(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023105439
(43)【公開日】2023-07-31
(54)【発明の名称】情報処理装置、画像形成装置、情報処理装置の制御方法および情報処理装置の制御プログラム
(51)【国際特許分類】
H04N 1/00 20060101AFI20230724BHJP
G03G 21/00 20060101ALI20230724BHJP
B41J 29/38 20060101ALI20230724BHJP
【FI】
H04N1/00 C
G03G21/00 398
G03G21/00 500
B41J29/38 104
B41J29/38 301
H04N1/00 885
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022006265
(22)【出願日】2022-01-19
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】松田 範久
【テーマコード(参考)】
2C061
2H270
5C062
【Fターム(参考)】
2C061AP07
2C061AQ06
2C061HJ10
2C061HK11
2C061HK19
2C061HN15
2H270KA46
2H270MF14
2H270MG01
2H270MH20
2H270NE03
2H270ZC03
2H270ZC04
2H270ZC06
5C062AA05
5C062AA13
5C062AA35
5C062AB02
5C062AB08
5C062AB20
5C062AB25
5C062AB38
5C062AB41
5C062AB42
5C062AB43
5C062AB44
5C062AB46
5C062AB50
5C062AC02
5C062AC04
5C062AC22
5C062AC58
(57)【要約】
【課題】電源の遮断時に誤ったデータがメモリに書き込まれることを防止する。
【解決手段】情報処理装置は、電源から供給される電荷を蓄積するコンデンサと、前記コンデンサを介して受ける電源電圧により動作する第1コントローラと、前記第1コントローラによりアクセスされるメモリと、前記電源の供給が所定時間停止された場合、前記第1コントローラによる前記メモリのライト動作を禁止させる第2コントローラと、を有する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電源から供給される電荷を蓄積するコンデンサと、
前記コンデンサを介して受ける電源電圧により動作する第1コントローラと、
前記第1コントローラによりアクセスされるメモリと、
前記電源の供給が所定時間停止された場合、前記第1コントローラによる前記メモリのライト動作を禁止させる第2コントローラと、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記電源電圧が第1電圧より低いときに前記第1コントローラをリセットする第1パワーオンリセット回路と、
前記電源電圧が第1電圧より低い第2電圧より低いときに前記第2コントローラをリセットする第2パワーオンリセット回路と、を有し、
前記電源の遮断による前記電源電圧の低下時に、第1コントローラのリセット後に前記第2コントローラがリセットされること
を特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記第2コントローラの電源端子に接続されたバッテリを有し、
前記第2コントローラは、前記コンデンサから供給される電源電圧または前記バッテリから供給される電源電圧により動作し、前記電源の供給が所定時間停止された場合、前記第1コントローラによる前記メモリのライト動作を禁止させること
を特徴とする請求項1または請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記メモリは、電気的に書き換え可能な不揮発性メモリであること
を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記電源の供給が所定時間停止された場合に前記第2コントローラが出力するライトプロテクト信号に応じて、前記第1コントローラが前記メモリに出力するライトプロテクト信号による書き込み許可状態をマスクするマスク回路を有すること
を特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
画像を形成する画像形成部と、
電源から供給される電荷を蓄積するコンデンサと、
前記コンデンサを介して受ける電源電圧により動作する第1コントローラと、
前記第1コントローラによりアクセスされるメモリと、
前記電源の供給が所定時間停止された場合、前記第1コントローラによる前記メモリのライト動作を禁止させる第2コントローラと、
を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項7】
電源から供給される電荷を蓄積するコンデンサと、前記コンデンサを介して受ける電源電圧により動作する第1コントローラと、前記第1コントローラによりアクセスされるメモリと、を有する情報処理装置の制御方法であって、
前記電源の供給が所定時間停止された場合、前記第1コントローラによる前記メモリのライト動作を禁止させること
を特徴とする情報処理装置の制御方法。
【請求項8】
電源から供給される電荷を蓄積するコンデンサと、前記コンデンサを介して受ける電源電圧により動作する第1コントローラと、前記第1コントローラによりアクセスされるメモリと、を有する情報処理装置の制御プログラムであって、
前記電源の供給が所定時間停止された場合、前記第1コントローラによる前記メモリのライト動作を禁止させる
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理装置の制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、画像形成装置、情報処理装置の制御方法および情報処理装置の制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置において、停電またはコンセント抜けにより交流電圧のゼロクロス点が所定時間検出されない場合、不揮発性メモリにデータを書き込むことで最新のデータの消失を防止する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、電源が遮断され電源電圧が低下する期間にメモリにデータを書き込む場合、誤ったデータがメモリに書き込まれるおそれがある。
【0004】
上記の課題に鑑み、本発明は、電源の遮断時に誤ったデータがメモリに書き込まれることを防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記技術的課題を解決するため、本発明の一形態の情報処理装置は、電源から供給される電荷を蓄積するコンデンサと、前記コンデンサを介して受ける電源電圧により動作する第1コントローラと、前記第1コントローラによりアクセスされるメモリと、前記電源の供給が所定時間停止された場合、前記第1コントローラによる前記メモリのライト動作を禁止させる第2コントローラと、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
電源の遮断時に誤ったデータがメモリに書き込まれることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の全体構成図である。
【
図2】
図1の画像形成装置の要部のハードウェア概要を示すブロック図である。
【
図3】
図2のコントローラ制御基板の一例を示す回路ブロック図である。
【
図4】
図3のコントローラ制御基板の動作の一例を示すフロー図である。
【
図5】
図3のコントローラ制御基板の動作の一例を示すシーケンス図である。
【
図6】本発明の第2の実施形態の画像形成装置におけるコントローラ制御基板の一例を示す回路ブロック図である。
【
図7】
図6のコントローラ制御基板の動作の一例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を用いて実施形態を説明する。以下では、信号を示す符号は、信号値、信号線または信号端子を示す符号としても使用される。電圧を示す符号は、電圧が供給される電圧線または電圧端子を示す符号としても使用される。
【0009】
図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の全体構成図である。
図1に示す画像形成装置1は、例えば、コピー機能、プリント機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能等を有するデジタル複合機(MFP:Multi-Function Printer)である。画像形成装置1は、図示しない操作部のアプリケーション切り替えキー等により、コピー機能、プリント機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能をそれぞれ実現する動作モードを相互に切り替えることが可能である。画像形成装置1は、コピー機能の選択時にはコピーモードとなり、プリント機能の選択時にはプリントモードとなり、スキャナ機能の選択時にはスキャナモードとなり、ファクシミリ機能の選択時にはファクシミリモードとなる。なお、画像形成装置1は、コピー機能のみを有するコピー機、プリント機能のみを有するプリンタ、またはファクシミリ機能のみを有するファクシミリでもよい。
【0010】
また、画像形成装置1は、内部回路の状態に応じて、内部状態が動作中モード(動作している状態)、待機モード(待機している状態)または省エネルギーモード(低電力状態)等に切り替わる。以下では、省エネルギーモードは、省エネモードとも称される。
【0011】
例えば、動作中モードは、画像またはテキストデータ等を紙媒体等に印刷するコピーモードまたはプリントモードを含む。プリントモードは、ファクシミリモードにおいて受信データを紙媒体等に印刷する動作を含む。また、動作中モードは、原稿等をスキャンするスキャナモードまたはファクシミリモードにおける送受信動作を含む。内部回路の状態は、ユーザによる操作部の操作または画像形成装置1内での制御により切り替わる。
【0012】
例えば、画像形成装置1は、自動原稿送り装置2(ADF:Auto Document Feeder)、画像読み取り装置3、書き込みユニット4、プリンタユニット5、電源装置20および制御装置21を有する。プリンタユニット5は、感光体ドラム6、現像装置7、搬送ベルト8および定着装置9と、給紙トレイ10が収納される収納空間とを有する。プリンタユニット5は、画像情報に基づいて紙媒体等に転写するトナー像を作成する。プリンタユニット5は、画像を形成する画像形成部の一例である。以下、画像形成装置1での画像の形成の流れの一例として、動作モードがコピーモードに設定されている場合について簡単に説明する。
【0013】
コピーモードでは、コピーの対象である複数枚の原稿が自動原稿送り装置2にセットされる。図示しない操作部のスタートボタンが押されると、自動原稿送り装置2は、原稿を1枚ずつ画像読み取り装置3に給送する。画像読み取り装置3は、自動原稿送り装置2から順に送られる各原稿の画像情報を読み取る。画像読み取り装置3により読み取られた画像情報は、例えば、制御装置21に搭載される画像処理部により処理される。
【0014】
書き込みユニット4は、画像処理部により処理された画像情報を光情報に変換する。感光体ドラム6は、図示しない帯電器により一様に帯電された後、書き込みユニット4により変換された光情報を含むレーザ光により露光される。露光により、感光体ドラム6上には静電潜像が形成される。現像装置7は、感光体ドラム6上の静電潜像を現像し、感光体ドラム6上にトナー像を形成する。搬送ベルト8は、トナー像を紙媒体等に転写する。定着装置9は、トナー像を紙媒体等に定着させる。そして、原稿の画像がコピーされた転写紙は、排出部から排出される。
【0015】
例えば、上述した待機モードは、コピーモードにおいて、スタートボタンが押されるまでの状態であり、動作中モードは、スタートボタンが押されてから紙媒体等が排出されるまでの状態であり、モータ等の負荷が動作している状態である。動作中モードの終了後、画像形成装置1の状態は待機モードに戻り、待機モードが所定時間継続すると省エネモードになる。そして、省エネモード中に、操作部が操作されると画像形成装置1の状態は待機モードに復帰する。
【0016】
電源装置20は、商用電源等の交流電源30から供給される交流電圧を複数種の直流電圧(例えば、第1直流電圧および第2直流電圧)に変換する。電源装置20は、変換した第1直流電圧を画像形成装置1のプリンタユニット5等の各種負荷に供給する。例えば、負荷として、各種モータ、感光体ドラム6を帯電させる帯電器および現像装置7の現像ローラ等がある。電源装置20は、変換した第2直流電圧を制御装置21に供給する。
【0017】
制御装置21に供給される第2直流電圧は、制御装置21に搭載されるCPU(Central Processing Unit)およびメモリ等の動作電源として使用される。制御装置21は、内蔵するCPU等のコントローラに制御プログラムを実行させることで、画像形成装置1の全体の動作を制御する。このように、画像形成装置1は、商用電源からの電力を受けて動作する。制御装置21は、制御プログラムを実行することで、画像の形成等の制御方法を実行する情報処理装置の一例である。
【0018】
図2は、
図1の画像形成装置1の要部のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。画像形成装置1は、AC(Alternating Current)/DC(Direct Current)コンバータ40、プリンタ50、スキャナ60、ファクシミリ70、操作部80、エンジン制御基板100およびコントローラ制御基板200を有する。
【0019】
AC/DCコンバータ40は、交流電源30から供給される交流電圧から変換した第2直流電圧をエンジン制御基板100に供給する。AC/DCコンバータ40は、
図1の電源装置20に対応する。エンジン制御基板100に供給された第2直流電圧は、エンジン制御基板100を介して、プリンタ50、スキャナ60、ファクシミリ70および操作部80の制御部と、コントローラ制御基板200とにそれぞれ供給される。
【0020】
例えば、プリンタ50は、
図1の書き込みユニット4およびプリンタユニット5に対応する。スキャナ60は、画像読み取り装置3に対応する。例えば、ファクシミリ70、エンジン制御基板100およびコントローラ制御基板200は、
図1の制御装置21に対応する。
【0021】
図3は、
図2のコントローラ制御基板200の一例を示す回路ブロック図である。コントローラ制御基板200は、マイコン(マイクロコンピュータ)210、メインCPU220、電源制御スイッチ230、メモリ240、パワーオンリセット回路250、260、スイッチDCSW、アンド回路ANDおよびコンデンサC1、C2を有する。
【0022】
AC/DCコンバータ40は、ACケーブル等を介して交流電源30が画像形成装置1に接続され、交流電源30から電力を受けている間、電源が供給されていることを示すゼロクロス信号電圧を出力する。ゼロクロス信号ZCRSは、交流電源30から受ける交流電圧が0Vを横切るときに論理値が反転する信号であり、例えば、交流電圧の周期と同じ周期を有するパルス信号である。このように、AC/DCコンバータ40は、電源の供給を検出する電源検出部として機能する。
【0023】
マイコン210は、電源電圧VCCA(第2直流電圧)を受けて動作する。マイコン210は、画像形成装置1の電源を制御する機能を有する。例えば、マイコン210は、コントローラ制御基板200に供給される電源電圧VCCAを電源線VCCBに供給する制御を実施する。
【0024】
また、マイコン210は、AC/DCコンバータ40から出力されるゼロクロス信号ZCRSを監視することで、画像形成装置1に交流電源30が接続されているか否かを判定することができる。そして、マイコン210は、ゼロクロス信号ZCRSに応じて、メモリ240のライトプロテクト機能を制御することができる。マイコン210が実行する制御プログラムは、メモリ240に格納されていてもよく、内蔵メモリに格納されていてもよい。マイコン210は、第2コントローラの一例である。
【0025】
メインCPU220は、電源電圧VCCB(第2直流電圧)を受けて動作する。メインCPU220は、画像形成装置1のプリンタ動作およびスキャナ動作等の動作を制御する機能を有する。例えば、メインCPU220は、メモリ240にアクセスすることで、画像形成装置1を動作させる制御プログラムを実行し、動作に使用するデータおよび各種パラメータ等をメモリ240に読み書きする。メインCPU220は、第1コントローラの一例である。
【0026】
電源制御スイッチ230は、マイコン210からの制御信号に応じて、電源線VCCAと電源線VCCBとの接続を制御する。例えば、電源制御スイッチ230は、画像形成装置1がプリンタ動作およびスキャナ動作等の動作を実施する通常モードに設定されている場合、電源線VCCAを電源線VCCBに接続する。また、例えば、電源制御スイッチ230は、画像形成装置1が省エネルギーモードに設定されている場合、電源線VCCAと電源線VCCBとの接続を遮断する。
【0027】
メモリ240は、例えば、フラッシュメモリまたはMRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)等の電気的に書き換え可能な不揮発性メモリであり、電源電圧VCCBを受けて動作する。メモリ240は、メインCPU220からのクロック信号CLKおよび図示しないメモリアクセス信号(アドレス信号およびアクセス制御信号等)に応じて、リード動作またはライト動作を実行する。メモリ240は、ライト動作時、メモリアクセス信号とともにメインCPU220から受けるデータ入力信号DIをメモリセルに書き込む。メモリ240は、リード動作時、メモリセルから読み出したデータをデータ出力信号DOとしてメインCPU220に出力する。
【0028】
なお、メモリ240は、メインCPU220から出力されるライトプロテクト信号/WPcまたはマイコン210から出力されるライトプロテクト信号/WPmをライトプロテクト端子/WPで受けている期間、ライト動作を禁止する。ライトプロテクト信号/WPc、/WPm、/WPは、負論理の信号であり、ロウレベルが書き込み禁止状態であり、ハイレベルが書き込み許可状態である。メモリ240は、ライトプロテクト信号/WPがロウレベルのとき、ライト動作を禁止し、ライトプロテクト信号/WPがハイレベルのとき、ライト動作を許可する。
【0029】
ライトプロテクト信号/WPc、/WPmは、アンド回路AND(負論理のオア回路)を介してライトプロテクト端子/WPに供給される。アンド回路ANDは、一方の入力でライトプロテクト信号/WPcを受け、他方の入力でライトプロテクト信号/WPmを受け、ライトプロテクト端子/WPにライトプロテクト信号/WPを出力する。
【0030】
これにより、メインCPU220だけでなく、マイコン210によりメモリ240のライトプロテクトを制御することができる。換言すれば、電源の遮断時にメインCPU220がメモリ240にライトアクセスするプログラムを実行中の場合にも、マイコン210によりメインCPU220が出力するハイレベルのライトプロテクト信号/WPcをマスクすることができる。アンド回路ANDは、メインCPU220が出力するハイレベルのライトプロテクト信号/WPcをマスクするマスク回路の一例である。
【0031】
なお、アンド回路ANDの2つの入力端子および1つの出力端子は、それぞれプルダウンされている。これにより、ライトプロテクト信号線/WPm、/WPc、/WPのいずれかがフローティング状態の場合に、メモリ240のライトアクセスを禁止することができ、メモリ240へのデータの誤書き込みを防止することができる。
【0032】
また、プルダウンしない場合に比べて、ライトプロテクト信号線/WPm、/WPc、/WPがハイレベルからロウレベルに変化する遷移時間を早くすることができる。この結果、マイコン210からのライトプロテクト信号/WPmまたはメインCPU220からのライトプロテクト信号/WPcがロウレベルに変化したときに、メモリ240のライトアクセスを迅速に禁止することができる。
【0033】
メモリ240がDRAM(Dynamic Random Access Memory)またはSRAM(Static Random Access Memory)等の揮発性メモリの場合、電源の遮断によりメモリ240に記憶されているデータは消失する。一方、フラッシュメモリ等のメモリ240は、電源の遮断後もデータを記憶し続ける。このため、データの誤書き込みのおそれがある場合、メモリ240のライトアクセスを禁止し、画像形成装置1の再起動後の誤動作を防止する必要がある。
【0034】
パワーオンリセット250は、電源端子で電源電圧VCCAを受けている間、ハイレベルのリセット信号/RSTmをマイコン210に供給し、マイコン210を動作可能状態に設定する。パワーオンリセット回路250は、電源電圧VCCAが
図5に示す閾値電圧VT2より低下した場合、リセット信号/RSTmをロウレベルに設定し、マイコン210をリセット状態に設定する。パワーオンリセット回路250は、第2パワーオンリセット回路の一例である。
【0035】
パワーオンリセット回路260は、電源端子で電源電圧VCCBを受けている間、ハイレベルのリセット信号/RSTcをメインCPU220に供給し、メインCPU220を動作可能状態に設定する。パワーオンリセット回路260は、電源電圧VCCBが
図5に示す閾値電圧VT1より低下した場合、リセット信号/RSTcをロウレベルに設定し、メインCPU220をリセット状態に設定する。パワーオンリセット回路260は、第1パワーオンリセット回路の一例である。
【0036】
例えば、閾値電圧VT1は、閾値電圧VT2より高い。このため、電源電圧VCCA、VCCBの低下時、リセット信号/RSTcは、リセット信号/RSTmより早くロウレベルに変化する。閾値電圧VT1は、第1電圧の一例であり、閾値電圧VT2は第2電圧の一例である。
【0037】
スイッチDCSWは、例えば、画像形成装置1のメンテナンスまたは修理をするサービスマン等により操作される押下スイッチである。スイッチDCSWが押下されているとき、マイコン210の電源電圧端子VCCAおよびスイッチDCSWを介して、コンデンサC1、C2に蓄積された電荷が接地線VSSに放電される。これにより、電源の遮断後にコンデンサC1、C2に蓄積された電荷が自然放電するまで、マイコン210およびメインCPU220が動作し続けることを抑止することができる。
【0038】
例えば、上記サービスマンは、画像形成装置1のメンテナンスまたは修理をする場合、電源の遮断後にスイッチDCSWを押下した後、コントローラ制御基板200を画像形成装置1から引き抜く。これにより、コンデンサC1、C2に蓄積された電荷が放電されるまでの時間を短縮することができ、作業性を向上することができる。また、スイッチDCSWを押下によりコンデンサC1、C2から電荷を確実に放電することができる。このため、コンデンサC1、C2に電荷が残った状態でコントローラ制御基板200を画像形成装置1から引き抜くことで、コントローラ制御基板に搭載された電子部品が破壊することを防止できる。
【0039】
コンデンサC1は、電源電圧VCCAを平滑化する機能と、AC/DCコンバータ40から供給される電荷を蓄積する機能とを有する。コンデンサC2は、電源電圧VCCBを平滑化する機能と、電源制御スイッチ230から供給される電荷を蓄積する機能とを有する。
【0040】
図4は、
図3のコントローラ制御基板200の動作の一例を示すフロー図である。すなわち、
図4は、画像形成装置1が実行する制御方法の一例を示し、画像形成装置1が実行する制御プログラムの一例を示す。また、
図4は、画像形成装置1に搭載される情報処理装置が実行する制御方法の一例を示し、画像形成装置1に搭載される情報処理装置が実行する制御プログラムの一例を示す。なお、制御プログラムは、画像形成装置1に着脱自在に装着される記録媒体に格納され、記録媒体からメモリ240またはマイコン210の内蔵メモリ等に転送されてもよい。
【0041】
まず、ステップS10において、画像形成装置1のACケーブルが交流電源30に接続されると、AC/DCコンバータ40は、電源電圧VCCAの生成を開始する。これにより、コンデンサC1に電荷が蓄積され、電源電圧VCCAがマイコン210およびパワーオンリセット回路250に供給される。
【0042】
次に、ステップS12において、パワーオンリセット回路250は、電源電圧VCCAの上昇に応じてリセット信号/RSTmをロウレベルからハイレベル(リセット解除状態)に設定し、マイコン210を起動させる。
【0043】
次に、ステップS14において、起動したマイコン210は、電源制御スイッチ230をオンし、電源線VCCAを電源線VCCBに接続する。これにより、コンデンサC2に電荷が蓄積される。
【0044】
次に、ステップS16において、マイコン210は、ライトプロテクト信号/WEmをロウレベルからハイレベル(H)に変化させる。これにより、メモリ240のライトプロテクト端子/WPの入力レベルもロウレベルからハイレベル(H)に変化され、メインCPU220によるメモリ240へのライトアクセスが許可される。なお、ライトプロテクト信号/WPmがハイレベルに設定された後、メインCPU220は、ライトプロテクト信号/WPcをロウレベルに設定することで、ライトプロテクト端子/WPの入力レベルもロウレベルに変化する。これにより、メモリ240へのライトアクセスを禁止することができる。
【0045】
ステップS18において、マイコン210は、ゼロクロス信号ZCRSの論理レベルをポーリングする。次に、ステップS20において、マイコン210は、ゼロクロス信号ZCRSの論理レベルが変化しない時間が時間T1(所定時間)以上か否かを判定する。マイコン210は、ゼロクロス信号ZCRSの論理レベルが時間T1が経過する前に変化した場合、処理をステップS18に戻し、ゼロクロス信号ZCRSのポーリングを継続する。マイコン210は、ゼロクロス信号ZCRSの論理レベルが変化しない期間が時間T1以上経過した場合、処理をステップS22に移行する。
【0046】
特に限定されないが、時間T1は、例えば、50ms(ミリ秒)でもよい。これにより、マイコン210は、交流電源30の遮断を検出することができる一方、画像形成装置1の動作に影響しない交流電源30の瞬停を検出の対象外にすることができる。ここで、画像形成装置1の動作に影響しない瞬停の時間は、コンデンサC1、C2に蓄積可能な電荷量に依存して決定され、決定された時間に基づいて時間T1が設定される。例えば、交流電源30の遮断は、ACケーブルの間違った引き抜き、または停電等により発生する。
【0047】
ステップS22において、マイコン210は、ライトプロテクト信号/WEmをハイレベルからロウレベルに変化させる。これにより、メモリ240のライトプロテクト端子/WPの入力レベルもハイレベルからロウレベルに変化され、メインCPU220によるメモリ240へのライトアクセスが禁止される。
【0048】
したがって、交流電源30が遮断された後、コンデンサC1、C2に蓄積された電荷が放電される前にメインCPU220がメモリ240にアクセス可能な場合にも、メモリ240へのライトアクセスが禁止される。この結果、ライトアクセスが途中で停止し、誤ったデータがメモリ240にライトされるデータ破壊を防止できる。そして、画像形成装置1の再起動後に、誤ったデータを保持するメモリ240により画像形成装置1が誤動作することを防止できる。
【0049】
次に、ステップS24において、マイコン210がメモリ240へのライトアクセスを禁止した後、コンデンサC1、C2の放電が完了し、マイコン210およびメインCPU220の動作が停止する。
【0050】
図5は、
図3のコントローラ制御基板の動作の一例を示すシーケンス図である。
図5において、符号ONは、電源の供給状態またはゼロクロス信号ZCRSの生成状態を示し、符号OFFは、電源の供給停止状態またはゼロクロス信号ZCRSの生成停止状態を示す。
【0051】
まず、ACケーブルが交流電源30に接続されると、AC/DCコンバータ40は、パルス状のゼロクロス信号ZCRSを周期的に出力し、電源電圧VCCAを生成する(
図5(a)、(b))。コンデンサC1は、電源電圧VCCAを受けて電荷を蓄積する。
【0052】
パワーオンリセット回路250は、電源電圧VCCAが閾値電圧VT2以上になった場合、リセット信号/RSTmをハイレベルに変化する(
図5(c))。これにより、マイコン210は、動作を開始し、ライトプロテクト信号/WPmをハイレベルに設定し、メモリ240は、ライトアクセス可能な状態になる(
図5(d))。
【0053】
また、マイコン210が電源制御スイッチ230をオンすることで、電源線VCCAが電源線VCCBに接続され、電源電圧VCCBが上昇する(
図5(e))。コンデンサC2は、電源電圧VCCBを受けて電荷を蓄積する。
【0054】
パワーオンリセット回路260は、電源電圧VCCBが閾値電圧VT1以上になった場合、リセット信号/RSTcをハイレベルに変化する(
図5(f))。これにより、メインCPU220は、動作を開始し、図示を省略するがメモリ240のアクセスを開始する。
【0055】
マイコン210は、電源電圧VCCAを受けて動作中に、ゼロクロス信号ZCRSをポーリングし続ける(
図5(g))。マイコン210は、ゼロクロス信号ZCRSの遷移エッジを時間T1以上検出しない場合、交流電源30の遮断等の電源異常の発生を検出し、ライトプロテクト信号/WPmをロウレベルに変化する(
図5(h)、(i))。
【0056】
ロウレベルのライトプロテクト信号/WPmは、アンド回路ANDを介してメモリ240にライトプロテクト端子/WPに供給されるため、メインCPU220は、メモリ240へのライトアクセスができない状態になる。したがって、電源遮断時にメインCPU220によるメモリ240へのデータの誤書き込みを防止することができる(
図5(j))。この結果、画像形成装置1が再起動後に誤動作することを防止することができる。
【0057】
なお、ライトプロテクト信号/WPmがロウレベルの期間、メインCPU220は、メモリ240へのリードアクセスは実施可能である。図中のクロックCLKは、メインCPU220がメモリ240にリードアクセスすることを示し、図中のデータ出力信号DOは、リードアクセスに応答してメモリ240から出力されることを示している(
図5(k)、(l))。
【0058】
交流電源30の遮断によりAC/DCコンバータ40による電源電圧VCCAの生成が停止されると、コンデンサC1、C2に蓄積された電荷が徐々に放電される。パワーオンリセット回路250は、電源電圧VCCAが閾値電圧VT2より低くなった場合、リセット信号/RSTmをロウレベルに変化する(
図5(m))。これにより、マイコン210は、リセット状態になり、動作を停止する。
【0059】
パワーオンリセット回路260は、電源電圧VCCBが閾値電圧VT1より低くなった場合、リセット信号/RSTcをロウレベルに変化する(
図5(n))。これにより、メインCPU220は、リセット状態になり、動作を停止する(
図5(o))。なお、メインCPU220によるリードアクセス中に、メインCPU220が動作を停止しても、メモリ240に記憶されているデータは失われることなく保持される。電源電圧VCCA、VCCBは、コンデンサC1、C2の放電が完了するまで、徐々に低下する(
図5(p)、(q))。
【0060】
閾値電圧VT1は、閾値電圧VT2より高く設定されるため、リセット信号/RSTcは、リセット信号/RSTmより早くロウレベルに遷移する。これにより、電源を制御するマイコン210が停止する前にメインCPU220を停止することができる。したがって、マイコン210の停止時にライトプロテクト信号/WPmが一時的にハイレベルになる場合にも、メインCPU220によりメモリ240へのライトアクセスが行われることを防止することができる。データの誤書き込みを防止できるため、画像形成装置1の再起動後の誤動作を防止することができる。
【0061】
以上、この実施形態では、マイコン210は、交流電源30の遮断等の電源異常の発生を検出した場合、ライトプロテクト信号/WPをロウレベルに設定し、メモリ240のライトアクセスを禁止する。これにより、電源遮断時のメインCPU220によるメモリ240へのデータの誤書き込みを防止することができ、画像形成装置1の再起動後の誤動作を防止することができる。
【0062】
電源の遮断時にリセット信号/RSTcをリセット信号/RSTmより早くロウレベルに遷移させることで、マイコン210が停止する前にメインCPU220を停止することができる。これにより、マイコン210の停止時にライトプロテクト信号/WPmが一時的にハイレベルになる場合にも、メインCPU220によるメモリ240へのデータの誤書き込みを防止でき、画像形成装置1の誤動作を防止することができる。
【0063】
例えば、メモリ240が不揮発性メモリの場合、電源の遮断後もデータを記憶し続ける。この実施形態では、マイコン210は、電源の遮断時にメモリ240のライトアクセスを禁止するため、電源の遮断時に誤ったデータがメモリ240に書き込まれることを防止することができる。これにより、メモリ240が誤ったデータを記憶し続けることによる画像形成装置1の再起動後の誤動作を防止することができる。
【0064】
マイコン210は、電源の遮断時に、ライトプロテクト信号/WPmをロウレベルに設定し、アンド回路ANDを介してロウレベルのライトプロテクト信号/WPとしてメモリ240に強制的に出力する。これにより、電源の遮断時にメインCPU220がメモリ240にライトアクセスするプログラムを実行中の場合にも、メインCPU220が出力するハイレベルのライトプロテクト信号/WPcのメモリ240への出力をマスクすることができる。この結果、電源の遮断時のメモリ240へのデータの誤書き込みを防止することができる。
【0065】
図6は、本発明の第2の実施形態の画像形成装置におけるコントローラ制御基板の一例を示す回路ブロック図である。
図1から
図3と同様の要素については同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。この実施形態のコントローラ制御基板200Aは、
図3のコントローラ制御基板200にバッテリBATおよびダイオードD1、D2を追加して構成されている。
【0066】
例えば、コントローラ制御基板200Aは、
図1の制御装置21に搭載されることで、画像形成装置1の画像処理部として機能してもよい。コントローラ制御基板200Aを搭載する画像形成装置1のハードウェア概要は、
図2と同様である。
【0067】
マイコン210の電源端子VCCAおよびパワーオンリセット回路250の図示しない電源端子は、ダイオードD2を介して電源線VCCAに接続され、ダイオードD2を介してバッテリBATに接続される。そして、マイコン210は、電源電圧VCCAまたはバッテリBATから供給される電圧により動作する。なお、ダイオードD1により、バッテリBATが出力する電圧によりコンデンサC1が充電されることが抑止される。
【0068】
バッテリBATが電圧を出力している間、パワーオンリセット回路250は、ハイレベルのリセット信号/RSTmを出力する。このため、パワーオンリセット回路250は、バッテリBATが消耗したときのみ、AC/DCコンバータ40が生成する電源電圧VCCAに応じてリセット信号/RSTmをロウレベルまたはハイレベルに設定する。
【0069】
この実施形態では、マイコン210は、電源の異常遮断時にもバッテリBATからの電力により動作できる。このため、電源の異常遮断時によりAC/DCコンバータ40が生成する電源電圧VCCAが低下した場合にも、マイコン210の電源端子VCCAにマイコン210の入力保証電圧より低い電圧が供給されることを防止できる。したがって、マイコン210は、電源の遮断時にも正常に動作し、ゼロクロス信号ZCRSの遷移エッジを時間T1以上検出しない場合、ライトプロテクト信号/WPmをロウレベルに変化することができる。
【0070】
図7は、
図6のコントローラ制御基板200Aの動作の一例を示すシーケンス図である。
図5と同様の動作については詳細な説明は省略する。なお、コントローラ制御基板200Aの動作フローは、
図4と同じである。
【0071】
交流電源30、ゼロクロス信号ZCRS、AC/DCコンバータ40が出力する電源電圧VCCA、メモリ240のクロック信号CLKおよびメモリ240のデータ出力信号DOの波形は、
図5と同じである。電源電圧VCCBおよびリセット信号/RSTcの波形は、立ち上がりタイミングが
図5に比べて早くなることを除き、
図5と同じである。ライトプロテクト信号/WPmの波形は、ACケーブルの接続時にハイレベルに設定されていることを除き、
図5と同じである。
【0072】
マイコン210の電源端子VCCA、リセット信号/RSTmおよびライトプロテクト信号/WPmに示す一点鎖線は、バッテリBATが消耗しているときの波形を示し、
図5の波形と同様である。
【0073】
この実施形態では、マイコン210の電源端子VCCAは、交流電源30の供給の有無にかかわりなく、バッテリBATから供給される電源電圧を受けるため、バッテリBATから出力される一定電圧に維持される(
図7(a))。同様に、パワーオンリセット回路250は、交流電源30の供給の有無にかかわりなく、バッテリBATから供給される電源電圧を受けるため、リセット信号/RSTmをハイレベルに固定する(
図7(b))。
【0074】
リセット信号/RSTmがハイレベルに固定されるため、マイコン210は、電源制御スイッチ230を常時オンする。電源線VCCBは、電源線VCCAと常時接続される。このため、電源電圧VCCBは、AC/DCコンバータ40から出力される電源電圧VCCAとともに上昇する(
図7(c))。
【0075】
パワーオンリセット回路260は、電源電圧VCCBが閾値電圧VT1以上になった場合、リセット信号/RSTcをハイレベルに変化する(
図7(d))。これにより、メインCPU220は、動作を開始し、メモリ240のアクセスを開始する。
【0076】
図5と同様に、マイコン210は、ゼロクロス信号ZCRSの遷移エッジを時間T1以上検出しない場合、ライトプロテクト信号/WPmをロウレベルに変化する(
図7(e)、(f))。
【0077】
交流電源30の遮断によりAC/DCコンバータ40による電源電圧VCCAの生成が停止されると、コンデンサC1、C2に蓄積された電荷が徐々に放電される。マイコン210の電源端子VCCAは、交流電源30の供給の有無にかかわりなく、バッテリBATから供給される電源電圧を受けるため、一定電圧に維持される(
図7(g))。同様に、パワーオンリセット回路250は、交流電源30の供給の有無にかかわりなく、バッテリBATから供給される電源電圧を受けるため、リセット信号/RSTmをハイレベルに固定する(
図7(h))。パワーオンリセット回路260の動作(リセット信号/RSTcの波形)は、
図5と同じである。
【0078】
以上、この実施形態においても上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。例えば、交流電源30の遮断等の電源異常の発生時に、マイコン210によりメモリ240のライトアクセスを禁止することで、電源遮断時のメモリ240へのデータの誤書き込みを防止することができ、画像形成装置1の再起動後の誤動作を防止することができる。
【0079】
さらに、この実施形態では、マイコン210は、電源の異常遮断時にもバッテリBATからの電力により動作できるため、電源の遮断時にも正常に動作し、ゼロクロス信号ZCRSをモニタすることができる。そして、マイコン210は、ゼロクロス信号ZCRSの遷移エッジを時間T1以上検出しない場合、ライトプロテクト信号/WPmをロウレベルに変化し、メモリ240へのライトアクセスを確実に禁止することができる。
【0080】
以上、各実施形態に基づき本発明の説明を行ってきたが、上記実施形態に示した要件に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することができ、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
【符号の説明】
【0081】
1 画像形成装置
2 自動原稿送り装置
3 画像読み取り装置
4 書き込みユニット
5 プリンタユニット
6 感光体ドラム
7 現像装置
8 搬送ベルト
9 定着装置
10 給紙トレイ
20 電源装置
21 制御装置
30 交流電源
40 AC/DCコンバータ
50 プリンタ
60 スキャナ
70 ファクシミリ
80 操作部
100 エンジン制御基板
200、200A コントローラ制御基板
210 マイコン
220 メインCPU
230 電源制御スイッチ
240 メモリ
250、260 パワーオンリセット回路
AND アンド回路
BAT バッテリ
C1、C2 コンデンサ
CLK クロック信号
D1、D2 ダイオード
DCSW スイッチ
DI データ入力信号
DO データ出力信号
/RSTc、/RSTm リセット信号
VCCA、VCCB 電源電圧
/WPc、/WPm ライトプロテクト信号
ZCRS ゼロクロス信号
【先行技術文献】
【特許文献】
【0082】