(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023126134
(43)【公開日】2023-09-07
(54)【発明の名称】色調整システム、色調整方法、色調整装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/12 20060101AFI20230831BHJP
H04N 1/00 20060101ALI20230831BHJP
B41J 2/525 20060101ALI20230831BHJP
【FI】
G06F3/12 353
G06F3/12 344
G06F3/12 303
H04N1/00 002A
B41J2/525
【審査請求】未請求
【請求項の数】22
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023000250
(22)【出願日】2023-01-04
(31)【優先権主張番号】P 2022030451
(32)【優先日】2022-02-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】松島 弘幸
(72)【発明者】
【氏名】羽生 ひとみ
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 恭子
【テーマコード(参考)】
2C262
5C062
【Fターム(参考)】
2C262AA02
2C262AA04
2C262AA24
2C262AB11
2C262AB17
2C262BA14
2C262BB03
2C262BC17
2C262FA12
2C262GA57
5C062AA05
5C062AA13
5C062AA31
5C062AA35
5C062AB05
5C062AB20
5C062AB22
5C062AB23
5C062AB41
5C062AB43
5C062AB44
5C062AC02
5C062AC05
5C062AC61
5C062AE01
5C062BD01
(57)【要約】
【課題】ジョブデータ毎に印刷装置における色見本合わせを容易に行うことができる色調整システム、色調整方法、色調整装置及びプログラムを提供する。
【解決手段】原稿ファイルを印刷依頼するためのジョブデータを記憶部に登録する第1登録部と、前記ジョブデータに関連付いた色見本データを前記記憶部に登録する第2登録部と、前記ジョブデータの前記原稿ファイルを、印刷装置に第1印刷物として印刷出力させる印刷制御部と、前記第1印刷物を読取装置に読み取らせ、第1読取画像データとして取得する読取制御部と、前記第1読取画像データと、前記色見本データとに基づいて、入力プロファイルを生成する生成部と、を有する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿ファイルを印刷依頼するためのジョブデータを記憶部に登録する第1登録部と、
前記ジョブデータに関連付いた色見本データを前記記憶部に登録する第2登録部と、
前記ジョブデータの前記原稿ファイルを、印刷装置に第1印刷物として印刷出力させる印刷制御部と、
前記第1印刷物を読取装置に読み取らせ、第1読取画像データとして取得する読取制御部と、
前記第1読取画像データと、前記色見本データとに基づいて、入力プロファイルを生成する生成部と、
を有する色調整システム。
【請求項2】
前記入力プロファイルは、前記原稿ファイルの印刷物の色を前記色見本データに近づけるための入力プロファイルである請求項1に記載の色調整システム。
【請求項3】
前記読取制御部は、印刷見本を前記読取装置に読み取らせ、印刷見本読取画像データとして取得し、
前記印刷見本読取画像データから前記色見本データを作成する第1作成部を、さらに備えた請求項1に記載の色調整システム。
【請求項4】
前記原稿ファイルと、色変換ルールとに基づいて、前記色見本データを作成する第1作成部を、さらに備えた請求項1に記載の色調整システム。
【請求項5】
前記第1登録部による前記ジョブデータの登録の際に、該ジョブデータに関連付けて前記色変換ルールの指定を受け付ける第1受付部を、さらに備え、
前記第1作成部は、前記第1受付部により受け付けた前記色変換ルールに基づいて、前記色見本データを作成する請求項4に記載の色調整システム。
【請求項6】
前記第1登録部による前記ジョブデータの登録の際に、該ジョブデータに関連付けて前記色見本データの作成方式の選択を受け付ける第2受付部を、さらに備え、
前記第1作成部は、前記第2受付部により受け付けられた前記作成方式に従って、前記色見本データを作成する請求項3に記載の色調整システム。
【請求項7】
前記第2受付部は、前記作成方式として、印刷見本の読み取りを依頼することによる作成方式の選択の受け付けを可能とし、
前記読取制御部は、前記第2受付部により前記印刷見本の読み取りを依頼することによる作成方式が受け付けられた場合、該印刷見本を前記読取装置に読み取らせ、前記印刷見本読取画像データとして取得し、
前記第1作成部は、前記印刷見本読取画像データから前記色見本データを作成する請求項6に記載の色調整システム。
【請求項8】
請求項6に記載の前記読取装置は、請求項1に記載の前記読取装置と同じ読取装置、または、請求項1に記載の前記読取装置とは異なる他の読取装置である請求項7に記載の色調整システム。
【請求項9】
前記第2受付部は、印刷見本の読み取りによる作成方式の選択を受け付けた場合、読み取りの対象となる該印刷見本の代表ページの指定を受け付ける請求項6に記載の色調整システム。
【請求項10】
前記印刷制御部は、前記ジョブデータの前記原稿ファイルについて、第1入力プロファイルを適用して前記印刷装置に前記第1印刷物として印刷出力させ、
前記生成部は、前記第1読取画像データと前記色見本データとに基づいて、前記第1入力プロファイルを更新することによって、前記入力プロファイルとして第2入力プロファイルを生成する請求項1~9のいずれか一項に記載の色調整システム。
【請求項11】
前記印刷制御部は、前記ジョブデータの前記原稿ファイルについて、前記入力プロファイルを適用して前記印刷装置に第2印刷物として印刷出力させ、
前記読取制御部は、前記第2印刷物を前記読取装置に読み取らせ、第2読取画像データとして取得し、
前記第1読取画像データと、前記第2読取画像データとによる色差に対する判定を行う判定部を、さらに備えた請求項1~9のいずれか一項に記載の色調整システム。
【請求項12】
前記判定部の判定結果を含む印刷レポートを作成する第2作成部を、さらに備えた請求項11に記載の色調整システム。
【請求項13】
前記印刷制御部は、前記判定部により正常と判定された場合、前記印刷装置に第3印刷物を印刷出力させる請求項11に記載の色調整システム。
【請求項14】
前記印刷制御部は、前記入力プロファイルを、前記ジョブデータとは異なるジョブデータの原稿ファイルの印刷に適用可能とする請求項1~9のいずれか一項に記載の色調整システム。
【請求項15】
少なくとも前記第1登録部と、前記第2登録部と、前記記憶部とを有するクラウドシステムと、
少なくとも前記読取制御部と、前記印刷制御部とを有する読取システムと、
を含む請求項1~9のいずれか一項に記載の色調整システム。
【請求項16】
前記クラウドシステムは、
端末装置に画面情報を提供して表示させるための表示制御部を、さらに備え、
前記画面情報は、操作者による入力を受け付けて、前記クラウドシステムから前記読取システムへ所定の制御を実行させるための入力手段を含み、
前記表示制御部は、前記クラウドシステムと前記読取システムとが双方向通信で接続していない場合には、前記入力手段での入力ができないことが分かるように、前記入力手段の表示を変更する請求項15に記載の色調整システム。
【請求項17】
前記印刷装置で印刷した前記ジョブデータの前記原稿ファイルを、別の印刷装置で印刷するための指示を受け付けたことに応じて、前記クラウドシステムが前記ジョブデータに関連付けて登録されている前記色見本データを、前記別の印刷装置が接続する読取システムに送信し、
前記読取システムが、第1読取画像データと取得した前記色見本データとに基づいて、第1入力プロファイルを更新することによって第2入力プロファイルを生成し、さらに前記別の印刷装置に前記第2入力プロファイルを用いた印刷出力をさせる請求項15に記載の色調整システム。
【請求項18】
前記クラウドシステムは、
端末装置に画面情報を提供して表示させる表示制御部を、さらに備え、
前記画面情報は、
前記ジョブデータを一覧から選択するためのジョブ選択画面と、
前記ジョブ選択画面で選択された前記ジョブデータの前記原稿ファイルの印刷先として、印刷拠点および該印刷拠点毎の印刷装置を選択するための印刷先選択画面と、
を含む請求項15に記載の色調整システム。
【請求項19】
前記ジョブ選択画面で選択された前記ジョブデータである第1ジョブデータを複製して第2ジョブデータを生成する複製部を、さらに備え、
前記生成部は、前記第2ジョブデータについて、前記第1ジョブデータに関連付けられた前記色見本データを用いて、前記入力プロファイルを更新し、
前記印刷制御部は、前記第2ジョブデータの前記原稿ファイルについて、前記生成部により更新された前記入力プロファイルを適用して前記印刷先選択画面で選択された印刷装置に印刷出力させる請求項18に記載の色調整システム。
【請求項20】
原稿ファイルを印刷するためのジョブデータを記憶部に登録する第1登録ステップと、
前記ジョブデータに関連付いた色見本データを前記記憶部に登録する第2登録ステップと、
前記ジョブデータの前記原稿ファイルについて、印刷装置に第1印刷物として印刷出力させる印刷制御ステップと、
前記第1印刷物を読取装置に読み取らせ、第1読取画像データとして取得する読取制御ステップと、
前記第1読取画像データと、前記色見本データとに基づいて、入力プロファイルを生成する生成ステップと、
を有する色調整方法。
【請求項21】
記憶部に登録されたジョブデータの原稿ファイルについて、印刷装置に第1印刷物として印刷出力させる印刷制御部と、
前記第1印刷物を読取装置に読み取らせ、第1読取画像データとして取得する読取制御部と、
前記第1読取画像データと、前記ジョブデータに関連付けて前記記憶部に登録された色見本データとに基づいて、入力プロファイルを生成する生成部と、
を備えた色調整装置。
【請求項22】
コンピュータに、
記憶部に登録されたジョブデータの原稿ファイルについて、印刷装置に第1印刷物として印刷出力させる印刷制御ステップと、
前記第1印刷物を読取装置に読み取らせ、第1読取画像データとして取得する読取制御ステップと、
前記第1読取画像データと、前記ジョブデータに関連付けて前記記憶部に登録された色見本データとに基づいて、入力プロファイルを生成する生成ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、色調整システム、色調整方法、色調整装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
商用印刷(プロダクションプリント)分野のプリンタ(主に電子写真方式、インクジェット方式のプリンタ)では、色見本合わせにより色調整を行っている。ここで、色見本合わせとは、理想の色を示す見本となる色見本データと、色見本合わせ前の印刷物の読取画像を用いて、色見本データの色に近づくように印刷機の入力プロファイルを生成する処理を示す。
【0003】
このような、色調整の技術として、基準印刷物を画像読取装置で読み取って得られる基準画像データを用いて、色調変換パラメータを作成する技術が開示されている(例えば特許文献1)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術では、印刷業者が、受注したジョブデータ毎に印刷装置で色見本合わせを行う際に手間がかかるという問題があった。さらに、印刷業者は、受注したジョブデータを、各拠点の印刷機で色見本合わせを行ってから印刷するためには、各拠点の印刷機ごとに多くの作業が必要であった。例えば1つの同じジョブデータを、複数の拠点(すなわち複数の印刷機)で同じ印刷見本を使って色見本合わせをしたうえで印刷しようとする場合、印刷見本を同じ色で複数部作成し複数の拠点へ送付、または、複数の拠点間で印刷見本を回覧送付したうえで、拠点・印刷機ごとに、印刷見本の読み取りおよび読み取り画像の登録の作業を予め行う必要があるため、色見本合わせに手間がかかるという問題があった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ジョブデータ毎に印刷装置における色見本合わせを容易に行うことができる色調整システム、色調整方法、色調整装置及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、原稿ファイルを印刷依頼するためのジョブデータを記憶部に登録する第1登録部と、前記ジョブデータに関連付いた色見本データを前記記憶部に登録する第2登録部と、前記ジョブデータの前記原稿ファイルを、印刷装置に第1印刷物として印刷出力させる印刷制御部と、前記第1印刷物を読取装置に読み取らせ、第1読取画像データとして取得する読取制御部と、前記第1読取画像データと、前記色見本データとに基づいて、入力プロファイルを生成する生成部と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ジョブデータ毎に印刷装置における色見本合わせを容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態に係る色調整システムの全体構成の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る印刷機のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る制御サーバ等のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る色調整システムの機能ブロックの構成の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係る色調整システムにおける印刷見本を用いる場合のデータ処理の流れの一例を示す図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係る色調整システムにおける色変換ルールを指定する場合のデータ処理の流れの一例を示す図である。
【
図7】
図7は、実施形態に係る色調整システムで扱うデータのデータ構造の一例を示す図である。
【
図8】
図8は、実施形態に係る色調整システムの色調整処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【
図9】
図9は、ジョブ一覧画面の一例を示す図である。
【
図11】
図11は、DCP作成方式選択画面の一例を示す図である。
【
図13】
図13は、色変換ルール指定画面の一例を示す図である。
【
図16】
図16は、印刷判定画面を用いた操作の流れの一例を示す図である。
【
図17】
図17は、印刷判定画面において判定NGの状態の一例を示す図である。
【
図19】
図19は、変形例1に係る色調整システムの機能ブロック構成の一例を示す図である。
【
図20】
図20は、変形例2に係る色調整システムの機能ブロック構成の一例を示す図である。
【
図21】
図21は、変形例2に係るジョブ選択画面の一例を示す図である。
【
図22】
図22は、変形例2に係るジョブ転送画面の一例を示す図である。
【
図23】
図23は、変形例2に係るジョブ振分画面の一例を示す図である。
【
図24】
図24は、変形例2に係るジョブ複製画面の一例を示す図である。
【
図25】
図25は、変形例2に係るジョブ複製画面から表示されるジョブ転送画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、図面を参照しながら、本発明に係る色調整システム、色調整方法、色調整装置及びプログラムの実施形態を詳細に説明する。また、以下の実施形態によって本発明が限定されるものではなく、以下の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想到できるもの、実質的に同一のもの、およびいわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、以下の実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換、変更および組み合わせを行うことができる。
【0010】
(色調整システムの全体構成)
図1は、実施形態に係る色調整システムの全体構成の一例を示す図である。
図1を参照しながら、本実施形態に係る色調整システム1の全体構成について説明する。
【0011】
図1に示す色調整システム1は、印刷見本に基づくDCP(Degital Color Proof)を用いて、印刷機での印刷のための色調整を行うための情報処理システムである。ここで、DCPとは、理想の色を示す色見本となる印刷物である印刷見本を読み取った読取画像(読取画像データ)に基づいて作成される色見本データである。また、印刷見本とは、理想とする印刷機(例えば適切な状態に調整された調整済プリンタまたはオフセット印刷機等)で、ジョブの原稿ファイルを事前に印刷した印刷物等である。
図1に示すように、色調整システム1は、画像読取システム10(読取システム)と、印刷機20(印刷装置)と、クラウドシステム30と、PC(Personal Computer)40と、を含む。
図1に示す色調整システム1の構成では、画像読取システム10と、クラウドシステム30と、PC40とは、インターネット等のネットワークNを介して互いに通信可能であり、画像読取システム10と、印刷機20とは、例えばLAN(Local Area Network)等のネットワークを介して互いに通信可能となっている。
【0012】
なお、画像読取システム10は、印刷機20を有する印刷所で保有されている構成としているが、これに限定されるものではなく、印刷所と、印刷を依頼するブランドオーナーとの仲介を行うプリントマネジメント会社または校正拠点で保有されていてもよく、ブランドオーナーで保有されていてもよく、または、
図1に示す印刷所と異なる印刷所で保有されていてもよい。本実施形態では、
図1に示すように、特定の印刷拠点となる印刷所で保有されているものとして説明する。画像読取システム10は、画像読取印刷システムや、画像処理システム、業者側システム、拠点側のオンプレシステムなどと言ってもよい。なおブランドオーナーとは、印刷業者等に印刷物の印刷等、商品の生産を依頼する、依頼者や発注者の例である。これに対して印刷業者(印刷所・印刷会社)は、印刷機を設置する印刷拠点を持ち、依頼者から注文を受けて商品としての印刷物を印刷して納品する、商品提供者である。注文は、依頼者から提供者へ直接受ける場合と、プリントマネジメントや校正者などの印刷物の品質管理者や仲介業者を介して間接的に受ける場合とがある。印刷物は例えば広告、チラシ、冊子、ポスター、ダイレクトメール、販促物、カタログ、パンフレット、伝票、請求書等、依頼者であるブランドオーナーが、事業や販売促進等に用いる商用の印刷物を中心とするが他の文書の印刷でもよい。また印刷に限らず様々な商品・商材・宣材の生産の受発注に適用してもよい。
【0013】
画像読取システム10は、印刷見本に対する読み取り処理等を行うシステムである。画像読取システム10は、
図1に示すように、制御サーバ11と、画像読取装置12(読取装置)を、を有する。
【0014】
制御サーバ11は、画像読取装置12に対する読み取り処理の制御を行うサーバ装置である。なお、制御サーバ11は、専用サーバ装置の他、業者または拠点のPC等の端末装置に専用ソフトウェアをインストールすることにより構築してもよい。画像読取装置12は、制御サーバ11に対する制御に従って、印刷見本および各種印刷物に対して読み取り処理を行う装置である。画像読取装置12は、読み取り処理として、印刷見本および印刷物に対する測色を行い、L*a*b表色系のL*a*b*値(以下、単にLab値と称する)等のデバイス非依存の色値で構成された読取画像を得る。なお、画像読取装置12は、例えば、イメージスキャナ、測色器等の装置が挙げられるが、これらに限定されず、印刷見本および印刷物の読取画像(読取画像データ)が取得可能な装置全般を示す。
【0015】
印刷機20は、クラウドシステム30からの印刷指示に応じて、ジョブデータに対する印刷処理を行うMFP(Multifunction Peripheral:複合機)等のプリンタである。具体的には、印刷機20は、ジョブデータについて入力プロファイルを用いてデバイス非依存の色値(Lab値等)に変換し、出力プロファイルを用いて当該色値を印刷出力するためのCMYKデータ等に変換した上で、印刷処理を行う。入力プロファイルについては、後述するように、色合わせ部115によってDCPの色に近づくように生成されるのに対し、出力プロファイルについては、印刷機20の印刷特性に応じて決定されたプロファイルのため、固定のものとして取り扱う。なお、印刷機20は、MFPに限定されるものではなく、プリンタ機能を主機能として有する通常の電子写真方式およびインクジェット方式の印刷機、DFE(Digital Front End)により制御される商用印刷装置等、様々な印刷方式の印刷装置であってもよい。
【0016】
クラウドシステム30は、印刷見本の読取画像等に基づいてDCPを作成・登録するクラウド上のシステムである。
【0017】
PC40は、ブランドオーナーが所有している情報処理装置であり、印刷依頼対象となるジョブデータの登録等を行う。ジョブデータは、原稿ファイルを所定設定で印刷業者等に印刷依頼するためのデータである。
【0018】
(印刷機のハードウェア構成)
図2は、実施形態に係る印刷機のハードウェア構成の一例を示す図である。
図2を参照しながら、本実施形態に係る印刷機20のハードウェア構成について説明する。
【0019】
図2に示すように、本実施形態に係る印刷機20は、コントローラ500と、操作表示部510と、FCU(Facsimile Control Unit)520と、プロッタ531(印刷装置)と、スキャナ532とがPCI(Peripheral Component Interface)バスで接続された構成となっている。
【0020】
コントローラ500は、印刷機20全体の制御、描画、通信および操作表示部510からの入力を制御する装置である。
【0021】
操作表示部510は、例えば、タッチパネル等であり、コントローラ500に対する入力を受け付ける(入力機能)と共に、印刷機20の状態等を表示(表示機能)する装置であり、後述するASIC(Application Specific Integrated Circuit)506に直接接続されている。
【0022】
FCU520は、ファックス機能を実現する装置であり、例えば、PCIバスによってASIC506に接続されている。
【0023】
プロッタ531は、印刷機能を実現する装置であり、例えば、PCIバスによってASIC506に接続されている。スキャナ532は、スキャナ機能を実現する機能であり、例えば、PCIバスによってASIC506に接続されている。
【0024】
コントローラ500は、CPU(Central Processing Unit)501と、システムメモリ(MEM-P)502と、ノースブリッジ(NB)503と、サウスブリッジ(SB)504aと、ネットワークI/F504bと、USB(Universal Serial Bus) I/F504cと、セントロニクスI/F504dと、ASIC506と、ローカルメモリ(MEM-C)507と、補助記憶装置508と、を有している。
【0025】
CPU501は、印刷機20の全体制御を行うものであり、システムメモリ502、ノースブリッジ503およびサウスブリッジ504aからなるチップセットに接続され、このチップセットを介して他の機器と接続される。
【0026】
システムメモリ502は、プログラムおよびデータの格納用メモリ、プログラムおよびデータの展開用メモリ、ならびにプリンタの描画用メモリ等として用いるメモリであり、ROM(Read Only Memory)とRAM(Random Access Memory)とを有している。このうち、ROMは、プログラムおよびデータの格納用メモリとして用いる読み出し専用のメモリであり、RAMは、プログラムおよびデータの展開用メモリ、ならびにプリンタの描画用メモリ等として用いる書き込みおよび読み出し可能なメモリである。
【0027】
ノースブリッジ503は、CPU501と、システムメモリ502、サウスブリッジ504aおよびAGP(Accelerated Graphics Port)バス505とを接続するためのブリッジであり、システムメモリ502に対する読み書き等を制御するメモリコントローラと、PCIマスタおよびAGPターゲットとを有する。
【0028】
サウスブリッジ504aは、ノースブリッジ503と、PCIデバイスおよび周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。サウスブリッジ504aは、PCIバスを介してノースブリッジ503と接続されており、PCIバスには、ネットワークI/F504b、USB I/F504cおよびセントロニクスI/F504d等が接続されている。
【0029】
ネットワークI/F504bは、ネットワークを利用して制御サーバ11およびクラウドシステム30等の外部とデータを通信するためのインターフェースである。ネットワークI/F504bは、例えば、イーサネット(登録商標)に対応し、TCP(Transmission Control Protocol)/IP(Internet Protocol)等に準拠した通信が可能である。
【0030】
USB I/F504cは、USB規格に準拠した装置と通信が可能なインターフェースである。
【0031】
セントロニクスI/F504dは、複数ビットの送信が可能なパラレルポートの仕様を有するインターフェースである。
【0032】
AGPバス505は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレータカード用のバスインターフェースである。AGPバス505は、システムメモリ502に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレータカードを高速にするバスである。
【0033】
ASIC506は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGPバス505、PCIバス、補助記憶装置508およびローカルメモリ507をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。ASIC506は、PCIターゲットおよびAGPマスタと、ASIC506の中核をなすアービタ(ARB)と、ローカルメモリ507を制御するメモリコントローラと、ハードウェアロジック等により画像データの回転等を行う複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)と、プロッタ531およびスキャナ532との間でPCIバスを介したデータ転送を行うPCIユニットとから構成される。ASIC506には、例えば、PCIバスを介してFCU520、プロッタ531およびスキャナ532が接続される。また、ASIC506は、図示しないホストPC(Personal Computer)およびネットワーク等にも接続されている。
【0034】
ローカルメモリ507は、コピー用画像バッファおよび符号バッファとして用いるメモリである。
【0035】
補助記憶装置508は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、SD(Secure Digital)カードまたはフラッシュメモリ等の記憶装置であり、入力プロファイル、出力プロファイル、画像データの蓄積、プログラムの蓄積、フォントデータの蓄積、およびフォームの蓄積等を行うためのストレージである。
【0036】
なお、上述の印刷機20のプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルによって、コンピュータで読み取り可能な記録媒体(補助記憶装置508等)に記録されて流通されるようにしてもよい。
【0037】
また、
図2に示す印刷機20のハードウェア構成は、一例であり、すべての構成機器を備えている必要はなく、また、他の構成機器を備えているものとしてもよい。
【0038】
(情報処理装置のハードウェア構成)
図3は、実施形態に係る制御サーバ等のハードウェア構成の一例を示す図である。
図3を参照しながら、本実施形態に係る制御サーバ11のハードウェア構成について説明する。
【0039】
図3に示すように、制御サーバ11は、CPU601と、ROM602と、RAM603と、補助記憶装置605と、メディアドライブ607と、ディスプレイ608と、ネットワークI/F609と、キーボード611と、マウス612と、DVD(Digital Versatile Disc)ドライブ614と、を備えている。
【0040】
CPU601は、制御サーバ11全体の動作を制御する演算装置である。ROM602は、制御サーバ11用のプログラムを記憶している不揮発性記憶装置である。RAM603は、CPU601のワークエリアとして使用される揮発性記憶装置である。
【0041】
補助記憶装置605は、印刷機20に適用する入力プロファイル、各種データおよびプログラム等を記憶するHDDまたはSSD等の記憶装置である。メディアドライブ607は、CPU601の制御に従って、フラッシュメモリ等の記録メディア606に対するデータの読み出しおよび書き込みを制御する装置である。
【0042】
ディスプレイ608は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字または画像等の各種情報を表示する液晶または有機EL(Electro Luminescence)等によって構成された表示装置である。
【0043】
ネットワークI/F609は、ネットワークを利用して印刷機20およびクラウドシステム30等の外部とデータを通信するためのインターフェースである。ネットワークI/F609は、例えば、イーサネットに対応し、TCP/IP等に準拠した通信が可能なNIC(Network Interface Card)等である。
【0044】
キーボード611は、文字、数字、各種指示の選択、およびカーソルの移動等を行う入力装置である。マウス612は、各種指示の選択および実行、処理対象の選択、ならびにカーソルの移動等を行うための入力装置である。
【0045】
DVDドライブ614は、着脱自在な記憶媒体の一例としてのDVD-ROMまたはDVD-R(Digital Versatile Disk Recordable)等のDVD613に対するデータの読み出しおよび書き込みを制御する装置である。
【0046】
上述のCPU601、ROM602、RAM603、補助記憶装置605、メディアドライブ607、ディスプレイ608、ネットワークI/F609、キーボード611、マウス612およびDVDドライブ614は、アドレスバスおよびデータバス等のバス610によって互いに通信可能に接続されている。
【0047】
なお、
図3に示した制御サーバ11のハードウェア構成は一例を示すものであり、
図3に示した構成要素を全て含む必要はなく、または、その他の構成要素を含むものとしてもよい。例えば、印刷機20とデータ通信を行うためのUSB I/Fを備えていてもよい。
【0048】
また、クラウドシステム30およびPC40のハードウェア構成についても、
図3に示した構成に準じる。また、クラウドシステム30は、単一の情報処理装置で構成されていることに限定されず、複数の情報処理装置により構成されていてもよい。
【0049】
(色調整システムの機能ブロックの構成および動作)
図4は、実施形態に係る色調整システムの機能ブロック構成の一例を示す図である。
図5は、実施形態に係る色調整システムにおける印刷見本を用いる場合のデータ処理の流れの一例を示す図である。
図6は、実施形態に係る色調整システムにおける色変換ルールを指定する場合のデータ処理の流れの一例を示す図である。
図4~
図6を参照しながら、本実施形態に係る色調整システム1の機能ブロックの構成および動作について説明する。
【0050】
図4に示すように、画像読取システム10の制御サーバ11は、各機能を実現するためのソフトウェアとして制御アプリケーション110と、Webブラウザ120とがインストールされている。制御サーバ11は、制御アプリケーション110がCPU601により実行されることによって実現される機能部として、通信部111と、画像読取制御部112(読取制御部)と、送信部113と、DCP取得部114と、色合わせ部115(生成部の一例)と、印刷制御部116と、印刷結果判定部117(判定部の一例)と、を有する。
【0051】
Webブラウザ120は、クラウドシステム30のWeb UI320から提供される画面を介して、各種データの入力および処理の実行の操作入力を受け付けるためのソフトウェアである。なお、Webブラウザ120は、制御サーバとは別の、印刷業者が保有するPC等の端末装置にインストールされて動作するものであってもよい。
【0052】
通信部111は、ネットワークを介してクラウドシステム30および印刷機20との間で、ネットワークI/F609を介してデータ通信を行う機能部である。特に、通信部111は、クラウドシステム30との間での双方向の通信を実現するために、WebSocket等に基づく通信接続を確立する。
【0053】
画像読取制御部112は、画像読取装置12に対する読み取り処理の制御を行う機能部である。画像読取制御部112は、画像読取装置12により読み取られた印刷見本の印刷見本読取画像(見本読取画像データ)を取得する。また、画像読取制御部112は、色合わせ部115により生成される前の既存の入力プロファイル(第1入力プロファイル)が適用されて印刷機20により印刷された印刷物について、画像読取装置12により読み取られた第1読取画像(第1読取画像データ)を取得する。また、画像読取制御部112は、色合わせ部115により生成された入力プロファイル(第2入力プロファイル)が適用されて印刷機20により印刷された印刷物について、画像読取装置12により読み取られた第2読取画像(第2読取画像データ)を取得する。
【0054】
送信部113は、画像読取制御部112による制御により、画像読取装置12によって読み取りされた印刷見本読取画像を、通信部111を介してクラウドシステム30へ送信する機能部である。また、送信部113は、印刷結果判定部117によるジョブデータの印刷物の読取画像に対する判定結果を、印刷結果として通信部111を介してクラウドシステム30へ送信する。
【0055】
DCP取得部114は、色合わせ部115による入力プロファイルの生成のために、クラウドシステム30から、ジョブデータに対応するDCPを、通信部111を介して取得する機能部である。
【0056】
色合わせ部115は、既存の入力プロファイル、ジョブデータについての第1読取画像(第1読取画像データ)、および当該ジョブデータに対応するDCP(色見本データ)に基づいて、ジョブデータにより印刷出力される印刷物の色が、DCPが示す色に近づくように色変換するための入力プロファイルを生成する、色見本合わせを行う機能部である。この場合、色合わせ部115は、既存の入力プロファイルを更新することによって、入力プロファイルを生成するものとしてもよい。なお、色合わせ部115により生成された入力プロファイルは、制御サーバ11またはクラウドシステム30で部番等の識別情報で管理するものとし、別のジョブデータの印刷出力に用いることができるものとしてもよい。また、色合わせ部115は、第1読取画像およびDCPに基づいて、既存の入力プロフファイルとは別に新規に入力プロファイルを生成するものとしてもよい。
【0057】
印刷制御部116は、印刷機20に対する処理を行う機能部である。例えば、印刷制御部116は、クラウドシステム30からの印刷指示に従って、印刷機20にジョブデータに対する印刷処理を実行させる。また、印刷制御部116は、色合わせ部115により生成された入力プロファイルを適用するために、当該入力プロファイルを印刷機20へ送信する。
【0058】
印刷結果判定部117は、色合わせ部115により生成された入力プロファイルが適用された印刷物の第2読取画像とDCPとの平均色差ΔE等の判定を行い、印刷結果として出力する機能部である。また、印刷結果判定部117は、DCPと第2読取画像との差分画像を生成する。印刷結果判定部117は、出力した印刷結果および差分画像を、通信部111を介してクラウドシステム30へ送信する。
【0059】
なお、
図4に示す制御サーバ11の制御アプリケーション110が実行されることにより実現される各機能部は、少なくともその一部が、FPGA(Field-Programmable Gate Array)またはASIC等のハードウェア回路によって実現されてもよい。
【0060】
また、
図4に示す制御アプリケーション110が実行されることにより実現される各機能部は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、
図4に示す制御アプリケーション110で独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、
図4に示す制御アプリケーション110で1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
【0061】
図4に示すように、クラウドシステム30は、各機能を実現するためのソフトウェアとしてアプリケーション300と、Web UI320とがインストールされ、さらに、記憶部310を備えている。クラウドシステム30は、アプリケーション300がCPU601により実行されることによって実現される機能部として、第1登録部301(第1登録部の一例)と、読取指示部302と、第2取得部303と、DCP作成部304(第1作成部)と、DCP登録部304a(第2登録部の一例)と、印刷管理部305と、送信部306と、レポート作成部307(第2作成部)と、通信部308と、を有する。
【0062】
Web UI320は、PC40のWebブラウザ401、および制御サーバ11のWebブラウザ120と通信し、各ブラウザで表示させるための画面の情報を提供するとともに、表示した画面を介した操作者による入力情報を取得するソフトウェアである。また、Web UI320は、PC40のWebブラウザ401や、制御サーバ11のWebブラウザ120の表示を、クラウドシステム30の側から、実行及び変更させる場合もある。Web UI320は、端末装置に画面情報を提供して表示させるための表示制御部の例である。
【0063】
第1登録部301は、PC40からWeb UI320を介して、ジョブデータ、およびDCP作成のための設定情報を取得する機能部である。ここで、DCP作成のための設定情報とは、印刷見本を用いたDCPの作成の場合、目標に用いる印刷見本のページ番号、目標色差およびDCP名称等であり、色変換ルールに基づくDCPの作成の場合、指定された色変換ルール、目標色差およびDCP名称等である。第1登録部301は、取得したジョブデータおよび設定情報を記憶部310に登録(記憶)する。また、第1登録部301は、Web UI320を介して、印刷所により選択されたジョブデータについてのDCPを用いた印刷指示を取得する。なお、「登録」は、記憶部(ここでは記憶部310)に記憶することを意味する。
【0064】
読取指示部302は、第1登録部301によりDCP作成のための設定情報が取得された場合、印刷見本の読み取り指示を画像読取システム10へ送信する機能部である。
【0065】
第2取得部303は、読取指示部302による印刷見本の読み取り指示に応じて画像読取システム10より読み取られた当該印刷見本の読取画像(印刷見本読取画像)を、画像読取システム10から通信部308を介して取得する機能部である。
【0066】
DCP作成部304は、印刷見本を用いたDCPの作成の場合、第2取得部303により取得された印刷見本読取画像と、第1登録部301により取得されたDCP作成のための設定情報とに基づいて、DCPを作成する機能部である。また、DCP作成部304は、色変換ルールに基づくDCPの作成の場合、第1登録部301により取得されたDCP作成のための設定情報(当該色変換ルールの指定情報を含む)と、ジョブデータに含まれる原稿ファイル(PDF(Portable Document Format)ファイル等)に基づいて、DCPを作成する。ここで、色変換ルールとは、国際標準に準拠したJapanColor、G7またはForga等の色見本のルール、または、印刷所ごとに定められたカスタム色のルールを示す。DCP登録部304aは、DCP作成部304により作成されたDCPを、第1登録部301により取得されたジョブデータと関連付けて記憶部310に登録(記憶)する機能部である。DCP登録部304aは、第2登録部の一例である。第2登録部は、ジョブデータに関連付けてDCP(色見本データ)を記憶部310に登録する。また、第2登録部が色見本データをジョブデータと関連付けて記憶部310に登録してもよい。なお、第1登録部および第2登録部は、1つの登録部でも別の登録部で構成されていてもよい。
【0067】
なお、DCP作成部304により作成されたDCPは、部番等の識別情報によって記憶部310で管理され、画像読取システム10における入力プロファイルの生成において、過去のDCP等、識別情報で指定されたDCPを用いることができるものとしてもよい。
【0068】
印刷管理部305は、色合わせ部115による色見本合わせ前の既存の入力プロファイルを用いたジョブデータの印刷指示、または、当該色見本合わせにより生成された入力プロファイルを用いたジョブデータの印刷指示を、通信部308を介して画像読取システム10へ送信する機能部である。
【0069】
送信部306は、色合わせ部115の色見本合わせで用いるDCPを、記憶部310から読み出して、通信部308を介して画像読取システム10へ送信する機能部である。
【0070】
レポート作成部307は、印刷結果判定部117によって出力された印刷結果に基づいて、印刷レポートを作成する。レポート作成部307は、作成した印刷レポートを310に登録(記憶)する。
【0071】
通信部308は、ネットワークを介して制御サーバ11との間で、ネットワークI/F609を介してデータ通信を行う機能部である。特に、通信部308は、制御サーバ11との間での双方向の通信を実現するために、WebSocket等に基づく通信接続を確立する。
【0072】
記憶部310は、各種データを記憶する機能部である。記憶部310に記憶された情報としては、
図4に示すように、例えば、PC40から登録されたジョブデータ、当該ジョブデータに対応する原稿ファイル、DCP作成部304により作成されたDCP、標準入力プロファイル、色合わせ部115により生成された入力プロファイル(生成入力プロファイル)、第1読取画像、第2読取画像、レポート作成部307により作成された印刷レポート、ブランドオーナー情報、印刷会社情報、およびプリンタ情報等である。なお、標準入力プロファイル、および生成入力プロファイルについては、制御サーバ11または印刷機20で管理されているものとしてもよい。記憶部310は、
図3に示す補助記憶装置605によって実現される。
【0073】
なお、
図4に示すクラウドシステム30のアプリケーション300が実行されることにより実現される各機能部は、少なくともその一部が、FPGAまたはASIC等のハードウェア回路によって実現されてもよい。
【0074】
また、
図4に示すアプリケーション300が実行されることにより実現される各機能部は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、
図4に示すアプリケーション300で独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、
図4に示すアプリケーション300で1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
【0075】
図4に示すように、PC40は、Webブラウザ401がインストールされている。Webブラウザ401は、クラウドシステム30のWeb UI320から提供される画面を介して、各種データの入力および処理の実行の操作入力を受け付けるためのソフトウェアである。
【0076】
次に、
図5を参照ながら、印刷見本を用いたDCPの作成の場合におけるデータ処理の流れについて説明する。画像読取システム10を保有している所定の印刷所は、予めブランドオーナーから印刷見本を受け取っているものとし、データの生成・処理の流れに着目して説明する。ただし、画像読取システム10を保有している印刷所が予め印刷見本を受け取っていることが必要なだけであり、当該印刷見本に対応するジョブデータを処理する他の印刷所は、当該印刷見本(またはその複製)を保持している必要はない。また、画像読取システム10を保有している主体がプリントマネジメント会社、校正拠点またはブランドオーナー自身である場合、印刷所では印刷見本を保持している必要はない。なお、後述する
図8に示すように、ブランドオーナーは、印刷見本を用いたDCPの作成を行うか、色変換ルールに基づくDCPの作成を行うか選択が可能である。
【0077】
まず、画像読取システム10の制御サーバ11の画像読取制御部112は、画像読取装置12に印刷見本の読み取り処理を実行させ、印刷見本読取画像を取得する。次に、制御サーバ11の送信部113は、印刷見本読取画像を、クラウドシステム30へ送信する。そして、クラウドシステム30の第2取得部303は、画像読取システム10から印刷見本読取画像を取得する。そして、クラウドシステム30のDCP作成部304は、印刷見本読取画像と、DCP作成のための設定情報とに基づいて、DCPを作成し、DCP登録部304aは、当該DCPを記憶部310に登録(記憶)する。
【0078】
制御サーバ11の印刷制御部116は、クラウドシステム30から印刷指示と共にジョブデータを受け取る。次に、印刷制御部116は、既存の入力プロファイル(
図5に示す入力プロファイル(1))および出力プロファイルを用いて、印刷機20に対してジョブデータに含まれる原稿ファイルの印刷処理を実行させる。そして、画像読取制御部112は、印刷機20により印刷された印刷物(第1印刷物)について、画像読取装置12に読み取り処理を実行させ、当該印刷物の第1読取画像(第1読取画像データ)を取得する。
【0079】
制御サーバ11のDCP取得部114は、クラウドシステム30から、上述のジョブデータに対応するDCPを取得する。制御サーバ11の色合わせ部115は、既存の入力プロファイル(入力プロファイル(1))、第1読取画像、およびDCP取得部114により取得されたDCPに基づいて、ジョブデータにより印刷出力される印刷物の色が、DCPが示す色に近づくように色変換するための入力プロファイル(
図5に示す入力プロファイル(2))を生成する。
【0080】
次に、印刷制御部116は、色合わせ部115により生成された入力プロファイル(入力プロファイル(2))および出力プロファイルを用いて、印刷機20に対してジョブデータに含まれる原稿ファイルの印刷処理を実行させる。そして、画像読取制御部112は、印刷機20により印刷された印刷物(第2印刷物)について、画像読取装置12に読み取り処理を実行させ、当該印刷物の第2読取画像を取得する。
【0081】
次に、制御サーバ11の印刷結果判定部117は、第1読取画像(第1読取画像データ)と、第2読取画像(第2読取画像データ)とによる色差等に対する判定を行い、印刷結果として出力し、当該印刷結果をクラウドシステム30へ送信する。クラウドシステム30のレポート作成部307は、当該印刷結果に基づいて、印刷レポートを作成し、作成した印刷レポートを310に登録(記憶)する。
【0082】
次に、
図6を参照ながら、色変換ルールに基づくDCPの作成の場合におけるデータ処理の流れについて説明する。なお、データの生成・処理の流れに着目して説明する。
【0083】
まず、クラウドシステム30のDCP作成部304は、DCP作成のための設定情報(当該色変換ルールを含む)(
図6に示す入力プロファイル(1)を含む)と、ジョブデータに含まれる原稿ファイルに基づいて、DCPを作成し、DCP登録部304aは、当該DCPを記憶部310に登録(記憶)する。
【0084】
制御サーバ11の印刷制御部116は、クラウドシステム30から印刷指示と共にジョブデータを受け取る。なお、印刷制御部116は、入力プロファイル(1)をクラウドシステム30から取得してもよい。次に、印刷制御部116は、入力プロファイル(1)および出力プロファイルを用いて、印刷機20に対してジョブデータに含まれる原稿ファイルの印刷処理を実行させる。そして、画像読取制御部112は、印刷機20により印刷された印刷物(第1印刷物)について、画像読取装置12に読み取り処理を実行させ、当該印刷物の第1読取画像を取得する。
【0085】
制御サーバ11のDCP取得部114は、クラウドシステム30から、上述のジョブデータに対応するDCPを取得する。制御サーバ11の色合わせ部115は、入力プロファイル(1)、第1読取画像、およびDCP取得部114により取得されたDCPに基づいて、ジョブデータにより印刷出力される印刷物の色が、DCPが示す色に近づくように色変換するための入力プロファイル(
図6に示す入力プロファイル(2))を生成する。
【0086】
次に、印刷制御部116は、色合わせ部115により生成された入力プロファイル(入力プロファイル(2))および出力プロファイルを用いて、印刷機20に対してジョブデータに含まれる原稿ファイルの印刷処理を実行させる。そして、画像読取制御部112は、印刷機20により印刷された印刷物(第2印刷物)について、画像読取装置12に読み取り処理を実行させ、当該印刷物の第2読取画像を取得する。
【0087】
次に、制御サーバ11の印刷結果判定部117は、第2読取画像に対する色差等の判定を行い、印刷結果として出力し、当該印刷結果をクラウドシステム30へ送信する。クラウドシステム30のレポート作成部307は、当該印刷結果に基づいて、印刷レポートを作成し、作成した印刷レポートを記憶部310に登録(記憶)する。
【0088】
(色調整システムのデータ構造)
図7は、実施形態に係る色調整システムで扱うデータのデータ構造の一例を示す図である。
図7を参照しながら、本実施形態に係る色調整システム1で扱うデータのデータ構造の概要について説明する。
【0089】
クラウドシステム30の第1登録部301により取得され、記憶部310に登録されたジョブデータは、例えば、以下の情報を有する。
【0090】
・ジョブ名称
・紙種
・部数
・標準色空間
・DCP方式
・目標ΔE
・納期
【0091】
また、このジョブデータには、PDFファイル等の原稿ファイルが含まれるが、
図7では、ジョブデータに関連付けられた情報として図示している。ジョブデータに関連付けられた原稿ファイルとしては、実際には、当該原稿ファイルが保存された記憶領域が示されたファイルロケーションであってもよい。
【0092】
また、ジョブデータは、さらに、DCP作成部304により作成されたDCPと関連付けられている。ジョブデータに関連付けられたDCPとしては、実際には、当該DCPが保存された記憶領域が示されたファイルロケーションであってもよい。
【0093】
また、ジョブデータは、処理される印刷会社の情報に関連付けられている。また、印刷会社の情報は、所有する各プリンタ(印刷機)の情報と関連付けられている。
【0094】
また、ジョブデータは、さらに、印刷依頼を出したブランドオーナー情報と、印刷指示が出された印刷会社(印刷所)の情報、および、印刷に関する情報が関連付けられている。印刷に関する情報は、同一のジョブデータが複数の印刷所、複数の印刷機で印刷処理されることを管理するための情報であり、少なくとも各印刷機で処理される部数の情報を含む。この印刷に関する情報は、さらに、読取画像(上述の第1読取画像および第2読取画像)と、入力プロファイル(標準入力プロファイル、色変換ルールの定義のための入力プロファイル、および色合わせ部115により生成された入力プロファイル(生成入力プロファイル))と、印刷結果判定部117による印刷結果および差分画像と、に関連付けられている。印刷に関する情報に関連付けられた読取画像、入力プロファイルおよび差分画像としては、実際には、これらの画像・ファイルが保存された記憶領域が示されたファイルロケーションであってもよい。また、印刷結果には、少なくとも平均色差ΔEが含まれる。
【0095】
(色調整システムの色調整処理の流れ)
図8は、実施形態に係る色調整システムの色調整処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
図9は、ジョブ一覧画面の一例を示す図である。
図10は、ジョブ登録画面の一例を示す図である。
図11は、DCP作成方式選択画面の一例を示す図である。
図12は、印刷見本読取画面の一例を示す図である。
図13は、色変換ルール指定画面の一例を示す図である。
図14は、ジョブ選択画面の一例を示す図である。
図15は、ジョブ制御画面の一例を示す図である。
図16は、印刷判定画面を用いた操作の流れの一例を示す図である。
図17は、印刷判定画面において判定NGの状態の一例を示す図である。
図18は、印刷レポートの一例を示す図である。
図8~
図18を参照しながら、本実施形態に係る色調整システム1による色調整処理の流れについて説明する。
【0096】
図8は、ブランドオーナーによるジョブデータの登録(ステップS11~S14)、ジョブに紐づくDCPの登録(ステップS15~S27)、印刷業者による色見本合わせである入力プロファイル更新の実施(ステップS28~S38)、更新後の入力プロファイルを用いた色差判定テスト(ステップS45まで)、本番の印刷処理と印刷レポート作成の実施(ステップS46以降)で構成される。
【0097】
<ステップS11>
ブランドオーナーは、PC40のWebブラウザ401を介して、印刷を依頼するジョブデータの登録操作を行う。具体的には、ブランドオーナーは、まず、Webブラウザ401に、
図9に示すジョブ一覧画面1000を表示させる。
【0098】
ジョブ一覧画面1000は、
図9に示すように、ジョブ登録ボタン1001と、ジョブ一覧表示領域1002と、を含む。ジョブ登録ボタン1001は、新たに印刷を依頼するジョブデータをクラウドシステム30に登録するためのボタンである。ジョブ一覧表示領域1002は、既にクラウドシステム30に登録済みのジョブデータの一覧を表示する領域である。
【0099】
ブランドオーナーによってジョブ登録ボタン1001が押下されると、Webブラウザ401は、
図10に示すジョブ登録画面1100を表示させる。
【0100】
ジョブ登録画面1100は、新たに印刷を依頼するジョブデータを登録するための画面である。ジョブ登録画面1100は、
図10に示すように、ジョブ名入力領域1101と、原稿ファイル指定領域1102と、部数入力領域1103と、標準選択部1104と、標準プロファイル指定部1105と、DCP作成選択部1106と、目標色差入力部1107と、期限日入力部1108と、次へボタン1111と、キャンセルボタン1112と、を含む。
【0101】
ジョブ名入力領域1101は、新たに印刷を依頼するジョブデータの名称を設定するための入力領域である。原稿ファイル指定領域1102は、印刷の対象となるPDFファイル等の原稿ファイルをPC40等に記憶するファイルから選択して指定するための領域である。部数入力領域1103は、原稿ファイルについて印刷する部数を設定するための入力領域である。標準選択部1104は、DCPを作成せずに、ISO(International Organization for Standardization)の標準規格の入力プロファイル(標準入力プロファイル)を用いることを選択するラジオボタンである。標準プロファイル指定部1105は、標準選択部1104が選択された場合に、標準入力プロファイルを選択指定するための領域である。DCP作成選択部1106は、DCPを作成することを選択するためのラジオボタンである。目標色差入力部1107は、DCPとの比較で目標となる平均色差ΔEを設定するための入力領域である。期限日入力部1108は、新たに登録するジョブデータの印刷物の納品の期日を設定するための入力領域である。次へボタン1111は、標準選択部1104が選択されている場合には、ジョブデータを登録し、DCP作成選択部1106が選択されている場合には、
図11に示すDCP作成方式選択画面1200に遷移するためのボタンである。キャンセルボタン1112は、ジョブ登録画面1100での設定入力をキャンセルし、ジョブ一覧画面1000へ戻るためのボタンである。なお、ジョブ登録画面1100は、さらに、印刷するときに用いる用紙の種類である紙種を選択するボタンを含んでもよい。
【0102】
ブランドオーナーは、ジョブ登録画面1100において、各種設定情報を設定し、DCP作成選択部1106を選択した状態で、次へボタン1111を押下する。すると、Webブラウザ401は、
図11に示すDCP作成方式選択画面1200を表示させる。
【0103】
DCP作成方式選択画面1200は、DCPの作成方式を選択するための画面である。DCP作成方式選択画面1200は、
図11に示すように、見本読み取り選択部1201と、見本読み取り依頼選択部1202と、色変換ルール指定選択部1203と、次へボタン1211と、キャンセルボタン1212と、を含む。
【0104】
見本読み取り選択部1201は、ブランドオーナーが画像読取システム10を保有し、自ら印刷見本の読み取り処理を行う場合に選択するラジオボタンである。見本読み取り依頼選択部1202は、ブランドオーナーが画像読取システム10を保有しておらず、当該画像読取システム10を保有しているプリントマネジメント会社、校正拠点または印刷業者(印刷所)に対して印刷見本の読み取り処理を依頼する場合に選択するラジオボタンである。色変換ルール指定選択部1203は、色変換ルールに基づいてDCPを作成する場合に選択するラジオボタンである。次へボタン1211は、見本読み取り選択部1201または見本読み取り依頼選択部1202が選択されている場合には、
図12に示す印刷見本読取画面1300へ遷移する。なお、見本読み取り依頼選択部1202を選択して、次へボタン1211を押した場合は、読み取り依頼先の業者を選択する読取依頼先の選択画面や依頼通知の送信画面を表示してもよい。その場合、印刷見本読取画面1300は、URL付きメール等を用いて通知することで、読み取り依頼先の印刷業者(読取依頼を受けた者)の端末装置のWebブラウザで表示し、設定入力と読み取り実行をともに印刷業者側で実施してもよい。ここで、読み取り依頼先を、印刷を依頼する印刷業者と同じ印刷業者に依頼する場合は、その印刷業者が保有する読取装置で印刷見本を読み取る。一方、読み取り依頼先を、印刷を依頼する印刷業者とは別の者に依頼する場合は、印刷業者が保有する読取装置とは異なる他の読取装置で印刷見本を読み取る。また、色変換ルール指定選択部1203が選択されている場合には、
図13に示す色変換ルール指定画面1400へ遷移するためのボタンである。キャンセルボタン1212は、ジョブ登録画面1100へ戻るためのボタンである。なお、DCP作成方式選択画面1200を提供するWeb UI320は、第2受付部に相当する。
【0105】
<ステップS12>
ブランドオーナーによって、DCP作成方式選択画面1200の次へボタン1211が押下されると、Webブラウザ401は、ジョブ登録画面1100で設定された設定情報と、原稿ファイル指定領域1102で、PC40等に記憶するファイルのうちから選択して指定された原稿ファイルを含むジョブデータとを、クラウドシステム30へ送信する。クラウドシステム30の第1登録部301は、当該ジョブデータおよび設定情報を、Web UI320を介して取得する。
【0106】
<ステップS13、S14>
第1登録部301は、取得したジョブデータおよび設定情報を記憶部310に登録(記憶)する。
【0107】
<ステップS15>
ブランドオーナーによって、DCP作成方式選択画面1200において見本読み取り依頼選択部1202が選択された状態で、次へボタン1211が押下された場合、Webブラウザ401は、
図12に示す印刷見本読取画面1300を表示させる。なお、以下のステップ22までの説明では、ブランドオーナーの保有する端末装置のWebブラウザ401に印刷見本読取画面1300を表示させてDCP設定情報(DCP名・ページ設定)をクラウドシステム30に登録(S15)し、印刷見本の読み取り(ステップS18)は読取依頼された印刷業者等で行う例として記載する。なお、読み取り依頼を送信した後、印刷見本読取画面1300を印刷業者で保有する端末装置のWebブラウザに表示し、読取依頼された印刷業者側で、DCP設定情入力と見本の読み取り実施、およびDCP登録までをまとめて行ってもよい。
【0108】
印刷見本読取画面1300は、画像読取システム10に対して印刷見本に対する読み取り処理を行わせ、クラウドシステム30にDCPを作成させるための画面である。印刷見本読取画面1300は、
図12に示すように、DCP名入力領域1301と、代表ページ指定領域1302と、実行ボタン1303と、進捗表示領域1304と、登録ボタン1305と、を含む。
【0109】
DCP名入力領域1301は、作成されるDCPの名称を設定するための入力領域である。代表ページ指定領域1302は、印刷見本における画像読取装置12による読み取りの対象となる代表ページを設定するための入力領域である。なお、代表ページ指定領域1302は、印刷見本を全ページ読み取ってDCPとして登録するとともに、ジョブの印刷時に適用する印刷見本(DCP)のページ数を指定するための領域であってもよい。実行ボタン1303は、画像読取システム10に対して印刷見本の読み取り処理を実行させるためのボタンである。進捗表示領域1304は、印刷見本の読み取り処理の進捗状態を示す表示領域である。例えば、進捗表示領域1304において、印刷見本の読み取り処理が実行される前は「見本の読み取り」ランプが点灯し、実行ボタン1303が押下されると「読み取り中」ランプが点灯し、印刷見本の読み取り処理が完了すると「完了」ランプが点灯する。登録ボタン1305は、印刷見本の読み取り処理により得られた印刷見本読取画像を用いてDCPを作成・登録するためのボタンであり、進捗表示領域1304の「完了」ランプの点灯後、操作が有効となる。
【0110】
ブランドオーナーによって、印刷見本読取画面1300の実行ボタン1303が押下されると、Webブラウザ401は、印刷見本読取画面1300で設定された設定情報(上述のDCP作成のための設定情報)を、クラウドシステム30へ送信する。クラウドシステム30の第1登録部301は、DCP作成のための設定情報を、Web UI320を介して取得する。なお、実行ボタン1303押下による実行指示により、クラウドシステム30への設定情報登録(ステップS15)と、後述のクラウドシステム30から画像読取システム10への読み取り指示(ステップS16)とがともに行われる。印刷見本読取画面1300の画面情報に含む入力手段の例である。この読み取り指示は、通信部間(クラウドシステム30の通信部308-画像読取システム10の通信部111)を介してクラウドシステム30から、画像読取システム10へ送信される。そのため通信部間の双方向通信(WebSocket)の接続が確立していない状態では、外部から画像読取システム10側のファイアウォールを超える通信ができず、実行ボタン1303を押しても読み取り指示(ステップS16)の通信ができない。そこでクラウドシステム30と画像読み取りシステム10との双方向通信の接続ができていない(例えば接続の未設定や通信不可の状況である)ことをクラウドシステム30の通信部308が判断した場合には、Webブラウザ401の印刷見本読取画面1300の実行ボタン1303をグレーダウンする等して、ボタン押下(実行指示)ができないように、あるいは、実行できないことが分かるように、表示を変化させてもよい。さらにクラウドシステム30と読み取り依頼先の画像読取システム10との接続ができていない旨をWebブラウザの画面上に表示したり、画像読取システム10を持つ印刷業者等に接続設定や接続状況確認を促すメールなどの通知を自動的に送信したりしてもよい。これによって読取依頼者(ここではブランドオーナー)に状況を分かりやすくするとともに、印刷業者等へ必要な作業を促すことができる。なお、後述の印刷指示や読取指示、調整・再印刷指示に関しても、クラウドシステムから画像読取システムへの指示であるため、同様の表示の変更や通知を行ってもよい。
【0111】
<ステップS16>
クラウドシステム30の読取指示部302は、第1登録部301によりDCP作成のための設定情報が取得された場合、当該設定情報と共に印刷見本の読み取り指示を、通信部308を介して画像読取システム10へ送信する。
【0112】
<ステップS17>
画像読取システム10の制御サーバ11の画像読取制御部112は、クラウドシステム30から通信部111を介して、印刷見本の読み取り指示および設定情報を受信すると、当該設定情報で示される印刷見本の代表ページについて、画像読取装置12に対して読み取りの指示を行う。
【0113】
<ステップS18、S19>
画像読取システム10の保有者(ここでは印刷所の印刷業者)は、クラウドシステム30から送信された設定情報が示す代表ページの読み取りが可能となるように、印刷見本を画像読取装置12にセットする。この場合、画像読取システム10の保有者(ここでは印刷所の印刷業者)は、印刷見本の保有者でもある。そして、画像読取装置12は、印刷見本の代表ページに対して読み取り処理を実行し、得られた印刷見本のLab値等で構成された読取画像(印刷見本読取画像)を、制御サーバ11へ送信する。そして、画像読取制御部112は、画像読取装置12から印刷見本読取画像を取得する。
【0114】
<ステップS20>
画像読取制御部112は、取得した印刷見本読取画像を、通信部111を介してクラウドシステム30へ送信する。そして、クラウドシステム30の第2取得部303は、印刷見本読取画像を、通信部308を介して取得する。
【0115】
<ステップS21、S22>
ブランドオーナーは、画像読取システム10における印刷見本の読み取り処理の完了を確認すると、印刷見本読取画面1300の登録ボタン1305を押下する。すると、Webブラウザ401は、印刷見本読取画像を用いたDCPの作成・登録の指示を、クラウドシステム30へ送信する。DCP作成部304は、クラウドシステム30から通信部308を介して当該指示を受信すると、第2取得部303により取得された印刷見本読取画像と、第1登録部301により取得されたDCP作成のための設定情報とに基づいて、DCPを作成する。そして、DCP登録部304aは、作成したDCPを、第1登録部301により取得されたジョブデータと関連付けて記憶部310に登録(記憶)する。
【0116】
<ステップS23>
ブランドオーナーによって、DCP作成方式選択画面1200において色変換ルール指定選択部1203が選択された状態で、次へボタン1211が押下された場合、Webブラウザ401は、
図13に示す色変換ルール指定画面1400を表示させる。
【0117】
色変換ルール指定画面1400は、色変換ルールに従ってクラウドシステム30にDCPを作成させるための画面である。色変換ルール指定画面1400は、
図13に示すように、DCP名入力領域1401と、色変換ルール選択領域1402と、作成ボタン1411と、キャンセルボタン1412と、を含む。
【0118】
DCP名入力領域1401は、作成されるDCPの名称を設定するための入力領域である。色変換ルール選択領域1402は、国際標準に準拠したJapanColor、G7またはForga等の色見本のルール、または、印刷所ごとに定められたカスタム色のルールを選択するための領域である。作成ボタン1411は、クラウドシステム30に対して、色変換ルール選択領域1402で選択された色変換ルールに従ってDCPを作成・登録するためのボタンである。キャンセルボタン1412は、DCP作成方式選択画面1200へ戻るためのボタンである。
【0119】
ブランドオーナーによって、色変換ルール指定画面1400の作成ボタン1411が押下されると、Webブラウザ401は、色変換ルール指定画面1400で設定された設定情報(上述のDCP作成のための設定情報)を、クラウドシステム30へ送信する。クラウドシステム30の第1登録部301は、DCP作成のための設定情報を、Web UI320を介して取得する。なお、色変換ルール指定画面1400を提供するWeb UI320は、第1受付部に相当する。
【0120】
<ステップS24>
クラウドシステム30のDCP作成部304は、第1登録部301により取得されたDCP作成のための設定情報が示す色変換ルールを、記憶部310から読み出す。
【0121】
<ステップS25>
そして、DCP作成部304は、第1登録部301により取得されたDCP作成のための設定情報(ここではDCPの名称)と、取得した色変換ルールと、第1登録部301により取得されたジョブデータに含まれる原稿ファイルとに基づいて、DCPを作成する。
【0122】
<ステップS26、S27>
そして、DCP登録部304aは、作成したDCPを、第1登録部301により取得されたジョブデータと関連付けて記憶部310に登録(記憶)する。
【0123】
<ステップS28>
印刷所の印刷業者は、制御サーバ11のWebブラウザ120を介して、印刷を依頼されたジョブデータを選択して印刷するための操作を行う。具体的には、印刷業者は、Webブラウザ120に、
図14に示すジョブ選択画面1500を表示させる。
【0124】
ジョブ選択画面1500は、
図14に示すように、ジョブ一覧表示領域1501と、ジョブ登録ボタン1502と、を含む。ジョブ一覧表示領域1501は、クラウドシステム30に登録されたジョブデータのうち、当該印刷所に印刷の依頼が割り当てられたジョブデータの一覧を表示する領域である。ジョブ登録ボタン1502は、当該印刷所が別途の依頼として受け付けたジョブデータを登録するためのボタンである。なお、ジョブ登録ボタン1502が押下された場合の処理は、ジョブ登録画面1100等の処理に準じる。また、ジョブ選択画面1500で登録済みのジョブや本番印刷済みのジョブを複製して、他の印刷装置や印刷拠点を選択して、ジョブを実行してもよい。ジョブは別の新たなジョブとして実行しても、再実行してもよい。このとき、DCPのクラウドシステム30への登録が済んでいるジョブを選択して複製あるいは再実行した場合は、自動的に同じDCPを用いて色見本合わせとジョブとを実行する。印刷指示を受け付けたことに応じて、クラウドシステム30がジョブデータに関連付けて登録されているDCPを、別の印刷装置と接続している画像読取システム(制御アプリケーション)に送信するとともに、取得したDCPに基づいて、画像読取システムが第1読取画像とDCPとに基づいて、第1入力プロファイルを更新することによって、第2入力プロファイルを生成し、別の印刷装置に前記第2入力プロファイルを用いた印刷出力をさせてもよい。それにより複数の印刷拠点で容易にDCPを用いた色見本合わせと印刷とを行うことができる。
【0125】
印刷業者は、ジョブ選択画面1500において、ジョブ一覧表示領域1501に表示されたジョブデータのうち、印刷処理の対象となるジョブデータを選択する。すると、Webブラウザ120は、
図15に示すジョブ制御画面1600を表示させる。なお、ブランドオーナーが
図9~
図13を用いたジョブ登録を完了したとき(例えばステップS14、ステップS22、ステップS27等のタイミングで)、印刷を依頼する印刷業者の端末装置に、URLリンク付きメールで通知が届くようにしてもよい。メールのURLリンクを開くことで、印刷業者の端末装置でWebブラウザを起動し、
図14または
図15を表示させてもよい。
【0126】
ジョブ制御画面1600は、選択されたジョブデータの内容を確認し、印刷を実行させるための画面である。ジョブ制御画面1600は、
図15に示すように、ジョブ名表示領域1601と、紙種選択領域1602と、期限日表示領域1603と、部数表示領域1604と、目標色差表示領域1605と、原稿ファイル表示領域1606と、ダウンロードボタン1607と、読み取りボタン1608と、開始ボタン1609と、印刷ボタン1610と、ステータス表示部1611と、を含む。
【0127】
ジョブ名表示領域1601は、選択されたジョブデータの名称を表示する領域であり、ジョブ登録画面1100のジョブ名入力領域1101で設定されたジョブデータの名称に対応する。紙種選択領域1602は、選択されたジョブデータに含まれる原稿ファイルを印刷するときに用いる記録媒体の種別(薄紙や厚紙など用紙の紙種や、特定の紙種が格納された給紙トレイ)を指定する領域であり、ジョブ登録画面1100の原稿ファイル指定領域1102で指定された原稿ファイルに対応する。期限日表示領域1603は、選択されたジョブデータの印刷物の納品の期日を表示する領域であり、ジョブ登録画面1100の期限日入力部1108に対応する。部数表示領域1604は、選択されたジョブデータの原稿ファイルについて印刷する部数を表示する領域であり、ジョブ登録画面1100の部数入力領域1103に対応する。目標色差表示領域1605は、選択されたジョブデータに対応するDCPとの比較で目標となる平均色差ΔEを表示する領域であり、ジョブ登録画面1100の目標色差入力部1107に対応する。
【0128】
原稿ファイル表示領域1606は、選択されたジョブデータの原稿ファイル(ジョブ登録時にブランドオーナーによってアップロードされた原稿ファイル)の画像を表示するための領域である。原稿ファイル名表示領域1606aは、選択されたジョブデータの原稿ファイル名を表示するための領域である。ダウンロードボタン1607は、選択されたジョブデータの原稿ファイルを印刷するためクラウドシステム30からダウンロードして、印刷業者のPC端末装置に保存するためのボタンである。なお、原稿ファイル表示領域1606に表示する画像は、クラウドシステム30側で原稿ファイルのサムネイル画像を生成し、ジョブ制御画面1600の一部として、印刷業者のPC等の端末装置のWebブラウザが取得し、表示する。読み取りボタン1608は、選択されたジョブデータに対応するDCPが未登録である場合、画像読取システム10に対して印刷見本の読み取り処理を実行させるためのボタンである。なお、読み取りボタン1608が押下された場合の処理は、印刷見本読取画面1300の処理に準じる。開始ボタン1609は、選択されたジョブデータに基づく色見本合わせを開始するためのボタンである。印刷ボタン1610は、開始ボタン1609による色見本合わせが完了した後に有効になるボタンであり、生成された入力プロファイルによるジョブデータの印刷処理を実行させるためのボタンである。また、このジョブについてDCPが登録済の場合や、色見本合わせが実施済の場合は、ステータス表示部1611がそれぞれ、DCP:登録済、色見本合わせ:実施済、に更新される。
【0129】
印刷業者によって、ジョブ制御画面1600の開始ボタン1609が押下されると、後述する
図16(a)に画面遷移し色見本合わせを行う。ここで、
図16(a)の印刷ボタン1711の押下を受付けたこと(ステップS28)に応じて、Webブラウザ120は、色見本合わせを伴うジョブデータについてのDCPを用いた印刷指示をクラウドシステム30へ送信するステップS29の処理を実行する。なお、
図15のジョブ制御画面1600の操作において、前述のプリントマネジメントや校正拠点等の依頼者と提供者の中間の拠点の操作者がログインして操作する場合は、ジョブ制御画面1600で色見本合わせの開始ボタン1609は表示せず、印刷業者や印刷拠点、プリンタを選択・指定する画面と、選択した印刷業者等に対してジョブを転送するためのボタンを表示してもよい。
【0130】
<ステップS29>
クラウドシステム30の第1登録部301は、当該印刷指示を、Web UI320を介して取得する。
【0131】
<ステップS30>
第1登録部301により当該印刷指示が取得されると、クラウドシステム30の印刷管理部305は、当該印刷指示が示すジョブデータ(選択されたジョブデータ)を記憶部310から取得して、色見本合わせ前の既存の入力プロファイルを用いた当該ジョブデータの印刷指示を、通信部308を介して画像読取システム10へ送信する。
【0132】
<ステップS31、S32>
画像読取システム10の制御サーバ11の印刷制御部116は、通信部111を介して既存の入力プロファイルを用いた当該ジョブデータの印刷指示を受信すると、印刷機20に既存の入力プロファイルを適用して当該ジョブデータに対する印刷処理を実行させる。なお、この場合、既存の入力プロファイルは、画像読取システム10または印刷機20で保持されている入力プロファイルを用いてもよく、クラウドシステム30からダウンロードした入力プロファイルを用いてもよい。
【0133】
<ステップS33>
また、印刷管理部305は、入力プロファイルを生成するためのプロファイル生成指示を、通信部308を介して画像読取システム10の制御アプリケーション110へ送信する。なお、印刷業者がPCのWebブラウザで、後述の
図16(b)の読み取りボタン1721のボタンを押下したことに応じて、クラウドシステム30から、ステップS33の処理が送信される。
【0134】
<ステップS34>
画像読取制御部112は、通信部111を介してプロファイル生成指示を受信すると、既存の入力プロファイルを適用して印刷したジョブデータの印刷物(第1印刷物)について、画像読取装置12に対して読み取り指示を行う。
【0135】
<ステップS35>
画像読取システム10の保有者(ここでは印刷所の印刷業者)は、既存の入力プロファイルを適用して印刷したジョブデータの印刷物の読み取りが可能となるように、当該印刷物を画像読取装置12にセットする。そして、画像読取装置12は、当該印刷物に対して読み取り処理を実行し、得られた読取画像(第1読取画像)を、制御サーバ11へ送信する。そして、画像読取制御部112は、画像読取装置12から第1読取画像を取得する。
【0136】
<ステップS36>
画像読取システム10の制御サーバ11の色合わせ部115は、印刷管理部305により取得されたジョブデータに対応するDCPを、クラウドシステム30へ要求する。クラウドシステム30の送信部306は、当該要求に応じて、記憶部310から当該ジョブデータ対応するDCPを読み出し、通信部308を介して画像読取システム10へ送信する。色合わせ部115は、クラウドシステム30から当該DCPを、通信部111を介して取得する。
【0137】
<ステップS37>
そして、色合わせ部115は、既存の入力プロファイル、画像読取制御部112により取得された第1読取画像、および、クラウドシステム30から取得したDCPに基づいて、第1読取画像の色値とDCPの色値の差である色差(ΔE)が、目標色差よりも大きいかどうかの判定(第1読取画像に対する判定)を行い、目標色差より差が大きい場合には、
図16(b)から後述の
図17の画面に遷移する。さらに調整・再印刷ボタン1751の押下を受け付けたことに応じ、アプリケーション300から制御アプリケーション110への実行指示が送られることで、ジョブデータにより印刷出力される印刷物の色が、DCPが示す色に近づくように色変換するための入力プロファイルを生成する色見本合わせ(ステップS37)を行う。一方、色差が目標色差より小さく、目標色差を達成できていた場合は、後述の
図16(c)の画面に遷移し、この場合には色見本合わせ(入力プロファイル生成)をする必要はない。
【0138】
<ステップS38>
印刷制御部116は、色合わせ部115により生成された入力プロファイルを適用するために、当該入力プロファイルを印刷機20へ送信する。
【0139】
<ステップS39>
上述のように印刷業者によって、ジョブ制御画面1600の開始ボタン1609が押下された時点で、例えば、Webブラウザ120は、
図16(a)に示す印刷判定画面1700を表示させる。
【0140】
図16(a)に示す印刷判定画面1700は、選択されたジョブデータについて、生成された入力プロファイルを適用して印刷を実行させるための画面である。印刷判定画面1700は、
図16(a)に示すように、印刷機選択領域1701と、紙種選択領域1702と、印刷ボタン1711と、キャンセルボタン1712と、原稿ファイル表示領域1741と、DCP表示領域1742と、読取画像表示領域1743と、を含む。
【0141】
印刷機選択領域1701は、印刷所が保有する複数の印刷機から、ジョブデータの印刷を実行させるための印刷機(印刷機20)を選択するための領域である。紙種選択領域1702は、印刷機20での印刷に使用する記録媒体の紙種を選択するための領域である。印刷ボタン1711は、紙種選択領域1702で選択された印刷機20に、生成された入力プロファイルを適用して印刷処理を実行させるためのボタンである。なお、入力プロファイルが生成された時点で、印刷ボタン1711の操作が有効になるようにしてもよい。キャンセルボタン1712は、ジョブ制御画面1600に戻るためのボタンである。原稿ファイル表示領域1741は、ジョブ選択画面1500で選択されたジョブデータの原稿ファイルの画像を表示する領域である。DCP表示領域1742は、選択されたジョブデータに対応するDCPを画像として表示する領域である。読取画像表示領域1743は、第2読取画像を表示する領域である。読取画像表示領域1743は、第2読取画像を表示する領域である。なお、読取画像表示領域1743は、第1印刷物を読み取った時には第1読取画像を表示し、第2印刷物を読み取った時には第2読取画像を表示する領域である。
【0142】
印刷業者によって、印刷判定画面1700の印刷ボタン1711が押下されると、Webブラウザ120は、色見本合わせにより生成された入力プロファイルを用いたジョブデータの印刷指示をクラウドシステム30へ送信する。クラウドシステム30の第1登録部301は、当該印刷指示を、Web UI320を介して取得する。そして、第1登録部301により当該印刷指示が取得されると、印刷管理部305は、ステップS30で取得したジョブデータについて、生成された入力プロファイルを用いた当該ジョブデータの印刷指示を、通信部308を介して画像読取システム10へ送信する。なお、ステップS39を不要とし、調整・再印刷指示である
図17の調整・再印刷ボタン1751押下に応じて、ステップS37、ステップS38、ステップS40、Sステップ41を連続して行い、ステップうS41の印刷処理の完了時に
図16(b)に遷移し、その後ステップS42の受付(
図16(b)読み取りボタン1721押下)を待ってもよい。
【0143】
<ステップS40、S41>
印刷制御部116は、通信部111を介して、生成された入力プロファイルを用いた当該ジョブデータの印刷指示を受信すると、印刷機20に、ステップS38で送信した入力プロファイルを適用した当該ジョブデータに対する印刷処理を実行させる。
【0144】
<ステップS42>
上述のように印刷業者によって、印刷判定画面1700の印刷ボタン1711が押下された時点で、例えば、Webブラウザ120は、
図16(b)に示す印刷判定画面1700を表示させる。
【0145】
図16(b)に示す印刷判定画面1700は、ジョブデータについて、生成された入力プロファイルを適用して印刷された印刷物に対する読み取り処理を実行させるための画面である。印刷判定画面1700は、
図16(b)に示すように、読み取りボタン1721と、キャンセルボタン1722と、原稿ファイル表示領域1741と、DCP表示領域1742と、読取画像表示領域1743と、を含む。
【0146】
読み取りボタン1721は、画像読取システム10に対して、生成された入力プロファイルを適用して印刷されたジョブデータの印刷物の読み取り処理を実行させるためのボタンである。キャンセルボタン1722は、
図16(a)に示す印刷判定画面1700に戻るためのボタンである。
【0147】
印刷業者によって、印刷判定画面1700の読み取りボタン1721が押下されると、Webブラウザ120は、生成された入力プロファイルを適用して印刷したジョブデータの印刷物の読み取り指示を、クラウドシステム30へ送信する。クラウドシステム30の第1登録部301は、当該読み取り指示を、Web UI320を介して取得する。そして、第1登録部301により当該読み取り指示が取得されると、印刷管理部305は、当該読み取り指示を、通信部308を介して画像読取システム10へ送信する。この場合、当該読み取り指示は、印刷結果の判定指示を兼ねる。
【0148】
<ステップS43>
画像読取制御部112は、通信部111を介して当該読み取り指示(印刷結果の判定指示)を受信すると、生成された入力プロファイルを適用して印刷したジョブデータの印刷物(第2印刷物)について、画像読取装置12に対して読み取り指示を行う。
【0149】
<ステップS44>
画像読取システム10の保有者(ここでは印刷所の印刷業者)は、生成された入力プロファイルを適用して印刷したジョブデータの印刷物の読み取りが可能となるように、当該印刷物を画像読取装置12にセットする。そして、画像読取装置12は、当該印刷物に対して読み取り処理を実行し、得られた読取画像(第2読取画像)を、制御サーバ11へ送信する。そして、画像読取制御部112は、画像読取装置12から第2読取画像を取得する。
【0150】
なお、既存の入力プロファイルを適用したジョブデータの印刷処理、および読み取り処理による第1読取画像の取得までのステップS30~S35までの処理についても、
図16(a)および
図16(b)に示した印刷判定画面1700と同様の画面に対する操作に応じて進められるものとしてもよい。
【0151】
<ステップS45>
上述のように印刷業者によって、印刷判定画面1700の読み取りボタン1721が押下された時点で、例えば、Webブラウザ120は、
図16(c)に示す印刷判定画面1700を表示させる。
【0152】
図16(c)に示す印刷判定画面1700は、第2読取画像に対する判定結果を示す画面である。印刷判定画面1700は、
図16(c)に示すように、閉じるボタン1731と、原稿ファイル表示領域1741と、DCP表示領域1742と、読取画像表示領域1743と、差分画像表示領域1744と、平均色差表示領域1745と、を含む。
【0153】
閉じるボタン1731は、ジョブ選択画面1500に戻るためのボタンである。差分画像表示領域1744は、第2読取画像とDCPとの差分画像を表示する領域である。平均色差表示領域1745は、第2読取画像とDCPとの平均色差ΔEを表示する領域である。
【0154】
画像読取システム10の制御サーバ11の印刷結果判定部117は、画像読取制御部112により取得された第2読取画像と、ステップS36で取得されたDCPとの平均色差ΔE等の判定を行い、印刷結果としてまた、印刷結果判定部117は、DCPと第2読取画像との差分画像を生成する。印刷結果判定部117は、
図16(c)に示すように、印刷判定画面1700の読取画像表示領域1743に第2読取画像を表示させる。また、印刷結果判定部117は、
図16(c)に示すように、印刷判定画面1700の差分画像表示領域1744に、生成した差分画像を表示させる。さらに、印刷結果判定部117は、
図16(c)に示すように、印刷判定画面1700の平均色差表示領域1745に、算出した平均色差ΔEを表示させる。
【0155】
さらに、印刷結果判定部117は、算出した平均色差ΔEに対する判定を行う。具体的には、印刷結果判定部117は、例えば、算出した平均色差ΔEが、目標となる平均色差ΔE(ジョブ制御画面1600の目標色差表示領域1605に表示された平均色差ΔE)以下であるか否かを判定する。
【0156】
Webブラウザ120は、印刷結果判定部117による平均色差ΔEに対する判定結果を、印刷判定画面1700の読取画像表示領域1743に表示させ、差分画像を差分画像表示領域1744に表示させ、算出された平均色差ΔEを平均色差表示領域1745に表示させる。
図16(c)に示す印刷判定画面1700の例は、判定結果が正常である場合を示す。判定結果がNGである場合、Webブラウザ120は、
図17に示す印刷判定画面1700を表示させる。
【0157】
図17に示す印刷判定画面1700は、第2読取画像に対する判定結果がNGである場合に表示される画面である。印刷判定画面1700は、
図17に示すように、調整・再印刷ボタン1751と、キャンセルボタン1752と、原稿ファイル表示領域1741と、DCP表示領域1742と、読取画像表示領域1743と、差分画像表示領域1744と、平均色差表示領域1745と、を含む。
【0158】
調整・再印刷ボタン1751は、印刷機20に対する設定調整、および生成された入力プロファイルに対する調整が行われた後に、再度、調整後の入力プロファイルを適用して印刷処理を実行させるためのボタンである。キャンセルボタン1752は、ジョブ選択画面1500に戻るためのボタンである。
【0159】
印刷業者によって、印刷判定画面1700の調整・再印刷ボタン1751が押下されると、Webブラウザ120は、調整された入力プロファイルを用いたジョブデータの再度の印刷指示をクラウドシステム30へ送信する。以後の処理は、
図16(b)および
図16(c)で操作する処理と同様である。
【0160】
<ステップS46>
印刷結果判定部117による判定結果が正常である場合、印刷結果判定部117は、判定結果を含む印刷結果および差分画像を、通信部111を介してクラウドシステム30へ送信する。また、判定結果が正常となることにより、ジョブ制御画面1600の印刷ボタン1610の操作が有効となり、生成された入力プロファイル(または調整された入力プロファイル)を適用した本番の印刷処理、すなわちブランドオーナーへの納品用の印刷物(第3印刷物)の印刷処理の実行が可能となる。
【0161】
<ステップS47>
クラウドシステム30のレポート作成部307は、画像読取システム10から通信部308を介して印刷結果および差分画像を受け取ると、
図18に示すような、当該印刷結果に含まれる判定結果、および差分画像を含む印刷レポート1800を作成する。
図18に示す印刷レポート1800の例では、ジョブの名称、印刷実行日、印刷を行った印刷機20の名称、カラーマッチング方式、色のターゲット(印刷見本の代表ページ等)、差分画像、平均色差ΔE、および品質に関する特記事項が含まれている。
【0162】
<ステップS48、S49>
レポート作成部307は、作成した印刷レポート1800を、記憶部310に登録(記憶)する。
【0163】
以上のステップS11~S49の流れによって、色調整システム1による色調整処理が実行される。また、印刷業者や中間業者等が、
図14のジョブ選択画面1500でジョブを選択して複製し、他の印刷拠点やプリンタで色見本合わせ及び印刷を実行する場合は、ステップS28~S49までを実行する。なお色見本合わせが完了しており本番の印刷のみ実行する場合はステップS39~S49等のみを実施してもよい。
【0164】
以上のように、本実施形態に係る色調整システム1では、原稿ファイルを印刷するためのジョブデータを記憶部310に登録する第1登録部301と、色見本となるDCPをジョブデータと関連付けて記憶部310に登録するDCP登録部304aと、ジョブデータの原稿ファイルについて、印刷機20に第1印刷物として印刷出力させる印刷制御部116と、第1印刷物を画像読取装置12に読み取らせ、第1読取画像として取得する画像読取制御部112と、第1読取画像と、DCPに基づいて、原稿ファイルの印刷物の色をDCPに近づけるための入力プロファイルを生成する色合わせ部115と、を有するものとしている。これによって、色見本データであるDCPが記憶部310(クラウドシステム30)で一元管理されることにより、各印刷拠点でDCPを共有することができるため、多拠点で色の一貫性(品質の一貫性)を確保でき、印刷依頼のため印刷拠点の選択肢が増え、かつ、各印刷拠点および各印刷機における色見本合わせを容易に行うことができる。例えば、同じジョブデータ(すなわち同じ原稿ファイルについてのジョブデータ)を、複数の印刷拠点で印刷を行う場合、当該ジョブデータに関連付けて一元管理されているクラウドシステム30にアクセスすることによって、共通のDCPを用いて各拠点で色見本合わせを行うことが可能となり、品質の一貫性が確保される。また、同じジョブデータについて各印刷拠点で共通のDCPを容易に用いることができるため、印刷を依頼元(ブランドオーナー等)にとっては、印刷装置の稼働状態に余裕がない印刷拠点Aではなく、印刷装置の稼働状態に余裕のある印刷拠点Bに印刷を依頼することができ、印刷拠点の選択肢の幅が増える。
【0165】
(変形例1)
変形例1に係る色調整システムについて、上述の実施形態に係る色調整システム1と相違する点を中心に説明する。上述の実施形態では、画像読取システム10側で入力プロファイルを生成する色合わせ機能、および第2読取画像に対する判定機能が実現される構成および動作について説明した。本変形例では、クラウドシステム側で色合わせ機能および判定機能が実現される構成および動作について説明する。なお、本変形例に係る色調整システムの全体構成、ならびに、印刷機、制御サーバおよびクラウドシステムのハードウェア構成は、上述の実施形態で説明した構成と同様である。
【0166】
図19は、変形例1に係る色調整システムの機能ブロック構成の一例を示す図である。
図19を参照しながら、本変形例に係る色調整システム1aの機能ブロックの構成および動作について説明する。
【0167】
図19に示すように、本変形例に係る色調整システム1aは、画像読取システム10a(読取システム)と、印刷機20(印刷装置)と、クラウドシステム30aと、PC40と、を含む。画像読取システム10aは、制御サーバ11aと、画像読取装置12(読取装置)と、を有する。
【0168】
図19に示すように、画像読取システム10の制御サーバ11aは、各機能を実現するためのソフトウェアとして制御アプリケーション110aと、Webブラウザ120とがインストールされている。制御サーバ11aは、制御アプリケーション110aがCPU601により実行されることによって実現される機能部として、通信部111と、画像読取制御部112(読取制御部)と、送信部113と、印刷制御部116と、を有する。これらの機能部の動作は、原則として上述の実施形態と同様であるが、相違する動作について以下に説明する。
【0169】
送信部113は、印刷見本読取画像だけでなく、画像読取制御部112により取得された第1読取画像および第2読取画像を、通信部111を介してクラウドシステム30へ送信する。
【0170】
なお、
図19に示す制御サーバ11aの制御アプリケーション110aが実行されることにより実現される各機能部は、少なくともその一部が、FPGAまたはASIC等のハードウェア回路によって実現されてもよい。
【0171】
また、
図19に示す制御アプリケーション110aが実行されることにより実現される各機能部は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、
図19に示す制御アプリケーション110aで独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、
図19に示す制御アプリケーション110aで1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
【0172】
図19に示すように、クラウドシステム30aは、各機能を実現するためのソフトウェアとしてアプリケーション300aと、Web UI320とがインストールされ、さらに、記憶部310を備えている。クラウドシステム30aは、アプリケーション300aがCPU601により実行されることによって実現される機能部として、第1登録部301と、読取指示部302と、第2取得部303と、DCP作成部304(第1作成部)と、DCP登録部304a(第2登録部の一例)と、印刷管理部305と、色合わせ部309(生成部の一例)と、印刷結果判定部309a(判定部の一例)と、レポート作成部307(第2作成部)と、通信部308と、を有する。
【0173】
色合わせ部309は、既存の入力プロファイル、ジョブデータについての第1読取画像(第1読取画像データ)、および当該ジョブデータに対応するDCP(色見本データ)に基づいて、ジョブデータにより印刷出力される印刷物の色が、DCPが示す色に近づくように色変換するための入力プロファイルを生成する色見本合わせを行う機能部である。この場合、第1読取画像については、色合わせ部309は、画像読取システム10から通信部308を介して取得する。色合わせ部309は、生成した入力プロファイルを、通信部308を介して画像読取システム10aへ送信する。
【0174】
印刷結果判定部309aは、色合わせ部309により生成された入力プロファイルが適用された印刷物の第2読取画像とDCPとの平均色差ΔE等の判定を行い、印刷結果として出力する機能部である。この場合、第2読取画像については、印刷結果判定部309aは、画像読取システム10から通信部308を介して取得する。また、印刷結果判定部309aは、DCPと第2読取画像との差分画像を生成する。
【0175】
レポート作成部307は、印刷結果判定部309aによって出力された印刷結果に基づいて、印刷レポートを作成する。レポート作成部307は、作成した印刷レポートを310に登録(記憶)する。
【0176】
なお、クラウドシステム30aのその他の機能部の動作については、上述の実施形態で説明した動作と同様である。
【0177】
また、
図19に示すクラウドシステム30aのアプリケーション300aが実行されることにより実現される各機能部は、少なくともその一部が、FPGAまたはASIC等のハードウェア回路によって実現されてもよい。
【0178】
また、
図19に示すアプリケーション300aが実行されることにより実現される各機能部は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、
図19に示すアプリケーション300aで独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、
図19に示すアプリケーション300aで1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
【0179】
以上のように、本変形例に係る色調整システム1aでは、上述の実施形態に係る色調整システム1と同様の効果を奏することに加え、当該色調整システム1の制御サーバ11が有していた入力プロファイルの生成機能、および印刷結果の判定機能をクラウドシステム30aに担わせる構成としているため、画像読取システム10aの処理負荷を軽減することができ、リソースの豊富なクラウドシステム30aに処理を任せることにより処理速度の向上が見込める。
【0180】
(変形例2)
変形例2に係る色調整システムについて、上述の実施形態に係る色調整システム1と相違する点を中心に説明する。上述の実施形態では、1つの画像読取システム10を想定した動作について説明した。本変形例では、複数の画像読取システムを想定し、ジョブを受け付けた印刷業者が異なる印刷業者に対するジョブの転送、振り分け、および複製を行う動作について説明する。なお、本変形例に係る色調整システムにおける印刷機、制御サーバおよびクラウドシステムのハードウェア構成は、上述の実施形態で説明した構成と同様である。
【0181】
<色調整システムの機能ブロックの構成>
図20は、変形例2に係る色調整システムの機能ブロック構成の一例を示す図である。
図20を参照しながら、本変形例に係る色調整システム1bの機能ブロックの構成について説明する。
【0182】
図20に示すように、色調整システム1bは、画像読取システム10A~10C(読取システム)と、印刷機20A~20C(印刷装置)と、クラウドシステム30と、PC40と、を含む。
図20に示す色調整システム1bの構成では、画像読取システム10A~10Cと、クラウドシステム30と、PC40とは、インターネット等のネットワークNを介して互いに通信可能であり、画像読取システム10A~10Cと、印刷機20A~20Cとは、それぞれ例えばLAN等のネットワークを介して互いに通信可能となっている。また、
図20に示すように、画像読取システム10Aおよび印刷機20Aは、印刷所Aに属し、画像読取システム10Bおよび印刷機20Bは、印刷所Bに属し、画像読取システム10Cおよび印刷機20Cは、印刷所Cに属している。なお、クラウドシステム30およびPC40の機能ブロックの構成および動作は、それぞれ上述の実施形態に係る色調整システム1のクラウドシステム30およびPC40の構成および動作と同様である。
【0183】
なお、
図20に示す色調整システム1bの例では、印刷拠点として印刷所A~Cの3拠点を示しているが、これに限定されるものではなく、2拠点または4拠点以上であってもよい。また、
図20では、各印刷拠点で保有される印刷機は、それぞれ1台ずつとして図示されているが、これに限定されるものではなく、複数の印刷機が保有されているものとしてもよい。
【0184】
図20に示すように、画像読取システム10Aの制御サーバ11Aは、各機能を実現するためのソフトウェアとして制御アプリケーション110Aと、Webブラウザ120Aとがインストールされている。制御サーバ11Aは、制御アプリケーション110AがCPU601により実行されることによって実現される機能部として、通信部111Aと、画像読取制御部112A(読取制御部)と、送信部113Aと、DCP取得部114Aと、色合わせ部115A(生成部の一例)と、印刷制御部116Aと、印刷結果判定部117A(判定部の一例)と、を有する。なお、制御サーバ11Aの各機能部の動作は、上述の実施形態の制御サーバ11の各機能部の動作と同様である。また、Webブラウザ120Aの動作は、上述の実施形態のWebブラウザ120の動作と同様である。
【0185】
図20に示すように、画像読取システム10Bの制御サーバ11Bは、各機能を実現するためのソフトウェアとして制御アプリケーション110Bと、Webブラウザ120Bとがインストールされている。制御サーバ11Bは、制御アプリケーション110BがCPU601により実行されることによって実現される機能部として、通信部111Bと、画像読取制御部112B(読取制御部)と、送信部113Bと、DCP取得部114Bと、色合わせ部115B(生成部の一例)と、印刷制御部116Bと、印刷結果判定部117B(判定部の一例)と、を有する。なお、制御サーバ11Bの各機能部の動作は、上述の実施形態の制御サーバ11の各機能部の動作と同様である。また、Webブラウザ120Bの動作は、上述の実施形態のWebブラウザ120の動作と同様である。
【0186】
図20に示すように、画像読取システム10Cの制御サーバ11Cは、各機能を実現するためのソフトウェアとして制御アプリケーション110Cと、Webブラウザ120Cとがインストールされている。制御サーバ11Cは、制御アプリケーション110CがCPU601により実行されることによって実現される機能部として、通信部111Cと、画像読取制御部112C(読取制御部)と、送信部113Cと、DCP取得部114Cと、色合わせ部115C(生成部の一例)と、印刷制御部116Cと、印刷結果判定部117C(判定部の一例)と、を有する。なお、制御サーバ11Cの各機能部の動作は、上述の実施形態の制御サーバ11の各機能部の動作と同様である。また、Webブラウザ120Cの動作は、上述の実施形態のWebブラウザ120の動作と同様である。
【0187】
なお、
図20に示す色調整システム1bの画像読取システム10A~10Cおよびクラウドシステム30の機能ブロックの構成は、それぞれ上述の
図4に示した実施形態に係る色調整システム1の画像読取システム10およびクラウドシステム30の機能ブロックの構成と同様のものとしているが、これに限定されるものではない。例えば、
図20に示す色調整システム1bの画像読取システム10A~10Cおよびクラウドシステム30の機能ブロックの構成は、それぞれ上述の
図19に示した変形例1に係る色調整システム1aの画像読取システム10aおよびクラウドシステム30aの機能ブロックの構成と同様であってもよい。
【0188】
<色調整システムの色調整処理の要部について>
図21は、変形例2に係るジョブ選択画面の一例を示す図である。
図22は、変形例2に係るジョブ転送画面の一例を示す図である。
図23は、変形例2に係るジョブ振分画面の一例を示す図である。
図24は、変形例2に係るジョブ複製画面の一例を示す図である。
図25は、変形例2に係るジョブ複製画面から表示されるジョブ転送画面の一例を示す図である。
図21~
図25、および上述の
図8を参照しながら、本変形例に係る色調整システム1bによる色調整処理について、特に、ジョブを受け付けた印刷業者が異なる印刷業者に対するジョブの転送、振り分け、および複製を行う動作について説明する。
【0189】
ここで、ジョブを受け付けた印刷業者を印刷所Aの印刷業者であるものとして説明する。
図8のステップS28において、ジョブを受け受けた印刷所Aの印刷業者は、制御サーバ11AのWebブラウザ120Aを介して、印刷を依頼されたジョブデータを選択するための操作を行う。具体的には、印刷業者は、Webブラウザ120Aに、
図21に示すジョブ選択画面1500aを表示させる。
【0190】
ジョブ選択画面1500aは、
図21に示すように、ジョブ一覧表示領域1501aと、ジョブ登録ボタン1502と、ジョブ編集・転送ボタン1503と、ジョブ振分ボタン1504と、ジョブ複製ボタン1505と、ジョブ削除ボタン1506と、選択ラジオボタン1510と、を含む。
【0191】
ジョブ一覧表示領域1501aは、クラウドシステム30に登録されたジョブデータのうち、当該印刷所(ここでは印刷所A)に印刷の依頼が割り当てられたジョブデータの一覧を表示する領域である。また、ジョブ一覧表示領域1501aは、上述の
図10に示したジョブ一覧表示領域1501に表示する項目に加え、例えば、DCPが登録済みであるか否か、他の印刷所(「print factory」)に転送または振り分けされたものか否か、他の印刷機(「printer」)に転送または振り分けられたものか否か、色見本合わせ済みであるか否か、および印刷済みであるか否かが項目として表示されている。また、ジョブ一覧表示領域1501aは、
図21に示すように、当該印刷所(ここでは印刷所A)に割り当てられたジョブだけでなく、他の印刷拠点に割り当てられ、振り分けられ、または複製されたジョブの一覧も表示する。
【0192】
ジョブ登録ボタン1502は、当該印刷所(ここでは印刷所A)が別途の依頼として受け付けたジョブデータを登録するためのボタンである。なお、ジョブ登録ボタン1502が押下された場合の処理は、上述の
図10に示したジョブ登録画面1100等の処理に準じる。
【0193】
ジョブ編集・転送ボタン1503は、既に登録されたジョブのうち、選択ラジオボタン1510で選択されたジョブに対する編集、および、他の印刷拠点、または他の印刷機へのジョブの転送を行うためのボタンである。ジョブ編集・転送ボタン1503が押下された場合の処理については、後述の
図22で詳述する。
【0194】
ジョブ振分ボタン1504は、既に登録されたジョブのうち、選択ラジオボタン1510で選択されたジョブについて各拠点、または各印刷拠点の各印刷機へジョブを振り分けるためのボタンである。ジョブ振分ボタン1504が押下された場合の処理については、後述の
図23で詳述する。
【0195】
ジョブ複製ボタン1505は、既に登録されたジョブのうち、選択ラジオボタン1510で選択されたジョブを複製し、他の印刷拠点、または他の印刷機へのジョブの転送を行うためのボタンである。ジョブ複製ボタン1505が押下された場合の処理については、後述の
図24および
図25で詳述する。
【0196】
ジョブ削除ボタン1506は、既に登録されたジョブのうち、選択ラジオボタン1510で選択されたジョブを削除するためのボタンである。
【0197】
選択ラジオボタン1510は、既に登録されたジョブのいずれかを選択するためのラジオボタンである。
【0198】
<<ジョブの転送処理>>
印刷所Aの印刷業者が、上述のジョブ選択画面1500aで表示された登録済みのジョブのうち所望のジョブを選択ラジオボタン1510により選択した状態で、ジョブ編集・転送ボタン1503を押下すると、Webブラウザ120Aは、
図22に示すジョブ転送画面2000(印刷先選択画面の一例)を表示する。
【0199】
ジョブ転送画面2000は、既に登録されたジョブのうち選択されたジョブに対する編集、および、他の印刷拠点、または他の印刷機へのジョブの転送を行うための画面である。ジョブ転送画面2000は、
図22に示すように、ジョブ名表示領域2001と、紙種選択領域2002と、期限日表示領域2003と、部数表示領域2004と、目標色差表示領域2005と、原稿ファイル表示領域2006と、原稿ファイル名表示領域2006aと、ダウンロードボタン2007と、読み取りボタン2008と、開始ボタン2009と、転送ボタン2010と、ステータス表示部2011と、拠点選択ボタン2012と、プリンタ選択ボタン2013と、を含む。
【0200】
ジョブ名表示領域2001は、選択されたジョブデータの名称を表示する領域であり、ジョブ登録画面1100のジョブ名入力領域1101で設定されたジョブデータの名称に対応する。紙種選択領域2002は、選択されたジョブデータに含まれる原稿ファイルを印刷するときに用いる記録媒体の種別(薄紙や厚紙など用紙の紙種や、特定の紙種が格納された給紙トレイ)を指定する領域であり、ジョブ登録画面1100の原稿ファイル指定領域1102で指定された原稿ファイルに対応する。期限日表示領域2003は、選択されたジョブデータの印刷物の納品の期日を表示する領域であり、ジョブ登録画面1100の期限日入力部1108に対応する。部数表示領域2004は、選択されたジョブデータの原稿ファイルについて印刷する部数を表示する領域であり、ジョブ登録画面1100の部数入力領域1103に対応する。目標色差表示領域2005は、選択されたジョブデータに対応するDCPとの比較で目標となる平均色差ΔEを表示する領域であり、ジョブ登録画面1100の目標色差入力部1107に対応する。なお、上述の各表示領域は、当該転送のために編集可能としてもよい。
【0201】
原稿ファイル表示領域2006、原稿ファイル名表示領域2006a、ダウンロードボタン2007、読み取りボタン2008および開始ボタン2009の機能は、それぞれ上述の
図15に示したジョブ制御画面1600の原稿ファイル表示領域1606、原稿ファイル名表示領域1606a、ダウンロードボタン1607、読み取りボタン1608および開始ボタン1609の機能と同様である。
【0202】
拠点選択ボタン2012は、ジョブ転送画面2000で表示されたジョブ名が「JOB A」であるジョブの転送先となる他の印刷拠点を選択するためのボタンである。例えば、当該ジョブを受け付けた印刷所Aの印刷業者は、拠点選択ボタン2012の操作により、他の印刷拠点を転送先として選択することができる。
図21に示す例では、ジョブ名が「JOB A」のジョブについて、他の印刷拠点である印刷所B(「factoryB」)が転送先として選択された状態を示している。なお、拠点選択ボタン2012による印刷拠点の選択は、自拠点(ここでは印刷所A)を選択することができるものとしてもよい。
【0203】
プリンタ選択ボタン2013は、ジョブ転送画面2000で表示されたジョブ名が「JOB A」のジョブの転送先となる印刷機を選択するためのボタンである。ここでは、プリンタ選択ボタン2013で選択可能となる印刷機は、拠点選択ボタン2012で選択した印刷拠点が保有する印刷機である。
図21に示す例では、ジョブ名が「JOB A」のジョブについて、印刷所B(「factoryB」)の印刷機(「printerB」)が転送先として選択された状態を示している。なお、プリンタ選択ボタン2013による印刷機の選択は、自拠点(ここでは印刷所A)の印刷機を選択することができるものとしてもよい。
【0204】
ステータス表示部2011は、DCPが登録済みであるか否か、色見本合わせ済みであるか否か、ジョブの転送先となる印刷拠点が選択済みであるか否か、および、ジョブの転送先となる印刷機が選択済みであるか否かの各種ステータスを表示する領域である。
図22に示す例では、ステータス表示部2011は、DCPが登録済みであり、色見本合わせが未実施であり、転送先となる印刷拠点が未選択であり、転送先となる印刷機が未選択であることを表示している。
【0205】
転送ボタン2010は、拠点選択ボタン2012の操作により選択された印刷拠点の、プリンタ選択ボタン2013により選択された印刷機を、ジョブの転送先として設定するためのボタンである。転送ボタン2010が押下されると、Webブラウザ120Aは、ジョブ転送画面2000で表示されたジョブデータ(記憶部310に既に登録されているジョブデータ)に対して、拠点選択ボタン2012の操作により選択された印刷拠点と、プリンタ選択ボタン2013の操作により選択された印刷機とを関連付けて、関連付けたこれらの情報を、Web UI320へ送信する。そして、クラウドシステム30の第1登録部301は、当該関連付けられた情報をWeb UI320を介して取得し、記憶部310に対して登録の更新をする。この場合、Webブラウザ120Aは、拠点選択ボタン2012で選択された印刷拠点のPC等に、転送先として設定された旨を通知するものとすればよい。
【0206】
ジョブの転送先として設定された印刷業者(例えば印刷所Bの印刷業者)は、記憶部310において当該ジョブと関連付けられているDCPを用いて、ステップS28~S49の色合わせ、本番印刷、およびレポート作成等の一連の処理を実行することができる。
【0207】
<<ジョブの振り分け処理>>
印刷所Aの印刷業者が、上述のジョブ選択画面1500aで表示された登録済みのジョブのうち所望のジョブを選択ラジオボタン1510により選択した状態で、ジョブ振分ボタン1504を押下すると、Webブラウザ120Aは、
図23に示すジョブ振分画面2100(印刷先選択画面の一例)を表示する。
【0208】
ジョブ振分画面2100は、既に登録されたジョブのうち選択されたジョブについて各拠点、または各拠点の各印刷機へ振り分けを行うための画面である。ジョブ振分画面2100は、
図23に示すように、ジョブ名表示領域2101と、紙種選択領域2102と、期限日表示領域2103と、部数表示領域2104と、目標色差表示領域2105と、原稿ファイル表示領域2106と、原稿ファイル名表示領域2106aと、ダウンロードボタン2107と、読み取りボタン2108と、振分先追加ボタン2109と、振分ボタン2110と、ステータス表示部2111と、振分先表示部2111aと、を含む。
【0209】
ジョブ名表示領域2101は、選択されたジョブデータの名称を表示する領域であり、ジョブ登録画面1100のジョブ名入力領域1101で設定されたジョブデータの名称に対応する。紙種選択領域2102は、選択されたジョブデータに含まれる原稿ファイルを印刷するときに用いる記録媒体の種別(薄紙や厚紙など用紙の紙種や、特定の紙種が格納された給紙トレイ)を指定する領域であり、ジョブ登録画面1100の原稿ファイル指定領域1102で指定された原稿ファイルに対応する。期限日表示領域2103は、選択されたジョブデータの印刷物の納品の期日を表示する領域であり、ジョブ登録画面1100の期限日入力部1108に対応する。部数表示領域2104は、選択されたジョブデータの原稿ファイルについて印刷する部数を表示する領域であり、ジョブ登録画面1100の部数入力領域1103に対応する。目標色差表示領域2105は、選択されたジョブデータに対応するDCPとの比較で目標となる平均色差ΔEを表示する領域であり、ジョブ登録画面1100の目標色差入力部1107に対応する。なお、上述の各表示領域は、当該転送のために編集可能としてもよい。
【0210】
原稿ファイル表示領域2106、原稿ファイル名表示領域2106a、ダウンロードボタン2107および読み取りボタン2108の機能は、それぞれ上述の
図15に示したジョブ制御画面1600の原稿ファイル表示領域1606、原稿ファイル名表示領域1606a、ダウンロードボタン1607および読み取りボタン1608の機能と同様である。
【0211】
振分先追加ボタン2109は、ジョブ振分画面2100で表示されたジョブ名が「JOB B」であるジョブの振り分け先となる印刷拠点および印刷機、ならびに印刷の部数を選択するためのボタンである。例えば、当該ジョブを受け付けた印刷所Aの印刷業者は、振分先追加ボタン2109の操作により、印刷拠点および印刷機を振り分け先として選択し、当該印刷機ごとに印刷の部数を選択することができる。
図21および
図23に示す例では、ジョブ名が「JOB B」のジョブについて、印刷拠点が印刷所A(「factoryA」)の印刷機(「printerA」)に対して部数100、印刷拠点が印刷所B(「factoryB」)の印刷機(「printerB」)に対して部数100、印刷拠点が印刷所C(「factoryC」)の印刷機(「printerC」)に対して部数100、当該印刷所Cの印刷機(「printerX」)に対して部数50を振り分けた状態を示している。
【0212】
ステータス表示部2111は、DCPが登録済みであるか否かのステータスを表示する領域である。
図23に示す例では、ステータス表示部2111は、DCPが登録済みであることを表示している。
【0213】
振分先表示部2111aは、振分先追加ボタン2109の操作により選択されたジョブの振り分け先となる印刷拠点および印刷機、ならびに印刷の部数を表示する領域である。
【0214】
振分ボタン2110は、振分先追加ボタン2109の操作により選択された印刷拠点および印刷機を振り分け先として設定し、各印刷機に印刷させる部数を設定するためのボタンである。振分ボタン2110が押下されると、Webブラウザ120Aは、ジョブ転送画面2000で表示されたジョブデータ(記憶部310に既に登録されているジョブデータ)に対して、振分先追加ボタン2109の操作により振り分け先として選択された印刷拠点および印刷機、ならびに各印刷機に印刷させる部数を関連付けて、関連付けたこれらの情報を、Web UI320へ送信する。そして、クラウドシステム30の第1登録部301は、当該関連付けられた情報をWeb UI320を介して取得し、記憶部310に対して登録の更新をする。この場合、Webブラウザ120Aは、振分先追加ボタン2109で振り分け先として選択された印刷拠点のPC等に、振り分け先として設定された旨を通知するものとすればよい。
【0215】
ジョブの振り分け先として設定された印刷業者は、それぞれ記憶部310において当該ジョブと関連付けられているDCPを用いて、ステップS28~S49の色合わせ、本番印刷、およびレポート作成等の一連の処理を実行することができる。これによって、振り分け先として設定された印刷拠点および印刷機に分担してジョブを実行させることができる。なお、ジョブ選択画面1500aのジョブ一覧表示領域1501aには、振り分け先に設定された各印刷拠点の印刷機ごとに、設定された部数、印刷済みの部数、または設定された部数に対する印刷済みの部数の割合等を表示させてもよい。
【0216】
<<ジョブの複製処理>>
印刷所Aの印刷業者が、上述のジョブ選択画面1500aで表示された登録済みのジョブのうち所望のジョブを選択ラジオボタン1510により選択した状態で、ジョブ複製ボタン1505を押下すると、Webブラウザ120Aは、
図24に示すジョブ複製画面2200を表示する。
【0217】
ジョブ複製画面2200は、既に登録されたジョブのうち選択されたジョブを複製するための画面である。ジョブ複製画面2200は、
図24に示すように、ジョブ名入力領域2201と、原稿ファイル指定領域2202と、部数入力領域2203と、標準選択部2204と、標準プロファイル2205と、DCP作成選択部2206と、目標色差2207と、期限日入力部2208と、次へボタン2211と、キャンセルボタン2212と、を含む。
【0218】
ジョブ名入力領域2201は、複製するジョブデータの名称を設定するための入力領域である。原稿ファイル指定領域2202は、複製の対象となるPDFファイル等の原稿ファイルを選択して指定するための領域である。部数入力領域2203は、複製するジョブデータの原稿ファイルについて印刷する部数を設定するための入力領域である。標準選択部2204は、DCPを作成せずに、ISOの標準規格の入力プロファイル(標準入力プロファイル)を用いることを選択するラジオボタンである。標準プロファイル指定部2205は、標準選択部2204が選択された場合に、標準入力プロファイルを選択指定するための領域である。DCP作成選択部2206は、DCPを作成することを選択するためのラジオボタンである。目標色差入力部2207は、DCPとの比較で目標となる平均色差ΔEを設定するための入力領域である。期限日入力部2208は、複製するジョブデータの印刷物の納品の期日を設定するための入力領域である。次へボタン2211は、
図25に示すジョブ転送画面2000に遷移するためのボタンである。キャンセルボタン2212は、ジョブ複製画面2200での設定入力をキャンセルし、ジョブ選択画面1500aへ戻るためのボタンである。
【0219】
なお、上述のジョブ複製画面2200の各入力領域および各選択領域は、ジョブ選択画面1500aで選択されたジョブデータが自動的に入力されて表示されるものとしてもよい。ただし、ジョブ複製画面2200における部数入力領域2203および期限日入力部2208は、自動入力ではなく未入力状態で表示され、複製されたジョブデータに対して新たに設定するものとしてもよい。
【0220】
次へボタン2211が押下されると、Webブラウザ120Aは、
図25に示すジョブ転送画面2000(印刷先選択画面の一例)を表示する。
【0221】
ジョブ転送画面2000は、複製対象となるジョブについて他の印刷拠点、または他の印刷機へのジョブの転送を行うための画面である。なお、
図25に示すジョブ転送画面2000の構成は、上述の
図22に示したジョブ転送画面2000と同様である。ジョブ名表示領域2001、紙種選択領域2002、期限日表示領域2003、部数表示領域2004および目標色差表示領域2005には、それぞれ
図24に示すジョブ複製画面2200のジョブ名入力領域2201、紙種選択領域、期限日入力部2208、部数入力領域2203および目標色差入力部2207で設定入力された値が表示される。また、原稿ファイル名表示領域2006aには、ジョブ選択画面1500aで選択されたジョブの原稿ファイルが割り当てられる。また、ステータス表示部2011に表示されるDCPは、ジョブ選択画面1500aで選択されたジョブに関連付けられたDCPが割り当てられる。なお、ステータス表示部2011に表示される印刷拠点は、ジョブ選択画面1500aを開いた印刷拠点が自動で設定されてもよく、ジョブ選択画面1500aで選択された元のジョブに設定された印刷拠点が自動で設定されてもよい。
図25に示す例では、ジョブ名が「JOB F」であるジョブが、ジョブ名「JOB F2」として複製される場合の例を示している。
【0222】
転送ボタン2010が押下されると、Webブラウザ120A(複製部の一例)は、
図25に示すジョブ転送画面2000の設定内容により、元のジョブ選択画面1500aで選択されたジョブデータ(第1ジョブデータ)に基づいて新たなジョブデータ(第2ジョブデータ)を複製し、複製したジョブデータに対して、ステータス表示部2011に表示されたDCPと、拠点選択ボタン2012の操作により選択された印刷拠点と、プリンタ選択ボタン2013の操作により選択された印刷機とを関連付けて、関連付けたこれらの情報を、Web UI320へ送信する。そして、クラウドシステム30の第1登録部301は、当該関連付けられた情報をWeb UI320を介して取得し、記憶部310に対してする。この場合、Webブラウザ120Aは、拠点選択ボタン2012で選択された印刷拠点のPC等に、転送先として設定された旨を通知するものとすればよい。
【0223】
なお、
図24のジョブ複製画面2200および
図25によるジョブ転送画面2000によるジョブの複製は、元のジョブ(ジョブ名「JOB F」のジョブ)の印刷完了後に、さらに追加印刷・増版する目的で、上述の複製および転送先の設定ができるものとしてもよい。
【0224】
ジョブが複製され、転送先として設定された印刷業者は、記憶部310において複製されたジョブと関連付けられているDCPを用いて、ステップS28~S49の色合わせ、本番印刷、およびレポート作成等の一連の処理を実行することができる。
【0225】
以上のように、本変形例に係る色調整システム1bでは、クラウドシステム30は、端末装置に画面情報を提供して表示させるWeb UI320を、さらに備え、画面情報は、ジョブデータを一覧から選択するためのジョブ選択画面1500aと、ジョブ選択画面1500aで選択されたジョブデータの原稿ファイルの印刷先として、印刷拠点および該印刷拠点毎の印刷機を選択するためのジョブ転送画面2000およびジョブ振分画面2100等の画面と、含むものとしている。これによって、登録されたジョブを、他の印刷拠点の印刷機に転送または振り分けることができ、例えば、ジョブの印刷予定の印刷拠点に何らかの原因で印刷出力の能力が減少または印刷出力が不可となった場合に、他の印刷拠点に転送または振り分けることができ、柔軟な印刷対応が可能となる。
【0226】
また、本変形例に係る色調整システム1bでは、ジョブ選択画面1500aで選択されたジョブデータである第1ジョブデータを複製して第2ジョブデータを生成する複製部(Webブラウザ120A~120C等)を、さらに備え、生成部(色合わせ部115A~115C、色合わせ部309等)は、第2ジョブデータについて、第1ジョブデータに関連付けられた色見本データを用いて、入力プロファイルを更新し、印刷制御部(印刷制御部116A~116C)は、第2ジョブデータの原稿ファイルについて、生成部により更新された入力プロファイルを適用して、印刷先選択画面で選択された印刷装置(印刷機20A~20C)に印刷出力させるものとしている。これによって、例えば、元のジョブが既に印刷が完了していたとしても、増加印刷・増版等の対応が可能となる。
【0227】
なお、上述の実施形態および変形例1において、制御サーバ11、11aおよびクラウドシステム30、30aの各機能部の少なくともいずれかがプログラムの実行によって実現される場合、そのプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。また、上述の実施形態および変形例1において、制御サーバ11、11aおよびクラウドシステム30、30aで実行されるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、フレキシブルディスク(FD)、CD-R(Compact Disk-Recordable)、またはDVD(Digital Versatile Disc)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。また、上述の実施形態および変形例1において、制御サーバ11、11aおよびクラウドシステム30、30aで実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、上述の実施形態および変形例1において、制御サーバ11、11aおよびクラウドシステム30、30aで実行されるプログラムを、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。また、上述の実施形態および変形例1において、制御サーバ11、11aおよびクラウドシステム30、30aで実行されるプログラムは、上述した各機能部のうち少なくともいずれかを含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU601が上述の記憶装置(例えば、補助記憶装置605等)からプログラムを読み出して実行することにより、上述の各機能部が主記憶装置上にロードされて生成されるようになっている。
【0228】
本発明の態様は、以下の通りである。
<1>原稿ファイルを印刷依頼するためのジョブデータを記憶部に登録する第1登録部と、
前記ジョブデータに関連付いた色見本データを前記記憶部に登録する第2登録部と、
前記ジョブデータの前記原稿ファイルを、印刷装置に第1印刷物として印刷出力させる印刷制御部と、
前記第1印刷物を読取装置に読み取らせ、第1読取画像データとして取得する読取制御部と、
前記第1読取画像データと、前記色見本データとに基づいて、入力プロファイルを生成する生成部と、
を有する色調整システムである。
<2>前記入力プロファイルは、前記原稿ファイルの印刷物の色を前記色見本データに近づけるための入力プロファイルである前記<1>に記載の色調整システムである。
<3>前記読取制御部は、印刷見本を前記読取装置に読み取らせ、印刷見本読取画像データとして取得し、
前記印刷見本読取画像データから前記色見本データを作成する第1作成部を、さらに備えた前記<1>に記載の色調整システムである。
<4>前記原稿ファイルと、色変換ルールとに基づいて、前記色見本データを作成する第1作成部を、さらに備えた前記<1>に記載の色調整システムである。
<5>前記第1登録部による前記ジョブデータの登録の際に、該ジョブデータに関連付けて前記色変換ルールの指定を受け付ける第1受付部を、さらに備え、
前記第1作成部は、前記第1受付部により受け付けた前記色変換ルールに基づいて、前記色見本データを作成する前記<4>に記載の色調整システムである。
<6>前記第1登録部による前記ジョブデータの登録の際に、該ジョブデータに関連付けて前記色見本データの作成方式の選択を受け付ける第2受付部を、さらに備え、
前記第1作成部は、前記第2受付部により受け付けられた前記作成方式に従って、前記色見本データを作成する前記<3>~<5>のいずれか一項に記載の色調整システムである。
<7>前記第2受付部は、前記作成方式として、印刷見本の読み取りを依頼することによる作成方式の選択の受け付けを可能とし、
前記読取制御部は、前記第2受付部により前記印刷見本の読み取りを依頼することによる作成方式が受け付けられた場合、該印刷見本の保有者により設置された該印刷見本を前記読取装置に読み取らせ、前記印刷見本読取画像として取得し、
前記第1作成部は、前記印刷見本読取画像から前記色見本データを作成する前記<6>に記載の色調整システムである。
<8>前記<6>に記載の前記読取装置は、前記<1>に記載の前記読取装置と同じ読取装置、または、前記<1>に記載の前記読取装置とは異なる他の読取装置である前記<7>に記載の色調整システムである。
<9>前記第2受付部は、印刷見本の読み取りによる作成方式の選択を受け付けた場合、読み取りの対象となる該印刷見本の代表ページの指定を受け付ける前記<6>または<7>に記載の色調整システムである。
<10>前記印刷制御部は、前記ジョブデータの前記原稿ファイルについて、第1入力プロファイルを適用して前記印刷装置に前記第1印刷物として印刷出力させ、
前記生成部は、前記第1読取画像データと前記色見本データとに基づいて、前記第1入力プロファイルを更新することによって、前記入力プロファイルとして第2入力プロファイルを生成する前記<1>~<9>のいずれか一項に記載の色調整システムである。
<11>前記印刷制御部は、前記ジョブデータの前記原稿ファイルについて、前記入力プロファイルを適用して前記印刷装置に第2印刷物として印刷出力させ、
前記読取制御部は、前記第2印刷物を前記読取装置に読み取らせ、第2読取画像データとして取得し、
前記第1読取画像データと、前記第2読取画像データとによる色差に対する判定を行う判定部を、さらに備えた前記<1>~<9>のいずれか一項に記載の色調整システムである。
<12>前記判定部の判定結果を含む印刷レポートを作成する第2作成部を、さらに備えた前記<11>に記載の色調整システムである。
<13>前記印刷制御部は、前記判定部により正常と判定された場合、前記印刷装置に第3印刷物を印刷出力させる前記<11>または<12>に記載の色調整システムである。
<14>前記印刷制御部は、前記入力プロファイルを、前記ジョブデータとは異なるジョブデータの原稿ファイルの印刷に適用可能とする前記<1>~<13>のいずれか一項に記載の色調整システムである。
<15>少なくとも前記第1登録部と、前記第2登録部と、前記記憶部とを有するクラウドシステムと、
少なくとも前記読取制御部と、前記印刷制御部とを有する読取システムと、
を含む前記<1>~<14>のいずれか一項に記載の色調整システムである。
<16>前記クラウドシステムは、
端末装置に画面情報を提供して表示させるための表示制御部を、さらに備え、
前記画面情報は、操作者による入力を受け付けて、前記クラウドシステムから前記読取システムへ所定の制御を実行させるための入力手段を含み、
前記表示制御部は、前記クラウドシステムと前記読取システムとが双方向通信で接続していない場合には、前記入力手段での入力ができないことが分かるように、前記入力手段の表示を変更する前記<15>に記載の色調整システムである。
<17>前記印刷装置で印刷した前記ジョブデータの前記原稿ファイルを、別の印刷装置で印刷するための指示を受け付けたことに応じて、前記クラウドシステムが前記ジョブデータに関連付けて登録されている前記色見本データを、前記別の印刷装置が接続する読取システムに送信し、
前記読取システムが、第1読取画像データと取得した前記色見本データとに基づいて、第1入力プロファイルを更新することによって第2入力プロファイルを生成し、さらに前記別の印刷装置に前記第2入力プロファイルを用いた印刷出力をさせる前記<15>または<16>に記載の色調整システムである。
<18>前記クラウドシステムは、
端末装置に画面情報を提供して表示させる表示制御部を、さらに備え、
前記画面情報は、
前記ジョブデータを一覧から選択するためのジョブ選択画面と、
前記ジョブ選択画面で選択された前記ジョブデータの前記原稿ファイルの印刷先として、印刷拠点および該印刷拠点毎の印刷装置を選択するための印刷先選択画面と、
を含む前記<15>に記載の色調整システムである。
<19>前記ジョブ選択画面で選択された前記ジョブデータである第1ジョブデータを複製して第2ジョブデータを生成する複製部を、さらに備え、
前記生成部は、前記第2ジョブデータについて、前記第1ジョブデータに関連付けられた前記色見本データを用いて、前記入力プロファイルを更新し、
前記印刷制御部は、前記第2ジョブデータの前記原稿ファイルについて、前記生成部により更新された前記入力プロファイルを適用して前記印刷先選択画面で選択された印刷装置に印刷出力させる前記<18>に記載の色調整システムである。
<20>原稿ファイルを印刷するためのジョブデータを記憶部に登録する第1登録ステップと、
前記ジョブデータに関連付いた色見本データを前記記憶部に登録する第2登録ステップと、
前記ジョブデータの前記原稿ファイルについて、印刷装置に第1印刷物として印刷出力させる印刷制御ステップと、
前記第1印刷物を読取装置に読み取らせ、第1読取画像データとして取得する読取制御ステップと、
前記第1読取画像データと、前記色見本データとに基づいて、入力プロファイルを生成する生成ステップと、
を有する色調整方法である。
<21>記憶部に登録されたジョブデータの原稿ファイルについて、印刷装置に第1印刷物として印刷出力させる印刷制御部と、
前記第1印刷物を読取装置に読み取らせ、第1読取画像データとして取得する読取制御部と、
前記第1読取画像データと、前記ジョブデータに関連付けて前記記憶部に登録された色見本データとに基づいて、入力プロファイルを生成する生成部と、
を備えた色調整装置である。
<22>コンピュータに、
記憶部に登録されたジョブデータの原稿ファイルについて、印刷装置に第1印刷物として印刷出力させる印刷制御ステップと、
前記第1印刷物を読取装置に読み取らせ、第1読取画像データとして取得する読取制御ステップと、
前記第1読取画像データと、前記ジョブデータに関連付けて前記記憶部に登録された色見本データとに基づいて、入力プロファイルを生成する生成ステップと、
を実行させるためのプログラムである。
【符号の説明】
【0229】
1、1a、1b 色調整システム
10、10a 画像読取システム
10A~10C 画像読取システム
11、11a 制御サーバ
11A~11C 制御サーバ
12 画像読取装置
12A~12C 画像読取装置
20 印刷機
20A~20C 印刷機
30、30a クラウドシステム
40 PC
110、110a 制御アプリケーション
110A~110C 制御アプリケーション
111、111A~111C 通信部
112、112A~112C 画像読取制御部
113、113A~113C 送信部
114、114A~114C DCP取得部
115、115A~115C 色合わせ部
116、116A~116C 印刷制御部
117、117A~117C 印刷結果判定部
120、120A~120C Webブラウザ
300、300a アプリケーション
301 第1登録部
302 読取指示部
303 第2取得部
304 DCP作成部
304a DCP登録部
305 印刷管理部
306 送信部
307 レポート作成部
308 通信部
309 色合わせ部
309a 印刷結果判定部
310 記憶部
320 Web UI
401 Webブラウザ
500 コントローラ
501 CPU
502 システムメモリ(MEM-P)
503 ノースブリッジ(NB)
504a サウスブリッジ(SB)
504b ネットワークI/F
504c USB I/F
504d セントロニクスI/F
505 AGP
506 ASIC
507 ローカルメモリ(MEM-C)
508 補助記憶装置
510 操作表示部
520 FCU
531 プロッタ
532 スキャナ
601 CPU
602 ROM
603 RAM
605 補助記憶装置
606 記録メディア
607 メディアドライブ
608 ディスプレイ
609 ネットワークI/F
610 バス
611 キーボード
612 マウス
613 DVD
614 DVDドライブ
1000 ジョブ一覧画面
1001 ジョブ登録ボタン
1002 ジョブ一覧表示領域
1100 ジョブ登録画面
1101 ジョブ名入力領域
1102 原稿ファイル指定領域
1103 部数入力領域
1104 標準選択部
1105 標準プロファイル指定部
1106 DCP作成選択部
1107 目標色差入力部
1108 期限日入力部
1111 次へボタン
1112 キャンセルボタン
1200 DCP作成方式選択画面
1201 見本読み取り選択部
1202 見本読み取り依頼選択部
1203 色変換ルール指定選択部
1211 次へボタン
1212 キャンセルボタン
1300 印刷見本読取画面
1301 DCP名入力領域
1302 代表ページ指定領域
1303 実行ボタン
1304 進捗表示領域
1305 登録ボタン
1400 色変換ルール指定画面
1401 DCP名入力領域
1402 色変換ルール選択領域
1411 作成ボタン
1412 キャンセルボタン
1500、1500a ジョブ選択画面
1501、1501a ジョブ一覧表示領域
1502 ジョブ登録ボタン
1503 ジョブ編集・転送ボタン
1504 ジョブ振分ボタン
1505 ジョブ複製ボタン
1506 ジョブ削除ボタン
1510 選択ラジオボタン
1600 ジョブ制御画面
1601 ジョブ名表示領域
1602 紙種選択領域
1603 期限日表示領域
1604 部数表示領域
1605 目標色差表示領域
1606 原稿ファイル表示領域
1606a 原稿ファイル名表示領域
1607 ダウンロードボタン
1608 読み取りボタン
1609 開始ボタン
1610 印刷ボタン
1611 ステータス表示部
1700 印刷判定画面
1701 印刷機選択領域
1702 紙種選択領域
1711 印刷ボタン
1712 キャンセルボタン
1721 読み取りボタン
1722 キャンセルボタン
1731 閉じるボタン
1741 原稿ファイル表示領域
1742 DCP表示領域
1743 読取画像表示領域
1744 差分画像表示領域
1745 平均色差表示領域
1751 調整・再印刷ボタン
1752 キャンセルボタン
1800 印刷レポート
2000 ジョブ転送画面
2001 ジョブ名表示領域
2002 紙種選択領域
2003 期限日表示領域
2004 部数表示領域
2005 目標色差表示領域
2006 原稿ファイル表示領域
2006a 原稿ファイル名表示領域
2007 ダウンロードボタン
2008 読み取りボタン
2009 開始ボタン
2010 転送ボタン
2011 ステータス表示部
2012 拠点選択ボタン
2013 プリンタ選択ボタン
2100 ジョブ振分画面
2101 ジョブ名表示領域
2102 紙種選択領域
2103 期限日表示領域
2104 部数表示領域
2105 目標色差表示領域
2106 原稿ファイル表示領域
2106a 原稿ファイル名表示領域
2107 ダウンロードボタン
2108 読み取りボタン
2109 振分先追加ボタン
2110 振分ボタン
2111 ステータス表示部
2111a 振分先表示部
2200 ジョブ複製画面
2201 ジョブ名入力領域
2202 原稿ファイル指定領域
2203 部数入力領域
2204 標準選択部
2205 標準プロファイル指定部
2206 DCP作成選択部
2207 目標色差入力部
2208 期限日入力部
2211 次へボタン
2212 キャンセルボタン
A~C 印刷所
N ネットワーク
【先行技術文献】
【特許文献】
【0230】