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特開2023-100262遠隔プラズマユニットおよび遠隔プラズマユニットを含む基材処理装置
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  • 特開-遠隔プラズマユニットおよび遠隔プラズマユニットを含む基材処理装置 図1
  • 特開-遠隔プラズマユニットおよび遠隔プラズマユニットを含む基材処理装置 図2
  • 特開-遠隔プラズマユニットおよび遠隔プラズマユニットを含む基材処理装置 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023100262
(43)【公開日】2023-07-18
(54)【発明の名称】遠隔プラズマユニットおよび遠隔プラズマユニットを含む基材処理装置
(51)【国際特許分類】
   C23C 16/44 20060101AFI20230710BHJP
   H01L 21/205 20060101ALI20230710BHJP
   H01L 21/31 20060101ALI20230710BHJP
【FI】
C23C16/44 J
H01L21/205
H01L21/31 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022210459
(22)【出願日】2022-12-27
(31)【優先権主張番号】63/296,628
(32)【優先日】2022-01-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】519237203
【氏名又は名称】エーエスエム・アイピー・ホールディング・ベー・フェー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】任 平
【テーマコード(参考)】
4K030
5F045
【Fターム(参考)】
4K030DA06
4K030EA06
4K030FA01
4K030FA10
5F045AA06
5F045AA08
5F045AA15
5F045AC00
5F045AC11
5F045AC16
5F045BB02
5F045BB14
5F045DP03
5F045DQ17
5F045EB06
5F045EB08
5F045EB09
5F045EF05
5F045EH18
5F045EK07
(57)【要約】
【課題】基材処理装置を開示する。
【解決手段】例示的な基材処理装置は、複数の反応チャンバ、共有遠隔プラズマユニット、共有遠隔プラズマユニットを反応チャンバに流体連結するように構成された複数の第1のクリーニングガスライン、および共有遠隔プラズマユニットにクリーニングガスを提供するクリーニングガス源を含み、第1のクリーニングガスラインの各々には、バルブが設けられ、反応チャンバの側壁に接続される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の反応チャンバと、
共有遠隔プラズマユニットと、
前記共有遠隔プラズマユニットを前記反応チャンバに流体連結するように構成された複数の第1のクリーニングガスラインと、
前記共有遠隔プラズマユニットにクリーニングガスを提供するクリーニングガス源と、を備え、
前記複数の第1のクリーニングガスラインの各々は、バルブを備え、前記反応チャンバの側壁に接続される、基材処理装置。
【請求項2】
前記クリーニングガスが、Ar、O、NF、C、またはSFのうちの少なくとも一つを含む、請求項1に記載の基材処理装置。
【請求項3】
基材を支持するように配置構成され前記反応チャンバ内に位置付けられたサセプタをさらに備える請求項1に記載の基材処理装置。
【請求項4】
前記サセプタに面するように配置構成されたシャワープレートをさらに備える請求項3に記載の基材処理装置。
【請求項5】
前記シャワープレートには、前記クリーニングガスを供給するための複数の穴が設けられている、請求項4に記載の基材処理装置。
【請求項6】
複数の第2のクリーニングガスラインをさらに備え、該複数の第2のクリーニングガスラインの各々が前記共有遠隔プラズマユニットと前記シャワープレートとの間に配設されている、請求項5に記載の基材処理装置。
【請求項7】
前記複数の第2のクリーニングガスラインの各々に、前記シャワープレートを通して前記反応チャンバにプロセスガスを供給するためのプロセスガスラインが設けられている、請求項6に記載の基材処理装置。
【請求項8】
各バルブが、前記プロセスガスが前記反応チャンバに供給されている間は閉じられるように構成されている、請求項7に記載の基材処理装置。
【請求項9】
複数の反応チャンバと、
共有遠隔プラズマユニットと、
前記共有遠隔プラズマユニットを前記反応チャンバに流体連結するように構成された複数の第1のクリーニングガスラインと、
前記共有遠隔プラズマユニットにクリーニングガスを提供するクリーニングガス源と、を備え、
前記複数の第1のクリーニングガスラインがバルブを共有し、前記複数の第1のクリーニングガスラインの各々が前記反応チャンバの側壁に接続されている、基材処理装置。
【請求項10】
前記反応チャンバ内に位置付けられ基材を支持するように配置構成されたサセプタをさらに備える請求項9に記載の基材処理装置。
【請求項11】
前記サセプタに面するように配置構成されたシャワープレートをさらに備える請求項10に記載の基材処理装置。
【請求項12】
複数の第2のクリーニングガスラインをさらに備え、該複数の第2のクリーニングガスラインの各々が前記共有遠隔プラズマユニットと前記シャワープレートとの間に配設されている、請求項11に記載の基材処理装置。
【請求項13】
前記複数の第2のクリーニングガスラインの各々には、前記シャワープレートを通して前記反応チャンバにプロセスガスを供給するためのプロセスガスラインが設けられている、請求項12に記載の基材処理装置。
【請求項14】
前記バルブが、前記プロセスガスが前記反応チャンバに供給されている間は閉じられるように構成されている、請求項13に記載の基材処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して遠隔プラズマユニットに関する。より具体的には、本開示の例示的な実施形態は、遠隔プラズマユニットと遠隔プラズマユニットを含む基材処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
処理済みウエハのスループットを高めるために、複数のウエハを一つの反応チャンバにロードし、バッチプログラムを実行することによって同時に処理する。しかしながら、バッチプログラムを使用して高精度で処理を行うことは困難である。一方、単一のウエハを反応チャンバに装填して処理した場合、処理は高精度で制御できるが、スループットは低下する。単一ウエハ処理タイプの複数の反応チャンバが、共通の処理およびクリーニングガス供給システムおよび遠隔プラズマシステム(RPU)を共有する場合、複数の反応チャンバの同時動作は、スループットを増加させ得る。例示的な基材処理装置は、特許文献1に開示され、その内容は参照により本明細書に組み込まれる。
【0003】
しかしながら、複数の反応チャンバがクリーニングガスラインを共有する場合、堆積中に、クリーニングガスラインを通るクロストークが発生し、それによって、膜均一性、膜組成などの点で、反応チャンバ間に変動を引き起こす場合がある。
【0004】
このセクションに記載の、問題および解決策の説明を含むいずれの説明も、本開示の背景を提供する目的でのみ本開示に含まれており、説明のいずれかもしくはすべてが、本発明がなされた時点において既知であったこと、またはそれらが別様に先行技術を構成することを認めるものと考えられるべきではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許第9447498号明細書
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
この「発明の概要」は、概念の選択を、単純化した形態で紹介するために提供される。これらの概念は、下記の開示の例示の実施形態の「発明を実施するための形態」において、さらに詳細に記述される。この「発明の概要」は、特許請求される主題の主要な特徴または本質的な特徴を特定することを意図せず、特許請求される主題の範囲を限定するために使用されることも意図しない。
【0007】
本開示の例示的な実施形態によると、基材処理装置が提供される。基材処理装置は、複数の反応チャンバ、共有遠隔プラズマユニット、共有遠隔プラズマユニットを反応チャンバに流体連結するように構成された複数の第1のクリーニングガスライン、および共有遠隔プラズマユニットにクリーニングガスを提供するクリーニングガス源を備え、第1のクリーニングガスラインの各々にはバルブが設けられ、反応チャンバの側壁に接続されていてもよい。
【0008】
様々な実施形態において、クリーニングガスは、Ar、O、NF、C、またはSFのうちの少なくとも一つを含んでもよい。
【0009】
様々な実施形態において、基材処理装置は、反応チャンバ内に位置付けられ、基材を支持するように配置構成されるサセプタをさらに備えていてもよい。
【0010】
様々な実施形態において、基材処理装置は、サセプタに面するように配置構成されるシャワープレートをさらに備えてもよい。
【0011】
様々な実施形態では、シャワープレートには、クリーニングガスを供給するための複数の穴が設けられていてもよい。
【0012】
様々な実施形態において、基材処理装置は、複数の第2のクリーニングガスラインをさらに備え、その各々が、共有遠隔プラズマユニットとシャワープレートとの間に配設されてもよい。
【0013】
様々な実施形態において、第2のクリーニングガスラインの各々には、プロセスガスラインが設けられ、シャワープレートを通してプロセスガスを反応チャンバに供給してもよい。
【0014】
様々な実施形態において、各バルブは、プロセスガスが反応チャンバに供給される間、閉じられるように構成されてもよい。
【0015】
様々な実施形態において、基材処理装置は、複数の反応チャンバ、共有遠隔プラズマユニット、共有遠隔プラズマユニットを反応チャンバに流体連結するように構成された複数の第1のクリーニングガスライン、および共有遠隔プラズマユニットにクリーニングガスを提供するクリーニングガス源を備え、第1のクリーニングガスラインはバルブを共有し、第1のクリーニングガスラインの各々が反応チャンバの側壁に接続されていてもよい。
【0016】
様々な実施形態において、基材処理装置は、反応チャンバ内に位置付けられ、基材を支持するように配置構成されるサセプタをさらに備えていてもよい。
【0017】
様々な実施形態において、基材処理装置は、サセプタに面するように配置構成されるシャワープレートをさらに備えていてもよい。
【0018】
様々な実施形態において、基材処理装置は、複数の第2のクリーニングガスラインをさらに備え、その各々が、共有遠隔プラズマユニットとシャワープレートとの間に配設されてもよい。
【0019】
様々な実施形態において、複数の第2のクリーニングガスラインの各々には、プロセスガスラインが設けられ、シャワープレートを通してプロセスガスを反応チャンバに供給してもよい。
【0020】
様々な実施形態において、バルブは、プロセスガスが反応チャンバに供給される間、閉じられるように構成されてもよい。
【0021】
本開示の例示的な実施形態のより完全な理解は、以下の例示的な図に関連して考慮される場合、「発明を実施するための形態」および「特許請求の範囲」を参照することによって得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の実施形態において使用可能なデュアルチャンバモジュールを有する半導体処理装置の概略平面図である。
図2】本発明の実施形態によるデュアルチャンバモジュールの概略断面図である。
図3】本発明の別の実施形態によるデュアルチャンバモジュールの概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
当然のことながら、図内の要素は、単純化および明瞭化のために例示されており、必ずしも実寸に比例して描かれているわけではない。例えば、図内の要素のうちのいくつかの寸法は、本開示の例示された実施形態の理解を助けるために他の要素に対して相対的に誇張されている場合がある。
【0024】
ある特定の実施形態および実施例を以下に開示するが、本開示の具体的に開示された実施形態および/または使用、ならびにその明白な修正および均等なものを超えて本開示が拡張することは、当業者によって理解されるであろう。それ故に、本開示の範囲は、本明細書に記載の特定の実施形態によって限定されるべきではないことが意図される。
【0025】
本明細書に提示された例示は、任意の特定の材料、装置、構造、またはデバイスの実際の様相であることを意味せず、本開示の実施形態を説明するために使用される単なる表現にすぎない。
【0026】
この開示では、「ガス」は、常温および常圧において気体、気化した固体、および/または気化した液体である材料を含んでもよく、また状況に応じて単一の気体または気体の混合物で構成されてもよい。例えばシャワープレートなどの、ガス供給ユニットを通過することなく導入されるガスは、例えば反応空間をシールするために使用されてもよく、希ガスまたは他の不活性ガスなどのシールガスを含んでもよい。不活性ガスという用語は、かなりの程度まで化学反応に関与しないガス、および/またはプラズマ電力が加えられたときに前駆体を励起することができるガスを指す。
【0027】
本明細書で使用される「基材」という用語は、使用される場合がある、または上にデバイス、回路、もしくは膜が形成される場合がある、任意の下地材料(複数可)を指す場合があり、これは典型的には半導体ウエハである。
【0028】
本明細書で使用される「膜」および「薄膜」という用語は、本明細書に開示された方法によって堆積された、任意の連続的または非連続的な構造および材料を指す場合がある。例えば、「膜」および「薄膜」としては、2D材料、ナノロッド、ナノチューブ、もしくはナノ粒子、またはさらには部分的もしくは完全な分子層、または部分的もしくは完全な原子層、または原子および/もしくは分子のクラスタを挙げることができる。「膜」および「薄膜」は、ピンホールを有するが、それでも少なくとも部分的に連続的な材料または層を含んでもよい。
【0029】
図1は、本発明の実施形態におけるデュアルチャンバモジュールを有する基材処理装置の概略平面図である。基材処理装置は、4つの処理モジュール1a、1b、1c、1d(それぞれに、2つの反応チャンバ12、22が設けられる)、ロードロックチャンバ5、およびバックエンドロボット3が設けられた基材取り扱いチャンバ4を備えていてもよい。
【0030】
この実施形態では、基材処理装置は、(i)各々が、並んで配置され、それらの前部が一列に整列した2つの反応チャンバ12、22を有する、4つの処理モジュール1a~1dと、(ii)2つのバックエンドロボット3(基材ハンドリングロボット)を含む基材取り扱いチャンバ4と、(iii)2つの基材の装填または取り出しを同時に行うためのロードロックチャンバ5であって、基材取り扱いチャンバ4の1つの追加的側面に取り付けられたロードロックチャンバ5とを備え、各バックエンドロボット3が、ロードロックチャンバ5にアクセス可能である。バックエンドロボット3の各々は、各ユニットの二つの反応チャンバに同時にアクセス可能な少なくとも二つのエンドエフェクタを有し、該基材取り扱いチャンバ4は、それぞれ、4つの処理モジュール1a~1dに対応し、かつそれらに取り付けられる4つの側面を有する多角形形状を有し、さらにロードロックチャンバ5のための追加的側面を一つ有し、すべての側面は、同一面上に配設される。各反応チャンバ12、22の内部およびロードロックチャンバ5の内部は、ゲートバルブ9によって基材取り扱いチャンバ4の内部から隔離されていてもよい。
【0031】
一部の実施形態では、コントローラ(図示せず)は、例えば、基材搬送のシーケンスを実行するようにプログラムされたソフトウェアを格納してもよい。コントローラは、各反応チャンバの状態確認、各モジュールの感知システム、制御装置、ガスボックス、および電装ボックスを使用して各処理チャンバの中での基材位置の確認、FOUP(Front Opening Unified Pod)8およびロードロックチャンバ5内に格納された基材の分配状態に基づいて機器フロントエンドモジュール6内でのフロントエンドロボット7の制御、バックエンドロボット3の制御、およびゲートバルブ9や他のバルブの制御などを行ってもよい。
【0032】
当業者は、装置が、本明細書の他の箇所に記載された堆積処理および反応器クリーニング処理を実行させるようにプログラムされたかまたは他の方法で構成された一つ以上のコントローラを含むことを理解し得る。当業者に理解されるように、コントローラ(複数可)は、様々な電源、加熱システム、ポンプ、ロボットおよびガス流コントローラまたはバルブと連通してもよい。
【0033】
一部の実施形態では、装置は、1個よりも大きい(例えば、2個、3個、4個、5個、6個、または7個の)、任意の数の反応チャンバおよび処理モジュールを有してもよい。図1では、装置は、8個の反応チャンバを有するが、しかしその装置は、10個以上を有してもよい。一部の実施形態では、モジュールの反応器は、(プラズマ強化CVD反応器および熱CVD反応器などの)CVD(化学気相堆積)反応器、(プラズマ強化ALD反応器および熱ALD反応器などの)ALD(原子層堆積)反応器を含む、ウエハを処理または処置するための任意の適切な反応器であってもよい。典型的には、反応チャンバは、ウエハ上に薄膜または層を堆積させるための、プラズマ反応器である。一部の実施形態では、すべてのモジュールは、取り出し/装填を順次的かつ定期的に時間調節することによって生産性またはスループットを向上させることができるように、ウエハを処置する同一の能力を有する、同じタイプのものであってもよい。一部の実施形態では、モジュールは、異なる能力(例えば、異なる処置)を有している場合があるが、それらの取り扱い時間は、実質的に同一である。
【0034】
図2は、本発明の実施形態によるデュアルチャンバモジュールの概略断面図である。反応チャンバ12では、シャワープレート14およびサセプタ13が設けられていてもよく、反応チャンバ22では、シャワープレート24およびサセプタ23が設けられていてもよい。サセプタ13、23は、基材を支持し、組み込まれたヒータまたは外付けヒータによって加熱されて基材の温度を制御してもよい。
【0035】
シャワープレート14、24は、サセプタ13、23に面するように配置構成されてもよい。シャワープレート14、24には、プロセスガスがサセプタ13、23の上に載置された基材へと供給されるように複数の穴が設けられていてもよく、これにより、基材上に薄膜の堆積を生じる。
【0036】
遠隔プラズマユニット(RPU)40は、反応チャンバ12、22の上方に配設されてもよい。クリーニングガスは、クリーニングガス源(図示せず)からRPU40に供給されてもよく、それによって、ガスラジカル、ガスイオン、または両方(反応性ガス)に変換される。クリーニングガスは、例えば、Ar、O、NF、C、またはSFのうちの少なくとも一つであってもよい。
【0037】
クリーニングガスは、中央ガスライン42および第2のクリーニングガスライン17、27を使用して、シャワーヘッド14、24を通って反応チャンバ12、22内に導入されてもよい。第2のクリーニングガスライン17、27は、分割点から反応チャンバ12、22の間に実質的に対称に配置されてもよい。中央ガスライン42の第1の端部は、RPU40に接続されてもよい。中央ガスライン42の他方の端は、第2のクリーニングガスライン17、27および第3のクリーニングガスライン44の、三つのガスラインに分割されてもよい。
【0038】
第2のクリーニングガスライン17、27の各々には、RPUゲートバルブ19、29およびプロセスガスライン11、21が設けられていてもよい。RPUゲートバルブ19、29は、プロセスガスがプロセスガスライン11、21およびシャワーヘッド14、24を通して基材に供給されているときに閉じることによって、クリーニングガスがプロセスガス中に混合されるのを防いでもよい。
【0039】
クリーニングガスはまた、中央ガスライン42、第3のクリーニングガスライン44、および第1のクリーニングガスライン15、25を使用して、反応チャンバ12、22の側壁に配設される穴18、28を通って、反応チャンバ12、22の下部領域内に導入されてもよい。第1のクリーニングガスライン15、25は、反応チャンバ12、22の間において、分割点から反応チャンバ12、22まで、実質的に対称に配置されてもよい。各第1のクリーニングガスライン15、25には、バルブ16、26が設けられていてもよい。
【0040】
コントローラ(図示せず)は、開位置と閉位置との間のバルブ16、26を制御するように構成されてもよい。プロセスガスが基材に供給されている時にバルブ16、26が閉じることによって、反応チャンバ12、22間のクロストークが防止されてもよい。
【0041】
図3は、本発明の別の実施形態によるデュアルチャンバモジュールの概略断面図である。図2のバルブ16、26の代わりに、第1のクリーニングガスライン15、25は、バルブ56を共有して、両方のライン15、25を同時に閉じてもよい。バルブ56はまた、プロセスガスが基材に供給されている時に閉じることによって反応チャンバ12、22間のクロストークを防止してもよい。
【0042】
上述の本開示の例示的な実施形態は、これらの実施形態が本発明の実施形態の単なる実施例にすぎないため、本発明の範囲を限定しない。任意の同等の実施形態は、本発明の範囲内にあることが意図される。実際に、記述される要素の代替的な有用な組み合わせなどの、本明細書に示されかつ記述されるものに加えて、本開示の様々な修正は、当業者には記述から明らかになる場合がある。こうした修正および実施形態も、添付の特許請求の範囲の範囲内に含まれることが意図される。
図1
図2
図3
【外国語明細書】