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特開2023-127862情報処理装置、情報処理方法、及び、プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023127862
(43)【公開日】2023-09-14
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及び、プログラム
(51)【国際特許分類】
   B41J 29/38 20060101AFI20230907BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20230907BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20230907BHJP
   G06F 3/0484 20220101ALI20230907BHJP
【FI】
B41J29/38 203
G03G21/00 386
H04N1/00 E
G06F3/0484
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022031804
(22)【出願日】2022-03-02
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100186853
【弁理士】
【氏名又は名称】宗像 孝志
(72)【発明者】
【氏名】尾島 隆也
【テーマコード(参考)】
2C061
2H270
5C062
5E555
【Fターム(参考)】
2C061AP01
2C061AP03
2C061AP04
2C061AP07
2C061BB10
2C061CQ04
2C061CQ24
2C061HJ07
2C061HK19
2C061HN04
2H270MF01
2H270MF10
2H270MF14
2H270MF16
2H270MF17
2H270QB13
2H270QB14
5C062AA05
5C062AA35
5C062AA37
5C062AB02
5C062AB20
5C062AB22
5C062AB23
5C062AB41
5C062AB42
5C062AC02
5C062AC04
5C062AC05
5C062AE15
5C062AF06
5C062AF14
5E555AA04
5E555AA05
5E555AA76
5E555BA27
5E555BB27
5E555BC13
5E555BC17
5E555CA12
5E555CB12
5E555DB41
5E555DC18
5E555DD06
5E555DD11
5E555EA03
5E555EA07
5E555EA08
5E555EA09
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】設定の手間を低減する。
【解決手段】複数の設定値に基づき処理を行う情報処理装置が、前記複数の設定値のうち、設定を行うアクセスがあった第1設定値を通知する通知部と、前記通知に基づき、前記複数の設定値から前記第1設定値を除いた第2設定値を出力する出力部とを備える。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の設定値に基づき処理を行う情報処理装置であって、
前記複数の設定値のうち、設定を行うアクセスがあった第1設定値を通知する通知部と、
前記通知に基づき、前記複数の設定値から前記第1設定値を除いた第2設定値を出力する出力部と
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記複数の設定値を保存する保存部を更に備える
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記複数の設定値に基づいて画像処理を行う画像処理部と、
ユーザが行う操作を受け付ける操作部と、
前記操作部にインストールするソフトウェア以外と非同期通信を行う通信部とを更に備える
請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記出力部は、
ユーザに対して、前記第1設定値を出力し、
前記ユーザに対して、前記第2設定値を設定する設定画面を出力し、
前記第1設定値は、
前記複数の設定値のうち、前記設定画面が出力される前に、前記アクセスが1度でもあった設定値であり、
前記第2設定値は、
前記複数の設定値のうち、前記設定画面が出力される前に、前記アクセスが1度もない設定値であり、
前記設定画面への入力、及び、前記第1設定値を合わせると、所定処理が実行可能な状態となる
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
複数の設定値に基づき処理を行う情報処理装置が行う情報処理方法であって、
前記複数の設定値のうち、設定を行うアクセスがあった第1設定値を通知する通知手順と、
前記通知に基づき、前記複数の設定値から前記第1設定値を除いた第2設定値を出力する出力手順と
を含む情報処理方法。
【請求項6】
請求項5に記載の情報処理方法を実行するためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、及び、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
MultiFunction Peripheral(MFP)等といった情報処理装置は、用紙のサイズ、部数、及び、モノクロ印刷であるか否か等の設定に基づいて、印刷処理等の処理を実行する。このような設定を行うユーザを支援する技術が知られている。
【0003】
具体的には、情報処理装置は、工場出荷等に設定する値とその後に設定する設定値の差分、及び、ユーザがデフォルトで設定する値とその後に設定する設定値の差分を求める。そして、情報処理装置は、2つの差分を設定履歴ボタン上に表示する。このようにして、ユーザに設定履歴ボタンの設定内容を認識させる技術が知られている(例えば、特許文献1等である)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の技術は、工場、又は、倉庫等において意図的にデフォルト値から変更しない場合、又は、デフォルト値から変更したのち、再度、デフォルト値と同じ値を設定する場合等を想定していない。そのため、ユーザがどの設定値を設定すればよいかが分かりにくく、設定の手間がかかる課題がある。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、設定の手間を低減する目的である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、複数の設定値に基づき処理を行う情報処理装置は、
前記複数の設定値のうち、設定を行うアクセスがあった第1設定値を通知する通知部と、
前記通知に基づき、前記複数の設定値から前記第1設定値を除いた第2設定値を出力する出力部と
を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、設定の手間を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】情報処理システム構成の例を示す図である。
図2】画像処理装置の例を示す図である。
図3】設定値の例を示す図である。
図4】装置構成、及び、設定値の保存例を示す図である。
図5】通知を行うソフトウェア等の構成例を示す図である。
図6】UIの遷移例を示す図である。
図7】機能構成例を示す図である。
図8】全体処理例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付する図面を参照し、具体例を説明する。なお、実施形態は、以下に説明する具体例に限られない。
【0010】
[情報処理システム構成例、及び、情報処理装置の例]
図1は、情報処理システム構成の例を示す図である。例えば、情報処理システム1は、図示するように、ネットワーク4に、電子黒板、インクジェットプリンタ、スマートフォン、PC、全天球撮影装置、ビデオ会議端末、プロジェクタ、及び、MFP等の情報処理装置を接続する構成である。以下、情報処理装置が画像処理装置3である場合を例に説明する。例えば、画像処理装置3は、以下のようなハードウェア構成のMFPである。
【0011】
図2は、画像処理装置の例を示す図である。
【0012】
画像処理装置3は、コントローラ910、近距離通信回路920、エンジン制御部930、操作パネル940、及び、ネットワークI/F950を備える。
【0013】
これらのうち、コントローラ910は、コンピュータの主要部であるCPU901、システムメモリ(MEM-P)902、ノースブリッジ(NB)903、サウスブリッジ(SB)904、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)906、ローカルメモリ(MEM-C)907、HDDコントローラ908、及び、HD909を有する。また、NB903とASIC906との間は、AGP(Accelerated Graphics Port)バス921で接続した構成である。
【0014】
CPU901は、画像処理装置3の全体制御を行う制御装置である。
【0015】
NB903は、CPU901と、MEM-P902、SB904、及び、AGPバス921とを接続するブリッジである。また、NB903は、MEM-P902に対する読み書き等を制御するメモリコントローラ、PCI(Peripheral Component Interconnect)マスタ、及び、AGPターゲットを有する。
【0016】
MEM-P902は、コントローラ910の各機能を実現させるプログラム、若しくは、データの格納用メモリであるROM902a、並びに、プログラムとデータの展開、及び、メモリ印刷時の描画用メモリ等として用いるRAM902bで構成する。なお、RAM902bに記憶されているプログラムは、インストール可能な形式、又は、実行可能な形式のファイルでCD-ROM、CD-R、又は、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供する構成でもよい。
【0017】
SB904は、NB903、PCIデバイス、及び、周辺デバイスを接続するブリッジである。
【0018】
ASIC906は、画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)である。また、ASIC906は、AGPバス921、PCIバス922、HDDコントローラ908、及び、MEM-C907を接続するブリッジの役割を有する。このASIC906は、PCIターゲット、AGPマスタ、ASIC906の中核をなすアービタ(ARB)、MEM-C907を制御するメモリコントローラ、ハードウェアロジック等により、画像データの回転等を行う複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)、並びに、スキャナ部931、及び、プリンタ部932の間で、PCIバス922を介したデータ転送を行うPCIユニットで構成する。なお、ASIC906には、USBインタフェース、又は、IEEE1394(Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)のインタフェースを接続してもよい。
【0019】
MEM-C907は、コピー用画像バッファ、及び、符号バッファとして用いるローカルメモリである。
【0020】
HD909は、画像データ、印刷時に用いるフォントデータ、及び、フォームを蓄積するストレージである。また、HD909は、CPU901の制御に従い、HD909に対するデータの読み出し、又は、書き込みを制御する。
【0021】
AGPバス921は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレータカード用のバスインタフェースである。また、AGPバス921は、MEM-P902に高スループットで直接アクセスして、グラフィックスアクセラレータカードを高速にできる。
【0022】
また、近距離通信回路920は、アンテナ920aを備える。例えば、近距離通信回路920は、NFC、又は、Bluetooth(登録商標)等の通信回路である。
【0023】
エンジン制御部930は、スキャナ部931、及び、プリンタ部932で構成する。
【0024】
操作パネル940は、現在の設定値、又は、選択画面等を表示する。また、操作パネル940は、操作者からの入力を受け付けるタッチパネル等のパネル表示部940a、並びに、濃度の設定条件等の画像形成に関する条件の設定値を受け付けるテンキー、及び、コピー開始指示を受け付けるスタートキー等を有する操作入力パネル940bを備える。
【0025】
コントローラ910は、画像処理装置3全体の制御を行う。例えば、コントローラ910は、描画、通信、又は、操作パネル940による入力等を制御する。
【0026】
スキャナ部931、又は、プリンタ部932は、誤差拡散、及び、ガンマ変換等を行う画像処理部を含む。
【0027】
なお、画像処理装置3は、操作パネル940のアプリケーション切り替えキーにより、ドキュメントボックス機能、コピー機能、プリンタ機能、及び、ファクシミリ機能を順次に切り替える。
【0028】
例えば、ドキュメントボックス機能を選択すると、画像処理装置3は、ドキュメントボックスモードとなる。同様に、コピー機能の選択時には、画像処理装置3は、コピーモードとなり、プリンタ機能の選択時には、画像処理装置3は、プリンタモードとなり、ファクシミリモードの選択時には、画像処理装置3は、ファクシミリモードとなる。
【0029】
ネットワークI/F950は、通信ネットワークを利用してデータ通信をするためのインタフェースである。
【0030】
近距離通信回路920、及び、ネットワークI/F950は、PCIバス922を介して、ASIC906に電気的に接続する。
【0031】
なお、ハードウェア構成は、上記に説明する構成に限られない。したがって、画像処理装置3は、上記のハードウェア以外を有する構成でもよい。
【0032】
[設定値の例]
図3は、設定値の例を示す図である。以下、画像処理装置3は、「機器利用までに必要な設定」に示す設定値がすべて設定されると、画像処理が可能な状態となる。
【0033】
具体的には、設定値は、「時刻設定」、「日付設定」、「地域設定」、「ファームウェア自動更新設定」、「IPアドレス設定」、及び、「プロキシ設定」である。なお、設定値は、これら以外の種類でもよい。
【0034】
図3は、各々の設定値を設定するタイミング、及び、設定の対象となる設定値を示す。このように、複数の設定値がある場合には、「設定タイミング」に示すように、設定値は、異なるタイミングで設定する場合がある。
【0035】
本実施形態に係る設定タイミングとしては、「工場組み立て時に行われる設定」、「倉庫搬入時に行われる設定」、「エンジニア設置時に行われる設定」、及び、「ユーザの初回操作時に行う設定」が想定される。なお、設定タイミングは、上記に説明するタイミング、及び、段階に限られない。したがって、設定タイミングは、図示する以外のタイミング、及び、5回以外のタイミングでもよい。以下、「ユーザの初回操作時に行う設定」にユーザが設定を行う場合を例に説明する。したがって、「ユーザの初回操作時に行う設定」より前に、「工場組み立て時に行われる設定」、「倉庫搬入時に行われる設定」、及び、「エンジニア設置時に行われる設定」の前工程が事前にされた状態下で、ユーザは設定を行う。
【0036】
[装置構成、及び、設定値の保存例]
図4は、装置構成、及び、設定値の保存例を示す図である。例えば、画像処理装置3は、操作装置31と、操作装置31以外の装置(以下「本体32」という。)で構成する。また、操作装置31と本体32は、ケーブル等で接続して通信を行う。なお、装置構成は、図示する以外の分け方でもよい。
【0037】
本体32は、第1記憶装置315を備える。第1記憶装置315は、設定値を記憶する。また、第1記憶装置315は、設定値に対して設定を行うアクセスがあると、取得装置313に通知する。
【0038】
以下、「アクセス」は、設定値を設定する操作をいう。したがって、アクセスがあると、設定値が入力、変更、又は、参照される。
【0039】
操作装置31は、設定保存装置311、表示装置312、取得装置313、及び、第2記憶装置314を備える。
【0040】
第2記憶装置314は、機器ごとの設定値を記憶する。また、第2記憶装置314は、設定値に対して設定を行うアクセスがあると、設定保存装置311に通知する。
【0041】
取得装置313は、本体32と通信を行う。なお、通信は、非同期通信が望ましい。例えば、取得装置313と本体32の間が同期通信であると、通信が終了するまで、他の処理を行うのが難しくなる。設定値は、様々な方法で設定される(例えば、操作装置31上でのユーザによる操作、又は、本体32へHTTP(Hypertext Transfer Protocol)によるアクセス等である)ため、複数の方法による設定が同時に行われる可能性がある。そこで、非同期通信であれば、他の通信による設定に関係する処理の完了を待たずに設定を行う処理が実行できる。また、取得装置313は、本体32から通知があると、設定保存装置311に通知する。
【0042】
表示装置312は、設定保存装置311が記憶する設定値に基づいて、設定画面を表示する。
【0043】
設定保存装置311は、設定値を保存する。例えば、設定保存装置311は、設定値をテーブル形式で保存する。そして、設定保存装置311が記憶する設定値に基づいて設定画面が表示される。また、設定保存装置311は、取得装置313、又は、第2記憶装置314から通知があると、記憶する設定値を更新する。
【0044】
「ユーザの初回操作時に行う設定」では、設定は、初回設定アプリケーションソフトウェア(以下「初回設定アプリ321」という。)で行う。そして、初回設定アプリ321は、「機器利用までに必要な設定」に用いる設定値の一覧データを有する。
【0045】
例えば、初回設定アプリは、操作装置31に事前にインストールしてユーザが使用する。
【0046】
初回設定アプリは、「ユーザの初回操作時に行う設定」より前に、「工場組み立て時に行われる設定」、「倉庫搬入時に行われる設定」、又は、「エンジニア設置時に行われる設定」において、設定値へアクセスされると、アクセスがあった情報を記憶する。そして、初回設定アプリは、「ユーザの初回操作時に行う設定」に表示する設定値を決定して表示する。
【0047】
設定値は、本体、又は、機器等で記憶する。これらの設定値には、様々なアクセス方法がある。ゆえに、設定値は、初回設定アプリで表示する設定画面で設定するとは限らない。そのため、アクセスがあった情報に基づいて設定値を選んで、初回設定アプリは、設定対象となる設定値を設定するための設定画面を表示する。
【0048】
以下、複数の設定値のうち、1度でもアクセスされて設定が行われた設定値を「第1設定値」という。一方で、複数の設定値のうち、1度もアクセスがない、すなわち、第1設定値以外の設定値を「第2設定値」という。
【0049】
[通知の例]
図5は、通知を行うソフトウェア等の構成例を示す図である。例えば、画像処理装置3は、操作装置31に初回設定アプリ321、及び、通信モジュール322等のソフトウェアを事前にインストールする。ただし、ソフトウェアは、図示する構成に限られない。例えば、ソフトウェアは、複数のソフトウェアであってもよい。
【0050】
初回設定アプリ321は、ユーザに設定画面を表示する。また、初回設定アプリ321は、「機器利用までに必要な設定」の設定値を保存する。
【0051】
第2記憶装置314は、機器ごとの設定値を記憶する。初回設定アプリ321は、設定値にアクセスがあると、第2記憶装置314から通知を受け取る。
【0052】
第1記憶装置315は、本体32において設定値を記憶する。
【0053】
通信モジュール322は、操作装置31と本体32を通信でつなぐ。具体的には、本体32から、設定値にアクセスがあった通知を受け取る。次に、通知を受け取ると、通信モジュール322は、初回設定アプリ321へ設定値にアクセスがあった通知を伝える。
【0054】
以上のように、初回設定アプリ321は、操作装置31、及び、本体32のどちらで設定値にアクセスがあっても、通知により設定値にアクセスがあったのを把握できる。
【0055】
[UI(User Interface)の例]
図6は、UIの遷移例を示す図である。設定画面は、例えば、第1UI41、第2UI42、第3UI43、及び、第4UI44を表示する。
【0056】
第1UI41は、「機器利用までに必要な設定」の各々の設定値が第1設定値、又は、第2設定値のどちらであるかを判断する。
【0057】
設定画面では、第2UI42、及び、第3UI43を表示してもよい。
【0058】
第2UI42は、第1設定値51の一覧を示すUIである。第1設定値51は、通知に基づき表示される。図3に示す例では、前工程で「地域設定」等の設定値は、設定されている。そのため、第2UI42において、地域ボタン52を押すと、第1設定値である「地域設定」の設定値を示す第3UI43に遷移する。
【0059】
第3UI43は、「地域設定」の設定値を示す。「地域設定」の設定値は、既に設定された値であるため、ユーザには確認を目的に表示する。なお、第3UI43は、「地域設定」の設定値を変更する操作ができてもよい。
【0060】
このように、第2UI42で第1設定値51を選択すると、ユーザは、第3UI43により設定値の内容を確認、又は、変更する操作ができる。
【0061】
第2UI42で「OK」ボタンが押されると、設定画面は、第4UI44を表示する。図3に示す例では、第4UI44は、前工程でアクセスがない「IPアドレス設定」が表示される。
【0062】
このように、第4UI44は、第2設定値53を出力する。第4UI44のように、第2設定値53が出力されると、ユーザは、「機器利用までに必要な設定」の設定値のうち、まだ設定がされていない設定値を把握できる。そのため、ユーザは、既に設定されている場合が多い第1設定値51を避けて、まだ設定がされていない設定値を少なくとも設定すればよいため、設定の手間を低減できる。また、第4UI44では、第2設定値53の設定をする入力ができるのが望ましい。なお、第4UI44は、「プロキシ設定」といった複数の第2設定値53を出力してもよい。
【0063】
[機能構成例]
図7は、機能構成例を示す図である。具体的には、画像処理装置3は、出力部101、及び、通知部102を備える。また、画像処理装置3は、保存部103、画像処理部104、操作部105、及び、通信部106を更に備えるのが望ましい。
【0064】
出力部101は、通知に基づき、第2設定値を出力する出力手順を行う。例えば、出力部101は、操作装置31等で実現する。
【0065】
通知部102は、第1設定値を通知する通知手順を行う。例えば、通知部102は、取得装置313等で実現する。
【0066】
保存部103は、複数の設定値を保存する保存手順を行う。例えば、保存部103は、設定保存装置311等で実現する。
【0067】
画像処理部104は、複数の設定値に基づき、画像処理を行う画像処理手順を行う。例えば、画像処理部104は、エンジン制御部930等で実現する。
【0068】
操作部105は、ユーザが行う操作を受け付ける操作手順を行う。例えば、操作部105は、操作装置31等で実現する。
【0069】
通信部106は、操作部105以外にインストールされるソフトウェア以外と非同期通信を行う通信手順を行う。例えば、通信部106は、取得装置313等で実現する。
【0070】
[全体処理例]
図8は、全体処理例を示す図である。
【0071】
ステップS0801では、通知部102は、設定値にアクセスがあったか否かを判断する。次に、設定値にアクセスがあると(ステップS0801でYES)、通知部102は、ステップS0802に進む。一方で、設定値にアクセスがないと(ステップS0801でNO)、通知部102は、ステップS0801を繰り返す。
【0072】
ステップS0802では、通知部102は、第1設定値を出力部101へ通知する。
【0073】
ステップS0803では、出力部101は、通知に基づき、第2設定値を判断する。
【0074】
ステップS0804では、出力部101は、第2設定値を出力する。
【0075】
第1設定値が通知されると、画像処理装置3は、画像処理等の所定の処理を実行するのに設定する対象となる設定値のうち、アクセスされて既に設定が完了している設定値を判断できる。また、画像処理装置3は、設定値のうち、第1設定値を除くと、第2設定値を判断できる。そして、ユーザは、第2設定値を中心に設定すれば、画像処理装置3を利用できるようになり、設定の手間を低減できる。
【0076】
このように、アクセスの有無で設定する対象であるか否かが判断されると、意図してデフォルト値から変更していない場合、又は、デフォルト値から変更したのちに再度デフォルト値と同じ値を設定した場合等であっても、画像処理装置3は、アクセスがあったことで第1設定値と判断する。ゆえに、第2設定値からは除かれるため、ユーザは、第1設定値を設定しなければならないと誤解するのを防げる。
【0077】
[その他の実施形態]
情報処理装置は、上記に説明する画像処理装置3に限られない。したがって、情報処理装置は、設定値に基づき処理を行う装置であれば、画像処理以外の処理を行う装置でもよい。すなわち、所定処理は、画像処理以外であってもよい。
【0078】
通知は、設定値に対してアクセスがあったタイミングでもよいし、又は、ログ等で記憶してまとめて通知する等のタイミングでもよい。
【0079】
なお、記憶装置の構成は、上記に説明する構成に限られない。例えば、記憶装置は、複数の装置でもよいし、又は、複数の記憶装置を1台の記憶装置が兼ねてもよい。
【0080】
情報処理方法は、例えば、プログラムに基づいて実現されてもよい。具体的には、プログラムに基づいて演算装置、記憶装置、及び、制御装置等の装置が、協働して動作して情報処理方法を実行する。なお、プログラムは、コンピュータが読取可能な記憶媒体に記憶されて頒布、又は、電気通信回線を通じて頒布されてもよい。
【0081】
なお、本発明は、上記に例示する各実施形態に限定されない。したがって、本発明は、技術的な要旨を逸脱しない範囲で、構成要素の追加、又は、変形が可能である。ゆえに、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項のすべてが本発明の対象となる。なお、上記に例示する実施形態は、実施において好適な具体例である。そして、当業者であれば、開示した内容から様々な変形例を実現で可能であって、このような変形例は、特許請求の範囲に記載された技術的範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0082】
1 :情報処理システム
3 :画像処理装置
4 :ネットワーク
31 :操作装置
32 :本体
51 :第1設定値
52 :地域ボタン
53 :第2設定値
101 :出力部
102 :通知部
103 :保存部
104 :画像処理部
105 :操作部
106 :通信部
311 :設定保存装置
312 :表示装置
313 :取得装置
314 :第2記憶装置
315 :第1記憶装置
321 :初回設定アプリ
322 :通信モジュール
【先行技術文献】
【特許文献】
【0083】
【特許文献1】特開2020-123235号公報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8