(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023106658
(43)【公開日】2023-08-02
(54)【発明の名称】帳票管理システム、利用者端末、表示制御方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0488 20220101AFI20230726BHJP
【FI】
G06F3/0488
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022007507
(22)【出願日】2022-01-21
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(72)【発明者】
【氏名】中村 裕
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA04
5E555AA07
5E555AA12
5E555AA43
5E555AA79
5E555BA02
5E555BA03
5E555BA05
5E555BA06
5E555BB02
5E555BB03
5E555BB05
5E555BB06
5E555BC17
5E555BC19
5E555BE12
5E555CA12
5E555CB16
5E555CC01
5E555DA01
5E555DB41
5E555DB53
5E555DC11
5E555DC13
5E555DD01
5E555EA07
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】従来の技術では、処理対象に対する所定の処理に基づいて処理対象の帳票を作成する際に、利用者端末に表示された所定の処理に係る処理ガイドを含めた画面を操作する場合、利用者端末の表示手段に表示される情報量は限られているため、利用者の操作性が良くないという課題があった。
【解決手段】帳票管理システム8の利用者端末5は、利用者が入力した処理対象の帳票を構成する帳票構成データに基づいて生成され、利用者端末5のディスプレイ507に表示された帳票構成画面に含まれる一以上の処理に関する項目のうち、所定の項目に対する特定の操作を受け付ける。利用者端末5は更に、受け付けられた特定の操作に応じて、帳票構成データで表される処理対象の処理に係る処理ガイドを示す処理ガイド表示領域の表示を制御する(ステップS77)。
【選択図】
図23
【特許請求の範囲】
【請求項1】
処理対象に対する処理の入力を行う利用者端末と、前記利用者端末に対して入力された前記処理を示す処理情報に基づいて生成された前記処理対象の帳票を管理する帳票管理装置と、を含む帳票管理システムであって、
前記帳票管理装置は、
前記利用者端末が送信した前記処理情報に含まれる前記処理対象に対する処理名称及び前記処理対象の処理に関する項目を取得する取得手段と、
取得された前記処理情報に基づいて生成された前記処理対象の帳票を構成する帳票構成データを送信する送信手段と、
を有し、
前記利用者端末は、
前記帳票構成データを受信する受信手段と、
前記帳票構成データに基づいて生成され、当該利用者端末の表示手段に表示された帳票構成画面に含まれる一以上の処理に関する項目のうち、所定の項目に対する特定の操作を受け付ける受付手段と、
前記受付手段により受け付けられた前記特定の操作に応じて、前記帳票構成データで表される前記処理対象の処理に係る処理ガイドを示す処理ガイド表示領域の表示を制御する表示制御手段と、
を有する、
ことを特徴とする帳票管理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の帳票管理システムであって、
前記帳票管理装置は、更に、
前記処理名称及び前記一以上の処理に関する項目に基づいて前記処理対象の帳票を生成する生成手段を有する、
ことを特徴とする帳票管理システム。
【請求項3】
前記所定の項目は、前記処理対象の名称又は品名を示し、
前記表示制御手段は、
前記処理対象の名称又は品名に対する特定の操作が受け付けられたことに応じて、前記処理ガイド表示領域の表示を制御する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の帳票管理システム。
【請求項4】
前記表示制御手段は、
前記処理対象の名称又は品名に対応する処理ガイド画面を前記処理ガイド表示領域に表示させる、
ことを特徴とする請求項3に記載の帳票管理システム。
【請求項5】
前記表示制御手段は、
前記所定の項目に対して第1の特定の操作が行われた場合に、前記処理ガイド表示領域のみを前記表示手段に表示させる、
ことを特徴とする請求項4に記載の帳票管理システム。
【請求項6】
前記表示制御手段は、
前記処理ガイド表示領域のみが表示された状態で当該処理ガイド表示領域に対して第2の特定の操作が行われた場合に、前記処理ガイド表示領域の表示を停止し前記所定の項目を含む他の入力項目の表示を再開させる、
ことを特徴とする請求項5に記載の帳票管理システム。
【請求項7】
前記第1の特定の操作及び前記第2の特定の操作は、前記表示手段に表示された前記所定の項目に対する右フリック操作及び左フリック操作のうちいずれかの操作である、
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の帳票管理システム。
【請求項8】
前記表示制御手段は、
前記処理対象の名称又は品名に対するドロップダウン操作又はプルダウン操作が行われ、特定の名称又は品名が選択された場合に、選択された前記特定の名称又は品名で示される処理対象に対応する処理ガイド画面を前記処理ガイド表示領域に表示させる、
ことを特徴とする請求項3に記載の予約更新管理システム。
【請求項9】
処理対象に対する処理の入力を行う利用者端末であって、
前記処理を示す処理情報に基づいて生成された前記処理対象の帳票を管理する帳票管理装置が送信した、前記帳票を構成する帳票構成データを受信する受信手段と、
前記帳票構成データに基づいて生成され、当該利用者端末の表示手段に表示された帳票構成画面に含まれる一以上の処理に関する項目のうち、所定の項目に対する特定の操作を受け付ける受付手段と、
前記受付手段により受け付けられた前記特定の操作に応じて、前記帳票構成データで表される前記処理対象の処理に係る処理ガイドを示す処理ガイド表示領域の表示を制御する表示制御手段と、
を有する、
ことを特徴とする利用者端末。
【請求項10】
処理対象に対する処理の入力を行う利用者端末が実行する表示制御方法であって、
前記処理を示す処理情報に基づいて生成された前記処理対象の帳票を管理する帳票管理装置が送信した、前記帳票を構成する帳票構成データを受信する受信ステップと、
前記帳票構成データに基づいて生成され、当該利用者端末の表示手段に表示された帳票構成画面に含まれる一以上の処理に関する項目のうち、所定の項目に対する特定の操作を受け付ける受付ステップと、
前記受付ステップにより受け付けられた前記特定の操作に応じて、前記帳票構成データで表される前記処理対象の処理に係る処理ガイドを示す処理ガイド表示領域の表示を制御する表示制御ステップと、
を含む処理を実行することを特徴とする表示制御方法。
【請求項11】
処理対象に対する処理の入力を行う利用者端末に、
前記処理を示す処理情報に基づいて生成された前記処理対象の帳票を管理する帳票管理装置が送信した、前記帳票を構成する帳票構成データを受信する受信ステップと、
前記帳票構成データに基づいて生成され、当該利用者端末の表示手段に表示された帳票構成画面に含まれる一以上の処理に関する項目のうち、所定の項目に対する特定の操作を受け付ける受付ステップと、
前記受付ステップにより受け付けられた前記特定の操作に応じて、前記帳票構成データで表される前記処理対象の処理に係る処理ガイドを示す処理ガイド表示領域の表示を制御する表示制御ステップと、
を含む処理を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、帳票管理システム、利用者端末、表示制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
現場での点検保守作業などの報告内容を帳票化する場合、現場に持ち込んだ通信端末に情報を入力することで、点検保守作業の報告内容を反映させた電子的な帳票を自動生成するシステムが普及してきている。
【0003】
そのひとつとして、チャット通信部から受け取った返信データを、作業を行う場所や施設毎に作成された帳票フォーマットの対応する入力項目に記入情報として組み込むことにより、帳票を生成する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術では、処理対象に対する所定の処理に基づいて処理対象の帳票を作成する際に、利用者端末に表示された所定の処理に係る処理ガイドを含めた画面を操作する場合、利用者端末の表示手段に表示される情報量は限られているため、利用者の操作性が良くないという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決するために、請求項1に係る発明は、処理対象に対する処理の入力を行う利用者端末と、前記利用者端末に対して入力された前記処理を示す処理情報に基づいて生成された前記処理対象の帳票を管理する帳票管理装置と、を含む帳票管理システムであって、前記帳票管理装置は、前記利用者端末が送信した前記処理情報に含まれる前記処理対象に対する処理名称及び前記処理対象の処理に関する項目を取得する取得手段と、取得された前記処理情報に基づいて生成された前記処理対象の帳票を構成する帳票構成データを送信する送信手段と、を有し、前記利用者端末は、前記帳票構成データを受信する受信手段と、前記帳票構成データに基づいて生成され、当該利用者端末の表示手段に表示された帳票構成画面に含まれる一以上の処理に関する項目のうち、所定の項目に対する特定の操作を受け付ける受付手段と、前記受付手段により受け付けられた前記特定の操作に応じて、前記帳票構成データで表される前記処理対象の処理に係る処理ガイドを示す処理ガイド表示領域の表示を制御する表示制御手段と、を有する、ことを特徴とする帳票管理システムを提供する。
【発明の効果】
【0006】
以上説明したように本発明によれば、処理対象に対する所定の処理に基づいて帳票を作成する際に、利用者端末に表示された所定の処理に係る処理ガイドを含めた画面を操作する利用者の操作性を向上させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】通信システムの全体構成の一例を示す図である。
【
図2】利用者端末を構成する管理用端末及び入力用端末のハードウエア構成の一例を示す図である。
【
図3】帳票管理装置及び利用者管理装置のハードウエア構成の一例を示す図である。
【
図4】通信システムの機能構成の一例を示す図である。
【
図5】ログイン情報管理テーブルの一例を示す概念図である。
【
図6】テンプレート情報管理テーブルの一例を示す概念図である。
【
図7】ファイル管理テーブルの一例を示す概念図である。
【
図8】投稿文書管理テーブルの一例を示す概念図である。
【
図9】テンプレートのデータ構造の一例を示す図である。
【
図10】利用者情報管理テーブルの一例を示す概念図である。
【
図11】管理用端末におけるログイン処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図12】入力用端末におけるログイン処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図13】処理ガイド登録処理の開始時の一例を示すシーケンス図である。
【
図14】管理用端末におけるテンプレート新規作成時の表示画面例である。
【
図15】処理ガイド登録処理のファイル選択時の一例を示すシーケンス図である。
【
図16】管理用端末におけるテンプレート新規作成時の別の表示画面例である。
【
図17】処理ガイド登録処理のテンプレートデータ及びファイルの登録時の一例を示すシーケンス図である。
【
図18】入力用端末におけるテンプレート選択処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図19】入力用端末における帳票入力処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図20A】操作受付による表示制御の一例を示すフローチャートである。
【
図20B】処理ガイドが未表示状態での操作受付による表示制御の一例を示すフローチャートである。
【
図20C】入力項目に対してフリック操作が行われた場合の表示制御の一例を示すフローチャートである。
【
図21】入力用端末における文書作成時の画面表示例である。
【
図22】入力用端末におけるガイド表示が省略された場合の画面表示例である。
【
図23】入力用端末に表示された品名の項目に対してフリック操作が行われる際の画面表示例である。
【
図24】入力用端末に表示された処理ガイドに対してフリック操作が行われる際の画面表示例である。
【
図25】入力用端末に表示された処理ガイドに対してフリック操作が行われた後の画面表示例である。
【
図26】入力用端末における他の処理対象への表示更新処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図27】入力用端末における他の処理対象に遷移させるための画面表示例である。
【
図28】入力用端末における他の処理対象に遷移した後の画面表示例である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を用いて、発明を実施するための形態について説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する部分があればその説明を省略する。
【0009】
〔実施形態〕
〔通信システムの全体構成〕
図1は、通信システムの全体構成の一例を示す図である。
図1に示されているように、通信システム1は、管理用端末3、入力用端末4、帳票管理装置7及び利用者管理装置9を含む各装置及び端末を有している。また、通信システム1は、管理用端末3、入力用端末4及び帳票管理装置7を含む帳票管理システム8を有している。更に、通信システム1では、管理用端末3、入力用端末4、帳票管理装置7及び利用者管理装置9は、通信ネットワーク100を介してそれぞれ互いに接続されている。ここで、帳票管理装置7は、通信ネットワーク100を介して他の装置、端末と通信を行う際に、ファイアウォール150を介して通信が行われてもよい。
【0010】
通信ネットワーク100は、不特定多数の通信が行われる通信ネットワークであり、インターネット、イントラネット、LAN(Local Area Network)等によって構築されている。なお、通信ネットワーク100には、有線通信だけでなく、4G(4th Generation)、5G(5th Generation)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、LTE(Long Term Evolution)等の無線通信による通信ネットワークが含まれてもよい。なお、管理用端末3及び入力用端末4は、専用の構内ネットワーク等で互いに接続されていてもよいし、通信ネットワーク100の内側に、ファイアウォール(Fire Wall)を介して互いに接続されていてもよい。
【0011】
<管理用端末>
管理用端末3は、一般的なサーバOSなどが搭載された一以上の情報処理装置(コンピュータシステム)によって実現され、通信システム1及び帳票管理システム8を構築する一つの構成要素である。また、管理用端末3は、他の装置、通信端末と通信を行うための通信アプリを記憶手段に記憶している。また、管理用端末3は、帳票管理システム8において、処理対象の帳票の入力項目を示すテンプレートを入力し、登録する。
【0012】
なお、管理用端末3は、一般的に使用されるPC(Personal Computer)、携帯型ノートPC、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末等の通信機能を有する通信端末であってもよい。管理用端末3は、更に、ブラウザソフトウエア等のソフトウエアを動作させることが可能な通信装置又は通信端末が用いられてもよい。
【0013】
<入力用端末>
入力用端末4は、一般的なOSなどが搭載された通信を行うための情報処理装置(コンピュータシステム)によって実現され、通信システム1及び帳票管理システム8を構築する一つの構成要素である。また、入力用端末4は、一般的に利用されている外部サービスを提供する他の装置やアプリ、通信端末と通信を行うための通信アプリを記憶手段に記憶している。また、入力用端末4は、処理対象に対する処理の入力を行う。具体的には、入力用端末4は、処理対象の帳票の入力、又は登録を行う。
【0014】
なお、入力用端末4は、一般的に使用されるPC(Personal Computer)、携帯型ノートPC、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末(サングラス型、腕時計型等)の通信機能を有する通信端末であってもよい入力用端末4は更に、ブラウザソフトウエア、各種アプリ(自然文検索アプリ等)のソフトウエアを動作させることが可能な通信装置又は通信端末が用いられてもよい。
【0015】
本実施形態では、上述した管理用端末3及び入力用端末4は、以降に説明するように利用者端末5として記載される場合もある。つまり、管理用端末3と入力用端末4とが一つの通信端末として存在してもよいし、別々に存在してもよい。別々に存在する場合は、管理用端末3と入力用端末4とが互いに通信を行うことで、各種情報(データ)の授受が可能となる。そのため、管理用端末3と入力用端末4が別々に存在する場合には、どちらの端末においても各機能を共有することが可能であり、各DBで管理される各種情報(データ)を共有することも可能である。その場合、どちらの端末において各種情報(データ)を表示させてもよい。
【0016】
<帳票管理装置>
帳票管理装置7は、一般的なサーバOSなどが搭載された一以上の情報処理装置(コンピュータシステム)によって実現される。また、帳票管理装置7は、他の装置、通信端末と通信を行うための通信アプリを記憶手段に記憶している。また、帳票管理装置7は、帳票管理システム8において、利用者端末5(管理用端末3又は入力用端末4)に対して入力された所定の処理対象に対する処理を示す処理情報に基づいて生成された処理対象の帳票を管理する。
【0017】
なお、帳票管理装置7は、一般的に使用されるPC(Personal Computer)、携帯型ノートPC等の単一のコンピュータによって構築されてもよいし、ストレージ等の各部(機能又は手段)を分割して任意に割り当てられた複数のコンピュータによって構築されてもよい。また、帳票管理装置7の機能の全てまたは一部は、クラウド環境に存在するサーバコンピュータであってもよいし、オンプレミス環境に存在するサーバコンピュータであってもよい。帳票管理装置7は、更に、ブラウザソフトウエア等のソフトウエアを動作させることが可能な通信装置又は通信端末が用いられてもよい。
【0018】
また、帳票管理装置7は、管理用端末3又は入力用端末4に対してプッシュ通知(送信)によりデータ(情報)を通知(送信)してもよい。その場合、帳票管理装置7は、例えば、プッシュ通知サーバの一例であるFCM(Firebase Cloud Messaging)を利用してプッシュ通知することで実現することが可能である。
【0019】
<利用者管理装置>
利用者管理装置9は、一般的なサーバOSなどが搭載された一以上の情報処理装置(コンピュータシステム)によって実現される。また、利用者管理装置9は、他の装置、通信端末と通信を行うための通信アプリを記憶手段に記憶している。
【0020】
なお、利用者管理装置9は、一般的に使用されるPC(Personal Computer)、携帯型ノートPC等の単一のコンピュータによって構築されてもよいし、ストレージ等の各部(機能又は手段)を分割して任意に割り当てられた複数のコンピュータによって構築されてもよい。また、利用者管理装置9の機能の全てまたは一部は、クラウド環境に存在するサーバコンピュータであってもよいし、オンプレミス環境に存在するサーバコンピュータであってもよい。利用者管理装置9は、更に、ブラウザソフトウエア等のソフトウエアを動作させることが可能な通信装置又は通信端末が用いられてもよい。
【0021】
上述したシステム構成に基づき、本実施形態では、処理対象に対する所定の処理に基づいて帳票を作成する際に、利用者端末に表示された所定の処理に係る処理ガイドを含めた画面を操作する利用者の操作性を向上させることが可能な帳票管理システム8を提供する。
【0022】
●用語について●
本実施形態において処理対象とは、点検、検査、業務等の処理が実行される対象をいう。処理対象には、例えば、電気、機械等の作業、点検、検査及び業務等を行う際に用いられる工具、測定器、情報処理装置等が含まれる。
【0023】
また、本実施形態において利用者(ユーザ)とは、以下に該当する者をいう。利用者(ユーザ)には、例えば、管理用端末3を用いて上述した処理対象に対する処理ガイドを登録、管理する管理者が含まれる。また、利用者(ユーザ)には、例えば、処理対象を点検、検査を行う際に、入力用端末4を用いて所定の文書を作成する作成者が含まれる。なお本実施形態では、説明の便宜上、単に「利用者」と呼ぶ場合もある。
【0024】
〔ハードウエア構成〕
続いて、
図2及び
図3を用いて、実施形態に係る通信システムを構成する装置又は端末のハードウエア構成について説明する。なお、
図2及び
図3に示されている端末又は装置のハードウエア構成は、必要に応じて構成要素が追加又は削除されてもよい。
【0025】
<管理用端末、入力用端末のハードウエア構成>
図2は、利用者端末を構成する管理用端末及び入力用端末のハードウエア構成の一例を示す図である。
図2に示されているように、管理用端末3は、例えばコンピュータによって構築されており、CPU301、ROM302、RAM303、EEPROM304、ディスプレイ307、近距離通信I/F308、CMOSセンサ309、撮像素子I/F310を備えている。管理用端末3は更に、ネットワークI/F311、タッチパネル312、ポインティングデバイス313、メディアI/F315、外部機器接続I/F316、音入出力I/F317、マイク318、スピーカ319及びバスライン320を備えている。
【0026】
これらのうち、CPU301は、管理用端末3全体の動作を制御する。ROM302は、CPU301の駆動に用いられるプログラム等を記憶する。RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用される。EEPROM304は、CPU301の制御にしたがって、アプリ等の各種データの読出し又は書込みを行う。ディスプレイ307は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字又は画像などの各種情報を表示する。本実施形態において、ディスプレイ307は、表示手段の一例として機能する。近距離通信I/F308は、NFC(Near Field Communication)、Bluetooth(登録商標。以下省略)、Wi-Fi(登録商標。以下省略)等の無線通信インターフェイスを備える通信装置又は通信端末等とデータ通信を行うための通信回路である。CMOSセンサ309は、CPU301の制御にしたがって被写体を撮像して画像データ又は動画データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。なお、撮像手段は、CMOSセンサではなく、CCD(Charge Coupled Device)センサ等で構成される撮像手段であってもよい。撮像素子I/F310は、CMOSセンサ309の駆動を制御する回路である。
【0027】
ネットワークI/F311は、通信ネットワーク100を利用してデータ通信をするためのインターフェイスである。タッチパネル312は、利用者がディスプレイ307上に配置された所定のボタン、アイコン等に対して押下、クリック又はタップ等の操作をすることで、利用者端末5を操作するための入力手段の一種である。ポインティングデバイス313は、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行う入力手段の一種である。メディアI/F315は、フラッシュメモリ等の記録メディア314に対するデータの読出し又は書込み(記憶)を制御する。外部機器接続I/F316は、各種の外部機器を接続するためのインターフェイスである。この場合の外部機器は、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリ等である。音入出力I/F317は、CPU301の制御にしたがってマイク318及びスピーカ319との間で音信号の入出力を処理する回路である。マイク318は、音を電気信号に変える内蔵型の回路であり、外部のスピーカ等から発する音声や音波を取得し電気信号を用いた情報を取得する。スピーカ319は、電気信号を物理振動に変えて音楽や音声などの音を生み出す内蔵型の回路である。バスライン320は、CPU301等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
【0028】
入力用端末4は、例えばコンピュータによって構築されており、CPU401、ROM402、RAM403、EEPROM404、ディスプレイ407、近距離通信I/F408、CMOSセンサ409、撮像素子I/F410を備えている。入力用端末4は更に、ネットワークI/F411、タッチパネル412、ポインティングデバイス413、メディアI/F415、外部機器接続I/F416、音入出力I/F417、マイク418、スピーカ419及びバスライン420を備えている。これらのハードウエア資源は、管理用端末3のCPU301、ROM302、RAM303、EEPROM304、ディスプレイ307、近距離通信I/F308、CMOSセンサ309、撮像素子I/F310、ネットワークI/F311、タッチパネル312、ポインティングデバイス313、メディアI/F315、外部機器接続I/F316、音入出力I/F317、マイク318、スピーカ319及びバスライン320の各ハードウエア資源と同様であるため、説明を省略する。なお、本実施形態において、ディスプレイ407は、表示手段の一例として機能する。
【0029】
また、本実施形態では、上述した管理用端末3及び入力用端末4は、いずれも利用者端末5として機能することができる。この場合、管理用端末3を構成する300番台のハードウエア資源、並びに、入力用端末4を構成する400番台のハードウエア資源はそれぞれ、利用者端末5を構成する500番台のハードウエア資源に置き換えることができる。すなわち、利用者端末5は、CPU501、ROM502、RAM503、EEPROM504、ディスプレイ507、近距離通信I/F508、CMOSセンサ509、撮像素子I/F510を有する。利用者端末5は更に、ネットワークI/F511、タッチパネル512、ポインティングデバイス513、メディアI/F515、外部機器接続I/F516、音入出力I/F517、マイク518、スピーカ519及びバスライン520の各ハードウエア資源をそれぞれ有する。
【0030】
<帳票管理装置、利用者管理装置のハードウエア構成>
図3は、帳票管理装置及び利用者管理装置のハードウエア構成の一例を示す図である。
図3に示されているように、帳票管理装置7は、例えばコンピュータによって構築されており、CPU701、ROM702、RAM703、EEPROM704、HD705、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ706、ディスプレイ707、近距離通信I/F708、CMOSセンサ709、撮像素子I/F710を備えている。帳票管理装置7は更に、ネットワークI/F711、キーボード712、ポインティングデバイス713、メディアI/F715、外部機器接続I/F716、音入出力I/F717、マイク718、スピーカ719及びバスライン720を備えている。
【0031】
これらのうち、CPU701は、帳票管理装置7全体の動作を制御する。ROM702は、CPU701の駆動に用いられるプログラム等を記憶する。RAM703は、CPU701のワークエリアとして使用される。EEPROM704は、CPU701の制御にしたがって、アプリ等の各種データの読出し又は書込みを行う。HD705は、プログラム等の各種データを記憶する。HDDコントローラ706は、CPU701の制御にしたがってHD705に対する各種データの読出し又は書込みを制御する。ここで、帳票管理装置7は、HD705及びHDDコントローラ706に代えて、SSD(Solid State Drive)を搭載したハードウエア構成であってもよい。ディスプレイ707は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字又は画像などの各種情報を表示する。本実施形態において、ディスプレイ707は、表示手段の一例として機能する。近距離通信I/F708は、NFC(Near Field Communication)、Bluetooth(登録商標。以下省略)、Wi-Fi(登録商標。以下省略)等の無線通信インターフェイスを備える通信装置又は通信端末等とデータ通信を行うための通信回路である。CMOSセンサ709は、CPU701の制御にしたがって被写体を撮像して画像データ又は動画データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。なお、撮像手段は、CMOSセンサではなく、CCD(Charge Coupled Device)センサ等で構成される撮像手段であってもよい。撮像素子I/F710は、CMOSセンサ709の駆動を制御する回路である。
【0032】
ネットワークI/F711は、通信ネットワーク100を利用してデータ通信をするためのインターフェイスである。キーボード712は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えた入力手段の一種である。ポインティングデバイス713は、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行う入力手段の一種である。メディアI/F715は、フラッシュメモリ等の記録メディア714に対するデータの読出し又は書込み(記憶)を制御する。外部機器接続I/F716は、各種の外部機器を接続するためのインターフェイスである。この場合の外部機器は、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリ等である。音入出力I/F717は、CPU701の制御にしたがってマイク718及びスピーカ719との間で音信号の入出力を処理する回路である。マイク718は、音を電気信号に変える内蔵型の回路であり、外部のスピーカ等から発する音声や音波を取得し電気信号を用いた情報を取得する。スピーカ719は、電気信号を物理振動に変えて音楽や音声などの音を生み出す内蔵型の回路である。バスライン720は、CPU701等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
【0033】
利用者管理装置9は、例えばコンピュータによって構築されており、CPU901、ROM902、RAM903、EEPROM904、HD905、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ906、ディスプレイ907、近距離通信I/F908、CMOSセンサ909、撮像素子I/F910を備えている。利用者管理装置9は更に、ネットワークI/F911、キーボード912、ポインティングデバイス913、メディアI/F915、外部機器接続I/F916、音入出力I/F917、マイク918、スピーカ919及びバスライン920を備えている。これらのハードウエア資源は、帳票管理装置7のCPU701、ROM702、RAM703、EEPROM704、HD705、HDDコントローラ706、ディスプレイ707、近距離通信I/F708、CMOSセンサ709、撮像素子I/F710、ネットワークI/F711、キーボード712、ポインティングデバイス713、メディアI/F715、外部機器接続I/F716、音入出力I/F717、マイク718、スピーカ719及びバスライン720の各ハードウエア資源と同様であるため、説明を省略する。
【0034】
なお、上記プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルで、コンピュータで読取り可能な記録媒体に記録、又はネットワークを介してダウンロードを行い流通させるようにしてもよい。記録媒体の例として、CD-R(Compact Disc Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)、Blu-ray Disc(Blu-rayは登録商標。以下省略)、SDカード、USBメモリ等が挙げられる。また、記録媒体は、プログラム製品(Program Product)として、国内又は国外へ提供されることができる。例えば、利用者端末5を構成する要素である管理用端末3及び入力用端末4のうち少なくとも一方は、本発明に係るプログラムが実行されることで、本発明に係る表示制御方法を実現する。
【0035】
〔通信システムの機能構成〕
次に、
図4乃至
図10を用いて、本実施形態の機能構成について説明する。
図4は、通信システムの機能構成の一例を示す図である。なお、
図4は、
図1に示されている端末又は装置のうち、後述する処理又は動作に関連するものを示す。
【0036】
<管理用端末の機能構成>
まず、
図4を用いて、管理用端末3の機能構成について説明する。
図4に示されているように、管理用端末3は、送受信部31、操作受付部32、音声取得部33、表示制御部34、起動部36、生成部37、登録部38及び記憶読出部39を有する。これら各機能部は、
図2に示された各ハードウエア資源のいずれかが、ROM302、EEPROM304及び記録メディア314のうち少なくとも一つからRAM303に展開された管理用端末3用のプログラムに従ったCPU301からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。また、管理用端末3は、
図2に示されているROM302、EEPROM304及び記録メディア314のうち少なくとも一つにより構築される記憶部3000を有している。更に、記憶部3000には、各装置、各端末と通信ネットワーク100を介して通信を行うための通信プログラム(通信アプリ)、ブラウザアプリ、処理対象に対する各種処理を行うことにより生成される帳票を管理するための帳票管理アプリ等が記憶されている。
【0037】
<<管理用端末の各機能構成>>
次に、管理用端末3の各機能構成について詳細に説明する。
図4に示されている管理用端末3の送受信部31は、主に、ネットワークI/F311及び近距離通信I/F308に対するCPU301の処理によって実現され、通信ネットワーク100を介して各端末、各装置との間で各種データ(又は情報)の送受信を行う。本実施形態において、送受信部31は、送信手段及び受信手段のうち少なくとも一方の手段の一例として機能する。
【0038】
操作受付部32は、主に、ポインティングデバイス313が受け付けた各種操作により生成された信号をCPU301が処理することによって実現される。なお、操作受付部32は、ポインティングデバイス313に代えて、タッチパネル又はキーボード等の入力手段が用いられてもよい。本実施形態において、操作受付部32は、受付手段の一例として機能する。
【0039】
音声取得部33は、主に、マイク318が受信した音声等により生成された音声信号をCPU301が処理することによって実現される。本実施形態において、音声取得部33は、取得手段の一例として機能する。
【0040】
表示制御部34は、主に、ディスプレイ307に対するCPU301の処理によって実現され、管理用端末3における各種画面及び情報(データ)の表示制御を行う。また、表示制御部34は、例えば、ブラウザを用いて、HTML(Hyper Text Markup Language)等により生成された表示画面を、管理用端末3のディスプレイ307(以下、単にディスプレイ307という)に表示させる。また、表示制御部34は、処理対象に対する帳票を作成、登録するためのテンプレート新規作成画面、処理ガイド登録画面、ファイル選択画面等をディスプレイ307に表示させる。本実施形態において、表示制御部34は、表示制御手段の一例として機能する。なお、表示制御部34は、各種画面を管理用端末3のみならず入力用端末4のディスプレイ407に表示させてもよい。
【0041】
起動部36は、主に、CPU301の処理によって実現され、管理用端末3における各種アプリ等の起動を行う。本実施形態において、起動部36は、起動手段の一例として機能する。
【0042】
生成部37は、主に、CPU301の処理によって実現され、管理用端末3におけるテンプレート新規作成画面を含む各画面の画面データを生成する。本実施形態において、生成部37は、生成手段の一例として機能する。
【0043】
登録部38は、主に、CPU301の処理によって実現され、処理対象の帳票の入力項目などのテンプレートを登録する。本実施形態において、登録部38は、登録手段の一例として機能する。
【0044】
記憶読出部39は、主に、ROM302、EEPROM304及び記録メディア314のうち少なくとも一つに対するCPU301の処理によって実現され、記憶部3000に各種データ(又は情報)を記憶したり、記憶部3000から各種データ(又は情報)を読み出したりする。本実施形態において、記憶読出部39は、記憶読出手段の一例として機能する。
【0045】
<入力用端末の機能構成>
次に、
図4を用いて、入力用端末4の機能構成について説明する。
図4に示されているように、入力用端末4は、送受信部41、操作受付部42、音声取得部43、表示制御部44、判断部55、起動部46、生成部47及び記憶読出部49を有する。これら各機能部は、
図2に示された各ハードウエア資源のいずれかが、ROM402、EEPROM404及び記録メディア414のうち少なくとも一つからRAM403に展開された入力用端末4用のプログラムに従ったCPU401からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。また、入力用端末4は、
図2に示されているROM402、EEPROM404及び記録メディア414のうち少なくとも一つにより構築される記憶部4000を有している。更に、記憶部4000には、各装置、各端末と通信ネットワーク100を介して通信を行うための通信プログラム(通信アプリ)、ブラウザアプリ、処理対象に対する各種処理を行うことにより生成される帳票を管理するための帳票管理アプリ等が記憶されている。
【0046】
<<入力用端末の各機能構成>>
次に、入力用端末4の各機能構成について詳細に説明する。
図4に示されている入力用端末4の送受信部41は、主に、ネットワークI/F411及び近距離通信I/F408に対するCPU401の処理によって実現され、通信ネットワーク100を介して各端末、各装置との間で各種データ(又は情報)の送受信を行う。また、送受信部41は、帳票管理装置7が送信した帳票構成データを受信する。本実施形態において、送受信部41は、送信手段及び受信手段のうち少なくとも一方の手段の一例として機能する。
【0047】
操作受付部42は、主に、ポインティングデバイス413が受け付けた各種操作により生成された信号をCPU401が処理することによって実現される。なお、操作受付部42は、ポインティングデバイス413に代えて、タッチパネル又はキーボード等の入力手段が用いられてもよい。また、操作受付部42は、帳票構成データに基づいて生成され、利用者端末5のディスプレイ(入力用端末4のディスプレイ407)に表示された帳票構成画面に含まれる一以上の処理に関する項目のうち、所定の項目に対する特定の操作を受け付ける。本実施形態において、操作受付部42は、受付手段の一例として機能する。
【0048】
音声取得部43は、主に、マイク418が受信した利用者の発話音声等に基づく音声音声信号をCPU401が取得及び処理することによって実現される。本実施形態において、音声取得部43は、取得手段の一例として機能する。
【0049】
表示制御部44は、主に、ディスプレイ407に対するCPU401の処理によって実現され、入力用端末4における各種画面及び情報(データ)の表示制御を行う。また、表示制御部44は、例えば、ブラウザを用いて、HTML等により生成された表示画面を、ディスプレイ407に表示させる。また、表示制御部44は、処理対象に関するテンプレート選択画面、投稿済文書一覧画面、入力画面等をディスプレイ407に表示させる。また、表示制御部44は、操作受付部42により受け付けられた特定の操作に応じて、帳票構成データで表される処理対象の処理に係る処理ガイドを示す処理ガイド表示領域の表示を制御する。なお、処理ガイド表示領域の詳細については後述の画面表示例にて説明する。表示制御部44は更に、処理対象の名称又は品名に対する特定の操作が受け付けられたことに応じて、処理ガイド表示領域の表示を制御する。表示制御部44は更に、処理対象の名称又は品名に対応する処理ガイド画面をディスプレイ407の処理ガイド表示領域に表示させる。表示制御部44は更に、所定の項目に対して第1の特定の操作が行われた場合に、処理ガイド表示領域のみをディスプレイ407上に表示させる。表示制御部44は更に、処理ガイド表示領域のみが表示された状態で処理ガイド表示領域に対して第2の特定の操作が行われた場合に、ディスプレイ407上の処理ガイド表示領域の表示を停止し、所定の項目を含む他の入力項目の表示を再開させる。なお、第1の特定の操作及び前記第2の特定の操作は、ディスプレイ407に表示された所定の項目に対する右フリック操作及び左フリック操作のうちいずれかの操作である。つまり、第1の操作が右フリック操作、第2の操作が左フリック操作であってもよいし、第1の操作が左フリック操作、第2の操作が右フリック操作であってもよい。表示制御部44は更に、処理対象の名称又は品名に対するドロップダウン操作又はプルダウン操作が行われ、特定の名称又は品名が選択された場合に、選択された特定の名称又は品名で示される処理対象に対応する処理ガイド画面をディスプレイ407上の処理ガイド表示領域に表示させる。本実施形態において、表示制御部44は、表示制御手段の一例として機能する。
【0050】
判断部45は、主に、CPU401の処理によって実現され、入力用端末4における各種判断を行う。本実施形態において、判断部45は、判断手段の一例として機能する。
【0051】
起動部46は、主に、CPU401の処理によって実現され、入力用端末4における各種アプリ等の起動を行う。本実施形態において、起動部46は、起動手段の一例として機能する。
【0052】
生成部47は、主に、CPU401の処理によって実現され、入力用端末4における文書作成画面を含む各画面の画面データを生成する。本実施形態において、生成部47は、生成手段の一例として機能する。
【0053】
記憶読出部49は、主に、ROM402、EEPROM404及び記録メディア414のうち少なくとも一つに対するCPU401の処理によって実現され、記憶部4000に各種データ(又は情報)を記憶したり、記憶部4000から各種データ(又は情報)を読み出したりする。本実施形態において、記憶読出部49は、記憶読出手段の一例として機能する。
【0054】
<帳票管理装置の機能構成>
次に、
図4を用いて、帳票管理装置7の機能構成について説明する。
図4に示されているように、帳票管理装置7は、送受信部71、取得部73、設定部76、生成部77、登録部78及び記憶読出部79を有する。これら各機能部は、
図3に示された各ハードウエア資源のいずれかが、ROM702、EEPROM704及びHD705のうち少なくとも一つからRAM703に展開された帳票管理装置7用のプログラムに従ったCPU701からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。また、帳票管理装置7は、
図3に示されているROM702、EEPROM704及びHD705のうち少なくとも一つにより構築される記憶部7000を有している。更に、記憶部7000には、各装置、各端末と通信ネットワーク100を介して通信を行うための通信プログラム(通信アプリ)、ブラウザアプリ、処理対象に対する各種処理を行うことにより生成される帳票を管理するための帳票管理アプリ等が記憶されている。
【0055】
<<帳票管理装置の各機能構成>>
次に、帳票管理装置7の各機能構成について詳細に説明する。
図4に示されている帳票管理装置7の送受信部71は、主に、ネットワークI/F711及び近距離通信I/F708に対するCPU701の処理によって実現され、通信ネットワーク100を介して各端末、各装置との間で各種データ(又は情報)の送受信を行う。また、送受信部71は、取得された処理情報に基づいて生成された処理対象の帳票を構成する帳票構成データを利用者端末5に対して送信する。本実施形態において、送受信部71は、送信手段及び受信手段のうち少なくとも一方の手段の一例として機能する。
【0056】
取得部73は、主に、CPU701の処理によって実現され、例えば、後述する文書情報管理DBで管理されているファイル(文書)一覧を取得する。また、取得部73は、利用者端末が送信した処理情報に含まれる処理対象に対する処理名称及び処理対象の処理に関する項目を取得する。本実施形態において、取得部73は、取得手段の一例として機能する。
【0057】
設定部76は、主に、CPU701の処理によって実現され、例えば、後述するテンプレートデータにファイルの識別子を設定する。具体的には、設定部76は、テンプレート情報管理DB7002(
図6参照)に対して、記憶読出部79を介してテンプレートとファイルを関連付けるためのテンプレート識別情報を設定する。本実施形態において、設定部76は、設定手段の一例として機能する。
【0058】
生成部77は、主に、CPU701の処理によって実現され、帳票管理装置7で管理されるテンプレートのデータを含む各種データを生成する。また、生成部77は、処理名称及び一以上の処理に関する項目に基づいて処理対象の帳票を生成する。生成部77は更に、管理用端末3が送信した完了ボタン情報に基づいて、記憶部7000の所定領域に保存されているテンプレートデータを読み出し、対応するテンプレート画面を生成する。本実施形態において、生成部77は、生成手段の一例として機能する。
【0059】
登録部78は、主に、CPU701の処理によって実現され、例えば、後述するテンプレート情報管理DBで管理されるテンプレートデータの登録、文書情報管理DBで管理されているファイル(文書)の登録を行う。本実施形態において、登録部78は、登録手段の一例として機能する。
【0060】
記憶読出部79は、主に、ROM702、EEPROM704及びHD705のうち少なくとも一つに対するCPU701の処理によって実現され、記憶部7000に各種データ(又は情報)を記憶したり、記憶部7000から各種データ(又は情報)を読み出したりする。本実施形態において、記憶読出部79は、記憶読出手段の一例として機能する。
【0061】
●ログイン情報管理テーブル●
図5は、ログイン情報管理テーブルの一例を示す概念図である。なお、以下に説明するデータテーブルの構造は一例であり、これに限るものではない。記憶部7000には、
図5に示されているようなログイン情報管理テーブルによって構成されたログイン情報管理DB7001が構築されている。ログイン情報管理テーブルでは、セッションIDごとに、端末識別情報、参加した帳票管理装置のIPアドレス、利用者識別情報(ユーザID)、パスワード及び利用者名が関連付けられて記憶、管理されている。これらのうち、セッションIDは、帳票管理装置7との通信において付与される識別情報であり、例えば、「SE0001」、「SE0002」等で与えられる。端末識別情報は、管理用端末3又は入力用端末4を識別する識別情報であり、例えば、「TL0001」、「TL0002」等で与えられる。参加した帳票管理装置のIPアドレスは、管理用端末3又は入力用端末4に係るログイン処理に参加した帳票管理装置7のIPアドレスを示す。利用者識別情報は、管理用端末3又は入力用端末4を利用する利用者のメールアドレス等が記憶、管理される。利用者識別情報は、例えば、利用者によって管理用端末3に対する認証が成功すると、管理用端末3によって、入力された利用者識別情報が正しいものであると見なされる。この利用者識別情報は、予約対象を予約した予約者又は予約対象で行われる各種イベントの参加者のアカウントと同じものを示す。そのため、管理用端末3は、入力された利用者識別情報により、利用者識別情報を入力した利用者が予約者である予約情報、又は参加者である予約情報を特定することができる。この機能は、利用者によって入力用端末4に対する認証を行う場合についても同様である。パスワードは、帳票管理システム2を含む通信システム1を利用する際のログイン時の利用者識別情報と関連付けられた識別情報であり、初回の起動時(ログイン時)等に利用者が設定する。利用者名は、利用者識別情報に対応付けられた利用者の名前である。
【0062】
なお、本実施形態において、ログイン情報管理テーブル(ログイン情報管理DB7001)は、ログイン情報管理手段の一例として機能する。
【0063】
●テンプレート情報管理テーブル●
図6は、テンプレート情報管理テーブルの一例を示す概念図である。なお、以下に説明するデータテーブルの構造は一例であり、これに限るものではない。記憶部7000には、
図6に示されているようなテンプレート情報管理テーブルによって構成されたテンプレート情報管理DB7002が構築されている。テンプレート情報管理テーブルでは、テンプレート識別情報ごとに、処理名称、項目(アイテム)識別情報、項目名、項目タイプ、選択内容(データ)、処理ガイド(質問/説明文)を含む各項目が関連付けられて記憶、管理されている。これらのうち、テンプレート識別情報は、管理者が管理用端末3を用いて処理対象に係るテンプレートを作成する際のテンプレートを識別する識別情報を表し、例えば、「TP0001」、「TP0002」等で与えられる。処理名称は、処理対象に対する処理(点検、出荷検査、業務など)を表す名称であり、例えば、「出荷検査」等で与えられる。項目(アイテム)識別情報は、帳票を構成する項目を識別する識別情報を表し、例えば、「I0001」、「I0002」等で与えられる。なお帳票は、処理対象に対する所定の処理が行われる(行われた)場合に作成者によって作成される。項目名は、所定の処理に対する帳票を構成する項目を表し、例えば、「品名」、「検査結果」等で与えられる。項目タイプは、項目のタイプを表し、例えば、「選択」等で与えられる。選択内容(データ)は、項目名で示された内容に対応付けられた内容を表し、例えば、「部品1」、「部品2」、「OK」、「NG」等で与えられる。処理ガイド(質問/説明文)は、処理対象に対する処理を行うための処理ガイド画像データ又は処理ガイド音声データを表し、「pdf」、「pdf」、「mp3」等のデータフォーマットで与えられる。テンプレート情報管理テーブルで管理される各項目のうち、上述した項目以外の内容は、後述するデータ構造に示される内容が含まれる。
【0064】
なお、本実施形態において、テンプレート情報管理テーブル(テンプレート情報管理DB7002)は、テンプレート情報管理手段の一例として機能する。
【0065】
●ファイル管理テーブル●
図7は、ファイル管理テーブルの一例を示す概念図である。なお、以下に説明するデータテーブルの構造は一例であり、これに限るものではない。記憶部7000には、
図7に示されているようなファイル管理テーブルによって構成されたファイル管理DB7003が構築されている。ファイル管理テーブルでは、テンプレート識別情報ごとに、文書識別情報、項目(アイテム)識別情報及び選択内容(データ)が関連付けられて記憶、管理されている。これらのうち、文書識別情報は、処理対象に対する文書を識別する識別情報で表され、例えば、「D0001」、「D0002」等で与えられる。項目(アイテム)識別情報は、帳票を構成する項目を識別する識別情報を表し、例えば、「I0001」、「I0002」等で与えられる。選択内容(データ)には、文書識別情報に対応付けられて与えられる文書の名称である「文書1.doc」、「文書2.doc」等の文書ファイル情報が管理される。なお、「文書1.doc」は、項目(アイテム)識別情報をまとめた一つの文書として構成される。「文書2.doc」についても同様である。そして、「文書1.doc」で示される文書には、「部品1」、「OK」等の項目名に対応する選択内容(データ)で示される内容が含まれ、この「文書1.doc」が、一つの文書(ファイル)として管理される。同様に、「文書2.doc」で示される文書には、「部品2」、「NG」等の項目名に対応する選択内容(データ)で示される内容が含まれ、この「文書2.doc」が、一つの文書(ファイル)として管理される。
【0066】
なお、本実施形態において、ファイル管理テーブル(ファイル管理DB7003)は、ファイル管理手段の一例として機能する。
【0067】
●投稿文書管理テーブル●
図8は、投稿文書管理テーブルの一例を示す概念図である。なお、以下に説明するデータテーブルの構造は一例であり、これに限るものではない。記憶部7000には、
図8に示されているような投稿文書管理テーブルによって構成された投稿文書管理DB7004が構築されている。投稿文書管理テーブルでは、文書識別情報ごとに、投稿文書名、投稿文書保存先が関連付けられて記憶、管理されている。これらのうち、投稿文書名は、ファイル管理DB7003(
図7参照)で管理されている選択内容(データ)のうちの「文書名」で表される情報(「文書1.doc」、「文書2.doc」等)である。投稿文書保存先は、投稿文書名で示される各文書の保存先を表し、例えば、URL(Uniform Resource Locator)情報で与えられる。
【0068】
なお、本実施形態において、投稿文書管理テーブル(投稿文書管理DB7004)は、投稿文書管理手段の一例として機能する。
【0069】
○データ構造例○
次に、テンプレートのデータ構造の一例を説明する。
図9は、テンプレートのデータ構造の一例を示す図である。
図9に示すように、テンプレートのデータ構造はその一例として、データID(_id)、名称(name)、ボディ(body)及び処理(works)の下に、データID(_id)、名称(name)、順番(order)、項目(items)を有する。データID(_id)、名称(name)、順番(order)、項目(items)の下には、更に、データID(_id)、名称(name)、順番(order)、項目タイプ(type)、オプション(options)が含まれる。そしてオプション(options)には更に、選択内容(choices)と、処理ガイド(guides)としての各画像データとが含まれ、項目(items)の下に構成されたこれらの各要素がデータ構造の一単位として構成される。
【0070】
これらのうち、データID(_id)は、システム内でテンプレートを一意に識別するための文字列である。名称(name)は、テンプレートの名称である。ボディ(body)は、テンプレートの詳細情報をまとめたデータ構造である。処理(works)は、テンプレートに含める処理の一例としての業務の詳細情報をまとめたデータ構造である。順番(order)は、処理の一例としての業務の実施順序である。項目(items)は、処理の一例としての業務に関連する投稿文書内に含める項目の詳細情報をまとめたデータ構造である。上述したとおり、これらの各項目は、テンプレート情報管理テーブルによってテンプレート識別情報に関連付けられて管理される。
【0071】
なお、上述したデータ構造例で示される各要素は、上述したテンプレート情報管理DB7002(
図6参照)及びファイル管理DB7003(
図7参照)でそれぞれ管理される各項目に対応させて管理されるようにしてもよい。
【0072】
<利用者管理装置の機能構成>
図4に戻り、利用者管理装置9の機能構成について説明する。
図4に示されているように、利用者管理装置9は、送受信部91、操作受付部92、表示制御部94、認証管理部96及び記憶読出部99を有する。これら各機能部は、
図3に示された各ハードウエア資源のいずれかが、ROM902、EEPROM904及びHD905のうち少なくとも一つからRAM903に展開された利用者管理装置9用のプログラムに従ったCPU901からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。また、利用者管理装置9は、
図3に示されているROM902、EEPROM904及びHD905のうち少なくとも一つにより構築される記憶部9000を有している。更に、記憶部9000には、各装置、各端末と通信ネットワーク100を介して通信を行うための通信プログラム(通信アプリ)、ブラウザアプリ、処理対象に対する各種処理を行うことにより生成される帳票を管理するための帳票管理アプリ等が記憶されている。
【0073】
<<利用者管理装置の各機能構成>>
次に、利用者管理装置9の各機能構成について詳細に説明する。
図4に示されている利用者管理装置9の送受信部91は、主に、ネットワークI/F911及び近距離通信I/F908に対するCPU901の処理によって実現され、通信ネットワーク100を介して各端末、各装置との間で各種データ(又は情報)の送受信を行う。本実施形態において、送受信部91は、送信手段及び受信手段のうち少なくとも一方の手段の一例として機能する。
【0074】
操作受付部92は、主に、キーボード912又はポインティングデバイス913が受け付けた各種操作により生成された信号をCPU901が処理することによって実現される。なお、操作受付部92は、キーボード912又はポインティングデバイス913に代えて、タッチパネル等の入力手段が用いられてもよい。本実施形態において、操作受付部92は、受付手段の一例として機能する。
【0075】
表示制御部94は、主に、ディスプレイ907に対するCPU901の処理によって実現され、利用者管理装置9における各種画面及び情報(データ)の表示制御を行う。また、表示制御部94は、例えば、ブラウザを用いて、HTML等により生成された表示画面を、ディスプレイ907に表示させる。本実施形態において、表示制御部94は、表示制御手段の一例として機能する。
【0076】
認証管理部96は、主に、CPU901の処理によって実現され、帳票管理装置7が送信した認証要求に含まれる利用者識別情報及びパスワードに基づいて、ログイン認証を行う。本実施形態において、認証管理部96は、認証管理手段の一例として機能する。
【0077】
記憶読出部99は、主に、ROM902、EEPROM904及びHD905のうち少なくとも一つに対するCPU901の処理によって実現され、記憶部9000に各種データ(又は情報)を記憶したり、記憶部9000から各種データ(又は情報)を読み出したりする。本実施形態において、記憶読出部99は、記憶読出手段の一例として機能する。
【0078】
●利用者情報管理テーブル●
図10は、利用者情報管理テーブルの一例を示す概念図である。なお、以下に説明するデータテーブルの構造は一例であり、これに限るものではない。記憶部9000には、
図10に示されているような利用者情報管理テーブルによって構成された利用者情報管理DB9001が構築されている。利用者情報管理テーブルでは、利用者識別情報ごとに、パスワード及び利用者名が関連付けられて記憶、管理されている。
【0079】
なお、本実施形態において、利用者情報管理テーブル(利用者情報管理DB9001)は、利用者情報管理手段の一例として機能する。
【0080】
〔実施形態の処理又は動作〕
次に、
図11乃至
図28を用いて、実施形態に係る通信システムにおける各処理又は動作を説明する。
【0081】
<管理者によるログイン処理>
続いて、通信システム1を利用する利用者(管理者)によるログイン処理について説明する。
図11は、管理用端末におけるログイン処理の一例を示すシーケンス図である。
図11に示されているように、利用者の一例である管理者は、管理用端末3を用いて所定の処理対象に対する処理ガイドを登録するための処理ガイド登録アプリ又はWebサイトへアクセスするためのブラウザを起動し、ログイン処理を行う(ステップS11-1)。具体的には、管理用端末3の操作受付部32は、Webサイトへのアクセスとして、管理用端末3のディスプレイ307に表示されたログイン画面に対して管理者が操作したログイン操作(利用者識別情報及びパスワードの入力)を受け付ける。このときのWebサイトは、例えば、帳票管理装置7で管理されている所定のURLで示されるサイトである。
【0082】
次に、送受信部31は、帳票管理装置7に対してログイン要求を送信する(ステップS12-1)。これにより、帳票管理装置7の送受信部71、管理用端末3が送信したログイン要求を受信する。このとき、ログイン要求には、利用者識別情報、パスワード及び管理用端末3と帳票管理装置7との通信を行うために確立されたセッションのセッションIDが含まれる。
【0083】
次に、帳票管理装置7の記憶読出部79は、ステップS12-1で受信した利用者識別情報を検索キーとしてログイン情報管理DB7001(
図5参照)を検索することにより、対応するログイン情報を読み出す(ステップS13-1)。具体的には、記憶読出部79は、ステップS12-1で受信した利用者識別情報に対応する利用者識別情報とパスワードとを、ログイン情報管理DB7001から読み出す。
【0084】
次に、送受信部71は、利用者管理装置9に対して認証要求を送信する(ステップS14-1)。これにより、利用者管理装置9の送受信部91は、帳票管理装置7が送信した認証要求を受信する。このとき、認証要求には、ステップS13-1でログイン情報管理DB7001(
図5参照)から読み出された利用者識別情報及びパスワードが含まれる。但し、通信システム1の構成によっては、帳票管理装置7にログイン情報管理DBを持たず、利用者がログイン処理を行う度に、毎回ログイン認証の処理を実行するようなシステム構成にしてもよい。
【0085】
次に、利用者管理装置9の認証管理部96は、ログイン認証を実行する(ステップS15-1)。具体的には、認証管理部96は、ステップS14-1で受信した認証要求に含まれる利用者管理情報及びパスワードを検索キーとして利用者情報管理DB9001(
図6参照)を検索することにより、対応する利用者識別情報及びパスワードを読み出して一致するかを判断する。これにより、管理用端末3に対する認証が成功すると、入力された利用者識別情報は正しいものであると見なされる。
【0086】
次に、送受信部91は、ステップS14-1で受信した認証要求に対する認証応答を帳票管理装置7に対して送信する(ステップS16-1)。これにより、帳票管理装置7の送受信部71は、利用者管理装置9が送信した認証応答を受信する。このとき、認証応答には、認証結果(例えば、認証OK)を示す情報が含まれる。
【0087】
次に、帳票管理装置7の送受信部71は、管理用端末3に対して、ステップS12-1で受信したログイン要求に対する応答としてのログイン応答を送信する(ステップS17-1)。これにより、管理用端末3の送受信部31は、帳票管理装置7が送信したログイン応答を受信する。このとき、ログイン応答には、ログイン認証結果(例えば、ログイン認証OK)を示す情報が含まれる。
【0088】
次に、管理用端末3の記憶読出部39は、ログイン情報の登録を行う(ステップS18-1)。具体的には、記憶読出部39は、ステップS12-1-ステップS17-1で送受信されたログイン情報として、利用者識別情報、パスワードを含む利用者に係る各種情報を記憶部3000の所定領域に記憶、登録する。
【0089】
続いて、起動部36は、帳票管理装置7に対してアクセスするためのWebブラウザを起動する(ステップS19-1)。
【0090】
なお、上述したステップS11-1-S19-1までの処理は、Webブラウザを起動した際の初回の処理に限られてもよい。そのため、管理用端末3は、以降に説明する他の装置との通信において、上述した手順によるログイン認証処理、セッション確立のための処理等が成功し、互いに通信可能な状態となっていることを前提とする。
【0091】
本実施形態に係る通信システムでは、例えば、上述したステップS12-1及びS17-1の処理が実行される場合、管理用端末3と帳票管理装置7との間に他の装置等が存在してもよい。つまり、管理用端末3と帳票管理装置7との間で送受信される各情報(データ)は、一度他の装置等を介して送受信されるような構成であってもよい。上述した構成は、管理用端末3と帳票管理装置7との間に他の処理ステップが存在した場合でも適用することが可能である。
【0092】
また、本実施形態に係る通信システムでは、例えば、上述したステップS14-1及びS16-1の処理が実行される場合、帳票管理装置7と利用者管理装置9との間に他の装置等が存在してもよい。つまり、帳票管理装置7と利用者管理装置9との間で送受信される各情報(データ)は、一度他の装置等を介して送受信されるような構成であってもよい。上述した構成は、帳票管理装置7と利用者管理装置9との間に他の処理ステップが存在した場合でも適用することが可能である。
【0093】
<作成者によるログイン処理>
同様に、通信システム1を利用する利用者(作成者)によるログイン処理について説明する。
図12は、入力用端末におけるログイン処理の一例を示すシーケンス図である。
図12に示されているように、利用者の一例である作成者は、入力用端末4を用いて所定の処理対象に対する処理ガイドを登録するための処理ガイド登録アプリ又はWebサイトへアクセスするためのブラウザを起動し、ログイン処理を行う(ステップS11-2)。具体的には、入力用端末4の操作受付部42は、入力用端末4のディスプレイ407に表示されたログイン画面に対して作成者が操作したログイン操作を受け付ける。
【0094】
次に、送受信部41は、帳票管理装置7に対してログイン要求を送信する(ステップS12-2)。これにより、帳票管理装置7の送受信部71、入力用端末4が送信したログイン要求を受信する。このとき、ログイン要求には、利用者識別情報、パスワード及び入力用端末4と帳票管理装置7との通信を行うために確立されたセッションのセッションIDが含まれる。
【0095】
次に、帳票管理装置7の記憶読出部79は、ステップS12-1で受信した利用者識別情報を検索キーとしてログイン情報管理DB7001(
図5参照)を検索することにより、対応するログイン情報を読み出す(ステップS13-2)。具体的には、記憶読出部79は、ステップS12-2で受信した利用者識別情報に対応する利用者識別情報とパスワードとを、ログイン情報管理DB7001から読み出す。
【0096】
次に、送受信部71は、利用者管理装置9に対して認証要求を送信する(ステップS14-2)。これにより、利用者管理装置9の送受信部91は、帳票管理装置7が送信した認証要求を受信する。このとき、認証要求には、ステップS13-2でログイン情報管理DB7001(
図5参照)から読み出された利用者識別情報及びパスワードが含まれる。但し、通信システム1の構成によっては、帳票管理装置7にログイン情報管理DBを持たず、利用者がログイン処理を行う度に、毎回ログイン認証の処理を実行するようなシステム構成にしてもよい。
【0097】
次に、利用者管理装置9の認証管理部96は、ログイン認証を実行する(ステップS15-2)。具体的には、認証管理部96は、ステップS14-2で受信した認証要求に含まれる利用者管理情報及びパスワードを検索キーとして利用者情報管理DB9001(
図6参照)を検索することにより、対応する利用者識別情報及びパスワードを読み出して一致するかを判断する。これにより、入力用端末4に対する認証が成功すると、入力された利用者識別情報は正しいものであると見なされる。
【0098】
次に、送受信部91は、ステップS14-2で受信した認証要求に対する認証応答を帳票管理装置7に対して送信する(ステップS16-2)。これにより、帳票管理装置7の送受信部71は、利用者管理装置9が送信した認証応答を受信する。このとき、認証応答には、認証結果(例えば、認証OK)を示す情報が含まれる。
【0099】
次に、帳票管理装置7の送受信部71は、入力用端末4に対して、ステップS12-1で受信したログイン要求に対する応答としてのログイン応答を送信する(ステップS17-2)。これにより、入力用端末4の送受信部41は、帳票管理装置7が送信したログイン応答を受信する。このとき、ログイン応答には、ログイン認証結果(例えば、ログイン認証OK)を示す情報が含まれる。
【0100】
次に、入力用端末4の記憶読出部49は、ログイン情報の登録を行う(ステップS18-2)。具体的には、記憶読出部49は、ステップS12-2-ステップS17-2で送受信されたログイン情報として、利用者識別情報、パスワードを含む利用者に係る各種情報を記憶部4000の所定領域に記憶、登録する。
【0101】
続いて、起動部46は、帳票管理装置7に対してアクセスするためのWebブラウザを起動する(ステップS19-2)。
【0102】
なお、上述したステップS11-2-S19-2までの処理は、Webブラウザを起動した際の初回の処理に限られてもよい。そのため、入力用端末4は、以降に説明する他の装置との通信において、上述した手順によるログイン認証処理、セッション確立のための処理等が成功し、互いに通信可能な状態となっていることを前提とする。
【0103】
本実施形態に係る通信システムでは、例えば、上述したステップS12-2及びS17-2の処理が実行される場合、入力用端末4と帳票管理装置7との間に他の装置等が存在してもよい。つまり、入力用端末4と帳票管理装置7との間で送受信される各情報(データ)は、一度他の装置等を介して送受信されるような構成であってもよい。上述した構成は、入力用端末4と帳票管理装置7との間に他の処理ステップが存在した場合でも適用することが可能である。
【0104】
また、本実施形態に係る通信システムでは、例えば、上述したステップS14-2及びS16-2の処理が実行される場合、帳票管理装置7と利用者管理装置9との間に他の装置等が存在してもよい。つまり、帳票管理装置7と利用者管理装置9との間で送受信される各情報(データ)は、一度他の装置等を介して送受信されるような構成であってもよい。上述した構成は、帳票管理装置7と利用者管理装置9との間に他の処理ステップが存在した場合でも適用することが可能である。
【0105】
<処理ガイド登録処理(テンプレート新規作成)>
続いて、管理者による処理ガイド登録処理について説明する。
図13は、処理ガイド登録処理の開始時の一例を示すシーケンス図である。
図13では、管理用端末3において起動されたブラウザを用いて、HTML等により生成された表示画面を管理用端末3のディスプレイ307に表示させ、帳票管理装置7との間で通信を行う場合について説明する。なお、本実施形態において、Webブラウザに代えて又は加えて、管理用端末3にインストールした帳票管理アプリを起動して各種処理を行うシーケンスが示されてもよい。
【0106】
まず、管理用端末3の操作受付部32は、管理者によって操作されたテンプレート新規作成ボタン操作を受け付ける(ステップS21)。
【0107】
次に、送受信部31は、帳票管理装置7に対してテンプレート新規作成画面取得要求を送信する(ステップS22)。これにより、帳票管理装置7の送受信部71は、管理用端末3が送信したテンプレート新規作成画面取得要求を受信する。このとき、テンプレート新規作成画面取得要求には、テンプレート新規作成ボタンに係るテンプレート新規作成ボタン情報が含まれる。
【0108】
次に、帳票管理装置7の記憶読出部79は、テンプレート新規作成画面データの読出しを行う(ステップS23)。具体的には、記憶読出部79は、ステップS22で受信したテンプレート新規作成ボタン情報に対応付けて管理されたテンプレート新規作成画面データを記憶部7000の所定領域から読み出す。この場合、記憶読出部79は、記憶部7000の所定領域に代えて又は加えて、テンプレート新規作成ボタン情報に対応付けられたテンプレート新規作成画面データを管理する所定のデータテーブルから読み出すようにしてもよい。
【0109】
次に、送受信部71は、ステップS22で受信したテンプレート新規作成画面取得要求に対する応答として、管理用端末3に対して、テンプレート新規作成画面取得応答を送信する(ステップS24)。これにより、管理用端末3の送受信部31は、帳票管理装置7が送信したテンプレート新規作成画面取得応答を受信する。このとき、テンプレート新規作成画面取得応答には、テンプレート新規作成画面を構成するテンプレート新規作成画面データが含まれる。
【0110】
次に、管理用端末3の表示制御部34は、ステップS24で受信したテンプレート新規作成画面データに基づいて、管理用端末3のディスプレイ307にテンプレート新規作成画面を表示する(ステップS25)。
【0111】
●画面表示例●
ここで、管理用端末における表示画面例について説明する。
図14は、管理用端末におけるテンプレート新規作成時の表示画面例である。
図14に示されているように、管理用端末3のディスプレイ307には、表示制御部34によってテンプレート新規作成画面3111が表示される。なお、テンプレート新規作成画面3111には、業務の設定領域と各種ボタンが表示される。業務の設定領域には、業務の名称の一例を表す「出荷検査」を入力する名称設定領域3121、項目名、選択項目等を選択するための選択肢設定領域3131が表示される。選択肢設定領域3131には更に、各部品に対応させた処理ガイド追加ボタン3151(3151-1,3151-2,3151-3,・・・)、選択項目追加ボタン3152が含まれる。管理者は、各部品に対応するいずれかの処理ガイド追加ボタン3151を操作することにより、対応する部品の処理ガイドを表す画像データを選択することができる。その後、管理者が選択項目追加ボタン3152を操作することにより、テンプレート新規作成画面3111には、部品4を入力するための行(領域)が追加される。選択肢設定領域3131には更に、テンプレート新規作成を完了させるための完了ボタン3153及びテンプレート新規作成をキャンセルさせるためのキャンセルボタン3154が表示される。これにより、管理者はテンプレート新規作成処理の継続又はキャンセルを選択することが可能になる。
【0112】
図13に戻り、操作受付部32は、管理者による選択肢の入力を受け付ける(ステップS26)。
【0113】
次に、送受信部31は、帳票管理装置7に対して、処理ガイド登録画面取得要求を送信する(ステップS27)。これにより、帳票管理装置7の送受信部71は、管理用端末3が送信した処理ガイド登録画面取得要求を受信する。このとき、処理ガイド登録画面取得要求には、ステップS26で受け付けた選択肢に対応する入力内容情報が含まれる。
【0114】
次に、帳票管理装置7の記憶読出部79は、処理ガイド登録画面データを読み出す(ステップS28)。具体的には、記憶読出部79は、ステップS27で受信した入力内容情報に対応付けて管理された処理ガイド登録画面データを記憶部7000の所定領域から読み出す。この場合、記憶読出部79は、記憶部7000の所定領域に代えて又は加えて、入力内容情報に対応付けられた処理ガイド登録画面データを管理する所定のデータテーブルから読み出すようにしてもよい。
【0115】
次に、送受信部71は、ステップS27で受信した処理ガイド登録画面取得要求に対する応答として、管理用端末3に対して、処理ガイド登録画面取得応答を送信する(ステップS29)。これにより、管理用端末3の送受信部31は、帳票管理装置7が送信した処理ガイド登録画面取得応答を受信する。このとき、処理ガイド登録画面取得応答には、処理ガイド登録画面を構成する処理ガイド登録画面データが含まれる。この処理において登録部38は、処理対象の帳票の入力項目などのテンプレートを登録するようにしてもよい。
【0116】
次に、管理用端末3の表示制御部34は、ステップS29で受信した処理ガイド登録画面データに基づいて、管理用端末3のディスプレイ307に処理ガイド登録画面を表示する(ステップS30)。
【0117】
本実施形態に係る帳票管理システムでは、例えば、上述したステップS22及びS24の処理が実行される場合、管理用端末3と帳票管理装置7との間に他の装置等が存在してもよい。つまり、管理用端末3と帳票管理装置7との間で送受信される各情報(データ)は、一度他の装置等を介して送受信されるような構成であってもよい。上述した構成は、管理用端末3と帳票管理装置7との間に他の処理ステップが存在した場合でも適用することが可能である。
【0118】
<処理ガイド登録処理(ファイル選択)>
次に、処理ガイド登録処理について説明する。
図15は、処理ガイド登録処理のファイル選択時の一例を示すシーケンス図である。まず、管理用端末3の操作受付部32は、管理者によって操作された処理ガイド登録ボタン操作を受け付ける(ステップS41)。
【0119】
次に、送受信部31は、帳票管理装置7に対してファイル選択画面取得要求を送信する(ステップS42)。これにより、帳票管理装置7の送受信部71は、管理用端末3が送信したファイル選択画面取得要求を受信する。このとき、ファイル選択画面取得要求には、処理ガイド登録ボタンに係る処理ガイド登録ボタン情報が含まれる。
【0120】
次に、帳票管理装置7の記憶読出部79は、ファイル選択画面データの読出しを行う(ステップS43)。具体的には、記憶読出部79は、ステップS42で受信した処理ガイド登録ボタン情報に対応付けて管理されたファイル選択画面データを記憶部7000の所定領域から読み出す。この場合、記憶読出部79は、記憶部7000の所定領域に代えて又は加えて、処理ガイド登録ボタン情報に対応付けられたファイル選択画面データを管理する所定のデータテーブルから読み出すようにしてもよい。
【0121】
次に、送受信部71は、ステップS42で受信したファイル選択画面取得要求に対する応答として、管理用端末3に対して、ファイル選択画面取得応答を送信する(ステップS44)。これにより、管理用端末3の送受信部31は、帳票管理装置7が送信したファイル選択画面取得応答を受信する。このとき、ファイル選択画面取得応答には、ファイル選択画面を構成するファイル選択画面データが含まれる。
【0122】
次に、管理用端末3の表示制御部34は、ステップS44で受信したファイル選択画面データに基づいて、管理用端末3のディスプレイ307にファイル選択画面を表示する(ステップS45)。以下に、ファイル選択画面の一例であるテンプレート新規作成時の表示画面について説明する。
【0123】
●画面表示例●
図16は、管理用端末におけるテンプレート新規作成時の別の表示画面例である。
図16に示されているように、管理用端末3のディスプレイ307には、表示制御部34によってテンプレート新規作成画面3111が表示される。テンプレート新規作成画面3111に含まれる各入力領域、操作ボタン群は、
図13で示した例と同様のため、説明を省略する。ここで、管理者は、各部品に対応するいずれかの処理ガイド追加ボタン3151を操作することで、対応する部品の処理ガイドを表す画像データを選択することができる。例えば、管理者が処理ガイド追加ボタン3151-1を操作(押下、クリック等)した場合、表示制御部34によって処理ガイド選択ダイアログ3141が、テンプレート新規作成画面3111内にポップアップ表示される。この処理ガイド選択ダイアログ3141には、テンプレート情報管理DB7002(
図6参照)で管理されている処理ガイド情報に対応する画像データを示すファイル名が一覧表示される。これにより、管理者は所望のファイル名を選択して部品1に対応する処理ガイドを確定させ、管理者が選択項目追加ボタン3152を操作することにより、テンプレート新規作成画面3111に部品4を入力するための行(領域)を追加することが可能になる。なお、表示制御部34は、上述した処理ガイド選択ダイアログ3141に代えて、他の形式を利用した処理ガイドの一覧を表示させるようにしてもよい。
【0124】
図15に戻り、操作受付部32は、管理者によるファイル選択の入力を受け付ける(ステップS46)。
【0125】
次に、送受信部31は、帳票管理装置7に対して、ファイル識別子設定要求を送信する(ステップS47)。これにより、帳票管理装置7の送受信部71は、管理用端末3が送信したファイル識別子設定要求を受信する。このとき、ファイル識別子設定要求には、ステップS46で受け付けたファイル選択の入力に対応する選択ファイル情報が含まれる。
【0126】
次に、帳票管理装置7の設定部76は、テンプレートデータにファイルの識別子を設定する(ステップS48)。具体的には、設定部76は、テンプレート情報管理DB7002(
図6参照)に対して、記憶読出部79を介してテンプレートとファイルを関連付けるためのテンプレート識別情報(ファイルの識別子)を設定する。
【0127】
次に、送受信部71は、ステップS47で受信したファイル識別子設定要求に対する応答として、管理用端末3に対して、ファイル識別子設定応答を送信する(ステップS49)。これにより、管理用端末3の送受信部31は、帳票管理装置7が送信したファイル識別子設定応答を受信する。このとき、ファイル識別子設定応答には、設定したテンプレート識別情報、設定完了フラグが含まれる。
【0128】
<処理ガイド登録処理(テンプレートデータ及びファイルの登録)>
次に、テンプレートデータ及びファイルの登録処理について説明する。
図17は、処理ガイド登録処理のテンプレートデータ及びファイルの登録時の一例を示すシーケンス図である。まず、管理用端末3の操作受付部32は、管理者によって操作された完了ボタン操作を受け付ける(ステップS51)。
【0129】
次に、送受信部31は、帳票管理装置7に対してテンプレート登録要求を送信する(ステップS52)。これにより、帳票管理装置7の送受信部71は、管理用端末3が送信したテンプレート登録要求を受信する。このとき、テンプレート登録要求には、完了ボタンに係る完了ボタン情報が含まれる。
【0130】
次に、帳票管理装置7の生成部77は、テンプレート画面を生成する(ステップS53)。具体的には、生成部77は、ステップS52で受信した完了ボタン情報に基づいて、記憶部7000の所定領域に保存されているテンプレートデータを読み出し、対応するテンプレート画面を生成する。
【0131】
次に、登録部78は、テンプレートデータの登録保存を行う(ステップS54)。具体的には、登録部78は、記憶読出部79を介して、ファイル管理DB7003(
図7参照)で管理されている各項目に対して、テンプレートデータとしての最新のデータを登録保存する。
【0132】
次に、送受信部71は、ステップS52で受信したテンプレート登録要求に対する応答として、管理用端末3に対して、テンプレート登録応答を送信する(ステップS55)。これにより、管理用端末3の送受信部31は、帳票管理装置7が送信したテンプレート登録応答を受信する。このとき、テンプレート登録応答には、登録完了フラグが含まれる。
【0133】
次に、管理用端末3の送受信部31は、帳票管理装置7に対してファイル登録要求を送信する(ステップS56)。これにより、帳票管理装置7の送受信部71は、管理用端末3が送信したファイル登録要求を受信する。このとき、ファイル登録要求には、完了ボタンに係る完了ボタン情報が含まれる。
【0134】
次に、登録部78は、ファイル(文書)の登録保存を行う(ステップS57)。具体的には、登録部78は、記憶読出部79を介して、ファイル管理DB7003(
図7参照)で管理されている選択内容(データ)の項目に対して最新のデータを含むファイル(文書)を登録保存する。登録部78は更に記憶読出部79を介して、投稿文書管理DB7004(
図8参照)で管理されている文書識別情報に対応付けられた投稿文書名、投稿文書保存先を設定し、所定の処理対象に対して入力された帳票を構成する文書を登録する。
【0135】
次に、帳票管理装置7の送受信部71は、ステップS56で受信したファイル登録要求に対する応答として、管理用端末3に対してファイル登録応答を送信する(ステップS58)。これにより、管理用端末3の送受信部31は、帳票管理装置7が送信したファイル登録応答を受信する。このとき、ファイル登録応答には、ステップS57で登録した文書の文書識別情報、及び登録完了フラグが含まれる。なお、文書識別情報は、投稿文書管理DB7004(
図8参照)で管理されている全ての文書に係る文書識別情報を含んでよい。
【0136】
<テンプレート選択処理>
次に、テンプレートの選択処理について説明する。
図18は、入力用端末におけるテンプレート選択処理の一例を示すシーケンス図である。まず、入力用端末4の表示制御部44は、入力用端末4のディスプレイ407にテンプレート選択画面を表示する(ステップS61)。
【0137】
次に、操作受付部42は、帳票を作成する作成者によって操作された、テンプレート選択画面に対するテンプレート選択操作を受け付ける(ステップS62)。
【0138】
次に、送受信部41は、帳票管理装置7に対して投稿済文書一覧取得要求を送信する(ステップS63)。これにより、帳票管理装置7の送受信部71は、入力用端末4が送信した投稿済文書一覧取得要求を受信する。このとき、投稿済文書一覧取得要求には、帳票管理装置7が送信し、管理用端末3と共有された全ての文書識別情報が含まれる。
【0139】
次に、帳票管理装置7の取得部73は、テンプレート及びファイル(文書)一覧を取得する(ステップS64)。具体的には、取得部73は記憶読出部79を介して、ステップS63で受信したテンプレート識別情報を検索キーとしてテンプレート情報管理DB7002(
図6参照)を検索することにより、対応するテンプレート情報としての処理ガイド情報を取得する。取得部73は更に、記憶読出部79を介して、ステップS63で受信したテンプレート識別情報を検索キーとしてファイル管理DB7003(
図7参照)を検索することにより、対応する選択内容(データ)としての文書ファイル(「文書1.doc」等)を取得する。
【0140】
次に、送受信部71は、ステップS63で受信した投稿済文書一覧取得要求に対する応答として、入力用端末4に対して投稿済文書一覧取得応答を送信する(ステップS65)。これにより、入力用端末4の送受信部41は、帳票管理装置7が送信した投稿済文書一覧取得応答を受信する。このとき、投稿済文書一覧取得応答には、登録済文書一覧情報が含まれる。
【0141】
次に、入力用端末4の表示制御部44は、入力用端末4のディスプレイ407に投稿済文書一覧画面を表示する(ステップS66)。このときの投稿済文書一覧画面には、投稿文書管理DB7004(
図8参照)で管理されている投稿文書名、投稿文書保存先で示されるURL情報等が対応付けて一覧表示されてもよい。これにより、作成者は、投稿済文書一覧画面に表示された投稿済文書の一覧を確認することができ、所望のURLを選択することで、所望の処理対象に関する文書を閲覧することができる。
【0142】
本実施形態に係る帳票管理システムでは、例えば、上述したステップS63及びS65の処理が実行される場合、入力用端末4と帳票管理装置7との間に他の装置等が存在してもよい。つまり、入力用端末4と帳票管理装置7との間で送受信される各情報(データ)は、一度他の装置等を介して送受信されるような構成であってもよい。上述した構成は、入力用端末4と帳票管理装置7との間に他の処理ステップが存在した場合でも適用することが可能である。
【0143】
<帳票入力処理>
次に、入力用端末における帳票入力処理について説明する。
図19は、入力用端末における帳票入力処理の一例を示すシーケンス図である。まず、入力用端末4の操作受付部42は、作成者によって操作された新規作成ボタンに対する操作を受け付ける(ステップS71)。
【0144】
次に、表示制御部44は、入力用端末4のディスプレイ407に入力画面を表示する(ステップS72)。
【0145】
続いて、操作受付部42は、入力画面に表示され作成者によって操作された「品名」選択項目に対する所定の項目の設定操作を受け付ける(ステップS73)。
【0146】
次に、送受信部41は、帳票管理装置7に対して処理ガイド取得要求を送信する(ステップS74)。これにより、帳票管理装置7の送受信部71は、入力用端末4が送信した処理ガイド取得要求を受信する。ここでは、処理ガイド取得要求には、選択した「品名」選択項目に対応するテンプレートのテンプレート識別情報、項目識別情報、品名に対応する処理ガイドのファイルパスが含まれる。
【0147】
次に、帳票管理装置7の取得部73は、選択された処理ガイドを示すファイルを取得する(ステップS75)。具体的には、取得部73は記憶読出部79を介して、ステップS74で受信した処理ガイド取得要求に含まれるテンプレート識別情報を検索キーとしてファイル管理DB7003(
図7参照)を検索することにより、対応する選択内容(データ)としての文書ファイル(「文書1.doc」等)を取得する。
【0148】
次に、送受信部71は、ステップS74で受信した処理ガイド取得要求に対する応答として、入力用端末4に対して処理ガイド取得応答を送信する(ステップS76)。これにより、入力用端末4の送受信部41は、帳票管理装置7が送信した処理ガイド取得応答を受信する。このとき、処理ガイド取得応答には、ステップS75で取得された文書ファイル(「文書1.doc」等)を含む帳票構成データ、取得完了フラグが含まれる。なお、文書ファイルには、テンプレート情報管理DB7002(
図6参照)で管理される各テンプレート識別情報に対応付けられた項目名、選択内容(データ)、処理ガイド情報(質問/説明文)が含まれる。
【0149】
<入力項目に対する操作受付による表示制御>
次に、入力用端末4は、入力項目に対する操作受付により操作ガイドの表示制御を行う(ステップS77)。
【0150】
<<表示制御の詳細(1)>>
続いて、表示制御の詳細について説明する。
図20Aは、操作受付による表示制御の一例を示すフローチャートである。なお、以下に示すフローチャートは実施形態の一例であり、これに限るものではない。まず、入力用端末4の操作受付部42は、帳票を作成する作成者による操作として、ディスプレイ407に表示された表示項目に対する操作を受け付ける(ステップS77-11)。なお、表示項目については、後述する
図20の画面表示例において詳細に説明する。
【0151】
次に、判断部45は、処理ガイドが表示されているかを判断し(ステップS77-12)、処理ガイドが表示されている場合(ステップS77-12:YES)、更に、操作受付部42と協働して画面がスクロールされたかを判断する(ステップS77-13)。なお、処理ガイドが表示されていない場合(ステップS77-12:NO)、判断部45は、別途説明する丸aの処理に遷移する。
【0152】
画面がスクロールされた場合(ステップS77-13:YES)、表示制御部44は、ディスプレイ407に表示されている処理ガイド(後述する処理ガイド表示領域)を閉じてこのフローを抜ける(ステップS77-14)。つまり、ある項目の入力が終わり、作成者が次の項目に移るため入力項目箇所以外をタップしたら(画面スクロールを開始したら)、表示制御部44は、処理ガイドを閉じるようにしてもよい。更に、作成者が処理ガイドをタップしたら、表示制御部44は、処理ガイドを閉じるようにしてもよい。なお、処理ガイドを閉じるとは、例えば、処理ガイドの表示を停止させることを意味し、以下、同様の処理が行われる場合についても同様である。
【0153】
他方、画面がスクロールされていない場合(ステップS77-13:NO)、判断部45は更に、第1の入力項目以外の第2の入力項目が入力されたかを判断する(ステップS77-15)。ここで、第1の入力項目とは、例えば、処理対象の帳票を構成する「品名」である。また、第2の入力項目とは、例えば、「品名」以外の入力又は選択項目である。
【0154】
第1の入力項目以外の第2の入力項目が入力された場合(ステップS77-15:YES)、表示制御部44は、ディスプレイ407に表示されている処理ガイド(後述する処理ガイド表示領域)を閉じる(ステップS77-16)。
【0155】
続いて、判断部45は、再度第1の入力項目への入力が行われたかを判断する(ステップS77-17)。再度第1の入力項目への入力が行われた場合(ステップS77-17:YES)、判断部45は、上述したステップS77-16の処理に戻り、表示制御部44により表示されている処理ガイドを閉じて再度ステップS77-6を実行する。つまり、表示制御部44は、作成者がある項目に対して入力し、その後別の項目を入力してから再度ある項目を入力しようとした場合は、ある項目に対応する処理ガイドを表示しないような制御をする。
【0156】
他方、再度第1の入力項目への入力が行わない場合(ステップS77-17:NO)、入力用端末4は、利用者が操作した操作内容に応じた処理を実行してこのフローを抜ける(ステップS77-18)。
【0157】
また、第1の入力項目以外の第2の入力項目が入力されない場合(ステップS77-15:NO)、判断部45は更に、表示されている処理ガイドがタップされたかを判断し(ステップS77-19)、表示されている処理ガイドがタップされた場合(ステップS77-19:YES)、表示制御部44は、ディスプレイ407に表示されている処理ガイド(後述する処理ガイド表示領域)を閉じてこのフローを抜ける(ステップS77-20)。
【0158】
他方、表示されている処理ガイドがタップされない場合(ステップS77-19:NO)、判断部45は、別途説明する丸bの処理に遷移する。
【0159】
上述した処理のうち、ステップS77-12、S77-13、S77-15、S77-17及びS77-19の各判断処理は、所定時間おきに繰り返して(ループ処理等によって)実行するようにしてもよい。更に、上述した各判断処理は、予め設定された所定回数実行し、最後に実行された判断処理の結果に応じてそれぞれの処理に分岐するようにしてもよい。
【0160】
<<表示制御の詳細(2)>>
続いて、
図20Aに示した丸a以降の処理について説明する。
図20Bは、処理ガイドが未表示状態での操作受付による表示制御の一例を示すフローチャートである。丸a以降の処理では、入力用端末4の判断部45は、入力項目がダブルクリック操作されたかを判断する(ステップS77-21)。入力項目がダブルクリック操作された場合(ステップS77-21:YES)、表示制御部44はディスプレイ407に表示ガイドを表示させてこのフローを抜ける(ステップS77-22)。
【0161】
他方、入力項目がダブルクリック操作されない場合(ステップS77-21:NO)、判断部45は更に、同一利用者による同一処理かを判断する(ステップS77-23)。このときの同一処理とは、例えば、所定の処理対象に対する同一の点検が含まれる。同一利用者による同一処理である場合(ステップS77-23:YES)、入力用端末4の表示制御部44は、もともと非表示としていた処理ガイドの非表示を継続する(ステップS77-24)。
【0162】
その後、判断部45は、一定時間経過したかを判断する(ステップS77-25)。一定時間経過しない場合(ステップS77-25:NO)、判断部45は、表示制御部44とともにディスプレイ407に表示された処理ガイドの非表示状態を維持する。一定時間経過した場合(ステップS77-25:YES)、表示制御部44は、所定の処理対象に対する処理ガイドをディスプレイ407に表示させてこのフローを抜ける(ステップS77-26)。
【0163】
他方、同一利用者による同一処理でない場合(ステップS77-23:NO)、入力用端末4は、利用者の操作に応じた処理を実行してこのフローを抜ける(ステップS77-27)。
【0164】
<<表示制御の詳細(3)>>
続いて、
図20Aに示した丸b以降の処理について説明する。
図20Cは、入力項目に対してフリック操作が行われた場合の表示制御の一例を示すフローチャートである。丸b以降の処理では、入力用端末4の判断部45は、入力項目に対して左フリック操作されたかを判断する(ステップS77-31)。入力項目に対して左フリック操作されない場合(ステップS77-31:NO)、判断部45は、表示制御部44とともにディスプレイ407に表示された入力項目に対して左フリック操作されるまで表示状態を維持する。入力項目に対して左フリック操作された場合(ステップS77-32:YES)、表示制御部44はディスプレイ407に所定の処理対象の表示ガイドを表示させる(ステップS77-32)。
【0165】
次に、判断部45は、処理ガイドに対して右フリック操作されたかを判断する(ステップS77-33)。入力項目に対して右フリック操作されない場合(ステップS77-33:NO)、判断部45は、表示制御部44とともにディスプレイ407に表示された入力項目に対して右フリック操作されるまで表示状態を維持する。入力項目に対して右フリック操作された場合(ステップS77-33:YES)、表示制御部44は、ディスプレイ407に表示されている所定の処理対象の表示ガイドに代えて、ディスプレイ407に所定の処理対象の入力項目画面を表示させてこのフローを抜ける(ステップS77-34)。
【0166】
なお、上述した入力項目に対する左フリック操作及び処理ガイドに対する右フリック操作について、入力項目に対する右フリック操作及び処理ガイドに対する左フリック操作が行われた場合も同様に、
図19Cに示したようなフローチャートに基づく処理が実行されてもよい。さらに、上述したフリック操作に代えて、他のアクションに基づく操作によって上述した画面の表示制御が実行されてもよい。
【0167】
また、上述した処理のほか、利用者端末5は、入力した作成者の名前又は所定の識別情報と入力日を保持しておく。そして、所定の処理対象に対して複数回の処理を行った作成者(利用者)の場合でも、前回入力してから一定期間を経過した作成者の場合は、表示制御部44は、処理対象の処理ガイドをディスプレイに表示させるようにしてもよい。
【0168】
●画面表示例●
ここで、文書作成時の入力画面について説明する。
図21は、入力用端末における文書作成時の画面表示例である。
図21に示されているように、入力用端末4のディスプレイ407には、表示制御部44によって文書作成画面4011が表示されている。文書作成画面4011には、処理ガイド、並びに、品名、検索結果及びコメントを含む入力項目が含まれる。このとき、コメントの項目に対しては音声による入力が行われてもよい。その場合、入力用端末4の音声取得部43は、利用者の一例である作成者が発話した音声を音声情報として取得する。なお、本実施形態において処理ガイドが表示される領域を処理ガイド表示領域と呼ぶ。これにより、作成者は、処理ガイド表示領域に表示された処理ガイドの内容を参照しながら品名、検索結果及びコメント等に対して任意の内容を入力し、その入力を継続することが可能になる。
【0169】
●画面表示例●
次に、文書作成時の入力画面について説明する。
図22は、入力用端末におけるガイド表示が省略された場合の画面表示例である。
図22に示されているように、入力用端末4のディスプレイ407には、表示制御部44によって文書作成画面4011が表示されている。
図22における文書作成画面4011では、ガイド表示を省略するメッセージとあわせて品名、検索結果及びコメントを含む入力項目が表示され、処理ガイド表示領域、すなわち処理ガイドの表示が省略される。処理ガイドの表示が省略される場合として、
図21に示すように、例えば、過去に点検を行ったユーザであることが想定される。これにより、作成者は、所定の処理対象に対する処理ガイドが表示されなくても、品名等の項目に対して任意の内容を入力することが可能になる。
【0170】
●画面表示例●
次に、処理ガイド表示領域の表示制御を行う際の画面について説明する。
図23は、入力用端末に表示された品名の項目に対してフリック操作が行われる際の画面表示例である。
図23に示されているように、入力用端末4のディスプレイ407には、表示制御部44によって文書作成画面4011が表示されている。文書作成画面4011では、
図21に示した文書作成画面4011と同様の画面に対して、利用者が品名の項目上の任意の領域に対して左方向にフリック操作を行う状態が示されている。
【0171】
●画面表示例●
次に、処理ガイド表示領域の表示制御が行われている場合の画面について説明する。
図24は、入力用端末に表示された処理ガイドに対してフリック操作が行われる際の画面表示例である。
図24に示されているように、入力用端末4のディスプレイ407には、表示制御部44によって文書作成画面4011が表示されている。文書作成画面4011では、
図24において利用者が行ったフリック操作によって、処理対象に係る処理ガイド表示領域に含まれる処理ガイドが表示されている。利用者は、この処理ガイド上において右方向にフリック操作を行う状態が示されている。
【0172】
●画面表示例●
次に、処理ガイド表示領域の表示制御が行われた後の画面について説明する。
図25は、入力用端末に表示された処理ガイドに対してフリック操作が行われた後の画面表示例である。入力用端末4のディスプレイ407には、表示制御部44によって文書作成画面4011が表示されている。文書作成画面4011では、利用者が、
図25に示した処理ガイドに対して右方向にフリック操作を行った後の状態が示されている。このとき、文書作成画面4011には、品名、検索結果及びコメントを含む入力項目のみが表示される。このように、
図25に示した処理ガイドに対して右方向にフリック操作が行われると、表示制御部44によって処理対象に係る処理ガイド表示領域に含まれる処理ガイドの表示が省略される。
【0173】
上述したように、
図23に示した文書作成画面4011において、利用者が品名の項目上の任意の領域に対して左方向にフリック操作を行うことで、
図24に示した処理ガイドのみが表示される。更に、
図24に示した処理ガイド上において、利用者が右方向にフリック操作を行うことで、
図25に示した品名、検索結果及びコメントを含む入力項目のみが表示される。つまり、入力用端末4において、操作受付部42が、利用者によるフリック操作、タップ操作等による特定の操作を受け付け、表示制御部44が、処理ガイド、品名、検索結果及びコメントを含む帳票構成画像データで表される処理対象の処理に係る処理ガイド表示領域の表示を制御する。
【0174】
<他の処理対象への表示更新処理>
次に、他の処理対象への表示更新処理について説明する。
図26は、入力用端末における他の処理対象への表示更新処理の一例を示すシーケンス図である。
図26に示されているように、入力用端末4の表示制御部44は、ディスプレイ407に所定の処理対象に対する帳票を入力するための入力画面を表示させる(ステップS81)。
【0175】
次に、帳票を作成する作成者の操作に応じて、表示制御部44は、入力画面に表示された「品名」の選択項目に対する所定の項目の設定を受け付ける(ステップS82)。この場合の品名は、これまでに説明した所定の処理対象とは異なる他の処理対象に係る品名を表す。
【0176】
次に、送受信部41は、帳票管理装置7に対して処理ガイド取得要求を送信する(ステップS83)。これにより、帳票管理装置7の送受信部71は、入力用端末4が送信した処理ガイド取得要求を受信する。ここでは、処理ガイド取得要求には、選択した「品名」選択項目に対応するテンプレートのテンプレート識別情報、項目識別情報、品名に対応する処理ガイドのファイルパスが含まれる。
【0177】
次に、帳票管理装置7の取得部73は、選択された処理ガイドを示すファイルを取得する(ステップS84)。具体的には、取得部73は記憶読出部79を介して、ステップS83で受信した処理ガイド取得要求に含まれるテンプレート識別情報を検索キーとしてファイル管理DB7003(
図7参照)を検索することにより、対応する選択内容(データ)としての文書ファイル(「文書1.doc」等)を取得する。
【0178】
次に、送受信部71は、ステップS83で受信した処理ガイド取得要求に対する応答として、入力用端末4に対して処理ガイド取得応答を送信する(ステップS85)。これにより、入力用端末4の送受信部41は、帳票管理装置7が送信した処理ガイド取得応答を受信する。このとき、処理ガイド取得応答には、ステップS84で取得された文書ファイル(「文書1.doc」等)を含む帳票構成データ、及び取得完了フラグが含まれる。なお、文書ファイルには、テンプレート情報管理DB7002(
図6参照)で管理される各テンプレート識別情報に対応付けられた項目名、選択内容(データ)、処理ガイド情報(質問/説明文)が含まれる。
【0179】
次に、入力用端末4の表示制御部44は、ステップS85で受信した他の処理対象の帳票を構成する帳票構成データに基づいて、他の処理対象の帳票を入力するための入力画面をディスプレイ407に表示させる(ステップS86)。
【0180】
●画面表示例●
次に、他の処理対象に対する文書作成画面を表示する場合について説明する。
図27は、入力用端末における他の処理対象に遷移させるための画面表示例である。
図27に示されているように、入力用端末4のディスプレイ407には、表示制御部44によって文書作成画面4011が表示されている。文書作成画面4011には、処理ガイド、並びに、品名、検索結果及びコメントを含む入力項目が含まれる。このとき、コメントの項目に対しては音声による入力が行われてもよい。その場合、入力用端末4の音声取得部43は、利用者が発話した音声を音声情報として取得する。
図27の場合、利用者の一例である作成者は、「品名」の項目を作成者の指、スタイラスペンなどでタップ、又はマウスによりクリックすることで、「品名」の項目に対応付けられ管理された一以上の部品名がドロップダウン(プルダウン)表示される。これにより、作成者は、所望の部品名を選択することができる。この選択操作に応じて、表示制御部44は、文書作成画面4011に表示されている処理対象に係る処理ガイドの表示を切り替える。
図27の場合、作成者は「部品2」を選択したため、操作受付部42がこの選択を受付、表示制御部44は、選択された「部品2」に対応付けられた部品2の処理ガイド画面を文書作成画面4011上に表示させる。これにより、作成者は、処理ガイド表示領域に表示された処理ガイドの内容を参照しながら品名、検索結果及びコメント等に対して任意の内容を入力し、その入力を継続することが可能になる。
【0181】
●画面表示例●
次に、他の処理対象に対する文書作成画面について説明する。
図28は、入力用端末における他の処理対象に遷移した後の画面表示例である。
図28では、上述した
図27で示した文書作成画面4011のうち、表示制御部44によって、処理ガイド表示領域及び品名の内容が「部品2」に対応付けられた内容に切り替えて表示されている状態が示されている。このように、作成者が操作した品名等の項目に対するドロップダウン(プルダウン)操作及び選択操作に応じて、表示制御部54は、処理対象の処理ガイドとその処理対象の名称が切り替えらえて表示させる。このため、処理対象の帳票を作成する作成者は、所望の処理対象に対する帳票を、処理対象の画像と処理内容とを確認しながら作成することができるようになるとともに、処理対象に対して行われた処理の結果を正確に入力することも可能になる。
【0182】
〔実施形態の主な効果〕
以上説明したように本実施形態によれば、帳票管理システム8の利用者端末5は、利用者が入力した処理対象の帳票を構成する帳票構成データに基づいて生成され、利用者端末5のディスプレイ507に表示された帳票構成画面に含まれる一以上の処理に関する項目のうち、所定の項目に対する特定の操作を受け付ける。利用者端末5は更に、受け付けられた特定の操作に応じて、帳票構成データで表される処理対象の処理に係る処理ガイドを示す処理ガイド表示領域の表示を制御する(ステップS77)。これにより、処理対象に対する所定の処理に基づいて帳票を作成する際に、利用者端末に表示された所定の処理に係る処理ガイドを含めた画面を操作する利用者の操作性を向上させることができるという効果を奏する。
【0183】
更に、本実施形態によれば、帳票管理システム8の利用者端末5は、作成者が操作した処理対象を表す品名等の項目に対するドロップダウン(プルダウン)操作及び選択操作に応じて、処理対象の処理ガイドとその処理対象の名を切り替えて表示させる。これにより、上述した効果に加えて、処理対象の帳票を作成する作成者は、所望の処理対象に対する帳票を、処理対象の画像と処理内容とを確認しながら作成することができるようになるとともに、処理対象に対して行われた処理の結果を正確に入力することも可能になるという効果を奏する。
【0184】
〔実施形態の補足〕
上述した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウエアによって各機能を実行するようプログラミングされたデバイスを含むものとする。このデバイスとは、例えば、プロセッサ、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)、SOC(System on a chip)、GPU(Graphics Processing Unit)、及び従来の回路モジュール等をいう。
【0185】
また、上述した実施形態において、処理対象に対する処理ガイドに係る画像データ、処理内容及び処理結果に係る各種データを、機械学習(AI)によってその関連付けを学習させるような帳票管理システムが構築されてもよい。このような場合、例えば、管理用端末3において処理対象と処理対象に対する処理が変わる度に管理者に対してテンプレート新規作成画面を作成させる代わりに、帳票管理システムがテンプレート新規作成画面を機械学習も基づいて生成し、管理者に予めリストとして表示させるようなUI(User Interface)を提供してもよい。
【0186】
これまで本発明の一実施形態に係る帳票管理システム、利用者端末、表示制御方法及びプログラムについて説明してきたが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態の追加、変更又は削除等、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0187】
1 通信システム
3 管理用端末(利用者端末の一例)
4 入力用端末(利用者端末の一例)
7 情報管理装置
8 帳票管理システム
9 利用者管理装置
41 送受信部(受信手段の一例)
43 操作受付部42(受付手段の一例)
44 表示制御部(表示制御手段の一例)
307 ディスプレイ(表示手段の一例)
407 ディスプレイ(表示手段の一例)
71 送受信部(送信手段の一例)
72 取得部(取得手段の一例)
707 ディスプレイ(表示手段の一例)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0188】