(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022092570
(43)【公開日】2022-06-22
(54)【発明の名称】3次元クロスポイントメモリのためのピラー選択トランジスタ
(51)【国際特許分類】
H01L 21/8239 20060101AFI20220615BHJP
H01L 45/00 20060101ALI20220615BHJP
H01L 49/00 20060101ALI20220615BHJP
【FI】
H01L27/105 449
H01L27/105 448
H01L45/00 A
H01L45/00 Z
H01L49/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021158529
(22)【出願日】2021-09-28
(31)【優先権主張番号】17/118,385
(32)【優先日】2020-12-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】591003943
【氏名又は名称】インテル・コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】プラシャント マジ
(72)【発明者】
【氏名】デルチャン カウ
(72)【発明者】
【氏名】マックス ハイネマン
【テーマコード(参考)】
5F083
【Fターム(参考)】
5F083FZ10
5F083GA10
5F083JA02
5F083JA36
5F083JA37
5F083JA39
5F083JA56
5F083JA60
5F083PR03
5F083PR05
5F083PR21
5F083PR22
5F083PR40
(57)【要約】 (修正有)
【課題】クロスポイントメモリアレイでデコーダトランジスタのフットプリントを最小限に抑えつつ、メモリ密度を増加するピラー選択トランジスタを提供する。
【解決手段】メモリデバイス構造100は、ソース構造106とドレイン構造108との間のチャネル層104を有する鉛直ピラー選択トランジスタ102と、チャネルに隣接するゲート電極110と、を備える。ゲート誘電体層111は、ゲート電極とチャネル層との間にある。第1インターコネクト112の第1端子112は、ソース構造又はドレイン構造に結合される。メモリデバイス構造は更に、メモリセル118、120(136、138)のペアを含む。各メモリセルは、セレクタ及びメモリ素子を含む。メモリセルの個々の第1端子は、第1インターコネクトの第2および第3端子のそれぞれに結合される。メモリセルの個々の第2端子は、第2インターコネクトのペアの個々に結合される。
【選択図】
図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
メモリデバイス構造であって、
トランジスタであって、
ソースとドレインとの間のチャネルであって、前記トランジスタの長手方向軸に沿うチャネルと、
前記長手方向軸に直交する第1方向に沿うゲート電極と、
前記ゲート電極と前記チャネルとの間のゲート誘電体層と
を含むトランジスタと、
前記ソースまたは前記ドレインに結合された第1インターコネクトであって、前記チャネルと共線である第1インターコネクトと、
前記長手方向軸および前記第1方向の両方に直交する第2方向に沿う第2インターコネクトのペアと、
メモリセルのペアであって、前記メモリセルのペアの個々は、セレクタ素子およびメモリ素子を含み、前記メモリセルのペアの前記個々の第1端子は、前記第1インターコネクトに結合され、前記メモリセルのペアの前記個々の第2端子は、前記第2インターコネクトのペアの個々に結合される、メモリセルのペアと
を備えるメモリデバイス構造。
【請求項2】
前記メモリセルのペアは、第1ティア内のメモリセルの第1ペアであり、
前記メモリデバイス構造は更に、第2ティア内の前記メモリセルの第1ペアの上のメモリセルの第2ペアを含み、
前記メモリセルの第2ペアの個々は、セレクタおよびメモリ素子を含み、
前記メモリセルの第2ペアの前記個々の第1端子は、前記第2ティア内の前記第1インターコネクトの一部に結合され、
前記メモリセルの第2ペアの前記個々の第2端子は、第3インターコネクトのペアの個々に結合され、前記第3インターコネクトのペアは、前記第2インターコネクトのペアに平行であり、その上にある、
請求項1に記載のメモリデバイス構造。
【請求項3】
前記メモリセルの第1ペアおよび前記メモリセルの第2ペアにおける前記メモリ素子および前記セレクタ素子は、直列に接続され、
前記メモリセルの第1ペアおよび前記メモリセルの第2ペアの前記個々の複数の前記メモリ素子または複数の前記セレクタ素子のいずれかは、各々前記第1インターコネクトに結合される、請求項2に記載のメモリデバイス構造。
【請求項4】
前記チャネルは多結晶またはアモルファス材料を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載のメモリデバイス構造。
【請求項5】
前記多結晶またはアモルファス材料は、In2O3、Ga2O3、ZnO、InGaZnO、InZnO、InGaO、GaZnO、InAlO、InSnO、InMgO、GaZnMgO、GaZnSnO、GaAlZnO、GaAlSnO、HfZnO、HfInZnO、HfAlGaZnO、InMgZnO、NbO、NiO、CoO、SnO、Cu2O、AgAlO、CuAlO3、AlScOC、Sr3BPO3、La2SiO4Se、LaCuSe、Rb2Sn2O3、La2O2S2、K2Sn2O3、Na2FeOSe2、ZnRh2O4またはCuOxを含み、xは1または2である、請求項4に記載のメモリデバイス構造。
【請求項6】
前記チャネルは誘電材料を含むコアを包囲し、前記ゲート誘電体層は前記チャネルを包囲し、前記ゲート電極は前記ゲート誘電体層を包囲する、請求項1から5のいずれか一項に記載のメモリデバイス構造。
【請求項7】
前記ドレインは前記ソースおよび前記コアの上にあり、前記ドレインは、前記ゲート誘電体層に隣接する前記チャネルの一部の間にあり、前記ソースは、前記ゲート誘電体層、および、前記第1方向に沿って延在する前記チャネルの一部に隣接する、請求項6に記載のメモリデバイス構造。
【請求項8】
前記ドレインおよび前記コアは各々、前記第1方向に沿った実質的に同一の横方向厚さを有する、請求項7に記載のメモリデバイス構造。
【請求項9】
前記ドレインは前記ソースの上にあり、前記コアは、直接的に前記ソースと前記ドレインとの間にあり、前記ソースおよび前記ドレインは各々、前記第1方向に沿った実質的に同一の横方向厚さを有する、請求項6から8のいずれか一項に記載のメモリデバイス構造。
【請求項10】
前記ソースまたは前記ドレインは、前記第1方向に沿った第1横方向厚さを有し、前記メモリセルの第1ペアおよび前記メモリセルの第2ペアにおける前記メモリセルの前記個々は各々、前記第1方向に沿った第2横方向厚さを有し、前記第1横方向厚さは、前記第2横方向厚さの2倍未満である、請求項2から9のいずれか一項に記載のメモリデバイス構造。
【請求項11】
前記第1インターコネクトは前記第1方向に沿った第1横方向厚さを有し、前記メモリセルの第1ペア、および、前記メモリセルの第2ペアにおける前記メモリセルの個々は各々、前記第1方向に沿った第2横方向厚さを有し、前記第1横方向厚さは前記第2横方向厚さ未満である、請求項2から9のいずれか一項に記載のメモリデバイス構造。
【請求項12】
前記トランジスタは、前記第1方向に沿ったトランジスタのアレイであり、前記トランジスタのアレイにおける前記トランジスタの前記個々の前記ゲート電極は電気的に並列に結合される、請求項1から11のいずれか一項に記載のメモリデバイス構造。
【請求項13】
前記第1インターコネクトは、前記第1方向に沿った第1横方向厚さを有し、前記第1横方向厚さは、50nmから70nmの間であり、前記第2インターコネクトのペアの個々は第2横方向厚さを有し、前記第2横方向厚さは、35nmから50nmの間である、請求項1から11のいずれか一項に記載のメモリデバイス構造。
【請求項14】
鉛直トランジスタを製造する方法であって、
基板の上に第1電極を形成する段階と、
前記第1電極上に材料層スタックを形成する段階であって、前記材料層スタックを形成する段階は、前記第1電極の上の第1誘電体上にゲート電極材料を成膜し、前記ゲート電極材料上に第2誘電体を成膜する段階を含む、段階と、
前記材料層スタックに開口を形成し、前記第1電極を露出する段階と、
前記ゲート電極材料に隣接する前記開口にゲート誘電体層を形成する段階と、
前記ゲート誘電体層に隣接する前記開口にチャネル層を形成する段階と、
前記チャネル層に隣接する前記開口に第2誘電体を形成する段階であって、前記誘電体は、前記開口を部分的に充填する段階と、
前記開口に第2電極を形成する段階と
を備える方法。
【請求項15】
前記第1電極を形成する段階は、基板の上に第1電極材料をパターニングし、前記第1電極上に誘電材料を形成し、前記誘電材料を平坦化して前記第1電極を隠す段階を含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記開口を形成する段階は、前記第2誘電体をエッチングし、前記ゲート電極材料をエッチングして開口を形成する段階を含む、請求項14または15に記載の方法。
【請求項17】
前記ゲート誘電体層を形成する段階は、
前記開口に、および、前記第1電極上にゲート誘電体層材料を成膜する段階と、
前記第1電極に接触する前記ゲート誘電体層をエッチングして前記第1電極を露出する段階と
を含む、請求項14から16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記第2誘電体を形成する段階は、前記第2誘電体をブランケット蒸着して前記開口を充填し、前記ゲート電極材料の上面と実質的に同一平面であるレベルまで前記第2誘電体を凹設する段階を含む、請求項14から17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
システムであって、
前記システムに電力供給するバッテリと、
メモリデバイス構造であって、
トランジスタであって、
ソースとドレインとの間のチャネルであって、前記トランジスタの長手方向軸に沿うチャネルと、
前記長手方向軸に直交する第1方向に沿うゲート電極と、
前記ゲート電極と前記チャネルとの間のゲート誘電体層と
を含むトランジスタと、
前記ソースまたは前記ドレインに結合された第1インターコネクトであって、前記チャネルと共線である第1インターコネクトと、
前記長手方向軸および前記第1方向の両方に直交する第2方向に沿う第2インターコネクトのペアと、
メモリセルのペアであって、前記メモリセルのペアの個々は、セレクタ素子およびメモリ素子を含み、前記メモリセルのペアの前記個々の第1端子は、前記第1インターコネクトに結合され、前記メモリセルのペアの前記個々の第2端子は、前記第2インターコネクトのペアの個々に結合される、メモリセルのペアと
を含むメモリデバイス構造と
を備えるシステム。
【請求項20】
前記メモリデバイス構造に結合されたメモリコントローラを更に備える、請求項19に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
3次元(3D)クロスポイントメモリアレイは、メモリセルのティアまたはデッキを有してよい。しかしながら、このような方式でメモリセルの総数を増加させることは、必要とされるデコーダトランジスタの数を比例的に増加し得るので、デコーダトランジスタの全体的なフットプリントを増加させる。そのため、デコーダトランジスタのフットプリントを最小限に抑えつつ、メモリ密度を増加させるような解決手段が求められている。
【図面の簡単な説明】
【0002】
本明細書で説明される材料は、例示を目的として図示されており、添付の図に限定することを目的としていない。説明を簡潔かつ明確にするために、図に示される要素は必ずしも縮尺通りに描かれていない。例えば、いくつかの要素の寸法は、明確にするために他の要素に対して誇張されることがある。また、様々な物理的特徴は、議論を明確にするためにそれらの簡略化された「理想的な」形および配置で表され得るが、それでもなお、実用的な実装は図示された理想に近似するだけであり得ることが理解される。例えば、滑らかな表面および直交交差は、ナノ製造技術により形成される構造についての有限の粗さ、面取りおよび不完全な角度での交差の特性が無視して描かれることがある。さらに、適切であると考えられる場合、参照符号は、対応するまたは類似する要素を示すために複数の図の間で繰り返されている。
【
図1A】ティアメモリアレイに結合された鉛直トランジスタを含むメモリデバイス構造の断面図である。
【
図1B】
図1Aにおけるトランジスタの中央平面を通る線分の平面図である。
【
図1C】本開示の実施形態によるメモリセルの断面図である。
【
図1D】本開示の実施形態によるメモリセルの断面図である。
【
図2A】本開示の実施形態によるメモリ素子の断面図である。
【
図2B】本開示の実施形態によるメモリ素子の断面図である。
【
図2C】本開示の実施形態によるセレクタ素子の断面図である。
【
図2D】内蔵メモリセレクタセルの断面図であり、絶縁体層はメモリ素子およびセレクタ素子の特性を示す。
【
図2E】本開示の実施形態による、絶縁体層に隣接するスイッチング層の断面図である。
【
図3A】本開示の実施形態による、ティアメモリアレイに結合された鉛直トランジスタアレイを含むメモリデバイス構造の等角図である。
【
図3B】
図3Aのメモリデバイス構造のティアの一部の平面図である。
【
図3C】
図3Aにおけるメモリデバイス構造のティアの一部の平面図である。
【
図4A】基板の上に形成される材料層スタックを示す。
【
図4B】マスキングおよびエッチングして階段構造を形成するプロセスの後の、
図4Aにおける構造の断面図である。
【
図4C】エッチングして複数の開口を形成するプロセスの後の、
図4Bにおける材料層スタックの一部の断面図である。
【
図4D】誘電体の一部を選択的に横方向に凹設して複数の陥凹を形成するプロセスの後の、
図4Cの構造を示す。
【
図4E】複数の横方向陥凹における電極材料の形成の後の、
図4Dの構造を示す。
【
図4F】電極材料の一部をエッチングして、複数の開口および横方向陥凹の一部から除去するプロセスの後の、
図4Eの構造を示す。
【
図4G】電極材料に隣接する複数の陥凹におけるセレクタ材料の成膜の後の、
図4Fの構造を示す。
【
図4H】セレクタ材料の一部をエッチングして、電極材料に隣接する横方向陥凹の一部から除去するプロセスの後の、
図4Gの構造を示す。
【
図4I】セレクタ材料に隣接する電極材料の形成後の、
図4Hの構造を示す。
【
図4J】電極材料に隣接する複数の陥凹におけるメモリ材料の1または複数の層の成膜の後の、
図4Iの構造を示す。
【
図4K】メモリ材料の一部をエッチングして、電極材料に隣接する横方向陥凹の一部から除去するプロセスの後の、
図4Jの構造を示す。
【
図4L】メモリ材料に隣接する電極材料の形成の後の、
図4Kの構造を示す。
【
図5A】複数の開口における誘電体の形成の後の、
図4Lの構造を示す。
【
図5B】線A-A'を通る、
図5Aにおける構造の等角図である。
【
図6A】個々のメモリセルを形成するカットマスク実装の断面図である。
【
図7】カットエッチングプロセスの後の、
図5Aの構造の等角図である。
【
図8A】電極を形成するプロセスの後の、線A-A'を通る
図7における構造の断面図である。
【
図8B】3レベルのメモリアレイにおける第1セットの導体および第2セットの導体の形成の後の、
図8Aの構造を示す。
【
図9】本開示の実施形態による、
図1A~
図1Bに関連して説明されるトランジスタを製造する方法である。
【
図10A】基板の上に形成される電極の断面図である。
【
図10B】電極の上の第1誘電体上に材料層スタックを形成するプロセスの後の、
図10Cの構造を示す。
【
図10E】ゲート誘電体層の一部をエッチングして電極の上から除去するプロセスの後の、
図10Dの構造を示す。
【
図10F】電極上、および、ゲート誘電体層上の開口におけるチャネル層の材料の形成の後の、
図10Eの構造を示す。
【
図10H】ゲート誘電体層およびチャネル層に関連して第2誘電体を選択的に陥凹させるプロセスの後の、
図10Gの構造を示す。
【
図11】ソース構造およびドレイン構造の各々が同一の横方向厚さを有するトランジスタ構造の断面図である。
【
図12B】本開示の実施形態による、ロジックトランジスタアレイ上のティアメモリアレイの断面図である。
【
図13】デコーダトランジスタフットプリントスケーリングを可能にするためにメモリデバイスアレイに結合されたピラー選択トランジスタアレイを含むコンピューティングシステムの例のブロック図である。
【
図14】デコーダトランジスタフットプリントスケーリングを可能にするためにメモリデバイスアレイに結合されたピラー選択トランジスタアレイをメモリが含むシステムの例のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0003】
3Dクロスポイントのためのピラー選択トランジスタおよび製造方法を以下で説明する。本開示の実施形態についての完全な理解を提供すべく、以下の説明では、構造上のスキームおよび詳細な製造方法など、多くの具体的な詳細が説明される。これらの具体的な詳細なしに、本開示の実施形態を実践され得ることが当業者に明らかであろう。他の場合において、電界効果トランジスタ(FET)およびメモリまたはセレクタ素子に関連する動作などの既知の特徴は、本開示の実施形態を曖昧にしないために、詳細には説明されない。さらに、図面に示される様々な実施形態は例示的に表現したものであって、必ずしも原寸に比例して描かれてはいない。
【0004】
いくつかの例において、以下の説明では、周知の方法およびデバイスは、本開示を不明瞭にすることを避けるために、詳細にというよりはむしろ、ブロック図の形式で示される。本明細書の全体を通して、「実施形態」または「一実施形態」または「いくつかの実施形態」という参照は、実施形態に関連して説明される具体的な特徴、構造、機能または特性が本開示の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書の全体を通して、様々な場所に登場する「実施形態において」または「一実施形態において」または「いくつかの実施形態」という語句は必ずしも、本開示の同一の実施形態を参照するわけではない。更に、特定の特徴、構造、機能、または特性を、1または複数の実施形態の中で任意の好適な方式で組み合わせてよい。例えば、第1の実施形態が第2の実施形態と組み合わされよく、2つの実施形態に関連する具体的な特徴、構造、機能、または特性がどこでも互いに排他的ではない。
【0005】
本記載および添付の特許請求の範囲で用いられるように、単数形「a」、「an」および「the」は、文脈がそうでないことを明確に示していない限り、同様に複数形を含むことが意図されている。本明細書で用いられるように、「および/または」という用語が、関連して列挙された複数の項目のうち1または複数の任意のおよび全ての可能な組み合わせを指し、かつ、これらを包含することも理解されるべきであろう。
【0006】
「結合され」および「接続され」という用語は、それらの派生語とともに、複数のコンポーネント間の機能的または構造的な関係を説明するのに本明細書で用いられ得る。これらの用語は、互いに関して同義語とすることを目的としたものではないことを理解されたい。むしろ、特定の実施形態では、「接続され」は、2以上の要素が互いに直接物理的、光学的、または、電気的に接触した状態にあることを示すのに用いられ得る。「結合され」は、2以上の要素が(それらの間の他の介在要素と共に)互いに直接的または間接的に物理的、電気的、または磁気的に接触していること、および/または、2以上の要素が協働する、または(例えば、因果関係において)互いに相互作用することを示すために使用され得る。
【0007】
本明細書で用いられるような「の上方(over)」、「の下方(under)」、「の間(between)」、「上(on)」という用語は、そのような物理的関係が注目に値する、あるコンポーネントまたは材料の、他のコンポーネントまたは材料に対する相対的な位置を指す。例えば、材料の文脈において、ある材料、または、別の上方または下に配置される材料は、直接接触し得る、または、1または複数の介在する材料を有し得る。さらに、2つの材料の間に配置されるある材料は、2つの層に直接接触し得る、または、1または複数の介在する層を有し得る。対照的に、第2材料「上」の第1材料は、第2材料/原料と直接接触する。コンポーネントアセンブリの文脈において、同様の区別がなされる。本記載および特許請求の範囲の全体を通して使用されるように、「のうちの少なくとも1つ」または「のうちの1または複数」という用語により組み合わされる項目の列挙は、列挙された用語の任意の組み合わせを意味し得る。
【0008】
本明細書において、「隣接」という用語は一般的に、横方向に別のものの隣にある(例えば、1または複数のものが間にある状態で、すぐ隣にある)、または、接合(例えば、当接)する位置を指す。
【0009】
「信号」という用語は、少なくとも1つの電流信号、電圧信号、磁気信号またはデータ/クロック信号を指し得る。「a」、「an」および「the」の意味は、複数形の言及を含む。
【0010】
「デバイス」という用語は一般的に、その用語の使用の文脈に係る装置を指し得る。例えば、デバイスは、層または構造のスタック、単一構造または層、能動および/または受動要素などを有する様々な構造の接続を指し得る。一般的に、デバイスは、x‐y‐z直交座標系のx-y方向に沿った平面と、z方向に沿った高さとを有する3次元構造である。デバイスの平面は、デバイスを含む装置の平面でもあり得る。
【0011】
本記載および特許請求の範囲の全体を通して使用されるように、「の少なくとも1」または「の1または複数」という用語で組み合わされる一連の項目は、列挙された用語の任意の組み合わせを意味し得る。
【0012】
使用の明示的な文脈において別段の指定が無い限り、「実質的に等しい」、「およそ等しい」、「ほぼ等しい」という用語は、そのように説明される2つのものの間の違いは偶発劇な変動以下であることを意味する。当分野において、そのような変動は典型的には、予め定められた目標値の±10%以下である。
【0013】
本記載および特許請求の範囲における「左(left)」、「右(right)」、「前方(front)」、「後方(back)」、「上部(top)」、「底部(bottom)」、「の上方(over)」および「の下方(under)」などの用語は、もしあれば、説明を目的として用いられており、必ずしも永久的な位置関係を説明しているものではない。例えば、本明細書において用いられるように、「上方(over)」、「の下方(under)」、「前方(front side)」、「後方(back side)」、「上部(top)」、「底部(bottom)」、「の上方(over)」、「の下方(under)」および「上(on)」などの用語は、デバイス内のあるコンポーネント、構造または材料の、他の参照されるコンポーネント、構造または材料に対する相対的な位置を指す。ここで、そのような物理的関係は注目に値する。本明細書において、これらの用語は、主にデバイスのz軸の文脈の中で説明の目的のみに利用され、したがって、デバイスの向きについて相対的であり得る。これゆえに、本明細書において提供される図の文脈において、第2材料「の上方」の第1材料は、提供される図の文脈に対してデバイスが上下逆さの向きである場合、第2材料「の下方」でもあり得る。材料の文脈において、別の材料の上方または下方に配置されるある材料は、直接接触し得る、または、1または複数の介在する材料を有し得る。さらに、2つの材料の間に配置されるある材料は、2つの層に直接接触し得る、または、1または複数の介在する層を有し得る。対照的に、第2材料「上」の第1材料は、その第2材料と直接接触した状態にある。コンポーネントアセンブリの文脈において、同様の区別が行われる。
【0014】
「間」という用語は、デバイスのz軸、x軸またはy軸の文脈において利用され得る。2つの他の材料の間にある材料は、これらの材料のうちの一方または両方と接触し得る、または、1または複数の介在する材料により、他の2つの材料の両方から隔離され得る。したがって、2つの他の材料の「間」にある材料は、他の2つの材料のいずれかと接触し得る、または、介在する材料を通じて他の2つの材料に結合され得る。2つの他のデバイスの間にあるデバイスは、それらのデバイスの一方または両方に直接接続され得る、または、1または複数の介在するデバイスにより他の2つのデバイスの両方から隔離され得る。
【0015】
メモリセルは、様々な3Dクロスポイントメモリアプリケーションのためのデコーダトランジスタの大きなアレイと併せて用いられる。3Dクロスポイントメモリアレイは多くの場合、第1平面上の一連のワード線、および、第1平面の上の第2平面上の一連のビット線を含み、ワード線は、ビット線の上方で直交する(または、その逆もあり得る)。メモリセルは、ワード線とビット線との間のクロスオーバの各ポイント(クロスポイント)に位置し、メモリセルは、ワード線を対応するビット線と結合して、単一のメモリアレイデッキまたは、ここではデッキを形成する。
【0016】
実施形態において、クロスポイントメモリセルの有効セルサイズは、セルピッチの2乗をデッキの数で除算したものに等しい。いくつかの実施形態において、メモリデッキの数は、およそ6以下である。メモリデッキの数の上限に達したとき、メモリスケーリングは、特定のメモリピッチ(メモリセル間の横方向間隔)によって制限され得る。メモリ密度は、ピッチスケーリングおよび層のスタック(デッキの数を増加させる)によって、従来の3Dクロスポイントメモリにおいて増加され得る。しかしながら、各デッキを製造するのに必要なプロセス工程の数に応じて、デッキが多くなるにつれて、生産費用は著しく増加し得る。
【0017】
しかしながら、本発明者は、メモリデバイス生産費用を付随的に増加させることなくメモリデバイス構造におけるスタックの数を増加できる装置を考案した。本開示の実施形態によれば、メモリデバイス構造はメモリセルを含み、メモリ素子が各メモリセルにおけるセレクタ素子に横方向に結合される。さらなる実施形態において、メモリデバイス構造は、平面上の2つの直交する方向に延在してティアまたはデッキを形成するアレイにおける複数のメモリセルを含み得る。メモリデバイス構造は、スタックされる複数のデッキを含み得る。動作中、メモリデバイス構造は、ワード線、ビット線、およびティア/デッキアドレスの固有セットのうち選択されたものがメモリセルのペアにアクセスすることを可能にし得る。
【0018】
本明細書に説明されるメモリデバイス構造は、有利なことに、デコーダまたはプログラミングトランジスタの数を低減し、チップ面積の低減を提供し得る。ティアにおける特定のメモリセルをアドレス指定するために、デコーダトランジスタは、各ワード線およびビット線に個別に結合され得る。メモリセルの数が増加するとき、ビット線およびワード線の数が比例して増加し、各メモリセル(ビットセル)をアドレス指定する必要があるデコーダトランジスタの数も増加する。例えばクロスポイントメモリアレイの下など、クロスポイントアレイの近くに多数のデコーダトランジスタを収容するために、ワード線およびビット線の相対的な長さが増加され得る。代替的に、デコーダトランジスタは、メモリアレイに横方向に隣接する領域を占有し得る。いずれの例においても、より大きいチップ面積が利用され得る。
【0019】
メモリセルの層(ティア)の数を増加させて3次元アレイを形成することにより、単位面積あたりのメモリ密度を増加させることができる。しかしながら、メモリセルの数を増加させると、必要なデコーダトランジスタの数も比例して増加する。いくつかの例において、単一ティアは、4000のビット線および4000のワード線を含み得る。したがって、単一の4000×4000のティアは、8000のデコーダトランジスタを必要とし得る。デコーダトランジスタの数がティアの数に比例して増加するので、所与のダイサイズについて高密度のメモリアレイを可能にすることは非常に困難であり得る。
【0020】
いくつかの実施形態によれば、デコーダトランジスタの数を低減するために、ティアにおける複数の(例えば2つ)メモリセルは、共通電極を通じて結合される。共通電極は更に、直下のデコーダトランジスタのソースまたはドレインに結合され得る。デコーダトランジスタの総数を低減するために共通電極によって複数のメモリセルを結合することに加えて、メモリセルのフットプリント内にデコーダトランジスタを制限することも、デバイスフットプリントを低減することに有利である。
【0021】
実施形態によるメモリデバイス構造の別の利点は、様々なティアにおけるメモリセルが並行して製造され得、メモリセルあたりの製造費用が大幅に低減し得ることである。
【0022】
図1Aは、ティアメモリ構造103に結合された鉛直ピラー選択トランジスタ102を含むメモリデバイス構造100の断面図である。示されるように、ピラー選択トランジスタ102は、ソース構造106とドレイン構造108との間のチャネル層104を含む。示されるように、チャネル層104は、ピラー選択トランジスタ102の長手方向軸に沿って(図のy軸に沿って)向けられる。ピラー選択トランジスタ102はまた、チャネル層104に隣接するゲート電極110を含む。ゲート電極110は、長手方向軸に直交する(x軸に沿った)方向の長さを有する。ゲート誘電体層111はゲート電極110とチャネル層104との間にある。メモリデバイス構造100は更に、インターコネクト112を含み、インターコネクト112は、ピラー選択トランジスタ102の長手方向軸と共線である。例示的な実施形態において、インターコネクト112の端子112Aは、ドレイン構造108に結合される。例示的な実施形態において、インターコネクト112は、ピラー選択トランジスタ102を通じてインターコネクト113に結合される。インターコネクト113は、メモリデバイス構造100におけるビット線を表す。例示的な実施形態において、インターコネクト113は、ソース構造106の下にあり、それに結合される。
【0023】
示されるように、ピラー選択トランジスタ102は、薄膜トランジスタである。例示的な実施形態において、チャネル層104は、水平チャネル部分104Aおよび鉛直チャネル部分104Bを含む。水平部分104Aはソース構造106に隣接し、鉛直部分104Bはゲート誘電体層111に隣接する。チャネル層104は、ドレイン構造108と横方向に重複し得る。例示的な実施形態において、鉛直チャネル部分104Bは、ドレイン構造108を横方向に制限する。他の実施形態において、鉛直チャネル部分104Bはドレイン構造108の下方にある。チャネル層104はまた、誘電体124に隣接する。誘電体124は、ピラー選択トランジスタ102のゲート長LGを調整する長手方向軸に沿った鉛直方向厚さを有する。ピラー選択トランジスタ102の電気ゲート長は、長手方向軸に沿ったゲート電極110の厚さによって決定される。実施形態において、LGは50nmと500nmとの間である。所望のLGは更に、ピラー選択トランジスタ102の最大動作電圧に依存する。
【0024】
断面図において、ゲート電極110は、ソース構造106から長手方向軸(例えばy軸)に沿って空間的に離れている。しかしながら、ゲート電極110は、長手方向軸に沿ってドレイン構造108と重複し得る。いくつかの実施形態において、ゲート電極110は、チャネル層104とゲート電極110との間の仲介する誘電体124を伴って、ドレイン構造108と横方向に重複し得る。
【0025】
図1Bは、
図1Aの線A-A'を通る平面図である。示されるように、ピラー選択トランジスタ102における様々な層は、誘電体124の周囲の実質的にコンフォーマルな被覆層である。示されるように、チャネル層104は誘電体124を被覆し、ゲート誘電体層111はチャネル層104を被覆し、ゲート電極110はゲート誘電体層111を被覆する。誘電体124は、チャネル層104の横方向厚さW
Cおよびゲート誘電体層111の横方向厚さW
GDLより実質的に大きい横方向厚さW
DEを有する。実施形態において、チャネル層104は、5nmと20nmとの間である横方向厚さW
Cを有する。いくつかの実施形態において、ゲート誘電体層111は、1nmと3nmとの間である横方向厚さW
Gを有する。
【0026】
ゲート電極110は、チャネル層104の長手方向軸に直交する方向の長さL
GEを有する。L
GEは、
図1Aに示されるL
G、またはトランジスタゲート長とは区別される。ゲート電極110は、幅W
GEを有する。W
GEは、インターコネクト114または116(図示せず)に沿った方向においてz軸に沿って測定される。例示的な実施形態において、W
GEは150nm未満である。
【0027】
再び
図1Aを参照すると、x軸に沿って、ドレイン構造108は横方向厚さW
Dを有し、ソース構造106は横方向厚さW
Sを有する。例示的な実施形態において、W
DはW
S未満である。例示的な実施形態において、ソース構造106は、ドレイン構造108の横方向厚さ、ゲート誘電体層111の横方向厚さの2倍、および、チャネル層104の横方向厚さの2倍を組み合わせた和に等しい横方向厚さを有する。トランジスタ102は、インターコネクト112を通じてティアメモリ構造103に結合される。
【0028】
ティアメモリ構造103は、複数のティアを含む。例示的な実施形態において、2つのティア、例えば、ティア132、および、ティア132の真上のティア134が示される。示されるように、ティア132は、メモリセル118および120のペア、および、インターコネクトのペア(インターコネクト112に直交して(例えばz軸に)延在するインターコネクト114およびインターコネクト116など)を含む。インターコネクト116および114は、メモリデバイス構造100のワード線の例である。示されるように、各メモリセル118および120は、横方向にそれぞれインターコネクト114と116との間に、インターコネクト112の一部に対称的に結合される。
【0029】
例示的な実施形態において、メモリセル118および120の各々は、端子121、および、端子121の反対側にある端子122を含む。各メモリセルの端子121または122の一方は、(インターコネクト112を通じて)トランジスタ102に結合され、端子121または122の他方は、インターコネクト114または116のいずれかに結合される。示されるように、各メモリセルの端子121は、インターコネクト112に結合され、各メモリセルの端子122は、インターコネクト114またはインターコネクト116に結合される。例示的な実施形態において、メモリセル118および120の各々の端子121はそれぞれ、ティア132内のインターコネクト112の端子112Bおよび112Cに結合される。また、示されるように、メモリセル118の端子122は、インターコネクト114に結合され、メモリセル120の端子122は、インターコネクト116に結合される。
【0030】
例示的な実施形態において、ティアメモリ構造103は更に、ティア134内のインターコネクト112の一部に対称的に結合されたメモリセル136および138の追加ペアを含む。例示的な実施形態において、メモリセル136および138はそれぞれ、メモリセル118および120の真上にある。ティア134は更に、それぞれインターコネクト114および116の上にあり、かつ、それと平行であるインターコネクト140およびインターコネクト142などのインターコネクトのペアを含む。インターコネクト140および142は、メモリデバイス構造100のワード線の例である。例示的な実施形態において、各メモリセル136および138の端子121はそれぞれ、インターコネクト112の端子112Dおよび112Eに結合される。示されるように、メモリセル136の端子122はインターコネクト140に結合され、メモリセル138の端子122はインターコネクト142に結合される。
【0031】
インターコネクト114、116、140および142は、メモリデバイス構造100における4つのメモリセル118、120、136または138のいずれかをプログラムするために、独立に電圧バイアスをかけられ得ることを理解されたい。
【0032】
ティア134は、チャネル層104の長手方向軸(例えばy軸)に沿ってティア132から距離STTだけ間隔を空けられる。実施形態において、STTは、5nmから30nmの間である。ティア132およびティア134は各々、チャネル層104の長手方向軸に沿って測定される鉛直方向厚さTTを有する。実施形態TTは、5nmから20nmの間である。
【0033】
示されるように、インターコネクト構造112は横方向厚さWIを有し、WIはx方向に沿って測定される。示されるように、各メモリセル118および120は、100nmから120nmの間である横方向厚さWMCを有する。例示的な実施形態において、インターコネクト140および142は、数式[1]に示されるように、メモリセル118および120の横方向厚さ、および、インターコネクト構造112の横方向厚さWIを組み合わせたものに等しい、x軸に沿った横方向厚さWEEだけ間隔を空けられる。
【0034】
WEE=WI+2*WMC [1]
ここで、WMCは、メモリセル118、120、136および138の各々の横方向厚さである。例示的な実施形態において、WMCは、各メモリセル118、120、136および138について、同一、または実質的に同一である。WIは、WEEを固定した状態に維持するために、WMCに比例して増加または減少し得る。
【0035】
ピラー選択トランジスタ102の特徴の横方向厚さは、ティア132におけるメモリセル118および120、ならびにインターコネクト112の寸法に関連する。WEEは、WSより大きい、または、それと同等であり得る。しかしながら、機能のためには、WSがメモリアレイの別の横方向寸法と同等であることが有利である。(アレイにおける)隣接するトランジスタのゲート誘電体層が接続することを防止するために、ソースコンタクトは、下の数式[2]および[3]によって説明されるメモリユニットの横方向厚さWMUに関連する横方向厚さWSを有する。
WS<WMU [2]
【0036】
WMU=WI+2*(WMC+1/2WE) [3]
WEは、インターコネクト140および142の横方向厚さに等しい。実施形態において、WEは、35nmから50nmの間である。
【0037】
ティアメモリ構造103の特徴の横方向厚さはまた、ピラー選択トランジスタ102の特徴の横方向厚さに関連し得る。例示的な実施形態において、WIはWS未満である。実施形態において、WIは、50nmから70nmの間であり、WSは、少なくとも200nmであるが、300nm未満である。実施形態において、ソース構造106は、メモリセルの横方向厚さの2倍未満である横方向厚さを有する。すなわち、WSは2*WMC未満である。
【0038】
実施形態において、トランジスタチャネル層104は、薄膜トランジスタチャネルに好適である多結晶またはアモルファス材料を含む。いくつかの実施形態において、チャネル層104は、n型半導体材料を含む。n型半導体材料の例は、In2O3、Ga2O3、ZnO、InGaZnO、InZnO、InGaO、GaZnO、InAlO、InSnO、InMgO、InWO、GaZnMgO、GaZnSnO、GaAlZnO、GaAlSnO、HfZnO、HfInZnO、HfAlGaZnOまたはInMgZnOなどのIn、Ga、Zn、Mg、Al、Sn、Hf、O、Wのうちの2つまたはそれより多くを含む。
【0039】
n型トランジスタチャネル層104は例えば、Ti、W、Cu、Mn、Mg、Fe、Hf、Al、Ni、COまたはRuでドープされ得る。いくつかの実施形態において、チャネル層104は、1016~1020原子/cm3の間のドーパント濃度を含む。他の実施形態において、チャネル層104は、p型材料を含む。p型半導体材料の例は、CuOx(xは1または2)、NbO、NiO、CoO、SnO、Cu2O、AgAlO、CuAlO3、AlScOC、Sr3BPO3、La2SiO4Se、LaCuSe、Rb2Sn2O3、La2O2S2、K2Sn2O3、Na2FeOSe2またはZnRh2O4を含む。チャネル層104の厚さは、材料に依存し得、1nmから80nmの間であり得る。
【0040】
実施形態において、ゲート誘電体層111は、高誘電率または高K材料を有する材料を含む。ゲート誘電体層111の例は、酸素と、ハフニウム、ケイ素、チタン、タンタル、ランタン、アルミニウム、ジルコニウム、バリウム、ストロンチウム、イットリウム、鉛、スカンジウム、ニオブ、または亜鉛などの元素の1または複数とを含む。ゲート誘電体層111に使用され得る高K材料の例には、限定ではないが、酸化ハフニウム、酸化ケイ素ハフニウム、酸化ランタン、酸化ランタンアルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化ジルコニウムケイ素、酸化タンタル、酸化チタン、酸化バリウムストロンチウムチタン、酸化バリウムチタン、酸化ストロンチウムチタン、酸化イットリウム、酸化アルミニウム、酸化鉛スカンジウムタンタル、およびニオブ酸亜鉛鉛が含まれる。
【0041】
実施形態において、ゲート電極110は、トランジスタがP-FETトランジスタとなるか、または、N-FETトランジスタとなるかに依存して、少なくとも1つのP型仕事関数金属またはN型仕事関数金属を含む。N型材料の例は、ハフニウム、ジルコニウム、チタン、タンタル、アルミニウム、これら金属の合金、および、これら金属の炭化物、例えば、炭化ハフニウム、炭化ジルコニウム、炭化チタン、炭化タンタルまたは炭化アルミニウムを含み、P型材料の例は、ルテニウム、パラジウム、プラチナ、コバルト、ニッケルまたは導電性金属酸化物、例えば、ルテニウム酸化物を含む。
【0042】
実施形態において、インターコネクト112は、銅、タングステン、タンタル、チタン、ハフニウム、ジルコニウム、アルミニウム、銀、スズ、鉛、ルテニウム、モリブデン、コバルト、および、それらの合金、または、窒素と、銅、タングステン、タンタル、チタン、ハフニウム、ジルコニウム、アルミニウム、銀、チタン、スズ、もしくは鉛のうち1または複数とを含む化合物を含む。いくつかの実施形態において、インターコネクト112は、炭化ハフニウム、炭化ジルコニウム、炭化チタン、炭化タンタル、または炭化アルミニウムなどの金属炭化物を含む。
【0043】
実施形態において、インターコネクト114および116は各々、銅、タングステン、タンタル、チタン、ハフニウム、ジルコニウム、アルミニウム、銀、スズ、鉛、ルテニウム、モリブデン、コバルト、および、それらの合金、または、窒素と、銅、タングステン、タンタル、チタン、ハフニウム、ジルコニウム、アルミニウム、銀、チタン、スズ、もしくは鉛のうち1または複数とを含む合金を含む。いくつかの実施形態において、インターコネクト112は、炭化ハフニウム、炭化ジルコニウム、炭化チタン、炭化タンタル、または炭化アルミニウムなどの金属炭化物を含む。
【0044】
実施形態において、インターコネクト140および142は各々、銅、タングステン、タンタル、チタン、ハフニウム、ジルコニウム、アルミニウム、銀、スズ、鉛、ルテニウム、モリブデン、コバルト、および、それらの合金、または、窒素と、銅、タングステン、タンタル、チタン、ハフニウム、ジルコニウム、アルミニウム、銀、チタン、スズ、もしくは鉛のうち1または複数とを含む合金を含む。いくつかの実施形態において、インターコネクト112は、炭化ハフニウム、炭化ジルコニウム、炭化チタン、炭化タンタル、または炭化アルミニウムなどの金属炭化物を含む。
【0045】
実施形態において、メモリセル部分118A、120A、136Aおよび138Aは各々、不揮発性メモリ素子と直列に結合されたセレクタ素子を含む。
【0046】
図1Cは、メモリセル118などのメモリセルの断面図である。例示的な実施形態において、メモリセル118は、メモリ素子126と、端子130を通じて結合されたセレクタ素子128とを含む。実施形態において、メモリセル118、120、136または138のすべてのメモリ素子126またはすべてのセレクタ素子128のいずれかは、端子121を通じてインターコネクト112(破線の枠)に同時に結合される。例えば、示されるように、メモリ素子126は端子121に隣接し、セレクタ素子128は端子122に隣接する。他の実施形態において、メモリ素子126は端子122に隣接し、セレクタ素子128は端子122に隣接する(示されない構成)。再び
図1Aを参照すると、動作上の利点のために、インターコネクト112に対する、ピラー選択トランジスタ102におけるゲート電極110およびソース構造106に対する電圧バイアスの組み合わせは、ティア132および134内のメモリセルの各ペアを活性化し得る。インターコネクト112に対して、各メモリセル118、120、136または138内に対称的に配置されたセレクタまたはメモリ素子は、均一のプログラミング動作、例えば、例えばフィラメント状抵抗ランダムアクセスメモリデバイスにおけるセットまたはリセットを可能にし得る。しかしながら、すべてのメモリセル118、120、136および138の端子121はトランジスタ102によって電気を供給されるが、インターコネクト114、116、140および142のいずれか1つに対してバイアス電圧を適用することによって、単一のメモリセルがプログラミングのために選択され得る。
【0047】
いくつかの実施形態において、
図1Dに示されるように、メモリ素子126は、セレクタ素子128に直接隣接する。いくつかのそのような実施形態において、例えば、メモリ素子126における1または複数のスイッチング層と、セレクタ素子128内の1または複数の絶縁体層との間に電極はない。メモリ素子126およびセレクタ素子128のスイッチング層および絶縁体層の説明はそれぞれ、本明細書において記載される。
【0048】
図2Aはメモリ素子の断面図である。いくつかの実施形態において、所与のティア132または134内のすべてのメモリセルは同一の構成を有する。メモリ素子は、相変化メモリ(PCM)、抵抗ランダムアクセスメモリ(R-RAM)、オボニック閾値スイッチ(OTS)メモリ、または、導電性ブリッジRAM(CBRAM)を含み得る。
【0049】
一実施形態において、メモリ素子126は、抵抗ランダムアクセスメモリ(RRAM(登録商標))デバイスである。示された実施形態において、メモリ素子126は、電極202、電極202に隣接するスイッチング層204、スイッチング層204に隣接する酸素交換層206、および、酸素交換層206に隣接する電極208を含む。スイッチング層204および酸素交換層206は、貯蔵層207と総称され得る。電極202が端子121の材料を含む実施形態において、スイッチング層204は、端子121に直接隣接し得る。いくつかのそのような実施形態において、電極208は、存在するとき、
図1Cに示されるセレクタ素子128のようなセレクタ素子に直接隣接し得る。
【0050】
再び
図2Aを参照すると、実施形態において、電極202はアモルファス層を含む。実施形態において、電極202は、トポグラフィ的に円滑な電極である。実施形態において、電極202は、W、Ta、Mo、Ru、Co TaNまたはTiNなどの材料を含む。実施形態において、電極202は、1nmから10nmの間の横方向厚さを有する。実施形態において、電極208は、W、Ta、Mo、Ru、Co TaN、またはTiNなどの材料を含む。実施形態において、電極208は、1nmから10nmの間の横方向厚さを有する。実施形態において、電極202および電極208は、対称的なRRAM(登録商標)スイッチ特性を容易にするために同一の材料を含む。
【0051】
スイッチング層204は、例えば、酸素と、限定されないが、Hf、Zr、Ti、TaまたはWなどの1または複数の金属の原子を含む金属酸化物であってよい。チタンまたはハフニウム、または、酸化状態+4を有するタンタルの場合、スイッチング層204は、化学成分MOXを有し、Oは酸素であり、Xは2である、または、2に実質的に近い。酸化状態+5を有するタンタルの場合、スイッチング層204は、化学成分M2OXを有し、Oは酸素であり、Xは5である、または、5に実質的に近い。実施形態において、スイッチング層204は、1nmと5nmとの間の厚さを有する。
【0052】
酸素交換層206は、酸素空孔のソースとして、または、O2‐のシンクとして機能する。実施形態において、酸素交換層206は、限定されないが、ハフニウム、タンタルまたはチタンなどの金属で構成される。実施形態において、酸素交換層206は、5nmから20nmの間の厚さを有する。実施形態において、酸素交換層206の厚さは、スイッチング層204の厚さの少なくとも2倍である。別の実施形態において、酸素交換層206の厚さは、スイッチング層204の厚さの少なくとも2倍である。貯蔵層207の組み合わされた横方向厚さは、3nmから15nmの間であり得る。実施形態において、メモリ素子126は、15nmから35nmの間である横方向厚さWMを有する。実施形態において、メモリ素子126は、5nmから35nmの間である鉛直方向厚さTVを有する。電極202が端子121の材料と同一である材料(図示せず)を含む実施形態において、メモリ素子は、別個の電極202を含まない。メモリ素子126がセレクタ素子128の絶縁体(図示せず)に直接隣接するいくつかのそのような実施形態において、要素126は、7nmから15nmの間である横方向厚さWMを有する。
【0053】
他の実施形態において、不揮発性メモリ要素126は、
図2Bに示されるように、電極202および208ならびにその間の絶縁体209のみを含む。いくつかのそのような実施形態において、絶縁体層209は、電荷担体トンネリング挙動を示す。いくつかのそのような実施形態において、絶縁体層209は、酸素と、限定されないが、アルミニウム、ハフニウム、タンタルおよびチタンなどの金属とを含む。さらなる実施形態において、絶縁体層209はまた、1または複数の金属、例えば、限定されることはないが、銅、銀または金の原子でドープされる。いくつかのそのような実施形態において、絶縁体層209は、銅、銀、または金などの1または複数の種類の金属の原子で2%から10%(原子)の間の濃度にドープされる。実施形態において、絶縁体層209は、2nmから5nmの間の厚さを有する。
【0054】
別の実施形態において、絶縁体層209は、閾値スイッチ材料、例えば、相変化材料を含む。いくつかの例において、絶縁体層209は、導電状態および抵抗状態といった2つの異なる抵抗により特徴付けられる少なくとも2つの異なる電気状態を示す相変化材料を含んでよい。いくつかの例において、相変化材料は、2つの異なる抵抗状態に対応するアモルファスおよび結晶といった少なくとも2つの異なる材料状態を示す。実施形態において、完全に結晶相にある相変化材料は、相変化材料がアモルファス状態にある場合に、導電性または抵抗性である。しかしながら、相変化材料の所与の体積における結晶相およびアモルファス相の相対的な程度を調整することによって、相変化材料の抵抗が調整され得る。実施形態において、相変化材料の抵抗状態は、例えば、ジュール加熱を誘発するために、電極202と208との間に電圧バイアスをかけることによる特定の方式で、相変化材料を加熱および冷却することにより設定されてよい。
【0055】
実施形態において、相変化材料は、GeおよびTeを含む。実施形態において、相変化材料は、Sbをさらに含む。実施形態において、相変化材料は、Ge、TeおよびSbの三元合金、例えば、Ge2Sb2Te5を含む。実施形態において、相変化材料は、V族周期表から少なくとも1つの元素、例えば、Te、SeまたはSを含む二元合金、三元合金または四元合金を含む。実施形態において、相変化材料は、Te、SeまたはSのうちの少なくとも1つを有する二元合金、三元合金または四元合金を含み、当該合金は、さらに、V族周期表から1つの元素、例えば、Sbを有する。実施形態において、相変化材料は、ドーパント、例えば、銀、インジウム、ガリウム、窒素、ケイ素またはゲルマニウムを含む。実施形態において、ドーパント濃度は、相変化材料の全組成の5%と20%との間である。実施形態において、絶縁体層209は、2nmと15nmとの間の(例えば、x軸に沿って測定される)厚さを有する。
【0056】
図2Cは、本開示の実施形態による、セレクタ素子128の構造の断面図である。図示されるように、セレクタデバイスは、金属-絶縁体-金属(MIM)スタックを含む。セレクタ素子128のMIMスタックは、セレクタ電極210、および、セレクタ電極210とセレクタ電極212との間の絶縁体層211を含む。実施形態において、絶縁体層211は、オボニック閾値スイッチング材料を含む。実施形態において、絶縁体は、Ge、AsおよびSeの合金、例えば、GeAsSe、GeSeまたはAsSeを含む。いくつかの実施形態において、Ge、As、およびSeの合金は、例えば、AsでドープされたGeSe、GeでドープされたAsSe、または、In、Te、もしくはSbでドープされたGeAsSeなどのドーパントを含み得る。実施形態において、絶縁体層211は、材料に依存する厚さを有する。例示的な実施形態において、厚さは5nmから30nmの間である。電極210および212は、電極202および208の材料と同一または実質的に同一である材料を含み得る。
【0057】
別の実施形態において、絶縁体層211は、可逆的な絶縁体-金属遷移を経ることができる材料を含む。実施形態において、遷移は熱プロセスによってトリガされる。別の実施形態において、遷移は電気的プロセスによってトリガされる。絶縁体-金属遷移は、高抵抗絶縁体状態、および、低抵抗金属状態によって特徴付けられる。いくつかのそのような実施形態において、絶縁体層遷移は、フィラメントが絶縁体を通って延在してセレクタ電極210および212に結合し得るフィラメント伝導の展開を含む。そのようなフィラメントの程度は、セレクタ電極210および212にかかる電圧に応じて、絶縁体状態と金属状態との間の遷移中に調整し得る。いくつかのそのような実施形態において、絶縁体層211は、酸素と、例えば、限定されないが、ニオブ、バナジウムおよびタンタルなどの1または複数の金属の原子とを含む。いくつかの特定の例において、絶縁体層211は、酸化バナジウム(IV)VO2、酸化バナジウム(V)V2O5、酸化ニオブ(V)Nb2O5を含む。1つの特定の例において、絶縁体層211は、酸化ニオブ(V)Nb2O5を含み、フィラメント伝導を示し得る。絶縁体層211が、フィラメント伝導を示す材料を含むとき、フィラメントが絶縁体層211に現れ得る。実施形態において、絶縁体層211は、アモルファスである。実施形態において、絶縁体-金属遷移を経ることができる絶縁体層211は、5nmと30nmとの間の厚さを有する。
【0058】
絶縁体-金属遷移が発生するいくつかの実施形態において、絶縁体層211は、銀、銅または金などのドーパントをさらに含む。実施形態において、ドーパント濃度は、絶縁体層211の全組成の0.1~10%の間である。0.1から10%の間のドーパント濃度はフィラメント伝導を容易にし得る。絶縁体層211の厚さを低減することにより、フィラメント伝導が展開するのに必要なセレクタ電極210および212の電圧の量が低減し得るが、不安定なフィラメントの崩壊および劣化につながり得る。実施形態において、セレクタ電極210は、TiNおよびTaNなどの導電性材料、または、Ta、WもしくはPtなどの金属を含む。実施形態において、セレクタ電極210は、2nmから10nmの間の厚さを有する。実施形態において、セレクタ電極212は、TiNおよびTaNなどの導電性材料、または、Ta、WもしくはPtなどの金属を含む。実施形態において、セレクタ電極212は、2nm~25nmの間の横方向厚さを有する。実施形態において、セレクタ素子128は、5nm~35nmの間の鉛直方向厚さTVを有する。
【0059】
図2Dは、セレクタおよびメモリセルの特性を含む、端子121および122、ならびに、端子121と122との間の絶縁体層214を含むメモリセル118の断面図である。いくつかのそのような実施形態において、絶縁体層214は、内蔵セレクタメモリとして機能し得る層211などのオボニック閾値スイッチング材料を含む。実施形態において、絶縁体層214は、端子121と端子122との間に適用される電圧パルスの極性および大きさに依存するセレクタまたはメモリ挙動を示し得る。一実施形態において、絶縁体は、適用された電圧が絶縁体層214における抵抗変化を誘導するRRAM(登録商標)のような挙動を示す。電気パルスの適用は、絶縁体層214におけるドーパントを端子121または122に向かって駆動し、絶縁体層214の電気化学ポテンシャルを変化させる。電気化学ポテンシャルの変化が抵抗変化において現れ得る。他の実施形態において、ワンタイム電圧パルス(OTP)の適用は、電気的破壊を引き起こし、絶縁体層214を通る伝導を可能にする。これは、セレクタに似た挙動である。
【0060】
いくつかのそのような実施形態において、メモリ素子の絶縁体層209または貯蔵層207は、
図2Eに示されるように、セレクタ素子の絶縁体層211に直接隣接する。いくつかのそのような実施形態において、絶縁体層209または貯蔵層207と絶縁体層211との間に電極はない。いくつかのそのような実施形態において、端子121および122の各々はまた、メモリセル118のための電極として機能し得る。
【0061】
図3Aは、マルチティアメモリアレイ300の構造の等角図である。例示的な実施形態において、マルチティアメモリアレイ300は、x軸に沿ったトランジスタ302のアレイ(本明細書においてトランジスタアレイ302)を含む。例示的な実施形態において、トランジスタアレイ302は、ピラー選択トランジスタ102、304A、304Bおよび304Cを含む。示されるように、各ピラー選択トランジスタ102、304A、304Bおよび304Cは、インターコネクト112などのインターコネクトに結合される。示されるように、トランジスタ304Aがインターコネクト306Aに結合され、トランジスタ304Bがインターコネクト306Bに結合され、トランジスタ304Cがインターコネクト306Cに結合される。例示的な実施形態において、トランジスタ304A、304Bおよび304Cは、ピラー選択トランジスタ102と実質的に同一であり、ゲート電極110は、各ピラー選択トランジスタ102、304A、304Bおよび304Cの間で共有される。ゲート電極110が仕事関数金属および充填金属を含む実施形態において、仕事関数金属は、ゲート誘電体層111を被覆する。
【0062】
例示的な実施形態において、インターコネクト306Aは、トランジスタ304Aの長手方向軸(例えばy軸)と共線であり、インターコネクト306Bは、トランジスタ304Bの長手方向軸と共線であり、インターコネクト306Cは、トランジスタ304Aの長手方向軸と共線である。インターコネクト306A、306Bおよび306Cは、インターコネクト112の材料と同一または実質的に同一である材料を含む。
【0063】
ティア132は更に、長手方向に延在するインターコネクトと、水平方向に沿って延在する電極との間の単一メモリセルを含む。例えば、メモリセル308は、インターコネクト116とインターコネクト306Aとの間に結合され、メモリセル310は、インターコネクト306Aと電極312との間に結合される。メモリセル308および310は、メモリセル118または120のうち1または複数の特徴を含む。インターコネクト116は、メモリセル308および120の間で共有される。
【0064】
マルチティアメモリアレイ300は更に、トランジスタアレイ302と平行な複数のトランジスタアレイを含む。例示的な実施形態において、トランジスタアレイ302に平行な8のトランジスタアレイがある。他の実施形態において、トランジスタアレイの数は8より大きい。各アレイは、トランジスタアレイ302の1または複数の特徴を含む。例示的な実施形態において、トランジスタアレイ314は、アレイ302に隣接するが、隔離される。異なるトランジスタアレイ内の電極110、316、318、320、322、324、326および328などの各ゲート電極は各々、それぞれのルーティング導体(図示せず)に電気的に結合され得る。
【0065】
示されるように、単一ティア上の2以上のインターコネクトが、横方向延長部分330など、2つの横方向延長部分のうちの一方に結合される。例示的な実施形態において、インターコネクト116および331は、同一の横方向延長部分330に結合される。示されるように、ティア333におけるインターコネクト332は、2つの横方向延長部分のうちの他方に結合され、2つの横方向延長部分のうちの他方は、マルチティアメモリアレイ300の手前にあるが、明確にするために図示しない。横方向延長部分330は、インターコネクト116の材料と同一の材料を含む。
【0066】
図3Bは、
図3Aにおけるティア132の(線A-A'に沿った)中央平面を通るトランジスタアレイ302および314の一部の平面図である。示されるように、トランジスタアレイ314のゲート電極316(破線の枠)は、インターコネクト334、インターコネクト116、およびインターコネクト336の下方において横方向に延在する。また、インターコネクト112、インターコネクト116、およびインターコネクト306の下方において横方向に延在するトランジスタアレイ302のゲート電極110(破線の枠)が示される。明確性のために、2つのトランジスタアレイ302および314のみが図に示される。
【0067】
ゲート電極110および316は、z軸に沿って距離DTTだけ隔離される。実施形態において、DTTは、40nmから70nmの間である。例示的な実施形態において、間隔DTTは、WGE未満である。メモリセル118と338との間の(例えば、z軸に沿った)横方向距離LMCは、ゲート電極110および306の最大幅WGEに対して制限を課す。実施形態において、DTTは60nm未満である。最小セル面積は、LMCとWEE(インターコネクト112および306の間の横方向間隔)との積によって決定される。
【0068】
ゲート電極110は延在して、各ピラー選択トランジスタ102、304Aなどに電気的に結合し、一方、各トランジスタのソース構造は、間隔STRだけ互いから横方向に離れている。実施形態において、STRは50nmから70nmの間である。
【0069】
例示的な実施形態において、インターコネクト116は、メモリセル118、120などの横方向の配置に直交して、また、インターコネクト112、306、334および336に直交して、z軸に沿って延在する。横方向延長部分330は、平面図の実施形態において単一のインターコネクト116と接続される。横方向延長部分330は、複数のインターコネクト、例えば、(X‐Z平面上の)インターコネクト116に平行なインターコネクトと接続され、ティア132上の複数のメモリセルの選択的アドレス指定を可能にし得る。
【0070】
図3Cは、
図3Aにおけるティア132の(線A-A'に沿った)中央平面を通るトランジスタアレイ302および314の一部の平面図である。例示的な実施形態において、インターコネクト113は、トランジスタ102のソース構造106、および、トランジスタ344のソース構造340に結合される。トランジスタ344は、トランジスタアレイ314におけるトランジスタである。インターコネクト構造340は有利なことに、異なるトランジスタアレイ(302および314など)からの複数のトランジスタからのソース構造が同時に活性化されることを可能にする。明確性のために、2つのトランジスタアレイ302および314のみを図に示す。
【0071】
追加的に、示されるように、インターコネクト344は、トランジスタ304Aのソース構造346、および、トランジスタ350のソース構造348に結合される。トランジスタ350はトランジスタアレイ314におけるトランジスタである。インターコネクト構造344は有利なことに、異なるトランジスタアレイ(302および314など)からの複数のトランジスタからのソース構造が同時に活性化されることを可能にする。インターコネクト113および344は、独立して操作され得る。
【0072】
図4A~
図8Bは、メモリセル118または120などのメモリセルを製造するための動作に関連する様々な断面図および等角図を示す。
【0073】
図4Aは、誘電体402の上に形成される材料層スタック400を示す。例示的な実施形態において、材料層スタック400を形成することは、複数の2層404を形成することを含み、各2層404は、誘電体層406と、誘電体層406上の誘電体層408とを含む。実施形態において、誘電体層406は、(PECVD)または化学気相成長(CVD)プロセスによって成膜されるブランケットである。実施形態において、誘電体層406は、ケイ素と、窒素または炭素の少なくとも1つとを含む(例えば、窒化ケイ素、または炭化ケイ素)。誘電体層406は、最低の2層において、ピラービアの形成中にエッチングストップとして作用する。成膜プロセスは、誘電体層406上の誘電体層408の成膜に継続する。実施形態において、誘電体層408は、ケイ素および酸素を含む。他の実施形態において、誘電体層408は、ケイ素と、酸素と、窒素または炭素の少なくとも1つとを含む。誘電体層406の材料は、誘電体層408の材料とは異なる。ここで、誘電体層406または誘電体層408のいずれかは、他方に対して選択的に除去またはエッチングされ得る。誘電体層408は、(PECVD)または化学気相成長(CVD)プロセスによって、20nmから40nmの間の厚さに成膜されたブランケットであり得る。誘電体層408の厚さは、形成され得るメモリセルの最大厚さを決定する。成膜プロセスは、複数の2層404の形成に継続する。
【0074】
実施形態において、誘電体402は、酸化ケイ素、酸窒化ケイ素、窒化ケイ素、酸炭化ケイ素、または炭化ケイ素など、ケイ素と、酸素、窒素、または炭素のうち1または複数とを含む。
【0075】
図4Bは、マスキングおよびエッチングして階段構造を形成するプロセスの後の、
図4Aにおける構造の断面図である。実施形態において、プラズマエッチングプロセスは、個々の2層において誘電体層406および408をマスキングおよびエッチングするために利用される。実施形態において、階段構造は、本明細書において説明される複数の横方向延長部分を表す。実施形態において、誘電体408の最低レベルは、
図3Aに関連して説明される(横方向延長部分330の導電性の形成前の)横方向延長部分330を表す。
【0076】
図4Cは、複数の開口412および413をエッチングおよび形成するプロセスの後の、構造
図4Bの材料層スタック部分410の断面図である。実施形態において、プラズマエッチングプロセスは、複数の2層404をエッチングするために利用される。実施形態において、開口412および413は、誘電体402の最上面に対して実質的に鉛直な側壁プロファイルを有する。
【0077】
図4Dは、複数の陥凹409を形成するために、誘電体408および402に対して選択的に、誘電体406の一部を横方向に凹設するプロセスの後の
図4Cの構造を示す。実施形態において、横方向陥凹は、原子層エッチングプロセス、プラズマエッチングプロセス、湿式化学プロセス、またはそれらの組み合わせによって形成され得る。
【0078】
実施形態において、材料層スタック部分410A、410Bおよび410Cにおける誘電体406における横方向陥凹は、実質的に同様の幅を有する。実施形態において、横方向陥凹は、メモリセル118などのメモリセルの形成に適応するように選択された幅WMを有する。追加的に、断面図において、誘電体406は、各2層404において3つの部分406A、406Bおよび406Cを有する。例えば、部分406Aは材料層スタック部分410A内にあり、部分406Bは材料層スタック部分410B内にあり、部分406Bは材料層スタック部分410C内にある。実施形態において、材料層スタック部分410Aおよび410Cは、1つのメモリセルの形成に適応するように選択された幅を有し、材料層スタック部分410Bは、誘電体406に隣接する2つのメモリセルの形成に適応するように選択された幅を有する。
【0079】
誘電体406は、下流の動作において導体124または126などのティアの導体材料に置き換えられる材料である。誘電体406は、ティア132または134などのティアの厚さを表す鉛直方向厚さを有する。
【0080】
図4Eは、誘電体406に隣接する複数の横方向陥凹における開口412および413における電極材料414の形成の後の
図4Dの構造を示す。実施形態において、電極材料414はまた、誘電体402上に成膜される。実施形態において、電極材料は、インターコネクト114または116の材料と同一または実質的に同一の材料を含む。
【0081】
図4Fは、開口412および413から、および、誘電体406に隣接する横方向陥凹409の一部から電極材料414の一部をエッチングおよび除去するプロセスの後の、
図4Eの構造を示す。電極材料414の一部は、2つの交互の誘電体層408の間の誘電体406に隣接したままである。実施形態において、電極材料414は、原子層エッチング、プラズマエッチングプロセス、ウェットエッチングプロセス、または、それらの組み合わせによって除去される。例示的な実施形態において、電極材料414はまた、誘電体402の表面から除去される。
【0082】
図4Gは、開口412および413、ならびに、電極材料414に隣接する複数の陥凹409内におけるセレクタ材料416の成膜の後の
図4Fの構造を示す。セレクタ材料416はまた、誘電体408に隣接して成膜される。セレクタ材料416の1または複数の層は、原子層堆積プロセスによって成膜され得る。実施形態において、セレクタ材料416はまた、誘電体402上に成膜される。
【0083】
図4Hは、電極材料414に隣接する横方向陥凹409の一部から、セレクタ材料416の一部をエッチングおよび除去するプロセスの後の、
図4Gの構造を示す。セレクタ材料416の一部は、2つの交互の誘電体層408の間の電極材料414に隣接したままである。実施形態において、セレクタ材料416は、原子層エッチング、プラズマエッチングプロセス、ウェットエッチングプロセス、またはそれらの組み合わせによって除去される。例示的な実施形態において、セレクタ材料416の一部はまた、誘電体402の表面から除去される。
【0084】
図4Iは、セレクタ材料416に隣接する電極材料418の形成の後の、
図4Hの構造を示す。実施形態において、電極材料418を形成するプロセスは、電極材料414を形成するプロセスと同一または実質的に同一である。電極材料418は、原子層堆積プロセスによって、開口412および413に、および、セレクタ材料416に隣接する複数の陥凹409内に成膜され得る。電極材料418の一部は、誘電体402の上、および、誘電体408の側壁部分などから、ならびに、複数の陥凹409の部分から、エッチングおよび除去され得る。
【0085】
図4Jは、開口412および413、ならびに、電極材料418に隣接する複数の陥凹409内におけるメモリ材料420の1または複数の層の成膜の後の、
図4Iの構造を示す。メモリ材料420はまた、セレクタ材料416に隣接して誘電体402上に成膜される。実施形態において、メモリ材料420の1または複数の層は、原子層堆積プロセスによって成膜され、複数の陥凹409を充填する。
【0086】
図4Kは、電極材料418に隣接する横方向陥凹409の一部から、および、2つの交互の誘電体層408の間から、メモリ材料420の一部をエッチングおよび除去するプロセスの後の
図4Jの構造を示す。実施形態において、メモリ材料420の一部は、原子層エッチング、プラズマエッチングプロセス、ウェットエッチングプロセス、またはそれらの組み合わせによって除去される。例示的な実施形態において、メモリ材料はまた、誘電体402の表面から除去される。
【0087】
図4Lは、任意の2つの交互の誘電体層408の間に、メモリ材料420に隣接する電極材料422を形成した後の、
図4Kの構造を示す。
【0088】
実施形態において、電極材料422の一部を成膜および除去するプロセスは、電極材料414の一部を成膜および除去するために利用されるプロセスと同一または実質的に同一である。実施形態において、電極材料422が、2つの交互の誘電体層408の間に、メモリ材料420に隣接して複数の陥凹409に成膜される。電極材料422の一部は、誘電体402の上、および、複数の陥凹409の一部などから、上に説明したようにエッチングおよび除去される。
【0089】
図5Aは、開口412および413における誘電体500の形成の後の
図4Lの構造を示す。実施形態において、誘電体500は、誘電体408、電極材料422に隣接して、誘電体402上の開口412および413に成膜される。誘電体500は、ケイ素と、酸素、窒素または炭素のうち1または複数とを含み得る。しかしながら、誘電体500は、後の下流の動作において誘電体402、406および408に対して選択的にエッチングされ得る材料を含む。
【0090】
図5Bは、線A-A'を通る
図5Aにおける構造の等角図である。示されるように、誘電体500は電極材料422によって横方向に包囲される。例示的な実施形態において、電極材料422はメモリ材料420によって横方向に包囲され、メモリ材料420は電極材料418によって横方向に包囲され、電極材料418はセレクタ材料416によって横方向に包囲され、セレクタ材料416は電極材料414によって横方向に包囲される。例示的な実施形態において、2つのリング構造の形成は、4つのメモリセルの形成を可能にし得る。
【0091】
図6Aは、個々のメモリセルを形成するためのカットマスク実装の断面図である。例示的な実施形態において、マスク600は、
図5Aの構造上に形成される。マスク600は、複数の開口602、604などの特徴を有する。例示的な実施形態において、開口602および604は、エンドキャップを除去するために利用され、複数の開口606がメモリセルを形成するために利用される。
【0092】
図6Bは、
図5Aの構造の上方のマスクの一部の平面図である。例示的な実施形態において、開口602および604は、隔離されたメモリセルを形成するために利用される。マスク600の一部によって除去される領域を示すために、破線を介して、電極材料422、メモリ材料420、電極材料418、セレクタ材料、および電極材料414の外形が示される。
【0093】
図7は、カットエッチングプロセスの後の、
図5Aにおける構造の等角図である。例示的な実施形態において、カットエッチングプロセスは、誘電体408および406、誘電体500、電極材料422、メモリ材料420、電極材料418およびセレクタ材料416の一部をエッチングする。例示的な実施形態において、エッチングのプロセスはセルブロック700Aおよび700Bを形成する。単一ティアが等角図で示される。
【0094】
エッチングはまた、誘電体ブロック500Aおよび500Bなど、複数のディスクリート誘電体ブロックを形成する。エッチングプロセスはまた、メモリセル700、702,704および706を形成する。例示的な実施形態におけるメモリセルは、直角プリズム形状である。示されるように、メモリセルは、実質的に鉛直である側壁表面を有する。他の実施形態において、側壁はテーパ状であり得る。いくつかの実施形態において、カットエッチングプロセスは、誘電体部分500Aおよび500Bの側壁と実質的に同一平面にあるメモリセル700、702,704および706の側壁を形成する。他の実施形態において、メモリセル700、702,704および706の側壁は、誘電体部分500Aおよび500Bの側壁と同一平面にない。
【0095】
示されるように、誘電体ブロック500Aおよび500Bはそれぞれ、メモリセル700と702との間に、および、704と706との間に形成される。また、示されるように、エッチングのプロセスは、各メモリセルにおいて、端子121、端子122、端子130、セレクタ素子128、およびメモリ素子126を形成する。例示的な実施形態において、各セルブロックにおいて16のメモリセルがある。所望のメモリセルの数は、マスク600(図示せず)の設計によって選択され得る。
【0096】
カットエッチングプロセスの後に、誘電体406は、2つの部分である誘電体部分406Aおよび誘電体部分406Bに分離されることを理解されたい。
【0097】
他の実施形態において、上に説明されるプロセスは、メモリセル700などのメモリセル700の組成を変更するために修正され得る。
【0098】
図8Aは、電極802および804を形成するプロセスの後の、線A-A'を通る
図7における構造の断面図である。例示的な実施形態において、鉛直に配置されたメモリセルの3つの層またはティアが示される。他の実施形態において、ティアの数は最大8であり得る。
【0099】
実施形態において、誘電体ブロック500Aおよび500Bが除去される。実施形態において、プラズマエッチング、ウェットエッチング、またはそれらの組み合わせは、誘電体ブロック500Aおよび500Bを除去して開口412および413を再形成するために利用され得る。実施形態において、電極材料が、誘電体402上で、各メモリセルの端子122に隣接して、開口412および413に成膜される。マルチティアメモリアレイ800を形成するために、電極材料は成膜後に研磨され得る。
【0100】
図8Bは、メモリアレイの3つのレベルにおける導体800A、800Bおよび800C、ならびに導体804A、804Bおよび804Cの形成の後の、
図8Aの構造を示す。実施形態において、誘電体406Aは、
図8Aの構造から除去される。実施形態において、湿式化学プロセスが、誘電体408および端子122に隣接する誘電体406Aを除去して誘電体408の交互の層の間に開口を形成するために利用される。その後、電極材料が成膜され、誘電体406Aの除去によって形成される開口を充填する。
【0101】
実施形態において、誘電体406Bは、
図8Aの構造から除去される。実施形態において、湿式化学プロセスは、誘電体408および端子122に隣接する誘電体406Bを除去して、誘電体408の交互の層の間に開口を形成するために利用される。その後、電極材料が成膜され、誘電体406Bの除去によって形成される開口を充填する。誘電体406Bが誘電体406Aと並行して除去され得る。
【0102】
実施形態において、誘電体部分406Aおよび406Bは同時に除去され得、同一の電極材料が導体800A、800B、800Cおよび導体804A、804B、804Cを形成するために利用され得る。
【0103】
図9は、本開示の実施形態による、
図1Aに関連して説明されるトランジスタを製造するための方法900である。方法900は、基板の上に第1電極構造を形成する形成を有する動作910で開始する。方法900は、第1電極の上の第1誘電体上にゲート電極材料を含む材料層スタックを形成し、その後ゲート電極材料上に第2誘電体を成膜する動作920に継続する。方法900は、材料層スタックにおいて開口を形成し第1電極を露出する動作930に継続する。方法900は、開口にゲート誘電体層を形成する動作940に継続する。方法900は、ゲート誘電体層上の開口にチャネル層を形成する動作950に継続する。方法900は、開口に第2誘電体を形成する動作960に継続し、誘電体は部分的に開口を充填する。方法900は、開口に第2電極を形成する動作970で完結する。
【0104】
図10Aは、基板1001の上に形成される電極1000の断面図である。実施形態において、電極材料は、基板上に成膜されパターニングされたブランケットである。リソグラフィマスクが電極材料上で形成され得る。実施形態において、電極材料をエッチングして電極1000を形成するためにプラズマエッチングプロセスが利用される。
【0105】
製造プロセスは、電極1000上の誘電体1002のブランケット蒸着に継続する。実施形態において、化学機械研磨(CMP)プロセスが、誘電体1002を平坦化するために利用される。誘電体1002は次に、示されるように、電極1000の最上面1000Aのレベルに、または、その上のレベルに凹設され得る。実施形態において、電極1000の上の有限の誘電体1002の厚さは、ゲート電極が電極1000と短絡することを防止する。実施形態において、基板1001は、単一結晶ケイ素、多結晶ケイ素、および、絶縁体上のケイ素(SOI)などの材料、ならびに、III~V族の材料など、他の半導体材料の基板形成を含む。例示的な実施形態において、基板1001は、ケイ素と、酸素、窒素または炭素のうち少なくとも1つとを含む。
【0106】
図10Bは、誘電体1002上に材料層スタック1004を形成するプロセスの後の、
図10Cの構造を示す。実施形態において、プロセスは、誘電体1002上にゲート電極材料1006をブランケット蒸着することを伴う。ブランケット蒸着プロセスは、PECVD(プラズマ増強化学気相成長)、物理気相成長(PVD)または化学気相成長(CVD)技法を利用し得る。実施形態において、ゲート電極材料1006は、上で説明されるゲート電極110の材料と同一または実質的に同一である材料を含む。実施形態において、ゲート電極材料は、形成されるピラートランジスタの最大ゲート長を決定する厚さT
Gに成膜される。実施形態において、厚さT
Gは、30nmから200nmの間である。
【0107】
成膜プロセスは、ゲート電極材料1006上での誘電体1008の形成に継続する。実施形態において、誘電体1008は、誘電体1002の材料と同一または実質的に同一である材料を含む。
【0108】
図10Cは、材料層スタック1004における開口1009の形成の後の、
図10Cの構造を示す。実施形態において、マスク1011が誘電体1008上に形成される。実施形態において、マスク1011はフォトレジスト材料を含む。実施形態において、材料層スタック1004をパターニングして開口1009を形成するためにプラズマエッチングプロセスが利用される。実施形態において、プラズマエッチングプロセスは、誘電体1008において開口を形成する。例示的な実施形態において、誘電体1008に対して選択的であるエッチング剤を用いる第2エッチングプロセスが、ゲート電極材料1006をエッチングして開口1009を形成することを継続するために利用される。エッチングプロセスは、誘電体1008に形成された側壁1008Aと実質的に同一平面であるゲート電極材料1006において側壁1006Aを形成する。エッチングプロセスは、誘電体1002の一部がエッチングされて、下の電極1000を露出するまで継続する。いくつかの実施形態において、電極1000の上の誘電体1002の厚さT
DEは、1nmから3nmの間にあり、材料層スタック1004の形成中に決定される。
【0109】
実施形態において、開口1009は、ゲート電極材料1006の長さに沿った横方向厚さWOを有する。実施形態において、トランジスタが形成されると、WOは、製造されるメモリセルサイズによって決定される。WOはまた、電極1000の横方向厚さ、ゲート誘電体層の最小厚さ、および、形成されるチャネル層によって決定され得る。
【0110】
図10Dは、開口1009におけるゲート誘電体層1012の形成の後の、
図10Cの構造を示す。実施形態において、ゲート誘電体層1012は、原子層堆積プロセスによって成膜される。ALDプロセスは、側壁1006Aおよび1008A上でゲート誘電体層1012の実質的にコンフォーマルな層を形成し得る。例示的な実施形態において、ゲート誘電体層1012はまた、電極1000上、および、誘電体1008の最上面1008B上に成膜され得る。
【0111】
図10Eは、電極1000の上からゲート誘電体層1012の一部をエッチングおよび除去するプロセスの後の、
図10Fの構造を示す。実施形態において、異方性であるプラズマエッチングプロセスが、側壁1006Aおよび1008Aからではなく、電極表面1000Aから、および、誘電体表面1008Aの上からゲート誘電体層1012をエッチングおよび除去するために利用される。
【0112】
図10Fは、誘電体1008上のゲート誘電体層1012に隣接して電極1000上で開口1009にチャネル層1014を形成した後の
図10Eの構造を示す。実施形態において、PVD、PECVD、CVD、またはALDプロセスが、チャネル層を成膜するために利用され得る。実施形態において、チャネル層1014は、5nmから20nmの間の厚さに成膜される。
【0113】
図10Gは、開口1009における誘電体1016の形成の後の
図10Fの構造を示す。実施形態において、誘電体1016は、誘電体1008とは異なる材料を含む。実施形態において、誘電体1008は、ケイ素、窒素、および、酸素または炭素の1または複数を含み、誘電体1016はケイ素および酸素を含む。実施形態において、誘電体1016は、誘電体1008を形成するために利用される成膜プロセスと実質的に同一の方式で成膜される。実施形態において、誘電体1016は、ゲート誘電体層1012の上部部分上にチャネル層1014に隣接して開口1009に成膜される。
【0114】
成膜プロセスの後に、誘電体1016は平坦化される。実施形態において、平坦化プロセスはCMPプロセスを含む。
【0115】
図10Hは、誘電体1008、ゲート誘電体層1012、およびチャネル層1014に関連して誘電体1016を選択的に凹設するプロセスの後の
図10Gの構造を示す。例示的な実施形態において、誘電体1016は、最上面1008Bの下でウェットエッチングプロセスによって凹設される。実施形態において、誘電体1016は、ゲート電極材料1006の最上面1006Bのレベルに凹設され得る。
【0116】
実施形態において、チャネル層1014およびゲート誘電体層1012の両方は、最上面1008Bの下に凹設されるが、破線1017によって示されるように、最上面1006Bの上のレベルまでである。実施形態において、チャネル層1014およびゲート誘電体層1012は、最上面1008Bの下に、誘電体1016の最上面1016Aのレベルまで凹設される(破線1017によって示される)。ここで、最上面1016Aは表面1006Bより上である。
【0117】
図10Iは、電極1018の形成の後の
図10Hの構造を示す。実施形態において、電極材料は、開口1009内に成膜されるブランケットである。実施形態において、電極材料は、PVD、CVD、PECVDまたはALDプロセスを使用して成膜されるブランケットである。例示的な実施形態において、電極材料は、ゲート誘電体層1012の最上部分、および、誘電体表面1008B上において、チャネル層1014に隣接して誘電体1016上に成膜される。成膜の後、電極材料は、CMPプロセスによって平坦化され、ドレイン構造1018を形成し、示されるようなピラー選択トランジスタ1020の形成を完了し得る。
【0118】
実施形態において、ドレイン構造1018は、
図11に示されるように、チャネル層1014、および、ゲート誘電体層1012に隣接する。いくつかのそのような実施形態において、ドレイン構造1018は、ソース構造1000の横方向厚さW
Sと同一または実質的に同一である横方向厚さW
Dを有する。
【0119】
図10A~
図10Iに関連して説明される製造プロセスは、単一トランジスタを形成する方法を示すが、
図10Cに示されるような材料層スタック1004において開口1009などの複数の開口を形成することによってトランジスタのアレイが形成され得る。
【0120】
図12Aは、トランジスタ1020Aおよび1020Bを含むトランジスタアレイ1019の断面図である。トランジスタ1020Aおよび1020Bは、
図10Iに示されるピラー選択トランジスタ1020の1または複数の特徴を有する。例示的な実施形態において、ゲート電極材料1006は、ピラー選択トランジスタ1020Aと1020Bとの間で共有され、上で説明された製造プロセスの特徴である。実施形態において、ゲート電極材料のエッジ部分はエッチングされ、示されるものなどの共有ゲート電極1022を形成する。各ピラー選択トランジスタ1020Aおよび1020Bのそれぞれの電極1000の間の横方向間隔は、セル間隔、各メモリセルの横方向厚さ、および、図の平面におけるゲート電極の(例えば、z軸に沿った)厚さに依存し得る。
【0121】
図12Bは、メモリデバイス構造1200を形成するための、本開示の実施形態による、トランジスタ1020Aおよび1020Bのペアを含むトランジスタアレイ1019の上に形成されるマルチティアメモリアレイ800などのマルチティアメモリアレイの断面図である。メモリデバイス構造1200は、
図4A~
図8B、および、
図10A~
図10Iに関連して説明されるプロセス工程の組み合わせによって形成され得る。1または複数のルーティング構造が、ゲート電極1022および電極1000に隣接して形成され、トランジスタ1020Aおよび1020Bの動作を容易にし得る。
【0122】
図13は、デコーダトランジスタフットプリントスケーリングを可能にするためにメモリデバイスアレイに結合されたピラー選択トランジスタアレイを含むコンピューティングシステムの例のブロック図である。システム1300は、本明細書における任意の例によるコンピューティングデバイスを表し、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、サーバ、ゲーミングまたはエンターテインメント制御システム、組み込みコンピューティングデバイス、または、他の電子デバイスとすることができる。
【0123】
システム1300は、
図3Aのメモリデバイス構造300の例によるメモリアレイであり得る、メモリ1330におけるメモリアレイを含む。一例において、ピラー選択トランジスタ1390は、本明細書において提供される任意の例によるピラー選択トランジスタを表す。ピラー選択トランジスタは、メモリ1330がメモリアレイ内の対象セルの選択を提供することを可能にする。説明されるピラー選択トランジスタの使用は、従来のデコーダトランジスタと比較して、エネルギー使用量が少ない選択を可能にする。
【0124】
システム1300はプロセッサ1310を含む。実施形態において、プロセッサ1310は、任意のタイプのマイクロプロセッサ、中央処理ユニット(CPU)、グラフィックス処理ユニット(GPU)、処理コア、または、他の処理ハードウェア、または、組み合わせを含み、システム1300のための命令の処理または実行を提供し得る。プロセッサ1310は、システム1300の動作全体を制御し、1または複数のプログラマブル汎用または専用マイクロプロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、プログラマブルコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)またはそのようなデバイスの組み合わせとすることができる、または、含むことができる。
【0125】
一例では、システム1300は、プロセッサ1310に結合されるインタフェース1312を含み、メモリサブシステム1320またはグラフィックスインタフェースコンポーネント1340などの高帯域幅接続を必要とするシステムコンポーネントのための高速インタフェースまたは高スループットインタフェースを表すことができる。インタフェース1312はインタフェース回路を表す。実施形態において、インタフェース1312は、スタンドアロンのコンポーネントであり得るか、または、プロセッサダイに統合され得る。インタフェース1312は、回路としてプロセッサダイに統合され得るか、または、コンポーネントとしてチップに統合され得る。存在する場合、グラフィックスインタフェース1340は、システム1300のユーザに視覚表示を提供するためのグラフィックスコンポーネントにインタフェース接続する。グラフィックスインタフェース1340は、スタンドアロンコンポーネントとすることができる、または、プロセッサダイ上またはシステムオンチップ上に統合され得る。一例において、グラフィックスインタフェース1340は、ユーザに出力を提供する高精細度(HD)ディスプレイを駆動できる。一例において、ディスプレイは、タッチスクリーンディスプレイを含むことができる。一例では、グラフィックスインタフェース1340は、メモリ1330に格納されるデータに基づいて、または、プロセッサ1310により実行される動作に基づいて、または、両方に基づいて表示を生成する。
【0126】
メモリサブシステム1320は、システム1300のメインメモリを表し、プロセッサ1310により実行されるコード、または、ルーチンを実行する際に用いられるデータ値のためのストレージを提供する。メモリサブシステム1320は、リードオンリメモリ(ROM)、フラッシュメモリ、DRAMなどの1または複数の様々なランダムアクセスメモリ(RAM)、または、他のメモリデバイス、または、そのようなデバイスの組み合わせなどの1または複数のメモリデバイス1330を含むことができる。いくつかの実施形態において、メモリサブシステム1320は、従来のDRAMより高いRAM容量を提供し得る永続メモリ(PMem)を含む。3Dクロスポイントは永続メモリの例である。3Dクロスポイントは、バイトアドレス指定可能なライトインプレイス3Dクロスポイント不揮発性メモリデバイスである。PMemは、永続モードで動作し得る。すなわち、ティアアーキテクチャにおいてセレクタに統合された不揮発性メモリ(NVM)デバイスを利用して、不揮発性データストレージのために電力をメモリサブシステム1320に適用することなくデータを格納し得る。NVMデバイスは、デバイスへの電力が遮断された場合でも状態が確定的であるメモリである。NVMデバイスはまた、スイッチ(PCMS)を有する単一またはマルチレベル相変化メモリ(PCM)または相変化メモリ、カルコゲン化物相変化材料(例えば、カルコゲン化物ガラス)を使用するNVMデバイス、金属酸化物ベース、酸素空孔ベース、および、導電性ブリッジランダムアクセスメモリ(CBRAM)を含む抵抗メモリ、ナノワイヤメモリ、強誘電性ランダムアクセスメモリ(FeRAM、FRAM(登録商標))、メモリスタ技術を組み込む磁気抵抗ランダムアクセスメモリ(MRAM)、スピントランスファトルク(STT)MRAM、スピントロニクス磁気接合メモリベースデバイス、磁気トンネリング接合(MTJ)ベースデバイス、DW(ドメインウォール)およびSOT(スピン軌道トランスファ)ベースデバイス、サイリスタベースメモリデバイス、または、上のいずれか、もしくは他のメモリの組み合わせなどの、バイトアドレス指定可能なライトインプレイス三次元クロスポイントメモリデバイス、または、他のバイトアドレス指定可能ライトインプレイスNVMデバイス(永続メモリとも称される)を含み得る。他の実施形態において、メモリサブシステム1320は、高速ストレージのためにNANDパッケージに存在する3Dクロスポイントメモリを含むソリッドステートドライブ(SSD)、または、1または複数の3Dクロスポイントメモリデバイスを含む回路におけるデュアルインラインメモリモジュール(DIMM)を含む。
【0127】
メモリ1330は、オペレーティングシステム(OS)1332を格納およびホストし、システム1300における命令の実行のためのソフトウェアプラットフォームを提供する。さらに、アプリケーション1334は、メモリ1330からOS1332のソフトウェアプラットフォーム上で実行できる。アプリケーション1334は、プログラムを表す。当該プログラムは、1または複数の機能の実行をするためのそれらの独自の動作ロジックを有する。プロセス1336は、OS1332もしくは1または複数のアプリケーション1334または組み合わせに補助機能を提供するエージェントまたはルーチンを表す。OS1332、アプリケーション1334およびプロセス1336は、システム1300に機能を提供するためのソフトウェアロジックを提供する。一例では、メモリサブシステム1320は、メモリ1330にコマンドを生成および発行するメモリコントローラであるメモリコントローラ1322を含む。メモリコントローラ1322は、プロセッサ1310の物理的な一部、または、インタフェース1312の物理的な一部とすることができることが理解される。例えば、メモリコントローラ1322は、プロセッサ1310と共に回路上に統合される、例えば、プロセッサダイまたはシステムオンチップ上に統合される統合メモリコントローラとすることができる。
【0128】
具体的には示されていないが、システム1300は、メモリバス、グラフィックスバス、インタフェースバスまたはその他などのデバイス間の1または複数のバスまたはバスシステムを含むことができることが理解される。バスまたは他の信号線は、共にコンポーネントを通信可能にまたは電気的に結合する、または、両方ともコンポーネントを通信可能かつ電気的に結合することができる。バスは、物理通信線、ポイントツーポイント接続、ブリッジ、アダプタ、コントローラもしくは他の回路または組み合わせを含むことができる。バスは、例えば、システムバス、ペリフェラルコンポーネントインターコネクト(PCI)バス、HyperTransportまたは業界標準アーキテクチャ(ISA)バス、スモールコンピュータシステムインタフェース(SCSI)バス、ユニバーサルシリアルバス(USB)または他のバス、または、組み合わせのうちの1または複数を含むことができる。
【0129】
一例では、システム1300は、インタフェース1312に結合され得るインタフェース1314を含む。インタフェース1314は、インタフェース1312よりも低い速度のインタフェースとすることができる。一例では、インタフェース1314は、スタンドアロンコンポーネントおよび集積回路を含むことができるインタフェース回路を表す。一例において、複数のユーザインタフェースコンポーネントまたは周辺コンポーネント、または、両方は、インタフェース1314に結合する。ネットワークインタフェース1350は、1または複数のネットワークを介してリモートデバイス(例えば、サーバまたは他のコンピューティングデバイス)と通信する機能をシステム1300に提供する。ネットワークインタフェース1350は、イーサネット(登録商標)アダプタ、無線相互接続コンポーネント、セルラネットワーク相互接続コンポーネント、USB(ユニバーサルシリアルバス)または他の有線もしくは無線規格ベースのインタフェースもしくはプロプライエタリインタフェースを含むことができる。ネットワークインタフェース1350は、リモートデバイスとデータを交換することができ、メモリに格納されているデータを送信すること、または、メモリに格納されるデータを受信することを含むことができる。
【0130】
一例において、システム1300は、1または複数の入力/出力(I/O)インタフェース1360を含む。I/Oインタフェース1360は、1または複数のインタフェースコンポーネントを含み得る。当該インタフェースコンポーネントを通じて、ユーザは、システム1300とインタラクトする(例えば、オーディオ、英数字、触覚/タッチまたは他のインタフェース方式)。周辺インタフェース1370は、具体的には上述されていない任意のハードウェアインタフェースを含むことができる。周辺機器は、一般的に、システム1300に依存して接続するデバイスを指す。依存した接続は、システム1300が、動作が実行し、かつ、ユーザがインタラクトするソフトウェアプラットフォームまたはハードウェアプラットフォーム、または、両方を提供するものである。
【0131】
一例では、システム1300は、不揮発性方式でデータを格納するストレージサブシステム1380を含む。一例において、あるシステム実装では、ストレージ1380の少なくともいくらかのコンポーネントがメモリサブシステム1320のコンポーネントと重複し得る。ストレージサブシステム1380は、1または複数の磁気、3Dクロスポイントメモリを含むソリッドステート、または光学ベースのディスク、または組み合わせなど、不揮発性方式で大量のデータを格納するための任意の従来の媒体であり得る、またはそれを含み得るストレージデバイス1384を含む。ストレージ1384は、コードまたは命令およびデータ1386を永続的な状態で保持する(すなわち、システム1300への電力が遮断されても値が保持される)。メモリ1330は、典型的には、プロセッサ1310に命令を提供する実行または動作メモリであるが、ストレージ1384は、まとめて「メモリ」とみなすことができる。ストレージ1384は不揮発性であるが、メモリ1330は揮発性メモリを含み得る(すなわち、システム1300への電力が遮断された場合、データの値または状態は不確定になる)。一例では、ストレージサブシステム1380は、ストレージ1384とインタフェース接続するコントローラ1382を含む。一例において、コントローラ1382は、インタフェース1314またはプロセッサ1310の物理的な一部である、または、プロセッサ1310およびインタフェース1314の両方に回路またはロジックを含むことができる。
【0132】
電源1302は、システム1300のコンポーネントに電力を提供する。より具体的には、電源1302は、典型的には、システム1300内の1または複数の電力供給装置1304にインタフェース接続して、システム1300のコンポーネントに電力を提供する。一例では、電力供給装置1304は、壁のコンセントに差し込むAC-DC(交流-直流)アダプタを含む。そのようなAC電力は、再生可能エネルギー(例えば、太陽光発電)電源1302とすることができる。一例では、電源1302は、外部AC-DC変換器などのDC電源を含む。一例において、電源1302または電力供給装置1304は、充電磁場への近接を介して充電する無線充電ハードウェアを含む。一例では、電源1302は、内部バッテリまたは燃料電池電源を含むことができる。
【0133】
図14は、デコーダトランジスタフットプリントスケーリングを可能にするために、メモリデバイスアレイに結合されたピラー選択トランジスタアレイを含むシステム1400の例のブロック図である。システム1400は、コンピューティングタブレット、携帯電話もしくはスマートフォン、ウェアラブルコンピューティングデバイス、または他のモバイルデバイス、または組み込みコンピューティングデバイスなどのモバイルコンピューティングデバイスを表す。
【0134】
システム1400は、
図3Aのメモリデバイス構造300の例によるメモリアレイであり得るメモリ1462におけるメモリアレイを含む。一例において、ピラー選択トランジスタ1490は、本明細書において提供される任意の例によるピラー選択トランジスタを表す。ピラー選択トランジスタは、メモリ1462がメモリアレイ内対象セルの選択を提供することを可能にする。説明されたピラー選択トランジスタの使用は、従来のデコーダトランジスタと比較して、エネルギー使用量が少ない選択を可能にする。
【0135】
システム1400は、プロセッサ1410を含み、システム1400の一次処理工程を実行する。プロセッサ1410は、1または複数の物理デバイス、例えば、マイクロプロセッサ、アプリケーションプロセッサ、マイクロコントローラ、プログラマブルロジックデバイス、または、他の処理手段を含むことができる。プロセッサ1410により実行される処理工程は、アプリケーションおよびデバイス機能が実行されるオペレーティングプラットフォームまたはオペレーティングシステムの実行を含む。処理工程は、人間のユーザまたは他のデバイスでのI/O(入力/出力)に関する動作、電力管理に関する動作、システム1400を別のデバイスに接続することに関する動作、または、組み合わせを含む。処理工程は、オーディオI/O、ディスプレイI/Oまたは他のインタフェース方式、または、組み合わせに関する動作を含むこともできる。プロセッサ1410は、メモリに格納されるデータを実行できる。プロセッサ1410は、メモリに格納されるデータを書き込むまたは編集することができる。
【0136】
一例では、システム1400は、1または複数のセンサ1412を含む。センサ1412は、埋め込み型センサまたはインタフェース、または、外部センサ、または、組み合わせを表す。センサ1412は、システム1400が実装される環境またはデバイスの1または複数の状態をシステム1400が監視または検出することを可能にする。センサ1412は、環境センサ(温度センサ、動き検出器、光検出器、カメラ、化学センサ(例えば、一酸化炭素センサ、二酸化炭素センサもしくは他の化学センサ)など)、圧力センサ、加速度計、ジャイロスコープ、医療センサもしくは生理機能センサ(例えば、バイオセンサ、心拍数モニタもしくは生理学的な属性を検出するための他のセンサ)もしくは他のセンサまたは組み合わせを含むことができる。センサ1412は、指紋認識システム、顔検出もしくは認識システムまたはユーザの特徴を検出または認識する他のシステムなどの生体認証システム用のセンサも含むことができる。センサ1412は、幅広く理解されるべきであり、システム1400とともに実装され得る多くの異なるタイプのセンサに限定するものではない。一例では、1または複数のセンサ1412は、プロセッサ1410に統合されたフロントエンド回路を介して、プロセッサ1410に結合する。一例では、1または複数のセンサ1412は、システム1400の別のコンポーネントを介してプロセッサ1410に結合する。
【0137】
一例において、システム1400は、ハードウェア(例えば、オーディオハードウェアおよびオーディオ回路)と、コンピューティングデバイスへのオーディオ機能の提供と関連付けられるソフトウェア(例えば、ドライバ、コーデック)コンポーネントとを表すオーディオサブシステム1420を含む。オーディオ機能は、スピーカまたはヘッドフォン出力、および、マイク入力を含むことができる。そのような機能のためのデバイスは、システム1400に統合され得るか、または、システム1400に接続され得る。一例では、ユーザは、プロセッサ1410により受信または処理されるオーディオコマンドを提供することにより、システム1400とインタラクトする。
【0138】
ディスプレイサブシステム1430は、ユーザへの提示のための視覚表示を提供するハードウェア(例えば、ディスプレイデバイス)、および、ソフトウェアコンポーネント(例えば、ドライバ)を表す。一例では、ディスプレイは、ユーザがコンピューティングデバイスとインタラクトするための触覚コンポーネントまたはタッチスクリーン要素を含む。ディスプレイサブシステム1430は、ディスプレイインタフェース1432を含み、ディスプレイをユーザに提供するために用いられる特定のスクリーンまたはハードウェアデバイスを含む。一例では、ディスプレイインタフェース1432は、ディスプレイに関する少なくともいくつかの処理を実行するプロセッサ1410から分離したロジック(グラフィックスプロセッサなど)を含む。一例では、ディスプレイサブシステム1430は、ユーザに出力および入力の両方を提供するタッチスクリーンデバイスを含む。一例において、ディスプレイサブシステム1430は、ユーザに出力を提供する高精細度(HD)ディスプレイまたは超高精細度(UHD)ディスプレイを含む。一例では、ディスプレイサブシステムは、タッチスクリーンディスプレイを含む、または、駆動する。一例では、ディスプレイサブシステム1430は、メモリに格納されるデータに基づいて、または、プロセッサ1410により実行される動作に基づいて、または、両方に基づいて、ディスプレイ情報を生成する。
【0139】
I/Oコントローラ1440は、ユーザとのインタラクションに関するハードウェアデバイスおよびソフトウェアコンポーネントを表す。I/Oコントローラ1440は、オーディオサブシステム1420またはディスプレイサブシステム1430の一部、または、両方であるハードウェアを管理するように動作できる。さらに、I/Oコントローラ1440は、ユーザがシステムとインタラクトし得るシステム1400に接続する追加のデバイスに対する接続ポイントを示す。例えば、システム1400に取り付けられることができるデバイスは、マイクデバイス、スピーカまたはステレオシステム、ビデオシステムまたは他のディスプレイデバイス、キーボードまたはキーパッドデバイス、または、カードリーダまたは他のデバイスなどの特定のアプリケーションとの使用のための他のI/Oデバイスを含み得る。
【0140】
上記のように、I/Oコントローラ1440は、オーディオサブシステム1420またはディスプレイサブシステム1430、または、両方とインタラクトできる。例えば、マイクまたは他のオーディオデバイスを通じた入力は、システム1400の1または複数のアプリケーションまたは機能に対して入力またはコマンドを提供できる。さらに、オーディオ出力は、ディスプレイ出力の代わりに、または、ディスプレイ出力に加えて提供されることができる。別の例では、ディスプレイサブシステムがタッチスクリーンを含む場合、ディスプレイデバイスはまた、入力デバイスとして機能し、I/Oコントローラ1440により少なくとも部分的に管理され得る。また、I/Oコントローラ1440により管理されるI/O機能を提供するために、システム1400上には追加のボタンまたはスイッチが存在し得る。
【0141】
一例では、I/Oコントローラ1440は、システム1400またはセンサ1412に含まれ得る加速度計、カメラ、光センサまたは他の環境センサ、ジャイロスコープ、グローバルポジショニングシステム(GPS)、または、他のハードウェアなどのデバイスを管理する。入力は、直接のユーザインタラクションの一部であり得ると共に、システムの動作(ノイズに対するフィルタリング、輝度検出のためのディスプレイの調整、カメラのフラッシュの適用、または、他の特徴など)に影響するように、システムへの環境入力に提供し得る。
【0142】
一例では、システム1400は、バッテリの電力使用量と、バッテリの充電と省電力動作に関する特徴とを管理する電力管理1450を含む。電力管理1450は、システム1400のコンポーネントに電力を提供する電源1452からの電力を管理する。一例において、電源1452は、壁のコンセントへ差し込むためのAC-DC(交流-直流)アダプタを含む。そのようなAC電力は、再生可能エネルギー(例えば、太陽光発電、動きベース電力)とすることができる。一例において、電源1452は、外部AC-DC変換器などのDC電源により提供され得るDC電力のみを含む。一例において、電源1452は、充電磁場への近接を介して充電するための無線充電ハードウェアを含む。一例では、電源1452は、内部バッテリまたは燃料電池電源を含むことができる。
【0143】
メモリサブシステム1460は、システム1400に情報を格納するためのメモリデバイス1462を含む。メモリサブシステム1460は、不揮発性(メモリデバイスへの電力が遮断された場合に状態が変わらない)メモリデバイスもしくは揮発性(メモリデバイスへの電力が遮断された場合に状態が不確定になる)メモリデバイスまたはそれらの組み合わせを含み得る。メモリ1460は、システム1400のアプリケーションおよび機能の実行に関するアプリケーションデータ、ユーザデータ、音楽、写真、文書または他のデータおよびシステムデータ(長期的であっても一時的であっても)を格納できる。一例において、メモリサブシステム1460は、メモリコントローラ1464(システム1400の制御の一部ともみなされ得、潜在的にプロセッサ1410の一部とみなされ得る)を含む。メモリコントローラ1464は、メモリデバイス1462へのアクセスを制御するために、コマンドを生成および発行するスケジューラを含む。
【0144】
接続1470は、システム1400が外部デバイスと通信することを可能にするためのハードウェアデバイス(例えば、無線または有線コネクタおよび通信ハードウェアまたは有線および無線ハードウェアの組み合わせ)、および、ソフトウェアコンポーネント(例えば、ドライバ、プロトコルスタック)を含む。外部デバイスは、他のコンピューティングデバイス、無線アクセスポイントまたは基地局などの別個のデバイス、および、ヘッドセット、プリンタまたは他のデバイスなどの周辺機器であり得る。一例では、システム1400は、メモリ内の格納用、または、ディスプレイデバイス上の表示用の外部デバイスとデータを交換する。交換されるデータは、データを読み出し、書き込み、または編集すべく、メモリに格納されるデータ、または、メモリに既に格納されているデータを含むことができる。
【0145】
接続1470は、複数の異なるタイプの接続を含むことができる。一般化するために、システム1400は、セルラ接続1472および無線接続1474を用いて示される。セルラ接続1472は一般的に、GSM(登録商標)(グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーション)または変形もしくは派生、CDMA(符号分割多重接続)または変形もしくは派生、TDM(時分割多重)または変形もしくは派生、LTE(ロングタームエボリューション、または「4G」と称される)、または他のセルラサービス規格を介して提供されるなど、無線キャリアによって提供されるセルラネットワーク接続を指す。無線接続1474は、セルラでない無線接続を指し、パーソナルエリアネットワーク(Bluetooth(登録商標)など)、ローカルエリアネットワーク(WiFiなど)、またはワイドエリアネットワーク(WiMaxなど)、または他の無線通信、または組み合わせを含み得る。無線通信は、非固体媒体を通じた変調された電磁放射線の使用を通じてデータを転送することを指す。有線通信は、固体通信媒体を通じて発生する。
【0146】
周辺接続1480は、周辺接続を行うハードウェアインタフェースおよびコネクタ、並びに、ソフトウェアコンポーネント(例えば、ドライバ、プロトコルスタック)を含む。システム1400は、他のコンピューティングデバイスに対する(1482「to」)周辺デバイスとすることもでき、同様に、それに接続される(1484「from」)周辺デバイスを有するもできることが理解される。システム1400は、通常、システム1400上のコンテンツを管理する(例えば、ダウンロードする、アップロードする、変更する、同期する)などの目的で、他のコンピューティングデバイスに接続される「ドッキング」コネクタを有する。さらに、ドッキングコネクタは、例えば、システム1400がオーディオビジュアルまたは他のシステムへのコンテンツの出力を制御することを可能にする一定の周辺機器にシステム1400が接続することを可能にし得る。
【0147】
プロプライエタリドッキングコネクタまたは他のプロプライエタリ接続ハードウェアに加え、システム1400は、一般的なコネクタまたは規格ベースのコネクタを介して周辺接続1480を行うことができる。一般的なタイプは、(複数の異なるハードウェアインタフェースのいずれかを含むことができる)ユニバーサルシリアルバス(USB)コネクタ、MiniDisplayPort(MDP)を含むDisplayPort、高精細マルチメディアインタフェース(HDMI(登録商標))または他のタイプを含むことができる。
【0148】
第1の例において、メモリデバイス構造は、鉛直インターコネクト構造を通じてメモリセルのペアに結合された鉛直ピラー選択トランジスタを含む。トランジスタは、ソースとドレインとの間のチャネルを含み、チャネルはトランジスタの長手方向軸に沿っている。トランジスタは更に、チャネルに隣接するゲート電極を含み、ゲート電極は、長手方向軸に直交する第1方向である。ゲート誘電体層は、ゲート電極とチャネルとの間にある。メモリデバイス構造は更に、第1インターコネクトを含み、第1インターコネクトの第1端子は、ソースまたはドレインに結合され、第1インターコネクトは、長手方向軸と共線である。第2インターコネクトのペアは、第1方向および長手方向軸に直交する第2方向に沿っている。メモリデバイス構造は更に、メモリセルのペアを含み、メモリセルの個々は、セレクタおよびメモリ素子を含み、メモリセルの個々の第1端子は、第1インターコネクトの第2および第3端子のそれぞれに結合され、メモリセルの個々の第2端子は、第2インターコネクトのペアの個々に結合される。
【0149】
第2の例において、第1例のいずれかについて、第1ペアの上のメモリセルの第2ペアを更に含み、メモリセルの第2ペアの個々はセレクタおよびメモリ素子を含み、メモリセルの第2ペアの個々の第1端子は第1インターコネクトの第4および第5端子のそれぞれに結合され、メモリセルの第2ペアの個々の第2端子は、第3インターコネクトのペアの個々に結合され、第3インターコネクトのペアは、第2インターコネクトのペアに平行であり、その上にある。
【0150】
第3の例において、第1から第2の例のいずれかについて、メモリ素子は第1端子に結合され、セレクタ素子は第2端子に結合される。
【0151】
第4の例において、第1から第3の例のいずれかについて、メモリ素子は第2端子に結合され、セレクタ素子は第3端子に結合される。
【0152】
第5の例において、第1から第4の例のいずれかについて、トランジスタチャネルは多結晶またはアモルファス材料を含む。
【0153】
第6の例において、第1から第5の例のいずれかについて、多結晶またはアモルファス材料は、In2O3、Ga2O3、ZnO、InGaZnO、InZnO、InGaO、GaZnO、InAlO、InSnO、InMgO、GaZnMgO、GaZnSnO、GaAlZnO、GaAlSnO、HfZnO、HfInZnO、HfAlGaZnO、InMgZnO、NbO、NiO、CoO、SnO、Cu2O、AgAlO、CuAlO3、AlScOC、Sr3BPO3、La2SiO4Se、LaCuSe、Rb2Sn2O3、La2O2S2、K2Sn2O3、Na2FeOSe2、ZnRh2O4またはCuOxを含み、Xは1または2である。
【0154】
第7の例において、第1から第6の例のいずれかについて、チャネルは、第1および第2方向において誘電材料を含むコアを包囲し、ゲート誘電体層は、第1および第2方向においてチャネル層を包囲し、ゲート電極は、第1および第2方向においてゲート誘電体層を包囲する。
【0155】
第8の例において、第1から第7の例のいずれかについて、ドレイン構造はソース構造の上にあり、ゲート電極は、ドレイン構造の最下面とソース電極の最上面との間において、実質的に等距離である。
【0156】
第9の例において、第1から第8の例のいずれかについて、ゲート電極は、ソース電極の最上面より少なくとも1nm上にある。
【0157】
第10の例において、第1から第8の例のいずれかについて、トランジスタは、第1方向に沿ったトランジスタのアレイであり、トランジスタのアレイにおけるトランジスタの各ゲート電極は電気的に並列に結合される。
【0158】
第11の例において、第1から第10の例のいずれかについて、メモリセルの個々は、第1方向に沿った第1横方向厚さを有し、第1横方向厚さは、100nmから120nmの間である。
【0159】
第12の例において、第1から第11の例のいずれかについて、ソースまたはドレインは、第1方向に沿った第2横方向厚さを有し、第2横方向厚さは、第1横方向厚さの2倍未満である。
【0160】
第13の例において、第1から第12の例のいずれかについて、第1インターコネクトは、第1方向に沿った第2横方向厚さを有し、第2横方向厚さは、50nmから70nmの間であり、第2インターコネクトのペアの個々は、第3横方向厚さを有し、第3横方向厚さは、35nmから50nmの間である。
【0161】
第14の例において、鉛直トランジスタを製造する方法は、基板の上に第1電極構造を形成する段階を含む。方法は更に、第1電極材料層上に材料層スタックを形成する段階を含み、材料層スタックを形成する段階は、第1電極の上の第1誘電体上にゲート電極材料を成膜し、ゲート電極材料上に第2誘電体を成膜する段階を含む。方法は更に、材料層スタックにおいて開口を形成して第1電極を露出し、ゲート電極材料に隣接する開口にゲート誘電体層を形成する段階を含む。方法は更に、ゲート誘電体層上の開口にチャネル層を形成し、開口に第2誘電体を形成する段階を含み、誘電体は部分的に開口を充填し、開口において第2電極を形成する。
【0162】
第15の例において、第14から第14の例のいずれかについて、第1電極を形成する段階は、基板の上に第1電極材料をパターニングし、第1電極上に誘電材料を形成し、誘電材料を平坦化する段階を含む。
【0163】
第16の例において、第14から第15の例のいずれかについて、開口を形成する段階は、第2誘電体をエッチングし、ゲート電極材料をエッチングして開口を形成する段階を含む。
【0164】
第17の例において、第14から第16の例のいずれかについて、ゲート誘電体層を形成する段階は、開口において、および、第1電極上にゲート誘電体層材料を成膜する段階と、第1電極に接触するゲート誘電体層をエッチングして第1電極を露出する段階とを含む。
【0165】
第18の例において、第14から第17の例のいずれかについて、第2誘電体を形成する段階は、第2誘電体をブランケット蒸着して開口を充填する段階と、ゲート電極材料の上面のレベルまで第2誘電体を凹設する段階とを含む。
【0166】
第19の例において、システムは、電力供給装置およびメモリデバイス構造を含む。メモリデバイス構造は、鉛直インターコネクト構造を通じてメモリセルのペアに結合された鉛直ピラー選択トランジスタを含む。トランジスタは、ソースとドレインとの間のチャネルを含み、チャネルはトランジスタの長手方向軸に沿っている。トランジスタは更に、チャネルに隣接するゲート電極を含み、ゲート電極は、長手方向軸に直交する第1方向である。ゲート誘電体層は、ゲート電極とチャネルとの間にある。メモリデバイス構造は更に、第1インターコネクトを含み、第1インターコネクトの第1端子は、ソースまたはドレインに結合され、第1インターコネクトは、長手方向軸と共線である。第2インターコネクトのペアは、第1方向および長手方向軸に直交する第2方向に沿っている。メモリデバイス構造は更に、メモリセルのペアを含み、メモリセルの個々は、セレクタおよびメモリ素子を含み、メモリセルの個々の第1端子は、第1インターコネクトの第2および第3端子のそれぞれに結合され、メモリセルの個々の第2端子は、第2インターコネクトのペアの個々に結合される。
【0167】
第20の例において、第19例のいずれかについて、システムは更に、バッテリ、および、メモリデバイス構造に結合されたアンテナを含む。
[その他の考え得る項目]
(項目1)
メモリデバイス構造であって、
トランジスタであって、
ソースとドレインとの間のチャネルであって、上記トランジスタの長手方向軸に沿うチャネルと、
上記長手方向軸に直交する第1方向に沿うゲート電極と、
上記ゲート電極と上記チャネルとの間のゲート誘電体層と
を含むトランジスタと、
上記ソースまたは上記ドレインに結合された第1インターコネクトであって、上記チャネルと共線である第1インターコネクトと、
上記長手方向軸および上記第1方向の両方に直交する第2方向に沿う第2インターコネクトのペアと、
メモリセルのペアであって、上記メモリセルのペアの個々は、セレクタ素子およびメモリ素子を含み、上記メモリセルのペアの上記個々の第1端子は、上記第1インターコネクトに結合され、上記メモリセルのペアの上記個々の第2端子は、上記第2インターコネクトのペアの個々に結合される、メモリセルのペアと
を備えるメモリデバイス構造。
(項目2)
上記メモリセルのペアは、第1ティア内のメモリセルの第1ペアであり、
上記メモリデバイス構造は更に、第2ティア内の上記メモリセルの第1ペアの上のメモリセルの第2ペアを含み、
上記メモリセルの第2ペアの個々は、セレクタおよびメモリ素子を含み、
上記メモリセルの第2ペアの上記個々の第1端子は、上記第2ティア内の上記第1インターコネクトの一部に結合され、
上記メモリセルの第2ペアの上記個々の第2端子は、第3インターコネクトのペアの個々に結合され、上記第3インターコネクトのペアは、上記第2インターコネクトのペアに平行であり、その上にある、
項目1に記載のメモリデバイス構造。
(項目3)
上記メモリセルの第1ペアおよび上記メモリセルの第2ペアにおける上記メモリ素子および上記セレクタ素子は、直列に接続され、
上記メモリセルの第1ペアおよび上記メモリセルの第2ペアの上記個々の複数の上記メモリ素子または複数の上記セレクタ素子のいずれかは、各々上記第1インターコネクトに結合される、項目2に記載のメモリデバイス構造。
(項目4)
上記チャネルは多結晶またはアモルファス材料を含む、項目1に記載のメモリデバイス構造。
(項目5)
上記多結晶またはアモルファス材料は、In2O3、Ga2O3、ZnO、InGaZnO、InZnO、InGaO、GaZnO、InAlO、InSnO、InMgO、GaZnMgO、GaZnSnO、GaAlZnO、GaAlSnO、HfZnO、HfInZnO、HfAlGaZnO、InMgZnO、NbO、NiO、CoO、SnO、Cu2O、AgAlO、CuAlO3、AlScOC、Sr3BPO3、La2SiO4Se、LaCuSe、Rb2Sn2O3、La2O2S2、K2Sn2O3、Na2FeOSe2、ZnRh2O4またはCuOxを含み、xは1または2である、項目4に記載のメモリデバイス構造。
(項目6)
上記チャネルは誘電材料を含むコアを包囲し、上記ゲート誘電体層は上記チャネルを包囲し、上記ゲート電極は上記ゲート誘電体層を包囲する、項目1に記載のメモリデバイス構造。
(項目7)
上記ドレインは上記ソースおよび上記コアの上にあり、上記ドレインは、上記ゲート誘電体層に隣接する上記チャネルの一部の間にあり、上記ソースは、上記ゲート誘電体層、および、上記第1方向に沿って延在する上記チャネルの一部に隣接する、項目6に記載のメモリデバイス構造。
(項目8)
上記ドレインおよび上記コアは各々、上記第1方向に沿った実質的に同一の横方向厚さを有する、項目7に記載のメモリデバイス構造。
(項目9)
上記ドレインは上記ソースの上にあり、上記コアは、直接的に上記ソースと上記ドレインとの間にあり、上記ソースおよび上記ドレインは各々、上記第1方向に沿った実質的に同一の横方向厚さを有する、項目6に記載のメモリデバイス構造。
(項目10)
上記トランジスタは、上記第1方向に沿ったトランジスタのアレイであり、上記トランジスタのアレイにおける上記トランジスタの上記個々の上記ゲート電極は電気的に並列に結合される、項目1に記載のメモリデバイス構造。
(項目11)
上記ソースまたは上記ドレインは、上記第1方向に沿った第1横方向厚さを有し、上記メモリセルの第1ペアおよび上記メモリセルの第2ペアにおける上記メモリセルの上記個々は各々、上記第1方向に沿った第2横方向厚さを有し、上記第1横方向厚さは、上記第2横方向厚さの2倍未満である、項目2に記載のメモリデバイス構造。
(項目12)
上記第1インターコネクトは、上記第1方向に沿った第1横方向厚さを有し、上記第1横方向厚さは、50nmから70nmの間であり、上記第2インターコネクトのペアの個々は第2横方向厚さを有し、上記第2横方向厚さは、35nmから50nmの間である、項目1に記載のメモリデバイス構造。
(項目13)
上記第1インターコネクトは上記第1方向に沿った第1横方向厚さを有し、上記メモリセルの第1ペア、および、上記メモリセルの第2ペアにおける上記メモリセルの個々は各々、上記第1方向に沿った第2横方向厚さを有し、上記第1横方向厚さは上記第2横方向厚さ未満である、項目2に記載のメモリデバイス構造。
(項目14)
鉛直トランジスタを製造する方法であって、
基板の上に第1電極構造を形成する段階と、
上記第1電極構造上に材料層スタックを形成する段階であって、上記構造を形成する段階は、上記第1電極の上の第1誘電体上にゲート電極材料を成膜し、上記ゲート電極材料上に第2誘電体を成膜する段階を含む、段階と、
上記材料層スタックに開口を形成し、上記第1電極を露出する段階と、
上記ゲート電極材料に隣接する上記開口にゲート誘電体層を形成する段階と、
上記ゲート誘電体層に隣接する上記開口にチャネル層を形成する段階と、
上記チャネル層に隣接する上記開口に第2誘電体を形成する段階であって、上記誘電体は、上記開口を部分的に充填する段階と、
上記開口に第2電極を形成する段階と
を備える方法。
(項目15)
上記第1電極を形成する段階は、基板の上に第1電極材料をパターニングし、上記第1電極上に誘電材料を形成し、上記誘電材料を平坦化して上記第1電極を隠す段階を含む、項目14に記載の方法。
(項目16)
上記開口を形成する段階は、上記第2誘電体をエッチングし、上記ゲート電極材料をエッチングして開口を形成する段階を含む、項目14に記載の方法。
(項目17)
上記ゲート誘電体層を形成する段階は、
上記開口に、および、上記第1電極上にゲート誘電体層材料を成膜する段階と、
上記第1電極に接触する上記ゲート誘電体層をエッチングして上記第1電極を露出する段階と
を含む、項目14に記載の方法。
(項目18)
上記第2誘電体を形成する段階は、上記第2誘電体をブランケット蒸着して上記開口を充填し、上記ゲート電極材料の上面と実質的に同一平面であるレベルまで上記第2誘電体を凹設する段階を含む、項目14に記載の方法。
(項目19)
システムであって、
上記システムに電力供給するバッテリと、
メモリデバイス構造であって、
トランジスタであって、
ソースとドレインとの間のチャネルであって、上記トランジスタの長手方向軸に沿うチャネルと、
上記長手方向軸に直交する第1方向に沿うゲート電極と、
上記ゲート電極と上記チャネルとの間のゲート誘電体層と
を含むトランジスタと、
上記ソースまたは上記ドレインに結合された第1インターコネクトであって、上記チャネルと共線である第1インターコネクトと、
上記長手方向軸および上記第1方向の両方に直交する第2方向に沿う第2インターコネクトのペアと、
メモリセルのペアであって、上記メモリセルのペアの個々は、セレクタ素子およびメモリ素子を含み、上記メモリセルのペアの上記個々の第1端子は、上記第1インターコネクトに結合され、上記メモリセルのペアの上記個々の第2端子は、上記第2インターコネクトのペアの個々に結合される、メモリセルのペアと
を含むメモリデバイス構造と
を備えるシステム。
(項目20)
上記メモリデバイス構造に結合されたメモリコントローラを更に備える、項目19に記載のシステム。
【外国語明細書】