IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 台湾積體電路製造股▲ふん▼有限公司の特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023135612
(43)【公開日】2023-09-28
(54)【発明の名称】強誘電体デバイス及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
   H10B 53/30 20230101AFI20230921BHJP
   H01L 29/423 20060101ALI20230921BHJP
   H01L 21/336 20060101ALI20230921BHJP
   H01L 21/316 20060101ALI20230921BHJP
【FI】
H10B53/30
H01L29/58 G
H01L29/78 301G
H01L21/316 X
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023017216
(22)【出願日】2023-02-08
(31)【優先権主張番号】63/319,842
(32)【優先日】2022-03-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/850,429
(32)【優先日】2022-06-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】500262038
【氏名又は名称】台湾積體電路製造股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Taiwan Semiconductor Manufacturing Company,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.8, Li-Hsin Rd.6, Hsinchu Science Park, Hsinchu, TAIWAN
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100164448
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 雄輔
(72)【発明者】
【氏名】ゲルギオス ヴェリアニティス
【テーマコード(参考)】
4M104
5F058
5F083
5F140
【Fターム(参考)】
4M104AA01
4M104AA03
4M104AA04
4M104AA05
4M104BB02
4M104BB04
4M104BB14
4M104BB25
4M104BB27
4M104BB30
4M104BB32
4M104BB34
4M104CC05
4M104EE03
4M104EE12
4M104EE16
4M104GG08
4M104GG14
4M104GG16
5F058BA11
5F058BB01
5F058BC04
5F058BD06
5F058BF02
5F058BF11
5F058BF37
5F058BH02
5F058BH03
5F058BH15
5F058BJ10
5F083FR02
5F083GA27
5F083JA02
5F083JA35
5F083JA36
5F083JA38
5F083JA39
5F083JA40
5F083JA53
5F083JA60
5F083KA01
5F083KA05
5F083MA06
5F083MA16
5F083MA19
5F083PR33
5F083ZA28
5F140AB09
5F140BA01
5F140BA02
5F140BA03
5F140BA05
5F140BA06
5F140BA07
5F140BA08
5F140BB05
5F140BD01
5F140BD05
5F140BD11
5F140BD15
5F140BD17
5F140BE09
5F140BE15
5F140BE18
5F140BF06
5F140BF07
5F140BF08
5F140BF09
5F140BF10
5F140BF11
5F140BF15
5F140BF16
5F140BF17
5F140BG04
5F140BG11
5F140BJ08
5F140BK05
(57)【要約】      (修正有)
【課題】向上された強誘電性を有する強誘電体層及び改善された性能信頼性を有する該強誘電体層を備えたデバイスを提供する。
【解決手段】方法は、半導体デバイス基板のある層802の上にドープされた二酸化ハフニウム層を堆積することを含み、ドープされた二酸化ハフニウム層である強誘電体層804は、第1の酸素空孔濃度を有する。方法さらには、第1の酸素空孔濃度を第2の酸素空孔濃度へ増加させるため、ドープされた二酸化ハフニウム層上で超高真空アニールプロセスを実行し、第2の酸素空孔濃度を低下させるため、ドープされた二酸化ハフニウム層上で酸素アニールプロセスを実行することを含む。
【選択図】図8A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
層上にドープされた二酸化ハフニウム層を堆積することであって、前記ドープされた二酸化ハフニウム層が第1の酸素空孔濃度を有することと、
前記第1の酸素空孔濃度を第2の酸素空孔濃度へ増加させるため、前記ドープされた二酸化ハフニウム層上で超高真空アニールプロセスを実行することと、
前記第2の酸素空孔濃度を低下させるため、酸素アニールプロセスを実行することと
を含む方法。
【請求項2】
前記第1の酸素空孔濃度が約2%~約5%の範囲である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2の酸素空孔濃度が約5%~約10%の範囲である、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記層が第1金属層である、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記酸素アニールプロセスの後に、前記ドープされた二酸化ハフニウム層上に第2金属層を形成することを更に含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記層が、基板上に設けられた界面層である、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記ドープされた二酸化ハフニウム層上にダミーゲートを形成することと、
前記ダミーゲートと前記ドープされた二酸化ハフニウム層の側部にゲートスペーサーを形成することと、
前記基板にソース/ドレイン領域を形成することと、
前記ダミーゲートを除去することと、
前記ドープされた二酸化ハフニウム層上にゲート電極を形成することと
を更に含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
層上にドープされた二酸化ハフニウム層を堆積することであって、前記ドープされた二酸化ハフニウム層が第1の結晶相で部分的に結晶化していることと、
前記ドープされた二酸化ハフニウム層を非結晶化するため、前記ドープされた二酸化ハフニウム層上でイオン注入プロセスを実行することと、
前記ドープされた二酸化ハフニウム層を第2の結晶相で結晶化するため、前記ドープされた二酸化ハフニウム層上でアニールプロセスを実行することと
を含む方法。
【請求項9】
前記第1の結晶相が単斜晶相であり、前記第2の結晶相が斜方晶相である、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記ドープされた二酸化ハフニウム層を堆積する間に第1ドーパントが前記ドープされた二酸化ハフニウム層に導入され、第2ドーパントが前記イオン注入プロセスの間に前記ドープされた二酸化ハフニウム層に導入される、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記第1ドーパントが、ジルコニウム、アルミニウム、ランタン、チタン、タンタル、シリコン、イットリウム、スカンジウム、又はガドリニウムを含み、
前記第2ドーパントが、リン、ヒ素、ホウ素、ガリウム、アンチモン、ゲルマニウム、又はシリコンを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記層が第1金属層である、請求項8に記載の方法。
【請求項13】
前記アニールプロセスの前に、前記ドープされた二酸化ハフニウム層上に第2金属層を形成することを更に含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記層が基板上に設けられた界面層である、請求項8に記載の方法。
【請求項15】
前記ドープされた二酸化ハフニウム層上にダミーゲートを形成することと、
前記ダミーゲートと前記ドープされた二酸化ハフニウム層の側部にゲートスペーサーを形成することと、
前記基板にソース/ドレイン領域を形成することと、
前記ダミーゲートを除去することと
前記ドープされた二酸化ハフニウム層上にゲート電極を形成することと
を更に含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
基板上に設けられたトランジスタと、
前記トランジスタの上方に設けられた相互接続構造と、
前記相互接続構造に設けられた強誘電体コンデンサ(FeCAP)と
を含み、
前記FeCAPが、
単結晶金属層である第1金属層と、
前記第1金属層上に設けられた、90%を超える斜方晶相を含む強誘電体層と、
前記強誘電体層上に設けられた第2金属層と
を含む、
半導体デバイス構造。
【請求項17】
前記第1金属層がNiAl層である、請求項16に記載の半導体デバイス構造。
【請求項18】
前記強誘電体層がドープされた二酸化ハフニウム層である、請求項17に記載の半導体デバイス構造。
【請求項19】
前記第2金属層が単結晶金属層である、請求項18に記載の半導体デバイス構造。
【請求項20】
前記第2金属層が多結晶金属層である、請求項18に記載の半導体デバイス構造。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
多くの現代の電子機器は、データを格納するよう構成された電子メモリを含む。電子メモリは、揮発性メモリか不揮発性メモリである。揮発性メモリは電力供給されている間にデータを格納し、不揮発性メモリは電力が除かれたときでもデータを格納することができる。強誘電体メモリデバイスは、次世代不揮発性メモリのための期待される1つの候補である。例えば、強誘電体メモリデバイスは、コンデンサ型強誘電体ランダムアクセスメモリ(FeRAM)と強誘電体電界効果トランジスタ(FeFET)とを含む。FeRAM及びFeFETデバイスは、速い書き込み時間、高い耐久性、低消費電力、そして放射線による損傷を受けにくい、といった多くの利点を提供する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
強誘電体層の強誘電性は、その結晶状態に依存する。強誘電体層における斜方晶相の割合が高いほど、強誘電体特性は優れる。また、ドーパント濃度と酸素空孔も強誘電体層の強誘電性に影響する。ただし、強誘電体層に斜方晶相の高い割合を形成すること、又は、ドーパントと酸素空孔との間の優れたバランスを持つ強誘電体層を形成することは難しい。
【課題を解決するための手段】
【0003】
本開示は、1つの方法を提供する。前記方法は、1つのある層上にドープされた二酸化ハフニウム層を堆積することを含み、前記ドープされた二酸化ハフニウム層は第1の酸素空孔濃度を有する。前記方法は、第1の酸素空孔濃度を第2の酸素空孔濃度まで増加させるため、前記ドープされた二酸化ハフニウム層上で超高真空アニールプロセスを実行し、第2の酸素空孔濃度を低下させるため、前記ドープされた二酸化ハフニウム層上で酸素アニールプロセスを実行することとを更に含む。
【0004】
本開示は、1つの方法を提供する。前記方法は、ある層の上にドープされた二酸化ハフニウム層を堆積することを含み、前記ドープされた二酸化ハフニウム層は第1の結晶相で部分的に結晶化されている。前記方法は、前記ドープされた二酸化ハフニウム層を非結晶化するため、前記ドープされた二酸化ハフニウム層上でイオン注入プロセスを実行し、前記ドープされた二酸化ハフニウム層を第2の結晶相で結晶化させるため、前記ドープされた二酸化ハフニウム層上でアニールプロセスを実行することとを更に含む。
【0005】
本開示は、半導体デバイス構造を提供する。前記構造は、基板の上に設けられたトランジスタと、トランジスタの上方に設けられた相互接続構造と、相互接続構造に設けられた強誘電体コンデンサ(FeCAP)とを含む。FeCAPは第1金属層を含み、第1金属層は単結晶金属層である。前記FeCAPは、第1金属層上に設けられた強誘電体層を更に含み、前記強誘電体層は90%を超える斜方晶相を含む。前記FeCAPは、前記強誘電体層上に設けられた第2金属層を更に含む。
【発明の効果】
【0006】
本開示は、向上された強誘電性を有する強誘電体層を提供し、該強誘電体層を備えたデバイスは改善された性能信頼性を有する。いくつかの実施形態において、強誘電体層は単結晶金属層上に設けられ、強誘電体層は90%を超える斜方晶相を含む。いくつかの実施形態において、斜方晶相の割合を増加させるため、及び/又は、原子が移動するための層内の空間を増加させるため、強誘電体層の堆積の後にUHVアニールプロセス又はイオン注入プロセスが実行される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本開示の態様は、添付図面と共に以下の詳細な説明を読むことで最もよく理解される。本業界の標準的な慣行に従い、様々な機能は縮尺どおりに描かれていないことに注意されたい。実際、添付図面に示される様々な機能の寸法は、説明を明確にするために任意に拡大又は縮小されている可能性がある。
図1A図1Aは、いくつかの実施形態による、FeRAMセルの回路図である。
図1B図1Bは、いくつかの実施形態による、図1AのFeRAMセルの側面断面図である。
図2A図2Aは、いくつかの実施形態による、FeFETセルの回路図である。
図2B図2Bは、いくつかの実施形態による、図2AのFeFETセルの側面断面図である。
図3図3は、いくつかの実施形態による、多結晶金属層上に形成された強誘電体層の側面断面図である。
図4図4は、いくつかの実施形態による、単結晶金属層上に形成された強誘電体層の側面断面図である。
図5図5は、いくつかの実施形態による、図4の単結晶金属層と強誘電体層の結晶構造を表す。
図6図6Aと6Bは、いくつかの実施形態による、コンデンサの側面断面図である。
図7図7A~7Cは、いくつかの実施形態による、強誘電体層を形成する様々な段階を表す。
図8図8A~8Cは、いくつかの実施形態による、強誘電体層を形成する様々な段階を表す。
図9図9A~9Gは、いくつかの実施形態による、半導体デバイス構造の様々な製造段階の側面断面図である。
図10図10は、代替的な実施形態による、図9Gの半導体デバイス構造である。
図11図11A~11Fは、いくつかの実施形態による、トランジスタの様々な製造段階の側面断面図である。
図12図12は、代替的な実施形態による、図9Gの半導体デバイス構造である。
図13図13は、代替的な実施形態による、図12の半導体デバイス構造である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下の実施形態は、本開示の異なる特徴を実装するための多くの異なる実施形態又は実施例を提供する。本開示を単純化するため、要素及び配置の特定の実施例を以下に説明する。当然ながら、これらは例示であり、限定することを意図していない。例えば、以下の説明における、第2の特徴の上方又は第2の特徴上の第1の特徴の構成は、第1及び第2の特徴が直接的に接触して形成される実施形態を含んでよく、また第1及び第2の特徴が直接的に接触しないように、第1と第2の特徴の間に追加的な特徴が形成された実施形態であってもよい。加えて、本開示は様々な実施例において参照符号及び/又は文字を繰り返す可能性がある。この繰り返しは単純化及び明確化の目的のためであり、それ自体は言及される様々な実施形態及び/又は構成の間の関係性を規定するものではない。
【0009】
更に、「下」、「下方」、「低い」、「上位」、「上方」、「上」、「頂部」、「上部」等といった空間的相対語は、図に表される1つの要素又は特徴の別の要素又は特徴に対する関係性を説明するための記述を容易にするために用いられ得る。空間的相対語は、図示された方向に加え、使用中又は操作中の装置の異なる方向を包含することを意図している。装置は他に方向付けられてもよく(90度又は他の方向に回転)、ここで使用される空間的相対記述語は同様にそのように解釈されてよい。
【0010】
また更に、ある数、又は数のある範囲が、「約」、「およそ」等を用いて説明されるとき、該用語は、述べられた数字のプラス又はマイナス10%といった、述べられた値を含む妥当な範囲内にある数、又は、当業者により理解される他の値を包含することを意図している。例えば、用語「約5nm」は、4.5nm~5.5nmの範囲の寸法を包含する。
【0011】
例示的な方法及び構造のいくつかの変形が説明される。当業者は、他の実施形態の範囲内で企図される他の改変をなすことができることを容易に理解するであろう。方法の実施形態が特定の順序で説明され得るとはいえ、様々な他の方法の実施形態は任意の論理的順序で実行されることができ、ここで説明されるものよりも少ない又は多い工程を含んでよい。いくつかの図において、そこに示された構成要素又は特徴のいくつかの符号は、他の構成要素又は特徴が不明瞭となることを避けるため省略される場合があり、これは図の描写を容易にするためである。
【0012】
図1Aは、いくつかの実施形態による、FeRAMセルの回路図である。図1Aに示されるように、FeRAMセル100は、トランジスタ104とコンデンサ101とを含む。FeRAMセル100は、2トランジスタ2コンデンサ(2T2C)FeRAMセルといった他のタイプのFeRAMセルであってよい。図1Bは、いくつかの実施形態による、図1AのFeRAMセル100の側面断面図である。図1Bに示されるように、FeRAMセル100は、基板102の上に設けられたトランジスタ104を含む。トランジスタ104は、基板102に設けられたドレイン領域104aとソース領域104bとを含む。基板102は、シリコンウェハといった半導体基板であってよい。例えば、基板102は、ヒ化ガリウム(GaAs)、リン化インジウム(InP)、シリコンゲルマニウム(SiGe)、炭化ケイ素(SiC)、他の適切な半導体材料、及び/又はそれらの組合せといった、シリコンや化合物半導体を含むことができる。基板102は、n型ドーパント又はp型ドーパントといったドーパントでドープされてよい。ドレイン領域104aとソース領域104bは、n型ドーパント又はp型ドーパントといったドーパントでドープされてよい。
【0013】
ゲート電極104cが、ドレイン領域104aとソース領域104bとの間で基板102の上方に設けられる。ゲート電極104cは1つ以上の層を含んでよい。例えば、ゲート電極104cは、1つ以上の仕事関数層と、バルク層とを含んでよい。いくつかの実施形態において、仕事関数層は、TiN、TaN、TaAlC、TiC、TaC、Co、Al、TiAl、HfTi、TiSi、TaSi、又はTiAlCの単層、又はこれら材料の2つ以上の多層といった導電性材料の1つ以上の層を含む。バルク層は、金属といった導電性材料を含んでよい。いくつかの実施形態において、バルク層はW、Cu、Ti、Al、又はCoを含む。ゲート電極104cは、接着剤層、バリア層、キャッピング層、又は任意の適切な層といった追加的な層を含んでよい。仕事関数層と追加的な層は任意的であってよい。ゲート誘電体層104dが、ゲート電極104cと基板102との間に設けられる。ゲート誘電体層104dは誘電体材料を含む。いくつかの実施形態において、ゲート誘電体層104dは高誘電率誘電体層を含んでよく、これら実施形態において、ゲート誘電体層104dは約7.0より高い誘電率値を有してよく、ハフニウム、アルミニウム、ジルコニウム、ランタン、マンガン、バリウム、チタン、鉛、及びそれらの組合せの金属酸化物又はケイ酸塩を含んでよい。
【0014】
トランジスタ104は、プレーナ型トランジスタ、FinFET、又は、全周ゲート型(GAA)FET、ナノシートFET、又はナノワイヤFETといったナノ構造トランジスタといった適切なトランジスタであってよい。
【0015】
図1Bに示されるように、いくつかの実施形態において、ゲート電極104cはワード線(WL)に電気接続されてよく、ソース領域104bはビット線(BL)に電気接続され、ドレイン領域104aはコンデンサ101に電気接続され、コンデンサ101は駆動線(DL)に電気接続される。ドレイン領域104aは、1つ以上の導電配線110と、1つ以上の導電性ビア108を介してコンデンサ101と電気接続されてよい。コンデンサ101、1つ以上の導電配線110、及び1つ以上の導電性ビア108は、誘電体層構造106に組み込まれてよい。誘電体構造106及びそこに形成される機能は相互接続構造であってよく、誘電体構造106は複数の金属間誘電体(IMD)層を含む。
【0016】
コンデンサ101は、強誘電体コンデンサ(FeCAP)であってよい。いくつかの実施形態において、コンデンサ101は、第1電極112と、第2電極116と、第1電極112と第2電極116との間に設けられた強誘電体層114とを含む。いくつかの実施形態において、強誘電体層114は、約3.9よりも高い誘電率を有する高誘電率誘電体層であってよい。例えば、強誘電体層114は、二酸化ハフニウム(HfO)といったハフニウムベースの酸化物材料といった高誘電率誘電体を含んでよい。他の適切な強誘電体材料を用いることもできる。いくつかの実施形態において、強誘電体層114は、例えば、ジルコニウム、アルミニウム、ランタン、チタン、タンタル、シリコン、イットリウム、スカンジウム、ガドリニウム、他の適切な元素、又はそれらの組合せといった適切な元素でドープされたハフニウムベースの層であることができる。
【0017】
いくつかの実施形態において、強誘電体層114は、斜方晶相を有するドープされた二酸化ハフニウム層である。ドープされた二酸化ハフニウム層の単斜晶又は正方晶相といった他の結晶相は、強誘電特性を示さない可能性がある。斜方晶相を有するドープされた二酸化ハフニウム層は、印加電界にて2つの異なる位置に移動可能な酸素原子を含み、斜方晶相を有するドープされた二酸化ハフニウム層は2つの斜方晶形状を有する。2つの斜方晶形状は、電界を印加することにより切り替わることが可能な相互変換バリアを有する。いくつかの実施形態において、ハフニウム酸化物層の格子へのドーパント原子の追加は、局所的な応力を変化させ、酸素原子に移動に十分な空間を提供することができ、強誘電性挙動をもたらす。より大きなドーパントは単斜晶構造の面をシフトさせ、原子は斜方晶構造に従って配列される傾向となる。いくつかの実施形態において、ドープされた二酸化ハフニウム層は、約40モル%~約60モル%の間のドーパント濃度を有するジルコニウムドーパントを含む。例えば、強誘電体層114は、Hf0.6Zr0.4~Hf0.4Zr0.6であってよい。いくつかの実施形態において、ジルコニウムドーパント濃度は約40モル%~約60モル%の外にあってよい。アルミニウム、ランタン、チタン、タンタル、シリコン、イットリウム、スカンジウム、又はガドリニウムといった他のドーパント(D)では、ドーパント濃度は約0.1モル%~約15モル%の範囲であってよい。例えば、強誘電体層114は、D0.01Hf0.99~D0.15Hf0.85であってよい。ジルコニウムとハフニウムは類似の電子構造を有するため、ドーパントとしてのジルコニウムは比較的高いドーパント濃度を有することができ、ジルコニウムとハフニウムの酸化物は実質的に同一であり得る。いくつかの実施形態において、斜方晶相における結晶化は2つの状態の混合を生成する。斜方晶相は、次いで、電圧を印加することにより2つの状態のうちの1つに分極される。
【0018】
いくつかの実施形態において、堆積されるとき、ドープされた二酸化ハフニウム層は非晶状態又は部分的結晶状態にあり、斜方晶相の割合を増加させるためアニールプロセスが実行される。ドープされた二酸化ハフニウム層は多相であり、これは全ての可能な相(単斜晶、斜方晶、立方晶、正方晶)に結晶化することを意味する。強誘電体層114における斜方晶相の割合が大きいほど、強誘電特性が優れる。ドープされた二酸化ハフニウム層の強誘電特性は、ドーパント濃度(格子歪は電界が印加されるとき元素の移動を容易にする)、酸素空孔濃度(酸素空孔は電界が印加されたとき元素が移動するための空間を格子内に形成することを助けることが可能)、及びドーパントと酸素濃度との間の微妙なバランスにも依存する。
【0019】
本開示の様々な実施形態は、例えば、約98%より高い又は約100%である、約90%よりも高いといった斜方晶相の高い割合を有するドープされた二酸化ハフニウム層を形成するための方法を提供する。方法は、図4~8Cにおいて詳細に説明される。
【0020】
第1電極112は、W、TaN、TiN、Ti、Ru、Pt、Ir、又は他の適切な導電性材料といった導電性材料を含む。第2電極116は導電性材料を含む。いくつかの実施形態において、第2電極116は第1電極112と同一の材料を含む。
【0021】
図2Aは、いくつかの実施形態による、FeFETセル200の回路図である。図2Bは、いくつかの実施形態による、図2AのFeFETセル200の側面断面図である。図2Aと2Bに示されるように、FeFETセル200は、基板202の上に設けられたFeFET204を含む。基板202は、基板102と同一の材料を含んでよい。FeFET204は、ソース領域204aとドレイン領域204bとを含む。ソース領域204a及びドレイン領域204bは、それぞれ、ソース領域104b及びドレイン領域104aと同一の材料を含んでよい。ゲート電極204cが基板202の上方に設けられ、ゲート電極204cはゲート電極104cと同一の材料を含んでよい。強誘電体層204dが、ゲート電極204cと基板202との間に設けられる。いくつかの実施形態において、界面層(未図示)が強誘電体層204dと基板202との間に設けられてよい。強誘電体層204dは、強誘電体層114と同一の材料を含んでよい。誘電体構造206がFeFET204の上方に設けられ、WLとBLが誘電体構造206に設けられる。いくつかの実施形態において、WLはゲート電極204cに電気接続され、BLはソース領域204aに電気接続される。
【0022】
いくつかの実施形態において、強誘電体層204dはドープされた二酸化ハフニウム層である。図1Bに示された強誘電体層114に類似し、図4~8Cにおいて説明される方法は、強誘電体層204dの斜方晶相の割合を増加させ、これはつまり強誘電体層204dの強誘電特性を向上させる。
【0023】
図3は、いくつかの実施形態による、多結晶金属層304上に形成された強誘電体層302の側面断面図である。図3に示されるように、多結晶金属層304は2つ以上の結晶相304a、304b、304cを含み、多結晶金属層304上に形成された強誘電体層302も多結晶である。強誘電体層302は、2つ以上の結晶相302a、302b、302c、302d、302eを含んでよい。斜方晶相の割合を増加させるため、強誘電体層302上でアニールプロセスが実行される。多結晶金属層304といった多結晶金属層上に形成された強誘電体層302は、アニールプロセスの後、例えば約20%という約50%未満といった、90%未満の斜方晶相を有する可能性がある。
【0024】
図4は、いくつかの実施形態による、単結晶金属層404上に形成された強誘電体層402の側面断面図である。図4に示されるように、単結晶金属層404は単一の結晶相を含み、単結晶金属層404上に形成された強誘電体層402も単一の結晶相を含む。いくつかの実施形態において、強誘電体層402はドープされた二酸化ハフニウム層であり、単結晶金属層404の格子定数(又は格子パラメータ)a及びbは、斜方晶相におけるドープされた二酸化ハフニウム層の格子定数a及びbと実質的に同一である。単結晶金属層404は、強誘電体層402がその上で結晶化するためのシード層として機能してよい。単結晶金属層404の格子定数a及びbが斜方晶相のドープされた二酸化ハフニウム層の格子定数a及びbと同一である場合、単結晶金属層404上に形成された強誘電体層402は斜方晶相に一致させようとする。単結晶金属層404の格子定数cは、格子定数cがシードとしての役割をする面以外の寸法に関するため、強誘電体層402の結晶化にほとんど影響しない。単結晶金属層404の界面特性は、単結晶金属層404の厚さよりも重要である。
【0025】
いくつかの実施形態において、単結晶金属層404は対称結晶構造を有し、格子定数aとbとの間の角度は約90°である。例えば、単結晶金属層404の結晶構造は、立方晶、正方晶、斜方晶、又は他の適切な結晶構造であってよい。いくつかの実施形態において、単結晶金属層404の結晶構造は、単純立方、体心、面心、又は他の適切な構造といった、適切な立方晶構造であってよい。単結晶金属層404上に堆積された強誘電体層402は、立方晶類似の二酸化ハフニウム格子セルを単結晶金属層404のものと一致させようとする。格子セルが単斜晶二酸化ハフニウムよりも斜方晶二酸化ハフニウムに近い限り、完全な一致である必要はない。単結晶金属層404の格子定数a及びbと強誘電体層402の格子定数a及びbとの間のある程度の不一致(例えば、約5%~約10%といった約10%まで)は許容される。例えば、単結晶金属層404の格子定数aとbが比較的小さい場合、強誘電体層402の格子定数cは比較的大きい傾向にある。単結晶金属層404の格子定数aとbが比較的大きい場合、強誘電体層402の格子定数cは比較的小さい傾向にある。強誘電体層402のセルは自らのボリュームを維持する傾向にある。両ケースにおいて、強誘電体層402は単結晶金属層404の格子定数a及びbに一致する格子定数a及びbで結晶化される傾向にある。強誘電体層402の特定の物理的厚さ(例えば約10nm)を超える、約10%よりも大きい不一致では、格子が緩和し、層は約10nm未満といったように薄くなり得る。
【0026】
いくつかの実施形態において、単結晶金属層404はNiAl層である。NiAl層は立方晶構造を有し、物理気相堆積(PVD)といった適切な方法により形成されてよい。NiAl層のニッケル濃度は、約40原子%~約45原子%といった、約40原子%~約60原子%の範囲であってよい。ニッケル含有量は、NiAl結晶のサイズと結晶化度とに影響する可能性がある。約40原子%~約45原子%といったようにニッケル量が低いほど、斜方晶構造のより好ましい一致につながる。例えば、X線結晶構造解析(XRD)において、ピークは31~32°あたりに現れ、これは二酸化ハフニウムの斜方晶ピークに近い。45原子%未満といったより低いニッケル濃度でピークはより強い。NiAlは、約0.286nm~約0.289nmの間といった、格子定数aとbが等しい立法晶である。
【0027】
いくつかの実施形態において、強誘電体層402の格子定数aとbは、それぞれ、単結晶金属層404の格子定数の倍であってよい。図5は、いくつかの実施形態による、図4の単結晶金属層と強誘電体層の結晶構造を表す。図5に示されるように、単結晶金属層404は結晶構造502を有するNiAl層であってよく、強誘電体層402は結晶構造504を有するドープされた二酸化ハフニウム層であってよい。強誘電体層402の格子定数aは、単結晶金属層404の格子定数a’の倍であってよい。例えば、NiAl層の格子定数a’とb’は共に約0.286nmであり、強誘電体層402の格子定数aとbは、格子定数a’とb’の約2倍である約0.572nmであってよい。約0.572nmである格子定数aとbにて、強誘電体層402の結晶構造は実質的に斜方晶である。
【0028】
図4に戻って参照し、強誘電体層402は、原子層堆積(ALD)、PVD、又は化学気相堆積(CVD)といった適切な方法で形成されてよい。いくつかの実施形態において、強誘電体層402はALDにより単結晶金属層404上に形成される。いくつかの実施形態において、強誘電体層402は、約5nm~約20nmといった、約3nm~約20nmの範囲の厚さを有する。いくつかの実施形態において、強誘電体層402は、約20nmよりも大きい厚さを有するか、約250℃~約300℃といった約350℃未満の処理温度で処理されることにより形成され、そして斜方晶の割合を増加させるため追加的なアニールプロセスが実行されてよい。例えば、アニールプロセスは、酸素ガス、窒素ガス、水素ガスといった適切な環境下で、強誘電体層402を約200℃~約600℃の範囲の温度へ、1秒~300秒の時間、加熱することを含んでよい。いくつかの実施形態において、強誘電体層402を形成するプロセスは、約200℃から約600℃へといった上昇する温度で実行されてよい。
【0029】
図4に示された強誘電体層402は、例えば98%を超える斜方晶相である、90%を超える斜方晶相といった増加された斜方晶相を有してよい。加えて、90%の斜方晶相のうち、強誘電体層402の斜方晶相の80%は水平に整列されてよく、これは強誘電性に寄与する。更には、強誘電体層402は、約10nm~約20nmといった、約5nm~約20nmの範囲の結晶ドメインを含む。
【0030】
図6Aと6Bは、いくつかの実施形態による、コンデンサ600の側面断面図である。いくつかの実施形態において、図6Aに示されるように、コンデンサ600は単結晶金属層404を第1電極として、金属層602を第2電極として含み、強誘電体層402が単結晶金属層404と金属層602との間に設けられる。いくつかの実施形態において、金属層602は単結晶金属層であってよい。金属層602の金属は、単結晶金属層404の金属と同一であっても同一でなくてもよい。
【0031】
いくつかの実施形態において、図6Bに示されるように、コンデンサ600は、単結晶金属層404を第1電極として、金属層604を第2電極として含み、強誘電体層402は単結晶金属層404と金属層604との間に設けられる。いくつかの実施形態において、金属層604は多結晶金属層であってよい。金属層604の金属は、単結晶金属層404の金属と同一であっても同一でなくてもよい。金属層602又は金属層604は、強誘電体層402の結晶構造に影響しない、いくつかの実施形態において、金属層602又は金属層604の形成後に任意的なアニールプロセスが実行される。図6Aと6Bに示されたコンデンサ600は、図1Aと1Bに示されたコンデンサ101として利用されてよい。
【0032】
図7A~7Cは、いくつかの実施形態による、強誘電体層704を形成する様々な段階を表す。図7Aに示されるように、強誘電体層704は層702上に堆積される。層702は、図1Bに示された第1電極112といった金属層、又は、図2Bに示された基板202といった半導体層であってよい。いくつかの実施形態において、層702は図4に示された単結晶金属層404であってよい。いくつかの実施形態において、層702は界面層といった誘電体層であってよい。強誘電体層704はドープされた二酸化ハフニウム層であってよく、CVD、ALD、又はPVDといった適切な方法で形成されてよい。強誘電体層704は酸素空孔706を含む。堆積されたときの強誘電体層704の酸素空孔706は、約2%~約5%の範囲であってよい。
【0033】
次に、図7Bに示されるように、強誘電体層704を結晶化し、酸素空孔706の濃度を増加させるため、超高真空(UHV)アニールプロセスが実行される。いくつかの実施形態において、UHVアニールプロセスは、約20℃~約450℃の範囲の処理温度、le-8トール~le-3トールといったle-3トール未満の処理圧力で実行される。UHVアニールプロセスは、強誘電体層704の外側の圧力を減少させ、強誘電体層704の酸素原子は強誘電体層704から離脱する。その結果得られる酸素空孔706濃度は、約5%~約10%へと増加する。酸素原子の除去、又は追加的な酸素空孔の形成は、原子が強誘電体層704内を移動する空間を形成し、従来のアニールプロセスと比較して、上述したUHVアニールプロセス条件下では増加された斜方晶相を得ることができる。いくつかの実施形態において、斜方晶相の割合は増加しないが、UHVアニールプロセスの結果として強誘電体層704中の残留した酸素原子が移動する余地が増加するため、強誘電性は比較的高いことが予期される。
【0034】
UHVアニールプロセスの後、強誘電体層704は斜方晶相を主要結晶相として結晶化される。次いで、図7Cに示されるように、信頼性を向上させるために酸素空孔706を減少させるため、強誘電体層704上で任意的なアニールプロセスが実行される。アニールプロセスは、酸素ガス雰囲気化で、約20℃~約450℃の範囲の処理温度、約1atm~約20atmの範囲の処理圧力、約1分~約5時間の範囲の時間で実行されてよい。UHVアニールプロセスによる結晶化の後、強誘電体層704の結晶相は実質的に安定しており、任意的なアニールプロセスに続く相の変化は見られないはずである。任意的なアニールプロセスの後、酸素空孔706の濃度は、約2%~約5%といったUHVアニールプロセス以前のレベルまで減少される。酸素空孔706の低下した濃度にて、デバイス信頼性が向上する。
【0035】
UHVアニールプロセスにより形成された強誘電体層704は、斜方晶相の増加した割合、及び/又は、強誘電体層704内の原子が移動するためのより多くの空間の結果、向上した強誘電性を有する。任意的なアニールプロセスは、デバイス信頼性を更に向上させる。いくつかの実施形態において、強誘電体層704はコンデンサ101内の強誘電体層114として利用されてよく、UHVプロセスと任意的なアニールプロセスは第2電極116の形成の前に実行されてよい。いくつかの実施形態において、層702は第1電極112であり、強誘電体層704は強誘電体層114である。いくつかの実施形態において、強誘電体層704はFeFET204における強誘電体層204dとして利用されてよく、UHVプロセスと任意的なアニールプロセスはゲート電極204cの形成の前に実行されてよい。いくつかの実施形態において、層702は基板202(又は基板202上に形成された界面層)であり、強誘電体層704は強誘電体層204dである。
【0036】
図8A~8Cは、いくつかの実施形態による、強誘電体層804を形成する様々な段階を表す。図8Aに示されるように、強誘電体層804は層802上に堆積される。層802は層702と同一の材料を含んでよい。強誘電体層804はドープされた二酸化ハフニウム層であってよく、CVD、ALD、又はPVDといった適切な方法で形成されてよい。強誘電体層804は酸素空孔806を含む。堆積されたときの強誘電体層804の酸素空孔806は、約2%~約5%の範囲であってよい。
【0037】
次いで、図8Bに示されるように、堆積されたときの強誘電体層804から結晶性を除去し、強誘電体層804における非結晶相を提供するため、強誘電体層804上でイオン注入プロセス810が実行される。上述したように、いくつかの実施形態において、堆積されたときのドープされた二酸化ハフニウム層は部分的に結晶化している可能性がある。堆積されたときのドープされた二酸化ハフニウム層の結晶相はほぼ単斜晶であり、これは強誘電性を示さない。イオン注入プロセス810は、ドープされた二酸化ハフニウム層の元素を置換するため、ドープされた二酸化ハフニウム層のドーパントとは異なってよいドーパント808を、堆積されたときのドープされた二酸化ハフニウム層に導入する。その結果、堆積されたときのドープされた二酸化ハフニウム層の結晶性は除去される。換言すれば、堆積されたときのドープされた二酸化ハフニウム層の結晶構造は、イオン注入プロセス810からのドーパント808により破壊され、その結果得られるドープされた二酸化ハフニウム層は非結晶層となる。
【0038】
イオン注入プロセス810は、約1keV~約10keVの範囲のイオンエネルギーで実行されてよい。イオンエネルギーが約1keV未満の場合、堆積されたときのドープされた二酸化ハフニウム層のにおける単斜晶構造は破壊されない。一方、イオンエネルギーが約10keVよりも大きい場合、大きな利点なしに製造コストが増加する。イオン注入プロセスのドーズ量は、約1e13/cm~約1e15cmの範囲であってよい。イオン注入プロセス810は、約10nm以下といったシャロードープにつながってよい。いくつかの実施形態において、ドーパント808は、リン(P)、ヒ素(As)、又はホウ素(B)といった、p型又はn型ドーパントであってよい。いくつかの実施形態において、ドーパント808は、ガリウム(Ga)、アンチモン(Sb)、ゲルマニウム(Ge)、シリコン(Si)、又は他の適切なドーパントであってよい。堆積されたときのドープされた二酸化ハフニウム層は、ジルコニウム、アルミニウム、ランタン、チタン、タンタル、シリコン、イットリウム、スカンジウム、ガドリニウムといった、ドーパント808とは異なるドーパントを既に含んでいる。いくつかの実施形態において、強誘電体層804は2つの異なるドーパントを含む。例えば、第1のドーパントはドープされた二酸化ハフニウム層の堆積の間にその場で形成され、第2のドーパントは、ドープされた二酸化ハフニウム層の堆積の後に実行されるイオン注入プロセスにより、ドープされた二酸化ハフニウム層に導入される。
【0039】
次に、図8Cに示されるように、斜方晶相を形成するため強誘電体層804上でアニールプロセスが実行される。アニールプロセスは、約20℃~約550℃の範囲の処理温度で、約1秒~約1時間の範囲の時間で実行されてよい。アニールプロセスは非結晶相を結晶相、具体的には斜方晶相へ変化させる。単斜晶相を非結晶化させるためのイオン注入プロセスなしでは、強誘電体層804はアニールプロセスの後に単斜晶相と斜方晶相の両方を含む可能性がある。このため、アニールプロセス実行の前に単斜晶相を除去することにより、結果として得られる強誘電体層804は結晶性となり、ほぼ斜方晶相を含む。
【0040】
いくつかの実施形態において、強誘電体層804はコンデンサ101における強誘電体層114として利用されてよく、イオン注入プロセス810は第2電極116の形成の前に実行されてよく、アニールプロセスは第2電極116の形成の前又は後に実行されてよい。いくつかの実施形態において、層802は第1電極112であり、強誘電体層804は強誘電体層114である。いくつかの実施形態において、強誘電体層804はFeFET204における強誘電体層204dとして利用されてよく、イオン注入プロセス810はゲート電極204cの形成の前に実行されてよく、アニールプロセスはゲート電極204cの形成の前又は後に実行されてよい。いくつかの実施形態において、層802は基板202(又は基板202上に形成された界面層)であり、強誘電体層804は強誘電体層204dである。
【0041】
図9A~9Gは、いくつかの実施形態による、半導体デバイス基板900の様々な製造段階の側面断面図である。図9Aに示されるように、半導体デバイス構造900は、基板902と、基板902上に設けられた1つ以上のトランジスタ904とを含む。基板902は基板102であってよく、トランジスタ904は図1Bに示された同一のトランジスタ104であってよい。各トランジスタ904は、ドレイン領域104a、ソース領域104b、ゲート電極104cと同一であってよいソース/ドレイン領域906とゲート電極908を含む。導電コンタクト910がソース/ドレイン領域906に電気接続される。導電コンタクト910は、層間誘電体(ILD)層912に設けられてよい。相互接続構造914がトランジスタ904の上方に設けられる。相互接続構造914は、図1Bに示された誘電体構造106であってよい。導電配線916と導電性ビア918が相互接続構造914に形成される。導電配線916と導電性ビア918は、それぞれ、図1Bに示された導電配線110と導電性ビア108であってよい。
【0042】
次に、図9Bに示されるように、各トランジスタ904のソース/ドレイン領域906のうちの1つに電気接続された導電性ビア918上に導電層920が形成される。導電層920は、図1Bに示された第1電極112と同一の材料を含んでよい。いくつかの実施形態において、導電層920は、図4に示された単結晶金属層404といった単結晶金属層である。次に、図9Cに示されるように、強誘電体層922が導電層920上に形成される。強誘電体層922は、図4に示された強誘電体層402であってよい。いくつかの実施形態において、強誘電体層922は、図7A~7Cに示された強誘電体層704、又は、図8A~8Cに示された強誘電体層804である。次に、図9Dに示されるように、導電層924が強誘電体層922上に形成される。導電層924は、図1Bに示された第2電極116、図6Aに示された金属層602、又は図6Bに示された金属層604と同一の材料を含んでよい。
【0043】
次に、図9Eに示されるように、コンデンサ926を形成するため、導電層920、924と強誘電体層922がパターン形成される。コンデンサ926は、図4~8Cにおいて説明されたプロセスにより形成されることのできる強誘電体層922を有する結果として、改善された強誘電性を有するFeCAPであってよい。次に、図9Fに示されるように、コンデンサ926を組み込むため、誘電体層928が形成される。誘電体層928はIMD層であってよく、相互接続構造914の一部であってよい。コンデンサ926は配線工程(BEOL)プロセスにおいて相互接続構造914に形成されてよい。いくつかの実施形態において、コンデンサ926は基板工程(FEOL)又は中間工程(MOL)プロセスにおいて形成されてよい。次に、図9Gに示されるように、相互接続構造914を完成させるため追加的なプロセスが実行される。相互接続構造914の頂部で、複数の再分配層(RDL)930が形成され、RDL上にコンタクトパッド932が形成される。半導体デバイス構造900は、複数のFeRAMセル(1つのトランジスタ904と1つのコンデンサ926)を含む。
【0044】
図10は、代替的な実施形態による、図9Gの半導体デバイス構造900である。図10に示されるように、相互接続構造914にFeRAMセル950が形成される。各FeRAMセル950は、コンデンサ926に電気接続されたトランジスタ952を含む。各トランジスタ952は、BEOLプロセスにおいて形成された薄膜トランジスタ(TFT)であってよい。各トランジスタ952は、ソース/ドレイン領域954と、金属酸化物層956と、ゲート誘電体層958と、ゲート電極960とを含む。ソース/ドレイン領域954は、金属又は金属窒化物といった導電性材料を含んでよい。いくつかの実施形態において、ソース/ドレイン領域954は、TiN、TaN、W、又はWNを含む。金属酸化物層956はTFTのチャネル領域としての役割を果たす。いくつかの実施形態において、金属酸化物層956は、インジウムガリウム亜鉛酸化物(IGZO)、ドープされた亜鉛酸化物、ドープされたインジウム酸化物、ドープされたカドミウム、又は他の適切な金属酸化物半導体材料といった金属酸化物半導体材料を含む。ゲート誘電体層958は、図1Bに示されたゲート誘電体層104dと同一の材料を含んでよく、ゲート電極960は、図1Bに示されたゲート電極104cと同一の材料を含んでよい。トランジスタ952は、導電配線916と導電性ビア918によりコンデンサに電気接続される。
【0045】
図11A~11Fは、いくつかの実施形態による、トランジスタ100の様々な製造段階の側面断面図である。図11Aに示されるように、基板1102上に任意的な界面層1104が形成され、強誘電体層1106が界面層1104上に形成され、ダミーゲート1108が強誘電体層1106上に形成される。基板1102は図2Bの基板202と同一の材料を含んでよく、強誘電体層1106は、図7A~7Cの強誘電体層704、又は、図8A~8Cの強誘電体層804と同一の材料を含んでよい。ダミーゲート1108は多結晶シリコンを含んでよい。次に、図11Bに示されるように、強誘電体層1106とダミーゲート1108がパターン形成される(界面層1104は省略)。ゲートスペーサー1110がダミーゲート1108と強誘電体層1106の側部に形成される。次に、図11Cに示されるように、ソース/ドレイン領域1112がダミーゲート1108の両側に形成される。ソース/ドレイン領域1112は、図2Bのソース領域204aとドレイン領域204bと同一の材料を含んでよい。次に、図11Dに示されるように、ILD層1114がソース/ドレイン領域1112の上方に形成される。いくつかの実施形態において、コンタクトエッチストップ層(CESL)(未図示)がソース/ドレイン領域1112上に形成され、ILD層1114はCESL上に形成される。次いでダミーゲート1108が除去され、ゲート電極1116が強誘電体層1106上に形成される。ゲート電極1116は、図2Bのゲート電極204cと同一の材料を含んでよい。
【0046】
次に、図11Eに示されるように、導電コンタクト1118がILD層1114に形成される。導電コンタクト1118は、ソース/ドレイン領域1112に電気接続される。いくつかの実施形態において、シリサイド層(未図示)が導電コンタクト1118とソース/ドレイン領域1112との間に形成される。いくつかの実施形態において、図11Fに示されるように、強誘電体層1106はダミーゲート1108の除去の間に除去され、ゲート電極1116の形成の前にもう1つの強誘電体層1120が形成される。強誘電体層1120は、図7A~7Cの強誘電体層704、又は、図8A~8Cの強誘電体層804と同一の材料を含んでよい。図11Fに示された実施形態において、強誘電体層1106は犠牲層であってよく、強誘電性を示さないhigh-k誘電体層であってよい。
【0047】
トランジスタ100は、強誘電体層1106又は強誘電体層1120を含むFeFETである。強誘電体層1106又は強誘電体層1120は、図7A~7C又は図8A~8Cにおいて説明したプロセスにより形成される。強誘電体層1106又は強誘電体層1120の強誘電性は向上され、改善されたデバイス性能及び信頼性につながる。
【0048】
図12は、代替的な実施形態による、図9Gの半導体デバイス構造900である。図12に示されるように、相互接続構造914中のコンデンサ926に代わり、FeFETセル970が相互接続構造914に形成される。FeFETセル972は、ソース/ドレイン領域974と、強誘電体層976と、金属酸化物層978と、ゲート電極980とを含む。ソース/ドレイン領域974は、図10のソース/ドレイン領域954と同一の材料を含んでよい。強誘電体層976は、図7A~7Cの強誘電体層704、又は、図8A~8Cの強誘電体層804と同一の材料を含んでよい。金属酸化物層978は図10の金属酸化物層956と同一の材料を含んでよく、ゲート電極980はゲート電極960と同一の材料を含んでよい。FeFET972はTFTであってよい。
【0049】
図13は、代替的な実施形態による、図12の半導体デバイス構造900である。図13に示されるように、FeFET972は、図10に示されたトランジスタ952と実質的に同一であってよい。ただし、ゲート誘電体層958に代わり、FeFET972は金属酸化物層956とゲート電極960との間に設けられた強誘電体層982を含む。強誘電体層982は、図4における強誘電体層402、図7A~7Cにおける強誘電体層704、又は図8A~8Cにおける強誘電体層804と同一の材料を含んでよい。いくつかの実施形態において、ゲート電極960は、図4における単結晶金属層404と同一の材料を含んでよい。トランジスタ1100に類似し、FeFET972は強誘電体層976又は強誘電体層982を含む。強誘電体層976又は強誘電体層982は、図4図7A~7C、又は図8A~8Cにおいて説明したプロセスにより形成される。強誘電体層976又は強誘電体層982の強誘電性は向上され、改善されたデバイス性能及び信頼性につながる。
【0050】
図4図7A~7C、又は図8A~8Cにおいて説明したプロセスにより形成された強誘電体層は、向上された強誘電性を有する。強誘電体層は、FeRAM、FeFET、又は他の適切なデバイスにおいて利用されてよい。
【0051】
本開示は、向上された強誘電性を有する強誘電体層を提供する。いくつかの実施形態において、強誘電体層は単結晶金属層上に形成され、強誘電体層は90%を超える斜方晶相を含む。いくつかの実施形態において、斜方晶相の割合を増加させるため、及び/又は、原子が移動するための層内の空間を増加させるため、強誘電体層を堆積した後に、UHVアニールプロセス又はイオン注入プロセスが実行される。いくつかの実施形態は利点を達成する。例えば、強誘電体層における向上された強誘電性は、改善されたデバイス性能及び信頼性につながる。
【0052】
1つの実施形態は方法である。前記方法は、ある層の上にドープされた二酸化ハフニウム層を堆積することを含み、前記ドープされた二酸化ハフニウム層は第1の酸素空孔濃度を有する。前記方法は、第1の酸素空孔濃度を第2の酸素空孔濃度へ増加させるため前記ドープされた二酸化ハフニウム層上で超高真空アニールプロセスを実行し、第2の酸素空孔濃度を低下させるため前記ドープされた二酸化ハフニウム層上で酸素アニールプロセスを実行することを更に含む。
【0053】
もう1つの実施形態は方法である。前記方法は、ある層の上にドープされた二酸化ハフニウム層を堆積することを含み、前記ドープされた二酸化ハフニウム層は第1の結晶相で部分的に結晶化している。前記方法は、前記ドープされた二酸化ハフニウム層を非結晶化させるため前記ドープされた二酸化ハフニウム層上でイオン注入プロセスを実行し、前記ドープされた二酸化ハフニウム層を第2の結晶相で結晶化するため前記ドープされた二酸化ハフニウム層上でアニールプロセスを実行することを更に含む。
【0054】
更なる実施形態は半導体デバイス構造である。前記構造は、基板の上に設けられたトランジスタと、前記トランジスタの上方に設けられた相互接続構造と、前記相互接続構造に設けられた強誘電体コンデンサ(FeCAP)とを含む。前記FeCAPは第1金属層を含み、第1金属層は単結晶金属層である。前記FeCAPは第1金属層上に設けられた強誘電体層を更に含み、前記強誘電体層は90%を超える斜方晶相を含む。前記FeCAPは、前記強誘電体層上に設けられた第2金属層を更に含む。
【0055】
上記は、当業者が本開示の態様をより好ましく理解できるように、いくつかの実施形態の特徴を概説している。当業者は、ここで紹介した実施形態と同一の目的を実行するため、及び/又は同一の利点を達成するため、他の処理及び構造を設計又は改変するための基礎として、本開示を容易に用いることができることを理解すべきである。当業者はまた、そのような均等な構造は本開示の精神及び範囲から逸脱せず、本開示の精神及び範囲から逸脱することなく様々な改変、置き換え、及び変更を行うことができることを理解すべきである。
【産業上の利用可能性】
【0056】
本開示の強誘電体デバイス及びその形成方法は、メモリデバイス及びその製造方法において適用することができる。
【符号の説明】
【0057】
100、200、950、970:FeRAMセル
101、926:コンデンサ
102、202、902、1102:基板
104、904、952、1100:トランジスタ
104a、204b:ドレイン領域
104b、204a:ソース領域
104c、204c、908、960、980、1116:ゲート電極
106、206:誘電体構造
108:導電性ビア
110:導電配線
112:第1電極
114、204d、302、402、804、922、976、982、1106、1120:強誘電体層
116:第2電極
204、972:FeFET
304:多結晶金属層
302a、302b、302c、302d、304a、304b、304c:結晶相
404:単結晶金属層
502、504:結晶構造
600:コンデンサ
602、604:金属層
702、802:層
706、806:酸素空孔
808:ドーパント
900:半導体デバイス構造
906、954、974、1112:ソース/ドレイン領域
910、1118:導電コンタクト
914:相互接続構造
916:導電配線
918:導電性ビア
920、924:導電層
928:誘電体層
930:再分配層(RDL)
932:コンタクトパッド
956、978:金属酸化物層
958:ゲート誘電体層
1104:界面層
1108:ダミーゲート
1110:ゲートスペーサー
1114:ILD層
BL:ビット線
DL:駆動線
WL:ワード線
a、b、c、a’、b’:格子定数
図1A
図1B
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6A
図6B
図7A
図7B
図7C
図8A
図8B
図8C
図9A
図9B
図9C
図9D
図9E
図9F
図9G
図10
図11A
図11B
図11C
図11D
図11E
図11F
図12
図13
【手続補正書】
【提出日】2023-02-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
層上にドープされた二酸化ハフニウム層を堆積することであって、前記ドープされた二酸化ハフニウム層が第1の酸素空孔濃度を有することと、
前記第1の酸素空孔濃度を第2の酸素空孔濃度へ増加させるため、前記ドープされた二酸化ハフニウム層上で超高真空アニールプロセスを実行することと、
前記第2の酸素空孔濃度を低下させるため、酸素アニールプロセスを実行することと
を含む方法。
【請求項2】
前記第1の酸素空孔濃度が約2%~約5%の範囲である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2の酸素空孔濃度が約5%~約10%の範囲である、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
層上にドープされた二酸化ハフニウム層を堆積することであって、前記ドープされた二酸化ハフニウム層が第1の結晶相で部分的に結晶化していることと、
前記ドープされた二酸化ハフニウム層を非結晶化するため、前記ドープされた二酸化ハフニウム層上でイオン注入プロセスを実行することと、
前記ドープされた二酸化ハフニウム層を第2の結晶相で結晶化するため、前記ドープされた二酸化ハフニウム層上でアニールプロセスを実行することと
を含む方法。
【請求項5】
前記第1の結晶相が単斜晶相であり、前記第2の結晶相が斜方晶相である、請求項に記載の方法。
【請求項6】
前記ドープされた二酸化ハフニウム層を堆積する間に第1ドーパントが前記ドープされた二酸化ハフニウム層に導入され、第2ドーパントが前記イオン注入プロセスの間に前記ドープされた二酸化ハフニウム層に導入される、請求項に記載の方法。
【請求項7】
前記層が基板上に設けられた界面層である、請求項1または4に記載の方法。
【請求項8】
前記ドープされた二酸化ハフニウム層上にダミーゲートを形成することと、
前記ダミーゲートと前記ドープされた二酸化ハフニウム層の側部にゲートスペーサーを形成することと、
前記基板にソース/ドレイン領域を形成することと、
前記ダミーゲートを除去することと
前記ドープされた二酸化ハフニウム層上にゲート電極を形成することと
を更に含む、請求項に記載の方法。
【請求項9】
基板上に設けられたトランジスタと、
前記トランジスタの上方に設けられた相互接続構造と、
前記相互接続構造に設けられた強誘電体コンデンサ(FeCAP)と
を含み、
前記FeCAPが、
単結晶金属層である第1金属層と、
前記第1金属層上に設けられた、90%を超える斜方晶相を含む強誘電体層と、
前記強誘電体層上に設けられた第2金属層と
を含む、
半導体デバイス構造。
【請求項10】
前記強誘電体層がドープされた二酸化ハフニウム層である、請求項に記載の半導体デバイス構造。
【外国語明細書】