(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023141298
(43)【公開日】2023-10-05
(54)【発明の名称】貼着方法
(51)【国際特許分類】
H01L 21/683 20060101AFI20230928BHJP
B65H 23/188 20060101ALI20230928BHJP
【FI】
H01L21/68 N
B65H23/188
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022047536
(22)【出願日】2022-03-23
(71)【出願人】
【識別番号】000134051
【氏名又は名称】株式会社ディスコ
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】新 剛資
【テーマコード(参考)】
3F105
5F131
【Fターム(参考)】
3F105AA04
3F105AB00
3F105BA29
3F105CC02
3F105DA45
3F105DC00
5F131AA02
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5F131KA72
5F131KB12
5F131KB22
5F131KB38
(57)【要約】
【課題】予期せぬタイミングでテープロールの交換作業が発生するおそれを防止しうる貼着方法を提供すること。
【解決手段】貼着方法は、テープがロール状に巻回されたテープロールのテープをワークに貼着する貼着方法であって、テープロールの残量を記録する残量記録ステップ1001と、残量記録ステップ1001を実施した後、テープロールのテープを1以上のワークに貼着するテープ貼着ステップ1004と、テープ貼着ステップ1004でワークの貼着に使用したテープの量を使用量として検出する使用量検出ステップ1005と、使用量検出ステップ1005で検出された使用量を、残量記録ステップ1001で記録されていたテープロールの残量から減じてテープロールの残量を更新する残量更新ステップ1006と、を備える。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
テープがロール状に巻回されたテープロールの該テープをワークに貼着する貼着方法であって、
該テープロールの残量を記録する残量記録ステップと、
該残量記録ステップを実施した後、該テープロールの該テープを1以上のワークに貼着するテープ貼着ステップと、
該テープ貼着ステップでワークの貼着に使用した該テープの量を使用量として検出する使用量検出ステップと、
該使用量検出ステップで検出された該使用量を、該残量記録ステップで記録されていた該テープロールの残量から減じて該テープロールの残量を更新する残量更新ステップと、
を備えた貼着方法。
【請求項2】
該テープ貼着ステップを実施する前に、該テープ貼着ステップで使用する予定の該使用量が、該テープロールの該残量よりも多いかを判断する判断ステップと、
該判断ステップで該使用量の方が多いと判断された場合に他のテープロールに交換するテープ交換ステップと、
を備えた請求項1に記載の貼着方法。
【請求項3】
該テープロールは個体識別情報を有し、
該残量記録ステップでは、該個体識別情報とともに該残量を記録し、
該テープ貼着ステップを実施する前に、該テープロールの該個体識別情報を確認し、
該残量更新ステップでは、該個体識別情報とともに記録された該残量を更新する、
請求項1または請求項2に記載の貼着方法。
【請求項4】
該テープロールは個体識別情報が記録されたRFタグを有し、
該残量記録ステップでは、該RFタグに該残量を記録するとともに該残量更新ステップでは該RFタグに記録された該残量を更新する、
請求項3に記載の貼着方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テープがロール状に巻回されたテープロールの該テープをワークに貼着する貼着方法に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体デバイスの製造工程では、ウエーハの表面に複数のデバイスを形成した後、ウエーハ表面に表面保護用のテープを貼着し、ウエーハの表面側を該テープを介して保持テーブルで保持して裏面を研削して所定厚みへ薄化する。その後、ウエーハの裏面にダイシング用のテープを貼着するとともにウエーハの表面保護テープを除去した後、ウエーハの裏面側をテープを介して保持してダイシングして複数のデバイスを形成している。
【0003】
ウエーハへのテープ貼着には、例えばテープロールがセットされたテープマウンタが広く利用されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。一般に、同一ロットのウエーハがカセットに複数枚収容された状態でテープマウンタに供給される。そして、カセットに収容されたウエーハに対して連続的に順次テープが貼着される。テープがなくなると、作業者が別のテープロールに交換する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2017-41469号公報
【特許文献2】特開2011-236024号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一方、同一ロットのウエーハに対しては同一のテープロールのテープを貼着したいという要望がある。例えば、異なるテープロールのテープを貼着して加工し得られたデバイスに後に不具合が生じたときにその原因と懸念されるおそれを払拭するためである。
【0006】
また、同一カセットに収容されたウエーハに対して連続的にテープマウントしている最中にテープが足りなくなるとテープの交換作業が発生し、ウエーハを後工程に提供する時間が遅れて問題となるおそれもある。
【0007】
しかし、ロール状に巻回されたテープロールでは一見して残量が確認しにくく、残りがどの位あるのか判断しづらかった。
【0008】
本発明の目的は、予期せぬタイミングでテープロールの交換作業が発生するおそれを防止しうる貼着方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の貼着方法は、テープがロール状に巻回されたテープロールの該テープをワークに貼着する貼着方法であって、該テープロールの残量を記録する残量記録ステップと、該残量記録ステップを実施した後、該テープロールの該テープを1以上のワークに貼着するテープ貼着ステップと、該テープ貼着ステップでワークの貼着に使用した該テープの量を使用量として検出する使用量検出ステップと、該使用量検出ステップで検出された該使用量を、該残量記録ステップで記録されていた該テープロールの残量から減じて該テープロールの残量を更新する残量更新ステップと、を備えたことを特徴とする。
【0010】
前記貼着方法において、該テープ貼着ステップを実施する前に、該テープ貼着ステップで使用する予定の該使用量が、該テープロールの該残量よりも多いかを判断する判断ステップと、該判断ステップで該使用量の方が多いと判断された場合に他のテープロールに交換するテープ交換ステップと、を備えても良い。
【0011】
前記貼着方法において、該テープロールは個体識別情報を有し、該残量記録ステップでは、該個体識別情報とともに該残量を記録し、該テープ貼着ステップを実施する前に、該テープロールの該個体識別情報を確認し、該残量更新ステップでは、該個体識別情報とともに記録された該残量を更新しても良い。
【0012】
前記貼着方法において、該テープロールは個体識別情報が記録されたRFタグを有し、該残量記録ステップでは、該RFタグに該残量を記録するとともに該残量更新ステップでは該RFタグに記録された該残量を更新しても良い。
【発明の効果】
【0013】
本発明は、予期せぬタイミングでテープロールの交換作業が発生するおそれを防止しうるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】
図1は、実施形態1に係る貼着方法を実施する貼着システムの構成例を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態1に係る貼着方法によりワークに貼着されるテープを備えるテープロールを模式的に示す斜視図である。
【
図3】
図3は、
図2に示されたテープロールの要部を模式的に示す断面図である。
【
図4】
図4は、
図2に示されたテープロールの情報記録媒体が記憶した個体識別情報の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、
図1に示された貼着システムのサーバーの記憶部が記憶したデータべースの一例を示す図である。
【
図6】
図6は、
図1に示された貼着システムのサーバーの残量記録部が記録するテープ残量データべースの一例を示す図である。
【
図7】
図7は、実施形態1に係る貼着方法の流れを示すフローチャートである。
【
図8】
図8は、
図7に示された貼着方法のテープ貼着ステップを模式的に示すテープ貼着装置の側面図である。
【
図9】
図9は、
図7に示された貼着方法の残量更新ステップにおいてテープの残量が更新された後のテープ残量データベースの一例を示す図である。
【
図10】
図10は、複数の個体識別番号のテープをワークに貼着した後のテープ残量データベースの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
【0016】
〔実施形態1〕
本発明の実施形態1に係る貼着方法を図面に基づいて説明する。
図1は、実施形態1に係る貼着方法を実施する貼着システムの構成例を示す図である。
図2は、実施形態1に係る貼着方法によりワークに貼着されるテープを備えるテープロールを模式的に示す斜視図である。
図3は、
図2に示されたテープロールの要部を模式的に示す断面図である。
図4は、
図2に示されたテープロールの情報記録媒体が記憶した個体識別情報の一例を示す図である。
図5は、
図1に示された貼着システムのサーバーの記憶部が記憶したデータべースの一例を示す図である。
図6は、
図1に示された貼着システムのサーバーの残量記録部が記録するテープ残量データべースの一例を示す図である。
図7は、実施形態1に係る貼着方法の流れを示すフローチャートである。
【0017】
(ワーク)
実施形態1に係る貼着方法は、
図1に示すテープロール200のテープ201をワーク210に貼着する方法である。実施形態1に係る貼着方法によりテープ201が貼着されるワーク210は、シリコン(Si)、サファイア(Al
2O
3)、ガリウムヒ素(GaAs)または炭化ケイ素(SiC)等を基板とする円板状の半導体ウエーハ又は光デバイスウエーハ等のウエーハである。
【0018】
ワーク210は、表面に設定された複数の分割予定ラインによって区画された各領域にデバイスを有する。デバイスは、例えば、IC(Integrated Circuit)、あるいやLSI(Large Scale Integration)等の集積回路、CCD(Charge Coupled Device)、あるいはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等のイメージセンサ、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)又はメモリ(半導体記憶装置)等である。ワーク210は、分割予定ラインに沿って個々のチップに分割される。チップは、基板の一部分とデバイスとを備えている。
【0019】
(テープロール)
実施形態1に係る貼着方法によりワーク210に貼着されるテープ201は、
図1及び
図2に示すテープロール200を構成する。実施形態1では、テープロール200は、テープ201が芯202の外周にロール状に巻回されている。テープロール200は、
図2に示すように、円筒状の芯202と、芯202に巻かれたテープ201と、テープ201に貼り付けられた剥離紙206とを備える。芯202は、内部が空洞の円筒状であり、例えばプラスチックなどにより構成される。
【0020】
テープ201は、帯状に形成され、芯202の外周に巻き付けられている。テープ201には、ワーク210と同形状の円板状に形成され、長手方向(即ち、芯202の周方向)に等間隔に配置された円形の切り込み203が複数形成されている。テープ201は、
図3に示すように、可撓性と非粘着性の樹脂により構成された基材204と、ワーク210に貼着する糊層205とを備える。実施形態1では、テープ201は、糊層205が紫外線が照射されることで硬化して粘着力を低下する所謂紫外線硬化型のテープである。
【0021】
剥離紙206は、帯状に形成され、テープ201とともに芯202に巻かれた芯202の外周に巻き付けられている。実施形態1では、テープロール200は、剥離紙206の内周側にテープ201を位置付けている。
【0022】
また、テープロール200は、情報記録媒体220を有する。情報記録媒体220は、実施形態1では、芯202に配設され、例えば、無線通信によって情報の書き込み及び読み取りが可能なRF(Radio Frequency)タグにより構成されるが、本発明では、RFタグに限定されない。情報記録媒体220は、
図4に示す個体識別情報300が記録されている。実施形態1では、情報記録媒体220が記録する個体識別情報300は、テープロール200同士を識別可能とするテープロール200の個体識別番号301を少なくとも含んでいる。また、実施形態1では、情報記録媒体220が記録する個体識別情報300の個体識別番号301は、テープロール200の品番(種類)毎にも異なるとともに、同じ品番のテープロール200であってもテープロール200毎に異なる番号である。
図4に例示された情報記録媒体220が記録する個体識別番号301は、「345678901」である。なお、本発明では、情報記録媒体220は、RFタグの他、例えば1次元または二次元コードが表示されたシールでもよい。
【0023】
こうして、テープロール200の情報記録媒体220が個体識別情報300を記録することにより、テープロール200は、個体識別情報300を有することとなる。なお、
図2に示すテープロール200は、テープ201にワーク210と同形状の円形の切り込み203が形成されているが、本発明では、テープ201に切り込み203が形成されていなくても良い。
【0024】
(テープ貼着装置)
実施形態1に係る貼着方法は、
図1に示されたテープ貼着装置1により実施される。
図1に示されたテープ貼着装置1は、ワーク210にテープロール200のテープ201の切り込み203の内周側の領域207(以下、貼着用テープと記す)を貼着する装置である。テープ貼着装置1は、
図1に示すように、基台2と、ワーク210を保持する保持テーブル10と、保持テーブル10を移動させる移動ユニット20と、テープロール200から剥離紙206及びテープ201を送り出す送りユニット30と、折り曲げプレート40と、剥離紙206から貼着用テープ207を剥離した後、剥離紙206及びテープ201の切り込み203の外周側を巻き取る巻取りユニット50と、押圧ローラ60と、制御ユニット80とを備える。
【0025】
基台2は、平面形状が矩形状に形成されている。保持テーブル10は、ワーク210を水平方向と平行な保持面で保持する。保持面は、ポーラスセラミックス等から形成された円盤形状であり、図示しない吸引経路を介して図示しない真空吸引源と接続されている。保持テーブル10は、真空吸引源により吸引されることで、保持面上に載置されたワーク210を吸引保持する。
【0026】
移動ユニット20は、基台2上に設置され、保持テーブル10を水平方向と基台2の長手方向と平行なX軸方向に移動させるものである。移動ユニット20は、軸心回りに回転自在に設けられた周知のボールねじ、ボールねじを軸心回りに回転させる周知のパルスモータ、保持テーブル10をX軸方向に移動自在に支持する周知のガイドレールを備える。
【0027】
送りユニット30は、実施形態1では、基台2の一端部上に配置され、テープロール200の芯202の内側に挿入されて、テープロール200を支持する送りローラ31を備える。送りローラ31は、外観が円柱状に形成され、図示しないモータにより軸心回りに回転される。送りローラ31の軸心は、基台2の幅方向と平行である。送りユニット30は、送りローラ31が軸心回りに回転することで、テープロール200の剥離紙206及びテープ201を折り曲げプレート40上に送り出す。
【0028】
折り曲げプレート40は、基台2のX軸方向の中央部上に配置されている。折り曲げプレート40は、送りユニット30から離れた側の先端41が基台2の幅方向と平行に形成されている。折り曲げプレート40は、送りユニット30から送り出された剥離紙206を先端41に当接させて折り曲げて、巻取りユニット50に導くとともに、折り曲げた剥離紙206からテープ201の貼着用テープ207を剥離する。
【0029】
巻取りユニット50は、実施形態1では、基台2の一端上に配置され、送りユニット30の送りローラ31の下方(基台2寄り)に配置された巻取りローラ51を備える。巻取りローラ51は、外観が円柱状に形成され、図示しないモータにより軸心回りに回転される。巻取りローラ51の軸心は、基台2の幅方向と平行である。巻取りローラ51は、モータにより軸心回りに回転することで、折り曲げプレート40により貼着用テープ207が剥離された剥離紙206及びテープ201の切り込み203の外周側を外周面上に巻き取る。
【0030】
押圧ローラ60は、基台2のX軸方向の中央部上に配置されている。押圧ローラ60は、外観が円柱状に形成され、軸心回りに回転自在に支持されている。押圧ローラ60は、図示しない駆動ユニットにより昇降自在に配置されている。押圧ローラ60は、折り曲げプレート40により剥離紙206から剥離されたテープ201を保持テーブル10上に保持されたワーク210に上方から下方に向けて押圧しながら保持テーブル10の移動ユニット20による移動に伴なってテープ201上を転動する。
【0031】
また、テープ貼着装置1は、折り曲げプレート40を通過して巻取りローラ51に至る途中に、折り曲げプレート40を通過する剥離紙206の引っ張り張力を一定に維持するように下方から上方に向けてテンションを与えるテンションローラ52を配設している。なお、上述した送りローラ31、巻取りローラ51は、支持しているテープロール200等の径に応じて上下方向に移動するように構成されており、テープロール200等の径が変化しても、折り曲げプレート40を剥離紙206が通過する際の反転する角度、剥離紙206及びテープ201の送り出し位置、巻取位置が変化しないように構成されている。
【0032】
また、テープ貼着装置1は、送りユニット30から送り出されて折り曲げプレート40に至るテープ201の幅方向中央の上方には、テープ201に向けて垂直方向から紫外線(UV)を照射する紫外線照射器53が配設されている。テープ貼着装置1は、図示しないセンサによってテープ201の貼着用テープ207が紫外線照射器53の直下を通過することが検知された際にはテープ201の貼着用テープ207の先端部に向けて紫外線を照射するように構成されている。
【0033】
また、テープ貼着装置1は、送りユニット30の送りローラ31及び巻取りユニット50の巻取りローラ51の回転数に応じた情報を検出し、検出結果を制御ユニット80に出力する回転センサを備える。
【0034】
また、テープ貼着装置1は、個体識別情報入力ユニット70を備える。個体識別情報入力ユニット70は、送りユニット30の送りローラ31に支持されたテープロール200の芯202に設けられた情報記録媒体220から情報記録媒体220に記録された個体識別情報300を読み込む。実施形態1では、個体識別情報入力ユニット70は、例えば、RFタグリーダにより構成される。なお、個体識別情報入力ユニット70により読み取られた個体識別情報300を用いたテープ貼着装置1の処理については後述する。
【0035】
制御ユニット80は、テープ貼着装置1を構成する上述した各構成要素をそれぞれ制御して、ワーク210に対するテープ201の貼着用テープ207の貼着動作をテープ貼着装置1に実行させるものである。制御ユニット80は、CPU(central processing unit)のようなマイクロプロセッサを有する演算処理装置と、ROM(read only memory)又はRAM(random access memory)のようなメモリを有する記憶装置と、入出力インターフェース装置とを有し、コンピュータプログラムを実行可能なコンピュータである。
【0036】
制御ユニット80の演算処理装置は、ROMに記憶されているコンピュータプログラムをRAM上で実行して、テープ貼着装置1を制御するための制御信号を生成する。制御ユニット80の演算処理装置は、生成した制御信号を入出力インターフェース装置を介してテープ貼着装置1の各構成要素に出力する。
【0037】
また、制御ユニット80は、貼着動作の状態や画像などを表示する液晶表示装置などにより構成される表示ユニットと、オペレータが加工内容情報などを登録する際に用いる入力ユニットとが接続されている。入力ユニットは、表示ユニットに設けられたタッチパネルと、キーボード等とのうち少なくとも一つにより構成される。
【0038】
テープ貼着装置1は、個体識別情報入力ユニット70が通信ネットワーク100を介してサーバー110に接続している。サーバー110は、少なくとも1のテープ貼着装置1の個体識別情報入力ユニット70に接続して、個体識別情報入力ユニット70が読み取った個体識別情報300が入力する。また、サーバー110は、例えば、通信ネットワーク100を介してテープ貼着装置1の制御ユニット80とも接続している。サーバー110には、テープ貼着装置1の制御ユニット80からテープ貼着装置1の貼着動作の貼着条件(貼着する同一ロッドのワーク210の種類、枚数など)と、各回転センサの検出結果などが入力する。
【0039】
サーバー110は、少なくとも1のテープ貼着装置1を管理するものである。サーバー110は、CPU(central processing unit)のようなマイクロプロセッサを有する演算処理装置と、ROM(read only memory)又はRAM(random access memory)のようなメモリを有する記憶装置と、入出力インターフェース装置とを有し、コンピュータプログラムを実行可能なコンピュータである。なお、本発明では、サーバー110には複数のテープ貼着装置1が接続され、サーバー110が複数のテープ貼着装置1を管理してもよい。
【0040】
サーバー110は、記憶部111と、残量記録部112と、使用量算出部113とを備える。記憶部111は、新品の各個体識別番号301のテープロール200のテープ201のワーク210に貼着可能な残量302を示すデータベース310(
図5に示す)を記憶している。なお、テープ201の残量302は、
図2に示されたテープ201がワーク210と同形状の円形の切り込み203が形成されている場合では、貼着用テープ207の枚数であり、テープ201が円形の切り込み203が形成されていない場合では、テープロール200のテープ201の巻き回方向の全長である。記憶部111が記憶した
図5に示されたデータベース310は、テープロール200の個体識別番号301と、新品のテープロール200のテープ201の残量302とが1対1で紐付けられたデータベースである。
【0041】
なお、
図5に示されたデータベース310は、個体識別番号301が「123456789」、「234567890」及び「456789012」のテープロール200が、テープ201が円形の切り込み203が形成されていないものであり、それぞれの新品のテープ201の残量302が、20000mm、670mm及び1480mmであることを示している。また、
図5に示されたデータベース310は、個体識別番号301が「345678901」のテープロール200が、テープ201が円形の切り込み203が形成されたものであり、新品のテープ201の貼着用テープ207の残量302が、122枚であることを示している。
【0042】
残量記録部112は、個体識別情報入力ユニット70から入力した個体識別情報300、記憶部111記憶されたデータベース310、回転センサの検出結果などに基づいて設定された各個体識別番号301のテープロール200のテープ201のワーク210に貼着可能な残量を示す
図6に示されたテープ残量データベース320を記録する。
図6に示されたテープ残量データベース320は、個体識別番号301が「345678901」のテープロール200のテープ201の残量302が、122枚であることを示している。
【0043】
使用量算出部113は、個体識別情報入力ユニット70から入力した個体識別情報300、テープ貼着装置1の貼着条件及び残量記録部112に記録されたテープ残量データベース320などに基づいて、テープ貼着装置1の貼着動作において使用される予定のテープロール200のテープ201の使用量を算出する。使用量算出部113は、個体識別情報入力ユニット70から入力した個体識別情報300、テープ貼着装置1の貼着条件、及び貼着動作中の回転センサの検出結果などに基づいて、テープ貼着装置1の貼着動作におけるテープロール200のテープ201の使用量を算出する。
【0044】
なお、テープ201の使用量とはテープ貼着装置1の貼着動作中にテープロール200のテープ201が使用される量を示し、テープ201がワーク210と同形状の円形の切り込み203が形成されたテープロール200の場合では、テープ貼着装置1の貼着動作においてワーク210に貼着されるテープ201の貼着用テープ207の枚数であり、テープ201が円形の切り込み203が形成されていないテープロール200の場合では、テープ貼着装置1の貼着動作において送りユニット30により送り出され、巻取りユニット50により巻き取られたテープ201及び剥離紙206の巻き回方向の長さである。
【0045】
また、使用量算出部113は、算出したテープ貼着装置1の貼着動作において使用される予定のテープロール200のテープ201の使用量がテープ残量データベース320のテープロール200のテープ201の残量302よりも多いか否かを判断する。使用量算出部113は、算出したテープ貼着装置1の貼着動作において使用される予定のテープロール200のテープ201の使用量の方が、テープ残量データベース320のテープロール200のテープ201の残量302よりも多くない(即ち、残量302以下)と判断された場合に、テープ貼着装置1の貼着動作を継続させる。使用量算出部113は、算出したテープ貼着装置1の貼着動作において使用される予定のテープロール200のテープ201の使用量の方が、テープ残量データベース320のテープロール200のテープ201の残量302よりも多いと判断された場合に、テープ貼着装置1の制御ユニット80に貼着動作の一時停止と、他のテープロール200に交換する指示とを出力する。
【0046】
また、使用量算出部113は、使用量を算出した個体識別番号のテープ201の使用量を、残量記録部112に記録されたテープ残量データベース320の該当する個体識別番号のテープ201の残量302から減じた値を、新たなテープ201の残量302としてテープ残量データベース320を更新する。
【0047】
なお、サーバー110の記憶部111及び残量記録部112の機能は、前述した記憶装置により実現される。サーバー110の使用量算出部113の機能は、記憶装置に記憶されているコンピュータプログラムを演算処理装置が実行することにより実現される。
【0048】
なお、前述した構成のテープ貼着装置1と、通信ネットワーク100及びサーバー110は、ワーク210にテープ201を貼着するテープ貼着システム120を構成している。
【0049】
(貼着方法)
実施形態1に係る貼着方法は、前述したテープロール200のテープ201をワーク210に貼着する方法である。実施形態1に係る貼着方法は、
図1に示されたテープ貼着装置1のテープ201をワーク210に貼着する貼着動作でもある。実施形態1に係る貼着方法は、
図6に示すように、残量記録ステップ1001と、判断ステップ1002と、テープ交換ステップ1003と、テープ貼着ステップ1004と、使用量検出ステップ1005と、残量更新ステップ1006とを備える。
【0050】
(残量記録ステップ)
残量記録ステップ1001は、テープロール200の残量を記録するステップである。実施形態1において、テープ貼着装置1は、制御ユニット80が貼着条件を受け付けて記憶装置に記憶し、送りユニット30の送りローラ31に新品の個体識別番号「34678901」のテープロール200が支持される。すると、テープ貼着装置1の個体識別情報入力ユニット70がテープロール200の情報記録媒体220の個体識別情報300を読み取って、読み取った個体識別情報300をサーバー110に出力する。
【0051】
残量記録ステップ1001では、サーバー110は、貼着条件のテープロール200の種類が、個体識別情報入力ユニット70が個体識別情報300を読み取ったテープロール200の種類と一致するか否かを図示しないデータベースを参照するなどして判断する。残量記録ステップ1001では、サーバー110は、貼着条件のテープロール200の種類が、個体識別情報入力ユニット70が個体識別情報300を読み取ったテープロール200の種類と一致しないと判断すると、貼着動作の一時停止と、テープロール200を交換する指示をテープ貼着装置1の制御ユニット80に出力する。この場合、テープ貼着装置1は、制御ユニット80が、表示ユニットにテープロール200の交換を促すメッセージを表示するなどして、オペレータ等にテープロール200の交換を促す。
【0052】
このように、実施形態1において、残量記録ステップ1001では、サーバー110が、貼着条件のテープロール200の種類が、個体識別情報入力ユニット70が個体識別情報300を読み取ったテープロール200の種類と一致するか否かを判断することで、テープ貼着ステップ1004を実施する前に、送りユニット30の送りローラ31に支持されたテープロール200の個体識別情報300を確認することとなる。
【0053】
残量記録ステップ1001では、サーバー110は、貼着条件のテープロール200の種類が、個体識別情報入力ユニット70が個体識別情報300を読み取ったテープロール200の種類と一致すると判断すると、残量記録部112がデータベース310を参照して、個体識別情報入力ユニット70が個体識別情報300を読み取ったテープロール200の個体識別番号301とテープ201の残量302とを1対1で紐付けて、
図6に例示するテープ残量データベース320を生成して、残量記録部112に記録して、判断ステップ1002に進む。こうして、残量記録ステップ1001では、サーバー110がテープ残量データベース320を生成して、残量記録部112に記録することで、残量記録部112が、個体識別情報300とともにテープ201の残量302を記録することとなる。
【0054】
なお、残量記録ステップ1001は、テープ貼着装置1で使用するテープロール200を新たに準備した際に、準備したテープロール200の残量をデータベース310に追加するステップでもある。新品のテープロール200の場合、例えばオペレータがテープロール200の仕様書をもとにデータベース310に入力してもよい。
【0055】
(判断ステップ)
判断ステップ1002は、テープ貼着ステップ1004を実施する前に、テープ貼着ステップ1004で使用する予定のテープロール200のテープ201の使用量よりもテープ残量データベース320のテープロール200のテープ201の残量302が多いか否かを判断するステップである。判断ステップ1002では、サーバー110の使用量算出部113が、テープ貼着装置1の貼着動作即ちテープ貼着ステップ1004で使用する予定のテープロール200のテープ201の使用量を算出する。
【0056】
判断ステップ1002では、サーバー110の使用量算出部113が、算出したテープ貼着ステップ1004で使用する予定のテープロール200のテープ201の使用量がテープ残量データベース320のテープロール200のテープ201の残量302よりも多いか否かを判断する。判断ステップ1002では、サーバー110の使用量算出部113が、算出したテープ貼着ステップ1004で使用する予定のテープロール200のテープ201の使用量の方が、テープ残量データベース320のテープロール200のテープ201の残量302よりも多いと判断された場合(判断ステップ1002:Yes)、テープ交換ステップ1003に進む。
【0057】
判断ステップ1002では、サーバー110の使用量算出部113が、算出したテープ貼着ステップ1004で使用する予定のテープロール200のテープ201の使用量の方が、テープ残量データベース320のテープロール200のテープ201の残量302よりも多くない(即ち、残量302以下)と判断された場合(判断ステップ1002:No)、テープ貼着ステップ1004に進む。
【0058】
(テープ交換ステップ)
テープ交換ステップ1003は、判断ステップ1002でテープ貼着ステップ1004で使用する予定のテープ201の使用量の方がテープロール200のテープ201の残量302よりも多いと判断された場合に、他のテープロール200に交換するステップである。テープ交換ステップ1003では、サーバー110が、テープ貼着装置1の制御ユニット80に貼着動作の一時停止と、他のテープロール200に交換する指示とを出力する。
【0059】
この場合、テープ貼着装置1は、制御ユニット80が、表示ユニットにテープロール200の交換を促すメッセージを表示するなどして、オペレータ等にテープロール200の交換を促す。テープ貼着装置1は、送りユニット30の送りローラ31に支持するテープロール200が交換されると、残量記録ステップ1001に戻る。
【0060】
(テープ貼着ステップ)
図8は、
図7に示された貼着方法のテープ貼着ステップを模式的に示すテープ貼着装置の側面図である。テープ貼着ステップ1004は、残量記録ステップ1001を実施した後、テープロール200のテープ201を1以上のワーク210に貼着するステップである。テープ貼着ステップ1004では、テープ貼着装置1は、保持テーブル10の保持面にワーク210を吸引保持し、制御ユニット80が移動ユニット20を制御して折り曲げプレート40の下方に保持テーブル10を位置付け、送りローラ31及び巻取りローラ51を制御して、テープロール200の剥離紙206に貼り付けられているテープ201の貼着用テープ207の先端部を紫外線照射器53の直下になるように位置付ける。
【0061】
テープ貼着ステップ1004では、テープ貼着装置1は、テープ201の折り曲げプレート40寄りの先端部に紫外線照射器53から紫外線を所定時間(例えば、0.5~1秒)照射する。テープ201は、紫外線の照射により糊層205の粘着力が低減する紫外線硬化型テープであることから、貼着用テープ207の先端部の粘着力が低下する。なお、紫外線の照射時間は、紫外線照射器53の出力や、テープ201の糊層205の粘着力等に応じて適宜設定される。
【0062】
テープ貼着ステップ1004では、テープ貼着装置1は、制御ユニット80が送りローラ31及び巻取りローラ51を制御して、先端部に紫外線が照射されたテープ201の貼着用テープ207を折り曲げプレート40に向けて送り出す。このように、テープ貼着装置1は、全ての貼着用テープ207の先端部に紫外線照射器53から紫外線を照射する。テープ貼着ステップ1004では、貼着用テープ207の先端部が折り曲げプレート40の先端41に到達し、剥離紙206及びテープ201が折り曲げプレート40の先端41を超えて巻取りローラ51に巻き取られる際に、貼着用テープ207の先端部が剥離紙206から剥離する。
【0063】
テープ貼着ステップ1004では、テープ貼着装置1は、折り曲げプレート40の先端41に貼着用テープ207の先端部が到達するのに合わせて、制御ユニット80が移動ユニット20を制御して、保持テーブル10に保持されたワーク210の基台2の他端寄りの先端部を剥離紙206から剥離した貼着用テープ207の先端部に下方に位置付ける。テープ貼着ステップ1004では、テープ貼着装置1は、制御ユニット80が駆動ユニットを制御して押圧ローラ60を下方に向けて移動させて、押圧ローラ60で貼着用テープ207をワーク210に押し付けるとともに、テープ201の巻き取りに連動して保持テーブル10を移動ユニット20により基台2の他端に向けて移動させて、貼着用テープ207を先端部から順にワーク210に貼着する。
【0064】
テープ貼着ステップ1004では、テープ貼着装置1は、ワーク210に貼着用テープ207を貼着した後、制御ユニット80が駆動ユニットを制御して押圧ローラ60を上昇させた後、保持テーブル10のワーク210の吸引保持を停止する。テープ貼着ステップ1004では、テープ貼着装置1は、保持テーブル10の保持面から貼着用テープ207が貼着されたワーク210が取り外された後、次に貼着用テープ207が貼着されるワーク210が載置される。テープ貼着装置1は、貼着条件で定められた枚数のワーク210に順に貼着用テープ207を貼着する。テープ貼着装置1は、貼着条件で定められた枚数のワーク210に貼着用テープ207を貼着すると、使用量検出ステップ1005に進む。
【0065】
(使用量検出ステップ)
使用量検出ステップ1005は、テープ貼着ステップ1004でワーク210の貼着に使用したテープ201の量を使用量として検出するステップである。使用量検出ステップ1005では、サーバーの使用量算出部113が、テープ貼着ステップ1004でワーク210への貼着に使用したテープロール200のテープ201の使用量を算出して、残量更新ステップ1006に進む。
【0066】
(残量更新ステップ)
図9は、
図7に示された貼着方法の残量更新ステップにおいてテープの残量が更新された後のテープ残量データベースの一例を示す図である。
図10は、複数の個体識別番号のテープをワークに貼着した後のテープ残量データベースの一例を示す図である。残量更新ステップ1006は、使用量検出ステップ1005で検出されたテープ201の使用量を、残量記録ステップ1001で記録されていたテープ残量データベース320のテープロール200のテープ201の残量302から減じて、テープロール200のテープ201の残量302を更新するステップである。
【0067】
残量更新ステップ1006では、ザーバーの使用量算出部113が、使用量検出ステップ1005で検出された個体識別番号301のテープ201の使用量を、残量記録部112に記録されたテープ残量データベース320の該当する個体識別番号301のテープ201の残量302から減じる。残量更新ステップ1006では、ザーバーの使用量算出部113が、使用量を残量302から減じて得た値を新たなテープ201の残量302として、
図9に一例を示すようにテープ残量データベース320を更新する。なお、
図9は、使用量検出ステップ1005において、使用量算出部113が、個体識別番号301が「345678901」の使用量が「22枚」と算出し、この算出した「22枚」を
図6に示されたテープ残量データベース320の残量302である「122枚」から減じ、減じて得た値である「100枚」を新たなテープ201の残量302として更新したテープ残量データベース320を示す。
【0068】
なお、実施形態1において、残量記録ステップ1001では、サーバー110がテープ残量データベース320を生成して残量記録部112に記録するが、本発明において、テープ残量データベース320の生成、記録とともに、個体識別情報入力ユニット70により情報記録媒体220にテープ201のテープ残量データベース320の残量302を記録しても良い。
【0069】
また、実施形態1において、残量更新ステップ1006では、サーバー110の残量記録部112に記録したテープ残量データベース320を更新するが、本発明において、テープ残量データベース320の更新とともに、個体識別情報入力ユニット70により情報記録媒体220に記録されたテープ201の残量302を更新しても良い。
【0070】
また、実施形態1において、残量記録部112に記憶、更新されるテープ残量データベース320は、送りユニット30の送りローラ31に支持されるテープロール200が交換されても、交換前のテープロール200の個体識別番号301とテープ201の残量302とを記憶し続ける。このために、複数の個体識別番号301のテープロール200のテープ201をワーク210に貼着した後のテープ残量データベース320は、
図10に示すように、複数の個体識別番号301とテープ201の残量302とを1体1で紐付けたデータベースとなる。
【0071】
なお、
図10に示されたテープ残量データベース320は、個体識別番号301が「123456789」のテープロール200のテープ201の残量302が、16000mmであり、個体識別番号301が「234567890」のテープロール200のテープ201の残量302が、600mmであり、個体識別番号301が「456789012」のテープロール200のテープ201の残量302が、1200mmであり、個体識別番号301が「345678901」のテープロール200のテープ201の残量302が、100枚であることを示している。
【0072】
以上説明した実施形態1に係る貼着方法は、残量記録ステップ1001においてテープロール200のテープ201の残量302をテープ残量データベース320に記録しておき、使用量検出ステップ1005においてワーク210の貼着に使用したテープ201の使用量を検出し、残量更新ステップ1006においてテープ残量データベース320のテープ201の残量302を更新する。このために、実施形態1に係る貼着方法は、テープ残量データベース320を確認することで、各個体識別番号301のテープロール200のテープ201の残量302を把握することができる。
【0073】
その結果、実施形態1に係る貼着方法は、予期せぬタイミングでテープロール200の交換作業が発生するおそれを防止しうるという効果を奏する。
【0074】
また、実施形態1に係る貼着方法は、テープ貼着ステップ1004前に判断ステップ1002においてテープ貼着ステップ1004で使用する予定のテープロール200のテープ201の使用量が、テープ残量データベース320のテープロール200のテープ201の残量302よりも多いか否かを判断する。実施形態1に係る貼着方法は、判断ステップ1002において、使用する予定のテープ201の使用量の方が残量302よりも多いと判断された場合にテープ交換ステップ1003を実施する。
【0075】
その結果、実施形態1に係る貼着方法は、同一ロットのワーク210に対して同一のテープロール200のテープ201を貼着することができ、テープ貼着ステップ1004中にテープロール200の交換作業が発生してテープ貼着ステップ1004に時間を要してしまうことを防止することができる。
【0076】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【符号の説明】
【0077】
200 テープロール
201 テープ
210 ワーク
220 情報記録媒体(RFタグ)
300 個体識別情報
302 残量
1001 残量記録ステップ
1002 判断ステップ
1003 テープ交換ステップ
1004 テープ貼着ステップ
1005 使用量検出ステップ
1006 残量更新ステップ