(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022096158
(43)【公開日】2022-06-29
(54)【発明の名称】情報処理プログラム、情報処理方法、及び情報処理システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/02 20120101AFI20220622BHJP
A61F 13/47 20060101ALI20220622BHJP
【FI】
G06Q30/02 470
A61F13/47
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020209097
(22)【出願日】2020-12-17
(71)【出願人】
【識別番号】000115108
【氏名又は名称】ユニ・チャーム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100183081
【弁理士】
【氏名又は名称】岡▲崎▼ 大志
(72)【発明者】
【氏名】石川 浩樹
(72)【発明者】
【氏名】山南 裕美
(72)【発明者】
【氏名】三室 愛
【テーマコード(参考)】
3B200
5L049
【Fターム(参考)】
3B200AA03
3B200AA15
3B200AA20
3B200BA01
3B200CA11
5L049BB08
(57)【要約】
【課題】ユーザの生活スタイルに合った吸収性物品の利用を提案することが可能な情報処理プログラム、情報処理方法、及び情報処理システムを提供する。
【解決手段】情報処理プログラムは、コンピュータに、複数の利用シーンの各々について、ユーザが利用した吸収性物品の種類及び吸収性物品の利用後の状態に関する情報を含む利用実績を取得する利用実績取得処理と、複数の利用シーンの各々の利用実績に基づいて、利用シーン毎のユーザの排泄物に関する特性を取得する特性取得処理と、利用シーン毎の特性に基づいて、利用シーンに応じた吸収性物品の利用に関する提案情報を生成する提案情報生成処理と、提案情報をユーザに提示する提示処理と、を実行させる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータに、
複数の利用シーンの各々について、ユーザが利用した吸収性物品であって前記ユーザの尿、おりもの、及び経血の少なくとも1つを含む排泄物を吸収する前記吸収性物品の種類及び前記吸収性物品の利用後の状態に関する情報を含む利用実績を取得する利用実績取得処理と、
前記複数の利用シーンの各々の前記利用実績に基づいて、前記利用シーン毎の前記ユーザの前記排泄物に関する特性を取得する特性取得処理と、
前記利用シーン毎の前記特性に基づいて、前記利用シーンに応じた前記吸収性物品の利用に関する提案情報を生成する提案情報生成処理と、
前記提案情報を前記ユーザに提示する提示処理と、
を実行させる情報処理プログラム。
【請求項2】
前記複数の利用シーンは、少なくとも、前記ユーザが起きている状態を細分化した複数の状態の各々に対応する利用シーンを含む、
請求項1に記載の情報処理プログラム。
【請求項3】
前記排泄物は、前記経血を含み、
前記利用実績取得処理及び前記特性取得処理において、前記ユーザの過去の1回分の月経期間を構成する複数の単位期間の各々について個別に各処理を実行することにより、前記単位期間毎の前記特性を取得し、
前記提案情報生成処理において、前記ユーザへの提案対象期間に対応する前記単位期間について取得された前記特性に基づいて、前記提案情報を生成する、
請求項1又は2に記載の情報処理プログラム。
【請求項4】
前記利用実績取得処理において、前記ユーザにより入力される前記利用実績を取得し、
予め登録された前記ユーザの年齢を含むユーザ情報に基づいて、前記ユーザの経血に関する特性が変化する可能性の高い時期である転換期を特定し、前記転換期に応じたタイミングで、前記複数の利用シーンの各々についての前記利用実績の更新を促すメッセージを前記ユーザに通知する通知処理を、前記コンピュータに更に実行させる、
請求項1~3のいずれか一項に記載の情報処理プログラム。
【請求項5】
前記複数の利用シーンの各々について、前記利用シーンと前記吸収性物品の種類と前記吸収性物品の利用後の状態との組み合わせに基づいて、前記吸収性物品による前記排泄物の吸収量を取得する吸収量取得処理を、前記コンピュータに更に実行させ、
前記利用実績は、吸収性物品の使用期間に関する情報を含み、
前記特性取得処理において、前記吸収量と前記使用期間とに基づいて算出される単位時間あたりの前記排泄物の量を、前記特性として取得する、
請求項1~4のいずれか一項に記載の情報処理プログラム。
【請求項6】
前記吸収性物品の利用後の状態に関する情報は、前記吸収性物品からの排泄物の漏れの有無に関する情報を含み、
前記特性取得処理において、前記排泄物の漏れが存在する場合、前記排泄物の漏れに応じて前記特性を補正する、
請求項5に記載の情報処理プログラム。
【請求項7】
前記提案情報生成処理において、
特定の利用シーン及び使用予定期間を入力情報として取得し、
前記特定の利用シーンに対応する前記特性に基づいて、吸収性物品を前記特定の利用シーンにおいて前記使用予定期間だけ利用するために吸収性物品に必要とされる吸収性能を算出し、
前記吸収性能に基づいて前記提案情報を生成する、
請求項5又は6に記載の情報処理プログラム。
【請求項8】
前記提案情報生成処理において、前記吸収性能を満たす吸収性物品を示す情報を含む前記提案情報を生成する、
請求項7に記載の情報処理プログラム。
【請求項9】
前記提案情報生成処理において、前記吸収性能と、予め登録された前記ユーザが所有している吸収性物品を示す情報と、に基づいて、吸収性物品を交換すべきタイミングに関する情報を含む前記提案情報を生成する、
請求項7に記載の情報処理プログラム。
【請求項10】
前記提案情報生成処理において、
特定の吸収性物品の種類及び特定の利用シーンを入力情報として取得し、
前記特定の利用シーンに対応する前記特定の吸収性物品の吸収性能及び前記特性に基づいて、前記特定の吸収性物品を連続使用することが可能な使用可能時間を算出し、
前記使用可能時間を含む前記提案情報を生成する、
請求項5に記載の情報処理プログラム。
【請求項11】
前記提案情報生成処理において、
前記ユーザにより着用される特定の吸収性物品の種類、特定の利用シーン、及び着用時刻、を入力情報として取得し、
前記特定の利用シーンに対応する前記特定の吸収性物品の吸収性能及び前記特性に基づいて、前記特定の吸収性物品を連続使用することが可能な使用可能時間を算出し、
前記着用時刻と前記使用可能時間とに基づいて、吸収性物品を交換すべき交換予定時刻を算出し、
前記提案情報生成処理及び前記提示処理において、前記交換予定時刻に応じたタイミングで、吸収性物品の交換を促すメッセージを含む前記提案情報を生成し、前記提案情報を前記ユーザに提示する、
請求項5に記載の情報処理プログラム。
【請求項12】
コンピュータにより実行される情報処理方法であって、
複数の利用シーンの各々について、ユーザが利用した吸収性物品であって前記ユーザの尿、おりもの、及び経血の少なくとも1つを含む排泄物を吸収する前記吸収性物品の種類及び前記吸収性物品の利用後の状態に関する情報を含む利用実績を取得する利用実績取得ステップと、
前記複数の利用シーンの各々の前記利用実績に基づいて、前記利用シーン毎の前記ユーザの前記排泄物に関する特性を取得する特性取得ステップと、
前記利用シーン毎の前記特性に基づいて、前記利用シーンに応じた前記吸収性物品の利用に関する提案情報を生成する提案情報生成ステップと、
前記提案情報を前記ユーザに提示する提示ステップと、
を含む情報処理方法。
【請求項13】
複数の利用シーンの各々について、ユーザが利用した吸収性物品であって前記ユーザの尿、おりもの、及び経血の少なくとも1つを含む排泄物を吸収する前記吸収性物品の種類及び前記吸収性物品の利用後の状態に関する情報を含む利用実績を取得する利用実績取得部と、
前記複数の利用シーンの各々の前記利用実績に基づいて、前記利用シーン毎の前記ユーザの前記排泄物に関する特性を取得する特性取得部と、
前記利用シーン毎の前記特性に基づいて、前記利用シーンに応じた前記排泄物の利用に関する提案情報を生成する提案情報生成部と、
前記提案情報を前記ユーザに提示する提示部と、
を備える情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理プログラム、情報処理方法、及び情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
女性の生理現象として、膣から経血が排泄される月経が存在する。月経期間においては、一般に、膣から排泄された経血を吸収するための生理用ナプキン等の女性用の吸収性物品が用いられる。一般に販売されている吸収性物品には、形状、大きさ、厚さ等の異なる様々なバリエーションが存在する。特許文献1には、女性の経血量(重い、中位、軽いの分類)に関する情報に基づいて、その女性に最適な生理用ナプキンを提案する情報配信システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
女性の経血量、おりものの量、尿漏れの量及び吸収性物品の吸収能力は、その女性の吸収性物品の利用シーン(例えば、横向きに寝ている状態、座っている状態、立っている状態等)毎に異なり得る。また、ユーザである女性の生活スタイルは、毎日一定であるとは限らない。例えば、長時間の会議、在宅勤務、デスクワーク等がメインの日には、座っている時間が長くなる。外回り、立ち仕事等がメインの日には、立っている時間が長くなる。また、体調が悪い日等、自宅で横になる時間が多い日には、寝ている時間が長くなる。このため、特許文献1に示すように利用シーンを考慮せずに分類された経血量に関する情報では、ユーザの生活スタイルに合った吸収性物品の利用を提案することは困難である。
【0005】
そこで、本開示は、ユーザの生活スタイルに合った吸収性物品の利用を提案することが可能な情報処理プログラム、情報処理方法、及び情報処理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一側面に係る情報処理プログラムは、コンピュータに、複数の利用シーンの各々について、ユーザが利用した吸収性物品であってユーザの尿、おりもの、及び経血の少なくとも1つを含む排泄物を吸収する吸収性物品の種類及び吸収性物品の利用後の状態に関する情報を含む利用実績を取得する利用実績取得処理と、複数の利用シーンの各々の利用実績に基づいて、利用シーン毎のユーザの排泄物に関する特性を取得する特性取得処理と、利用シーン毎の特性に基づいて、利用シーンに応じた吸収性物品の利用に関する提案情報を生成する提案情報生成処理と、提案情報をユーザに提示する提示処理と、を実行させる。
【0007】
上記情報処理プログラムによれば、利用シーン毎に取得されたユーザの排泄物に関する特性に基づいて、利用シーンに応じた適切な提案情報をユーザに提示することができる。これにより、ユーザの生活スタイルに合った吸収性物品の利用を提案することが可能となる。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、ユーザの生活スタイルに合った吸収性物品の利用を提案することが可能な情報処理プログラム、情報処理方法、及び情報処理システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】一実施形態に係るユーザ端末のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図2】ユーザ端末の機能構成の一例を示す図である。
【
図3】利用シーン毎の利用実績、吸収量、及び経血量の一例を示す図である。
【
図5】ユーザ端末の動作の一例を示すフローチャートである。
【
図6】提案処理の第1例を示すフローチャートである。
【
図7】提案処理の第1例の具体例を示す概略図である。
【
図8】提案処理の第2例を示すフローチャートである。
【
図9】提案処理の第2例の具体例を示す概略図である。
【
図10】提案処理の第3例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の一実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明において、同一又は相当要素には同一符号を用い、重複する説明を省略する。
【0011】
[ユーザ端末の構成]
図1は、一実施形態に係るユーザ端末1(コンピュータ、情報処理システム)のハードウェア構成の一例を示す図である。ユーザ端末1は、ユーザが所有するコンピュータ装置である。ユーザ端末1の例としては、高機能携帯電話機(スマートフォン)、タブレット端末、ウェアラブル端末(例えば、スマートウォッチ等)、デスクトップPC、ラップトップPC等が挙げられる。ユーザ端末1は、女性用の吸収性物品の利用に関する提案情報を女性であるユーザに提供するように構成されている。吸収性物品は、ユーザの尿、おりもの、及び経血の少なくとも1つを含む排泄物を吸収する物品である。吸収性物品の例としては、生理用ナプキン(以下、単に「ナプキン」という。)、ライナー、おむつ、タンポン等が挙げられる。本実施形態では、吸収性物品が月経期間に利用されるナプキンであって、排泄物が経血である場合の例について説明する。
【0012】
一例として、ユーザ端末1は、ハードウェア構成要素として、プロセッサ11、メモリ12、補助記憶装置13、入力装置14、出力装置15、及び通信装置16を備える。
【0013】
プロセッサ11は、オペレーティングシステム及びアプリケーションプログラムを実行する演算装置である。プロセッサ11は、例えばCPU(Central Processing Unit)等である。
【0014】
メモリ12は、ユーザ端末1を実現させるためのプログラム、プロセッサ11から出力された演算結果等を記憶する装置である。メモリ12は、例えばROM(Read Only Memory)又はRAM(Random Access Memory)等により構成される。
【0015】
補助記憶装置13は、一般にメモリ12よりも大量のデータを記憶することが可能な装置である。補助記憶装置13は、例えばハードディスク、フラッシュメモリ等の不揮発性記憶媒体によって構成される。補助記憶装置13は、コンピュータをユーザ端末1として機能させるためのプログラムP(情報処理プログラム)及び各種データを記憶する。
【0016】
入力装置14は、ユーザの操作を受け付ける入力インタフェースである。ユーザ端末1がスマートフォン、タブレット端末等である場合、入力装置14は、ユーザのタッチ操作を受け付けるタッチパネルによって構成され得る。ユーザ端末1がデスクトップPC、ラップトップPC等である場合、入力装置14は、マウス、キーボード等の入力デバイスによって構成され得る。
【0017】
出力装置15は、ユーザ端末1で処理されたデータを出力する出力インタフェースである。出力装置15の例としては、画面を表示するディスプレイ、音声を出力するスピーカ等が挙げられる。なお、ユーザ端末1がスマートフォン、タブレット端末等である場合、入力装置14及び出力装置15は、共通のタッチパネルディスプレイによって実現される。
【0018】
通信装置16は、通信ネットワークを介して他のコンピュータとデータ通信を行うための装置である。通信装置16は、例えばネットワークカード又は無線通信モジュールにより構成される。例えば、通信装置16は、インターネット等の通信ネットワークを介して、外部のサーバ装置から各種データをダウンロードし、ダウンロードした各種データを補助記憶装置13に記憶させてもよい。
【0019】
図2は、ユーザ端末1の機能構成の一例を示す図である。ユーザ端末1は、機能的構成要素として、制御部2及び記憶部3を有する。制御部2は、利用実績取得部21、吸収量取得部22、特性取得部23、提案情報生成部24、提示部25、及び通知部26を有する。記憶部3は、利用実績31、吸収量32、経血量33、提案情報34、ユーザ情報35等の各種データを記憶する。記憶部3は、メモリ12及び補助記憶装置13によって実現される。また、制御部2の各機能は、メモリ12にプログラムPを読み込ませ、プロセッサ11に当該プログラムPを実行させることにより実現される。すなわち、プログラムPは、ユーザ端末1の各機能要素を実現するためのコードを含む。
【0020】
利用実績取得部21は、複数の利用シーンの各々についての利用実績31を取得する。利用実績取得部21により取得された利用実績31は、記憶部3に格納される。
【0021】
利用シーンとは、ユーザがナプキンを装着している装着期間中にユーザが主にとる状態(姿勢等)を示す。利用シーンの例としては、寝ている状態、起きている状態、運動している状態、自転車等の乗り物に乗っている状態、ナプキンを交換可能な頻度(予定が多くトイレに行ける機会が限られている、比較的自由に過ごすことができ必要に応じてすぐにトイレに行くことができる等)、ナプキンの装着意向(なるべく交換をせずに過ごしたい、小まめに交換したい等)といった、ユーザの姿勢、運動量、交換自由度等が挙げられる。また、本実施形態では、複数の利用シーンは、少なくとも、起きている状態を更に細分化した複数の状態(例えば、座り姿勢がメインの状態、立ち姿勢がメインの状態、歩行等の移動がメインの状態等)の各々に対応する利用シーンを含んでいる。
【0022】
利用実績31は、月経期間においてユーザがナプキンを1回利用する毎に得られる情報である。利用実績31は、ユーザが利用したナプキンの種類と、ナプキンの利用後の状態に関する情報と、ナプキンの使用期間(装着期間)に関する情報と、を含む。ナプキンの利用後の状態は、例えば、ユーザの膣から排泄された経血の吸収状態(例えば、ナプキンにおいて経血が付着している領域の形状、大きさ等)である。
【0023】
一例として、利用実績取得部21は、以下のようにして、利用シーン毎の利用実績31を取得する。ユーザは、月経期間中にナプキンを1回利用する毎に(ナプキンを交換又は取り外す際に)、ナプキンの利用後の状態を確認する。続いて、ユーザは、ユーザ端末1を操作することにより、所定のアプリケーションの情報入力用画面を開く。情報入力用画面は、例えば、プログラムPが実行されることによりユーザ端末1のディスプレイ(出力装置15)上に表示される画面である。ユーザは、利用シーン(すなわち、ナプキン装着中におけるユーザの主な状態(姿勢))、利用したナプキンの種類、ナプキンの利用後の状態、及びナプキンの使用期間を情報入力用画面に入力する。利用実績取得部21は、複数の異なる利用シーンの各々について、上述した情報入力処理をユーザに実行させる。以上により、利用実績取得部21は、ユーザの利用シーン毎の利用実績31(例えば、寝ている状態に対応する利用実績、座っている状態に対応する利用実績、立っている状態に対応する利用実績等)が得られる。
【0024】
図3は、利用実績取得部21により取得される利用実績31、後述する吸収量取得部22により取得される吸収量32、及び後述する特性取得部23により算出される経血量33の一例を示す図である。
図3は、「起きていた(座り姿勢がメイン)」、「起きていた(立ち姿勢がメイン)」、及び「寝ていた」の各々の利用シーンに対応する利用実績31の具体例を示している。ここで、利用実績31に含まれる「吸収状態」は、後述するナプキンの基本情報(
図4参照)の吸収状態に対応している。例えば、利用実績取得部21は、予め登録された利用シーン別の複数のパターンの吸収状態を示す画像(例えば、
図4のA~K)の中から、利用後のナプキンの状態(経血が付着した領域の形状)と最も近い画像をユーザに選択させることにより、吸収状態を特定することができる。或いは、利用実績取得部21は、ユーザによって撮影された利用後のナプキンの画像(例えば、ユーザ端末1が備えるカメラによって撮像された画像データ等)を取得し、当該画像の解析結果と利用シーンとに基づいて、吸収状態(
図4のA~Kのいずれか)を特定してもよい。
【0025】
吸収量取得部22は、複数の利用シーンの各々について、利用シーンとナプキンの種類とナプキンの吸収状態(利用後の状態)との組み合わせに基づいて、ナプキンによる経血の吸収量32を取得する。吸収量取得部22により取得された吸収量32は、記憶部3に格納される。
【0026】
図4は、ナプキンの基本情報(利用シーン、ナプキンの種類、及び吸収状態の組み合わせと吸収量との関係を示すテーブル情報)の一例を示す図である。このようなナプキンの基本情報は、例えば、ナプキンに含まれている吸収材料の重量、ナプキンに含まれている吸収材料の重量及び設定吸収倍率等に基づく計算結果、ナプキン製造業者等によって実施された吸収量測定結果、実際に利用されたナプキンの重量測定結果等に基づいて得られる。本実施形態では、
図4に示すナプキンの基本情報は、予めナプキン製造業者等から提供されており、記憶部3に記憶されている。この場合、吸収量取得部22は、
図4に示すナプキンの基本情報を参照することにより、利用実績31に対応する吸収量(吸収量32)を特定することができる。
【0027】
特性取得部23は、複数の利用シーンの各々の利用実績31に基づいて、利用シーン毎のユーザの経血に関する特性を取得する。経血に関する特性の例としては、経血量、ナプキンにおいて経血が吸収された領域の位置及び形状等が挙げられる。本実施形態では、特性取得部23は、吸収量32と利用実績31に含まれる使用期間とに基づいて算出される単位時間あたりの経血量33(以下、単に「経血量33」という。)を、ユーザの経血に関する特性として取得する。例えば、特性取得部23は、吸収量32(単位:g)を利用実績31に含まれる使用期間(単位:hr)で割ることによって、経血量33(単位:g/hr)を算出することができる。特性取得部23により取得された経血量33は、記憶部3に格納される。
図3の例では、起きている状態(座り姿勢がメイン)に対応する利用シーンについて、吸収量32(10g)を使用期間(4時間)で割ることによって、ユーザの経血量33(2.5g/hr)が得られる。他の利用シーンについても同様の計算が実行されることにより、ユーザの経血量33が得られる。
【0028】
上述した吸収量取得部22及び特性取得部23の処理が利用シーン毎(すなわち、各利用シーンに対応する利用実績31の各々)について実行されることにより、利用シーン毎のユーザの経血量33が得られる。なお、同一の利用シーンに対応する利用実績31が複数存在する場合、特性取得部23は、同一の利用シーンに対応する複数の利用実績31から得られる経血量の統計値(例えば、平均、中央値等)を、当該利用シーンに対応するユーザの経血量33としてもよい。
【0029】
提案情報生成部24は、利用シーン毎のユーザの経血量33に基づいて、利用シーンに応じたナプキンの利用に関する提案情報34を生成する。提案情報生成部24により生成された提案情報34は、記憶部3に格納される。
【0030】
提示部25は、提案情報34をユーザに提示する。提案情報34をユーザに提示する方法は、特定の方法に限定されない。例えば、提示部25は、提案情報34を表示するための画面を生成し、当該画面をユーザ端末1のディスプレイ(出力装置15)に表示することによって、視覚的に提案情報34を提示してもよい。或いは、提示部25は、提案情報34の内容を伝えるための音声データを生成し、当該音声データをユーザ端末1のスピーカ(出力装置15)から出力することにより、聴覚的に提案情報34を提示してもよい。
【0031】
通知部26は、ユーザの経血に関する特性が変化する可能性の高い時期である転換期を特定し、転換期に応じたタイミング(例えば、転換期から一定期間経過した時点等)で、複数の利用シーンの各々についての利用実績31の更新入力を促すメッセージをユーザに通知する。ユーザの経血に関する傾向は、ユーザの生活環境の変化等に起因する心理的ストレスの影響を受ける。一例として、中学・高校等で新学期が開始される時期、大学を卒業して就職する時期等の前後において、ユーザの経血量の傾向に変化が生じる可能性が高い。そこで、ユーザの年齢を含むユーザ情報35を記憶部3に予め記憶しておくと共に、上述したような転換期を予め設定しておくことにより、通知部26は、ユーザ情報35を参照することで、ユーザが転換期を迎える時期を特定することができる。上述した通知部26の処理によれば、転換期を迎えて経血に関する傾向が変化した可能性の高いユーザに対して、適切なタイミングで利用シーン毎の利用実績31の更新を促すことができる。そして、更新後の利用実績31に基づいて上述した吸収量取得部22及び特性取得部23の処理が再度実行されることで、転換期後のユーザの経血に関する傾向が反映された利用シーン毎の経血量33を得ることができる。その結果、ユーザに対して精度の高い提案情報34を継続的に提供することが可能となる。
【0032】
[情報処理方法]
図5に示すフローチャートを参照して、ユーザ端末1により実行される情報処理方法の一例について説明する。
【0033】
まず、ユーザ端末1は、ユーザに月経に関する提案を行うための準備処理(S1~S3)を実行する。準備処理において、まず、利用実績取得部21は、利用シーン毎のユーザの利用実績31(
図3参照)を取得する(S1:利用実績取得処理)。続いて、吸収量取得部22は、ナプキンの基本情報(
図4)及び利用実績31に含まれる情報に基づいて、各利用シーンの利用実績31に対応する吸収量32(
図3参照)を算出する(S2:吸収量取得処理)。続いて、特性取得部23は、S2で算出された吸収量32と利用実績31に含まれる使用期間とに基づいて、利用シーン毎のユーザの経血量33(単位時間あたりの経血量)を取得(算出)する(S3:特性取得処理)。
【0034】
続いて、提案情報生成部24及び提示部25は、準備処理(S1~S3)によって取得された利用シーン毎のユーザの経血量を用いて、ユーザに月経期間におけるナプキンの利用に関する提案を行う提案処理(S4)を実行する。S4の処理の詳細については後述する。
【0035】
続いて、通知部26は、ユーザの経血に関する傾向が変化し易い転換期に応じたタイミング(例えば、転換期から一定期間経過した時点等)であるか否かを継続的に判定する(S5)。転換期に応じたタイミングであると判定された場合(S5:YES)、通知部26は、利用シーン毎の利用実績31の更新を促すメッセージをユーザに通知する(S6:通知処理)。なお、メッセージの通知は、メール、SNS、専用アプリケーション等、任意のアプリケーションによって行われてよい。一方、転換期に応じたタイミングであると判定されなかった場合(S5:NO)、上記通知処理は実行されない。ユーザによる利用実績31の更新入力が実行された場合(S7:YES)、更新後の情報に基づいて、上述した準備処理(S1~S3)が再度実行される。これにより、ユーザの利用シーン毎の経血量33が適切に更新される。一方、ユーザによる利用実績31の更新入力がされない場合(S7:NO)、既に取得されているユーザの利用シーン毎の経血量33を引き続き用いることにより、提案処理(S4)が実行される。なお、提案処理(S4)は、ユーザから明示的な要求を受ける毎に実行されてもよいし、ユーザから明示的な要求がない場合においても所定のタイミングで自動的に実行されてもよい。例えば、毎日予め定められた時刻に提案情報34をユーザに配信するような設定がされている場合には、毎日の予め定められた時刻において、予め登録された入力情報に基づく提案情報34の生成及び提示がされてもよい。
【0036】
次に、提案処理(S4)の具体例(第1例~第3例)について説明する。
【0037】
[提案処理の第1例]
図6は、提案処理の第1例を示すフローチャートである。
図7は、提案処理の第1例の具体例を示す概略図である。第1例では、まず、提案情報生成部24は、特定の利用シーン及び使用予定期間を入力情報として取得する(S11)。上記入力情報は、例えば、ユーザ端末1を介して、ユーザによって入力される。
図7に示されるケースA,Bは、入力情報の一例を示す。ケースAでは、特定の利用シーンである「起きている時(座り姿勢がメイン)」と使用予定期間である「12時間」とが入力されている。ケースBでは、特定の利用シーンである「寝ている時」と使用予定期間である「14時間」とが入力されている。
【0038】
続いて、提案情報生成部24は、特定の利用シーンに対応するユーザの経血量33に基づいて、ナプキンを当該特定の利用シーンにおいて使用予定期間だけ利用するために生理用品(吸収性物品)に必要とされる吸収性能(以下「必要吸収性能」という。)を算出する(S12)。ケースAの場合のS12の処理について具体的に説明する。この場合、まず、提案情報生成部24は、記憶部3を参照することにより、「起きている時(座り姿勢がメイン)」に対応する利用シーンのユーザの経血量33(
図3の例では「2.5g/hr」)を取得する。そして、提案情報生成部24は、当該経血量33(2.5g/hr)と使用予定期間(12時間)の積を算出することにより、必要吸収性能(30g)を算出する。ケースBについても同様の処理が実行されることにより、必要吸収性能(70g)が算出される。
【0039】
続いて、提案情報生成部24は、S12で算出された必要吸収性能に基づいて、提案情報34を生成する(S13)。続いて、提示部25は、S13で生成された提案情報34をユーザに提示する。以下、S13で生成される提案情報34の具体例(提案A及び提案B)について説明する。
【0040】
(提案A)
提案情報生成部24は、必要吸収性能を満たすナプキンを示す情報を含む提案情報34を生成してもよい。
図7に示す「提案A」は、このような提案情報34の一例である。例えば、提案情報生成部24は、
図4に示したようなナプキンの基本情報を参照し、各利用シーンにおける各ナプキンの最大吸収量(
図4の例では、吸収状態D又は吸収状態Kに対応する吸収量)を把握する。そして、提案情報生成部24は、必要吸収性能以上の最大吸収量を有するナプキンを抽出する。
【0041】
例えば、提案情報生成部24は、利用シーンが日中の時間帯(起きている時)である場合には、昼用ナプキンの中から候補を抽出し、利用シーンが夜間帯(寝ている時)である場合には、夜用ナプキンの中から候補を抽出する。これにより、
図7の例では、ケースAにおいて、昼用厚型210mm(最大吸収量30g)、昼用厚型260mm(最大吸収量40g)、及び昼用厚型290mm(最大吸収量40g)が候補として抽出される。提案情報生成部24は、これらの候補を全て表示する提案情報34を生成してもよいし、
図7に示される提案Aのように、必要十分な吸収性能を有するナプキンのみ(この場合、昼用厚型210mmのみ)を表示する提案情報34を生成してもよい。後者の場合、提案情報生成部24は、一例として、「昼用厚型210mmがおすすめです。」といったメッセージを提案情報34として生成する。ケースBについても同様の処理が実行されることにより、一例として、「夜用厚型290mm又は夜用薄型400mmがおすすめです。」といったメッセージが提案情報34として生成される。
【0042】
(提案B)
提案情報生成部24は、必要吸収性能と、予め登録されたユーザが所有しているナプキンを示す情報(以下「所有ナプキン情報」という。)と、に基づいて、ナプキンを交換すべきタイミングに関する情報を含む提案情報34を生成してもよい。
図7に示す「提案B」は、このような提案情報34の一例である。所有ナプキン情報は、例えば、プログラムPが実行されることによりユーザ端末1のディスプレイ(出力装置15)上に表示される画面(登録画面)に対するユーザ操作によって、事前に登録される。登録された所有ナプキン情報は、ユーザ情報35の一部として記憶部3に記憶される。
【0043】
図7の例では、所有ナプキン情報として、日中の時間帯用の「昼用薄型210mm」と夜間帯用の「夜用薄型290mm」とが登録されている。この場合、例えば、提案情報生成部24は、必要吸収性能と所有ナプキンの最大吸収量とを比較し、所有ナプキンの最大吸収量が必要吸収性能未満である場合(すなわち、使用予定期間の途中でナプキンの交換が必要になる場合)、交換すべきタイミング(交換間隔)を算出する。交換すべきタイミングは、所有ナプキンの最大吸収量を各ケースのユーザの経血量で割ることで得られる。上記処理について、ケースAの場合を具体的に説明する。ケースAでは、所有ナプキン(昼用薄型210mm)の最大吸収量(10g)は必要吸収性能(30g)未満である。このため、提案情報生成部24は、所有ナプキンの最大吸収量(10g)をケースAに対応する利用シーンのユーザの経血量(2.5g/hr)で割ることにより、交換すべきタイミング(4時間)を算出する。この場合、提案情報生成部24は、一例として、「現在お使いの昼用薄型210mmは約4時間毎の交換がおすすめです。」といったメッセージを提案情報34として生成する。ケースBについても同様の処理が実行されることにより、一例として、「現在お使いの夜用薄型290mmは約8時間毎の交換がおすすめです。」といったメッセージが提案情報34として生成される。
【0044】
[提案処理の第2例]
図8は、提案処理の第2例を示すフローチャートである。
図9は、提案処理の第2例の具体例を示す概略図である。第2例では、まず、提案情報生成部24は、特定のナプキンの種類及び特定の利用シーンを入力情報として取得する(S21)。上記入力情報は、例えば、ユーザ端末1を介して、ユーザによって入力される。或いは、ユーザの所有ナプキンの情報(
図9の例では、昼用薄型210mm及び夜用薄型290mm)が上記特定のナプキンの種類として自動的に入力されてもよい。また、例えば新商品、お試し商品等(
図9の例では、コットン250mm)が、上記特定のナプキンの種類として自動的に入力されてもよい。
図9に示されるケースC~Hは、入力情報の一例を示す。例えば、ケースCでは、特定の利用シーンである「起きている時(座り姿勢がメイン)」と特定のナプキンの種類である「昼用薄型210mm」とが入力されている。
【0045】
続いて、提案情報生成部24は、特定の利用シーンに対応する特定の生理用品の吸収性能及びユーザの経血量に基づいて、特定の生理用品を連続使用することが可能な使用可能時間を算出する(S22)。上記処理について、ケースCの場合を具体的に説明する。提案情報生成部24は、
図4に示す基本情報を参照することにより、「起きている時(座り姿勢がメイン)」に対応する「昼用薄型210mm」の吸収性能(10g)を取得する。そして、提案情報生成部24は、当該吸収性能(10g)を「起きている時(座り姿勢がメイン)」に対応するユーザの経血量(2.5g/hr)で割ることにより、使用可能時間(4時間)を算出する。他のケースD~Hについても同様である。
【0046】
続いて、提案情報生成部24は、S22で算出された使用可能時間を含む提案情報34を生成する(S23)。続いて、提示部25は、S23で生成された提案情報34をユーザに提示する(S24)。これにより、ユーザは、入力情報が示す利用シーン及びナプキンの種類の組み合わせに関して、ユーザの経血量の傾向が考慮された使用可能時間を把握することができる。
【0047】
[提案処理の第3例]
図10は、提案処理の第3例を示すフローチャートである。第3例では、まず、提案情報生成部24は、ユーザにより着用される特定のナプキンの種類、特定の利用シーン、及び着用時刻、を入力情報として取得する(S31)。上記入力情報は、例えば、ユーザ端末1を介して、ユーザによって入力される。続いて、提案情報生成部24は、特定の利用シーンに対応する特定のナプキンの吸収性能及びユーザの経血量に基づいて、特定の生理用品を連続使用することが可能な使用可能時間を算出する(S32)。使用可能時間の算出方法は、上述した提案処理の第2例と同様である。例えば、特定の利用シーンが「起きている時(座り姿勢がメイン)」であり、特定のナプキンの種類が「昼用薄型210mm」である場合、上述した提案処理の第2例と同様の処理により、使用可能時間(4時間)が算出される。
【0048】
続いて、提案情報生成部24は、S31で入力された着用時刻とS32で算出された使用可能時間(4時間)とに基づいて、ナプキンを交換すべき交換予定時刻を算出する(S33)。交換予定時刻は、着用時刻に使用可能時間を加えた時刻である。例えば、上記例において着用時刻が「13時」である場合には、交換予定時刻は「17時」と算出される。
【0049】
続いて、提案情報生成部24は、交換予定時刻に応じたタイミング(例えば、交換予定時刻よりも予め設定された時間(例えば10分等)だけ早い時刻)であるか否かを継続的に判定する(S34)。交換予定時刻に応じたタイミングが到来した場合(S34:YES)、提案情報生成部24は、ナプキンの交換を促すメッセージを含む提案情報34を生成する(S35)。続いて、提示部25が、提案情報34をユーザに提示する。なお、上記メッセージを含む提案情報34の提示(通知)は、メール、SNS、専用アプリケーション等、任意のアプリケーションによって行われてよい。
【0050】
[その他の実施例]
上述の実施形態におけるユーザへの提案情報の提供(提案情報の出力)、及びユーザの情報の入力(情報の取得)に関する他の実施形態を詳述する。なお、以下に記載する例では、ユーザ端末1(情報処理システム)は、ユーザの月経をケアするための生理用品(例えばナプキン等)の利用に関する提案を行うものとして説明するが、ユーザ端末1は、上記提案を行うものに限定されない。すなわち、ユーザ端末1は、尿漏れ、おりもの等、女性の膣分泌物をケアするための商品を提案するものであればよい。
【0051】
(購買時における提案)
ユーザが生理用品を購入する際に提案を行う実施例について説明する。最初に、ユーザ端末1は、次の生理期間におけるユーザの利用シーンを特定する。次の生理期間は、ユーザが入力した情報に基づいて特定されてもよいし、生理期間を予測するための種々の公知の予測手法により特定されてもよい。また、次の生理期間における利用シーンは、ユーザによる入力情報(例えば、“座っていることが多そう”、“歩くことが多そう”等の情報)に基づいて特定されてもよいし、予め登録されたユーザのスケジュール情報等に基づいて特定(推定)されてもよい。例えば、スケジュール情報から社外での打ち合わせが多いことがわかる場合、「姿勢:立位(立ち姿勢がメイン)、運動量:高い、交換自由度:低い」を示す利用シーンが設定されてもよい。
【0052】
ユーザ端末1は、特定された次の生理期間における利用シーンに応じて、上述した提案処理によって、購入すべき商品(ユーザに利用を推奨する生理用品)を提案してもよい。なお、ユーザ端末1が購入すべき商品をユーザに提案をするタイミングは、上述した利用実績等の情報が入力されて上述した提案処理が実行された後であってもよいし、次の生理期間が開始すると予測される日から所定日数前(例えば1週間前等)であってもよい。後者の場合、ユーザ端末1は、過去に入力された利用実績等のユーザ情報に基づく提案処理を実行することにより、ユーザが購入すべき商品を提案してもよい。以上の処理によれば、ユーザは次の生理期間の開始前に商品を購入して準備することができる。
【0053】
また、商品の購入を提案する場合、既にユーザが所持している商品及びその量に関する情報が参照されてもよい。例えば、提案処理で特定された購入すべき商品が、商品A及び商品Bであった場合、ユーザが既に十分な量の商品Aを所持している場合、商品Bの購入のみを提案してもよい。このような処理を実現するために、ユーザ情報を取得する処理(すなわち、
図5のS1~S3の処理)において、ユーザが既に所持している商品及びその量に関する情報が更に取得されてもよい。なお、上記情報は、ユーザによって入力されてもよいし、ユーザの商品の購入履歴及び利用履歴に基づいて算出(推定)されてもよい。上記仕組みによれば、ユーザの無駄な商品の購入を防ぐことができる。
【0054】
また、ユーザ端末1がユーザに複数種類の商品の購入を提案することにより、ユーザの購入等によってユーザが利用可能な商品の種類が増えることが期待できる。その結果、ユーザの利用シーンに合わせた商品の利用を促進させることができる。
【0055】
(商品利用における提案)
ユーザ端末1は、ユーザの次の生理期間が開始されると予測される日の前に、生理開始日に予測される利用シーンに関する情報を取得し、生理開始日に利用すべき商品の種類、数量、及び利用方法を含む提案情報を生成し、ユーザに提示してもよい。上記利用方法についての提案情報は、複数の商品を利用する場合、どのようなタイミングでどの商品を利用すべきかを示す情報を含み得る。また、上記利用方法についての提案情報は、組み合わせて利用する商品等を提案する場合、その組み合わせを示す情報を含み得る。また、上記利用方法についての提案情報は、商品の装着方法等を示す情報を含み得る。なお、生理開始日及び利用シーンは、前述の種々の手段により取得(予測)されてもよい。これにより、ユーザは次の生理期間の開始前に利用すべき商品の種類、数量、及び利用方法を把握できる。また、ユーザは、例えば外出等によって商品を入手することが困難な場合であっても、予め利用すべき商品を適切な数量だけ用意して所持しておくことができる。
【0056】
なお、ユーザ端末1は、生理開始日以降は、生理期間が終了するまで、提案情報を毎日ユーザに提供してもよい。これにより、詳細な提案情報をタイミングよくユーザに把握させることができる。また、生理開始日に「今回の生理期間は○○を利用することをおすすめします。」といったように、所定期間(上記例では1回の生理期間)分の提案情報を、ユーザにまとめて提示してもよい。これにより、提案情報の通知回数を低減することができる。その結果、提案情報が複数回通知されることによってユーザが煩わしさを感じる度合いを低減することができる。
【0057】
また、ユーザ端末1は、ユーザの商品の購入履歴及び利用履歴に基づいてユーザが所持している商品数(所持数)を推定することで、所持数が所定期間中に消費されると推定される商品数量(推定必要量)よりも少ないか否かを判定してもよい。ユーザ端末1は、所持数が推定必要量よりも少ないと判定した場合に、商品の購入をユーザに提案してもよい。これにより、ユーザが利用したいときに商品が手元に無いという事態の発生を防止することができる。
【0058】
(情報の入力)
ユーザが経験した過去のある生理期間における情報を入力させるため、ユーザ端末1は、ユーザに
図5のS1の入力を促す画面を表示してもよい。なお、
図5のS1で入力される情報(利用実績)が正確であるほど、提案処理における提案の精度が向上する。このため、ユーザ端末1は、例えば、生理期間が終了した後のタイミング(生理管理機能等で別途取得されるタイミング、生理予測機能等で予測された終了日以降で設定されたタイミング等)に、ユーザに入力を促すように通知してもよい。
【0059】
また、提案処理においてユーザによって入力される情報の情報量(項目数)が多いほど提案処理の精度が向上する一方で、情報量が多いとユーザの負荷が増える。このため、例えば、情報の入力前に、ユーザが入力する情報量を選択できるようにしてもよい。
【0060】
また、ユーザ端末1は、新商品(新しい種類の商品)が発売されるタイミング、既存商品がリニューアルされるタイミング等、提案対象となる商品に関する情報(提案対象の商品のリスト情報等)に変化があった際に、ユーザに対して情報(提案処理を行うための情報)の入力を促すように通知してもよい。これにより、最新の商品ラインナップの中からユーザに適した商品を購入及び利用させることが可能となる。
【0061】
また、ユーザ端末1は、ユーザの転換期に関する情報を取得することで、転換期に合わせてユーザに対して情報(利用実績)の入力を促すように通知してもよい。転換期に関する情報は、例えば、ユーザの使用するサービス・アプリケーション、ユーザにより入力された情報(例えば、ユーザのプロフィール情報等)に基づいて取得されてもよいし、ユーザにより装着又は利用されるセンサ(例えば、生体センサ等)等から得られる情報に基づいて推定されてもよい。
【0062】
(提案情報の評価)
ユーザ端末1は、ユーザに提供された提案情報に対するユーザの評価(フィードバック)を取得してもよい。例えば、ユーザ端末1は、ユーザが提案された提案情報に基づいて商品を利用した後(例えば生理期間が終了した後)、商品の利用に対するユーザの評価を取得するために、ユーザに評価入力を促す通知をしてもよい。特に、生理期間中はユーザの心身に大きな負担がかかることから、ユーザの負担を低減するために、生理期間が終了した後等、所定期間後に評価入力を促す通知をすることが好ましい。
【0063】
[作用効果]
以上述べたユーザ端末1(情報処理システム)、コンピュータをユーザ端末1として動作させるプログラムP(情報処理プログラム)、及びユーザ端末1により実行される情報処理方法によれば、利用シーン毎に取得されたユーザの経血(排泄物)に関する特性(本実施形態では一例として経血量33)に基づいて、利用シーンに応じた適切な提案情報34をユーザに提示することができる。これにより、ユーザの生活スタイルに合ったナプキン(吸収性物品)の利用を提案することが可能となる。特に、上記システム、プログラム、及び方法は、運動機能等によって使用可能な商品(吸収性物品)が限られているユーザ(例えば、寝たきり、首が座っていない等)よりも、運動機能上の制約がなく商品の選択に制限がないユーザに対して有効である。すなわち、上記システム、プログラム、及び方法によりユーザに提供される提案情報は、商品の選択に制限がないユーザが、経血、尿漏れ、おりもの等のケアをするための商品を選択する際に、特に有用である。例えば、立位が取れないユーザは、自身の運動機能に合わせて、座位又は臥位に好適な商品を選択すればよい。一方、運動機能上の制約のないユーザは、どの商品も選択することが可能である。ここで、生活様式が多様化する現代において、ユーザは日々の商品の利用シーンが異なるため、ユーザの全ての利用シーンに最適な単一の商品を製作することは困難である。また、利用シーンに合わない商品(特に、経血、尿漏れ、おりもの等のケアをするために商品)が利用されると、モレ、かぶれ等のユーザにとって著しく不快なトラブルが発生することが多い。上記システム、プログラム、及び方法によれば、ユーザは、自身の生活スタイルや利用シーンに応じた最適な商品を選択して購入及び利用することが可能となるため、上記のようなトラブルの発生を好適に防止することができる。
【0064】
複数の利用シーンは、少なくとも、ユーザが起きている状態を細分化した複数の状態の各々に対応する利用シーンを含んでもよい。上記構成によれば、ユーザが起きて活動中の状態を更に細分化した利用シーン毎のユーザの特性を考慮することにより、より有用な提案情報34をユーザに提供することが可能となる。具体的には、デスクワークが中心で座り姿勢がメインであることが想定される日には、ユーザは、利用シーン「起きている時(座り姿勢がメイン)」に対応する経血量に基づいて生成された提案情報34を受け取ることが可能となる。一方、山登り等のレジャーで歩行等の移動がメインであることが想定される日には、ユーザは、利用シーン「起きている時(歩行等の移動がメイン)」に対応する経血量に基づいて生成された提案情報34を受け取ることが可能となる。
【0065】
利用実績取得処理において、ユーザによって入力される利用実績31を取得してもよい。また、プログラムPは、予め登録されたユーザの年齢を含むユーザ情報35に基づいて、ユーザの経血量33(経血に関する特性)が変化する可能性の高い時期である転換期を特定し、転換期に応じたタイミングで、複数の利用シーンの各々についての利用実績31の更新を促すメッセージをユーザに通知する通知処理を、コンピュータに実行させてもよい。上記構成によれば、経血に関する特性が変化する可能性の高い転換期に、経血量33を算出する基となる利用実績31の更新を促すことにより、精度の高い提案情報34を継続的にユーザに提供することが可能となる。
【0066】
ここで、ユーザ情報とは、例えば月経特徴(生理周期・規則性、生理持続期間等)、過去の経血量(多い・少ない、毎月の変化等)、体型、生活情報(職業、朝方・夜勤等の生活リズム、居住地等)、ナプキンの使用意向・好み(薄型を使いたい、厚型を使いたい、肌に優しい種類を使いたい、なるべく使用枚数を少なくしたい等)、利用下着(例えば、生理用ショーツ等)の好み等を含み得る。
【0067】
また、転換期とは、年齢等に起因する平均的な変化、個人の特徴(生理不順、個々人の変動規則、妊娠・出産、育児等)による変化等のユーザの心身に影響を与えるユーザ自身の変化や、生活環境による変化(就職・転職・退職、入学・卒業、家族の成長・変化等)、季節の変化等のユーザの心身に影響を与える外部環境の変化等を含み得る。
【0068】
プログラムPは、複数の利用シーンの各々について、利用シーンとナプキンの種類とナプキンの吸収状態(利用後の状態)との組み合わせに基づいて、ナプキンによる経血の吸収量32を取得する吸収量取得処理を、コンピュータに実行させてもよい。また、利用実績31は、ナプキンの使用期間に関する情報を含んでもよく、特性取得処理において、吸収量32と使用期間とに基づいて算出される単位時間あたりの経血量33を、ユーザの経血に関する特性として取得してもよい。上記構成によれば、ユーザの利用シーン毎の経血量33に基づいて、精度の高い提案情報34をユーザに提供することが可能となる。
【0069】
上述した提案処理の第1例(
図6及び
図7参照)のように、提案情報生成処理において、特定の利用シーン及び使用予定期間を入力情報として取得し、特定の利用シーンに対応するユーザの経血量33に基づいて、ナプキンを特定の利用シーンにおいて使用予定期間だけ利用するためにナプキンに必要とされる吸収性能を算出し、当該吸収性能に基づいて提案情報34を生成してもよい。提案情報生成処理において、上記吸収性能を満たすナプキンを示す情報を含む提案情報34(例えば、
図7の「提案A」)を生成してもよい。また、提案情報生成処理において、上記吸収性能と、予め登録された所有ナプキン情報と、に基づいて、ナプキンを交換すべきタイミングに関する情報を含む提案情報34(例えば、
図7の「提案B」)を生成してもよい。上記構成によれば、特定の利用シーンにおいて使用予定期間だけ利用するために生理用品に求められる吸収性能に基づいて、有用な提案情報34をユーザに提供することが可能となる。
【0070】
上述した提案処理の第2例(
図8及び
図9参照)のように、提案情報生成処理において、特定のナプキンの種類及び特定の利用シーンを入力情報として取得し、特定の利用シーンに対応する特定のナプキンの吸収性能及びユーザの経血量33に基づいて、特定のナプキンを連続使用することが可能な使用可能時間を算出し、使用可能時間を含む提案情報34を生成してもよい。上記構成によれば、特定の利用シーンにおいて特定のナプキンを使用可能な期間についての知見をユーザに与えることが可能となる。
【0071】
上述した提案処理の第3例(
図10参照)のように、提案情報生成処理において、ユーザにより着用される特定のナプキンの種類、特定の利用シーン、及び着用時刻、を入力情報として取得し、特定の利用シーンに対応する特定のナプキンの吸収性能及びユーザの経血量33に基づいて、特定のナプキンを連続使用することが可能な使用可能時間を算出し、着用時刻と使用可能時間とに基づいて、ナプキンを交換すべき交換予定時刻を算出し、提案情報生成処理及び提示処理において、交換予定時刻に応じたタイミングで、生理用品の交換を促すメッセージを含む提案情報34を生成し、当該提案情報34をユーザに提示してもよい。上記構成によれば、ナプキンの交換を促すメッセージをタイムリーにユーザに通知することが可能となる。
【0072】
[変形例]
以上、本開示の一実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に限られない。例えば、上記の実施形態は、以下に示すような変形が可能である。
【0073】
一般に、1回の月経期間(例えば、7~8日間)において、1日の経血量は毎日一定ではなく、経血が特に多い日(例えば2日目及び3日目等)もあれば、比較的少ない日もある。そこで、利用実績取得部21による利用実績取得処理及び特性取得部23による特性取得処理(本実施形態では、吸収量取得部22による吸収量取得処理も含む)において、ユーザの過去の1回分の月経期間を構成する複数の単位期間(例えば日毎に区別された期間)の各々について個別に各処理を実行することにより、単位期間毎のユーザの経血量33(経血に関する特性)を取得してもよい。すなわち、利用シーン及び単位期間(月経期間のX日目)の組み合わせ毎に、ユーザの経血量33が取得されてもよい。そして、提案情報生成処理において、ユーザへの提案対象期間に対応する単位期間について取得されたユーザの経血量33に基づいて、提案情報34を生成してもよい。例えば、提案対象期間が「ある月経期間におけるX日目」である場合、提案対象期間に対応する単位期間とは、「利用実績31が取得された過去の月経期間におけるX日目」を意味する。上記構成によれば、上述したような月経期間における経血量の特性を踏まえた、より精度の高い提案情報をユーザに提供することが可能となる。
【0074】
また、利用実績31に含まれるナプキンの利用後の状態に関する情報は、ナプキンからの経血漏れの有無に関する情報を含んでもよい。例えば、利用実績取得部21は、ユーザに利用実績31を入力させる際に、経血漏れの有無を入力させることにより、経血漏れの有無に関する情報を取得することができる。また、特性取得部23による特性取得処理において、経血漏れが存在する場合、経血漏れに応じてユーザの経血量33(ユーザの経血に関する特性)を補正してもよい。例えば、特性取得部23は、経血漏れが有る場合の単位時間あたりの経血量33については、「吸収量32×漏れ係数÷使用時間」によって算出してもよい。ここで、漏れ係数は、経血漏れの分だけ経血量を補正するための係数であり、1より大きい数(例えば「1.2」等)である。漏れ係数は、ナプキンの種類、漏れの状態(漏れ量、漏れ位置等)等に基づいて決定されてもよい。この場合、ナプキンの利用後の状態に関する情報は、経血漏れの有無と共に、経血漏れの状態に関する情報を更に含んでもよい。例えば、ナプキンの種類及び漏れの状態の組み合わせに対応する値(漏れ係数)を格納したテーブル情報が、予め記憶部3に記憶されてもよい。この場合、特性取得部23は、当該テーブル情報を参照することで漏れ係数を決定(特定)することができる。上記構成によれば、経血漏れの有無に基づいて、より精度の高いユーザの経血量33を得ることができる。その結果、より精度の高い提案情報34をユーザに提供することが可能となる。
【0075】
また、上記実施形態では、吸収性物品の例として生理用品の一種である「ナプキン」について説明したが、吸収性物品は、ライナー、おむつ、タンポン等の他の物品であってもよい。また、ナプキンは、ショーツ型ナプキンであってもよいし、ユーザの身体に付けるタイプのナプキンであってもよい。また、上記実施形態では、排泄物の例として月経期間において膣から排泄される「経血」について説明したが、排泄物は、ユーザの尿、おりもの等であってもよい。また、経血以外の排泄物(例えば、尿、おりもの等)を対象とする吸収性物品について上記実施形態が適用される場合には、提案対象期間(すなわち、吸収性物品が利用され得る期間)は、月経期間中に限られない。
【0076】
また、
図4に示すナプキンの基本状態の例では、2つの利用シーン(「起きている時(座り姿勢がメイン)」及び「寝ている時」)に対応する吸収量のみを示したが、ナプキンの基本情報は、他の利用シーン(例えば、「起きている時(立ち姿勢がメイン)」、「起きている時(歩行等の移動がメイン)」等)に対応する吸収量の情報を含んでもよい。或いは、一の利用シーン(例えば「起きている時(座り姿勢がメイン)」)に対応する吸収量に所定の係数(例えば「1.2」等)を乗じた値を、他の利用シーン(例えば「起きている時(立ち姿勢がメイン)」)に対応する吸収量としてもよい。この場合、全ての利用シーンに対応するナプキンの基本情報が用意される必要はなく、基準となる利用シーンのナプキンの基本情報と利用シーン毎の係数とが用意されればよい。
【0077】
また、提案情報34は、上記実施形態で例示した情報と共に、他の任意のアドバイス情報(例えば、「ナプキンの長さが気になるときは昼用厚型210mmがおすすめです。」等のメッセージ)を含んでもよい。
【0078】
また、上記実施形態では、プログラムPが記憶されたユーザ端末1が単独で全ての処理を実行する形態を例示したが、上述した月経管理支援サービス(すなわち、利用実績取得処理、吸収量取得処理、特性取得処理、提案情報生成処理、提示処理、及び通知処理)は、例えば、ユーザが所有する端末と通信可能に構成されたサーバ装置によって実行されてもよい。例えば、上述した月経管理支援サービスがWebアプリケーションとして提供される場合、プログラムPは、上記Webアプリケーションを動作させるためのサーバ装置(コンピュータ)にインストールされ、当該サーバ装置に上記各処理を実行させてもよい。また、上述した月経管理支援サービスは、複数のコンピュータ(例えば、ユーザ端末1及び一以上のサーバ装置等)によって分担して実行されてもよい。この場合、プログラムPは、ユーザ端末1に記憶される(インストールされる)第1プログラムと、ユーザ端末1以外の装置(例えば、ユーザ端末1と通信可能に構成されたサーバ装置等)に記憶される(インストールされる)第2プログラムと、によって構成され得る。上述した内容は、情報処理システムについても同様である。すなわち、情報処理システムは、単独のコンピュータ(例えば、ユーザ端末又はサーバ装置)によって構成されてもよいし、複数のコンピュータ(例えば、ユーザ端末及び一以上のサーバ装置)によって構成されてもよい。
【0079】
また、プログラムPは、非一時的なコンピュータ可読媒体に格納されてもよい。すなわち、実行可能なプログラムPが記憶された非一時的なコンピュータ可読媒体を用いて、コンピュータにプログラムPが供給されてもよい。非一時的なコンピュータ可読媒体の例としては、磁気記録媒体(例えば、フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、CD-ROM、DVD等が挙げられる。また、プログラムPは、電気通信回線等の通信ネットワークを介して、コンピュータに提供されてもよい。
【符号の説明】
【0080】
1…ユーザ端末(コンピュータ、情報処理システム)、2…制御部、3…記憶部、21…利用実績取得部、22…吸収量取得部、23…特性取得部、24…提案情報生成部、25…提示部、26…通知部、31…利用実績、32…吸収量、33…経血量(排泄物に関する特性)、34…提案情報、35…ユーザ情報、P…プログラム(情報処理プログラム)。