(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023141940
(43)【公開日】2023-10-05
(54)【発明の名称】回転体を回転軸に連結するための連結装置、および回転体の着脱装置
(51)【国際特許分類】
B24B 53/017 20120101AFI20230928BHJP
B24B 53/12 20060101ALI20230928BHJP
B24B 45/00 20060101ALI20230928BHJP
B24B 37/30 20120101ALI20230928BHJP
B23B 31/20 20060101ALI20230928BHJP
B23B 31/11 20060101ALI20230928BHJP
B23B 31/113 20060101ALI20230928BHJP
B23Q 3/157 20060101ALI20230928BHJP
H01L 21/304 20060101ALI20230928BHJP
F16D 1/093 20060101ALI20230928BHJP
F16D 1/06 20060101ALI20230928BHJP
F16D 1/092 20060101ALI20230928BHJP
F16D 1/00 20060101ALI20230928BHJP
F16D 1/04 20060101ALI20230928BHJP
B23B 31/107 20060101ALI20230928BHJP
【FI】
B24B53/017 Z
B24B53/12 Z
B24B45/00 A
B24B37/30 Z
B23B31/20 F
B23B31/11
B23B31/113 Z
B23Q3/157 Z
H01L21/304 622G
F16D1/093
F16D1/06 120
F16D1/092
F16D1/00 210
F16D1/04 200
B23B31/107 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022048535
(22)【出願日】2022-03-24
(71)【出願人】
【識別番号】000000239
【氏名又は名称】株式会社荏原製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100118500
【弁理士】
【氏名又は名称】廣澤 哲也
(74)【代理人】
【識別番号】100091498
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邉 勇
(74)【代理人】
【識別番号】100174089
【弁理士】
【氏名又は名称】郷戸 学
(74)【代理人】
【識別番号】100186749
【弁理士】
【氏名又は名称】金沢 充博
(72)【発明者】
【氏名】伊東 伴
(72)【発明者】
【氏名】寺田 哲也
【テーマコード(参考)】
3C002
3C032
3C034
3C047
3C158
5F057
【Fターム(参考)】
3C002DD07
3C002FF09
3C002KK04
3C002LL08
3C032BB12
3C032JJ07
3C032JJ12
3C034AA07
3C034BB65
3C034CB12
3C034DD10
3C047AA12
3C047AA15
3C047AA34
3C047EE11
3C047EE18
3C158AA07
3C158AA09
3C158AA15
3C158AA19
3C158AC04
3C158CB03
3C158CB04
3C158DA12
3C158DA17
3C158EA11
3C158EA12
3C158EB01
5F057AA37
5F057CA12
5F057DA03
5F057FA24
(57)【要約】
【課題】回転体を回転軸に容易に着脱させることが可能な連結装置を提供する。
【解決手段】連結装置40は、回転体7を回転軸23に連結するための装置である。連結装置40は、回転体7に取り付けられ、連結軸45aを有するフランジ45と、連結軸45aを介して回転体7を回転軸23に締結する締結構造50と、を備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転体を回転軸に連結するための連結装置であって、
前記回転体に取り付けられ、連結軸を有するフランジと、
前記連結軸を介して前記回転体を前記回転軸に締結する締結構造と、を備える、連結装置。
【請求項2】
前記締結構造は、
前記回転軸に形成され、前記連結軸が挿入される挿入孔と、
前記挿入孔に同軸状に配置され、先端にテーパ部が形成されたコレットと、
前記コレットのテーパ部に対応する接触面を有し、前記連結軸が挿通された状態で前記回転軸に螺合するナットと、を備える、請求項1に記載の連結装置。
【請求項3】
前記締結構造は、
前記回転軸に形成された挿入溝と、
前記連結軸の先端に形成され、前記挿入溝に挿入される突起と、
前記連結軸が挿通された状態で前記回転軸に螺合するナットと、を備え、
前記連結軸には、前記回転軸の先端を支持する肩部が形成されており、
前記肩部の下面は、テーパ面として構成され、
前記ナットには、前記テーパ面に対応する形状を有し、該テーパ面に接触する接触面が形成されている、請求項1に記載の連結装置。
【請求項4】
前記締結構造は、
前記連結軸の先端に形成された棒体と、
前記棒体の形状に対応して前記回転軸に形成され、前記棒体が挿入される挿入孔と、
前記棒体に形成された第1貫通孔と、
前記挿入孔に挿入された前記棒体の第1貫通孔に対応して前記回転軸に形成された第2貫通孔と、
前記第1貫通孔および前記第2貫通孔に挿入されるピンと、を備える、請求項1に記載の連結装置。
【請求項5】
前記棒体は、前記連結軸の長手方向に垂直な断面で見たときに、多角形状の断面を有する、請求項4に記載の連結装置。
【請求項6】
前記回転軸は、前記連結軸を前記回転軸に向かって吸着する磁石を有する、請求項2乃至5のいずれか一項に記載の連結装置。
【請求項7】
前記締結構造は、前記回転軸の先端に固定される固定端部と、前記固定端部の反対側の端部に、前記連結軸が挿入される孔部を有するカップリングを備え、
前記カップリングは、
前記孔部に形成され、前記連結軸の挿入方向に延びるすり割りと、
前記すり割りの隙間の大きさを調整する固定ねじと、
前記固定ねじが螺合するねじ孔と、を有する、請求項1に記載の連結装置。
【請求項8】
前記締結構造は、
前記回転軸の先端に固定される箱体と、
前記連結軸の外周面から突出する複数の係合突起と、
前記箱体と前記フランジとの間に配置され、前記フランジを前記箱体から遠ざける方向に付勢する弾性体と、を備え、
前記箱体の底壁は、
前記連結軸が通過可能な貫通孔と、
前記貫通孔に接続され、前記複数の係合突起がそれぞれ通過可能な複数の貫通溝と、
前記底壁の内面に形成され、前記複数の係合突起がそれぞれ係合可能な係合溝と、を備える、請求項1に記載の連結装置。
【請求項9】
回転体を、請求項2または3に記載の締結構造を介して回転軸に着脱させるための回転体着脱装置であって、
前記回転体を支持する支持台と、
前記支持台に連結され、前記連結軸を前記回転軸に対して移動させる回転体移動機構と、
前記ナットを回転させるために前記ナットの外周面に接触する少なくとも3つのローラが設けられた着脱治具と、
前記3つのローラのうちの少なくとも1つのローラを回転させるモータと、
前記着脱治具を前記回転体に対して進退させる治具移動装置と、を備えた回転体着脱装置。
【請求項10】
回転体を、請求項4に記載の締結構造を介して回転軸に着脱させるための回転体着脱装置であって、
前記回転体を支持する支持台と、
前記支持台に連結され、前記連結軸を前記回転軸に対して移動させるとともに回転させる回転体移動機構と、
前記第1貫通孔および前記第2貫通孔に前記ピンを挿入するピン挿入装置と、を備えた回転体着脱装置。
【請求項11】
回転体を、請求項7に記載の締結構造を介して回転軸に着脱させるための回転体着脱装置であって、
前記回転体を支持する支持台と、
前記支持台に連結され、前記連結軸を前記回転軸に対して移動させる回転体移動機構と、
前記固定ねじを回転させるねじ回転装置と、を備える回転体着脱装置。
【請求項12】
回転体を、請求項8に記載の締結構造を介して回転軸に着脱させるための回転体着脱装置であって、
前記回転体を支持する支持台と、
前記支持台に連結され、前記連結軸を前記回転軸に対して移動させるとともに回転させる回転体移動機構と、を備える回転体着脱装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、研磨ヘッドおよびドレッサなどの回転体を回転軸に連結するための連結装置に関する。さらに、本発明は、この連結装置を介して回転軸に連結されている回転体の着脱装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、半導体デバイスの高集積化・高密度化に伴い、回路の配線がますます微細化し、多層配線の層数も増加している。回路の微細化を図りながら多層配線を実現しようとすると、半導体デバイス表面を平坦化処理する必要がある。この平坦化処理は、例えば、化学機械研磨(Chemical Mechanical Polishing)を用いたCMP装置によって行われる。
【0003】
CMP装置は、一般に、上面に研磨パッドを貼付した研磨テーブルと、ウエハなどの基板を保持する研磨ヘッドと、を備えている。CMP装置では、研磨テーブルおよび研磨ヘッドをその軸心を中心としてそれぞれ回転させながら、研磨ヘッドにより基板を研磨パッドの研磨面(上面)に押圧し、研磨液を研磨面上に供給しつつ基板の表面を研磨する。
【0004】
基板の研磨を行なうと、研磨パッドの研磨面には砥粒や研磨屑が堆積し、また、研磨パッドの特性が変化して研磨性能が劣化してくる。そこで、CMP装置は、研磨パッドの研磨面を再生するためのドレッシング装置を備えていることがある。ドレッシング装置は、一般に、研磨パッドに接触するドレッシング面を有するドレッサを備えている。ドレッシング装置は、ドレッサをその軸心を中心として回転させながら、回転する研磨テーブル上の研磨パッドの研磨面にドレッシング面を押圧することにより、研磨面に堆積した砥液や切削屑を除去するとともに、研磨面の平坦化及び目立て(ドレッシング)を行なう。
【0005】
CMP装置において、研磨ヘッドおよびドレッサは、回転軸に接続され、自身の軸心を中心として回転する回転体である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2010-172996号公報
【特許文献2】特開2020-19081号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
回転体であるこれら研磨ヘッド、およびドレッサは、メンテナンスおよび交換の必要な研磨装置の構成要素である。回転体のメンテナンスまたは交換を行うためには、回転体を回転軸から取り外し、メンテナンス後、または新たな回転体を回転軸に取り付ける必要がある。
【0008】
しかしながら、回転体を回転軸に取り付けている従来の連結装置は、多数のねじの着脱などが必要な複雑な構造を有する。さらに、研磨装置のフットプリントの削減が要求される現況では、回転体の着脱作業に対して十分な作業員用のスペースを、該回転体の近傍に設けることは困難である。
【0009】
そこで、本発明は、回転体を回転軸に容易に着脱させることが可能な連結装置を提供することを目的とする。また、本発明は、このような連結装置を介して回転軸に連結される回転体を自動で回転軸に着脱させる回転体の着脱装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
一態様では、回転体を回転軸に連結するための連結装置であって、前記回転体に取り付けられ、連結軸を有するフランジと、前記連結軸を介して前記回転体を前記回転軸に締結する締結構造と、を備える、連結装置が提供される。
【0011】
一態様では、前記締結構造は、前記回転軸に形成され、前記連結軸が挿入される挿入孔と、前記挿入孔に同軸状に配置され、先端にテーパ部が形成されたコレットと、前記コレットのテーパ部に対応する接触面を有し、前記連結軸が挿通された状態で前記回転軸に螺合するナットと、を備える。
一態様では、前記締結構造は、前記回転軸に形成された挿入溝と、前記連結軸の先端に形成され、前記挿入溝に挿入される突起と、前記連結軸が挿通された状態で前記回転軸に螺合するナットと、を備え、前記連結軸には、前記回転軸の先端を支持する肩部が形成されており、前記肩部の下面は、テーパ面として構成され、前記ナットには、前記テーパ面に対応する形状を有し、該テーパ面に接触する接触面が形成されている。
一態様では、前記締結構造は、前記連結軸の先端に形成された棒体と、前記棒体の形状に対応して前記回転軸に形成され、前記棒体が挿入される挿入孔と、前記棒体に形成された第1貫通孔と、前記挿入孔に挿入された前記棒体の第1貫通孔に対応して前記回転軸に形成された第2貫通孔と、前記第1貫通孔および前記第2貫通孔に挿入されるピンと、を備える。
【0012】
一態様では、前記棒体は、前記連結軸の長手方向に垂直な断面で見たときに、多角形状の断面を有する。
一態様では、前記回転軸は、前記連結軸を前記回転軸に向かって吸着する磁石を有する。
【0013】
一態様では、前記締結構造は、前記回転軸の先端に固定される固定端部と、前記固定端部の反対側の端部に、前記連結軸が挿入される孔部を有するカップリングを備え、前記カップリングは、前記孔部に形成され、前記連結軸の挿入方向に延びるすり割りと、前記すり割りの隙間の大きさを調整する固定ねじと、前記固定ねじが螺合するねじ孔と、を有する。
一態様では、前記締結構造は、前記回転軸の先端に固定される箱体と、前記連結軸の外周面から突出する複数の係合突起と、前記箱体と前記フランジとの間に配置され、前記フランジを前記箱体から遠ざける方向に付勢する弾性体と、を備え、前記箱体の底壁は、前記連結軸が通過可能な貫通孔と、前記貫通孔に接続され、前記複数の係合突起がそれぞれ通過可能な複数の貫通溝と、前記底壁の内面に形成され、前記複数の係合突起がそれぞれ係合可能な係合溝と、を備える。
【0014】
一態様では、回転体を、上記締結構造を介して回転軸に着脱させるための回転体着脱装置であって、前記回転体を支持する支持台と、前記支持台に連結され、前記連結軸を前記回転軸に対して移動させる回転体移動機構と、前記ナットを回転させるために前記ナットの外周面に接触する少なくとも3つのローラが設けられた着脱治具と、前記3つのローラのうちの少なくとも1つのローラを回転させるモータと、前記着脱治具を前記回転体に対して進退させる治具移動装置と、を備えた回転体着脱装置が提供される。
【0015】
一態様では、回転体を、上記の締結構造を介して回転軸に着脱させるための回転体着脱装置であって、前記回転体を支持する支持台と、前記支持台に連結され、前記連結軸を前記回転軸に対して移動させるとともに回転させる回転体移動機構と、前記第1貫通孔および前記第2貫通孔に前記ピンを挿入するピン挿入装置と、を備えた回転体着脱装置が提供される。
【0016】
一態様では、回転体を、上記締結構造を介して回転軸に着脱させるための回転体着脱装置であって、前記回転体を支持する支持台と、前記支持台に連結され、前記連結軸を前記回転軸に対して移動させる回転体移動機構と、前記固定ねじを回転させるねじ回転装置と、を備える回転体着脱装置が提供される。
【0017】
一態様では、回転体を、上記締結構造を介して回転軸に着脱させるための回転体着脱装置であって、前記回転体を支持する支持台と、前記支持台に連結され、前記連結軸を前記回転軸に対して移動させるとともに回転させる回転体移動機構と、を備える回転体着脱装置が提供される。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、締結構造の簡単な操作で回転体を回転軸に着脱させることができる。その結果、限られたスペースでも容易に回転体を回転軸に着脱させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】
図1は、研磨装置の一例を模式的に示す斜視図である。
【
図2】
図2(a)は、一実施形態に係る連結装置を示す模式図であり、
図2(b)は、
図2(a)のA-A線断面図である。
【
図3】
図3(a)は、他の実施形態に係る連結装置の模式図であり、
図3(b)は、
図3(a)のB-B線断面図である。
【
図4】
図4は、
図3(a)に示す連結装置の変形例を示す模式図である。
【
図5】
図5(a)は、さらに他の実施形態に係る連結装置の模式図であり、
図5(b)は、
図5(a)のC-C線断面図である。
【
図6】
図6(a)は、さらに他の実施形態に係る連結装置の模式図であり、
図6(b)は、
図6(a)に示すカップリングの概略側面図である。
【
図7】
図7は、さらに他の実施形態に係る連結装置の模式図である。
【
図8】
図8(a)は、
図7に示す連結軸の概略斜視図であり、
図8(b)は、
図7に示す箱体の底壁の上面図であり、
図8(c)は、
図8(b)に示す箱体の底壁の下面図である。
【
図9】
図9は、一実施形態に係る回転体着脱装置を示す模式図である。
【
図11】
図11(a)および
図11(b)は、
図10に示す回転体着脱装置を用いてドレッサをドレッサシャフトから取り外す様子を示す模式図である。
【
図12】
図12は、他の実施形態に係る回転体着脱装置を示す模式図である。
【
図13】
図13(a)および
図13(b)は、
図12に示す回転体着脱装置を用いてドレッサをドレッサシャフトから取り外す様子を示す模式図である。
【
図14】
図14は、
図12に示す回転体着脱装置を用いてドレッサをドレッサシャフトに取り付ける様子を示す模式図である。
【
図15】
図15は、さらに他の実施形態に係る回転体着脱装置を示す模式図である。
【
図16】
図16(a)および
図16(b)は、
図15に示す回転体着脱装置を用いてドレッサをドレッサシャフトから取り外す様子を示す模式図である。
【
図17】
図17は、さらに他の実施形態に係る回転体着脱装置を示す模式図である。
【
図18】
図18(a)および
図18(b)は、
図17に示す回転体着脱装置を用いてドレッサをドレッサシャフトから取り外す様子を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、研磨装置の一例を模式的に示す斜視図である。この研磨装置1は、研磨面10aを有する研磨パッド10が取り付けられた研磨テーブル3と、基板の一例であるウエハWを保持し、かつウエハWを研磨テーブル3上の研磨パッド10に押圧する研磨ヘッド5と、研磨パッド10に研磨液やドレッシング液(例えば、純水)を供給するための研磨液供給ノズル6と、研磨パッド10の研磨面10aのドレッシングを行うためのドレッサ7を有するドレッシング装置2と、を備えている。
【0021】
研磨テーブル3は、テーブル軸3aを介してその下方に配置されるテーブルモータ11に連結されており、このテーブルモータ11により研磨テーブル3が矢印で示す方向に回転されるようになっている。この研磨テーブル3の上面には研磨パッド10が貼付されており、研磨パッド10の上面がウエハWを研磨する研磨面10aを構成している。研磨ヘッド5はヘッドシャフト14の下端に連結されている。研磨ヘッド5は、真空吸引によりその下面にウエハWを保持できるように構成されている。ヘッドシャフト14は、上下動機構(図示せず)により上下動するようになっている。
【0022】
ウエハWの研磨は次のようにして行われる。研磨ヘッド5および研磨テーブル3をそれぞれ矢印で示す方向に回転させ、研磨液供給ノズル6から研磨パッド10上に研磨液(スラリー)を供給する。この状態で、研磨ヘッド5は、ウエハWを研磨パッド10の研磨面10aに押し付ける。ウエハWの表面は、研磨液に含まれる砥粒の機械的作用と研磨液の化学的作用により研磨される。研磨終了後は、ドレッサ7による研磨面10aのドレッシング(コンディショニング)が行われる。
【0023】
ドレッシング装置2は、研磨パッド10に摺接されるドレッサ7と、ドレッサ7が連結されるドレッサシャフト23と、ドレッサシャフト23の上端に設けられたエアシリンダ24と、ドレッサシャフト23を回転自在に支持するドレッサアーム27とを備えている。ドレッサ7の下面はドレッシング面7aを構成し、このドレッシング面7aは砥粒(例えば、ダイヤモンド粒子)から構成されている。エアシリンダ24は、複数の支柱25により支持された支持台20上に配置されており、これら支柱25はドレッサアーム27に固定されている。
【0024】
ドレッサアーム27は図示しないモータに駆動されて、旋回軸28を中心として旋回するように構成されている。ドレッサシャフト23は、図示しないモータの駆動により回転し、このドレッサシャフト23の回転により、ドレッサ7がドレッサシャフト23を中心に矢印で示す方向に回転するようになっている。エアシリンダ24は、ドレッサシャフト23を介してドレッサ7を上下動させ、ドレッサ7を所定の押圧力で研磨パッド10の研磨面(表面)10aに押圧するアクチュエータとして機能する。
【0025】
研磨パッド10のドレッシングは次のようにして行われる。ドレッサ7がドレッサシャフト23を中心として回転しつつ、研磨液供給ノズル6から純水が研磨パッド10上に供給される。この状態で、ドレッサ7はエアシリンダ24により研磨パッド10に押圧され、そのドレッシング面7aが研磨パッド10の研磨面10aに摺接される。さらに、ドレッサアーム27を旋回軸28を中心として旋回させてドレッサ7を研磨パッド10の半径方向に揺動させる。このようにして、ドレッサ7により研磨パッド10が削り取られ、その表面10aがドレッシング(再生)される。
【0026】
上記したヘッドシャフト14は、回転可能かつ上下動可能な回転軸であり、上記した研磨ヘッド5は、その軸心を中心に回転する回転体である。同様に、上記したドレッサシャフト23は、回転可能かつ上下動可能な回転軸であり、上記したドレッサ7は、その軸心を中心に回転する回転体である。これら回転体5,7は、以下に説明する連結装置によって、回転軸14,23にそれぞれ連結される。
【0027】
図2(a)は、一実施形態に係る連結装置を示す模式図であり、
図2(b)は、
図2(a)のA-A線断面図である。
図2(a)および
図2(b)に示す連結装置40において、回転軸に連結される回転体はドレッシング装置2のドレッサ7である。
【0028】
連結装置40は、ドレッサ7に取り付けられたフランジ45と、フランジ45に形成された連結軸45aを介してドレッサ7を回転軸であるドレッサシャフト23に連結する締結構造50(後述する)を備えている。ドレッサ7は、締結構造50によってドレッサシャフト23に連結される。
【0029】
本実施形態では、フランジ45は、略円盤形状を有しており、フランジ45の下面が図示しないねじなどの締結具を介してドレッサ7の上面に固定される。フランジ45の上面の中央部には、ドレッサ7の径方向に垂直な方向(本実施形態では、水平方向)に延びる連結軸45aが形成されている。
【0030】
図2(a)に示す締結構造50は、ドレッサシャフト23に形成された挿入孔51と、該挿入孔51に同軸状に配置されたコレット53と、ドレッサシャフト23に螺合するナット54と、を備える。
【0031】
図2(a)および
図2(b)に示すコレット53は、複数の(図示した例では、3つの)すり割り53aによって分割された複数の(図示した例では、3つの)分割体53bによって構成されている。各分割体53bは、挿入孔51の壁面に固定されている。さらに、各分割体53bの先端には、コレット53の長手方向(本実施形態では、鉛直方向)に対して所定の傾斜角度で傾斜するテーパ部53cが形成されている。
【0032】
ナット54の内周面には、ねじ(図示せず)が形成されており、ドレッサシャフト23の外周面には、ナット54のねじと係合可能なねじが形成されている。これらねじによって、ナット54をドレッサシャフト23に螺合させることができる。さらに、ナット54の中央部には、フランジ45の連結軸45aが挿入可能な貫通孔が形成されており、該貫通孔の周囲に、コレット53のテーパ部53cに対応する形状を有する接触面54aが形成されている。図示はしないが、ドレッサシャフト23にドレッサ7を連結する前は、ナット54は、その接触面54aがコレット53のテーパ部53cから離間した状態でドレッサシャフト23に螺合している(係合している)。
【0033】
ドレッサ7をドレッサシャフト23に連結するときは、ナット54の貫通孔にフランジ45の連結軸45aを挿入し、さらに、該連結軸45aをドレッサシャフト23に形成された挿入孔51に固定されたコレット53に挿入する。次いで、ナット54を(例えば、時計回り方向に)回転させて、ドレッサシャフト23にねじ込んでいくと、ナット54の接触面54aがコレット53のテーパ部53cに接触する。さらに、ナット54をドレッサシャフト23にねじ込んでいくと、ナット54の接触面54aがコレット53のすり割り53aを縮めるように分割体53bの先端部を移動させる。すなわち、ナット54をドレッサシャフト23にねじ込んでいくと、コレット53の先端が縮径する。この操作により、フランジ45の連結軸45aがコレット53によって把持されて、ドレッサ7がドレッサシャフト23に連結される。
【0034】
ドレッサシャフト23に螺合するナット54の締め付けトルクを管理することで、ドレッサシャフト23に対するドレッサ7の締結力を管理することができる。一実施形態では、コレット53の分割体53bの1つに、キー溝(図示せず)を設け、該キー溝と係合するキー(図示せず)を連結軸45aに設けてもよい。キーとキー溝は、ドレッサシャフト23に対するドレッサ7の位置決めおよび周り止めとして機能する。
【0035】
ドレッサ7をドレッサシャフト23から取り外すときは、ナット54とドレッサシャフト23の係合が解除される方向(例えば、反時計回り方向に)にナット54を回転させ、連結軸45aとコレット53との締結を弛める。この操作により、コレット53のすり割り53aが広がるようにコレット53の分割体53bが移動するので、フランジ45の連結軸45aをドレッサシャフト23およびナット54の貫通孔から引き抜くことができる。
【0036】
このように、本実施形態に係る連結装置40によれば、締結構造50の簡単な操作でドレッサ7をドレッサシャフト23に着脱させることができる。より具体的には、ナット54を回転させるだけの簡単な操作で、ドレッサ7をドレッサシャフト23に着脱させることができる。その結果、限られたスペースでも容易にドレッサ7をドレッサシャフト23に着脱させることができる。
【0037】
図3(a)は、他の実施形態に係る連結装置の模式図であり、
図3(b)は、
図3(a)のB-B線断面図である。
図3(a)に示す連結装置40の締結構造50は、回転軸であるドレッサシャフト23の先端に形成された挿入溝23aと、フランジ45の連結軸45aの先端に形成され、挿入溝23aに挿入可能な突起56と、ドレッサシャフト23に螺合する(系合する)ナット54と、を備える。
【0038】
本実施形態では、ドレッサシャフト23に形成された挿入溝23aは、該ドレッサシャフト23の中心を通って、該ドレッサシャフト23の長手方向に垂直な方向(本実施形態では、水平方向)に延びており、ドレッサシャフト23を直線状に貫通している。連結軸45aに形成された突起56は、挿入溝23aに対応する形状を有している。より具体的には、突起56は、挿入溝23aと略同一の形状を有している。一実施形態では、ドレッサシャフト23の長手方向に垂直な方向において、突起56の長さは、挿入溝23aの長さよりも小さくてもよい。挿入溝23aと、該挿入溝23aに挿入された突起56との組み合わせは、ドレッサシャフト23に対するドレッサ7の位置決めおよび周り止めとして機能することができる。
【0039】
フランジ45の連結軸45aは、挿入溝23aが形成されたドレッサシャフト23の先端を支持する肩部45bが形成されている。肩部45bの上面がドレッサシャフト23を支持する支持面を構成する。肩部45bの下面には、テーパ部45cが形成されている。ナット54は、その中央部に形成され、フランジ45の連結軸45aが挿入可能な貫通孔を有している。ナット54の貫通孔の周囲には、肩部45bの下面に形成されたテーパ部45cに対応する形状を有する接触面54bが形成されている。
【0040】
本実施形態では、フランジ45は、連結軸45aと着脱可能な本体45dを有しており、本体45dは、略円盤形状を有している。ナット54をフランジ45の連結軸45aに挿入するときは、連結軸45aを本体45dから取り外し、その後、連結軸45aをナット54の貫通孔に挿入する。この状態で、連結軸45aを本体45dに固定することで、ナット54が連結軸45aの肩部45bとフランジ45の本体45dとの間に配置される。
【0041】
ドレッサ7をドレッサシャフト23に連結するときは、まず、連結軸45aに形成された突起56を、ドレッサシャフト23の先端に形成された挿入溝23aに挿入する。この状態で、連結軸45aの肩部45bとフランジ45の本体45dとの間に配置されたナット54を(例えば、時計回りに)回転させて、ナット54をドレッサシャフト23にねじ込ませる。ドレッサシャフト23の先端が連結軸45aの肩部45bに接触するまでナット54を回転させると、ナット54の接触面54bが肩部45bの下面に形成されたテーパ部45cに係合する。この操作により、フランジ45の連結軸45aの肩部45bがナット54とドレッサシャフト23との間に挟まれて、ドレッサ7がドレッサシャフト23に連結される。ドレッサシャフト23に螺合するナット54の締め付けトルクを管理することで、ドレッサシャフト23に対するドレッサ7の締結力を管理することができる。
【0042】
ドレッサ7をドレッサシャフト23から取り外すときは、ナット54を(例えば、反時計回り方向に)回転させる。ナット54とドレッサシャフト23の係合が解除されるまでナット54を回転させると、フランジ45の突起56をドレッサシャフト23の挿入溝23aから引き抜くことができる。
【0043】
本実施形態でも、ナット54を回転させるだけの簡単な操作で、ドレッサ7をドレッサシャフト23に着脱させることができる。その結果、限られたスペースでも容易にドレッサ7をドレッサシャフト23に着脱させることができる。
【0044】
図4は、
図3(a)に示す連結装置の変形例を示す模式図である。
図4に示す締結構造50における肩部45bの下面に形成されたテーパ部45cの傾斜角度(テーパ角度)の大きさは、
図3に示す締結構造50における肩部45bの下面に形成されたテーパ部45cの傾斜角度の大きさよりも小さい。なお、傾斜角度は、連結軸45aの長手方向(フランジ45の本体45dの上面に垂直な方向)に対するテーパ部45cの傾き角度である。
【0045】
傾斜角度の大きさを小さくすればするほど、ナット54が連結軸45aの長手方向(図示した例では、水平方向)に対して移動しづらくなるので、ドレッサ7の位置再現性が高まる。言い換えれば、傾斜角度の大きさを小さくすればするほど、ドレッサシャフト23とフランジ45の連結軸45aとの同心度が向上する。その結果、
図4に示す締結構造50によってドレッサシャフト23に連結されたドレッサ7は、
図3に示す締結構造50によってドレッサシャフト23に連結されたドレッサ7よりも高速で回転させることができる。
【0046】
一方で、
図4に示す締結構造50によってドレッサ7をドレッサシャフト23に連結させる際にナット54に求められる締結トルクは、
図3に示す締結構造50によってドレッサ7をドレッサシャフト23に連結させる際にナット54に求められる締結トルクよりも大きくなる。さらに、
図4に示すナット54の接触面54aおよび連結軸45aのテーパ部45cには、
図3に示すナット54の接触面54aおよび連結軸45aのテーパ部45cよりも精密な加工精度が要求される。したがって、傾斜角度の大きさは、ドレッサ7に要求される回転速度、ナット54および連結軸45aの加工の容易性などを考慮して決定される。
【0047】
図5(a)は、さらに他の実施形態に係る連結装置の模式図であり、
図5(b)は、
図5(a)のC-C線断面図である。
図5(a)に示す連結装置40の締結構造50は、フランジ45の連結軸45aの先端に形成された棒体58と、該棒体58の形状に対応してドレッサシャフト23の先端に形成された挿入孔23cと、を備える。棒体58には、連結軸45aの長手方向に垂直な方向に延びる貫通孔(第1貫通孔)58aが形成されている。ドレッサシャフト23には、挿入孔23cに挿入された棒体58の貫通孔58aに対応して形成された貫通孔(第2貫通孔)23bが形成されている。棒体58をドレッサシャフト23に挿入すると、棒体58の貫通孔58aとドレッサシャフト23の貫通孔23bは直線状に配列される。連結装置40の締結構造50は、さらに、棒体58の貫通孔58aとドレッサシャフト23の貫通孔23bに挿入されるピン59を備えている。直線状に配列される棒体58の貫通孔58aおよちドレッサシャフト23の貫通孔23bと、これら貫通孔58a,23bに挿入されるピン59との組み合わせは、ドレッサシャフト23に対するドレッサ7の位置決めおよび周り止めとして機能することができる。
【0048】
ドレッサ7をドレッサシャフト23に連結するときは、まず、連結軸45aに形成された棒体58を、ドレッサシャフト23の先端に形成された挿入孔23cに挿入する。この操作により、棒体58の貫通孔58aとドレッサシャフト23の貫通孔23bは直線状に配列される。この状態で、棒体58の貫通孔58aとドレッサシャフト23の貫通孔23bにピン59を挿入することで、ドレッサ7がドレッサシャフト23に連結される。
【0049】
ドレッサ7をドレッサシャフト23から取り外すときは、ピン59を直線状に配列された棒体58の貫通孔58aとドレッサシャフト23の貫通孔23bから引き抜く。この操作によって、棒体58を挿入孔23cから引き抜くことができる。
【0050】
図5(b)に示す棒体58は、連結軸45aの長手方向(本実施形態では、鉛直方向)に垂直な断面で見たとき、四角形状の断面形状を有している。しかしながら、棒体58の断面形状は任意である。図示はしないが、棒体58は、円形状の断面を有していてもよいし、三角形状、五角形状などの多角形状の断面を有していてもよい。棒体58が多角形状の断面を有している場合は、ドレッサシャフト23に対するドレッサ7の位置決めおよび周り止めの効果を向上させることができる。
【0051】
本実施形態でも、ピン59を直線状に配列された棒体58の貫通孔58aとドレッサシャフト23の貫通孔23bへの挿入と引き抜きといった簡単な操作で、ドレッサ7をドレッサシャフト23に着脱させることができる。その結果、限られたスペースでも容易にドレッサ7をドレッサシャフト23に着脱させることができる。
【0052】
図5(a)に示すように、ドレッサシャフト23は、該ドレッサシャフト23の先端に配置された磁石29を有していてもよい。磁石29は、例えば、円環形状を有する。この磁石29は、フランジ45をドレッサシャフト23に連結する際に、フランジ45の連結軸45aを吸着し、フランジ45をドレッサシャフト23に固定することができる。その結果、ドレッサ7をより容易にドレッサシャフト23に取り付けることができる。図示はしないが、
図2(a)、
図3(a)、および
図4に示すドレッサシャフト23も、該ドレッサシャフト23の先端に配置され、フランジ45の連結軸45aを吸着する磁石29を有していてもよい。
【0053】
図6(a)は、さらに他の実施形態に係る連結装置の模式図であり、
図6(b)は、
図6(a)に示すカップリングの概略側面図である。
図6(b)は、
図6(a)のD線方向から見たカップリング60の側面図に相当する。
図6(a)に示す連結装置40の締結構造50は、ドレッサシャフト23とフランジ45の連結軸45aとを連結するカップリング60を備えている。
【0054】
図6(a)および
図6(b)に示すカップリング60は、その固定端部60aに形成され、ドレッサ23の先端に形成された固定棒体23dが挿入される(第1)孔部60cと、固定端部60aの反対側の端部60bに形成され、フランジ45の連結軸45aの先端が挿入される(第2)孔部60dと、を有している。
図6(a)に示す例では、固定端部60aは、カップリング60の上側端部に相当し、孔部60dが形成される端部60bは、カップリング60の下側端部に相当する。
【0055】
本実施形態では、カップリング60は、略円筒形状を有している。さらに、カップリング60は、その長手方向(径方向に垂直な方向)に延びるすり割り60eと、すり割り60eの上部および下部の隙間を調整する2つの固定ねじ62A,62Bと、固定ねじ62A,62Bがそれぞれ螺合するねじ孔63A,63Bと、を有している。
図6(b)に示すすり割り60eは、カップリング60の上面から下面まで延びている。ドレッサシャフト23の固定棒体23dは、カップリング60の孔部60cに挿入されている。この状態で、一方の固定ねじ62Aを一方のねじ孔63Aにねじ込むことで、すり割り60eの隙間を減少させ、これにより、固定棒体23dをカップリング60の固定端部60aに固定させる。
【0056】
図示した例では、ドレッサシャフト23は、カップリング60に形成されたすり割り60eと、ねじ孔63Aに螺合する固定ねじ62Aによってカップリング60に固定されているが、本実施形態は、この例に限定されない。ドレッサシャフト23をカップリング60の固定端部60aに固定するための構造または方法は任意である。例えば、カップリング60の固定端部60aに形成された孔部60cをねじ孔として形成し、ドレッサシャフト23の固定棒体23dの外周面に、孔部60cに螺合するねじを形成してもよい。
【0057】
ドレッサ7をドレッサシャフト23に連結するときは、まず、フランジ45の連結軸45aを、カップリング60の端部60bに形成された孔部60dに挿入する。次いで、固定ねじ62Bを(例えば、時計回りに)回転させて、ねじ孔63Bにねじ込み、すり割り60eの下部の隙間を減少させる。この操作により、フランジ45の連結軸45aがカップリング60を介してドレッサシャフト23に連結され、その結果、ドレッサ7がドレッサシャフト23に連結される。
【0058】
ドレッサ7をドレッサシャフト23から取り外すときは、固定ねじ62Bを(例えば、反時計回りに)回転させて、すり割り60eの隙間を増大させる。この操作によって、フランジ45の連結軸45aをカップリング60の孔部60dから引き抜くことができる。
【0059】
このように、本実施形態でも、締結構造50のカップリング60に設けられた固定ねじ62Bを回転させるという簡単な操作で、ドレッサ7をドレッサシャフト23に着脱させることができる。その結果、限られたスペースでも容易にドレッサ7をドレッサシャフト23に着脱させることができる。
【0060】
図7は、さらに他の実施形態に係る連結装置の模式図である。
図8(a)は、
図7に示す連結軸の概略斜視図であり、
図8(b)は、
図7に示す箱体の底壁の上面図であり、
図8(c)は、
図8(b)に示す箱体の底壁の下面図である。
図7に示す連結装置40の締結構造50は、ドレッサシャフト23の先端に固定され、円筒形状を有する箱体65と、フランジ45の連結軸45aの外周面から突出する複数の(図示した例では、2つの)係合突起67(
図8(a)も参照)と、箱体65とフランジ45(の本体45d)との間に配置される弾性体68と、を備える。本実施形態では、弾性体68は、コイルばねである。
【0061】
箱体65は、係合突起67を有する連結軸45aの通過を許容する貫通孔が形成された底壁65aを有している。より具体的には、
図8(b)および
図8(c)に示すように、箱体65の底壁65aには、連結軸45aが通過可能な貫通孔65bと、該貫通孔65bに連結され、複数の係合突起67がそれぞれ通過可能な貫通溝65cが形成されている。さらに、箱体65の底壁65aの内面には、複数の係合突起67がそれぞれ係合可能な複数の係合溝65dが形成されている。
【0062】
ドレッサ7をドレッサシャフト23に連結するときは、まず、弾性体68の復元力に抗してフランジ45の連結軸45aを箱体65に向かって移動させ(本実施形態では、上昇させ)、フランジ45の連結軸45aの先端を、箱体65の底壁65aに形成された貫通孔65bに挿入する。次いで、連結軸45aの外周面から突出する係合突起67の位置を、箱体65の底壁65aに形成された貫通溝65cの位置に合わせ、該係合突起67が箱体65の底壁65aを通過するまで連結軸45aを箱体65の内部空間に挿入する。連結軸45aを箱体65に挿入して行くにつれて、箱体65とフランジ45に挟まれる弾性体68は縮められる。
【0063】
この状態で、フランジ45を回転させて、係合突起67の位置を、箱体65の底壁65aの内面に形成された係合溝65dの位置に合わせる。さらに、弾性体68の復元力に抗してフランジ45に加えていた力を解除すると、フランジ45(および連結軸45a)が移動し(本実施形態では、下降し)、係合突起67が係合溝65dに係合する。この操作により、フランジ45の連結軸45aが箱体65を介してドレッサシャフト23に連結され、その結果、ドレッサ7がドレッサシャフト23に連結される。
【0064】
なお、ドレッサ7がドレッサシャフト23に連結された状態で、弾性体68は、所定の復元力でフランジ45を箱体65から遠ざける方向に付勢している。弾性体68がフランジ45に加える復元力(付勢力)が、ドレッシングプロセスでドレッサ7が研磨パッド10に押し付けられる押圧力よりも大きくなるように、弾性体68のばね定数が設定される。図示した例では、弾性体68はコイルばねであるが、弾性体68の種類は、フランジ45に所定の付勢力を加えることができる限り任意である。
【0065】
ドレッサ7をドレッサシャフト23から取り外すときは、係合突起67と係合溝65dとの係合を解除されるまで、フランジ45の連結軸45aを弾性体68がフランジ45に加える付勢力に抗して移動させる。次いで、フランジ45を回転させて、係合突起67の位置を、箱体65の底壁65aに形成された貫通溝65cの位置に合わせる。さらに、弾性体68の復元力に抗してフランジ45に加えていた力を解除すると、フランジ45(および連結軸45a)が移動し(本実施形態では、下降し)、係合突起67が貫通溝65cを通過して、フランジ45の連結軸45aを箱体65から引き抜くことができる。
【0066】
次に、上述した連結装置を介して回転体を回転軸に着脱する回転体着脱装置について説明する。
【0067】
図9は、一実施形態に係る回転体着脱装置を示す模式図である。
図9に示す回転体着脱装置70は、
図2(a)、
図3(a)、または
図4に示す連結装置40を介してドレッサ7をドレッサシャフト23に着脱するための装置である。
【0068】
図9に示す回転体着脱装置70は、回転体であるドレッサ7を支持する支持台71と、該支持台71に連結される回転体移動機構73と、連結装置40の締結構造50のナット54を回転させる着脱治具75と、を備えている。支持台71は、略円盤形状を有しており、支持アーム72を介して回転体動機構73に連結されている。本実施形態では、支持台71は、ドレッサ7の直径よりも小さい直径を有する。
【0069】
回転体移動機構73は、支持アーム72を上下動させることが可能な昇降機80を有している。昇降機80を動作させると,支持アーム72を介して回転体移動機構73をドレッサシャフト23に対して上下動させることができる。昇降機80は,例えば、流体圧力でピストンをシリンダに対して進退させるピストンシリンダ装置であってもよいし、ボールねじとモータとの組み合わせを有するボールねじ装置であってもよい。
【0070】
さらに、
図9に示すように、回転体移動機構73は、支持アーム72をドレッサシャフト23に対して水平方向に移動させる水平移動装置81をさらに有していてもよい。水平移動装置81を動作させることにより、ドレッサシャフト23に対する支持台71の位置を調整することができる。水平移動装置81は、例えば、支持アーム72をドレッサシャフト23に対して進退させるピストンシリンダ装置、またはボールねじ装置などの直動装置である。一実施形態では、水平移動装置81は、支持アーム72を水平方向に回動させる回転装置(例えば、モータ)であってもよい。さらに、水平移動装置81は、上記直動装置と回転装置の組み合わせであってもよい
【0071】
図10は、
図9に示す着脱治具の上面図である。
図10に示す着脱治具75は、ナット54の外周面に接触可能な少なくとも3つのローラ76A,76B,76Cと、ローラ76A,76B,76Cを回転可能に保持するためのホルダ77と、を有する。各ローラ76A,76B,76Cは、例えば、ゴムなどの弾性材料から構成されるか、またはホイール(図示せず)と、該ホイールの外周面に取り付けられたゴムなどの弾性材料との組み合わせから構成される。ホルダ77は、ローラ76A,76B,76Cの回転軸(図示せず)に垂直な断面で見たときに、ナット54が挿入される開口77aを備えている。開口77aの幅は、ナット54の外径よりも大きく、対向するローラ77B,77Cの間の距離は、ナット54の外径よりもわずかに小さい。
【0072】
回転体着脱装置70は、さらに、少なくとも3つのローラ76A,76B,76Cのうちの1つのローラ76Aを回転させるモータ78を有している。図示した例では、モータ78は、開口77aに対向する壁部77bに取り付けられており、該壁部77bに回転可能に取り付けられた1つのローラ76Aを回転させる。モータ78からローラ76Aに伝えられた回転トルクは、図示しないプーリ、ベルト、および/または歯車などの回転伝達部品を介して残りのローラ76B,76Cに伝達される。このような構成で、ローラ76A,76B,76Cを同期して回転させることができる。一実施形態では、残りのローラ76B,76Cを、ローラ76Aの回転によって回転されるナット54と供回りする柔道ローラとして構成してもよい。
【0073】
図10に示すように、回転体着脱装置70は、さらに、着脱治具75をナット54に対して進退させる治具移動装置83を備えている。治具移動装置83は、治具アーム85を介して着脱治具75に連結されている。
【0074】
回転体着脱装置70は、研磨装置1(
図1参照)の外部に設けられ、研磨装置1の外部からドレッサ7にアクセスするように構成されている。一実施形態では、回転体着脱装置70は、研磨装置1の内部に設けられていてもよい。この場合、回転体着脱装置は、研磨パッド10(
図1参照)の上部で、該研磨パッド10から離間したドレッサ7にアクセス可能に構成されていてもよいし、研磨パッド10の側方に設けられた待避位置に移動したドレッサ7にアクセス可能に構成されていてもよい。
【0075】
図11(a)および
図11(b)は、
図10に示す回転体着脱装置を用いてドレッサをドレッサシャフトから取り外す様子を示す模式図である。
図11(a)に示すように、まず、回転体移動機構73の昇降機80および水平移動装置81を動作させて、ドレッサ7を支持台71に支持させる。次いで、治具移動装置83を動作させて、着脱治具75をナット54に向けて移動させ、ローラ76Aにナット54を接触させる。この際、残りのローラ76B,76Cの間の距離はナット54の外径よりもわずかに小さいので、ナット54の外周面は、全てのローラ76A,76B,76Cに接触する。次いで、モータ78を駆動して、ローラ76A,76B,76Cを回転させ、ナット54とドレッサシャフト23の係合を解除する。
【0076】
次いで、
図11(b)に示すように、昇降機80を動作させて、支持台71をドレッサ7とともに移動させ、ドレッサ7に取り付けられたフランジ45の連結軸45aをドレッサシャフト23から引き抜く。これらの動作によって、回転体であるドレッサ7を回転軸であるドレッサシャフト23から取り外すことができる。
【0077】
ドレッサ7をドレッサシャフト23に取り付けるときは、支持台71にドレッサ7を支持させ、この状態で、ドレッサ7に取り付けられたフランジ45の連結軸45aをドレッサシャフト23に挿入する。次いで、モータ78を駆動して、ローラ76A,76B,76Cを回転させ、ナット54とドレッサシャフト23と間の締め付けトルクが所定の値になるまでナット54をドレッサシャフト23に締め付ける。これらの動作によって、回転体であるドレッサ7を回転軸であるドレッサシャフト23に取り付けることができる。
【0078】
図12は、他の実施形態に係る回転体着脱装置を示す模式図である。
図12に示す回転体着脱装置70は、
図5(a)に示す連結装置40を介してドレッサ7をドレッサシャフト23に着脱するための装置である。
【0079】
図12に示す回転体着脱装置70は、回転体であるドレッサ7を支持する支持台71と、該支持台71に連結される回転体移動機構73と、連結装置40の締結構造50のピン59を、直線状に配列された棒体58の貫通孔58aとドレッサシャフト23の貫通孔23bに対して進退させるピン挿入装置86と、を備えている。
【0080】
図12に示すように、ピン挿入装置86は、ピン59を把持可能な一対の把持アーム90と、ピン挿入バー87と、ピン挿入バー87を回転させるモータ88と、ピン挿入バー87を進退させるピン移動装置89と、を備える。本実施形態では、ピン59の一端にはねじ孔が形成されており、ピン挿入バー87の先端には、ピン59に形成されたねじ孔に螺合可能なねじが形成されている。ピン移動装置89は、流体圧力でピストンをシリンダに対して進退させるピストンシリンダ装置であってもよいし、ボールねじとモータとの組み合わせを有するボールねじ装置であってもよい。
【0081】
図13(a)および
図13(b)は、
図12に示す回転体着脱装置を用いてドレッサをドレッサシャフトから取り外す様子を示す模式図である。
図13(a)に示すように、まず、回転体移動機構73の昇降機80および水平移動装置81を動作させて、ドレッサ7を支持台71に支持させる。次いで、ピン挿入装置86のピン移動装置89を動作させて、ピン挿入バー87をピン59の端部に接触させ、さらに、モータ88を回転させて、ピン59の末端に、ピン挿入バー87の先端をねじ込む。
【0082】
次いで、
図13(b)に示すように、ピン挿入装置86のピン移動装置89を動作させて、ピン59を直線状に配列された棒体58の貫通孔58aとドレッサシャフト23の貫通孔23bから引き抜くとともに、一対の把持アーム90でピン59を把持する。次いで、昇降機80を動作させて、支持台71をドレッサ7とともに移動させ、ドレッサ7に取り付けられたフランジ45の連結軸45aをドレッサシャフト23から引き抜く。これらの動作によって、回転体であるドレッサ7を回転軸であるドレッサシャフト23から取り外すことができる。
【0083】
ドレッサ7をドレッサシャフト23に取り付けるときは、支持台71にドレッサ7を支持させ、この状態で、フランジ45の連結軸45aの先端に形成された棒体58をドレッサシャフト23に挿入する。次いで、ピン挿入装置86のピン移動装置89を動作させて、ピン59を直線状に配列された棒体58の貫通孔58aとドレッサシャフト23の貫通孔23bに挿入する。
【0084】
次いで、
図14に示すように、昇降機80を動作させて、支持台71をドレッサ7から離間させる。
図14に示す状態では、ドレッサ7およびフランジ45の自重により、棒体58の貫通孔58aとドレッサシャフト23の貫通孔23bに挿入されたピン59の回転が阻止される。この状態で、モータ88を回転させて、ピン59の末端とピン挿入バー87の先端との係合を解除する。次いで、ピン挿入装置86のピン移動装置89を動作させて、ピン挿入バー87をピン59から待避させる。これらの動作によって、回転体であるドレッサ7を回転軸であるドレッサシャフト23に取り付けることができる。
【0085】
図15は、さらに他の実施形態に係る回転体着脱装置を示す模式図である。
図15に示す回転体着脱装置70は、
図6(a)に示す連結装置40を介してドレッサ7をドレッサシャフト23に着脱するための装置である。
【0086】
図15に示す回転体着脱装置70は、回転体であるドレッサ7を支持する支持台71と、該支持台71に連結される回転体移動機構73と、連結装置40の締結構造50の固定ねじ62B(
図6(a)参照)を、回転させるねじ回転装置93と、を備えている。
【0087】
図15に示すように、ねじ回転装置93は、固定ねじ62Bのヘッドに係合可能なドライバ(トルクドライバ)94と、ドライバ94を回転させるモータ96と、ドライバ94を進退させるドライバ移動装置95と、を備える。ドライバ移動装置95は、流体圧力でピストンをシリンダに対して進退させるピストンシリンダ装置であってもよいし、ボールねじとモータとの組み合わせを有するボールねじ装置であってもよい。
【0088】
図16(a)および
図16(b)は、
図15に示す回転体着脱装置を用いてドレッサをドレッサシャフトから取り外す様子を示す模式図である。
図16(a)に示すように、まず、回転体移動機構73の昇降機80および水平移動装置81を動作させて、ドレッサ7を支持台71に支持させる。次いで、ねじ回転装置93のドライバ移動装置95を動作させて、ドライバ94を固定ねじ62Bのヘッドに係合させ、さらに、モータ88を回転させて、ドライバ94を回転させる。この動作によって、固定ねじ62Bとねじ孔63Bとの係合が緩み、すり割り60e(
図6(b)参照)の隙間が増大する。その結果、
図16(b)に示すように、フランジ45の連結軸45aをカップリング60から引き抜くことができるので、回転体であるドレッサ7を回転軸であるドレッサシャフト23から取り外すことができる。
【0089】
ドレッサ7をドレッサシャフト23に取り付けるときは、支持台71にドレッサ7を支持させ、この状態で、フランジ45の連結軸45aをドレッサシャフト23の先端が固定されたカップリング60に挿入する。次いで、ねじ回転装置93のドライバ移動装置95を動作させて、ドライバ94を固定ねじ62Bのヘッドに係合させ、さらに、モータ88を回転させて、ドライバ94を回転させることで、固定ねじ62Bをねじ孔63Bにねじ込む。この動作によって、すり割り60e(
図6(b)参照)の隙間が縮小し、連結軸45aがカップリング60に保持される。その結果、回転体であるドレッサ7を回転軸であるドレッサシャフト23に取り付けることができる。
【0090】
図17は、さらに他の実施形態に係る回転体着脱装置を示す模式図である。
図17に示す回転体着脱装置70は、
図7(a)に示す連結装置40を介してドレッサ7をドレッサシャフト23に着脱するための装置である。
【0091】
図17に示す回転体着脱装置70は、回転体であるドレッサ7を支持する支持台71と、該支持台71に連結される回転体移動機構73と、を備えている。
【0092】
図17に示す回転体移動機構73は、支持アーム72を上下動させることが可能な昇降機80だけでなく、支持台71を回転させる回転装置(例えば、モータ)98も備えている。したがって、この回転体移動機構73は、支持台71に支持されたドレッサ7、およびドレッサ7に取り付けられたフランジ45を上下動させることができるだけでなく、回転させることができる。
【0093】
図18(a)および
図18(b)は、
図17に示す回転体着脱装置を用いてドレッサをドレッサシャフトから取り外す様子を示す模式図である。
図18(a)に示すように、まず、回転体移動機構73の昇降機80を動作させて、ドレッサ7を支持台71に支持させる。次いで、回転体移動機構73の回転装置98を動作させて、フランジ45の連結軸45aの外周面に形成された係合突起67が箱体65の貫通溝65cの上方に位置するまで、支持台71を回転させる。次いで、回転体移動機構73の昇降機80を動作させて、フランジ45の連結軸45aを箱体65から引き抜く。これらの動作によって、回転体であるドレッサ7を回転軸であるドレッサシャフト23から取り外すことができる。
【0094】
これまでドレッサ7をドレッサシャフト23に連結する連結装置40および回転体着脱装置70の実施形態を説明してきたが、これら実施形態に係る連結装置40および回転体着脱装置70を用いて、回転体である研磨ヘッド5を、回転軸であるヘッドシャフト14に連結してもよい。
【0095】
上述した実施形態は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を実施できることを目的として記載されたものである。上記実施形態の種々の変形例は、当業者であれば当然になしうることであり、本発明の技術的思想は他の実施形態にも適用しうる。したがって、本発明は、記載された実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲によって定義される技術的思想に従った最も広い範囲に解釈されるものである。
【符号の説明】
【0096】
1 基板研磨装置
2 ドレッシング装置
3 研磨テーブル
3a テーブル軸
5 研磨ヘッド(回転体)
6 研磨液供給ノズル
7 ドレッサ(回転体)
7a ドレッシング面
10 研磨パッド
10a 研磨面
11 テーブルモータ
14 ヘッドシャフト(回転軸)
23 ドレッサシャフト(回転軸)
23a 挿入溝
23b 貫通孔
29 磁石
40 連結装置
45 フランジ
45a 連結軸
45b 肩部
45c テーパ部
45d 本体
50 締結構造
51 挿入孔
53 コレット
53a すり割り
53b 分割体
53c テーパ部
54 ナット
54a,54b 接触面
56 突起
58 棒体
59 ピン
60 カップリング
60a 上端部(固定端部)
60b 下端部
60c (第1)孔部
60d (第2)孔部
60e すり割り
62A,62B 固定ねじ
63A,63B ねじ孔
65 箱体
65a 底壁
65b 貫通孔
65c 貫通溝
65d 係合溝
67 係合突起
68 弾性体
70 回転体着脱装置
71 支持台
72 支持アーム
73 回転体移動機構
75 着脱治具
76A,76B,76C ローラ
77 ホルダ
80 昇降機
81 水平移動装置
83 治具移動装置
85 治具アーム
86 ピン挿入装置
87 ピン挿入バー
88 モータ
89 ピン移動装置
90 把持アーム
93 ねじ回転装置
94 ドライバ
95 ドライバ移動装置
96 モータ
98 回転装置(モータ)