(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023143766
(43)【公開日】2023-10-06
(54)【発明の名称】水硬性組成物
(51)【国際特許分類】
C04B 28/08 20060101AFI20230928BHJP
C04B 7/19 20060101ALI20230928BHJP
C04B 24/26 20060101ALI20230928BHJP
【FI】
C04B28/08
C04B7/19
C04B24/26 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023033603
(22)【出願日】2023-03-06
(31)【優先権主張番号】P 2022047115
(32)【優先日】2022-03-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000003182
【氏名又は名称】株式会社トクヤマ
(72)【発明者】
【氏名】時政 右京
(72)【発明者】
【氏名】新見 龍男
【テーマコード(参考)】
4G112
【Fターム(参考)】
4G112MD01
4G112PA02
4G112PB31
4G112PC03
4G112PC11
(57)【要約】
【課題】 普通ポルトランドセメントのみを用いて中流動コンクリートとした場合と比較して、同等の流動性を確保しつつ、水粉体比を低くすることなく材料分離抵抗性を向上した中流動コンクリートを提供する。
【解決手段】 ポルトランドセメントクリンカー47~89質量部、高炉スラグ微粉末10~50質量部及びセッコウ1~3質量部からなる結合材(結合材全量を100質量部とする)、増粘成分含有高性能AE減水剤、粗骨材、細骨材及び水を含む水硬性組成物であって、細骨材率が55~60%であることを特徴とする水硬性組成物である。
【選択図】 なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポルトランドセメントクリンカー47~89質量部、高炉スラグ微粉末10~50質量部及びセッコウ1~3質量部からなる結合材(結合材全量を100質量部とする)、増粘成分含有高性能AE減水剤、粗骨材、細骨材及び水を含む水硬性組成物であって、細骨材率が55~60%であることを特徴とする水硬性組成物。
【請求項2】
スランプフロー値が40~50cmかつ空気量が3.0~6.0%である請求項1記載の水硬性組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水硬性組成物に関する。さらに詳しくは、流動性を有しつつも、材料分離抵抗性を有し、締固めによる材料分離が生じにくい性質の水硬性組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
近年のコンクリートを使用する建設工事では、部材形状の複雑化、鉄筋量の増加などからコンクリートの型枠への充填が困難な事例が増加しており、また、作業員及び技術者の減少から施工性が低下せざるを得ない現状にある。
【0003】
これらの問題に対応するため締固めを必要としない高流動コンクリートが開発され使用されてきた。この高流動コンクリートは製造の際にセメントなどの粉体や高性能AE減水剤などの混和剤を多量に使用する必要があることからコストアップは免れず、また、その性質から品質管理が煩雑になるといった問題を抱えている。
【0004】
上記の建設工事における問題と高流動コンクリートの問題を解決するために、通常のコンクリートより流動性が高いが、施工の際は締固めを必要とする「締固めが必要な高流動コンクリート(以下、中流動コンクリートと呼称)」の適用が徐々に進められており、例えば、トンネル覆工コンクリートへの適用事例がいくつか報告されている(例えば、非特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】諏訪薗和彦、外3名、「増粘剤系中流動コンクリートによるトンネル覆工の施工-南九州西回り自動車道 津奈木トンネル(仮称-)」、コンクリート工学、2012年4月、第50巻、第4号、p.366-371(368)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
中流動コンクリートは流動性が高く、少しの締固めで充填が可能という利点を有す。しかし、セメント使用量を抑えなければならないという性質上、高い水粉体比かつ単位水量が多くなる傾向にあり、締固め時間を長くすると材料分離が生じ易いという欠点がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を解決すべく研究を行った。そして、中流動コンクリートで使用するセメントを内割り置換で高炉スラグ微粉末へ変更すること、増粘成分含有高性能AE減水剤を使用すること、さらに細骨材率を所定の数値となるように調整することでコンクリートの水粉体比を低くすることなく、流動性を維持したまま、材料分離抵抗性を向上させることが可能であることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0008】
即ち本発明は、ポルトランドセメントクリンカー47~89質量部、高炉スラグ微粉末10~50質量部及びセッコウ1~3質量部からなる結合材(結合材全量を100質量部とする)、増粘成分含有高性能AE減水剤、粗骨材、細骨材及び水を含む水硬性組成物であって、細骨材率が55~60%である水硬性組成物である。本発明の水硬性組成物において、スランプフロー値が40~50cmかつ空気量が3.0~6.0%であることが好ましい。
【発明の効果】
【0009】
本発明の水硬性組成物によれば、普通ポルトランドセメントのみを用いて中流動コンクリートとした場合と比較して、同等の流動性を確保しつつ、水粉体比を低くすることなく材料分離抵抗性を向上し、通常の中流動コンクリートでは材料分離が発生し得る締固め時間10秒においても材料分離が発生しない中流動コンクリートを提供する事が可能である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の水硬性組成物で使用する結合材は、ポルトランドセメントクリンカー、高炉スラグ微粉末及びセッコウからなる。
【0011】
ポルトランドセメントクリンカーは、JIS規格の普通ポルトランドセメントを製造する際に用いられるクリンカーであれば特に限定されない。一般的には、ボーグ式で示される鉱物組成が、C3Sが50~67%、C2Sが12~20%、C3Aが7~15%、C4AFが7~15%程度である。
【0012】
ポルトランドセメントクリンカーの粉末度は、汎用的に使用される範囲のものであれば良く、3000~4500cm2/gに調整されていることが好ましい。なお粉末度はセッコウを添加して調整されていても良い。
【0013】
ポルトランドセメントクリンカーを製造する方法は特に限定されることがなく、公知のセメント(クリンカー)原料を、所望の各鉱物比率及び係数となるように所定の割合で調製混合し、公知の方法(例えば、SPキルンやNSPキルン等)で焼成することにより容易に得ることができる。
【0014】
当該セメント原料の調製混合方法も公知の方法を適宜採用すれば良い。例えば、事前に廃棄物、副産物及びその他の原料(石灰石、生石灰、消石灰等のCaO源、珪石等のSiO2源、粘土等のAl2O3源、鉄等のFe2O3源など)の組成を測定し、これら原料中の各成分割合から上記範囲になるように各原料の調合割合を計算し、その割合で原料を調合すれば良い。
【0015】
なお、ポルトランドセメントクリンカーの製造に用いる原料は、従来ポルトランドセメントクリンカーの製造において使用される原料と同様なものが特に制限なく使用される。廃棄物、副産物等を利用することも、無論可能である。
【0016】
ポルトランドセメントクリンカーの製造において、廃棄物、副産物等から一種以上を使用することは、廃棄物、副産物等の有効利用を促進する観点から好ましいことである。使用可能な廃棄物・副産物をより具体的に例示すると、高炉スラグ、製鋼スラグ、非鉄鉱滓、石炭灰、下水汚泥、浄水汚泥、製紙スラッジ、建設発生土、鋳物砂、ばいじん、焼却飛灰、溶融飛灰、塩素バイパスダスト、木屑、廃白土、ボタ、廃タイヤ、貝殻、都市ごみやその焼却飛灰等が挙げられる(なお、これらの中には、セメント原料になるとともに熱エネルギー源となるものもある)。
【0017】
本発明の水硬性組成物で使用する結合材には、上記ポルトランドセメントクリンカーに加えて、高炉スラグ微粉末及びセッコウを必須成分として含む。
【0018】
高炉スラグ微粉末としては、セメント混合材として公知の高炉スラグ微粉末を用いることができる。具体的には、JIS A 6206「コンクリート用高炉スラグ微粉末」に適合したものであれば制限なく使用することができる。高炉スラグ微粉末の粉末度は、汎用的に使用される範囲のものであれば良く、4000~5000cm2/gに調整されていることが好ましい。
【0019】
セッコウについては、二水セッコウ、半水セッコウ、無水セッコウ等のセメント製造原料として公知のセッコウが特に制限なく使用できる。具体的には排煙脱硫セッコウ、リン酸セッコウ等の副産二水セッコウや天然の二水セッコウ、半水セッコウ、II型無水セッコウ等が挙げられる。
【0020】
本発明の水硬性組成物で使用する結合材は、ポルトランドセメントクリンカー47~89質量部、高炉スラグ微粉末10~50質量部、セッコウ1~3質量部からなる(結合材全量を100質量部とする)。この範囲を外れると、流動性が低下したり、異常凝結を起こしたりする。ポルトランドセメントクリンカーが52~84質量部、高炉スラグ微粉末が15~45質量部、セッコウが1~3質量部となる範囲であることが好ましい。
【0021】
本発明の水硬性組成物で使用する結合材を構成するポルトランドセメントクリンカー、高炉スラグ微粉末及びセッコウの粉末度を調製するための粉砕方法については、公知の技術が特に制限なく使用でき、各成分を個別に粉砕後、混合しても良いし、混合後に粉砕してもよい。粉砕機としてはボールミル、竪型ミル等が使用できる。また各々製造したポルトランドセメントと高炉スラグ微粉末を混合することによっても製造できる。
【0022】
ここで、本発明で使用する結合材の各材料は、それぞれ単独のものを使用しても良いし、ポルトランドセメント(ポルトランドセメントクリンカーとセッコウの混合物)と高炉スラグ微粉末の2つを使用しても良いし、高炉セメント(ポルトランドセメントと高炉スラグの混合物)を使用しても良い。
【0023】
本発明の水硬性組成物は、上記結合材のほかに、増粘成分含有高性能AE減水剤、粗骨材、細骨材及び水を含む。
【0024】
増粘成分含有高性能AE減水剤は、増粘成分を含んだポリカルボン酸系化合物を主成分としたものであって、JIS A 6204「コンクリート用化学混和剤」に適合したものであれば使用できる。増粘成分含有高性能AE減水剤の添加率は、製造者推奨値の範囲内であれば問題ないが、粉体質量に対して1.0~1.5%が好ましい。増粘成分含有高性能AE減水剤としては、株式会社フローリック社製のフローリックSF500Fなどを例示することができる。
【0025】
粗骨材及び細骨材は、一般のコンクリート製造で使用される公知のものが特に制限なく使用できる。具体的には砕石・砕砂、川砂利、丘砂、海砂、石灰石骨材等である。粗骨材のサイズについては10~25mmのものを使用するのが好ましい。粗骨材の使用量は700~1000kg/m3が好ましい。細骨材については、粗粒率が2.4~2.8程度のものか、数種の細骨材を所定の粗粒率となるように混合したものを使用するのが好ましい。細骨材の使用量は900~1200kg/m3が好ましい。また、粗骨材と細骨材を合わせた全骨材に対する細骨材の体積比(以下、細骨材率)は55~60%である。この範囲を外れると、材料分離抵抗性が低下したり、流動性が低下したりする。細骨材率の好ましい範囲は、56.5~58.5%である。
【0026】
水は、一般のコンクリート製造で使用されるものが特に制限なく使用できる。具体的には水道水、地下水等の、JIS A 5308「レディーミクストコンクリート」に適合したものであれば使用できる。
【0027】
スランプフロー値及び空気量はJIS A 5308「レディーミクストコンクリート」に適合する範囲が好ましく、具体的にはスランプフロー値が40~50cm、空気量が3.0~6.0%の範囲が好ましい。この範囲にすることで、コンクリートの流動性を維持したまま、材料分離抵抗性を向上することが可能であり、なおかつ、JIS A 5308「レディーミクストコンクリート」に適合するため、汎用性の高い水硬性組成物とすることが可能である。
【0028】
スランプフロー値及び空気量は、JIS A 1150「コンクリートのスランプフロー試験方法」及びJIS A 1128「フレッシュコンクリートの空気量の圧力による試験方法」にて測定される値である。
【0029】
本発明の水硬性組成物は、JIS A 5308「レディーミクストコンクリート」の区分内において、スランプフローで管理される普通強度コンクリートとなり、スランプフロー値が40~50cmであると一般的には中流動コンクリートに該当する。
【0030】
本発明において、ポルトランドセメント、高炉スラグ微粉末、増粘成分含有高性能AE減水剤、粗骨材、細骨材及び水を混練(混合)する水硬性組成物の製造方法は、生コンクリート工場やコンクリート二次製品工場における従来の製造方法が特に制限なく使用できる。
【0031】
本発明において、水硬性組成物を混錬する際に使用するミキサーは一般的にモルタルやコンクリートを混錬するミキサーが制限なく使用できる。具体的には、パン型ミキサー、強制二軸ミキサー、傾動ミキサー、モルタルミキサー、ハンドミキサー等が挙げられる。
【実施例0032】
以下、実施例により本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0033】
普通ポルトランドセメント(NC)、高炉スラグ微粉末(BS)、増粘成分含有高性能AE減水剤(混和剤)、粗骨材、細骨材及び水を使用して中流動コンクリートを混練して各種試験を実施し、そのフレッシュ性状及び材料分離抵抗性について評価を行った。
【0034】
(使用材料)
NC:株式会社トクヤマ製普通ポルトランドセメント(ポルトランドセメントクリンカー98質量部、セッコウ2質量部を含む;密度3.16g/cm3、粉末度3210cm2/g)、
BS:日鉄高炉セメント株式会社製エスメント40P(密度2.91g/cm3、粉末度3980cm2/g)、
混和剤:株式会社フローリック製フローリックSF500F、
粗骨材:山口県山口市宮野産の硬質砂岩砕石2010(表乾密度2.69g/cm3)及び1505(表乾密度2.69g/cm3)、
細骨材:山口県周南市久米樋尻産の砕砂(表乾密度2.66g/cm3、粗粒率2.79)及び福岡県遠賀産の丘砂(表乾密度2.58g/cm3、粗粒率1.21)
を使用した。
【0035】
細骨材は合成した砂の粗粒率が2.55となるように砕砂:丘砂=81.8%:18.2%で混合して使用した。また、水の結合材に対する比率(水結合材比(W/B)は55%とした。
【0036】
混練には太平洋機工株式会社製の容量100Lのパン型強制練りミキサー(TM-100)を使用した。混練手順は、まず、粉体、粗骨材、細骨材をミキサーに投入して30秒攪拌し、その後、混和剤、水を投入して90秒練り混ぜた。中流動コンクリートの目標フレッシュ性状として、スランプフロー値は45±5cm、空気量は4.5±1.5%とした。各実施例で使用した結合材の混合割合を表1に、中流動コンクリートの水準を表2に、各種試験結果を表3に示す。
【0037】
なお、各種測定方法は以下による。
(1)スランプの測定:JIS A 1101に準拠する方法により測定した。
(2)スランプフローの測定:JIS A 1150に準拠する方法により測定した。
(3)空気量の測定:JIS A 1128に準拠する方法により測定した。
(4)粗骨材残存率の測定:日本コンクリート工学会 コンクリート委員会358 締固めを必要とする高流動コンクリートの配合設計・施工技術研究小委員会にて検討された、粗骨材沈下量試験に準拠して測定した。
【0038】
具体的には、直径30cm、高さ35cmのバケツ容器にコンクリートを20L投入し、棒状バイブレータ(エクセン株式会社製D32D、振動数200-242Hz)を容器中央部、容器底面から1cmの位置まで挿入して所定時間加振後、コンクリートの表層部2Lを採取・ウェットスクリーニングを行って粗骨材を洗い出し、粗骨材質量の設計値に対する割合を測定する試験である。ここで、ウェットスクリーニングとは、粗骨材の最小寸法以下のふるい目を持つふるいを用いてコンクリートを洗い流し、粗骨材とそれ以外の材料とに分別することを意味する。本試験では、材料分離の程度が大きいほど粗骨材は下方に沈降し、洗い出した粗骨材質量が減少して試験結果が小さくなる。なお、加振時間については、コンクリート標準示方書及び建築工事標準仕様書・同解説JASS5に記載の普通コンクリートの推奨加振時間「5~15秒程度」の中央値である10秒と、中流動コンクリートは締固め時間が普通コンクリートより短くてよいため6秒を設定した。
【0039】
【0040】
【0041】
【0042】
参考例は一般に普及しているスランプ値18cmの普通コンクリートで試験を実施したものである。一般的なコンクリートの締固め時間である10秒加振時の粗骨材残存率は75.0%であった。
【0043】
比較例1及び比較例2は、既往の技術である、普通ポルトランドセメントのみを使用した高炉スラグ微粉末を含まない中流動コンクリートの例で、本発明の結合材による効果を示すために実施した。比較例1は、目標スランプフロー値、目標空気量を満足するようにした中流動コンクリートの例で、スランプフロー値が44.5cm、空気量が5.0%と目標値を満足したが、締固め時間6秒において粗骨材残存率は65.2%、締固め時間10秒において粗骨材残存率は57.8%と大きく参考例の値を下回った。比較例2は、比較例1をもとに、粗骨材残存率を向上させるために水量を175kg/m3に下げたもので、締固め時間6秒において粗骨材残存率は88.7%、締固め時間10秒においても粗骨材残存率は74.2%と向上し、比較例1よりも良好な粗骨材残存率を示したものの、スランプフロー値が37.0cmに低下した。
【0044】
比較例3は、本発明における細骨材率の範囲を外れた場合の例で、実施例3と同じ割合で混合した結合材を使用して、細骨材率を本発明の範囲外である60.6%としたものである。細骨材率を60%以上とすることで締固め時間6秒において粗骨材残存率は86.9%、締固め時間10秒においても粗骨材残存率は75.1%となったものの、スランプフロー値が36.3cmと低下した。比較例の結果から、本発明の要件を満足しないと、目標スランプフローを確保しつつ、粗骨材残存率を向上させることは困難であると分かる。
【0045】
実施例1~3は、結合材を表1の割合で混合し、配合条件を表2とした場合の結果である。実施例1~3はいずれも目標のスランプフロー値を満足しながら、締固め時間6秒において80%以上、締固め時間10秒においても68%以上の良好な粗骨材残存率を示しことが確認された。このことから本発明は、中流動コンクリートの適切な締固め時間である6秒において材料分離を抑制し、また、締固め時間をより長くした、普通コンクリートの適切な締固め時間である10秒においても、通常の中流動コンクリートよりも材料分離の程度を抑えることが可能であると分かる。