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特開2023-127720画像形成装置、画像形成方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023127720
(43)【公開日】2023-09-14
(54)【発明の名称】画像形成装置、画像形成方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/00 20060101AFI20230907BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20230907BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20230907BHJP
【FI】
H04N1/00 E
H04N1/00 127A
H04N1/00 127Z
G03G21/00 388
B41J29/38 203
B41J29/38 801
B41J29/38 501
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022031583
(22)【出願日】2022-03-02
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】納谷 航
(72)【発明者】
【氏名】南 広一郎
(72)【発明者】
【氏名】吉川 尚貴
(72)【発明者】
【氏名】吉村 耕司
【テーマコード(参考)】
2C061
2H270
5C062
【Fターム(参考)】
2C061AP01
2C061AP07
2C061AR01
2C061HJ07
2C061HJ08
2C061HK23
2C061HN04
2C061HN15
2H270KA59
2H270NA01
2H270NA04
2H270NA07
2H270NC01
2H270NC06
2H270QA13
5C062AA02
5C062AA05
5C062AA13
5C062AA29
5C062AA35
5C062AA37
5C062AB23
5C062AB38
5C062AB40
5C062AB42
5C062AC22
5C062AC34
5C062AE15
5C062AF00
5C062AF12
(57)【要約】
【課題】利用すれば便利な機能をユーザ毎に推奨すること。
【解決手段】画像形成装置は、ユーザがアプリケーション又は当該アプリケーションの各機能を利用した利用履歴を前記ユーザ毎に記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された前記利用履歴に基づいて、前記ユーザ毎に推奨する機能を決定する制御部と、前記ユーザ毎に前記推奨する機能を通知する通知部と、を備える。これにより、利用すれば便利な機能をユーザ毎に推奨することができる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザがアプリケーション又は当該アプリケーションの各機能を利用した利用履歴を前記ユーザ毎に記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶された前記利用履歴に基づいて、前記ユーザ毎に推奨する機能を決定する制御部と、
前記ユーザ毎に前記推奨する機能を通知する通知部と、
を備える画像形成装置。
【請求項2】
前記記憶部は、前記利用履歴として、前記ユーザが前記アプリケーションの各機能をそれぞれ利用した回数を、前記ユーザ毎に記憶し、
前記制御部は、前記回数と予め設定された閾値とを前記ユーザ毎に比較し、前記比較の結果に基づいて、前記ユーザ毎に利用頻度が少ない機能を前記推奨する機能として決定する、
請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記通知部は、前記推奨する機能を実行するアプリケーションをインストールしていない前記ユーザに対して、当該アプリケーションをインストールするか否かを選択させる情報を、当該ユーザへ通知する、
請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記通知部は、前記推奨する機能を実行するアプリケーションをインストール済みの前記ユーザに対して、当該アプリケーションの機能を実行する情報を、当該ユーザへ通知する、
請求項1~3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記通知部は、前記ユーザに対して前記推奨する機能が複数存在する場合、当該ユーザに対して、前記複数の機能のうちの1つの機能を選択させる情報を、当該ユーザへ通知する、
請求項1~4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記通知部は、前記ユーザに対して前記推奨する機能の詳細を、当該ユーザの端末に表示させる情報を、当該ユーザへ通知する、
請求項1~5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記利用履歴を外部サーバに通知する通知部と、
複数の前記画像形成装置から前記外部サーバに通知された前記利用履歴の集計結果を、前記外部サーバから取得する取得部と、
を更に備え、
前記制御部は、前記取得部により取得された前記集計結果に基づいて、前記ユーザ毎に前記推奨する機能を決定する、
請求項1~6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項8】
画像形成装置で実行される画像形成方法であって、
前記画像形成装置は、
ユーザがアプリケーション又は当該アプリケーションの各機能を利用した利用履歴を前記ユーザ毎に記憶部に記憶させる工程と、
前記記憶部に記憶された前記利用履歴に基づいて、前記ユーザ毎に推奨する機能を決定する工程と、
前記ユーザ毎に前記推奨する機能を通知する工程と、
を含む画像形成方法。
【請求項9】
ユーザがアプリケーション又は当該アプリケーションの各機能を利用した利用履歴を前記ユーザ毎に記憶部に記憶させるステップと、
前記記憶部に記憶された前記利用履歴に基づいて、前記ユーザ毎に推奨する機能を決定するステップと、
前記ユーザ毎に前記推奨する機能を通知するステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、画像形成方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置では、利用すれば便利なアプリケーション又は当該アプリケーションの各機能を実行可能である。しかし、そのような便利な機能にユーザが気づかずに使用できていないという問題がある。
【0003】
ここで、使用頻度の高い機能に関連する機能を推奨する技術が知られている(特許文献1参照)。例えば、特許文献1では、画像形成装置が実行可能なオプション機能の中から、使用頻度が高い機能に関係するオプション機能を推奨する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、画像形成装置のユーザの中には、利用すれば便利な機能を知らずに、当該機能を利用できていないユーザが存在する場合がある。また、利用する機能はユーザごとに異なる。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、利用すれば便利な機能をユーザ毎に推奨することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、ユーザがアプリケーション又は当該アプリケーションの各機能を利用した利用履歴を前記ユーザ毎に記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された前記利用履歴に基づいて、前記ユーザ毎に推奨する機能を決定する制御部と、前記ユーザ毎に前記推奨する機能を通知する通知部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、利用すれば便利な機能をユーザ毎に推奨することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、本実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。
図2図2は、本実施形態に係る画像形成装置の機能構成例を示すブロック図である。
図3A図3Aは、本実施形態に係る画像形成装置の記憶部に記憶された利用履歴を示す図である。
図3B図3Bは、本実施形態に係る画像形成装置の制御部が参照するレコメンドデータを示す図である。
図4図4は、本実施形態に係る画像形成装置の処理を示すフローチャートである。
図5A図5Aは、図4のステップS403~S405においてディスプレイに表示される推奨画面の一例を示す図である。
図5B図5Bは、図4のステップS408においてディスプレイ15に表示される推奨画面の一例を示す図である。
図6図6は、図4のステップS403において、制御部により決定され、かつ、推奨する機能が複数存在する場合にディスプレイに表示される選択画面の一例を示す図である。
図7図7は、図4のステップS403~S405においてディスプレイに表示される推奨画面の他の一例を示す図である。
図8図8は、図2の画像形成装置を含む複数の画像形成装置の機能構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に添付図面を参照して、画像形成装置、画像形成方法、及びプログラムの実施形態を詳細に説明する。以下の実施形態によって本発明が限定されるものではなく、以下の実施形態における構成要素には当業者が容易に想到できるもの、実質的に同一のもの、及びいわゆる均等の範囲のものが含まれる。以下の実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換、変更、及び組み合わせを行うことができる。
【0010】
図1は、本実施形態に係る画像形成装置1のハードウェア構成例を示すブロック図である。本実施形態に係る画像形成装置1は、メモリ10、不揮発記憶領域11、CPU(Central Processing Unit)12、印刷装置13、入力装置14、ディスプレイ15、通信手段16を備える。
【0011】
不揮発記憶領域11は、読み出し専用の不揮発性の記憶デバイスである。不揮発記憶領域11は、MFP(Multifunction Peripheral;複合機)のOS(Operating System)や、アプリケーション、SDK(Softwear Development Kit)及びAPI(Application Programming Interface)等のプログラムを記憶する。MFPは、スキャナ機能、コピー機能、プリンタ機能、ファクシミリ機能等を備えた画像形成装置である。
【0012】
例えば、不揮発記憶領域11は、後述のコピー処理を実行するアプリケーション(以下、コピー処理のアプリケーションと記載する)、及び、後述のスキャン処理を実行するアプリケーション(以下、スキャン処理のアプリケーションと記載する)を記憶する。
【0013】
メモリ10は、不揮発記憶領域11内のOS及びプログラムを動作させるためのメモリである。
【0014】
CPU12は、装置の全体制御を行う。CPU12は、不揮発記憶領域11内のOS、及び、アプリケーション等のプログラムを実行する。
【0015】
印刷装置13は、紙原稿を印刷するデバイスである。ここで、画像形成装置1には、印刷物を画像として読み込み可能な読込装置と、印刷媒体として用紙が収容された用紙収容部と、排紙トレイとが設けられている。
【0016】
例えば、アプリケーションの処理として、CPU12は、読込装置により読み込まれた画像を印刷するコピー処理を印刷装置13に実行させる。コピー処理において、CPU12の制御により、用紙収容部から用紙が搬送され、印刷装置13は、搬送された用紙に画像を印刷し、CPU12の制御により、画像が印刷された用紙が排紙トレイに搬送される。
【0017】
コピー処理では、例えば、カラーコピーを実行する機能「カラー」、モノクロコピーを実行する機能「モノクロ」、二色コピーを実行する機能「二色」、集約コピーを実行する機能「集約」を含む。例えば、コピー処理では、機能「カラー」、「モノクロ」、「二色」のいずれか1つの機能を実行する場合、読込装置により読み込まれた画像を印刷し、更に機能「集約」を実行する場合、当該画像を集約して印刷する。
【0018】
ここで、ユーザは、当該ユーザが利用する端末に、コピー処理のアプリケーションをインストールすることにより、コピー処理の各機能を利用することができる。例えば、ユーザは、当該ユーザの端末を用いて、コピー処理の各機能を利用することができる。具体的には、CPU12は、ユーザの端末から送信された印刷データに基づいて、用紙に画像を印刷するコピー処理を印刷装置13に実行させる。
【0019】
また、例えば、アプリケーションの処理として、CPU12は、読込装置により読み込まれた画像をユーザの端末に保存するスキャン処理を印刷装置13に実行させる。
【0020】
スキャン処理は、例えば、スキャンを実行する機能「スキャン」、集約を実行する機能「集約」を含む。例えば、スキャン処理では、機能「スキャン」を実行する場合、読込装置により読み込まれた画像を、ユーザの端末に保存し、機能「スキャン」、「集約」を実行する場合、当該画像を集約して、ユーザの端末に保存する。
【0021】
ここで、ユーザは、当該ユーザの端末に、スキャン処理のアプリケーションをインストールすることにより、スキャン処理の各機能を利用することができる。即ち、スキャン処理のアプリケーションがインストールされた端末に、スキャン処理が実行された画像が保存される。
【0022】
入力装置14は、ユーザによる入力操作を受け付ける機能を有する。入力装置14としては、タッチパネル、キーボード、スイッチなどが挙げられる。
【0023】
ディスプレイ15は、操作の結果等を表示する機能を有する。ディスプレイ15としては、液晶パネル、有機EL(Electronic Luminescent)パネル等が挙げられる。なお、入力装置14及びディスプレイ15により、例えばタッチパネルディスプレイを構成する場合、ユーザによる入力操作を受け付ける機能と、操作の結果等を表示する機能とを有する。ディスプレイ15は、表示部の一例である。
【0024】
通信手段16は、イーサネット(Ethernet)、Wi-Fi等のネットワーク通信手段である。通信手段16は、LAN(Local Area Network)上の他の装置との通信や、LANを通してインターネット上のクラウドサーバと通信するために用いられる。
【0025】
ここで、画像形成装置1は、複数のユーザの各々の利用履歴を管理するため、ユーザ認証を行う。即ち、各ユーザは、画像形成装置1を利用する場合には、画像形成装置1へのログインが必要になる。ここで、ログイン時の処理について説明する。
【0026】
例えば、画像形成装置1において、メモリ10には、複数のユーザをそれぞれ識別する複数のユーザ情報が格納されている。ユーザ情報は、ユーザIDなどを含む。ユーザは、画像形成装置1に登録されているユーザ情報で事前にログインを行う。例えば、ユーザは、画像形成装置1の入力装置14を用いて、画像形成装置1へ認証のリクエストを行う。認証のリクエストは、ユーザ情報を含む。
【0027】
画像形成装置1のCPU12は、ユーザのリクエストに含まれるユーザ情報と、画像形成装置1が保持するユーザ情報とを照合する。照合の結果、一致した場合、画像形成装置1のCPU12は、リクエストに対して認証したことを表す画面をディスプレイ15に表示させる。この場合、各ユーザは、画像形成装置1のアプリケーション又は当該アプリケーションの各機能を利用することができる。
【0028】
図2は、本実施形態に係る画像形成装置1の機能構成例を示すブロック図である。画像形成装置1は、アプリケーション20、記憶部21、レコメンド機能モジュール22を有する。
【0029】
図2のアプリケーション20は、例えば、図1の不揮発記憶領域11に記憶されていアプリケーションに相当する。即ち、不揮発記憶領域11は、アプリケーション20として、上述のコピー処理のアプリケーション「コピー」、及び、上述のスキャン処理のアプリケーション「スキャン」を記憶する。
【0030】
図2の記憶部21は、例えば、図1のメモリ10に相当する。記憶部21は、後述の利用履歴300を記憶する。
【0031】
図2のレコメンド機能モジュール22は、例えば、図1のCPU12に相当する。レコメンド機能モジュール22は、制御部22A、通知部22Bを実行する。制御部22A、通知部22Bは、例えば、コンピュータによって実行可能なプログラムの形態でメモリ10に記録され、レコメンド機能モジュール22は、各プログラムをメモリ10から読み出し、実行する。
【0032】
例えば、図2に示す処理Iにおいて、制御部22Aは、ユーザがアプリケーション又は当該アプリケーションの各機能を利用した利用履歴300をユーザ毎に記憶部21に記憶させる。具体的には、記憶部21は、利用履歴300として、ユーザがアプリケーションの各機能をそれぞれ利用した回数を、ユーザ毎に記憶する。
【0033】
次に、図2に示す処理IIにおいて、制御部22Aは、予め設定された閾値を含むレコメンドデータ310を基に、記憶部21に記憶された利用履歴300をユーザ毎に監視する。レコメンドデータ310については後述する。
【0034】
次に、図2に示す処理IIIにおいて、制御部22Aは、記憶部21に記憶された利用履歴300に基づいて、ユーザ毎に推奨する機能を決定する。具体的には、制御部22Aは、利用履歴300として、ユーザがアプリケーションの各機能をそれぞれ利用した回数と、レコメンドデータ310に含まれる閾値とをユーザ毎に比較し、比較の結果に基づいて、ユーザ毎に利用頻度が少ない機能を推奨する機能として決定する。
【0035】
次に、図2に示す処理IVにおいて、通知部22Bは、ユーザ毎に推奨する機能を通知する。具体的には、通知部22Bは、制御部22Aにより決定された機能を推奨するための推奨情報を表す画面を、ディスプレイ15に表示させることにより、各ユーザへ通知する。
【0036】
図3Aは、本実施形態に係る画像形成装置1の記憶部21に記憶された利用履歴300を示す図である。
【0037】
図3Aに示す例では、記憶部21には、利用履歴300として、アプリケーションの機能の種類と、アプリケーション名と、機能IDと、複数のユーザの各々のユーザIDと、ユーザIDのユーザが利用した回数とが記憶される。例えば、複数のユーザのうちの、1人のユーザのユーザIDは「ユーザ1」であり、他の1人のユーザのユーザIDは「ユーザ2」である。
【0038】
例えば、記憶部21には、スキャン処理のアプリケーションの機能の種類である「集約」と、アプリケーション名「xx.xx.xx.scan」と、機能「集約」の機能ID「00000001」とが記憶される。これらに対応付けて、利用履歴300として、記憶部21には、ユーザIDが「ユーザ1」であるユーザが利用した回数「2」と、ユーザIDが「ユーザ2」であるユーザが利用した回数「17」とが記憶される。
【0039】
例えば、記憶部21には、コピー処理のアプリケーションの機能の種類である「カラー」と、アプリケーション名「xx.xx.xx.copy」と、機能「カラー」の機能ID「00000001」とが記憶される。これらに対応付けて、利用履歴300として、記憶部21には、ユーザIDが「ユーザ1」であるユーザが利用した回数「100」と、ユーザIDが「ユーザ2」であるユーザが利用した回数「5」とが記憶される。
【0040】
例えば、記憶部21には、コピー処理のアプリケーションの機能の種類である「モノクロ」と、アプリケーション名「xx.xx.xx.copy」と、機能「モノクロ」の機能ID「00000002」とが記憶される。これらに対応付けて、利用履歴300として、記憶部21には、ユーザIDが「ユーザ1」であるユーザが利用した回数「50」と、ユーザIDが「ユーザ2」であるユーザが利用した回数「50」とが記憶される。
【0041】
例えば、記憶部21には、コピー処理のアプリケーションの機能の種類である「二色」と、アプリケーション名「xx.xx.xx.copy」と、機能「二色」の機能ID「00000003」とが記憶される。これらに対応付けて、利用履歴300として、記憶部21には、ユーザIDが「ユーザ1」であるユーザが利用した回数「0」と、ユーザIDが「ユーザ2」であるユーザが利用した回数「50」とが記憶される。
【0042】
例えば、記憶部21には、スキャン処理のアプリケーションの機能の種類である「スキャン」と、アプリケーション名「xx.xx.xx.scan」と、機能「集約」の機能ID「00012345」とが記憶される。これらに対応付けて、利用履歴300として、記憶部21には、ユーザIDが「ユーザ1」であるユーザが利用した回数「100」と、ユーザIDが「ユーザ2」であるユーザが利用した回数「20」とが記憶される。
【0043】
図3Bは、本実施形態に係る画像形成装置1の制御部22Aが参照するレコメンドデータ310を示す図である。例えば、レコメンドデータ310は、予めに記憶部21に記憶され、制御部22Aが記憶部21内のレコメンドデータ310を参照する。
【0044】
図3Bに示す例では、記憶部21には、レコメンドデータ310として、アプリケーションの機能の種類と、参照機能と、閾値と、レコメンド機能とが記憶されている。
【0045】
例えば、記憶部21には、スキャン処理のアプリケーションの機能の種類である「集約」と、参照機能「xx.xx.xx.scan_00000001」、「xx.xx.xx.scan_00012345」と、閾値「U_5」、「M_50」とが記憶されている。これらに対応付けて、レコメンドデータ310として、記憶部21には、レコメンド機能「xx.xx.xx.scan_00000001」が記憶されている。
【0046】
例えば、記憶部21には、コピー処理のアプリケーションの機能の種類である「二色」と、参照機能「xx.xx.xx.copy_00000001」、「xx.xx.xx.copy_00000002」、「xx.xx.xx.copy_00000003」と、閾値「M_30」、「M_30」、「U_5」とが記憶されている。これらに対応付けて、レコメンドデータ310として、記憶部21には、レコメンド機能「xx.xx.xx.copy_00000003」が記憶されている。
【0047】
例えば、記憶部21には、コピー処理のアプリケーションの機能の種類である「モノクロ」と、参照機能「xx.xx.xx.copy_00000001」と、閾値「M_100」とが記憶されている。これらに対応付けて、レコメンドデータ310として、記憶部21には、レコメンド機能「xx.xx.xx.copy_00000002」が記憶されている。
【0048】
上述のように、制御部22Aは、利用履歴300として、ユーザがアプリケーションの各機能をそれぞれ利用した回数と、レコメンドデータ310に含まれる閾値とをユーザ毎に比較し、比較の結果に基づいて、ユーザ毎に利用頻度が少ない機能を推奨する機能として決定する。これについて、図3A図3Bを用いて説明する。
【0049】
まず、図3Bのレコメンドデータ310において、スキャン処理のアプリケーションの機能「集約」に対応付けられた参照機能「xx.xx.xx.scan_00000001」、閾値「U_5」は、機能「集約」の利用回数が5回以下であることを示している。また、参照機能「xx.xx.xx.scan_00012345」、閾値「M_50」は、機能「スキャン」の利用回数が50回以上であることを示している。
【0050】
例えば、制御部22Aは、利用履歴300として、ユーザが、スキャン処理のアプリケーションの各機能「集約」、「スキャン」を利用した回数と、レコメンドデータ310に含まれる閾値「U_5」、「M_50」とを比較する。ここで、図3Aの利用履歴300では、機能「集約」の利用回数が5回以下であり、機能「スキャン」の利用回数が50回以上であるユーザとして、ユーザIDが「ユーザ1」であるユーザが該当する。
【0051】
この場合、制御部22Aは、比較の結果に基づいて、図3Bのレコメンドデータ310におけるレコメンド機能「xx.xx.xx.scan_00000001」を決定する。具体的には、制御部22Aは、ユーザ「ユーザ1」の利用頻度が少ない機能として、スキャン処理のアプリケーションの機能「集約」を決定する。
【0052】
このように、スキャン処理のアプリケーションにおいて、機能「集約」の利用回数が5回以下であり、機能「スキャン」の利用回数が50回以上であるユーザは、集約機能をあまり利用していないため、本実施形態では、集約機能をおすすめする。即ち、通知部22Bは、制御部22Aにより決定された、スキャン処理のアプリケーションの機能「集約」をユーザに推奨する。
【0053】
次に、図3Bのレコメンドデータ310において、コピー処理のアプリケーションの機能「二色」に対応付けられた参照機能「xx.xx.xx.copy_00000001」、閾値「M_30」は、機能「カラー」の利用回数が30回以上であることを示している。また、参照機能「xx.xx.xx.copy_00000002」、閾値「M_30」は、機能「モノクロ」の利用回数が30回以上であることを示している。また、参照機能「xx.xx.xx.copy_00000003」、閾値「U_5」は、機能「二色」の利用回数が5回以下であることを示している。
【0054】
例えば、制御部22Aは、ユーザの利用履歴300として、当該ユーザが、コピー処理のアプリケーションの各機能「カラー」、「モノクロ」、「二色」を利用した回数と、レコメンドデータ310に含まれる閾値「M_30」、「M_30」、「U_5」とを比較する。ここで、図3Aの利用履歴300では、機能「カラー」、「モノクロ」の利用回数が30回以上であり、機能「二色」の利用回数が5回以下であるユーザとして、ユーザIDが「ユーザ1」であるユーザが該当する。
【0055】
この場合、制御部22Aは、比較の結果に基づいて、図3Bのレコメンドデータ310におけるレコメンド機能「xx.xx.xx.copy_00000003」を決定する。具体的には、制御部22Aは、ユーザ「ユーザ1」の利用頻度が少ない機能として、コピー処理のアプリケーションの機能「二色」を決定する。
【0056】
このように、コピー処理のアプリケーションにおいて、カラーコピー、モノクロコピーの利用回数が30回以上であり、二色コピーの利用回数が5回以下であるユーザは、二色コピーをあまり利用していないため、本実施形態では、二色機能をおすすめする。即ち、通知部22Bは、制御部22Aにより決定された、コピー処理のアプリケーションの機能「二色」をユーザに推奨する。
【0057】
次に、図3Bのレコメンドデータ310において、コピー処理のアプリケーションの機能「モノクロ」に対応付けられた参照機能「xx.xx.xx.copy_00000001」、閾値「M_100」は、機能「カラー」の利用回数が100回以上であることを示している。
【0058】
例えば、制御部22Aは、ユーザの利用履歴300として、当該ユーザが、コピー処理のアプリケーションの機能「モノクロ」を利用した回数と、レコメンドデータ310に含まれる閾値「M_100」とを比較する。ここで、図3Aの利用履歴300では、機能「カラー」の利用回数が100回以上であるユーザとして、ユーザIDが「ユーザ1」であるユーザが該当する。
【0059】
この場合、制御部22Aは、比較の結果に基づいて、図3Bのレコメンドデータ310におけるレコメンド機能「xx.xx.xx.copy_00000002」を決定する。具体的には、制御部22Aは、ユーザ「ユーザ1」の利用頻度が少ない機能として、コピー処理のアプリケーションの機能「モノクロ」を決定する。
【0060】
このように、コピー処理のアプリケーションにおいて、カラーコピーの利用回数が100回以上であるユーザは、モノクロコピーをあまり利用していないため、本実施形態では、モノクロコピーをおすすめする。即ち、通知部22Bは、制御部22Aにより決定された、コピー処理のアプリケーションの機能「モノクロ」をユーザに推奨する。
【0061】
次に、本実施形態に係る画像形成装置1の処理について説明する。図4は、本実施形態に係る画像形成装置1の処理を示すフローチャートである。
【0062】
まず、図4のステップS401において、ユーザは、画像形成装置1の入力装置14を用いて、ユーザ情報を入力することによりログインを行う。ここで、図4のステップS402において、画像形成装置1の制御部22Aは、ログインしたユーザに対して、制御部22Aにより決定された機能であって、利用頻度が少ない機能があるか否かを判定する。
【0063】
ここで、ログインしたユーザに対して利用頻度が少ない機能がある場合(ステップS402;YES)、画像形成装置1の処理は図4のステップS403に進む。一方、ログインしたユーザに対して利用頻度が少ない機能がない場合(ステップS402;NO)、画像形成装置1の処理は図4のステップS408に進む。
【0064】
ここで、制御部22Aは、ログインしたユーザがアプリケーションの各機能をそれぞれ利用した回数と、レコメンドデータに含まれる閾値とを比較した結果に基づいて、ユーザ毎に利用頻度が少ない機能を決定している。そこで、図4のステップS403において、通知部22Bは、ログインしたユーザに対して、決定された機能を推奨するための推奨情報を表す推奨画面をディスプレイ15に表示させることにより、当該ユーザへ通知する。
【0065】
図4のステップS404において、制御部22Aは、ログインしたユーザに対して、利用頻度が少ない機能を実行するアプリケーションをインストール済みであるか否かを判定する。
【0066】
ここで、利用頻度が少ない機能を実行するアプリケーションをインストール済みではない場合(ステップS404;NO)、画像形成装置1の処理は図4のステップS405に進む。一方、利用頻度が少ない機能を実行するアプリケーションをインストール済みである場合(ステップS404;YES)、画像形成装置1の処理は図4のステップS408に進む。
【0067】
図4のステップS405において、通知部22Bは、ログインしたユーザに対して、利用頻度が少ない機能を実行するアプリケーションをインストールするか否かを当該ユーザに選択させるための選択欄を、推奨画面上に表示させる。
【0068】
ここで、推奨画面上の選択欄において、ユーザが、利用頻度が少ない機能を実行するアプリケーションをインストールすることを選択した場合(ステップS405;YES)、画像形成装置1の処理は図4のステップS406に進む。一方、推奨画面上の選択欄において、ユーザが、利用頻度が少ない機能を実行するアプリケーションをインストールしないことを選択した場合(ステップS405;NO)、画像形成装置1の処理は図4のステップS408に進む。
【0069】
図4のステップS406において、通知部22Bは、ログインしたユーザに対して、利用頻度が少ない機能を実行するアプリケーションをインストールするサイトに遷移させる。そして、図4のステップS407において、ログインしたユーザは、利用頻度が少ない機能を実行するアプリケーションのインストールを行う。
【0070】
図4のステップS408において、通知部22Bは、ログインしたユーザに対して、インストール済みのアプリケーションを、ディスプレイ15に表示させる。そして、図4のステップS409において、制御部22Aは、インストール済みのアプリケーションの機能(利用頻度が少ない機能)を実行するためのジョブを設定し、図4のステップS410において、制御部22Aは、設定したジョブを実行する。
【0071】
その後、図4のステップS411において、ユーザは、画像形成装置1の入力装置14を用いて、ログアウトを行う。ここで、図4のステップS412において、画像形成装置1の制御部22Aは、ログインしていたユーザがアプリケーションの機能を利用した利用履歴を記憶部21に記憶させる。
【0072】
このとき、図4のステップS413において、記憶部21は、利用履歴として、ユーザがアプリケーションの各機能をそれぞれ利用した回数を、ユーザ毎に記憶することで、利用履歴を集計する。なお、図4のステップS414において、新規のアプリケーションが存在する場合、記憶部21は、レコメンドデータを更新する。
【0073】
なお、ユーザがゲストの場合、そもそもインストールの権限がないため、画像形成装置1は処理を行わない。なお、制御部22Aは、ユーザ認証を行っていないユーザがアプリケーション又は当該アプリケーションの各機能を利用した利用履歴を、ユーザなしとして記憶部21に記憶させ、当該ユーザに対して、利用頻度が少ない機能を推奨してもよい。
【0074】
また、通知部22Bは、ログインしたユーザに対して推奨画面をディスプレイ15に表示させることにより、当該ユーザへ通知しているが、これに限定されない。例えば、制御部22Aは、ユーザ毎に利用頻度が少ない機能を推奨する機能として決定しておき、通知部22Bは、ユーザ毎に決定された機能を推奨するための推奨情報をそれぞれ当該ユーザの端末に送信することにより、ユーザ毎に推奨する機能を通知してもよい。
【0075】
図5Aは、図4のステップS403~S405においてディスプレイ15に表示される推奨画面500の一例を示す図である。図5Bは、図4のステップS408においてディスプレイ15に表示される推奨画面510の一例を示す図である。
【0076】
図5A図5Bに示す例では、制御部22Aにより決定された機能が、コピー処理のアプリケーションの機能「集約」であるとする。即ち、ログインしたユーザに対して利用頻度が少ない機能が、コピー処理のアプリケーションの機能「集約」である。この場合、通知部22Bは、ログインしたユーザに対して、決定された機能「集約」を推奨するための推奨情報を表す推奨画面500を、ディスプレイ15に表示させる。
【0077】
具体的には、図5A図5Bに示す例では、推奨画面500には、コピー処理のアプリケーションの機能「集約」を推奨する表示欄501と、当該機能「集約」のイメージ図を表す表示欄502と、当該機能「集約」の説明文を表す表示欄503とが表示される。
【0078】
例えば、ログインしたユーザが、通知部22Bが推奨する機能「集約」を実行するコピー処理のアプリケーションをインストールしていないものとする。この場合、図5Aに示す例では、推奨画面500には、更に、コピー処理のアプリケーションをインストールするか否かをユーザに選択させるための選択ボタン504A「インストールする」、選択ボタン504B「インストールしない」が表示される。
【0079】
このように、通知部22Bは、コピー処理のアプリケーションをインストールしていないユーザに対して、当該アプリケーションをインストールするか否かを選択させるためのインストール選択情報を、当該ユーザへ通知する。即ち、通知部22Bは、選択ボタン504A、504Bを含む推奨画面500をディスプレイ15に表示させることで、インストール選択情報を、ログインしたユーザへ通知する。
【0080】
ここで、ログインしたユーザが選択ボタン504A「インストールする」を操作した場合、図4のステップS406、S407が実行され、ログインしたユーザは、コピー処理のアプリケーションのインストールを行う。この場合、ログインしたユーザは、追加のインストールを行うことができる。一方、ログインしたユーザが選択ボタン504B「インストールしない」を操作した場合、図4のステップS408が実行される。
【0081】
また、例えば、ログインしたユーザが、通知部22Bが推奨する機能「集約」を実行するコピー処理のアプリケーションをインストールしているものとする。この場合、図5Bに示す例では、推奨画面500には、更に、コピー処理のアプリケーションを開くか否か(実行するか否か)を当該ユーザに選択させるための選択ボタン505A「アプリを開く」、選択ボタン505B「閉じる」が表示される。
【0082】
このように、通知部22Bは、コピー処理のアプリケーションをインストール済みのユーザに対して、当該アプリケーションの機能「集約」を実行するための機能実行情報を、当該ユーザへ通知する。即ち、通知部22Bは、選択ボタン505A、505Bを含む推奨画面500をディスプレイ15に表示させることで、機能実行情報を、ログインしたユーザへ通知する。
【0083】
ここで、ログインしたユーザが選択ボタン505A「アプリを開く」を操作した場合、図4のステップS408が実行される。一方、ログインしたユーザが選択ボタン505B「閉じる」を操作した場合、画像形成装置1の処理が終了する。
【0084】
図6は、図4のステップS403において、制御部22Aにより決定され、かつ、推奨する機能が複数存在する場合にディスプレイ15に表示される選択画面600の一例を示す図である。即ち、ログインしたユーザに対して、複数の機能を推奨する場合にディスプレイ15に表示される画面例である。
【0085】
図6に示す例では、制御部22Aにより決定された機能として推奨機能が複数存在し、複数の推奨機能が、コピー処理のアプリケーションの機能「集約」及び機能「カラー設定」であるとする。この場合、通知部22Bは、ログインしたユーザに対して、複数の推奨機能である機能「集約」、「カラー設定」のうちの1つの機能を選択させるための選択画面600を、ディスプレイ15に表示させる。
【0086】
具体的には、図6に示す例では、選択画面600には、コピー処理のアプリケーションの機能「集約」、「カラー設定」を推奨する表示欄601が表示される。更に、選択画面600には、機能「集約」をユーザに選択させるための選択ボタン602A「集約コピー」と、機能「カラー設定」をユーザに選択させるための選択ボタン602B「カラー設定」と、選択ボタン603「閉じる」とが表示される。
【0087】
このように、通知部22Bは、ログインしたユーザに対して推奨する機能が複数存在する場合、当該ユーザに対して、複数の機能のうちの1つの機能を選択させるための機能選択情報を、当該ユーザへ通知する。即ち、通知部22Bは、選択ボタン602A、602Bを含む選択画面600をディスプレイ15に表示させることで、機能選択情報を、ログインしたユーザへ通知する。
【0088】
ここで、ログインしたユーザが選択ボタン602A「集約コピー」を操作した場合、通知部22Bは、当該ユーザに対して機能「集約」を推奨する推奨画面500を、ディスプレイ15に表示させる。一方、ログインしたユーザが選択ボタン602B「カラー設定」を操作した場合、通知部22Bは、当該ユーザに対して機能「カラー設定」を推奨する推奨画面を、ディスプレイ15に表示させる。
【0089】
なお、ログインしたユーザが選択ボタン603「閉じる」を操作した場合、画像形成装置1の処理が終了する。
【0090】
図7は、図4のステップS403~S405においてディスプレイ15に表示される推奨画面500の他の一例を示す図である。
【0091】
図7に示す例では、推奨画面500において、コピー処理のアプリケーションの機能「集約」の説明文を表す表示欄503には、更に、当該機能「集約」の説明の詳細を、図及び動画等で、ログインしたユーザの端末に表示させるための詳細情報700が表示される。詳細情報700は、QRコード(登録商標)又はURLであり、例えば、表示欄503には、詳細情報700と共に、詳細情報700を案内する表示欄701が表示される。
【0092】
このように、通知部22Bは、ログインしたユーザに対して推奨する機能の詳細を、当該ユーザの端末に表示させるための詳細情報700(QRコード(登録商標)又はURL)を、当該ユーザへ通知する。即ち、通知部22Bは、QRコード(登録商標)又はURLを含む推奨画面500をディスプレイ15に表示させることで、詳細情報700を、ログインしたユーザへ通知する。
【0093】
図8は、図2の画像形成装置1を含む複数の画像形成装置1A~1Cの機能構成例を示すブロック図である。例えば、複数の画画像形成装置1A~1Cは、当該画像形成装置と集計サーバ2との間の通信を可能にし、画像形成装置単体ではなく、外部サーバである集計サーバ2で集計した集計結果を基にレコメンドデータ310を生成する。
【0094】
複数の画像形成装置1A~1Cにおいて、レコメンド機能モジュール22は、更に、通知部22C、取得部22Dを実行する。
【0095】
図8に示す例では、複数の画画像形成装置1A~1Cの通知部22Cは、記憶部21に記憶された利用履歴300を集計サーバ4に通知する。集計サーバ2では、複数の画像形成装置1A~1Cから通知された利用履歴300を集計する。ここで、集計サーバ2は、集計した利用履歴300を集計結果800として送信することで、複数の画画像形成装置1A~1Cに集計結果800をフィードバックする。
【0096】
複数の画画像形成装置1A~1Cの取得部22Dは、集計サーバ2からフィードバックされた集計結果800を取得する。複数の画画像形成装置1A~1Cの制御部22Aは、取得した集計結果800に基づいて、レコメンドデータ310を更新し(例えば、閾値を更新し)、ユーザ毎に推奨する機能を決定する。
【0097】
以上の説明により、本実施形態に係る画像形成装置1では、制御部22Aが、ユーザがアプリケーション又は当該アプリケーションの各機能を利用した利用履歴300をユーザ毎に記憶部21に記憶させる。そして、制御部22Aが、利用履歴300に基づいて、ユーザ毎に推奨する機能を決定し、通知部22Bは、ユーザ毎に推奨する機能を通知する。
【0098】
具体的には、記憶部21は、利用履歴300として、ユーザがアプリケーションの各機能をそれぞれ利用した回数を、ユーザ毎に記憶する。そして、制御部22Aは、回数と予め設定された閾値とをユーザ毎に比較し、比較の結果に基づいて、ユーザ毎に利用頻度が少ない機能を推奨する機能として決定する。
【0099】
このため、本実施形態では、画像形成装置1のユーザの中に、利用すれば便利な機能を知らずに、当該機能を利用できていないユーザが存在しても、利用すれば便利な機能をユーザ毎に推奨することができる。
【0100】
また、本実施形態に係る画像形成装置1では、通知部22Bは、推奨する機能を実行するアプリケーションをインストールしていないユーザに対して、当該アプリケーションをインストールするか否かを選択させる情報(選択ボタン504A、504Bを含む推奨画面500)を、当該ユーザへ通知する。このため、ユーザは、推奨された機能を実行するアプリケーションをインストールすることで、便利な機能を利用することができる。
【0101】
また、本実施形態に係る画像形成装置1では、通知部22Bは、推奨する機能を実行するアプリケーションをインストール済みのユーザに対して、当該アプリケーションの機能を実行する情報(選択ボタン505A、505Bを含む推奨画面500)を、当該ユーザへ通知する。このため、アプリケーションをインストール済みのユーザは、例えば、選択ボタンを操作することで、推奨された機能を実行することができる。
【0102】
また、本実施形態に係る画像形成装置1では、通知部22Bは、ユーザに対して推奨する機能が複数存在する場合、当該ユーザに対して、複数の機能のうちの1つの機能を選択させる情報(選択ボタン602A、602Bを含む選択画面600)を、当該ユーザへ通知する。このため、ユーザは、例えば、選択ボタンを操作することで、推奨された複数の機能のうちの1つの機能を選択することができる。
【0103】
また、本実施形態に係る画像形成装置1では、通知部22Bは、ユーザに対して推奨する機能の詳細を、当該ユーザの端末に表示させる情報(QRコード(登録商標)又はURLを含む推奨画面500)を、当該ユーザへ通知する。このため、ユーザは、例えば、推奨された機能の詳細を、当該ユーザの端末に表示させることで、推奨された機能を理解した上で利用することができる。
【0104】
また、本実施形態に係る画像形成装置1では、通知部22Cが、利用履歴300を外部サーバ(集計サーバ2)に通知する。そして、取得部22Dが、複数の画像形成装置1から外部サーバに通知された利用履歴300の集計結果800を、外部サーバから取得する。制御部22Aは、取得部22Dにより取得された集計結果800に基づいて、ユーザ毎に推奨する機能を決定する。
【0105】
このため、本実施形態では、複数の画像形成装置1の利用履歴300を考慮した上で、利用すれば便利な機能をユーザ毎に推奨することができる。
【0106】
なお、実施形態に係る画像形成装置1で実行されるプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。
【0107】
例えば、画像形成装置1、ユーザの端末、及び、集計サーバ2で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0108】
さらに、画像形成装置1、ユーザの端末、及び、集計サーバ2で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、画像形成装置1、ユーザの端末、及び、集計サーバ2で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0109】
画像形成装置1、ユーザの端末、及び、集計サーバ2で実行されるプログラムは、上述した各部(各機能構成)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記ROMからプログラムを読み出して実行することにより上記各機能が主記憶装置上にロードされ、それぞれ画像形成装置1、ユーザの端末、及び、集計サーバ2の各機能が主記憶装置上に生成されるようになっている。
【符号の説明】
【0110】
1 画像形成装置
10 メモリ
11 不揮発記憶領域
12 CPU
13 印刷装置
14 入力装置
15 ディスプレイ
16 通信手段
20 アプリケーション
21 記憶部
22 レコメンド機能モジュール
22A 制御部
22B 通知部
300 利用履歴
310 レコメンドデータ
500 推奨画面
501~503 表示欄
504A、504A 選択ボタン
505A、505A 選択ボタン
600 選択画面
601 表示欄
602A、602B 選択ボタン
603 選択ボタン
700 詳細情報
701 表示欄
800 集計結果
【先行技術文献】
【特許文献】
【0111】
【特許文献1】特開2011-055339号公報
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5A
図5B
図6
図7
図8