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特開2023-127733注出用スパウトおよび注出用スパウト付き容器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023127733
(43)【公開日】2023-09-14
(54)【発明の名称】注出用スパウトおよび注出用スパウト付き容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 47/28 20060101AFI20230907BHJP
   B67D 3/04 20060101ALI20230907BHJP
   B65D 25/42 20060101ALI20230907BHJP
   B65D 47/32 20060101ALI20230907BHJP
【FI】
B65D47/28
B67D3/04 Z
B65D25/42 BRG
B65D47/32
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022031601
(22)【出願日】2022-03-02
(71)【出願人】
【識別番号】000224101
【氏名又は名称】藤森工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100165179
【弁理士】
【氏名又は名称】田▲崎▼ 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100140774
【弁理士】
【氏名又は名称】大浪 一徳
(74)【代理人】
【識別番号】100155066
【弁理士】
【氏名又は名称】貞廣 知行
(72)【発明者】
【氏名】小野 松太郎
【テーマコード(参考)】
3E062
3E082
3E084
【Fターム(参考)】
3E062AA06
3E062AA09
3E062AB02
3E062AB08
3E062BB06
3E062KA01
3E062KA04
3E062KB02
3E062KB15
3E062KC01
3E062KC03
3E082AA01
3E082FF05
3E084AA04
3E084AA06
3E084AA12
3E084AB01
3E084BA02
3E084CA01
3E084CB02
3E084DA01
3E084DB12
3E084EA04
3E084FA09
3E084GA04
3E084GB04
3E084KA03
3E084KA18
3E084KB01
3E084LB02
3E084LB07
3E084LC01
3E084LD03
3E084LD16
(57)【要約】
【課題】本体容器がフレキシブルであっても、内容物流路を容易に開閉することができ、さらに注出の進行に応じて空気流路を自動的に閉鎖させることが可能な注出用スパウトおよび注出用スパウト付き容器を提供する。
【解決手段】先端部11に開口部11aを有する注出筒部10と、開口部11aから注出される内容物を受容する充填対象容器120の口部121に装着される装着部50と、内容物の受容に伴って充填対象容器120から排出される空気を逃がす空気流路18aと、注出筒部10に沿って変位が可能なフロート部材60と、を備え、フロート部材60は、開口部11aから注出された内容物と接することにより、空気流路18aを閉鎖するように変位する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
先端部に開口部を有する注出筒部と、
前記開口部から注出される内容物を受容する容器の口部に装着される装着部と、
前記内容物の受容に伴って前記容器から排出される空気を逃がす空気流路と、
前記注出筒部に沿って変位が可能なフロート部材と、を備え、
前記フロート部材は、前記開口部から注出された内容物と接することにより、前記空気流路を閉鎖するように変位することを特徴とする注出用スパウト。
【請求項2】
前記空気流路は、前記装着部から前記注出筒部の先端側に向けて突出していることを特徴とする請求項1に記載の注出用スパウト。
【請求項3】
前記フロート部材は、前記内容物の浮力により上昇したとき、前記空気流路の壁面または端部に接触して、前記空気流路を閉鎖することを特徴とする請求項1または2に記載の注出用スパウト。
【請求項4】
前記注出筒部の先端側に閉鎖部を有し、かつ、前記注出筒部の基端側に操作部を有する開閉部材を有し、
前記操作部は、前記開閉部材を少なくとも前記注出筒部の基端側から前記注出筒部の先端側に変位させることが可能であり、
前記閉鎖部は、前記注出筒部の基端側に位置するときに前記開口部を開放し、前記注出筒部の先端側に位置するときに前記開口部を閉鎖することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の注出用スパウト。
【請求項5】
前記閉鎖部は、前記開閉部材の変位に連動して前記開口部を横断する方向に変位することが可能であることを特徴とする請求項4に記載の注出用スパウト。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項に記載の注出用スパウトと、内容物を収容する胴部とを備えることを特徴とする注出用スパウト付き容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、注出用スパウトおよび注出用スパウト付き容器に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、スパウトの筒部の先端部の内面には、本体容器の筒状開口部の外面のねじと螺合するねじが設けられ、筒部の内側には、本体容器の筒状開口部に挿入可能な管体が設けられた詰め替え容器用スパウトが記載されている。
特許文献2には、注出筒部を備えるスパウト本体と、注出筒部の軸線方向に沿って移動が可能な可動部材とを備え、可動部材は内容物流路の閉止部および空気流路を有し、可動部材を先端側から基端側に移動させることにより、内容物流路および空気流路が開口する注出用スパウトが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4628779号公報
【特許文献2】特開2022-18704号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の詰め替え容器用スパウトでは、本体容器に充填対象容器に連結した状態で本体容器の筒状開口部を開閉する機能が示されていない。このため、連結前に筒状開口部を開いておき、内容物が漏出しないように注意深く連結作業を行う必要がある。
特許文献2に記載の注出用スパウトでは、可動部材の先端側を被注出容器に挿入する等の操作に連動して、自動で内容物流路および空気流路が開放される機構を備えている。しかし、注出用スパウトが取り付けられる本体容器がフレキシブルである場合には、注出用スパウトと胴部の間で本体容器が折れ曲がるおそれがあるため、胴部を保持したままの操作が容易でない場合があった。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、本体容器がフレキシブルであっても、内容物流路を容易に開閉することができ、さらに注出の進行に応じて空気流路を自動的に閉鎖させることが可能な注出用スパウトおよび注出用スパウト付き容器を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するため、本発明は、先端部に開口部を有する注出筒部と、前記開口部から注出される内容物を受容する容器の口部に装着される装着部と、前記内容物の受容に伴って前記容器から排出される空気を逃がす空気流路と、前記注出筒部に沿って変位が可能なフロート部材と、を備え、前記フロート部材は、前記開口部から注出された内容物と接することにより、前記空気流路を閉鎖するように変位することを特徴とする注出用スパウトを提供する。
【0007】
前記空気流路は、前記装着部から前記注出筒部の先端側に向けて突出していてもよい。
前記フロート部材は、前記内容物の浮力により上昇したとき、前記空気流路の壁面または端部に接触して、前記空気流路を閉鎖してもよい。
【0008】
前記注出筒部の先端側に閉鎖部を有し、かつ、前記注出筒部の基端側に操作部を有する開閉部材を有し、前記操作部は、前記開閉部材を少なくとも前記注出筒部の基端側から前記注出筒部の先端側に変位させることが可能であり、前記閉鎖部は、前記注出筒部の基端側に位置するときに前記開口部を開放し、前記注出筒部の先端側に位置するときに前記開口部を閉鎖することも可能である。
前記閉鎖部は、前記開閉部材の変位に連動して前記開口部を横断する方向に変位することも可能である。
【0009】
また、本発明は、前記注出用スパウトと、内容物を収容する胴部とを備えることを特徴とする注出用スパウト付き容器を提供する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、本体容器がフレキシブルであっても、内容物流路を容易に開閉することができ、さらに注出の進行に応じて空気流路を自動的に閉鎖させることが可能な注出用スパウトおよび注出用スパウト付き容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】第1実施形態の注出用スパウトの第1連結部側を示した斜視図である。
図2】第1実施形態の注出用スパウトの開閉部材側を示した斜視図である。
図3】第1実施形態の注出用スパウトの内部構造を示した断面図である。
図4】フロート部材が空気流路を閉鎖した状態を示した断面図である。
図5】開閉部材が内容物流路を閉鎖した状態を示した断面図である。
図6】第2実施形態の注出用スパウトの内部構造を示した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、好適な実施形態に基づいて、本発明を説明する。
【0013】
図1から図5に、第1実施形態の注出用スパウト100を例示する。図1および図2は、注出用スパウト100の斜視図である。図1では連結部30を手前側に表し、図2では開閉部材20を手前側に表している。図3に、注出用スパウト100の内部構造を示す。図4は、フロート部材60が空気流路18aを閉鎖した状態を示した断面図である。図5は、開閉部材20が内容物流路16を閉鎖した状態を示した断面図である。
【0014】
図1から図3に示すように、注出用スパウト100は、先端部11に開口部11aを有する注出筒部10と、開口部11aから注出される内容物を受容する充填対象容器120の口部121に装着される装着部50と、内容物を収容した本体容器110の口部111に連結される連結部30と、を有する。
【0015】
図示例の注出筒部10では、本体容器110に向けて受入筒部14が形成されている。受入筒部14は、本体容器110から内容物を受け入れるように本体容器110と接続される。注出筒部10の先端部11が充填対象容器120に対して挿入される方向は、受入筒部14が本体容器110に対して接続される方向と異なる方向に延びている。
図3に示す例では、充填対象容器120に対する挿入方向は紙面の下向き、本体容器110に対する接続方向は紙面の左向きである。
【0016】
本体容器110に対する接続方向と充填対象容器120に対する挿入方向との成す角度は特に限定されないが、例えば90°程度でもよい。特に図示しないが、挿入方向が接続方向と同一方向でもよい。挿入方向の中心軸線が、接続方向の中心軸線と平行に配置されてもよく、あるいは同一直線上に位置してもよい。
【0017】
なお、本明細書において、注出筒部10の先端側とは、先端部11の充填対象容器120に対する挿入方向に沿った両方向のうち、注出筒部10から充填対象容器120に向かう側である。また、注出筒部10の基端側とは、充填対象容器120から注出筒部10に向かう側である。
【0018】
図示例の場合、注出筒部10の基端部12は、先端部11から見て基端側に位置する。図3に示す例では、注出筒部10の先端側は紙面の下側であり、注出筒部10の基端側は紙面の上側である。
【0019】
図3に二点鎖線で示した本体容器110および充填対象容器120の形状は、注出用スパウト100に対する模式的な位置関係を示すだけであり、実際の形状を示唆するものではない。仮想線で示した本体容器110および充填対象容器120の寸法も、口部111,121および胴部112,122を区別するために小さめに表示されており、注出用スパウト100に対する実際の比率を表すものではない。
【0020】
本体容器110は、注出用スパウト100に取り付けられる口部111と、内容物を収容する胴部112とを有する。本体容器110は、自立性を有してもよく、また、平袋のように自立性を有しない容器であってもよい。注出用スパウト100は、本体容器110に装着されて、注出用スパウト付き容器を構成することができる。注出用スパウト付き容器は、内容物を収容する胴部112を備える。
【0021】
充填対象容器120は、注出筒部10の開口部11aから注出される本体容器110の内容物を受容する相手側の容器である。充填対象容器120は、注出用スパウト100に取り付けられる口部121と、内容物が充填される胴部122とを有する。充填対象容器120は、自立性を有してもよく、また、平袋のように自立性を有しない容器であってもよい。
【0022】
本体容器110は、充填対象容器120に内容物を移し替えるための詰め替え容器としてもよい。本体容器110に収容されている内容物の量と、充填対象容器120の容量との比率は特に限定されない。本体容器110が充填対象容器120の詰め替え1回分でもよく、複数回分でもよい。
【0023】
充填対象容器120としては、特に限定されず、被詰め替え容器、計量容器、その他の各種の容器が挙げられる。実施形態の注出用スパウト100は、本体容器110がパウチ容器等の軟包装容器であり、充填対象容器120がボトル容器である詰め替えシステムに好適に適用することができるが、これらの組み合わせに限定されるものではない。
【0024】
連結部30は、ねじ部32を有する外筒部31と、受入筒部14に対する嵌合部34を有する天面部33とを有するキャップ状である。図示例の連結部30は、注出筒部10と別部材に形成された連結部材である。特に図示しないが、連結部30が注出筒部10に一体に形成されてもよい。
【0025】
外筒部31の内面に形成されたねじ部32は、連結部30を介して本体容器110の口部111に注出用スパウト100を締結することができる。受入筒部14の外周には、フランジ状の連結基部15が形成されている。連結基部15は、例えば、連結部30と受入筒部14または口部111との連結を機械、治具等を用いて実施する際に利用することもできる。
【0026】
天面部33の中央部は受入筒部14に向けて開口している。天面部33の開口部から本体容器110に向けてテーパ筒部35が形成されている。外筒部31とテーパ筒部35とは同心状に配置されており、外筒部31とテーパ筒部35との間に本体容器110の口部111を挿入することができる。口部111の内面がテーパ筒部35と密着することにより、内容物が外筒部31とテーパ筒部35との隙間に入り込みにくくなる。
【0027】
装着部50は、ねじ部52を有する外筒部51と、注出筒部10に嵌合可能な天面部53とを有するキャップ状である。図示例の装着部50は、注出筒部10と別部材に形成された装着部材である。特に図示しないが、装着部50が注出筒部10に一体に形成されてもよい。
【0028】
外筒部51の内面に形成されたねじ部52は、装着部50を介して充填対象容器120の口部121に注出用スパウト100を締結することができる。注出筒部10の外周には、フランジ状の装着基部13が形成されている。装着基部13は、例えば、装着部50と注出筒部10または口部121との装着を機械、治具等を用いて実施する際に利用することもできる。
【0029】
天面部53の中央部は注出筒部10が挿入可能に開口している。注出筒部10の外周面にはリブ状に突出した結合部13aが環状に形成されている。結合部13aと装着基部13との間に天面部53を嵌合させると、装着部50が注出筒部10から脱落しないように結合する。さらに、注出筒部10の周囲で装着部50を回転させると、注出筒部10の向きを変更しなくても、充填対象容器120の口部121に対して、ねじ部52を締結し、あるいは締結を解除することができる。
【0030】
装着基部13には、内容物の受容に伴って充填対象容器120から排出される空気を逃がす空気流路18aが形成されている。空気流路18aには、注出筒部10に沿って変位が可能なフロート部材60が配置されている。
【0031】
空気流路18aは、注出筒部10の外周側で注出筒部10と一体に形成された壁部18に囲まれている。特に図示しないが、空気流路18aを形成する壁部18が、注出筒部10と別部材に形成されてもよい。図示例の壁部18は、注出筒部10と一体に成形されているため、空気流路18aが注出筒部10に対して変位しない構造となっている。フロート部材60が変位可能であるため、空気流路18aが注出筒部10に対して固定されていてもよい。
【0032】
フロート部材60は、空気流路18a内に保持されている。例えばフロート部材60の上端部63に形成された係止部63aを装着基部13に係止することにより、先端側への脱落が抑止されている。フロート部材60の下端部には膨出部61が形成されている。膨出部61は、下側に接液部61a、上側に当接部61bを有する。
【0033】
膨出部61と上端部63との間は、支柱部62により連結されている。係止部63aが装着基部13に係止された状態において、膨出部61は空気流路18aの下方に位置している。すなわち、上端部63が装着基部13に係止されたフロート部材60は、膨出部61が充填対象容器120内に挿入されるように懸垂されている。
【0034】
フロート部材60は、注出筒部10から注出された内容物と接することにより、空気流路18aを閉鎖するように変位することができる。例えば図4に示すように、充填対象容器120に注出された内容物の液面Lが上昇すると、膨出部61の接液部61aが液面Lに接触する。内容物の浮力によりフロート部材60が上昇すると、膨出部61の当接部61bが空気流路18aの下端部を閉鎖する。
【0035】
空気流路18aが閉鎖すると、充填対象容器120の内部の空気が外部に流出しにくくなるので、本体容器110から内容物が続けて流入することを阻止することができる。これにより、本体容器110から充填対象容器120に注出される内容物の量を確認することができない場合でも、内容物が過剰に注出されて充填対象容器120から漏出することを抑制することができる。
【0036】
図示例の空気流路18aは、装着部50から注出筒部10の先端側に向けて突出している。これにより、フロート部材60が空気流路18aを閉鎖するときの液面Lの高さを適宜に設定することができる。例えば、充填対象容器120の口部121の上端よりも下方で、液面Lの上昇を停止または減速させることができる。図示例では、空気流路18aの下端部が、装着部50よりも下方に位置している。
【0037】
上述したように、充填対象容器120の形状は模式的なものであるから、注出を停止する時の液面Lの高さは、口部121に対して任意に設定することができる。例えば充填対象容器120が口部121と胴部122との間に肩部123を有する場合、肩部123の範囲内で液面Lを停止させることも可能である。また、口部121の範囲内で液面Lを停止させることも可能である。また、胴部122の範囲内で液面Lを停止させることも可能である。
【0038】
フロート部材60は、少なくとも膨出部61において内容物よりも低比重であることが好ましい。内容物が水と同程度の密度を有する場合は、ポリオレフィン系樹脂等、比較的低比重の樹脂、ゴム等から形成することが好ましい。膨出部61の内部に中空部を形成してもよい。中空部は、密封された空間であってもよい。内容物に接しない上側に開放された有底の筒状または箱状とすることで、膨出部61の液面Lより下側の部分の平均密度を低下させてもよい。
【0039】
フロート部材60の変位が液面Lの上昇を停止または減速させるには、フロート部材60が空気流路18aの壁面または端部に接触して、空気流路18aの開口断面積を十分に減少させればよい。空気流路18aが隙間なく閉塞してもよく、若干の隙間が残留してもよい。
【0040】
実施形態の注出用スパウト100は、開口部11aを開閉するために、注出筒部10に沿って変位が可能な開閉部材20を備えている。図2に示すように、注出筒部10の先端部11の開口部11aは、注出筒部10に開閉部材20が取り付けられた側に形成されている。
【0041】
開閉部材20は、注出筒部10の基端側から先端側に移動させることが可能である。先端側に変位した開閉部材20は、さらに注出筒部10の先端側から基端側に移動可能であってもよい。図示例の開閉部材20の場合は、基端側から先端側への移動と、先端側から基端側への移動とを任意に繰り返すことができる。
【0042】
図3に示すように、注出筒部10は、本体容器110の内容物を充填対象容器120に注出するための内容物流路16を有する。内容物流路16は、受入筒部14から先端部11にかけて、注出筒部10の内部に形成されている。
【0043】
図示例の注出筒部10は、注出用スパウト100の本体部材であり、開口部11aを有する先端部11、本体容器110と接続される受入筒部14に加えて、基端部12を有する。基端部12には、開閉部材20を保持するための栓体40が取り付けられる。上述の装着基部13は、先端部11と基端部12との間に配置されている。
【0044】
図示例の開閉部材20は、概略として、注出筒部10に対してスライド移動可能に形成されたスライド部21と、注出筒部10の先端側に形成された閉鎖部22とを有する。さらに開閉部材20は、注出筒部10の基端側に操作部23を有することが好ましい。図示例のスライド部21は、閉鎖部22と同程度の厚みを有する薄板状である。スライド部21の形状は特に限定されず、棒状、柱状、厚板状などでもよい。
【0045】
注出筒部10の基端部12は、栓体40が挿入される挿入穴12aと、挿入穴12aの一部の周縁から先端側に延びている切欠部12bとが形成されている。基端部12に切欠部12bが形成された部分を介して、スライド部21は、基端部12の内周側に配置され、操作部23は、基端部12の外周側に配置される。
【0046】
図示例の操作部23は、スライド部21から外周側に突出した突出部23aに取り付けられている。操作部23は、手指による操作が容易になるように、つまみ状に形成されている。特に図示しないが、操作部23がスライド部21と一体に成形されてもよい。また、図2に示すように、操作部23の少なくとも一部がスライド部21との間で切欠部12bの周囲を挟み込むことにより、基端部12に対する開閉部材20の保持を安定にすることができる。
【0047】
基端部12の挿入穴12aに栓体40が挿入されると、開閉部材20が切欠部12bから基端側に脱落することが阻止される。栓体40は、基端部12の係止穴12cに係合する係止凸部44を有する。係止凸部44が係止穴12cに係合することにより、栓体40が基端部12に固定される。栓体40が挿入穴12aを封止することにより、注出筒部10の基端側に対して内容物流路16が閉鎖される。
【0048】
栓体40は、開閉部材20が配置される側に、略平面状の案内面41を有する。さらに栓体40は、栓体40が挿入穴12aに嵌合される箇所よりも先端側に延出する延出部42を有する。切欠部12bは延出部42により閉鎖されている。上述の案内面41は、延出部42まで延長されている。
【0049】
開閉部材20は、少なくとも基端側から先端側への変位が可能となるように、切欠部12bおよび案内面41により案内される。操作部23は、開閉部材20を変位させる操作が可能となるように、切欠部12bを介して、注出筒部10の外側に露出されている。
【0050】
延出部42の先端側には、押さえ凸部43が形成されている。開閉部材20のスライド部21は、押さえ凸部43により、案内面41と注出筒部10の内壁面との間に保持されている。押さえ凸部43がスライド部21に向けて突出することにより、スライド部21と案内面41との間に隙間が確保され、開閉部材20が変位する際に摩擦が軽減される。
【0051】
特に図示しないが、少なくとも基端側から先端側への変位が可能となるように開閉部材20を案内する構造は、注出筒部10に形成してもよく、栓体40に形成してもよい。開閉部材20を案内する構造が、平面状の案内面41に限らず、直線状の溝、軸、柱等であってもよい。
【0052】
開閉部材20が注出筒部10の基端側に位置するときに、閉鎖部22は、開口部11aを開放することができる。図示例の開閉部材20の場合は、開口部11aが開放されるときに、閉鎖部22の先端部が注出筒部10の底部17から離れて、開口部11aの少なくとも一部が内容物流路16と連通している。
【0053】
操作部23は、開閉部材20を少なくとも注出筒部10の基端側から先端側に変位させることが可能である。先端側に変位した開閉部材20を、先端側から基端側に変位させることも可能である。開閉部材20が先端側の位置と基端側の位置との中間で、任意の位置に開閉部材20を停止させることも可能である。閉鎖部22が開口部11aの開閉を切り替えるだけでなく、開閉部材20の位置に応じて開口部11aの開口面積を連続的または段階的に調節することもできる。
【0054】
図3に示す例では、開口部11aの開口面積が比較的狭く、内容物の流量が比較的少量である。特に図示しないが、図1~3に示す状態よりも、さらに開閉部材20を基端側に変位させて、開口部11aの開口面積を拡大し、内容物の流量をより増加させることも可能である。開閉部材20の上端部が、案内面41上に案内される範囲内で、開閉部材20の変位量を任意に調整することが可能である。
【0055】
図5に示すように、開閉部材20が注出筒部10の先端側に位置するときに、閉鎖部22は開口部11aを閉鎖することができる。図示例の開閉部材20の場合は、閉鎖部22の先端部が注出筒部10の底部17に接したときに、開口部11aが閉鎖される。
【0056】
注出筒部10の先端部11は、閉鎖部22が開閉部材20の変位に連動して開口部11aを横断する位置として、開口面11bを有する。図示例の開口面11bは、先端部11の長さ方向に沿った一定の区間内に設定されている。特に図示しないが、開口面11bが先端部11の長さ方向に対して傾斜または直交する方向に設定されてもよい。開口面11bは、湾曲面等の曲面でもよく、水平面、垂直面、傾斜面等の平面でもよい。
【0057】
図示例の注出用スパウト100の場合、注出筒部10は、開口面11bに沿って閉鎖部22を案内する案内部11c,11dを有してもよい。図示例の案内部11c,11dは、閉鎖部22の外面側を案内する外側案内部11cと、閉鎖部22の内面側を案内する内側案内部11dとを有する。外側案内部11cと内側案内部11dとの間で閉鎖部22が変位する位置が、開口面11bとなる。
【0058】
図6に示す第2実施形態の注出用スパウト101の場合、先端部11の開口面11bが先端部11の長さ方向に対して傾斜するように湾曲している。この場合、開閉部材20のうち少なくとも閉鎖部22が可撓性を有しており、矢印24に示すように、閉鎖部22が湾曲した開口面11bに沿って変位することができる。
【0059】
注出用スパウト101の開閉部材20は、閉鎖部22が先端側に変位したとき、閉鎖部22が開口部11aから注出筒部10の先端側に突出しないように構成されている。外側案内部11cは、図6の紙面に垂直な方向に突出した凸条であり、この紙面に垂直な方向において、閉鎖部22の両側部に接触する。可撓性を有する閉鎖部22が外側案内部11cと接することにより、開口面11bに沿って閉鎖部22を湾曲させることができる。
【0060】
第2実施形態の注出用スパウト101は、閉鎖部22が湾曲可能である点を除いて、第1実施形態の注出用スパウト100と同様に構成することができる。このため、第2実施形態の注出用スパウト101が第1実施形態の注出用スパウト100と共通する点については、重複する説明を省略することがある。
【0061】
図6に示す注出筒部10では、内側案内部11dが開口面11bより基端側にのみ形成されているが、内側案内部11dが開口面11bの先端側まで形成されてもよい。閉鎖部22が可撓性を有する場合、弾性変形による復元力は、閉鎖部22が外側案内部11cを押圧する方向に作用するため、開口部11a付近の内側案内部11dは省略可能である。
【0062】
注出用スパウト100,101に共通して、注出筒部10の開口面11bは、開口部11aの周縁部に沿って設定されている。特に図示しないが、先端部11の壁面が開口面11bより先端側に延びて形成される場合、開口面11bが、開口部11aの周縁部と異なる位置に設定されてもよい。
【0063】
例えば、特に図示しないが、開口部11aが下向きで、開口部11aの周縁部が注出筒部10の長さ方向に垂直な面に形成されている場合において、図6に示すように、開口面11bが注出筒部10の長さ方向に対して傾斜する方向に設定されてもよい。
【0064】
実施形態の開閉部材20は、軸線方向に沿う開閉部材20の変位に連動して、閉鎖部22が開口部11aを横断する方向に変位するように構成されている。特に図示しないが、内容物が注出される開口部11aの形成された面に対して、閉鎖部22が垂直な方向に変位してもよい。
【0065】
例えば注出筒部10の長さ方向を高さ方向として、閉鎖部22が開口部11aと同じ高さにあれば閉鎖部22が開口部11aを閉鎖し、閉鎖部22が開口部11aと異なる高さにあれば開口部11aが開放される構成でもよい。より具体的には、例えば注出筒部10と開閉部材20にそれぞれ貫通孔を形成し、両者の貫通孔の高さが一致したときに内容物が注出可能となり、高さが異なるときに内容物の注出が阻止される構成でもよい。
【0066】
図示例の注出筒部10は、開閉部材20が配置される側に平面を有する略円筒形状であるが、注出筒部10は、任意形状の筒状であればよい。特に図示しないが、注出筒部10を三角筒状、四角筒状等の角筒状、楕円筒状等にしてもよい。
【0067】
注出用スパウト100,101を用いて内容物を本体容器110から充填対象容器120に移し替えるには、まず、本体容器110の口部111を連結部30に連結し、次に、充填対象容器120の口部121を装着部50に装着してもよい。空の充填対象容器120を装着部50に装着するときは、本体容器110の口部111が重力に対して上を向いたままの姿勢を維持してもよい。
【0068】
注出筒部10の開口部11aが開口した状態で、本体容器110の口部111を傾け、あるいは横向きにすることにより、本体容器110の内容物を充填対象容器120に注出することができる。
【0069】
図示例の受入筒部14は、本体容器110側の流入口14aが、先端部11側に向かう流出口14bよりも流路断面積が大きくなるようにテーパ状に形成されている。流入口14aの流路断面積が流出口14bの流路断面積の2倍以上であってもよく、例えば3倍程度であってもよい。流入口14aの流路断面積が大きいことにより、内容物の粘性が高い場合でも、本体容器110からの注出を促進することができる。
【0070】
特に図示しないが、流入口14aの流路断面積が流出口14bの流路断面積の2倍未満であってもよい。受入筒部14を直管状として、流入口14aと流出口14bの流路断面積が同程度としてもよい。
【0071】
受入筒部14から先端部11に向かう内容物流路16が注出筒部10の内部に形成されているため、口部111,121の中心軸方向が互いに異なっていても、内容物の方向転換が円滑になる。内容物流路16が先端部11側と受入筒部14側との2つの方向にのみ連通しているため、本体容器110の口部111と充填対象容器120の口部121の向きが異なっていても、内容物の漏出を抑制することができる。
【0072】
装着基部13は、内容物を注出する際、内容物と入れ替えに充填対象容器120から排出される空気を逃がすための空気流路18aを有するため、空気の排出が円滑になる。例えば粘度の高い液体を注出する場合、充填対象容器120の空気を本体容器110に向けて移動させるのではなく、空気流路18aを介して外部に逃がすことにより、注出を迅速に行うことができる。
【0073】
図4に示すように、充填対象容器120に注出された内容物の液面Lがフロート部材60に接すると、フロート部材60が浮力により上昇し、空気流路18aを閉鎖する。これにより、本体容器110に内容物が残っていても、内容物の注出が停止または減速するので、過剰な注出を抑制することができる。
【0074】
充填対象容器120に対する内容物の充填が完了したときは、注出筒部10の長さ方向に沿って、開閉部材20を基端側から先端側に変位させる。これにより、先端部11の開口部11aを確実に閉鎖することができる。注出筒部10の内容物流路16内に内容物が残留していても、内容物の垂れ落ちを抑制することができる。
【0075】
本体容器110に収容されている内容物の量が充填対象容器120の容量より多いときは、注出される内容物が充填対象容器120から溢れ出ない程度で注出を停止する必要がある。フロート部材60が内容物の液面Lに応答して自動的に動作するので、ユーザーが内容物の液面Lを観察していなくても、内容物の注出を自動的に停止または減速させることができる。
【0076】
フロート部材60の上端部63が装着基部13の上方に露出されているため、ユーザーがフロート部材60の動作を容易に確認することができる。フロート部材60の一部に目印や着色等を施し、浮力でフロート部材60が上昇したときに、上端部63の変位が目立つようにしてもよい。
【0077】
操作部23が充填対象容器120の外側に露出されているため、ユーザーが内容物の注出を停止する場合も、操作部23を迅速に操作して、開口部11aを閉鎖することができる。
【0078】
注出を停止する際、操作部23を変位させる方向は、注出筒部10の先端部11および充填対象容器120の口部121と同じ上下方向である。このため、操作部23を真っ直ぐ下向きに押し込むだけで、注出の停止が可能になり、口部121が上向きでも操作が容易である。従来のコック等のように、軸線方向に対するひねり動作、流路を横切る水平動作などの複雑な動作が不要であるため、操作を誤って開口部11aの閉鎖が不十分になったり、充填対象容器120を横に倒したりする等のミスを抑制することができる。
【0079】
内容物の注出を停止したとき、注出筒部10の先端部11が充填対象容器120に挿入されたまま、開口部11aが閉鎖される。このため、注出筒部10を口部121から抜き出すとき、内容物流路16に含まれる内容物は、充填対象容器120に注出されず、本体容器110に回収することができる。
【0080】
内容物の注出を停止するときの液面Lの高さは、フロート部材60の接液部61aの位置により調節することが可能である。このため、充填対象容器120の口部121の上面に対して、内容物の液面Lの高さを適正な水準に抑えることができる。
【0081】
注出用スパウト100,101に連結された本体容器110に内容物が残っている場合は、開閉部材20の閉鎖部22が注出筒部10の先端部11を閉鎖した状態で、注出用スパウト100,101付きの本体容器110を保管してもよい。あるいは、連結部30と口部111との連結を解除して、注出用スパウト100,101を本体容器110から取り外し、口部111に適当なキャップ等を付けた状態で本体容器110を保管してもよい。
【0082】
内容物の注出後、注出用スパウト100,101を本体容器110に装着したまま保管する場合は、例えば図1に二点鎖線で示したように、装着部50にカバー部材70を取り付けることができる。カバー部材70は、先端部11を覆う形状を有することが好ましく、ねじ部52を用いて装着部50に取り付け可能としてもよい。
【0083】
カバー部材70は、注出用スパウト100,101を内容物の注出に用いる前から装着部50に取り付けられていてもよい。内容物を注出する前に先端部11からカバー部材70を取り外してもよい。カバー部材70は、紐、鎖等を介して注出筒部10に接続されていてもよい。
【0084】
以上、本発明を好適な実施形態に基づいて説明してきたが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
【0085】
注出筒部10、開閉部材20、連結部30、栓体40、装着部50、フロート部材60を形成する材料は、特に限定されないが、例えば、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂等の合成樹脂、金属等の各種成形材料から成形することができる。
【0086】
本体容器110の胴部112の構成は、特に限定されないが、例えば、ボトル容器、パウチ容器、チューブ容器等が挙げられる。本体容器110がボトル容器などの成形容器である場合、特に図示しないが、成形容器の一部として、連結部30が本体容器110に一体化されていてもよい。
【0087】
胴部112のパウチ容器に本体容器110の口部111を接合する場合は、口部111にフィルム、シート等のパウチ部材を接合してもよい。パウチ部材は、少なくとも片面に熱可塑性樹脂からなるシーラント層、接着層を有することで、パウチ部材同士の接合に食わせて、パウチ部材と口部111との接合を行うことができる。パウチ容器としては、スタンディングパウチ、側面または底面にフィルムの折り込みを有するガゼット容器などが挙げられる。
【0088】
充填対象容器120の胴部122の構成は、特に限定されないが、例えば、ボトル容器、パウチ容器、チューブ容器等が挙げられる。ボトル容器などの成形容器を成形する材料としては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂等の各種合成樹脂が挙げられる。パウチ容器、チューブ容器、ボトル容器などの容器が、金属、紙、無機化合物、有機化合物等の樹脂以外の材質からなる層を含んでもよい。
【0089】
内容物としては特に限定されないが、液体、粉体、粒体等の流体を採用できる。内容物の種類としては、特に限定されず、飲料品、食料品、調味料、化粧品、医薬品、洗剤、接着剤、家庭用品、工業製品などが挙げられる。液体の内容物としては、飲料、調味液、洗剤、薬剤などが挙げられる。粉体または粒体の内容物としては、塩、砂糖、胡椒、顆粒状調味料、粉末洗剤などを挙げることができる。
【0090】
実施形態の開閉部材20の先端部は、内容物が液体であっても漏出を抑制することができるように、穴を有しない板状の閉鎖部22となっている。内容物が粒体等、一定のサイズを有する固形物である場合は、閉鎖部22が、内容物を漏出させない程度の穴、格子目、網目等を有してもよい。
【0091】
実施形態のフロート部材60は、内容物の液面Lが上昇したとき、空気流路18aの下端部を閉鎖することで、内容物の注出を停止または減速する。特に図示しないが、浮力によりフロート部材60が上昇したとき、空気流路18aの上部を閉鎖することで、内容物の注出を停止または減速することも可能である。
【0092】
例えば、空気流路18aの上部を上に向けて先細りのテーパ状にし、浮力により上昇したフロート部材60の上部が空気流路18aの上部を閉鎖してもよい。また、空気流路18aの上部が開口する向きを横向きとし、液面Lが低いときは、フロート部材60の上方で空気流路18aが流通し、液面Lが上昇すると、フロート部材60の上部が空気流路18aの開口を閉鎖してもよい。
【0093】
また、フロート部材60が上昇する変位の方向を横向きまたは下向きに変換する機構を設けて、横向きまたは下向きに空気流路18aを閉鎖する部材の変位がフロート部材60の変位と連動するように構成してもよい。
また、空気流路18aを開閉する弁または扉状の構造を設け、フロート部材60が上昇したとき、弁または扉状の構造が空気流路18aを閉鎖するように動作させてもよい。
【0094】
注出用スパウト100,101の部品点数を削減し、構造を簡潔にする観点からは、フロート部材60が上昇したとき、フロート部材60の少なくとも一部が、空気流路18aの少なくとも一部と接触することで、空気流路18aが閉鎖するように構成することが好ましい。また、電力等の外部エネルギー源を利用することなく、注出された内容物の液面Lによりフロート部材60に生じる浮力が、空気流路18aを閉鎖する動力源として利用されることが好ましい。
【符号の説明】
【0095】
L…液面、10…注出筒部、11…先端部、11a…開口部、11b…開口面、11c…外側案内部、11d…内側案内部、12…基端部、12a…挿入穴、12b…切欠部、12c…係止穴、13…装着基部、13a…結合部、14…受入筒部、14a…流入口、14b…流出口、15…連結基部、16…内容物流路、17…底部、18…壁部、18a…空気流路、20…開閉部材、21…スライド部、22…閉鎖部、23…操作部、23a…突出部、24…矢印、30…連結部、31…外筒部、32…ねじ部、33…天面部、34…嵌合部、35…テーパ筒部、40…栓体、41…案内面、42…延出部、43…押さえ凸部、44…係止凸部、50…装着部、51…外筒部、52…ねじ部、53…天面部、60…フロート部材、61…膨出部、61a…接液部、61b…当接部、62…支柱部、63…上端部、63a…係止部、70…カバー部材、100,101…注出用スパウト、110…本体容器、111…本体容器の口部、112…本体容器の胴部、120…充填対象容器、121…充填対象容器の口部、122…充填対象容器の胴部、123…充填対象容器の肩部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6