(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023111616
(43)【公開日】2023-08-10
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、プログラム、画像通信装置、画像形成装置、及びファクシミリ装置
(51)【国際特許分類】
H04N 1/32 20060101AFI20230803BHJP
H04N 1/00 20060101ALI20230803BHJP
G06V 30/00 20220101ALI20230803BHJP
【FI】
H04N1/32 005
H04N1/00 J
G06K9/00 S
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022013544
(22)【出願日】2022-01-31
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】赤羽根 達朗
【テーマコード(参考)】
5B064
5C062
【Fターム(参考)】
5B064AA01
5B064AA08
5B064BA01
5B064CA08
5B064EA19
5B064FA17
5B064FA19
5C062AA02
5C062AB20
5C062AB33
5C062AB38
5C062AB42
5C062AC02
5C062AC22
5C062AC23
5C062AC38
5C062AC58
(57)【要約】
【課題】ファックスの本文の内容に基づいて迷惑なファックスであることを判定すること。
【解決手段】データを受信する機能を有する情報処理装置であって、受信した前記データにおける画像データに含まれる文字列を認識して読取る読取部と、受信した前記データが迷惑データであるか否かを判定する際に用いるキーワードを登録する登録部と、迷惑データに対して実行する処理を設定する設定部と、前記文字列と前記キーワードを用いて、受信した前記データが迷惑データであるかを判定する判定部と、前記データを格納する格納部と、を有することを特徴とする。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
データを受信する機能を有する情報処理装置であって、
受信した前記データにおける画像データに含まれる文字列を認識して読取る読取部と、
受信した前記データが迷惑データであるか否かを判定する際に用いるキーワードを登録する登録部と、
迷惑データに対して実行する処理を設定する設定部と、
前記文字列と前記キーワードを用いて、受信した前記データが迷惑データであるかを判定する判定部と、
前記データを格納する格納部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記データは、ファックスのデータである請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記判定部は、前記文字列に前記キーワードが含まれる場合に、前記データを迷惑データと判定する請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記設定部は、前記迷惑データに対して実行する処理として、前記データを消去する処理、又は予め定めたフォルダに格納する処理を設定する請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
ユーザによる前記キーワードの入力を受け付ける操作受付部を更に備える、
請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
データを受信する機能を有する情報処理装置が実行する情報処理方法あって、
受信した前記データにおける画像データに含まれる文字列を認識して読取るステップと、
受信した前記データが迷惑データであるか否かを判定する際に用いるキーワードを登録するステップと、
迷惑データに対して実行する処理を設定するステップと、
前記文字列と前記キーワードを用いて、受信した前記データが迷惑データであるかを判定するステップと、
前記データを格納するステップと、
を備える情報処理方法。
【請求項7】
データを受信する機能を有する情報処理装置に、
受信した前記データにおける画像データに含まれる文字列を認識して読取るステップ、
受信した前記データが迷惑データであるか否かを判定する際に用いるキーワードを登録するステップ、
迷惑データに対して実行する処理を設定するステップ、
前記文字列と前記キーワードを用いて、受信した前記データが迷惑データであるかを判定するステップ、
前記データを格納するステップ、
を実行させるプログラム。
【請求項8】
データを受信する機能を有する画像通信装置であって、
受信した前記データにおける画像データに含まれる文字列を認識して読取る読取部と、
受信した前記データが迷惑データであるか否かを判定する際に用いるキーワードを登録する登録部と、
迷惑データに対して実行する処理を設定する設定部と、
前記文字列と前記キーワードを用いて、受信した前記データが迷惑データであるかを判定する判定部と、
前記データを格納する格納部と、
を備える画像通信装置。
【請求項9】
データを受信する機能を有する画像形成装置であって、
受信した前記データにおける画像データに含まれる文字列を認識して読取る読取部と、
受信した前記データが迷惑データであるか否かを判定する際に用いるキーワードを登録する登録部と、
迷惑データに対して実行する処理を設定する設定部と、
前記文字列と前記キーワードを用いて、受信した前記データが迷惑データであるかを判定する判定部と、
前記データを格納する格納部と、
を備える画像形成装置。
【請求項10】
ファックスを受信する機能を有するファクシミリ装置であって、
受信した前記ファックスの画像データに含まれる文字列を認識して読取る読取部と、
受信した前記ファックスが迷惑ファックスであるか否かを判定する際に用いるキーワードを登録する登録部と、
迷惑ファックスに対して実行する処理を設定する設定部と、
前記文字列と前記キーワードを用いて、受信した前記ファックスが迷惑ファックスであるかを判定する判定部と、
前記ファックスを格納する格納部と、
を備えるファクシミリ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、プログラム、画像通信装置、画像形成装置、及びファクシミリ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、プリンタ、スキャナ、及び画像データを送受信するファックス(FAX)などの複数の機能を利用することが可能な複合機が広く普及している。特許文献1には、受信を拒否又は許可する送信元を登録することにより、受信者にとって迷惑なファックスの受信を防止する技術が公開されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の技術では、ファックスの送信元や件名に基づいて迷惑なファックスであることを判定しており、ファックスの本文の内容に基づいて迷惑なファックスであることを判定することができなかった。
【0004】
本発明の実施形態は、上記課題に鑑み、ファックスの本文の内容に基づいて迷惑なファックスであることを判定することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決するために、本発明は、データを受信する機能を有する情報処理装置であって、受信した前記データにおける画像データに含まれる文字列を認識して読取る読取部と、受信した前記データが迷惑データであるか否かを判定する際に用いるキーワードを登録する登録部と、迷惑データに対して実行する処理を設定する設定部と、前記文字列と前記キーワードを用いて、受信した前記データが迷惑データであるかを判定する判定部と、前記データを格納する格納部と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明の実施形態によれば、ファックスの本文の内容に基づいて迷惑なファックスであることを判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本発明の実施形態に係る画像形成装置の概略図の一例を示す図である。
【
図2】本発明の実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図3】本発明の実施形態に係る画像形成装置における機能ブロックの構成図の一例を示す図である。
【
図4】本発明の実施形態に係るキーワード登録処理に関するフローチャートの一例を示す図である。
【
図5】本発明の実施形態に係るキーワード登録画面の一例を示す図である。
【
図6】本発明の実施形態に係る迷惑ファックス判定処理に関するフローチャートの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る情報処理装置、情報処理方法、プログラム、画像通信装置、画像形成装置、及びファクシミリ装置の実施形態を詳細に説明する。
【0009】
[第1の実施形態]
<システム概要>
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の概略図の一例を示す図である。
図1に示す画像形成装置9は、ファックス機能を有しており、電話回線2又は通信ネットワーク3を介して、ファックスの受信を行うことが可能である。更に、画像形成装置9は、文字認識(OCR、Optical Character Recognition)機能を有しており、受信したファックスの画像データに含まれる文字列を認識して読取ることが可能である。また、画像形成装置9は、印刷やスキャナなどの機能も有するものであってもよい。本実施形態において、画像形成装置9は、受信したファックスから読取った文字列に、予め登録したキーワードが含まれるか否かを確認することにより、受信したファックスが受信者にとって迷惑なファックスであるか否かを判定する。即ち、画像形成装置9は、受信したファックス(データ)の内容に基づいて、迷惑なファックス(迷惑ファックス、又は迷惑データとよぶ)であるか否かを判定することが可能である。更に、画像形成装置9は、迷惑ファックスを消去、又は正常なファックスと別のフォルダに格納することが可能である。なお、
図1に示す画像形成装置9は一例であり、ファックス機能を有する情報処理装置、画像通信装置、及びファクシミリ装置などであってもよい。
【0010】
<ハードウェア構成例(画像形成装置)>
図2は、本発明の実施形態に係る画像形成装置9のハードウェア構成の一例を示す図である。
図2に示されているように、画像形成装置9(あるいは、MFP、Multifunction Peripheral/Product/Printerと呼ばれる)は、コントローラ910、近距離通信回路920、エンジン制御部930、操作パネル940、ネットワークI/F950を備えている。
【0011】
これらのうち、コントローラ910は、コンピュータの主要部であるCPU901、システムメモリ(MEM-P)902、ノースブリッジ(NB)903、サウスブリッジ(SB)904、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)906、ローカルメモリ(MEM-C)907、HDDコントローラ908、及び、HD909を有し、NB903とASIC906との間をAGP(Accelerated Graphics Port)バス921で接続した構成となっている。
【0012】
これらのうち、CPU901は、画像形成装置9の全体を制御する。NB903は、CPU901と、MEM-P902、SB904、及びAGPバス921とを接続するためのブリッジであり、MEM-P902に対する読み書きなどを制御するメモリコントローラと、PCI(Peripheral Component Interconnect)マスタ及びAGPターゲットとを有する。
【0013】
MEM-P902は、コントローラ910の各機能を実現させるプログラムやデータの格納用メモリであるROM902a、プログラムやデータの展開、及びメモリ印刷時の描画用メモリなどとして用いるRAM902bとからなる。なお、RAM902bに記憶されているプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、CD-R、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0014】
SB904は、NB903とPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。ASIC906は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGPバス921、PCIバス922、HDD908およびMEM-C907をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。このASIC906は、PCIターゲットおよびAGPマスタ、ASIC906の中核をなすアービタ(ARB)、MEM-C907を制御するメモリコントローラ、ハードウェアロジックなどにより画像データの回転などを行う複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)、並びに、スキャナ部931及びプリンタ部932との間でPCIバス922を介したデータ転送を行うPCIユニットとからなる。なお、ASIC906には、USB(Universal Serial Bus)のインターフェースや、IEEE1394(Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)のインターフェースを接続するようにしてもよい。
【0015】
近距離通信回路920は、ICカードなどに記憶された利用者の認証情報などを読込むためのカードリーダ920aを有する。
【0016】
操作パネル940は、利用者による入力を受け付けるタッチパネル940aとテンキー940bを有する。また、タッチパネル940aは、画像形成装置9が実行するアプリケーション画面などを表示する。
【0017】
<機能について>
図3は、本発明の実施形態に係る画像形成装置9における機能ブロックの構成図の一例を示す図である。画像形成装置9は、表示制御部10、操作受付部11、登録部12、設定部13、読取部14、判定部15、制御部16、及び通信部17を有する。これら各部は、画像形成装置9にインストールされた1以上のプログラムに含まれる命令をCPU901が実行することで実現される機能又は手段である。また、格納部18は、例えば、画像形成装置9が有するHD909などの記憶装置によって実現可能である。
【0018】
表示制御部10は、受信した画面情報に基づいて、キーワード登録画面などを画像形成装置9に表示する。
【0019】
操作受付部11は、画像形成装置9のタッチパネル940aなどを介して、ユーザによる文字入力やボタンの押下などの操作を受け付ける。
【0020】
登録部12は、ユーザが入力した迷惑ファックスを判定する際に用いるキーワードに関する情報を画像形成装置9のHD909などの記憶装置に記憶することにより登録する。
【0021】
設定部13は、迷惑ファックスに対するユーザが選択した処理(消去する、迷惑ファックスフォルダに格納するなど)に関する情報を画像形成装置9のHD909などの記憶装置に記憶することにより設定する。
【0022】
読取部14は、受信したファックスの画像データに含まれる文字列を認識して読取る。
【0023】
判定部15は、受信したファックスの内容に基づいて、受信したファックスが迷惑ファックスであるか否かを判定する。例えば、判定部15は、読取部14が読取った受信したファックスに含まれる文字列に、登録部12が登録したキーワードが含まれる場合、受信したファックスが迷惑ファックスであると判定する。
【0024】
制御部16は、迷惑ファックスの判定処理における処理の制御や、迷惑ファックスとして判定されたファックスの消去などを行う。
【0025】
通信部17は、画像形成装置9が有する通信機能であり、電話回線2又は通信ネットワーク3を介して、情報の送受信を行う。例えば、通信部17は、電話回線2又は通信ネットワーク3を介して、ファックスを受信する。
【0026】
格納部18は、受信したファックスを画像形成装置9のHD909などの記憶装置に格納する。例えば、格納部18は、判定部15の判定に基づいて、正常なファックスを格納するフォルダ(正常ファックスフォルダ)とは別のフォルダ(迷惑ファックスフォルダ)に迷惑ファックスを格納する。
【0027】
<キーワード登録処理>
図4は、本発明の実施形態に係るキーワード登録処理に関するフローチャートの一例を示す図である。本シーケンスでは、受信者にとって迷惑なファックス(迷惑ファックス)を判定する際に用いるキーワードの登録、及び迷惑ファックスに対する処理の設定を行う。以下、
図4の各ステップの処理について説明する。
【0028】
ステップS20:画像形成装置9の表示制御部10は、迷惑ファックスを判定する際に用いるキーワードを登録するキーワード登録画面を画像形成装置9に表示する。
図5は、本発明の実施形態に係るキーワード登録画面の一例を示す図である。
図5に示すキーワード登録画面40は、キーワード入力欄41、選択ボタン42、選択ボタン43、中止ボタン44、及び登録ボタン45を有する。
【0029】
キーワード入力欄41は、迷惑ファックスを判定する際に用いるキーワードを入力する欄である。
【0030】
選択ボタン42は、受信したファックスが迷惑ファックスと判定された場合に行う処理として、迷惑ファックスを消去する処理を選択するためのボタンである。
【0031】
選択ボタン43は、受信したファックスが迷惑ファックスと判定された場合に行う処理として、迷惑ファックスを迷惑ファックスフォルダに格納する処理を選択するためのボタンである。
【0032】
中止ボタン44は、キーワード登録を中止する際に押下するボタンである。
【0033】
登録ボタン45は、キーワード登録画面40に入力した内容を登録及び設定する際に押下するボタンである。
図4に戻って説明する。
【0034】
ステップS21:画像形成装置9の操作受付部11は、ユーザによる
図5のキーワード登録画面40における迷惑ファックスを判定する際に用いるキーワードを入力する操作、及び迷惑ファックスに対する処理を選択する操作を受け付ける。
【0035】
ステップS22:画像形成装置9の登録部12は、ステップS21でユーザが入力した迷惑ファックスを判定する際に用いるキーワードを登録する。また、画像形成装置9の設定部13は、ステップS21でユーザが選択した迷惑ファックスに対する処理を設定する。
【0036】
以上の処理により、画像形成装置9は、迷惑ファックスを判定する際に用いるキーワードの登録、及び迷惑ファックスに対する処理の設定を行うことが可能である。
【0037】
<迷惑ファックス判定処理>
図6は、本発明の実施形態に係る迷惑ファックス判定処理に関するフローチャートの一例を示す図である。本シーケンスでは、画像形成装置9は、予め登録したキーワードを用いて、受信したファックスが迷惑ファックスであるか否かを判定する。更に、画像形成装置9は、受信したファックスが迷惑ファックスであると判定した場合、予め設定した内容に基づいて、受信したファックスの消去、又は迷惑ファックスフォルダへの格納を実行する。以下、
図6の各ステップの処理について説明する。
【0038】
ステップS30:画像形成装置9の通信部17は、電話回線2又は通信ネットワーク3を介して、ファックスを受信する。
【0039】
ステップS31:画像形成装置9の読取部14は、受信したファックスの内容として、受信したファックスの画像データに含まれる文字列を認識して読取る。
【0040】
ステップS32:画像形成装置9の判定部15は、ステップS31で読取った文字列に、
図4のステップS22で登録したキーワードが含まれるか否かを確認することにより、受信したファックスが迷惑ファックスであるか否かを判定する。
【0041】
ステップS33:画像形成装置9の制御部16は、ステップS32の判定結果が迷惑ファックスである場合、処理をステップS35に遷移させ、そうでない場合は、処理をステップS34に遷移させる。
【0042】
ステップS34:画像形成装置9の格納部18は、受信したファックスを正常なファックス(迷惑ファックスでないファックス)を格納するためのフォルダ(正常ファックスフォルダ)に格納する。
【0043】
ステップS35:画像形成装置9の制御部16は、
図4のステップS22で迷惑ファックスを消去する設定をした場合は、処理をステップS36に遷移させ、そうでない場合は、処理をステップS37に遷移させる。
【0044】
ステップS36:画像形成装置9の制御部16は、受信したファックスを消去する。
【0045】
ステップS37:画像形成装置9の格納部18は、受信したファックスを迷惑ファックスフォルダ(迷惑ファックスを格納するためのフォルダ)に格納する。
【0046】
以上の処理により、画像形成装置9は、予め登録したキーワードが受信したファックスの画像データに含まれるか否かを確認する、即ち、受信したファックスの内容に基づいて、迷惑ファックスであるか否かを判定することが可能である。更に、画像形成装置9は、受信したファックスが迷惑ファックスであると判定した場合、予め行った設定に基づいて、受信したファックスを消去する、又は迷惑ファックスフォルダに格納することが可能である。
【0047】
以上、本発明を実施するための幾つかの形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
【0048】
例えば、
図3の機能ブロックの構成図の一例は、画像形成装置9(又は情報処理装置、画像通信装置、ファクシミリ装置)による処理の理解を容易にするために、主な機能に応じて分割したものである。処理単位の分割の仕方や名称によって本願発明が制限されることはない。画像形成装置9(又は情報処理装置、画像通信装置、ファクシミリ装置)における処理は、処理内容に応じて更に多くの処理単位に分割することもできる。また、1つの処理単位が更に多くの処理を含むように分割することもできる。
【0049】
また、上記で説明した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
【0050】
また、記載された装置群は、本明細書に開示された実施形態を実施するための複数のコンピューティング環境のうちの1つを示すものにすぎない。ある実施形態では、画像形成装置9(又は情報処理装置、画像通信装置、ファクシミリ装置)は、サーバクラスタといった複数のコンピューティングデバイスを含む。複数のコンピューティングデバイスは、ネットワークや共有メモリなどを含む任意のタイプの通信リンクを介して互いに通信するように構成されており、本明細書に開示された処理を実施する。
【0051】
また、画像形成装置9は、PC(Personal Computer)やスマートフォン等と有線又は無線ネットワークにより接続可能であってもよい。
【符号の説明】
【0052】
2 電話回線
3 通信ネットワーク
9 画像形成装置
10 表示制御部
11 操作受付部
12 登録部
13 設定部
14 読取部
15 判定部
16 制御部
17 通信部
18 格納部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0053】