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特開2023-122224情報処理装置、画像形成装置、及び情報処理方法
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  • 特開-情報処理装置、画像形成装置、及び情報処理方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023122224
(43)【公開日】2023-09-01
(54)【発明の名称】情報処理装置、画像形成装置、及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/00 20060101AFI20230825BHJP
   G06F 1/26 20060101ALI20230825BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20230825BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20230825BHJP
【FI】
H04N1/00 885
G06F1/26
H04N1/00 E
B41J29/38 104
G03G21/00 398
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022025802
(22)【出願日】2022-02-22
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】田中 健吾
【テーマコード(参考)】
2C061
2H270
5B011
5C062
【Fターム(参考)】
2C061AP01
2C061AP07
2C061HJ10
2C061HK11
2C061HN15
2H270KA46
2H270LA10
2H270LA62
2H270LD05
2H270LD09
2H270LD12
2H270LD14
2H270MF25
2H270MG01
2H270MG05
2H270MG11
2H270MH20
2H270MH21
2H270ZC03
2H270ZC04
2H270ZC08
5B011DA01
5B011EA08
5B011EB08
5B011EB09
5B011GG03
5B011MB01
5C062AA05
5C062AA31
5C062AA35
5C062AA37
5C062AB20
5C062AB41
5C062AB43
5C062AB44
5C062AB51
5C062AC02
5C062AC04
5C062AC23
5C062AE15
5C062AF14
(57)【要約】
【課題】放電回路を追加することなく、平滑コンデンサに充電された電荷の放電時間を短縮させること。
【解決手段】交流電源を変換して直流電源による電圧を生成する変換部と、前記電圧により平滑コンデンサに充電された電荷を放電するための動作を開始する制御部と、前記電圧を監視する監視部と、前記電圧に応じて、前記動作を維持するための最低電圧に関する情報を含む前記動作の設定を変更する設定部と、を有することを特徴とする。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
交流電源を変換して直流電源による電圧を生成する変換部と、
前記電圧により平滑コンデンサに充電された電荷を放電するための動作を開始する制御部と、
前記電圧を監視する監視部と、
前記電圧に応じて、前記動作を維持するための最低電圧に関する情報を含む前記動作の設定を変更する設定部と、
を有する情報処理装置。
【請求項2】
前記設定部は、前記電圧に応じて、予め定められた複数の前記設定を段階的に切り替える、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記監視部は、前記電圧が前記動作における前記最低電圧に達したか否かを監視し、
前記設定部は、前記電圧が前記最低電圧に達した際に、前記動作の前記設定を前記最低電圧がより低い前記設定に変更する、
請求項1又は請求項2のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項4】
交流電源を変換して直流電源による電圧を生成する変換部と、
前記電圧により平滑コンデンサに充電された電荷を放電するための動作を開始する制御部と、
前記電圧を監視する監視部と、
前記電圧に応じて、前記動作を維持するための最低電圧に関する情報を含む前記動作の設定を変更する設定部と、
を有する画像形成装置。
【請求項5】
交流電源を変換して直流電源による電圧を生成するステップと、
前記電圧により平滑コンデンサに充電された電荷を放電するための動作を開始するステップと、
前記電圧を監視するステップと、
前記電圧に応じて、前記動作を維持するための最低電圧に関する情報を含む前記動作の設定を変更するステップと、
を有する情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、画像形成装置、及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置等の電子機器や情報処理装置では、AC(交流)電源ケーブルを接続した時点で電源がマイクロコンピュータ(マイコン)等に供給されるシステムがある。このようなシステムでは、電源オフ後にACケーブルを抜いても、システム内の平滑コンデンサに充電された電荷が長時間に渡って蓄積する。ここで、メンテナンスや修理作業でプリント基板の挿抜を行う場合等において、平滑コンデンサの電荷が放電されるまで待つ必要がある。特許文献1には、電源オフ時に、電源スイッチの押下をマイコンにより検出して、内部に備えた放電回路を駆動することにより、残留電荷を放電する技術が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の技術では、電源の電圧が放電回路を制御するマイコンの動作可能な最低電圧を下回った後は自然放電となるため、平滑コンデンサに充電された電荷の放電時間が長くなる問題があった。また、放電回路を追加する場合には、追加のコストが必要となる問題もある。
【0004】
本発明の実施形態は、上記課題に鑑み、放電回路を追加することなく、平滑コンデンサに充電された電荷の放電時間を短縮させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決するために、本発明は、交流電源を変換して直流電源による電圧を生成する変換部と、前記電圧により平滑コンデンサに充電された電荷を放電するための動作を開始する制御部と、前記電圧を監視する監視部と、前記電圧に応じて、前記動作を維持するための最低電圧に関する情報を含む前記動作の設定を変更する設定部と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明の実施形態によれば、放電回路を追加することなく、平滑コンデンサに充電された電荷の放電時間を短縮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の実施形態に係る画像形成装置の電源部の構成の一例を示す図である。
図2】本発明の実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
図3】本発明の実施形態に係る画像形成装置における機能ブロックの構成図の一例を示す図である。
図4】本発明の実施形態に係るマイコンの動作設定の一例を示す図である。
図5】本発明の実施形態に係る放電処理に関するフローチャートの一例を示す図である。
図6】本発明の実施形態に係る放電時の電圧の変化の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る情報処理装置、画像形成装置、及び情報処理方法の実施形態を詳細に説明する。
【0009】
[第1の実施形態]
<システム概要>
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の電源部の構成の一例を示す図である。図1に示す電源部960は、電源ユニット1と電源制御ユニット2を有する。電源ユニット1は、AC/DCコンバータ3と平滑コンデンサ4を有する。画像形成装置にACケーブルが接続されると、交流電源である商用電源962がAC/DCコンバータ3に入力され、電源Aが生成されるとともに、平滑コンデンサ4が充電される。画像形成装置等においては、平滑コンデンサ4は、大容量のコンデンサが用いられる。電源制御ユニット2のマイクロコンピュータ(マイコン5)は、電源Aで動作し、電源スイッチ961の押下を監視する。マイコン5は、電源スイッチ961をオンにする押下を検出すると、画像形成装置の電装部品やメカ部品等の負荷6を起動制御するための動作を実行する。ここで、電源スイッチ961は、ハードウェアスイッチとソフトウェアスイッチのどちらでもよい。
【0010】
電源スイッチ961をオフとした後、ACケーブルを抜去すると、平滑コンデンサ4に充電された電荷が自然放電により放電されるが、メンテナンス等の作業が開始できるまでの電圧が低下するまでには長い時間を要する。ここで、マイコン5を動作させることにより、自然放電よりも急速に平滑コンデンサ4の放電を行うことが可能である。ただし、放電が進み、電源Aの電圧が、マイコン5がリセットされる電圧(リセット電圧とよぶ)にまで低下すると、マイコン5の動作は停止するため、それ以降は、自然放電となる。
【0011】
本発明の実施形態では、平滑コンデンサ4の電荷を放電中に、マイコン5が電源Aの電圧を監視して、電圧がリセット電圧に達する直前に、マイコン5の動作設定をリセット電圧がより低い動作設定に切り替える。(動作設定は、単位に設定とよんでもよい。)これにより、リセット電圧に達した後、マイコン5の動作が停止して、自然放電となることなく、平滑コンデンサ4の電荷を継続して放電させることが可能である。また、リセット電圧が高い動作設定でマイコン5を動作させる程、放電が急速に行われることから、最初からリセット電圧が最も低い動作設定でマイコン5を動作させるよりも、より高速に放電を行うことが可能である。更に、電圧に応じて動作設定を変更する処理は、マイコン5を制御するソフトウェアにより実現可能であることから、放電を行うための回路(ハードウェア)を追加する必要はない。従って、放電回路を追加することなく、平滑コンデンサに充電された電荷の放電時間を短縮させることが可能である。
【0012】
なお、本発明の実施形態による放電処理は、画像形成装置に限らず、同様の電源部960を有する電子機器や情報処理装置に適用可能である。
【0013】
<ハードウェア構成例>
図2は、本発明の実施形態に係る画像形成装置9のハードウェア構成の一例を示す図である。図2に示されているように、画像形成装置9(あるいは、MFP、Multifunction Peripheral/Product/Printerと呼ばれる)は、コントローラ910、近距離通信回路920、エンジン制御部930、操作パネル940、ネットワークI/F950、及び電源部960を備えている。
【0014】
これらのうち、コントローラ910は、コンピュータの主要部であるCPU901、システムメモリ(MEM-P)902、ノースブリッジ(NB)903、サウスブリッジ(SB)904、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)906、ローカルメモリ(MEM-C)907、HDDコントローラ908、及び、HD909を有し、NB903とASIC906との間をAGP(Accelerated Graphics Port)バス921で接続した構成となっている。
【0015】
これらのうち、CPU901は、画像形成装置9の全体を制御する。NB903は、CPU901と、MEM-P902、SB904、及びAGPバス921とを接続するためのブリッジであり、MEM-P902に対する読み書きなどを制御するメモリコントローラと、PCI(Peripheral Component Interconnect)マスタ及びAGPターゲットとを有する。
【0016】
MEM-P902は、コントローラ910の各機能を実現させるプログラムやデータの格納用メモリであるROM902a、プログラムやデータの展開、及びメモリ印刷時の描画用メモリなどとして用いるRAM902bとからなる。なお、RAM902bに記憶されているプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、CD-R、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0017】
SB904は、NB903とPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。ASIC906は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGPバス921、PCIバス922、HDD908およびMEM-C907をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。このASIC906は、PCIターゲットおよびAGPマスタ、ASIC906の中核をなすアービタ(ARB)、MEM-C907を制御するメモリコントローラ、ハードウェアロジックなどにより画像データの回転などを行う複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)、並びに、スキャナ部931及びプリンタ部932との間でPCIバス922を介したデータ転送を行うPCIユニットとからなる。なお、ASIC906には、USB(Universal Serial Bus)のインターフェースや、IEEE1394(Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)のインターフェースを接続するようにしてもよい。
【0018】
近距離通信回路920は、ICカードなどに記憶された利用者の認証情報などを読込むためのカードリーダ920aを有する。
【0019】
操作パネル940は、利用者による入力を受け付けるタッチパネル940aとテンキー940bを有する。また、タッチパネル940aは、画像形成装置9が実行するアプリケーション画面などを表示する。
【0020】
電源部960は、ACケーブルで商用電源962と接続され、電源スイッチ961が押下されると、画像形成装置9の全体に電源を供給する。
【0021】
<機能について>
図3は、本発明の実施形態に係る画像形成装置9における機能ブロックの構成図の一例を示す図である。画像形成装置9の電源部960は、変換部10、制御部11、監視部12、及び設定部13を有する。これら各部は、例えば、電源部960を構成する電源制御ユニット2にインストールされた1以上のプログラムに含まれる命令をマイコン5が実行することで実現される機能又は手段である。
【0022】
変換部10は、商用電源962から供給される交流電源を直流電源に変換して、直流電源による電圧を生成する。
【0023】
制御部11は、電源部960で実行される放電処理の制御を行う。例えば、制御部11は、ACケーブルが接続されていない状態で電源スイッチ961が押下された際に、放電処理を開始し、監視部12に電源Aの電圧を監視させる。また、制御部11は、監視部12が予め定めた値に電圧が達したことを確認したならば、放電処理を終了させる。
【0024】
監視部12は、電源Aの電圧(電圧の値、電圧の値の変化でもよい)を監視し、マイコン5が動作可能である最低の電圧(動作を維持するための最低限の電圧、リセット電圧と呼んでもよい)に電圧が達したか否かを監視する。
【0025】
設定部13は、電圧がリセット電圧に達した際に、現在のリセット電圧よりも低いリセット電圧の動作設定に変更する。
【0026】
<放電処理>
本発明の実施形態に係る放電処理について、図4図6を用いて詳細に説明する。図4は、本発明の実施形態に係るマイコン5の動作設定の一例を示す図である。図4の動作設定30は、設定名称31、動作周波数32、及び動作電圧33の項目を有する。
【0027】
設定名称31は、設定されるマイコン5の動作の名称である。
【0028】
動作周波数32は、設定可能(動作可能)なマイコン5の周波数の範囲であり、高い周波数で動作が可能である程、消費電力が高いことから、放電時間をより短縮することが可能である。
【0029】
動作電圧33は、マイコン5の動作が可能である電圧の範囲であり、最低電圧(動作を維持するための最低限の電圧、リセット電圧と呼んでも良い)を下回るとマイコン5の動作が停止する。
【0030】
図5は、本発明の実施形態に係る放電処理に関するフローチャートの一例を示す図である。本シーケンスにおいて、画像形成装置9は、平滑コンデンサ4の電荷の放電に伴って低下する電源Aの電圧を監視して、リセット電圧に達した際に、リセット電圧がより低い動作設定30に変更する。電源Aの電圧が予め定めた放電処理を終了させる値(1.5V)に達したならば、放電が完了したとみなし、放電処理を終了する。以下、図5の各ステップの処理について説明する。
【0031】
ステップS20:画像形成装置9の制御部11は、例えば、ACケーブルが接続されていない状態で電源スイッチ961が押下された際に、放電処理を開始する。監視部12は、電源Aの電圧の監視を開始する。
【0032】
ステップS21:画像形成装置9の設定部13は、マイコン5の動作設定30を「高速」に設定する。ここで、動作設定30が「高速」の場合、マイコン5のリセット電圧は2.7Vである。
【0033】
ステップS22:画像形成装置9の監視部12は、電源Aの電圧を監視して、電圧が2.7Vに達したか否かを確認する。画像形成装置9の制御部11は、電源Aの電圧が2.7Vに達したならば、処理をステップS23に遷移させ、そうでないならば、監視部12に電圧の監視を継続させる。
【0034】
ステップS23:画像形成装置9の設定部13は、マイコン5の動作設定30を「中速」に設定する。ここで、動作設定30が「中速」の場合、マイコン5のリセット電圧は2.4Vである。
【0035】
ステップS24:画像形成装置9の監視部12は、電源Aの電圧を監視して、電圧が2.4Vに達したか否かを確認する。画像形成装置9の制御部11は、電源Aの電圧が2.4Vに達したならば、処理をステップS25に遷移させ、そうでないならば、監視部12に電圧の監視を継続させる。
【0036】
ステップS25:画像形成装置9の設定部13は、マイコン5の動作設定30を「低速」に設定する。ここで、動作設定30が「低速」の場合、マイコン5のリセット電圧は1.8Vである。
【0037】
ステップS26:画像形成装置9の監視部12は、電源Aの電圧を監視して、電圧が1.8Vに達したか否かを確認する。画像形成装置9の制御部11は、電源Aの電圧が1.8Vに達したならば、処理をステップS27に遷移させ、そうでないならば、監視部12に電圧の監視を継続させる。
【0038】
ステップS27:画像形成装置9の設定部13は、マイコン5の動作設定30を「低電圧」に設定する。ここで、動作設定30が「低電圧」の場合、マイコン5のリセット電圧は1.6Vである。
【0039】
ステップS28:画像形成装置9の監視部12は、電源Aの電圧を監視して、電圧が1.5Vに達したか否かを確認する。画像形成装置9の制御部11は、電源Aの電圧が1.5Vに達したならば、処理をステップS29に遷移させ、そうでないならば、監視部12に電圧の監視を継続させる。ここで、1.5Vは放電処理を終了させる電圧として予め定められた電圧である。
【0040】
ステップS29:画像形成装置9の制御部11は、放電処理を終了させる。また、監視部12は、電源Aの電圧の監視を終了する。
【0041】
以上の処理により、画像形成装置9は、平滑コンデンサ4の電荷の放電させるに伴って低下する電源Aの電圧を監視し、電圧がリセット電圧を上回る動作設定30に段階的に切り替えて、放電処理を実行することが可能である。
【0042】
図6は、本発明の実施形態に係る放電時の電圧の変化の一例を示す図である。図6の上部は、従来技術における放電処理、下部は、本発明における放電処理による電源Aと電圧と時間の関係を示す。従来技術における放電処理では、放電を開始した後(時刻t=0)、電圧が5Vから2.7Vまで急速に低下するが、その後、マイコン5の動作が停止するため、自然放電による放電にとなり、電圧が1.5Vまで低下するまで長い時間(t=T(A))を要する。一方、本発明による放電処理では、リセット電圧(2.7V、1.8V、1.6V)に達した際に、動作設定30を切り替えて継続してマイコン5を動作させることにより、放電までの時間(t=T(B))を短縮させている。
【0043】
<主な効果>
本発明の実施形態では、電源Aの電圧を監視して、電圧がリセット電圧に達する直前に、マイコン5の動作設定をリセット電圧がより低い動作設定に切り替えることにより、放電回路を追加することなく、放電時間を短縮させることが可能である。
【0044】
以上、本発明を実施するための幾つかの形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
【0045】
例えば、図3の機能ブロックの構成図の一例は、画像形成装置9又は情報処理装置による処理の理解を容易にするために、主な機能に応じて分割したものである。処理単位の分割の仕方や名称によって本願発明が制限されることはない。画像形成装置9又は情報処理装置における処理は、処理内容に応じて更に多くの処理単位に分割することもできる。また、1つの処理単位が更に多くの処理を含むように分割することもできる。
【0046】
また、上記で説明した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
【0047】
また、記載された装置群は、本明細書に開示された実施形態を実施するための複数のコンピューティング環境のうちの1つを示すものにすぎない。ある実施形態では、画像形成装置9又は情報処理装置は、サーバクラスタといった複数のコンピューティングデバイスを含む。複数のコンピューティングデバイスは、ネットワークや共有メモリなどを含む任意のタイプの通信リンクを介して互いに通信するように構成されており、本明細書に開示された処理を実施する。
【符号の説明】
【0048】
1 電源ユニット
2 電源制御ユニット
3 AC/DCコンバータ
4 平滑コンデンサ
5 マイクロコンピュータ(マイコン)
9 画像形成装置
10 変換部
11 制御部
12 監視部
13 設定部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0049】
【特許文献1】特開2017-5545号
図1
図2
図3
図4
図5
図6