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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023110838
(43)【公開日】2023-08-09
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   G03G 15/36 20060101AFI20230802BHJP
   G03G 21/04 20060101ALI20230802BHJP
【FI】
G03G15/36
G03G21/04 552
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022153685
(22)【出願日】2022-09-27
(31)【優先権主張番号】P 2022012021
(32)【優先日】2022-01-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100107423
【弁理士】
【氏名又は名称】城村 邦彦
(72)【発明者】
【氏名】藤原 泰宏
【テーマコード(参考)】
2H134
2H270
【Fターム(参考)】
2H134NA15
2H134NA26
2H134NA31
2H134NA32
2H270KA04
2H270MA10
2H270MA11
2H270MB32
2H270PA75
2H270ZC03
2H270ZC04
(57)【要約】
【課題】識別パターンの視認性を確保する。
【解決手段】画像形成装置は、画像及び識別パターンを担持する像担持体と、像担持体上に画像を形成する画像形成部と、像担持体上に識別パターンを形成するパターン形成部と、像担持体上の画像及び識別パターンを記録媒体に直接又は間接的に転写する転写部と、識別パターンが、画像と重なる位置又は隣接する位置に配置される画像部パターン41であるか、あるいは画像と重なる位置及び隣接する位置のいずれにも配置されない非画像部パターン42であるかを判別するパターン判別部を備え、非画像部パターン42は、画像部パターン41よりも大きく形成される。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像及び識別パターンを担持する像担持体と、
前記像担持体上に前記画像を形成する画像形成部と、
前記像担持体上に前記識別パターンを形成するパターン形成部と、
前記像担持体上の前記画像及び前記識別パターンを記録媒体に直接又は間接的に転写する転写部と、
前記識別パターンが、前記画像と重なる位置又は隣接する位置に配置される画像部パターンであるか、あるいは前記画像と重なる位置及び隣接する位置のいずれにも配置されない非画像部パターンであるかを判別するパターン判別部を備え、
前記非画像部パターンは、前記画像部パターンよりも大きく形成されることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記識別パターンを構成するドット数を多くすることにより、前記非画像部パターンを前記画像部パターンよりも大きく形成する請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記識別パターンを構成するドットを大きくすることにより、前記非画像部パターンを前記画像部パターンよりも大きく形成する請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記画像部パターンと重なる又は隣接する前記画像の濃度が低いほど、前記画像部パターンを大きく形成する請求項1から3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記像担持体を複数備え、
複数の前記像担持体上の画像が記録媒体に順次転写される、又は、中間転写体に順次転写されてから前記記録媒体に転写される画像形成装置であって、
前記識別パターンは、複数の前記像担持体のうち、前記記録媒体又は前記中間転写体の移動方向の最上流に位置する前記像担持体上に形成され、
前記画像部パターンと重なる又は隣接する前記画像が、前記記録媒体又は前記中間転写体の移動方向の下流側に位置する前記像担持体上に形成される画像であるほど、前記画像部パターンを大きく形成する請求項1から3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
複写機又はプリンタなどの画像形成装置として、本来形成される画像のほかに、識別情報が付加された識別パターンを形成するものがある。
【0003】
識別パターンには、例えば、どの装置により画像が形成されたかなどの情報を追跡可能にする追跡パターンがあり、画像を形成した画像形成装置の製造番号などの情報が所定のドットパターンによって表現される。
【0004】
このような追跡パターンは確実に形成される必要があるが、種々の要因により追跡パターンの視認性が変動することがある。
【0005】
例えば、特許文献1(特開2017-151135号公報)においては、追跡パターンの視認性が変動する要因の1つとして、画像を担持する感光体の膜厚の変化が挙げられている。そのため、特許文献1においては、感光体の膜厚の厚さに応じて追跡パターンを構成する画像領域の面積を変更し、一定の視認性を有する追跡パターンを形成できるようにする技術が提案されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、追跡パターンなどの識別パターンは、本来形成される画像とは別の領域に形成される場合のほか、画像に対して重なるように形成される場合もある。その場合、画像とは離れた位置に形成される識別パターンは、画像と重なる位置又は隣接する位置に形成される識別パターンに比べて転写されにくく、追跡パターンの一部が欠損しやすいことが分かった。このような知見は、上記特許文献1のほか、他の先行技術文献においても示されておらず、画像領域とは離れた位置に形成される識別パターンの視認性を確保する対策はこれまで提案されていなかった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、画像及び識別パターンを担持する像担持体と、前記像担持体上に前記画像を形成する画像形成部と、前記像担持体上に前記識別パターンを形成するパターン形成部と、前記像担持体上の前記画像及び前記識別パターンを記録媒体に直接又は間接的に転写する転写部と、前記識別パターンが、前記画像と重なる位置又は隣接する位置に配置される画像部パターンであるか、あるいは前記画像と重なる位置及び隣接する位置のいずれにも配置されない非画像部パターンであるかを判別するパターン判別部を備え、前記非画像部パターンは、前記画像部パターンよりも大きく形成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、識別パターンの視認性を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の実施の一形態に係る画像形成装置の概略構成図である。
図2】追跡パターンの一例を示す図である。
図3】追跡パターンがイエロー画像用の感光体を用いて形成される場合の例を示す図である。
図4】本来形成される画像と追跡パターンの配置の一例を示す図である。
図5】画像とは離れた位置に形成される追跡パターンが中間転写ベルトに転写される様子を示す図である。
図6】画像と重なる位置又は隣接する位置に形成される追跡パターンが中間転写ベルトに転写される様子を示す図である。
図7】本実施形態に係る画像形成装置の構成を示すブロック図である。
図8】画像部パターンと非画像部パターンの一例を示す図である。
図9】画像部パターンと非画像部パターンの他の例を示す図である。
図10】画像の濃度に応じて画像部パターンの大きさを変更する例を示す図である。
図11】画像部パターンがいずれの感光体上に形成されるかに応じて画像部パターンの大きさを変更する例を示す図である。
図12】本実施形態に係る画像形成装置のハードウェアの構成を示すブロック図である。
図13】本実施形態に係る画像形成装置における画像処理の流れを示す機能ブロック図である。
図14】本実施形態に係るパターン判別部において用いられる画像情報を簡易的に示した図である。
図15】本実施形態に係るパターン判別部における追跡パターンの判別処理のフローチャートである。
図16】感光体を1つのみ備える直接転写式の画像形成装置の構成を示す図である。
図17】感光体を複数備える直接転写式の画像形成装置の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付の図面に基づき、本発明について説明する。なお、本発明を説明するための各図面において、同一の機能もしくは形状を有する部材及び構成部品などの構成要素については、判別が可能な限り同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明を省略する。
【0011】
図1は、本発明の実施の一形態に係る画像形成装置の概略構成図である。ここで、本明細書中における「画像形成装置」には、プリンタ、複写機、ファクシミリ、印刷機、又は、これらのうちの二つ以上を組み合わせた複合機などが含まれる。まず、図1を参照して、本実施形態に係る画像形成装置の全体構成及び基本動作について説明する。
【0012】
図1に示されるように、本実施形態に係る画像形成装置100は、複数の作像ユニット1Y,1M,1C,1Bkと、露光装置6と、転写装置8と、給紙装置7と、定着装置20と、排紙装置9を備えている。
【0013】
各作像ユニット1Y,1M,1C,1Bkは、カラー画像の色分解成分に対応するイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの異なる色のトナー(現像剤)を収容している以外、基本的に同じ構成である。具体的に、各作像ユニット1Y,1M,1C,1Bkは、表面に画像を担持する像担持体としての感光体2と、感光体2の表面を帯電させる帯電部材3と、感光体2の表面に現像剤としてのトナーを供給してトナー画像を形成する現像装置4と、感光体2の表面を清掃するクリーニング部材5を備えている。
【0014】
転写装置8は、中間転写ベルト11と、一次転写ローラ12と、二次転写ローラ13を備えている。中間転写ベルト11は無端状のベルト部材から成る中間転写体であり、複数の支持ローラによって張架されている。一次転写ローラ12は、中間転写ベルト11の内側に4つ設けられている。各一次転写ローラ12が中間転写ベルト11を介して各感光体2に接触することにより、中間転写ベルト11と各感光体2との間に一次転写部(一次転写ニップ)が形成されている。二次転写ローラ13は、中間転写ベルト11の外周面に接触し、二次転写部(二次転写ニップ)を形成している。
【0015】
給紙装置7は、記録媒体としての用紙Pを収容する給紙カセット14と、給紙カセット14から用紙Pを送り出す給紙ローラ15を備えている。以下、「記録媒体」を「用紙」として説明するが、「記録媒体」は紙(用紙)に限定されない。「記録媒体」は、紙(用紙)だけでなくOHPシート又は布帛、金属シート、プラスチックフィルム、あるいは炭素繊維にあらかじめ樹脂を含浸させたプリプレグシートなども含む。また、「用紙」には、普通紙以外に、厚紙、はがき、封筒、薄紙、塗工紙(コート紙及びアート紙など)、トレーシングペーパなども含まれる。
【0016】
定着装置20は、ヒータなどの加熱源により加熱される定着回転体21と、定着回転体21の外周面に圧接して定着ニップを形成する加圧回転体22を備えている。
【0017】
排紙装置9は、一対の排紙ローラ17を備えている。
【0018】
続いて、図1を参照しつつ本実施形態に係る画像形成装置100の基本動作について説明する。
【0019】
画像形成装置100において画像形成の指示があると、各作像ユニット1Y,1M,1C,1Bkの感光体2及び転写装置8の中間転写ベルト11が回転を開始する。また、給紙ローラ15が、回転を開始し、給紙カセット14から用紙Pが送り出される。送り出された用紙Pは、一対のタイミングローラ16に接触することにより静止し、用紙Pに転写される画像が形成されるまで用紙Pの搬送が一旦停止される。
【0020】
各作像ユニット1Y,1M,1C,1Bkにおいては、まず、帯電部材3によって、感光体2の表面が均一な高電位に帯電される。次いで、原稿読取装置によって読み取られた原稿の画像情報、あるいは端末からプリント指示されたプリント画像情報に基づいて、露光装置6が、各感光体2の表面(帯電面)を露光する。これにより、露光された部分の電位が低下して各感光体2の表面に静電潜像が形成される。そして、この静電潜像に対して現像装置4がトナーを供給し、各感光体2上にトナー画像が形成される。各感光体2上に形成されたトナー画像は、各感光体2の回転に伴って一次転写部(一次転写ローラ12の位置)に達すると、回転する中間転写ベルト11上に順次重なり合うように転写される。かくして、中間転写ベルト11上にフルカラーのトナー画像が形成される。なお、各作像ユニット1Y,1M,1C,1Bkのいずれか一つを使用して単色画像を形成したり、いずれか2つ又は3つを用いて2色又は3色の画像を形成したりすることもできる。また、感光体2から中間転写ベルト11へトナー画像が転写された後は、クリーニング部材5によって各感光体2上の残留トナーなどが除去される。
【0021】
中間転写ベルト11上に転写されたトナー画像は、中間転写ベルト11の回転に伴って二次転写部(二次転写ローラ13の位置)へ搬送され、タイミングローラ16によって搬送されてきた用紙P上に転写される。そして、用紙Pは、定着装置20へと搬送される。定着装置20においては、用紙P上のトナー画像が定着回転体21と加圧回転体22によって加熱及び加圧され、トナー画像が用紙Pに定着される。その後、用紙Pは、排紙ローラ17によって搬送され、画像形成装置本体に設けられた排紙トレイ18へ排出される。これにより、一連の画像形成動作が終了する。
【0022】
ところで、本実施形態に係る画像形成装置は、上記のような原稿読取装置又は端末から得られる画像情報に基づく画像のほか、どの装置により画像が形成されたのかを特定するための追跡パターンを形成可能に構成されている。追跡パターンは、例えば、画像形成装置ごとの製造番号、機種名、シリアル番号、複写日時などの情報が付加されたドットパターンなどより構成される。また、図2に示されるように、追跡パターンAは、本来形成される画像Bと一緒に用紙P上に印刷されるため、画像Bの品質を損なわないように、一般的に、追跡パターンAはイエローなどの目立ちにくい色のトナーを用いて形成される。
【0023】
図3は、追跡パターンをイエロー画像用の感光体を用いて形成する場合の例を示す図である。
【0024】
この場合、原稿読取装置によって原稿の画像情報が読み取られる、あるいは端末から画像情報が画像形成装置に送られると、その画像情報に対して追跡パターンのパターン情報が付加され、追跡パターンAがイエロー画像と共に感光体2Y上に形成される。そして、追跡パターンAは、イエロー画像用の感光体2Yの一次転写部N1aにおいて中間転写ベルト11上に転写された後、中間転写ベルト11の回転に伴い二次転写部N2へ搬送され、二次転写部N2において用紙Pに転写される。
【0025】
ここで、イエロー画像用の感光体2Y上に形成された追跡パターンAは、中間転写ベルト11を介して用紙Pに転写されるまでに、イエロー画像用の感光体2Yの一次転写部N1aのほか、その他の感光体2M,2C,2Bkの各一次転写部N1b,N1c,N1dも通過する。このとき、各一次転写部N1a,N1b,N1c,N1dにおいては、各感光体2Y,2M,2C,2Bkと中間転写ベルト11との間の摩擦係数の影響などにより、感光体2Y上のトナーの一部が中間転写ベルト11へ転写しきれずに感光体2Yに残留したり、中間転写ベルト11上のトナーの一部が感光体2M,2C,2Bkへ逆転写されたりすることがある。これにより、最終的に用紙Pに転写されるトナーが欠損し、追跡パターンAの視認性が低下する虞がある。
【0026】
このように、追跡パターンを構成するトナーは、一次転写部の通過に伴って感光体に残留したり逆転写されたりすることにより欠損する虞があるが、斯かる追跡パターンのトナー欠損は、特に、本来形成される画像とは離れた位置に形成される追跡パターンにおいて生じやすいことが分かった。すなわち、図4に示されるように、追跡パターンは、画像Bと重なる位置に配置される追跡パターンA1のほか、画像Bに隣接する位置に配置される追跡パターンA2、画像Bとは離れた位置に配置される追跡パターンA3があり、特に画像Bとは離れた位置に配置される追跡パターンA3は、画像Bと重なる位置に配置される追跡パターンA1及び画像Bに隣接する位置に配置される追跡パターンA2に比べてトナーの欠損が生じやすい。なお、画像Bに隣接する位置とは、画像Bの端から外側に1mm以内の範囲を意味する。
【0027】
画像とは離れた位置に形成される追跡パターンにおいて、トナー欠損しやすい原因は、次のような理由による。
【0028】
図5中の(a)に示されるように、画像とは離れた位置に形成される追跡パターンA3は、周囲に画像を構成するトナーが存在しないため、感光体2から中間転写ベルト11へ転写される際、あるいは、一次転写部を通過する際に、追跡パターンA3を構成するトナーTaに対して局所的な応力が加わることによりトナーTaが凝集する。その結果、図5中の(b)に示されるように、トナーTaの一部が感光体2の表面に付着するため、感光体2から中間転写ベルト11へトナーTaを転写しきれなかったり、反対に中間転写ベルト11から感光体2へトナーTaが逆転写されたりして、追跡パターンA3のトナーTaが欠損する。また、感光体2の摩擦係数が中間転写ベルト11の摩擦係数よりも大きい場合、追跡パターンA3のトナーTaが欠損しやすくなる。
【0029】
これに対して、図6中の(a)に示されるように、画像Bと重なる位置又は隣接する位置に形成される追跡パターンA1,A2は、周囲に画像Bを構成するトナーTbが存在するため、各追跡パターンA1,A2を構成するトナーTaに対して局所的な応力が加わっても、その応力が画像BのトナーTbへ分散される。このため、各追跡パターンA1,A2のトナーTaは凝集しにくくなる。その結果、図6中の(b)に示されるように、感光体2に対するトナーTaの付着(残留)が抑制され、各追跡パターンA1,A2は比較的良好に中間転写ベルト11に転写される。
【0030】
なお、ここでは、追跡パターンAが、複数の感光体2Y,M,2C,2Bkのうち、二次転写部2Nを始点とする中間転写ベルト11の移動方向(回転方向)の最上流に配置されるイエロー画像用の感光体2Y上に形成される場合を例にしているが、上記トナー欠損の現象はこの例に限って生じるものではない。従って、追跡パターンAが最上流以外の感光体に形成される場合であっても、上記と同じメカニズムにより、画像とは離れた位置に形成される追跡パターンA3が、画像Bと重なる位置又は隣接する位置に形成される追跡パターンA1,A2に比べて、トナー欠損しやすい傾向にある。
【0031】
上記のように、追跡パターンの形成箇所が、画像に重なる又は隣接する位置か、あるいは、画像から離れた位置かによって、追跡パターンのトナー欠損の程度が異なるため、斯かる事情を考慮し、本実施形態に係る画像形成装置においては、下記のような制御を行うようにしている。以下、本実施形態において、追跡パターンを形成する際の制御方法について説明する。
【0032】
図7は、本実施形態に係る画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【0033】
図7に示されるように、本実施形態に係る画像形成装置100は、画像情報取得部としてのプリンタインターフェース53と、パターン生成部31と、画像形成部としてのプロッタユニット54と、パターン形成部33と、パターン判別部34を備えている。
【0034】
プリンタインターフェース53は、原稿読取装置又は端末から画像情報を取得する。取得された画像情報は、プリンタインターフェース53からプロッタユニット54及びパターン判別部34へ送られる。
【0035】
パターン生成部31は、画像形成装置を特定するための製造番号などの識別情報に基づき、その識別情報とあらかじめ関連付けされたパターンを生成する。生成されたパターンの情報は、パターン生成部31からパターン形成部33及びパターン判別部34へ送られる。
【0036】
プロッタユニット54は、プリンタインターフェース53から得られる入力画像の情報に基づき、各作像ユニット1Y,1M,1C,1Bk及び露光装置6を用いて用紙に画像を形成する。また、プロッタユニット54は、入力画像と追跡パターンが重ね合わされた画像も形成する。
【0037】
パターン形成部33は、パターン生成部31から得られるパターンの情報と、パターン判別部34の判別結果に基づいて、追跡パターンを形成する。本実施形態においては、追跡パターンがイエローのトナーを用いて形成されるため、追跡パターンはイエローの入力画像と重ね合わされ、新たな画像情報としてプロッタユニット54へ送られる。そして、重ね合わされた画像は、イエロー画像を生成する作像ユニット1Yと露光装置6により用紙上に形成される。
【0038】
パターン判別部34は、プリンタインターフェース53から得られる入力画像の情報と、パターン生成部31から得られるパターンの情報に基づいて、画像に対する追跡パターンの位置を判別する。具体的には、パターン判別部34は、追跡パターンが、図4に示される画像Bと重なる位置に配置される追跡パターンA1か、画像Bに隣接する位置に配置される追跡パターンA2か、画像Bとは離れた位置に配置される追跡パターンA3かを判別する。以下、画像Bと重なる位置に配置される追跡パターンA1と、画像Bに隣接する位置に配置される追跡パターンA2を、合わせて「画像部パターン」と称し、これに対して、画像Bとは離れた位置に配置される追跡パターンA3を「非画像部パターン」と称する。
【0039】
ここで、本発明において、画像部パターン(画像Bと重なる位置又は隣接する位置に配置される追跡パターンA1,A2)には、画像Bに重なる位置又は画像Bの端から外側に1mm以内の範囲に配置される追跡パターンが含まれる(図4参照)。一方、非画像部(画像Bから離れた位置に配置される追跡パターンA3)は、画像Bの端から1mm離れた位置よりもさらに外側に配置される追跡パターンを意味する。なお、画像Bは、図4に示されるような矩形のベタ画像でなくてもよい。
【0040】
上記のように、本実施形態においては、パターン判別部34によって、追跡パターンが画像部パターンであるか、あるいは、非画像部パターンであるかが判別される。すなわち、追跡パターンがトナー欠損しにくいパターンであるか、トナー欠損しやすいパターンであるかが判別される。そして、その結果に基づき、本実施形態においては、追跡パターンの大きさ(追跡パターンの面積)を変更するようにしている。
【0041】
図8に、追跡パターンが画像部パターンである場合と非画像部パターンである場合の一例を示す。
【0042】
図8において、(a)に示される追跡パターンは画像部パターン41であり、この場合、画像部パターン41は4個のドットにより構成される。一方、図8中の(b)に示される非画像部パターン42は、画像部パターン41と同じドットサイズで16個のドットにより構成される。このように、本実施形態においては、非画像部パターン42を構成するドット数を、画像部パターン41を構成するドット数よりも多くすることにより、非画像部パターン42を画像部パターン41よりも大きく(大きい面積にて)形成する。すなわち、非画像部パターン42は、画像から離れた位置に配置される追跡パターンであり、画像部パターン41に比べて一次転写部におけるトナーの欠損が生じやすいため、非画像部パターン42を画像部パターン41よりも大きく形成する。これにより、非画像部パターン42を構成するトナーの一部が欠損したとしても、非画像部パターン42の視認性を良好に確保できるようになる。
【0043】
また、図9に示される別の例のように、ドット数は変更せず、ドットのサイズを変更することにより、画像部パターン41と非画像部パターン42の大きさを異ならせてもよい。この例においては、図9中の(a)に示される画像部パターン41が、小さいサイズの4個のドットにより構成され、これに対して、図9中の(b)に示される非画像部パターン42は、大きいサイズの4個のドットにより構成されている。ドットのサイズは、露光装置から感光体へ照射される露光のスポット径を調整することにより変更できる。このように、図9に示される例の場合も、非画像部パターン42が画像部パターン41よりも大きく形成されるので、非画像部パターン42の視認性を良好に確保できるようになる。
【0044】
なお、画像部パターン41及び非画像部パターン42の形状、ドット数及びドットサイズは、図8及び図9に示される例に限らず適宜変更可能である。
【0045】
上記のように、トナー欠損が生じやすい非画像部パターン42は相対的に大きく形成されるのに対して、トナー欠損が生じにくい画像部パターン41は相対的に小さく形成することができる。ただし、比較的トナー欠損が生じにくい画像部パターン41においても、画像部パターン41と重なる又は隣接する画像の濃度(階調)が低いほど、画像部パターン41の周囲に存在するトナー(画像)が少なくなるため、画像部パターン41のトナー欠損が生じやすくなる。
【0046】
そこで、図10に示されるように、画像部パターン41と重なる又は隣接する画像の濃度(階調)に応じて、画像部パターン41の大きさを変更してもよい。この例においては、図10中の(i)に示されるベタ画像よりも、同図中の(ii)に示される濃い中間調画像の方が低い濃度であるので、画像部パターン41を大きくし、さらに、同図中の(iii)に示される薄い中間調画像の場合は、画像部パターン41より大きくしている。画像部パターン41の大きさの変更は、画像部パターン41を構成するドット数を異ならせることにより行ってもよいし、ドットサイズを異ならせることにより行ってもよい。
【0047】
このように、画像部パターン41と重なる又は隣接する画像の濃度(階調)が低いほど、画像部パターン41を大きく(大きい面積にて)形成することにより、画像部パターン41の視認性を良好に確保できるようになる。また、反対に、画像部パターン41と重なる又は隣接する画像の濃度(階調)が高いほど、画像部パターン41を小さく形成できるので、追跡パターンを構成するトナーの消費を低減できる。
【0048】
また、画像部パターン41においてはトナー欠損が生じにくいが、画像部パターン41と重なる又は隣接する画像がいずれの感光体上に形成されるかによって、画像部パターン41におけるトナー欠損の可能性が変化する。このことについて、図3に示される例に基づき説明する。
【0049】
図3に示される例においては、二次転写部2Nを始点とする中間転写ベルト11の移動方向(回転方向)の上流側から順に、イエロー画像用の感光体2Y、マゼンタ画像用の感光体2M、シアン画像用の感光体2C、ブラック画像用の感光体2Bkが並んで配置されている。斯かる構成において、追跡パターンAとこれと重なる又は隣接する画像がいずれも最上流のイエロー画像用の感光体2Y上に形成される場合は、追跡パターンAと画像は最上流のイエロー画像用の感光体2Y上で互いに重なる又は隣接し、その状態で追跡パターンAと画像は4つの感光体2Y,2M,2C,2Bkの各一次転写部N1a,N1b,N1c,N1dを通過する。しかしながら、追跡パターンAが重なる又は隣接する画像が、イエロー画像用の感光体2Yよりも1つ下流側のマゼンタ画像用の感光体2M上に形成される場合は、追跡パターンAと画像が互いに重なる又は隣接する状態で通過する一次転写部は、マゼンタ画像用の感光体2Mの一次転写部N1bからブラック画像用感光体2Bkの一次転写部N1dまでの3つとなる。同じように考えると、追跡パターンAが重なる又は隣接する画像が、さらに下流側のシアン画像用の感光体2C上に形成される場合は、追跡パターンAと画像が互いに重なる又は隣接する状態で通過する一次転写部は、さらに減って2つとなる。このように、画像部パターン41と重なる又は隣接する画像が形成される感光体が、下流側に位置する感光体であるほど、追跡パターンAが画像と重なる又は隣接する状態で通過できる一次転写部の数が減るため、追跡パターンAを構成するトナーの凝集が生じやすくなり、追跡パターンAのトナー欠損が生じやすくなる。
【0050】
そのため、図11に示されるように、追跡パターンと重なる又は隣接する画像が形成される感光体がいずれの感光体であるかによって、追跡パターン(画像部パターン41)の大きさを変更してもよい。すなわち、図11中の(i)~(iv)に示されるように、追跡パターン(画像部パターン41)と重なる又は隣接する画像が、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順に下流側の感光体上に形成される画像であるほど、追跡パターン(画像部パターン41)を大きくする。なお、この場合も、画像部パターン41の大きさの変更は、画像部パターン41を構成するドット数を異ならせることにより行ってもよいし、ドットサイズを異ならせることにより行ってもよい。
【0051】
このように、画像部パターン41と重なる又は隣接する画像が、下流側に位置する感光体上に形成される画像であるほど、画像部パターン41を大きく形成することにより、画像部パターン41の視認性を良好に確保できるようになる。また、反対に、画像部パターン41と重なる又は隣接する画像が、上流側に位置する感光体上に形成される画像であるほど、画像部パターン41を小さく形成できるので、追跡パターンを構成するトナーの消費を低減できる。
【0052】
図12は、本実施形態に係る画像形成装置100のハードウェアの構成を示すブロック図である。
【0053】
図12に示されるように、本実施形態に係る画像形成装置100は、CPU(Central Processing Unit)50、ROM(Read Only Memory)51、RAM(Random Access Memory)52、プリンタインターフェース53、プロッタユニット54、及びこれらを電気的に接続するバスライン55を備えている。
【0054】
CPU50は、画像形成装置100全体の動作を制御する。CPU50の駆動に用いられるプログラムなどは、記憶装置としてのROM51に記憶されている。RAM52は、ROM51とは別の記憶装置であり、CPU50によって処理中の情報を一時的に保存するSVRAMのほか、各種制御に必要なパラメータあるいはテーブルなどの情報を不揮発で保存するNVRAMを有している。また、RAM52は、入力される画像データを画像処理するために一時的に蓄積する。プリンタインターフェース53は、図示されていない外部のコンピュータから画像形成装置100に入力される印刷データを受信するインターフェース回路である。プロッタユニット54は、プリンタインターフェース53から入力された画像データに対して、画像形成装置100にて処理された追跡パターンを重ね合わせて出力画像として用紙上に画像形成するための印刷ユニットである。
【0055】
図13は、本実施形態に係る画像形成装置100における画像処理の流れを示す機能ブロック図である。図13で説明される画像データに対する各種の画像処理は、プリンタインターフェース53から入力され、RAM52に蓄積される画像データに対して、CPU50が、ROM51、RAM52から読み出される各種の画像処理プログラム、処理パラメータに基づいて画像データ処理を施すことにより実行される。
【0056】
図13に示される入力画像情報は、プリンタインターフェース53を介して画像形成装置100に入力される印刷出力のための画像データである。画像データは、まず色変換処理部61に送られ、色変換処理部61においてRGB形式からCMY形式へ画像情報を変換する色変換処理が行われる。次いで、墨生成処理部62において、黒色の画像情報(Bk)が生成され、C、M、Y、Bkの各色の画像情報が形成される。そして、濃度変換処理部63において、あらかじめ記憶されている色ごとの濃度補正テーブルに基づいて画像情報の濃度変換処理が行われ、続いて、階調変換処理部64において、画像情報の階調変換処理が行われる。階調変換処理が施されたC、M、Bkの画像データは、出力画像データとしてプロッタユニット54に送信される。
【0057】
また、図13に示されるように、追跡パターンは、ROM51に設けられたパターン記憶部60にあらかじめ記憶されている情報に基づいてパターン生成部31により出力画像に重畳されるパターン情報として読み出されパターン判別部34へ送られる。パターン判別部34においては、パターン情報と上記階調処理部64から送られてきた各色の画像情報C、M、Y、Bkとに基づいて、各色の画像に対する追跡パターンの位置を判別する。すなわち、追跡パターンが、画像と重なる位置又は隣接する位置に配置される画像部パターンか、あるいは画像とは離れた位置に配置される非画像部パターンかが判別される。そして、パターン形成部33において、パターン判別部34の判別結果に基づき、画像部パターン又は非画像部パターンに応じた追跡パターンが形成される。本実施形態の例の場合は、追跡パターンがイエロートナーを用いて形成されるので、パターン形成部33において形成された追跡パターンの情報は階調変換処理部64で生成されたイエロー画像情報Yと重ね合わされ、新たなイエロー画像情報Yとしてプロッタユニット54へ送られる。プロッタユニット54では、階調変換処理部64から送信されたC、M、Bkの画像情報と、階調変換処理部64から送信されたイエロー画像情報に追跡パターン情報が重ね合わされたイエロー画像情報Yに基づいて、出力画像を形成する。
【0058】
図14は、本実施形態に係るパターン判別部34において用いられる画像情報を簡易的に示した図である。
【0059】
図14(a)に示されるように、本実施形態においては、追跡パターンAが、画像形成領域全体に渡って分散するように形成される。従って、本実施形態においては、各追跡パターンAと重なる位置又は隣接する位置に入力画像(Bk)(C)(M)(Y)が存在するか否かを判別するため、追跡パターンAごとにその近傍が含まれる領域70aを設定し、その領域70a内に各色の入力画像(Bk)(C)(M)(Y)が含まれるか否かをパターン判別部34において判別するようにしている。具体的には、図14(b)~(e)に示されるように、各色の入力画像(Bk)(C)(M)(Y)ごとに各追跡パターンAの領域70aに対応した領域70b~70eを設定し、各領域70b~70e内に各色の入力画像(Bk)(C)(M)(Y)が存在するか否かを判別する。
【0060】
図15は、本実施形態に係るパターン判別部34における追跡パターンの判別処理のフローチャートである。
【0061】
図15に示されるように、本実施形態においては、上記色変換処理部61、墨生成処理部62、濃度変換処理部63及び階調変換処理部64による入力画像の画像処理が行われた後、各色の入力画像(Bk)(C)(M)(Y)と追跡パターンの画像とが順次比較される。すなわち、図14に示される各追跡パターンAが含まれる領域70aごとに、それと対応する各色の入力画像(Bk)(C)(M)(Y)の領域70b~70eを走査する。そして、各色の入力画像(Bk)(C)(M)(Y)の領域70b~70e内に入力画像が存在するか否か判別される。その結果、入力画像が存在する場合は、その領域に対応する追跡パターンAが画像部パターンであると判別され、入力画像が存在しない場合は、その領域に対応する追跡パターンAは非画像部パターンであると判別される。
【0062】
そして、全ての追跡パターンに対応する各色の入力画像(Bk)(C)(M)(Y)の領域70b~70eについての走査が終了すると、入力画像(Bk)(C)(M)(Y)と追跡パターンの画像との比較を終了する。これにより、全ての追跡パターンについて、画像部パターンであるか非画像部パターンであるかが判別される。そして、その判別結果に基づき、上記パターン形成部33において、画像部パターン又は非画像部パターンに応じた追跡パターンが形成される。
【0063】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
【0064】
また、本発明は、図1に示されるような複数の感光体2上の画像を中間転写ベルト11を介して用紙Pに間接的に転写するカラー画像形成装置に適用される場合に限らず、図16に示されるような、感光体2を1つのみ備え、その感光体2上の画像を中間転写ベルトを介さずに用紙Pに直接転写するモノクロ画像形成装置にも適用可能である。さらに、本発明は、図17に示されるような複数の感光体2上の画像を用紙Pに直接転写する画像形成装置にも適用可能である。斯かる画像形成装置においても、パターン画像(識別パターン)が、画像と重なる位置又は隣接する位置に配置される画像部パターンであるか、あるいは画像と重なる位置及び隣接する位置のいずれにも配置されない非画像部パターンであるかによって、パターン画像(識別パターン)の視認性が変動するので、本発明を適用することにより特に非画像部パターンの視認性を良好に確保できるようになる。
【0065】
また、本発明は、どの装置により画像が形成されたのかを特定するための追跡パターンを形成する画像形成装置に限らず、それ以外の用途の識別パターンを形成する画像形成装置にも適用可能である。
【0066】
以上説明した本発明の態様をまとめると、本発明には、少なくとも下記の構成を備える画像形成装置が含まれる。
【0067】
[第1の構成]
第1の構成は、画像及び識別パターンを担持する像担持体と、前記像担持体上に前記画像を形成する画像形成部と、前記像担持体上に前記識別パターンを形成するパターン形成部と、前記像担持体上の前記画像及び前記識別パターンを記録媒体に直接又は間接的に転写する転写部と、前記識別パターンが、前記画像と重なる位置又は隣接する位置に配置される画像部パターンであるか、あるいは前記画像と重なる位置及び隣接する位置のいずれにも配置されない非画像部パターンであるかを判別するパターン判別部を備え、前記非画像部パターンは、前記画像部パターンよりも大きく形成される画像形成装置である。
【0068】
[第2の構成]
第2の構成は、前記第1の構成において、前記識別パターンを構成するドット数を多くすることにより、前記非画像部パターンを前記画像部パターンよりも大きく形成する画像形成装置である。
【0069】
[第3の構成]
第3の構成は、前記第1の構成において、前記識別パターンを構成するドットを大きくすることにより、前記非画像部パターンを前記画像部パターンよりも大きく形成する画像形成装置である。
【0070】
[第4の構成]
第4の構成は、前記第1から第3のいずれか1つの構成において、前記画像部パターンと重なる又は隣接する前記画像の濃度が低いほど、前記画像部パターンを大きく形成する画像形成装置である。
【0071】
[第5の構成]
第5の構成は、前記第1から第4のいずれか1つの構成において、前記像担持体を複数備え、複数の前記像担持体上の画像が記録媒体に順次転写される、又は、中間転写体に順次転写されてから前記記録媒体に転写される画像形成装置であって、前記識別パターンは、複数の前記像担持体のうち、前記記録媒体又は前記中間転写体の移動方向の最上流に位置する前記像担持体上に形成され、前記画像部パターンと重なる又は隣接する前記画像が、前記記録媒体又は前記中間転写体の移動方向の下流側に位置する前記像担持体上に形成される画像であるほど、前記画像部パターンを大きく形成する画像形成装置である。
【符号の説明】
【0072】
2 感光体(像担持体)
11 中間転写ベルト(中間転写体)
33 パターン形成部
34 パターン判別部
41 画像部パターン
42 非画像部パターン
54 プロッタユニット(画像形成部)
100 画像形成装置
A 追跡パターン(識別パターン)
B 画像
N1a,N1b,N1c,N1d 一次転写部
N2 二次転写部
P 用紙(記録媒体)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0073】
【特許文献1】特開2017-151135号公報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17