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  • 特開-モアレ防止画線を有する画像形成体 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023127640
(43)【公開日】2023-09-14
(54)【発明の名称】モアレ防止画線を有する画像形成体
(51)【国際特許分類】
   B41M 3/00 20060101AFI20230907BHJP
   B42D 25/342 20140101ALI20230907BHJP
【FI】
B41M3/00 Z
B42D25/342
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022031444
(22)【出願日】2022-03-02
(71)【出願人】
【識別番号】303017679
【氏名又は名称】独立行政法人 国立印刷局
(72)【発明者】
【氏名】山本 英男
(72)【発明者】
【氏名】木内 進
【テーマコード(参考)】
2C005
2H113
【Fターム(参考)】
2C005JB19
2C005JB25
2H113AA06
2H113BA01
2H113BA03
2H113BA05
2H113BB02
2H113BB22
2H113CA44
2H113CA46
(57)【要約】
【課題】2つの線画模様が重なり合う領域にモアレが発生することを防止すると共に、画線模様に乱れ(ノイズ)が発生することを抑制する。
【解決手段】画像形成体は、複数の画線で表される凹版画像(第1画像)と、複数の画線で表される地紋画像4(第2画像)とを有し、凹版画像(第1画像)と地紋画像4(第2画像)が重なる重複領域が設けられている。そして、重複領域における第2画像4の複数の画線41,42は、間引かれている。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の第1画線で表される第1画像と、複数の第2画線で表される第2画像とを有し、前記第1画像と前記第2画像の少なくとも一部が重なる重複領域が設けられた画像形成体であって、
前記重複領域における前記第2の画線の少なくとも一部が間引かれているモアレ防止画線を有する画像形成体。
【請求項2】
前記第2画像は、第1の方向に沿って形成された複数の前記第2画線と、前記第1の方向と異なる第2の方向に沿って前記第2画線と交差する複数の第3画線とを有し、
前記重複領域に形成された前記第3画線が間引かれている請求項1に記載のモアレ防止画線を有する画像形成体。
【請求項3】
前記重複領域に形成された前記2画線及び第3画線の少なくとも一方は、1つおきに間引かれている請求項2に記載のモアレ防止画線を有する画像形成体。
【請求項4】
前記第1画線は、前記第1の方向及び前記第2の方向と異なる第3の方向に沿って形成された請求項2又は3に記載のモアレ防止画線を有する画像形成体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モアレ防止画線を有する画像形成体に関する。
【背景技術】
【0002】
複数の画像を有し、複数の画像の一部又は全部を重ねた画像形成体が知られている。例えば、地紋模様を表す画像上に肖像画等を表す凹版印刷画像を重ねた画像形成体では、双方の画像が重なる領域において、双方の画像を形成する画線が干渉してモアレが発生することがある。
【0003】
特許文献1には、モアレの発生を抑制した画像形成体が開示されている。特許文献1に開示された画像形成体は、複数の線画の一部又は全部が互いに重なり合う領域を有する。そして、複数の線画が重なり合う領域の画線のうち、少なくともいずれか一方の線画を形成する画線を破線で形成している。
【0004】
図6は、特許文献1に記載されているような複数の線画(画像)と、複数の線画(画像)を合成した画像を示す図である。図6に示す第1画像は、規則的に配置された画線からなる略円形の画像である。この第1画像は、凹版印刷により形成される凹版印刷画像(以下「凹版画像」という)である。
【0005】
また、第2画像は、交差する複数の画線からなる略四角形の地紋画像である。地紋画像は、例えば、オフセット印刷により形成される。地紋画像の中央部には、円形の非線部が設けられている。図6に示すように、凹版画像と地紋画像を合成すると、凹版画像が、地紋画像の非線部に配置される。そして、凹版画像の周縁部が、地紋画像の非線部を囲む部分に重なる。以下、地紋画像と凹版画像が重なる領域を「重複領域」とする。
【0006】
図7は、図6に示す重複領域における地紋画像の画線を示す図である。図7に示すように、重複領域における地紋画線は、破線に形成されている。これにより、重複領域におけるモアレの発生が抑制される(図6参照)。
【0007】
ところで、凹版画像を形成する際の凹版印刷と、地紋画像を形成する際のオフセット印刷は、一度に実行できないため、別々に実行される。このとき、凹版画像と地紋画像の位置が相対的にずれる場合がある。特に、多面印刷を実施する場合は、全ての面における凹版画像と地紋画像の位置を合わせることは難しい。
【0008】
そこで、複数の印刷方法を用いる多面印刷では、中心に位置する面(画像形成体)における複数の画像の位置を合わせて、端部に位置する面(画像形成体)における複数の画像の位置ずれを抑制している。したがって、位置合わせの難しさのために、中心に位置する面(画像形成体)における複数の画像の位置がずれていなくても、端部に位置する面(画像形成体)における複数の画像の位置が相対的に多少ずれる場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2006-123401号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかし、特許文献1に開示された画像形成体は、複数の線画(画像)の相対的な位置がずれてしまうと、破線で形成した部分が目立ってしまうという問題が生じる。すなわち、図6に示すような凹版画像と地紋画像の位置が相対的にずれていると、地紋画像の破線における線が消える部分(非線部)が目立ってしまうことがある。これにより、凹版画像の濃淡が本来表現したい濃淡にならずに、凹版画像に乱れ(ノイズ)が生じてしまう。
【0011】
本発明の目的は、上記の問題点を考慮し、2つの画像が重なり合う領域にモアレが発生することを防止するとともに、2つの画像に乱れ(ノイズ)が発生することを抑制する画像形成体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、本発明の画像形成体は、複数の画線で表される第1画像と、複数の画線で表される第2画像とを有し、第1画像と第2画像が重なる重複領域が設けられている。そして、重複領域における第2画像の複数の画線は、間引かれている。
【発明の効果】
【0013】
上記構成の画像形成体によれば、2つの画像が重なり合う領域にモアレが発生することを防止するとともに、2つの画像に乱れ(ノイズ)が発生することを抑制することができる。なお、上述した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の一実施形態に係る画像形成体を模式的に表した図である。
図2】本発明の一実施形態に係る画像形成体において第1画像と第2画像が重なる領域を示す図である。
図3】本発明の一実施形態に係る画像形成体の第1画像と第2画像が重なる領域における第2画像の画線を示す図である。
図4】本発明の一実施形態に係る第1画像、第2画像、及び第1画像と第2画像を合成した画像を示す図である。
図5】本発明に係る第1画像と第2画像を重ねた場合の画像と、従来の第1画像と第2画像を重ねた場合の画像を示す図である。
図6】従来の第1画像、第2画像、第1画像と第2画像を合成した画像を示す図である。
図7図7に示す複数の画像が重なる領域における第2画像の画線を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の一実施形態に係る画像形成体について、図1図5を参照して説明する。なお、各図において共通の構成には、同一の符号を付している。
【0016】
[画像形成体の構成]
まず、一実施形態に係る画像形成体の構成について、図1及び図2を参照して説明する。
図1は、一実施形態に係る画像形成体を模式的に表した図である。図2は、一実施形態に係る画像形成体において第1画像と第2画像が重なる領域を示す図である。
【0017】
図1に示す画像形成体1は、紙等の基材2に複数種類の印刷を施すことで形成されている。画像形成体1は、凹版画像3と地紋画像4とを有する。
【0018】
本発明に係る凹版画像3(第1画像)の一具体例を示す。凹版画像3は、基材2に凹版印刷を施すことにより形成されている。凹版画像3は、規則的に配置された複数の第1第1画線31によって表されている。凹版画像3としては、例えば、肖像画を挙げることができる。画像形成体1を正面から見た場合に、複数の第1画線31は、第1の方向(左右方向)に伸びており、第1の方向に直交する第2の方向(上下方向)に所定の間隔を空けて並んでいる。なお、凹版画像を形成する画線構成について、複数形成された第1画線31のみを説明したが、肖像画等の連続階調画像を形成際には、複数の第1画線31が形成された非画線部に異なる画線を形成することで連続階調画像を形成することができる。ただし、本発明においてモアレが発生する画線については、第1画線31が対象となるため、以降の説明を含めて、凹版画像3を構成する画線については、第1画線31のみについて説明する。また、本発明では、凹版印刷により形成された凹版画像3を一方の画像として説明しているが、規則的に所定のピッチで形成される画線同士が交差する領域では、本発明と同様にモアレが発生するため、凹版画像を用いない構成であっても本発明の効果を得ることができる。
【0019】
次に、本発明に係る地紋画像4(第2画像)の一具体例を示す。地紋画像4は、基材2にオフセット印刷を施すことにより形成されている。地紋画像4は、交差する複数の画線によって画像形成体1内に形成されており、その一部が凹版画像3に重なっている。
【0020】
図2に示すように、地紋画像4と凹版画像3が重なる重複領域5は、それぞれの画像を形成する画線が干渉してモアレが発生しやすくなる。そこで、画像形成体1では、重複領域5の地紋画像4に加工を施すことで、モアレの発生及び凹版画像3(第1画像)に乱れ(ノイズ)が発生することを抑制する。
【0021】
[地紋画像4]
次に、地紋画像4について、図3を参照して説明する。図3Aは、地紋画像4における重複領域5の加工前を示す図であり、図3Bは、加工後の地紋画像4における重複領域5を示す図である。
【0022】
図3A及び図3Bに示すように、地紋画像4を形成する複数の画線40は、複数の第2画線41と、複数の第2画線41に交差する複数の第3画線42とを有する。図3A及び図3Bにおいて、複数の第2画線41は、右上から左下に延びており、左上から右下に向かう方向に適当な間隔を空けて並んでいる。一方、複数の第3画線42は、左上から右下に延びており、右上から左下に向かう方向に適当な間隔を空けて並んでいる。
【0023】
図3Aに示すように、加工を施す前の地紋画像4Aは、複数の第2画線41及び複数の第3画線42が、地紋画像4の輪郭に応じて途切れている。図3Bに示すように、加工を施した後の地紋画像4は、重複領域5において、複数の第2画線41及び複数の第3画線42が1つおきに間引かれている。すなわち、本実施形態では、重複領域5において、複数の第2画線41及び複数の第3画線42を間引く加工を施す。本実施形態において「間引く」とは、複数の第2画線41及び複数の第3画線42を削除して、重複領域5における複数の第2画線41及び複数の第3画線42の占有密度を小さくすることである。
【0024】
これにより、重複領域5において地紋画像4と凹版画像3との干渉を減らして、モアレの発生を抑制することができる。また、複数の第2画線41及び複数の第3画線42は、破線のような所定間隔で画線が消える部分(非線部)を有していない。これにより、凹版画像3と地紋画像4の位置がずれた場合であっても、地紋画像4に強調される部分が生じない。その結果、凹版画像3(第1画像)に乱れ(ノイズ)が発生することを抑制することができる。
【0025】
[凹版画像と地紋画像の合成]
次に、本発明に係る凹版画像(第1画像)と地紋画像(第2画像)を合成した画像について、図4を参照して説明する。図4は、本発明に係る凹版画像、地紋画像及び凹版画像と地紋画像を合成した画像を示す図である。
【0026】
図4に示す凹版画像3は、規則的に配置された画線からなる略円形の画像である。この凹版画像は、凹版印刷により形成される。凹版画像の複数の画線は、第1の方向(左右方向)に伸びており、第1の方向に直交する第2の方向(上下方向)に所定の間隔を空けて並んでいる。
【0027】
図4に示す地紋画像は、交差する複数の画線からなる略四角形の画像である。この地紋画像は、オフセット印刷により形成される。地紋画像の中央部には、円形の非線部が設けられている。凹版画像と地紋画像を合成すると、凹版画像が、地紋画像の非線部に配置される。そして、凹版画像の周縁部が、地紋画像の非線部を囲む部分に重なる。地紋画像と凹版画像が重なる領域(重複領域)において、地紋画像の複数の画線は、図3Bに示すように間引かれている。
【0028】
[従来の画像形成体と本発明の画像形成体の比較]
次に、図5を参照して、本発明に係る凹版画像と地紋画像の重複領域と、従来の凹版画像と地紋画像の重複領域について説明する。図5Aは、従来の凹版画像と地紋画像を重ねた場合の画像を示す図である。図5Bは、本発明に係る凹版画像と地紋画像を重ねた場合の画像を示す図である。
【0029】
図5Aに示すように従来の地紋画像は、凹版画像と重ね合わされた領域における複数の画線が破線で形成されているため、モアレの発生が抑制されている。しかし、凹版画像と地紋画像の位置が相対的にずれている場合は、地紋画像の破線における線が消える部分(非線部)が目立つことで、凹版画像に乱れ(ノイズ)が発生することがある。
【0030】
図5Bに示すように、本発明に係る地紋画像は、重複領域における複数の画線(第2画線41及び複数の第3画線42)を間引いている。これにより、重複領域において双方の画像の画線同士の干渉が減り、モアレの発生を抑制することができる。また、本発明に係る重複領域は、従来の重複領域よりも、地紋画像の画線が少なくなっている。これにより、本発明の画像形成体は、従来の画像形成体よりもモアレの発生を抑制することができる。
【0031】
また、本発明に係る地紋画像において、間引かれていない画線(複数の第2画線41及び複数の第3画線42)は、破線のような所定間隔で線が消える部分(非線部)を有していない。これにより、凹版画像と地紋画像の位置が相対的にずれてしまっても、地紋画像4に強調される部分が生じない。その結果、凹版画像に乱れ(ノイズ)が発生しないようにすることができる。
【0032】
以上説明したように、上述した実施形態に係る画像形成体1は、複数の画線で表される凹版画像3(第1画像)と、複数の画線で表される地紋画像4(第2画像)とを有し、凹版画像3と地紋画像4が重なる重複領域5が設けられている。そして、重複領域5における地紋画像4の第2画線41及び第3画線42(複数の画線)は、間引かれている。これにより、重複領域5において双方の画像3、4における画線同士の干渉を減らすことができ、モアレの発生を抑制することができる。また、地紋画像4の間引かれていない第2画線41及び第3画線42は、破線のような非線部を有していない。これにより、凹版画像3と地紋画像4の位置が相対的にずれても、凹版画像3に乱れ(ノイズ)が発生しないようにすることができる。
【0033】
上述した実施形態に係る画像形成体1は、地紋画像4(第2画像)は、適当な間隔を空けて並ぶ複数の第2画線41と、複数の第2画線41に交差する複数の第3画線42とを有する。そして、重複領域5において、複数の第2画線41と複数の第2画線が間引かれている。これにより、重複領域5において双方の画像3、4の画線同士の干渉を減らすことができる。なお、本発明に係る画像形成体としては、複数の第1画線と複数の第2画線の少なくとも一方を間引くものでもよい。この場合においても、双方の画像の重複領域5において画線同士の干渉を減らすことができる。
【0034】
上述した実施形態に係る画像形成体1は、重複領域5において、複数の第2画線41と複数の第3画線42が、1つおきに間引かれている。これにより、複数の第2画線41と複数の第3画線42をバランスよく間引くことができる。その結果、観察者が地紋画像4及び凹版画像3に違和感を覚えないようにすることができる。
【0035】
上述した実施形態に係る画像形成体1の凹版画像3(第1画像)を表す複数の第1画線31は、地紋画像4(第2画像)を表す複数の画線41、42とは異なる方向に延びている。これにより、モアレが発生しやすい状態となる。したがって、重複領域5において複数の画線41、42を間引くことでモアレの抑制効果を発揮することができる。
【0036】
以上、本発明の画像形成体1について、その作用効果も含めて説明した。しかしながら、本発明の画像形成体1は、上述の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
【0037】
例えば、上述した実施形態では、重複領域5において複数の第2画線41と複数の第3画線42をそれぞれ1つおきに間引いた。しかし、本発明に係る画像形成体としては、地紋画像における複数の第1画線と複数の第2画線の少なくとも一方を1つおきに間引いてもよい。
【0038】
また、本発明に係る画像形成体としては、重複領域における画線を間引く間隔、間引く画線の本数、間引く画線の位置を適宜設定することができる。なお、重複領域における画線は、等間隔で間引くことが好ましい。これにより、観察者が、第1画像又は第2画像の濃度に違和感を覚えることを抑制することができる。
【0039】
また、上述した実施形態では、凹版印刷を施すことにより形成された凹版画像3を第1画像とした。しかし、本発明に係る第1画像は、凹版画像に限定されるものではなく、例えば、オフセット印刷を施すことにより形成されたオフセット画像や、凸版印刷を施すことにより形成される凸版画像であってもよい。
【0040】
また、上述した実施形態では、オフセット印刷を施すことにより形成された地紋画像4を第2画像とした。しかし、本発明に係る第2画像は、凹版印刷を施すことにより形成された凹版画像や、凸版印刷を施すことにより形成される凸版画像であってもよい。なお、本発明に係る第1画像と第2画像は、異なる印刷方法で形成される画像に対して特に有効である。理由は、第1画像と第2画像が相対的にずれる場合があるからである。したがって、重複領域において、第1画像に及び第2画像に乱れ(ノイズ)が発生しないようにする効果を発揮することができる。
【0041】
また、上述した実施形態では、第1画像として肖像画を表す凹版画像3を採用し、第2画像として地紋画像4を採用した。しかし、本発明に係る第1画像及び第2画像が表すものは、肖像画及び地紋に限定されず、適宜設定することができる。例えば、本発明に係る第1画像及び第2画像としては、風景画、文字、数字等を表すものを採用してもよい。そして、本発明に係る第1画像は、規則的に配置された複数の画線によって表されるものに限定されない。また、本発明に係る第2画像は、交差する複数の画線によって表さものに限定されない。
【符号の説明】
【0042】
1…画像形成体、 2…基材、 3…凹版画像(第1画像)、 4、4A…地紋画像(第2画像) 5…重複領域、 31…第1画線、 40…複数の画線、 41…第2画線、 42…第3画線
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7