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特開2022-925693次元クロスポイントメモリのためのデッキ選択トランジスタ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022092569
(43)【公開日】2022-06-22
(54)【発明の名称】3次元クロスポイントメモリのためのデッキ選択トランジスタ
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/8239 20060101AFI20220615BHJP
   H01L 45/00 20060101ALI20220615BHJP
   H01L 49/00 20060101ALI20220615BHJP
   H01L 29/786 20060101ALI20220615BHJP
【FI】
H01L27/105 448
H01L27/105 449
H01L45/00 A
H01L45/00 Z
H01L49/00 Z
H01L29/78 613Z
H01L29/78 613B
H01L29/78 618B
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021154134
(22)【出願日】2021-09-22
(31)【優先権主張番号】17/118,377
(32)【優先日】2020-12-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】591003943
【氏名又は名称】インテル・コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】プラシャント マジ
(72)【発明者】
【氏名】デルチャン カウ
(72)【発明者】
【氏名】マックス ハイネマン
【テーマコード(参考)】
5F083
5F110
【Fターム(参考)】
5F083FZ10
5F083GA09
5F083GA10
5F083JA02
5F083JA06
5F083JA12
5F083JA14
5F083JA36
5F083JA37
5F083JA38
5F083JA39
5F083JA40
5F083JA42
5F083JA43
5F083JA60
5F083KA01
5F083KA05
5F083PR07
5F083PR40
5F083ZA01
5F110BB08
5F110BB11
5F110CC10
5F110DD01
5F110EE01
5F110EE02
5F110EE03
5F110EE04
5F110EE06
5F110EE14
5F110EE42
5F110FF01
5F110FF27
5F110GG01
5F110GG13
5F110GG15
5F110GG22
5F110GG42
5F110GG44
5F110HK04
5F110QQ19
(57)【要約】      (修正有)
【課題】デコーダトランジスタのフットプリントを最小限に抑えつつ、メモリ密度を増加させるメモリデバイス構造、デッキ選択トランジスタを製造する方法及びシステムを提供する。
【解決手段】メモリデバイス構造100は、第1線構造102含み、第1の線構造における各線構造は、第1トランジスタチャネル110を含む。メモリデバイス構造は、さらに、第1の線構造に対して実質的に直交する第2の複数の線構造112を含む。第2の複数の線構造における各線構造は、第2トランジスタチャネル120を含む。メモリセル122は、第1の複数の線構造102と第2の複数の線構造112との間の各クロスポイントにある。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の複数の線構造であって、前記第1の複数の線構造の個々の線構造はそれぞれ、第1トランジスタチャネルを有する、第1の複数の線構造と、
前記第1の複数の線構造に対して実質的に直交する第2の複数の線構造であって、前記第2の複数の線構造の個々の線構造はそれぞれ、第2トランジスタチャネルを有する、第2の複数の線構造と、
前記第1の複数の線構造と前記第2の複数の線構造との間の各クロスポイントにあるメモリセルと
を備えるメモリデバイス構造。
【請求項2】
第1デッキは、前記第1の複数の線構造及び前記第2の複数の線構造を有し、前記メモリデバイス構造は、さらに、前記第1デッキの上方又は下にある第2デッキを備え、前記第2デッキは、
前記第1の複数の線構造と実質的に平行な第3の複数の線構造であって、前記第3の複数の線構造の個々の線構造はそれぞれ、第3トランジスタチャネルを含む、第3の複数の線構造と、
前記第2の複数の線構造と実質的に平行な第4の複数の線構造であって、前記第4の複数の線構造の個々の線構造はそれぞれ、第4トランジスタチャネルを含む、第4の複数の線構造と、
前記第3の複数の線構造と前記第4の複数の線構造との間の各クロスポイントにあるメモリセルと
を有し、
前記メモリデバイス構造は、さらに、前記第1デッキと前記第2デッキとの間に複数の端子インターコネクトを備え、前記複数の端子インターコネクトの個々の端子インターコネクトは、前記第1デッキにある前記線構造の前記個々の線構造と、前記第2デッキにある前記線構造の対応する個々の線構造との間に連結され、
前記トランジスタチャネルの個々のトランジスタチャネルは、前記複数の端子インターコネクトの個々の端子インターコネクトと前記メモリセルとの間にある、請求項1に記載のメモリデバイス構造。
【請求項3】
前記第1の複数の線構造、前記第2の複数の線構造、前記第3の複数の線構造、及び、前記第4の複数の線構造はそれぞれ、タングステン、タンタル又はチタン、又は、窒素をさらに含むこれらの合金を有する、請求項2に記載のメモリデバイス構造。
【請求項4】
前記第1トランジスタチャネル、前記第2トランジスタチャネル、前記第3トランジスタチャネル、及び、前記第4トランジスタチャネルはそれぞれ、多結晶質又はアモルファス材料を有する、請求項2又は3に記載のメモリデバイス構造。
【請求項5】
前記多結晶質又はアモルファス材料は、In、Ga、ZnO、InGaZnO、InZnO、InGaO、GaZnO、InAlO、InSnO、InMgO、InWO、GaZnMgO、GaZnSnO、GaAlZnO、GaAlSnO、HfZnO、HfInZnO、HfAlGaZnO、InMgZnO、CuO、NbO、NiO、CoO、SnO、CuO、AgAlO、CuAlO、AlScOC、SrBPO、LaSiOSe、LaCuSe、RbSn、La、KSn、NaFeOSe、ZnRhを含む、請求項4に記載のメモリデバイス構造。
【請求項6】
前記第1の複数の線構造、前記第2の複数の線構造、前記第3の複数の線構造、及び、前記第4の複数の線構造の個々の線構造は、
第1部分及び第2部分であって、前記第1部分及び前記第2部分のそれぞれは金属を含む、第1部分及び第2部分と、
前記第1部分と前記第2部分との間にある第3部分であって、前記第3部分は、前記金属及び酸素を含む、第3部分と
を有し、
前記対応するトランジスタチャネルのそれぞれは、前記第3部分の側壁に隣接する、請求項2から4のいずれか一項に記載のメモリデバイス構造。
【請求項7】
前記トランジスタチャネルは、前記第3部分を被覆する、請求項6に記載のメモリデバイス構造。
【請求項8】
前記トランジスタチャネルは、前記第1部分又は前記第2部分の最上面の上方及び最下面の下方に延在する、請求項7に記載のメモリデバイス構造。
【請求項9】
前記第3部分は、前記第1部分の高さ又は前記第2部分の高さよりも大きい高さを有する、請求項8に記載のメモリデバイス構造。
【請求項10】
前記第1の複数の線構造、前記第2の複数の線構造、前記第3の複数の線構造、及び、前記第4の複数の線構造の個々の線構造は、
それぞれが金属を含む第1部分及び第2部分と、
前記第1部分と前記第2部分との間にある第3部分であって、前記第3部分は、前記トランジスタチャネルの材料を含む、第3部分と
を有する、請求項2から9のいずれか一項に記載のメモリデバイス構造。
【請求項11】
前記第1の複数の線構造、前記第2の複数の線構造、前記第3の複数の線構造、及び、前記第4の複数の線構造における前記トランジスタチャネルの個々のトランジスタチャネルは、ゲート構造を通じて電気的に並列に連結される、請求項2から9のいずれか一項に記載のメモリデバイス構造。
【請求項12】
前記第1の複数の線構造と前記第3の複数の線構造との間の各クロスポイントにあるメモリセルをさらに備える、請求項2から11のいずれか一項に記載のメモリデバイス構造。
【請求項13】
前記メモリセルは、セレクタ要素と連結される不揮発性メモリ要素を有する、請求項2から12のいずれか一項に記載のメモリデバイス構造。
【請求項14】
デッキ選択トランジスタを製造する方法であって、前記方法は、
基板の上方に導電ビアを形成する段階と、
前記導電ビアの上方で、かつ前記導電ビアと連結されるインターコネクト線構造を形成する段階であって、前記導電ビアは、前記インターコネクト線構造の第1部分と連結される、段階と、
前記インターコネクト線構造の第2部分を酸化させる段階と、
前記インターコネクト線構造の前記第2部分に隣接する側壁にチャネル材料を堆積する段階と、
前記チャネル材料上にゲート酸化膜層を堆積する段階と、
前記ゲート酸化膜層上にゲート電極を形成する段階と
を備える方法。
【請求項15】
前記インターコネクト線構造の前記第2部分を酸化させる段階の前に、方法は、さらに、エッチングプロセスを実行して、前記インターコネクト線構造の横方向及び縦方向の厚さを減らす段階を備える、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記インターコネクト線構造の前記第2部分を酸化させる段階は、前記インターコネクト線構造の電気伝導性を遮断する段階を有する、請求項14又は15に記載の方法。
【請求項17】
前記チャネル材料を堆積する段階は、複数の前記インターコネクト線構造における前記インターコネクト線構造の個々のインターコネクト線構造の前記第2部分を取り囲む段階を有し、前記ゲート電極を形成する段階は、チャネルを取り囲む段階を有する、請求項14から16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記チャネル材料を堆積する段階は、さらに、前記インターコネクト線構造の前記第2部分の頂面及び側壁に前記チャネル材料を堆積する段階と、前記頂面から前記チャネル材料の一部分を除去する段階とを有する、請求項14から17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
プロセッサと、
メモリデバイス構造と
を備え、
前記メモリデバイス構造は、
第1の複数の線構造であって、前記第1の複数の線構造の個々の線構造はそれぞれ、第1トランジスタチャネルを有する、第1の複数の線構造と、
前記第1の複数の線構造に対して実質的に直交する第2の複数の線構造であって、前記第2の複数の線構造の個々の線構造はそれぞれ、第2トランジスタチャネルを有する、第2の複数の線構造と、
前記第1の複数の線構造と前記第2の複数の線構造との間の各クロスポイントにあるメモリセルと、
複数の端子インターコネクトであって、前記複数の端子インターコネクトの個々の端子インターコネクトは、前記線構造の個々の線構造と、複数のロジックトランジスタの個々のロジックトランジスタとの間に連結され、前記トランジスタチャネルの個々のトランジスタチャネルは、前記複数の端子インターコネクトの前記個々の端子インターコネクトと前記メモリセルとの間にある、複数の端子インターコネクトと
を備えるシステム。
【請求項20】
前記メモリデバイス構造と連結されるメモリコントローラをさらに備える、請求項19に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
3次元(3D)クロスポイントメモリアレイは、メモリセルのティア又はデッキを有してよい。しかしながら、このような方式で、メモリセルの総数の増加は、必要とされるデコーダトランジスタの数の増加に比例し得るので、デコーダトランジスタの全体的なフットプリントを増加させる。そのため、デコーダトランジスタのフットプリントを最小限に抑えつつ、メモリ密度を増加させるような解決手段が求められている。
【図面の簡単な説明】
【0002】
本明細書で説明される材料は、例示を目的として図示されており、添付の図に限定することを目的としていない。説明を簡潔かつ明確にするために、図に示される要素は必ずしも縮尺通りに描かれていない。例えば、いくつかの要素の寸法は、明確にするために他の要素に対して誇張されることがある。また、様々な物理的特徴は、議論を明確にするためにそれらの簡略化された「理想的な」形及び配置で表され得るが、それでもなお、実用的な実装は図示された理想に近似するだけであり得ることが理解される。例えば、滑らかな表面及び直交交差は、ナノ製造技術により形成される構造についての有限の粗さ、面取り及び不完全な角度での交差の特性が無視して描かれることがある。さらに、適切であると考えられる場合、参照符号は、対応する又は類似する要素を示すために複数の図の間で繰り返されている。
図1】メモリデバイス構造のアイソメトリック図であり、本開示の実施形態に係るメモリデバイス構造は、複数のトランジスタを含む。
図2A】本開示の実施形態に係る図1におけるメモリデバイス構造の一部分のアイソメトリック図である。
図2B図2Aにおける線構造を通じた断面図である。
図2C図2Aにおける線構造に直交する線を通じた断面図である。
図2D図2Aにおける線構造のゲート部分の断面図である。
図3A】本開示の実施形態に係る図1におけるメモリデバイス構造の一部分のアイソメトリック図である。
図3B図3Aにおける線構造の断面図である。
図3C図3Aにおける線構造のゲート部分の断面図である。
図4A】本開示の実施形態に係る図1におけるメモリデバイス構造の一部分のアイソメトリック図である。
図4B図4Aにおける線構造の断面図である。
図4C図4Aにおける線構造のゲート部分の断面図である。
図4D図4Aにおける線構造に直交する線を通じた断面図である。
図5A図1におけるA-A'線を通じたメモリデバイスの構造についての断面図である。
図5B】本開示の実施形態に係るメモリセルの断面図である。
図5C】本開示の実施形態に係る不揮発性メモリ要素の断面図である。
図5D】本開示の実施形態に係る不揮発性メモリ要素の断面図である。
図5E】本開示の実施形態に係るセレクタ要素の断面図である。
図6図2A図3A又は図4Aと関連して説明されるデバイス構造などのデバイス構造を製造する方法である。
図7A】本開示の実施形態に係る基板上の誘電体においてパターニングされた複数のインターコネクトの断面図である。
図7B図7Aにおける構造のアイソメトリック図である。
図8A】基板上の複数の線セグメントの形成に続く図7Aの構造を示す。
図8B図8Aにおける構造のアイソメトリック図である。
図9】ブロックを形成する複数の線セグメントのそれぞれの間における誘電体の形成に続く図8Bの構造を示す。
図10A】ブロックのエッチング部分のプロセスに続く図9の構造を示す。
図10B図10Aにおける線構造の断面図である。
図11A】複数の線構造の上方における薄膜チャネル(TFチャネル)材料の形成に続く図10Aの構造を示す。
図11B】複数の線構造を通じた断面図である。
図12A】隣接する線構造の部分間のチャネル材料の部分を除去するプロセスに続く図11Bにおける構造の断面図である。
図12B】線構造上からチャネル材料の部分を除去するプロセスに続く図11Bにおける構造の断面図である。
図13A】ゲート誘電体層1300の形成に続く図11Bの構造を示す。
図13B図13Aにおける複数の線構造を通じた断面図である。
図14A】ゲート電極の形成に続く図13Aの構造を示す。
図14B図14Aにおける複数の線構造上のゲート電極の断面図である。
図15A図9の構造を示し、ALD堆積プロセスが線構造の一部分の周りにTFTチャネル材料を選択的に堆積させるために利用される。
図15B図15Aにおける線構造の周りにおけるゲート電極の断面図である。
図16A】複数の開口の形成に続く図9の構造を示す。
図16B】誘電体702上の複数の開口のそれぞれに犠牲誘電体が形成され、続いて、誘電体1604上のチャネル層1606が形成された後の図16Aの構造を示す。
図16C】チャネルの高さを減らすプロセスに続く図16Dの構造を示す。
図16D】ゲート誘電体層の形成に続く図16Cの構造を示す。
図16E】ゲート誘電体層上のゲート電極の形成に続く図16Dの構造を示す。
図16F】ゲート誘電体層の一部分を除去するプロセスに続く図16Eの構造を示す。
図16G】各チャネルに隣接するソース構造の形成に続く図16Fの構造を示す。
図17】メモリデバイス構造が複数のロジックトランジスタ及び周辺コンポーネントにより連結されるシステムのアイソメトリック図である。
図18】デコーダトランジスタのプットプリントスケーリングを可能にするメモリデバイスアレイと連結されるデッキ選択トランジスタアレイを含むコンピューティングシステムの例のブロック図である。
図19】デコーダトランジスタのプットプリントスケーリングを可能にするメモリデバイスアレイと連結されるデッキ選択トランジスタアレイを含むモバイルデバイスの例のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0003】
3次元(3D)クロスポイントのためのデッキ選択トランジスタ及び製造の方法が説明される。本開示の実施形態についての完全な理解を提供すべく、以下の説明では、構造上のスキーム及び詳細な製造方法など、多くの具体的な詳細が説明される。これらの具体的な詳細なしに、本開示の実施形態を実践され得ることが当業者に明らかであろう。他の例では、メモリデバイス及びトランジスタと関連付けられる動作などの周知の特徴は、本開示の実施形態を不必要に不明瞭にしないために詳細には説明されていない。さらに、図に示される様々な実施形態は、例示的な表現であり、必ずしも縮尺通りに描かれていないことが理解される。
【0004】
いくつかの例において、以下の説明では、周知の方法及びデバイスは、本開示を不明瞭にすることを避けるために、詳細にというよりはむしろ、ブロック図の形式で示される。本明細書の全体にわたって、「実施形態」又は「一実施形態」又は「いくつかの実施形態」への言及、実施形態に関連して説明される具体的な特徴、構造、機能又は特性が本開示の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書全体にわたる様々な場所において、「実施形態において」又は「一実施形態において」又は「いくつかの実施形態において」という表現の出現は、必ずしも本開示の同一の実施形態を参照しているわけではない。さらに、具体的な特徴、構造、機能又は特性は、1つ又は複数の実施形態において任意の適切な方式で組み合わされてよい。例えば、第1実施形態は、2つの実施形態と関連付けられる具体的な特徴、構造、機能又は特性が相互に排他的ではない場合は、どこでも、第2実施形態と組み合わせられ得る。
【0005】
本記載及び添付の特許請求の範囲で用いられるように、単数形「a」、「an」及び「the」は、文脈がそうでないことを明確に示していない限り、同様に複数形を含むことが意図されている。本明細書で用いられるように、「及び/又は」という用語が、関連して列挙された複数の項目のうち1つ又は複数の任意の及びすべての可能な組み合わせを指し、かつ、これらを包含することも理解されるべきであろう。
【0006】
「連結され」及び「接続され」という用語は、それらの派生語とともに、複数のコンポーネント間の機能的又は構造的な関係を説明するのに本明細書で用いられ得る。これらの用語は、互いに関して同義語とすることを目的としたものではないことを理解されたい。むしろ、特定の実施形態では、「接続され」は、2つ又はそれより多い要素が互いに直接物理的、光学的、又は、電気的に接触した状態にあることを示すのに用いられ得る。「連結され」は、2つ又はそれより多い要素が直接的又は間接的(それらの間に他の要素が介在する)のいずれかの状態で互いに物理的、電気的又は磁気的に接触すること、及び/又は、2つ又はそれより多い要素が(例えば、因果関係にあるような)互いに協働又は相互作用することを示すために使用され得る。
【0007】
本明細書で用いられるような「の上方(over)」、「の下方(under)」、「の間(between)」、「上(on)」という用語は、そのような物理的関係が注目に値する、あるコンポーネント又は材料の、他のコンポーネント又は材料に対する相対的な位置を指す。例えば、材料の文脈において、ある材料、又は、別の上方又は下に配置される材料は、直接接触し得る、又は、1つ又は複数の介在する材料を有し得る。さらに、2つの材料の間に配置されるある材料は、2つの層に直接接触し得る、又は、1つ又は複数の介在する層を有し得る。対照的に、第2材料「上」の第1材料は、第2材料/原料と直接接触する。コンポーネントアセンブリの文脈において、同様の区別がなされる。本記載及び特許請求の範囲の全体を通して使用されるように、「のうちの少なくとも1つ」又は「のうちの1つ又は複数」という用語により組み合わされる項目の列挙は、列挙された用語の任意の組み合わせを意味し得る。
【0008】
本明細書では、「隣接」という用語は一般的に、別のものの次にある(例えば、すぐ次、又は、間に1つ又は複数のものを挟んで近くにある)、又は、隣にある(例えば、当接する)ものの位置を指す。
【0009】
「信号」という用語は、少なくとも1つの電流信号、電圧信号、磁気信号又はデータ/クロック信号を指し得る。「a」、「an」及び「the」の意味には、複数への言及が含まれる。「内(in)」の意味は、「内(in)」及び「上(on)」を含む。
【0010】
「デバイス」という用語は一般的に、その用語の使用の文脈に係る装置を指し得る。例えば、デバイスは、層又は構造のスタック、単一構造又は層、能動及び/又は受動素子などを有する様々な構造の接続を指し得る。一般的に、デバイスは、x‐y‐z直交座標系のx-y方向に沿った平面と、z方向に沿った高さとを有する3次元構造である。デバイスの平面は、デバイスを含む装置の平面でもあり得る。
【0011】
本記載の全体を通して使用されるように、及び、特許請求の範囲において、「のうちの少なくとも1」又は「のうちの1つ又は複数」という用語で組み合わされる項目の列挙は、列挙された用語の任意の組み合わせを意味し得る。
【0012】
「実質的に等しい」、「およそ等しい」、「ほぼ等しい」という用語は、それらの使用の明示的な文脈において別段の指定が無い限り、そのように説明される2つのものの間の違いは偶発劇な変化にすぎないことを意味する。当分野において、そのような変化は典型的には、予め定められた目標値の±10%未満である。
【0013】
本記載及び特許請求の範囲における「左(left)」、「右(right)」、「前方(front)」、「後方(back)」、「上部(top)」、「底部(bottom)」、「の上方(over)」及び「の下方(under)」などの用語は、もしあれば、説明を目的として用いられており、必ずしも永久的な位置関係を説明しているものではない。例えば、本明細書において用いられるように、「上方(over)」、「の下方(under)」、「前方(front side)」、「後方(back side)」、「上部(top)」、「底部(bottom)」、「の上方(over)」、「の下方(under)」及び「上(on)」などの用語は、デバイス内のあるコンポーネント、構造又は材料の、他の参照されるコンポーネント、構造又は材料に対する相対的な位置を指す。ここで、そのような物理的関係は注目に値する。これらの用語は、本明細書において主にデバイスのz軸の文脈の中で説明の目的のみに利用され、したがって、デバイスの向きに対して相対的であり得る。これゆえに、本明細書において提供される図の文脈において、第2材料「の上方」の第1材料は、提供される図の文脈に対してデバイスが上下逆さの向きである場合、第2材料「の下方」でもあり得る。材料の文脈において、別の材料の上方又は下に配置されるある材料は、直接接触し得る、又は、1つ又は複数の介在する材料を有し得る。さらに、2つの材料の間に配置される1つの材料は、2つの層に直接接触し得る、又は、1つ又は複数の介在する層を有し得る。対照的に、第2材料「上」の第1材料は、その第2材料と直接接触した状態にある。コンポーネントアセンブリの文脈において、同様の区別が行われる。
【0014】
「間」という用語は、デバイスのz軸、x軸又はy軸の文脈において利用され得る。2つの他の材料の間にある材料は、これらの材料のうちの一方又は両方と接触し得る、又は、1つ又は複数の介在する材料により、他の2つの材料の両方から隔離され得る。したがって、2つの他の材料の「間」にある材料は、他の2つの材料のいずれかと接触し得る、又は、介在する材料を通じて他の2つの材料に連結され得る。2つの他のデバイスの間にあるデバイスは、それらのデバイスの一方又は両方に直接接続され得る、又は、1つ又は複数の介在するデバイスにより他の2つのデバイスの両方から隔離され得る。
【0015】
メモリセルは、様々な3Dクロスポイントメモリアプリケーションのためのデコーダトランジスタの大きなアレイと併せて用いられる。3Dクロスポイントメモリアレイは、第1平面上に一連のワード線、及び、第1平面の上方の第2平面上に一連のビット線を含み、ワード線は、ビット線とクロスオーバする(又は、逆もまた同様)。メモリセルは、ワード線とビット線との間のクロスオーバの各ポイント(クロスポイント)に位置し、メモリセルは、ワード線を対応するビット線と連結して、単一のメモリアレイデッキ又は、ここではデッキを形成する。
【0016】
デコーダトランジスタは、デッキ内の特定のメモリセルに対処すべく、各ワード線及びビット線と個別に連結されてよい。各メモリセル(ビットセル)に対処するのに必要とされるデコーダトランジスタの数は、3Dクロスポイントアレイにおけるメモリセルの数に比例する。ビット線及びワード線の数の増加と比例して、数が増加し得る。例えば、3-Dクロスポイントメモリアレイの下方など、クロスポイントアレイの近傍により多くの数のデコーダトランジスタを収容するためには、ワード線及びビット線の物理的な長さが大きくなり得る。代替的に、デコーダトランジスタは、メモリアレイに横方向に隣接する領域を占有してよい。どちらか一方の例では、より大きなチップエリアが利用され得る。
【0017】
3次元アレイを形成するために、メモリセルの層(デッキ)の数を増加させることで、単位面積当たりのメモリ密度を増やすことができる。しかしながら、メモリセルの数を増加させることはまた、必要とされるデコーダトランジスタの数を増加させることに比例する。いくつかの例では、単一のデッキは、8Kビット線及び8Kワード線を含んでよい。したがって、単一の8K×8Kデッキは、16Kデコーダトランジスタを必要とし得る。デコーダトランジスタの数は、デッキの数と比例して増加するので、所与のダイサイズに対して高密度のメモリアレイを可能とすることは、非常に困難となり得る。
【0018】
しかしながら、本発明者は、デッキの各ワード線及び各ビット線内にデッキ選択トランジスタを統合することにより、3Dクロスポイントメモリアレイの下方のデコーダトランジスタの数を減らすことができる構成を考え出した。さらに、複数のデッキにわたって垂直に間隔を置いたワード線(及びビット線)は、共にまとめて連結される。一例では、メモリアレイは、2つのデッキを含んでよく、第1デッキの各ワード線は、インターコネクトビアにより、真下の第2デッキの対応するワード線と連結される。ワード線の各ペアは、メモリアレイの下方の単一のデコーダトランジスタにより連結される。例えば、第1インターコネクトビアは、ワード線のペアを連結するために用いられることができ、第2インターコネクトビアは、最も低いワード線をデコーダトランジスタに連結することができる。デッキの数が増加するにつれて、それぞれ連続するデッキからそれぞれのワード線は、介在するインターコネクトビアにより共に連結されてよい。最も低いレベルのデッキに対応する最も低いワード線は、最もデッキの下方の単一のデコーダトランジスタにさらに連結されてよい。
【0019】
同様に、第1デッキの各ビット線は、インターコネクトビアにより、真下の第2デッキの対応するビット線と連結されてよい。ビット線の各ペアは、インターコネクトビアにより単一のデコーダトランジスタに連結される。デッキの数を増やす場合、それぞれの連続するデッキからのそれぞれのビット線は、互いに単一のデコーダトランジスタに連結される。例えば、第1デッキからの第1ビット線は、第1ビット線の真上にある第2デッキからの第1ビット線と連結されてよい。したがって、メモリアレイにおけるデコーダトランジスタの総数は、任意の所与のデッキ上のワード線及びビット線の総数に等しく、デッキの数とは無関係である。動作中、複数のデッキにわたって連結されるすべてのワード線(ビット線)は、同時にバイアスを受けてよい。しかしながら、各デッキ上のメモリセルとインターコネクトビアとの間に介在するデッキ選択トランジスタが存在するので、単一のメモリセルを選択して、適切なデッキ選択トランジスタにバイアスをかけることによりプログラミングすることが可能である。
【0020】
各デッキが多数のワード線及びビット線(例えば、8K)を含む場合、各デッキ選択トランジスタに対して調節するには、多数のルーティング線が必要になる。個別に各トランジスタをルーティングするという課題を軽減するために、単一のデッキのワード線(ビット線)それぞれ上の各デッキ選択トランジスタのゲートが共に電気的に連結され得る。単一のルーティングコンダクタは、単一のデッキ選択トランジスタと連結され得る。動作中、単一のデッキのワード線(ビット線)上のすべてのデッキ選択トランジスタは、同一のゲートバイアスにある。しかしながら、単一のデッキ選択トランジスタ及び単一のワード線-ビット線の組み合わせは、単一のメモリセルをプログラミングするようにバイアスを受け得る。
【0021】
第1デッキ選択トランジスタの実施形態において、各ワード線(ビット線)は、電気的な遮断を形成すべく十分に酸化された線部分(本明細書では、酸化された線部分)を含み、チャネル材料は、酸化された線部分の少なくとも1つの側壁に隣接する。いくつかのそのような実施形態において、ゲート構造は、チャネル材料に隣接し、酸化された線部分のどちらかの側上のワード線(又はビット線)の即時導電部分は、デッキ選択トランジスタのソース領域又はドレイン領域として機能し得る。いくつかの実施形態において、チャネル材料は、酸化された線部分を完全に被覆し、ゲート構造は、チャネル材料を被覆する。例示的な実施形態において、トランジスタは、アモルファス又は多結晶質チャネルを含む薄膜トランジスタである。
【0022】
第2デッキ選択トランジスタの実施形態において、各ワード線(ビット線)は、2つの導電線セグメントの間にチャネル材料(また、共線)を有する同一線上の2つの導電線セグメントと、2つの導電線セグメントとの共線とに分けられる。チャネル材料のどちらかの側上の2つの導電線セグメントは、第2デッキ選択トランジスタの実施形態のソース領域又はドレイン領域として機能し得る。いくつかのそのような実施形態において、ゲート構造は、チャネル材料の2つ又はそれより多くの表面に隣接する。例示的な実施形態において、ゲート構造は、チャネル材料の3つの表面上(例えば、頂面及び2つの側壁表面上)にあり、デッキ選択トランジスタは、FIN-FETデバイスである。
【0023】
図1は、デッキ選択トランジスタ101A及び101Bなどのデッキ選択トランジスタを含むメモリデバイス構造100のアイソメトリック図である。メモリデバイス構造100は、第1方向(例えば、x軸)に沿う第1線構造102(本明細書において、線構造102)を含む。線構造102は、線構造106(本明細書において、線106)に隣接する線104(本明細書において、線104)を含み、線104は、チャネル108を含み、線106は、トランジスタチャネル110を含む。メモリデバイス構造100は、さらに、第2方向(例えば、y軸)に沿う第2の複数の線構造112(本明細書において、線構造112)を含む。図示されるように、線構造112は、y軸に直接沿っている。線構造112は、線116に隣接する線114を含み、線114はトランジスタチャネル118を含み、線116はトランジスタチャネル120を含む。
【0024】
メモリデバイス構造100は、さらに、線構造102と線構造112との間の各クロスポイントにおいてメモリセルを含む。1デッキあたりのメモリセルの総数は、線構造112における線の数と線構造112における線の数との積と同等である。図示されるように、メモリデバイス構造100は、単一のデッキ上に64個のメモリセルを含む。メモリデバイス構造100の例は、例えば、線104と線構造114との間のクロスポイントにメモリセル122を、線104と線116との間のクロスポイントにメモリセル124を、線106と線構造114との間の交点にメモリセル126を含む。
【0025】
実施形態において、メモリデバイス構造100は、線構造102及び112などの線構造の複数の層を含む。メモリセルアレイ127などのメモリセルのアレイにより隔離される線構造の各ペア、例えば、線構造102及び112は、メモリデッキを構成する。線構造102及び112における線は、複数のワード線及びビット線のペアとしてそれぞれ動作する(又は、逆もまた同様)。例示的な実施形態において、メモリ構造100は、3つのデッキを含む。第1デッキ128は、線構造102及び112と、メモリセルアレイ127とを含む。
【0026】
例示的な実施形態において、メモリデバイス構造100は、さらに、デッキ128の下方に第2デッキ130を含む。デッキ130は、線構造112と平行に複数の線構造132(本明細書において、線構造132)を含む。線構造132は、線134及び線136を含み、線134はトランジスタチャネル138を含み、線134はトランジスタチャネル140を含む。線構造132及び線構造134における線は、複数のワード線及びビット線のペアとしてそれぞれ動作する(又は、逆もまた同様)。
【0027】
メモリデバイス構造100は、さらに、線構造112と平行に複数の線構造142(本明細書において、線構造142)を含む。図において、線構造142は、y軸に沿う長手方向の軸を有する。線構造142は、線構造146に隣接する線構造144を含み、線144はトランジスタチャネル148を含み、線146はトランジスタチャネル150を含む。デッキ130は、さらに、線構造132と線構造142との間の各クロスポイントにおいてメモリセルを含む。図示されるように、メモリセル152は、線構造134と144との間のクロスポイントにあり、メモリセル153は、線構造134と144との間のクロスポイントにある。
【0028】
例示的な実施形態において、メモリデバイス構造100は、1デッキあたり8×8の直交線のアレイを含む。実施形態に依存して、デッキ128又は130は、2000個~8000個の線を含むことができる。
【0029】
各デッキ選択トランジスタ、例えば、トランジスタ101Aは、チャネルに隣接するゲート電極と、ゲート電極とチャネルとの間に介在するゲート誘電体層とを含む。例示的な実施形態において、各デッキ選択トランジスタの個々のゲート電極、例えば、トランジスタ101A及び101Bは共に連結されている。図示されるように、ゲート構造166は、線構造102の各線における隣接するトランジスタチャネルのゲート電極を含む。ゲート誘電体層は、線構造102における各デッキ選択トランジスタ(101A、101Bなど)の各チャネル層を絶縁する。実施形態において、異なるデッキ選択トランジスタ101A、101Bなどのゲート電極間を連結することが、有利には、ゲート電極に同時にバイアスをかけることを可能にし、他の必須の回路のためにかなりのスペースを節約する。実施形態において、線構造102は、8000個の線を含み、全部で8000個のゲート電極は、単一のルーティングコンダクタにより連結されてよい。
【0030】
メモリデバイス構造100は、さらに、複数のトランジスタチャネルに隣接するゲート構造168、172及び174を含む。ゲート構造168、172及び174は、ゲート電極及びゲート誘電体層などのゲート構造166の1つ又は複数の特徴を含む。各ゲート構造166、168、172及び174が、1つ又は複数のバイアス電極(図には示されていない)を通じて独立してバイアスを受けてよいことを理解されたい。
【0031】
メモリデバイス構造100は、異なるFET特性(例えば、N-FET及びP-FET)を有する異なるゲート及びチャネル構造を含む異なるデッキ選択トランジスタアーキテクチャを含んでよい。
【0032】
図2Aは、本開示の実施形態に係るデッキ選択トランジスタ200のアイソメトリック図である。明確に提供するために、チャネル108の一部分が除去されている。図示されるように、線構造102における各線構造は、長手方向の長さ(例えば、x軸)に沿って変化する材料組成を有する様々な部分を有する。例示的な実施形態において、線構造102における各線はまた、チャネル108内の領域においてx方向に沿って変化するy-z平面内の断面積を有する。ゲート構造202及びチャネル108の一部分は、代表的な線、例えば線104、及び、チャネル、例えばチャネル108の形状を明らかにするために省かれている。実施形態において、ゲート構造202は、ゲート誘電体層及びゲート電極を含む。例示的な実施形態において、ゲート誘電体層は、明確には示されていない。図示されるように、ゲート構造202は、線構造102の各線における各トランジスタチャネルに隣接する。
【0033】
図2Bは、図2Aの構造におけるA-A'線を通じたデッキ選択トランジスタ200の断面図である。例示的な実施形態において、線104は、金属又は金属を含む合金を含む線部分104A及び線部分104Bと、線部分104Aと線部分104Bとの間の線部分104Cとを有する。実施形態において、線部分104Cは、金属及び酸素を含む。デッキ選択トランジスタ200は、チャネル108と、チャネル108上のゲート構造202とを含む。図示されるように、ゲート構造202は、チャネル108上のゲート誘電体層202Aと、ゲート誘電体層202A上のゲート電極202Bとを含む。例示的な実施形態において、線部分104Aは、ソース領域又はドレイン領域であり、線部分104Bは、デッキ選択トランジスタ200のドレイン又はソース領域である。例示的な実施形態において、端子インターコネクトは、線部分104Bと連結され、メモリセル122は、線部分104B上にあり、線部分104Bと連結される。1つのメモリセルだけが示されているが、線部分104B全体は、図1に示されるように複数のメモリセルを含むのに十分な長さである。再び図2Bを参照すると、線部分104A及び104Bは導電性であるので、線部分104B全体は、ソース又はドレインとみなされてよい。
【0034】
線部分104Cは絶縁用であり、x軸に沿う長さLを有する。いくつかの実施形態において、Lは、10nmと500nmとの間にある。線部分104Cの長さは、デッキ選択トランジスタ200の最大有効ゲート長、Lを決める。
【0035】
例示的な実施形態において、線104はまた、線部分104Bと104Cとの間に線部分104Dを含む。線部分104Dは、線部分104Bと同一又は実質的に同一の材料組成を有し得る。図示されるように、線104はまた、線部分104Aと104Cとの間に部分104Eを含む。線部分104Eは、線部分104A又は104Bの材料組成と同一又は実質的に同一の材料組成を有する。線部分104D及び104Eは、チャネル108の下方の横方向のソース又はドレインとみなされ得る。いくつかの実施形態において、線構造部分104A、104D及び104Eは、タングステン、タンタル又はチタンなどの金属を含む。他の実施形態において、線構造部分104A、104D及び104Eは、窒素と、タングステンタンタル又はチタンのうちの少なくとも1つとを含む。
【0036】
図示されるように、線部分104D及び104Eは、長さL及びLをそれぞれ有する。いくつかの実施形態において、L及びLは、それぞれ、10nmと100nmとの間、及び、10nmと100nm間の範囲にある。Lは、Lに等しくてよい、又は、Lとは異なっていてよい。
【0037】
図示されるように、線104は、x方向に沿って変化する最も低い表面104Fに対する高さを有する。例示的な実施形態において、線104の高さは、チャネル108から離れる場合と比較して、チャネル108の近傍において減少する。図示されるように、線部分104A及び104Bは、高さHを有する。実施形態において、Hは、15nmと100nmとの間である。図示されるように、部分104C、104D及び104Eは、Hより小さい高さHを有する。実施形態において、Hは、10nmと95nmとの間である。例示的な実施形態において、Hは、x軸に沿って実質的に均一である。
【0038】
例示的な実施形態において、チャネル108は、x軸に沿う線部分104Cを超えて、線部分104D及び104Eの上方に横方向に延在する。チャネル108は、厚さTを有する。例示的な実施形態において、チャネル108は、線部分104A及び線部分104C、104D又は104Eのそれぞれの高さ間の差に実質的に等しい厚さTを有する。他の実施形態において、Tは、線部分104A及び線部分104C、104D又は104Eのそれぞれの高さ間の差よりも大きい、又は、この差よりも小さい。
【0039】
ゲート構造202は、チャネル108の横方向の幅より小さいゲート長を有する(デッキ選択トランジスタ200のLeffective)。実施形態において、Lは、50nmと600nmとの間である。例示的な実施形態において、ゲート構造202は、の線部分104A及び104Bの上方に延在していない。
【0040】
実施形態において、ゲート電極202は、トランジスタがP-FETトランジスタとなるか、又は、N-FETトランジスタとなるかに依存して、少なくとも1つのPタイプ仕事関数金属又はNタイプ仕事関数金属を含む。Nタイプ材料の例は、ハフニウム、ジルコニウム、チタン、タンタル、アルミニウム、これら金属の合金、及び、これら金属の炭化物、例えば、炭化ハフニウム、炭化ジルコニウム、炭化チタン、炭化タンタル又は炭化アルミニウムを含み、Pタイプ材料の例は、ルテニウム、パラジウム、プラチナ、コバルト、ニッケル又は導電性金属酸化物、例えば、ルテニウム酸化物を含む。
【0041】
実施形態において、ゲート誘電体層202Aは高誘電率を有する材料又はhigh-K材料を含む。ゲート誘電体層202Aの例は、酸素と、ハフニウム、シリコン、チタン、タンタル、ランタン、アルミニウム、ジルコニウム、バリウム、ストロンチウム、イットリウム、鉛、スカンジウム、ニオビウム又は亜鉛などの要素のうちの1つ又は複数とを含む。ゲート誘電体層202Aに用いられ得るhigh-K材料の例は、限定されるものではないが、酸化ハフニウム、酸化ハフニウムシリコン、酸化ランタン、酸化ランタン、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化ジルコニウムシリコン、酸化タンタル、酸化チタン、バリウムストロンチウムチタン酸化物、酸化バリウムチタン、ストロンチウムチタン酸化物、酸化イットリウム、酸化アルミニウム、鉛スカンジウムタンタル酸化物及びニオブ酸鉛亜鉛を含む。
【0042】
いくつかの実施形態において、ゲート構造202は、1つ又は複数の仕事関数層(ゲート電極202B)、及び、1つ又は複数の仕事関数層上の充填金属を含み、充填金属(図に示されていない)は、それぞれの隣接する線のゲート電極間のスペースを埋める。いくつかのそのような実施形態において、ゲート構造202は、ゲート電極202Bの上方に延在する付加的な導電性材料の層を含む。
【0043】
図2Cは、線部分104A又は104Bの断面図である。例示的な実施形態において、線部分104Cの輪郭(破線)は、線部分104C及び104A、104Bの相対的な幅を示している。図示されるように、線部分104A又は104Bは、線部分104Cよりも(y方向に沿う)横方向に広い。一実施形態において、線部分104A及び104Bは幅Wを有し、線部分104Cは幅Wを有し、Wは、Wよりも大きい。実施形態において、Wは、少なくとも5nm分、Wよりも大きい。
【0044】
図2Dは、図2Aにおける構造のC-C'線を通じた断面図です。例示的な実施形態において、線部分104Cは、y-z平面において矩形断面を有し、チャネル108は、線部分104Cの少なくとも3つの表面上にある。図示されるように、チャネル108は、線部分104Cの表面104G、及び、側壁104H及び104Jに隣接する。そのようなチャネル108は、鞍状チャネル108と称され得る。図示されるように、ゲート誘電体層202A及びゲート電極202Bは、側壁104H及び104J、及び、表面104Gと等角(conformal)である。いくつかのそのような実施形態において、デッキ選択トランジスタ200は、鞍状FETとして知られている。
【0045】
図3Aは、本開示の実施形態に係るデッキ選択トランジスタ300のアイソメトリック図である。図示されるように、線構造102における各線は、長手方向の長さ(x軸)に沿って材料組成を変化させている。例示的な実施形態において、線構造102の各線はまた、トランジスタチャネル302内の領域内で、かつ、トランジスタチャネル302から離れている領域において、x軸に沿って変化するy-z平面における断面エリアを有する。トランジスタチャネル302及びゲート構造304の一部分は、代表的な線構造、例えば、線104及びトランジスタチャネル302の形状を明らかにするために省かれている。ゲート誘電体層は、明確性を提供するために図には示されていない。例示的な実施形態において、トランジスタチャネル302は、線部分104C、104D(見えていない)及び104Eを取り囲む。例示的な実施形態において、チャネル302は、線104を非対称に取り囲む。実施形態において、ゲート構造304は、ゲート構造202の1つ又は複数の特徴を有する。図示されるように、ゲート構造302は、各トランジスタチャネルを線構造102の各線に連結する。
【0046】
図3Bは、図3Aの構造におけるA-A'線を通じたデッキ選択トランジスタ300の断面図である。例示的な実施形態において、線104は、図2Bと関連して上述した特徴のうちの1つ又は複数を有する。
【0047】
例示的な実施形態において、トランジスタチャネル302は、x軸に沿って線部分104Cを超えて、線部分104D及び104Eの上方に横方向に延在する。トランジスタチャネル302は、厚さTを有する。例示的な実施形態において、トランジスタチャネル302は、線部分104A及び線部分104C、104D又は104Eのそれぞれの高さ間の差に実質的に等しい厚さTを有する。他の実施形態において、Tは、線部分104A及び線部分104C、104D又は104Eのそれぞれの高さ間の差よりも大きい、又は、この差よりも小さい。しかしながら、図示されるように、チャネル302は、線部分104Aの最下面104Fの下方に最下面302Aを有する。図示されるように、ゲート構造304のゲート誘電体層304A及びゲート電極304Bも最下面104Fの下方にある。
【0048】
実施形態において、ゲート誘電体層304A及びゲート電極304Bは、図2Bと関連して説明されるように、ゲート誘電体層204A及びゲート電極204Bのそれぞれの材料と同一又は実質的に同一である材料を含む。実施形態において、トランジスタチャネル302は、チャネル108の材料と同一又は実質的に同一である材料を含む。
【0049】
いくつかの実施形態において、ゲート構造304は、1つ又は複数の仕事関数層(ゲート電極304B)、及び、1つ又は複数の仕事関数層上の充填金属を含み、充填金属(図に示されていない)は、それぞれの隣接する線のゲート電極間のスペースを埋める。いくつかのそのような実施形態において、ゲート構造304は、ゲート電極304Bの上方に延在する付加的な導電性材料の層を含む。付加的な導電性材料の層はまた、表面104Fの下方にあるゲート電極304Bの一部分の下方で延在してよい。
【0050】
図3Cは、図3Aにおける構造のB-B'線を通じた断面図である。例示的な実施形態において、線部分104Cは、y-z平面における矩形断面を有し、トランジスタチャネル302は、線部分104Cを被覆する。図示されるように、ゲート誘電体層304Aは、線部分104C及びチャネル302を被覆し、ゲート電極304Bは、ゲート誘電体層304Aを被覆する。いくつかのそのような実施形態において、デッキ選択トランジスタ300は、ゲートオールラウンド型のFETとして知られている。適用に依存して、デッキ選択トランジスタ300は、P-FET又はN-FETであってよい。
【0051】
第3実施形態において、デッキ選択トランジスタは、フィンFETアーキテクチャ(非プレーナ型トランジスタの例)を含む。図4Aは、本開示の実施形態に係るデッキ選択トランジスタ400のアイソメトリック図である。ゲート構造402の一部分は、それぞれのトランジスタチャネル、例えば、トランジスタチャネル404の形状を明らかにするために省かれている。ゲート誘電体層は、明確性を提供するために図には示されていない。ゲート構造402は、線構造102の各線に隣接する。
【0052】
図4Bは、図4Aの構造におけるA-A'線を通じたデッキ選択トランジスタ400の断面図である。例示的な実施形態において、線104は、第1部分104A及び第2部分104Bを有する。図示されるように、線104はまた、線部分104Aと104Bとの間にデッキ選択トランジスタチャネル404を含む。例示的な実施形態において、線部分104Aは、ソース領域又はドレイン領域のうちの一方であり、線部分104Bは、デッキ選択トランジスタ400のソース領域又はドレイン領域のうちの他方である。図示されるように、トランジスタチャネル404は、長さLを有する。実施形態において、Lは、50nmと600nmとの間である。
【0053】
図示されるように、線部分104A及び104Bは、高さHを有する。実施形態において、Hは、15nmと100nmとの間である。トランジスタチャネル404は、高さHを有する。図示されるように、Hは、Hよりも大きい。実施形態において、Hは、10nmと95nmとの間である。例示的な実施形態において、Hは、x軸に沿って実質的に均一である。所望のフィンの高さに依存して、Hは、Hより小さくてよい。
【0054】
図示されるように、ゲート構造402は、断面図において、チャネル404上にある。製造プロセスに依存して、ゲート構造402は、トランジスタチャネル404の長さLより短い又はこれに等しいゲート長Lを有する。LがLより短い場合、ゲート誘電体層402Aは、ゲート電極402Bの側壁に隣接し得る。メモリセル122がデッキ選択トランジスタ400の線部分104Bと連結され、端子インターコネクト155がデッキ選択トランジスタ400の線部分104Aと連結されることを理解されたい。
【0055】
実施形態において、ゲート誘電体層402A及びゲート電極402Bは、ゲート誘電体層204A及びゲート電極204Bのそれぞれの材料と同一又は実質的に同一である材料を含む。実施形態において、トランジスタチャネル404は、チャネル108の材料と同一又は実質的に同一である材料を含む。
【0056】
いくつかの実施形態において、ゲート構造402は、1つ又は複数の仕事関数層(ゲート電極402B)、及び、1つ又は複数の仕事関数層上の充填金属を含み、充填金属(図に示されていない)は、それぞれの隣接する線のゲート電極間のスペースを埋める。いくつかのそのような実施形態において、ゲート構造402は、ゲート電極402Bの上方に延在する付加的な導電性材料の層を含む。
【0057】
図4Cは、図4Aの構造のB-B'線を通じた断面図である。例示的な実施形態において、トランジスタチャネル404は、y-z平面上に矩形断面を有する。図示されるように、トランジスタチャネル404は、y-z平面において矩形断面を有する。例示的な実施形態において、ゲート誘電体層402Aは、頂面404A上にあり、かつ、トランジスタチャネル404の側壁表面404B及び404C上にある。ゲート電極402Bは、表面404A、404B及び404Cに隣接するゲート誘電体層402A上にある。いくつかのそのような実施形態において、デッキ選択トランジスタ300は、フィンFET(非プレーナ型トランジスタの例)として知られている。適用に依存して、デッキ選択トランジスタ400は、P-FET又はN-FETであってよい。
【0058】
図4Dは、図4Aにおける構造のB-B'線を通じた断面図である。例示的な実施形態において、トランジスタチャネル404の輪郭(破線)は、線104及びチャネル404の相対的な幅を示す。図示されるように、線部分104A及び104Bは、トランジスタチャネル404よりも(y方向に沿う)横方向に広い。図示されるように、線部分104A及び104Bは幅Wを有し、線部分104Cは幅Wを有する。例示的な実施形態において、Wは、Wよりも大きい。実施形態において、Wは、少なくとも5nm分、Wよりも大きい。
【0059】
図1を再び参照すると、メモリデバイス構造100は、さらに、2つ又はそれより多くのデッキにわたって同一の方向に沿って整列されている線を連結する端子インターコネクトのグループを含む。例示的な実施形態において、各端子インターコネクトのグループ154及び158は、複数の端子インターコネクトを含む。例示的な実施形態において、端子インターコネクトのグループ154内の各端子インターコネクトは、線構造102における単一線と、線構造132における対応する垂直に整列される線との間で連結される。例えば、線104及び134は、端子インターコネクト155により連結され、線106及び136は、端子インターコネクト156により連結される。動作中、任意の単一の端子インターコネクト、例えば、端子インターコネクト155は、2つの異なるデッキ上の2つの線104及び134を同電位へと同時にバイアスをかけることができる。しかしながら、単一のメモリセル、例えば、メモリセル122は、好ましくは、デッキ選択トランジスタ101Aに対してバイアスをかけることにより、メモリセル152の上方(メモリセル122の下方)にプログラミングされ得る。
【0060】
例示的な実施形態において、各トランジスタチャネルは、端子インターコネクトとメモリセルとの間にある。例えば、チャネル108は、メモリセル122と端子インターコネクト155との間に横方向にあり、トランジスタチャネル138は、メモリセル152と端子インターコネクト155との間に横方向にある。同様に、トランジスタチャネル110は、メモリセル124と端子インターコネクト155との間に横方向にあり、トランジスタチャネル140は、メモリセル153と端子インターコネクト156との間に横方向にある。
【0061】
また、図示されるように、端子インターコネクトのグループ158における各端子インターコネクトは、デッキ128の線構造112における単一線と、デッキ130の線構造142内の対応する垂直に整列される線との間で連結される。例示的な実施形態において、線114及び144は、端子インターコネクト160により連結され、線116及び146は、端子インターコネクト162により連結される。動作中、端子インターコネクト160は、2つの異なるデッキ上の2つの線114及び144を同電位へと同時バイアスをかけることができる。
【0062】
例示的な実施形態において、トランジスタチャネル118は、メモリセル122と端子インターコネクト160との間に横方向にあり、トランジスタチャネル120は、メモリセル152と端子インターコネクト155との間に横方向にある。同様に、トランジスタチャネル148は、メモリセル152と端子インターコネクト160との間に横方向にあり、トランジスタチャネル150は、メモリセル164と端子インターコネクト162との間に横方向にある。
【0063】
実施形態において、線構造102、112、132及び142のそれぞれにおける線は、タングステン、タンタル又はチタン、又は、窒素と、タングステンタンタル又はチタンのうちの少なくとも一方を含む合金などの金属を含む。
【0064】
実施形態において、トランジスタチャネル110、118、120、138、140、148及び150はそれぞれ、薄膜トランジスタに適している多結晶質又はアモルファス材料を含む。
【0065】
いくつかの実施形態において、チャネル110、118、120、138、140、148及び150などは、nタイプ半導体材料を含む。nタイプ半導体材料の例は、In、Ga、ZnO、InGaZnO、InZnO、InGaO、GaZnO、InAlO、InSnO、InMgO、InWO、GaZnMgO、GaZnSnO、GaAlZnO、GaAlSnO、HfZnO、HfInZnO、HfAlGaZnO又はInMgZnOなどのIn、Ga、Zn、Mg、Al、Sn、Hf、O、Wのうちの2つ又はそれより多くを含む。
【0066】
実施形態において、nタイプチャネルは、Ti、W、Cu、Mn、Mg、Fe、Hf、Al、Ni、CO又はRuでドープされ得る。実施形態において、ドーパント濃度は、1016atoms/cmと1020atoms/cmとの間であり、チャネルは、1nmから80nmの間の厚さを有する。
【0067】
他の実施形態において、チャネル110、118、120、138、140、148及び150などは、pタイプ材料を含む。pタイプ半導体材料の例は、NbO、NiO、CoO、SnO、CuO、AgAlO、CuAlO、AlScOC、SrBPO、LaSiOSe、LaCuSe、RbSn、La、KSn、NaFeOSe、ZnRh又はCuOを含み、xは1又は2である。
【0068】
実施形態において、インターコネクト155、156、160、162のそれぞれは、銅、タングステン、タンタル、チタン、ハフニウム、ジルコニウム、アルミニウム、銀、錫、鉛、ルテニウム、モリブデン、コバルト、及び、それらの合金、又は、窒素と、銅、タングステン、タンタル、チタン、ハフニウム、ジルコニウム、アルミニウム、銀、チタン、錫又は鉛のうちの1つ又は複数とを含む合金を含む。いくつかの実施形態において、インターコネクト155、156、160、162のそれぞれは、炭化ハフニウム、炭化ジルコニウム、炭化チタン、炭化タンタル又は炭化アルミニウムなどの金属炭化物を含む。
【0069】
例示的な実施形態において、メモリデバイス構造100は、さらに、デッキ128とデッキ130との間の追加のデッキに対応する追加のメモリセルを含む。
【0070】
図5Aは、図1における構造のA-A'線を通じた断面図であり、デッキ500内の追加のメモリセルの構成を示す。デッキ500は、線構造102及び142と、メモリセルアレイ502とを含む。断面図において、2つのメモリセル、例えば、線104と線144との間のメモリセル504、及び、線106と線144との間のメモリセル506が示されている。線構造102及び142のそれぞれにおけるそれぞれの線の間の交点における他のメモリセルは、断面図において見えていない。
【0071】
実施形態において、各デッキに対応する関連するトランジスタは、すべてP-FET又はN-FETとすることができる。いくつかの実施形態において、P-FET又はN-FETの両方は、メモリデバイス構造100内に実装され、N-FET及びP-FETトランジスタは、交互の線構造上にある。例えば、チャネル104及び106に対応するデッキ選択トランジスタは、P-FET又はN-FETであってよく、チャネル118及び120に対応するデッキ選択トランジスタは、N-FET又はP-FETであってよく、チャネル148及び150に対応するデッキ選択トランジスタは、P-FET又はN-FETであってよく、チャネル138及び140に対応するデッキ選択トランジスタは、N-FET又はP-FETであってよい。
【0072】
いくつかの実施形態において、所与のデッキ内のすべてのメモリセルは同一の構造を有する、すなわち、不揮発性メモリ要素がセレクタデバイス上にあるか、逆もまた同様のいずれかであることを理解されたい。
【0073】
実施形態において、メモリセル122は、図5Bに示されるような構造を有し、セレクタ要素508は、不揮発性メモリ要素510の上方にある。他の実施形態において、セレクタ要素508は、不揮発性メモリ要素510の下方にある。不揮発性メモリ要素510は、相変化メモリ、抵抗変化型メモリ(R-RAM)、オボニック閾値スイッチ(OTS)メモリ、又は、導電ブリッジRAMを含んでよい。
【0074】
また、図示されるように、メモリセル122、124、504及び106、152及び153のそれぞれは、高さHMCを有する。実施形態において、高さHMCは、それぞれのセレクタ要素508及び不揮発性メモリ要素510のそれぞれの厚さ及び構造に依存する。
【0075】
図5Cは、酸素空孔スイッチを含む抵抗変化型メモリ(RRAM(登録商標))デバイスを含む例示的な不揮発性メモリ要素502の断面図を示す。示される実施形態において、RRAM材料スタックは、底部電極512と、底部電極512の上方にあるスイッチング層514と、スイッチング層514の上方にある酸素交換層516と、酸素交換層516上の上部電極518とを含む。
【0076】
実施形態において、底部電極512は、アモルファス層を含む。実施形態において、底部電極512は、トポロジカルに平滑な電極である。実施形態において、底部電極512は、例えば、W、Ta、TaN又は錫などの材料を含む。実施形態において、底部電極512は、Ta層とインタリーブされるRu層で構成される。実施形態において、底部電極512は、20nmと50nmとの間の厚さを有する。実施形態において、上部電極518は、W、Ta、TaN又は錫などの材料を含む。実施形態において、上部電極518は、120nmと70nmとの間の厚さを有する。実施形態において、底部電極512及び上部電極518は、Ta又は錫などの同一の金属である。
【0077】
スイッチング層514は、例えば、酸素と、限定されることはないが、Hf、Zr、Ti、Ta又はWなどの1つ又は複数の金属の原子を含む金属酸化物であってよい。チタン又はハフニウム、又は、酸化状態+4を有するタンタルの場合、スイッチング層514は、化学成分MOを有し、Oは酸素であり、Xは2である、又は、2に実質的に近い。酸化状態+5を有するタンタルの場合、スイッチング層514は、化学成分Mを有し、Oは酸素であり、Xは5である、又は、5に実質的に近い。実施形態において、スイッチング層514は、1nmと5nmとの間の厚さを有する。
【0078】
酸素交換層516は、酸素空孔のソースとして、又は、O2‐のシンクとして機能する。実施形態において、酸素交換層516は、限定されることはないが、ハフニウム、タンタル又はチタンなどの金属で構成される。実施形態において、酸素交換層516は、5nmと20nmとの間の厚さを有する。実施形態において、酸素交換層516の厚さは、スイッチング層514の少なくとも2倍である。別の実施形態において、酸素交換層516の厚さは、スイッチング層514の厚さの少なくとも2倍である。実施形態において、RRAMデバイスは、60nmと100nmとの間である個々の層の組み合わせられた総厚と、10nmと50nmとの間である幅とを有する。
【0079】
図5Cには、酸素空孔スイッチデバイスが示されている一方、RRAMデバイスは、相変化デバイスなどの他の例を含んでよい。
【0080】
図5Dは、RRAMデバイスが相変化層を含むメモリ要素の構造の断面図である。例示的な実施形態において、不揮発性メモリ要素510は、電極層512及び518、及び、電極層512と518との間の絶縁体層517を含む。
【0081】
いくつかのそのような実施形態において、絶縁体層517は、電荷担体トンネリング挙動を示す。いくつかのそのような実施形態において、絶縁体層517は、酸素と、限定されることはないが、アルミニウム、ハフニウム、タンタル及びチタンなどの金属とを含む。さらなる実施形態において、絶縁体層517はまた、1つ又は複数の金属、例えば、限定されることはないが、銅、銀又は金の原子でドープされる。いくつかのそのような実施形態において、絶縁体層517は、1つ又は複数の金属、例えば、銅、銀又は金の原子で、2%~10%(atomic)の間の濃度にドープされる。実施形態において、絶縁体層517は、2nmから5nmの間の厚さを有する。
【0082】
別の実施形態において、絶縁体層517は、閾値スイッチ材料、例えば、相変化材料を含む。いくつかの例において、絶縁体層517は、導電状態及び抵抗状態といった2つの異なる抵抗により特徴付けられる少なくとも2つの異なる電気状態を示す相変化材料を含んでよい。いくつかの例において、相変化材料は、2つの異なる抵抗状態に対応するアモルファス及び結晶といった少なくとも2つの異なる材料状態を示す。実施形態において、完全に結晶相にある相変化材料は、相変化材料がアモルファス状態にある場合に、導電性又は抵抗性である。しかしながら、結晶相及びアモルファス相の相対的範囲を相変化材料の所与の量に調節することにより、相変化材料の抵抗を調節できる。実施形態において、相変化材料の抵抗状態は、例えば、ジュール加熱を誘発するために、電極512と518との間に電圧バイアスをかけることによる特定の方式で、相変化材料を加熱及び冷却することにより設定されてよい。
【0083】
実施形態において、相変化材料は、Ge及びTeを含む。実施形態において、相変化材料は、Sbをさらに含む。実施形態において、相変化材料は、Ge、Te及びSbの三元合金、例えば、GeSbTeを含む。実施形態において、相変化材料は、V族周期表から少なくとも1つの元素、例えば、Te、Se又はSを含む二元合金、三元合金又は四元合金を含む。実施形態において、相変化材料は、Te、Se又はSのうちの少なくとも1つを有する二元合金、三元合金又は四元合金を含み、当該合金は、さらに、V族周期表から1つの元素、例えば、Sbを有する。実施形態において、相変化材料は、ドーパント、例えば、銀、インジウム、ガリウム、窒素、シリコン又はゲルマニウムを含む。実施形態において、ドーパント濃度は、相変化材料の全組成の5%と20%との間である。実施形態において、絶縁体層517は、2nmと15nmとの間の(例えば、x軸に沿って測定される)厚さを有する。
【0084】
図5Eは、本開示の実施形態に係るセレクタ要素508の構造の断面図である。図示されるように、セレクタデバイスは、金属-絶縁物-金属(MIM)スタックを含む。セレクタ要素510のMIMスタックは、セレクタ電極520、セレクタ電極520とセレクタ電極524との間の絶縁体層522を含む。
【0085】
実施形態において、絶縁体層522は、オボニック閾値スイッチ材料を含む。実施形態において、絶縁体は、Ge、As及びSeの合金、例えば、GeAsSe、GeSe又はAsSeを含む。実施形態において、合金Ge、As及びSeは、ドーパント、例えば、AsドープGeSe、GeドープAsSe、又は、In、Te又はSbでドープされたGeAsSeを含んでよい。実施形態において、絶縁体層522は、材料に依存する厚さを有し、厚さは、5nmと20nmとの間である。電極520及び524は、電極512及び518の材料と同一又は実質的に同一である材料を含んでよい。
【0086】
別の実施形態において、絶縁体層522は、可逆絶縁物-金属遷移を経ることができる材料を含む。実施形態において、遷移は、熱プロセスにより、又は、電気プロセスによりトリガされる。いくつかのそのような実施形態において、絶縁体層522は、酸素と、例えば、限定されることはないが、ニオビウム、バナジウム及びタンタルなどの1つ又は複数の金属の原子とを含む。いくつかの特定の例において、絶縁体層522は、二酸化バナジウム(IV)VO、酸化バナジウム(V)V、酸化ニオブ(V)Nbを含む。1つの特定の例において、絶縁体層522は、酸化ニオブ(V)Nbを含み、フィラメント伝導を示し得る。実施形態において、絶縁体層522は、アモルファスである。実施形態において、絶縁物-金属遷移を経ることができる絶縁体層522は、5nmと20nmとの間の厚さを有する。
【0087】
絶縁物-金属遷移が発生するいくつかの実施形態において、絶縁体層522は、銀、銅又は金などのドーパントをさらに含む。実施形態において、ドーパント濃度は、絶縁体層522の全組成の0.1~10%の間である。0.1~10%の間のドーパント濃度は、フィラメント伝導を促進し得る。
【0088】
実施形態において、セレクタ電極520及び524は、錫及びTaNなどの導電材料、又は、Ta、W又はPtなどの金属を含む。実施形態において、セレクタ電極520及び524は、5nmと20nmとの間の厚さを有する。電極520及び524は、同一の厚さを有してよい、又は、有していなくてよい。
【0089】
図6は、本開示の実施形態に係る図2A図2D及び図3A図3Cにおけるデッキ選択トランジスタ200又は304を製造する方法600である。方法600は、基板の上方の誘電体に複数のビアの形成を伴う工程610で始まる。方法600は、複数のビアの個々のビアの上方に、複数の線の形成を伴う工程620に続く。方法600は、複数の線における線の個々のものの一部分を酸化させて、複数の線の個々の線内にビアから離れた酸化領域を形成するプロセスを伴う工程630に続く。方法600は、線のそれぞれの酸化領域上にトランジスタチャネル材料の形成を伴う工程640に続く。方法600は、複数の線の個々の線のそれぞれのチャネル材料上にゲート構造の形成を伴う工程650で終了する。
【0090】
図7Aは、本開示の実施形態に係る基板704の上方の誘電体702に形成される端子インターコネクトアレイ700の断面図である。実施形態において、複数のビアは、マスキング及びエッチングプロセスにより誘電体702内にパターニングされる。複数のビアの形成後に、ライナー層とそれに続く充填金属が複数のビア内に堆積され、端子インターコネクト155、156、706及び708を形成するために、平坦化プロセスが実行される。実施形態において、誘電体702は、シリコンと、酸素、窒素又は炭素のうちの1つ又は複数とを含み、パターニングプロセスは、プラズマエッチングを含む。実施形態において、端子インターコネクト706及び708は、端子インターコネクト155及び156の材料と同一の材料を含む。
【0091】
図7Bは、基板704の上方の誘電体702に形成される端子インターコネクトアレイ700のアイソメトリック図である。実施形態において、端子インターコネクトアレイ700内の各端子インターコネクトは、実質的に矩形の平面視外形を有する。他の実施形態において、当該平面視外形は、円形又は楕円形であってよい。
【0092】
図8Aは、基板704の上方に複数の線セグメント800の形成に続く図7Aの構造を示す。実施形態において、複数の線セグメント800の各線セグメント801は、導電線802、ハードマスク804、誘電体806及び誘電体806上のハードマスク808を含む。
【0093】
実施形態において、複数の線セグメント801の材料層スタックは、誘電体702上及び端子インターコネクト700上に堆積される。実施形態において、材料層スタックを形成することは、導電層上に第1ハードマスク材料の層を堆積すること、ハードマスク材料の層上に誘電体層を堆積すること、及び、誘電体層上に第2ハードマスク材料の層を堆積することを含む。レジストマスクは、第2ハードマスク材料の層上に形成されてよく、材料層スタックはパターニングされる。実施形態において、パターニングプロセスは、プラズマエッチングプロセスを含む。材料層スタックにおける個々の層は、複数の線セグメント800を形成するようにパターニングされる。第2ハードマスク材料の層は、ハードマスク808を形成するようにパターニングされ、誘電体層は、誘電体806を形成するようにパターニングされ、第1ハードマスク材料の層は、ハードマスク804を形成するようにパターニングされ導電層は、導電線802を形成するようにパターニングされる。図示されるように、パターニングプロセス中、誘電体702の一部分にも窪みが作られる。端子インターコネクト700は、パターニングプロセス中に露出されていないことを理解されたい。例示的な実施形態において、4つの線セグメント801が示される。4つの線セグメント801の形成は、各線セグメント801の間に開口809を作成する。線セグメント800における線の数は、メモリアレイにおけるワード線又はビット線の数に等しい。
【0094】
実施形態において、ハードマスク804及び808は、シリコンと、酸素、窒素又は炭素のうちの1つ又は複数とを含む。実施形態において、誘電体806は、シリコンと、酸素、窒素又は炭素のうちの1つ又は複数とを含む。例示的な実施形態において、誘電体806は、シリコンと、酸素又は炭素のうちの1つ又は複数とを含む。実施形態において、導電線802は、線104の材料を含む。図8Bは、図8Aにおける構造のアイソメトリック図である。
【0095】
図9は、ブロック900を形成すべく、各開口809における誘電体810の形成に続く図8Bの構造を示す。実施形態において、誘電体810は、開口809内に堆積される。堆積プロセスは、PECVD(プラズマ化学気相成長)、物理的気相成長(PVD)、化学気相成長(CVD)プロセスを含んでよい。実施形態において、誘電体は、シリコンと、窒素及び/又は炭素とを含む。実施形態において、誘電体810は平坦化される。実施形態において、化学機械研磨(CMP)プロセスは、ハードマスク808の最上面808Aと実質的同一平面上にある最上面810Aを形成する誘電体810を平坦化するために利用される。
【0096】
図10Aは、ブロック900の一部分をエッチングするプロセスに続く図9の構造を示す。実施形態において、プラズマエッチングプロセスは、誘電体810と、各線セグメント801の一部分とをエッチングして、ブロック900の部分1000A及び部分1000Bを形成するために利用される。2つの部分1000Aと1000Bとの間の領域1002は、線構造802を露出する。
【0097】
実施形態において、プラズマエッチングプロセスは、ハードマスク808、誘電体806及びハードマスク804をエッチングし、導電線802に隣接する誘電体702の最上面を露出する。後続のエッチングプロセスは、導電線802の上方方及び側方部分を窪ませるために利用される。実施形態において、湿式化学及びプラズマエッチングプロセスの組み合わせは、横方向及び垂直方向の窪みを形成するために利用される。
【0098】
エッチングプロセスの後に、露出された領域1002は部分的にマスキングされ、酸化プロセスが実行される。実施形態において、犠牲マスクは、プラズマ酸化又は湿式化学プロセスにより腐食されない材料を含む。マスクの輪郭は、破線1004により規定される。マスクは、領域1002の一部分の上方に開口を形成する。実施形態において、プラズマ酸化又は湿式化学プロセスは、領域1002内の導電線802の一部分を酸化させるために利用される。酸化プロセスは、導電性である線部分802Bと802Cと間で酸化された線部分802Aを形成する。酸化プロセスの後に、犠牲マスクが除去される。線部分802Aの(x軸に沿う)長さは、形成されるトランジスタの所望のゲート長に依存する。実施形態において、導電線802が、W、Ta、Ti又はRuなどの純金属、又は、WN、錫又は錫などの金属の合金を含む場合、線部分802Aは、非導電性となるように十分に酸化される。
【0099】
図10Bは、図10Aにおける構造のA-A'線に沿って取られた断面図である。線部分802Aの断面が示される。導電線802と線部分802Aとの間の相対的なサイズを示すべく、導電線802の非エッチング部分の断面(破線により示される)が重ね合わせられている。図示されるように、線部分802Aは、エッチングプロセス後に、幅Wからより小さい幅Wに横方向に減少する幅を有する。幅Wは、導電線802の非エッチング部分の幅に対応する。線部分802Aの高さは、HからHに減少する。高さにおける減少は、5nmと20nmとの間であってよい。
【0100】
図11Aは、領域1002における各導電線802の線部分802A、802B及び802Cの上方における薄膜チャネル材料(ここでは、チャネル材料)1100の形成に続く図10Aの構造を示す。実施形態において、マスク(図には示されていない)は、図10Aの構造上に形成される。PVD、PEVCD又はCVD堆積プロセスは、チャネル材料1100を堆積するために利用されてよい。実施形態において、チャネル材料1100は、チャネル108の材料と同一又は実質的に同一である材料を含む。実施形態において、チャネル材料1100は、マスクにより露出された線部分802A、802B及び802Cのすべての表面上に堆積される。誘電体702の露出された表面上には、チャネル材料1100も堆積される。実施形態において、チャネル材料1100は、5nmと20nmとの間の厚さに堆積される。
【0101】
図11Bは、図11Aにおける構造の(線部分802Aを突き通す)A-A'線に沿って取られた断面図である。例示的な実施形態において、チャネル材料1100は、線部分802Aの側壁及び上面上にコンフォーマルに堆積される。
【0102】
図12Aは、誘電体702の上方にあり、かつ、線部分802Aに隣接するチャネル材料1100の一部分を除去するプロセスに続く図11Bにおける構造の断面図である。実施形態において、マスク1200(内側の破線1200)は、線部分802Aの上方のチャネル材料1100の一部分の上方でパターニングされる。実施形態において、マスク1200により覆われていないチャネル材料1100の露出部分をエッチングして除去するために、プラズマエッチングプロセスが利用される。各線部分802Aに隣接する(及び、図の平面の内外にある部分802B及び802C上の)プラズマエッチングプロセスは、チャネル1202を形成する。各導電線802と関連付けられる各チャネルを絶縁するプロセスは、各導電線802がメモリデバイス構造内のメモリセルを選択的にプログラミングすることを可能にすることを理解されたい。
【0103】
いくつかの実施形態において、チャネル材料1100はまた、図12Bに示されるように、各線部分802Aの頂面から除去される。図12Aと関連して上述したマスキング及びエッチングに利用されるプロセスは、各線部分802Aの頂面の上方に開口を形成するために利用されてよい。図示されるように、プラズマエッチングプロセスは、線部分802Aの側壁に隣接するチャネル1202を形成する。
【0104】
図13Aは、ゲート誘電体層1300の形成に続く図11Bの構造を示す。実施形態において、ゲート誘電体層1300は、ゲート誘電体層202Aの材料と同一又は実質的に同一である材料を含む。実施形態において、ゲート誘電体層1300は、原子層堆積(ALD)又はPVDプロセスにより図11Bの構造上にブランケット堆積される。実施形態において、ゲート誘電体層は、チャネル1202上(図では隠されている)、誘電体702上、線部分802B及び802C(図では隠されている)、及び、部分1002において露出されている各線セグメント801の側壁上にコンフォーマルに堆積され、図示されるように、ゲート誘電体層1300はまた、部分1000A及び部分1000B上に堆積される。
【0105】
図13Bは、図13Aにおける構造のA-A'線に沿って取られた断面図である。図示されるように、ゲート誘電体層1300は、チャネル1202の周りにコンフォーマルに堆積される。
【0106】
図14Aは、ゲート電極1400の形成に続く図13Aの構造を示す。実施形態において、ゲート電極1400の材料は、ゲート誘電体層1300上にブランケット堆積される。
【0107】
実施形態において、ゲート電極1400の材料が平坦化される。平坦化プロセスは、例えば、化学機械研磨(CMP)プロセスを含んでよい。例示的な実施形態において、CMPプロセスは、領域1000A及び1000Bにおけるゲート電極1400及びゲート誘電体層1300の材料を除去し、領域1002にゲート電極1400を形成する。実施形態において、ゲート電極1400を形成するプロセスは、図2A図2Dと関連して説明された特性のうちの1つ又は複数を有する薄膜トランジスタ1402を形成するプロセスがすべて揃っている。平坦化プロセスは、ハードマスク808に対して十分に選択的である。図示されるように、CMPプロセスは、各線セグメント801の上方からハードマスク808を除去しない。ハードマスク808はまた、製造プロセス中のポリッシュストップ(polish stop)として利用される。
【0108】
図14Bは、図14Aにおける構造のA-A'線に沿って取られた断面図である。例示的な実施形態において、ゲート電極1400は、各線部分802Aを被覆する各チャネル1202にわたって連続的に延在する。動作中、ゲート電極1400は、必要に応じて、各線部分802Aの上方の各チャネル1202をアクティブにできることを理解されたい。
【0109】
図14Aを再び参照すると、実施形態において、後続の工程において、各線構造の上方にメモリセルを製造する材料は、各導電線802の上方からハードマスク808、誘電体806及びハードマスク804を除去した後に堆積されることができる。いくつかの実施形態において、誘電体は、図14Aの構造上にブランケット堆積されてよく、RRAMデバイスを製造するために、ビア開口が形成されてよい。
【0110】
他の例において、トランジスタ306は、図7A図14Bと関連して説明されたプロセスフローに対する修正により製造されてよい。一実施形態において、図15Aは、図9の構造を示し、ALD堆積プロセスは、線部分802A(図では隠されている)、及び、マスクにより覆われていない線構造部分802B及び802Cの一部の周りに薄膜トランジスタチャネル材料(チャネル材料)1500を選択的に堆積するために利用される。いくつかのそのような実施形態において、堆積プロセスは、酸化された金属材料上で有利に核となり得る前駆体を利用する。
【0111】
図15Bは、A-A'線に沿って取られた図15Aにおける構造の断面図である。図示されるように、線部分802Aを全体的に被覆して、個別のチャネル1500を形成するために、堆積TFTチャネル材料1500が堆積される。ゲート電極を形成する方法は、図10A図14Bと関連して説明される1つ又は複数のプロセス工程と実質的に同一である。
【0112】
他の例において、トランジスタ、例えば、図4Aと関連して説明されるトランジスタ400は、図7A図14Bと関連して説明されるプロセスフローに対する修正により製造され得る。図16Aは、領域1002内の複数の開口1600の形成に続く図9の構造を示す。例示的な実施形態において、複数の開口1600は、線セグメント801を全面的に完全にエッチングすることにより形成される。
【0113】
図16Bは、誘電体702上の各開口1600に犠牲誘電体1604を形成し、続いて、複数の開口1600のそれぞれにおいて誘電体1604上にチャネル層1606を形成した後の図16Aの構造を示す。領域1002の部分1602が明確に示される。実施形態において、誘電体は、ALDプロセスにより堆積される。実施形態において、チャネル層1606は、チャネル層1606上に堆積又は成長する。実施形態において、チャネル層1606は、チャネル層404の材料と同一又は実質的に同一である材料を含む。実施形態において、誘電体1604は、誘電体702の材料と同一又は実質的に同一である材料を含む。実施形態において、(y軸に沿う)開口1600の横方向の厚さ、及び、誘電体1604の堆積厚は、チャネル層1606の所望の横方向の厚さ(y軸)を得るように制御され得る。
【0114】
図16Cは、チャネル層1606の高さを減らすプロセスに続く図16Dの構造を示す。実施形態において、誘電体1604及びチャネル層1606は、プラズマエッチングプロセス、湿式化学エッチングプロセス又はこれらの組み合わせにより窪ませられる。図示されるように、誘電体1604及びチャネル層1606は、チャネル層1606の最上面1606Aに対して、厚さT分、窪ませられる。チャネル層1606は、チャネル層1606の横方向の厚さの減少を防止すべく、誘電体を窪ませる前に、垂直に窪ませられ得る。チャネル層1606は、形成されるフィン構造の所望の高さHに窪ませられてよい。図示されるように、チャネル層1606の頂面1606Bは実質的に平面的である。いくつかの実施形態において、チャネル層1606の頂部エッジ部分に丸みがある。
【0115】
誘電体1604及びチャネル層1606を選択的に窪ませるプロセスは、領域1000A、及び、領域1602の部分1602Aをマスキングした後に実行されてよい。例示的な実施形態において、領域1602内の誘電体810の露出部分は、誘電体1604及びチャネル層1606を窪ませた後に除去される。
【0116】
実施形態において、誘電体1604Aの露出した側壁は、次の工程でのゲート構造の形成前に除去される。
【0117】
図16Dは、(図16Cに示される)誘電体1604Bの露出した側壁を除去した後のゲート誘電体層1610の形成に続く図16Cの構造を示す。ゲート誘電体層1610は、ゲート誘電体層202Aの材料と同一又は実質的に同一である材料を含む。例示的な実施形態において、ゲート誘電体層は、誘電体702上の、チャネル1606の下方にある誘電体1604の一部分に隣接するチャネル層1606の周りにコンフォーマルに堆積される。ゲート誘電体層1610は、ハードマスク808(図では隠されている)と、チャネル層1606Aの最上面上にあり、かつ、隣接する誘電体1604上にある誘電体810との上面上にも堆積される。実施形態において、ALDプロセスにより、ゲート誘電体層1610は1nmと10nmとの間の厚さに堆積される。
【0118】
図16Eは、ゲート誘電体層1610上におけるゲート電極1612の形成に続く図16Dの構造を示す。実施形態において、ゲート電極1612を形成するプロセスは、ゲート電極1400を形成するために利用されるプロセスと同一又は実質的に同一である。実施形態において、ゲート電極1612の材料は、ゲート誘電体層1610上にブランケット堆積され、平坦化が実行される。例示的な実施形態において、平坦化プロセスは、ゲート電極1612を絶縁するが、ゲート誘電体層1610を除去しない。
【0119】
図16Fは、ゲート誘電体層1610の一部分を除去するプロセスに続く図16Eの構造を示す。実施形態において、ゲート誘電体層は、ハードマスク808の上方から、誘電体810の上方から、領域1602Aにおける誘電体1604及びチャネル層1606の一部分の上方から除去される。例示的な実施形態において、領域1602Aにおける誘電体1604及びチャネル層1606は、領域1602Aにおけるゲート誘電体層1610を除去した後にエッチング及び除去される。領域1602Bに隣接する領域1602内に、開口1614が形成される。
【0120】
図16Gは、領域1602Bにおける各チャネル1606に隣接するソース構造1616の形成に続く図16Fの構造を示す。実施形態において、線802とソース構造1616との間に障壁接合を形成することを防止するために、ソース構造1616は、材料、例えば、線802の材料を含む。ソース構造は、導電線802の上方又は下の高さを有してよい。誘電体810は、明確にするため、図に示されていない。ソース構造1616の形成だけが示されてきたが、ドレイン構造は、製造プロセス中、ソース構造の反対側で同時に形成される。トランジスタ1620は、フィンFETトランジスタの例であり、図4Bと関連して説明されたトランジスタ400の1つ又は複数の特徴を有する。
【0121】
図17は、複数のデッキ選択トランジスタを含むメモリデバイス構造、例えば、メモリデバイス構造100が複数のロジックデコーダトランジスタ及びプログラミングトランジスタにより連結されるシステム1700のアイソメトリック図である。例示的な実施形態において、線134及び線144は、それぞれデコーダトランジスタ1702及び1704により連結される。図示されていないが、線構造132及び142における各線構造、及び、デッキ130は、デコーダトランジスタと連結される。例示的な実施形態において、線構造102及び112は、それぞれ、線構造132及び142を介してデコーダトランジスタに連結される。いくつかのそのような実施形態において、デコーダトランジスタ、例えば、デコーダトランジスタ1702又は1704の総数は、複数の線構造132及び142のそれぞれにおける線構造の総数に等しい。
【0122】
例示的な実施形態において、ゲート構造166、168、172及び174のそれぞれは、ロジックプログラミングトランジスタ1706、1708、1710及び1712とそれぞれ独立して連結される。いくつかのそのような実施形態において、プログラミングトランジスタの総数は、メモリデバイス構造100内の独立したゲート構造の総数に等しい。
【0123】
図18は、デコーダトランジスタのプットプリントスケーリングを可能にするメモリデバイス構造内のデッキ選択トランジスタを含むシステム1800の例のブロック図である。システム1800は、モバイルコンピューティングデバイス、例えば、コンピューティングタブレット、携帯電話又はスマートフォン、ウェアラブルコンピューティングデバイス、又は、他のモバイルデバイス、又は、組み込みコンピューティングデバイスを表す。いくらかのコンポーネントが一般的に示されており、そのようなデバイスのすべてコンポーネントがシステム1800に示されているわけではないことが理解される。
【0124】
メモリ1862は、図1の例示的なメモリデバイス構造などのためのメモリデバイス構造100を含む。一例では、デッキ選択トランジスタ1890は、本明細書で提供される任意の例に係るデッキ選択トランジスタを表す。デッキ選択トランジスタ1890は、メモリ1862がメモリアレイ内のターゲットセルの選択を提供することを可能にする。説明されるデッキ選択トランジスタの使用は、従来のデコーダトランジスタと比較して、より低いエネルギー利用での選択を可能にする。
【0125】
システム1800は、プロセッサ1810を含み、システム1800の一次処理工程を実行する。プロセッサ1810は、1つ又は複数の物理デバイス、例えば、マイクロプロセッサ、アプリケーションプロセッサ、マイクロコントローラ、プログラマブルロジックデバイス、又は、他のプロセッシング手段を含むことができる。プロセッサ1810により実行される処理工程は、アプリケーション及びデバイス機能が実行されるオペレーティングプラットフォーム又はオペレーティングシステムの実行を含む。処理工程は、人間のユーザ又は他のデバイスでのI/O(入力/出力)に関する工程、電力管理に関する工程、システム1800を別のデバイスに接続することに関する工程、又は、組み合わせを含む。処理工程は、オーディオI/O、ディスプレイI/O又は他のインタフェース方式、又は、組み合わせに関する工程を含むこともできる。プロセッサ1810は、メモリに格納されるデータを実行できる。プロセッサ1810は、メモリに格納されるデータを書き込む又は編集することができる。
【0126】
一例では、システム1800は、1つ又は複数のセンサ1812を含む。センサ1812は、埋め込み型センサ又はインタフェース、又は、外部センサ、又は、組み合わせを表す。センサ1812は、システム1800が実装される環境又はデバイスの1つ又は複数の状態をシステム1800が監視又は検出することを可能にする。センサ1812は、環境センサ(温度センサ、動き検出器、光検出器、カメラ、化学センサ(例えば、一酸化炭素センサ、二酸化炭素センサもしくは他の化学センサ)など)、圧力センサ、加速度計、ジャイロスコープ、医療センサもしくは生理機能センサ(例えば、バイオセンサ、心拍数モニタもしくは生理学的な属性を検出するための他のセンサ)もしくは他のセンサ又は組み合わせを含むことができる。センサ1812は、指紋認識システム、顔検出もしくは認識システム又はユーザの特徴を検出又は認識する他のシステムなどの生体認証システム用のセンサも含むことができる。センサ1812は、幅広く理解されるべきであり、システム1800とともに実装され得る多くの異なるタイプのセンサに限定するものではない。一例では、1つ又は複数のセンサ1812は、プロセッサ1810に統合されたフロントエンド回路を介して、プロセッサ1810に連結する。一例では、1つ又は複数のセンサ1812は、システム1800の別のコンポーネントを介してプロセッサ1810に連結する。
【0127】
一例において、システム1800は、ハードウェア(例えば、オーディオハードウェア及びオーディオ回路)と、コンピューティングデバイスへのオーディオ機能の提供と関連付けられるソフトウェア(例えば、ドライバ、コーデック)コンポーネントとを表すオーディオサブシステム1820を含む。オーディオ機能は、スピーカ又はヘッドフォン出力、及び、マイク入力を含むことができる。そのような機能のためのデバイスは、システム1800へ統合され得る、又は、システム1800に接続され得る。一例では、ユーザは、プロセッサ1810により受信又は処理されるオーディオコマンドを提供することにより、システム1800とインタラクトする。
【0128】
ディスプレイサブシステム1830は、ユーザへの提示のための視覚表示を提供するハードウェア(例えば、ディスプレイデバイス)、及び、ソフトウェアコンポーネント(例えば、ドライバ)を表す。一例では、ディスプレイは、ユーザがコンピューティングデバイスとインタラクトするための触覚コンポーネント又はタッチスクリーン要素を含む。ディスプレイサブシステム1830は、ディスプレイインタフェース1832を含み、ディスプレイをユーザに提供するために用いられる特定のスクリーン又はハードウェアデバイスを含む。一例では、ディスプレイインタフェース1832は、ディスプレイに関する少なくともいくつかのプロセスを実行するプロセッサ1810から分離したロジック(グラフィックスプロセッサなど)を含む。一例では、ディスプレイサブシステム1830は、ユーザに出力及び入力の両方を提供するタッチスクリーンデバイスを含む。一例において、ディスプレイサブシステム1830は、ユーザに出力を提供する高精細度(HD)ディスプレイ又は超高精細度(UHD)ディスプレイを含む。一例では、ディスプレイサブシステムは、タッチスクリーンディスプレイを含む、又は、駆動する。一例では、ディスプレイサブシステム1830は、メモリに格納されるデータに基づいて、又は、プロセッサ1810により実行される工程に基づいて、又は、両方に基づいて、ディスプレイ情報を生成する。
【0129】
I/Oコントローラ1840は、ユーザとのインタラクションに関するハードウェアデバイス及びソフトウェアコンポーネントを表す。I/Oコントローラ1840は、オーディオサブシステム1820又はディスプレイサブシステム1830の一部、又は、両方であるハードウェアを管理するように動作できる。さらに、I/Oコントローラ1840は、ユーザがシステムとインタラクトし得るシステム1800に接続する追加のデバイスに対する接続ポイントを示す。例えば、システム1800に取り付けられることができるデバイスは、マイクデバイス、スピーカ又はステレオシステム、ビデオシステム又は他のディスプレイデバイス、キーボード又はキーパッドデバイス、又は、カードリーダ又は他のデバイスなどの特定のアプリケーションとの使用のための他のI/Oデバイスを含み得る。
【0130】
上記のように、I/Oコントローラ1840は、オーディオサブシステム1820又はディスプレイサブシステム1830、又は、両方とインタラクトできる。例えば、マイク又は他のオーディオデバイスを通じた入力は、システム1800の1つ又は複数のアプリケーション又は機能に対して入力又はコマンドを提供できる。さらに、オーディオ出力は、ディスプレイ出力の代わりに、又は、ディスプレイ出力に加えて提供されることができる。別の例では、ディスプレイサブシステムがタッチスクリーンを含む場合、ディスプレイデバイスはまた、入力デバイスとして機能し、I/Oコントローラ1840により少なくとも部分的に管理され得る。また、I/Oコントローラ1840により管理されるI/O機能を提供するために、システム1800上には追加のボタン又はスイッチが存在し得る。
【0131】
一例では、I/Oコントローラ1840は、システム1800又はセンサ1812に含まれ得る加速度計、カメラ、光センサ又は他の環境センサ、ジャイロスコープ、グローバルポジショニングシステム(GPS)、又は、他のハードウェアなどのデバイスを管理する。入力は、直接のユーザインタラクションの一部であり得ると共に、システムの動作(ノイズに対するフィルタリング、輝度検出のためのディスプレイの調整、カメラのフラッシュの適用、又は、他の機能など)に影響するように、システムへの環境入力に提供し得る。
【0132】
一例では、システム1800は、バッテリの電力使用量と、バッテリの充電と省電力動作に関する機能とを管理する電力管理1850を含む。電力管理1850は、システム1800のコンポーネントに電力を提供する電源1852からの電力を管理する。一例において、電源1852は、壁のコンセントへ差し込むためのAC-DC(交流-直流)アダプタを含む。そのようなAC電力は、再生可能エネルギー(例えば、太陽光発電、動きベース電力)とすることができる。一例において、電源1852は、外部AC-DC変換器などのDC電源により提供され得るDC電力のみを含む。一例において、電源1852は、充電磁場への近接を介して充電するための無線充電ハードウェアを含む。一例では、電源1852は、内部バッテリ又は燃料電池電源を含むことができる。
【0133】
メモリサブシステム1860は、システム1800に情報を格納するためのメモリデバイス1862を含む。メモリサブシステム1860は、不揮発性(メモリデバイスへの電力が遮断された場合に状態が変わらない)メモリデバイスもしくは揮発性(メモリデバイスへの電力が遮断された場合に状態が不確定になる)メモリデバイス又はそれらの組み合わせを含み得る。メモリ1860は、システム1800のアプリケーション及び機能の実行に関するアプリケーションデータ、ユーザデータ、音楽、写真、文書又は他のデータ及びシステムデータ(長期的であっても一時的であっても)を格納できる。一例では、メモリサブシステム1860は、メモリコントローラ1864(システム1800の制御の一部ともみなされ得るとともに、プロセッサ1810の一部と潜在的にみなされ得る)を含む。メモリコントローラ1864は、メモリデバイス1862へのアクセスを制御するために、コマンドを生成及び発行するスケジューラを含む。
【0134】
接続1870は、システム1800が外部デバイスと通信することを可能にするためのハードウェアデバイス(例えば、無線又は有線コネクタ及び通信ハードウェア又は有線及び無線ハードウェアの組み合わせ)、及び、ソフトウェアコンポーネント(例えば、ドライバ、プロトコルスタック)を含む。外部デバイスは、他のコンピューティングデバイス、無線アクセスポイント又は基地局などの別個のデバイス、及び、ヘッドセット、プリンタ又は他のデバイスなどの周辺機器であり得る。一例では、システム1800は、メモリ内の格納用、又は、ディスプレイデバイス上の表示用の外部デバイスとデータを交換する。交換されるデータは、データを読み出し、書き込み、又は編集すべく、メモリに格納されるデータ、又は、メモリに既に格納されているデータを含むことができる。
【0135】
接続1870は、複数の異なるタイプの接続を含むことができる。一般化するために、システム1800は、セルラ接続1872及び無線接続1874を用いて示される。セルラ接続1872は、一般的に、例えば、GSM(登録商標)(モバイル通信のためのグローバルシステム)又は、変化又は派生、CDMA(符号分割多元接続)又は、変化又は派生、TDM(時分割多重化)又は、変化又は派生、LTE(ロングタームエボリューション-「4G」とも称される)、又は、他のセルラサービス規格を介し提供される無線通信事業者により提供されるセルラネットワーク接続を指す。無線接続1874は、セルラではない無線接続を指し、パーソナルエリアネットワーク(Bluetooth(登録商標)など)、ローカルエリアネットワーク(WiFi(登録商標)など)もしくはワイドエリアネットワーク(WiMAXなど)もしくは他の無線通信又は組み合わせを含み得る。無線通信は、非固体媒体を通じた変調された電磁放射線の使用を通じてデータを転送することを指す。有線通信は、固体通信媒体を通じて発生する。
【0136】
周辺接続1880は、周辺接続を行うハードウェアインタフェース及びコネクタ、並びに、ソフトウェアコンポーネント(例えば、ドライバ、プロトコルスタック)を含む。システム1800は、他のコンピューティングデバイスに対する(1882「to」)周辺デバイスとすることもでき、同様に、それに接続される(1884「from」)周辺デバイスを有するもできることが理解される。システム1800は、通常、システム1800上のコンテンツを管理する(例えば、ダウンロードする、アップロードする、変更する、同期する)などの目的で、他のコンピューティングデバイスに接続される「ドッキング」コネクタを有する。さらに、ドッキングコネクタは、例えば、システム1800がオーディオビジュアル又は他のシステムへのコンテンツの出力を制御することを可能にする一定の周辺機器にシステム1800が接続することを可能にし得る。
【0137】
プロプライエタリドッキングコネクタ又は他のプロプライエタリ接続ハードウェアに加え、システム1800は、一般的なコネクタ又は規格ベースのコネクタを介して周辺接続1880を行うことができる。一般的なタイプは、(複数の異なるハードウェアインタフェースのいずれかを含むことができる)ユニバーサルシリアルバス(USB)コネクタ、MiniDisplayPort(MDP)を含むDisplayPort、高精細マルチメディアインタフェース(HDMI(登録商標))又は他のタイプを含むことができる。
【0138】
図19は、デコーダトランジスタのプットプリントスケーリングを可能にするメモリデバイス構造内のデッキ選択トランジスタを含むコンピューティングシステムの例のブロック図である。システム1900は、本明細書における任意の例に係るコンピューティングデバイスを表し、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、サーバ、ゲーミング又はエンターテインメント制御システム、組み込みコンピューティングデバイス、又は、他の電子デバイスとすることができる。
【0139】
システム1900は、図1の例示的なメモリデバイス構造100などのためのメモリ1930内のメモリデバイス構造を含む。一例では、デッキ選択トランジスタ1990は、本明細書で提供される任意の例に係るデッキ選択トランジスタを表す。デッキ選択トランジスタ1990は、メモリ1930がメモリデバイス構造内のターゲットセルの選択を提供することを可能にする。説明されるデッキ選択トランジスタの使用は、従来のデコーダトランジスタと比較して、より低いエネルギー利用での選択を可能にする。
【0140】
システム1900は、システム1900に対する命令の処理又は実行を提供するための任意のタイプのマイクロプロセッサ、中央処理装置(CPU)、グラフィックスプロセッシングユニット(GPU)、プロセッシングコア、又は、他のプロセッシングハードウェア又は組み合わせを含むことができるプロセッサ1910を含む。プロセッサ1910は、システム1900の動作全体を制御し、1つ又は複数のプログラマブル汎用又は専用マイクロプロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、プログラマブルコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)又はそのようなデバイスの組み合わせとすることができる、又は、含むことができる。
【0141】
一例では、システム1900は、プロセッサ1910に連結されるインタフェース1912を含み、メモリサブシステム1920又はグラフィックスインタフェースコンポーネント1940などの高帯域幅接続を必要とするシステムコンポーネントのための高速インタフェース又は高スループットインタフェースを表すことができる。インタフェース1912は、インタフェース回路を表し、スタンドアロンコンポーネントとすることができる、又は、プロセッサダイ上に統合され得る。インタフェース1912は、プロセッサダイ上の回路として統合され得る、又は、システムオンチップのコンポーネントとして統合され得る。存在する場合、グラフィックスインタフェース1940は、システム1900のユーザに視覚表示を提供するためのグラフィックスコンポーネントにインタフェース接続する。グラフィックスインタフェース1940は、スタンドアロンコンポーネントとすることができる、又は、プロセッサダイ上又はシステムオンチップ上に統合され得る。一例において、グラフィックスインタフェース1940は、ユーザに出力を提供する高精細度(HD)ディスプレイを駆動できる。一例において、ディスプレイは、タッチスクリーンディスプレイを含むことができる。一例では、グラフィックスインタフェース1940は、メモリ1930に格納されるデータに基づいて、又は、プロセッサ1910により実行される動作に基づいて、又は、両方に基づいて表示を生成する。
【0142】
メモリサブシステム1920は、システム1900のメインメモリを表し、プロセッサ1910により実行されるコード、又は、ルーチンを実行する際に用いられるデータ値のためのストレージを提供する。メモリサブシステム1920は、リードオンリメモリ(ROM)、フラッシュメモリ、DRAMなどの1つ又は複数の様々なランダムアクセスメモリ(RAM)、又は、他のメモリデバイス、又は、そのようなデバイスの組み合わせなどの1つ又は複数のメモリデバイス1930を含むことができる。いくつかの実施形態において、メモリサブシステム1920は、従来のDRAMより高いRAM容量を提供し得る永続的なメモリ(PMem)を含む。PMemは、永続的なモードで動作してよい、すなわち、不揮発性データストレージのために、メモリサブシステム920に適用される電力を用いることなくデータを格納するティアアーキテクチャにおけるセレクタと統合される不揮発性デバイス(例えば、RRAM、PCM、CBRAMなど)を利用する。他の実施形態において、メモリサブシステム1920は、高速ストレージのためのNANDパッケージに存在するソリッドステートドライブ(SSD)を含む。
【0143】
メモリ1930は、とりわけ、システム1900内での命令の実行用のソフトウェアプラットフォームを提供するためのオペレーティングシステム(OS)1932を格納及びホストする。さらに、アプリケーション1934は、メモリ1930からOS1932のソフトウェアプラットフォーム上で実行できる。アプリケーション1934は、プログラムを表す。当該プログラムは、1つ又は複数の機能の実行をするためのそれらの独自の動作ロジックを有する。プロセス1936は、OS1932もしくは1つ又は複数のアプリケーション1934又は組み合わせに補助機能を提供するエージェント又はルーチンを表す。OS1932、アプリケーション1934及びプロセス1936は、システム1900に機能を提供するためのソフトウェアロジックを提供する。一例では、メモリサブシステム1920は、メモリ1930にコマンドを生成及び発行するメモリコントローラであるメモリコントローラ1922を含む。メモリコントローラ1922は、プロセッサ1910の物理的な一部、又は、インタフェース1912の物理的な一部とすることができることが理解される。例えば、メモリコントローラ1922は、プロセッサ1910と共に回路上に統合される、例えば、プロセッサダイ又はシステムオンチップ上に統合される統合メモリコントローラとすることができる。
【0144】
具体的には示されていないが、システム1900は、メモリバス、グラフィックスバス、インタフェースバス又はその他などのデバイス間の1つ又は複数のバス又はバスシステムを含むことができることが理解される。バス又は他の信号線は、共にコンポーネントを通信可能に又は電気的に連結する、又は、両方ともコンポーネントを通信可能かつ電気的に連結することができる。バスは、物理通信線、ポイントツーポイント接続、ブリッジ、アダプタ、コントローラもしくは他の回路又は組み合わせを含むことができる。バスは、例えば、システムバス、ペリフェラルコンポーネントインターコネクト(PCI)バス、HyperTransport又は業界標準アーキテクチャ(ISA)バス、スモールコンピュータシステムインタフェース(SCSI)バス、ユニバーサルシリアルバス(USB)又は他のバス、又は、組み合わせのうちの1つ又は複数を含むことができる。
【0145】
一例では、システム1900は、インタフェース1912に連結され得るインタフェース1914を含む。インタフェース1914は、インタフェース1912よりも低い速度のインタフェースとすることができる。一例では、インタフェース1914は、スタンドアロンコンポーネント及び集積回路を含むことができるインタフェース回路を表す。一例において、複数のユーザインタフェースコンポーネント又は周辺コンポーネント、又は、両方は、インタフェース1914に連結する。ネットワークインタフェース1950は、1つ又は複数のネットワークを介してリモートデバイス(例えば、サーバ又は他のコンピューティングデバイス)と通信する機能をシステム1900に提供する。ネットワークインタフェース1950は、イーサネット(登録商標)アダプタ、無線相互接続コンポーネント、セルラネットワーク相互接続コンポーネント、USB(ユニバーサルシリアルバス)又は他の有線もしくは無線規格ベースのインタフェースもしくはプロプライエタリインタフェースを含むことができる。ネットワークインタフェース1950は、リモートデバイスとデータを交換することができ、メモリに格納されているデータを送信すること、又は、メモリに格納されるデータを受信することを含むことができる。
【0146】
一例において、システム1900は、1つ又は複数の入力/出力(I/O)インタフェース1960を含む。I/Oインタフェース1960は、1つ又は複数のインタフェースコンポーネントを含み得る。当該インタフェースコンポーネントを通じて、ユーザは、システム1900とインタラクトする(例えば、オーディオ、英数字、触覚/タッチ又は他のインタフェース方式)。周辺インタフェース1970は、具体的には上述されていない任意のハードウェアインタフェースを含むことができる。周辺機器は、一般的に、システム1900に依存して接続するデバイスを指す。依存した接続は、システム1900が、動作が実行し、かつ、ユーザがインタラクトするソフトウェアプラットフォーム又はハードウェアプラットフォーム、又は、両方を提供するものである。
【0147】
一例では、システム1900は、不揮発性方式でデータを格納するストレージサブシステム1980を含む。一例において、あるシステム実装では、ストレージ1980の少なくともいくらかのコンポーネントがメモリサブシステム1920のコンポーネントと重複し得る。ストレージサブシステム1980は、ストレージデバイス1984を含み、1つ又は複数の磁気、ソリッドステート又は光ベースのディスク、又は、組み合わせなどの不揮発性方式で大量のデータを格納するための任意の従来の媒体とすることができる、又は、含むことができる。ストレージ1984は、コード又は命令及びデータ1986を永続的な状態で保持する(すなわち、システム1900への電力が遮断されても値が保持される)。メモリ1930は、典型的には、プロセッサ1910に命令を提供する実行又は動作メモリであるが、ストレージ1984は、まとめて「メモリ」とみなすことができる。ストレージ1984は不揮発性であるが、メモリ1930は揮発性メモリを含み得る(すなわち、システム1900への電力が遮断された場合、データの値又は状態は不定になる)。一例では、ストレージサブシステム1980は、ストレージ1984とインタフェース接続するコントローラ1982を含む。一例において、コントローラ1982は、インタフェース1914又はプロセッサ1910の物理的な一部である、又は、プロセッサ1910及びインタフェース1914の両方に回路又はロジックを含むことができる。
【0148】
電源1902は、システム1900のコンポーネントに電力を提供する。より具体的には、電源1902は、典型的には、システム1902内の1つ又は複数の電源1904にインタフェース接続して、システム1900のコンポーネントに電力を提供する。一例では、電源1904は、壁のコンセントに差し込むAC-DC(交流-直流)アダプタを含む。そのようなAC電力は、再生可能エネルギー(例えば、太陽光発電)電源1902とすることができる。一例では、電源1902は、外部AC-DC変換器などのDC電源を含む。一例において、電源1902又は電源1904は、充電磁場への近接を介して充電する無線充電ハードウェアを含む。一例において、電源1902は、内部バッテリ又は燃料電池電源を含むことができる。
【0149】
このように、本開示の1つ又は複数の実施形態は、一般的に、3Dクロスポイントメモリのためのデッキ選択トランジスタ及び製造の方法に関する。
【0150】
第1例において、メモリデバイス構造は、第1の複数の線構造を含み、第1の複数の線構造の個々の線構造はそれぞれ、第1トランジスタチャネルを含む。メモリデバイス構造は、さらに、第1の複数の線構造に対して実質的に直交する第2の複数の線構造を含み、第2の複数の線構造の個々の線構造はそれぞれ、第1の複数の線構造と第2の複数の線構造との間の各クロスポイントにある第2トランジスタチャネル及びメモリセルを含む。
【0151】
第2例において、第1例のいずれかに関し、第1デッキは、第1の複数の線構造及び第2の複数の線構造を含む。メモリデバイス構造は、さらに、第1デッキの上方又は下に第2デッキを含み、第2デッキは、第1の複数の線構造と実質的に平行な第3の複数の線構造を含み、第3の複数の線構造の個々の線構造はそれぞれ、第3トランジスタチャネルを含む。メモリデバイス構造は、さらに、第2の複数の線構造と実質的に平行な第4の複数の線構造を含み、第4の複数の線構造の個々の線構造はそれぞれ、第4トランジスタチャネルを含む。メモリセルは、第3の複数の線構造との第4の複数の線構造との間の各クロスポイントにある。デバイス構造は、さらに、第1デッキと第2デッキとの間の複数の端子インターコネクトを含み、複数の端子インターコネクトの個々の端子インターコネクトは、第1デッキにある線構造の個々の線構造と、第2デッキにある線構造の対応する個々の線構造との間に連結され、トランジスタチャネルは、複数の端子インターコネクトの個々の端子インターコネクトと、メモリセルとの間にある。
【0152】
第3例において、第1例から第2例のいずれかに関し、第1の複数の線構造、第2の複数の線構造、第3の複数の線構造、及び、第4の複数の線構造はそれぞれ、タングステン、タンタル又はチタン、又は、窒素をさらに含むこれらの合金を含む。
【0153】
第4例において、第1トランジスタチャネル、第2トランジスタチャネル、第3トランジスタチャネル、及び、第4トランジスタチャネルのいずれかに関し、それぞれが、多結晶質又はアモルファス材料を含む。
【0154】
第5例において、第1例から第4例のいずれかに関し、多結晶質又はアモルファス材料は、In、Ga、ZnO、InGaZnO、InZnO、InGaO、GaZnO、InAlO、InSnO、InMgO、GaZnMgO、GaZnSnO、GaAlZnO、GaAlSnO、HfZnO、HfInZnO、HfAlGaZnO、InMgZnO、NbO、NiO、CoO、SnO、CuO、AgAlO、CuAlO、AlScOC、SrBPO、LaSiOSe、LaCuSe、RbSn、La、KSn、NaFeOSe、ZnRh又はCuOを含み、xは1又は2である。
【0155】
第6例において、第1例から第5例のいずれかに関し、第1の複数の線構造、第2の複数の線構造、第3の複数の線構造及び第4の複数の線構造の個々の線構造は、第1部分及び第2部分を含み、第1部分及び第2部分のそれぞれは、金属を含む。第3部分は、第1部分と第2部分との間にあり、第3部分は、金属及び酸素を含む。
【0156】
第7例において、第6例のいずれかに関し、トランジスタチャネルは、第3部分を被覆する。
【0157】
第8例において、第1例から第7例のいずれかに関し、トランジスタチャネルは、第1部分又は第2部分の最上面の上方及び最下面の下方に延在する。
【0158】
第9例において、第1例から第8例のいずれかに関し、第1の複数の線構造、第2の複数の線構造、第3の複数の線構造及び第4の複数の線構造の個々の線構造は、それぞれが金属を含む第1部分及び第2部分と、第1部分と第2部分との間にある第3部分とを含み、第3部分は、トランジスタチャネルの材料を含む。
【0159】
第10例において、第1例から第9例のいずれかに関し、第3部分は、第1部分の高さ又は第2部分の高さよりも大きい高さを有する。
【0160】
第11例において、第1例から第10例のいずれかに関し、第1の複数の線構造、第2の複数の線構造、第3の複数の線構造及び第4の複数の線構造におけるトランジスタチャネルの個々のトランジスタチャネルは、ゲート構造を通じて電気的に並列に連結される。
【0161】
第12例において、第1例から第11例のいずれかに関し、メモリデバイス構造は、さらに、第1の複数の線構造と第3の複数の線構造との間の各クロスポイントにあるメモリセルを含む。
【0162】
第13例において、第1例から第12例のいずれかに関し、メモリセルは、セレクタ要素と連結される不揮発性メモリ要素を含む。
【0163】
第14例において、デッキ選択トランジスタを製造する方法は、基板の上方に導電ビアを形成する段階と、ビアの上方でビアと連結されるインターコネクト線構造を形成する段階とを含み、ビアは、線構造の第1部分と連結される。方法は、さらに、線構造の第2部分を酸化させる段階と、線構造の第2部分に隣接する側壁にチャネル材料を堆積する段階とを含む。方法は、さらに、チャネル材料上にゲート酸化膜層を堆積する段階と、ゲート酸化膜層上にゲート電極を形成する段階とを含む。
【0164】
第15例において、第14例のいずれかに関し、線構造の第2部分を酸化させる段階の前に、方法は、エッチングプロセスを実行して、線構造の横方向及び縦方向の厚さを減らす段階を含む。
【0165】
第16例において、第14例から第15例のいずれかに関し、線構造の第2部分を酸化させる段階は、線構造の電気伝導性を遮断する段階を含む。
【0166】
第17例において、第14例から第16例のいずれかに関し、チャネルを形成する段階は、複数のインターコネクト線構造における線構造の個々の線構造の第2部分を取り囲む段階を含み、ゲート電極を形成する段階は、チャネルを取り囲む段階を含む。
【0167】
第18例において、第14例から第17例のいずれかに関し、チャネルを形成する段階は、さらに、線構造の第2部分の頂面及び側壁にチャネル材料を堆積する段階と、頂面からチャネル材料の一部分を除去する段階とを含む。
【0168】
第19例において、システムは、プロセッサを含み、メモリデバイス構造は、第1方向に沿う第1の複数の線構造を含み、第1の複数の線構造は、第2線構造に隣接する第1線構造を含み、第1線構造は、第1トランジスタチャネルを含み、第2線構造は、第2トランジスタチャネルを含む。メモリデバイス構造は、さらに、第2の複数の線構造を含み、第2の複数の線構造は、第1方向に対して直交する第2方向に沿う第1の複数の線構造に対して実質的に直交し、第2の複数の線構造は、第4線構造に隣接する第3線構造を含み、第3線構造は、第3トランジスタチャネルを含み、第4線構造は、第4トランジスタチャネルを含む。メモリデバイス構造は、さらに、第1の複数の線構造と第2の複数の線構造との間の各クロスポイントにあるメモリセルと、複数の端子インターコネクトとを含み、複数の端子インターコネクトの個々の端子インターコネクトは、線構造の個々の線構造と、複数のロジックトランジスタの個々のロジックトランジスタとの間に連結され、トランジスタチャネルの個々のトランジスタチャネルは、複数の端子インターコネクトの個々の端子インターコネクトとメモリセルとの間にある。
【0169】
第20例において、第19例のいずれかに関し、システムは、さらに、メモリデバイス構造と連結されるメモリコントローラを含む。
他の可能な請求項
[項目1]
第1の複数の線構造であって、上記第1の複数の線構造の個々の線構造はそれぞれ、第1トランジスタチャネルを有する、第1の複数の線構造と、
上記第1の複数の線構造に対して実質的に直交する第2の複数の線構造であって、上記第2の複数の線構造の個々の線構造はそれぞれ、第2トランジスタチャネルを有する、第2の複数の線構造と、
上記第1の複数の線構造と上記第2の複数の線構造との間の各クロスポイントにあるメモリセルと
を備えるメモリデバイス構造。
[項目2]
第1デッキは、上記第1の複数の線構造及び上記第2の複数の線構造を有し、上記メモリデバイス構造は、さらに、上記第1デッキの上方又は下にある第2デッキを備え、上記第2デッキは、
上記第1の複数の線構造と実質的に平行な第3の複数の線構造であって、上記第3の複数の線構造の個々の線構造はそれぞれ、第3トランジスタチャネルを含む、第3の複数の線構造と、
上記第2の複数の線構造と実質的に平行な第4の複数の線構造であって、上記第4の複数の線構造の個々の線構造はそれぞれ、第4トランジスタチャネルを含む、上記第4の複数の線構造と、
上記第3の複数の線構造と上記第4の複数の線構造との間の各クロスポイントにあるメモリセルと
を有し、
上記メモリデバイス構造は、さらに、上記第1デッキと上記第2デッキとの間に複数の端子インターコネクトを備え、上記複数の端子インターコネクトの個々の端子インターコネクトは、上記第1デッキにある上記線構造の上記個々の線構造と、上記第2デッキにある上記線構造の対応する個々の線構造との間に連結され、
上記トランジスタチャネルの個々のトランジスタチャネルは、上記複数の端子インターコネクトの個々の端子インターコネクトと上記メモリセルとの間にある、項目1に記載のメモリデバイス構造。
[項目3]
上記第1の複数の線構造、上記第2の複数の線構造、上記第3の複数の線構造、及び、上記第4の複数の線構造はそれぞれ、タングステン、タンタル又はチタン、又は、窒素をさらに含むこれらの合金を有する、項目2に記載のメモリデバイス構造。
[項目4]
上記第1トランジスタチャネル、上記第2トランジスタチャネル、上記第3トランジスタチャネル、及び、上記第4トランジスタチャネルはそれぞれ、多結晶質又はアモルファス材料を有する、項目2に記載のメモリデバイス構造。
[項目5]
上記多結晶質又はアモルファス材料は、In、Ga、ZnO、InGaZnO、InZnO、InGaO、GaZnO、InAlO、InSnO、InMgO、InWO、GaZnMgO、GaZnSnO、GaAlZnO、GaAlSnO、HfZnO、HfInZnO、HfAlGaZnO、InMgZnO、CuO、NbO、NiO、CoO、SnO、CuO、AgAlO、CuAlO、AlScOC、SrBPO、LaSiOSe、LaCuSe、RbSn、La、KSn、NaFeOSe、ZnRhを含む、項目4に記載のデバイス構造。
[項目6]
上記第1の複数の線構造、上記第2の複数の線構造、上記第3の複数の線構造、及び、上記第4の複数の線構造の個々の線構造は、
第1部分及び第2部分であって、上記第1部分及び上記第2部分のそれぞれは金属を含む、第1部分及び第2部分と、
上記第1部分と上記第2部分の間にある第3部分であって、上記第3部分は、上記金属及び酸素を含む、第3部分と
を有し、
上記対応するトランジスタチャネルのそれぞれは、上記第3部分の側壁に隣接する、項目2に記載のメモリデバイス構造。
[項目7]
上記トランジスタチャネルは、上記第3部分を被覆する、項目6に記載のメモリデバイス構造。
[項目8]
上記トランジスタチャネルは、上記第1部分又は上記第2部分の最上面の上方及び最下面の下方に延在する、項目7に記載のメモリデバイス構造。
[項目9]
上記第1の複数の線構造、上記第2の複数の線構造、上記第3の複数の線構造、及び、上記第4の複数の線構造の個々の線構造は、
それぞれが金属を含む第1部分及び第2部分と、
上記第1部分と上記第2部分との間にある第3部分であって、上記第3部分は、上記トランジスタチャネルの材料を含む、第3部分と
を有する、項目2に記載のメモリデバイス構造。
[項目10]
上記第3部分は、上記第1部分の高さ又は上記第2部分の高さよりも大きい高さを有する、項目8に記載のメモリデバイス構造。
[項目11]
上記第1の複数の線構造、上記第2の複数の線構造、上記第3の複数の線構造、及び、上記第4の複数の線構造における上記トランジスタチャネルの個々のトランジスタチャネルは、ゲート構造を通じて電気的に並列に連結される、項目2に記載のメモリデバイス構造。
[項目12]
上記第1の複数の線構造と上記第3の複数の線構造との間の各クロスポイントにあるメモリセルをさらに備える、項目2に記載のメモリデバイス構造。
[項目13]
上記メモリセルは、セレクタ要素と連結される不揮発性メモリ要素を有する、項目2に記載のメモリデバイス構造。
[項目14]
デッキ選択トランジスタを製造する方法であって、
上記方法は、
基板の上方に導電ビアを形成する段階と、
上記ビアの上方で上記ビアと連結されるインターコネクト線構造を形成する段階であって、上記ビアは、上記線構造の第1部分と連結される、段階と、
上記線構造の第2部分を酸化させる段階と、
上記線構造の上記第2部分に隣接する側壁にチャネル材料を堆積する段階と、
上記チャネル材料上にゲート酸化膜層を堆積する段階と、
上記ゲート酸化膜層上にゲート電極を形成する段階と
を備える方法。
[項目15]
上記線構造の上記第2部分を酸化させる段階の前に、方法は、さらに、エッチングプロセスを実行して、上記線構造の横方向及び縦方向の厚さを減らす段階を備える、項目14に記載の方法。
[項目16]
上記線構造の上記第2部分を酸化させる段階は、上記線構造の電気伝導性を遮断する段階を有する、項目14に記載の方法。
[項目17]
上記チャネルを形成する段階は、上記複数のインターコネクト線構造における上記線構造の上記個々の線構造の上記第2部分を取り囲む段階を有し、上記ゲート電極を形成する段階は、上記チャネルを取り囲む段階を有する、項目14に記載の方法。
[項目18]
上記チャネルを形成する段階は、さらに、上記線構造の上記第2部分の頂面及び側壁に上記チャネル材料を堆積する段階と、上記頂面から上記チャネル材料の一部分を除去する段階とを有する、項目14に記載の方法。
[項目19]
プロセッサと、
メモリデバイス構造と
を備え、
上記メモリデバイス構造は、
第1の複数の線構造であって、上記第1の複数の線構造の個々の線構造はそれぞれ、第1トランジスタチャネルを有する、第1の複数の線構造と、
上記第1の複数の線構造に対して実質的に直交する第2の複数の線構造であって、上記第2の複数の線構造の個々の線構造はそれぞれ、第2トランジスタチャネルを有する、第2の複数の線構造と、
上記第1の複数の線構造と上記第2の複数の線構造との間の各クロスポイントにあるメモリセルと、
複数の端子インターコネクトであって、上記複数の端子インターコネクトの個々の端子インターコネクトは、上記線構造の個々の線構造と、複数のロジックトランジスタの個々のロジックトランジスタとの間に連結され、上記トランジスタチャネルの個々のトランジスタチャネルは、上記複数の端子インターコネクトの上記個々の端子インターコネクトと上記メモリセルとの間にある、複数の端子インターコネクトと
を備えるシステム。
[項目20]
上記メモリデバイス構造と連結されるメモリコントローラをさらに備える、項目19に記載のシステム。
図1
図2A
図2B
図2C
図2D
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図4C
図4D
図5A
図5B
図5C
図5D
図5E
図6
図7A
図7B
図8A
図8B
図9
図10A
図10B
図11A
図11B
図12A
図12B
図13A
図13B
図14A
図14B
図15A
図15B
図16A
図16B
図16C
図16D
図16E
図16F
図16G
図17
図18
図19
【外国語明細書】