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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023113552
(43)【公開日】2023-08-16
(54)【発明の名称】半導体メモリ装置及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
   H10B 43/27 20230101AFI20230808BHJP
   H10B 43/40 20230101ALI20230808BHJP
   H01L 21/336 20060101ALI20230808BHJP
【FI】
H01L27/11582
H01L27/11573
H01L29/78 371
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022166614
(22)【出願日】2022-10-18
(31)【優先権主張番号】10-2022-0014127
(32)【優先日】2022-02-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】310024033
【氏名又は名称】エスケーハイニックス株式会社
【氏名又は名称原語表記】SK hynix Inc.
【住所又は居所原語表記】2091, Gyeongchung-daero,Bubal-eub,Icheon-si,Gyeonggi-do,Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000796
【氏名又は名称】弁理士法人三枝国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チョイ ウン ソク
【テーマコード(参考)】
5F083
5F101
【Fターム(参考)】
5F083EP17
5F083EP22
5F083EP76
5F083ER21
5F083GA10
5F083GA27
5F083JA35
5F083JA39
5F083JA40
5F083MA06
5F083MA16
5F083MA19
5F083ZA01
5F101BA41
5F101BB02
5F101BD16
5F101BD30
5F101BD34
5F101BE07
(57)【要約】
【課題】製造工程を容易に進められる半導体メモリ装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】半導体メモリ装置は、コンタクト領域及びセル領域を含む基板101と、基板101の上記セル領域に形成された第1積層体構造ST1と、第1積層体構造ST1上に積層された第2積層体構造ST2と、を含み、第1積層体構造ST1は、垂直方向に延長された少なくとも1つの下部セルプラグパターン及び下部スリットパターンを含み、第2積層体構造ST2は、垂直方向に延長し少なくとも1つの下部セルプラグパターンの上部面と直接接する少なくとも1つの上部セルプラグパターン、及び、垂直方向に延長し下部スリットパターンの上部面と直接接する上部スリットパターンを含み、下部スリットパターンの上部面と接する上部スリットパターンの下部面は、下部スリットパターンの上部面より臨界寸法が小さい。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンタクト領域及びセル領域を含む基板と、
上記基板の上記セル領域に形成された第1積層体構造と、
上記第1積層体構造上に積層された第2積層体構造と、を含み、
上記第1積層体構造は垂直方向に延長された少なくとも1つの下部セルプラグパターン及び下部スリットパターンを含み、
上記第2積層体構造は上記垂直方向に延長し上記少なくとも1つの下部セルプラグパターンの上部面と直接接する少なくとも1つの上部セルプラグパターン、及び上記垂直方向に延長し上記下部スリットパターンの上部面と直接接する上部スリットパターンを含み、
上記下部スリットパターンの上部面と接する上記上部スリットパターンの下部面は上記下部スリットパターンの上部面より臨界寸法が小さいことを特徴とする半導体メモリ装置。
【請求項2】
上記セル領域に形成された上記第1積層体構造及び上記第2積層体構造は上記垂直方向に延長されるダミーセルプラグをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体メモリ装置。
【請求項3】
上記ダミーセルプラグは、
上記第1積層体構造に含まれる下部ダミープラグパターンと、
上記第2積層体構造に含まれ、上記下部ダミープラグパターンと接する上部ダミープラグパターンと、を含むことを特徴とする請求項2に記載の半導体メモリ装置。
【請求項4】
上記下部ダミープラグパターンと接する上記上部ダミープラグパターンの下部面は上記下部ダミープラグパターンの上部面より臨界寸法が小さいことを特徴とする請求項3に記載の半導体メモリ装置。
【請求項5】
上記基板のコンタクト領域に形成された第1層間絶縁膜層と、
上記第1層間絶縁膜層上に形成された第2層間絶縁膜層をさらに含み、
上記第1層間絶縁膜層の最上部面の高さは上記第1積層体構造の最上部面の高さと同じであることを特徴とする請求項1に記載の半導体メモリ装置。
【請求項6】
上記第1層間絶縁膜層及び上記第2層間絶縁膜層を貫通するコンタクトプラグをさらに含み、
上記コンタクトプラグは上記第1層間絶縁膜層を貫通する第1導電膜及び上記第2層間絶縁膜層を貫通して上記第1導電膜の上部面と直接接する第2導電膜を含むことを特徴とする請求項5に記載の半導体メモリ装置。
【請求項7】
上記第1導電膜の上部面と接する上記第2導電膜の下部面は、上記第1導電膜の上部面より臨界寸法が小さいことを特徴とする請求項6に記載の半導体メモリ装置。
【請求項8】
セル領域及びコンタクト領域を含む第1基板上に第1積層体構造を形成する段階と、
上記セル領域の上記第1積層体構造を貫通する少なくとも1つの第1ホール及び第1トレンチを形成し、上記コンタクト領域の上記第1積層体構造を貫通する第2ホールを形成する段階と、
上記少なくとも1つの第1ホール、上記第1トレンチ、上記第2ホール内に第1導電膜を充填する段階と、
上記セル領域上の上記第1積層体構造の上部に第2積層体構造を形成し、上記コンタクト領域の上記第1積層体構造の上部に層間絶縁膜を形成する段階と、
上記第2積層体構造を貫通して上記少なくとも1つの第1ホール内に上記第1導電膜が露出する少なくとも1つの第3ホールを形成し、上記露出する第1導電膜を除去する段階と、
上記少なくとも1つの第1ホール及び上記少なくとも1つの第3ホールにセルプラグを形成する段階と、を含むことを特徴とする半導体メモリ装置の製造方法。
【請求項9】
上記第1積層体構造を形成する段階及び上記第2積層体構造を形成する段階のそれぞれは複数の絶縁膜及び複数の犠牲膜を交互に積層することを特徴とする請求項8に記載の半導体メモリ装置の製造方法。
【請求項10】
上記セル領域の上記第2積層体構造をエッチングして上記第1トレンチ内の上記第1導電膜が露出する第2トレンチを形成する段階と、
上記第1トレンチ内の上記第1導電膜を除去し、上記第1トレンチ及び上記第2トレンチを含むスリットを形成する段階と、をさらに含むことを特徴とする請求項8に記載の半導体メモリ装置の製造方法。
【請求項11】
上記コンタクト領域の上記層間絶縁膜をエッチングして上記第1導電膜の上部面が露出する第4ホールを形成する段階と、
上記第4ホール内に第2導電膜を埋め込んで上記第1導電膜と上記第2導電膜を含むコンタクトプラグを形成する段階と、をさらに含むことを特徴とする請求項8に記載の半導体メモリ装置の製造方法。
【請求項12】
上記第2積層体構造及び上記層間絶縁膜の上部に第1連結構造を形成する段階と、
上記第2基板上にCMOS(complementary metal oxide semiconductor)回路を形成する段階と、
上記CMOS回路に連結された導電性の第2連結構造を第2基板上に形成する段階と、
上記第1連結構造と上記第2連結構造が互いに連結されるように上記第1連結構造の第1ボンディング金属と上記第2連結構造の第2ボンディング金属を互いに接着する段階と、をさらに含むことを特徴とする請求項11に記載の半導体メモリ装置の製造方法。
【請求項13】
上記セルプラグを形成する段階の後、上記第1基板を除去して上記セルプラグの端部の一部を露出させる段階と、
上記セルプラグの端部の一部と接するソース膜を形成する段階と、をさらに含むことを特徴とする請求項8に記載の半導体メモリ装置の製造方法。
【請求項14】
第1基板上に第1積層体構造を形成し、上記第1積層体構造を貫通するコンタクトプラグ用第1ホール、セルプラグ用第1ホール及びスリット用下部トレンチを形成する段階と、
上記コンタクトプラグ用第1ホール、上記セルプラグ用第1ホール及び上記スリット用下部トレンチに第1導電膜を充填する段階と、
上記第1積層体構造の上部に第2積層体構造を形成し、上記第2積層体構造を貫通して上記セルプラグ用第1ホール内の上記第1導電膜を露出させるセルプラグ用第2ホールを形成する段階と、
上記露出する第1導電膜を除去し、上記セルプラグ用第1ホール及び上記セルプラグ用第2ホール内にセルプラグを形成する段階と、
上記第2積層体構造を貫通して上記スリット用下部トレンチ内の上記第1導電膜を露出させるスリット用上部トレンチを形成する段階と、
上記露出する第1導電膜を除去して上記スリット用下部トレンチ及び上記スリット用上部トレンチを含むスリットを形成する段階と、を含むことを特徴とする半導体メモリ装置の製造方法。
【請求項15】
上記第1積層体構造及び上記第2積層体構造のそれぞれは複数の絶縁膜及び複数の犠牲膜が交互に積層されたことを特徴とする請求項14に記載の半導体メモリ装置の製造方法。
【請求項16】
上記スリットを形成する段階の後、上記スリットを介して露出する上記第1積層体構造の上記複数の犠牲膜と上記第2積層体構造の上記複数の犠牲膜を除去して水平空間を形成する段階と、
上記水平空間を導電パターンで充填する段階と、をさらに含むことを特徴とする請求項15に記載の半導体メモリ装置の製造方法。
【請求項17】
上記導電パターンを形成した後、上記スリットを絶縁パターンで充填する段階をさらに含むことを特徴とする請求項16に記載の半導体メモリ装置の製造方法。
【請求項18】
上記セルプラグ用第1ホールの形成段階において上記第1積層体構造を貫通する支持構造物用ダミーホールを形成し、
上記セルプラグ用第1ホールを上記第1導電膜で充填する段階において上記支持構造物用ダミーホール内に上記第1導電膜を充填することを特徴とする請求項14に記載の半導体メモリ装置の製造方法。
【請求項19】
上記第2積層体構造を形成した後、上記コンタクトプラグ用第1ホール内の上記第1導電膜上に形成された上記第2積層体構造を除去する段階と、
上記第2積層体構造が除去された空間に層間絶縁膜を形成する段階と、をさらに含むことを特徴とする請求項14に記載の半導体メモリ装置の製造方法。
【請求項20】
上記層間絶縁膜をエッチングして上記コンタクトプラグ用第1ホール内に上記第1導電膜が露出するコンタクトプラグ用第2ホールを形成する段階と、
上記コンタクトプラグ用第2ホール内に第2導電膜を形成する段階と、をさらに含むことを特徴とする請求項19に記載の半導体メモリ装置の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電子装置に関し、より詳細には垂直チャネル構造の半導体メモリ装置及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最近では、コンピュータ環境に対するパラダイム(paradigm)がいつ、どこでもコンピュータシステムが使用できるようにするユビキタスコンピューティング(ubiquitous computing)に切り替わっている。これにより、携帯電話、デジタルカメラ、ノート型パソコンなどの携帯用電子装置の使用が急増している。このような携帯型電子装置は、一般的に半導体メモリ装置を利用するメモリシステム、即ち、データ保存装置を使用する。データ保存装置は携帯用電子装置の主記憶装置または補助記憶装置として使用される。
【0003】
半導体メモリ装置を利用したデータ保存装置は機械的な駆動部がなくて安定性及び耐久性に優れており、また、情報のアクセス速度が非常に速く、電力消費が少ないという利点がある。このような利点を有するメモリシステムの一例として、データ保存装置は、USB(Universal Serial Bus)メモリ装置、様々なインターフェースを有するメモリカード、ソリッドステートドライブ(SSD:Solid State Drive)などを含む。
【0004】
半導体メモリ装置は、揮発性メモリ装置(Volatile memory device)と不揮発性メモリ装置(Nonvolatile memory device)に大別される。
【0005】
不揮発性メモリ装置は書き込み及び読み出し速度が相対的に遅いが、電源供給が遮断されても保存データを保持する。従って、電源供給の有無に関わらず保持すべきデータを保存するために不揮発性メモリ装置が用いられる。不揮発性メモリ装置には、ROM(Read Only Memory)、MROM(Mask ROM)、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、フラッシュメモリ(Flash memory)、PRAM(Phase change Random Access Memory)、MRAM(Magnetic RAM)、RRAM(Resistive RAM)、FRAM(登録商標)(Ferroelectric RAM)などがある。フラッシュメモリはノア型とナンド型に分けられる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の実施例は、積層体構造を貫通するコンタクトプラグ形成工程の際に、セルプラグ及びスリットを形成するためのエッチング工程と導電物質埋め込み工程を共に進めることで、製造工程を容易に進められる半導体メモリ装置及びその製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施例による半導体メモリ装置は、コンタクト領域及びセル領域を含む基板と、上記基板の上記セル領域に形成された第1積層体構造と、上記第1積層体構造上に積層された第2積層体構造と、を含み、上記第1積層体構造は垂直方向に延長された少なくとも1つの下部セルプラグパターン及び下部スリットパターンを含み、上記第2積層体構造は上記垂直方向に延長し上記少なくとも1つの下部セルプラグパターンの上部面と直接接する少なくとも1つの上部セルプラグパターン、及び上記垂直方向に延長し上記下部スリットパターンの上部面と直接接する上部スリットパターンを含み、上記下部スリットパターンの上部面と接する上記上部スリットパターンの下部面は上記下部スリットパターンの上部面より臨界寸法が小さい。
【0008】
本発明の実施例による半導体メモリ装置の製造方法は、セル領域及びコンタクト領域を含む第1基板上に第1積層体構造を形成する段階と、上記セル領域の上記第1積層体構造を貫通する少なくとも1つの第1ホール及び第1トレンチを形成し、上記コンタクト領域の上記第1積層体構造を貫通する第2ホールを形成する段階と、上記少なくとも1つの第1ホール、上記第1トレンチ、上記第2ホール内に第1導電膜を充填する段階と、上記セル領域上の上記第1積層体構造の上部に第2積層体構造を形成し、上記コンタクト領域の上記第1積層体構造の上部に層間絶縁膜を形成する段階と、上記第2積層体構造を貫通して上記少なくとも1つの第1ホール内に上記第1導電膜が露出する少なくとも1つの第3ホールを形成し、上記露出する第1導電膜を除去する段階と、上記少なくとも1つの第1ホール及び上記少なくとも1つの第3ホールにセルプラグを形成する段階と、を含む。
【0009】
本発明の実施例による半導体メモリ装置の製造方法は、第1基板上に第1積層体構造を形成し、上記第1積層体構造を貫通するコンタクトプラグ用第1ホール、セルプラグ用第1ホール及びスリット用下部トレンチを形成する段階と、上記コンタクトプラグ用第1ホール、上記セルプラグ用第1ホール及び上記スリット用下部トレンチに第1導電膜を充填する段階と、上記第1積層体構造の上部に第2積層体構造を形成し、上記第2積層体構造を貫通して上記セルプラグ用第1ホール内の上記第1導電膜を露出させるセルプラグ用第2ホールを形成する段階と、上記露出する第1導電膜を除去し、上記セルプラグ用第1ホール及び上記セルプラグ用第2ホール内にセルプラグを形成する段階と、上記第2積層体構造を貫通して上記スリット用下部トレンチ内の上記第1導電膜を露出させるスリット用上部トレンチを形成する段階と、上記露出する第1導電膜を除去して上記スリット用下部トレンチ及び上記スリット用上部トレンチを含むスリットを形成する段階と、を含む。
【発明の効果】
【0010】
本技術によると、下部積層体構造を貫通するコンタクトプラグ形成工程の際、セルプラグ及びスリットを形成するためのエッチング工程と導電物質埋め込み工程を共に進めることができる。これにより、更なる支持台構造物を形成せず、スリットエッチング工程の際にエッチング深さを減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の一実施例による半導体メモリ装置を示すブロック図である。
図2図1のメモリセルアレイを説明するための回路図である。
図3】本発明の実施例による半導体メモリ装置を概略的に示す斜視図である。
図4図1のメモリセルアレイの一実施例を説明するための断面図である。
図5a】本発明の実施例による半導体メモリ装置の製造方法を説明するための断面図である。
図5b】本発明の実施例による半導体メモリ装置の製造方法を説明するための断面図である。
図5c】本発明の実施例による半導体メモリ装置の製造方法を説明するための断面図である。
図5d】本発明の実施例による半導体メモリ装置の製造方法を説明するための断面図である。
図5e】本発明の実施例による半導体メモリ装置の製造方法を説明するための断面図である。
図5f】本発明の実施例による半導体メモリ装置の製造方法を説明するための断面図である。
図5g】本発明の実施例による半導体メモリ装置の製造方法を説明するための断面図である。
図6】本発明の実施例による半導体メモリ装置の製造方法を説明するための断面図である。
図7】本発明の実施例による半導体メモリ装置の製造方法を説明するための断面図である。
図8a】本発明の実施例による半導体メモリ装置の製造方法を説明するための断面図である。
図8b】本発明の実施例による半導体メモリ装置の製造方法を説明するための断面図である。
図9図1のメモリセルアレイの他の実施例を説明するための断面図である。
図10】本発明の一実施例によるメモリシステムの構成を示すブロック図である。
図11】本発明の一実施例によるコンピューティングシステムの構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本明細書または出願に開示されている本発明の概念による実施例に対する特定の構造的ないし機能的な説明は、本発明の概念による実施例を説明するためだけに例示されており、本発明の概念による実施例は様々な形態で実施されてもよく、本明細書または出願に説明された実施例に限定されると解釈されてはならない。
【0013】
以下では、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が本発明の技術的思想を容易に実施できる程度に詳細に説明するために、本発明の実施例を添付の図面を参照して説明する。
【0014】
図1は本発明の一実施例による半導体メモリ装置を示すブロック図である。
【0015】
図1を参照すると、半導体メモリ装置10は周辺回路(peripheral circuit)PC及びメモリセルアレイ20を含む。
【0016】
周辺回路PCは、メモリセルアレイ20にデータを保存するためのプログラム動作(program operation)、メモリセルアレイ20に保存されたデータを出力するための読み出し動作(read operation)、メモリセルアレイ20に保存されたデータを消去するための消去動作(erase operation)を制御するように構成されてもよい。
【0017】
一実施例では、周辺回路PCは、電圧生成部(Voltage Generator)31、行デコーダ(Row decoder)33、制御回路(Control circuit)35、及びページバッファグループ(Page Buffer Group)37を含んでもよい。
【0018】
メモリセルアレイ20は複数のメモリブロックを含んでもよい。メモリセルアレイ20はワードラインWLを介して行デコーダ33に連結されてもよく、ビットラインBLを介してページバッファグループ37に連結されてもよい。
【0019】
制御回路35は、コマンドCMD及びアドレスADDに応答して電圧生成部31、行デコーダ33、及びページバッファグループ37を制御することができる。
【0020】
電圧生成部31は、制御回路35の制御に応答してプログラム動作、読み出し動作及び消去動作に用いられる消去電圧、接地電圧、プログラム電圧、検証電圧、パス電圧、読み出し電圧などの様々な動作電圧を生成することができる。
【0021】
行デコーダ33は制御回路35の制御に応答してメモリブロックを選択することができる。行デコーダ33は選択されたメモリブロックに連結されたワードラインWLに動作電圧を印加するように構成されてもよい。
【0022】
ページバッファグループ37はビットラインBLを介してメモリセルアレイ20に連結されてもよい。ページバッファグループ37は制御回路35の制御に応答してプログラム動作時に入出力回路(不図示)から受信するデータを一時保存することができる。ページバッファグループ37は制御回路35の制御に応答して読み出し動作または検証動作時にビットラインBLの電圧または電流をセンシングすることができる。ページバッファグループ37は制御回路35の制御に応答してビットラインBLを選択することができる。
【0023】
構造的に、メモリセルアレイ20は周辺回路PCの一部に重畳されてもよい。
【0024】
図2図1のメモリセルアレイを説明するための回路図である。
【0025】
図2を参照すると、メモリセルアレイ20はソースラインSLと複数のビットラインBLとの間に連結された複数のセルストリングCS1、CS2を含んでもよい。複数のセルストリングCS1、CS2は複数のワードラインWL1~WLnに共通して連結されてもよい。
【0026】
複数のセルストリングCS1、CS2のそれぞれは、ソースラインSLに連結された少なくとも1つのソースセレクトトランジスタSSTと、ビットラインBLに連結された少なくとも1つのドレインセレクトトランジスタDSTと、ソースセレクトトランジスタSSTとドレインセレクトトランジスタDSTとの間に直列に連結された複数のメモリセルMC1~MCnと、を含んでもよい。
【0027】
複数のメモリセルMC1~MCnのゲートは互いに離隔して積層された複数のワードラインWL1~WLnにそれぞれ連結されてもよい。複数のワードラインWL1~WLnはソースセレクトラインSSLと2つ以上のドレインセレクトラインDSL1、DSL2との間に配置されてもよい。2つ以上のドレインセレクトラインDSL1、DSL2は同じレベルで互いに離隔されてもよい。
【0028】
ソースセレクトトランジスタSSTのゲートはソースセレクトラインSSLに連結されてもよい。ドレインセレクトトランジスタDSTのゲートはドレインセレクトトランジスタDSTのゲートに対応するドレインセレクトラインに連結されてもよい。
【0029】
ソースラインSLはソースセレクトトランジスタSSTのソースに連結されてもよい。ドレインセレクトトランジスタDSTのドレインはドレインセレクトトランジスタDSTのドレインに対応するビットラインに連結されてもよい。
【0030】
複数のセルストリングCS1、CS2は2つ以上のドレインセレクトラインDSL1、DSL2にそれぞれ連結されたストリンググループに分けられてもよい。同じワードライン及び同じビットラインに連結されたセルストリングは互いに異なるドレインセレクトラインによって独立して制御されてもよい。さらに、同じドレインセレクトラインに連結されたセルストリングは互いに異なるビットラインによって独立して制御されてもよい。
【0031】
一実施例では、2つ以上のドレインセレクトラインDSL1、DSL2は第1ドレインセレクトラインDSL1及び第2ドレインセレクトラインDSL2を含んでもよい。複数のセルストリングCS1、CS2は第1ドレインセレクトラインDSL1に連結された第1ストリンググループの第1セルストリングCS1と、第2ドレインセレクトラインDSL2に連結された第2ストリンググループの第2セルストリングCS2と、を含んでもよい。
【0032】
図3は本発明の実施例による半導体メモリ装置を概略的に示す斜視図である。
【0033】
図3を参照すると、半導体メモリ装置10は基板SUB上に配置された周辺回路PCと、周辺回路PCに重畳されたゲート積層体GSTと、を含んでもよい。
【0034】
ゲート積層体GSTのそれぞれはソースセレクトラインSSLと、複数のワードラインWL1~WLnと、分離構造DSMによって同じレベルで互いに分離された2つ以上のドレインセレクトラインDSL1、DSL2と、を含んでもよい。
【0035】
ソースセレクトラインSSL及び複数のワードラインWL1~WLnは第1方向X及び第2方向Yに拡張し、基板SUBの上面に並んだ平板状に形成されてもよい。第1方向XはXYZ座標系のX軸が向かう方向で、第2方向YはXYZ座標系のY軸が向かう方向であってもよい。
【0036】
複数のワードラインWL1~WLnは第3方向Zに互いに離隔して積層されてもよい。第3方向ZはXYZ座標系のZ軸が向かう方向であってもよい。複数のワードラインWL1~WLnは2つ以上のドレインセレクトラインDSL1、DSL2とソースセレクトラインSSLとの間に配置されてもよい。
【0037】
ゲート積層体GSTはスリットSIにより互いに分離されてもよい。分離構造DSMはスリットSIより第3方向Zに短く形成され、複数のワードラインWL1~WLnに重畳されてもよい。
【0038】
分離構造DSM及びスリットSIのそれぞれは直線状またはジグザグ状に延長されてもよく、また、ウェーブ状に延長されてもよい。分離構造DSM及びスリットSIのそれぞれの幅はデザインルールに応じて多様に変更されてもよい。
【0039】
一実施例によるソースセレクトラインSSLは2つ以上のドレインセレクトラインDSL1、DSL2より周辺回路PCに近く配置されてもよい。
【0040】
半導体メモリ装置10は、ゲート積層体GSTと周辺回路PCとの間に配置されたソースラインSLと、ソースラインSLより周辺回路PCから遠く離隔された複数のビットラインBLと、を含んでもよい。ゲート積層体GSTは複数のビットラインBLとソースラインSLとの間に配置されてもよい。
【0041】
図4図1のメモリセルアレイの一実施例を説明するための断面図である。
【0042】
図4を参照すると、メモリセルアレイは下部構造物Uと上部構造物Tとが互いに接着されて配置されてもよい。
【0043】
上部構造物Tは、垂直方向に積層された第1ゲート積層体ST1及び第2ゲート積層体ST2と、第1ゲート積層体ST1及び第2ゲート積層体ST2を垂直方向に貫通するチャネル構造CH及び絶縁パターン133と、第2ゲート積層体ST2の下部に配置されたビットライン141及び第1連結構造物1st_CSと、を含んでもよい。
【0044】
第1ゲート積層体ST1及び第2ゲート積層体ST2が積層され、第1ゲート積層体ST1及び第2ゲート積層体ST2を貫通するチャネル構造CHが配置された領域をセル領域と定義することができる。
【0045】
第1ゲート積層体ST1及び第2ゲート積層体ST2を貫通する絶縁パターン133のうち第1ゲート積層体ST1と第2ゲート積層体ST2との境界領域における絶縁パターン133の臨界寸法は可変されてもよい。例えば、第1ゲート積層体ST1の最下部の表面を貫通する絶縁パターン133の臨界寸法は第2ゲート積層体ST2の最上部の表面を貫通する絶縁パターン133の臨界寸法より大きくてもよい。
【0046】
また、第1ゲート積層体ST1及び第2ゲート積層体ST2を貫通するチャネル構造CHのうち第1ゲート積層体ST1と第2ゲート積層体ST2との境界領域におけるチャネル構造CHの臨界寸法は可変されてもよい。例えば、第1ゲート積層体ST1の最下部の表面を貫通するチャネル構造CHの臨界寸法は第2ゲート積層体ST2の最上部の表面を貫通するチャネル構造CHの臨界寸法より大きくてもよい。
【0047】
セル領域上における第1ゲート積層体ST1及び第2ゲート積層体ST2は、垂直方向に交互に積層された層間絶縁膜111、111’及び導電パターン131を含んでもよい。導電パターン131のそれぞれはドープトシリコン膜、金属膜、金属シリサイド膜、及びバリア膜などの様々な導電物を含んでもよく、2種以上の導電物を含んでもよい。例えば、導電パターン131のそれぞれはタングステン及びタングステンの表面を覆う窒化チタン膜(TiN)を含んでもよい。タングステンは低抵抗金属であって、導電パターン131の抵抗を下げることができる。窒化チタン膜(TiN)はバリア膜であって、タングステンと層間絶縁膜111、111’との直接的な接触を防止することができる。
【0048】
導電パターン131のうちビットライン141に隣接する導電パターンはドレインセレクトライン(図2のDSL)として利用されてもよい。他の実施例では、ビットライン141に隣接し連続して積層された2層以上の導電パターンがドレインセレクトラインとして利用されてもよい。導電パターン131のうちソース膜231に隣接する導電パターンはソースセレクトライン(図2のSSL)として利用されてもよい。他の実施例では、ソース膜231に隣接し連続して積層された2層以上の導電パターンがソースセレクトラインとして利用されてもよい。垂直方向に互いに隣接しており、ドレインセレクトラインとソースセレクトラインとの間に配置された導電パターンはワードライン(図2のWL1~WLn)として利用されてもよい。
【0049】
チャネル構造CHは第1ゲート積層体ST1及び第2ゲート積層体ST2を垂直方向に貫通することができる。チャネル構造CHは中空状(hollow type)に形成されてもよい。チャネル構造CHは中心領域を充填するコア絶縁膜123と、コア絶縁膜123の下端部に位置するドープト半導体膜125と、コア絶縁膜123とドープト半導体膜125の側壁表面及びコア絶縁膜123の上部表面を覆うチャネル膜121と、チャネル膜121の外側壁を覆うメモリ膜119と、を含んでもよい。チャネル膜121はそれに対応するセルストリングのチャネル領域として用いられる。チャネル膜121は半導体物質で形成されてもよい。メモリ膜119はチャネル膜121の外側壁を覆うトンネル絶縁膜、トンネル絶縁膜の外側壁を覆うデータ保存膜、データ保存膜の外側壁を覆うブロッキング絶縁膜と、を含んでもよい。
【0050】
第2ゲート積層体ST2の下部にはビットライン141が配置されてもよく、ビットライン141は絶縁膜135を貫通するコンタクト139を介してチャネル構造CHと連結されてもよい。ビットライン141は第1絶縁構造151及び第2絶縁構造211により基板201から離隔されてもよい。
【0051】
第1連結構造物1st_CSは、第1絶縁構造151と、第1絶縁構造151の内部に形成された第1連結構造143、145、147、149、153、155と、を含んでもよい。第1連結構造143、145、147、149、153、155は様々な導電性パターンを含んでもよい。第1絶縁構造151はビットライン141と第2絶縁構造211との間に積層された2以上の絶縁膜151A~151Dを含んでもよい。
【0052】
上部構造物Tの上部にソース膜231、コンタクトプラグ用コンタクト235、及びソースライン用コンタクト237が配置されてもよい。ソース膜231は第1ゲート積層体ST1上に突出したチャネル構造CHのチャネル膜121と電気的及び物理的に接するように形成される。ソース膜231及び第1ゲート積層体ST1は絶縁膜233により覆われ、ソースライン用コンタクト237は絶縁膜233を貫通してソース膜231と連結されてもよい。
【0053】
セル領域に隣接するコンタクト領域上において第1ゲート積層体ST1と層間絶縁膜117が積層され配置されてもよい。第1ゲート積層体ST1と層間絶縁膜117が積層され、第1ゲート積層体ST1と層間絶縁膜117を貫通する複数の支持構造物SP及びコンタクトプラグ115、137が配置された領域をコンタクト領域と定義することができる。第1ゲート積層体ST1の下部に層間絶縁膜117が配置されてもよい。上部構造物Tは第1ゲート積層体ST1と層間絶縁膜117を貫通する複数の支持構造物SPを含んでもよく、複数の支持構造物SPはチャネル構造物と同じ構成要素を含んで構成されてもよい。また、コンタクト領域上には層間絶縁膜111、113が交互に積層された積層構造と積層構造の下部に形成された層間絶縁膜117が配置されてもよく、層間絶縁膜111、113、117を垂直方向に貫通する第1導電膜115及び第2導電膜137を含んでもよい。層間絶縁膜117と層間絶縁膜111との境界面の高さは、セル領域における第1ゲート積層体ST1と第2ゲート積層体ST2の境界面の高さと同じであってもよい。第1導電膜115及び第2導電膜137は互いに電気的に連結されてコンタクトプラグと定義されることができる。第1導電膜115及び第2導電膜137が接する領域における第1導電膜115の臨界寸法は第2導電膜137の臨界寸法より大きくてもよい。
【0054】
下部構造物Uは、基板SUB上に形成された複数のトランジスタ200を含むCMOS回路構造物CMOSと、CMOS回路構造物CMOS上に形成された第2連結構造物2nd_CSと、を含んでもよい。基板SUB内には素子分離膜203が配置されてもよく、素子分離膜203は複数のトランジスタ200のジャンクションを互いに分離させることができる。
【0055】
第2連結構造物2nd_CSは、基板SUB上に形成された第2絶縁構造211と、第2絶縁構造211の内部に形成された第2連結構造213、215、217、219、221、223と、を含んでもよい。第2連結構造213、215、217、219、221、223のそれぞれは第2絶縁構造211の内部に埋め込まれてもよい。第2絶縁構造211は順に積層された2以上の絶縁膜211A~211Dを含んでもよい。
【0056】
上部構造物Tと下部構造物Uはボンディング工程によって互いに接着された構造であってもよい。例えば、上部構造物Tの第1連結構造物1nd_CSの露出した導電性パターン155と下部構造物Uの第2連結構造物2nd_CSの露出した導電性パターン223とが対向して配置され、互いに接着されてもよい。導電性パターン155及び導電性パターン223はボンディング金属と定義されることができる。
【0057】
図5a~図5g、図6図7図8a及び図8bは、本発明の実施例による半導体メモリ装置の製造方法を説明するための断面図である。
【0058】
図5a~図5gは、第1基板上にメモリセルアレイ、第1配線アレイ及び第1連結構造を形成する段階を説明するための断面図である。
【0059】
図5aを参照すると、第1基板101上に第1物質膜111及び第2物質膜113を1層ずつ交互に積層して第1積層体構造ST1を形成することができる。
【0060】
第1基板101はコンタクト領域及びセル領域を含んでもよい。コンタクト領域はコンタクトプラグが形成される領域で、セル領域はセルプラグが形成される領域であってもよい。
【0061】
第1基板101は、第1物質膜111及び第2物質膜113とは異なるエッチング率を有する物質で形成されてもよい。例えば、基板101はシリコンを含んでもよい。
【0062】
一実施例では、第1物質膜111は図4を参照して上述した第1層間絶縁膜111のための絶縁物であってもよい。第2物質膜113は第1物質膜111と異なるエッチング率を有する物質であってもよい。例えば、第1物質膜111はシリコン酸化物を含み、第2物質膜113はシリコン窒化物を含んでもよい。以下の図では、第1物質膜111が絶縁物で形成され、第2物質膜113が犠牲膜で形成された実施例を示すが、本発明はこれに限定されない。第1物質膜111及び第2物質膜113の物性は多様に変わってもよい。例えば、第1物質膜111は図4を参照して上述した第1層間絶縁膜111のための絶縁物であってもよく、第2物質膜113は図4を参照して上述した導電パターン131のための導電物であってもよい。
【0063】
その後、エッチング工程を行って第1積層体構造ST1を貫通する複数の第1ホールH1及び第1ダミーホールDH1を形成することができる。例えば、コンタクト領域上の第1積層体構造ST1を貫通する第1ホールH1はコンタクトプラグを形成するためのホールであり、セル領域上の第1積層体構造ST1を貫通する第1ホールH1はセルプラグを形成するためのホールである。セル領域上の第1積層体構造ST1を貫通する第1ダミーホールDH1はダミーセルプラグを形成するためのホールであってもよい。
【0064】
上述したエッチング工程の際、第1積層体構造ST1を貫通する第1トレンチT1を一緒に形成してもよい。第1トレンチT1はセル領域上の第1積層体構造ST1を貫通し、第1基板101と水平方向に延長されてもよい。
【0065】
上述した第1ホールH1及び第1ダミーホールDH1は第1積層体構造ST1を貫通し、第1基板101の内部に一部延長されてもよい。
【0066】
その後、第1ホールH1及び第1ダミーホールDH1の内部を第1導電膜115で充填することができる。第1導電膜115は拡散防止膜及び導電膜を含んでもよい。例えば、拡散防止膜は窒化チタン膜(TiN)で形成してもよく、導電膜はタングステン(W)などの低抵抗物質で形成してもよい。拡散防止膜は導電膜の表面を覆うように形成されてもよい。
【0067】
図5bを参照すると、第1積層体構造ST1及び第1導電膜115上に第2積層体構造ST2を形成することができる。第2積層体構造ST2は第3物質膜113’と第4物質膜111’を1層ずつ交互に積層して形成することができる。例えば、第3物質膜113’は第1積層体構造ST1の第2物質膜113と同じ物質膜であってもよく、第4物質膜111’は第1積層体構造ST1の第1物質膜111と同じ物質膜であってもよい。
【0068】
その後、コンタクト領域上に形成された第2積層体構造ST2を除去することができる。コンタクト領域上に形成された第2積層体構造ST2を除去する工程は、セル領域上に形成された第2積層体構造ST2を階段状構造に形成するためのスリミング工程の際に一緒に行われてもよい。
【0069】
その後、コンタクト領域の第1積層体構造ST1上に層間絶縁膜117を形成する。
【0070】
それから、エッチング工程を行ってコンタクト領域上の層間絶縁膜117及び第1積層体構造ST1を貫通する第2ホールH2と、セル領域上の第2積層体構造ST2を貫通して第1ダミーホールDH1を充填する第1導電膜(図5aの115)を露出させる第2ダミーホールDH2と、セル領域上の第2積層体構造ST2を貫通して第1ホールH1を充填する第1導電膜(図5aの115)を露出させる第3ホールH3と、を形成する。
【0071】
その後、露出する第1ダミーホールDH1を充填する第1導電膜及び第1ホールH1を充填する第1導電膜を除去する。
【0072】
上述した第2ホールH2のエッチング工程及び第1ダミーホールDH1を充填する第1導電膜及び第1ホールH1を充填する第1導電膜の除去工程の際にコンタクト領域の第1積層体構造ST1を貫通する第1導電膜115及びセル領域の第1積層体構造ST1を貫通する第1導電膜115は支持台構造物として活用されてもよい。
【0073】
図5cを参照すると、コンタクト領域上の第2ホールH2、セル領域上の第1ダミーホールDH1及び第2ダミーホールDH2、及びセル領域上の第1ホールH1及び第3ホールH3内にチャネル構造CHを形成する。
【0074】
例えば、第2ホールH2、第1ダミーホールDH1及び第2ダミーホールDH2、第1ホールH1及び第3ホールH3の内部にメモリ膜119、チャネル膜121、コア絶縁膜123及びドープト半導体膜125を形成することができる。
【0075】
一実施例では、第2ホールH2、第1ダミーホールDH1及び第2ダミーホールDH2、第1ホールH1及び第3ホールH3の内部側壁に沿ってライナー状のメモリ膜119を形成することができる。メモリ膜119は、第2ホールH2、第1ダミーホールDH1及び第2ダミーホールDH2、第1ホールH1及び第3ホールH3の内部側壁に沿ってブロッキング絶縁膜、データ保存膜及びトンネル絶縁膜を順に形成することができる。
【0076】
その後、メモリ膜119の表面上にチャネル膜121を形成してチャネル構造CHを形成することができる。チャネル膜121はアンドープトポリシリコンを含んでもよい。
【0077】
一実施例では、チャネル膜121はライナー状に形成されてもよく、第2ホールH2、第1ダミーホールDH1及び第2ダミーホールDH2、第1ホールH1及び第3ホールH3の中心領域はチャネル膜121で充填されない部分を含んでもよい。チャネル膜121がライナー状に形成された場合、チャネル構造CHを形成する段階は、チャネル膜121の表面上の第2ホールH2、第1ダミーホールDH1及び第2ダミーホールDH2、第1ホールH1及び第3ホールH3の中心領域をコア絶縁膜123で充填する工程と、コア絶縁膜123の上部の一部をエッチングして中央領域の一部にリセス領域を定義し、リセス領域をドープト半導体膜125で充填する工程と、を含んでもよい。コア絶縁膜123は酸化物を含んでもよく、ドープト半導体膜125は導電型ドーパントを含んでもよい。導電型ドーパントはジャンクションのためのn型ドーパントを含んでもよい。導電型ドーパントはカウンタードープされたp型ドーパントを含んでもよい。
【0078】
コンタクト領域上の第2ホールH2の内部を充填するチャネル構造CH及びセル領域の第1及び第2ダミーホールDH1、DH2の内部を充填するチャネル構造CHは、第1及び第2積層体構造ST1、ST2のエッチング工程時のパターンの崩れまたは傾きを防止するための支持台構造物として活用されてもよい。
【0079】
図5dを参照すると、セル領域上の第2積層体構造ST2をエッチングして第1トレンチT1内の第1導電膜(図5cの115)が露出する第2トレンチT2を形成する。第2トレンチT2は第1トレンチT1と同じ方向に延長されてもよい。その後、露出する第1トレンチT1内の第1導電膜を除去する。第1トレンチT1及び第2トレンチT2はスリット(Slit)と定義されることができる。スリットT1、T2は図3のスリットSIに対応する構造であってもよい。
【0080】
その後、スリットT1、T2を介して露出するセル領域上の第2物質膜(図5cの113)、及び第3物質膜(図5cの113’)を除去して水平空間を形成し、第2物質膜(図5cの113)及び第3物質膜(図5cの113’)が除去された水平空間のそれぞれに導電パターン131を充填する。導電パターン131は少なくとも1つのドレインセレクトライン、複数のワードライン、及び少なくとも1つのソースセレクトラインとして利用されてもよい。導電パターン131はチャネル構造CHの側壁を覆うように形成されてもよい。
【0081】
第1物質膜111と導電パターン131が交互に積層された第1積層体構造ST1は第1ゲート積層体と定義され、第4物質膜111’と導電パターン131が交互に積層された第2積層体構造ST2は第2ゲート積層体と定義されることができる。これにより、チャネル構造CHは第1及び第2ゲート積層体を貫通することができ、スリットT1、T2は第1及び第2ゲート積層体を貫通することができる。
【0082】
上述したスリットT1、T2を介して露出する第2物質膜(図5cの113)、及び第3物質膜(図5cの113’)の除去工程の際、エッチング工程のエッチング量、エッチング時間などを調整してコンタクト領域上の第2物質膜113を残存させることができる。例えば、コンタクト領域上の第1導電膜115の側壁を覆う第2物質膜113を残存させることができる。
【0083】
図5eを参照すると、スリット(図5dのT1、T2)内に絶縁物質を充填して絶縁パターン133を形成することができる。その後、第2積層体構造ST2上に絶縁膜135を形成する。そして、コンタクト領域上の絶縁膜135及び層間絶縁膜117をエッチングして第1導電膜115が露出するホールを形成し、形成されたホールの内部を導電物質で充填して第1導電膜115と電気的及び物理的に連結される第2導電膜137を形成する。第2導電膜137は拡散防止膜及び導電膜を含んでもよい。例えば、拡散防止膜は窒化チタン膜(TiN)で形成してもよく、導電膜はタングステン(W)のような低抵抗物質で形成してもよい。拡散防止膜は導電膜の表面を覆うように形成されてもよい。第1導電膜115及び第2導電膜137はコンタクトプラグと定義されることができる。
【0084】
図5fを参照すると、セル領域上の絶縁膜135の一部をエッチングしてセルプラグとして活用されるチャネル構造CHの上部をオープンさせるコンタクトホールを形成し、コンタクトホールを導電物質で充填してコンタクト139を形成する。
【0085】
他の実施例では、コンタクト139の形成工程は上述した図5eの第2導電膜137の形成工程時に一緒に行われてもよい。
【0086】
図5gを参照すると、セル領域の絶縁膜135上に第1配線アレイ141を形成することができる。第1配線アレイ141はコンタクト139に連結されたビットラインであってもよい。コンタクト領域の絶縁膜135上に第2配線アレイ141が形成されてもよく、第2配線アレイ141は第2導電膜137と電気的及び物理的に連結されてもよい。その後、第1及び第2配線アレイ141を覆う第1絶縁構造151を形成することができる。第1絶縁構造151は2以上の絶縁膜151A~151Dを含んでもよい。第1絶縁構造151の内部には第1連結構造145、149、155が埋め込まれてもよく、第1連結構造145、149、155はコンタクト(例えば、143、147、153)を介して電気的に連結されてもよい。
【0087】
第1連結構造145、149、155は第1絶縁構造151の外部に露出した表面を有する第1ボンディング金属155を含んでもよい。
【0088】
図6は第2基板上にCMOS回路及び第2連結構造を形成する段階を説明するための断面図である。
【0089】
図6を参照すると、第2基板201上にCMOS(complementary metal oxide semiconductor)回路を構成する複数のトランジスタ200を形成することができる。
【0090】
第2基板201は、バルク(bulk)シリコン基板、シリコンオンインシュレータ(silicon on insulator)基板、ゲルマニウム基板、ゲルマニウムオンインシュレータ(germanium on insulator)基板、シリコンゲルマニウム基板、または選択的エピタキシャル(selective epitaxial growth)成長方式により形成されたエピタキシャル膜であってもよい。
【0091】
トランジスタ200のそれぞれは素子分離膜(isolation layer)203によって区画された第2基板201の活性領域に形成されてもよい。トランジスタ200のそれぞれは、それに対応する活性領域上に積層されたゲート絶縁膜207及びゲート電極209と、ゲート電極209の両側の活性領域内に形成されたジャンクション205a、205bと、を含んでもよい。ジャンクション205a、205bは、それに対応するトランジスタを具現するための導電型ドーパントを含んでもよい。ジャンクション205a、205bはn型ドーパントまたはp型ドーパントの少なくとも何れか1つを含んでもよい。
【0092】
複数のトランジスタ200を形成した後、CMOS回路を構成するトランジスタ200に連結された第2連結構造220と、第2連結構造220及びトランジスタ200を覆う第2絶縁構造211と、を形成することができる。
【0093】
第2絶縁構造211は2以上の絶縁膜211A~211Dを含んでもよい。第2絶縁構造211の内部に第2連結構造220が埋め込まれてもよい。第2連結構造220のそれぞれは複数の導電パターン213、215、217、219、221、223を含んでもよい。第2絶縁構造211と第2連結構造220は図に示す例に限定されず、多様に変更されてもよい。
【0094】
第2連結構造220のそれぞれに含まれた導電パターン213、215、217、219、221、223は、第2絶縁構造211の外部に露出した表面を有する第2ボンディング金属223を含んでもよい。
【0095】
図7は第1連結構造と第2連結構造を互いに接着する段階を説明するための断面図である。
【0096】
図7を参照すると、第1基板101上の第1ボンディング金属155と第2基板201上の第2ボンディング金属223とが互いに接触できるように第1基板101と第2基板201を整列させる。第1ボンディング金属155及び第2ボンディング金属223は様々な金属を含んでもよく、例えば、銅を含んでもよい。
【0097】
その後、第1ボンディング金属155と第2ボンディング金属223を互いに接着させる。このため、第1ボンディング金属155と第2ボンディング金属223に熱を加えた後、第1ボンディング金属155と第2ボンディング金属223を硬化させてもよい。本発明はこれに限定されず、第1ボンディング金属155と第2ボンディング金属223を連結するための様々な工程を導入してもよい。
【0098】
図8a及び図8bは、第1ゲート積層体ST1上に複数のセルプラグと連結されるソースライン構造を形成する段階を説明するための断面図である。
【0099】
図8aを参照すると、図7に示す第1基板101を除去する。これにより、メモリ膜119及びチャネル膜121が第1ゲート積層体ST1の最上部の表面より突出する。
【0100】
その後、エッチング工程を行って第1ゲート積層体ST1の最上部の表面より突出したメモリ膜119をエッチングしてチャネル膜121を露出させる。
【0101】
それから、イオン注入工程を行ってソースセレクトトランジスタのチャネルとして活用されるチャネル膜121内にドーパントを注入してジャンクション領域を形成することができる。
【0102】
図8bを参照すると、第1ゲート積層体ST1の最上部の表面及び露出するチャネル膜121の表面を覆うようにソース膜231を形成し、ソース膜231をパターニングする。これにより、ソース膜231は複数のチャネル構造CHのチャネル膜121と電気的及び物理的に連結される。このとき、ソース膜231は第1及び第2ダミーホールDH1、DH2内に形成されたチャネル構造CH及びコンタクト領域上の第2ホールH2内に形成されたチャネル構造CHとは連結されないようにパターニングされてもよい。
【0103】
一実施例では、ソース膜231は少なくとも1つ以上の膜で形成されることができる。例えば、ソース膜231はドーパントポリシリコン膜を含む第1膜、チタン(Ti)または窒化チタン膜(TiN)を含む第2膜、タングステンを含む第3膜からなってもよい。
【0104】
その後、ソース膜231を含む全体構造の上部を覆う絶縁膜233を形成し、絶縁膜233をエッチングして第1導電膜115及びソース膜231の一部が露出するように開口部を形成する。それから、開口部を導電物質で充填してコンタクトプラグ用コンタクト235及びソースライン用コンタクト237を形成することができる。
【0105】
図9図1のメモリセルアレイの他の実施例を説明するための断面図である。
【0106】
図9を参照すると、メモリセルアレイは下部構造物Uと上部構造物Tが互いに接着されて配置されてもよい。
【0107】
上部構造物Tは、垂直方向に積層された第1ゲート積層体ST1及び第2ゲート積層体ST2と、第1ゲート積層体ST1及び第2ゲート積層体ST2を垂直方向に貫通するチャネル構造CH及び絶縁パターン133と、第2ゲート積層体ST2の下部に配置されたビットライン141及び第1連結構造物1st_CSと、を含んでもよい。
【0108】
第1ゲート積層体ST1及び第2ゲート積層体ST2が積層され、第1ゲート積層体ST1及び第2ゲート積層体ST2を貫通するチャネル構造CHが配置された領域をセル領域と定義することができる。
【0109】
第1ゲート積層体ST1及び第2ゲート積層体ST2を貫通する絶縁パターン133のうち第1ゲート積層体ST1と第2ゲート積層体ST2との境界領域における絶縁パターン133の臨界寸法は可変されてもよい。例えば、第1ゲート積層体ST1の最下部の表面を貫通する絶縁パターン133の臨界寸法は第2ゲート積層体ST2の最上部の表面を貫通する絶縁パターン133の臨界寸法より大きくてもよい。
【0110】
また、第1ゲート積層体ST1及び第2ゲート積層体ST2を貫通するチャネル構造CHのうち第1ゲート積層体ST1と第2ゲート積層体ST2との境界領域におけるチャネル構造CHの臨界寸法は可変されてもよい。例えば、第1ゲート積層体ST1の最下部の表面を貫通するチャネル構造CHの臨界寸法は第2ゲート積層体ST2の最上部の表面を貫通するチャネル構造CHの臨界寸法より大きくてもよい。
【0111】
セル領域上における第1ゲート積層体ST1及び第2ゲート積層体ST2は、垂直方向に交互に積層された層間絶縁膜111、111’及び導電パターン131を含んでもよい。導電パターン131のそれぞれはドープトシリコン膜、金属膜、金属シリサイド膜、及びバリア膜などの様々な導電物を含んでもよく、2種以上の導電物を含んでもよい。例えば、導電パターン131のそれぞれはタングステン及びタングステンの表面を覆う窒化チタン膜(TiN)を含んでもよい。タングステンは低抵抗金属であって、導電パターン131の抵抗を下げることができる。窒化チタン膜(TiN)はバリア膜であって、タングステンと層間絶縁膜111、111’との直接的な接触を防止することができる。
【0112】
導電パターン131のうちビットライン141に隣接する導電パターンはドレインセレクトライン(図2のDSL)として利用されてもよい。他の実施例では、ビットライン141に隣接し連続して積層された2層以上の導電パターンがドレインセレクトラインとして利用されてもよい。導電パターン131のうちソース膜231に隣接する導電パターンはソースセレクトライン(図2のSSL)として利用されてもよい。他の実施例では、ソース膜231に隣接し連続して積層された2層以上の導電パターンがソースセレクトラインとして利用されてもよい。垂直方向に互いに隣接しており、ドレインセレクトラインとソースセレクトラインとの間に配置された導電パターンはワードライン(図2のWL1~WLn)として利用されてもよい。
【0113】
チャネル構造CHは第1ゲート積層体ST1及び第2ゲート積層体ST2を垂直方向に貫通することができる。チャネル構造CHは中空状に形成されてもよい。チャネル構造CHは中心領域を充填するコア絶縁膜123と、コア絶縁膜123の下端部に位置するドープト半導体膜125と、コア絶縁膜123とドープト半導体膜125の側壁表面及びコア絶縁膜123の上部表面を覆うチャネル膜121と、チャネル膜121の外側壁を覆うメモリ膜119と、を含んでもよい。チャネル膜121はそれに対応するセルストリングのチャネル領域として用いられる。チャネル膜121は半導体物質で形成されてもよい。メモリ膜119はチャネル膜121の外側壁を覆うトンネル絶縁膜、トンネル絶縁膜の外側壁を覆うデータ保存膜、データ保存膜の外側壁を覆うブロッキング絶縁膜と、を含んでもよい。
【0114】
第2ゲート積層体ST2の下部にはビットライン141が配置されてもよく、ビットライン141は絶縁膜135を貫通するコンタクト139を介してチャネル構造CHと連結されてもよい。ビットライン141は第1絶縁構造151及び第2絶縁構造211により基板201から離隔されてもよい。
【0115】
第1連結構造物1st_CSは、第1絶縁構造151と、第1絶縁構造151の内部に形成された第1連結構造143、145、147、149、153、155と、を含んでもよい。第1連結構造143、145、147、149、153、155は様々な導電性パターンを含んでもよい。第1絶縁構造151はビットライン141と第2絶縁構造211との間に積層された2以上の絶縁膜151A~151Dを含んでもよい。
【0116】
上部構造物Tの上部にソース膜231、コンタクトプラグ用コンタクト235、及びソースライン用コンタクト237が配置されてもよい。ソース膜231は第1ゲート積層体ST1上に突出したチャネル構造CHのチャネル膜121と電気的及び物理的に接するように形成される。ソース膜231及び第1ゲート積層体ST1は絶縁膜233により覆われ、ソースライン用コンタクト237は絶縁膜233を貫通してソース膜231と連結されてもよい。
【0117】
セル領域に隣接するコンタクト領域上において複数の層間絶縁膜241及び117が積層されて配置されてもよい。複数の支持構造物SP及びコンタクトプラグが配置された領域をコンタクト領域と定義することができる。層間絶縁膜241の下部に層間絶縁膜117が配置されてもよい。コンタクト領域上の上部構造物Tは複数の層間絶縁膜241及び117を貫通する複数の支持構造物SPを含んでもよく、複数の支持構造物SPはチャネル構造物と同じ構成要素を含んで構成されてもよい。また、コンタクト領域上の上部構造物Tは、複数の層間絶縁膜241及び117を垂直方向に貫通する第1導電膜115及び第2導電膜137を含んでもよい。第1導電膜115及び第2導電膜137は互いに電気的に連結されてコンタクトプラグと定義されることができる。第1導電膜115及び第2導電膜137が接する領域における第1導電膜115の臨界寸法は第2導電膜137の臨界寸法より大きくてもよい。
【0118】
下部構造物Uは、基板SUB上に形成された複数のトランジスタ200を含むCMOS回路構造物CMOSと、CMOS回路構造物CMOS上に形成された第2連結構造物2nd_CSと、を含んでもよい。基板SUB内には素子分離膜203が配置されてもよく、素子分離膜203は複数のトランジスタ200のジャンクションを互いに分離させることができる。
【0119】
第2連結構造物2nd_CSは、基板SUB上に形成された第2絶縁構造211と、第2絶縁構造211の内部に形成された第2連結構造213、215、217、219、221、223と、を含んでもよい。第2連結構造213、215、217、219、221、223のそれぞれは第2絶縁構造211の内部に埋め込まれてもよい。第2絶縁構造211は順に積層された2以上の絶縁膜211A~211Dを含んでもよい。
【0120】
上部構造物Tと下部構造物Uはボンディング工程によって互いに接着された構造であってもよい。例えば、上部構造物Tの第1連結構造物1nd_CSの露出した導電性パターン155と下部構造物Uの第2連結構造物2nd_CSの露出した導電性パターン223とが対向して配置され、互いに接着されてもよい。導電性パターン155及び導電性パターン223はボンディング金属と定義されることができる。
【0121】
図10は本発明の一実施例によるメモリシステム1100の構成を示すブロック図である。
【0122】
図10を参照すると、メモリシステム1100は半導体メモリ装置1120とメモリコントローラ1110を含む。
【0123】
半導体メモリ装置1120は複数のフラッシュメモリチップからなるマルチチップパッケージであってもよい。半導体メモリ装置1120は図1図4を参照して説明した半導体メモリ装置であってもよい。
【0124】
メモリコントローラ1110は半導体メモリ装置1120を制御するように構成され、SRAM(Static Random Access Memory)1111、CPU(Central Processing Unit)1112、ホストインタフェース1113、エラー訂正ブロック(Error Correction Block)1114、メモリインターフェース1115を含んでもよい。SRAM1111はCPU1112の動作メモリとして使用され、CPU1112はメモリコントローラ1110のデータ交換のための諸般の制御動作を行い、ホストインタフェース1113はメモリシステム1100と接続されるホストのデータ交換プロトコールを備える。また、エラー訂正ブロック1114は半導体メモリ装置1120から読み出されたデータに含まれたエラーを検出及び訂正し、メモリインターフェース1115は半導体メモリ装置1120とのインターフェイシングを行う。その他にも、メモリコントローラ1110は、ホストとのインターフェイシングのためのコードデータを保存するROM(Read Only Memory)などをさらに含んでもよい。
【0125】
上述したメモリシステム1100は、半導体メモリ装置1120とメモリコントローラ1110とが結合されたメモリカードまたはSSD(Solid State Disk)であってもよい。例えば、メモリシステム1100がSSDである場合、メモリコントローラ1110は、USB(Universal Serial Bus)、MMC(Multi Media Card)、PCI-E(Peripheral Component Interconnection-Express)、SATA(Serial Advanced Technology Attachment)、PATA(Parallel Advanced Technology Attachment)、SCSI(Small Computer System Interface)、ESDI(Enhanced Small Disk Interface)、IDE(Integrated Drive Electronics)などの様々なインターフェイスプロトコールのうち1つを介して外部(例えば、ホスト)と通信することができる。
【0126】
図11は本発明の一実施例によるコンピューティングシステムの構成を示すブロック図である。
【0127】
図11を参照すると、本発明の実施例によるコンピューティングシステム1200は、システムバス1260に電気的に連結されたCPU1220、RAM(Random Access Memory)1230、ユーザインタフェース1240、モデム1250、メモリシステム1210を含んでもよい。メモリシステム1210はメモリコントローラ1211及び半導体メモリ装置1212を含んで構成されてもよい。
【0128】
コンピューティングシステム1200がモバイル装置である場合、コンピューティングシステム1200に動作電圧を供給するためのバッテリーをさらに含んでもよく、応用チップセット、カメライメージプロセッサ(CIS)、モバイルDRAMなどをさらに含んでもよい。
【0129】
本発明の詳細な説明では具体的な実施例について説明したが、本発明の範囲と技術的思想から外れない限度内で様々な変形が可能である。従って、本発明の範囲は上述した実施例に限定されてはならず、添付の特許請求の範囲だけでなく、この発明の特許請求の範囲と均等なものによって定められるべきである。
【符号の説明】
【0130】
10 半導体メモリ装置
PC 周辺回路
20 メモリセルアレイ
31 電圧生成部
33 行デコーダ
35 制御回路
37 ページバッファグループ
図1
図2
図3
図4
図5a
図5b
図5c
図5d
図5e
図5f
図5g
図6
図7
図8a
図8b
図9
図10
図11