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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023148529
(43)【公開日】2023-10-13
(54)【発明の名称】検査装置、および検査方法
(51)【国際特許分類】
   G01R 31/28 20060101AFI20231005BHJP
   H01L 21/66 20060101ALI20231005BHJP
【FI】
G01R31/28 Y
H01L21/66 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022056608
(22)【出願日】2022-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】000219967
【氏名又は名称】東京エレクトロン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】成川 健一
【テーマコード(参考)】
2G132
4M106
【Fターム(参考)】
2G132AA01
2G132AB01
2G132AC03
2G132AD06
2G132AE11
2G132AE14
2G132AE23
2G132AF02
2G132AG01
2G132AH01
2G132AL09
2G132AL26
4M106AA01
4M106DD03
4M106DD10
4M106DD23
4M106DJ03
4M106DJ27
(57)【要約】
【課題】複数の検査対象デバイスの電気的検査を効率的に行うことができる技術を提供する。
【解決手段】検査装置は、複数の検査対象デバイスの電気的検査を行う。検査装置は、複数の前記検査対象デバイスの各々に接続され、複数の前記検査対象デバイスが出力するデバイス信号を保持する複数の信号保持回路と、複数の前記信号保持回路による前記デバイス信号の保持動作を制御するように構成された読取用制御部と、複数の前記信号保持回路に保持された前記デバイス信号に関わる情報をまとめて記憶する読取用記憶部と、を備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の検査対象デバイスの電気的検査を行う検査装置であって、
複数の前記検査対象デバイスの各々に接続され、複数の前記検査対象デバイスが出力するデバイス信号を保持する複数の信号保持回路と、
複数の前記信号保持回路による前記デバイス信号の保持動作を制御するように構成された読取用制御部と、
複数の前記信号保持回路に保持された前記デバイス信号に関わる情報をまとめて記憶する読取用記憶部と、を備える、
検査装置。
【請求項2】
前記読取用記憶部が記憶している前記デバイス信号に関わる情報をまとめて取得し、複数の前記検査対象デバイスの異常の有無を判定するメイン制御部を備える、
請求項1に記載の検査装置。
【請求項3】
複数の前記検査対象デバイスが並列に接続されるデジタルファンクションと、
前記デジタルファンクションの所定のI/Oピンに接続される共通信号ラインと、
前記共通信号ラインから分岐して複数の前記検査対象デバイスに接続される分岐ラインと、
前記分岐ラインの途中位置に設けられる抵抗素子と、を含み、
複数の前記信号保持回路は、前記抵抗素子と前記検査対象デバイスの間の前記分岐ラインに接続されている、
請求項1または2に記載の検査装置。
【請求項4】
前記読取用制御部は、前記デジタルファンクションから出力されるクロック信号を受信することに基づき、前記信号保持回路に対する制御クロックの出力を制御する、
請求項3に記載の検査装置。
【請求項5】
複数の前記信号保持回路は、前記読取用制御部に対して並列に接続され、
前記読取用制御部から出力される前記制御クロックに基づき、複数の前記検査対象デバイスの前記デバイス信号を同時に保持する、
請求項4に記載の検査装置。
【請求項6】
前記読取用記憶部は、前記読取用制御部から読取指令を受信していない状態で前記信号保持回路の前記デバイス信号に関わる情報を記憶しない一方で、
前記読取用制御部から前記読取指令を受信したことに基づき前記信号保持回路からの前記デバイス信号に関わる情報を記憶する、
請求項1乃至5のいずれか1項に記載の検査装置。
【請求項7】
複数の前記信号保持回路は、Dフリップフロップ回路であり、
複数の前記検査対象デバイスは、複数の前記Dフリップフロップ回路のD端子に各々接続されている、
請求項1乃至6のいずれか1項に記載の検査装置。
【請求項8】
複数の前記Dフリップフロップ回路のCK端子は、前記読取用制御部に対して並列に接続され、
複数の前記Dフリップフロップ回路のQ端子は、前記読取用記憶部に各々接続されている、
請求項7に記載の検査装置。
【請求項9】
複数の前記信号保持回路は、FETスイッチと、コンデンサとを有するサンプルホールド回路であり、
複数の前記検査対象デバイスは、複数の前記FETスイッチのソースに各々接続され、
前記読取用制御部は、複数の前記FETスイッチのゲートに接続され、
前記読取用記憶部は、複数の前記FETスイッチのドレインに接続され、
前記コンデンサは、複数の前記FETスイッチのドレインと前記読取用記憶部の間に接続される、
請求項1乃至6のいずれか1項に記載の検査装置。
【請求項10】
複数の前記検査対象デバイスは、1つの基板に形成されたものであり、
前記検査装置は、前記基板を三次元方向に移動して複数の前記検査対象デバイスと複数のプローブとを接触させることで、複数の前記検査対象デバイスの各々と複数の前記信号保持回路の各々とを導通させて、複数の前記検査対象デバイスの電気的検査を行う、
請求項1乃至9のいずれか1項に記載の検査装置。
【請求項11】
複数の検査対象デバイスの電気的検査を行う検査方法であって、
読取用制御部による保持動作に基づき、複数の前記検査対象デバイスの各々に接続される複数の信号保持回路において、複数の前記検査対象デバイスが出力するデバイス信号を保持する工程と、
複数の前記信号保持回路に保持された前記デバイス信号に関わる情報を読取用記憶部にまとめて記憶する工程と、を有する、
検査方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、検査装置、および検査方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、半導体ウエハに形成された集積回路、半導体メモリ等の複数の検査対象デバイス(DUT:Device Under Test)に対して電気的検査を行う検査装置が開示されている。この検査装置は、複数のDUTが並列に接続されるコンパレータを有し、またコンパレータと各DUTの間の配線に抵抗素子およびスイッチを備える。
【0003】
検査装置は、電気的検査において複数のDUT毎の出力を読み取る際に、読み取り対象のDUTのスイッチのみをオン状態とし、他のDUTのスイッチをオフ状態とする。そして、検査装置は、オン状態のスイッチを順次切り替えながら並列に接続された全DUTの出力を読み取る処理を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2018‐194356号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示は、複数の検査対象デバイスの電気的検査を効率的に行うことができる技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様によれば、複数の検査対象デバイスの電気的検査を行う検査装置であって、複数の前記検査対象デバイスの各々に接続され、複数の前記検査対象デバイスが出力するデバイス信号を保持する複数の信号保持回路と、複数の前記信号保持回路による前記デバイス信号の保持動作を制御するように構成された読取用制御部と、複数の前記信号保持回路に保持された前記デバイス信号に関わる情報をまとめて記憶する読取用記憶部と、を備える、検査装置が提供される。
【発明の効果】
【0007】
一態様によれば、複数の検査対象デバイスの電気的検査を効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】一実施形態に係る検査装置の構成を示す概略縦断面図である。
図2】本実施形態に係るテスタと、ウエハの各DUTとの接触状態における等価回路を示す概略説明図である。
図3】メイン制御部および読取用制御部の機能を示すブロック図である。
図4】本実施形態に係る検査方法のフロー図である。
図5】第1変形例に係るテスタと、ウエハの各DUTとの接触状態における等価回路を示す概略説明図である。
図6】第2変形例に係るテスタと、ウエハの各DUTとの接触状態における等価回路を示す概略説明図である。
図7】第3変形例に係るテスタと、ウエハの各DUTとの接触状態における等価回路を示す概略説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して本開示を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
【0010】
図1は、一実施形態に係る検査装置1の構成を示す概略縦断面図である。図1に示すように、一実施形態に係る検査装置1は、基板の一例であるウエハWの電気的検査を行う。ウエハW上には、検査対象デバイス(Device Under Test:以下、DUTともいう)として複数の半導体デバイスが形成されており、検査では、半導体デバイスの良/不良、異常の有無等をテストする。なお、基板は、ウエハWに限定されず、半導体デバイスが配置されたキャリア、ガラス基板、チップ単体、電子回路基板等でもよい。
【0011】
検査装置1は、ウエハWを搬送するローダ10と、ローダ10に隣接して配置される筐体20と、筐体20の上方に配置されるテスタ30と、筐体20内に収容されるステージ40と、検査装置1の各構成を制御するコントローラ50と、を備える。
【0012】
ローダ10は、図示しないFOUP(Front Opening Unified Pod)からウエハWを取り出して、筐体20内を移動したステージ40へ載置する。また、ローダ10は、検査後のウエハWをステージ40から取り出してFOUPへ収容する。
【0013】
筐体20は、略直方状の箱体に形成され、ウエハWを検査する検査空間21を内部に有する。検査空間21の下方側には、ウエハWを搬送するステージ40が設置されている。検査空間21においてローダ10からステージ40に載置されたウエハWが、ステージ40の動作によって、3次元方向(X軸方向、Y軸方向、Z軸方向)に移動する。
【0014】
筐体20の上方部には、インタフェース31を介してプローブカード32が保持されている。インタフェース31は、図示しないパフォーマンスボードや多数の接続端子を有し、テストヘッド(不図示)を介してテスタ30と電気的に接続されている。テスタ30は、検査装置1のコントローラ50に接続され、コントローラ50の指令下にウエハWの検査を行う。
【0015】
プローブカード32は、検査空間21の下方に向かって突出する複数のプローブ33(探針)を有する。各プローブ33は、検査装置1の検査において、ステージ40により適宜の3次元座標位置に移動したウエハWの各DUT100(図2参照)のパッドや半田バンプに接触する。この接触状態で、テスタ30は各DUT100の検査を行う。また、コントローラ50は、ステージ40によりX軸方向、Y軸方向、Z軸方向に移動してウエハW上の位置をずらしながら各DUT100の検査を順次繰り返すことで、各DUT100を全数検査する。
【0016】
ステージ40は、X軸方向、Y軸方向およびZ軸方向に移動可能な移動部41(X軸移動機構42、Y軸移動機構43、Z軸移動機構44)、載置台45およびステージ制御部49を含む。筐体20は、ステージ40の移動部41および載置台45と、ステージ制御部49と、を上下二段で支持するフレーム構造22を備える。移動部41は、ステージ制御部49からの電力供給に基づきX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向に載置台45を移動させる。なお、移動部41は、X軸方向、Y軸方向およびZ軸方向に載置台45を移動させる他に、軸回り(θ方向)に載置台45を回転させる構成を備えてもよい。
【0017】
載置台45は、ウエハWが直接載置される装置であり、適宜の保持手段によりウエハWを載置面45sに保持する。例えば、ウエハWを真空吸着する場合、保持手段は、載置台45内に吸引用の吸引通路を有し、また吸引通路に接続される配管および吸引ポンプを適宜の箇所に備える。
【0018】
ステージ制御部49は、コントローラ50に接続され、コントローラ50の指令に基づき、ステージ40の動作を制御する。ステージ制御部49は、例えば、ステージ40全体の動作を制御する統合制御部、移動部41の動作を制御するPLCやモータドライバ、照明制御部、電源ユニット等を有する(共に不図示)。
【0019】
コントローラ50は、検査装置1全体を制御する制御本体51と、制御本体51に接続されるユーザインタフェース55と、を有する。制御本体51は、コンピュータや制御用回路基板等により構成される。
【0020】
例えば、制御本体51は、プロセッサ52、メモリ53、図示しない入出力インタフェースおよび電子回路を有する。プロセッサ52は、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、複数のディスクリート半導体からなる回路等のうち1つまたは複数を組み合わせたものである。メモリ53は、揮発性メモリ、不揮発性メモリ(例えば、コンパクトディスク、DVD(Digital Versatile Disc)、ハードディスク、フラッシュメモリ等)を適宜組み合わせたものである。
【0021】
一方、ユーザインタフェース55は、ユーザがコマンドの入力操作等を行うキーボード、検査装置1の稼働状況を可視化して表示するディスプレイを適用することができる。あるいは、ユーザインタフェース55は、タッチパネル、マウス、マイク、スピーカ等の機器を適用してもよい。
【0022】
以上の検査装置1のコントローラ50は、各プローブ33と各DUT100との接触状態で、テスタ30の動作を制御して各DUT100の検査を行う。テスタ30は、各DUT100の回路構成に対応する1以上のテストボード(不図示)を有する。検査においてテストボードに形成された適宜の回路が、プローブ33を介してウエハWの各DUT100に電気的に接続される。テスタ30は、図示しないテストヘッドからウエハWの各DUT100に電気信号を送信して、各DUT100から応答されたデバイス信号を受信することで、各DUT100の異常の有無等を判定する。
【0023】
図2は、本実施形態に係るテスタ30と、ウエハWの各DUT100との接触状態における等価回路を示す概略説明図である。図2に示すように、テスタ30は、メイン制御部60と、複数のデジタルファンクション(DFC)61と、読取用制御部62と、読取用記憶部63と、を備える。さらに、テスタ30は、各DUT100との間で信号を送受信するための信号入出力回路64を備える。例えば、メイン制御部60は、テスタ30の制御用ボードに搭載され、複数のデジタルファンクション61、読取用制御部62、読取用記憶部63および信号入出力回路64は、同じテストボードに搭載される。また、テスタ30のテストヘッドは、各DUT100を検査するための試験信号を生成するタイミングジェネレータ68(図3参照)を備える。
【0024】
複数のデジタルファンクション61は、複数のI/Oピンを有するICチップにより構成される。各デジタルファンクション61は、タイミングジェネレータ68の試験信号を保持し、クロック信号と同期して各DUT100に試験信号を出力するドライバの機能を有する。また、各デジタルファンクション61は、デバイス信号の読み取りを制御するためのクロック信号を読取用制御部62に出力する機能を有する。なお、テスタ30は、各DUT100に接続される図示しない複数の信号入力ラインを有し、図示しないパターンジェネレータから各DUT100に試験信号(波形パターン)を直接送信する構成でもよい。
【0025】
信号入出力回路64は、デジタルファンクション61から延在する共通信号ライン65と、共通信号ライン65の終端(分岐点)から各DUT100のI/Oピンに接触するために複数に分岐した分岐ライン66と、を備える。分岐ライン66は、プローブ33に接続されている。このため、プローブ33の接触状態で、各DUT100は、各デジタルファンクション61に対して並列に接続される。
【0026】
また、信号入出力回路64は、分岐点から各DUT100までの各分岐ライン66に、抵抗素子67を有すると共に、各分岐ライン66からさらに分岐して接続された信号保持回路70を有する。各抵抗素子67は、各DUT100の内部抵抗(出力インピーダンス)よりも大きな抵抗値を有している。各信号保持回路70は、対応する各抵抗素子67と各DUT100の間に接続される。
【0027】
デジタルファンクション61からの試験信号は、ハイインピーダンスで出力され、共通信号ライン65、各分岐ライン66を介して各DUT100に入力される。試験信号が入力されたDUT100は、DUT100の回路構造に応じた適宜のデバイス信号をI/Oピンに出力する。デバイス信号は、ローインピーダンスであり、分岐ライン66の抵抗素子67により遮断されることで、信号保持回路70に導かれる。また、抵抗素子67は、他の分岐ライン66からのデバイス信号の回り込みを遮断する。
【0028】
信号保持回路70は、読取用制御部62からの指令(制御クロック)に基づき、DUT100から出力されたデバイス信号を一時的に保持する保持動作を行う。信号保持回路70としては、例えば、Dフリップフロップ回路71を適用することができる。Dフリップフロップ回路71は、入力端子としてD端子およびCK(クロック)端子を有すると共に、出力端子としてQ端子およびNOTQ端子(不図示)を有する。また、Dフリップフロップ回路71は、CK端子に入力されるクロック信号の立ち上がりエッジのタイミングで、D端子の値を取り込んでその値を保持する立ち上がりタイプのフリップフロップ回路である。
【0029】
D端子は、保持回路入力ライン72を介して抵抗素子67とDUT100との間の分岐ライン66に接続されている。各Dフリップフロップ回路71は、分岐ライン66を介して接続されたDUT100のデバイス信号について、保持回路入力ライン72およびD端子を通して取り込む。
【0030】
CK端子は、クロックライン73を介して読取用制御部62に接続されている。各Dフリップフロップ回路71のクロックライン73は、途中位置において合流して読取用制御部62の1つの出力端子に接続されている。すなわち、各Dフリップフロップ回路71のCK端子は、読取用制御部62に対して並列に接続されている。
【0031】
Q端子は、保持回路出力ライン74を介して読取用記憶部63に接続されている。各Dフリップフロップ回路71の保持回路出力ライン74は、読取用記憶部63の複数の入力端子にそれぞれ接続されている。
【0032】
以上のように構成されたDフリップフロップ回路71は、読取用制御部62からのクロック信号の入力タイミングに応じて、読取用記憶部63にデバイス信号を取り込むまでの間、DUT100のデバイス信号を保持することができる。また、読取用記憶部63は、読取用制御部62からの指令に基づき、Dフリップフロップ回路71のQ端子の出力(Q値:デバイス信号に関わる情報)を読み取る動作を行う。
【0033】
読取用制御部62は、図示しないプロセッサ、メモリ、入出力インタフェースおよび電子回路を有する制御用回路により構成される。この読取用制御部62は、デジタルファンクション61からクロック信号を受信して、Dフリップフロップ回路71および読取用記憶部63へ送信する制御クロックのタイミングを制御する。これにより、読取用制御部62は、Dフリップフロップ回路71のデバイス信号を保持するタイミング、およびDフリップフロップ回路71のQ値を読取用記憶部63が読み取るタイミングを制御できる。
【0034】
読取用記憶部63は、揮発性メモリまたは不揮発性メモリ等の記憶機能を有するデバイスを適用することができる。なお、読取用記憶部63は、読取用制御部62のメモリ(またはプロセッサのキャッシュメモリ)を適用してもよい。
【0035】
読取用記憶部63の内部には、複数のDフリップフロップ回路71毎のQ値を記憶するためのレジスタ(不図示)が形成されている。読取用記憶部63は、読取用制御部62からの指令(制御クロック)を受信した場合に、各Dフリップフロップ回路71のQ端子から出力されるQ値をレジスタに記憶する。この際、読取用記憶部63は、複数のDフリップフロップ回路71毎のQ値をまとめて記憶することができる。
【0036】
テスタ30のメイン制御部60は、図示しないプロセッサ、メモリ、入出力インタフェースおよび電子回路を有するテスタ制御用のコンピュータを適用し得る。なお、テスタ30は、上記の読取用制御部62や読取用記憶部63の機能をメイン制御部60が備えていてもよい。また、メイン制御部60は、検査装置1のコントローラ50が兼ねてもよい。
【0037】
メイン制御部60は、テスタ30の各構成(例えば、タイミングジェネレータ68、各デジタルファンクション61等)を制御する。また、メイン制御部60は、各DUT100の良否を判定するために、読取用記憶部63のレジスタに記憶されたコードに基づき各DUT100の異常の有無等を判定する。このコードは、複数のDフリップフロップ回路71毎のQ値(すなわち、各DUT100のデバイス信号のサンプリング)が一括的に記述されたものであり、以下、応答結果コードという。
【0038】
図3は、メイン制御部60および読取用制御部62の機能を示すブロック図であり、各デジタルファンクション61、信号入出力回路64の関係を示している。図3に示すように、メイン制御部60は、信号制御部601、記憶読出部602および判定部603を備える。一方、読取用制御部62は、クロック取得部621、保持回路出力制御部622および記憶部出力制御部623を備える。各制御部の機能ブロックは、メモリに記憶されたプログラムをプロセッサが実行することで動作する。
【0039】
読取用制御部62のクロック取得部621は、デジタルファンクション61からのクロック信号を取得する。検査において、デジタルファンクション61は、タイミングジェネレータ68が生成する試験信号に応じたクロック信号を出力する。
【0040】
保持回路出力制御部622は、クロック取得部621が取得したクロック信号に基づき、各Dフリップフロップ回路71に出力する制御クロックの出力タイミングや波形を調整して、各Dフリップフロップ回路71に出力する。
【0041】
記憶部出力制御部623は、クロック取得部621が取得したクロック信号に基づき、読取用記憶部63に対して指令を出力することで、各Dフリップフロップ回路71が保持しているQ値を読取用記憶部63にて読み取らせる。例えば、記憶部出力制御部623が出力する読取指令は、保持回路出力制御部622が出力する制御クロックよりも僅かに遅い制御クロックとして出力される。
【0042】
一方、メイン制御部60の信号制御部601は、タイミングジェネレータ68に対して生成するクロック信号およびデータ信号の種類、生成/停止などの指令を含む制御信号を送信して、タイミングジェネレータ68による試験信号の生成を制御する。
【0043】
記憶読出部602は、適宜のタイミングで読取用記憶部63にアクセスして、読取用記憶部63のレジスタに記憶された応答結果コードを読み出し、メイン制御部60に記憶する。
【0044】
判定部603は、応答結果コードに基づき、各DUT100が要求仕様を満たしているか否か(すなわち、各DUT100の異常の有無)を判定する。例えば、判定部603は、取得した応答結果コードと、パターンジェネレータの試験信号に基づく入力コードとを比較して、応答結果コードと入力コードが一致の場合に各DUT100の正常を判定し、応答結果コードと入力コードが不一致の場合に各DUT100のいずれかの異常(故障)を判定する。また不一致の場合に、判定部603は、応答結果コードに基づき故障が生じている各DUT100を特定する。
【0045】
本実施形態に係る検査装置1は、基本的には以上のように構成されるものであり、以下その動作(検査方法)について、図4を参照して説明する。図4は、本実施形態に係る検査方法のフロー図である。
【0046】
検査装置1は、コントローラ50の制御下に、ウエハWを載置したステージ40を移動させて、プローブカード32の各プローブ33にウエハWの各DUT100を接触させる。テスタ30のメイン制御部60は、各プローブ33と各DUT100の接触後に、コントローラ50からのテスト指令を受けることで、本実施形態に係る検査方法を開始する。
【0047】
検査の開始において、メイン制御部60の信号制御部601は、タイミングジェネレータ68を制御して試験信号を生成することで、タイミングジェネレータ68から各デジタルファンクション61に試験信号を送信させる(ステップS1)。なお、図4中では図示の便宜のために、タイミングジェネレータ68の記載を省略している。
【0048】
デジタルファンクション61は、試験信号を受信すると、信号入出力回路64の共通信号ライン65および各分岐ライン66を介して、並列に接続されている各DUT100に試験信号を送信する(ステップS2)。また、デジタルファンクション61は、試験信号に基づくクロック信号を読取用制御部62に送信する(ステップS3)。これにより、読取用制御部62のクロック取得部621は、デジタルファンクション61から送信されるクロック信号を受信する。
【0049】
読取用制御部62の保持回路出力制御部622は、受信したクロック信号に基づき信号入出力回路64の各Dフリップフロップ回路71に送信する制御クロックの送信タイミングを制御して、制御クロックを送信する(ステップS4)。この際、読取用制御部62は、並列接続されている各Dフリップフロップ回路71のCK端子に対して、制御クロックを同時に送信することができる。
【0050】
一方、各DUT100は、デジタルファンクション61から試験信号を受信すると、内部の回路構造に基づき試験信号に応じたデバイス信号を、各DUT100のI/Oピンから出力する(ステップS5)。デバイス信号は、分岐ライン66および保持回路入力ライン72を介してDフリップフロップ回路71のD端子に入力される。そして、Dフリップフロップ回路71は、CK端子に入力される読取用制御部62の制御クロックの立ち上がりタイミングに応じて、デバイス信号の値を保持する(ステップS6)。
【0051】
また、読取用制御部62の記憶部出力制御部623は、読取用記憶部63に各Dフリップフロップ回路71のQ値を読み取る指令(制御クロック)を送信する(ステップS7)。これにより、読取用記憶部63には、各Dフリップフロップ回路71のQ値が同時に取り込まれる(ステップS8)。読取用記憶部63は、当該各Dフリップフロップ回路71のQ値をレジスタに記憶する。
【0052】
その後、メイン制御部60の記憶読出部602は、適宜のタイミングで読取用記憶部63にアクセスし、読取用記憶部63のレジスタに記憶された応答結果コードを読み出す(ステップS9)。
【0053】
そして、メイン制御部60の判定部603は、読み出した応答結果コードに基づき各DUT100に異常が生じているか否かを判定する(ステップS10)。各DUT100が正常の場合、判定部603は、今回のDUT100が正常である旨の情報をメモリに記憶する。一方、いずれかのDUT100に異常が生じている場合、判定部603は、そのDUT100を特定して異常を示すコードをメモリに記憶する。
【0054】
以上のフローが終了すると、コントローラ50は、ウエハWの複数のDUT100全てについて検査を行ったか否かを判定する。ウエハW上のDUT100のうち未検査のDUT100がある場合には、コントローラ50は、プローブカード32と相対的にウエハWの位置を移動し、その後に上記の動作を繰り返すことで、ウエハWの検査を継続する。一方、ウエハW上の全てのDUT100を検査した場合には、ウエハWをローダ10に搬出して検査を終了する。
【0055】
以上のように、検査装置1および検査方法は、各DUT100に接続される各信号保持回路70により各DUT100のデバイス信号を保持することで、信号入出力回路64の各分岐ライン66にスイッチを設ける必要がなくなる。すなわち、各信号保持回路70は、対応するDUT100のデバイス信号を一時的に保持して、その情報(Q値)を読取用記憶部63にまとめて送信できる。このため、検査装置1は、スイッチの順次切り替えを不要としつつ、デバイス信号に関わる情報を短時間にまとめて得ることができ、テストの効率化を促すことができる。また、検査装置1は、各分岐ライン66のスイッチを省くことで回路規模を削減することが可能となる。
【0056】
なお、本開示に係る検査装置1および検査方法は、上記の実施形態に限定されず、種々の変形例をとり得る。例えば、検査装置1は、複数のテスタ30を備え、複数のテスタ30毎にウエハWを搬送して、ウエハWの各DUT100の検査を行う装置であってもよい。また以下、図5図7を参照して、幾つかの変形例について説明していく。
【0057】
図5は、第1変形例に係るテスタ30Aと、ウエハWの各DUT100との接触状態における等価回路を示す概略説明図である。図5に示すように、第1変形例に係るテスタ30Aは、信号保持回路70として、Dフリップフロップ回路71に代えてサンプルホールド回路75を適用した点で、上記の実施形態に係るテスタ30と異なる。
【0058】
このサンプルホールド回路75は、1つのFETスイッチ76と、コンデンサ77とを有する。このFETスイッチ76のソースには、保持回路入力ライン72が接続され、各DUT100から出力されるデバイス信号が入力される。FETスイッチ76のゲートには、クロックライン73が接続され、読取用制御部62から送信される制御クロックが入力される。FETスイッチ76のドレインには、保持回路出力ライン74が接続される。このFETスイッチ76には、高速な応答性を有するトランジスタを適用することが好ましい。
【0059】
コンデンサ77は、保持回路出力ライン74に接続された一端と、接地された他端とを有し、FETスイッチ76から出力されたデバイス信号を保持(ラッチ)する。このように構成されたサンプルホールド回路75は、FETスイッチ76のゲートに入力された制御クロックの立下り時におけるデバイス信号の電圧を保持することができる。そのため、テスタ30は、読取用記憶部63によりコンデンサ77に保持された電圧値を読み取りおよび記憶することで、上記のテスタ30と同様に、各DUT100のデバイス信号の情報を取り込むことができる。したがって、第1変形例に係るテスタ30Aでも、上記のテスタ30と同様の効果を得ることができる。
【0060】
図6は、第2変形例に係るテスタ30Bと、ウエハWの各DUT100との接触状態における等価回路を示す概略説明図である。第2変形例に係るテスタ30Bは、信号入出力回路64の複数の分岐ライン66毎にスイッチ構造80を設けた点で、上記のテスタ30、30Aとは異なる。
【0061】
具体的には、各スイッチ構造80は、保持回路入力ライン72の接続点とDUT100の間に設けられて、分岐ライン66の接続(オン)および遮断(オフ)を切り替える。各スイッチ構造80は、メイン制御部60(または読取用制御部62)の制御下に、オン/オフの切り替え動作を行う。なお、スイッチ構造80は、共通信号ライン65の終端(分岐点)と抵抗素子67との間に設けられてもよい。あるいは、スイッチ構造80は、抵抗素子67と保持回路入力ライン72の接続点との間に設けられてもよい。
【0062】
メイン制御部60は、各DUT100から信号保持回路70へのデバイス信号の読取時に、各スイッチ構造80のオン/オフを切り替えることで、選択した各DUT100のデバイス信号を読み取ることができる。例えば、メイン制御部60は、各DUT100のうちいずれか1つをオンする一方で他をオフする動作を、1個ずつ順に行うことで、各DUT100のデバイス信号を順に読み取ることが可能となる。
【0063】
このように、テスタ30Bは、スイッチ構造80を備えることで、信号保持回路70を有する構成でも、従来のプログラムを変えることなく、各DUT100のテストを行うことができる。また、テスタ30Bは、全てのスイッチ構造80をオンにすれば、上記の実施形態と同じ動作を行うことができる。
【0064】
図7は、第3変形例に係るテスタ30Cと、ウエハWの各DUT100との接触状態における等価回路を示す概略説明図である、第3変形例に係るテスタ30Cは、保持回路入力ライン72においてDフリップフロップ回路71の近傍位置にバッファ85を備えた点で、上記のテスタ30、30A、30Cと異なる。
【0065】
バッファ85は、DUT100とDフリップフロップ回路71の間の配線が長い箇所に設けられ、DUT100のデバイス信号の電圧を一旦補正して、Dフリップフロップ回路71への誤入力を防止する。なお、図7では、Dフリップフロップ回路71毎にバッファ85を設置しているが、バッファ85は、配線の長さに応じて適宜設けられればよい。したがって、テスタ30Cは、バッファ85を備えるDフリップフロップ回路71と、バッファ85を備えないDフリップフロップ回路71とがあってもよい。
【0066】
以上の実施形態で説明した本開示の技術的思想および効果について以下に記載する。
【0067】
本開示の第1の態様は、複数の検査対象デバイス(DUT100)の電気的検査を行う検査装置1であって、複数の検査対象デバイスの各々に接続され、複数の検査対象デバイスが出力するデバイス信号を保持する複数の信号保持回路70と、複数の信号保持回路70によるデバイス信号の保持動作を制御するように構成された読取用制御部62と、複数の信号保持回路70に保持されたデバイス信号に関わる情報をまとめて記憶する読取用記憶部63と、を備える。
【0068】
上記によれば、検査装置1は、信号保持回路70において複数の検査対象デバイス(DUT100)のデバイス信号をそれぞれ保持して、各デバイス信号に関わる情報を読取用記憶部63にまとめて記憶することができる。これにより、検査装置1は、複数の検査対象デバイス毎にデバイス信号を読み取らなくてもよくなるため、各検査対象デバイスの電気的検査を効率的に行うことが可能となる。
【0069】
また、読取用記憶部63が記憶しているデバイス信号に関わる情報をまとめて取得し、複数の検査対象デバイス(DUT100)の電気的検査を行うメイン制御部60を備える。これにより、検査装置1は、メイン制御部60において各検査対象デバイスの異常の有無をスムーズに検査することができる。
【0070】
また、複数の検査対象デバイス(DUT100)が並列に接続されるデジタルファンクション61と、デジタルファンクション61の所定のI/Oピンに接続される共通信号ライン65と、共通信号ライン65から分岐して複数の検査対象デバイスに接続される分岐ライン66と、分岐ライン66の途中位置に設けられる抵抗素子67と、を含み、複数の信号保持回路70は、抵抗素子67と検査対象デバイスの間の分岐ライン66に接続されている。これにより、検査装置1は、複数の検査対象デバイスから各分岐ライン66に出力されるデバイス信号が他の分岐ライン66に向かうことを抵抗素子67によって防いで、適宜の信号保持回路70にデバイス信号を確実に導くことができる。
【0071】
また、読取用制御部62は、デジタルファンクション61から出力されるクロック信号を受信することに基づき、信号保持回路70に対する制御クロックの出力を制御する。これにより、検査装置1は、信号保持回路70による検査対象デバイス(DUT100)のデバイス信号の保持動作を精度よく制御することができる。
【0072】
また、複数の信号保持回路70は、読取用制御部62に対して並列に接続され、読取用制御部62から出力される制御クロックに基づき、複数の検査対象デバイス(DUT100)のデバイス信号を同時に保持する。これにより、検査装置1は、各信号保持回路70によるデバイス信号の保持を短時間に行うことができ、テストを一層高速化することが可能となる。
【0073】
また、読取用記憶部63は、読取用制御部62から読取指令を受信していない状態で信号保持回路70のデバイス信号に関わる情報を記憶しない一方で、読取用制御部62から読取指令を受信したことに基づき信号保持回路70からのデバイス信号に関わる情報を記憶する。これにより、検査装置1は、信号保持回路70のデバイス信号に関わる情報を適切なタイミングで記憶することができる。
【0074】
また、複数の信号保持回路70は、Dフリップフロップ回路71であり、複数の検査対象デバイス(DUT100)は、複数のDフリップフロップ回路71のD端子に各々接続されている。このように、Dフリップフロップ回路71を適用することで、検査装置1は、各検査対象デバイスのデバイス信号を簡単に保持することができる。
【0075】
また、複数のDフリップフロップ回路71のCK端子は、読取用制御部62に対して並列に接続され、複数のDフリップフロップ回路71のQ端子は、読取用記憶部63に各々接続されている。これにより、各Dフリップフロップ回路71は、読取用制御部62からの制御クロックに応じて各検査対象デバイス(DUT100)のデバイス信号を保持し、また保持したデバイス信号に関わる情報を読取用記憶部63に記憶させることができる。
【0076】
また、複数の信号保持回路70は、FETスイッチ76と、コンデンサ77とを有するサンプルホールド回路75であり、複数の検査対象デバイス(DUT100)は、複数のFETスイッチ76のソースに各々接続され、読取用制御部62は、複数のFETスイッチ76のゲートに接続され、読取用記憶部63は、複数のFETスイッチ76のドレインに接続され、コンデンサ77は、複数のFETスイッチ76のドレインと読取用記憶部63の間に接続される。このように、サンプルホールド回路75を適用することでも、検査装置1は、各検査対象デバイスのデバイス信号を保持することができる。
【0077】
また、複数の検査対象デバイス(DUT100)は、1つの基板(ウエハW)に形成されたものであり、検査装置1は、基板を三次元方向に移動して複数の検査対象デバイスと複数のプローブ33とを接触させることで、複数の検査対象デバイスの各々と複数の信号保持回路70の各々とを導通させて、複数の検査対象デバイスの電気的検査を行う。これにより、検査装置1は、基板上の複数の検査対象デバイスを効率的に検査できる。
【0078】
また、本開示の第2の態様は、複数の検査対象デバイス(DUT100)の電気的検査を行う検査方法であって、読取用制御部62による保持動作に基づき、複数の検査対象デバイスの各々に接続される複数の信号保持回路70において、複数の検査対象デバイスが出力するデバイス信号を保持する工程と、複数の信号保持回路70に保持されたデバイス信号に関わる情報を読取用記憶部63にまとめて記憶する工程と、を有する。この場合でも、検査方法は、各検査対象デバイスの電気的検査を効率的に行うことができる。
【0079】
今回開示された実施形態に係る検査装置1および検査方法は、すべての点において例示であって制限的なものではない。実施形態は、添付の請求の範囲およびその主旨を逸脱することなく、様々な形態で変形および改良が可能である。上記複数の実施形態に記載された事項は、矛盾しない範囲で他の構成も取り得ることができ、また、矛盾しない範囲で組み合わせることができる。
【符号の説明】
【0080】
1 検査装置
62 読取用制御部
63 読取用記憶部
70 信号保持回路
100 検査対象デバイス(DUT)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7