IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 日亜化学工業株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-発光装置 図1
  • 特開-発光装置 図2
  • 特開-発光装置 図3
  • 特開-発光装置 図4
  • 特開-発光装置 図5
  • 特開-発光装置 図6
  • 特開-発光装置 図7
  • 特開-発光装置 図8
  • 特開-発光装置 図9
  • 特開-発光装置 図10
  • 特開-発光装置 図11
  • 特開-発光装置 図12
  • 特開-発光装置 図13
  • 特開-発光装置 図14
  • 特開-発光装置 図15
  • 特開-発光装置 図16
  • 特開-発光装置 図17
  • 特開-発光装置 図18
  • 特開-発光装置 図19
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023135554
(43)【公開日】2023-09-28
(54)【発明の名称】発光装置
(51)【国際特許分類】
   H01S 5/02325 20210101AFI20230921BHJP
   H01S 5/40 20060101ALI20230921BHJP
   H01S 5/02253 20210101ALI20230921BHJP
【FI】
H01S5/02325
H01S5/40
H01S5/02253
【審査請求】未請求
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022040826
(22)【出願日】2022-03-15
(71)【出願人】
【識別番号】000226057
【氏名又は名称】日亜化学工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100101683
【弁理士】
【氏名又は名称】奥田 誠司
(74)【代理人】
【識別番号】100155000
【弁理士】
【氏名又は名称】喜多 修市
(74)【代理人】
【識別番号】100125922
【弁理士】
【氏名又は名称】三宅 章子
(74)【代理人】
【識別番号】100184985
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 悠
(74)【代理人】
【識別番号】100202197
【弁理士】
【氏名又は名称】村瀬 成康
(74)【代理人】
【識別番号】100218981
【弁理士】
【氏名又は名称】武田 寛之
(72)【発明者】
【氏名】橋本 卓弥
(72)【発明者】
【氏名】三浦 創一郎
【テーマコード(参考)】
5F173
【Fターム(参考)】
5F173MA10
5F173MB03
5F173MC15
5F173MD64
5F173ME02
5F173ME14
5F173MF03
5F173MF18
5F173MF27
5F173MF28
5F173MF29
5F173MF40
(57)【要約】
【課題】複数の発光素子から出射される光の強度を個別にモニタすることが可能な発光装置を提供する。
【解決手段】発光装置は、第1方向に第1の光を出射する第1発光素子と、第1方向に第2の光を出射する第2発光素子と、基板とキャップを含み、前記第1発光素子及び第2発光素子から出射された前記第1の光及び第2の光が通過する光取出面を有し、前記第1発光素子及び第2発光素子が配置される閉空間を形成するパッケージと、前記光取出面から前記第1方向に離れた位置に配置され、前記第1の光と第2の光を合波する1または複数の光学部材と、前記光取出面から前記第1方向に離れた位置に配置され、前記第1の光と第2の光を受光する1または複数の光検出器と、を備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1方向に第1の光を出射する第1発光素子と、
第1方向に第2の光を出射する第2発光素子と、
基板とキャップを含み、前記第1発光素子及び第2発光素子から出射された前記第1の光及び第2の光が通過する光取出面を有し、前記第1発光素子及び第2発光素子が配置される閉空間を形成するパッケージと、
前記光取出面から前記第1方向に離れた位置に配置され、前記第1の光と第2の光を合波する1または複数の光学部材と、
前記光取出面から前記第1方向に離れた位置に配置され、前記第1の光と第2の光を受光する1または複数の光検出器と、
を備える発光装置。
【請求項2】
斜面を有する1または複数の台部材をさらに備え、
前記1または複数の光検出器は前記1または複数の台部材の前記斜面に配置される、請求項1に記載の発光装置。
【請求項3】
前記1または複数の光検出器の上方に配置され、前記第1の光と第2の光を下方に反射する1または複数の反射部材をさらに備え、
前記1または複数の光検出器は、前記1または複数の反射部材によって反射された前記第1の光と第2の光を受光する、請求項1に記載の発光装置。
【請求項4】
前記基板は、前記第1発光素子及び第2発光素子が配置される実装面を有し、
前記キャップは、前記光取出面を有し、
前記1または複数の光学部材は、前記実装面に配置される、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発光装置。
【請求項5】
前記1または複数の光学部材と、前記1または複数の光検出器は、上面視で重ならない位置に配置される、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発光装置。
【請求項6】
発散光の前記第1の光、及び、発散光の前記第2の光が入射し、コリメート光の前記第1の光、及び、コリメート光の第2の光にして出射する1または複数のレンズ部材をさらに備え、
前記1または複数の光学部材は、コリメート光の前記第1の光、及び、コリメート光の第2の光を合波する、請求項1に記載の発光装置。
【請求項7】
前記1または複数の光検出器は、前記1または複数のレンズ部材よりも、前記光取出面から遠い位置に配置されている、請求項6に記載の発光装置。
【請求項8】
前記1または複数の光検出器は、前記1または複数の光学部材よりも、前記光取出面から遠い位置に配置されている、請求項7に記載の発光装置。
【請求項9】
前記1または複数の光検出器は、前記1または複数の光学部材よりも、前記光取出面から近い位置に配置されている、請求項7に記載の発光装置。
【請求項10】
前記1または複数のレンズ部材は、前記閉空間に配置される、請求項6乃至9のいずれか1項に記載の発光装置。
【請求項11】
前記1または複数の光検出器は、前記1または複数のレンズ部材よりも、前記光取出面から近い位置に配置されている、請求項6に記載の発光装置。
【請求項12】
前記1または複数の光検出器は、前記第1の光を受光する第1受光領域と、前記第1受光領域から離隔して設けられる前記第2の光を受光する第2受光領域と、を有し、
前記第1受光領域及び前記第2受光領域は、上面視で、前記第1発光素子から出射される光の光軸方向に垂直で、かつ、前記第1発光素子が配置される実装面に平行な方向に並び、かつ、上面を向いている、請求項6または7に記載の発光装置。
【請求項13】
第3の光を出射する第3発光素子をさらに備え、
前記1または複数の光学部材は、前記第1の光、第2の光、及び、第3の光を合波し、
前記第1の光、前記第2の光、及び、前記第3の光は、それぞれ、赤色の光、緑色の光、及び、青色の光から選択される互いに異なる色の光である、請求項6乃至9のいずれか1項に記載の発光装置。
【請求項14】
前記第1発光素子、前記第2発光素子、及び、前記第3発光素子はいずれも半導体レーザ素子であり、
前記第1の光、前記第2の光、及び、前記第3の光は、それぞれ、発光ピーク波長が639nm±10nmの赤色の光、発光ピーク波長が532nm±5nmの緑色の光、及び、発光ピーク波長が460nm±10nmの青色の光から選択される互いに異なる色の光である、請求項13に記載の発光装置。
【請求項15】
赤外の光である第4の光を出射する第4発光素子をさらに備え、
前記第1発光素子、前記第2発光素子、前記第3発光素子、及び、前記第4発光素子は、この順番に、上面視で前記第1方向に垂直な第2方向に並べて配置され、
前記第4の光は、前記第1の光、第2の光、及び、第3の光とは合波されず、かつ、前記第1の光、第2の光、及び、第3の光が合波された位置から、当該位置を通り上面視で前記第2方向に平行な仮想線と前記第4の光が交わる位置までの距離が、前記第1発光素子から前記第3発光素子までの距離よりも短い、請求項13または14に記載の発光装置。
【請求項16】
赤外の光である第4の光を出射する第4発光素子をさらに備え、
前記第4発光素子、第1発光素子、前記第2発光素子、及び、前記第3発光素子は、この順番に、上面視で前記第1方向に垂直な第2方向に並べて配置され、
前記第4の光は、前記第1の光、第2の光、及び、第3の光とは合波されず、かつ、前記第1の光、第2の光、及び、第3の光が合波された位置から、当該位置を通り上面視で前記第2方向に平行な仮想線と前記第4の光が交わる位置までの距離が、前記第1発光素子から前記第3発光素子までの距離よりも遠い、請求項13または14に記載の発光装置。
【請求項17】
赤外の光である第4の光を出射する第4発光素子をさらに備え、
前記1または複数の光学部材は、前記第1の光、第2の光、第3の光、及び、第4の光を合波する、請求項13または14に記載の発光装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、発光装置に関する。
【背景技術】
【0002】
複数の発光素子と、発光素子から出射される光の出力をモニタするための光検出器、複数の発光素子及び光検出器を実装するパッケージとを備える発光装置が知られている。特許文献1には、複数のレーザダイオードと、複数のレーザダイオードから出射される複数のレーザ光を合波し、合波光を生成する合波光学系と、合波光の強度を検出するフォトダイオードとを備える光モジュールが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017-098301号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
複数の発光素子から出射される光の強度を個別にモニタすることが可能な発光装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の発光装置は、例示的で非限定的な実施形態において、第1方向に第1の光を出射する第1発光素子と、第1方向に第2の光を出射する第2発光素子と、基板とキャップを含み、前記第1発光素子及び第2発光素子から出射された前記第1の光及び第2の光が通過する光取出面を有し、前記第1発光素子及び第2発光素子が配置される閉空間を形成するパッケージと、前記光取出面から前記第1方向に離れた位置に配置され、前記第1の光と第2の光を合波する1または複数の光学部材と、前記光取出面から前記第1方向に離れた位置に配置され、前記第1の光と第2の光を受光する1または複数の光検出器と、を備える。
【発明の効果】
【0006】
本開示による発光装置によれば、複数の発光素子から出射される光の強度を個別にモニタすることが可能な発光装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、本開示の第1実施形態に係る発光装置の上面図である。
図2図2は、本開示の第1実施形態に係る発光装置からキャップを除いた状態の上面図である。
図3図3は、図2に示す上面図から反射部材をさらに除いた状態の上面図である。
図4図4は、図1のIV-IV断面線における断面図である。
図5図5は、図4に示す断面のうちの反射部材及び光検出器の部分の拡大図である。
図6図6は、他の基板をさらに備える発光装置の断面図である。
図7図7は、本開示の第1実施形態に係る発光装置のバリエーションの断面図である。
図8図8は、本開示の第1実施形態に係る発光装置のバリエーションからキャップを除いた状態の上面図である。
図9図9は、本開示の第2実施形態に係る発光装置の断面図である。
図10図10は、本開示の第2実施形態に係る発光装置からキャップを除いた状態の上面図である。
図11図11は、図9に示す断面のうちの反射部材及び光検出器の部分の拡大図である。
図12図12は、本開示の第3実施形態に係る発光装置の断面図である。
図13図13は、本開示の第3実施形態に係る発光装置からキャップを除いた状態の上面図である。
図14図14は、本開示の第4実施形態から第7実施形態に係る発光装置の断面図である。
図15図15は、本開示の第4実施形態に係る発光装置からキャップを除いた状態の上面図である。
図16図16は、本開示の第5実施形態に係る発光装置からキャップを除いた状態の上面図である。
図17図17は、本開示の第6実施形態に係る発光装置からキャップを除いた状態の上面図である。
図18図18は、本開示の第7実施形態に係る発光装置からキャップを除いた状態の上面図である。
図19図19は、本開示の第8実施形態に係る発光装置の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本明細書または特許請求の範囲において、三角形、四角形などの多角形は、数学的に厳密な意味の多角形に限定されず、多角形の隅に角丸め、面取り、角取り、丸取り等の加工が施された形状も含むものとする。また、多角形の隅(辺の端)に限らず、辺の中間部分に加工が施された形状も同様に多角形と呼ぶものとする。つまり、多角形をベースに残しつつ、部分的な加工が施された形状は、本明細書及び特許請求の範囲で記載される“多角形”に含まれる。
【0009】
多角形に限らず、台形や円形や凹凸など、特定の形状を表す言葉についても同様である。その形状を形成する各辺を扱う場合も同様である。つまり、ある辺において、隅や中間部分に加工が施されていたとしても、“辺”には加工された部分も含まれる。部分的な加工のない“多角形”や“辺”を、加工された形状と区別する場合は“厳密な”を付して、例えば、“厳密な四角形”などと記載するものとする。
【0010】
本明細書または特許請求の範囲において、ある名称によって特定される要素が複数あり、それぞれの要素を区別して表現する場合に、要素のそれぞれの頭に“第1”、“第2”などの序数詞を付記することがある。例えば、請求項では「2個の発光素子が基板上に配されている」と記載されている場合、明細書中において「第1発光素子と第2発光素子とが基板上に配列されている」と記載されることがある。第1”及び“第2”の序数詞は、2個の発光素子を区別するために使用されている。明細書と特許請求の範囲との間で同一の序数詞が付された同一の名称がある場合に、同一の序数詞が付された要素名が、明細書と特許請求の範囲との間で同一の要素を指さない場合がある。例えば、明細書において“第1発光素子”、“第2発光素子”、“第3発光素子”の用語で特定される要素が記載されている場合、特許請求の範囲における“第1発光素子”及び“第2発光素子”が、明細書における“第1発光素子”及び“第3発光素子”に相当することがある。また、特許請求の範囲に記載された請求項1において、“第1発光素子”の用語が使用され、“第2発光素子”の用語が使用されていない場合、請求項1に係る発明は、1個の発光素子を備えていればよく、その発光素子は、明細書中の“第1発光素子”に限定されず、“第2発光素子”または“第3発光素子”であり得る。
【0011】
本明細書または特許請求の範囲において、特定の方向または位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、「右」、「左」、「前」、「後」)を用いる場合がある。それらの用語は、参照した図面における相対的な方向または位置のわかり易さのために用いているに過ぎない。参照した図面における「上」、「下」等の用語による相対的な方向または位置の関係が同一であれば、本開示以外の図面、実際の製品、製造装置等において、参照した図面と同一の配置でなくてもよい。
【0012】
図面に示される要素または部材の寸法、寸法比率、形状、配置間隔等は、わかり易さのために誇張されている場合がある。また、図面が過度に複雑になることを避けるために、一部の要素の図示を省略することがある。
【0013】
以下に、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。実施形態は、本発明の技術思想が具体化されたものではあるが、本発明を限定するものではない。実施形態の説明で示される数値、形状、材料、ステップ、そのステップの順序などは、あくまでも一例であり、技術的に矛盾が生じない限りにおいて種々の改変が可能である。以下の説明において、同一の名称、符号によって特定される要素は、同一または同種の要素であり、それらの要素について重複した説明を省略することがある。
【0014】
<第1実施形態>
図1から図5を参照して、本開示の第1実施形態に係る発光装置の構成例を説明する。
【0015】
図1は、第1実施形態に係る発光装置100の上面図である。図2は、発光装置100からキャップ12を除いた状態の上面図である。図3は、図2に示す上面図から反射部材60をさらに除いた状態の上面図である。図4は、図1のIV-IV断面線における断面図である。図5は、図4に示す断面のうちの反射部材60及び光検出器70の部分の拡大図である。図2から図5において、発光素子20から出射される光のうちの光軸上を進む光が破線で示されている。また、図5では、見易さのため、反射部材60と光検出器70はハッチングを施していない。
【0016】
図面には、参考のために、互いに直交するX軸、Y軸、及びZ軸が示されている。X軸の矢印の方向を+X方向と記載し、その反対の方向を-X方向と記載する。±X方向を区別しない場合は、単にX方向と称する。±Y方向および±Z方向についても同様である。
【0017】
第1実施形態に係る発光装置100は、パッケージ10、1または複数の発光素子20、1または複数のサブマウント30、1または複数のレンズ部材40、1または複数の光学部材50、1または複数の反射部材60、及び1または複数の光検出器70を含む複数の構成要素を備える。
【0018】
図示される発光装置100の例では、パッケージ10の内部の空間に、3個の発光素子20及びサブマウント30が配置され、パッケージ10の外部の空間に、レンズ部材40、光学部材50、反射部材60及び光検出器70が配置されている。3個の発光素子20のそれぞれから出射された光は、キャップ12の光取出面10Bから外部の側方に出射された後、レンズ部材40によってコリメートされる。コリメートされたそれぞれの光は、光学部材50による光学制御を受けて合波され、合波された光が発光装置100から出射される。
【0019】
図示される発光装置100の例におけるX方向におけるサイズは、例えば8mm程度であり、Z方向におけるサイズは、例えば10mm程度であり、Y方向における高さは、例えば4mm程度である。
【0020】
まず、各構成要素について説明する。
【0021】
(パッケージ10)
パッケージ10は、実装面11Mを有する基板11と、基板11に接合されるキャップ12とを有する。キャップ12は、基板11の実装面11Mに接合される。実装面11Mにはさらに、他の構成要素も配置される。なお、後述する他の実施形態において例示されるように、キャップ12は、実装面11Mと同じ側の異なる面に接合されてもよい。パッケージ10によって、他の構成要素を収容することのできる閉空間が形成される。この閉空間は、真空あるいは気密状態で封止され得る。上面視で、キャップ12の外形は、基板11の外形に包含される。
【0022】
図示される例における基板11は、平板形状である。基板11は、上面、及び、上面に対向する下面を有する。上面は、実装面11Mとなり得る。基板11は、上面側に、第1実装領域11Maと第2実装領域11Mbとを有している。実装面11Mは平面であり、第1実装領域11Ma及び第2実装領域11Mbを含む。基板11は、セラミックを主材料として形成することができる。セラミックの例は、窒化アルミニウム、窒化ケイ素、酸化アルミニウム、炭化ケイ素を含む。
【0023】
キャップ12は、側壁部12aと、上部12bとを含む。キャップ12は、側壁部12aと上部12bによる凹部を有する。キャップ12の外形は、上面視で矩形である。なお、キャップ12の外形は上面視で矩形である必要はなく、例えば、四角形以外の多角形または円形であってもよい。基板11、側壁部12a、及び上部12bによりパッケージ10の閉空間が画定される。
【0024】
基板11の第1実装領域11Maは、上面視で、側壁部12aに囲まれる。側壁部12aは、実装面11Mよりも上方に延びる。第2実装領域11Mbは、上面視で、側壁部12aに囲まれない。上部12bは、実装面11Mよりも上方に位置し、側壁部12aに接続される。上部12bは、基板11の上面に対向する下面を有する。後述する他の実施形態において例示されるように、第2実装領域11Mbは、第1実装領域11Maよりも下方(低い位置)にあってもよい。
【0025】
キャップ12は、例えば、ガラス、プラスチック、石英、サファイアなどの透光性材料から形成される。例えば、エッチングなどの加工技術を利用して、キャップ12を作製することが可能である。キャップ12は、異なる材料を主材料に用いて上部12bと側壁部12aとを個別に形成し、これらを接合して形成してもよい。例えば、上部12bの主材料は単結晶または多結晶シリコン等の非透光性材料であり、側壁部12aの主材料はガラス等の透光性材料であり得る。
【0026】
パッケージ10は、基板11に、側壁部12a及び上部12bを有するキャップ12が接合される構造に限定されない。例えば、側壁部12aを有する基板に、上部12bを有するキャップが接合される構造によって、パッケージ10を形成することもできる。パッケージ10は、第1実装領域11Maを有する下部と、第1実装領域11Maを囲う側壁部12aと、下部に対向する上部12bと、を有し、第1実装領域11Maが含まれる閉空間が形成されていればよい。
【0027】
側壁部12aは、透光性を有する光入射面10A及び光取出面10Bを有する。側壁部12aの1または複数の外側面のうち、少なくとも1つの外側面が光取出面10Bとなる。ここで「ある領域が透光性を有する」というときは、その領域に入射する主要な光の透過率が80%以上であるという性質を満たすことを意味する。側壁部12aは、光入射面10A及び光取出面10B以外の面(内側面あるいは外側面)が透光性を有していてもよい。図示される例におけるパッケージ10は、キャップ12の矩形の外形に対応する4つの外側面を有し、光取出面10Bと、これに対向する外側面が透光性を有し、残りの2つの外側面は透光性を有していない。
【0028】
基板11には、構成要素と電源との電気的な接続に利用される1または複数の配線パターンが設けられる。基板11の表面上にパターニングされた複数の金属膜と、これらの金属膜同士を繋ぐビアホールとから、配線パターンを構成することができる。
【0029】
(発光素子20)
発光素子20は、光出射面21から光を出射する。発光素子20の例は、半導体レーザ素子である。図示される例における発光素子20は、端面出射型の半導体レーザ素子であり、上面視で長方形の外形を有し得る。発光素子20が端面出射型の半導体レーザ素子である場合、上面視で長方形の2つの短辺のうちの一辺を含む側面が、光の出射端面であり、光出射面21である。ただし、発光素子20は、端面出射型の半導体レーザ素子に限定されず、面発光型の半導体レーザ素子、または発光ダイオード(LED)であってもよい。また、発光素子20は、1のエミッタを有するシングルエミッタであってもよく、あるいは、2つ以上のエミッタを有するマルチエミッタであってもよい。
【0030】
発光素子20が半導体レーザ素子の場合、半導体レーザ素子から出射される光(レーザ光)は、光出射面21に平行な面において楕円形状のファーフィールドパターン(以下、「FFP」という。)を形成する。FFPとは、光出射面から離れた位置における出射光の形状や光強度分布である。レーザ光線のうちのFFPの楕円形状の中心を通る光線を、レーザ光の光軸と呼ぶ。光軸上を進む光は、FFPの光強度分布においてピーク強度を示す。
【0031】
発光素子20には、青色の光を出射する半導体レーザ素子を採用することができる。また、発光素子20には、緑色の光を出射する半導体レーザ素子を採用することができる。また、発光素子20には、赤色の光を出射する半導体レーザ素子を採用することができる。また、発光素子20には、赤外の光を出射する半導体レーザ素子を採用することができる。また、これら以外の波長の光を出射する半導体レーザ素子を採用してもよい。
【0032】
ここで、青色の光は、その発光ピーク波長が420nm~494nmの範囲内にある光をいうものとする。緑色の光は、その発光ピーク波長が495nm~570nmの範囲内にある光をいうものとする。赤色の光は、その発光ピーク波長が605nm~750nmの範囲内にある光をいうものとする。赤外の光は、その発光ピーク波長が780nm~2000nmの範囲内にある光をいうものとする。
【0033】
青色の光を発する半導体レーザ素子、または、緑色の光を発する半導体レーザ素子として、窒化物半導体を含む半導体レーザ素子が挙げられる。窒化物半導体としては、例えば、GaN、InGaN、及びAlGaNを用いることができる。赤色の光を発する半導体レーザ素子または、赤外の光を発する半導体レーザ素子として、InAlGaP系やGaInP系、GaAs系やAlGaAs系の半導体を含むものが挙げられる。
【0034】
(サブマウント30)
サブマウント30は、2つの接合面を有し、直方体の形状を有する。ただし、サブマウント30の形状は直方体に限られない。一方の接合面の反対側に他方の接合面が設けられる。サブマウント30の上面及び下面が、それぞれ、2つの接合面として機能し得る。サブマウント30は、例えば、窒化ケイ素、窒化アルミニウム、または炭化ケイ素から形成することができる。サブマウント30の上面には、他の構成要素に電気的に接続される複数の配線領域が設けられ得る。
【0035】
(レンズ部材40)
レンズ部材40は、1または複数のレンズ面を有する。レンズ面は、例えば、入射した光をコリメートして出射するように成形される。レンズ部材40は、1または複数の入射面41及び1または複数の出射面42を有する。レンズ面は、入射面41および/または出射面42に形成され得る。図示される例におけるレンズ部材40は、1の入射面41及び複数の出射面42を有する。入射面41は平面であり、それぞれの出射面42がレンズ面を形成している。
【0036】
レンズ部材40は、複数のレンズ面が一方向に並ぶように形成される。図示される例におけるレンズ部材40では、複数のレンズ面がX方向に並んでいる。レンズ面の例は、球面レンズまたは非球面レンズである。レンズ部材40は、透光性を有する材料、例えばガラスまたはプラスチック、樹脂から形成され得る。
【0037】
(光学部材50)
光学部材50は、入射する複数の光ビームを同軸に合わせることにより、合波した光を出射する。光学部材50は、1または複数の光学面を有する。光学部材50は、光反射面53を有する。光学面には、光制御領域が設けられる。光制御領域は、入射する1または複数の光ビームの透過や反射を制御する。光学部材50は、例えばダイクロイックミラーによって実現される。光制御領域は、所定の波長選択性を有する誘電体多層膜によって形成され得る。誘電体多層膜は、例えばTa/SiO、TiO/SiO、Nb/SiOから形成され得る。
【0038】
光学部材50は複数の光学面を有する。なお、光学部材50は、このような構造に限らない。後述する他の実施形態において例示されるように、複数の光学部材50のそれぞれが光学面を有し、互いに離隔して配置される構造によって、入射する複数の光ビームを同軸に合わせて合波した光を出射してもよい。つまり、1または複数の光学部材50によって、入射する複数の光ビームが同軸に合わせられ、合波した光が出射される。
【0039】
(反射部材60)
反射部材60は、図5に示される光反射面61を有する。反射部材60は、2個のプリズム(透明三角柱)の間に金属薄膜を介在させて結合した構造を有する。反射部材60は、全体として直方体の形状を有する。なお、反射部材60は光反射面61を有していればよく、図示される構造に限定されない。光反射面61は、反射部材60の下面に対して傾斜する。光反射面61は、反射部材60の下面に対して、例えば40度以上50度以下の傾斜角を成す平面で構成される。
【0040】
(光検出器70)
光検出器70は、下面と、下面の反対側に位置する受光面72とを有する。下面は、他の構成要素に接合される接合面として機能し得る。光検出器70の外形は直方体である。なお、直方体とは異なる外形であってもよい。受光面72のX方向の長さは、受光面のZ方向の長さよりも大きい。受光面72は、矩形の外形を有する。なお、受光面72の外形は矩形でなくてもよい。受光面72には、1または複数の受光領域73が設けられ得る。光検出器70には、例えば、入射光の強度または光量に応じた電気信号を出力する光電変換素子(フォトダイオード)が挙げられる。
【0041】
図示される例における光検出器70では、受光面72に複数の受光領域73が設けられている。複数の受光領域73は、一方向に並べて配置される。各受光領域73は、互いに異なる波長の光を受光するために設けられる。後述する他の実施形態において例示されるように、それぞれが受光領域73を有する複数の光検出器70によって、互いに異なる波長の光を受光してもよい。つまり、1または複数の光検出器70によって、互いに異なる波長の光を受光することができる。なお、互いに異なる波長でなくてもよく、例えば、複数の受光領域73によって、互いに異なる発光素子から出射された光を受光してもよい。
【0042】
次に、第1実施形態の発光装置について説明する。
【0043】
(発光装置100)
発光装置100において、1または複数の発光素子20が、実装面11Mに配置される。1または複数の発光素子20は、第1実装領域11Maに配置される。1または複数の発光素子20は、サブマウント30の上面に接合される。サブマウント30が、基板11に接合される。なお、1または複数の発光素子20は、サブマウント30を介さずに、直接基板11に接合されてもよい。
【0044】
1または複数の発光素子20は、パッケージ10の閉空間内に配置される。パッケージ10を所定の雰囲気下で気密封止することで、集塵による品質劣化を抑制することができる。1または複数の発光素子20から出射された光は、側方に進み、側壁部12aの光入射面10Aに入射する。また、光入射面10Aに入射した光は、光取出面10Bを通過して、側方に出射される。
【0045】
図示される発光装置100の例では、上面視で、複数の発光素子20が一方向に並べて配置される。複数の発光素子20はX方向に並んで配置される。複数の発光素子20は、1つのサブマウント30に配置される。なお、1つのサブマウント30に1つの発光素子20だけが配置されるように、複数の発光素子20に対して複数のサブマウント30を設けてもよい。各発光素子20は、出射端面から第1方向に進む光を出射し、複数の発光素子20が並ぶ第2方向は、上面視で、第1方向に垂直である。各発光素子20から出射された光は、光取出面10Bから出射され、第1方向に進む。
【0046】
1または複数の発光素子20は、第1発光素子20a、及び、第2発光素子20bを含んで構成することができる。1または複数の発光素子20は、さらに、第3発光素子20cを含んで構成することができる。いずれの発光素子20も半導体レーザ素子とすることができる。図示される発光装置100では、第1発光素子20a、第2発光素子20b、及び、第3発光素子20cが、この順番で-X方向に並べて配置されている。
【0047】
第1発光素子20aは、第1の光Laを出射する。第2発光素子20bは、第1の光Laと異なる色の第2の光Lbを出射する。第3発光素子20cは、第1の光La及び第2の光Lbと異なる色の第3の光Lcを出射する。例えば、第1の光La、第2の光Lb、及び、第3の光Lcは、それぞれ、赤色の光、緑色の光、及び、青色の光から選択される互いに異なる色の光である。なお、第2の光Lb及び第3の光Lcは、第1の光Laと同じ色の光を出射してもよい。例えば、第1の光Laを青色の光とし、第2の光Lbを緑色の光とし、第3の光Lcを赤色の光とすることができる。
【0048】
例えば、第1発光素子20a、第2発光素子20b、及び、第3発光素子20cはいずれも半導体レーザ素子であり、第1の光La、第2の光Lb、及び、第3の光Lcから、発光ピーク波長が460nm±10nmの青色の光、発光ピーク波長が526nm±11nmの緑色の光、発光ピーク波長が639nm±10nm以下の赤色の光が出射される。これにより、国際規格BT.2020により定義される色域を概ねカバーすることができ、半導体レーザ素子によって、ディスプレイ用途に適した光を実現することができる。
【0049】
第1発光素子20a、第2発光素子20b、及び、第3発光素子20cは、X方向に間隔を空けて配置される。上面視で、複数の発光素子20の発光点はX方向に平行な直線上に並んでいる。隣り合う2つの発光素子20の発光点の間隔は、例えば200μm以上2000μm以下に調整され得る。
【0050】
第2発光素子20bから出射される第2の光Lbの光軸方向は、第1発光素子20aから出射される第1の光Laの光軸方向に平行である。第3発光素子20cから出射される第3の光Lcの光軸方向は、第1発光素子20aから出射される第1の光Laの光軸方向に平行である。ここでの平行は±2度以内の誤差を含む。光の光軸方向は、発光素子20の出射端面に垂直な方向である。光の光軸は、第1方向に平行である。
【0051】
1または複数のレンズ部材40は、第2実装領域11Mbに配置される。1または複数の光学部材50は、第2実装領域11Mbに配置される。1または複数の反射部材60及び1または複数の光検出器70は、第2実装領域11Mbに配置される。レンズ部材40、光学部材50、及び、反射部材60の上端はいずれも、1または複数の発光素子20の上端よりも上方にある。発光素子20よりもY方向に高い位置にある構成要素を閉空間の外に配置することで、キャップ12の高さを抑えることができ、発光素子20の保護及び発光装置100の小型化を実現できる。
【0052】
1または複数のレンズ部材40は、光取出面10Bから第1方向に離れた位置に配置される。1または複数の光学部材50は、光取出面10Bから第1方向に離れた位置に配置される。1または複数の光検出器70は、光取出面10Bから第1方向に離れた位置に配置される。1または複数のレンズ部材40と1または複数の光検出器70は、上面視で重ならない位置に配置される。1または複数の光学部材50と1または複数の光検出器70は、上面視で重ならない位置に配置される。
【0053】
1または複数の光学部材50は、1または複数のレンズ部材40よりも、光取出面10Bから遠い位置(第1方向に離れた位置)に配置される。1または複数の光検出器70は、1または複数の光学部材50よりも、光取出面10Bから遠い位置(第1方向に離れた位置)に配置される。1または複数の反射部材60は、1または複数の光検出器70の上に配置される。発光素子20から発散光が出射される場合、光路長が長くなるほど光の径は大きくなるため、レンズ部材40を相対的に光取出面10Bに近い位置に配置することで、レンズ部材40を小型化することができる。これにより、発光装置100の小型化に寄与することができる。
【0054】
1または複数のレンズ部材40の入射面41には、1または複数の発光素子20から出射され、光取出面10Bから出射された光が入射する。入射面41に入射する光は、発散光である。1又は複数のレンズ部材40は、入射面41から入射した光を、コリメート光にして出射する。1又は複数のレンズ部材40のレンズ面は、1または複数の発光素子20から出射された光をコリメートするように設けられる。レンズ面の光軸は、光取出面10Bから出射され、このレンズ面に入射する光の光軸と一致している。なお、製造上の誤差により両光軸に生じる差は、ここでの「一致している」に含まれる。
【0055】
図示される例における発光装置100では、発散光の第1の光La及び第2の光Lbが1または複数のレンズ部材40に入射する。また、1または複数のレンズ部材40は、入射した第1の光La及び第2の光Lbをコリメート光の第1の光La及び第2の光Lbにして出射する。またさらに、発散光の第3の光Lcが1または複数のレンズ部材40に入射し、1または複数のレンズ部材40は入射した第3の光Lcをコリメート光の第3の光Lcにして出射する。レンズ部材40は、1つの入射面41、及び、3つの発光素子20に対応した3つの出射面42を有する。発光装置100では、1つのレンズ部材40によって、3つの発光素子20からの光がコリメートされる。
【0056】
1または複数の光学部材50は、第1の光Laと第2の光Lbを合波する。1または複数の光学部材50は、さらに、第3の光Lcも含めて、これらの光を合波する。1または複数の光学部材50は、コリメート光となった各光を合波する。1または複数の光学部材50から、合波された光Ldが出射される。
【0057】
1または複数の光学部材50は、第1の光Laが第1方向から入射する第1光学面52aと、第2の光Lbが第1方向から入射する第2光学面52bを有する。また、1または複数の光学部材50は、第1の光Laと第2の光Lbを合波して、これらの光を第1方向に出射させる光反射面53を有する。またさらに、1または複数の光学部材50は、第3の光Lcが第1方向から入射する第3光学面52cを有する。光反射面53は、さらに第3の光Lcも含めて合波し、これらの光を第1方向に出射させる。各光学面52a、52b、52cは、第1方向から入射する光の一部を透過し、残部を反射する。第1方向から入射する光のうちの反射された光が、光反射面53に向かって進み、合波される光となる。
【0058】
第1方向から入射する光La、Lb、Lcのうち、各光学面52a、52b、52cを透過した光は、光検出器70によって受光される。1または複数の光検出器70は、第1の光Laと第2の光Lbを受光する。1または複数の光検出器70はさらに、第3の光Lcを受光する。
【0059】
図5に示されるように、発光装置100において、1または複数の光検出器70は、その上方に配置された1または複数の反射部材60によって反射された光La、Lb、Lcを受光する。1または複数の反射部材60は、1または複数の光学部材50を透過した光を下方に反射する1または複数の光反射面61を有する。
【0060】
1または複数の光検出器70は、第1の光Laを受ける第1受光領域73a、及び、第2の光Lbを受ける第2受光領域73bを有する。1または複数の光検出器70は、さらに第3の光Lcを受ける第3受光領域73cを有する。上面視で、各受光領域73は、1または複数の反射部材60に包含される。
【0061】
第1受光領域73a、第2受光領域73b、及び、第3受光領域73cは、1の受光面72に設けられる。第1受光領域73a、第2受光領域73b、及び、第3受光領域73cは、上面視で、各発光素子20から出射される光の光軸方向に垂直で、かつ、実装面11Mに平行な方向、すなわちX方向に並んでいる。
【0062】
第1実施形態による発光装置100によれば、複数の発光素子20から出射される複数の光を同軸に合波した光を生成することができ、かつ、光検出器70によって、複数の発光素子20のそれぞれから出射される光の強度を個別にモニタすることが可能となる。また、受光領域73を上面に向けて、光検出器70を基板11に実装することで、光検出器70の下面を基板11との電気的な接続に直接利用することができる。さらに、レンズ部材40が光取出面10Bに近い位置に配置されることで、特にY方向における発光装置100のサイズの小型化に貢献し得る。
【0063】
図6は、基板11と異なる他の基板19をさらに備える発光装置101の断面図である。図6に示される断面図は、図4に示される発光装置100の断面図に相当する。発光装置101におけるパッケージ10は、キャップ12と他の基板19とを接合することによって形成され、発光素子20が配置される空間を封止する。パッケージ10は基板11上に配置され得る。他の基板19の上面に第1実装領域11Maが設けられ、基板11の上面に第2実装領域11Mbが設けられる。発光装置101では、発光素子20が実装されるパッケージ10を、基板11から切り離して製造できるため、歩留まりの改善が期待される。
【0064】
(変形例)
図7及び図8を参照して、第1実施形態に係る発光装置100のバリエーションの例を説明する。
【0065】
図7は、発光装置100のバリエーションの例である発光装置102の断面図である。図7に示される断面図は、図4に示される発光装置100の断面図に相当する。図8は、発光装置102からキャップ12を除いた状態の上面図である。
【0066】
発光装置102は、1または複数の台部材80を備え、光検出器70が台部材80の傾斜した支持面に配置される点で、発光装置100と相違する。以下、共通点の説明は省略し、相違点を主に説明する。
【0067】
(台部材80)
台部材80は、下面と、下面に対して傾斜した支持面81と、を有する。支持面81は、下面に対してある範囲の傾斜角度で傾斜した斜面である。傾斜角度は、例えば、10度以上80度以下の範囲にあり、好ましくは40度以上50度以下の範囲にある。図示される発光装置102の例において、支持面81は、下面に対して、45度の傾斜角をなす。
【0068】
台部材80は、例えば、セラミック、ガラス、または金属から形成することができる。例えば、窒化アルミニウムなどのセラミック、石英若しくは硼珪酸ガラスなどのガラス、アルミニウムなどの金属を用いることができる。台部材80は、例えばシリコンから形成することもできる。
【0069】
発光装置102において、1または複数の台部材80は第2実装領域11Mbに配置される。光検出器70は、台部材80の、斜面である支持面81に配置される。支持面81の上端は、発光素子20の上端よりも上方に位置する。支持面81に支持された光検出器70の受光面72は、各発光素子20から出射される光の光軸方向に対して傾斜する。受光面72は、光軸方向に対して例えば40度以上50度以下の角度で傾斜する。
【0070】
1または複数の光検出器70において、複数の受光領域73がX方向に沿って配置される。第1方向に進む光La、Lb、Lcは、各受光領域73に対して垂直以外の角度で入射する。受光面72において、一部の光が受光されずに反射された場合も、垂直以外の角度で入射するため、受光面72によって反射されて発光素子20に戻る光を低減することが可能となる。
【0071】
<第2実施形態>
図9から図11を参照して、本開示の第2実施形態に係る発光装置を説明する。
【0072】
第2実施形態に係る発光装置は、光取出面10Bとレンズ部材40との間に光検出器70が配置されている点で、第1実施形態に係る発光装置と相違する。また、反射部材60Aが、光取出面10Bとレンズ部材40との間に配置される点でこれと相違する。また、光反射面53を有さず、光学面の光制御領域による光の制御の態様が光学部材50と異なる光学部材50Aを備える点でこれと相違する。以下、共通点の説明は省略し、相違点を主に説明する。
【0073】
図9は、第2実施形態に係る発光装置103の断面図である。図9に示される断面図は、図4に示される発光装置100の断面図に相当する。図10は、発光装置103からキャップ12を除いた状態の上面図である。図11は、図9に示す断面のうちの反射部材60A及び光検出器70の部分の拡大図である。
【0074】
(光学部材50A)
光学部材50Aは、光反射面53を有さない点と、発光素子20から出射される光に対する光制御領域による光の制御の態様が異なる点を除けば、光学部材50と共通する。
【0075】
(反射部材60A)
反射部材60Aは、前述した反射部材60の光反射面61を部分反射面63に置き換えた構造を有する。部分反射面63は、入射した光のうちの一部の光を反射し、残部を透過させる。部分反射面63は、ビームスプリッタの機能を果たす。部分反射面63に入射した光は、それぞれ異なる方向に進む2つの光に分けられる。分けられた2つの光は、それぞれ、同じ波長の光を含む。反射部材60Aは、入射した光の同じ波長成分を、所定の割合で2つに分ける。例えば、反射部材60Aによって分けられた2つの光の一方は、主な光(以下、「メイン光」と呼ぶ)として利用され、他方はこのメイン光を制御するためのモニタ用の光(以下、「モニタ光」と呼ぶ)として利用され得る。
【0076】
入射した光をメイン光とモニタ光とに分割する場合、モニタ光の強度は、メイン光の強度よりも小さい。部分反射面63は、例えば、入射した光の80%以上99.5%以下を透過し、入射した光の0.5%以上20.0%以下を反射する。
【0077】
発光装置103において、1または複数の光検出器70は、1または複数のレンズ部材40よりも、光取出面10Bから近い位置に配置されている。キャップ12とレンズ部材40との間に反射部材60A及び光検出器70が配置される。1または複数の反射部材60Aは、1または複数の光検出器70の受光面72の上方に配置される。各発光素子20から出射され、反射部材60Aに入射した光のうちの一部の光は部分反射面63を透過してレンズ部材40に入射し、残りの光は部分反射面63により反射されて光検出器70の受光面72に到達する。例えば、部分反射面63を透過する光をメイン光として利用することができる。
【0078】
1または複数の反射部材60Aを透過した光La、Lb、Lcは、1または複数の光学部材50Aによって合波されて出射される。合波された光Ldは、第1方向に進む。1または複数の光学部材50Aの光学面に入射する光は、1または複数のレンズ部材40によってコリメートされた光である。1または複数のレンズ部材40は、上面視で、1または複数の光検出器70と、1または複数の光学部材50Aとの間に配置される。
【0079】
1または複数の光学部材50Aの第1光学面52aは、第1方向から入射する第1の光Laを反射する。発光装置103では、光検出器70に光を届けるために第1光学面52aにおいて第1方向から入射する第1の光Laの一部を透過させることを要しない。そのため、第1光学面52aは、第1方向から入射した第1の光Laを反射するだけでよい。また、各光学面のうち、合波した光を第1方向に向けて出射させる光学面においては、第1方向から入射する光を透過させる。例えば、第1の光Laと第2の光Lbだけであれば、第2光学面52bにおいて、第1方向から入射した第2の光Lbを透過する。また例えば、図示されるように第1の光Laと第2の光Lbと第3の光Lcとを合波する場合には、第3光学面52cにおいて、第1方向から入射した第3の光Lcを透過する。
【0080】
第2実施形態に係る発光装置103によれば、光検出器70によって、複数の発光素子20のそれぞれから出射される光の強度を個別にモニタすることが可能となる。また、光検出器70の配置を変えることで、光反射面53を有さない光学部材50Aにより光を合波できるため、X方向の大きさを抑えることができ。発光装置の小型化に寄与する。
【0081】
<第3実施形態>
図12及び図13を参照して、本開示の第3実施形態に係る発光装置を説明する。
【0082】
第3実施形態に係る発光装置は、レンズ部材40と光学部材50Aとの間に光検出器70が配置されている点で、第2実施形態に係る発光装置と相違する。以下、共通点の説明は省略し、相違点を主に説明する。
【0083】
図12は、第3実施形態に係る発光装置104の断面図である。図12に示される断面図は、図4に示される発光装置100の断面図に相当する。図13は、発光装置104からキャップ12を除いた状態の上面図である。
【0084】
発光装置104において、1または複数の光検出器70は、1または複数のレンズ部材40よりも、光取出面10Bから遠い位置に配置されている。また、1または複数の光検出器70は、1または複数の光学部材50Aよりも、光取出面10Bから近い位置に配置されている。第2実施形態に係る発光装置と比べ、1または複数のレンズ部材40を光取出面10Bに近付けて配置できるため、コリメート光の径の大きさを抑えることができる。これにより、Y方向の大きさを抑えることができ、発光装置の小型化に寄与する。
【0085】
図示される発光装置104は、複数の発光素子20のそれぞれに対応してレンズ部材40が設けられる。複数のレンズ部材40がX方向に並べて配置される。複数の発光素子20のそれぞれに対応して光検出器70が設けられる。複数の光検出器70がX方向に並べて配置される。複数の光検出器70のそれぞれに対応して反射部材60Aが設けられる。このように、個々の発光素子20に対応して、個別にレンズ部材40を設けることで、個々にレンズ部材40の配置を調整することができ、コリメートの精度を向上させることができる。
【0086】
1または複数の反射部材60Aを透過した光La、Lb、Lcは、1または複数の光学部材50Aによって合波されて出射される。合波された光Ldは、第1方向に進む。1または複数の光学部材50Aの光学面に入射する光は、1または複数のレンズ部材40によってコリメートされた光である。1または複数のレンズ部材40は、上面視で、1または複数の光検出器70と、1または複数の光学部材50Aとの間に配置される。
【0087】
<第4実施形態>
図14及び図15を参照して、本開示の第4実施形態に係る発光装置を説明する。
【0088】
第4実施形態に係る発光装置は、レンズ部材40が、パッケージ10の閉空間に配置されている点で、上述の実施形態に係る発光装置と相違する。以下、共通点の説明は省略し、相違点を主に説明する。
【0089】
図14は、第4実施形態に係る発光装置105の断面図である。図14に示される断面図は、図4に示される発光装置100の断面図に相当する。図15は、発光装置105からキャップ12を除いた状態の上面図である。
【0090】
発光装置105において、1または複数のレンズ部材40は、パッケージ10の閉空間に配置される。1または複数の発光素子20から出射された発散光は、第1方向に進み、1または複数のレンズ部材40に入射して、コリメート光となって出射される。パッケージ10の光入射面10Aにはコリメート光が入射し、光取出面10Bからはコリメート光が出射される。発光素子20とレンズ部材40との間にキャップ12を挟まないことで、レンズ部材40を発光素子20に近付けて配置できるため、コリメート光の径の大きさを抑えることができる。これにより、発光装置から出射される合波された光の径の大きさを抑えることができる。
【0091】
<第5実施形態>
図14及び図16を参照して、本開示の第5実施形態に係る発光装置を説明する。
【0092】
第5実施形態に係る発光装置は、第4発光素子20fを備える点で、上述の実施形態に係る発光装置と相違する。以下、共通点の説明は省略し、相違点を主に説明する。
【0093】
図14は、第5実施形態に係る発光装置106の断面図である。図14に示される断面図は、図4に示される発光装置100の断面図に相当する。図16は、発光装置106からキャップ12を除いた状態の上面図である。
【0094】
発光装置106は、第4発光素子20fを備える。第4発光素子20fは、赤外の光である第4の光を出射する。発光装置106は、第4発光素子20fを含む複数の発光素子20を備える。複数の発光素子20は、X方向に並べて配置される。発光装置106において、第4の光Lfは、他の光La、Lb、Lcと合波されない。1又は複数の光学部材50Aは、第4の光Lfの光路上には配置されない。
【0095】
図示される発光装置106では、第1発光素子20a、第2発光素子20b、第3発光素子20c、及び、第4発光素子20fが、この順番に、X方向に並べて配置される。また、第3光学面52cにおいて、第1の光La、第2の光Lb、及び、第3の光Lcが合波され、第1方向に出射される。合波された光Ldと、第4の光Lfは、いずれも第1方向に進む。
【0096】
合波された光Ldと、第4の光Lfは、互いに近い距離で、並行して進む。第1の光La、第2の光Lb、及び、第3の光Lcが合波された位置から、上面視でこの位置を通りX方向に平行な仮想線と第4の光とが交わる位置までの距離は、第1発光素子20aから第3発光素子20cまでの距離よりも短い。発光装置106では、合波されたRGB光と、赤外の光とが、離隔しつつも近い距離で出射される。2つの光を近付けたい場合に有用な配置といえる。
【0097】
発光装置106では、1又は複数の光検出器70は、第4の光Lfを受光しない。1又は複数の光検出器70は、上面視で、第4の光Lfの光路上に配置されない。第1の光La、第2の光、及び、第3の光Lcを、RGB光で構成し、ディスプレイに利用しつつ、第4の光Lfを位置や距離の検出に用いる場合、表示色を制御するためにRGB光のバランスを調整する一方で、赤外の光にはそのような調整が不要とされる場合がある。このような場合には、1又は複数の光検出器70で第1の光La、第2の光Lb、及び、第3の光Lcの出力は検知したいが、第4の光Lfの出力の検知は不要であり、発光装置106の構成が効率的といえる。なお、RGB光と赤外光の組合せは、例えば、車載ヘッドライトや動く物体へのプロジェクションマッピングなどに利用できる。
【0098】
<第6実施形態>
図14及び図17を参照して、本開示の第6実施形態に係る発光装置を説明する。
【0099】
第6実施形態に係る発光装置は、複数の発光素子20において、第4発光素子20fを配置する位置が異なる点で、第5実施形態に係る発光装置と相違する。以下、共通点の説明は省略し、相違点を主に説明する。
【0100】
図14は、第6実施形態に係る発光装置107の断面図である。図14に示される断面図は、図4に示される発光装置100の断面図に相当する。図17は、発光装置107からキャップ12を除いた状態の上面図である。
【0101】
図示される発光装置107では、第4発光素子20f、第1発光素子20a、第2発光素子20b、及び、第3発光素子20cが、この順番に、X方向に並べて配置される。また、第3光学面52cにおいて、第1の光La、第2の光Lb、及び、第3の光Lcが合波され、第1方向に出射される。合波された光Ldと、第4の光Lfは、いずれも第1方向に進む。
【0102】
合波された光Ldと、第4の光Lfは、並行して進む。第1の光La、第2の光Lb、及び、第3の光Lcが合波された位置から、上面視でこの位置を通りX方向に平行な仮想線と第4の光とが交わる位置までの距離は、第1発光素子20aから第3発光素子20cまでの距離よりも遠い。発光装置106では、合波されたRGB光と、赤外の光とが、離隔しつつも、並べて配置される複数の発光素子20の両端に配置される発光素子20間の距離に近い距離を空けて出射される。2つの光を離して利用したい場合に有用な配置といえる。
【0103】
図示される発光装置107は、複数の発光素子20のそれぞれに対応して光学面を有する光学部材50Bが設けられる。複数の光学部材50BがX方向に並べて配置される。このように、個々の発光素子20に対応して、個別に光学部材50Bを設けることで、個々に光学部材50Bの配置を調整することができ、複数の光を同軸に合波する精度を向上させることができる。
【0104】
<第7実施形態>
図14及び図18を参照して、本開示の第7実施形態に係る発光装置を説明する。
【0105】
第7実施形態に係る発光装置は、第4発光素子20fも含めて複数の発光素子20が合波される点で、上述の実施形態に係る発光装置と相違する。また、1又は複数の光検出器70が第4の光Lfを受光する点で、上述の実施形態に係る発光装置と相違する。以下、共通点の説明は省略し、相違点を主に説明する。
【0106】
図14は、第7実施形態に係る発光装置108の断面図である。図14に示される断面図は、図4に示される発光装置100の断面図に相当する。図18は、発光装置108からキャップ12を除いた状態の上面図である。
【0107】
発光装置108は、第4発光素子20fを備える。第4発光素子20fは、赤外の光である第4の光を出射する。発光装置108は、第4発光素子20fを含む複数の発光素子20を備える。複数の発光素子20は、X方向に並べて配置される。発光装置108において、第4の光Lfは、他の発光素子20から出射された光と合波される。
【0108】
図示される発光装置108では、第1発光素子20a、第2発光素子20b、第3発光素子20c、及び、第4発光素子20fが、この順番に、X方向に並べて配置される。1または複数の光学部材50は、第4光学面52fを有する。第4光学面52fでは、第4発光素子20fから出射され、第1方向に進む第4の光Lfを透過し、かつ、第1の光La、第2の光Lb、第3の光Lc、及び、第4の光Lfを合波する。第4光学面52fにより合波された光Ldは、第1方向に出射される。発光装置108では、RGB光と、赤外の光とをまとめて合波して出射できるため、このような出射光が望まれる場合に有用な配置といえる。
【0109】
<第8実施形態>
図19を参照して、本開示の第8実施形態に係る発光装置を説明する。
【0110】
第8実施形態に係る発光装置は、基板11の形状が異なる点で、上述の実施形態に係る発光装置と相違する。以下、共通点の説明は省略し、相違点を主に説明する。
【0111】
図19は、第7実施形態に係る発光装置109の断面図である。図19に示される断面図は、図4に示される発光装置100の断面図に相当する。また、図19では、基板11の内部を通るビア配線を破線で示している。
【0112】
発光装置109において、基板11は、第1実装領域11Maを有する第1実装面と、第2実装領域11Mbを有する第2実装面と、を有する。また、第1実装面は、第2実装面よりも上方に位置する。第1実装領域11Maに1または複数の発光素子20が配置され、第2実装領域11Mbに1又は複数の光検出器70が配置される。
【0113】
また、基板11において、基板11のある面に設けられた配線と、他の面に設けられた配線とが、基板11内部を通るビア配線を介して電気的に接続する。基板11において、第1実装面に設けられた1または複数の第1配線90Aが、ビア配線を介して他の面に設けられた第1配線90Aと接続する。第2実装面に設けられた1または複数の第2配線90Bが、ビア配線を介して他の面に設けられた第2配線90Bと接続する。このように、高さの異なる2つの実装面を一体的な基板11によって実現することで、サブマウントなど、発光装置の製造に要する部品数を減らすことができる。また、いずれの実装面に実装される構成要素に対してもビア配線を介して外部との電気的な接続が図れることで利便性が向上する。
【0114】
以上、本発明に係る実施形態を説明してきたが、本発明に係る発光装置は、実施形態の発光装置に厳密に限定されるものではない。つまり、本発明は、実施形態により開示された発光装置の外形や構造に限定されなければ実現できないものではない。また、全ての構成要素を必要十分に備えることを必須とせずに適用され得るものである。例えば、特許請求の範囲に、実施形態により開示された発光装置の構成要素の一部が記載されていなかった場合、その一部の構成要素については、代替、省略、形状の変形、材料の変更などの当業者による設計の自由度を認め、その上で特許請求の範囲に記載された発明が適用されることを特定するものである。
【産業上の利用可能性】
【0115】
実施形態に係る発光装置は、ヘッドマウントディスプレイ、プロジェクタ、照明、ディスプレイ等に使用することができる。
【符号の説明】
【0116】
10 :パッケージ
10A :光入射面
10B :光取出面
11、19 :基板
11M :実装面
11Ma :第1実装領域
11Mb :第2実装領域
11P :周辺領域
12 :キャップ
12a :側壁部
12b :上部
20 :発光素子
20a~20c :第1発光素子~第3発光素子
21 :光出射面
30 :サブマウント
40 :レンズ部材
41 :入射面
42 :出射面
50、50A、50B :光学部材
52a~51c、52f :第1光学面~第4光学面
53 :光反射面
60、60A :反射部材
61 :光反射面
63 :部分反射面
70 :光検出器
72 :受光面
73 :受光領域
73a~73c :第1受光領域~第3受光領域
80 :台部材
81 :支持面
90A、90B :第1配線、第2配線
100~109 :発光装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19