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特開2022-95535ストリング電流を改善する導電性構造を備えた垂直チャネル
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022095535
(43)【公開日】2022-06-28
(54)【発明の名称】ストリング電流を改善する導電性構造を備えた垂直チャネル
(51)【国際特許分類】
   H01L 27/11582 20170101AFI20220621BHJP
   H01L 27/11556 20170101ALI20220621BHJP
   H01L 21/336 20060101ALI20220621BHJP
   G11C 16/04 20060101ALI20220621BHJP
【FI】
H01L27/11582
H01L27/11556
H01L29/78 371
G11C16/04 170
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021178016
(22)【出願日】2021-10-29
(31)【優先権主張番号】17/123,451
(32)【優先日】2020-12-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】591003943
【氏名又は名称】インテル・コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】ヘノク ティー. メブラフツ
(72)【発明者】
【氏名】ラフル アガーワル
(72)【発明者】
【氏名】ランディー ジェイ. コヴァル
(72)【発明者】
【氏名】グアンユ フアン
【テーマコード(参考)】
5B225
5F083
5F101
【Fターム(参考)】
5B225BA08
5B225CA01
5F083EP02
5F083EP18
5F083EP23
5F083EP33
5F083EP34
5F083EP76
5F083GA02
5F083GA09
5F083GA10
5F083GA27
5F083JA04
5F083JA19
5F083JA35
5F083JA53
5F083KA01
5F101BA01
5F101BA45
5F101BB05
5F101BD16
5F101BD22
5F101BD30
5F101BD34
(57)【要約】      (修正有)
【課題】三次元(3D)NANDの垂直チャネルの、高抵抗を有する領域における抵抗を低減するシステム、装置及び方法を提供する。
【解決手段】導電性構造を備えた垂直チャネルを有する回路100は、各メモリセルに陥凹され充填されたドレイン/ソースポケット領域を有する。垂直チャネルは、電流を伝導し、その抵抗性は一連のメモリセル110、120によって制御される。垂直チャネルは、メモリセルゲート及びメモリ素子間のドレイン/ソース領域を越えて電流を伝導するため、ポリシリコン材料を有する。陥凹部は、垂直チャネルの中心から離れる方向で制御ゲートの近くまでポリシリコンを延在させることができる。陥凹部は、メモリセルゲート間の垂直チャネルに沿った、ドレイン/ソース領域の抵抗を低減させる構造を含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電流を第1のメモリセルの第1の記憶ノードおよび第2のメモリセルの第2の記憶ノードに伝導する垂直チャネルを備えた三次元(3D)NAND構造であって、前記垂直チャネルが電流を伝導するポリシリコン材料を有し、前記垂直チャネルが前記第1の記憶ノードと前記第2の記憶ノードとの間にドレイン領域を有する、3D NAND構造と、
前記垂直チャネルの中心から離れる方向で前記第1の記憶ノードおよび前記第2の記憶ノードそれぞれの制御ゲートに向かって延在し、前記第1の記憶ノードと前記第2の記憶ノードとの間で前記垂直チャネルに沿って前記ドレイン領域の抵抗を低減する、陥凹部が構造で充填された前記ドレイン領域の陥凹部と、
を備える、装置。
【請求項2】
前記構造が、前記垂直チャネルの前記ポリシリコン材料から延在する、前記垂直チャネルの前記ポリシリコン材料よりも高濃度でドープされたポリシリコンのタブを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記構造が、前記垂直チャネルの前記ポリシリコン材料から延在する金属のタブを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記構造が、前記ドレイン領域における前記垂直チャネルの前記ポリシリコン材料を結晶化する、ポリシリコンシード層の領域を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の装置。
【請求項5】
前記第1の記憶ノードおよび前記第2の記憶ノードがフローティングゲートを含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の装置。
【請求項6】
前記第1の記憶ノードおよび前記第2の記憶ノードが電荷トラップゲートを含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の装置。
【請求項7】
コントローラと、
前記コントローラに結合された記憶デバイスとを備え、前記記憶デバイスが、
電流を第1のメモリセルの第1の記憶ノードおよび第2のメモリセルの第2の記憶ノードに伝導する垂直チャネルを備えた三次元(3D)NAND構造であって、前記垂直チャネルが電流を伝導するポリシリコン材料を有し、前記垂直チャネルが前記第1の記憶ノードと前記第2の記憶ノードとの間にドレイン領域を有する、3D NAND構造と、
前記垂直チャネルの中心から離れる方向で前記第1の記憶ノードおよび前記第2の記憶ノードそれぞれの制御ゲートに向かって延在する、前記ドレイン領域の陥凹部と、
前記第1の記憶ノードと前記第2の記憶ノードとの間で前記垂直チャネルに沿って前記ドレイン領域の抵抗を低減する、前記陥凹部内の構造と、
を含む、システム。
【請求項8】
前記構造が、前記垂直チャネルの前記ポリシリコン材料から延在する、前記垂直チャネルの前記ポリシリコン材料よりも高濃度でドープされたポリシリコンのタブを含む、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記構造が、前記ドレイン領域における前記垂直チャネルの前記ポリシリコン材料を結晶化する、ポリシリコンシード層の領域を含む、請求項7に記載のシステム。
【請求項10】
前記第1の記憶ノードおよび前記第2の記憶ノードがフローティングゲートを含む、請求項7から9のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項11】
前記第1の記憶ノードおよび前記第2の記憶ノードが電荷トラップゲートを含む、請求項7から9のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項12】
前記コントローラに結合されたホストプロセッサデバイス、
ホストプロセッサに通信可能に結合されたディスプレイ、
ホストプロセッサに通信可能に結合されたネットワークインターフェース、または
前記システムに電力供給する電池、
のうち1つまたは複数を更に備える、請求項7から11のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項13】
垂直チャネルを形成する方法であって、
三次元(3D)NAND構造の垂直に積層された層を通る垂直開口部を形成する段階と、
第1のメモリセルの第1の記憶ノードおよび第2のメモリセルの第2の記憶ノードを形成する段階と、
前記第1の記憶ノードと前記第2の記憶ノードとの間のドレイン領域に陥凹部を形成する段階と、
前記ドレイン領域の前記陥凹部に、前記垂直開口部の中心から離れる方向で前記第1の記憶ノードおよび前記第2の記憶ノードそれぞれの制御ゲートに向かって延在する導電性構造を形成する段階と、
前記第1の記憶ノードおよび前記第2の記憶ノードを越えて電流を伝導する垂直チャネルを形成する段階であって、前記垂直チャネルが、前記陥凹部内の前記導電性構造に電気的に接続されて、前記第1の記憶ノードと前記第2の記憶ノードとの間の前記垂直チャネルに沿って前記ドレイン領域の抵抗を低減する、段階とを含む、
方法。
【請求項14】
前記導電性構造を形成する段階が、前記垂直チャネルのポリシリコン材料よりも高濃度でドープされた、ポリシリコンのタブを形成する段階を含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記導電性構造を形成する段階が、前記垂直チャネルのポリシリコン材料から延在する金属のタブを形成する段階を含む、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記導電性構造を形成する段階が、前記ドレイン領域における前記垂直チャネルのポリシリコン材料を結晶化する、ポリシリコンシード層の領域を形成する段階を含む、請求項13から15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記陥凹部を形成する段階が、前記垂直チャネルを形成する前に、前記垂直開口部の側壁にエッチングする段階を含む、請求項13から16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記陥凹部を形成する段階が、前記第1のメモリセルおよび前記第2のメモリセルの層の形成が完了した後、前記垂直開口部の側壁をエッチングする段階を含む、請求項13から17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記第1の記憶ノードおよび前記第2の記憶ノードを形成する段階がフローティングゲートを形成する段階を含む、請求項13から18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記第1の記憶ノードおよび前記第2の記憶ノードを形成する段階が電荷トラップゲートを形成する段階を含む、請求項13から18のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
説明は、全体として、三次元(3D)メモリデバイスに関し、より詳細には、説明は、3Dメモリデバイスの垂直チャネルストリング電流に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体ベースの不揮発性記憶デバイスは、ソリッドステートドライブ(SSD)として実装される、ディスクドライブなどの持続性記憶デバイスで使用される。SSD技術の最近の改善としては、記憶デバイス内のセルの密度を増加させる、三次元(3D)記憶アレイが挙げられる。3D NAND(否定AND、または一般にフラッシュストレージと呼ばれる、反転ANDゲート論理に基づいた記憶セル)は、SSDで使用される一般的技術である。3D NANDアレイは、垂直チャネルを有し、垂直チャネルを介して接続されたセルのストリングに基づいてセルにアクセスする。セルにアクセスする能力は、垂直チャネルを荷電するのに使用されるストリング電流に応じて決まる。3Dアレイにおけるスタックの数を増加させると、垂直チャネルの抵抗が増加する傾向がある。ストリング電流能力は、3D NANDデバイスを増加したスタック高さに合わせて拡大しようとする場合の制限因子である。
【図面の簡単な説明】
【0003】
以下の説明は、実施の例として与えられる例示を有する図面の考察を含む。図面は、限定としてではなく例として理解されるべきである。本明細書で使用するとき、1つまたは複数の例の参照は、本発明の少なくとも1つの実施例に含まれる、特定の特徴、構造、または特性について記載するものと理解されるべきである。本明細書に登場する「一例では」または「代替例では」などの語句は、本発明の実施例を提供するものであり、必ずしも全てが同じ実施例を指すものではない。しかしながら、それらはまた、必ずしも相互に排他的ではない。
【0004】
図1】導電性構造を備えた垂直チャネルの一例を示す図である。
【0005】
図2A】導電性構造を備えた垂直チャネルを処理する段階の断面を示す模式図である。
図2B】導電性構造を備えた垂直チャネルを処理する段階の断面を示す模式図である。
図2C】導電性構造を備えた垂直チャネルを処理する段階の断面を示す模式図である。
図2D】導電性構造を備えた垂直チャネルを処理する段階の断面を示す模式図である。
図2E】導電性構造を備えた垂直チャネルを処理する段階の断面を示す模式図である。
図2F】導電性構造を備えた垂直チャネルを処理する段階の断面を示す模式図である。
図2G】導電性構造を備えた垂直チャネルを処理する段階の断面を示す模式図である。
図2H】導電性構造を備えた垂直チャネルを処理する段階の断面を示す模式図である。
【0006】
図3A】導電性構造を備えた垂直チャネルを処理する段階の断面を示す模式図である。
図3B】導電性構造を備えた垂直チャネルを処理する段階の断面を示す模式図である。
図3C】導電性構造を備えた垂直チャネルを処理する段階の断面を示す模式図である。
図3D】導電性構造を備えた垂直チャネルを処理する段階の断面を示す模式図である。
図3E】導電性構造を備えた垂直チャネルを処理する段階の断面を示す模式図である。
図3F】導電性構造を備えた垂直チャネルを処理する段階の断面を示す模式図である。
図3G】導電性構造を備えた垂直チャネルを処理する段階の断面を示す模式図である。
【0007】
図4】導電性構造を有する3Dメモリ垂直チャネルを作成するプロセスの一例を示すフロー図である。
【0008】
図5A】導電性構造を備えた垂直チャネルを有する不揮発性アレイを含むソリッドステートドライブ(SSD)のハードウェア図を含む、システムの一例を示すブロック図である。
【0009】
図5B】導電性構造を備えた垂直チャネルを有する不揮発性アレイを含むソリッドステートドライブ(SSD)を含む、システムの論理図の一例を示すブロック図である。
【0010】
図6】導電性構造を備えた垂直チャネルを含む3Dメモリを実装することができる、コンピューティングシステムの一例を示すブロック図である。
【0011】
図7】導電性構造を備えた垂直チャネルを含む3Dメモリを実装することができる、携帯デバイスの一例を示すブロック図である。
【0012】
以下、一部または全ての例を描写してもよい、図面の非限定的な説明、ならびに他の潜在的な実施例を含む、特定の詳細および実施例について説明する。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本明細書に記載するように、三次元(3D)NANDの垂直チャネルは、従来は高抵抗を有する領域における抵抗を低減するため、ドレイン/ソース領域に陥凹部を有する。ドレイン/ソース領域は、記憶セルの間の領域を指す。領域は、垂直チャネルに対する電流キャリアのソースである場合、ソース領域と考えることができる。領域は、電流キャリアがソースから流れ込む領域である場合、ドレイン領域と考えることができる。垂直チャネルは、垂直チャネルによって制御される第1のメモリセルの第1の記憶ノードを越えて、また垂直チャネルによって制御される第2のメモリセルの第2の記憶ノードを越えて、電流を伝導する。垂直チャネルは、メモリセルの制御ゲートを越えて電流を伝導するポリシリコン材料を有することができ、ドレイン/ソース領域は、垂直チャネルに沿って垂直方向に隣接したメモリセル間である。陥凹部は、垂直チャネルの中心から離れる方向でメモリセルの制御ゲートに向かって、チャネル材料を延在させることができる。陥凹部は、メモリセルゲート間の垂直チャネルに沿った、ドレイン/ソース領域の抵抗を低減させる構造を含む。以下の説明を単純にするため、抵抗低減の領域はドレイン領域と呼ばれ、ドレイン領域またはソース領域に適用するものと理解することができる。
【0014】
チャネルの抵抗を低減させる構造は、垂直チャネルの材料と比較して低い抵抗を有する。例えば、構造は、結晶ポリシリコン構造、高ドープポリシリコン構造、または金属構造であることができる。構造は、垂直チャネル材料に物理的に隣接するとともに電気的に接続された、低抵抗材料のポケットまたは領域として特定することができる。構造を含めることで、ゲート間の範囲の抵抗性が低減され、垂直チャネル全体の抵抗が低下する。垂直チャネルの抵抗を低下させることで、層の数またはスタック高さが増加するのにかかわらず、ストリング電流能力を改善することができる。構造を含む3Dアレイのシミュレーションは、ストリング電流の大幅な改善を示している。ストリング電流の増加は、干渉(例えば、フローティングゲート間干渉(FG-FG間干渉)、またはゲート間干渉)を大幅に低減することができる。
【0015】
図1は、導電性構造を備えた垂直チャネルの一例の図である。回路100は、3D NANDアレイなどの3Dメモリ構造における垂直チャネルの一部分を表す。回路100は、必ずしも縮尺通りではなく、特徴の正確な図を提供するのではなく特徴の非限定例を示す。
【0016】
回路100は、セル110およびセル120という2つのメモリセルを表す。セルは、記憶ノード112および記憶ノード122としてそれぞれ示される導電体を有する、メモリセル構造の一例を示す。記憶ノード112は、1つまたは複数のIPD層114によって導電体層ポリから分離される。導電体層ポリは、記憶ノードへのアクセスを制御する導電体の層である。記憶ノード112の導電体層ポリは制御ゲート116として表される。同様に、記憶ノード122は、制御ゲート126として表される、1つまたは複数のIPD層124によって導電体層ポリから分離される。IPD層の数およびそれらの層の構造は、記憶ノードが導電体層から電気的に絶縁されている限り、回路100にとって重要ではない。
【0017】
一例では、回路100はチャネル導電体130を含み、チャネル導電体は中空チャネル132を形成する。3D NANDは、一般的に、チャネル130に多結晶材料を使用する。多結晶は完全に結晶質ではなく、それによって抵抗が増加する。完全結晶材料は、電荷キャリアの散乱をほとんど起こさず、結果として抵抗が非常に低くなる。しかしながら、多結晶(ポリ)材料の粒子によってキャリアの移動度が制限される。電荷キャリアは、導電体130がnドープポリである場合、一般的に電子である。一例では、導電体130は、電荷キャリアとして正孔を有するpドープポリである。いずれの場合も、粒子によって抵抗が増加する。
【0018】
記憶ノード112および記憶ノード122の前方におけるチャネル130の領域は、ティア絶縁層の前方におけるチャネル130の領域よりも低い抵抗を有する。高抵抗の領域は、セル110とセル120との間のLDD142、およびセル120の上方のLDD144として示される。LDDは、チャネル導電体を通る電流によって誘導される、ドレインまたはソース領域を指すことができる。LDD領域は、制御ゲートによって制御される範囲のすぐ外にあるチャネルの領域を指し、ゲートによって制御される範囲にあるチャネル130の部分よりも高い抵抗を有する傾向がある。
【0019】
回路100は必ずしも縮尺通りではないが、セルの間の分離層は一般にセル自体よりも薄い。したがって、LDD領域は、記憶ノードの前方における領域よりも長さが短い。短い長さにかかわらず、特定の3D NANDデバイスにおけるLDD抵抗は、垂直チャネルのストリング抵抗の約3分の2以下を占めることができる。
【0020】
一例では、回路100は、LDD142の範囲にあるセル110とセル120との間のタブ152を含む。一例では、回路100は、LDD144の範囲にあるセル120の上方のタブ154を含む。タブ152およびタブ154は、従来は高抵抗を有する範囲の陥凹部内に組み込まれる構造であり、陥凹部を充填することができる。一例では、タブ152およびタブ154は、LDD領域におけるチャネル130の抵抗を低減する、高ドープポリシリコンである。一例では、タブ152およびタブ154は、LDD領域におけるチャネル130の抵抗を低減する、高ドープポリと同様の効果を有することができる、金属または金属材料である。一例では、タブ152およびタブ154は、ポリシリコンシード層など、シード材料またはシード層の構造である。熱を加えることによって回路100をアニーリングすることで、結晶シード領域に基づいて、チャネル130を結晶化することができる。チャネル130の一部分を結晶化することは、LDD領域におけるチャネル130の抵抗を低減する効果を有する。構造は、従来は高抵抗であるチャネルの範囲における抵抗を低減することによって、高導電性チャネル(MCC)デバイスをもたらすことができる。
【0021】
ドレイン領域またはチャネル絶縁層の領域における抵抗を低下させることで、ストリング電流を改善し、3D NANDデバイスを、ポリチャネルを含むより多くの層にスケールアップするのを可能にすることができる。デバイスの3Dスタックを拡張できるようにすることに加えて、低抵抗構造はまた、ゲート間の電圧差を低減することによって、3D NANDデバイスの性能を改善することができ、それによってゲート間結合が低下する。電圧差を低下させることによって、ゲート間結合によって起こるゲート間干渉を低減することができる。
【0022】
図2A図2Hは、導電性構造を備えた垂直チャネルを処理する段階の断面の模式図である。例示の目的で、図2A図2Hは、チャネルに沿って陥凹部内の低抵抗領域を含む垂直チャネルを作成する処理を示している。図2A図2Hに示される回路状態は、回路100など、記載する低抵抗区画を有する垂直チャネルの任意の例に適用することができる。処理は、3Dアレイの一組の層に関してのみ示される。処理は、スタック絶縁体の全ての層に陥凹した低抵抗構造を適用するなど、3Dアレイの他の層に適用されることが理解されるであろう。図は考察のためのものであり、必ずしも縮尺通りではない。
【0023】
図2Aは、3Dアレイの層が垂直スタックに形成されている、回路状態200を示している。回路状態200は、記憶アレイの垂直スタック全体または垂直に積層された層の一部分を示しており、回路が上に形成される基板またはウェハは図示されない。セレクタに関する他の層も図示されない。スタックは、導電体および絶縁層の数十の層を有することができる。
【0024】
ポリ230は、メモリセルのための導電体の層を表す。絶縁層220は、ポリ230の導電体とその下の層(図示なし)との間の電気絶縁層を表す。回路状態200はまた、導電体層であるポリ250およびポリ270と、導電体層の間で交互になった絶縁体240、絶縁体260、および絶縁体280とを示している。一例では、導電体層はドープポリシリコンの層である。一例では、絶縁層は酸化物層(例えば、ティア酸化物またはスタック酸化物)である。一例では、絶縁層は窒化物材料であるかまたはそれを含むことができる。
【0025】
図2Bは、処理が層の一部分をエッチングまたは除去する、回路状態202を示している。結果として得られるエッチングされた絶縁層はキャビティ290として表される。キャビティ290は、導電体または絶縁体の層を通る垂直キャビティまたは垂直開口部を表す。例えば、キャビティ290は、3Dアレイ構造に穴を形成するエッチング動作を通して形成することができる。エッチングは、複数の段階で実施して、3Dアレイに刻まれた高度に垂直なチャネルを達成することができる。
【0026】
図2Cは、処理によって更に材料をポリ層から除去する回路状態204を示している。作成された陥凹部は、層ポリ230の陥凹部232、層ポリ250の陥凹部252、および層ポリ270の陥凹部272として示される。陥凹部は、キャビティ290からポリ層に入り込んで、また絶縁層の間に形成される。陥凹部の深さは、ポリ導電体はエッチングし絶縁材料はエッチングしない、選択的エッチングによって制御することができる。陥凹部は、キャビティ290の中心から離れる方向に延在し、したがって形成される垂直チャネルから離れる方向に延在する。陥凹部は、キャビティ290の中心から離れる方向で、メモリセルのそれぞれの制御ゲート、または記憶ノードへのアクセスを制御する制御ゲートに向かって延在することができる。陥凹部の深さは、メモリセルに対して形成される記憶ノードの構造に応じて決まる。回路状態204は、キャビティ290の両側にある陥凹部を示しているが、片側のみに符号が付されている。キャビティ290は、垂直の円筒または円柱などの三次元構造であるが、図は二次元の切欠図を示しているだけであることが理解されるであろう。したがって、キャビティ290の一方の側の陥凹部は、図の他方の側を包囲する同じ陥凹部とみなすこともできる。
【0027】
図2Dは、処理がメモリセル記憶装置の露出範囲に材料を形成する、回路状態206を示している。記憶ノード236は、回路状態206において制御ゲート234として特定される、層ポリ230の記憶領域を表す。ポリ層は、記憶素子へのアクセスを制御する、記憶ノード236の制御ゲートである。絶縁層235は、制御ゲート234の導電体を記憶ノード236の導電体から絶縁する、絶縁材料の1つまたは複数の層を表す。記憶ノード256は、制御ゲート254として特定される、層ポリ250の記憶領域を表す。ポリ層は、記憶素子へのアクセスを制御する、記憶ノード256の制御ゲートである。絶縁層255は、制御ゲート254の導電体を記憶ノード256の導電体から絶縁する、絶縁材料の1つまたは複数の層を表す。記憶ノード276は、制御ゲート274として特定される、層ポリ270の記憶領域を表す。ポリ層は、記憶素子へのアクセスを制御する、記憶ノード276の制御ゲートである。絶縁層275は、制御ゲート274の導電体を記憶ノード276の導電体から絶縁する、絶縁材料の1つまたは複数の層を表す。様々な記憶ノードが並行して形成されることが理解されるであろう。記憶ノードの形成は、連続して行われる複数の処理動作を含むことができる。記憶ノードの構造は必ずしも正確に図示される通りではない。一例では、記憶ノードはフローティングゲートを表す。一例では、記憶ノードは電荷トラップゲートを表す。
【0028】
図2Eは、処理によって材料を絶縁層から除去することができる回路状態208を示している。ゲートおよび記憶ノードを含むポリ層は、回路状態208ではメモリセルとして表される。セル238は、記憶ノード236を含む制御ゲート234としての層ポリ230を表す。セル258は、記憶ノード236を含む制御ゲート254としての層ポリ250を表す。セル278は、記憶ノード236を含む制御ゲート274としての層ポリ270を表す。
【0029】
一例では、処理は、絶縁体220、絶縁体240、絶縁体260、および絶縁体280の材料を除去する、選択的エッチングを実行する。エッチングは、メモリセルを作成するために形成された記憶ノードからは、導電体材料を除去しない。陥凹部222は層絶縁体220からの材料の除去を表す。陥凹部242は層絶縁体240からの材料の除去を表す。陥凹部262は層絶縁体260からの材料の除去を表す。陥凹部282は層絶縁体280からの材料の除去を表す。絶縁層領域の陥凹部は、絶縁層に近接または隣接する、垂直チャネルの領域の材料を除去する。従来、絶縁層と隣り合うチャネルの領域は、メモリセルの記憶導電体または記憶ノードが通るチャネルの部分よりも大幅に高い抵抗を有する。絶縁層のエッチングは、キャビティ290の垂直開口部から材料を除去する。
【0030】
メモリセルの間におけるドレイン領域の陥凹部形成が、回路状態208の一部として示されている。一例では、メモリセルのティアの間における絶縁領域の陥凹部形成は、メモリセルの記憶ノードを作成した後に行われる。一例では、絶縁領域の陥凹部形成は、メモリセルの記憶ノードを作成する前に行われる。一例では、絶縁領域の陥凹部形成はチャネル酸化物の堆積後に行われる。陥凹部形成はセルの処理の任意の段階で行うことができる。
【0031】
図2Fは、処理がキャビティ290の垂直開口部の内部全体に酸化物292を作成する、回路状態210を示している。回路状態210に示されるように、酸化物292の作成は、キャビティ290の垂直壁に酸化物を作成するが、回路状態208において形成された陥凹部を完全には充填しないように制御することができる。酸化物292は、トンネル酸化物またはチャネル酸化物と呼ばれる場合がある。図示されるように、酸化物は陥凹部を充填するが、キャビティまたは陥凹部を酸化物に残す。したがって、酸化物292は、絶縁層に入り込む陥凹部の位置に陥凹部を含む。陥凹部は、後続の回路状態に関して記載するように、導電体材料で充填することができる。酸化物292は、チャネル酸化物と呼ばれる場合があり、酸化物層をチャネル導電体とゲート導電体との間に提供する。
【0032】
図2Gは、処理がポリ294を酸化物292上に堆積または形成する、回路状態212を示している。一例では、ポリ294は高ドープポリシリコン材料を表す。一例では、ポリシリコンの代わりに、チャネル酸化物を金属または金属材料(金属シリサイドなど)でコーティングすることができる。ポリ294は、酸化物292の陥凹部またはギャップを充填することが観察されるであろう。
【0033】
図2Hは、処理がチャネル導電体を形成することができる、回路状態214を示している。チャネル導電体はチャネル296として表される。チャネル296は、ポリ294を酸化物292の内壁から除去した後に形成することができる。ポリ294の除去は、酸化物292内の陥凹部のポリ294は残して、ポリを酸化物292の垂直部分から除去することを指す。したがって、堆積などによって、チャネル296が形成されると、チャネル材料は、絶縁層の陥凹部に対応する酸化物292に入り込む陥凹部は除いて、酸化物292に直接隣接するか、または酸化物292上に直接形成される。
【0034】
したがって、チャネル296は、メモリセルと隣り合った酸化物292に直接隣接し、絶縁層の領域内の除去されなかったポリ294の材料に直接隣接する。一例では、チャネル296は、ドープポリシリコン材料(n型ポリシリコン(電子キャリア多数)またはp型ポリシリコン(正孔キャリア多数)など)である。ポリ294からの残りの材料はタブとして表される。タブは、チャネル296に電気的に接触し、チャネルの一部を電気的に形成する。タブはタブ構造または他の構造であることができる。タブは、垂直チャネル材料に電気的に接触する低抵抗構造である。
【0035】
タブ224はセル238の下方の層絶縁体220にあるタブを表す。タブ244はセル238とセル258との間の層絶縁体240にあるタブを表す。タブ264はセル258とセル278との間の層絶縁体260にあるタブを表す。タブ284はセル278の上方の層絶縁体280にあるタブを表す。タブ244は、チャネル296から離れる方向でセル258およびセル238に向かって延在する。タブ244は、セル238とセル258との間のドレイン領域にあることができる。
【0036】
図3A図3Gは、導電性構造を備えた垂直チャネルを処理する段階の断面の模式図である。例示の目的で、図3A図3Gは、チャネルに沿って陥凹部内の低抵抗領域を含む垂直チャネルを作成する処理を示している。図3A図3Gに示される回路状態は、回路100など、記載する低抵抗区画を有する垂直チャネルの任意の例に適用することができる。図3A図3Gは、シミュレートした処理シーケンスの画像に関して処理状態または回路状態を示している。処理は、3Dアレイの一組の層に関してのみ示される。処理は、スタック絶縁体の全ての層に陥凹した低抵抗構造を適用するなど、3Dアレイの他の層に適用されることが理解されるであろう。図は考察のためのものであり、必ずしも縮尺通りではない。
【0037】
図は、チャネルを半分に切断して横から見た場合に、チャネルがどのように見え得るかの図式的表現を提供する。したがって、図は3D構造を表すグラフィックを示している。開いた中空のチャネルが、真ん中で開いた円筒形状の切欠きとして示されている。様々な層が、開いたチャネルを包囲するものとして示されている。
【0038】
特徴の曲率および形状、層の寸法、ならびに構造要素の特徴は、単なる例であって限定ではない。他の構造および寸法を、従来の高抵抗の範囲の周りにおける抵抗を低減する構造を有する垂直チャネルで使用することができる。
【0039】
図3Aは、3D NAND構造の層が示される、回路状態300を示している。セル320は、垂直チャネルを有するメモリ素子であることができる導電層を表す。セル340およびセル360はまた、メモリセル層を表す。酸化物330および酸化物350は、メモリセル層の間の絶縁層を表す。より具体的には、酸化物330はセル320をセル340から分離し、酸化物350はセル340をセル360から分離する。
【0040】
回路状態300は、記憶ノード372によって表されるゲートの形成が完了した後の、チャネル形成を示している。記憶ノード372は、フローティングゲートの一例としての構造で示されている。あるいは、電荷トラップ構造を実装することができる。記憶ノード372はポリ370を含む。回路状態300では、ポリ370はチャネルキャビティの内部から除去されている。一例では、IPD(ポリ間誘電体)の層が酸化物330および酸化物350を被覆し、ポリ370は酸化物層の上から除去されている。IPDは、記憶ノード372の導電体である、ポリ370以外の記憶ノード372の1つまたは複数の層を指す。IPD382はゲートの1つの層を指す。回路状態300では、IPD382はチャネルの内部に対して露出される。図の左側の矢印およびラベルはIPD382の断面を表し、図の右側の矢印およびラベルはチャネル内部の正面図を指している。
【0041】
図3Bは、IPDの層が、選択的エッチングなどによって除去またはエッチングされる、回路状態302を示している。図の左側には、酸化物330および酸化物350から除去されているIPD382のように、セル340の高さにポリ370が示されている。側面図は酸化物330の上のIPD384を示し、IPD384は記憶ノード372の別の材料層を表す。
【0042】
図3Cの(a)は、処理がIPD384を酸化物330および酸化物350の上から除去して、層間酸化物の酸化物材料を中空チャネルに対して露出させている、回路状態304を示している。したがって、酸化物330および酸化物350は、チャネルの側面図ならびに正面図で示されている。側面図は、ポリ370、IPD382、およびIPD384は依然としてセル層の上に存在するが、材料が酸化物層の上で露出して酸化物を露出させていることを示している。
【0043】
図3Cの(b)は、処理が、酸化物330および酸化物350に入り込む陥凹部を形成する、回路状態306を示している。処理は、選択的エッチングなどによって、ティア酸化物陥凹部を実施するものと言うことができる。選択的エッチングは、チャネルの垂直開口部の側壁における材料を除去することができる。回路状態306は、回路状態304と同じ材料および構造を示している。図の間の破線は、酸化物330および酸化物350の部分がどのように除去されているかを示す、陥凹部386を示している。
【0044】
図3Dは、処理が、堆積処理などによって、チャネル酸化物またはトンネル酸化物を形成することができる、回路状態308を示している。酸化物390はトンネル酸化物を表す。酸化物390は、セル320、酸化物330、セル340、酸化物350、およびセル360を含む、中空チャネルの表面または壁全体を被覆する。
【0045】
図3Eは、処理が導電体層を酸化物390の上に形成することができる、回路状態310を示している。ポリ392は導電体層を表す。一例では、ポリ392は高ドープポリシリコン材料を表す。ポリ392は、ゲートのポリ370よりも高濃度でドープすることができる。一例では、ポリ392は金属または金属材料に置き換えることができる。
【0046】
図3Fは、処理がポリ392を切断して、高濃度ドープされたポリをティア酸化物のポケットまたは陥凹部のみに限定する、回路状態312を示している。例えば、酸化物390は、酸化物330および酸化物350に入り込む陥凹部を含み、ポリ392によって充填される窪み、ポケット、またはキャビティを残していることを観察することができる。回路状態312は、ポリ392が陥凹部分のみに残っており、それ以外の箇所では中空チャネルが酸化物390を露出させている、除去処理後の結果を表す。
【0047】
図3Gは、処理が、活性チャネル導電体の堆積などによって、チャネル394を作成する、回路状態314を示している。チャネル394は、ポリ392よりもドープ濃度が低い、またはポリ392よりも抵抗性である導電体で形成される。チャネル394の堆積によって、チャネルのための導電体が提供される。チャネル394がドープポリシリコンのとき、チャネルはドープ中空チャネル(DHC)と呼ぶことができる。一例では、処理は、チャネルに酸化物または誘電体を充填する。
【0048】
ポリ392を含めることで、ドレイン領域またはティア分離もしくはティア絶縁材料の領域における、チャネル394の抵抗を減少させる、タブまたは低抵抗構造が提供される。金属または高ドープポリのどちらかとしてのポリ392は、チャネル394の材料内へと拡散して、低オーム接点が作成されることが理解されるであろう。材料を接合部で互いに混合して、導電性チャネルの周りにリングまたはタブをもたらすことができる。チャネルは、垂直チャネルに至るゲートの各対の間に導電体のリングを有することができる。
【0049】
図4は、導電性構造を有する3Dメモリ垂直チャネルを作成するプロセスの一例のフロー図である。プロセス400は、ストリング電流を改善する、低抵抗構造を有する垂直チャネルを含む積層メモリまたは他の3Dデバイスを作成する、プロセスの一例を示している。
【0050】
一例では、処理は、402で、導電体の層および絶縁層を含む不揮発性(NV)積層メモリ構造を作成する。一例では、導電体の層はポリシリコンの層である。一例では、絶縁体の層は、3Dスタックにおける異なるティアを分離する、ティア酸化物と呼ぶことができる酸化物であることができる。酸化物層の代わりにまたはそれに加えて、窒化物層などの材料を使用することができる。一例では、処理は、404で、層を通る垂直開口部を形成する。例えば、処理は、高精度の垂直壁を有するチャネルをエッチングすることを伴うことができる。
【0051】
一例では、処理は、406で、垂直開口部の導電体層内に陥凹部を作成する。陥凹部の作成は、導電体(例えば、ポリシリコン)とは反応するが、絶縁層とは反応しないかまたはほとんど反応しない、エッチングを用いて実施することができる。陥凹部を作成した後、処理は、408で、ゲート構造を作成することができ、それが導電体層をメモリセルにする。一連の複数の別個の処理動作を含むことができる、記憶ノード構造の処理は、ここでは詳細に特定しない。一例では、記憶ノード構造はフローティングゲート構造である。一例では、記憶ノード構造は電荷トラップゲート構造である。記憶ノード構造は、ゲートポリシリコン材料、または金属もしくは金属シリサイドなど、別の記憶ノード導電体を含む。
【0052】
処理は、410で、導電体層の導電体は残して、絶縁層からは記憶ノードのためのポリまたは導電体を除去することができる。導電体層に入り込む陥凹部は、記憶ノード導電体が導電体層のより深い範囲まで堆積されていることを意味する。選択的エッチングは、導電体層の十分な記憶ノード導電体は残して、絶縁層からは導電体を除去することができる。一例では、処理は、412で、ポリ間誘電体(IPD)の1つまたは複数の層を絶縁層から除去する。IPDへの言及は、ポリシリコンを導電体層および記憶ノード導電体として使用することを仮定していることが理解されるであろう。他の導電体が使用される実施例では、他の誘電体材料を使用することができる。一例では、記憶ノード構造は、誘電体または誘電体と導電体の複数の層を含む。特定の構造は実施例に応じて決まる。IPD層の除去は、一般に、絶縁層材料の上に層を作成している、堆積された記憶ノード材料のいずれかの層を除去することを指す。除去によって絶縁層が露出する。
【0053】
絶縁層が露出すると、処理は、414で、絶縁層に入り込む陥凹部を作成することができる。やはり、かかる操作は選択的エッチングを含むことができる。絶縁層は、導電性垂直チャネルのドレイン領域に対応するようになる。したがって、陥凹部は、NVメモリアレイの異なるティアまたは異なる層におけるゲートの間の、チャネルのドレイン領域の陥凹部であることができる。一例では、処理は、416で、チャネル酸化物を堆積させ、それによってタブ/リング陥凹部領域を絶縁層に作成する。垂直開口部の作成は、一般的には円形開口部である。「タブ」領域は、チャネル酸化物に入り込む陥凹部であり、陥凹部を垂直開口部の周りの絶縁層におけるリングと考えることができるので、「リング」と呼ぶことができる。陥凹部は、チャネル酸化物の堆積によって自然に形を成すことができ、それによって、絶縁層材料に達する陥凹部に入り込むことを含めて、垂直開口部の露出した範囲において形を成す。しかしながら、ゲート酸化物の作成は、陥凹した領域を残すように制御することができる。
【0054】
一例では、処理は、418で、低抵抗導電体を堆積させ、それがゲート酸化物に残されたタブ/リング領域を充填する。低抵抗導電体は、金属、金属シリサイド、またはポリシリコンであることができる。一例では、低抵抗導電体は高濃度ドープされたポリである。高濃度ドーピングまたは少量ドーピングの参照は相対的であることが理解されるであろう。高濃度ドープされたポリは、最終的には垂直チャネル導電体として使用されるポリよりも高い導電性キャリア濃度を有する。したがって、タブ領域は、チャネル導電体材料よりも低い抵抗の領域を作成する。
【0055】
処理は、420で、導電体をタブ/リング陥凹部領域に残して、余分な低抵抗導電体を記憶ノード領域から除去することができる。上述したのと同様に、陥凹部領域は、記憶ノード領域の比較的平坦な表面と比較して、導電体のより深い領域を、その領域に形成させることができる。したがって、導電体の除去は、導電体をタブ陥凹部に残して、低抵抗導電体を記憶ノード領域から十分に除去するように制御することができる。処理は次に、422で、チャネル導電体を堆積させることができる。タブ陥凹部領域の導電体よりも高い抵抗を有するチャネル導電体の堆積によって、垂直チャネル処理を完了することができる。一例では、チャネルの内部は誘電体または酸化物で充填することができる。タブ領域の上にチャネル導電体を堆積させることで、タブ導電体とチャネル導電体との間に電気接点が提供されるとともに、チャネル導電体が記憶ノード領域のチャネル酸化物の上にも堆積される。
【0056】
図5Aは、導電性構造を備えた垂直チャネルを有する不揮発性アレイを含むソリッドステートドライブ(SSD)のハードウェア図を含む、システムの一例のブロック図である。システム502は、回路100など、記載した任意の例にしたがって、または上述した処理シーケンスにしたがって、低抵抗構造を含む垂直ストリングを有する不揮発性媒体を実装することができる、不揮発性記憶システムの構成要素を表す。
【0057】
システム502は、ホスト510と結合されたSSD520を含む。ホスト510は、SSD520に接続するホストハードウェアプラットフォームを表す。ホスト510は、CPU(中央処理装置)512または他のプロセッサを、ホストプロセッサまたはホストプロセッサデバイスとして含む。CPU512は、データを読み出すためまたはデータを記憶装置に書き込むため、SSD520に記憶されたデータにアクセスする要求を生成する、任意のホストプロセッサを表す。かかるプロセッサは、シングルもしくはマルチコアプロセッサ、コンピューティングデバイスの一次プロセッサ、グラフィックスプロセッサ、周辺プロセッサ、または補足もしくは補助プロセッサ、あるいは組み合わせを含むことができる。CPU512は、ホストOSおよび他のアプリケーションを実行して、システム502を動作させることができる。
【0058】
ホスト510は、CPU512とSSD520との間を接続する際に含むことができる、ハードウェア構成要素を表す、チップセット514を含む。例えば、チップセット514は、SSD520にアクセスできるようにする、相互接続回路および論理を含むことができる。したがって、ホスト510は、SSD520をホスト510に結合する、ハードウェアプラットフォーム駆動相互接続を含むことができる。ホスト510は、SSDに相互接続するハードウェアを含む。同様に、SSD520は、ホスト510に相互接続する、対応するハードウェアを含む。
【0059】
ホスト510は、SSD520へのアクセスを制御するホスト側の記憶装置コントローラまたはメモリコントローラを表す、コントローラ516を含む。一例では、コントローラ516はチップセット514に含まれる。一例では、コントローラ516はCPU512に含まれる。コントローラ516は、データの読出しおよび書込みを行うためのSSD520に対するコマンドを、ホスト510がスケジューリングし管理できるようにする、NVメモリコントローラと呼ぶことができる。
【0060】
SSD520は、データを記憶する不揮発性(NV)媒体530を含む、ソリッドステートドライブまたは他の記憶装置システムもしくはモジュールを表す。SSD520は、ホスト510とインターフェース接続するハードウェア構成要素を表す、HW(ハードウェア)インターフェース522を含む。例えば、HWインターフェース522は、1つまたは複数のバスとインターフェース接続して、NVMe(不揮発性メモリエクスプレス)またはPCIe(周辺構成要素相互接続エクスプレス)などの高速インターフェース規格を実装することができる。
【0061】
一例では、SSD520は、SSD520のための一次記憶装置として、NV(不揮発性)媒体530を含む。一例では、NV媒体530は、NAND(否定AND)もしくはNOR(否定OR)など、ブロックアドレス指定可能メモリ技術であるか、またはそれを含む。一例では、NV媒体530は、メモリセルの抵抗状態またはメモリセルの位相に基づいてデータを記憶する、ブロックアドレス指定可能またはバイトアドレス指定可能であることができる、不揮発性媒体を含むことができる。例えば、NV媒体530は、カルコゲナイド相変化材料(例えば、カルコゲナイドガラス)に基づいて、三次元クロスポイント(3DXP)メモリもしくは記憶装置アレイであるか、またはそれを含むことができる。一例では、NV媒体は、多閾値レベルのNANDフラッシュメモリ、NORフラッシュメモリ、シングルもしくはマルチレベル相変化メモリ(PCM)または相変化メモリスイッチ(PCMS)、抵抗性メモリ、ナノワイヤメモリ、強誘電トランジスタランダムアクセスメモリ(FeTRAM)、メモリスタ技術を組み込んだ磁気抵抗ランダムアクセスメモリ(MRAM)、またはスピン転移トルク(STT)-MRAM、または上記の任意の組み合わせ、または他のメモリであるか、あるいはそれらを含むことができる。
【0062】
一例では、NV媒体530は、N個のダイDie[0:{N-1}]として示される、複数のダイとして実装される。Nは、デバイスの任意の数であることができ、二進数である場合が多い。SSD520は、NV媒体530へのアクセスを制御するコントローラ540を含む。コントローラ540は、媒体に対する制御を実行する、SSD520内のハードウェアおよび制御論理を表す。コントローラ540は、不揮発性記憶デバイスまたはモジュールの内部にあり、ホスト510のコントローラ516とは別個である。
【0063】
NV媒体530のNVダイは、NV媒体に基づいた記憶セルの3Dアレイを表す、NVアレイ532を含む。NVアレイ532は、記載する任意の例による、低抵抗(R)チャネル534を含む。低抵抗チャネル534は、垂直チャネルポリにおいて、メモリセルの間の陥凹部内に構造を含む。構造は、低抵抗構造として、または導電性構造もしくは導電性を増加させる構造として考えることができる。陥凹部内の構造によって、それらの領域におけるチャネルの抵抗が低下して、チャネル抵抗全体が改善され、垂直チャネルを通るストリング電流が改善される。
【0064】
図5Bは、導電性構造を備えた垂直チャネルを有する不揮発性アレイを含むソリッドステートドライブ(SSD)を含む、システムの論理図の一例のブロック図である。システム504は、図5Aのシステム502による、システムの一例を提供する。システム504は、システム502による、ハードウェアプラットフォームのホストおよびSSDの論理層を示す。システム504は、システム502の一例のソフトウェアおよびファームウェア構成要素、ならびに物理的構成要素を表すことができる。一例では、ホスト550はホスト510の一例を提供する。一例では、SSD560はSSD520の一例を提供する。
【0065】
一例では、ホスト550は、ホストのためのホストオペレーティングシステムまたはソフトウェアプラットフォームを表す、ホストOS552を含む。ホストOS552は、アプリケーション、サービス、エージェント、および/または他のソフトウェアをその上で実行し、プロセッサによって実行される、プラットフォームを含むことができる。ファイルシステム554は、NV媒体へのアクセスを制御する制御論理を表す。ファイルシステム554は、どのアドレスまたはメモリ位置がどのデータを記憶するのに使用されるかを管理することができる。多数のファイルシステムが知られており、ファイルシステム554は、既知のファイルシステムまたは他の専用システムを実装することができる。一例では、ファイルシステム554はホストOS552の一部である。
【0066】
記憶装置ドライバ556は、ホスト550のハードウェアを制御する、1つまたは複数のシステムレベルモジュールを表す。一例では、ドライバ556は、SSD560に対するインターフェースを制御し、したがってSSD560のハードウェアを制御する、ソフトウェアアプリケーションを含む。記憶装置ドライバ556は、ホストとSSDとの間に通信インターフェースを提供することができる。
【0067】
SSD560のコントローラ570は、コントローラの制御ソフトウェア/ファームウェアを表す、ファームウェア574を含む。一例では、コントローラ570は、ホスト550に対するインターフェースを表すホストインターフェース572を含む。一例では、コントローラ570は、NANDダイ562に対するインターフェースを表す媒体インターフェース576を含む。NANDダイ562は、NV媒体の特定の例を表し、3D NANDアレイを表す関連するNANDアレイ564を含む。
【0068】
NANDアレイ564は、記載する任意の例による、低抵抗チャネル566を含む。低抵抗チャネル566は、垂直チャネルポリにおいて、メモリセルの間の陥凹部に構造を有する垂直チャネルを表す。構造は、低抵抗構造として、または導電性構造もしくは導電性を増加させる構造として考えることができる。陥凹部内の構造によって、それらの領域におけるチャネルの抵抗が低下して、チャネル抵抗全体が改善され、垂直チャネルを通るストリング電流が改善される。
【0069】
媒体インターフェース576は、コントローラ570のハードウェアで実行される制御を表す。コントローラ570は、ホストインターフェースソフトウェア/ファームウェア574によって制御されるものとみなすことができる、ホスト550とインターフェース接続するハードウェアを含むことが理解されるであろう。同様に、コントローラ570は、NANDダイ562とインターフェース接続するハードウェアを含むことが理解されるであろう。一例では、ホストインターフェース572のコードはファームウェア574の一部であることができる。一例では、媒体インターフェース576のコードはファームウェア574の一部であることができる。
【0070】
一例では、コントローラ570は、アクセスしたデータのデータエラー、ならびに信号伝送および通信インターフェース接続の適合性に関するコーナーケースを扱う、エラー制御580を含む。エラー制御580は、ハードウェアもしくはファームウェア、またはハードウェアとソフトウェアの組み合わせにおける実装を含むことができる。
【0071】
図6は、導電性構造を備えた垂直チャネルを含む3Dメモリを実装することができる、コンピューティングシステムの一例のブロック図である。システム600は、本明細書の任意の例によるコンピューティングデバイスを表し、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、サーバ、ゲーミングまたはエンターテインメント制御システム、組込み型コンピューティングデバイス、または他の電子デバイスであることができる。
【0072】
システム600は、システム502もしくはシステム504による、SSDを含むことができるシステムの一例、または回路100による、低抵抗垂直チャネルを備えた別の3D積層デバイスを提供する。一例では、システム600は、NVアレイ688を備えた記憶装置684を含む。NVアレイ688は、例えば、3D NANDアレイまたは他の3Dメモリアレイであることができる。NVアレイ688は低抵抗(R)チャネル690を含む。低抵抗チャネル690は、あるいは、高導電性チャネル(MCC)と呼ぶことができ、垂直チャネルポリにおいて、メモリセルの間の陥凹部に構造を含む。構造は、低抵抗構造として、または導電性構造もしくは導電性を増加させる構造として考えることができる。陥凹部内の構造によって、それらの領域におけるチャネルの抵抗が低下して、チャネル抵抗全体が改善され、垂直チャネルを通るストリング電流が改善される。
【0073】
システム600は、システム600に対する命令の処理または実行を提供する、任意のタイプのマイクロプロセッサ、中央処理装置(CPU)、グラフィックス処理装置(GPU)、処理コア、もしくは他の処理ハードウェア、または組み合わせを含むことができる、プロセッサ610を含む。プロセッサ610はホストプロセッサデバイスであることができる。プロセッサ610は、システム600の動作全体を制御し、1つもしくは複数のプログラマブル汎用または専用マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、プログラマブルコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、またはかかるデバイスの組み合わせであるか、あるいはそれらを含むことができる。
【0074】
一例では、システム600は、メモリサブシステム620またはグラフィックスインターフェース構成要素640など、より広帯域幅の接続を必要とする、システム構成要素に対する高速インターフェースまたは高スループットインターフェースを表すことができる、プロセッサ610に結合されたインターフェース612を含む。インターフェース612は、独立型構成要素であるかまたはプロセッサダイ上に統合することができる、インターフェース回路を表す。インターフェース612は、プロセッサダイ上に回路として統合するか、またはシステムオンチップ上の構成要素として統合することができる。グラフィックスインターフェース640が存在する場合、システム600のユーザに対して視覚表示を提供する、グラフィックス構成要素にインターフェース接続する。グラフィックスインターフェース640は、独立型構成要素であるか、またはプロセッサダイもしくはシステムオンチップ上に統合することができる。一例では、グラフィックスインターフェース640は、出力をユーザに提供する、高精細度(HD)ディスプレイまたは超高精細度(UHD)ディスプレイを駆動することができる。一例では、ディスプレイはタッチスクリーンディスプレイを含むことができる。一例では、グラフィックスインターフェース640は、メモリ630に記憶されたデータに基づいて、またはプロセッサ610によって実行された動作、または両方に基づいて、ディスプレイを生成する。
【0075】
メモリサブシステム620は、システム600の主メモリを表し、プロセッサ610によって実行されるコード、またはルーチンを実行する際に使用されるデータ値を記憶する。メモリサブシステム620は、読出し専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリ、DRAMなどのランダムアクセスメモリ(RAM)の1つもしくは複数の種類、3DXP(三次元クロスポイント)、または他のメモリデバイス、またはかかるデバイスの組み合わせなど、1つまたは複数のメモリデバイス630を含むことができる。メモリ630は、中でも特に、システム600で命令を実行するためのソフトウェアプラットフォームを提供する、オペレーティングシステム(OS)632を記憶しホストする。それに加えて、アプリケーション634は、メモリ630からのOS 632のソフトウェアプラットフォームで実行することができる。アプリケーション634は、1つまたは複数の機能の実行を実施するための独自の動作論理を有するプログラムを表す。プロセス636は、OS 632、または1つもしくは複数のアプリケーション634、または組み合わせに補助機能を提供する、エージェントもしくはルーチンを表す。OS 632、アプリケーション634、プロセス636は、システム600に機能を提供する、ソフトウェア論理を提供する。一例では、メモリサブシステム620は、コマンドを生成し、メモリ630に対して発行するメモリコントローラである、メモリコントローラ622を含む。メモリコントローラ622は、プロセッサ610の物理的部分、またはインターフェース612の物理的部分であり得ることが理解されるであろう。例えば、メモリコントローラ622は、プロセッサダイまたはシステムオンチップ上に統合されるなど、回路上でプロセッサ610と統合された、統合メモリコントローラであることができる。
【0076】
具体的には例示されないが、システム600は、メモリバス、グラフィックスバス、インターフェースバスなど、1つもしくは複数のバスまたはバスシステムをデバイス間に含み得ることが理解されるであろう。バスまたは他の信号線は、構成要素を互いに通信可能もしくは電気的に結合するか、あるいは構成要素を通信可能かつ電気的に結合することができる。バスは、物理的通信線、ポイント間接続、ブリッジ、アダプタ、コントローラ、または他の回路、または組み合わせを含むことができる。バスは、例えば、システムバス、周辺構成要素相互接続(PCI)バス、ハイパートランスポートもしくはインダストリスタンダードアーキテクチャ(ISA)バス、スモールコンピュータシステムインターフェース(SCSI)バス、ユニバーサルシリアルバス(USB)、または他のバス、または組み合わせの1つもしくは複数を含むことができる。
【0077】
一例では、システム600は、インターフェース612に結合することができる、インターフェース614を含む。インターフェース614は、インターフェース612よりも低速のインターフェースであることができる。一例では、インターフェース614は、独立型構成要素および集積回路を含むことができる、インターフェース回路を表す。一例では、マルチユーザインターフェース構成要素、または周辺構成要素、または両方がインターフェース614に結合する。ネットワークインターフェース650は、1つまたは複数のネットワークを通じて、リモートデバイス(例えば、サーバもしくは他のコンピューティングデバイス)と通信する能力を、システム600に提供する。ネットワークインターフェース650は、イーサネット(登録商標)アダプタ、無線相互接続構成要素、セルラーネットワーク相互接続構成要素、USB(ユニバーサルシリアルバス)、あるいは他の有線もしくは無線規格に基づいたまたは専用インターフェースを含むことができる。ネットワークインターフェース650は、メモリに記憶されたデータの送信、またはメモリに記憶されるデータの受信を含むことができる、リモートデバイスとのデータ交換を行うことができる。
【0078】
一例では、システム600は、1つまたは複数の入力/出力(I/O)インターフェース660を含む。I/Oインターフェース660は、1つまたは複数のインターフェース構成要素を含むことができ、それらを通してユーザがシステム600と相互作用する(例えば、音声、英数字、触覚/接触、もしくは他のインターフェース接続)。周辺インターフェース670は、具体的には上述していない任意のハードウェアインターフェースを含むことができる。周辺機器は、一般に、システム600に従属的に接続するデバイスを指す。従属的接続とは、システム600が、ソフトウェアプラットフォームまたはハードウェアプラットフォームまたは両方を提供し、そこで動作が実行され、またそれを用いたユーザが相互作用するものである。
【0079】
一例では、システム600は、データを不揮発的に記憶する記憶装置サブシステム680を含む。一例では、特定のシステム実装例では、記憶装置680の少なくとも特定の構成要素は、メモリサブシステム620の構成要素と重なり合うことができる。記憶装置サブシステム680は、1つもしくは複数の磁気、ソリッドステート、3DXP、または光学ベースのディスク、または組み合わせなど、多量のデータを不揮発的に記憶する任意の従来の媒体であるかまたはそれを含むことができる、記憶デバイス684を含む。記憶装置684は、コードまたは命令およびデータ686を持続的な状態で保持する(即ち、システム600に対する電力が遮断されても値は保持される)。記憶装置684は包括的に「メモリ」とみなすことができるが、メモリ630は、一般的に、命令をプロセッサ610に提供する実行または動作メモリである。記憶装置684は不揮発性であるが、メモリ630は揮発性メモリを含むことができる(即ち、システム600に対する電力が遮断された場合、データの値または状態は不確定である)。一例では、記憶装置サブシステム680は、記憶装置684とインターフェース接続するコントローラ682を含む。一例では、コントローラ682は、インターフェース614もしくはプロセッサ610の物理的部分であるか、または回路もしくは論理をプロセッサ610およびインターフェース614の両方に含むことができる。
【0080】
電源602は、電力をシステム600の構成要素に提供する。より具体的には、電源602は、一般的に、システム600の1つまたは複数の電力供給部604にインターフェース接続して、電力をシステム600の構成要素に提供する。一例では、電力供給部604は、コンセントに差し込むAC-DC(交流電流から直流電流)アダプタを含む。かかるAC電力は、再生可能エネルギー(例えば、太陽光発電)電源602であることができる。一例では、電源602は、外部AC-DC変換器などのDC電源を含む。一例では、電源602または電力供給部604は、近接場を介して充電場に充電する無線充電ハードウェアを含む。一例では、電源602は、内部電池または燃料電池源を含むことができる。
【0081】
図7は、導電性構造を備えた垂直チャネルを含む3Dメモリを実装することができる、携帯デバイスの一例のブロック図である。システム700は、コンピューティングタブレット、携帯電話もしくはスマートフォン、ウェアラブルコンピューティングデバイス、または他の携帯デバイス、または組込み型コンピューティングデバイスなどの、携帯コンピューティングデバイスを表す。構成要素のうち特定のものが全体に示されており、かかるデバイスの全ての構成要素がシステム700に示されているわけではないことが理解されるであろう。
【0082】
システム700は、システム502もしくはシステム504による、SSDを含むことができるシステムの一例、または回路100による、低抵抗垂直チャネルを備えた別の3D積層デバイスを提供する。一例では、システム700は、NVアレイ766を備えたメモリ762を含む。NVアレイ766は、例えば、3D NANDアレイまたは他の3Dメモリアレイであることができる。NVアレイ766は低抵抗(R)チャネル790を含む。低抵抗チャネル790は、あるいは、高導電性チャネル(MCC)と呼ぶことができ、垂直チャネルポリにおいて、メモリセルの間の陥凹部に構造を含む。構造は、低抵抗構造として、または導電性構造もしくは導電性を増加させる構造として考えることができる。陥凹部内の構造によって、それらの領域におけるチャネルの抵抗が低下して、チャネル抵抗全体が改善され、垂直チャネルを通るストリング電流が改善される。
【0083】
システム700は、システム700の一次処理動作を実施するプロセッサ710を含む。プロセッサ710はホストプロセッサデバイスであることができる。プロセッサ710は、マイクロプロセッサ、アプリケーションプロセッサ、マイクロコントローラ、プログラマブル論理デバイス、または他の処理手段など、1つまたは複数の物理的デバイスを含むことができる。プロセッサ710によって実施される処理動作は、アプリケーションおよびデバイス機能が実行される、オペレーティングプラットフォームまたはオペレーティングシステムの実行を含む。処理動作は、人間のユーザまたは他のデバイスとのI/O(入力/出力)に関連する動作、電源管理に関連する動作、システム700を別のデバイスに接続することに関連する動作、または組み合わせを含む。処理動作はまた、音声I/O、ディスプレイI/O、または他のインターフェース接続、または組み合わせに関連する動作を含むことができる。プロセッサ710は、メモリに記憶されたデータを実行することができる。プロセッサ710は、メモリに記憶されたデータの書込みまたは編集を行うことができる。
【0084】
一例では、システム700は1つまたは複数のセンサ712を含む。センサ712は、組込み型センサ、または外部センサに対するインターフェース、または組み合わせを表す。センサ712は、システム700によって、システム700が実装される環境またはデバイスの1つもしくは複数の条件を監視または検出させることができる。センサ712は、環境センサ(温度センサ、動き検出器、光検出器、カメラ、化学センサ(例えば、一酸化炭素、二酸化炭素、もしくは他の化学センサ))、圧力センサ、加速度計、ジャイロスコープ、医療用または生理学センサ(例えば、生体センサ、心拍モニタ、もしくは生理学的属性を検出する他のセンサ)、あるいは他のセンサ、あるいは組み合わせを含むことができる。センサ712はまた、指紋認識システム、顔検出もしくは認識システム、またはユーザの特徴を検出もしくは認識する他のシステムなど、生体測定システムのセンサを含むことができる。センサ712は、広義に理解されるべきであり、システム700に実装することができる多くの異なるタイプのセンサに限定するものではない。一例では、1つまたは複数のセンサ712は、プロセッサ710と統合されたフロントエンド回路を介してプロセッサ710に結合する。一例では、1つまたは複数のセンサ712は、システム700の別の構成要素を介してプロセッサ710に結合する。
【0085】
一例では、システム700は、音声機能をコンピューティングデバイスに提供することと関連付けられた、ハードウェア(例えば、音声ハードウェアおよび音声回路)ならびにソフトウェア(例えば、ドライバ、コーデック)構成要素を表す、音声サブシステム720を含む。音声機能は、スピーカーまたはヘッドフォン出力、ならびにマイクロフォン入力を含むことができる。かかる機能のためのデバイスは、システム700に統合するか、またはシステム700に接続することができる。一例では、ユーザは、プロセッサ710によって受信され処理される音声コマンドを提供することによって、システム700と相互作用する。
【0086】
ディスプレイサブシステム730は、ユーザに提示するための視覚表示を提供する、ハードウェア(例えば、ディスプレイデバイス)およびソフトウェア構成要素(例えば、ドライバ)を表す。一例では、ディスプレイは、ユーザがコンピューティングデバイスと相互作用するための、触覚構成要素またはタッチスクリーン要素を含む。ディスプレイサブシステム730は、ユーザに対して表示を提供するのに使用される特定の画面またはハードウェアデバイスを含む、ディスプレイインターフェース732を含む。一例では、ディスプレイインターフェース732は、ディスプレイに関連する少なくとも何らかの処理を実施する、プロセッサ710(グラフィックスプロセッサなど)とは別個の論理を含む。一例では、ディスプレイサブシステム730は、出力および入力の両方をユーザに提供する、タッチスクリーンデバイスを含む。一例では、ディスプレイサブシステム730は、出力をユーザに提供する、高精細度(HD)または超高精細度(UHD)ディスプレイを含む。一例では、ディスプレイサブシステムは、タッチスクリーンディスプレイを含むか、または駆動する。一例では、ディスプレイサブシステム730は、メモリに記憶されたデータに基づいて、またはプロセッサ710によって実行された動作、または両方に基づいて、ディスプレイ情報を生成する。
【0087】
I/Oコントローラ740は、ユーザとの相互作用と関連するハードウェアデバイスおよびソフトウェア構成要素を表す。I/Oコントローラ740は、音声サブシステム720、またはディスプレイサブシステム730、または両方の一部である、ハードウェアを管理するように動作することができる。それに加えて、I/Oコントローラ740は、システム700に接続する追加のデバイスの接続点を示し、ユーザはそこを通してシステムと相互作用してもよい。例えば、システム700に取り付けることができるデバイスは、マイクロフォンデバイス、スピーカーもしくはステレオシステム、映像システムもしくは他のディスプレイデバイス、キーボードもしくはキーパッドデバイス、ボタン/スイッチ、あるいはカードリーダーもしくは他のデバイスなどの、特定のアプリケーションとともに使用される他のI/Oデバイスを含んでもよい。
【0088】
上述したように、I/Oコントローラ740は、音声サブシステム720、またはディスプレイサブシステム730、または両方と相互作用することができる。例えば、マイクロフォンまたは他の音声デバイスを通した入力は、システム700の1つもしくは複数のアプリケーションまたは機能に、入力またはコマンドを提供することができる。それに加えて、ディスプレイ出力の代わりにまたはそれに加えて、音声出力を提供することができる。別の例では、ディスプレイサブシステムがタッチスクリーンを含む場合、ディスプレイデバイスは、I/Oコントローラ740によって少なくとも部分的に管理することができる、入力デバイスとしても作用する。また、I/Oコントローラ740によって管理されるI/O機能を提供する、追加のボタンもしくはスイッチがシステム700に存在し得る。
【0089】
一例では、I/Oコントローラ740は、加速度計、カメラ、光センサもしくは他の環境センサ、ジャイロスコープ、全地球測位システム(GPS)、またはシステム700もしくはセンサ712に含めることができる他のハードウェアなどのデバイスを管理する。入力は、直接のユーザ相互作用の一部、ならびにシステムに対してその動作に影響を及ぼす環境入力(ノイズのフィルタ処理、明るさ検出のためのディスプレイ調節、カメラのフラッシュ適用、もしくは他の特徴など)を提供することであり得る。
【0090】
一例では、システム700は、電池電力使用、電池の充電、および省電力動作を管理する、電源管理750を含む。電源管理750は、電力をシステム700の構成要素に提供する、電源752からの電力を管理する。一例では、電源752は、コンセントに差し込むAC-DC(交流電流から直流電流)アダプタを含む。かかるAC電力は、再生可能エネルギー(例えば、太陽光発電、動きに基づく電力)であることができる。一例では、電源752は、外部AC-DC変換器などのDC電源によって提供することができる、DC電力を含む。一例では、電源752は、近接場を介して充電場に充電する無線充電ハードウェアを含む。一例では、電源752は、内部電池または燃料電池源を含むことができる。
【0091】
メモリサブシステム760は、システム700に情報を記憶するメモリデバイス762を含む。メモリサブシステム760は、不揮発性(メモリデバイスに対する電力が遮断された場合に状態が変化しない)、または揮発性(メモリデバイスに対する電力が遮断された場合に状態が不確定である)のメモリデバイス、または組み合わせを含むことができる。メモリ760は、アプリケーションデータ、ユーザデータ、音楽、写真、文書、または他のデータ、ならびにシステム700のアプリケーションおよび機能の実行に関連するシステムデータ(長期もしくは短期)を記憶することができる。一例では、メモリサブシステム760は、メモリコントローラ764(システム700の制御の一部とみなすこともでき、また潜在的にプロセッサ710の一部とみなすことができる)を含む。メモリコントローラ764は、メモリデバイス762へのアクセスを制御するコマンドを生成し発行する、スケジューラを含む。
【0092】
コネクティビティ770は、システム700が外部デバイスと通信できるようにする、ハードウェアデバイス(例えば、無線もしくは有線のコネクタおよび通信ハードウェア、または有線および無線のハードウェアの組み合わせ)、ならびにソフトウェア構成要素(例えば、ドライバ、プロトコルスタック)を含む。外部デバイスは、他のコンピューティングデバイス、無線アクセスポイントもしくは基地局、ならびにヘッドセット、プリンタ、または他のデバイスなどの周辺機器など、別個のデバイスであることができる。一例では、システム700は、メモリに記憶するため、またはディスプレイデバイスに表示するため、外部デバイスとデータを交換する。交換されたデータは、データを読み取り、書き込み、または編集するため、メモリに記憶されるデータ、またはメモリに既に記憶されたデータを含むことができる。
【0093】
コネクティビティ770は、複数の異なるタイプのコネクティビティを含むことができる。一般化するため、システム700は、セルラーコネクティビティ772および無線コネクティビティ774を用いて示される。セルラーコネクティビティ772は、一般に、GSM(登録商標)(汎欧州移動体通信システム)もしくは変形例もしくは派生例、CDMA(符号分割多重アクセス)もしくは変形例もしくは派生例、TDM(時分割多重化)もしくは変形例もしくは派生例、LTE(「4G」とも呼ばれる、ロングタームエボリューション)、5G、または他のセルラーサービス規格を介して提供されるなど、無線キャリアによって提供されるセルラーネットワークコネクティビティを指す。無線コネクティビティ774は、セルラーではない無線コネクティビティを指し、パーソナルエリアネットワーク(Bluetooth(登録商標)など)、ローカルエリアネットワーク(WiFiなど)、またはワイドエリアネットワーク(WiMaxなど)、または他の無線通信、または組み合わせを含むことができる。無線通信は、非固体媒体を通る変調された電磁放射を使用することによる、データの転送を指す。有線通信は固体通信媒体を通して行われる。
【0094】
周辺接続780は、周辺接続を行う、ハードウェアインターフェースおよび接続、ならびにソフトウェア構成要素(例えば、ドライバ、プロトコルスタック)を含む。システム700は、他のコンピューティングデバイスに対する周辺デバイス(「出」782)、ならびにそれに接続される周辺デバイス(「入」784)の両方であり得ることが理解されるであろう。システム700は、一般に、システム700のコンテンツの管理(例えば、ダウンロード、アップロード、変更、同期)などの目的で、他のコンピューティングデバイスに接続する「ドッキング」コネクタを有する。それに加えて、ドッキングコネクタは、システム700が特定の周辺機器に接続するのを可能にすることができ、それによってシステム700が、例えば視聴覚または他のシステムへの、コンテンツ出力を制御することが可能になる。
【0095】
専用ドッキングコネクタまたは他の専用接続ハードウェアに加えて、システム700は、共通のまたは規格に基づくコネクタを介して、周辺接続780を行うことができる。共通のタイプは、ユニバーサルシリアルバス(USB)コネクタ(多数の異なるハードウェアインターフェースのいずれかを含むことができる)、ミニディスプレイポート(MDP)を含むディスプレイポート、高精細度マルチメディアインターフェース(HDMI(登録商標))、または他のタイプを含むことができる。
【0096】
一般に、本明細書の記載を参照して、一例では、装置は、電流を第1のメモリセルの第1の記憶ノードおよび第2のメモリセルの第2の記憶ノードに伝導する、垂直チャネルを備えた三次元(3D)NAND構造であって、垂直チャネルが電流を伝導するポリシリコン材料を有し、垂直チャネルが第1の記憶ノードと第2の記憶ノードとの間にドレイン領域を有する、3D NAND構造と、垂直チャネルの中心から離れる方向で第1の記憶ノードおよび第2の記憶ノードそれぞれの制御ゲートに向かって延在し、第1の記憶ノードと第2の記憶ノードとの間で垂直チャネルに沿ってドレイン領域の抵抗を低減する、陥凹部が構造で充填されたドレイン領域の陥凹部と、を含む。
【0097】
装置の一例では、構造は、垂直チャネルのポリシリコン材料から延在する、垂直チャネルのポリシリコン材料よりも高濃度でドープされたポリシリコンのタブを含む。装置の任意の上記例によれば、一例では、構造は、垂直チャネルのポリシリコン材料から延在する金属のタブを含む。装置の任意の上記例によれば、一例では、構造は、ドレイン領域における垂直チャネルのポリシリコン材料を結晶化する、ポリシリコンシード層の領域を含む。装置の任意の上記例によれば、一例では、第1の記憶ノードおよび第2の記憶ノードはフローティングゲートを含む。装置の任意の上記例によれば、一例では、第1の記憶ノードおよび第2の記憶ノードは電荷トラップゲートを含む。
【0098】
一般に、本明細書の記載を参照して、一例では、システムは、コントローラと、コントローラに結合された記憶デバイスとを含み、記憶デバイスは、電流を第1のメモリセルの第1の記憶ノードおよび第2のメモリセルの第2の記憶ノードに伝導する、垂直チャネルを備えた三次元(3D)NAND構造であって、垂直チャネルが電流を伝導するポリシリコン材料を有し、垂直チャネルが第1の記憶ノードと第2の記憶ノードとの間にドレイン領域を有する、3D NAND構造と、垂直チャネルの中心から離れる方向で第1の記憶ノードおよび第2の記憶ノードそれぞれの制御ゲートに向かって延在する、ドレイン領域の陥凹部と、第1の記憶ノードと第2の記憶ノードとの間で垂直チャネルに沿ってドレイン領域の抵抗を低減する、陥凹部内の構造と、を含む。
【0099】
システムの一例では、構造は、垂直チャネルのポリシリコン材料から延在する、垂直チャネルのポリシリコン材料よりも高濃度でドープされたポリシリコンのタブを含む。システムの任意の上記例によれば、一例では、構造は、ドレイン領域における垂直チャネルのポリシリコン材料を結晶化する、ポリシリコンシード層の領域を含む。システムの任意の上記例によれば、一例では、第1の記憶ノードおよび第2の記憶ノードはフローティングゲートを含む。システムの任意の上記例によれば、一例では、第1の記憶ノードおよび第2の記憶ノードは電荷トラップゲートを含む。システムの任意の上記例によれば、一例では、システムは、コントローラに結合されたホストプロセッサデバイス、ホストプロセッサに通信可能に結合されたディスプレイ、ホストプロセッサに通信可能に結合されたネットワークインターフェース、またはシステムに電力供給する電池のうち1つもしくは複数を含む。
【0100】
一般に、本明細書の記載を参照して、一例では、方法は、三次元(3D)NAND構造の垂直に積層された層を通る垂直開口部を形成することと、第1のメモリセルの第1の記憶ノードおよび第2のメモリセルの第2の記憶ノードを形成することと、第1の記憶ノードと第2の記憶ノードとの間のドレイン領域に陥凹部を形成することと、ドレイン領域の陥凹部に、垂直開口部の中心から離れる方向で第1の記憶ノードおよび第2の記憶ノードそれぞれの制御ゲートに向かって延在する導電性構造を形成することと、第1の記憶ノードおよび第2の記憶ノードを越えて電流を伝導する垂直チャネルであって、陥凹部内の導電性構造に電気的に接続されて、第1の記憶ノードと第2の記憶ノードとの間の垂直チャネルに沿ってドレイン領域の抵抗を低減する、垂直チャネルを形成することとを含む。
【0101】
方法の一例では、導電性構造を形成することは、垂直チャネルのポリシリコン材料よりも高濃度でドープされた、ポリシリコンのタブを形成することを含む。方法の任意の上記例によれば、一例では、導電性構造を形成することは、垂直チャネルのポリシリコン材料から延在する金属のタブを形成することを含む。方法の任意の上記例によれば、一例では、導電性構造を形成することは、ドレイン領域における垂直チャネルのポリシリコン材料を結晶化する、ポリシリコンシード層の領域を形成することを含む。方法の任意の上記例によれば、一例では、陥凹部を形成することは、垂直チャネルを形成する前に、垂直開口部の側壁にエッチングすることを含む。方法の任意の上記例によれば、一例では、陥凹部を形成することは、第1のメモリセルおよび第2のメモリセルの層の形成が完了した後、垂直開口部の側壁をエッチングすることを含む。方法の任意の上記例によれば、一例では、第1の記憶ノードおよび第2の記憶ノードを形成することは、フローティングゲートを形成することを含む。方法の任意の上記例によれば、一例では、第1の記憶ノードおよび第2の記憶ノードを形成することは、電荷トラップゲートを形成することを含む。
【0102】
一般に、本明細書の記載を参照して、一例では、コンピュータ可読記憶媒体は、コンピューティングデバイスによって実行されると、上記2つのパラグラフにおける方法の任意の例による方法を実行する、記憶されているコンテンツを含む。
【0103】
フロー図は、本明細書に示されるように、様々なプロセスアクションのシーケンスの例を提供する。フロー図は、ソフトウェアまたはファームウェアルーチンによって実行される動作、ならびに物理的動作を示すことができる。フロー図は、ハードウェアおよび/またはソフトウェアの形で実装することができる、有限ステートマシン(FSM)の状態の実装の一例を示すことができる。特定のシーケンスまたは順序で示されているが、別段の指定がない限り、アクションの順序は修正することができる。したがって、示される図は単なる例として理解されるべきであり、プロセスは異なる順序で実施することができ、一部のアクションは並行して実施することができる。それに加えて、1つまたは複数のアクションを省略することができ、したがって全ての実装が全てのアクションを実施するわけではない。
【0104】
様々な動作または機能は、本明細書に記載される範囲において、ソフトウェアコード、命令、構成、および/またはデータとして記載または定義することができる。コンテンツは、直接実行可能(「オブジェクト」もしくは「実行可能」形態)、ソースコード、または異なるコード(「デルタ」もしくは「パッチ」コード)であることができる。本明細書に記載されるソフトウェアコンテンツは、コンテンツが記憶された製品を介して、または通信インターフェースを動作させて、通信インターフェースを介してデータを送信する方法を介して、提供することができる。機械可読記憶媒体は、記載した機能または動作を機械に実施させることができ、記録可能/記録不能媒体(例えば、読出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気ディスク記憶媒体、光学記憶媒体、フラッシュメモリデバイスなど)など、機械(例えば、コンピューティングデバイス、電子システムなど)がアクセス可能な形態で情報を記憶する、任意のメカニズムを含む。通信インターフェースは、配線、無線、光学などの媒体のいずれかにインターフェース接続して、別のデバイスに通信する、メモリバスインターフェース、プロセッサバスインターフェース、インターネット接続、ディスクコントローラなど、任意のメカニズムを含む。通信インターフェースは、ソフトウェアコンテンツを記述するデータ信号を提供するのに通信インターフェースを準備するため、構成パラメータを提供すること、ならびに/あるいは信号を送信することによって、構成することができる。通信インターフェースは、通信インターフェースに送信される、1つもしくは複数のコマンドまたは信号を介してアクセスすることができる。
【0105】
本明細書に記載する様々な構成要素は、記載した動作または機能を実施する手段であることができる。本明細書に記載する各構成要素は、ソフトウェア、ハードウェア、またはそれらの組み合わせを含む。構成要素は、ソフトウェアモジュール、ハードウェアモジュール、専用ハードウェア(例えば、特定用途向けハードウェア、特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)など)、組込み型コントローラ、配線回路などとして実装することができる。
【0106】
本明細書に記載したもの以外に、本発明の範囲から逸脱することなく、開示される本発明の実装に対して様々な修正を行うことができる。したがって、本明細書の例示および例は、限定的な意味ではなく例示として解釈されるべきである。本発明の範囲は、以下の特許請求の範囲を参照することによってのみ評価されるべきである。
図1
図2A
図2B
図2C
図2D
図2E
図2F
図2G
図2H
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図3F
図3G
図4
図5A
図5B
図6
図7
【外国語明細書】