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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023137314
(43)【公開日】2023-09-29
(54)【発明の名称】偏光画像取得装置
(51)【国際特許分類】
   G01N 25/20 20060101AFI20230922BHJP
【FI】
G01N25/20 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022043459
(22)【出願日】2022-03-18
(71)【出願人】
【識別番号】503460323
【氏名又は名称】株式会社日立ハイテクサイエンス
(74)【代理人】
【識別番号】100113022
【弁理士】
【氏名又は名称】赤尾 謙一郎
(74)【代理人】
【氏名又は名称】下田 昭
(72)【発明者】
【氏名】藤原 寛仁
(72)【発明者】
【氏名】山崎 緑平
【テーマコード(参考)】
2G040
【Fターム(参考)】
2G040AB12
2G040CA02
2G040CA05
2G040CA12
2G040CA17
2G040CA21
2G040DA03
2G040DA12
2G040EA02
2G040EB02
2G040EC07
2G040FA10
2G040HA01
2G040ZA01
(57)【要約】
【課題】熱分析装置内の測定試料又は参照試料の偏光画像を取得できる偏光画像取得装置を提供する。
【解決手段】測定試料S及び参照試料Sをそれぞれ収容する一対の試料容器51、52と、試料容器を外側から取り囲む加熱炉101とを備え、加熱炉の窓111W又は開口部Wを介して少なくとも測定試料を観察可能な熱分析装置100に取り付けられる偏光画像取得装置200であって、熱分析装置に取り付けられる取付部202と、光源210と、光源からの照射光を偏光する偏光フィルタをなすポラライザ212と、カメラ220と、ポラライザを透過した偏光が窓又は開口部を介して測定試料又は参照試料を照射し、その反射光を偏光してカメラに入光させる偏光フィルタをなすアナライザ222と、を有し、ポラライザの第1光路C1とアナライザの第2光路C2とが平行でなく、ポラライザ及びアナライザがいずれも回転可能である。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
測定試料及び参照試料をそれぞれ収容する一対の試料容器と、前記試料容器を外側から取り囲む加熱炉とを備え、前記加熱炉は窓又は開口部を有し、該窓又は開口部を介して少なくとも前記測定試料を観察可能な熱分析装置に取り付けられる偏光画像取得装置であって、
前記熱分析装置に取り付けられる取付部と、
光源と、
前記光源からの照射光を偏光する偏光フィルタをなすポラライザと、
カメラと、
前記ポラライザを透過した偏光が前記窓又は開口部を介して前記測定試料又は前記参照試料を照射し、その反射光を偏光して前記カメラに入光させる偏光フィルタをなすアナライザと、
を有し、
前記ポラライザの第1光路と、前記アナライザの第2光路とが平行でなく、
前記ポラライザ及び前記アナライザがいずれも回転可能であることを特徴とする偏光画像取得装置。
【請求項2】
前記ポラライザ及び前記アナライザを回転させるため、それぞれ前記ポラライザ及び前記アナライザよりも小径で、前記ポラライザ及び前記アナライザに間接的に取り付けられる回転ツマミを有することを特徴とする請求項1記載の偏光画像取得装置。
【請求項3】
前記ポラライザと前記アナライザの回転角度を同調させる同調機構を有することを特徴とする請求項1又は2記載の偏光画像取得装置。
【請求項4】
前記ポラライザと前記アナライザの回転角度の同調と非同調を切り替える同調切替え機構を有することを特徴とする請求項3記載の偏光画像取得装置。
【請求項5】
前記回転ツマミは2つであって、前記ポラライザ又は前記アナライザの回転角度をそれぞれ別個に調整することを特徴とする請求項3記載の偏光画像取得装置。
【請求項6】
前記ポラライザ及び前記アナライザをそれぞれ回転させる第1モータ及び第2モータをさらに有し、前記第1モータ及び前記第2モータの回転角度を制御することを特徴とする請求項3又は4記載の偏光画像取得装置。
【請求項7】
前記ポラライザ及び/又は前記アナライザの回転角度を表示する表示部を有することを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の偏光画像取得装置。
【請求項8】
前記ポラライザ及び/又は前記アナライザの回転角度を設定するための設定画面を前記表示部に表示させる制御部を有することを特徴とする請求項7に記載の偏光画像取得装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、試料の熱的挙動の測定を行う熱分析装置に取り付けられ、試料の偏光画像を取得する偏光画像取得装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、試料の温度特性を評価する手法として、試料を加熱し、温度変化に伴う測定試料の熱的挙動(物理的変化)を測定する熱分析といわれる手法が行われている。熱分析は、JIS K 0129:2005 "熱分析通則"に定義されており、測定対象(測定試料)の温度をプログラム制御させた時の、測定試料の物理的性質を測定する手法が全て熱分析とされる。一般的に用いられる熱分析は、(1)温度(温度差)を検出する示差熱分析(DTA)、(2)熱流差を検出する示差走査熱量測定(DSC)、(3)質量(重量変化)を検出する熱重量測定(TG)、(4)力学的特性を検出する熱機械分析(TMA)、及び(5)動的粘弾性測定(DMA)の5つの方法がある。
【0003】
又、近年、熱分析の際の試料の状態を観察したいという要望があり、試料を覆うカバーや加熱炉に窓や開口部を設け、この窓や開口部を介して試料を観察可能とした熱分析装置が知られている(例えば、特許文献1~3参照)。
特許文献1の熱分析装置は熱流束型の示差走査熱量計(DSC)であり、測定試料及び基準物質のホルダーを、熱抵抗を介してヒートシンクに設置し、測定試料と基準物質との温度差を温度の関数として測定するものである。ヒートシンクと各ホルダー間には熱抵抗を介して熱流が生じ、これらの熱流差が上記した温度差に比例することになる。そして、この温度差を熱電対等で検出することにより、DSC信号として出力する。
この示差走査熱量計は、加熱炉の開口部分を覆うカバーの一部に透明材料からなる窓を設けるタイプである。
【0004】
特許文献2、3の熱分析装置は透明材料からなるファーナスチューブに一対の試料ホルダを内包し、加熱炉を前進させてファーナスチューブを露出させた部分を開口部としたり、加熱炉自体に開口部を設けるタイプである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平8-327573号公報
【特許文献2】特許5792660号公報
【特許文献3】特許6061836号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上述した窓や開口部を介して、熱分析中の試料を観察、撮像する場合に偏光画像を取得したい場合がある。このような偏光画像を観察するものとしてはいわゆる偏光顕微鏡が知られている。この偏光顕微鏡による観察法として、光源からの光をポラライザで直線偏光して試料に照射し、その反射光をアナライザを通して観察するクロスニコルが使用されている。
そして、偏光顕微鏡を使用する際には、ポラライザの回転位置を所定の位置に合わせ、試料ステージを回転させながら観察することで、試料の偏光画像が得られる。なお、アナライザは抜き差し式で回転できない。
【0007】
しかしながら、熱分析装置の試料の偏光画像を観察したい場合に、試料、ひいては試料ホルダを回転させることは原理上及び装置の制約上、極めて困難であり、偏光顕微鏡をそのまま利用して試料の偏光画像を観察することができなかった。
【0008】
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、熱分析装置内の測定試料又は参照試料の偏光画像を取得できる偏光画像取得装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するために、本発明の測定試料及び参照試料をそれぞれ収容する一対の試料容器と、前記試料容器を外側から取り囲む加熱炉とを備え、前記加熱炉は窓又は開口部を有し、該窓又は開口部を介して少なくとも前記測定試料を観察可能な熱分析装置に取り付けられる偏光画像取得装置であって、前記熱分析装置に取り付けられる取付部と、光源と、前記光源からの照射光を偏光する偏光フィルタをなすポラライザと、カメラと、前記ポラライザを透過した偏光が前記窓又は開口部を介して前記測定試料又は前記参照試料を照射し、その反射光を偏光して前記カメラに入光させる偏光フィルタをなすアナライザと、を有し、前記ポラライザの第1光路と、前記アナライザの第2光路とが平行でなく、前記ポラライザ及び前記アナライザがいずれも回転可能であることを特徴とする。
【0010】
この偏光画像取得装置によれば、ポラライザの第1光路とアナライザの第2光路とが平行でないので、ポラライザ及びアナライザを含む偏光画像取得装置を熱分析装置の窓又は開口部の外側に配置して、窓又は開口部の内部をカメラにて観察、撮像することができる。
これに対し、第1光路と第2光路とが平行であると、熱分析装置の窓又は開口部の外側に配置して窓又は開口部の内部を観察することが不可能となる。
又、ポラライザ及びアナライザがいずれも回転可能であるので、熱分析装置の試料(試料ホルダ)を回転させることが原理上困難であっても、ポラライザ及びアナライザを適宜回転させることにより、窓又は開口部を介して熱分析装置内の測定試料又は参照試料の偏光画像を取得できる。
【0011】
本発明の偏光画像取得装置において、前記ポラライザ及び前記アナライザを回転させるため、それぞれ前記ポラライザ及び前記アナライザよりも小径で、前記ポラライザ及び前記アナライザに間接的に取り付けられる回転ツマミを有してもよい。
この偏光画像取得装置によれば、一般的な偏光顕微鏡のようにポラライザ又はアナライザのうち一方の外周自体にツマミが直接付いていて回転させる場合に比べ、ツマミ径が小さいので、ユーザが回転ツマミを回しやすく、回転操作が容易かつ正確になる。
【0012】
本発明の偏光画像取得装置において、前記ポラライザと前記アナライザの回転角度を同調させる同調機構を有してもよい。
この偏光画像取得装置によれば、ポラライザ及びアナライザの回転角度を同調(連動)させることができるので、ポラライザ及びアナライザの回転角度を別個に調整する場合に比べて回転操作が容易かつ正確になる。
【0013】
本発明の偏光画像取得装置において、前記ポラライザと前記アナライザの回転角度の同調と非同調を切り替える同調切替え機構を有してもよい。
この偏光画像取得装置によれば、ポラライザ及びアナライザの回転角度を同調させる場合に加え、同調させず、それぞれ別個に回転角度を調整できるように選択できるので、ポラライザとアナライザの間の相対的な回転角度を細かく調整できるという利点がある。
【0014】
本発明の偏光画像取得装置において、前記回転ツマミは2つであって、前記ポラライザ又は前記アナライザの回転角度をそれぞれ別個に調整してもよい。
この偏光画像取得装置によれば、ポラライザ及びアナライザの回転角度を同調させず、それぞれ別個に回転角度を調整できるので、ポラライザとアナライザの間の相対的な回転角度を細かく調整できるという利点がある。
【0015】
本発明の偏光画像取得装置は、前記ポラライザ及び前記アナライザをそれぞれ回転させる第1モータ及び第2モータをさらに有し、前記第1モータ及び前記第2モータの回転角度を制御してもよい。
この偏光画像取得装置によれば、第1モータ及び第2モータを制御することで、前記ポラライザ及び前記アナライザを容易かつ正確に回転させることができ、回転角度の同調と非同調を切り替える機構も容易となる。
【0016】
本発明の偏光画像取得装置は、前記ポラライザ及び/又は前記アナライザの回転角度を表示する表示部を有してもよい。
この偏光画像取得装置によれば、ユーザが表示部を見ることでポラライザ及び/又はアナライザの回転角度を容易に確認できる。
【0017】
本発明の偏光画像取得装置は、前記ポラライザ及び/又は前記アナライザの回転角度を設定するための設定画面を前記表示部に表示させる制御部を有してもよい。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、熱分析装置内の測定試料又は参照試料の偏光画像を取得できる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の実施形態に係る偏光画像取得装置が取付けられる熱分析装置の一例の構成を示す斜視図である。
図2図1において、測定位置での偏光画像取得装置の位置を示す斜視図である。
図3】本発明の実施形態に係る偏光画像取得装置が取り付けられる熱分析装置である、示差走査熱量計(DSC)を示す斜視図である。
図4図2のA―A線に沿う断面図である。
図5】偏光画像取得装置におけるポラライザ及びアナライザの回転機構を示す上面斜視図である。
図6】偏光画像取得装置におけるポラライザ及びアナライザの回転機構を示す平面図である。
図7】偏光画像取得装置におけるポラライザ及びアナライザの回転機構を示す下面斜視図である。
図8】本発明の実施形態に係る偏光画像取得装置の変形例の構成を示す上面斜視図である。
図9図8の偏光画像取得装置の下面斜視図である。
図10】本発明の実施形態に係る偏光画像取得装置のさらに別の変形例の構成を示す上面斜視図である。
図11図10の偏光画像取得装置の下面斜視図である。
図12】本発明の実施形態に係る偏光画像取得装置が取付けられる熱分析装置である、熱重量測定(TG)装置の構成を示す断面図である。
図13】熱重量測定(TG)装置に取り付けられた偏光画像取得装置の構成を示す斜視図である。
図14図13のC-C線に沿う断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
まず、図3図4を参照し、熱分析装置100である示差走査熱量計(DSC)について説明する。
熱分析装置100は、加熱炉101の上蓋111全体を透明部材として窓としたこと以外は、従来の示差走査熱量計と同様の構成を有する。
具体的には、熱分析装置100は、加熱炉101の内部に配置されて測定試料S、参照試料Sをそれぞれ収納する試料容器51、52と、試料容器51、52と加熱炉101との間に接続されてこれらの間に熱流路を形成する熱抵抗体114と、測定試料側熱電対107と、参照試料側熱電対108と、を備えている。
加熱炉101の外周には巻線状のヒータ103が巻回されて加熱炉101を加熱する。
【0021】
加熱炉101は円筒状に形成され、軸方向に沿う断面がH字状になっている。そして、軸方向の中央から径方向内側に突出する環状突起の上方に略二重円板状の熱プレート105が載置されている。
さらに、熱プレート105の上面に、2つの熱抵抗体114を介してそれぞれ試料容器51、52が載置されている。
【0022】
又、加熱炉101の上端開口には上蓋111が着脱可能に載置され、加熱炉101内部を外気から遮断している。
さらに、上蓋111全体が石英ガラス製の透明部材であるので、上蓋111が窓を形成し、この窓を通して加熱炉101内の試料容器51、52、ひいては測定試料S、参照試料Sを観察可能である。
【0023】
測定試料側熱電対107と、参照試料側熱電対108は熱抵抗体114、熱プレート105を貫通し、それぞれの先端が試料容器51、52の下面にロウ付け等によって接続されている。一方、測定試料側熱電対107と参照試料側熱電対108の他端が加熱炉101の下方に引き出され、信号処理回路をなす増幅器124に接続されている。
このようにして、測定試料側熱電対107と、参照試料側熱電対108は、いわゆる示差熱電対を形成し、測定試料S、参照試料Sの温度差を検知できるようになっている。この温度差が熱流差信号として記録される。一方、測定試料側熱電対107から測定試料の温度が記録される。
【0024】
そして、図1に示すように、熱分析装置100の全体がケーシング102の内部に設置されている。さらに、ケーシング102のうち、窓(上蓋)111の直上位置が矩形に開口しており、そのケーシング開口104における図1の左右方向の2辺には、偏光画像取得装置200を設置及び移動させるためのレール161が取り付けられている。
【0025】
次に、図2図4を参照し、本発明の実施形態に係る偏光画像取得装置200について説明する。
図2に示すように、偏光画像取得装置200は、熱分析装置100に取り付けられる取付部202と、カバー204、206と、後述する回転ツマミ230とを有する。取付部202の全体は矩形の箱状になっており、図4に示すように、取付部202の裏面には、レール161と共にリニアガイド160を構成するブロック162が設置されている。従って、熱分析装置100側のレール161に沿って、ブロック162が移動することで偏光画像取得装置200が進退可能になっている。
なお、リニアガイド160は公知であり、ブロック162に設けられた転がり軸受がレール161に対して滑らかに動く。リニアガイド160としては、例えばLMガイド(登録商標)が挙げられる。又、偏光画像取得装置200を進退させる機構はリニアガイドに限定されず、公知の種々のアクチュエータを使用できる。
【0026】
そして、図1の退避位置では、熱分析装置100に対して偏光画像取得装置200が最も離間し、ケーシング開口104及びケーシング開口104の内側の熱分析装置100の上蓋(窓)111が露出している。
一方、図2の測定位置では、熱分析装置100に対して偏光画像取得装置200が近接し、上蓋(窓)111の直上に偏光画像取得装置200が配置される。
【0027】
図4に示すように、偏光画像取得装置200はさらに、LED等の光源210と、光源からの照射光を偏光する偏光フィルタをなすポラライザ212と、CCDカメラ等のカメラ220と、ポラライザ212を透過した偏光が上蓋(窓)111を介して測定試料S又は参照試料Sを照射し、その反射光を偏光してカメラ220に入光させる偏光フィルタをなすアナライザ222と、を有する。
【0028】
取付部202の上面はメインパネル202fを形成し、光源210はメインパネル202fの内面に取り付けられて側方に照射するようになっている。又、ポラライザ212は光源210の照射側に取り付けられている。
一方、アナライザ222は、メインパネル202fに設けた開口を覆うようにしてメインパネル202fの外側に取り付けられ、カメラ220はアナライザ222を上面から覆うようにベース208上に垂直方向に取り付けられている。なお、カメラ220とアナライザ222との間にはレンズ群219が配置され、アナライザ222から上方に出射された偏光がレンズ群219で適切にピント等を合わされてカメラ220に収束するようになっている。
【0029】
ここで、ポラライザ212の第1光路(光軸)C1は水平方向であり、アナライザ222の第2光路(光軸)C2は垂直方向であり、C1とC2は平行でなく所定の角度θ(図4ではθ=90度)をなしている。
そして、ポラライザ212を透過して第1光路(光軸)C1に沿って側方に進んだ偏光は、ハーフミラー215により反射して90度下方に進んで測定試料S又は参照試料Sを照射し、その反射光がハーフミラー215を透過して第2光路(光軸)C2に沿って上方に進んでアナライザ222に入光するようになっている。
【0030】
本発明の実施形態に係る偏光画像取得装置200では、ポラライザ212及びアナライザ222がいずれも回転可能である。これについて、図5図7を参照して説明する。図5はポラライザ212及びアナライザ222の回転機構を示す上面斜視図、図6は回転機構を示す平面図、図7は回転機構を示す下面斜視図である。なお、図5図7の矢印Bは図2の背面側を示す。
【0031】
図5図6に示すように、メインパネル202fの上面には、3つのプーリー242,244,246が配置され、各プーリー242,244,246にはベルト248が掛け渡されている。
各プーリー242,244,246のうち、プーリー242は熱分析装置100に対して最も遠い位置に配置され、プーリー242の上方には所定の支柱を介してプーリーカバー202sが離間して配置されている。そして、プーリーカバー202sの上方には、プーリー242に直結した回転ツマミ230が配置され、ユーザが回転ツマミ230を回すと、プーリー242からベルト248を介して他のプーリー244,246も連動するようになっている。
なお、回転ツマミ230には適宜基準位置が記され、一方でプーリーカバー202sのうち回転ツマミ230の外周側にはドーナツ状の角度盤252が取り付けられている。そして、角度盤252と基準位置との間の位置関係を視認することで、回転ツマミ230の回転角度を認識可能になっている。
【0032】
図4図5に示すように、プーリー244の内側には、アナライザホルダ244hを介してアナライザ222が取り付けられており、回転ツマミ230を回してプーリー244が回転すると、アナライザ222も共に回転する。
ここで、アナライザホルダ244hはプーリー244の内側に嵌合されているが、アナライザホルダ244hはプーリー244に対して固定されていない。このため、通常は、回転ツマミ230を回転させると、ベルト248を介してプーリー244が連動する。
一方、アナライザホルダ244hを手で強く回転させると、プーリー244に嵌合されていたアナライザホルダ244hがプーリー244に対して回転する。
【0033】
これにより、回転ツマミ230に対するアナライザホルダ244hの相対角度が変わるので、回転ツマミ230とプーリー244による「同調機能」を有した上で、アナライザ222の初期の回転角度の調整や、同調回転後にアナライザ22を非同調で回転ツマミ230に対して別個に回転させることが可能となる。
【0034】
ここで、プーリー244の外周側にはドーナツ状の第2角度盤254が取り付けられ、一方でアナライザホルダ244hには指示突起244sが取り付けられている。これにより、指示突起244sと第2角度盤254との位置関係からアナライザ222の回転角度を認識可能になっている。
なお、角度盤252,254、及び351,352(図8)が特許請求の範囲の「表示部」に相当する。
【0035】
一方、図7に示すように、プーリー246はメインパネル202fの上下を貫通してメインパネル202fの下面にも突出している。そして、メインパネル202fの下面に突出したプーリー246の先端は傘歯車246gに連結されており、メインパネル202fの下面で水平方向に延びる回転軸261の先端の傘歯車261gと噛み合っている。回転軸261は歯車等を介して水平方向に延びる別のプーリー262と連動し、プーリー262とプーリー265にはベルト263が掛け渡されている。
そして、プーリー265の内側にはポラライザ212が固定され、回転ツマミ230を回してプーリー242が回転すると、プーリー246、回転軸261、プーリー262、265の順に連動して回転し、ポラライザ212も回転する。
【0036】
以上のように、ポラライザ212の第1光路(光軸)C1と、アナライザ222の第2光路(光軸)C2とが平行でないので、ポラライザ212及びアナライザ222を含む偏光画像取得装置200を熱分析装置100の上蓋(窓)111の外側に配置して、上蓋(窓)111の内部をカメラ220にて観察、撮像することができる。
これに対し、C1とC2が平行であると、熱分析装置100の上蓋(窓)111の外側に配置して上蓋(窓)111の内部を観察することが不可能となる。
【0037】
又、ポラライザ212及びアナライザ222がいずれも回転可能であるので、熱分析装置100の試料(試料ホルダ41、42)を回転させることが原理上困難であっても、ポラライザ212及びアナライザ222を適宜回転させることにより、上蓋(窓)111を介して熱分析装置100内の測定試料S又は参照試料Sの偏光画像を取得できる。
【0038】
又、図5図7の例では、それぞれポラライザ212及びアナライザ222よりも小径な回転ツマミ230を回すことでポラライザ212及びアナライザ222を回転させることができる。
これにより、一般的な偏光顕微鏡のようにポラライザ212又はアナライザ222のうち一方の外周自体にツマミが直接付いていて回転させる場合に比べ、ツマミ径が小さいので、ユーザがツマミを回しやすく、回転操作が容易かつ正確になる。
【0039】
又、図5図7の例では、1つの回転ツマミ230を回すことでポラライザ212及びアナライザ222の回転角度を同調(連動)させることができるので、ポラライザ212及びアナライザ222の回転角度を別個に調整する場合に比べて回転操作が容易かつ正確になる。
なお、図5図7に示した各プーリー242~246、262,265,ベルト248、263,及びその他の部材が特許請求の範囲の「同調機構」に相当する。
又、上述のように、アナライザホルダ244hを手で回転させない状態では、ポラライザ212及びアナライザ222の回転角度が同調するが、アナライザホルダ244hを手で強く回転させると、アナライザホルダ244hがプーリー244に対して回転し、ポラライザ212の回転角度に対してアナライザ222の回転角度を非同調にしたり変更することができる。
さらに、後述する図10図11の例では回転角度の同調と非同調を容易に切り替えることができる。
【0040】
次に、図8図9を参照し、本発明の実施形態に係る偏光画像取得装置300の変形例について説明する。図8図9は偏光画像取得装置300のそれぞれ上面斜視図及び下面斜視図である。
なお、偏光画像取得装置300において、偏光画像取得装置200のうち、ベース208の上方のレンズ群219、カメラ220等を適宜省略する。又、偏光画像取得装置200と同一の構成部分は同一符号を付して適宜説明を省略する。さらに、偏光画像取得装置300の内部構成が明確になるよう、カバー204、206を外した状態としている。
【0041】
偏光画像取得装置300は、ポラライザ212及びアナライザ222をそれぞれ別個に回転させる回転ツマミ331、332を有し、ポラライザ212及びアナライザ222の回転角度が同調しない例である。
【0042】
図8に示すように、メインパネル302fの上面には、ベース208の他、5つのプーリー244,2461,342,344,348が配置されている。プーリー244は図5のものと同一である。プーリー2461は図5のプーリー246と略同一であるが、軸方向に長く、2つのベルト347,349を上下に架け渡すことができる。プーリー344は、プーリー2461と同様、軸方向に長く、2つのベルト347,346を上下に架け渡すことができる。各プーリーのうち、プーリー342,344は熱分析装置100に対して最も遠い位置に配置されている。プーリー348はプーリー244の手前に配置されている。プーリー2461は図5のプーリー246と同位置に配置されている。
そして、プーリー342,348の上方には所定の支柱を介して共通のプーリーカバー302sが離間して配置されている。そして、プーリーカバー302sの上方には、各プーリー342,348にそれぞれ直結した回転ツマミ331,332が配置されている。
【0043】
プーリー342、344の間にはベルト346が掛け渡されている。又、プーリー344,2461の間にはベルト347が掛け渡され、ベルト346、347は90度の角度をなしている。
そして、ユーザが回転ツマミ331を回すと、プーリー342からベルト346、347を介して他のプーリー344,2461も連動するようになっている。そして、プーリー2461が回転すると、図7に示したプーリー246と同様、回転軸261、プーリー262、265が連動してポラライザ212を回転させることができる。
【0044】
一方、プーリー348、244の間にはベルト349が掛け渡されている。
そして、ユーザが回転ツマミ332を回すと、プーリー348からベルト349を介して他のプーリー244も連動するようになっている。そして、プーリー244が回転すると、図5に示したのと同様、プーリー244に固定されたアナライザ222を回転させることができる。
なお、回転ツマミ331,332にはそれぞれ適宜基準位置が記され、一方でプーリーカバー302sのうち回転ツマミ331,332のそれぞれ外周側にはドーナツ状の角度盤351,352が取り付けられている。そして、角度盤351,352と基準位置との間の位置関係を視認することで、それぞれ回転ツマミ331,332の回転角度を認識可能になっている。
【0045】
以上のように、偏光画像取得装置300においては、ポラライザ212及びアナライザ222の回転角度を同調させず、それぞれ別個に回転角度を調整できるので、ポラライザ212とアナライザ222の間の相対的な回転角度を細かく調整できるという利点がある。
【0046】
次に、図10図11を参照し、本発明の実施形態に係る偏光画像取得装置400のさらに別の変形例について説明する。図10図11は偏光画像取得装置400のそれぞれ上面斜視図及び下面斜視図である。
なお、偏光画像取得装置400において、偏光画像取得装置200のうち、ベース208の上方のレンズ群219、カメラ220等を適宜省略する。又、偏光画像取得装置200と同一の構成部分は同一符号を付して適宜説明を省略する。さらに、偏光画像取得装置400の内部構成が明確になるよう、カバー204、206を外した状態としている。
【0047】
偏光画像取得装置400は、ポラライザ212及びアナライザ222を同調して、又は非同調に(それぞれ別個に)回転させる同調切替え機構を有する例である。
又、回転ツマミの代わりに、液晶タッチパネル431,432上で回転角度を調整する例である。
【0048】
図10に示すように、メインパネル402fの上面には、ベース208の他、2つのプーリー244,246が配置されている。プーリー244,246は図5のものと同一である。
又、メインパネル402fの前面には、2つの液晶タッチパネル431,432、及び同調切替えボタン410が配置されている。
【0049】
プーリー244,246の間にはベルト440が掛け渡されている。
又、図11に示すように、図7と同様にしてプーリー246はメインパネル402fの上下を貫通してメインパネル402fの下面にも突出し、プーリー246の先端は傘歯車246gに連結されている。一方、メインパネル402fの下面にはサーボモータM2が取り付けられ、サーボモータM2の回転軸M2rは水平方向に延びている。そして、回転軸M2rの先端には傘歯車246gが噛み合うための傘歯車M2gが連結されている。
従って、サーボモータM2が回転すると、傘歯車M2g、246gを介してプーリー246、プーリー244の順に連動して回転し、プーリー244に固定されたアナライザ222も回転する。
【0050】
一方、メインパネル402fの下面には別のサーボモータM1も取り付けられ、サーボモータM1の回転軸はプーリー262に取り付けられている。又、プーリー262、265の間にはベルト263が掛け渡されている。
従って、サーボモータM1が回転すると、プーリー262、265の順に連動して回転し、プーリー265に固定されたポラライザ212も回転する。
【0051】
ここで、メインパネル402fの下面には制御部(マイコン)450が取り付けられている。そして、液晶タッチパネル431,432上でユーザがポラライザ212及びアナライザ222の回転角度を設定すると、制御部450がその設定データに基づいてサーボモータM1、M2の回転角度を制御する。
なお、液晶タッチパネル431の中央画面431aには現在のポラライザ212の回転角度が表示され、液晶タッチパネル431の右側の+ボックス431bをタッチすると回転角度の設定値が増え、左側の-ボックス431cをタッチすると回転角度の設定値が減るようになっている。
回転角度の設定が終了して決定ボタン431dをタッチすると、設定した回転角度になるまでサーボモータM1が作動する。
液晶タッチパネル432の中央画面432a、+ボックス432b、-ボックス432c、決定ボタン432dも同様にしてサーボモータM2の回転角度を設定できる。
【0052】
なお、同調切替えボタン410を押し下げると、上述のように、液晶タッチパネル431,432によってポラライザ212及びアナライザ222の回転角度を非同調に(それぞれ別個に)回転させることができる。
一方、同調切替えボタン410を再度押し下げると、同調モードに切り替えられ、液晶タッチパネル431,432のいずれかでポラライザ212又はアナライザ222の一方の回転角度を設定すると、他のポラライザ212又はアナライザ222の回転角度が予め決められた同調角度に応じて自動的に設定されるようになっている。
【0053】
以上のように、偏光画像取得装置400においては、ポラライザ212及びアナライザ222の回転角度の同調と非同調を切り替えることができる。
又、液晶タッチパネル431,432によってポラライザ212及びアナライザ222の回転角度を設定できるので、設定作業が容易となる。
【0054】
なお、サーボモータM1、M2がそれぞれ特許請求の範囲の「第1モータ、第2モータ」に相当し、液晶タッチパネル431,432が特許請求の範囲の「表示部」に相当する。
又、同調切替えボタン410及び制御部450が特許請求の範囲の「同調機構」に相当する。
【0055】
本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の思想と範囲に含まれる様々な変形及び均等物に及ぶことはいうまでもない。
ポラライザ及びアナライザの種類や個数は上記に限定されないし、ポラライザ及びアナライザの回転機構も限定されない。回転ツマミの形状や構造も限定されない。
【0056】
熱分析装置は測定対象の加熱又は冷却による温度変化に伴う熱的挙動の測定を行う原理であればよく、上記した熱重量測定(TG)装置の他、JIS K 0129:2005 "熱分析通則"に定義され、測定対象(試料)の温度をプログラム制御させた時の、試料の物理的性質を測定する全ての熱分析に適用可能である。具体的には、 (1)温度(温度差)を検出する示差熱分析(DTA)、(2)熱流差を検出する示差走査熱量測定(DSC)、(3)質量(重量変化)を検出する熱重量測定(TG)、等が挙げられる。
【0057】
例えば図12図14に示すように、熱分析装置100Bは熱重量測定(TG)装置であってもよい。
なお、軸方向Oに沿ってファーナスチューブ9の先端部9a側を「先端(側)」とし、その反対側を「後端(側)」とする。又、図12の熱分析装置100Bは、上述の特許文献2、3の熱分析装置に対応する。
【0058】
熱分析装置100は熱重量測定(TG)装置を構成し、透明材料により形成されて筒状のファーナスチューブ9と、ファーナスチューブ9を外側から取り囲む筒状の加熱炉3と、ファーナスチューブ9の内部に配置される一対の試料ホルダ41,42と、支持台20と、ファーナスチューブ9の軸方向Oの後端部9dに接続される測定室30と、測定室30内に配置されて試料S、Sの重量変化を測定する重量検出器32と、測定室30を自身の上面に載置する基台10と、を備えている。ここで、測定試料(サンプル)S、参照試料Sは一対の試料容器151、152にそれぞれ収容され、各試料容器151、152が一対の試料ホルダ41,42上にそれぞれ載置されている。又、参照試料Sは、測定試料に対する基準物質(リファレンス)である。
【0059】
又、加熱炉3の下方を2つの支柱18が支え、各支柱18は支持台20の上面に接続されている。又、ファーナスチューブ9の後端部9dの外側にフランジ部7が固定され、フランジ部7の下方を支柱16が支え、支柱16は支持台20の上面に接続されている。
さらに、基台10の軸方向Oに沿って形成された溝に、リニア(線形)アクチュエータ22が配置され、リニアアクチュエータ22により、支持台20が上記溝に沿って軸方向Oに進退可能になっている。
加熱炉3は、加熱炉3の内面を形成する円筒状の炉心管3cと、炉心管3cに外嵌されたヒータ3bと、両端に側壁を有する円筒状の外筒3aとを有する。そして、加熱炉3はファーナスチューブ9(及びその内部の試料S、S)を非接触で加熱するようになっている。
【0060】
さらに、加熱炉3の上面には、外筒3aから炉心管3cへ向かって貫通する略矩形の開口部Wが形成されている。
ここで、測定試料Sを保持する試料容器151は、測定試料Sを観察できるよう、上面が開口するオープン型の有底円筒の容器になっている。一方、参照試料Sを保持する試料容器152は観察できなくてもよいので、オープン型の有底容器でなく密閉型の容器を用いてもよい。但し、各試料S、Sがファーナスチューブ9内で同一の条件で確実に加熱されるためには、試料容器152は試料容器151と同一形状であることが好ましい。
そして、開口部Wを介し、透明なファーナスチューブ9に収容された試料S、Sを外側から観察可能である。
【0061】
ファーナスチューブ9は先端部9aに向かってテーパ状に縮径し、先端部9aは細長いキャピラリ状に形成されてその先端に排気口9bが開口している。そして、ファーナスチューブ9には適宜パージガスが後端側から導入され、このパージガスや、加熱による試料の分解生成物等が排気口9bを通じて外部に排気される。
又、ファーナスチューブ9を構成する透明材料とは、可視光を所定の光透過率で透過する材料であり、半透明材料も含む。又、透明材料としては石英ガラス、サファイアガラス、又はYAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)セラミックスを好適に用いることができる。
【0062】
試料ホルダ41、42には、軸方向O後端側に延びる天秤アーム43、44がそれぞれ接続されている。又、試料ホルダ41、42の直下には熱電対が設置され、試料温度を計測可能になっている。
測定室30はファーナスチューブ9の後端に配置され、測定室30とファーナスチューブ9は管状のベローズ34で内部が連通している。
測定室30内には、コイル、磁石及び位置検出部を備えた公知の重量検出器32が配置されている。そして、天秤アーム43、44が水平になるように流した電流を測定することにより、天秤アーム43、44先端の各試料S、Sの重量を測定するようになっている。
なお、試料S、Sをセット(配置)又は交換する場合には、支持台20をファーナスチューブ9の先端側に前進させ、各試料ホルダ41、42をファーナスチューブ9及び加熱炉3より後端側に露出させて行う。
【0063】
そして、図14に示すように、ポラライザ212を透過して第1光路(光軸)C1に沿って側方に進んだ偏光は、ハーフミラー215により反射して90度下方に進んで測定試料S又は参照試料Sを照射し、その反射光がハーフミラー215を透過して第2光路(光軸)C2に沿って上方に進んでアナライザ222に入光するのは図4と同様である。
【符号の説明】
【0064】
3、101 加熱炉
51、52、151、152 試料容器
測定試料
参照試料
W 開口部
111W 窓
100、100B 熱分析装置
200~400 偏光画像取得装置
202 取付部
210 光源
212 ポラライザ
220 カメラ
222 アナライザ
230、331、332 回転ツマミ
410 同調機構(同調切替えボタン)
450 同調機構(制御部)
431,432表示部(液晶タッチパネル)
C1 第1光路
C2 第2光路
M1 第1モータ
M2 第2モータ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14