(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023138358
(43)【公開日】2023-10-02
(54)【発明の名称】分離構造を備えたイメージセンサ集積回路及び方法
(51)【国際特許分類】
H01L 27/146 20060101AFI20230922BHJP
【FI】
H01L27/146 A
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023021222
(22)【出願日】2023-02-15
(31)【優先権主張番号】63/320,595
(32)【優先日】2022-03-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/832,380
(32)【優先日】2022-06-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】500262038
【氏名又は名称】台湾積體電路製造股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Taiwan Semiconductor Manufacturing Company,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.8, Li-Hsin Rd.6, Hsinchu Science Park, Hsinchu, TAIWAN
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100164448
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 雄輔
(72)【発明者】
【氏名】孔 書硯
(72)【発明者】
【氏名】劉 家弘
(72)【発明者】
【氏名】莊 聖頡
(72)【発明者】
【氏名】陳 俊璋
(72)【発明者】
【氏名】張 ▲ウェイ▼玲
(72)【発明者】
【氏名】劉 銘棋
(72)【発明者】
【氏名】曹 淳凱
【テーマコード(参考)】
4M118
【Fターム(参考)】
4M118AA10
4M118AB01
4M118BA14
4M118CA03
4M118CA09
4M118CA34
4M118CB01
4M118CB02
4M118CB03
4M118DD04
4M118EA14
4M118FA26
4M118FA27
4M118FA33
4M118GA02
4M118GA08
4M118GC07
4M118GD04
4M118GD15
(57)【要約】 (修正有)
【課題】エッチングプロセスにおいて交差路領域でのローディング効果を低減させる方法及びデバイスを提供する。
【解決手段】方法は、基板140の裏側上にマスキング層を形成することであって、基板が受光素子82を含む画素領域110a、110bと、基板の表側上又は表側内に位置するトランジスタ20と、を含むことと、マスキング層をパターン光に露光することによりマスキング層にマスク開口を形成することであって、マスク開口が、画素領域をマスクするマスク画素領域と、マスク画素領域からマスク交差路領域へ向け延伸するマスク突出部領域とを含むことと、マスク開口を介して基板をエッチングすることにより、基板に基板開口を形成することと、基板開口に分離構造165を形成することと、を含む。
【選択図】
図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板の裏側上にマスキング層を形成することであって、前記基板が、受光素子を有する画素領域と、前記基板の表側上又は前記表側内に設けられたトランジスタとを含むことと、
前記マスキング層をパターン光に露光することにより、前記マスキング層にマスク開口を形成することであって、前記マスク開口が、前記画素領域をマスクするマスク画素領域と、前記マスク画素領域からマスク交差路領域へ向け延伸するマスク突出部領域とを含むことと、
前記マスク開口を介して前記基板をエッチングすることにより、前記基板に基板開口を形成することと、
前記基板開口に分離構造を形成することと
を含む、
方法。
【請求項2】
前記マスキング層を前記パターン光に露光することが、
レチクルによりパターン光を形成することであって、前記レチクルがパターンを含み、前記パターンが、
前記マスク画素領域に関連付く画素保護領域と、
前記マスク突出部領域に関連付く突出部領域と
を含むことと、
前記パターン光を前記マスキング層へ導くことと
を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記突出部領域が、第1の寸法により第1の方向において前記画素保護領域を超えて延伸し、第2の寸法により前記第1の方向において前記画素保護領域と重なり、
前記第2の寸法に対する前記第1の寸法の比が0.1~10の範囲の内にある、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記基板開口が、
第1の方向に延伸する、第1の幅を有する第1壁開口と、
前記第1の方向を横断する第2の方向に延伸する第2壁開口と
を含む、
壁開口と、
前記第1壁開口が前記第2壁開口と重なる領域に位置する、前記第1の幅よりも狭い第2の幅を有する交差路開口と
を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記交差路開口が前記基板の2つの突出部間の対角幅を有し、前記第1の幅に対する前記対角幅の比が1.414未満であり、前記2つの突出部は前記第1壁開口の対辺上で且つ前記第2壁開口の対辺上にある、
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第2の幅が前記基板の2つの突出部間の横幅であり、前記2つの突出部が前記第1壁開口の対辺上にある、
請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記第1の幅に対する前記第1壁開口の高さの比が10~100の範囲の内にある、
請求項4に記載の方法。
【請求項8】
基板と、
前記基板内の受光素子と、
前記基板の第1の側上又は前記第1の側内のトランジスタと、
前記受光素子を横方向に囲む、前記基板内の分離構造と
を含み、
前記分離構造が、
第1の方向に延伸する、第1の幅を有する第1壁と、
前記第1の方向を横断する第2の方向に延伸する第2壁と、
前記第1壁が前記第2壁と重なる領域に位置する、前記第1の幅よりも狭い第2の幅を有する交差路領域と
を含む、
デバイス。
【請求項9】
前記基板が、
前記受光素子を含む第1画素領域と、
前記第2の方向に沿って前記第1画素領域から第1壁を横切ったところに位置する第2画素領域と、
前記第1画素領域から前記交差路領域の中央へ向け延伸する第1突出部と、
前記第2画素領域から前記交差路領域の前記中央へ向け延伸する第2突出部と
を含む、
請求項8のデバイス。
【請求項10】
前記第1突出部が前記第2の幅により前記第2突出部から分離された、
請求項9に記載のデバイス。
【請求項11】
前記基板が、
前記受光素子を含む第1画素領域と、
前記第1画素領域から前記第1壁と前記第2壁を対角に横切ったところに位置する第2画素領域と、
前記第1画素領域から前記交差路領域の中央へ向け延伸する第1突出部と、
前記第2画素領域から前記交差路領域の前記中央へ向け延伸する第2突出部と
を含む、
請求項8に記載のデバイス。
【請求項12】
前記第1突出部が第3の幅により前記第2突出部から分離され、前記第1の幅に対する前記第3の幅の比が1.414未満である、
請求項11に記載のデバイス。
【請求項13】
前記基板内のフローティング拡散領域を更に含み、
前記フローティング拡散領域が前記分離構造と重なる、
請求項8に記載のデバイス。
【請求項14】
前記交差路領域が、
前記フローティング拡散領域と重なる、前記基板の少なくとも2つの突出部に当接する第1セグメントと、
前記第1セグメントと前記フローティング拡散領域との間の第3セグメントと、
前記第1セグメントと前記第3セグメントとの間の第2セグメントと
を含む断面形状を有し、
前記第1セグメントが、前記フローティング拡散領域から距離が減少するにつれ外向きにテーパ状にされた側壁を有し、
前記第2セグメントが、前記フローティング拡散領域から距離が減少するにつれ内向きにテーパ状にされた側壁を有する、
請求項8に記載のデバイス。
【請求項15】
前記第2セグメントの高さが前記第1セグメントの高さよりも高い、
請求項14に記載のデバイス。
【請求項16】
基板に受光素子を形成することと、
前記基板の第1の側上にトランジスタを形成することと、
前記基板の第2の側上にパターンマスクを形成することであって、前記第2の側が前記第1の側とは反対向きであり、前記パターンマスクが、
第1の方向に延伸する、第1の幅を有する第1壁露光領域と、
前記第1の方向を横断する第2の方向に延伸する第2壁露光領域と、
を含む、壁露光領域と、
前記第1壁露光領域が前記第2壁露光領域と重なる領域にあり、前記第1の幅よりも狭い第2の幅を有する交差路領域と
を含むこと、
前記パターンマスクを介してエッチングすることにより前記基板に開口を形成することと、
前記開口に分離構造を形成することと
を含む、
方法。
【請求項17】
前記パターンマスクを形成することが、
レチクルによりパターン光を形成することであって、前記レチクルがパターンを含み、前記パターンが、
前記基板の画素領域に関連付く画素保護領域と、
前記画素保護領域の角部から延伸する突出部領域と
を含むことと、
前記パターン光を前記基板の前記第2の側上のマスキング層へ向け導くことと
を含む、
請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記突出部領域が、三角形、矩形、五角形、六角形、又はN辺形である多角形状であり、Nが6よりも大きい、
請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記基板にフローティング拡散領域を形成することを更に含む、
請求項16に記載の方法。
【請求項20】
前記突出部領域が円形状を有する、
請求項17に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
半導体集積回路(IC)産業は急激な成長を経験している。IC材料及び設計における技術的進歩はICの複数世代を生産してきており、各世代は前の世代よりも小さく複雑な回路を有する。ICの進化の過程において、形状寸法(即ち、製造プロセスを用いて作成可能な最小部品(又は配線))が減少されつつ、機能密度(即ち、チップ領域あたりの相互接続デバイスの数)が一般的に増加している。この微細化プロセスは一般的に、生産効率を向上させて関連コストを低減することにより、利点を提供する。そのような微細化はICの加工及び製造の複雑さを増大させてもいる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
開口を形成するエッチングプロセスは、交差路領域でローディング効果を受けることにより、交差路領域でのBDTI構造の深さがBDTI構造の壁でのBDTI構造の深さよりも深くなる。
【課題を解決するための手段】
【0003】
少なくとも1つの実施形態によると、方法は、基板の裏側上にマスキング層を形成することであって、基板は受光素子を有する画素領域と、基板の表側上/内に配置されるトランジスタとを含むことと、マスキング層をパターン光に露光することによりマスキング層にマスク開口を形成することであって、マスク開口が、画素領域をマスクするマスク画素領域と、マスク画素領域からマスク交差路領域へ向け延伸するマスク突出部領域とを含むことと、マスク開口を介して基板をエッチングすることにより基板に基板開口を形成することと、基板開口に分離構造を形成することとを含む。
【0004】
少なくとも1つの実施形態によると、デバイスは、基板と、基板内の受光素子と、基板の第1の側上又は第1の側内のトランジスタと、受光素子を横方向に囲む、基板内の分離構造とを含む。分離構造は、第1の方向に延伸する、第1の幅を有する第1壁と、第1の方向を横断する第2の方向に延伸する第2壁と、第1壁と第2壁とが重なる領域に位置する、第1の幅よりも狭い第2の幅を有する交差路領域とを含む。
【0005】
少なくとも1つの実施形態によると、方法は、基板に受光素子を形成することと、基板の第1の側上にトランジスタを形成することと、基板の第2の側上にパターンマスクを形成することであって、第2の側が第1の側と反対向きであることとを含む。パターンマスクは壁露光領域を含む。壁露光領域は、第1の方向に延伸する、第1の幅を有する第1壁露光領域と、第1の方向を横断する第2の方向に延伸する第2壁露光領域とを含む。パターンマスクは、第1壁露光領域と第2壁露光領域とが重なる領域にあり、第1の幅よりも狭い第2の幅を有する交差路領域を更に含む。該方法は、パターンマスクを介してエッチングすることにより基板に開口を形成することと、開口内に分離構造を形成することとを更に含む。
【発明の効果】
【0006】
交差路領域の寸法を減少させることにより、交差路領域でのローディング効果が低減される。深さ均一性の向上を含むBDTI改善は、部分的BDTI構造のみならず全BDTI構造のためのより小さな画素サイズを実現させ、これは増大された画素密度を有するイメージセンサICに道を開く。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の態様は、添付図面と共に以下の詳細な説明を読むことで最もよく理解される。本業界の標準的な慣行に従い、様々な機能は縮尺どおりに描かれていないことに注意されたい。実際、添付図面に示される様々な機能の寸法は、説明を明確にするために任意に拡大又は縮小されている可能性がある。
【
図1】
図1A~1Gは、本発明の実施形態によるイメージセンサICの一部の概略側面視及び上面視断面図である。
【
図2】
図2A~2Fは、本発明の実施形態によるイメージセンサICの交差路部分の概略側面視及び上面視断面図である。
【
図3】
図3A~3Qは、様々な実施形態による製造の様々な段階でのイメージセンサICの図である。
【
図4】
図4は、本発明の様々な様態によるイメージセンサIC製造の方法を表すフロー図である。
【
図5】
図5は、様々な実施形態によるリソグラフィ露光システムの図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下の実施形態は、本発明の異なる特徴を実装するための多くの異なる実施形態又は実施例を提供する。本発明を単純化するため、要素及び配置の特定の実施例を以下に説明する。当然ながら、これらは例示であり、限定することを意図していない。例えば、以下の説明における、第2の特徴の上方又は第2の特徴上の第1の特徴の構成は、第1及び第2の特徴が直接的に接触して形成される実施形態を含んでよく、また第1及び第2の特徴が直接的に接触しないように、第1と第2の特徴の間に追加的な特徴が形成された実施形態であってもよい。加えて、本発明は様々な実施例において符号を繰り返す可能性がある。この繰り返しは単純化及び明確化の目的のためであり、それ自体は言及される様々な実施形態及び/又は構成の間の関係性を規定するものではない。
【0009】
更に、「下」、「下方」、「低い」、「上方」、「上」等といった空間的相対語は、図に表される1つの要素又は特徴の別の要素又は特徴に対する関係性を説明するための記述を容易にするために用いられ得る。空間的相対語は、図示された方向に加え、使用中又は操作中の装置の異なる方向を包含することを意図している。装置は他に方向付けられてもよく(90度又は他の方向に回転)、ここで使用される空間的相対記述語は同様にそのように解釈されてよい。
【0010】
「約」、「実質的に」といった相対的な程度を示す用語は、現在の技術的規範に照らして当業者が解釈するように解釈されるべきである。そのような用語は、プロセス及び/又は機器に依存する可能性があり、当業者が説明される技術について通常と認識するよりも多かれ少なかれ限定的であると解釈されるべきではない。
【0011】
本発明は一般的に半導体デバイスに関するものであり、より具体的には、バックサイドディープトレンチアイソレーション(BDTI)構造を含む、裏側照射型(BSI)イメージセンサICといったイメージセンサ集積回路(IC)に関する。非常に高いアスペクト比及び高い均一性を有するBDTI構造は、相補型金属酸化膜半導体(CMOS)イメージセンサ及び受光素子における電気的分離のために有益である。
【0012】
BDTI構造はフローティング拡散ノードと重なり、BDTI構造が形成される開口の下がフローティング拡散ノードとなるよう、BDTI構造はフローティング拡散ノードの形成に続いて形成される。開口を形成するエッチングプロセスが交差路領域でローディング効果を受ける可能性があることにより、BDTI構造の交差路領域での深さがBDTI構造の壁での深さよりも深くなる。この効果は、開口が比較的低いエッチング力を用いて形成されるとき悪化する。悪化したローディング効果は、深い交差路領域の深さを防止するために壁の深さが減少されることがフローティング拡散ノードとの接触(例えば破損)を招くため、分離性能を劇的に低下させる。
【0013】
本発明の実施形態は、高アスペクト比及び高均一性BDTI構造を達成する改善された光近接効果補正(OPC)プロセスを含む。交差路領域の寸法を減少させることにより、交差路領域でのローディング効果が低減する。深さ均一性の向上を含むBDTI改善は、部分的BDTI構造のみならず全BDTI構造のためのより小さな画素サイズを可能とし、これは増大した画素密度を有するイメージセンサICに道を開く。
【0014】
図1Aは、様々な実施形態によるイメージセンサ集積回路(IC)10Aの側面視断面図を表す。
図1Bは、
図1AのB-B線に沿ったイメージセンサIC10Aの上面視断面図である。
【0015】
イメージセンサIC10Aは、集合的に画素領域110a~110dと呼称されてよい複数の画素領域110a、110b、110c、110dを有する基板140を含む。いくつかの実施形態において、画素領域110a~110dは、
図1Bに表されるように、マトリックス又はグリッドに配置される。
【0016】
画素領域110a~110dは、画素領域110a~110d毎に1つの受光素子82といった、それぞれの受光素子82を含む。いくつかの実施形態において、受光素子82は、1つ以上のフォトダイオード、フォトトランジスタ等を含む。受光素子82は、入射放射線(例えば光子)を電気信号へと変換する。例えば、受光素子82は、入射放射線から電子正孔対を生成する。いくつかの実施形態において、入射放射線は1つ以上の波長の幅を含む。例えば、波長は、可視スペクトル、赤外線スペクトル等であってよい。電気信号は1つ以上の波長に関連付いてよい。
【0017】
複数のトランジスタゲート構造20が、基板140の第1の側(例えば表側)に沿って配置される。トランジスタゲート構造20は、プレーナFET、フィンFET(FinFET)、ナノ構造FET等といった、電界効果トランジスタ(FET)のゲート構造であってよい。ナノ構造FETは、ナノシートFET(NSFET)、ナノワイヤFET(NWFET)等を含んでよい。
【0018】
バックエンド(BEOL)金属スタックであってよい相互接続構造が、基板140の第1の側に沿って配置される。相互接続構造は、複数の導電性相互接続層120を囲む誘電体構造130を含む。いくつかの実施形態において、誘電体構造130は複数の積層型のレベル間誘電体(ILD)層を含む。いくつかの実施形態において、複数の導電性相互接続層120は、複数のトランジスタゲート構造20に電気的に結合された、導電性ビアと導電線とが交互にされた層を含む。
【0019】
いくつかの実施形態において、分離構造(例えば、シャロートレンチアイソレーション構造、ディープトレンチアイソレーション構造、分離インプラント等)が、複数の画素領域110a~110dの隣接したものの間の位置で、基板140内に配置されてよい。例えば、いくつかの実施形態において、シャロートレンチアイソレーション(STI)構造160が、複数の画素領域110a~110dの隣接したものの間で基板140の第1の側内に配置されてよい。いくつかの実施形態において、裏側ディープトレンチアイソレーション(BDTI)構造165が、例えば、複数の画素領域110a~110dの隣接したものの間で、基板140の第1の側と反対の第2の側内に配置されてよい。いくつかの実施形態において、BDTI構造165は、シャロートレンチアイソレーション構造160の直上であってよい。いくつかの実施形態において、BDTI構造165は、例えば、上面視においてシャロートレンチアイソレーション構造160と重なってよい。いくつかの実施形態において、BDTI構造165は基板140を完全に通過して延伸してよく、シャロートレンチアイソレーション構造160は省略されてよい。いくつかの実施形態において、BDTI構造165は、
図1Bの上面図に示されるように、単一の相互接続構造である。同様に、シャロートレンチアイソレーション構造160は単一の相互接続構造であってよい。BDTI構造165とSTI構造160は、交差路領域168で結合又は重なる壁166を含んだグリッド形状を有してよい。壁166は、第1の方向(例えばY軸方向)に延伸する垂直壁と、第2の方向(例えばX軸方向)に延伸する水平壁とを含んでよい。交差路領域168は、垂直壁と水平壁とが重なる領域であってよい。
【0020】
基板140の第2の側は、複数の画素領域110a~110d内に配置された、複数のトポグラフィカルフィーチャ118を含んでよい。複数のトポグラフィカルフィーチャ118(例えば、ピラミッド形状突出部及び/又は窪み)は、基板140の複数の内面を含む。いくつかの実施形態において、1つ以上の誘電体層170が、例えば、複数の内面が存在する場合に該複数の内面の間で、基板140の第2の側の上方に配置される。いくつかの実施形態において、1つ以上の誘電体層170は、酸化物、窒化物、炭化物等を含んでよい。複数の内面の角度は、基板140による放射線の吸収を高める(例えば、凹凸表面からの放射線の反射を減少させることによる)。複数の内面は更に、1つ以上の誘電体層170の頂部に対し急傾斜を有する入射放射線の入射角度を減少させる役割を果たし、これにより入射放射線が基板140から反射することを防止する。いくつかの実施形態において、トポグラフィカルフィーチャ118は存在せず、例えば、基板140の上面がBDTI構造165の上面と実質的に同一面上となる。
【0021】
図1Cは、様々な実施形態によるイメージセンサIC10Bの側面視断面図を表す。該側面視断面図は、例えば、
図1Dに表されたC-C線に沿って得られたものであってよい。
図1Dは、
図1CのD-D線に沿って得られたイメージセンサIC10Bの上面視断面図を表す。イメージセンサIC10Bは
図1Aと1Bに表されたイメージセンサIC10Aと多くの様態で類似し、同様の符号は同様の要素又は構造を指す。特定の要素のいくつかの説明は簡潔にするために省略する。
【0022】
イメージセンサIC10Bは画素領域110a~110dを含む。イメージセンサIC10Bは、基板140と、基板140内の受光素子82と、基板40の下面に沿った第1エッチストップ層131と、第1エッチストップ層131の下面に沿った誘電体層130と、誘電体層130の間の第2エッチストップ層132と、誘電体層130と第2エッチストップ層132内に設けられた第1金属線120とを含む。いくつかの実施形態において、第1金属線120は金属反射体として用いられてよい。いくつかの実施形態において、イメージセンサIC10Bは基板140の下方に、
図1Aに関して説明した相互接続構造に類似してよい相互接続構造(未標記)を含む。
【0023】
画素分離構造は、基板分離構造163とダミーコンタクト構造160とを含む。基板分離構造163は、画素領域110a~110dの境界に沿って基板を通って垂直に延伸する分離セグメント165(例えばBDTI構造165)を含む。その結果、分離セグメント165は基板140の第1領域を基板140の近接領域から横方向に分離する(このため、受光素子82を、基板140の近接領域にある近接した受光素子82(
図1Dを参照)から分離する)。分離セグメント165の側壁は、受光素子82を含む基板140の第1領域を縁取る。基板分離構造は、
図1Dに示されるように、グリッド又は環状構造であってよい。基板分離構造は、基板140の頂面から、基板140の頂面の下方の底面まで、垂直に延伸してよい。
【0024】
ダミーコンタクト構造160は、第1金属線120からそれぞれの分離セグメント165へ延伸するセグメントを含む。その結果、該セグメントは誘電体層130の第1領域を誘電体層130の近接領域から横方向に分離する。いくつかの実施形態において、画素分離構造と第1金属線120は、基板140の第1領域と第1誘電体層130の第1領域を完全に囲む。
【0025】
画素分離構造は、画素領域110aに進入する光子が画素領域110aから出て近接した画素領域(例えば、画素領域110b又は画素領域110c)に進入する可能性を低減させることができる。基板分離構造は、光子が基板140で近接した画素領域に進入する可能性を減少させる。更に、ダミーコンタクト構造160は、光子が第1誘電体層130で近接した画素領域に進入する可能性を低減させる。このため、画素分離構造120は、画素(画素領域110a~110d)の近接した画素からの分離を向上させる。よって、画素(画素領域110a~110d)と近接した画素との間のクロストークの発生が抑えられ、これによりイメージセンサIC10BのQE及び他の性能メトリックを向上させる。
【0026】
いくつかの実施形態において、基板分離構造は1つ以上の分離材料を含む。1つ以上の分離材料は、例えば、二酸化ケイ素、窒化ケイ素、low-k誘電体、酸化ハフニウム、酸化アルミニウム、high-k誘電体、タングステン、アルミニウム、他の適切な材料、又は前記の組合せを含んでよい。いくつかの実施形態において、基板分離構造は、全内部反射を介した光学的分離を提供するため、基板140の屈折率未満の屈折率を有する。
【0027】
いくつかの実施形態において、ダミーコンタクト構造160は第1金属材料を含む。第1金属材料は、例えば、タングステン、銅、チタン、他の適切な金属、又は前記の組合せを含んでよい。ダミーコンタクト構造160は、ダミーコンタクト構造160とBDTI構造165との間の界面で(例えば、ダミーコンタクト構造160の頂面に沿って)、BDTI構造165よりも広い幅を有してよい。更に、ダミーコンタクト構造160はBDTI構造165の高さ未満の高さを有してよい。更に、ダミーコンタクト構造160は他の表面形状(例えば、多面的又は球状の形状)を有してよい。
図1Aに示されたSTI構造160は
図1Cに示されたダミーコンタクト構造160とは異なることを理解されたい。例えば、STI構造160は基板140内に形成されてよく、二酸化ケイ素といった誘電体材料で形成されてよく、ダミーコンタクト構造160は、基板140上、誘電体層130及び第1エッチストップ層131内に形成され、第1金属材料で形成されてよい。いくつかの実施形態において、STI構造160とダミーコンタクト構造160の両方が存在する。
【0028】
いくつかの実施形態において、イメージセンサIC10Bは相補型金属酸化膜半導体(CMOS)イメージセンサ等である。いくつかの実施形態において、基板140は、例えば、シリコン等といった半導体材料を含んでよい。
【0029】
いくつかの実施形態において、誘電体層130は、例えば、二酸化ケイ素、窒化ケイ素、low-k誘電体、他の適切な誘電体材料、又は前記の組合せを含んでよい。第1エッチストップ層131と第2エッチストップ層132は、例えば、例えば、窒化ケイ素、炭化ケイ素、炭窒化ケイ素、他の適切な誘電体、又は前記の組合せを含んでよい。
【0030】
いくつかの実施形態において、第1金属線120は第2金属材料を含む。第2金属材料は、例えば、銅、アルミニウム銅、タングステン、他の適切な金属、又は前記の組合せを含んでよい。
【0031】
受光素子82は、第1ドープ半導体領域と、基板140の周囲領域とを含んでよい。第1ドープ半導体領域は、基板140の周囲領域と共にp-n接合を形成してよい。
【0032】
ゲートを含む画素トランジスタ20は、基板140の表側に沿って設けられてよく、フローティング拡散(FD)領域84は基板の表側に沿って基板140内に設けられてよい。第1コンタクト122が誘電体層130を通って第1金属線120へと延伸し、画素トランジスタ20及び/又はFD領域84を第1金属線120又は他の適切な金属線に電気的に結合してよい。バッファ層167が基板140の裏側に設けられてよく、受光素子82の上方を延伸してよい。
【0033】
カラーフィルタ180が基板140の裏側上で且つ受光素子82の上方に設けられてよい。複合金属グリッド(CMG)195が、画素領域110aの境界に沿って、分離セグメント165とダミーコンタクト構造160の上方で基板140の裏側上に設けられてよい。CMG195は、金属グリッド194と、該金属グリッド層194の上方の誘電体グリッド層196とを含む。カラーフィルタ180がCMG195の側壁間に設けられてよい。マイクロレンズ182が、カラーフィルタ180の上方、つまり受光素子82の上方で基板140の裏側上に設けられてよい。光子はマイクロレンズ182を通ってイメージセンサIC10Bに進入することができる。このため、光子は基板140の裏側を通って基板140に進入し、これによりイメージセンサを「裏面照射型」とする。
【0034】
いくつかの実施形態において、画素トランジスタ20は、例えば、転送トランジスタ、ソースフォロアトランジスタ、行選択トランジスタ、リセットトランジスタ、他の画素トランジスタ、又は他のトランジスタを含んでよい。
【0035】
いくつかの実施形態において、FD領域84と第1ドープ半導体領域82は、例えば、ドープされたシリコン等を含んでよい。
【0036】
いくつかの実施形態において、第1コンタクト122は、例えば、タングステン、銅、チタニウム、他の適切な金属、又は前記の組合せを含んでよい。
【0037】
いくつかの実施形態において、バッファ領域167は、例えば、二酸化ケイ素、窒化ケイ素、他の適切な誘電体、又は前記の組合せを含んでよい。
【0038】
いくつかの実施形態において、金属グリッド層194は、例えば、タングステン、銅、他の適切な金属、又は前記の組合せを含んでよい。いくつかの実施形態において、誘電体グリッド層196は、例えば、二酸化ケイ素、窒化ケイ素、他の適切な誘電体、又は前記の組合せを含んでよい。
【0039】
バッファ層167、カラーフィルタ180、CMG195、及びマイクロレンズ182は、
図1Aに示されたイメージセンサIC10Aに含まれてよいことを理解されたい。例えば、バッファ層167、カラーフィルタ180、CMG195、及びマイクロレンズ182は、イメージセンサIC10Aの1つ以上の誘電体層170を覆ってよい。いくつかの実施形態において、バッファ層167は1つ以上の誘電体層170である。
【0040】
図1Eは、様々な実施形態によるイメージセンサIC10Cの側面視断面図を表す。
図1Eにおける視図は、
図1FのE-E線に沿って得られたものである。
図1Fは、
図1Eの断面線F-Fに沿ったイメージセンサIC10Cの上面視断面図である。イメージセンサIC10Cは、イメージセンサIC10A、10Bと多くの様態において類似しており、同様の符号は同様の要素を表す。特定の要素のいくつかの説明は簡潔にするために省略する。
【0041】
イメージセンサIC10Cは、基板140の表側表面に沿って設けられた相互接続構造120を含む。いくつかの実施形態において、基板140は半導体本体(例えばバルクシリコン)を含み、第1のドープ型(例えばp型ドープ)を有してよい。受光素子82は基板140内に設けられ、入射電磁放射線(例えば光子)を電気信号へと変換するよう構成される。受光素子82は、第1のドープ型とは異なる(例えば逆の)第2のドープ型(例えばn型ドープ)を有する。いくつかの実施形態において、第1のドープ型がn型で第2のドープ型がp型であるか、その逆である。フローティング拡散ノード84は基板140の表側表面に沿って設けられ、第2のドープ型(例えばn型)を有する。
【0042】
垂直転送トランジスタ20とダミー垂直トランジスタ構造20dが、基板140の表側表面に沿って設けられる。垂直転送トランジスタ20とダミー垂直トランジスタ構造20dは、垂直ゲート電極290と、垂直ゲート誘電体層600と、側壁スペーサー構造41とを含んでよい。垂直ゲート電極290は、導電体と、導電体から基板140中へ延伸する埋込導電性構造とを含む。埋込導電性構造は、基板140の表側表面から、表側表面の垂直上方のポイントまで延伸してよい。垂直ゲート誘電体層600は埋込導電性構造を囲み、垂直ゲート電極290を基板140から電気的に分離するよう構成される。側壁スペーサー構造41は、垂直ゲート電極290の外側壁を連続して囲んでよい。いくつかの実施形態において、垂直ゲート電極290は単一の連続した材料であり、導電体と埋込導電性構造は同一の材料を含む。該同一の材料は、例えば、真性ポリシリコン、アルミニウム、チタン、タングステン、前記の組合せ等といった導電性材料であるか、それを含んでよい。
【0043】
相互接続構造120は、基板140の表側表面の沿って延伸し、基板140のドープされた領域(例えば、フローティング拡散ノード84、受光素子82)及び画素素子(例えば垂直転送トランジスタ20)を互いに電気的に結合するよう構成される。相互接続構造120は、相互接続誘電体構造130と、複数の導電線と、複数の導電性ビアとを含む。導電性ビアは、垂直転送トランジスタ20が相互接続誘電体構造130内に設けられた他の導電性構造及び/又は層(例えば導電線106)に電気的に結合されるよう、垂直転送トランジスタ20の垂直ゲート電極290の底面に直接接触してよい。相互接続誘電体構造130は、ダミー垂直トランジスタ構造20dが相互接続誘電体構造130内に設けられた導電性構造及び/又は層から電気的に分離されるよう、ダミー垂直トランジスタ構造20dの垂直ゲート電極290の全底面にわたり連続して延伸する。
【0044】
ディープトレンチアイソレーション(DTI)構造165(例えばBDTI構造165)は、基板140の裏側表面中を、該裏側表面の下方のポイントまで延伸する。いくつかの実施形態において、DTI構造165は、受光素子82を横方向に囲むイメージセンサIC10Cの周辺領域内に設けられる。受光素子82はDTI構造165の内側壁間に設けられる。DTI構造165は、受光素子82を基板140内/上に設けられた他の半導体デバイス(例えば他の受光素子(未図示))から電気的に分離するよう構成される。DTI構造165は、受光素子82を、近接した受光素子82から光学的に分離することができる。
【0045】
上誘電体構造165が基板140の裏側表面の上方に設けられる。グリッド構造195が上誘電体構造165を覆う。グリッド構造195は、例えば、金属グリッド構造、誘電体グリッド構造、又は両方を含んでよい。グリッド構造195は、入射電磁放射線を下にある受光素子82へと導くよう構成される。いくつかの実施形態において、グリッド構造195が金属グリッド構造(例えば、アルミニウム、銅、タングステン、又は前記の組合せ)を含むとき、入射電磁放射線は金属グリッド構造の側壁から、隣接した受光素子へ移動するのではなく、下にある受光素子82へ反射されることができる(
図1Fを参照)。そのような実施形態において、グリッド構造195は隣接した受光素子82間のクロストークを減少させることができる。グリッド構造195はカラーフィルタ180を囲む。カラーフィルタ180は受光素子82を覆い、入射電磁放射線の周波数の第2の範囲を遮断しつつ入射電磁放射線の周波数の第1の範囲を通過させるよう構成される。周波数の第1の範囲は周波数の第2の範囲と異なる。
【0046】
いくつかの実施形態において、入射電磁放射線が基板140の裏側表面に当たると、入射電磁放射線は基板の表側表面へ向け受光素子82を通って移動する可能性がある。入射電磁放射線の一部は、受光素子82の厚さを介して周辺領域へ向け移動する可能性がある。続いて、入射電磁放射線は、基板140の表側表面へ向け、ダミー垂直トランジスタ構造20dの垂直ゲート電極290ではね返る、及び/又は、反射する可能性がある。更に、入射電磁放射線は、相互接続構造120内に設けられた導電性層又は構造(例えば、導電線及び/又は導電性ビア)ではね返る、及び/又は、反射する可能性がある。加えて、相互接続構造120内の導電性構造又は層で反射した後、入射電磁放射線は受光素子82に当たる、及び/又は、受光素子82により吸収される可能性がある。このため、ダミー垂直トランジスタ構造20dは、入射電磁放射線を、相互接続構造120へ向け、及び/又は、受光素子82へ向け、イメージセンサIC10Cの周辺領域から離れるようリダイレクトするように構成される。これは、入射電磁放射線が、基板140内に設けられて受光素子82に隣接した他の受光素子(例えば、画素領域110b又は画素領域110cの受光素子82)へと周辺領域を横切ることを防止し、これにより隣接した受光素子間のクロストークを減少させ、受光素子82の感度を増加させる。
【0047】
複数の受光素子82は、基板140の表側表面の下方のポイントで基板140内にあり、第1のドープ型とは逆の第2のドープ型(例えばn型ドープ)を有してよい。複数の受光素子82は、
図1Fに示されるように、フローティング拡散ノード84の周囲に設けられる。いくつかの実施形態において、空乏領域が各受光素子82中及び/又は周囲に形成される(例えば、受光素子82と、受光素子82を囲む基板140のp型領域との間のp-n接合のため)。フローティング拡散ノード84は、基板140よりも高いドープ濃度で第2のドープ型を有する。
【0048】
いくつかの実施形態において、
図1Eに示されるように、BDTI構造165は、例えば、交差路領域168で、上面視においてフローティング拡散ノード84と重なる(
図1Fを参照)。BDTI構造165は、フローティング拡散ノード84がBDTI構造165が形成される開口の下となるよう、フローティング拡散ノード84に続いて形成される。開口を形成するエッチングプロセスが交差路領域168でローディング効果を受けることにより、BDTI構造の交差路領域168での深さが壁166での深さよりも深くなる。この効果は、開口が比較的低いエッチング力を用いて形成されるとき悪化する。悪化したローディング効果は、深い交差路領域168の深さを防止するために壁166の深さが減少されることがフローティング拡散ノード84との接触(例えば破損)を招く、分離性能を劇的に低下させる。
【0049】
図1Gは、様々な実施形態によるイメージセンサIC10Dの側面視断面図である。イメージセンサIC10Dは多くの様態においてイメージセンサIC10A、10B、10Cと類似しており、同様の符号は同様の要素を指す。
【0050】
BDTI構造165の寸法H1、H2、H3、W3、W4、W5が
図1Gに表される。図示されるように、BDTI構造165は、垂直方向(例えばZ軸方向)に沿った、それぞれ第1、第2、第3の高さH1、H2、H3を有する第1、第2、第3セグメントを含む。第1セグメントはフローティング拡散ノード84と重なる。第3セグメントは第1セグメントとフローティング拡散ノード84との間にある。第2セグメントは第1セグメントと第3セグメントとの間にある。第3セグメントは幅W3を有してよく、第2セグメントは幅W3から幅W5へとテーパ状であってよく、第1セグメントは幅W5から幅W4へとテーパ状であってよい。例えば、第1セグメントはフローティング拡散ノード84からの距離が減少するにつれ外向きにテーパ状にされた側壁を有し、第2セグメントはフローティング拡散ノード84からの距離が減少するにつれ内向きにテーパ状にされた側壁を有する。いくつかの実施形態において、幅W4は、幅W5未満で且つ幅W3より広い。幅W4は、交差路領域168における基板140の上面での基板140の突出部140P間の距離(例えば、対角距離D168B、D168Cのうちの1つ)に関連付く(
図1Fを参照)。
【0051】
図2A~2Fは、様々な実施形態によるBDTI構造165の交差路領域168を表す。
図2Aは、交差路領域168を含む領域200Aの上面図である。
図2Bは、領域200Aを含む交差路領域168の側面視断面図である。
【0052】
図2Aにおいて、図示されるように、壁166は幅D166Aを有し、交差路領域168は幅D168Aを有する。幅D168Aは、交差路領域168におけるBDTI構造165の対角に対向する側壁間の距離である。幅D168Aは幅D166Aよりも広い。
図2Aに示された領域200Aにおいて、幅D166Aに対する幅D168Aの比は、2又はそれ以上といった、1.414よりも大きい。
図2Aに示されたBDTI構造165は、
図3E~3Iに関して説明するOPC技術を用いることなく形成される。基板140は、交差路領域168に当接する角部領域140Cを有する。領域200Aにおいて、角部領域140Cは、図示されるように、滑らかに丸みを帯びた輪郭を有し、
図2Cと2Eに示された領域200B、200Cに存在する突出部140Pが実質的に無い。
【0053】
図2Bに示されるように、壁166は高さH166Aを有し、交差路領域168は高さH168Aを有する。高さLEは、高さH166Aと高さH168Aとの間の差である。図示されるように、高さH168AはBDTI構造165にわたって均一でなくてよく、高さH166AはBDTI構造165にわたって均一でなくてよい。ローディング効果は、高さH168Aに対する高さLEである。領域200Aにおいて、ローディング効果は約30%より大きい。
【0054】
図2Cにおいて、領域200BにおけるBDTI構造165は、
図3E~3Iに関して説明するOPC技術を用いて形成される。領域200Bにおいて、図示されるように、壁166は幅D166Bを有し、交差路領域168は対角幅D168Bを有し、そして交差路領域168は横幅D169Bを有する。対角幅D168Bは、交差路領域168におけるBDTI構造165の対角に対向する側壁間の距離である。横幅D169Bは、交差路領域168における突出部140P間の(例えばX軸方向における)幅である。
図2Bは、角部領域140Cの輪郭を表す破線210を例示目的で含む。対角幅D168Bは幅D166B及び横幅D169Bよりも広い。対角幅F168Bは、突出部140Pの存在のため、
図2Aにおける領域200Aの幅D168Aに対して減少している。領域200Bにおいて、幅D166Bに対する対角幅D168Bの比は1.414未満である。幅D166Bに対する横幅D169Bの比は1未満である。
図2Bに示されたBDTI構造165は、
図3E~3Iに関して説明する1つ以上のOPC技術を用いて形成される。基板140の突出部140Pは交差路領域168に当接する。領域200Bにおいて、図示されるように、突出部140Pは角部領域140Cよりも鋭い湾曲輪郭を有する。例えば、突出部140Pの曲率半径は角部領域140Cの曲率半径未満である。
【0055】
図2Dにおいて、壁166は高さH166Bを有し、交差路領域168は高さH168Bを有する。
図2Dの高さLE’は、高さH166Bと高さH168Bとの間の差である。図示されるように、高さH168BはBDTI構造165にわたって均一でなくてよく、高さH166BはBDTI構造165にわたって均一でなくてよい。ローディング効果は、高さH168Bに対する高さLE’である。高さLE’は、交差路領域168と壁166との間のエッチングの均一性を高める突出部140Pのため、高さLE未満である。領域200Bにおいて、ローディング効果は、約20%未満といった、30%未満である。
【0056】
図2Eにおいて、領域200CにおけるBDTI構造165は、
図3E~3Iに関して説明するOPC技術を用いて形成される。領域200Cにおいて、図示されるように、壁166は幅D166Cを有し、交差路領域168は対角幅D168Cを有し、そして交差路領域168は横幅D169Cを有する。対角幅D168Cは、交差路領域168におけるBDTI構造165の対角に対向する側壁間の距離である。横幅D169Cは、交差路領域168における突出部140P間の(例えばX軸方向における)幅である。
図2Cは、例示目的として角部領域140Cの輪郭を表す破線210を含み、例示目的として領域200Bの突出部140Pの輪郭を表す破線220を含む。対角幅D168Cは、幅D166C及び横幅D169Cよりも広い。対角幅D168Cは、突出部140Pの存在のため、
図2A、2Bにおける領域200A、200Bの幅D168A、D168Bに対し減少している。領域200Cにおいて、幅D166Cに対する対角幅D168Cの比は、約1.2未満といった、1.414未満である。幅D166Cに対する横幅D169Cの比は、約0.8未満といった、1未満である。
図2Cに示されたBDTI構造165は、
図3E~3Iに関して説明する1つ以上のOPC技術を用いて形成される。基板140の突出部140Pは交差路領域168に当接する。領域200Cにおいて、突出部140Pは、角部領域140C及び領域200Bの突出部140Pよりも鋭い湾曲輪郭を有する。例えば、領域200Cの突出部140Pの曲率半径は、角部領域140Cの曲率半径未満であり、領域200Bの突出部140Pの曲率半径未満である。
【0057】
図2Fにおいて、壁166は高さH166Cを有し、交差路領域168は高さH168Cを有する。
図2Fにおける高さLE’’は、高さH166Cと高さH168Cとの間の差である。図示されるように、高さH168CはBDTI構造165にわたって均一でなくてよく、高さH166CはBDTI構造165にわたって均一でなくてよい。ローディング効果は高さH168Cに対する高さLE’’である。高さLE’’は、交差路領域168と壁166との間のエッチングの均一性を高める突出部140Pのため、高さLE未満及び高さLE’未満である。領域200Cにおいて、ローディング効果は、約18%や約20%といった30%未満である。
【0058】
図2C~2Eに表された実施形態において、対角幅D168B÷幅D166Bに等しい(又は対角幅D168C÷幅D166Cに等しい)「対角比」は、約0.5~1.414の範囲内であってよい。対角比が約0.5未満のとき、交差路領域168における突出部140Pの合併のリスクの低さが不十分である。対角比が1.414よりも大きいとき、BDTI構造165のローディング効果の低さが不十分である。横幅D169B÷幅D166Bに等しい(又は、横幅D169C÷幅D166Cに等しい)「横比」は、約0.3~1の範囲内であってよい。横比が約0.3未満であるとき、交差路領域168における突出部140Pの合併のリスクの低さが不十分である。横比が1よりも大きいとき、BDTI構造165のローディング効果の低さが不十分である。
【0059】
図4は、本発明の1つ以上の様態による、ワークからICデバイス(例えば、
図10A、10B、10CのイメージセンサIC)又はその一部を形成するための方法1000のフロー図を表す。方法1000は単なる例示であり、本発明を方法1000に明示的に表されたものに限定することを意図していない。追加的な行為が、方法1000の前、間、後に提供可能であり、説明されるいくつかの行為は、本方法の追加的な実施形態において、置き換え、省略、移動可能である。簡潔さのため、ここで説明する行為の全てを詳細に説明しない。方法1000は、方法1000の実施形態による製造の異なる段階での
図3A~3Pに示されるワークの断片的な斜視図及び/又は断面図と組み合わせて以下に説明される。誤解を避けるため、図全体を通して、X方向はY方向に垂直であり、Z方向はX方向とY方向の両方に垂直である。ワークが半導体デバイスに製造され得るため、文脈が必要とする場合、ワークは半導体デバイスと呼ばれる可能性があることに注意されたい。
【0060】
図3A~3Pは、いくつかの実施形態によるイメージセンサICの製造における中間段階の図である。
【0061】
図3Aにおいて、基板140が提供され、
図4の動作1100に対応する。基板140は、バルク半導体等といった半導体基板であってよく、(例えば、p型又はn型ドーパントで)ドープされていてもドープされていなくてもよい。基板140の半導体材料は、ケイ素、ゲルマニウム、又は炭化ケイ素、ガリウムヒ素、リン化ガリウム、リン化インジウム、インジウムヒ素、及び/又はアンチモン化インジウムを含む化合物半導体、又はシリコンゲルマニウム、リン化ガリウムヒ素、アルミニウムインジウムヒ素、アルミニウムガリウムヒ素、ガリウムインジウムヒ素、リン化ガリウムインジウム、及び/又はリン化ガリウムインジウムヒ素を含む合金半導体、又はそれらの組合せを含んでよい。単層、多層、グラディエント基板といった他の基板が用いられてよい。
【0062】
更に
図3Aにおいて、いくつかの実施形態において、受光素子82が基板140に形成される。受光素子82は、第1ドープ半導体領域を含んでよい。第1ドープ半導体領域のドープ型は基板140のドープ型と逆であってよく、これら2つが共にp-n接合(例えばフォトダイオード)を形成する。フローティング拡散(FD)領域84も基板140に形成されてよい。いくつかの実施形態において、第1ドープ半導体領域とFD領域84はイオン注入又は他の適切なプロセスにより基板140に形成される。いくつかの実施形態において、基板140は、既に形成された受光素子82、フローティング拡散領域84、又は両方を備えて提供されてよい。
【0063】
図3Bにおいて、受光素子82及びFD領域84の形成に続き、画素トランジスタ20が基板140の上面上に形成されてよい。画素トランジスタ20は受光素子82と重なってよい。いくつかの実施形態において、画素トランジスタ20は受光素子82とフローティング拡散領域84と重なる。
【0064】
図3Cにおいて、画素トランジスタ20の形成に続き、相互接続構造120が基板140の上面の上方に形成される。相互接続構造120は、相互接続誘電体構造130と、複数の導電線121と、複数の導電性ビア123とを含む。いくつかの実施形態において、相互接続誘電体構造130は、例えば、酸化物(例えば二酸化ケイ素)、窒化物、low-k誘電体、他の適切な誘電体材料等であるか、それを含んでよい。相互接続誘電体構造130は、CVD、PVD、ALD、又は他の適切な堆積プロセスにより形成されてよい。複数の導電線121及び/又は複数の導電性ビア123は、シングルダマシンプロセス又はデュアルダマシンプロセスにより形成されてよい。複数の導電線及び導電性ビア121、123は、例えば、それぞれがアルミニウム、銅、タングステン、窒化チタン、前記の組合せ等であるか、それを含んでよい。
【0065】
図3D~3Nにおいて、相互接続構造120の形成に続き、BDTI構造165が形成され、
図4の動作1200~動作1500に対応する。
【0066】
図3Dに表されるように、
図3Cの構造が反転され、基板140の裏側表面中にパターン形成プロセスが実行される。いくつかの実施形態において、パターン形成プロセスは、基板140の裏側表面の上方にマスキング層300を形成すること(例えば動作1200)と、
図5に表されるリソグラフィ露光システム2000といったリソグラフィシステムにより実行されることのできる、極端紫外線(EUV)プロセス、遠紫外線(DUV)プロセス等といったリソグラフィプロセスによりマスキング層300を露光することとを含む。リソグラフィプロセスにおいて、マスキング層300は、
図3Eに示されるパターン500、
図3Fに示されるパターン500A、
図3Gに示されるパターン500B、
図3Hに示されるパターン500C、
図3Iに示されるパターン500D等といった、OPCを含むパターンを有する光400(例えば、EUV光、DUV光等)に露光される(例えば動作1300)。いくつかの実施形態において、パターン500、500A、500B、500C、又は500Dは、リソグラフィ露光システム2000のマスク2018といった、リソグラフィ露光システムのマスク700の一部である(
図5を参照)。マスク700は、反射性であってよいフォトマスク又はレチクルであってよい。光400は、パターン500、500A、500B、500C、500Dに基づき、マスク700によりマスキング層300へ向け反射されてよい。パターン500、500A、500B、500C、又は500Dを有する光400への露光に続き、基板140を露出する開口35(
図3Jを参照)を形成すため、マスキング層300の露光された領域又は露光されていない領域が除去されてよい。
【0067】
図3Eは、マスキング層300を光400により露光するためのOPC領域530を含むパターン500を表す。パターン500は、保護領域と露光領域とを含む。保護領域は4つ以上の保護領域510a、510b、510c、510dを含み、集合的に画素保護領域510a~510dと呼称されてよい。画素保護領域510a~510dは画素領域110a~110dに対応する。露光領域は、壁露光領域566と交差路露光領域568とを含む。壁露光領域566は、例えば、
図2Cの壁166に対応し、交差路露光領域は、例えば、
図2Cの交差路領域168に対応する。
【0068】
画素保護領域510a~510dは、それぞれ画素領域110a~110dに関連付く。例えば、画素保護領域510a~510dは、画素領域110a~110dを実質的に直接覆うマスキング層300の第1領域上に反射された光400の部分を反射するか吸収するよう構成されてよく、マスキング層300の第1領域は
図3Jにおける開口35の形成後に残留する。画素保護領域510a~510dは、主領域520とOPC領域530とを含む。OPC領域530は、突出部領域530と呼称されてよい。
図3Eに示される例において、OPC領域530は三角突出部領域530と呼称されてよい。
図3Eには別々の要素として表されているとはいえ、三角突出部領域530と主領域520は、一般的に、それらの間に可視界面のない、単一の、連続した領域として存在する。三角突出部領域530は三角形状を有し、交差路露光領域568の中央に向かい延伸する。三角突出部領域530は、主領域520の角部領域に位置する。
【0069】
壁露光領域566は、
図3Eに標記された画素保護領域510aと画素保護領域510cといった、画素保護領域510a~510dの近接した対の間にある。交差路露光領域568は、画素保護領域510a~510dといった4つの近接した画素保護領域の群の間にある。壁露光領域566と交差路露光領域568とを含む露光領域は、壁166と交差路領域168それぞれを実質的に直接覆うマスキング層300の第2領域上に反射した光400の部分を反射するか吸収するよう構成されてよく、マスキング層300の第2領域は
図3Jにおける開口35の形成により除去される。
【0070】
図3Fは、様々な実施形態によるマスク700のパターン500Aの図である。パターン500Aは、
図3Eのパターン500に多くの様態において類似しており、その要素の対応する説明は上記に
図3Eに関して提供している。パターン500Aは、正方形状を有する正方形突出部領域530Aを含む。正方形突出部領域530Aは交差路露光領域568の中央へ向け延伸し、主領域520の角部領域に位置する。
図3Fに示されるように、正方形突出部領域530Aは第1の寸法W1と第2の寸法W2とを含む。第1の寸法W1は、主領域520と正方形突出部領域530Aの重畳の寸法である。第2の寸法W2は、主領域520を超えた正方形突出部領域530Aの伸長の寸法である。突出比は、第1の寸法W1に対する第2の寸法W2の比である。正方形突出部領域530Aの同一の正方形状の領域について、突出比(W2÷W1)の増加はローディング効果の減少をもたらす。例えば、
図2A、2C、2Eに表されるように、
図2AにおけるBDTI構造165を形成するために用いられる突出比は
図2CにおけるBDTI構造165を形成するために用いられる突出比未満であり、
図2CにおけるBDTI構造165を形成するために用いられる突出比は
図2EにおけるBDTI構造165を形成するために用いられる突出比未満である。その結果、
図2Aに表されたBDTI構造165のローディング効果は
図2Cに表されたBDTI構造165のローディング効果よりも大きく、
図2Cに表されたBDTI構造165のローディング効果は
図2Eに表されたBDTI構造165のローディング効果よりも大きい。いくつかの実施形態において、突出比は約1.0~約10の範囲内である。
【0071】
図3Gは、様々な実施形態によるマスク700のパターン500Bの図である。パターン500Bはパターン500、500Aと多くの様態において類似しており、その要素の対応する説明は上記に
図3Eと
図3Fに関して提供している。パターン500Bは、円形状を有する円形突出部領域530Bを含む。
【0072】
図3Hは、様々な実施形態によるマスク700のパターン500Cの図である。パターン500Cはパターン500、500A、500Bと多くの様態において類似しており、その要素の対応する説明は上記に
図3E、3F、3Gに関して提供している。パターン500Cは、長方形状を有する長方形突出部領域530Cを含む。いくつかの実施形態において、長方形状はその幅寸法よりも長い長さ寸法を有する。いくつかの実施形態において、長方形突出部領域530Cは全て同一の配向を有し、
図3Hに示されるように、その長辺がX軸方向に沿って延伸する。いくつかの実施形態において、長方形突出部領域530Cのいくつかは第1の方向(例えばX軸方向)に延伸してよく、その他の長方形突出部領域530Cは第1の方向を横断する第2の方向(例えばY軸方向)に延伸してよい。いくつかの実施形態において、1つ以上の長方形突出部領域530Cは壁露光領域566の延伸する方向に対する角度オフセット(例えば、X軸方向又はY軸方向に対する角度オフセット)を有して配向される。角度オフセットは0°より大きく90°未満であってよい。
【0073】
図3Iは、様々な実施形態によるマスク700のパターン500Dの図である。パターン500Dはパターン500、500A、500B、500Cと多くの様態において類似しており、その要素の対応する説明は上記に
図3E、3F、3G、3Hに関して提供している。パターン500DはN辺形状を有するN辺形突出部領域530Dを含み、ここで「N」は5以上の整数である。
図3Iに示された例において、「N」は6に等しく、N辺形突出部領域530Dは六角形状である。いくつかの実施形態において、N辺形状は実質的に規則的であり、N辺形状の内角は全て同一であり、N辺形状の辺の長さは全て同一である。いくつかの実施形態において、六角形状は、1つ以上のN角又はN辺はそれぞれ他のN角又はN辺と異なるよう、不規則であってよい。いくつかの実施形態において、N辺形突出部領域530Dは、
図3Iに示されるように全て同一の配向を有してよい。いくつかの実施形態において、N辺形突出部領域530Dのいくつかは第1の方向(例えばX軸方向)に配向されてよく、その他のN辺形突出部領域530Dは第1の方向を横断する第2の方向(例えばY軸方向)に配向されてよい。いくつかの実施形態において、1つ以上のN辺形突出部領域530Dは壁露光領域566の延伸する方向に対する角度オフセット(例えば、X軸方向又はY軸方向に対する角度オフセット)を有して配向される。角度オフセットは0°より大きく90°未満であってよい。
【0074】
図3Jと3Kにおいて、
図3D~3Iに示されるようなパターン500、500A、500B、500C、500Dを有する光400への露光に続き、マスキング層300の露光された領域又は露光されていない領域が除去されて、基板140を露出する開口35を形成してよい。マスキング層300中の開口35は、壁露光領域366Mとマスク交差路領域368Mとを含む。壁露光領域366Mは、平行壁露光領域と垂直壁露光領域とを含んでよい。壁露光領域366Mは幅D366Mを有してよい。マスキング層300はマスク突出部領域300Pを有してよい。マスク突出部領域300Pはマスク画素領域310を超えてマスク交差路領域368M中へ延伸する。マスク突出部領域300Pは、
図3Kに示されるように、対角距離D368Mにより及び横距離D369Mにより分離されてよい。マスク交差路領域368Mは、BDTI構造165の交差路領域168と関連付いてよい(例えば、上面視において実質的に重なる)。マスク突出部領域300Pの突出部は、
図3Kにおいて、例えば、マスク画素領域310のシミュレーションされた又は意図された位置に対応する破線320を超えて延伸するマスキング層300の部分として概念的に図示されている。
【0075】
図3Lと3Mにおいて、開口35の形成に続き、開口365がマスキング層300の開口35により露出された基板140の領域に形成され、
図4の動作1400に対応する。開口365は、基板140のマスクされていない領域を1つ以上のエッチング液に露出することにより形成されてよい。
図3Lに示されるように、開口365は、基板140の(
図3Lの頁に相対して)上面から、フローティング拡散領域84の上面の上方のレベルまで延伸し、高さH4を有する。
図3Mに示されるように、開口365は壁開口366と交差路開口368とを含む。壁開口366は幅D366を有する。
図3Mに示されるように、基板140の近接した突出部領域140P間には横距離D369が存在する。図示されるように、互いに対角に対向する突出部領域140P間には対角距離D368が存在する。
図3Lに示されるように、開口35の側壁は、例えば、フローティング拡散領域84へ近づくにつれ(例えば-Z軸方向において)狭くなる、テーパー状であってよい。いくつかの実施形態において、開口35のアスペクト比は約10~約100の範囲内であってよい。いくつかの実施形態において、開口35のアスペクト比は100よりも大きい。該アスペクト比は、対角距離D368に対する高さH4の比であってよい。該アスペクト比は、幅D366に対する高さH4の比であってよい。いくつかの実施形態において、高さH4は約2~約4マイクロメートルの範囲内であるか、約4マイクロメートルよりも大きくてよい。開口365の形成に続き、マスキング層300を除去するため除去プロセスが実行されてよい。いくつかの実施形態において、開口365は、例えば、グリッドの形状の単一の開口である。
【0076】
図3Nと3Oにおいて、BDTI構造165が基板140に形成され、これにより
図3Lと3Mの開口365を充填し(例えば、完全に充填するか部分的に充填する)、
図4の動作1500に対応する。いくつかの実施形態において、BDTI構造165は、例えば、二酸化ケイ素といった酸化物、他の適切な酸化物等であるか、それを含んでよい。いくつかの実施形態において、BDTI構造165は、化学蒸着(CVD)プロセス、原子蒸着(ALD)プロセス、又は他の適切なプロセスにより形成される。ALDプロセスによりBDTI構造165を堆積した後、基板140を覆うBDTI構造165の余分な材料を除去するため、任意的な平坦化プロセス(例えば化学機械研磨(CMP))が実行されてよい。そのような実施形態において、BDTI構造165は実質的に平坦な上面を有する。いくつかの実施形態において、CMPプロセスは、基板140の上方に材料の層を残しつつ余分な材料の部分を除去し、該層は実質的に平坦な上面を有する。いくつかの実施形態において、BDTI構造165は、基板140の上面から、該上面から高さH4を下がったポイントまで延伸する。いくつかの実施形態において、高さH4は約2マイクロメートルから約4マイクロメートルの範囲内であるか、約4マイクロメートルより大きくてよい。基板140は、約3マイクロメートルから約5マイクロメートルの範囲にある(例えばZ軸方向における)厚さを有してよい。いくつかの実施形態において、BDTI構造165のアスペクト比は、約10~約100の範囲内であってよい。いくつかの実施形態において、BDTI構造165のアスペクト比は100よりも大きくてよい。該アスペクト比は、対角距離D168に対する高さH4の比であってよい。該アスペクト比は、幅D166に対する高さH4の比であってよい。
【0077】
図3Pにおいて、BDTI構造165の形成に続き、誘電体層であってよいバッファ層167がBDTI構造165の上面の上方に形成される。バッファ層167は、例えば、CVD、PVD、ALD、熱酸化、又は他の適切な成長又は堆積プロセスにより形成されてよい。バッファ層167は、二酸化ケイ素といった酸化物、又は他の適切な誘電体材料であるか、それを含んでよい。いくつかの実施形態において、バッファ層167を堆積した後、バッファ層167が実質的に平坦な上面を有するよう、平坦化プロセス(例えばCMP)がバッファ層167上で実行される。
【0078】
図3Qにおいて、カラーフィルタ180とマイクロレンズが受光素子82の上方に形成され、
図4の動作1600に対応する。バッファ層167の形成に続き、グリッド構造195とカラーフィルタ180がバッファ層167の上方に形成される。いくつかの実施形態において、グリッド構造195は、バッファ層167の上面にわたり延伸する第1グリッド層194と、第1グリッド層194を覆う第2グリッド層196とを含んでよい。第1グリッド層194、第2グリッド層196、又は両方は、誘電体材料、導電性材料、又は両方であるか、それを含んでよい。いくつかの実施形態において、第1及び第2グリッド層194、196は、CVD、PVD、ALD、スパッタリング、無電解めっき、又は他の適切な成長又は堆積プロセスにより形成されてよい。。
【0079】
第1及び第2グリッド層194、196の堆積に続き、カラーフィルタ開口を形成するため、第1及び第2グリッド層194、196上でパターン形成プロセスが実行されてよい。続いて、カラーフィルタ180がカラーフィルタ開口に形成されてよく、グリッド構造195がカラーフィルタ180を連続して囲む。いくつかの実施形態において、カラーフィルタ180は、様々なカラーフィルタ層を形成して該カラーフィルタ層をパターン形成することにより形成されてよい。カラーフィルタ層は、選択された波長範囲外の波長の光を遮断しつつ、選択された波長範囲のを有する入射放射線(例えば光)を透過させる材料で形成される。いくつかの実施形態において、カラーフィルタ層は形成に続いて平坦化(例えばCMPを介して)されてよい。
【0080】
やはり
図3Qに表されるように、複数のマイクロレンズ182が基板140の上方に形成される。いくつかの実施形態において、マイクロレンズ182は、基板140の上方にマイクロレンズ材料を堆積する(例えば、スピンオン法又は蒸着プロセスによる)ことにより形成されてよい。湾曲した上面を有するマイクロレンズテンプレート(未図示)が、マイクロレンズ材料の上方でパターン形成される。次いで、マイクロレンズテンプレートに基づきマイクロレンズ材料を選択的にエッチングすることにより、マイクロレンズ182が形成される。
【0081】
図5は、いくつかの実施形態による、
図4の動作1300を実行するために用いられるリソグラフィ露光システム2000の概略図である。いくつかの実施形態において、リソグラフィ露光システム2000は、
図3Dに示されたマスキング層300といったレジスト層をEUV照射により露光するよう設計された極端紫外線(EUV)リソグラフィシステムであり、EUVシステム2000と呼称されてもよい。リソグラフィ露光システム2000はEUVスキャナであってよい。リソグラフィ露光システム2000は、いくつかの実施形態によると、光源2120と、照射器2140と、マスクステージ2016と、投射光学系モジュール(又は投射光学系ボックス(POB))2130と、基板ステージ2024とを含む。リソグラフィ露光システム2000の構成要素は追加又は省略可能であり、本発明は該実施形態により限定されるべきではない。
【0082】
光源2120は、特定の実施形態において、約1nm~約100nmの間の範囲の波長を有する光放射を生成するよう構成される。1つの特定の例において、光源2120は約13.5nmを中心とする波長でEUV放射を生成する。従って、光源2120はEUV照射源とも呼称される。ただし、光源2120はEUV放射の放出に限定されるべきでないことを理解されたい。光源2120は、励起されたターゲット燃料から高強度の光子放射を実行するために使用可能である。
【0083】
様々な実施形態において、照射器2140は、複数のリフレクタ2100A、2100Bを有する単一レンズ又はレンズシステムといった様々な屈折光学系部品を含み、例えば、レンズ(ゾーンプレート)、或いは、光を光源2120からマスクステージ2016上、特にマスクステージ2016上に固定されたマスク2018へ導くための単一ミラー又は複数ミラーを有するミラーシステムといった(EUVリソグラフィ露光システムのための)反射光学系を含む。マスク2018は、
図3E~3Iに関して説明した任意のパターン500、500A、500B、500C、500Dを含んでよい。光源2120がEUV波長範囲における光2084を生成する本実施形態において、光2085、光2086を生成するために反射光学系が採用される。いくつかの実施形態において、照射器2140は少なくとも3つのレンズを含む。リフレクタ2100Aは、いくつかの実施形態において、視野ファセットミラー(FFM)であってよい。リフレクタ2100Bは、いくつかの実施形態において、瞳ファセットミラー(PFM)であってよい。リフレクタ2100Aは、光源2120の汚染領域から反射された光を遮断するよう構成される。
【0084】
マスクステージ2016はマスク2018を固定するよう構成される。いくつかの実施形態において、マスクステージ2016は、マスク2018を固定するため、静電チャック(eチャック)を含む。これは、ガス分子がEUV放射を吸収し、EUVリソグラフィパターン形成のためのリソグラフィ露光システムがEUV光量損失を避けるため真空環境に維持されるためである。本発明において、マスク、フォトマスク、レチクルという用語は互換的に用いられる。本実施形態において、マスク2018は反射型マスクである。マスク2018の1つの例示的構造は、低熱膨張材料(LTEM)又は溶融石英といった適切な材料を有する基板を含む。様々な例において、LTEMはTiO
2でドープされたSiO
2、又は他の適切な低熱膨張の材料を含む。マスク2018は、基板上に堆積された反射型多層を含む。いくつかの実施形態において、反射型多層は
図3E~3Iに関して説明した1つ以上のパターン500、500A、500B、500C、500Dを含む。
【0085】
投射光学系モジュール(又は投射光学系ボックス(POB))2130は、リソグラフィ露光システム2000の基板ステージ2024上に固定された半導体ウェハ2022上にマスク2018のパターンを撮像するよう構成される。POB2130は、いくつかの実施形態において(UVリソグラフィ露光システムのためのといった)屈折光学系、或いは、様々な実施形態において(EUVリソグラフィ露光システムのためのといった)反射光学系を有する。マスク2018から導かれた、マスク上に定義されたパターンの画像を担持した光(例えば、
図3Dに示された光400)は、POB2130により収集される。照射器2140とPOB2130は、集合的に、リソグラフィ露光システム2000の光学モジュールと呼称される。いくつかの実施形態において、POB2130は少なくとも6つの反射光学系を含む。いくつかの実施形態において、POB2130は、第1ミラー2110Aと、第2ミラー2110Bと、第3ミラー2110Cと、第4ミラー2110Dとを含む。
【0086】
本実施形態において、半導体ウェハ2022は、シリコン又は他の半導体材料製であってよい。或いは又は加えて、半導体ウェハ2022は、ゲルマニウム(Ge)といった他の基本半導体材料を含んでよい。いくつかの実施形態において、半導体ウェハ2022は、炭化ケイ素(SiC)、ヒ化ガリウム(GaAs)、ヒ化インジウム(InAs)、又はリン化インジウム(InP)といった化合物半導体製である。いくつかの実施形態において、半導体ウェハ2022は、シリコンゲルマニウム(SiGe)、シリコンゲルマニウムカーバイド(SiGeC)、ガリウムヒ素リン(GaAsP)、又はガリウムインジウムリン(GaInP)といった合金半導体製である。いくつかの実施形態において、半導体ウェハ2022は、シリコンオンインシュレータ(SOI)又はゲルマニウムオンインシュレータ(GOI)基板であってよい。
【0087】
加えて、半導体ウェハ2022は様々なデバイス要素を有してよい。半導体ウェハ2022に形成されるデバイス要素の例は、トランジスタ(例えば、金属酸化物半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)、相補型金属酸化物半導体(CMOS)トランジスタ、バイポーラ接合トランジスタ(BJT)、高電圧トランジスタ、高周波トランジスタ、pチャネル型及び/又はnチャネル型電界効果トランジスタ(PFET/NFET)等)、ダイオード、レジスタ、コンデンサ、他の適用可能な要素、それらの組合せ等を含む。堆積、エッチング、注入、フォトリソグラフィ、アニール、及び/又は他の適切なプロセスといった、様々なプロセスがデバイス要素を形成するために実行される。いくつかの実施形態において、半導体ウェハ2022は本実施形態におけるEUV放射に敏感なレジスト層(例えばマスキング層300)でコーティングされる。上記で説明したものを含む様々な要素は、リソグラフィプロセスを実行するため共に統合されて操作可能である。
【0088】
リソグラフィ露光システム2000は、他のモジュールを更に含むか、光源2120に水素ガスを提供するよう設計された洗浄モジュールといった他のモジュールと統合(又は結合)されてよい。水素ガスは光源2120の汚染を減少させることを助ける。
【0089】
実施形態は利点を提供することができる。マスキング層300を露光するための改善された光近接効果(OPC)プロセスは、BDTI構造165が形成される開口365をエッチングするとき用いられるマスキング層300における開口35の対角幅D368Mを減少させる。マスキング層300の交差路領域368の寸法を減少させることにより、BDTI構造165の交差路領域168でのローディング効果が低減される。深さ均一性の向上を含むBDTI構造165に対する改善は、部分的BDTI構造165のみならず全BDTI構造165のためのより小さな画素サイズを可能とし、これは増加された画素密度を有するイメージセンサICを可能とする。
【0090】
少なくとも1つの実施形態において、方法は、基板の裏側上にマスキング層を形成することであって、基板が、受光素子を有する画素領域と、基板の表側上又は基板の表側内に設けられたトランジスタとを含むことと、マスキング層をパターン光に露光することによりマスキング層にマスク開口を形成することであって、マスク開口が、画素領域をマスクするマスク画素領域と、マスク画素領域からマスク交差路領域へ向け延伸するマスク突出部領域とを含むことと、マスク開口を介して基板をエッチングすることにより基板に基板開口を形成することと、基板開口に分離構造を形成することとを含む。
【0091】
いくつかの実施形態において、交差路開口は基板の2つの突出部間の対角幅を有し、第1の幅に対する対角幅の比は1.414未満であり、2つの突出部は第1壁開口の対辺上で且つ第2壁開口の対辺上にある。
【0092】
いくつかの実施形態において、第2の幅は基板の2つの突出部間の横幅であり、2つの突出部は第1壁開口の対辺上にある。
【0093】
いくつかの実施形態において、第1の幅に対する第1壁開口の高さの比は10~100の範囲の内にある。
【0094】
少なくとも1つの実施形態によると、デバイスは、基板と、基板内の受光素子と、基板の第1の側上又は第1の側内のトランジスタと、受光素子を横方向に囲む、基板内の分離構造とを含む。分離構造は、第1の方向に延伸する、第1の幅を有する第1壁と、第1の方向を横断する第2の方向に延伸する第2壁と、第1壁が第2壁と重なる領域に位置する、第1の幅よりも狭い第2の幅を有する交差路領域とを含む。
【0095】
いくつかの実施形態において、第1突出部は第2の幅により第2突出部から分離される。
【0096】
いくつかの実施形態において、第1突出部は第3の幅により第2突出部から分離され、第1の幅に対する第3の幅の比は1.414未満である。
【0097】
いくつかの実施形態において、交差路領域は、フローティング拡散領域と重なる、基板の少なくとも2つの突出部に当接する第1セグメントと、第1セグメントとフローティング拡散領域との間の第3セグメントと、第1セグメントと第3セグメントとの間の第2セグメントとを含む断面形状を有し、第1セグメントは、フローティング拡散領域から距離が減少するにつれ外向きにテーパ状にされた側壁を有し、第2セグメントは、フローティング拡散領域から距離が減少するにつれ内向きにテーパ状にされた側壁を有する。
【0098】
いくつかの実施形態において、第2セグメントの高さは第1セグメントの高さよりも高い。
【0099】
少なくとも1つの実施形態によると、方法は、基板に受光素子を形成することと、基板の第1の側上にトランジスタを形成することと、基板の第2の側上にパターンマスクを形成することであって、第2の側が第1の側とは反対向きであることとを含む。パターンマスクは壁露光領域を含む。壁露光領域は、第1の方向に延伸する、第1の幅を有する第1壁露光領域と、第1の方向を横断する第2の方向に延伸する第2壁露光領域とを含む。パターンマスクは、第1壁露光領域が第2壁露光領域と重なる領域にあり、第1の幅よりも狭い第2の幅を有する交差路領域を更に含む。該方法は、パターンマスクを介してエッチングすることにより基板に開口を形成することと、開口に分離構造を形成することとを更に含む。
【0100】
いくつかの実施形態において、突出部領域は、三角形、矩形、五角形、六角形、又はN辺形である多角形状であり、Nは6よりも大きい。
【0101】
いくつかの実施形態において、該方法は、基板にフローティング拡散領域を形成することを更に含む。
【0102】
いくつかの実施形態において、突出部領域は円形状を有する。
【0103】
上記は、当業者が本発明の態様をより好ましく理解できるように、いくつかの実施形態の特徴を概説している。当業者は、ここで紹介した実施形態と同一の目的を実行するため、及び/又は同一の利点を達成するため、他の処理及び構造を設計又は改変するための基礎として、本開示を容易に用いることができることを理解すべきである。当業者はまた、そのような均等な構造は本発明の精神及び範囲から逸脱せず、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく様々な改変、置き換え、及び変更を行うことができることを理解すべきである。
【産業上の利用可能性】
【0104】
本発明の実施形態は、イメージセンサの応用に適用することができる。
【符号の説明】
【0105】
10A、10B、10C:イメージセンサIC
20、20d:トランジスタ
41:スペーサー構造
82:受光素子
84:フローティング拡散(FD)領域
106:導電線
110a、110b、110c、110d:画素領域
118:トポグラフィカルフィーチャ
120:相互接続層、金属線
121:導電線
122:第1コンタクト
123:導電性ビア
130:誘電体構造、誘電体層
131、132:エッチストップ層
140:基板
140C:角部領域
140P:突出部
155、195:CMG
160:分離構造、ダミーコンタクト構造
163、165:分離構造
166:壁
167:バッファ層
168:交差路領域
170:誘電体層
180:カラーフィルタ
182:マイクロレンズ
194:金属グリッド層
196:誘電体グリッド層
100、200A、200B、200C、300P、310、365、366、368、366M、368M、510a、510b、510c、510d、520、566、568:領域
210、220:破線
290:ゲート電極
300:マスキング層
400:光
500、500A、500B、500C、500D:パターン
600:ゲート誘電体層
700、2018:マスク
1000:方法
1100、1200、1300、1400、1500、1600:動作
2000:システム
2016:マスクステージ
2022:半導体ウェハ
2110A、2110B、2110C:ミラー
2120:光源
2130:投射光学系モジュール
2140:照射器
D166、D168、D169、D166A、D168A、D166B、D168B、D169B、D166C、D168C、D169C、D366M、D368M、D369M:幅
H1、H2、H3、W3、W4、W5:寸法
H166A、H168A、H166B、H168B、H166C、H168C、LE、LE’、LE’’:高さ
【手続補正書】
【提出日】2023-02-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板の裏側上にマスキング層を形成することであって、前記基板が、受光素子を有する画素領域と、前記基板の表側上又は前記表側内に設けられたトランジスタとを含むことと、
前記マスキング層をパターン光に露光することにより、前記マスキング層にマスク開口を形成することであって、前記マスク開口が、前記画素領域をマスクするマスク画素領域と、前記マスク画素領域からマスク交差路領域へ向け延伸するマスク突出部領域とを含むことと、
前記マスク開口を介して前記基板をエッチングすることにより、前記基板に基板開口を形成することと、
前記基板開口に分離構造を形成することと
を含む、
方法。
【請求項2】
前記マスキング層を前記パターン光に露光することが、
レチクルによりパターン光を形成することであって、前記レチクルがパターンを含み、前記パターンが、
前記マスク画素領域に関連付く画素保護領域と、
前記マスク突出部領域に関連付く突出部領域と
を含むことと、
前記パターン光を前記マスキング層へ導くことと
を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記突出部領域が、第1の寸法により第1の方向において前記画素保護領域を超えて延伸し、第2の寸法により前記第1の方向において前記画素保護領域と重なり、
前記第2の寸法に対する前記第1の寸法の比が0.1~10の範囲の内にある、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記基板開口が、
第1の方向に延伸する、第1の幅を有する第1壁開口と、
前記第1の方向を横断する第2の方向に延伸する第2壁開口と
を含む、
壁開口と、
前記第1壁開口が前記第2壁開口と重なる領域に位置する、前記第1の幅よりも狭い第2の幅を有する交差路開口と
を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
基板と、
前記基板内の受光素子と、
前記基板の第1の側上又は前記第1の側内のトランジスタと、
前記受光素子を横方向に囲む、前記基板内の分離構造と
を含み、
前記分離構造が、
第1の方向に延伸する、第1の幅を有する第1壁と、
前記第1の方向を横断する第2の方向に延伸する第2壁と、
前記第1壁が前記第2壁と重なる領域に位置する、前記第1の幅よりも狭い第2の幅を有する交差路領域と
を含む、
デバイス。
【請求項6】
前記基板が、
前記受光素子を含む第1画素領域と、
前記第2の方向に沿って前記第1画素領域から第1壁を横切ったところに位置する第2画素領域と、
前記第1画素領域から前記交差路領域の中央へ向け延伸する第1突出部と、
前記第2画素領域から前記交差路領域の前記中央へ向け延伸する第2突出部と
を含む、
請求項5のデバイス。
【請求項7】
前記基板が、
前記受光素子を含む第1画素領域と、
前記第1画素領域から前記第1壁と前記第2壁を対角に横切ったところに位置する第2画素領域と、
前記第1画素領域から前記交差路領域の中央へ向け延伸する第1突出部と、
前記第2画素領域から前記交差路領域の前記中央へ向け延伸する第2突出部と
を含む、
請求項5に記載のデバイス。
【請求項8】
前記基板内のフローティング拡散領域を更に含み、
前記フローティング拡散領域が前記分離構造と重なる、
請求項5に記載のデバイス。
【請求項9】
基板に受光素子を形成することと、
前記基板の第1の側上にトランジスタを形成することと、
前記基板の第2の側上にパターンマスクを形成することであって、前記第2の側が前記第1の側とは反対向きであり、前記パターンマスクが、
第1の方向に延伸する、第1の幅を有する第1壁露光領域と、
前記第1の方向を横断する第2の方向に延伸する第2壁露光領域と、
を含む、壁露光領域と、
前記第1壁露光領域が前記第2壁露光領域と重なる領域にあり、前記第1の幅よりも狭い第2の幅を有する交差路領域と
を含むこと、
前記パターンマスクを介してエッチングすることにより前記基板に開口を形成することと、
前記開口に分離構造を形成することと
を含む、
方法。
【請求項10】
前記パターンマスクを形成することが、
レチクルによりパターン光を形成することであって、前記レチクルがパターンを含み、前記パターンが、
前記基板の画素領域に関連付く画素保護領域と、
前記画素保護領域の角部から延伸する突出部領域と
を含むことと、
前記パターン光を前記基板の前記第2の側上のマスキング層へ向け導くことと
を含む、
請求項9に記載の方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0090
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0090】
少なくとも1つの実施形態において、方法は、基板の裏側上にマスキング層を形成することであって、基板が、受光素子を有する画素領域と、基板の表側上又は基板の表側内に設けられたトランジスタとを含むことと、マスキング層をパターン光に露光することによりマスキング層にマスク開口を形成することであって、マスク開口が、画素領域をマスクするマスク画素領域と、マスク画素領域からマスク交差路領域へ向け延伸するマスク突出部領域とを含むことと、マスク開口を介して基板をエッチングすることにより基板に基板開口を形成することと、基板開口に分離構造を形成することとを含む。
いくつかの実施形態において、マスキング層をパターン光に露光することは、レチクルによりパターン光を形成することと、パターン光をマスキング層へ導くこととを含む。レチクルはパターンを含む。パターンは、マスク画素領域に関連付く画素保護領域と、マスク突出部領域に関連付く突出部領域とを含む。
いくつかの実施形態において、突出部領域は、第1の寸法により第1の方向において画素保護領域を超えて延伸し、第2の寸法により第1の方向において画素保護領域と重なる。第2の寸法に対する第1の寸法の比は0.1~10の範囲の内にある。
いくつかの実施形態において、基板開口は、壁開口と、交差路開口とを含む。壁開口は、第1の方向に延伸する、第1の幅を有する第1壁開口と、第1の方向を横断する第2の方向に延伸する第2壁開口とを含む。交差路開口は、第1壁開口が第2壁開口と重なる領域に位置する、第1の幅よりも狭い第2の幅を有する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0094
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0094】
少なくとも1つの実施形態によると、デバイスは、基板と、基板内の受光素子と、基板の第1の側上又は第1の側内のトランジスタと、受光素子を横方向に囲む、基板内の分離構造とを含む。分離構造は、第1の方向に延伸する、第1の幅を有する第1壁と、第1の方向を横断する第2の方向に延伸する第2壁と、第1壁が第2壁と重なる領域に位置する、第1の幅よりも狭い第2の幅を有する交差路領域とを含む。
いくつかの実施形態において、基板は、受光素子を含む第1画素領域と、第2の方向に沿って第1画素領域から第1壁を横切ったところに位置する第2画素領域と、第1画素領域から交差路領域の中央へ向け延伸する第1突出部と、第2画素領域から交差路領域の中央へ向け延伸する第2突出部とを含む。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0095
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0095】
いくつかの実施形態において、第1突出部は第2の幅により第2突出部から分離される。
いくつかの実施形態において、基板は、受光素子を含む第1画素領域と、第1画素領域から第1壁と第2壁を対角に横切ったところに位置する第2画素領域と、第1画素領域から交差路領域の中央へ向け延伸する第1突出部と、第2画素領域から交差路領域の中央へ向け延伸する第2突出部とを含む。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0096
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0096】
いくつかの実施形態において、第1突出部は第3の幅により第2突出部から分離され、第1の幅に対する第3の幅の比は1.414未満である。
いくつかの実施形態において、デバイスは基板内のフローティング拡散領域を更に含む。フローティング拡散領域は分離構造と重なる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0099
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0099】
少なくとも1つの実施形態によると、方法は、基板に受光素子を形成することと、基板の第1の側上にトランジスタを形成することと、基板の第2の側上にパターンマスクを形成することであって、第2の側が第1の側とは反対向きであることとを含む。パターンマスクは壁露光領域を含む。壁露光領域は、第1の方向に延伸する、第1の幅を有する第1壁露光領域と、第1の方向を横断する第2の方向に延伸する第2壁露光領域とを含む。パターンマスクは、第1壁露光領域が第2壁露光領域と重なる領域にあり、第1の幅よりも狭い第2の幅を有する交差路領域を更に含む。該方法は、パターンマスクを介してエッチングすることにより基板に開口を形成することと、開口に分離構造を形成することとを更に含む。
いくつかの実施形態において、パターンマスクを形成することは、レチクルによりパターン光を形成することと、パターン光を基板の第2の側上のマスキング層へ向け導くこととを含む。レチクルはパターンを含む。パターンは、基板の画素領域に関連付く画素保護領域と、画素保護領域の角部から延伸する突出部領域とを含む。
【外国語明細書】