(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023120067
(43)【公開日】2023-08-29
(54)【発明の名称】情報提供システム、情報提供方法及び情報提供プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20230822BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022023258
(22)【出願日】2022-02-17
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】森田 暁人
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA20
(57)【要約】
【課題】管理システムにおいて測定された測定情報を、当該管理システムと連携して利用者に提供するための仕組みを提供する。
【解決手段】情報提供システムは、センサにより測定された測定情報を管理する第1管理システムに、ネットワークを介して接続する情報提供システムであって、前記第1管理システムから、前記センサの測定情報と該測定情報を測定したセンサを識別する識別情報とを受信する受信部と、センサの識別情報と、該センサが設置されるリソースを特定するための特定情報とが対応付けられた格納部から、受信された前記測定情報に対応する特定情報を取得する取得部と、取得された前記特定情報と、受信された前記測定情報とに基づき、端末に提供される環境情報を生成する生成部と、生成された前記環境情報を端末に提供する提供部とを有する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
センサにより測定された測定情報を管理する第1管理システムに、ネットワークを介して接続する情報提供システムであって、
前記第1管理システムから、前記センサの測定情報と該測定情報を測定したセンサを識別する識別情報とを受信する受信部と、
センサの識別情報と、該センサが設置されるリソースを特定するための特定情報とが対応付けられた格納部から、受信された前記測定情報に対応する特定情報を取得する取得部と、
取得された前記特定情報と、受信された前記測定情報とに基づき、端末に提供される環境情報を生成する生成部と、
生成された前記環境情報を端末に提供する提供部と
を有する情報提供システム。
【請求項2】
前記格納部を有する第2管理システムに、ネットワークを介して接続することで、前記取得部は、受信された前記測定情報に対応する特定情報を取得する、請求項1に記載の情報提供システム。
【請求項3】
端末からの出力要求があった場合、前記生成部は、指定されたリソースについての環境情報を生成する、請求項1または2に記載の情報提供システム。
【請求項4】
前記出力要求はリソースの指定を含み、前記生成部は、前記出力要求の際に指定されたリソースについての環境情報を生成する、請求項3に記載の情報提供システム。
【請求項5】
前記生成部は、前記出力要求の際に指定されたユーザの属性に応じた環境情報を生成する、請求項3又は4に記載の情報提供システム。
【請求項6】
前記生成部は、受信された前記測定情報が所定の条件を満たした場合に、警告を含む環境情報を生成する、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の情報提供システム。
【請求項7】
前記生成部は、指定されたリソースについての環境情報を所定の格納先に格納し、前記提供部は、Webブラウザを介して端末からの出力要求があった場合に、前記所定の格納先に格納された環境情報を、前記出力要求を行った端末に提供する、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の情報提供システム。
【請求項8】
指定されたリソースと、指定されたリソースについての環境情報を送信するタイミング及び送信する際の送信先とを登録する登録部を有し、
前記生成部は、登録の際に指定されたリソースについての環境情報を、登録されたタイミングで生成し、
前記提供部は、生成された環境情報を、登録された送信先の端末に、登録されたタイミングで送信する、請求項1または2に記載の情報提供システム。
【請求項9】
前記生成部は、受信された前記測定情報が所定の条件を満たした場合に、警告を含む環境情報を生成し、
前記提供部は、生成された前記警告を含む環境情報を、登録された送信先の端末に送信する、請求項8に記載の情報提供システム。
【請求項10】
前記提供部は、メールアプリまたはメッセージングアプリを介して、前記登録の際に指定されたリソースについての環境情報を送信する、請求項8または9に記載の情報提供システム。
【請求項11】
所定の空間を利用する利用者と、利用する時間とを管理する第3管理システムに、ネットワークを介して接続することで、前記受信部は、前記所定の空間を利用する利用者の情報を受信し、
前記提供部は、受信された利用者の情報に基づいて、前記所定の空間を利用中の利用者の端末を送信先として決定し、決定した送信先に環境情報を送信する、請求項1または2に記載の情報提供システム。
【請求項12】
前記所定の空間を利用する利用者の情報と、前記送信先の情報とを管理する第4管理システムに、ネットワークを介して接続することで、前記受信部は、前記提供部が前記所定の空間を利用中の利用者の端末を送信先として、前記環境情報を送信する際の送信先の情報を受信する、請求項11に記載の情報提供システム。
【請求項13】
前記リソースは、センサが設置される空間及び物のいずれかを少なくとも含む、請求項1乃至12のいずれか1項に記載の情報提供システム。
【請求項14】
前記空間には、建築物内の空間、乗り物内の空間のいずれかが含まれる請求項13に記載の情報提供システム。
【請求項15】
前記測定情報には、二酸化炭素濃度、気温、湿度、風量、粉塵量、臭気、音量、照度のいずれかが含まれる請求項1乃至14のいずれか1項に記載の情報提供システム。
【請求項16】
センサにより測定された測定情報を管理する管理システムに、ネットワークを介して接続する情報提供システムによる情報提供方法であって、
前記管理システムから、前記センサの測定情報と該測定情報を測定したセンサを識別する識別情報とを受信する受信工程と、
センサの識別情報と、該センサが設置されるリソースを特定するための特定情報とが対応付けられた格納部から、受信された前記測定情報に対応する特定情報を取得する取得工程と、
取得された前記特定情報と、受信された前記測定情報とに基づき、端末に提供される環境情報を生成する生成工程と、
生成された前記環境情報を端末に提供する提供工程と
を有する情報提供方法。
【請求項17】
センサにより測定された測定情報を管理する管理システムに、ネットワークを介して接続する情報提供システムのコンピュータに、
前記管理システムから、前記センサの測定情報と該測定情報を測定したセンサを識別する識別情報とを受信する受信工程と、
センサの識別情報と、該センサが設置されるリソースを特定するための特定情報とが対応付けられた格納部から、受信された前記測定情報に対応する特定情報を取得する取得工程と、
取得された前記特定情報と、受信された前記測定情報とに基づき、端末に提供される環境情報を生成する生成工程と、
生成された前記環境情報を端末に提供する提供工程と
を実行させるための情報提供プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報提供システム、情報提供方法及び情報提供プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
所定の空間にセンサを設置し、当該空間の環境(例えば、気温、湿度、二酸化炭素濃度等)を管理する管理システムが知られている。当該管理システムの場合、例えば、制御システム等と連動させることで、当該空間の環境が悪化した場合に自動で改善させることができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
一方で、例えば、管理システムの管理者が手動で対応したのでは、管理すべき空間が多数の場合に、管理者の負荷が高く、迅速な対応が難しい。また、当該管理システムの場合、センサにより測定された測定情報が、管理システム自体のユーザインタフェースを介して空間の利用者に提供されており、当該ユーザインタフェースを利用者の要望に応じて作り変えていくことは、管理システムの運用上、現実的ではない。
【0004】
本開示は、管理システムにおいて測定された測定情報を、当該管理システムと連携して利用者に提供するための仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一態様によれば、情報提供システムは、
センサにより測定された測定情報を管理する第1管理システムに、ネットワークを介して接続する情報提供システムであって、
前記第1管理システムから、前記センサの測定情報と該測定情報を測定したセンサを識別する識別情報とを受信する受信部と、
センサの識別情報と、該センサが設置されるリソースを特定するための特定情報とが対応付けられた格納部から、受信された前記測定情報に対応する特定情報を取得する取得部と、
取得された前記特定情報と、受信された前記測定情報とに基づき、端末に提供される環境情報を生成する生成部と、
生成された前記環境情報を端末に提供する提供部とを有する。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、管理システムにおいて測定された測定情報を、当該管理システムと連携して利用者に提供するための仕組みを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】ネットワークシステムのシステム構成の一例を示す第1の図である。
【
図2】サーバ装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図3】情報提供部の機能構成の一例を示す第1の図である。
【
図4】情報提供処理の流れを示す第1のフローチャートである。
【
図5】ネットワークシステムのシステム構成の一例を示す第2の図である。
【
図6】情報提供部の機能構成の一例を示す第2の図である。
【
図8】情報提供処理の流れを示す第2のフローチャートである。
【
図9】情報提供部の機能構成の一例を示す第3の図である。
【
図10】利用者表示画面及び管理者表示画面の一例を示す図である。
【
図11】情報提供処理の流れを示す第3のフローチャートである。
【
図12】情報提供部の機能構成の一例を示す第4の図である。
【
図13】メールまたはメッセージの一例を示す第1の図である。
【
図14】メールまたはメッセージの一例を示す第2の図である。
【
図15】情報提供処理の流れを示す第4のフローチャートである。
【
図16】情報提供システムの適用例を示す図である。
【
図17】ネットワークシステムのシステム構成の一例を示す第3の図である。
【
図18】情報提供部の機能構成の一例を示す第5の図である。
【
図19】情報提供処理の流れを示す第5のフローチャートである。
【
図20】ネットワークシステムのシステム構成の一例を示す第4の図である。
【
図21】情報提供部の機能構成の一例を示す第6の図である。
【
図22】情報提供処理の流れを示す第6のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、各実施形態について添付の図面を参照しながら説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省略する。
【0009】
[第1の実施形態]
<ネットワークシステムのシステム構成>
はじめに、第1の実施形態に係る情報提供システムを含むネットワークシステム全体のシステム構成について説明する。
図1は、ネットワークシステムのシステム構成の一例を示す第1の図である。
図1に示すように、ネットワークシステム100は、情報提供システム110と、第1管理システム120と、端末130とを有する。なお、ネットワークシステム100において、情報提供システム110のサーバ装置113と、第1管理システム120のセンサ管理装置121とは、ネットワーク140を介して通信可能に接続される。また、ネットワークシステム100において、情報提供システム110のサーバ装置113と、端末130とは、ネットワーク140を介して通信可能に接続される。
【0010】
情報提供システム110は、特定情報格納部111とサーバ装置113とを有する。特定情報格納部111は、後述するセンサのセンサID(識別情報)と、センサが設置されるリソースを特定するための特定情報とが対応付けられたテーブル112を格納する。なお、
図1の例では、特定情報格納部111が、サーバ装置113の外部に設けられた場合を示しているが、特定情報格納部111は、サーバ装置113の内部に設けられてもよい。
【0011】
サーバ装置113には、情報提供プログラムがインストールされており、当該プログラムが実行されることで、サーバ装置113は、情報提供部113_1として機能する。情報提供部113_1は、第1管理システム120から送信されるセンサデータ(測定情報の一例)と、センサデータを測定したセンサのセンサIDとを受信する。なお、センサIDはセンサデータに含まれる態様であってもよい。また、情報提供部113_1は、受信したセンサデータを、センサIDに基づいて、特定情報と対応付け、収集情報格納部113_2に格納する。
【0012】
また、情報提供部113_1は、収集情報格納部113_2に格納したセンサデータ及び特定情報に基づいて、表示画面(環境情報の一例)を生成する。また、情報提供部113_1は、生成した表示画面を、端末130からの出力要求に応じて端末130に提供する。つまり、情報提供部113_1は、端末130に対して情報提供サービスを実施する。
【0013】
第1管理システム120は、センサ管理装置121と、センサ122_1とを有する。センサ管理装置121は、センサ122_1と接続され、センサ122_1により測定されたセンサデータを取得し、センサ122_1のセンサID(識別情報)を付して、サーバ装置113に送信する。センサ122_1は、空間Aにおいて物体123_1に設置されており、空間A内の環境を測定する。なお、
図1の例では、説明の簡略化のため、第1管理システム120を1つのみ記載しているが、第1管理システム120は複数あってもよい。あるいは、第1管理システム120において環境を測定する空間は、複数あってもよい。
【0014】
センサ122_1の種類は任意であり、センサ122_1には、例えば、気温を測定するセンサ、湿度を測定するセンサ、二酸化炭素濃度を測定するセンサが挙げられる。あるいは、センサ122_1には、風量を測定するセンサ、粉塵量を測定するセンサ、臭気を測定するセンサ、音量を測定するセンサ、照度を測定するセンサ等が挙げられる。
【0015】
また、空間Aは建築物(例えば、オフィスビル、宿泊施設、商業施設、教育施設、工場、住居、興行施設等)内の各種空間(例えば、会議室、客室、店舗、教室、建屋、部屋、会場等)であってもよい。あるいは、空間Aは乗り物(例えば、車両、列車車両等)内の空間であってもよい。
【0016】
また、物体123_1の種類は任意であり、例えば、空間を形成する天井、床、側壁、窓等、のほか、空間内に配置された特定の物体(例えば、椅子、机等)であってもよい。つまり、物体123_1は、空間A内におけるセンサ122_1の位置を示す。
【0017】
なお、本実施形態において、空間及び物体を含む概念を「リソース」と称し、リソースを特定するための情報(例えば、オフィスビルの会議室、その天井)を「特定情報」と称す。
【0018】
端末130は、空間Aを利用する利用者が操作する端末である。端末130は、情報提供部113_1に対して、空間Aについて生成された表示画面について出力要求を行い、出力要求に応じて情報提供部113_1により提供された表示画面を表示する。
【0019】
これにより、利用者131は、空間Aの環境をリアルタイムに把握することができ、把握した空間Aの環境によっては、環境を改善するための措置を講じることができる。例えば、空間Aがオフィスビルの会議室で、センサ122_1が二酸化炭素濃度を測定するセンサであったとする。このようなケースでは、表示画面に表示された二酸化炭素濃度が基準値を超えていた場合(所定の条件を満たす場合)、利用者131は、会議室の窓を開けるなどの措置を講じることができる。
【0020】
このように、第1の実施形態に係る情報提供システム110によれば、第1管理システム120において測定されたセンサデータを、当該第1管理システム120と連携して、空間Aの利用者131に提供するための仕組みを提供することができる。
【0021】
<サーバ装置のハードウェア構成>
次に、サーバ装置113のハードウェア構成について説明する。
図2は、サーバ装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0022】
図2に示すように、サーバ装置113は、プロセッサ201、メモリ202、補助記憶装置203、I/F(Interface)装置204、通信装置205、ドライブ装置206を有する。なお、サーバ装置113に含まれる各ハードウェアは、バス207を介して相互に接続されている。
【0023】
プロセッサ201は、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等の各種演算デバイスを有する。プロセッサ201は、各種プログラム(例えば、情報提供プログラム等)をメモリ202上に読み出して実行する。
【0024】
メモリ202は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の主記憶デバイスを有する。プロセッサ201とメモリ202とは、いわゆるコンピュータを形成し、プロセッサ201が、メモリ202上に読み出した各種プログラムを実行することで、当該コンピュータは各種機能部を実現する。
【0025】
補助記憶装置203は、各種プログラムや、各種プログラムがプロセッサ201によって実行される際に用いられる各種データを格納する。例えば、収集情報格納部113_2は、補助記憶装置203により実現される。
【0026】
I/F装置204は、外部装置210(操作装置、表示装置、特定情報格納部111等)と接続する接続デバイスである。I/F装置204は、サーバ装置113の操作者による操作を、操作装置を介して受け付ける。また、I/F装置204は、処理の結果を出力し、表示装置を介してサーバ装置113の操作者に表示する。更に、I/F装置204は、特定情報格納部111との間で各種情報を送受信する。
【0027】
通信装置205は、ネットワーク140を介して外部装置220(ネットワークシステム100内の他の装置等)と通信するための通信デバイスである。具体的には、通信装置205は、ネットワーク140を介して、センサ管理装置121、端末130等と通信する。
【0028】
ドライブ装置206は記録媒体230をセットするためのデバイスである。ここでいう記録媒体230には、CD-ROM、フレキシブルディスク、光磁気ディスク等のように情報を光学的、電気的あるいは磁気的に記録する媒体が含まれる。また、記録媒体230には、ROM、フラッシュメモリ等のように情報を電気的に記録する半導体メモリ等が含まれていてもよい。
【0029】
なお、補助記憶装置203にインストールされる各種プログラムは、例えば、配布された記録媒体230がドライブ装置206にセットされ、該記録媒体230に記録された各種プログラムがドライブ装置206により読み出されることでインストールされる。あるいは、補助記憶装置203にインストールされる各種プログラムは、通信装置205を介してネットワーク140よりダウンロードされることで、インストールされてもよい。
【0030】
<情報提供部の機能構成>
次に、情報提供部113_1の機能構成について説明する。
図3は、情報提供部の機能構成の一例を示す第1の図である。
【0031】
図3に示すように、情報提供部113_1は、取得部310、受信部320、生成部330、提供部340を有する。
【0032】
このうち、取得部310は、センサ122_1のセンサID(識別情報)と、センサ122_1が設置されるリソースを特定するための特定情報(空間Aの物体123_1)とが対応付けられたテーブル112を、特定情報格納部111より読み出す。
【0033】
受信部320は、第1管理システム120のセンサ管理装置121から送信されるセンサデータとセンサID(センサ122_1のセンサID)とを受信する。
【0034】
なお、取得部310は、受信部320が受信したセンサIDに基づいて、読み出したテーブル112を参照することで、センサデータに対応する特定情報を取得する。また、取得部310は、取得した特定情報を、受信部320が受信したセンサデータに対応付け、テーブル350として、収集情報格納部113_2に格納する。
【0035】
生成部330は、収集情報格納部113_2に格納されたテーブル350から、センサデータ及び特定情報を読み出し、表示画面360(環境情報の一例)を生成する。具体的には、生成部330は、出力要求において指定されたリソース(空間名=空間A)についての表示画面360を生成する。また、生成部330は、生成した表示画面360を、出力要求において指定されたリソース(空間名=空間A)に応じたURLを格納先として格納する。
【0036】
図3に示すように、表示画面360には、センサ122_1がいずれの空間内のいずれの物体に設置されたか(空間名=空間A、物体名=物体1)が示され、当該リソースにおいてセンサ122_1により測定された現在のセンサデータの値(=XX)が示される。また、表示中の現在のセンサデータの値が所定の基準値を超えている場合、表示画面360には、警告(警告を示す文字またはマーク、及び/または、警告内容を示す文字)が示される。
【0037】
提供部340は、生成部330より通知された表示画面360を、Webブラウザを介して視認できるように、端末130に提供する。具体的には、提供部340は、端末130より、表示画面360の格納先を示すURLが指定された出力要求(つまり、リソース(空間名=空間A)が指定された出力要求)を受け付けると、当該URLを格納先とする表示画面360を、端末130に提供する。これにより、端末130を操作する利用者131は、空間Aについて生成された表示画面360を視認することができる。
【0038】
<情報提供処理の流れ>
次に、第1の実施形態に係る情報提供システム110のサーバ装置113による情報提供処理の流れについて説明する。
図4は、情報提供処理の流れを示す第1のフローチャートである。
【0039】
ステップ401において、情報提供部113_1は、特定情報格納部111よりテーブル112を読み出し、センサデータとともに送信されたセンサIDに対応付けられた特定情報を取得する。なお、情報提供部113_1が特定情報を取得するタイミングは任意であり、例えば、予め設定された時刻や間隔であってもよい。
【0040】
ステップS402において、情報提供部113_1は、第1管理システム120より、空間Aにおいて測定されたセンサデータを受信する。
【0041】
ステップS403において、情報提供部113_1は、端末130より、リソース(空間A)を指定した出力要求を受信したか否かを判定する。ステップS403において出力要求を受信していないと判定した場合には(ステップS403においてNOの場合には)、ステップS406に進む。一方、ステップS403において出力要求を受信したと判定した場合には(ステップS403においてYESの場合には)、ステップS404に進む。
【0042】
ステップS404において、情報提供部113_1は、取得した特定情報と、受信したセンサデータとに基づいて、出力要求において指定されたリソース(空間A)についての環境情報(表示画面360)を生成する。
【0043】
ステップS405において、情報提供部113_1は、生成した表示画面360を、ネットワーク140を介して端末130に提供する。
【0044】
ステップS406において、情報提供部113_1は、情報提供サービスを終了するか否かを判定する。ステップS406において、情報提供サービスを継続すると判定した場合には(ステップS406においてNOの場合には)、ステップS402に戻る。一方、ステップS406において、情報提供サービスを終了すると判定した場合には(ステップS406においてYESの場合には)、情報提供処理を終了する。
【0045】
<まとめ>
以上の説明から明らかなように、第1の実施形態に係る情報提供システム110は、
・センサ122_1により測定されたセンサデータを管理する第1管理システム120に、ネットワーク140を介して接続する。
・第1管理システム120から、センサ122_1のセンサデータとセンサIDとを受信する。
・センサ122_1のセンサIDと、センサ122_1が設置されるリソースを特定するための特定情報(空間Aの物体123_1)とが対応付けられたテーブル112から、受信されたセンサデータに対応する特定情報を取得する。
・取得された特定情報と、受信されたセンサデータとに基づき、出力要求において指定されたリソース(空間名)についての表示画面360を生成する。
・生成された表示画面360を、ネットワーク140を介して端末130に提供する。
【0046】
このように、第1の実施形態に係る情報提供システム110によれば、管理システムにおいて測定されたセンサデータを、当該管理システムと連携して利用者に提供するための仕組みを提供することができる。
【0047】
[第2の実施形態]
上記第1の実施形態では、特定情報格納部111が、センサIDと特定情報とを対応付けるテーブル112を格納し、情報提供部113_1が、センサIDに基づいて、特定情報格納部111より特定情報を取得する場合について説明した。
【0048】
しかしながら、情報提供部113_1による特定情報の取得方法はこれに限定されず、他の取得方法により特定情報を取得してもよい。以下、第2の実施形態について、上記第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0049】
<ネットワークシステムのシステム構成>
はじめに、第2の実施形態に係る情報提供システムを含むネットワークシステム全体のシステム構成について説明する。
図5は、ネットワークシステムのシステム構成の一例を示す第2の図である。
図1に示したネットワークシステム100との相違点は、
図5に示すネットワークシステム500の場合、特定情報格納部111に代えて第2管理システム510を有する点である。更に、
図1に示したネットワークシステム100との相違点は、
図5に示すネットワークシステム500の場合、空間A内には複数のセンサ122_1~122_nがあり、それぞれ、物体123_1~123_nに設置されている点である。
【0050】
図5に示すように、第2管理システム510は、リソース管理装置511を有する。リソース管理装置511には、リソース情報提供プログラムがインストールされており、当該プログラムが実行されることで、リソース管理装置511は、リソース情報提供部511_1として機能する。
【0051】
リソース情報提供部511_1は、リソース情報格納部511_2に格納されたリソース情報512のうち、空間Aのリソース情報を読み出し、サーバ装置113に送信する。
図5に示すように、リソース情報512には、情報の項目として、"センサID"、"測定空間"、"位置"が含まれる。このうち、"センサID"には、センサ122_1~122_nを識別するための識別情報が格納される。"測定空間"には、センサ122_1~122_nが設置された空間の空間名が格納される。"位置"には、センサ122_1~122_nが設置された物体123_1~123_nの物体名が格納される。
【0052】
センサ管理装置121は、センサ122_1~122_nと接続され、センサ122_1~122_nによりそれぞれ測定されたセンサデータを取得し、センサ122_1~122_nのそれぞれのセンサID(識別情報)を付して、サーバ装置113に送信する。センサ122_1~122_nは、空間Aにおいて物体123_1~123_nにそれぞれ設置されており、空間A内の環境を測定する。
【0053】
<情報提供部の機能構成>
次に、情報提供部113_1の機能構成について説明する。
図6は、情報提供部の機能構成の一例を示す第2の図である。
図3に示した情報提供部113_1の機能構成との相違点は、
図6に示す情報提供部113_1の機能構成の場合、取得部610、受信部620の機能が、
図3の取得部310、受信部320の機能とは異なる点である。
【0054】
受信部620は、第1管理システム120のセンサ管理装置121から送信される各センサデータと各センサID(センサ122_1~122_nの各センサID)とを受信する。また、受信部620は、第2管理システム510のリソース管理装置511から送信されるリソース情報を受信する。
【0055】
取得部610は、各センサデータとともに送信された各センサIDに基づいて、リソース情報に含まれる各センサIDに対応する各特定情報(空間Aの物体123_1~123_nの物体名)を取得する。また、取得部310は、取得した各特定情報を、受信部620が受信した各センサデータに対応付け、テーブル350として、収集情報格納部113_2に格納する。
【0056】
なお、
図6に示す生成部330は、
図3に示す生成部330と同様の機能を有する。ただし、
図6に示す生成部330の場合、空間Aに複数のセンサ122_1~122_nが設置されているため、複数のセンサデータが含まれる表示画面630(環境情報の一例
)を生成する。
【0057】
<表示画面の具体例>
次に、生成部330により生成される表示画面の具体例について説明する。
図7は、表示画面の一例を示す図である。このうち、表示画面630については、既に説明済みであるため、ここでは説明を割愛する。
【0058】
一方、表示画面630'は、空間Aに設置された複数のセンサ122_1~122_nにより測定されたセンサデータに基づいて、空間A内のデータ分布を生成した場合の表示画面である。表示画面630'に示すように、センサが複数設置されている場合、各センサにおいて測定されたセンサデータから、空間A内のデータ分布を算出し、算出結果に応じて色分けすることで、表示画面630'を生成することができる。
【0059】
また、表示画面630''は、端末130が出力要求を行う際、リソース(ここでは、空間名及び物体名)を指定していた場合に、指定されたリソースに設置されたセンサのセンサデータに基づいて生成された表示画面である。
図7の例は、リソースとして、空間Aの物体123_2(物体名=物体2)が指定されたことで、空間Aの物体123_2に設置されたセンサ122_2のセンサデータに基づいて表示画面630''が生成された様子を示している。
【0060】
<情報提供処理の流れ>
次に、第2の実施形態に係る情報提供システム110のサーバ装置113による情報提供処理の流れについて説明する。
図8は、情報提供処理の流れを示す第2のフローチャートである。なお、
図4に示した第1のフローチャートとの相違点は、ステップS801及びS802である。
【0061】
ステップS801において、情報提供部113_1は、第2管理システム510のリソース管理装置511より、空間Aのリソース情報を取得する。
【0062】
ステップS802において、情報提供部113_1は、リソース情報に含まれる各センサIDに基づいて、各センサデータに対応する各特定情報を取得する。
【0063】
<まとめ>
以上の説明から明らかなように、第2の実施形態に係る情報提供システム110は、
・センサ122_1~122_nにより測定された各センサデータを管理する第1管理システム120にネットワーク140を介して接続する。
・第1管理システム120から、センサ122_1~122_nの各センサデータと各センサIDとを受信する。
・第2管理システム510から、リソース情報を取得し、リソース情報に含まれる各センサIDに基づいて、受信された各センサデータに対応する各特定情報を取得する。
・取得された各特定情報と、受信された各センサデータとに基づき、出力要求において指定されたリソース(空間名、物体名)についての表示画面630等を生成する。
・生成された表示画面630等を、ネットワーク140を介して端末130に提供する。
【0064】
このように、第2の実施形態によれば、特定情報の取得方法を変えた場合であっても、上記第1の実施形態と同様の効果を享受することができる。
【0065】
[第3の実施形態]
上記第2の実施形態では、端末130を操作するユーザが空間Aを利用する利用者131であるとして説明したが、端末130を操作するユーザの属性は、これに限定されない。また、端末130を操作するユーザの属性が異なる場合には、提供する表示画面を切り替えてもよい。以下、第3の実施形態について、上記第2の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0066】
<情報提供部の機能構成>
はじめに、第3の実施形態に係る情報提供システム110のサーバ装置113が有する情報提供部113_1の機能構成について説明する。
図9は、情報提供部の機能構成の一例を示す第3の図である。
図6に示した情報提供部113_1の機能構成との相違点は、
図9に示す情報提供部113_1の機能構成の場合、生成部910、提供部920の機能が、
図6の生成部330、提供部340の機能とは異なる点である。
【0067】
生成部910は、収集情報格納部113_2に格納されたテーブル350から、各センサデータ及び各特定情報を読み出し、
・出力要求において指定されたリソース(空間名=空間A)についての表示画面であって、
・利用者表示画面930または管理者表示画面940のいずれか、
を生成する。なお、利用者表示画面930とは、
図7等を用いて説明した表示画面であり、空間Aを利用する利用者向けの表示画面である。一方、管理者表示画面940とは、空間Aを管理する管理者(あるいは、第1管理システム120を管理する管理者)向けの表示画面である。利用者表示画面930と、管理者表示画面940のいずれを生成するかは、出力要求を受け付けた際に、属性情報として、"利用者"が選択されたか、"管理者"が選択されたかによる。
【0068】
提供部920は、生成部910より通知された利用者表示画面930または管理者表示画面940のいずれかを、Webブラウザを介して視認できるように、端末130に提供する。具体的には、提供部920は、端末130より、
・利用者表示画面930及び管理者表示画面940の格納先を示すURLが指定された出力要求(つまり、リソース(空間名=空間A)が指定された出力要求)を受け付けた場合、かつ、
・属性情報として"利用者"が選択された場合、
生成部910により生成された利用者表示画面930を、端末130に提供する。この場合、端末130を操作する利用者は、利用者表示画面930を視認することができる。
【0069】
一方、提供部920は、端末130より、
・利用者表示画面930及び管理者表示画面940の格納先を示すURLが指定された出力要求(つまり、リソース(空間名=空間A)が指定された出力要求)を受け付けた場合、かつ、
・属性情報として"管理者"が選択された場合、
生成部910により生成された管理者表示画面940を、端末130に提供する。この場合、端末130を操作する管理者は、管理者表示画面940を視認することができる。
【0070】
このように、管理者が端末130を操作することで管理者表示画面940を視認できるようにすることで、第3の実施形態に係る情報提供システム110によれば、管理者が空間Aを常時モニタリングする必要がなくなる。加えて、管理者が空間Aを常時モニタリングするための構成も不要となる。
【0071】
<利用者表示画面及び管理者表示画面の具体例>
次に、生成部910により生成される利用者表示画面及び管理者表示画面の具体例について説明する。
図10は、利用者表示画面及び管理者表示画面の一例を示す図である。
【0072】
このうち、利用者表示画面930~930''は、
図6の表示画面630~630''と同じであるため、ここでは説明を省略する。
【0073】
一方、
図10に示すように、管理者表示画面940には、空間Aに設置されたセンサ122_1~122_nにより測定された各センサデータに基づいて生成された、過去から現在までの時間変化を示す遷移グラフが含まれる。
【0074】
また、管理者表示画面940'には、空間Aに設置された複数のセンサ122_1~122_nにより測定された各センサデータに基づいて生成された、空間A内のデータ分布であって、過去から現在までの時間変化を示す遷移データ分布(動画)が含まれる。
【0075】
また、管理者表示画面940''には、端末130が出力要求を行う際、リソース(空間名、物体名)を指定していた場合に、指定されたリソースに設置されたセンサのセンサデータに基づいて生成された、過去から現在までの時間変化を示す遷移グラフが含まれる。
【0076】
<情報提供処理の流れ>
次に、第3の実施形態に係る情報提供システム110のサーバ装置113による情報提供処理の流れについて説明する。
図11は、情報提供処理の流れを示す第3のフローチャートである。なお、
図8に示した第2のフローチャートとの相違点は、ステップS1101、S1102、S1103である。
【0077】
ステップS1101において、情報提供部113_1は、選択された属性情報を識別する。
【0078】
ステップS1102において、情報提供部113_1は、特定情報とセンサデータとに基づいて、
・出力要求において指定されたリソース(空間名、物体名)についての環境情報であって、
・識別した属性情報に応じた環境情報(利用者表示画面930等または管理者表示画面940等)、
を生成する。
【0079】
ステップS1103において、情報提供部113_1は、生成した表示画面(利用者表示画面930等または管理者表示画面940等のいずれか)をネットワーク140を介して端末130に提供する。
【0080】
<まとめ>
以上の説明から明らかなように、第3の実施形態に係る情報提供システム110は、
・センサ122_1~122_nにより測定された各センサデータを管理する第1管理システム120にネットワーク140を介して接続する。
・第1管理システム120から、センサ122_1~122_nの各センサデータと各センサIDとを受信する。
・第2管理システム510から、リソース情報を取得し、リソース情報に含まれる各センサIDに基づいて、受信された各センサデータに対応する各特定情報を取得する。
・取得された各特定情報と、受信された各センサデータとに基づき、出力要求において指定されたリソース(空間名、物体名)についての表示画面であって、属性情報に応じた表示画面(利用者表示画面930等または管理者表示画面940等)を生成する。
・生成された表示画面(利用者表示画面930等または管理者表示画面940等)を、ネットワーク140を介して端末130に提供する。
【0081】
これにより、第3の実施形態によれば、上記第1及び第2の実施形態と同様の効果を享受できるとともに、端末130を操作するユーザの属性に応じて、異なる表示画面を提供することができる。
【0082】
この結果、第3の実施形態によれば、管理システムにおいて測定されたセンサデータを、当該管理システムと連携して、当該管理システムを管理する管理者に提供するための仕組みを提供することができる。
【0083】
[第4の実施形態]
上記各実施形態において、利用者131は、Webブラウザを介して表示画面を視認することで、利用する空間内のセンサデータ(基準値を超えていた場合にあっては、更に、警告)を確認するものとして説明した。しかしながら、利用者131がセンサデータや警告等を確認する方法はこれに限定されない。例えば、メールアプリやメッセージングアプリを介して、サーバ装置113が端末130に、センサデータや警告等を送信するように構成してもよい。これにより、利用者131は、Webブラウザを介してサーバ装置113にアクセスしなくても、自動でセンサデータや警告等を受け取り、確認することが可能となる。以下、第4の実施形態について、上記各実施形態との相違点を中心に説明する。
【0084】
<情報提供部の機能構成>
はじめに、第4の実施形態に係る情報提供システム110のサーバ装置113が有する情報提供部113_1の機能構成について説明する。
図12は、情報提供部の機能構成の一例を示す第4の図である。
図6に示した情報提供部113_1の機能構成との相違点は、
図12に示す情報提供部113_1の機能構成の場合、生成部1210、提供部1220の機能が、
図6の生成部330、提供部340の機能とは異なる点である。また、
図6に示した情報提供部113_1の機能構成との相違点は、
図12に示す情報提供部113_1の機能構成の場合、新たに登録部1230が含まれている点である。
【0085】
生成部1210は、収集情報格納部113_2に格納されたテーブル350から、各センサデータ及び各特定情報を読み出し、メールまたはメッセージ1240(環境情報の一例)を生成する。具体的には、生成部1210は、後述する登録内容に応じたタイミングで、後述する登録内容に応じたリソース指定情報についてのメールまたはメッセージ1240を生成する。なお、メールまたはメッセージ1240の内容は、
図6の表示画面630の内容と同様である。
【0086】
提供部1220は、生成部1210により生成されたメールまたはメッセージ1240を、メールアプリまたはメッセージングアプリ等を介して送信先に送信する。なお、提供部1220がメールまたはメッセージ1240を送信する送信先は、登録部1230において予め登録されているものとする。また、提供部1220がメールまたはメッセージ1240を送信する送信タイミングは、登録部1230において予め登録されているものとする。更に、提供部1220が送信するメールまたはメッセージ1240の内容は、登録部1230において予め登録されているものとする。
【0087】
登録部1230は、利用者131による登録を受け付け、登録内容を生成部1210及び提供部1220に通知する。登録部1230が受け付ける登録内容には、
・送信先情報(例えば、メールアドレス、アカウント)、
・送信タイミング情報(例えば、指定した日時に1回のみ、指定した日時に複数回、指定した時間帯について毎日1回等)、
・リソース指定情報等(例えば、リソース(空間名、物体名)指定情報、センサデータと警告の両方または一方のみを送信するのかの指定情報等)、
が含まれる。
【0088】
<メールまたはメッセージの具体例>
次に、提供部1220により送信され、端末130に表示されるメールまたはメッセージの具体例について説明する。
図13は、メールまたはメッセージの一例を示す第1の図である。
【0089】
図13において、メール1310は、利用者131が空間Aの利用中に、端末130がメールアプリを介して受信したメールの一例である。メール1310の例は、空間Aについての現在のすべてのセンサデータがメールで送信された様子を示している。
【0090】
同様に、メール1311は、利用者131が空間Aの利用中に、端末130がメールアプリを介して受信した添付ファイル付きのメールの一例である。メール1311の例は、空間Aについての現在のすべてのセンサデータに基づいて生成されたデータ分布が、メールに添付されていた様子を示している。
【0091】
また、メール1312は、利用者131が空間Aの利用中に、端末130がメールアプリを介して受信した、指定したリソースに設置されたセンサのセンサデータのみを含むメールの一例である。メール1312の例は、空間Aの物体123_2に設置されたセンサ122_2の現在のセンサデータのみがメールで送信された様子を示している。
【0092】
一方、
図13において、メッセージ1320は、利用者131が空間Aの利用中に、端末130がメッセージングアプリを介して受信したメッセージの一例である。メッセージ1320の例は、空間Aについての現在のすべてのセンサデータがメッセージで送信された様子を示している。
【0093】
同様に、メッセージ1321は、利用者131が空間Aの利用中に、端末130がメッセージングアプリを介して受信したメッセージの一例である。メッセージ1321の例は、空間Aについての現在のすべてのセンサデータに基づいて生成されたデータ分布のファイルが、メッセージとともに送信された様子を示している。
【0094】
また、メッセージ1322は、利用者131が空間Aの利用中に、端末130がメッセージングアプリを介して受信した、指定したリソースに設置されたセンサのセンサデータのみを含むメッセージの一例である。メッセージ1322の例は、空間Aの物体123_2に設置されたセンサ122_2の現在のセンサデータがメッセージで送信された様子を示している。
【0095】
図14は、メールまたはメッセージの一例を示す第2の図である。
図14において、メール1410は、利用者131が空間Aの利用中に、センサデータが基準値を超えたために、端末130が受信した警告のメールの一例である。メール1410の例は、空間Aのいずれかのセンサデータが、基準値を超えたことで警告が送信された様子を示している。
【0096】
また、
図14において、メッセージ1420は、利用者131が空間Aの利用中に、センサデータが基準値を超えたために、端末130が受信した警告のメッセージの一例である。メッセージ1420の例は、空間Aのいずれかのセンサデータが、基準値を超えたことで警告が送信された様子を示している。
【0097】
なお、警告は、
図13に示したメールまたはメッセージに含まれていてもよいし、
図14に示すように、
図13に示したメールまたはメッセージとは別のメールまたはメッセージに含まれていてもよい。
【0098】
<情報提供処理の流れ>
次に、第4の実施形態に係る情報提供システム110のサーバ装置113による情報提供処理の流れについて説明する。
図15は、情報提供処理の流れを示す第4のフローチャートである。なお、
図8に示した第2のフローチャートとの相違点は、ステップS1501~1503である。
【0099】
ステップS1501において、情報提供部113_1は、利用者131による登録があったか否かを判定する。ステップS1501において、利用者131による登録がなかったと判定した場合には(ステップS1501においてNOの場合には)、ステップS406に進む。
【0100】
一方、ステップS1501において、利用者131による登録があったと判定した場合には(ステップS1501においてYESの場合には)、ステップS1502に進む。
【0101】
ステップS1502において、情報提供部113_1は、特定情報とセンサデータとに基づいて、登録内容に応じたタイミングで、登録内容に応じたリソース指定情報についてのメールまたはメッセージを生成する。
【0102】
ステップS1503において、情報提供部113_1は、登録内容に応じたタイミングで、登録内容に応じた送信先に、メールまたはメッセージを送信する。
【0103】
<まとめ>
以上の説明から明らかなように、第4の実施形態に係る情報提供システム110は、上記各実施形態と同様の構成を有するとともに、
・取得された各特定情報と、受信された各センサデータとに基づき、予め登録された登録内容に応じたタイミングで、登録内容に応じたリソース指定情報について、端末130に送信されるメールまたはメッセージを生成する。
・予め登録された登録内容に応じたタイミングで、登録内容に応じた送信先に、生成されたメールまたはメッセージを送信する。
【0104】
これにより、第4の実施形態によれば、上記各実施形態と同様の効果を享受することができる。加えて、第4の実施形態によれば、利用者は、Webブラウザを介してサーバ装置にアクセスしなくても、環境情報(警告を含む)をメールアプリやメッセージングアプリ等を介して自動で受け取ることが可能になる。
【0105】
[第5の実施形態]
上記各実施形態では、センサの具体例や、空間の具体例、利用者及び管理者の具体例について明示しなかった。そこで、第5の実施形態では、情報提供システム110の適用例を示すとともに、センサの具体例、空間の具体例、利用者及び管理者の具体例等について説明する。
【0106】
図16は、情報提供システムの適用例を示す図である。上記各実施形態において説明した情報提供システム110の適用例としては、例えば、
図16に示す適用例が想定される。
【0107】
図16において、符号1601は、情報提供システム110を、オフィスビルにおける各会議室内の二酸化炭素濃度のモニタリングに適用した場合を示している。かかる適用例の場合、センサの測定対象=二酸化炭素濃度、空間=会議室、利用者=会議の参加者、管理者=会議室の管理者となる。
【0108】
また、
図16において、符号1602は、情報提供システム110を、レンタカー内の二酸化炭素濃度のモニタリングに適用した場合を示している。かかる適用例の場合、センサの測定対象=二酸化炭素濃度、空間=レンタカー、利用者=レンタカーの利用者、管理者=レンタカーの業者となる。
【0109】
また、
図16において、符号1603は、情報提供システム110を、ホテルの客室内の二酸化炭素濃度のモニタリングに適用した場合を示している。かかる適用例の場合、センサの測定対象=二酸化炭素濃度、空間=ホテルの客室、利用者=宿泊客、管理者=ホテルの管理者となる。
【0110】
また、
図16において、符号1604は、情報提供システム110を、オフィスビルにおける各会議室内の気温のモニタリングに適用した場合を示している。かかる適用例の場合、センサの測定対象=温度、空間=会議室、利用者=会議の参加者、管理者=会議室の管理者となる。
【0111】
また、
図16において、符号1605は、情報提供システム110を、オフィスビルにおける各会議室内の湿度のモニタリングに適用した場合を示している。かかる適用例の場合、センサの測定対象=湿度、空間=会議室、利用者=会議の参加者、管理者=会議室の管理者となる。
【0112】
また、
図16において、符号1606は、情報提供システム110を、教育施設(学校等)の教室内の二酸化炭素濃度のモニタリングに適用した場合を示している。かかる適用例の場合、センサの測定対象=二酸化炭素濃度、空間=教室、利用者=先生、生徒、管理者=教室の管理者となる。
【0113】
また、
図16において、符号1607は、情報提供システム110を、列車車両内の二酸化炭素濃度のモニタリングに適用した場合を示している。かかる適用例の場合、センサの測定対象=二酸化炭素濃度、空間=列車車両、利用者=乗客、管理者=車掌となる。
【0114】
また、
図16において、符号1608は、情報提供システム110を、店内の二酸化炭素濃度のモニタリングに適用した場合を示している。かかる適用例の場合、センサの測定対象=二酸化炭素濃度、空間=飲食店、利用者=利用客、管理者=店員となる。
【0115】
また、
図16において、符号1609は、情報提供システム110を、お昼寝時間帯の保育園の教室内の風量のモニタリングに適用した場合を示している。かかる適用例の場合、センサの測定対象=風量、空間=保育園の教室、利用者=保育士、管理者=保育士となる。
【0116】
また、
図16において、符号1610は、情報提供システム110を、工場の建屋内の粉塵量のモニタリングに適用した場合を示している。かかる適用例の場合、センサの測定対象=粉塵量、空間=工場の建屋、利用者=作業者、管理者=工場の建屋の管理者となる。
【0117】
また、
図16において、符号1611は、情報提供システム110を、手洗い所内の臭気のモニタリングに適用した場合を示している。かかる適用例の場合、センサの測定対象=臭気、空間=手洗い所、利用者=利用者、管理者=清掃業者、施設管理者となる。
【0118】
また、
図16において、符号1612は、情報提供システム110を、居室内の騒音のモニタリングに適用した場合を示している。かかる適用例の場合、センサの測定対象=音量、空間=賃貸物件の居室、利用者=客、管理者=不動産業者となる。
【0119】
また、
図16において、符号1613は、情報提供システム110を、館内または会場内の照度のモニタリングに適用した場合を示している。かかる適用例の場合、センサの測定対象=照度、空間=映画館、演芸場、ライブ会場、利用者=客、参加者、管理者=運営者となる。
【0120】
このように、情報提供システム110には、様々な適用例が想定される。
【0121】
[第6の実施形態]
上記各実施形態では、様々な適用例が想定される情報提供システムについて説明した。これに対して、以降では、情報提供システム110を、オフィスビルにおける各会議室内の二酸化炭素濃度のモニタリングに適用した場合について、詳細を説明する。
【0122】
<ネットワークシステムのシステム構成>
はじめに、第6の実施形態に係る情報提供システムを含むネットワークシステム全体のシステム構成について説明する。
図17は、ネットワークシステムのシステム構成の一例を示す第3の図である。
図5に示したネットワークシステム500との相違点は、
図17に示すネットワークシステム1700の場合、第3管理システム1710を有する点である。
【0123】
第3管理システム1710は、会議室管理サーバ1711を有する。会議室管理サーバ1711には、予約管理プログラムがインストールされており、当該プログラムが実行されることで、会議室管理サーバ1711は、予約管理部1711_1として機能する。
【0124】
予約管理部1711_1は、会議室の予約を受け付け、予約情報格納部1711_2の利用者情報1712に登録する。また、予約管理部1711_1は、予約情報格納部1711_2に格納される利用者情報1712を読み出し、サーバ装置113に送信する。
【0125】
図17に示す利用者情報1712は、所定の1の会議室の利用者情報であり、
図17に示すように、利用者情報1712には、情報の項目として、"時間"、"予約者"が含まれる。このうち、"時間"には、所定の1の会議室を利用する利用時間が格納される。"予約者"には、対応する利用時間において所定の1の会議室を利用する利用者の名前が格納される。
【0126】
<情報提供部の機能構成>
次に、情報提供部113_1の機能構成について説明する。
図18は、情報提供部の機能構成の一例を示す第5の図である。
図12に示した情報提供部113_1の機能構成との相違点は、
図18に示す情報提供部113_1の機能構成の場合、受信部1810、提供部1820の機能が、
図12の受信部620、提供部1220の機能とは異なる点である。また、
図12に示した情報提供部113_1の機能構成との相違点は、
図18に示す情報提供部113_1の機能構成の場合、登録部1230を有していない点である。
【0127】
受信部1810は、第1管理システム120のセンサ管理装置121から送信される各センサデータと各センサID(センサ122_1~122_nの各センサID)とを受信する。また、受信部1810は、第2管理システム510のリソース管理装置511から送信されるリソース情報を受信する。また、受信部1810は、第3管理システム1710の会議室管理サーバ1711から送信される利用者情報1712を受信する。また、受信部1810は、受信した利用者情報を提供部1820に通知する。
【0128】
提供部1820は、生成部1210により生成されたメールを、メールアプリを介して送信先に送信する。なお、提供部1820がメールを送信する送信先は、受信部1810より通知された利用者情報に基づいて決定される。
【0129】
具体的には、提供部1820は、利用者情報に格納された"時間"のうち、現在時刻が含まれる時間を利用時間としている利用者を特定する。また、提供部1820は、特定した利用者のメールアドレスを送信先として、メールアプリを介してメールを送信する。
【0130】
なお、提供部1820では、生成部1210により生成されたメール(予め決定された内容に基づいて生成されたメール)を送信する。また、提供部1820では、上記利用時間内の予め決定された送信タイミングで、予め決定された送信回数だけメールを送信する。
【0131】
図18において、メール1830は、提供部1820により、会議室を利用中の利用者131(利用者名=利用者I)に、会議室内のすべてのセンサデータに基づいて生成されたデータ分布が添付され、所定のタイミングで送信されたメールを示している。
【0132】
<情報提供処理の流れ>
次に、第6の実施形態に係る情報提供システム110のサーバ装置113による情報提供処理の流れについて説明する。
図19は、情報提供処理の流れを示す第5のフローチャートである。なお、
図8に示した第2のフローチャートとの相違点は、ステップS1901、S1902~S1904である。
【0133】
ステップS1901において、情報提供部113_1は、第3管理システム1710により会議室の利用者情報を受信する。
【0134】
ステップS1902において、情報提供部113_1は、現在時刻において、会議室の利用者がいるか否かを判定する。ステップS1902において、現在時刻において、会議室の利用者がいないと判定した場合には(ステップS1902においてNOの場合には)、ステップS406に進む。
【0135】
一方、ステップS1902において、現在時刻において、会議室の利用者がいると判定した場合には(ステップS1902においてYESの場合には)、ステップS1903に進む。
【0136】
ステップS1903において、情報提供部113_1は、会議室内においてセンサが設置された物体を示す特定情報とセンサデータとに基づいて、メールを生成する。
【0137】
ステップS1904において、情報提供部113_1は、生成したメールを利用者のメールアドレスに送信する。
【0138】
<まとめ>
以上の説明から明らかなように、第6の実施形態に係る情報提供システム110は、上記第4の実施形態に加えて、
・第3管理システムより、利用者情報を受信し、受信した利用者情報に基づいて、現在時刻の予約者(会議室を利用中の利用者)を特定する。
・特定した利用者のメールアドレスに、メールを送信する。
【0139】
これにより、第6の実施形態によれば、上記第4の実施形態と同様の効果を享受することができる。加えて、第6の実施形態によれば、利用者は、予め送信先情報をサーバ装置113に登録しておく必要がなくなり、利用者の利便性が向上する。
【0140】
[第7の実施形態]
上記第6の実施形態におけるサーバ装置113では、利用者情報1712に含まれる利用者のメールアドレスを予め管理しているものとして説明した。しかしながら、サーバ装置113は、利用者のメールアドレスを予め管理しておく必要はなく、例えば、利用者のメールアドレスが予め管理された格納部を参照することで、利用者のメールアドレスを特定するように構成してもよい。以下、第7の実施形態について、上記第6の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0141】
<ネットワークシステムのシステム構成>
はじめに、第7の実施形態に係る情報提供システムを含むネットワークシステム全体のシステム構成について説明する。
図20は、ネットワークシステムのシステム構成の一例を示す第4の図である。
図17に示したネットワークシステム1700との相違点は、
図20に示すネットワークシステム2000の場合、利用者とメールアドレスとが対応付けて格納された送信先情報格納部2010を有する点である。
【0142】
送信先情報格納部2010は、送信先情報2011を格納する。送信先情報2011には、情報の項目として、"予約者"、"アドレス"が含まれる。このうち、"予約者"には、所定の1の会議室の利用者情報1712に格納されうる利用者(つまり、所定の1の会議室を利用可能な全ての利用者)の名前が格納される。また、"アドレス"には、対応する利用者にメールアプリを介してメールを送信する際のメールアドレスが格納される。なお、
図20の例では、送信先情報格納部2010が、サーバ装置113の外部に設けられた場合を示しているが、送信先情報格納部2010は、サーバ装置113の内部に設けられてもよい。
【0143】
<情報提供部の機能構成>
次に、情報提供部113_1の機能構成について説明する。
図21は、情報提供部の機能構成の一例を示す第6の図である。
図18に示した情報提供部113_1の機能構成との相違点は、
図21に示す情報提供部113_1の機能構成の場合、提供部2110の機能が、
図18の提供部1820の機能とは異なる点である。
【0144】
提供部2110は、生成部1210により生成されたメールを、メールアプリを介して送信先に送信する。なお、提供部2110がメールを送信する送信先は、受信部1810より通知された利用者情報1712と、送信先情報格納部2010より読み出した送信先情報2011とに基づいて決定される。
【0145】
具体的には、提供部2110は、利用者情報に格納された"時間"のうち、現在時刻が含まれる時間を利用時間としている利用者(会議室を利用中の利用者)を特定する。また、提供部2110は、特定した利用者のメールアドレスを、送信先情報2011に基づいて特定し、特定したメールアドレスを送信先として、メールアプリを介してメール1830を送信する。
【0146】
なお、提供部2110が送信するメール1830は、
図18の提供部1820が送信するメール1830と同じであるため、ここでは説明を省略する。
【0147】
<情報提供処理の流れ>
次に、第7の実施形態に係る情報提供システム110のサーバ装置113による情報提供処理の流れについて説明する。
図22は、情報提供処理の流れを示す第6のフローチャートである。なお、
図19に示した第5のフローチャートとの相違点は、ステップS2201である。
【0148】
ステップS2201において、情報提供部113_1は、利用者情報1712と送信先情報2011とに基づいて、利用者のメールアドレスを取得する。
【0149】
<まとめ>
以上の説明から明らかなように、第7の実施形態に係る情報提供システム110は、上記第6の実施形態に加えて、
・利用者のメールアドレスが予め格納された送信先情報格納部2010を参照することで、利用者のメールアドレスを特定する。
【0150】
これにより、第7の実施形態によれば、上記第6の実施形態と同様の効果を享受することができる。加えて、第7の実施形態によれば、サーバ装置113は、利用者のメールアドレスを予め管理しておく必要がなく、送信先情報格納部2010を参照することで、利用者のメールアドレスを取得することができる。
【0151】
[その他の実施形態]
上記第1乃至第3の実施形態では、生成部330、910が、出力要求において指定されたリソース(及び属性情報)についての表示画面を生成する場合について説明した。しかしながら、生成部330、910による表示画面の生成方法はこれに限定されず、例えば、全てのリソース(及び属性情報)についての表示画面を生成するように構成してもよい。なお、この場合、提供部340、920では、生成部330、910により生成された表示画面の中から、出力要求において指定されたリソース(及び属性情報)について表示画面を選択して、端末130に提供することになる。
【0152】
上記第7の実施形態では、送信先情報格納部2010が、サーバ装置113に接続されている場合について説明した。しかしながら、送信先情報格納部2010は、例えば、第4管理システムの送信先管理サーバに配されていてもよい。この場合、サーバ装置113は、ネットワーク140を介して、送信先情報2011を受信する。
【0153】
また、上記各実施形態では、センサデータの値や警告等を環境情報として提供する場合について説明した。しかしながら、環境情報として提供する内容はこれらに限定されない。
【0154】
例えば、警告を含む環境情報を提供する場合にあっては、センサデータの値が基準値を下回るようにするために利用者または管理者が講じるべき措置を、ガイドとして提供してもよい。
【0155】
また、上記各実施形態では、環境情報としてセンサデータの値を提供する場合について説明した。しかしながら、環境情報としてセンサデータの値を提供する際の提供方法はこれに限定されない。
【0156】
例えば、環境情報として複数のセンサデータの値を提供する場合には、複数のセンサデータの統計値を提供してもよい。なお、ここでいう統計値には、過去所定時間内の最大値、または、最小値、過去所定時間内の平均値、分散値等が含まれる。
【0157】
また、上記各実施形態では、サーバ装置113が、単体で情報提供プログラムを実行する場合について説明した。しかしながら、サーバ装置113は、例えば、複数台のコンピュータにより構成されてもよく、それぞれに情報提供プログラムをインストールすることで、情報提供プログラムが、分散コンピューティングの形態で実行されてもよい。
【0158】
なお、上記実施形態に挙げた構成等に、その他の要素との組み合わせ等、ここで示した構成に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
【符号の説明】
【0159】
100 :ネットワークシステム
110 :情報提供システム
113 :サーバ装置
113_1 :情報提供部
120 :第1管理システム
121 :センサ管理装置
122_1~122_n :センサ
123_1~122_n :物体
130 :端末
310 :取得部
320 :受信部
330 :生成部
340 :提供部
360 :表示画面
500 :ネットワークシステム
510 :第2管理システム
511 :リソース管理装置
511_1 :リソース情報提供部
610 :取得部
620 :受信部
630 :表示画面
910 :生成部
920 :提供部
930 :利用者表示画面
940 :管理者表示画面
1210 :生成部
1220 :提供部
1230 :登録部
1240 :メールまたはメッセージ
1700 :ネットワークシステム
1710 :第3管理システム
1711 :会議室管理サーバ
1810 :受信部
1820 :提供部
1830 :メール
2000 :ネットワークシステム
2110 :提供部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0160】
【特許文献1】特開2008-304124号公報
【特許文献2】特開2011-196683号公報
【特許文献3】特開2020-71621号公報