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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023129185
(43)【公開日】2023-09-14
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/00 20060101AFI20230907BHJP
   H05K 7/00 20060101ALI20230907BHJP
   H04N 5/64 20060101ALI20230907BHJP
【FI】
G09F9/00 350Z
H05K7/00 P
G09F9/00 346D
G09F9/00 366A
G09F9/00 347Z
H04N5/64 511B
【審査請求】未請求
【請求項の数】25
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022086358
(22)【出願日】2022-05-26
(31)【優先権主張番号】P 2022032718
(32)【優先日】2022-03-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】細藤 嘉人
(72)【発明者】
【氏名】浅沼 広大
【テーマコード(参考)】
4E352
5G435
【Fターム(参考)】
4E352AA16
4E352BB02
4E352BB05
4E352BB10
4E352CC01
4E352CC22
4E352CC33
4E352DD04
4E352DD05
4E352DD15
4E352DR05
4E352DR19
4E352DR40
4E352DR43
4E352GG20
4E352GG30
5G435AA07
5G435BB05
5G435BB12
5G435EE02
5G435EE16
5G435EE36
5G435EE41
5G435EE49
5G435LL07
5G435LL08
(57)【要約】
【課題】コネクタや接続端子部が破損しにくい表示装置を提供すること。
【解決手段】表示装置は、ディスプレイを有する薄部と、薄部の背面から後方に突出して設けられた厚部と、外部機器と接続するためのケーブルのコネクタが接続されるインタフェース部と、を備え、厚部は凹部を有し、インタフェース部は、厚部の凹部内に設けられている。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイを有する薄部と、
前記薄部の背面から後方に突出して設けられた厚部と、
外部機器と接続するためのケーブルのコネクタが接続されるインタフェース部と、
を備え、
前記厚部は凹部を有し、
前記インタフェース部は、
前記厚部の前記凹部内に設けられている
ことを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記インタフェース部は、前記コネクタが接続された時、前記コネクタが前記凹部内に突出するように配置される
ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記凹部は、前記厚部の厚み方向に伸びた複数の壁部と、前記壁部と交差する方向と平行な底部と、を有し、
前記インタフェース部は、前記壁部に設けられる
ことを特徴とする請求項1または2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記インタフェース部は、
前記凹部内の前記ケーブルを、前記厚部の前記背面よりも外側にはみ出さずに接続可能である
ことを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
【請求項5】
前記厚部は、
前記ケーブルを前記凹部から引き出し可能な引き出し口を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項6】
前記引き出し口は、前記ケーブルを前記凹部から前記厚部の上側に引き出し可能である
ことを特徴とする請求項5に記載の表示装置。
【請求項7】
前記凹部は、前記厚部の厚み方向に伸びた複数の壁部と、前記壁部と交差する方向と平行な底部と、を有し、
前記引き出し口は、前記壁部に設けられる
ことを特徴とする請求項5または6に記載の表示装置。
【請求項8】
前記引き出し口は、
前記厚部の前記背面において、前記表示装置の横幅方向における中央部に設けられている
ことを特徴とする請求項5または6に記載の表示装置。
【請求項9】
前記厚部は、
前記引き出し口に前記ケーブルを留める留め具を有する
ことを特徴とする請求項5または6に記載の表示装置。
【請求項10】
前記厚部は、
当該厚部の上面により、前記引き出し口から引き出された前記ケーブルの配設経路を、当該厚部の上面に沿ってガイド可能である
ことを特徴とする請求項5または6に記載の表示装置。
【請求項11】
前記厚部は、
当該厚部の前記上面によって配設経路がガイドされた前記ケーブルを保持可能なクランプを有する
ことを特徴とする請求項10に記載の表示装置。
【請求項12】
前記厚部にスタンドを備え、
前記スタンドの回動軸は、前記厚部の前記上面よりも下側に設けられている。
ことを特徴とする請求項10に記載の表示装置。
【請求項13】
前記引き出し口は、前記ケーブルを前記凹部から前記厚部の下側に引き出し可能である
ことを特徴とする請求項5に記載の表示装置。
【請求項14】
前記引き出し口は、
前記厚部の前記背面において、前記表示装置の横幅方向における中央部に設けられている
ことを特徴とする請求項13に記載の表示装置。
【請求項15】
前記厚部は、
当該厚部の下面により、前記引き出し口から引き出された前記ケーブルの配設経路を、当該厚部の下面に沿ってガイド可能である
ことを特徴とする請求項13または14に記載の表示装置。
【請求項16】
前記厚部は、
当該厚部の前記下面によって配設経路がガイドされた前記ケーブルを保持可能なクランプを有する。
ことを特徴とする請求項15に記載の表示装置。
【請求項17】
前記厚部にスタンドを備え、
前記スタンドは、
矩形枠状を有し、収納時に、前記厚部の前記下面によって配設経路がガイドされた前記ケーブルを覆う
ことを特徴とする請求項15に記載の表示装置。
【請求項18】
前記厚部にスタンドを備え、
前記スタンドは、
板状を有し、収納時に、前記厚部の前記背面と重なり、且つ、前記凹部を覆う
ことを特徴とする請求項13に記載の表示装置。
【請求項19】
前記厚部の厚さと前記薄部の厚さの差は、
前記ケーブルの外径よりも大きい
ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項20】
メイン基板と、
バッテリと
を備え、
前記凹部は、前記厚部において、前記表示装置の横幅方向における前記メイン基板と前記バッテリとの間に設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項21】
前記ディスプレイに重ねて設けられたタッチセンサを備える
ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項22】
前記厚部の背面に設けられたU字状のスタンドと、
前記厚部において前記スタンドよりも外側に設けられた操作基板と
を備えることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項23】
前記厚部において前記スタンドよりも外側に設けられた左右一対のスピーカ
を備えることを特徴とする請求項22に記載の表示装置。
【請求項24】
前記操作基板は、前記スピーカよりも上側に設けられている
を備えることを特徴とする請求項23に記載の表示装置。
【請求項25】
前記厚部において前記スタンドよりも内側に設けられたバッテリ
を備えることを特徴とする請求項22から24のいずれか一項に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、映像表示装置の筐体の側面に、ケーブルが接続される接続端子部を設ける技術が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、特許文献1の技術は、ケーブルのコネクタが筐体の側面から突出するために、コネクタに突発的な負荷がかかり接続端子部が破損する、等の不具合が生じ易い。
【0004】
本発明は、上述した従来技術の課題を解決するため、コネクタや接続端子部が破損しにくい表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決するために、一実施形態に係る表示装置は、ディスプレイを有する薄部と、薄部の背面から後方に突出して設けられた厚部と、外部機器と接続するためのケーブルのコネクタが接続されるインタフェース部と、を備え、厚部は凹部を有し、インタフェース部は、厚部の凹部内に設けられている。
【発明の効果】
【0006】
一実施形態に係る表示装置によれば、コネクタや接続端子部が破損しにくい表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】第1実施形態に係る表示装置の前面側を示す外観斜視図
図2】第1実施形態に係る表示装の背面側を示す外観斜視図
図3】第1実施形態に係る表示装置(使用時)の背面図および側面図
図4】第1実施形態に係る表示装置(不使用時)の背面図および側面図
図5】第1実施形態に係る表示装置の内部構成の一例を示す図
図6】第2実施形態に係る表示装置の背面側を示す外観斜視図
図7】第2実施形態に係る表示装置の背面図および側面図
図8】第3実施形態に係る表示装置の背面側を示す外観斜視図
図9】第3実施形態に係る表示装置の背面側を示す外観斜視図
図10】第3実施形態に係る表示装置の背面図および側面図
図11】一実施形態に係る表示装置が備える留め具の変形例を示す図
図12】一実施形態に係る表示装置の背面の構成の第1変形例を示す図
図13】一実施形態に係る表示装置の背面の構成の第2変形例を示す図
図14】一実施形態に係る表示装置の背面の構成の第3変形例を示す図
図15】第4実施形態に係る表示装置の背面側を示す外観斜視図
図16】第4実施形態に係る表示装置の内部構成の一例を示す図
図17】第5実施形態に係る表示装置の内部構成の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
【0009】
〔第1実施形態〕
(表示装置100の構成)
図1は、第1実施形態に係る表示装置100の前面側を示す外観斜視図である。図2は、第1実施形態に係る表示装置100の背面側を示す外観斜視図である。
【0010】
なお、以降の説明では、ディスプレイ121の縦方向に対応する方向を、上下方向(Z軸方向)とする。また、ディスプレイ121の横方向に対応する方向を、横幅方向および左右方向(Y軸方向)とする。また、ディスプレイ121の奥行き方向に対応する方向を、前後方向(X軸方向)とする。
【0011】
但し、ディスプレイの背面側(X軸負側)から視て左側となる方向(Y軸正方向)を左方向とし、ディスプレイの背面側(X軸負側)から視て右側となる方向(Y軸負方向)を右方向とする。
【0012】
図1および図2に示す表示装置100は、前面(X軸正側の面)にディスプレイ121の表示面121Aを有し、ケーブル10を介して外部機器(例えば、ノートパソコン、スマートフォン、ACアダプタをはじめとする電源等)に接続され、外部機器からケーブル10を介して送信された各種画像(動画、静止画等)を、ディスプレイ121の表示面121Aによって表示することが可能である。すなわち、表示装置100は、バッテリ内蔵且つ可搬性を有する薄型の表示装置であり、外部機器とともに持ち運ばれて、使用時に外部機器と接続されることにより、外部機器の拡張ディスプレイとして利用可能である。
【0013】
図1および図2に示すように、表示装置100は、当該表示装置100の外形状をなす、樹脂製且つ中空構造の筐体110を備える。筐体110は、薄部111および厚部112を有する。
【0014】
薄部111は、筐体110の前面側(Z軸正側)を構成する板状の部分である。薄部111は、前方(X軸正方向)または後方(X軸負方向)からの平面視において横長の長方形状を有する。薄部111は、奥行き方向(X軸方向)の厚さが比較的薄い部分である。薄部111には、ディスプレイ121が設けられている。薄部111の前面(X軸正側の面)には、矩形状の開口部111Aが形成されており、当該開口部111Aから、ディスプレイ121の表示面121Aが露出している。なお、ディスプレイ121としては、例えば、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、液晶ディスプレイ等が用いられる。
【0015】
なお、薄部111において、ディスプレイ121の表示面121Aには、タッチセンサ122が重ねて設けられている。タッチセンサ122は、各種入力操作(例えば、選択操作、手書き入力操作等)を受け付ける。タッチセンサ122としては、例えば、静電容量方式のタッチパネル等を用いることができる。
【0016】
厚部112は、筐体110の背面側(X軸負側)を構成する板状の部分であり、薄部111の背面の下部から後方に突出して設けられている。厚部112は、奥行き方向(X軸方向)の厚さが比較的厚い部分である。厚部112は、後方(X軸負方向)からの平面視において横長の長方形状を有する。但し、厚部112は、後方(X軸負方向)からの平面視において、薄部111からはみ出さないように、上下幅および左右幅を有する。厚部112には、メイン基板131、操作基板132、バッテリ133(いずれも図5参照)等が収容されている。また、厚部112の背面には、ケーブル10のコネクタ11が接続されるインタフェース部123(図3参照)が設けられている。
【0017】
(表示装置100の背面の構成)
図3は、第1実施形態に係る表示装置100(使用時)の背面図および側面図である。図3(a)は、第1実施形態に係る表示装置100(使用時)の背面図である。図3(b)は、第1実施形態に係る表示装置100(使用時)の側面図である。
【0018】
図3に示すように、筐体110の厚部112の背面には、凹部113が形成されている。凹部113は、前方(X軸正方向)に向かって一定の深さを有して凹んだ部分である。図3に示す例では、凹部113は、後方からの平面視において矩形状を有するが、凹部113の形状はこれに限らない。凹部113は、厚部112の厚み方向に伸びた複数の壁部113Aと、壁部113Aと交差する方向と平行な底部113Cと、を有する。
【0019】
そして、図3に示すように、インタフェース部123は、厚部112の凹部113内に露出して設けられている。特に、図3に示す例では、インタフェース部123は、厚部112の凹部113のY軸正側の壁部113Aから、凹部113内に露出して設けられている。
【0020】
これにより、第1実施形態に係る表示装置100は、図3に示すように、ケーブル10の一端部に設けられているコネクタ11を、凹部113内に配置された状態で、インタフェース部123に接続することができる。
【0021】
すなわち、第1実施形態に係る表示装置100は、ケーブル10のコネクタ11を、筐体110の側面から突出することなく、インタフェース部123に接続することができる。
【0022】
このため、第1実施形態に係る表示装置100によれば、当該表示装置100と外部機器とを真横に並べて配置することができる。
【0023】
また、第1実施形態に係る表示装置100によれば、ケーブル10のコネクタ11への突発的な負荷を防ぐことができるため、インタフェース部123が破損するリスクを低減することができる。
【0024】
なお、ケーブル10としては、例えば、USB(Universal Serial Bus)ケーブル、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)(登録商標)ケーブル等が挙げられる。インタフェース部123には、ケーブル10のコネクタ11に適合する形状を有するものが用いられる。
【0025】
なお、凹部113の深さ(X軸方向の深さ)は、コネクタ11の厚さおよびケーブル10の外径よりも大きくなっている。これにより、第1実施形態に係る表示装置100は、図3(b)に示すように、インタフェース部123が、凹部113内のケーブル10(コネクタ11を含む)を、厚部112の背面よりも外側(X軸負側)にはみ出さずに接続可能である。
【0026】
これにより、第1実施形態に係る表示装置100によれば、厚部112の背面側からの、ケーブル10のコネクタ11への突発的な負荷を防ぐことができる。
【0027】
また、図3に示すように、厚部112は、ケーブル10を凹部113から厚部112の上側に引き出し可能な引き出し口113Bを有する。具体的には、引き出し口113Bは、凹部113の右上側(Z軸正側かつY軸負側)の角部から、上方(Z軸正方向)に延びて厚部112の上側の空間に繋がる溝状を有する。引き出し口113Bの深さ(X軸方向の深さ)は、凹部113の深さ(X軸方向の深さ)と同じである。
【0028】
これにより、第1実施形態に係る表示装置100によれば、ケーブル10を厚部112の背面よりも外側(X軸負側)にはみ出すことなく、ケーブル10を凹部113から厚部112の上側に引き出すことができる。
【0029】
さらに、図3に示すように、厚部112は、引き出し口113Bにケーブル10を留める留め具114を有する。具体的には、留め具114は、引き出し口113Bを左右方向(Y軸方向)に跨いだ状態で、当該留め具114の左右方向(Y軸方向)の両端部を、嵌め込み方式によって厚部112に固定できるようになっている。
【0030】
これにより、第1実施形態に係る表示装置100によれば、ケーブル10が引き出し口113Bから抜け落ちないように、留め具114によって引き出し口113Bにケーブル10を留めることができる。また、第1実施形態に係る表示装置100によれば、ケーブル10に引っ張られる等の負荷が生じた場合であっても、当該負荷を留め具114によって受け止めることができるため、インタフェース部123が破損するリスクを低減することができる。
【0031】
また、図3に示すように、厚部112は、当該厚部112の上面112Aにより、引き出し口113Bから引き出されたケーブル10の配設経路を、当該上面112Aに沿ってガイド可能である。
【0032】
これにより、第1実施形態に係る表示装置100は、引き出し口113Bから引き出されたケーブル10を、所定の配設経路上に容易に配設することができる。
【0033】
また、図3に示すように、厚部112は、当該厚部112の上面112Aによって配設経路がガイドされたケーブル10を保持可能なクランプ115を有する。
【0034】
これにより、第1実施形態に係る表示装置100は、引き出し口113Bから引き出されたケーブル10を、所定の配設経路上で、確実に保持することができる。
【0035】
なお、図3に示す例では、厚部112は、引き出し口113Bよりも右側(Y軸負側)のケーブル10の配設経路と、引き出し口113Bよりも左側(Y軸正側)のケーブル10の配設経路とに、それぞれ2つのクランプ115を有する。
【0036】
これにより、第1実施形態に係る表示装置100は、引き出し口113Bからのケーブル10の引き出し方向を、左方(Y軸正方向)にした場合と、右方(Y軸負方向)にした場合とのいずれにおいても、2つのクランプ115によって、ケーブル10を配設経路上で確実に保持することができる。
【0037】
なお、図3に示す例では、厚部112の背面において、インタフェース部123は、左右方向(Y軸方向)における中央部よりも左側(Y軸正側)に設けられており、一方、引き出し口113Bは、左右方向(Y軸方向)における中央部に設けられている。
【0038】
これにより、第1実施形態に係る表示装置100は、インタフェース部123に接続されたケーブル10を、無理なく折り曲げて、引き出し口113B(すなわち、左右方向(Y軸方向)における中央部)から厚部112の上側に引き出すことができる。
【0039】
また、第1実施形態に係る表示装置100は、引き出し口113Bからのケーブル10の引き出し方向を、左方(Y軸正方向)および右方(Y軸負方向)のいずれとすることもできる。
【0040】
ここで、第1実施形態に係る表示装置100は、左右方向(Y軸方向)における中央部に引き出し口113Bを設けたために、引き出し口113Bからのケーブル10の引き出し方向を、左方(Y軸正方向)にした場合と、右方(Y軸負方向)にした場合とで、ケーブル10の厚部112の上面に沿ってガイドされる部分の長さを、等しくすることができ、すなわち、ケーブル10の筐体110から外側に引き出される部分の長さを、等しくすることができる。このため、第1実施形態に係る表示装置100は、接続対象の外部機器を左方および右方のいずれに配置した場合であっても、必要となるケーブル10の長さを一定の長さとすることができる。
【0041】
また、図3に示す例では、厚部112の凹部113のY軸正側の壁部113Aには、2つのインタフェース部123が上下方向(Z軸方向)に並べて設けられている。これにより、第1実施形態に係る表示装置100は、凹部113内で、2本のケーブル10を接続することができ、2本のケーブル10を介して、2つの外部機器を接続できるようになっている。さらに、図3に示す例では、引き出し口113Bは、2本のケーブル10を並べて引き出すことができるように、(ケーブル10の外径×2)よりも大きい左右幅を有する。
【0042】
また、図3に示すように、第1実施形態に係る表示装置100は、厚部112にスタンド136が収納可能に設けられている。図3に示すように、スタンド136は、上端部に回動軸136Xを有しており、回動軸136Xを中心として回動可能に設けられている。
【0043】
また、スタンド136は、矩形枠状(U字状と表現することもできる)を有している。一方、厚部112には、スタンド136と同形状の収納溝112Bが形成されている。このため、第1実施形態に係る表示装置100は、スタンド136を厚部112の背面から突出することなく収納溝112Bに収納することができる。
【0044】
図1および図2に示すように、第1実施形態に係る表示装置100は、スタンド136を収納状態から回動させて開いた状態とすることにより、筐体110を設置面に自立させることができる。なお、第1実施形態に係る表示装置100は、スタンド136の開き角度を調整することで、設置面に対する筐体110の傾きを調整することができる。
【0045】
なお、スタンド136の回動軸136Xは、厚部112の上面112Aよりも下側に設けられている。このため、第1実施形態に係る表示装置100は、スタンド136の開閉動作が、厚部112の上面112Aに沿って配設されたケーブル10に干渉しないようになっている。
【0046】
(ケーブル10の収納例)
図4は、第1実施形態に係る表示装置100(不使用時)の背面図および側面図である。図4(a)は、第1実施形態に係る表示装置100(不使用時)の背面図である。図4(b)は、第1実施形態に係る表示装置100(不使用時)の側面図である。
【0047】
図3に示したように、引き出し口113Bからのケーブル10の引き出し方向を、右方(Y軸負方向)にした場合、引き出し口113Bよりも右側(Y軸負側)に設けられている2つのクランプ115は、ケーブル10を保持しているが、引き出し口113Bよりも左側(Y軸正側)に設けられている2つのクランプ115はフリーな状態にある。
【0048】
そこで、第1実施形態に係る表示装置100は、図4に示すように、ケーブル10を筐体110の右側(Y軸負側)の端部の近傍で折り返して、ケーブル10の他端部側を、引き出し口113Bよりも左側(Y軸正側)に設けられているクランプ115によって保持することができる。
【0049】
これにより、第1実施形態に係る表示装置100は、図4に示すように、当該表示装置100の不使用時(運搬時、収納時等)において、ケーブル10を筐体110からはみ出すことなく、ケーブル10を確実に保持して、ケーブル10を収納状態とすることができる。
【0050】
また、第1実施形態に係る表示装置100は、ケーブル10の一端部のコネクタ11が、厚部112の凹部113から突出せずにインタフェース部123に接続されているため、不使用時(運搬時、収納時等)においても、当該一端部のコネクタ11に負荷がかかり難くなっている。このため、第1実施形態に係る表示装置100は、当該一端部のコネクタ11をインタフェース部123に接続したまま、ケーブル10を図4に示す収納状態とすることができる。
【0051】
なお、第1実施形態に係る表示装置100は、厚部112の厚さと薄部111の厚さの差が、ケーブル10の外径よりも大きくなっている。これにより、第1実施形態に係る表示装置100は、ケーブル10が厚部112の背面よりも外側(X軸負側)に突出しないように、ケーブル10の引き出し口113Bから引き出された部分を、厚部112の上側の薄部111の背面に配設することができる。
【0052】
(表示装置100の内部構成の一例)
図5は、第1実施形態に係る表示装置100の内部構成の一例を示す図である。
【0053】
図5に示すように、第1実施形態に係る表示装置100は、左右方向(Y軸方向)における中央部に引き出し口113Bを設けている。これにより、第1実施形態に係る表示装置100は、引き出し口113Bからのケーブル10の引き出し方向を、左方(Y軸正方向)にした場合と、右方(Y軸負方向)にした場合とで、ケーブル10の厚部112の上面に沿ってガイドされる部分の長さを、いずれもW/2(但し、Wは筐体110の左右幅)とすることができる。
【0054】
また、図5に示すように、第1実施形態に係る表示装置100は、厚部112の内部に、メイン基板131、操作基板132、およびバッテリ133を有する。
【0055】
メイン基板131は、インタフェース部123と接続されており、各種電子部品が実装されることにより、表示装置100の全体の制御を行う制御回路が構築される。
【0056】
操作基板132は、厚部112の左側(Y軸正側)の側面に設けられているスイッチ134およびスイッチ135と接続されており、各種電子部品が実装されることにより、スイッチ134およびスイッチ135の操作を制御する制御回路が構築される。なお、スイッチ134およびスイッチ135は、例えば、電源ボタン、選択ボタン、確定ボタン、戻るボタン等である。
【0057】
バッテリ133は、表示装置100の駆動用の電力を蓄電する。バッテリ133には、充電可能な各種二次電池(例えば、リチウムイオン電池、リチウムポリマー電池等)が用いられる。なお、表示装置100は、外部機器からケーブル10およびインタフェース部123を介して給電されることにより、バッテリ133を充電できるようになっている。
【0058】
ここで、図5に示すように、第1実施形態に係る表示装置100は、厚部112において、凹部113を左右方向(Y軸方向)の略中央に設けたことにより、厚部112における凹部113よりも左側(Y軸正側)のスペースに、メイン基板131および操作基板132を配置し、厚部112における凹部113よりも右側(Y軸負側)のスペースに、バッテリ133を配置することができる。
【0059】
このため、第1実施形態に係る表示装置100は、厚部112に凹部113を設けつつ、厚部112のスペースを有効的に利用することができる。
【0060】
〔第2実施形態〕
(表示装置100-2の構成)
図6は、第2実施形態に係る表示装置100-2の背面側を示す外観斜視図である。図7は、第2実施形態に係る表示装置100-2の背面図および側面図である。図7(a)は、第2実施形態に係る表示装置100-2の背面図である。図7(b)は、第2実施形態に係る表示装置100-2の側面図である。
【0061】
図6および図7に示すように、第2実施形態に係る表示装置100-2は、第1実施形態に係る表示装置100と同様に、厚部112の背面に凹部113が設けられている。但し、第2実施形態に係る表示装置100-2は、凹部113の右下側(Z軸正側かつY軸負側)の角部に、引き出し口113Bが設けられている。
【0062】
これにより、第2実施形態に係る表示装置100-2は、ケーブル10を厚部112の背面よりも外側(X軸負側)にはみ出すことなく、ケーブル10を凹部113から厚部112の下側に引き出すことができる。
【0063】
そして、第2実施形態に係る表示装置100-2は、厚部112の下面112Cにより、引き出し口113Bから引き出されたケーブル10の配設経路を、当該下面112Cに沿ってガイド可能である。
【0064】
さらに、第2実施形態に係る表示装置100-2は、厚部112の下面112Cに沿った配線経路上に設けられたクランプ115により、引き出し口113Bから引き出されたケーブル10を、所定の配設経路上で確実に保持することができる。
【0065】
なお、図7に示す例では、引き出し口113Bよりも右側(Y軸負側)のケーブル10の配設経路と、引き出し口113Bよりも左側(Y軸正側)のケーブル10の配設経路とに、それぞれ1つのクランプ115を有する。
【0066】
これにより、第2実施形態に係る表示装置100-2は、引き出し口113Bからのケーブル10の引き出し方向を、左方(Y軸正方向)にした場合と、右方(Y軸負方向)にした場合とのいずれにおいても、1つのクランプ115によって、ケーブル10を所定の配設経路上で確実に保持することができる。
【0067】
第2実施形態に係る表示装置100-2は、筐体110の側面の下端部から、筐体110の外側にケーブル10を引き出すことができる。
【0068】
特に、第2実施形態に係る表示装置100-2は、厚部112の背面の下端部の近傍に凹部113が設けられているため、インタフェース部123から、厚部112の下面112Cまでの距離(すなわち、ケーブル10の必要な長さ)を、より短くすることができる。
【0069】
なお、図6に示すように、第2実施形態に係る表示装置100-2は、スタンド136の収納時に、スタンド136の下枠部136Aが、厚部112の下面112Cによって配設経路がガイドされたケーブル10を覆う。
【0070】
ここで、第2実施形態に係る表示装置100-2は、スタンド136の下枠部136Aにおいて、当該下枠部136Aに沿って配設されたケーブル10と重なる位置に、切り欠き部136Bが形成されている。これにより、第2実施形態に係る表示装置100-2は、スタンド136を収納したときに、スタンド136の下枠部136Aによってケーブル10が挟み込まれないようにすることができる。
【0071】
〔第3実施形態〕
(表示装置100-3の構成)
図8および図9は、第3実施形態に係る表示装置100-3の背面側を示す外観斜視図である。図10は、第3実施形態に係る表示装置100-3の背面図および側面図である。図10(a)は、第3実施形態に係る表示装置100-3の背面図である。図10(b)は、第3実施形態に係る表示装置100-3の側面図である。
【0072】
図8図10に示すように、第3実施形態に係る表示装置100-3は、矩形枠状のスタンド136の代わりに、矩形板状のスタンド136-2を備える点で、第2実施形態に係る表示装置100-2と異なる。スタンド136-2は、収納時に、厚部112の背面と重なり、且つ、凹部113を覆う。また、スタンド136-2は、収納時に、厚部112の下面112Cに沿って配設されたケーブル10を覆う。これにより、第3実施形態に係る表示装置100-3は、スタンド136-2の収納時に凹部113およびケーブル10を覆い隠すことができるため、筐体110の背面のデザイン性を高めることができる。
【0073】
(留め具114の変形例)
図11は、一実施形態に係る表示装置100が備える留め具114の変形例を示す図である。図11に示す例では、一実施形態に係る表示装置100は、留め具114の代わりに、留め具114-2を有する。
【0074】
留め具114-2は、筐体110の厚部112と一体的に設けられている。図11に示すように、留め具114-2は、引き出し口113Bの入り口に、当該入り口を部分的に狭める狭幅開口部114Aを形成する。
【0075】
狭幅開口部114Aの開口幅は、ケーブル10の外径よりも僅かに小さくなっている。このため、図11に示す例では、狭幅開口部114Aに対してケーブル10を押し込むことにより、引き出し口113B内にケーブル10を配置することができる。
【0076】
これにより、一実施形態に係る表示装置100は、ケーブル10が引き出し口113Bから抜け落ちないように、留め具114-2によって引き出し口113Bにケーブル10を留めることができる。また、一実施形態に係る表示装置100は、ケーブル10に引っ張り等による負荷が生じた場合であっても、当該負荷を留め具114-2によって受け止めることができるため、インタフェース部123が破損するリスクを低減することができる。
【0077】
また、一実施形態に係る表示装置100は、留め具114-2が筐体110の厚部112と一体的に設けられているため、留め具114を設ける構成と比較して、部品点数を削減することができる。
【0078】
(表示装置100の背面の構成の第1変形例)
図12は、一実施形態に係る表示装置100の背面の構成の第1変形例を示す図である。
【0079】
図12に示す表示装置100-4は、筐体110の背面の全体が厚部112となっている。そして、表示装置100-4は、厚部112の背面の中央部、すなわち、筐体110の背面の中央部に、凹部113が設けられている。
【0080】
さらに、表示装置100-4は、厚部112の背面に、左右一対の引き出し口113Bを有する。左右一対の引き出し口113Bの各々は、凹部113の上下方向における中央から、厚部112の左右方向における端部に至るまで直線状に延びる、溝状を有する。
【0081】
これにより、表示装置100-4は、ケーブル10を凹部113から左右いずれの方向にも引き出すことができる。そして、表示装置100-4は、ケーブル10を引き出し口113Bに沿って直線状に配設して、凹部113から筐体の外側へと引き出すことができる。
【0082】
また、表示装置100-4は、厚部112の背面における4つの角部の各々に、スタンド136-3と収納部112Dとが設けられている。
【0083】
スタンド136-3および収納部112Dは、いずれの縦長の長方形状を有し、すなわち、互いに同形状を有する。スタンド136-3は、上下方向における外側の短辺の近傍に設けられた回動軸(図示省略)を中心として、回動可能に設けられている。スタンド136-3は、厚部112の背面から突出することなく、収納部112Dに収納可能である。
【0084】
図12(a)に示すように、表示装置100-4は、下側の2つのスタンド136-3を開いた状態にすることにより、設置面に対して略垂直な状態で、横向きに設置することができる。
【0085】
また、図12(b)に示すように、表示装置100-4は、上側の2つのスタンド136-3を開いた状態にすることにより、設置面に対して略水平な状態で、横向きに設置することができる。
【0086】
また、図12(c)に示すように、表示装置100-4は、右側の2つのスタンド136-3を開いた状態にすることにより、設置面に対して略垂直な状態で、縦向きに設置することができる。
【0087】
なお、スタンド136-3は、一定の負荷がかけられて回動するように構成されている。これにより、スタンド136-3は、任意の開き角度に開いた状態で、外力が加わらない限り、その開き角度を維持できるようになっている。
【0088】
(表示装置100の背面の構成の第2変形例)
図13は、一実施形態に係る表示装置100の背面の構成の第2変形例を示す図である。
【0089】
図13に示す表示装置100-5は、左右一対の引き出し口113Bの各々に、留め具114を有する点で、図12に示す表示装置100-4と異なる。
【0090】
これにより、図13に示す表示装置100-5は、引き出し口113Bに配設されたケーブル10を、引き出し口113Bから容易に抜け落ちないように留めることができる。
【0091】
なお、表示装置100-5および表示装置100-4は、2本のケーブル10を凹部113内で接続し、2本のケーブル10をまとめて、凹部113から、左右何れかの引き出し口113Bを介して、筐体110の左右何れかの外側に引き出すことができる(図13(a)および図13(b)参照)。
【0092】
また、表示装置100-5および表示装置100-4は、1本のケーブル10を凹部113内で接続し、1本のケーブル10を、凹部113から、左右何れかの引き出し口113Bを介して、筐体110の左右何れかの外側に引き出すことができる(図12(a)および図12(b)参照)。
【0093】
また、表示装置100-5および表示装置100-4は、2本のケーブル10を凹部113内で接続し、1本のケーブル10を、左側の引き出し口113Bを介して、筐体110の左外側に引き出すとともに、他の1本のケーブル10を、右側の引き出し口113Bを介して、筐体110の右外側に引き出すこともできる。
【0094】
また、表示装置100-5および表示装置100-4は、上下一対の収納部112Dの間に、引き出し口113Bが設けられているため、スタンド136-3の開閉動作に、引き出し口113Bに配設されたケーブル10が干渉することはない。
【0095】
(表示装置100の背面の構成の第3変形例)
図14は、一実施形態に係る表示装置100の背面の構成の第3変形例を示す図である。
【0096】
図14に示す表示装置100-6は、筐体110の背面の一部に厚部112が設けられている点で、図12に示す表示装置100-4、および、図13に示す表示装置100-5と異なる。
【0097】
具体的には、表示装置100-6は、筐体110の背面において、4つの角部の各々(スタンド136-3が設けられている部分)と、中央部(凹部113が設けられている部分)と、中央部よりも下側の部分(引き出し口113Bが設けられている部分)とに、厚部112が設けられている。
【0098】
また、図14に示す表示装置100-6は、スタンド136-3および収納部112Dがいずれも横長の長方形状を有する点で、図12に示す表示装置100-4、および、図13に示す表示装置100-5と異なる。
【0099】
また、図14に示す表示装置100-6は、凹部113の左右方向における中央から、厚部112の下端部に至るまで直線状に延びる1本の引き出し口113Bを有する点で、図12に示す表示装置100-4、および、図13に示す表示装置100-5と異なる。
【0100】
〔第4実施形態〕
図15は、第4実施形態に係る表示装置100-7の背面側を示す外観斜視図である。図16は、第4実施形態に係る表示装置100-7の内部構成の一例を示す図である。
【0101】
図15および図16に示すように、第4実施形態に係る表示装置100-7は、筐体110の厚部112の背面に、左右一対のスピーカ137をさらに備える点で、第1実施形態に係る表示装置100と異なる。これにより、表示装置100-7は、一対のスピーカ137から、各種ステレオ音声を出力可能である。
【0102】
特に、一対のスピーカ137は、厚部112の背面において、U字状のスタンド136よりも左右方向(Y軸方向)における外側に設けられている。
【0103】
これにより、第4実施形態に係る表示装置100-7は、一対のスピーカ137を、左右方向(Y軸方向)において互いに最も離れるように、厚部112の背面における左右両端部に配置できるため、薄型且つU字状のスタンド136を備えながらも、ステレオ効果の高いステレオ音声出力を実現することができる。
【0104】
なお、図15および図16に示すように、第4実施形態に係る表示装置100-7は、第1実施形態に係る表示装置100と同様に、メイン基板131およびバッテリ133が、厚部112におけるスタンド136よりも内側に設けられており、操作基板132が、厚部112におけるスタンド136よりも左外側(Y軸正側)に設けられている。
【0105】
これにより、第4実施形態に係る表示装置100-7は、薄型且つU字状のスタンド136を備えながらも、スイッチ134およびスイッチ135を、厚部112の左側(Y軸正側)の側面に設けることが可能となっている。
【0106】
このため、第4実施形態に係る表示装置100-7は、スタンド136を閉じた状態であっても、操作者がスイッチ134およびスイッチ135の操作を容易に行うことができるようになっている。
【0107】
さらに、第4実施形態に係る表示装置100-7は、スイッチ134およびスイッチ135が、スピーカ137よりも上側(Z軸正側)に設けられている。
【0108】
これにより、第4実施形態に係る表示装置100-7は、図15に示すように起立した状態で設置面に設置された場合に、操作者の右手の人差し指による前面側(X軸正側)からの操作を容易に行うことができるようになっている。操作者の右手の小指側の側面を設置面に置いた場合、人差し指は設置面からある程度離れた高さ位置に位置するためである。
【0109】
また、第4実施形態に係る表示装置100-7は、厚部112においてスタンド136よりも内側にバッテリ133が設けられているため、バッテリ133を配置するための十分なスペースを確保することができ、より大型のバッテリ133を搭載することができる。
【0110】
〔第5実施形態〕
図17は、第5実施形態に係る表示装置100-8の内部構成の一例を示す図である。図17に示すように、第5実施形態に係る表示装置100-8は、厚部112の背面における中央部にインタフェース部123が設けられてなく、代わりに、インタフェース基板138が、厚部112におけるスタンド136よりも右外側(Y軸負側)に設けられている点で、第4実施形態に係る表示装置100-7と異なる。
【0111】
このため、第5実施形態に係る表示装置100-8は、インタフェース部123が、厚部112の右側(Y軸負側)の側面に設けられている。
【0112】
これにより、第5実施形態に係る表示装置100-8は、図17に示すように、ケーブル10の一端部に設けられているコネクタ11を、スタンド136を閉じた状態であっても、インタフェース部123に容易に着脱することができる。また、これにより、第5実施形態に係る表示装置100-8は、厚部112におけるスタンド136よりも内側の領域を広く確保することができる。
【0113】
特に、第5実施形態に係る表示装置100-8は、インタフェース部123が、スピーカ137よりも上側(Z軸正側)に設けられている。
【0114】
これにより、第5実施形態に係る表示装置100-8は、起立した状態で設置面に設置された場合に、ケーブル10の一端部に設けられているコネクタ11を、インタフェース部123に容易に着脱することができる。
【0115】
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形又は変更が可能である。
【0116】
本発明の態様は、例えば、以下のとおりである。
<1>
ディスプレイを有する薄部と、
前記薄部の背面から後方に突出して設けられた厚部と、
外部機器と接続するためのケーブルのコネクタが接続されるインタフェース部と、
を備え、
前記厚部は凹部を有し、
前記インタフェース部は、
前記厚部の前記凹部内に設けられている
ことを特徴とする表示装置である。
<2>
前記インタフェース部は、前記コネクタが接続された時、前記コネクタが前記凹部内に突出するように配置される
ことを特徴とする前記<1>に記載の表示装置である。
<3>
前記凹部は、前記厚部の厚み方向に伸びた複数の壁部と、前記壁部と交差する方向と平行な底部と、を有し、
前記インタフェース部は、前記壁部に設けられる
ことを特徴とする前記<1>または<2>に記載の表示装置である。
<4>
前記インタフェース部は、
前記凹部内の前記ケーブルを、前記厚部の前記背面よりも外側にはみ出さずに接続可能である
ことを特徴とする前記<2>に記載の表示装置である。
<5>
前記厚部は、
前記ケーブルを前記凹部から引き出し可能な引き出し口を有する
ことを特徴とする前記<1>から<4>のいずれかに記載の表示装置である。
<6>
前記引き出し口は、前記ケーブルを前記凹部から前記厚部の上側に引き出し可能である
ことを特徴とする前記<5>に記載の表示装置である。
<7>
前記凹部は、前記厚部の厚み方向に伸びた複数の壁部と、前記壁部と交差する方向と平行な底部と、を有し、
前記引き出し口は、前記壁部に設けられる
ことを特徴とする前記<5>または<6>に記載の表示装置である。
<8>
前記引き出し口は、
前記厚部の前記背面において、前記表示装置の横幅方向における中央部に設けられている
ことを特徴とする前記<5>から<7>のいずれかに記載の表示装置である。
<9>
前記厚部は、
前記引き出し口に前記ケーブルを留める留め具を有する
ことを特徴とする前記<5>から<8>のいずれかに記載の表示装置である。
<10>
前記厚部は、
当該厚部の上面により、前記引き出し口から引き出された前記ケーブルの配設経路を、当該厚部の上面に沿ってガイド可能である
ことを特徴とする前記<5>から<9>のいずれかに記載の表示装置である。
<11>
前記厚部は、
当該厚部の前記上面によって配設経路がガイドされた前記ケーブルを保持可能なクランプを有する
ことを特徴とする前記<10>に記載の表示装置である。
<12>
前記厚部にスタンドを備え、
前記スタンドの回動軸は、前記厚部の前記上面よりも下側に設けられている。
ことを特徴とする前記<10>または<11>に記載の表示装置である。
<13>
前記引き出し口は、前記ケーブルを前記凹部から前記厚部の下側に引き出し可能である
ことを特徴とする前記<5>に記載の表示装置である。
<14>
前記引き出し口は、
前記厚部の前記背面において、前記表示装置の横幅方向における中央部に設けられている
ことを特徴とする前記<13>に記載の表示装置である。
<15>
前記厚部は、
当該厚部の下面により、前記引き出し口から引き出された前記ケーブルの配設経路を、当該厚部の下面に沿ってガイド可能である
ことを特徴とする前記<13>または<14>に記載の表示装置である。
<16>
前記厚部は、
当該厚部の前記下面によって配設経路がガイドされた前記ケーブルを保持可能なクランプを有する。
ことを特徴とする前記<15>に記載の表示装置である。
<17>
前記厚部にスタンドを備え、
前記スタンドは、
矩形枠状を有し、収納時に、前記厚部の前記下面によって配設経路がガイドされた前記ケーブルを覆う
ことを特徴とする前記<15>または<16>に記載の表示装置である。
<18>
前記厚部にスタンドを備え、
前記スタンドは、
板状を有し、収納時に、前記厚部の前記背面と重なり、且つ、前記凹部を覆う
ことを特徴とする前記<13>から<17>のいずれかに記載の表示装置である。
<19>
前記厚部の厚さと前記薄部の厚さの差は、
前記ケーブルの外径よりも大きい
ことを特徴とする前記<1>から<18>のいずれかに記載の表示装置である。
<20>
メイン基板と、
バッテリと
を備え、
前記凹部は、前記厚部において、前記表示装置の横幅方向における前記メイン基板と前記バッテリとの間に設けられている
ことを特徴とする前記<1>から<19>のいずれかに記載の表示装置である。
<21>
前記ディスプレイに重ねて設けられたタッチセンサを備える
ことを特徴とする前記<1>から<20>のいずれかに記載の表示装置である。
<22>
前記厚部の背面に設けられたU字状のスタンドと、
前記厚部において前記スタンドよりも外側に設けられた操作基板と
を備えることを特徴とする前記<1>から<21>のいずれかに記載の表示装置である。
<23>
前記厚部において前記スタンドよりも外側に設けられた左右一対のスピーカ
を備えることを特徴とする前記<22>に記載の表示装置である。
<24>
前記操作基板は、前記スピーカよりも上側に設けられている
を備えることを特徴とする前記<23>に記載の表示装置である。
<25>
前記厚部において前記スタンドよりも内側に設けられたバッテリ
を備えることを特徴とする前記<22>から<24>のいずれかに記載の表示装置である。
【符号の説明】
【0117】
10 ケーブル
11 コネクタ
100,100-2,100-3,100-4,100-5,100-6 表示装置
100-7,100-8 表示装置
110 筐体
111 薄部
111A 開口部
112 厚部
112A 上面
112B 収納溝
112C 下面
112D 収納部
113 凹部
113A 壁部
113B 引き出し口
113C 底部
114,114-2 留め具
114A 狭幅開口部
115 クランプ
121 ディスプレイ
121A 表示面
122 タッチセンサ
123 インタフェース部
131 メイン基板
132 操作基板
133 バッテリ
134,135 スイッチ
136,136-2,136-3 スタンド
136A 下枠部
136B切り欠き部
136X 回動軸
137 スピーカ
138 インタフェース基板
【先行技術文献】
【特許文献】
【0118】
【特許文献1】特開2013-105022号公報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17