(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023105587
(43)【公開日】2023-07-31
(54)【発明の名称】プッシャ、搬送装置、および基板処理装置
(51)【国際特許分類】
H01L 21/677 20060101AFI20230724BHJP
B24B 37/10 20120101ALI20230724BHJP
B24B 41/06 20120101ALI20230724BHJP
【FI】
H01L21/68 A
B24B37/10
B24B41/06 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022006511
(22)【出願日】2022-01-19
(71)【出願人】
【識別番号】000000239
【氏名又は名称】株式会社荏原製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100146710
【弁理士】
【氏名又は名称】鐘ヶ江 幸男
(74)【代理人】
【識別番号】100186613
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邊 誠
(72)【発明者】
【氏名】山口 都章
(72)【発明者】
【氏名】浅野 建太郎
(72)【発明者】
【氏名】吉成 大
【テーマコード(参考)】
3C034
3C158
5F131
【Fターム(参考)】
3C034AA19
3C034BB83
3C158AA07
3C158AC05
3C158DA12
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5F131AA02
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5F131HA12
5F131KA35
5F131KA54
5F131KA63
5F131KA64
5F131KB12
5F131KB32
(57)【要約】
【課題】基板の着座検出の精度を向上させる。
【解決手段】基板を保持するためのプッシャは、プッシャ本体と、プッシャ本体に取り付けられており基板が着座する複数の着座部材630と、を含む。複数の着座部材630はそれぞれ、基板が着座する着座部、および着座部とは異なる位置に配置された磁石634-2a、を有する台座部材の一形態であるレバー部材634を備える。レバー部材634は、基板の着座または退座に応じて磁石634-2aの位置が移動するようにプッシャ本体に支持されている。複数の着座部材630はそれぞれ、磁石634-2aの移動を検出するように構成された着座センサ638と、磁石634-2aの可動域と着座センサ638との間の一部を遮蔽するように配置された磁性部材637と、を含む。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板を保持するためのプッシャであって、
前記プッシャは、プッシャ本体と、前記プッシャ本体に取り付けられており基板が着座する複数の着座部材と、を含み、
前記複数の着座部材はそれぞれ、
基板が着座する着座部、および前記着座部とは異なる位置に配置された磁石、を有する台座部材であって、基板の着座または退座に応じて前記磁石の位置が移動するように前記プッシャ本体に支持された、台座部材と、
前記磁石の移動を検出するように構成された着座センサと、
前記磁石の可動域と前記着座センサとの間の一部を遮蔽するように配置された磁性部材と、
を含む、
プッシャ。
【請求項2】
前記複数の着座部材は、前記プッシャ本体に支持された軸部材を含み、
前記台座部材は、前記軸部材に支持されたレバー部材であって、前記着座部を有する第1の端部と、前記軸部材を挟んで前記第1の端部の反対側に設けられた第2の端部と、を含み、前記第2の端部に前記磁石が設けられている、レバー部材を含み、
前記複数の着座部材は、前記磁石が下方へ移動するように前記軸部材を中心に前記レバー部材を回転させる力を前記レバー部材に付与するための付勢部材を含む、
請求項1に記載のプッシャ。
【請求項3】
前記複数の着座部材は、前記レバー部材の前記第2の端部および前記着座センサを覆うように構成されたハウジングをさらに含む、
請求項2に記載のプッシャ。
【請求項4】
前記複数の着座部材は、基板が着座する着座領域を囲むように互いに所定の間隔をあけて前記プッシャ本体に取り付けられ、
前記レバー部材は、前記第1の端部が前記着座領域に突出するように前記軸部材に支持されている、
請求項1から3のいずれか一項に記載のプッシャ。
【請求項5】
前記台座部材は、鉛直方向に伸びる着座ピンであって、前記着座部を有する第1の端部と、前記第1の端部より下方に位置する第2の端部と、を含み、前記第2の端部に前記磁石が設けられている、着座ピンを含み、
前記複数の着座部材は、前記着座ピンを鉛直方向に移動可能に支持する弾性部材を含む、
請求項1に記載のプッシャ。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか一項に記載のプッシャと、
前記複数の着座部材によって検出された基板の着座または退座のタイミングのずれに基づいて前記プッシャの水平状態を判定するように構成された判定部材と、を含む、
搬送装置。
【請求項7】
前記プッシャを昇降させるための昇降駆動機構と、
前記プッシャとの間で基板の受け渡しを行うためのエクスチェンジャと、
前記エクスチェンジャを前記プッシャの昇降方向と直交する方向に移動させるための駆動機構と、
を含み、
前記エクスチェンジャは、エクスチェンジャ本体と、前記エクスチェンジャ本体に取り付けられており基板が着座する複数のレバー式着座部材と、を含み、
前記複数のレバー式着座部材はそれぞれ、
前記エクスチェンジャ本体に支持された軸部材と、
前記軸部材に支持されたレバー部材であって、前記着座部を有する第1の端部と、前記軸部材を挟んで前記第1の端部の反対側に設けられた第2の端部と、を含み、前記第2の端部には前記磁石が設けられている、レバー部材と、
前記磁石が下方へ移動するように前記軸部材を中心に前記レバー部材を回転させる力を前記レバー部材に付与するための付勢部材と、
前記磁石が上方へ移動したことを検出するように構成された着座センサと、
を含む、
請求項6に記載の搬送装置。
【請求項8】
前記判定部材は、前記エクスチェンジャに保持された基板を前記プッシャに受け渡す、または、前記エクスチェンジャが前記プッシャから基板を受け取るときの、基板の着座または退座のタイミングのずれに基づいて前記プッシャまたは前記エクスチェンジャの水平状態を判定するように構成される、
請求項7に記載の搬送装置。
【請求項9】
前記判定部材は、基準となるプッシャに対して基板の着座または退座が検出されたときの前記プッシャの基準高さと、前記複数の着座部材のそれぞれについて基板の着座または退座を検出したときの前記プッシャの高さと、を比較し、比較結果に基づいて前記プッシャまたは前記エクスチェンジャの異常の有無を判定するように構成される、
請求項8に記載の搬送装置。
【請求項10】
前記判定部材は、前記基準高さに対する、前記複数の着座部材の少なくとも1つについて基板の着座または退座を検出したときの前記プッシャの高さのずれが、所定閾値以上であれば、前記プッシャまたは前記エクスチェンジャに重異常があると判定する、
請求項9に記載の搬送装置。
【請求項11】
前記判定部材は、前記基準高さに対する、前記複数の着座部材のそれぞれについて基板の着座または退座を検出したときの前記プッシャの高さのずれが、所定閾値より小さく、かつ、前記ずれが基板の着座または退座を実行するたびに大きくなっている場合には、前記プッシャまたは前記エクスチェンジャに軽異常があると判定する、
請求項9に記載の搬送装置。
【請求項12】
基板を研磨するように構成された研磨装置と、
基板を洗浄するように構成された洗浄装置と、
前記研磨装置または前記洗浄装置で処理される基板を搬送するように構成された請求項6から11のいずれか一項に記載の搬送装置と、
を含む、基板処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、プッシャ、搬送装置、および基板処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、例えば半導体ウェハなどの基板に対して各種処理を行うために基板処理装置が用いられている。基板処理装置の一例としては、基板に研磨処理等を行うためのCMP(Chemical Mechanical Polishing)装置が挙げられる。
【0003】
特許文献1に記載されているように、CMP装置は、基板の研磨処理を行うための研磨装置、基板の洗浄処理および乾燥処理を行うための洗浄装置、および、研磨装置へ基板を受け渡すとともに洗浄装置によって洗浄処理および乾燥処理された基板を受け取るロード/アンロード装置、などを備える。また、CMP装置は、研磨装置、洗浄装置、およびロード/アンロード装置間で基板の搬送を行う搬送装置を備えている。CMP装置は、搬送装置によって基板を搬送しながら研磨、洗浄、および乾燥の各種処理を順次行う。
【0004】
搬送装置は、基板を保持するためのハンドと、ハンドを移動させるための駆動機構と、を備えている。ハンドには基板が着座する複数のピンが設けられており、ピンに基板が着座したことを検出するようになっている。基板の着座を検出するために、投光部と受光部とを有する光学式センサが用いられている。例えば、ピンに受光部が設けられ、ピンから離れた所定の場所に投光部が設けられており、基板によって投光部と受光部との間が遮蔽されたら、基板がピンに着座したことを検出するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来技術は、基板の着座検出の精度を向上させることについて改善の余地がある。
【0007】
すなわち、従来技術の着座検出においては、基板が着座する着座領域に光学式センサを配置している。着座領域には洗浄処理に用いる洗浄水や研磨処理に用いるスラリが混在しているので、洗浄水またはスラリによって光学式センサの光が乱反射し、その結果、基板着座の誤検出を引き起こす場合がある。
【0008】
そこで、本願は、基板の着座検出の精度を向上させることを1つの目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
一実施形態によれば、基板を保持するためのプッシャであって、前記プッシャは、プッシャ本体と、前記プッシャ本体に取り付けられており基板が着座する複数の着座部材と、を含み、前記複数の着座部材はそれぞれ、基板が着座する着座部、および前記着座部とは異なる位置に配置された磁石、を有する台座部材であって、基板の着座または退座に応じて前記磁石の位置が移動するように前記プッシャ本体に支持された、台座部材と、前記磁石の移動を検出するように構成された着座センサと、前記磁石の可動域と前記着座センサとの間の一部を遮蔽するように配置された磁性部材と、を含む、プッシャが開示される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、本発明の一実施形態における基板処理装置の全体構成を示す平面図である。
【
図2】
図2は、
図1に示す基板処理装置の搬送機構を示す分解斜視図である。
【
図3】
図3は、
図1に示す基板処理装置の第1の研磨装置を模式的に示す斜視図である。
【
図4】
図4は、
図1に示す基板処理装置の搬送ロボットの側面図である。
【
図5】
図5は、第1の搬送装置を示す斜視図である。
【
図6】
図6は、着座部材を拡大して示す斜視図である。
【
図8】
図8は、着座部材を拡大して示す斜視図である。
【
図9】
図9は、着座部材を他の例を示す断面図である。
【
図11】
図11は、プッシャおよびエクスチェンジャの平面図である。
【
図12】
図12は、エクスチェンジャのレバー式着座部材を拡大した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本願発明の一実施形態に係るプッシャ、搬送装置、基板処理装置、および基板搬送方法を図面に基づいて説明する。以下で説明する図面において、同一または相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
【0012】
図1は本発明の一実施形態による基板処理装置の全体構成を示す平面図である。
図1に示すように、本実施形態における基板処理装置10は、平面視略矩形状のハウジングを備えており、ハウジングの内部は隔壁によってロード/アンロード装置11と研磨装置12と洗浄装置13と搬送機構14とに区画されている。これらのロード/アンロード装置11、研磨装置12、洗浄装置13、および搬送機構14は、それぞれ独立に組み立てられ、独立に排気されるものである。また、基板処理装置10には、ロード/アンロード装置11、研磨装置12、洗浄装置13、および搬送機構14の動作を制御する制御装置15(制御盤ともいう)が設けられている。
【0013】
<ロード/アンロード装置>
ロード/アンロード装置11は、多数のウェハ(基板)Wfをストックする基板カセットを載置する複数(図示された例では4つ)のフロントロード装置113を備えている。これらのフロントロード装置113は、基板処理装置10の幅方向(長手方向と垂直な方向)に隣接して配列されている。フロントロード装置113には、オープンカセット、SMIF(Standard Manufacturing Interface)ポッド、またはFOUP(Front Opening Unified Pod)を搭載することができる。ここで、SMIF、FOUPは、内部に基板カセットを収納し、隔壁で覆うことにより、外部空間とは独立した環境を保つことができる密閉容器である。
【0014】
また、ロード/アンロード装置11には、フロントロード装置113の配列方向に沿って走行機構112が敷設されており、この走行機構112上にフロントロード装置113の配列方向に沿って移動可能な搬送ロボット111が設置されている。搬送ロボット111は走行機構112上を移動することによってフロントロード装置113に搭載された基板カセットにアクセスできるようになっている。この搬送ロボット111は上下に2つのハンドを備えており、例えば、基板カセットに基板Wfを戻すときに上側のハンドを使用し、研磨前の基板Wfを搬送するときに下側のハンドを使用して、上下のハンドを使い分けることができるようになっている。なお、これに変えて単一のハンドのみで基板Wfを
搬送するようにしてもよい。
【0015】
ロード/アンロード装置11は最もクリーンな状態を保つ必要がある領域であるため、ロード/アンロード装置11の内部は、装置外部、研磨装置12、洗浄装置13、および搬送機構14のいずれよりも高い圧力に常時維持されている。また、搬送ロボット111の走行機構112の上方には、HEPAフィルタやULPAフィルタなどのクリーンエアフィルタを有するフィルタファンユニット(図示せず)が設けられており、このフィルタファンユニットによりパーティクルや有毒蒸気、ガスが除去されたクリーンエアが常時下方に向かって吹き出している。
【0016】
搬送機構14は、研磨前の基板をロード/アンロード装置11から研磨装置12へと搬送する装置であり、基板処理装置10の長手方向に沿って延びるように設けられている。
図1に示すように、搬送機構14は、最もクリーンな領域であるロード/アンロード装置11と最もダーティな領域である研磨装置12の両方に隣接して配置されている。そのため、研磨装置12内のパーティクルが搬送機構14を通ってロード/アンロード装置11内に拡散しないように、後述するように、搬送機構14の内部にはロード/アンロード装置11側から研磨装置12側へと流れる気流が形成されている。
【0017】
搬送機構14の構造について詳しく説明する。
図2は、搬送機構14の内部構成を示す分解斜視図である。
図2に示すように、搬送機構14は、長手方向に延びるカバー41と、カバー41の内側に配置され、基板Wfを保持するスライドステージ42と、スライドステージ42を長手方向に沿って直線移動させるステージ移動機構43と、カバー41の内部の気体を排気する排気ダクト44と、を有している。
【0018】
カバー41は、底面板と、4つの側面板と、天面板(
図2では不図示)とを有している。このうち長手方向の一方の側面板には、ロード/アンロード装置11に連通する搬入口41aが形成されている。また、幅方向の一方の側面板のうち搬入口41aとは反対側の端部には、研磨装置12に連通する搬出口41bが形成されている。搬入口41aおよび搬出口41bは不図示のシャッタにより開閉可能となっている。ロード/アンロード装置11の搬送ロボット111は、搬入口41aからカバー41の内側のスライドステージ42にアクセス可能となっており、研磨装置12の搬送ロボット23は、搬出口41bからカバー41の内側のスライドステージ42にアクセス可能となっている。
【0019】
ステージ移動機構43としては、例えばボールねじを用いたモータ駆動機構またはエアシリンダが用いられる。ステージ移動機構43としてロッドレスシリンダを用いる場合には、摺動部からの発塵を防止できるため好ましい。スライドステージ42は、ステージ移動機構43の可動部分に固定されており、ステージ移動機構43から与えられる動力によりカバー41の内側を長手方向に沿って直線移動される。
【0020】
スライドステージ42の外周部には、4本のピンが上向きに突き出すように設けられている。ロード/アンロード装置11の搬送ロボット111によりスライドステージ42上に載せられる基板Wfは、その外周縁が4本のピンによりガイドされて位置決めされた状態で、スライドステージ42上に支持されるようになっている。これらのピンは、ポリプロピレン(PP)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)やポリエーテルエーテルケトン(PEEK)などの樹脂から形成されている。
【0021】
排気ダクト44は、カバー41の長手方向の他方の側面板(搬入口41aとは反対側の側面板)に設けられている。搬入口41aが開けられた状態で排気ダクト44により排気が行われることで、カバー41の内側には搬入口41a側から搬出口41b側へと流れる気流が形成される。これにより、研磨装置12内のパーティクルが搬送機構14を通って
ロード/アンロード装置11内に拡散することが防止される。
【0022】
<洗浄装置>
洗浄装置13は、研磨後のウェハを洗浄する装置である。洗浄装置13は、
図1に示すように、複数(本実施形態では4個)の洗浄モジュール311a、312a、313a、314aと、ウェハステーション33aと、各洗浄モジュール311a~314aとウェハステーション33aとの間でウェハWを搬送する洗浄装置搬送機構32aとを有している。複数の洗浄モジュール311a~314aとウェハステーション33aとは、基板処理装置10の長手方向に沿って直列に配置されている。各洗浄モジュール311a~314aの上部には、クリーンエアフィルタを有するフィルタファンユニット(図示せず)が設けられており、このフィルタファンユニットによりパーティクルが除去されたクリーンエアが常時下方に向かって吹き出している。
【0023】
<研磨装置>
研磨装置12は、基板Wfの研磨を行う装置である。研磨装置12は、
図1に示すように、第1の研磨装置21aと第2の研磨装置21bとを有する第1の研磨ユニット20aと、第3の研磨装置21cと第4の研磨装置21dとを有する第2の研磨ユニット20bと、搬送機構14と第1の研磨ユニット20aおよび第2の研磨ユニット20bのそれぞれに隣接するように配置された研磨装置搬送機構22と、を有している。研磨装置搬送機構22は、基板処理装置10の幅方向において洗浄装置13と第1の研磨ユニット20aおよび第2の研磨ユニット20bとの間に配置されている。
【0024】
第1の研磨装置21a、第2の研磨装置21b、第3の研磨装置21c、および第4の研磨装置21dは、基板処理装置10の長手方向に沿って配列されている。第2の研磨装置21b、第3の研磨装置21c、および第4の研磨装置21dは、第1の研磨装置21aと同様の構成を有しているので、以下、第1の研磨装置21aについて説明する。
【0025】
図3は、第1の研磨装置21aを模式的に示す斜視図である。第1の研磨装置21aは、研磨面を有する研磨パッド102aが取り付けられた研磨テーブル101aと、基板Wfを保持しかつ基板Wfを研磨テーブル101a上の研磨パッド102aに押圧しながら研磨するためのトップリング25aと、研磨パッド102aに研磨液(スラリともいう)やドレッシング液(例えば、純水)を供給するための研磨液供給ノズル104aと、研磨パッド102aの研磨面のドレッシングを行うためのドレッサ(不図示)と、液体(例えば純水)と気体(例えば窒素ガス)の混合気体または液体(例えば純水)を霧状にして研磨面に噴射するアトマイザ(不図示)と、を有している。
【0026】
トップリング25aは、トップリングシャフト103aに支持されている。研磨テーブル101aの上面には研磨パッド102aが貼付されており、この研磨パッド102aの上面は基板Wfを研磨する研磨面を構成する。なお、研磨パッド102aに代えて固定砥石を用いることもできる。トップリング25aおよび研磨テーブル101aは、
図3において矢印で示すように、その軸心周りに回転するように構成されている。基板Wfは、トップリング25aの下面に真空吸着により保持される。研磨時には、研磨液供給ノズル104aから研磨パッド102aの研磨面に研磨液が供給され、研磨対象である基板Wfがトップリング25aにより研磨面に押圧されて研磨される。
【0027】
研磨時にはスラリを使用することを考えるとわかるように、研磨装置12は最もダーティな(汚れた)領域である。したがって、本実施形態では、研磨装置12内のパーティクルが外部に飛散しないように、第1の研磨装置21a、第2の研磨装置21b、第3の研磨装置21c、および第4の研磨装置21dの各研磨テーブルの周囲から排気が行われており、研磨装置12の内部の圧力を、装置外部、周囲の洗浄装置13、ロード/アンロー
ド装置11、および搬送機構14よりも負圧にすることでパーティクルの飛散を防止している。また、通常、研磨テーブルの下方には排気ダクト(図示せず)が、上方にはフィルタ(図示せず)がそれぞれ設けられ、これらの排気ダクトおよびフィルタを介して清浄化された空気が噴出され、ダウンフローが形成される。
【0028】
図1に示すように、第1の研磨装置21aのトップリング25aは、トップリングヘッドのスイング動作により研磨位置と第1の基板搬送位置TP1との間を移動し、第1の研磨装置21aへの基板の受け渡しは第1の基板搬送位置TP1にて行われる。同様に、第2の研磨装置21bのトップリング25bは、トップリングヘッドのスイング動作により研磨位置と第2の基板搬送位置TP2との間を移動し、第2の研磨装置21bへの基板の受け渡しは第2の基板搬送位置TP2にて行われる。第3の研磨装置21cのトップリング25cは、トップリングヘッドのスイング動作により研磨位置と第3の基板搬送位置TP3との間を移動し、第3の研磨装置21cへの基板の受け渡しは第3の基板搬送位置TP3にて行われる。第4の研磨装置21dのトップリング25dは、トップリングヘッドのスイング動作により研磨位置と第4の基板搬送位置TP4との間を移動し、第4の研磨装置21dへの基板の受け渡しは第4の基板搬送位置TP4にて行われる。
【0029】
研磨装置搬送機構22は、第1の研磨ユニット20aに基板Wfを搬送する第1の搬送装置24aと、第2の研磨ユニット20bに基板Wfを搬送する第2の搬送装置24bと、を有する。また、研磨装置搬送機構22は、第1の搬送装置24aと第2の搬送装置24bとの間に配置され、搬送機構14と第1の搬送装置24aおよび第2の搬送装置24bとの間の基板の受け渡しを行う搬送ロボット23を有する。図示された例では、搬送ロボット23は、基板処理装置10のハウジングの略中央に配置されている。
【0030】
図4は、搬送ロボット23を示す側面図である。
図4に示すように、搬送ロボット23は、基板Wfを保持するハンド231と、ハンド231を上下反転させる反転機構234と、ハンド231を支持する伸縮可能なアーム232と、アーム232を上下移動させるアーム上下移動機構およびアーム232を鉛直な軸線周りに回動させるアーム回動機構を含むロボット本体233と、を有している。ロボット本体233は、研磨装置12の天井のフレームに対して吊り下がるように取り付けられている。
【0031】
本実施形態では、ハンド231は、搬送機構14の搬出口41bからスライドステージ42に対してアクセス可能となっている。また、ハンド231は、研磨装置12の第1の搬送装置24aおよび第2の搬送装置24bに対してもアクセス可能となっている。したがって、搬送機構14から研磨装置12に連続的に搬送されてくる基板Wfは、搬送ロボット23により第1の搬送装置24aおよび第2の搬送装置24bに振り分けられる。第2の搬送装置24bは、第1の搬送装置24aと同様の構成を有しているので、以下、第1の搬送装置24aについて説明する。
【0032】
<第1の搬送装置>
図5は、第1の搬送装置24aを示す斜視図である。
図5に示すように、第1の搬送装置24aは、第1の研磨装置21aに対する第1の基板搬送位置TP1に配置されたプッシャ51aと、プッシャ51aを昇降させるための昇降機構53aと、を有する。また、第1の搬送装置24aは、第2の研磨装置21bに対する第2の基板搬送位置TP2に配置されたプッシャ51bと、プッシャ51bを昇降させるための昇降機構53bと、を有する。
【0033】
また、第1の搬送装置24aは、基板Wfを保持するように構成されたエクスチェンジャ52a、52b、52cを有する。エクスチェンジャ52a~52cは、平面視において第1の基板搬送位置TP1と第2の基板搬送位置TP2とを通過する同一の軸線上に配
置されているが、高さ方向の配置位置が異なっている。すなわち、エクスチェンジャ52aは下段に配置され、エクスチェンジャ52bは中段に配置され、エクスチェンジャ52cは上段に配置されている。第1の搬送装置24aは、エクスチェンジャ52a~52cを、プッシャ51a、51bの昇降方向と直交する方向に直線移動させるように構成された駆動機構54a、54b、54cを有する。駆動機構54a、54b、54cとしては、例えば電動アクチュエータまたはボールねじを用いたモータ駆動機構が用いられる。エクスチェンジャ52a~52cは、それぞれ異なる駆動機構54a、54b、54cから動力を受けることで、それぞれ異なるタイミングで異なる方向に移動可能となっている。上述のようにエクスチェンジャ52a~52cは、設置される高さが異なっているため、互いに干渉することなく自由に移動可能となっている。これにより、エクスチェンジャ52a~52cは、第1の基板搬送位置TP1と第2の基板搬送位置TP2との間を互いに独立に水平移動するようになっている。
【0034】
プッシャ51aは、エクスチェンジャ52a~52cのいずれかに保持された基板Wfを第1の研磨装置21aのトップリング25aに受け渡すとともに、第1の研磨装置21aにおける研磨後の基板Wfをエクスチェンジャ52a~52cのいずれかに受け渡すものである。また、プッシャ51bは、エクスチェンジャ52a~52cのいずれかに保持された基板Wfを第2の研磨装置21bのトップリング25bに受け渡すとともに、第2の研磨装置21bにおける研磨後の基板Wfをエクスチェンジャ52a~52cのいずれかに受け渡すものである。このように、プッシャ51aおよびプッシャ51bは、エクスチェンジャ52a~52cと各トップリングとの間で基板Wfを受け渡す機能を有する。プッシャ51bは、プッシャ51aと同様の構造を有しているため、以下の説明ではプッシャ51aについてのみ説明する。
【0035】
<プッシャ>
図5に示すように、プッシャ51aは、プッシャ本体620と、プッシャ本体620に取り付けられた複数(本実施形態では3個)の着座部材630と、を備える。プッシャ本体620は、円形状のベース部材620aと、ベース部材620aから放射方向に伸びる3個のアーム部材620bと、を含む。アーム部材620bは、約120°間隔でベース部材620aに取り付けられている。また、プッシャ51aは、基板Wfを洗浄するための複数(本実施形態では3個)の洗浄装置640を有する。洗浄装置640は、隣接するアーム部材620b間にそれぞれ配置される。
【0036】
複数の着座部材630は、基板が着座する部材である。複数の着座部材630は、基板が着座する着座領域SAを囲むように互いに所定の間隔(約120°)をあけてアーム部材620bの端部に取り付けられている。なお、本実施形態では、プッシャ51aが3個の着座部材630を備える例を示したが、着座部材630の数は任意である。プッシャ51aは、基板Wfをできるだけ水平に保持し、かつ基板Wfの重量を均等に配分することができる3個以上の着座部材630を備えていればよい。複数の着座部材630は同様の構成を有しているので、以下、1つの着座部材630について説明する。
【0037】
図6は、着座部材を拡大して示す斜視図である。
図7は、
図6のA-A線における断面図である。
図8は、着座部材を拡大して示す斜視図である。
【0038】
図6~
図8に示すように、着座部材630は、プッシャ本体620に支持された軸部材632と、軸部材632に支持されたレバー部材634と、を備える。レバー部材634は、基板Wfが着座する台座部材の一形態であり、アーム部材620bの延伸方向と同じ方向に伸びる棒状の部材である。レバー部材634は、基板が着座する着座部634-1aを有する第1の端部634-1と、軸部材632を挟んで第1の端部634-1の反対側に設けられた第2の端部634-2と、を含む。第2の端部634-2には磁石634
-2aが設けられている。レバー部材634は、第1の端部634-1が着座領域SAに突出するように軸部材632に支持されている。
【0039】
着座部材630は、軸部材632を中心にレバー部材634を回転させる力をレバー部材634に付与するための付勢部材636を備える。付勢部材636は、第2の端部634-2に設けられた磁石634-2aが下方へ移動するようにレバー部材634を回転させる力をレバー部材634に付与する。したがって、基板がレバー部材634に着座していないときには、第2の端部634-2(磁石634-2a)は下方へ移動した状態になっている。付勢部材636は、本実施形態では、圧縮ばねである。具体的には、圧縮ばねは、一端がレバー部材634の上部を覆うハウジング639に取り付けられ、他端がレバー部材634の軸部材632より第2の端部634-2側の上面に形成された穴に取り付けられるように構成されている。なお、付勢部材636は圧縮ばねに限定されず、上記の付勢力をレバー部材634に付与するものであればよく、ゴムなどの弾性体であるなら適用可能である。レバー部材634が付勢部材636によって支持されているので、レバー部材634に基板Wfが着座したときの衝撃を吸収することができる。
【0040】
着座部材630は、基板がプッシャ51aに着座したことを検出するための着座センサ638と、レバー部材634の第2の端部634-2および着座センサ638を覆うように構成されたハウジング639と、を備える。着座センサ638は、第2の端部634-2(磁石634-2a)が上方へ移動したことを検出するように構成されている。レバー部材634は、基板の着座または退座に応じて磁石634-2aの位置が移動するようにプッシャ本体620に支持されている。すなわち、基板がレバー部材634に着座していないときは、付勢部材636がレバー部材634を付勢することによって磁石634-2aが下方に位置した状態になっている。一方、基板がレバー部材634の着座部634-1aに着座すると、基板の重量によってレバー部材634が軸部材632を中心に回転して、第1の端部634-1が下方へ移動するとともに第2の端部634-2が上方へ移動する。着座センサ638は、磁石634-2aが上方へ移動したことを検出する磁気センサを含んで構成される。着座センサ638は、磁石634-2aが上方へ移動して磁気センサに接近すると、磁気抵抗の変化を検出することによって、第2の端部634-2が上方へ移動したこと、言い換えれば基板がレバー部材634の着座部634-1aに着座したことを検出する。
【0041】
また、
図8に示すように、着座部材630は、磁石634-2aの上下方向の可動域と着座センサ638との間の一部を遮蔽するように配置された磁性部材637をさらに備える。磁性部材637は、磁石634-2aと着座センサ638との間に配置され、鉛直方向に伸びる金属の板部材である。磁性部材637は、磁石634-2aの可動域の下部と着座センサ638との間を遮蔽するとともに、磁石634-2aの可動域の上部と着座センサ638との間を遮蔽しないように配置されている。
【0042】
本実施形態によれば、プッシャ51aに対する基板の着座検出の精度を向上させることができる。すなわち、従来技術では、着座部634-1aに設けられた光学式センサを用いて着座検出が行われていた。ここで、着座部634-1aは着座領域SAに突出した位置にあり、かつ、着座領域SAには洗浄装置640による洗浄処理に用いる洗浄水や研磨処理に用いるスラリが混在しているので、洗浄水またはスラリによって光学式センサの光が乱反射し、その結果、基板着座の誤検出を引き起こす場合があった。これに対して、本実施形態では、着座センサ638は、磁石634-2aの上方への移動を検出することによって着座検出を行うように構成される。磁石634-2aは、着座部634-1aを含む第1の端部634-1と軸部材632を挟んで反対側にあり、着座領域SAから離れているので、洗浄水またはスラリによる外乱を受け難く、その結果、基板の着座検出の精度を向上させることができる。
【0043】
また、本実施形態では、ハウジング639によって磁石634-2aおよび着座センサ638が覆われているので、より一層、洗浄水またはスラリによる外乱を受け難く、その結果、基板の着座検出の精度を向上させることができる。さらに、本実施形態では、磁石634-2aと着座センサ638との間に磁性部材637が配置されているので、磁石634-2aが可動域の下部にあるときに誤って着座センサ638が基板の着座を検出することを抑制することができる。言い換えると、本実施形態によれば、磁石634-2aが可動域の上部にあるときにのみ着座センサ638が基板の着座を検出することができるので、基板の着座検出の精度を向上させることができる。また、基板の着座検出の精度が向上したことにより、基板処理装置における基板処理のタクトタイムを短縮することができる。すなわち、基板の着座検出の精度が向上したことにより、基板の着座検出をトリガーとしてプッシャ51aの昇降速度を可変することができる。例えば、エクスチェンジャ52aに保持された基板をプッシャ51aが受け取る場合を一例として説明すると、基板を受け取る(着座検出する)まではプッシャ51aを高速で上昇させるとともに、基板を受け取った(着座検出した)後はプッシャ51aを低速で上昇させることにより、全体のタクトタイムを短縮することができる。
【0044】
なお、上記の実施形態では、着座部材630がレバー式の着座部材である例を示したが、これに限定されない。
図9は、着座部材を他の例を示す断面図である。
図9に示すように、着座部材650は、基台651と、基台651上に配置された支持部材652と、支持部材652に取り付けられた板状のストッパ653と、を備える。また、着座部材650は、基板Wfが着座する台座部材の一形態である着座ピン654を含む。着座ピン654は、鉛直方向に伸びる棒状の部材であり、基板が着座する着座部654-1aを有する第1の端部654-1と、第1の端部654-1より下方に位置する第2の端部654-2と、を含む。第2の端部654-2には、上記の実施形態と同様に磁石654-2aが設けられている。
【0045】
着座部材650は、着座ピン654を鉛直方向に移動可能に支持する弾性部材の一形態であるバネ部材656を含む。バネ部材656は、一例では圧縮コイルバネであり、基台651の上面に形成された穴に配置されている。着座ピン654はバネ部材656に支持されているので、基板Wfが退座するとバネ部材656によって上方へ付勢される。
図9の左図に示すように、着座ピン654が所定の位置まで上方へ移動したら、着座ピン654はストッパ653に接触する。これにより、着座ピン654の上方への移動が規制される。一方、
図9の右図に示すように、着座ピン654に基板Wfが着座すると、着座ピン654は基板Wfの重量によって下方へ移動し、基板Wfは支持部材652に支持される。着座ピン654は、バネ部材656によって支持されているので、着座ピン654に基板Wfが着座したときの衝撃を吸収することができる。
【0046】
着座部材650は、基板がプッシャ51aに着座したことを検出するための着座センサ658を備える。着座センサ658は、基台651の下部に配置されており、第2の端部654-2(磁石654-2a)が下方へ移動したことを検出するように構成されている。着座センサ658は、磁石654-2aが下方へ移動したことを検出する磁気センサを含んで構成される。着座センサ658は、磁石654-2aが下方へ移動して磁気センサに接近すると、磁気抵抗の変化を検出することによって、第2の端部654-2が下方へ移動したこと、言い換えれば基板が着座ピン654の着座部654-1aに着座したことを検出する。
【0047】
着座部材650は、磁石654-2aの上下方向の可動域と着座センサ658との間の一部を遮蔽するように配置された磁性部材657を備える。磁性部材657は、磁石654-2aと着座センサ658との間に配置され、鉛直方向に伸びる金属の板部材である。磁性部材657は、磁石654-2aの可動域の上部と着座センサ658との間を遮蔽す
るとともに、磁石654-2aの可動域の下部と着座センサ658との間を遮蔽しないように配置されている。本変形例においても、磁石654-2aと着座センサ658との間に磁性部材657が配置されているので、磁石654-2aが可動域の上部にあるときに誤って着座センサ658が基板の着座を検出することを抑制することができる。
【0048】
<エクスチェンジャ>
次に、エクスチェンジャについて説明する。上述のエクスチェンジャ52a、52b、52cは同様の構成を有するので、以下の説明ではエクスチェンジャ52aについてのみ説明する。
図10は、エクスチェンジャの斜視図である。
図11は、プッシャおよびエクスチェンジャの平面図である。
図12は、エクスチェンジャのレバー式着座部材を拡大した斜視図である。
【0049】
図10に示すように、エクスチェンジャ52aは、板状のエクスチェンジャ本体505と、エクスチェンジャ本体505に取り付けられた複数(本実施形態では4個)の着座部材510と、を備える。
図11に示すように、エクスチェンジャ本体505は、概略U字形状を有しており、着座部材630と干渉しないように形成されている。
【0050】
着座部材510は、複数(本実施形態では3個)のレバー式着座部材520と、1個の固定式着座部材530と、を備える。固定式着座部材530は、エクスチェンジャ52aがプッシャ51aから基板を受け取るときに基板を着座領域に案内するための円錐状の斜面530aと、斜面530aによって着座領域に案内された基板が着座する着座面530bと、を有する。
【0051】
一方、
図12に示すように、3個のレバー式着座部材520はいずれも、エクスチェンジャ本体505に支持された軸部材522と、軸部材522に支持されたレバー部材524と、を備える。レバー部材524は、棒状の部材であり、基板が着座する着座部524-1aを有する第1の端部524-1と、軸部材522を挟んで第1の端部524-1の反対側に設けられた第2の端部524-2と、を含む。第2の端部524-2には磁石524-2aが設けられている。
【0052】
レバー式着座部材520は、レバー部材524を回転させる力をレバー部材524に付与するための付勢部材526を備える。付勢部材526は、第2の端部524-2に設けられた磁石524-2aが下方へ移動するようにレバー部材524を回転させる力をレバー部材524に付与する。したがって、基板がレバー部材524に着座していないときには、第2の端部524-2(磁石524-2a)は下方へ移動した状態になっている。付勢部材526は、本実施形態では、圧縮ばねである。具体的には、圧縮ばねは、一端がレバー部材524の上部を覆うハウジング529に取り付けられ、他端がレバー部材524の軸部材522より第2の端部524-2側の上面に形成された穴に取り付けられるように構成されている。なお、付勢部材526は圧縮ばねに限定されず、上記の付勢力をレバー部材524に付与するものであればよく、ゴムなどの弾性体であるなら適用可能である。レバー部材524が付勢部材526によって支持されているので、レバー部材524に基板Wfが着座したときの衝撃を吸収することができる。
【0053】
レバー式着座部材520は、基板がエクスチェンジャ52aに着座したことを検出するための着座センサ528と、レバー部材524の第2の端部524-2および着座センサ528を覆うように構成されたハウジング529と、をさらに備える。着座センサ528は、第2の端部524-2(磁石524-2a)が上方へ移動したことを検出するように構成されている。すなわち、基板がレバー部材524に着座していないときは、付勢部材526がレバー部材524を付勢することによって磁石524-2aが下方に位置した状態になっている。一方、基板がレバー部材524の着座部524-1aに着座すると、基
板の重量によってレバー部材524が軸部材522を中心に回転して、第1の端部524-1が下方へ移動するとともに第2の端部524-2が上方へ移動する。着座センサ528は、磁石524-2aが上方へ移動したことを検出する磁気センサを含んで構成される。着座センサ528は、磁石524-2aが上方へ移動して磁気センサに接近すると、磁気抵抗の変化を検出することによって、第2の端部524-2が上方へ移動したこと、言い換えれば基板がレバー部材524の着座部524-1aに着座したことを検出する。
【0054】
本実施形態によれば、エクスチェンジャ52aに対する基板の着座検出の精度を向上させることができる。すなわち、従来技術では、着座部524-1aに設けられた光学式センサを用いて着座検出が行われていた。ここで、着座部524-1aは着座領域SAに突出した位置にあり、かつ、着座領域SAには洗浄処理に用いる洗浄水や研磨処理に用いるスラリが混在しているので、洗浄水またはスラリによって光学式センサの光が乱反射し、その結果、基板着座の誤検出を引き起こす場合があった。これに対して、本実施形態では、レバー式着座部材520は、磁石524-2aの上方への移動を検出することによって着座検出を行うように構成される。磁石524-2aは、着座部524-1aを含む第1の端部524-1と軸部材522を挟んで反対側にあり、着座領域SAから離れているので、洗浄水またはスラリによる外乱を受け難く、その結果、基板の着座検出の精度を向上させることができる。また、本実施形態では、ハウジング529によって磁石524-2aおよび着座センサ528が覆われているので、より一層、洗浄水またはスラリによる外乱を受け難く、その結果、基板の着座検出の精度を向上させることができる。
【0055】
また、本実施形態によれば、プッシャ51aが着座部材630または着座部材650を有しており、エクスチェンジャ52aが着座部材510を有しているので、基板Wfのリアルタイム位置を把握し易くなる。すなわち、従来技術では、光学式センサを用いて基板Wfの着座検出が行われていたので、着座検出領域に何枚の基板Wfが滞在しているか不明確になり、例えば2枚の基板が重なった状態で受け渡しが行われるおそれがあった。これに対して、本実施形態によれば、プッシャ51aとエクスチェンジャ52aのそれぞれで着座検出を行うことができるので、両駆動系の搬送範囲内でどこに基板Wfがあるかリアルタイム位置を容易に把握することができる。
【0056】
さらに、プッシャ51aおよびエクスチェンジャ52aの片方のみで着座検出を行う場合には、例えばプッシャ51aが上昇してエクスチェンジャ52a上の基板Wfを部分的に持ち上げても異常を検出できないおそれがある。この点、本実施形態によれば、プッシャ51aおよびエクスチェンジャ52aのそれぞれで着座検出を行っているので、両者がメカ干渉しない程度に簡易位置合わせした後には、双方で着座検出が正常に行われるように中心位置を調整して基板Wfを受け渡すことが可能となる。また、搬送中の基板Wfの挙動を把握することができる(例えば搬送中に一部の着座センサがOFFになっている場合には基板Wfが浮いて落下するときに多かれ少なかれ衝撃が働く)ので、その箇所での加速度を緩めるなど、基板Wfにダメージを与えない搬送調整も自動で行うことができる。さらに、光学式センサを用いて基板Wfの着座検出を行うと基板Wfに光腐食が発生するおそれがあるが、本実施形態では光学式センサを用いないので、光腐食の発生を防止することができる。
【0057】
<基板搬送方法>
図11に示すように、第1の搬送装置24aは、上記の着座検出を用いてプッシャ51aまたはエクスチェンジャ52aに異常が発生しているか否かを判定するための判定部材240を備える。判定部材240は記憶媒体250を備える。記憶媒体250には、第1の搬送装置24aで用いられる各種データの他、下記の判定部材240による処理を実行するためのプログラムが格納されている。判定部材240は、記憶媒体250に格納されたプログラムを読み出して実行することができる。以下、本実施形態の基板搬送方法を用
いて判定部材240の処理の詳細について説明する。
図13は、基板搬送方法のフローチャートである。
図13は、一例として、エクスチェンジャ52aに保持された基板をプッシャ51aに受け渡すときに、プッシャ51aまたはエクスチェンジャ52aの水平状態を判定するフローを示している。
【0058】
基板搬送方法は、エクスチェンジャ52aに基板が保持された状態でプッシャ51aを上昇させる(ステップ102)。続いて、基板搬送方法は、3個の着座部材630が基板を保持することによってプッシャ51aに基板を受け渡す(授受ステップ104)。続いて、基板搬送方法は、プッシャ51aに基板が受け渡されたときの磁石634-2aの動きに基づいて着座センサ638によって基板の着座を検出する(検出ステップ106)。
【0059】
続いて、判定部材240は、検出ステップ106によって検出された3個の着座部材630に対する基板の着座のタイミングのずれに基づいてプッシャ51aまたはエクスチェンジャ52aの水平状態を判定する(判定ステップ108)。これは、プッシャ51aまたはエクスチェンジャ52aが傾いていたら、3個の着座部材630に対する基板の着座のタイミングに大きなずれが生じることに基づく判定である。具体的には、判定部材240は、3個の着座部材630のうちの最初の1個が着座を検出してから、全ての着座部材630(残りの2個の着座部材630)が着座を検出するまでの時間が所定の閾値未満であれば、プッシャ51aまたはエクスチェンジャ52aの水平状態に異常がないと判定する。一方、判定部材240は、3個の着座部材630のうちの最初の1個が着座を検出してから、全ての着座部材630(残りの2個の着座部材630)が着座を検出するまでの時間が所定の閾値以上であれば、プッシャ51aまたはエクスチェンジャ52aの水平状態に異常があると判定する。
【0060】
判定部材240は、プッシャ51aまたはエクスチェンジャ52aの水平状態に異常がないと判定した場合には(判定ステップ108、No)、検出ステップ106によって基板の着座が検出されたとき(3個の着座部材630の基板の着座を検出したとき)のプッシャ51aの高さを基準高さとして記憶する(記憶ステップ110)。記憶ステップ110は、
図14で説明する異常判定において用いられるものであり、基準となるプッシャ51aに対して実行される。基準となるプッシャ51a以外に対して記憶ステップ110は実行されない。
【0061】
一方、判定部材240は、プッシャ51aまたはエクスチェンジャ52aの水平状態に異常があると判定した場合には(判定ステップ108、Yes)、プッシャ51aの動作を停止するとともに、プッシャ51aまたはエクスチェンジャ52aのレベル調整をユーザに促すためにアラームを出力する(ステップ112)。
【0062】
本実施形態の基板搬送方法によれば、判定部材240によってプッシャ51aまたはエクスチェンジャ52aの水平状態に異常があるか否かを精度よく判定することができる。すなわち、上述したように、本実施形態のプッシャ51aは、3個の着座部材630を用いて基板の着座検出を精度よく行うことができる。したがって、基板の着座検出に基づくプッシャ51aまたはエクスチェンジャ52aの水平状態の判定の精度を向上させることができる。
【0063】
なお、
図13のフローチャートは、エクスチェンジャ52aからプッシャ51aに基板を受け渡すときの水平状態の判定を示したが、これに限定されない。例えば、エクスチェンジャ52aがプッシャ51aから基板を受け取る授受ステップのときのプッシャ51aの基板退座のタイミングのずれに基づいて水平状態を判定することもできる。
【0064】
図14は、基板搬送方法のフローチャートである。
図14は、一例として、エクスチェ
ンジャ52aに保持された基板をプッシャ51aに受け渡すときに、プッシャ51aまたはエクスチェンジャ52aの異常を検出するフローを示している。基板搬送方法は、エクスチェンジャ52aに基板が保持された状態でプッシャ51aを上昇させる(ステップ202)。続いて、基板搬送方法は、3個の着座部材630が基板を保持することによってプッシャ51aに基板を受け渡す(授受ステップ204)。続いて、基板搬送方法は、プッシャ51aに基板が受け渡されたときの磁石634-2aの動きに基づいて着座センサ638によって基板の着座を検出する(検出ステップ206)。
【0065】
続いて、判定部材240は、3個の着座部材630のそれぞれについて基板の着座を検出したときのプッシャ51aの高さを基準高さと比較する(比較ステップ208)。続いて、判定部材240は、比較ステップ208における比較結果に基づいてプッシャ51aまたはエクスチェンジャ52aの異常の有無を判定する(異常判定ステップ210)。
【0066】
具体的には、判定部材240は、基準高さに対する、3個の着座部材630の少なくとも1つについて基板の着座を検出したときのプッシャ51aの高さのずれが、所定の閾値以上であれば、プッシャ51aまたはエクスチェンジャ52aに重異常があると判定する。つまり、基準高さに対してプッシャ51aの高さが大きくずれている場合には、プッシャ51aまたはエクスチェンジャ52aに何らかの大きな異常が発生していると考えられる。この場合、判定部材240は、プッシャ51aの動作を停止するとともに、プッシャ51aまたはエクスチェンジャ52aの即時点検をユーザに促すためにアラームを出力する(ステップ212)。
【0067】
一方、判定部材240は、基準高さに対する、3個の着座部材630のそれぞれについて基板の着座を検出したときのプッシャ51aの高さのずれが、所定の閾値より小さく、かつ、ずれが授受ステップ204を実行するたびに大きくなっている場合には、プッシャ51aまたはエクスチェンジャ52aの軽異常を検出する。つまり、基準高さに対するプッシャ51aの高さのずれは小さいが、そのずれが基板の授受の回数に比例して大きくなっている場合には、プッシャ51aまたはエクスチェンジャ52aの構成部品間のネジの緩みなど何らかの小さな異常が発生していると考えられる。この場合、判定部材240は、プッシャの動作は継続したまま、プッシャ51aまたはエクスチェンジャ52aの点検をユーザに促すために注意アラームを出力する(ステップ214)。
【0068】
他方、判定部材240は、基準高さに対する、3個の着座部材630のそれぞれについて基板の着座を検出したときのプッシャ51aの高さのずれが、所定の閾値より小さく、かつ、ずれが授受ステップ204を実行するたびに大きくなっていない場合には、プッシャ51aまたはエクスチェンジャ52aに異常がないと判定する。
【0069】
本実施形態の基板搬送方法によれば、判定部材240によってプッシャ51aまたはエクスチェンジャ52aの異常を精度よく検出することができる。すなわち、上述のように、本実施形態のプッシャ51aは、3個の着座部材630を用いて基板の着座検出を精度よく行うことができる。したがって、基板の着座検出に基づくプッシャ51aまたはエクスチェンジャ52aの異常判定の精度を向上させることができる。
【0070】
なお、
図14のフローチャートは、エクスチェンジャ52aからプッシャ51aに基板を受け渡すときの異常判定を示したが、これに限定されない。例えば、エクスチェンジャ52aがプッシャ51aから基板を受け取る授受ステップのときのプッシャ51aの基板退座を検出したときのプッシャの高さを基準高さと比較して異常を検出することもできる。また、エクスチェンジャ52aとプッシャ51aとの間の基板授受だけではなく、例えば搬送ロボット23に保持された基板をエクスチェンジャ52aに受け渡すときにも同様にエクスチェンジャ52aの異常判定を行うことができる。
【0071】
以上、いくつかの本発明の実施形態について説明してきたが、上記した発明の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。また、上述した課題の少なくとも一部を解決できる範囲、または、効果の少なくとも一部を奏する範囲において、特許請求の範囲および明細書に記載された各構成要素の任意の組み合わせ、または、省略が可能である。
【0072】
本願は、一実施形態として、基板を保持するためのプッシャであって、前記プッシャは、プッシャ本体と、前記プッシャ本体に取り付けられており基板が着座する複数の着座部材と、を含み、前記複数の着座部材はそれぞれ、基板が着座する着座部、および前記着座部とは異なる位置に配置された磁石、を有する台座部材であって、基板の着座または退座に応じて前記磁石の位置が移動するように前記プッシャ本体に支持された、台座部材と、前記磁石の移動を検出するように構成された着座センサと、前記磁石の可動域と前記着座センサとの間の一部を遮蔽するように配置された磁性部材と、を含む、プッシャを開示する。
【0073】
さらに、本願は、一実施形態として、前記複数の着座部材は、前記プッシャ本体に支持された軸部材を含み、前記台座部材は、前記軸部材に支持されたレバー部材であって、前記着座部を有する第1の端部と、前記軸部材を挟んで前記第1の端部の反対側に設けられた第2の端部と、を含み、前記第2の端部に前記磁石が設けられている、レバー部材を含み、前記複数の着座部材は、前記磁石が下方へ移動するように前記軸部材を中心に前記レバー部材を回転させる力を前記レバー部材に付与するための付勢部材を含む、プッシャを開示する。
【0074】
さらに、本願は、一実施形態として、前記複数の着座部材は、前記レバー部材の前記第2の端部および前記着座センサを覆うように構成されたハウジングをさらに含む、プッシャを開示する。
【0075】
さらに、本願は、一実施形態として、前記複数の着座部材は、基板が着座する着座領域を囲むように互いに所定の間隔をあけて前記プッシャ本体に取り付けられ、前記レバー部材は、前記第1の端部が前記着座領域に突出するように前記軸部材に支持されている、プッシャを開示する。
【0076】
さらに、本願は、一実施形態として、前記台座部材は、鉛直方向に伸びる着座ピンであって、前記着座部を有する第1の端部と、前記第1の端部より下方に位置する第2の端部と、を含み、前記第2の端部に前記磁石が設けられている、着座ピンを含み、前記複数の着座部材は、前記着座ピンを鉛直方向に移動可能に支持する弾性部材を含む、プッシャを開示する。
【0077】
さらに、本願は、一実施形態として、上記のいずれかに記載のプッシャと、前記複数の着座部材によって検出された基板の着座または退座のタイミングのずれに基づいて前記プッシャの水平状態を判定するように構成された判定部材と、を含む、搬送装置を開示する。
【0078】
さらに、本願は、一実施形態として、前記プッシャを昇降させるための昇降駆動機構と、前記プッシャとの間で基板の受け渡しを行うためのエクスチェンジャと、前記エクスチェンジャを前記プッシャの昇降方向と直交する方向に移動させるための駆動機構と、を含み、前記エクスチェンジャは、エクスチェンジャ本体と、前記エクスチェンジャ本体に取り付けられており基板が着座する複数のレバー式着座部材と、を含み、前記複数のレバー式着座部材はそれぞれ、前記エクスチェンジャ本体に支持された軸部材と、前記軸部材に
支持されたレバー部材であって、前記着座部を有する第1の端部と、前記軸部材を挟んで前記第1の端部の反対側に設けられた第2の端部と、を含み、前記第2の端部には前記磁石が設けられている、レバー部材と、前記磁石が下方へ移動するように前記軸部材を中心に前記レバー部材を回転させる力を前記レバー部材に付与するための付勢部材と、前記磁石が上方へ移動したことを検出するように構成された着座センサと、を含む、搬送装置を開示する。
【0079】
さらに、本願は、一実施形態として、前記判定部材は、前記エクスチェンジャに保持された基板を前記プッシャに受け渡す、または、前記エクスチェンジャが前記プッシャから基板を受け取るときの、基板の着座または退座のタイミングのずれに基づいて前記プッシャまたは前記エクスチェンジャの水平状態を判定するように構成される、搬送装置を開示する。
【0080】
さらに、本願は、一実施形態として、前記判定部材は、基準となるプッシャに対して基板の着座または退座が検出されたときの前記プッシャの基準高さと、前記複数の着座部材のそれぞれについて基板の着座または退座を検出したときの前記プッシャの高さと、を比較し、比較結果に基づいて前記プッシャまたは前記エクスチェンジャの異常の有無を判定するように構成される、搬送装置を開示する。
【0081】
さらに、本願は、一実施形態として、前記判定部材は、前記基準高さに対する、前記複数の着座部材の少なくとも1つについて基板の着座または退座を検出したときの前記プッシャの高さのずれが、所定閾値以上であれば、前記プッシャまたは前記エクスチェンジャに重異常があると判定する、搬送装置を開示する。
【0082】
さらに、本願は、一実施形態として、前記判定部材は、前記基準高さに対する、前記複数の着座部材のそれぞれについて基板の着座または退座を検出したときの前記プッシャの高さのずれが、所定閾値より小さく、かつ、前記ずれが基板の着座または退座を実行するたびに大きくなっている場合には、前記プッシャまたは前記エクスチェンジャに軽異常があると判定する、搬送装置を開示する。
【0083】
さらに、本願は、一実施形態として、基板を研磨するように構成された研磨装置と、基板を洗浄するように構成された洗浄装置と、前記研磨装置または前記洗浄装置で処理される基板を搬送するように構成された上記に記載の搬送装置と、を含む、基板処理装置を開示する。
【符号の説明】
【0084】
10 基板処理装置
12 研磨装置
13 洗浄装置
15 制御装置
22 研磨装置搬送機構
24a 第1の搬送装置
24b 第2の搬送装置
51a、51b プッシャ
52a、52b、52c エクスチェンジャ
53a、53b 昇降機構
54a、54b 駆動機構
101a 研磨テーブル
505 エクスチェンジャ本体
620 プッシャ本体
630 着座部材
632 軸部材
634 レバー部材(台座部材)
634-1 第1の端部
634-1a 着座部
634-2 第2の端部
634-2a 磁石
636 付勢部材
637 磁性部材
638 着座センサ
639 ハウジング
654 着座ピン(台座部材)
656 バネ部材(弾性部材)
SA 着座領域
Wf 基板