(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022091491
(43)【公開日】2022-06-21
(54)【発明の名称】放熱板、半導体装置及び放熱板の製造方法
(51)【国際特許分類】
H01L 23/373 20060101AFI20220614BHJP
H01L 23/02 20060101ALI20220614BHJP
H05K 7/20 20060101ALI20220614BHJP
【FI】
H01L23/36 M
H01L23/02 J
H05K7/20 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020204355
(22)【出願日】2020-12-09
(71)【出願人】
【識別番号】000190688
【氏名又は名称】新光電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】黒澤 卓也
【テーマコード(参考)】
5E322
5F136
【Fターム(参考)】
5E322AA03
5E322AB11
5E322FA04
5E322FA09
5F136BB14
5F136BC01
5F136BC04
5F136BC05
5F136FA02
5F136FA03
5F136FA32
5F136FA33
(57)【要約】
【課題】大型化を抑制しつつも、機械的強度を向上できる放熱板を提供する。
【解決手段】放熱板50は、半導体素子30に接続される第1面50Aと、第1面50Aと反対側の第2面50Bとを有する。放熱板50は、第1金属により構成される第1金属部61と、第1金属とは異なる第2金属により構成される第2金属部62とが固相接合により接合された構造体を有する。第1金属は、第2金属よりも熱伝導率の高い金属であり、第2金属は、第1金属よりも機械的強度の高い金属である。放熱板50の第2面50Bは、第1金属部61の上面61Bと第2金属部62の上面62Bとを有している。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体素子に接続される第1面と、前記第1面と反対側の第2面とを有する放熱板であって、
第1金属により構成される第1金属部と、前記第1金属とは異なる第2金属により構成される第2金属部とが固相接合により接合された構造体を有し、
前記第1金属は、前記第2金属よりも熱伝導率の高い金属であり、
前記第2金属は、前記第1金属よりも機械的強度の高い金属であり、
前記第2面は、前記第1金属部の上面と前記第2金属部の上面とを有している放熱板。
【請求項2】
前記第1面を有する本体部と、
前記本体部の外周に設けられ、前記本体部と一体に形成された側壁と、を有し、
前記第2金属部は、前記側壁のみに設けられている請求項1に記載の放熱板。
【請求項3】
前記第2金属部は、前記本体部の外周に沿って前記本体部の周方向全周にわたって連続して形成されている請求項2に記載の放熱板。
【請求項4】
前記第2金属部の上面は、前記本体部を構成する前記第1金属部の上面と面一に形成されている請求項2又は請求項3に記載の放熱板。
【請求項5】
前記側壁は、前記第1面である前記本体部の下面よりも下方に突出するように形成されており、
前記放熱板は、前記本体部の下面と前記側壁とによって形成された凹部を有する請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の放熱板。
【請求項6】
前記凹部の内面は、前記第1金属部のみによって構成されている請求項5に記載の放熱板。
【請求項7】
前記第2金属部は、前記側壁の高さ方向の全長にわたって延びるように形成されている請求項2から請求項5のいずれか一項に記載の放熱板。
【請求項8】
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の放熱板と、
配線基板と、
前記配線基板に実装された前記半導体素子と、を有し、
前記放熱板の前記第1面は、前記半導体素子の上面に接着剤を介して接続されている半導体装置。
【請求項9】
第1金属により構成される第1金属部の上面に、前記第1金属とは異なる第2金属により構成される第2金属部を重ね合わせる工程と、
前記第1金属部と前記第2金属部とを固相接合により接合した構造体を形成する工程と、
プレス加工により、前記構造体の中央部に配置された前記第1金属部の下面に凹部を形成するとともに、前記構造体の外周部に配置された前記第2金属部の上面よりも上方に突出する突出部を形成する工程と、
切削加工により、前記突出部における前記第2金属部を除去する工程と、
を有し、
前記第1金属は、前記第2金属よりも熱伝導率の高い金属であり、
前記第2金属は、前記第1金属よりも機械的強度の高い金属である放熱板の製造方法。
【請求項10】
前記切削加工は、前記構造体の外周部に配置された前記第2金属部の上面と、前記構造体の中央部に配置された前記第1金属部の上面とが面一になるように、前記突出部を切削する請求項9に記載の放熱板の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、放熱板、半導体装置及び放熱板の製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、CPU(Central Processing Unit)等に使用される半導体素子の高性能化・高速度化に伴って、その半導体素子から発熱する発熱量が年々増大している。この発熱量の増大に伴って半導体素子の温度が上昇すると、動作速度の低下や故障などの問題が生じる。
【0003】
そこで、このような問題の発生を回避するために、半導体素子を放熱・冷却する技術が様々提案されている(例えば、特許文献1参照)。例えば、配線基板に実装された半導体素子上に、接着剤を介して、高熱伝導性の金属からなる放熱板を接続した構造を有する半導体装置が提案されている。この場合、冷却するべき半導体素子の発する熱は、接着剤を通じて放熱板に拡散されて大気中に放熱される。これにより、半導体素子の発する熱が効率良く放熱され、半導体素子の温度上昇が抑制される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、放熱板の機械的強度が低い場合には、配線基板の反りに追従して放熱板も変形するという問題がある。一方、放熱板の機械的強度を十分に確保するために、放熱板を厚く形成すると、半導体装置全体が大型化するという問題が生じる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一観点によれば、半導体素子に接続される第1面と、前記第1面と反対側の第2面とを有する放熱板であって、第1金属により構成される第1金属部と、前記第1金属とは異なる第2金属により構成される第2金属部とが固相接合により接合された構造体を有し、前記第1金属は、前記第2金属よりも熱伝導率の高い金属であり、前記第2金属は、前記第1金属よりも機械的強度の高い金属であり、前記第2面は、前記第1金属部の上面と前記第2金属部の上面とを有している。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一観点によれば、大型化を抑制しつつも、機械的強度を向上できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】一実施形態の半導体装置を示す概略断面図である。
【
図2】一実施形態の放熱板を示す概略斜視図である。
【
図3】(a)は、一実施形態の放熱板の製造方法を示す概略斜視図、(b)は、一実施形態の放熱板の製造方法を示す概略断面図である。
【
図4】(a)は、一実施形態の放熱板の製造方法を示す概略斜視図、(b)は、一実施形態の放熱板の製造方法を示す概略断面図である。
【
図5】(a)は、一実施形態の放熱板の製造方法を示す概略斜視図、(b)は、一実施形態の放熱板の製造方法を示す概略断面図である。
【
図6】一実施形態の半導体装置の製造方法を示す概略断面図である。
【
図7】変更例の半導体装置を示す概略断面図である。
【
図8】変更例の半導体装置を示す概略断面図である。
【
図9】変更例の半導体装置を示す概略断面図である。
【
図10】変更例の半導体装置を示す概略断面図である。
【
図11】変更例の半導体装置を示す概略断面図である。
【
図14】変更例の放熱板の製造方法を示す概略斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、一実施形態について添付図面を参照して説明する。
なお、添付図面は、便宜上、特徴を分かりやすくするために特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率については各図面で異なる場合がある。また、断面図では、各部材の断面構造を分かりやすくするために、一部の部材のハッチングを梨地模様に代えて示し、一部の部材のハッチングを省略している。
【0010】
まず、
図1に従って、半導体装置10の構造について説明する。
半導体装置10は、配線基板20と、配線基板20の上面に実装された1つ又は複数(ここでは、1つ)の半導体素子30と、半導体素子30の上方に接着剤40を介して配置された放熱板50とを有している。
【0011】
配線基板20は、例えば、基板本体21と、接続用パッド22と、はんだボール23とを有している。基板本体21としては、接続用パッド22とはんだボール23とが基板内部を通じて相互に電気的に接続された構造を有していれば十分である。このため、基板本体21の内部には配線層が形成されていてもよく、配線層が形成されていなくてもよい。なお、基板本体21の内部に配線層が形成される場合には、例えば、複数の配線層が層間絶縁層を介して積層され、各配線層と各層間絶縁層に形成されたビア配線とによって接続用パッド22とはんだボール23とが電気的に接続されている。また、基板本体21の内部に配線層が形成されない場合には、例えば、基板本体21を厚さ方向に貫通する貫通電極によって接続用パッド22とはんだボール23とが電気的に接続されている。基板本体21としては、例えば、コア基板を有するコア付きビルドアップ基板やコア基板を有さないコアレス基板等を用いることができる。なお、基板本体21の厚さは、例えば、50μm~200μm程度とすることができる。
【0012】
接続用パッド22は、基板本体21の上面に形成されている。接続用パッド22の材料としては、例えば、銅(Cu)や銅合金を用いることができる。
はんだボール23は、基板本体21の下面に形成されている。はんだボール23の材料としては、例えば、鉛(Pb)を含む合金、錫(Sn)とCuの合金、Snと銀(Ag)の合金、SnとAgとCuの合金などを用いることができる。はんだボール23は、例えば、マザーボード等と接続される外部接続端子として機能する。
【0013】
半導体素子30は、例えば、シリコン(Si)等からなる薄板化された半導体基板上に、半導体集積回路(図示略)が形成された回路形成面(ここでは、下面)側がパッシベーション膜で覆われ、その回路形成面に接続端子31が設けられた構造を有している。
【0014】
半導体素子30としては、例えば、CPU(Central Processing Unit)チップやGPU(Graphics Processing Unit)チップなどのロジックチップを用いることができる。また、半導体素子30としては、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)チップやフラッシュメモリチップなどのメモリチップを用いることができる。半導体素子30の平面形状は、任意の形状及び任意の大きさとすることができる。半導体素子30の平面形状は、例えば、正方形状に形成されている。半導体素子30の大きさは、例えば、平面視において10mm×10mm程度とすることができる。半導体素子30の厚さは、例えば、10μm~100μm程度とすることができる。
【0015】
半導体素子30は、例えば、配線基板20にフリップチップ実装されている。すなわち、半導体素子30は、接続端子31を介して、配線基板20の接続用パッド22と電気的に接続されている。接続端子31としては、例えば、金(Au)バンプやはんだバンプを用いることができる。はんだバンプの材料としては、例えば、Pbを含む合金、SnとCuの合金、SnとAgの合金、SnとAgとCuの合金などを用いることができる。
【0016】
半導体素子30の下面(回路形成面)と基板本体21の上面との間には、アンダーフィル樹脂35が充填されている。アンダーフィル樹脂35の材料としては、例えば、エポキシ系樹脂などの絶縁性樹脂を用いることができる。
【0017】
半導体素子30の回路形成面と反対側の背面(ここでは、上面)には、接着剤40が形成されている。接着剤40としては、例えば、シリコンポリマー系の樹脂や、熱伝導部材(TIM:Thermal Interface Material)を用いることができる。熱伝導部材の材料としては、例えば、熱伝導性の良い高電気伝導材であるインジウム(In)等を用いることができる。また、熱伝導部材の他の例としては、高電気伝導材を含有するシリコングリース、又は金属フィラーやグラファイト等を含有した有機系の樹脂バインダー等を用いることができる。接着剤40は、半導体素子30と放熱板50とを接着する機能と、半導体素子30と放熱板50とを熱的に接続する機能とを有している。接着剤40を熱伝導率の高い材料で構成することにより、半導体素子30で生じた熱を放熱板50に効率良く伝導することができる。なお、接着剤40の厚さは、例えば、20μm~30μm程度とすることができる。
【0018】
放熱板50は、半導体素子30の背面上に接着剤40を介して設けられている。放熱板50は、ヒートスプレッダとも呼ばれる。放熱板50は、半導体素子30が発する熱の密度を分散させる機能を有する。放熱板50は、例えば、半導体素子30上に設けられているため、半導体素子30を機械的に保護する機能も有する。放熱板50は、半導体素子30に接続される第1面50Aと、第1面50Aと反対側の第2面50B(ここでは、上面)とを有している。
【0019】
放熱板50は、例えば、配線基板20上に接合されている。例えば、配線基板20は、基板本体21の上面に接合部材25によって接合されている。配線基板20は、例えば、半導体素子30を取り囲むように基板本体21の上面の外周部に接合部材25によって接合されている。接合部材25の材料としては、例えば、シリコンポリマー系の樹脂を用いることができる。
【0020】
放熱板50は、例えば、平板状に形成された本体部51と、本体部51と一体に形成された側壁52とを有している。本体部51は、放熱板50の第1面50Aを有している。すなわち、本体部51の下面51Aが放熱板50の第1面50Aとなる。本体部51の下面51Aは、接着剤40を介して半導体素子30の背面に熱的に結合されている。本体部51の平面形状は、例えば、半導体素子30の平面形状よりも一回り大きく形成されている。本体部51の平面形状は、例えば、基板本体21の平面形状よりも一回り小さく形成されている。
【0021】
側壁52は、本体部51の外周に設けられている。側壁52は、本体部51の外側面に一体的に形成されている。側壁52は、例えば、本体部51の厚さ方向と直交する本体部51の平面方向(図中左右方向)と交差する方向(ここでは、図中上下方向)に延びるように形成されている。本例の側壁52は、本体部51の上面に対して垂直に延びるように形成されている。側壁52は、本体部51の外側面を覆うように形成されている。側壁52は、例えば、本体部51の外側面全面を覆うように形成されている。側壁52の下端部は、本体部51の下面51Aよりも下方に突出するように形成されている。側壁52の下面は、接合部材25を介して基板本体21に接合されている。
【0022】
図2に示すように、側壁52は、例えば、本体部51の外周の全周にわたって連続して形成されている。側壁52は、例えば、枠状に形成されている。側壁52は、例えば、
図1に示した半導体素子30を外側から取り囲むように形成されている。
【0023】
図1に示すように、放熱板50は、本体部51の下面51Aと側壁52とによって構成された凹部53を有している。凹部53と配線基板20とによって形成された収容部に半導体素子30が収容されている。半導体素子30の背面は、本体部51の下面51Aによって構成される凹部53の底面に接着剤40を介して熱的に結合されている。これにより、半導体素子30において発生する熱は、接着剤40を介して放熱板50に放熱される。
【0024】
放熱板50は、第1金属部61と第2金属部62とが固相接合により互いに直接接合された構造体を有している。第1金属部61と第2金属部62とは固相接合により一体化されている。固相接合とは、接合対象物同士を溶融させることなく固相(固体)状態のまま加熱して軟化させ、更に加熱して塑性変形を与えて接合する方法である。固相接合としては、例えば、拡散接合、圧接、摩擦圧接や超音波接合などを挙げることができる。なお、各図面では、第1金属部61と第2金属部62を判り易くするため、実線にて区別している。例えば、第1金属部61と第2金属部62とを拡散接合により一体化した場合には、第1金属部61と第2金属部62との界面は消失していることがあり、境界は明確でないことがある。
【0025】
第1金属部61と第2金属部62とは、互いに異なる金属材料によって構成されている。第1金属部61は、第1金属により構成されている。第2金属部62は、第1金属とは異なる第2金属により構成されている。第1金属は、第2金属よりも熱伝導率の高い金属である。第1金属としては、例えば、銅やアルミニウムなどの金属、又はこれら金属から選択される少なくとも一種の金属を含む合金を用いることができる。第2金属は、第1金属よりも機械的強度(剛性や硬度等)の高い金属である。第2金属としては、例えば、鉄などの金属、又は銅合金や鉄合金などの合金を用いることができる。第2金属としては、例えば、青銅、ステンレス鋼などを用いることができる。
【0026】
放熱板50の大部分は、第1金属部61によって構成されている。第2金属部62は、補強材として放熱板50の一部に設けられている。第2金属部62は、例えば、放熱板50の第2面50Bに設けられている。第2金属部62は、放熱板50の第2面50Bに露出されている。
【0027】
第2金属部62は、例えば、本体部51及び側壁52のうち側壁52のみに設けられている。換言すると、本体部51は、第1金属部61のみによって構成されている。第2金属部62は、例えば、側壁52の上端部に設けられている。側壁52は、その上端部が第2金属部62によって構成されており、上端部以外の部分が第1金属部61によって構成されている。すなわち、側壁52では、第1金属部61の上面に第2金属部62が接合されている。第2金属部62は、側壁52を構成する第1金属部61の上面と一体に形成されている。
【0028】
放熱板50では、側壁52のうち上端部以外の部分と本体部51とが第1金属部61によって構成されている。側壁52の下端部を構成する第1金属部61は、接合部材25を介して基板本体21に接合されている。ここで、凹部53の底面(つまり、本体部51の下面51A)は第1金属部61によって構成されており、凹部53の内側面(つまり、側壁52の下端部の側面)は第1金属部61によって構成されている。すなわち、凹部53の内面は第1金属部61のみによって構成されている。
【0029】
本例の側壁52の上面は、本体部51の上面と面一に形成されている。このため、本例の第2金属部62の上面62Bは、本体部51を構成する第1金属部61の上面61Bと面一に形成されている。これら第1金属部61の上面61Bと第2金属部62の上面62Bとによって、放熱板50の第2面50Bが構成されている。換言すると、放熱板50の第2面50Bは、第1金属部61の上面61Bと第2金属部62の上面62Bとを有している。
【0030】
第2金属部62は、第1金属部61によって構成される本体部51の外側面の一部を覆うように形成されている。第2金属部62は、本体部51の外側面を構成する第1金属部61と一体に形成されている。第2金属部62の厚さは、例えば、本体部51の厚さよりも薄く形成されている。第2金属部62の厚さは、例えば、凹部53の深さよりも薄く形成されている。第2金属部62の厚さは、例えば、0.5mm~1.0mm程度とすることができる。本体部51の厚さは、例えば、1.0mm~2.0mm程度とすることができる。凹部53の深さは、例えば、0.6mm~1.2mm程度とすることができる。
【0031】
図2に示すように、第2金属部62は、例えば、側壁52の全周にわたって連続して形成されている。第2金属部62は、例えば、本体部51の外周に沿って本体部51の周方向全周にわたって連続して形成されている。第2金属部62は、例えば、枠状に形成されている。第2金属部62は、平面視において、本体部51を外側から取り囲むように形成されている。第2金属部62の幅は、側壁52の幅と同じ大きさに形成されている。換言すると、側壁52の上端部は、第2金属部62のみによって構成されている。第2金属部62の外側面は、例えば、側壁52を構成する第1金属部61の外側面と面一に形成されている。
【0032】
図1に示すように、側壁52を構成する第1金属部61の一部は、第1金属部61によって構成される本体部51の外側面の一部を被覆するように形成されている。側壁52を構成する第1金属部61は、本体部51の下部を構成する第1金属部61と接続されている。側壁52を構成する第1金属部61の厚さは、例えば、本体部51の厚さと同じ厚さ、又は本体部51の厚さよりも厚く形成されている。側壁52を構成する第1金属部61の厚さは、例えば、1.0mm~2.5mm程度とすることができる。
【0033】
(半導体装置10の製造方法)
次に、半導体装置10の製造方法について説明する。なお、説明の便宜上、最終的に半導体装置10の各構成要素となる部分には、最終的な構成要素の符号を付して説明する。
【0034】
まず、
図3~
図5に従って、放熱板50の製造方法について説明する。
図3(a)及び
図3(b)に示すように、平板状の第1金属部61の上面に平板状の第2金属部62を重ね合わせる。このとき、第1金属部61の厚さは、例えば、1.0mm~2.5mm程度とすることができる。また、第2金属部62の厚さは、例えば、0.5mm~1.0mm程度とすることができる。
【0035】
続いて、重ね合わせた第1金属部61及び第2金属部62を所定温度(例えば、900℃程度)に加熱しながらプレスすることにより、固相接合にて第1金属部61と第2金属部62とを接合する。これにより、第1金属部61の上面と第2金属部62の下面とが直接接合され、平板状の第1金属部61と平板状の第2金属部62とが一体化される。以下の説明では、第1金属部61と第2金属部62とが固相接合により一体化された構造体を構造体70と称する。なお、構造体70は、クラッド材又はクラッドメタルとも呼ばれる。
【0036】
次に、
図4(a)及び
図4(b)に示す工程では、例えば金型を使用するプレス加工により、構造体70の外周部を構造体70の中央部よりも下方に突出させる。本工程では、
図4(b)に示すように、金型として、下型80と上型81とを準備する。下型80は、下型80の上面に凸部80Aを有している。上型81は、上型81の下面に凹部81Aを有している。凸部80Aと凹部81Aとは、平面視において互いに重なる位置に設けられている。凸部80A及び凹部81Aの平面形状の大きさは、構造体70の外周部を除く中央部の平面形状の大きさに対応している。そして、下型80と上型81との間に構造体70を配置した状態で、下型80の凸部80Aにより構造体70の中央部を上方に向かって押圧する。これにより、構造体70の中央部が外周部よりも上側に押し上げられる。換言すると、構造体70の外周部が中央部よりも下側に押し下げられる。このとき、構造体70の上面には、構造体70の外周部に配置された第2金属部62の上面62Bから上方に突出する突出部71が形成される。また、構造体70の下面には、構造体70の中央部に配置された第1金属部61の下面に凹部53が形成される。凹部53は、構造体70の外周部に配置された第1金属部61の下面から上方に凹むように形成される。ここで、突出部71は、構造体70の外周部に配置された第2金属部62の上面62Bから凹部53の深さの分だけ上方に突出している。本例の突出部71は、構造体70の中央部に配置された第1金属部61の上部が構造体70の外周部に配置された第2金属部62の上面62Bよりも上方に突出するように形成されている。すなわち、突出部71の形成によって、構造体70の中央部に配置された第2金属部62と構造体70の外周部に配置された第2金属部62とが互いに分離される。
【0037】
続いて、例えば切削加工により、構造体70から突出部71を除去する。例えば、切削加工により、突出部71における第2金属部62を除去する。例えば、切削加工により、突出部71全体を除去する。本例では、構造体70の外周部に配置された第2金属部62の上面62Bと構造体70の中央部に配置された第1金属部61の上面61Bとが面一になるように、突出部71が切削される(図中破線参照)。このとき、構造体70の外周部に配置された第2金属部62の上面62Bの一部を切削するようにしてもよい。
【0038】
本工程により、
図5(a)及び
図5(b)に示すように、構造体70の中央部に配置された第1金属部61の上面61Bが、構造体70の外周部に配置された第2金属部62の上面62Bから露出される。本例では、構造体70の中央部に配置された第1金属部61の上面61Bと、構造体70の外周部に配置された第2金属部62の上面62Bとが面一に形成される。
【0039】
以上の製造工程により、
図1及び
図2に示した放熱板50を製造することができる。すなわち、第1金属部61と第2金属部62とが固相接合により一体化された構造を有し、本体部51と側壁52と凹部53とを有する放熱板50を製造することができる。
【0040】
次に、
図6に示す工程では、半導体素子30が実装された配線基板20を準備する。ここでは、図示を省略して詳細な説明を割愛するが、配線基板20は例えば以下のような方法で製造される。すなわち、接続用パッド22を有する配線基板20を形成し、その配線基板20の上面に形成された接続用パッド22に半導体素子30の接続端子31をフリップチップ接合する。次に、配線基板20と半導体素子30との間にアンダーフィル樹脂35を形成する。
【0041】
続いて、
図6に示す工程では、配線基板20の上面の外周縁に沿って枠状に熱硬化型の接合部材25を塗布する。また、半導体素子30の背面上に接着剤40を形成する。例えば、半導体素子30の背面上に熱硬化型の接着剤40を塗布する。その後、配線基板20及び半導体素子30上に放熱板50を配置する。具体的には、放熱板50の側壁52の下面が接合部材25に対向するように、且つ本体部51の下面51Aが接着剤40に対向するように、配線基板20及び半導体素子30上に放熱板50を配置する。
【0042】
次に、上述のように配置した配線基板20、放熱板50及び接着剤40を加熱及び加圧する。これにより、
図1に示すように、放熱板50が接合部材25を介して配線基板20に接合されるとともに、放熱板50が接着剤40を介して半導体素子30に接合される。その後、配線基板20の下面にはんだボール23を形成することにより、
図1に示した半導体装置10を製造することができる。
【0043】
次に、本実施形態の作用効果を説明する。
(1)熱伝導率の高い第1金属からなる第1金属部61と、第1金属よりも機械的強度の高い第2金属からなる第2金属部62とを固相接合により接合した構造体によって放熱板50を構成するようにした。この構成によれば、第2金属部62を設けたことにより、第1金属部61のみによって放熱板50を構成する場合に比べて、放熱板50全体の機械的強度を向上させることができる。また、放熱板50を厚く形成せずに、第2金属部62を設けることによって放熱板50全体の機械的強度を向上させることができる。このため、放熱板50の大型化を抑制しつつも、放熱板50の機械的強度を向上させることができる。
【0044】
(2)第1金属部61と第2金属部62とを固相接合により接合するようにした。このため、第1金属部61と第2金属部62とを接着剤等で接着する場合に比べて、その接着剤の分だけ放熱板50が大型化することを抑制できる。
【0045】
(3)第2金属部62を、本体部51及び側壁52のうち側壁52のみに設けるようにした。換言すると、半導体素子30と接続される第1面50Aを有する本体部51には、第1金属部61よりも熱伝導率の低い第2金属部62を設けないようにした。このため、第2金属部62を設けたことに起因して、放熱板50における放熱性能が低下することを好適に抑制できる。
【0046】
(4)第2金属部62を、本体部51の外周に沿って本体部51の周方向全周にわたって連続して形成するようにした。この構成によれば、機械的強度の高い第2金属部62を、本体部51の周方向全周に配置することができる。これにより、半導体装置10を種々の方向に反らす応力に効果的に対抗でき、半導体装置10の反りを効果的に低減できる。
【0047】
(5)第2金属部62の上面62Bを、本体部51を構成する第1金属部61の上面61Bと面一に形成した。この構成によれば、放熱板50の第2面50Bに放熱フィンなどの放熱部品を設けた際に、第2金属部62の上面62Bを放熱部品に接触させることができる。これにより、第1金属部61を通じて放熱部品に熱を伝導できるとともに、第2金属部62を通じて放熱部品に熱を伝導することができる。したがって、放熱部品に効率良く熱を伝導することができる。
【0048】
(他の実施形態)
上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
【0049】
・
図7に示すように、半導体装置10は、放熱部品90を更に有していてもよい。放熱部品90は、例えば、接着剤91を介して放熱板50の第2面50Bに接続されている。本変更例の放熱部品90は、熱を大気中に効率良く発散させるためのフィン構造を有する、所謂放熱フィンである。放熱部品90の材料としては、例えば、アルミニウムやアルミニウム合金を用いることができる。接着剤91としては、例えば、接着剤40と同様の接着剤を用いることができる。
【0050】
放熱部品90は、例えば、放熱板50の第2面50B全面を覆うように設けられている。放熱部品90は、例えば、接着剤91を介して第1金属部61の上面61Bと接続されるとともに、接着剤91を介して第2金属部62の上面62Bと接続されている。
【0051】
この構成によれば、半導体素子30で生じた熱が放熱板50を通じて放熱部品90に伝導され、その放熱部品90において熱が大気中に放熱される。これにより、半導体素子30の発する熱を効率よく放熱することができ、半導体素子30の温度上昇を好適に抑制できる。
【0052】
・
図7に示した放熱部品90としては、放熱フィンの他に、ヒートパイプやベーパチャンバなどを用いることができる。
・上記実施形態では、凹部53の内側面を、本体部51の上面に対して垂直に延びるように形成したが、これに限定されない。
【0053】
例えば
図8に示すように、凹部53の内側面を傾斜面に形成してもよい。例えば、凹部53の内側面を、本体部51の下面51Aから側壁52の下面に向かうに連れて放熱板50の外周縁に近づくように傾斜する傾斜面に形成してもよい。換言すると、凹部53の内側面を、本体部51の下面51Aから側壁52の下面に向かうに連れて半導体素子30から離れるように傾斜する傾斜面に形成してもよい。
【0054】
・上記実施形態では、側壁52の外側面を、本体部51の上面に対して垂直に延びるように形成したが、これに限定されない。例えば、側壁52の外側面を傾斜面に形成してもよい。例えば、側壁52の外側面を、側壁52の上面から側壁52の下面に向かうに連れて半導体素子30から離れるように傾斜する傾斜面に形成してもよい。
【0055】
・
図9に示すように、本体部51の下面51A(つまり、凹部53の底面)に、その下面51Aから下方に突出する凸部55を設けるようにしてもよい。凸部55は、本体部51の下面51Aから半導体素子30に向かって突出するように形成されている。この場合には、凸部55の下面55Aが接着剤40を介して半導体素子30に接合されている。
【0056】
・上記実施形態では、配線基板20に半導体素子30をフリップチップ実装するようにしたが、半導体素子30の実装の形態は特に限定されない。例えば、半導体素子30の実装の形態としては、例えば、フリップチップ実装の他に、ワイヤボンディング実装やはんだ実装などが挙げられる。
【0057】
・
図10に示すように、配線基板20に複数の電子部品を実装するようにしてもよい。例えば、高さの異なる複数の電子部品を配線基板20に実装するようにしてもよい。本変更例では、半導体素子30と、半導体素子30よりも高さの低い電子部品32とが配線基板20に実装されている。電子部品32は、例えば、基板本体21の上面にはんだ33を介して実装されている。電子部品32の上面は、接着剤40を介して放熱板50の第1面50Aに接続されている。電子部品32の実装の形態としては、例えば、はんだ実装の他に、フリップチップ実装やワイヤボンディング実装などが挙げられる。電子部品32としては、例えば、半導体チップ、トランジスタやダイオードなどの能動部品や、チップコンデンサ、チップインダクタやチップ抵抗などの受動部品を用いることができる。
【0058】
ここで、本変更例の放熱板50の第1面50Aには、本体部51の下面51Aから上方に凹む凹部54が設けられている。凹部54には、電子部品32よりも高さの高い半導体素子30が収容されている。そして、半導体素子30の上面は、接着剤40を介して凹部54の底面に接続されている。なお、本変更例では、本体部51の下面51Aと凹部54の底面とが放熱板50の第1面50Aとして機能する。
【0059】
・上記実施形態では、放熱板50の第2面50Bにおいて、第2金属部62の上面62Bを第1金属部61の上面61Bと面一に形成するようにしたが、これに限定されない。
例えば
図11に示すように、放熱板50の第2面50Bにおいて、第2金属部62の上面62Bを、本体部51を構成する第1金属部61の上面61Bよりも低い位置に設けるようにしてもよい。この場合には、本体部51の上部が第2金属部62の上面62Bよりも上方に突出するように形成される。このため、本体部51の上部における外側面は、第2金属部62から露出される。本変更例では、放熱板50の第2面50Bにおいて、本体部51を構成する第1金属部61の上面61Bと、第2金属部62の上面62Bとによって段差が形成されている。
【0060】
・上記実施形態では、第2金属部62を、放熱板50の外周部の全周にわたって連続して形成するようにしたが、これに限定されない。例えば、第2金属部62を、放熱板50の外周部の一部のみに設けるようにしてもよい。
【0061】
例えば
図12に示すように、第2金属部62を、放熱板50の外形を構成する四辺のうち二辺のみに設けるようにしてもよい。本変更例では、放熱板50の外形を構成する四辺のうち互いに対向する二辺の各々に沿って延びるように第2金属部62を設けるようにした。また、第2金属部62を、放熱板50の外形を構成する四辺のうち一辺のみに設けるようにしてもよい。
【0062】
・上記実施形態では、第2金属部62を、本体部51及び側壁52のうち側壁52のみに設けるようにしたが、これに限定されない。例えば、第2金属部62を、本体部51及び側壁52の両方に設けるようにしてもよい。
【0063】
・上記実施形態では、放熱板50の厚さ方向において第1金属部61と第2金属部62とを重ね合わせて、第1金属部61の上面に第2金属部62を接合するようにしたが、これに限定されない。
【0064】
例えば
図13に示すように、放熱板100の幅方向において第1金属部61と第2金属部62とを重ね合わせて、第1金属部61の外側面に第2金属部62を固相接合により直接接合するようにしてもよい。ここで、本変更例の放熱板100の平面形状は、長辺と短辺とを有する長方形状に形成されている。なお、放熱板100の短辺の延びる方向が放熱板100の幅方向となり、放熱板100の長辺の延びる方向が放熱板100の長手方向となる。本変更例の第1金属部61の平面形状は、長辺と短辺とを有する長方形状に形成されている。第2金属部62は、例えば、第1金属部61の外側面のうち長辺を構成する外側面に接合されている。すなわち、第2金属部62は、第1金属部61の外側面のうち放熱板100の長手方向に延びる外側面に接合されている。本変更例では、放熱板100の幅方向において、第1金属部61を両側から挟むように2つの第2金属部62が第1金属部61の外側面に接合されている。なお、第1金属部61の外側面のうち短辺を構成する外側面には第2金属部62が接合されていない。
【0065】
本変更例の放熱板100は、本体部101と、放熱板100の長手方向の両端部に設けられた2つの側壁102とを有している。本体部101は、放熱板100の長手方向において、2つの側壁102の間に設けられている。本体部101は、放熱板100の幅方向の両側に設けられた2つの第2金属部62と、それら2つの第2金属部62の間に設けられた第1金属部61とによって構成されている。このとき、本体部101を構成する第2金属部62は、本体部101の上面から本体部101の下面まで延びるように形成されている。すなわち、本体部101を構成する第2金属部62は、本体部101の厚さ方向の全長にわたって延びるように形成されている。
【0066】
各側壁102は、放熱板100の幅方向の両側に設けられた2つの第2金属部62と、それら2つの第2金属部62の間に設けられた第1金属部61とによって構成されている。このとき、各側壁102を構成する第2金属部62は、側壁102の上面から側壁102の下面まで延びるように形成されている。すなわち、各側壁102を構成する第2金属部62は、側壁102の高さ方向の全長にわたって延びるように形成されている。
【0067】
この構成であっても、第1金属部61の外側面に第2金属部62を接合したことにより、放熱板100の機械的強度を向上させることができる。ここで、放熱板100が接合される配線基板は、長手方向に反りが生じやすい。これに対し、本変更例の放熱板100では、第1金属部61の長手方向に延びる外側面に第2金属部62を接合するようにした。このため、放熱板100を長手方向に反らす応力に効果的に対抗でき、放熱板100の反りを効果的に低減できる。
【0068】
次に、放熱板100の製造方法について説明する。
まず、
図14に示すように、平板状の第1金属部61の外側面に平板状の第2金属部62を重ね合わせる。具体的には、第1金属部61の幅方向において、第1金属部61を両側から挟むように、第1金属部61の外側面に2つの第2金属部62を重ね合わせる。
【0069】
続いて、重ね合わせた第1金属部61及び2つの第2金属部62を所定温度(例えば、900℃程度)に加熱しながらプレスすることにより、固相接合にて第1金属部61と2つの第2金属部62とを接合する。これにより、第1金属部61の一方の外側面と一方の第2金属部62とが直接接合されるとともに、第1金属部61の他方の外側面と他方の第2金属部62とが直接接合される。本工程により、第1金属部61の幅方向において、第1金属部61と2つの第2金属部62とが固相接合により一体化された構造体(クラッド材)を得ることができる。
【0070】
その後、例えば金型を使用するプレス加工により、
図14に示した構造体の長手方向の両端部を長手方向の中央部よりも下方に突出させる。これにより、
図13に示した放熱板100を製造することができる。
【0071】
・
図13に示した変更例では、放熱板100の幅方向の両側に第2金属部62を設けるようにしたが、これに限定されない。例えば、放熱板100の幅方向の片側に第2金属部62を設けるようにしてもよい。
【0072】
・
図13に示した変更例では、第1金属部61の外側面のうち放熱板100の長手方向に延びる外側面に第2金属部62を接合するようにしたが、これに限定されない。例えば、第1金属部61の外側面のうち放熱板100の幅方向に延びる外側面に第2金属部62を接合するようにしてもよい。
【0073】
・上記実施形態では、2種類の金属からなる第1金属部61及び第2金属部62が固相接合により接合された構造体により放熱板50を構成するようにしたが、これに限定されない。例えば、3種類以上の金属からなる金属部が固相接合により接合された構造体により放熱板50を構成するようにしてもよい。
【0074】
・上記実施形態では、配線基板20を、BGA(Ball Grid Array)型の配線基板に具体化したが、これに限定されない。例えば、配線基板20を、PGA(Pin Grid Array)型の配線基板やLGA(Land Grid Array)型の配線基板に具体化してもよい。
【符号の説明】
【0075】
10 半導体装置
20 配線基板
30 半導体素子
40 接着剤
50,100 放熱板
50A 第1面
50B 第2面
51,101 本体部
52,102 側壁
53 凹部
61 第1金属部
61B 上面
62 第2金属部
62B 上面
70 構造体
71 突出部
90 放熱部品