示を全ての実行操作に必要とする場合に比べ、操作する領域によって長時間の操作を必要としないようにすることができる情報処理装置及び情報処理プログラムを提供する。
【解決手段】ユーザによって設定された設定を伴う処理の指示を受け付ける操作子を表示装置に表示し、前記操作子が表示される範囲に含まれる第1領域に対して操作がされた場合には、前記操作子が表示される範囲に含まれる領域であって、前記第1領域とは異なる第2領域に対して操作がされた場合に比べて、短時間の操作により、前記処理の実行を行う。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを、備え、
前記プロセッサは、
ユーザによって設定された設定を伴う処理の指示を受け付ける操作子を表示装置に表示し、
前記操作子が表示される範囲に含まれる第1領域に対して操作がされた場合には、前記操作子が表示される範囲に含まれる領域であって、前記第1領域とは異なる第2領域に対して操作がされた場合に比べて、短時間の操作により、前記処理の実行を行う、情報処理装置。
【請求項2】
前記操作子は、前記処理に関する設定で当該処理を実行することにより前記表示装置に表示される履歴操作子を含む請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記操作子は、前記処理に関する設定で当該処理を実行することにより前記表示装置に表示される履歴操作子の一覧のなかから、ユーザの指示によって他の履歴操作子と区別するピン留めがされたピン留め操作子を含む請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記履歴操作子が表示される範囲に対して操作がされた場合には、前記短時間の操作を実行できないよう制限する請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記ピン留めの際に、ユーザの操作によって、前記第1領域に対して操作した場合であっても前記短時間の操作以外の操作を実行すること又は前記第2領域に対して操作した場合であっても前記短時間の操作を実行することを設定可能な請求項3又は4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記操作子は、前記処理を実行する前にユーザの設定操作によって前記表示装置に表示される操作子を含む請求項1~5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
ユーザにより前記第1領域に対して操作がされた場合であって、前記短時間の操作により前記処理を実行する場合は、当該処理の前記設定を変更可能な設定画面を前記表示装置に表示させない請求項1~6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記第1領域に対して操作がされた場合であっても、前記短時間の操作により前記処理を実行する前に当該処理の前記設定を変更可能な設定画面又は前記設定画面とは異なる設定画面上でのユーザ操作によって前記設定が変更された場合は、前記第2領域が操作された場合の操作により、前記処理の実行を行う、請求項1~6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
コンピュータを、請求項1~8のいずれか1項に記載の情報処理装置として機能させるための情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、タッチ操作部を備える電子機器であって、複数の機能のいずれかを実行対象の機能として選択する選択手段と、前記タッチ操作部上でタッチ操作が行われた場合にそのタッチ操作のスライド量を測定する測定手段と、前記選択手段によって選択されている機能と、前記測定手段により測定されたタッチ操作のスライド量に応じて、そのタッチ操作がスライド操作として有効であるか否かを判別する判別手段と、前記判別手段により有効なスライド操作であると判別された場合に、前記選択手段によって選択されている機能を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする電子機器が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017-97496号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
表示装置に表示した操作子が、例えばスライド操作等のようなある程度の時間を要する操作により操作された場合に、処理の指示を受け付ける情報処理装置がある。スライド操作のような操作は、単なるタッチ操作等の単純な操作よりも操作が煩雑であるため、意図せず指示が受け付けられにくい。一方で、単純な操作よりも、時間を要する操作の方が、ユーザにとって入力の手間は大きい。
【0005】
本発明は、時間を要する操作により全ての処理の実行を受け付ける場合に比べ、短時間の処理の実行の指示を受け付け可能な情報処理装置及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1態様に係る情報処理装置は、プロセッサを、備え、前記プロセッサは、ユーザによって設定された設定を伴う処理の指示を受け付ける操作子を表示装置に表示し、前記操作子が表示される範囲に含まれる第1領域に対して操作がされた場合には、前記操作子が表示される範囲に含まれる領域であって、前記第1領域とは異なる第2領域に対して操作がされた場合に比べて、短時間の操作により、前記処理の実行を行う。
【0007】
第2態様に係る情報処理装置は、前記操作子は、前記処理に関する設定で当該処理を実行することにより前記表示装置に表示される履歴操作子を含む。
【0008】
第3態様に係る情報処理装置は、前記操作子は、前記処理に関する設定で当該処理を実行することにより前記表示装置に表示される履歴操作子の一覧のなかから、ユーザの指示によって他の履歴操作子と区別するピン留めがされたピン留め操作子を含む。
【0009】
第4態様に係る情報処理装置は、前記履歴操作子が表示される範囲に対して操作がされた場合には、前記短時間の操作を実行できないよう制限する。
【0010】
第5態様に係る情報処理装置は、前記ピン留めの際に、ユーザの操作によって、前記第1領域に対して操作した場合であっても前記短時間の操作以外の操作を実行すること又は前記第2領域に対して操作した場合であっても前記短時間の操作を実行することを設定可能である。
【0011】
第6態様に係る情報処理装置は、前記操作子は、前記処理を実行する前にユーザの設定操作によって前記表示装置に表示される操作子を含む。
【0012】
第7態様に係る情報処理装置は、ユーザにより前記第1領域に対して操作がされた場合であって、前記短時間の操作により前記処理を実行する場合は、当該処理の前記設定を変更可能な設定画面を前記表示装置に表示させない。
【0013】
第8態様に係る情報処理装置は、前記第1領域に対して操作がされた場合であっても、前記短時間の操作により前記処理を実行する前に当該処理の前記設定を変更可能な設定画面又は前記設定画面とは異なる設定画面上でのユーザ操作によって前記設定が変更された場合は、前記第2領域が操作された場合の操作により、前記処理の実行を行う。
【0014】
第9態様に係る情報処理プログラムは、コンピュータを、第1態様~第8態様のいずれか1つに記載の情報処理装置として機能させる。
【発明の効果】
【0015】
第1態様によれば、長時間の操作による実行指示を全ての実行操作に必要とする場合に比べ、操作する領域によって長時間の操作を必要としないようにすることができる、という効果を有する。
【0016】
第2態様によれば、過去に実行したことの履歴に基づいた操作については、短時間の操作により処理を実行させることができる、という効果を有する。
【0017】
第3態様によれば、過去に実行したことの履歴からピン留めした履歴に基づいた操作については、短時間の操作により処理を実行させることができる、という効果を有する。
【0018】
第4態様によれば、過去に実行したことの履歴からピン留めした履歴に基づいた操作については、短時間の操作により処理を実行させることができるが、ピン留めされていない履歴からは短時間の操作による処理を実行させないようにできる、という効果を有する。
【0019】
第5態様によれば、情報処理装置の機械設定で、第1領域に対して操作した場合であっても短時間の操作以外の操作を実行すること又は第2領域に対して操作した場合であっても短時間の操作を実行することを設定可能とすることで、当該設定が不可能な場合に比べ、ユーザの好みに合った情報処理装置を提供することができる、という効果を有する。
【0020】
第6態様によれば、過去に実行したことの履歴によらず、ユーザが事前に設定操作をすることにより短時間の操作による処理を実行させることができる、という効果を有する。
【0021】
第7態様によれば、短時間の操作により処理を実行する場合は、設定を変更できないようにすることで、設定を変更できる場合に比べ、誤って短時間の操作によって処理を実行してしまうことを防止することができる、という効果を有する。
【0022】
第8態様によれば、設定が変更された場合は、第1領域を操作した場合の短時間の操作ではなく、第2領域を操作した場合の操作により処理を実行させることで、誤って短時間の操作によって処理を実行してしまうことを防止することができる、という効果を有する。
【0023】
第9態様によれば、長時間の操作による実行指示を全ての実行操作に必要とする場合に比べ、操作する領域によって長時間の操作を必要としないようにすることができる、情報処理プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の概略ブロック図である。
図2】本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。
図3】本発明の第1の実施形態に係る表示部の表示画面の一例を示す説明図である。
図4】本発明の第1の実施形態に係る表示部の表示画面の一例を示す説明図である。
図5】本発明の第1の実施形態に係る表示部の表示画面の一例を示す説明図である。
図6】本発明の第1の実施形態に係る表示部の表示画面の一例を示す説明図である。
図7】本発明の第1の実施形態の変形例に係る情報処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。
図8】本発明の第1の実施形態の変形例に係る表示部の表示画面の一例を示す説明図である。
図9】本発明の第2の実施形態に係る情報処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。
図10】本発明の第2の実施形態の変形例に係る情報処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0025】
(第1の実施形態)
以下、本開示の実施形態の一例を、図面を参照しつつ説明する。なお、各図面において同一又は等価な構成要素および部分には同一の参照符号を付与している。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
【0026】
図1は、本実施形態に係る情報処理装置の一例である画像形成装置1のハードウェア構成を示すブロック図である。
ここで、画像形成装置1は、コピー機能やファクシミリ機能、スキャナー機能などの各種の機能を有するものである。
なお、情報処理装置は画像形成装置1に限定されない。
【0027】
図1に示すように、画像形成装置1は、プロセッサの一例であるCPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、ストレージ104、入力部105、表示部106、文書読取部107、画像形成部108、通信部109、ICカードリーダ110を有する。各構成は、バス111を介して相互に通信可能に接続されている。
【0028】
CPU101は、中央演算処理ユニットであり、各種プログラムを実行したり、各部を制御したりする。すなわち、CPU101は、ROM102又はストレージ104からプログラムを読み出し、RAM103を作業領域としてプログラムを実行する。CPU101は、ROM102又はストレージ104に記録されているプログラムにしたがって、上記各構成の制御および各種の演算処理を行う。本実施形態では、ROM102又はストレージ104には、プログラムが格納されている。
【0029】
ROM102は、各種プログラムおよび各種データを格納する。RAM103は、作業領域として一時的にプログラム又はデータを記憶する。ストレージ104は、HDD(Hard Disk Drive)、又はSSD(Solid State Drive)により構成され、オペレーティングシステムを含む各種プログラム、および各種データを格納する。
【0030】
また、ストレージ104には、ユーザが画像形成装置1の機能の処理を実行することで、当該実行された機能の設定情報が履歴として記憶される。かかる履歴は、後述するがクイックアイコン16がユーザにより選択された場合は、履歴操作子17として表示部106に表示される(図5参照)。また、履歴は、予め定められた件数、例えば、20件記憶可能であり、20件を超えると古い日時の履歴から削除される。ここで、設定される設定情報は、画像形成装置1の実行された機能に応じて変動するものであるが、「コピー」の場合は、部数、カラーモード、倍率、Nアップ、濃度、などの情報が挙げられる。また、「FAX」の場合は、宛先、濃度などの情報が挙げられる。
【0031】
また、画像形成装置1の機能の処理を実行することで記憶される履歴の一覧のなかから、ユーザの指示によって他の履歴と区別するピン留めした設定情報が記憶される。かかるピン留めした設定情報は、後述するがクイックアイコン16がユーザにより選択された場合は、ピン留め操作子18として表示部106に表示される(図5参照)。また、ピン留めした設定情報は、ユーザによる削除操作がされるまで記憶が維持される。ここで、ピン留めした設定情報についてピン留め操作子18として表示部106に表示させる場合は、本実施形態では、図5に示すように、「ピン」の画像Pが表示され、履歴とは区別することが可能となっている。なお、履歴操作子17を長押し操作することでピン留めのメニューを表示してピン留めを可能としたり、履歴操作子17の第1領域19(図5に示す縦方向に「・」が3つ表示される領域)を操作した場合のメニューにピン留めのメニューを表示してピン留めを可能としたり、ユーザによるピン留めの手法については種類を問わない。
【0032】
なお、設定情報は、ユーザが機能を実行することで記憶される履歴によらず、画像形成装置1の機能を実行する前であっても、ユーザの設定操作によって予め設定画面で設定した情報を記憶させることを可能にしても良い。かかる場合も、上述したピン留め操作子18と同様、「ピン」の画像Pが表示され、履歴とは区別することが可能となることが望ましい。そして、本実施形態では、上述したピン留め操作子18に含まれるものとして説明する。なお、かかる場合はピン留め操作子18と同様の「ピン」の画像Pが表示される場合に限定されず、他の画像であっても良い。
【0033】
入力部105は、マウス等のポインティングデバイス、およびキーボードを含み、各種の入力を行うために使用される。入力部105では、後述するように、設定画面における設定情報の設定や、機能の実行などに使用される。また、本実施形態では、タッチパネル式の表示部106が入力部105として機能している。
【0034】
表示部106は、表示装置の一例であり、例えば、液晶ディスプレイである。表示部106は、CPU101の制御に基づき各種の情報を表示する。具体的な表示例については後述する。また、表示部106は、タッチパネル方式を採用して、入力部105としても機能する。
【0035】
文書読取部107は、画像形成装置1の上部に設けられた図示しない自動送り装置の給紙台に置かれた文書を1枚ずつ取り込み、取り込んだ文書を光学的に読み取って画像情報を得るものである。あるいは、文書読取部107は、プラテンガラスなどの台に置かれた文書を光学的に読み取って画像情報を得るものである。
【0036】
ここで、文書読取部107で読み取られた文書の画像情報は、画像形成装置1のストレージ104に保存されたり、後述する画像形成部108により印刷されたり、後述する通信部109によりFAX(Facsimile)機能を有する他の画像形成装置に送信されたりする。
【0037】
画像形成部108は、文書読取部107による読み取りによって得られた画像情報、又は、図示しないが、ネットワークを介して接続されたPC(Personal Computer)などから得られた画像情報に基づく画像を、紙などの記録媒体に形成、すなわち、印刷するものである。
【0038】
通信部109は、画像形成装置1を公衆回線に接続し、FAX機能を有する他の画像形成装置と文書読取部107による読み取りによって得られた画像情報を送受信するものである。
また、通信部109は、図示しないサーバ装置等の他の機器と、公衆回線、インターネット、イントラネット、イーサネット(登録商標)、FDDI、Wi-Fi(登録商標)等の規格により通信するようにしても良い。
【0039】
ICカードリーダ110は、IC(Integrated Circuit)カードに記憶された情報、例えば、ユーザID、を読み取るためのものである。そして、ICカードリーダ110でICカードに記憶された情報を読み取り、ユーザを特定した後、画像形成装置1の機能を実行可能とする。画像形成装置1の機能を実行した後、実行した処理がユーザ毎の履歴として上述したようにストレージ104に記憶される。
【0040】
なお、前提として、ユーザ情報としてユーザIDなどが記憶されたICカードが画像形成装置1のユーザに配布されている必要がある。
【0041】
また、ICカードリーダ110でICカードを読み取ることでユーザを特定する場合に限定されず、ICカードリーダ110を用いず、ユーザが自らのIDを入力部105を用いて入力することで使用するユーザを特定するようにしても良いし、又、ユーザ情報を予め画像形成装置1に登録しておき、登録されているユーザ情報の一覧を呼び出して表示部106に表示し、当該表示部106に表示されたユーザ情報から自らのユーザ情報を選択することで使用するユーザを特定するようにしても良い。
【0042】
また、画像形成装置1を使用するユーザを特定せず、後述する履歴やピン留めを、全てのユーザに共通のものとしても良い。すなわち、全てのユーザが共通の履歴やピン留めの設定を使用し、ユーザ毎の履歴やピン留めを記憶する必要がない場合は使用するユーザを特定する必要はないため、ICカードリーダ110などを備えないようにしても良い。
【0043】
次に、画像形成装置1の作用について説明する。
【0044】
図2は、履歴操作子17とピン留め操作子18とを使用して機能の処理を実行する場合の画像形成装置1の動作の一例を示すフローチャートである。
【0045】
図2に示すように、ステップS100において、画像形成装置1のCPU101により、ユーザが画像形成装置1の入力部105を用いて、表示部106の表示画面上に表示されるクイックアイコン16(図3参照)を選択(タップ)したか否かが判定される。クイックアイコン16を選択したと判定された場合は、次のステップS101に進み、クイックアイコン16を選択したと判定されない場合は、再度、ステップS100となる。
【0046】
ここで、クイックアイコン16を選択しないで画像形成装置1の機能を実行する場合は、例えば、図3に示すように、表示部106の表示画面上に表示されるアプリアイコン10が選択されると、表示部106の表示画面上に画像形成装置1の機能を示すアイコンが表示される。そして、ユーザがアイコンのうち何れか、例えばコピーアイコン11を選択すると、図4に示すように、選択されたアイコンに関連づけられた機能に関する設定情報を設定可能な設定画面が表示される。本例では、部数、カラーモード、倍率、用紙選択などを設定可能な設定操作子12が表示される。例えば、ユーザは、設定情報のうち部数を初期設定の「1部」から変更する場合は、「部数」の設定操作子12を選択し、「2部」にしたり「3部」にしたりする。そして、表示部106の表示画面右下に表示される実行スイッチ13を操作することで「コピー」が実行される。かかる実行により、設定情報が履歴としてストレージ104に記憶される。ここで、実行スイッチ13は、矢印部分14aを右方向に予め定められた距離スワイプすることで処理が実行されるスライドスイッチ14である。このようにスライドスイッチ14をスワイプ操作することとしたのは、実行スイッチ13を1回選択(タップ)するシングルタップ操作で処理が実行されるとすると、誤ってスイッチを操作してしまった場合に、意図しない課金機能を使用してしまったり、意図しない送信先にFAXを送ってしまうことでセキュリティ問題となったりするという問題点が生じる可能性があるためである。また、アプリアイコン10の選択から表示部106の表示画面上に表示される実行スイッチ13は、後述する第2領域を選択することで表示部106の表示画面上に表示される実行スイッチ13と同じである。
【0047】
ステップS101において、画像形成装置1のCPU101により、図5に示すように、表示部106の表示画面上に、操作子として、履歴操作子17と、ピン留め操作子18とが一覧表示される。ここで、各操作子は、図5に示すように、表示部106の表示画面上の横方向にわたって短冊状に表示される。そして、次のステップS102に進む。また、表示される操作子は、図5に示すように、ストレージ104に記憶されているピン留め操作子18を上側に表示し、ピン留め操作子18の下側に、日時の新しい順に履歴操作子17が表示される。なお、表示される操作子の順番は図5に示すような順番に限定されず、例えば、履歴操作子17がピン留め操作子18の上側に表示されても良い。また、表示される操作子は、図5に示すように、画像形成装置1の機能が混在して表示され、例えば、「コピー」と「スキャナー(ボックス保存)」、「FAX」などの区別なく一覧表示されるが、これに限定されず、画像形成装置1の機能毎に分け、例えば、「コピー」に関する履歴操作子17とピン留め操作子18とのみまとめて表示し、次に「スキャナー(ボックス保存)」に関する履歴操作子17とピン留め操作子18とを一覧表示し、その次に「FAX」に関する履歴操作子17とピン留め操作子18とを表示するなどのようにしても良い。
【0048】
ステップS102において、画像形成装置1のCPU101により、履歴操作子17とピン留め操作子18とが表示される範囲に含まれる第1領域19(図5に示す縦方向に「・」が3つ表示される領域)が操作されたか、第2領域20(図5に示す縦方向に「・」が3つ表示される領域以外の操作子の領域)が操作されたかが判定される。第1領域19が操作されたと判定された場合は、次のステップS103に進み、一方、第1領域19が操作されず、第2領域20が操作されたと判定された場合は、ステップS104に進む。なお、第1領域19や第2領域20への操作とは、例えばシングルタップ操作を含む。
【0049】
ステップS103において、画像形成装置1のCPU101により、図4に示すような表示部106の表示画面上に記憶されている設定を表示する設定画面は表示されず、実行スイッチ13として、当該実行スイッチ13を1回選択(タップ)することで処理が実行されるシングルタップスイッチ15が表示される。すなわち、図6に示すように、実行スイッチ13として「今すぐ実行」が表示され、ユーザが「今すぐ実行」をシングルタップすると、第1領域19が操作された操作子が対応する画像形成装置1の機能、例えば、「コピー」が実行される。ここで、シングルタップは、スワイプに比べ短時間の操作により画像形成装置1の機能の処理を実行する操作である。また、図6では履歴操作子17とピン留め操作子18との一覧がグレーアウトされており、実行スイッチ13である「今すぐ実行」が操作可能となっていることを表している。履歴操作子17やピン留め操作子18から処理を実行させる場合に、スワイプ操作ではなく、シングルタップ操作で処理を実行させるようにしたのは、過去に実行したことがある場合は、誤って実行スイッチ13を操作してしまった場合であっても、セキュリティ上の問題が生じる可能性が少ないためである。そして、処理を終了する。なお、短時間の操作とは、比較対象となる操作と比べてユーザが短時間で完了することができる操作のことをいう。例えば、シングルタップは、スワイプと比べ、ユーザが指をスライドする動作がないため短時間で操作を完了することができる。また、ダブルタップと比べ、タップ動作が1回少ないため短時間で操作を完了することができる。
【0050】
なお、第1領域19が操作され、短時間の操作であるシングルタップにより処理を実行する場合は、設定を表示する設定画面を表示部106の表示画面上に表示せず、設定を変更不可能にしているが、これに限定されず、図4に示すような設定画面や、シングルタップスイッチ15に並べて「設定変更」スイッチを表示し、当該「設定変更」スイッチを操作することで表示される図4に示すような設定画面とは別の設定画面を表示し、ユーザが設定を変更した場合は、短時間の操作ではなく第2領域20を操作した場合の操作であるスワイプの操作により、処理を実行させるようにしても良い。また、第1領域19が操作されると、「今すぐ実行」などの実行スイッチ13を表示することなく画像形成装置1の機能の処理を実行しても良い。
【0051】
また、ステップS104において、画像形成装置1のCPU101により、図4に示すように、表示部106の表示画面上に、記憶されている設定を表示する設定画面が表示され、実行スイッチ13として、矢印部分14aを右方向に予め定められた距離スワイプすることで処理が実行されるスライドスイッチ14が表示される。なお、実行スイッチ13は、矢印部分14aを右方向にスワイプすることで処理が実行されるスライドスイッチ14に限定されず、シングルタップに比べ時間がかかり、複雑な操作となる操作であれば、矢印部分14aを別の場所に移動させるドラッグ操作や操作子を長時間押したままとする長押し操作や実行スイッチ13を2回選択(タップ)するダブルタップ操作などであっても良い。そして、処理を終了する。
【0052】
なお、上記各実施形態では、集計先特定処理のプログラムがROM102又は記憶部(ストレージ)104に予め記憶(インストール)されている態様を説明したが、これに限定されない。プログラムは、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disk Read Only Memory)、及びUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の記録媒体に記録された形態で提供されてもよい。また、プログラムは、ネットワークを介して外部装置からダウンロードされる形態としても良い。
【0053】
(変形例)
本発明は、上述した第1の実施形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
【0054】
第1の変形例について説明する。上述した第1の実施形態は、第1領域19を操作せず、第2領域20を操作した場合は、実行スイッチ13として、スライドスイッチ14をスワイプ操作することになるが、画像形成装置1の機械設定によって、第1領域19を操作した場合であっても、実行スイッチ13として短時間の操作であるシングルタップ操作ではなくスワイプ操作で処理を実行すること又は第2領域20を操作した場合であっても、実行スイッチ13として短時間の操作であるシングルタップ操作で処理を実行することを設定することを可能としても良い。
【0055】
また、第2の変形例について説明する。上述した実施形態は、第1領域19を操作せず、第2領域20を操作した場合は、スライドスイッチ14をスワイプ操作することになるが、設定を変更しない場合はシングルタップ操作になり、設定を変更した場合、すなわち、部数や、倍率などを変更した場合に、スワイプ操作になるようにしても良い。この場合は、第2領域20を操作したとしても、設定を変更していないため、第1領域19を操作した場合と同様の短時間の操作であるシングルタップ操作を可能とすることで、ユーザの便宜を図るようにしている。
【0056】
上述した第1の変形例のうち、第2領域20を操作した場合であっても画像形成装置1の機械設定によってシングルタップ操作で処理を実行することが設定されている第1の変形例と、第2の変形例とを採用したフローチャートを図7に示す。
【0057】
図7に示すように、ステップS200において、画像形成装置1のCPU101により、ユーザが画像形成装置1の入力部105を用いて、クイックアイコン16を選択(タップ)したか否かが判定される。クイックアイコン16を選択したと判定された場合は、次のステップS201に進み、クイックアイコン16を選択したと判定されない場合は、再度、ステップS200となる。
【0058】
ステップS201において、画像形成装置1のCPU101により、図5に示すように、表示部106の表示画面上に、操作子として、履歴操作子17と、ピン留め操作子18とが表示される。そして、次のステップS202に進む。
【0059】
ステップS202において、画像形成装置1のCPU101により、履歴操作子17とピン留め操作子18とが表示される範囲に含まれる第1領域19が操作されたか、第2領域20が操作されたかが判定される。第1領域19が操作されたと判定された場合は、次のステップS203に進み、一方、第1領域19が操作されず、第2領域20が操作されたと判定された場合は、ステップS210に進む。なお、第1領域19や第2領域20への操作とは、例えばシングルタップ操作を含む。
【0060】
ステップS203において、画像形成装置1のCPU101により、図4に示すような表示部106の表示画面上に記憶されている設定を表示する設定画面は表示されず、実行スイッチ13として、当該実行スイッチ13を1回選択(タップ)することで処理が実行されるシングルタップスイッチ15が表示される。すなわち、図6に示すように、実行スイッチ13として「今すぐ実行」が表示され、ユーザが「今すぐ実行」をシングルタップすると、第1領域19が操作された操作子が対応する画像形成装置1の機能、例えば、「コピー」が実行される。ここで、シングルタップは、スワイプに比べ短時間の操作により画像形成装置1の機能の処理を実行する操作である。また、図6では履歴操作子17とピン留め操作子18との一覧がグレーアウトされており、実行スイッチ13である「今すぐ実行」が操作可能となっていることを表している。そして、処理を終了する。
【0061】
また、ステップS210において、上述した第1の変形例のように、設定がシングルタップ操作であるか否かが判定される。設定がシングルタップ操作であると判定された場合は、次のステップS211に進み、設定がシングルタップ操作であると判定されない場合、すなわち、設定がスワイプ操作である場合は、ステップS214に進む。
【0062】
ステップS211において、表示部106の表示画面上に設定画面が表示される。そして、次のステップS212に進む。
【0063】
ステップS212において、ユーザにより設定が変更されたか否かが判定される。ユーザにより設定が変更されないと判定された場合は、次のステップS213に進み、ユーザにより設定が変更されたと判定された場合は、ステップS214に進む。
【0064】
ステップS213において、図8に示すように、表示部106の表示画面上にシングルタップスイッチ15が表示される。ここで、図8では、例えば、「倍率」が「100%」から「2枚→1枚(Nアップ)」に変更されたことが表示されている。そして、処理を終了する。
【0065】
ステップS214において、図4に示すように、表示部106の表示画面上に設定画面が表示されると共にスライドスイッチ14が表示される。そして、処理を終了する。
【0066】
なお、2つの変形例を採用したフローチャートを用いて説明したが、何れか一方の変形例のみ採用するようにしても良い。第1の変形例のみ採用した場合は、図7のフローチャートからステップS211とステップS212とがないものとなり、ステップS210の後、ステップS213に進む。また、第2の変形例のみ採用した場合は、図7のフローチャートからステップS210のないものとなり、ステップS202の後、ステップS211となる。
【0067】
(第2の実施形態)
つぎに、第2の実施形態について説明する。
上述した第1の実施形態は、履歴操作子17とピン留め操作子18との両方から第1領域19を選択することで短時間の操作であるシングルタップ操作が可能となっている。本第2の実施形態では、履歴操作子17では第1領域19を選択しても短時間の操作であるシングルタップ操作を実行できないように制限し、ピン留め操作子18の場合のみ第1領域19を選択することで短時間の操作が可能となるようにするものである。
【0068】
ここでは、上述した第1の実施の形態と異なる部分を中心に説明し、重複する部分については説明を簡略又は省略する。
【0069】
図9は、履歴操作子17とピン留め操作子18とを使用して機能の処理を実行する場合の画像形成装置1の動作の一例を示すフローチャートである。
【0070】
ステップS300において、画像形成装置1のCPU101により、ユーザが画像形成装置1の入力部105を用いて、クイックアイコン16を選択(タップ)したか否かが判定される。クイックアイコン16を選択したと判定された場合は、次のステップS301に進み、クイックアイコン16を選択したと判定されない場合は、再度、ステップS300となる。
【0071】
ステップS301において、画像形成装置1のCPU101により、図5に示すように、表示部106の表示画面上に、操作子として、履歴操作子17と、ピン留め操作子18とが表示される。そして、次のステップS302に進む。
【0072】
ステップS302において、ピン留め操作子18が操作されたか否かが判定される。ピン留め操作子18が操作されたと判定された場合は次のステップS303に進み、一方、ピン留め操作子18が操作されたと判定されない場合、すなわち、履歴操作子17が操作されたと判定された場合は、ステップS305に進む。
【0073】
ステップS303において、画像形成装置1のCPU101により、ピン留め操作子18が表示される範囲に含まれる第1領域19が操作されたか、第2領域20が操作されたかが判定される。第1領域19が操作されたと判定された場合は、次のステップS303に進み、一方、第1領域19が操作されず、第2領域20が操作されたと判定された場合は、ステップS305に進む。なお、第1領域19や第2領域20への操作とは、例えばシングルタップ操作を含む。
【0074】
ステップS304において、画像形成装置1のCPU101により、図4に示すような表示部106の表示画面上に記憶されている設定を表示する設定画面は表示されず、実行スイッチ13として、当該実行スイッチ13を1回選択(タップ)することで処理が実行されるシングルタップスイッチ15が表示される。すなわち、図6に示すように、実行スイッチ13として「今すぐ実行」が表示され、ユーザが「今すぐ実行」をシングルタップすると、第1領域19が操作された操作子が対応する画像形成装置1の機能、例えば、「コピー」が実行される。ここで、シングルタップは、スワイプに比べ短時間の操作により画像形成装置1の機能の処理を実行する操作である。また、図6では履歴操作子17とピン留め操作子18との一覧がグレーアウトされており、実行スイッチ13である「今すぐ実行」が操作可能となっていることを表している。そして、処理を終了する。
【0075】
また、ステップS305において、画像形成装置1のCPU101により、図4に示すように、表示部106の表示画面上に、記憶されている設定を表示する設定画面が表示され、実行スイッチ13として、矢印部分14aを右方向に予め定められた距離スワイプすることで処理が実行されるスライドスイッチ14が表示される。このため、履歴操作子17が操作された場合は短時間の操作であるシングルタップ操作は実行できないように制限されている。すなわち、単に過去に実行したことの履歴に基づいてシングルタップ操作で処理が実行できる第1の実施形態よりも、更にユーザのピン留め操作という意図を必要とすることで、誤って実行スイッチ13を操作してしまった場合のセキュリティ上の問題が生じる可能性をより低減させている。なお、実行スイッチ13は、矢印部分14aを右方向にスワイプすることで処理が実行されるスライドスイッチ14に限定されず、シングルタップに比べ時間がかかり、複雑な操作となる操作であれば、矢印部分14aを別の場所に移動させるドラッグ操作や操作子を長時間押したままとする長押し操作や実行スイッチ13を2回選択(タップ)するダブルタップ操作などであっても良い。そして、処理を終了する。
【0076】
なお、上述したステップS302とステップS303とを分けず、1つのステップで、ピン留め操作子18の第1領域19が選択されたか、それ以外(ピン留め操作子18の第2領域20、履歴操作子17の第1領域19、第2領域20)が選択されたか、を判定しても良い。
【0077】
(変形例)
本発明は、上述した第2の実施形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
すなわち、上述した第1の実施形態の変形例についても、第2の実施形態に適用することが可能である。
【0078】
上述した第1の実施形態の第1の変形例のうち、第2領域20を操作した場合であっても画像形成装置1の機械設定によってシングルタップ操作で処理を実行することが設定されている第1の変形例と、第2の変形例とを第2の実施形態に適用したフローチャートを図10に示す。
【0079】
図10に示すように、ステップS400において、画像形成装置1のCPU101により、ユーザが画像形成装置1の入力部105を用いて、クイックアイコン16を選択(タップ)したか否かが判定される。クイックアイコン16を選択したと判定された場合は、次のステップS401に進み、クイックアイコン16を選択したと判定されない場合は、再度、ステップS400となる。
【0080】
ステップS401において、画像形成装置1のCPU101により、図5に示すように、表示部106の表示画面上に、操作子として、履歴操作子17と、ピン留め操作子18とが表示される。そして、次のステップS402に進む。
【0081】
ステップS402において、ピン留め操作子18が操作されたか否かが判定される。ピン留め操作子18が操作されたと判定された場合は次のステップS403に進み、一方、ピン留め操作子18が操作されたと判定されない場合、すなわち、履歴操作子17が操作されたと判定された場合は、ステップS414に進む。
【0082】
ステップS403において、画像形成装置1のCPU101により、ピン留め操作子18が表示される範囲に含まれる第1領域19が操作されたか、第2領域20が操作されたかが判定される。第1領域19が操作されたと判定された場合は、次のステップS404に進み、一方、第1領域19が操作されず、第2領域20が操作されたと判定された場合は、ステップS410に進む。なお、第1領域19や第2領域20への操作とは、例えばシングルタップ操作を含む。
【0083】
ステップS404において、画像形成装置1のCPU101により、図4に示すような表示部106の表示画面上に記憶されている設定を表示する設定画面は表示されず、実行スイッチ13として、当該実行スイッチ13を1回選択(タップ)することで処理が実行されるシングルタップスイッチ15が表示される。すなわち、図6に示すように、実行スイッチ13として「今すぐ実行」が表示され、ユーザが「今すぐ実行」をシングルタップすると、第1領域19が操作された操作子が対応する画像形成装置1の機能、例えば、「コピー」が実行される。ここで、シングルタップは、スワイプに比べ短時間の操作により画像形成装置1の機能の処理を実行する操作である。また、図6では履歴操作子17とピン留め操作子18との一覧がグレーアウトされており、実行スイッチ13である「今すぐ実行」が操作可能となっていることを表している。そして、処理を終了する。
【0084】
また、ステップS410において、上述した第1の変形例のように、設定がシングルタップ操作であるか否かが判定される。設定がシングルタップ操作であると判定された場合は、次のステップS411に進み、設定がシングルタップ操作であると判定されない場合、すなわち、設定がスワイプ操作である場合は、ステップS414に進む。
【0085】
ステップS411において、表示部106の表示画面上に設定画面が表示される。そして、次のステップS412に進む。
【0086】
ステップS412において、ユーザにより設定が変更されたか否かが判定される。ユーザにより設定が変更されないと判定された場合は、次のステップS413に進み、ユーザにより設定が変更されたと判定された場合は、ステップS414に進む。
【0087】
ステップS413において、図8に示すように、表示部106の表示画面上にシングルタップスイッチ15が表示される。ここで、図8では、例えば、「倍率」が「100%」から「2枚→1枚(Nアップ)」に変更されたことが表示されている。そして、処理を終了する。
【0088】
ステップS414において、図4に示すように、表示部106の表示画面上に設定画面が表示されると共にスライドスイッチ14が表示される。そして、処理を終了する。
【0089】
なお、2つの変形例を採用したフローチャートを用いて説明したが、何れか一方の変形例のみ採用するようにしても良い。第1の変形例のみ採用した場合は、図10のフローチャートからステップS411とステップS412とがないものとなり、ステップS410の後、ステップS413に進む。また、第2の変形例のみ採用した場合は、図7のフローチャートからステップS410のないものとなり、ステップS403の後、ステップS411となる。
【0090】
(その他)
また、上述した各実施形態において、プロセッサとは広義的なプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えばCPU:Central Processing Unit、等)や、専用のプロセッサ(例えばGPU:Graphics Processing Unit、ASIC:Application Specific Integrated Circuit、FPGA:Field Programmable Gate Array、プログラマブル論理デバイス、等)を含むものである。
【0091】
また、上述した実施形態におけるプロセッサの動作は、1つのプロセッサによって成すのみでなく、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して成すものであっても良い。また、プロセッサの各動作の順序は上述した各実施形態において記載した順序のみに限定されるものではなく、適宜変更しても良い。
【符号の説明】
【0092】
1 画像形成装置
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 ストレージ
105 入力部
106 表示部
107 文書読取部
108 画像形成部
109 通信部
110 ICカードリーダ
111 バス
10 アプリアイコン
11 コピーアイコン
12 設定操作子
13 実行スイッチ
14 スライドスイッチ
14a 矢印部分
15 シングルタップスイッチ
16 クイックアイコン
17 履歴操作子
18 ピン留め操作子
19 第1領域
20 第2領域
P 画像
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10