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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023150240
(43)【公開日】2023-10-16
(54)【発明の名称】内視鏡撮像装置及び内視鏡
(51)【国際特許分類】
A61B 1/04 20060101AFI20231005BHJP
G02B 23/24 20060101ALN20231005BHJP
G02B 23/26 20060101ALN20231005BHJP
【ＦＩ】
A61B1/04 530
G02B23/24
G02B23/26
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】ＯＬ
(21)【出願番号】P 2022059241
(22)【出願日】2022-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】306037311
【氏名又は名称】富士フイルム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100152984
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 秀明
(74)【代理人】
【識別番号】100148080
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 史生
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼橋 一昭
(72)【発明者】
【氏名】浅岡 卓郎
【テーマコード（参考）】
2H040
4C161
【Ｆターム（参考）】
2H040CA23
2H040CA24
2H040DA12
2H040GA03
4C161CC06
4C161DD03
4C161FF40
4C161LL02
4C161PP07
4C161PP15
(57)【要約】
【課題】強固な固定と、安定した連結強度との実現が可能な内視鏡撮像装置及び内視鏡を提供する。
【解決手段】観察対象の画像を取得する内視鏡撮像装置であって、内部に撮像レンズが設けられたレンズ鏡胴と、撮像レンズを通過した光を受光し、光電変換する撮像素子と、レンズ鏡胴を保持する保持具と、撮像素子に電気的に接続される信号ケーブルと、保持具と信号ケーブルとを連結する連結部材とを有する。保持具と連結部材とは、係合部で係合され、係合部にフィラーを含有する接着層が設けられている。
【選択図】図２
【解決手段】観察対象の画像を取得する内視鏡撮像装置であって、内部に撮像レンズが設けられたレンズ鏡胴と、撮像レンズを通過した光を受光し、光電変換する撮像素子と、レンズ鏡胴を保持する保持具と、撮像素子に電気的に接続される信号ケーブルと、保持具と信号ケーブルとを連結する連結部材とを有する。保持具と連結部材とは、係合部で係合され、係合部にフィラーを含有する接着層が設けられている。
【選択図】図２
【特許請求の範囲】
【請求項1】
観察対象の画像を取得する内視鏡撮像装置であって、
内部に撮像レンズが設けられたレンズ鏡胴と、
前記撮像レンズを通過した光を受光し、光電変換する撮像素子と、
前記レンズ鏡胴を保持する保持具と、
前記撮像素子に電気的に接続される信号ケーブルと、
前記保持具と前記信号ケーブルとを連結する連結部材とを有し、
前記保持具と前記連結部材とは、係合部で係合され、前記係合部にフィラーを含有する接着層が設けられている、内視鏡撮像装置。
内部に撮像レンズが設けられたレンズ鏡胴と、
前記撮像レンズを通過した光を受光し、光電変換する撮像素子と、
前記レンズ鏡胴を保持する保持具と、
前記撮像素子に電気的に接続される信号ケーブルと、
前記保持具と前記信号ケーブルとを連結する連結部材とを有し、
前記保持具と前記連結部材とは、係合部で係合され、前記係合部にフィラーを含有する接着層が設けられている、内視鏡撮像装置。
【請求項2】
前記接着層は、厚みが５μｍ以上である、請求項１に記載の内視鏡撮像装置。
【請求項3】
前記連結部材は、互いに対向する１対のアーム部を有し、
前記保持具は、側面に凸部を有し、
前記凸部は、前記保持具の前記側面に前記アーム部が前記接着層を介して接着された状態で、前記アーム部よりも前記側面に垂直な方向において突出している、請求項１又は２に記載の内視鏡撮像装置。
前記保持具は、側面に凸部を有し、
前記凸部は、前記保持具の前記側面に前記アーム部が前記接着層を介して接着された状態で、前記アーム部よりも前記側面に垂直な方向において突出している、請求項１又は２に記載の内視鏡撮像装置。
【請求項4】
前記フィラーは、粒子状であり、
前記凸部の高さは、前記フィラーの平均粒子径よりも大きい、請求項３に記載の内視鏡撮像装置。
前記凸部の高さは、前記フィラーの平均粒子径よりも大きい、請求項３に記載の内視鏡撮像装置。
【請求項5】
前記フィラーは、粒子状であり、
前記保持具の前記側面に前記凸部が、前記撮像レンズの光軸と直交する高さ方向に沿って間隔をあけて対向して配置されており、
前記凸部の間に前記アーム部が配置され、
前記高さ方向における前記凸部と前記アーム部との隙間は、前記フィラーの平均粒子径よりも広い、請求項３に記載の内視鏡撮像装置。
前記保持具の前記側面に前記凸部が、前記撮像レンズの光軸と直交する高さ方向に沿って間隔をあけて対向して配置されており、
前記凸部の間に前記アーム部が配置され、
前記高さ方向における前記凸部と前記アーム部との隙間は、前記フィラーの平均粒子径よりも広い、請求項３に記載の内視鏡撮像装置。
【請求項6】
前記アーム部は、前記保持具の前記凸部と、前記撮像レンズの光軸の光軸方向で掛止する掛止部を有し、
前記掛止部により、前記連結部材は前記光軸方向における位置が規制される、請求項３～５のいずれか１項に記載の内視鏡撮像装置。
前記掛止部により、前記連結部材は前記光軸方向における位置が規制される、請求項３～５のいずれか１項に記載の内視鏡撮像装置。
【請求項7】
一対の前記アーム部は、それぞれ先端部が内側に屈曲しており、
前記保持具は、前記アーム部の前記先端部が係合する溝を有し、
前記先端部が前記溝に係止された状態で、前記溝に前記接着層が設けられている、請求項３～５のいずれか１項に記載の内視鏡撮像装置。
前記保持具は、前記アーム部の前記先端部が係合する溝を有し、
前記先端部が前記溝に係止された状態で、前記溝に前記接着層が設けられている、請求項３～５のいずれか１項に記載の内視鏡撮像装置。
【請求項8】
前記連結部材は、互いに対向する１対のアーム部を有し、前記アーム部の先端に開口部が設けられ、
前記保持具は、前記アーム部の配置方向において対向して配置された係合凸部を有し、前記係合凸部は外形が多角形状であり、
前記保持具の前記係合凸部に、前記アーム部の前記開口部が係合され、前記開口部は前記係合凸部の少なくとも３側面を囲んでおり、
前記係合凸部と前記開口部との間に隙間があり、前記フィラーは、粒子状であり、前記隙間は、前記フィラーの平均粒子径よりも広い、請求項１又は２に記載の内視鏡撮像装置。
前記保持具は、前記アーム部の配置方向において対向して配置された係合凸部を有し、前記係合凸部は外形が多角形状であり、
前記保持具の前記係合凸部に、前記アーム部の前記開口部が係合され、前記開口部は前記係合凸部の少なくとも３側面を囲んでおり、
前記係合凸部と前記開口部との間に隙間があり、前記フィラーは、粒子状であり、前記隙間は、前記フィラーの平均粒子径よりも広い、請求項１又は２に記載の内視鏡撮像装置。
【請求項9】
前記接着層は、前記フィラーと、前記フィラーを含有する樹脂とを有し、
前記フィラーの熱伝導率は、前記樹脂の熱伝導率よりも高い、請求項１～８のいずれか１項に記載の内視鏡撮像装置。
前記フィラーの熱伝導率は、前記樹脂の熱伝導率よりも高い、請求項１～８のいずれか１項に記載の内視鏡撮像装置。
【請求項10】
請求項１～９のいずれか１項に記載の内視鏡撮像装置を有する、内視鏡。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、観察対象の画像を取得する内視鏡撮像装置及び内視鏡に関し、特に、フィラー入り接着剤を利用した内視鏡撮像装置及び内視鏡に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、内視鏡用光源装置、内視鏡（内視鏡スコープ）、及びプロセッサ装置を備える内視鏡システムを用いた診断等が広く行われている。
被検者の体内に挿入される挿入部を有しており、内視鏡用光源装置による照明光は挿入部を経て観察対象に照射される。内視鏡は、照明光が照射された観察対象を撮像素子により撮像して画像信号を生成する。プロセッサ装置は、内視鏡により生成された画像信号を画像処理してモニタに表示するための観察画像を生成する。撮像素子はフレキシブル配線基板等で構成される回路基板を介して信号ケーブルに電気的に接続されており、信号ケーブルがプロセッサ装置に電気的に接続されている。
被検者の体内に挿入される挿入部を有しており、内視鏡用光源装置による照明光は挿入部を経て観察対象に照射される。内視鏡は、照明光が照射された観察対象を撮像素子により撮像して画像信号を生成する。プロセッサ装置は、内視鏡により生成された画像信号を画像処理してモニタに表示するための観察画像を生成する。撮像素子はフレキシブル配線基板等で構成される回路基板を介して信号ケーブルに電気的に接続されており、信号ケーブルがプロセッサ装置に電気的に接続されている。
【0003】
撮像素子及びレンズ鏡胴等は、挿入部の先端に設けられているが、挿入部の先端は、内視鏡を使用する際には、様々な撮影を実現するために、それに合わせて挿入部の先端も曲げられる。この場合、体内に挿入される挿入部の先端は、上述のように撮像素子及びレンズ鏡胴等が設けられた状態で曲げられるため、各部材の接合箇所に力が掛かり、接合箇所が剥離する等、損傷することがある。剥離等の損傷を抑制するために接合を強固にした内視鏡が提案されている。
【0004】
例えば、特許文献１の内視鏡は、撮影レンズを介して結像された光学画像を光電変換する固体撮像素子と、固体撮像素子と電気的に接続された回路基板と、回路基板に電気的に接続された信号ケーブルと、撮影レンズ又はプリズムを保持する光学部材保持部と、信号ケーブルに一端が固着され、光学部材保持部に係止する係止爪が他端に設けられた、光学部材保持部及び信号ケーブルを連結する連結部材と、光学部材保持部の外周の少なくとも一部に装着される装着部材とを備える。装着部材は光学部材保持部に係止した係止爪に当接して、係止爪の少なくとも一部を光学部材保持部と挟み込んでいる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開２０１６－１５８７６９号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述の特許文献１では、光学部材保持部と連結部材との固定に係止爪を利用している。特許文献１では、係止爪を引掛ける構成であるため、強固に固定することには限度がある。また、係止爪を引掛ける構成では、係止爪の引っ掛かり具合が連結強度に影響を及ぼす。内視鏡を繰り返し使用することにより、係止爪の引っ掛かりが十分ではなくなると連結強度が弱くなることがある。このように、係止爪だけでは、強固な固定と、安定した連結強度を実現することは困難である。
本発明の目的は、強固な固定と、安定した連結強度との実現が可能な内視鏡撮像装置及び内視鏡を提供することにある。
本発明の目的は、強固な固定と、安定した連結強度との実現が可能な内視鏡撮像装置及び内視鏡を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の目的を達成するために、本発明の一態様は、観察対象の画像を取得する内視鏡撮像装置であって、内部に撮像レンズが設けられたレンズ鏡胴と、撮像レンズを通過した光を受光し、光電変換する撮像素子と、レンズ鏡胴を保持する保持具と、撮像素子に電気的に接続される信号ケーブルと、保持具と信号ケーブルとを連結する連結部材とを有し、保持具と連結部材とは、係合部で係合され、係合部にフィラーを含有する接着層が設けられている、内視鏡撮像装置を提供するものである。
【0008】
接着層は、厚みが５μｍ以上であることが好ましい。
連結部材は、互いに対向する１対のアーム部を有し、保持具は、側面に凸部を有し、凸部は、保持具の側面にアーム部が接着層を介して接着された状態で、アーム部よりも側面に垂直な方向において突出していることが好ましい。
フィラーは、粒子状であり、凸部の高さは、フィラーの平均粒子径よりも大きいことが好ましい。
フィラーは、粒子状であり、保持具の側面に凸部が、撮像レンズの光軸と直交する高さ方向に沿って間隔をあけて対向して配置されており、凸部の間にアーム部が配置され、高さ方向における凸部とアーム部との隙間は、フィラーの平均粒子径よりも広いことが好ましい。
アーム部は、保持具の凸部と、撮像レンズの光軸の光軸方向で掛止する掛止部を有し、
掛止部により、連結部材は光軸方向における位置が規制されることが好ましい。
一対のアーム部は、それぞれ先端部が内側に屈曲しており、保持具は、アーム部の先端部が係合する溝を有し、先端部が溝に係止された状態で、溝に接着層が設けられていることが好ましい。
連結部材は、互いに対向する１対のアーム部を有し、アーム部の先端に開口部が設けられ、保持具は、アーム部の配置方向において対向して配置された係合凸部を有し、係合凸部は外形が多角形状であり、保持具の係合凸部に、アーム部の開口部が係合され、開口部は係合凸部の少なくとも３側面を囲んでおり、係合凸部と開口部との間に隙間があり、フィラーは、粒子状であり、隙間は、フィラーの平均粒子径よりも広いことが好ましい。
接着層は、フィラーと、フィラーを含有する樹脂とを有し、フィラーの熱伝導率は、樹脂の熱伝導率よりも高い、ことが好ましい。
また、本発明の一態様は、本発明の内視鏡撮像装置を有する、内視鏡を提供するものである。
連結部材は、互いに対向する１対のアーム部を有し、保持具は、側面に凸部を有し、凸部は、保持具の側面にアーム部が接着層を介して接着された状態で、アーム部よりも側面に垂直な方向において突出していることが好ましい。
フィラーは、粒子状であり、凸部の高さは、フィラーの平均粒子径よりも大きいことが好ましい。
フィラーは、粒子状であり、保持具の側面に凸部が、撮像レンズの光軸と直交する高さ方向に沿って間隔をあけて対向して配置されており、凸部の間にアーム部が配置され、高さ方向における凸部とアーム部との隙間は、フィラーの平均粒子径よりも広いことが好ましい。
アーム部は、保持具の凸部と、撮像レンズの光軸の光軸方向で掛止する掛止部を有し、
掛止部により、連結部材は光軸方向における位置が規制されることが好ましい。
一対のアーム部は、それぞれ先端部が内側に屈曲しており、保持具は、アーム部の先端部が係合する溝を有し、先端部が溝に係止された状態で、溝に接着層が設けられていることが好ましい。
連結部材は、互いに対向する１対のアーム部を有し、アーム部の先端に開口部が設けられ、保持具は、アーム部の配置方向において対向して配置された係合凸部を有し、係合凸部は外形が多角形状であり、保持具の係合凸部に、アーム部の開口部が係合され、開口部は係合凸部の少なくとも３側面を囲んでおり、係合凸部と開口部との間に隙間があり、フィラーは、粒子状であり、隙間は、フィラーの平均粒子径よりも広いことが好ましい。
接着層は、フィラーと、フィラーを含有する樹脂とを有し、フィラーの熱伝導率は、樹脂の熱伝導率よりも高い、ことが好ましい。
また、本発明の一態様は、本発明の内視鏡撮像装置を有する、内視鏡を提供するものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、強固な固定と、安定した連結強度との実現が可能な内視鏡撮像装置及び内視鏡を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施形態の内視鏡システムの一例を示す模式図である。
【図2】本発明の実施形態の内視鏡撮像装置の第１の例を示す模式的斜視図である。
【図3】本発明の実施形態の内視鏡撮像装置の第１の例を示す模式的側面図である。
【図4】本発明の実施形態の内視鏡撮像装置の第１の例の一部を拡大して示す模式的側面図である。
【図5】本発明の実施形態の内視鏡撮像装置の第１の例のＡ－Ａ線による模式的断面図である。
【図6】本発明の実施形態の内視鏡撮像装置の第１の例の一部を拡大して示す模式的平面図である。
【図7】本発明の実施形態の内視鏡撮像装置の第２の例を示す模式的斜視図である。
【図8】本発明の実施形態の内視鏡撮像装置の第２の例の連結部材を示す模式的斜視図である。
【図9】本発明の実施形態の内視鏡撮像装置の第２の例を示す模式的側面図である。
【図10】本発明の実施形態の内視鏡撮像装置の第２の例を示す模式的上面図である。
【図11】本発明の実施形態の内視鏡撮像装置の第２の例の一部を拡大して示す模式的側面図である。
【図12】本発明の実施形態の内視鏡撮像装置の第２の例の連結部材の他の例を示す模式的斜視図である。
【図13】本発明の実施形態の内視鏡撮像装置の第３の例を示す模式的側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、添付の図面に示す好適実施形態に基づいて、本発明の内視鏡撮像装置及び内視鏡を詳細に説明する。
なお、以下に説明する図は、本発明を説明するための例示的なものであり、以下に示す図に本発明が限定されるものではない。
なお、以下において数値範囲を示す「～」とは両側に記載された数値を含む。例えば、εが数値εα～数値εβとは、εの範囲は数値αと数値βを含む範囲であり、数学記号で示せばεα≦ε≦εβである。
以下の説明の「特定の角度」、「平行」、「垂直」及び「直交」等は、該当する技術分野で一般的に許容される誤差範囲を含む。
なお、以下に説明する図は、本発明を説明するための例示的なものであり、以下に示す図に本発明が限定されるものではない。
なお、以下において数値範囲を示す「～」とは両側に記載された数値を含む。例えば、εが数値εα～数値εβとは、εの範囲は数値αと数値βを含む範囲であり、数学記号で示せばεα≦ε≦εβである。
以下の説明の「特定の角度」、「平行」、「垂直」及び「直交」等は、該当する技術分野で一般的に許容される誤差範囲を含む。
【0012】
〔内視鏡システム〕
内視鏡システムは、観察対象である被験者の体内等の観察部位に照明光（図示せず）を照射し、観察部位を撮像して、撮像により得られた画像信号に基づいて観察部位の表示画像を生成し、表示画像を表示するものである。
図１は本発明の実施形態の内視鏡システムの一例を示す模式図である。
内視鏡システム１０は、内視鏡１２と、光源装置１４と、プロセッサ装置１６とを有する。内視鏡システム１０は、後述する内視鏡１２の内視鏡撮像装置２０（図２参照）の部分以外は、一般的な内視鏡と同様の構成を有する。
内視鏡システムは、観察対象である被験者の体内等の観察部位に照明光（図示せず）を照射し、観察部位を撮像して、撮像により得られた画像信号に基づいて観察部位の表示画像を生成し、表示画像を表示するものである。
図１は本発明の実施形態の内視鏡システムの一例を示す模式図である。
内視鏡システム１０は、内視鏡１２と、光源装置１４と、プロセッサ装置１６とを有する。内視鏡システム１０は、後述する内視鏡１２の内視鏡撮像装置２０（図２参照）の部分以外は、一般的な内視鏡と同様の構成を有する。
【0013】
内視鏡１２は内視鏡撮像装置を有する。また、内視鏡１２は、詳細に図示はしないが、被検体内に挿入される挿入部と、挿入部に連なる操作部と、操作部から延びるユニバーサルコードとを有し、挿入部は、先端部と、先端部に連なる湾曲部と、湾曲部と操作部とを繋ぐ軟性部とで構成されている。内視鏡撮像装置については後述する。
【0014】
内視鏡１２の先端部には、観察部位を照明するための照明光を出射する照明光学系、又は観察部位を撮像する撮像素子及び撮像光学系等を有する内視鏡撮像装置２０（図２参照）が設けられている。湾曲部は挿入部の長手軸と直交する方向に湾曲可能に構成されており、湾曲部の湾曲動作は操作部にて操作される。また、軟性部は、挿入部の挿入経路の形状に倣って変形可能な程に比較的柔軟に構成されている。
【0015】
操作部には、先端部の内視鏡撮像装置２０（図２参照）の撮像動作を操作するボタン、又は湾曲部の湾曲動作を操作するノブ等が設けられている。また、操作部には、電気メス等の処置具が導入される導入口が設けられており、挿入部の内部には、導入口から先端部に達し、鉗子等の処置具が挿通される処置具チャンネルが設けられている。
【0016】
ユニバーサルコードの末端にはコネクタが設けられ、内視鏡１２は、コネクタを介して、先端部の照明光学系から出射される照明光を生成する光源装置１４、及び先端部の内視鏡撮像装置２０（図２参照）によって取得される映像信号を処理するプロセッサ装置１６と接続される。
【0017】
プロセッサ装置１６は、入力された映像信号を処理して観察部位の映像データを生成し、生成した映像データをモニタ（図示せず）に表示させるか、又はハードディスク等の記憶媒体に記録する。なお、プロセッサ装置１６は、パーソナルコンピュータ等のプロセッサによって構成されるものであってもよい。
【0018】
光源装置１４は、内視鏡１２の内視鏡撮像装置２０（図２参照）によって体腔内の観察対象部位を撮像して、観察対象の画像信号を取得するために、赤光（Ｒ）、緑光（Ｇ）、及び青光（Ｂ）等の３原色光からなる白色光又は特定波長光等の照明光を、発生させて、内視鏡１２に供給し、内視鏡１２内のライトガイド等によって伝搬し、内視鏡１２の挿入部の先端部の照明光学系から出射して、体腔内の観察対象部位を照明するためのものである。
【0019】
挿入部及び操作部並びにユニバーサルコードの内部にはライトガイド又は電線群（信号ケーブル）が収容されている。光源装置１４にて生成された照明光がライトガイドを介して先端部の照明光学系に導光され、また、先端部の内視鏡撮像装置２０（図２参照）とプロセッサ装置１６との間で信号及び電力のうち、少なくとも一方が電線群を介して伝送される。
【0020】
また、内視鏡システム１０は、更に、洗浄水等を貯留する送水タンク、体腔内の吸引物（供給された洗浄水等も含む）を吸引する吸引ポンプ等を備えていてもよい。更に、送水タンク内の洗浄水、又は外部の空気等の気体を内視鏡内の管路（図示せず）に供給する供給ポンプ等を備えていてもよい。
【0021】
〔内視鏡撮像装置の第１の例〕
図２は本発明の実施形態の内視鏡撮像装置の第１の例を示す模式的斜視図であり、図３は本発明の実施形態の内視鏡撮像装置の第１の例を示す模式的側面図である。なお、図３は連結部材２９の図示を一部、省略している。
図２に示す内視鏡撮像装置２０は、観察対象の画像を取得するものである。内視鏡撮像装置２０は、例えば、撮像レンズ２３、撮像レンズ２３を保持するレンズ鏡胴２２、保持具２４、撮像素子２５、回路基板２６、プリズム２７、及び信号ケーブル２８を有する。また、内視鏡撮像装置２０は、連結部材２９を有する。保持具２４と連結部材２９とは係合部７６（図５参照）で係合されている。後述のように係合部７６にフィラーを含有する接着層７４（図５参照）が設けられている。
また、例えば、信号ケーブル２８の外皮２８ｄ（図３参照）は保護チューブ３７で被覆されている。
ここで、撮像レンズ２３の光軸Ｃに平行な方向をＸ方向とする。光軸Ｃと直交する２つの方向のうち、１つをＹ方向とし、残りをＺ方向とする。Ｙ方向は内視鏡撮像装置２０の幅方向に対応し、Ｚ方向は内視鏡撮像装置２０の高さ方向に対応する。
図２は本発明の実施形態の内視鏡撮像装置の第１の例を示す模式的斜視図であり、図３は本発明の実施形態の内視鏡撮像装置の第１の例を示す模式的側面図である。なお、図３は連結部材２９の図示を一部、省略している。
図２に示す内視鏡撮像装置２０は、観察対象の画像を取得するものである。内視鏡撮像装置２０は、例えば、撮像レンズ２３、撮像レンズ２３を保持するレンズ鏡胴２２、保持具２４、撮像素子２５、回路基板２６、プリズム２７、及び信号ケーブル２８を有する。また、内視鏡撮像装置２０は、連結部材２９を有する。保持具２４と連結部材２９とは係合部７６（図５参照）で係合されている。後述のように係合部７６にフィラーを含有する接着層７４（図５参照）が設けられている。
また、例えば、信号ケーブル２８の外皮２８ｄ（図３参照）は保護チューブ３７で被覆されている。
ここで、撮像レンズ２３の光軸Ｃに平行な方向をＸ方向とする。光軸Ｃと直交する２つの方向のうち、１つをＹ方向とし、残りをＺ方向とする。Ｙ方向は内視鏡撮像装置２０の幅方向に対応し、Ｚ方向は内視鏡撮像装置２０の高さ方向に対応する。
【0022】
撮像レンズ２３は、撮像レンズ２３に入射する光を撮像素子２５の受光面２５ａに結像する光学素子である。撮像レンズ２３はレンズ鏡胴２２に保持される。
【0023】
レンズ鏡胴２２は、筒状の部材であり、内部に、１以上の撮像レンズ２３を保持するものである。レンズ鏡胴２２は、撮像レンズ２３の光軸Ｃがプリズム２７の入射面２７ａ（図３参照）に垂直になるように、撮像レンズ２３を保持する。内視鏡撮像装置２０は、例えば、３つの撮像レンズ２３を有し、レンズ鏡胴２２で保持されている。
【0024】
撮像レンズ２３及びレンズ鏡胴２２の構成は特に制限されない。例えば、撮像レンズ２３を１つ有する構成であってもよいし、２つ、又は、４つ以上の撮像レンズ２３を有する構成でもよい。また、各撮像レンズ２３は、凸レンズであっても凹レンズであってもよい。
【0025】
撮像素子２５は、撮像レンズ２３によって結像された光を光電変換によって電気信号に変換することで撮像を行う撮像素子であり、受光面２５ａを有する。撮像素子２５では、撮像レンズ２３によって結像された光、すなわち、観察対象の撮像光が受光面２５ａに入射されて、撮像光が光電変換されて撮像が行われる。撮像素子２５は、従来公知の撮像素子であり、ＣＣＤ(Charge Coupled Device)型イメージセンサー又はＣＭＯＳ(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサーを用いることができる。
【0026】
撮像素子２５は、保持具２４に対してレンズ鏡胴２２の反対側に配置されている。撮像素子２５は、図２及び図３に示すように、例えば、導電性を有するバンプ３４を介して回路基板２６の第１の平面部２６ａの表面２６ｆに電気的に接続されている。また、図３に示すように、撮像素子２５は、受光面２５ａが撮像レンズ２３の光軸Ｃに平行になるように回路基板２６上に実装されている。なお、実装とは、電気的に接続されていることをいう。
撮像素子２５と回路基板２６との間に、撮像素子２５と回路基板２６とを強固に接続するためにアンダーフィル層（図示せず）を設けることもできる。
撮像素子２５と回路基板２６との間に、撮像素子２５と回路基板２６とを強固に接続するためにアンダーフィル層（図示せず）を設けることもできる。
【0027】
バンプ３４は、金属又は合金で構成される。より具体的には、バンプ３４は、半田で構成される。半田で形成されたバンプ３４のことを半田ボールともいう。なお、バンプ３４は、撮像素子２５と回路基板２６とを電気的に接続することができれば、半田等に限定されるものではない。また、撮像素子２５と回路基板２６とは直接電気的に接続してもよい。
また、アンダーフィル層は、撮像素子２５と回路基板２６との熱膨張係数の違いにより、撮像素子２５と回路基板２６との接合部、例えば、バンプ３４に応力が生じるが、この応力を緩和する。アンダーフィル層により、撮像素子２５と回路基板２６とが強固に接続され、電気的な接続の信頼性が増し、信頼性が高い内視鏡撮像装置２０が得られる。
アンダーフィル層を構成するアンダーフィル剤は、特に限定されるものでなく、撮像素子２５と、回路基板２６との間の封止樹脂として用いられるものが適宜利用可能である。例えば、アンダーフィル剤として、一液性加熱硬化型のエポキシ樹脂が用いられる。この場合、アンダーフィル剤を供給した後、予め定められた温度に加熱保持して、アンダーフィル層が形成される。
また、アンダーフィル層は、撮像素子２５と回路基板２６との熱膨張係数の違いにより、撮像素子２５と回路基板２６との接合部、例えば、バンプ３４に応力が生じるが、この応力を緩和する。アンダーフィル層により、撮像素子２５と回路基板２６とが強固に接続され、電気的な接続の信頼性が増し、信頼性が高い内視鏡撮像装置２０が得られる。
アンダーフィル層を構成するアンダーフィル剤は、特に限定されるものでなく、撮像素子２５と、回路基板２６との間の封止樹脂として用いられるものが適宜利用可能である。例えば、アンダーフィル剤として、一液性加熱硬化型のエポキシ樹脂が用いられる。この場合、アンダーフィル剤を供給した後、予め定められた温度に加熱保持して、アンダーフィル層が形成される。
【0028】
回路基板２６は、撮像素子２５が実装される基板である。また、回路基板２６には、撮像素子２５以外に、例えば、電子部品３０、３０ａが実装される。電子部品３０、３０ａは、撮像素子２５を駆動するためのものであり、特に限定されるものではないが、例えば、電圧レギュレータ、抵抗、及びコンデンサ等が挙げられる。電圧レギュレータは、撮像素子２５への電圧を安定化させるデバイスであり、撮像素子２５に一定の電圧を出力する。
図示例において、回路基板２６は、第１の平面部２６ａと、第１の平面部２６ａと第１の屈曲部２６ｂで連結された第２の平面部２６ｃと、第２の平面部２６ｃと第２の屈曲部２６ｄで連結された第３の平面部２６ｅとを有する。第１の平面部２６ａ及び第３の平面部２６ｅは、撮像レンズ２３の光軸Ｃと平行である。第２の平面部２６ｃは、撮像レンズ２３の光軸Ｃに対して傾いて角度がついており、傾斜している。すなわち、第２の平面部２６ｃが光軸Ｃと平行ではない。第２の平面部２６ｃは、第２の屈曲部２６ｄの方が第１の屈曲部２６ｂよりもＺ方向において上側になるように傾斜している。
また、回路基板２６には、撮像素子２５及び電子部品３０、３０ａに対する信号又は電力が入出力される複数の接続端子（図示せず）が、第３の平面部２６ｅ（図３参照）の第２の平面部２６ｃ（図３参照）に対向する裏面２６ｈ（図３参照）に設けられている。接続端子に、信号ケーブル２８の信号線２８ａ（図３参照）が電気的に接続される。
回路基板２６は、例えば、可撓性を有する基板で構成されており、例えば、フレキシブルプリント基板で構成される。
図示例において、回路基板２６は、第１の平面部２６ａと、第１の平面部２６ａと第１の屈曲部２６ｂで連結された第２の平面部２６ｃと、第２の平面部２６ｃと第２の屈曲部２６ｄで連結された第３の平面部２６ｅとを有する。第１の平面部２６ａ及び第３の平面部２６ｅは、撮像レンズ２３の光軸Ｃと平行である。第２の平面部２６ｃは、撮像レンズ２３の光軸Ｃに対して傾いて角度がついており、傾斜している。すなわち、第２の平面部２６ｃが光軸Ｃと平行ではない。第２の平面部２６ｃは、第２の屈曲部２６ｄの方が第１の屈曲部２６ｂよりもＺ方向において上側になるように傾斜している。
また、回路基板２６には、撮像素子２５及び電子部品３０、３０ａに対する信号又は電力が入出力される複数の接続端子（図示せず）が、第３の平面部２６ｅ（図３参照）の第２の平面部２６ｃ（図３参照）に対向する裏面２６ｈ（図３参照）に設けられている。接続端子に、信号ケーブル２８の信号線２８ａ（図３参照）が電気的に接続される。
回路基板２６は、例えば、可撓性を有する基板で構成されており、例えば、フレキシブルプリント基板で構成される。
【0029】
撮像素子２５は、図２及び図３に示すように第１の平面部２６ａの表面２６ｆに実装されている。また、第１の平面部２６ａの表面２６ｆには電子部品３０も実装されている。
第２の平面部２６ｃの第１の平面部２６ａの表面２６ｆに対向する裏面２６ｇに電子部品３０、３０ａが実装されている。第２の平面部２６ｃは、第１の平面部２６ａに対して傾斜しているため、第１の平面部２６ａと第２の平面部２６ｃとの間にスペースが広い領域ができる。このため、サイズの大きい電子部品３０ａを実装できる。例えば、第２の平面部２６ｃの裏面２６ｇでは、第２の屈曲部２６ｄ側に実装された電子部品３０ａは第１の屈曲部２６ｂ側に実装された電子部品３０よりも高さが高い。このように、様々なサイズの電子部品を実装でき、内視鏡撮像装置２０のスペースを有効活用できる。
なお、上述のように第３の平面部２６ｅの第２の平面部２６ｃに対向する裏面２６ｈに接続端子（図示せず）が設けられている。回路基板２６上における撮像素子２５、電子部品３０、３０ａ、及び接続端子等の配置は、特に限定されるものではない。
第２の平面部２６ｃの第１の平面部２６ａの表面２６ｆに対向する裏面２６ｇに電子部品３０、３０ａが実装されている。第２の平面部２６ｃは、第１の平面部２６ａに対して傾斜しているため、第１の平面部２６ａと第２の平面部２６ｃとの間にスペースが広い領域ができる。このため、サイズの大きい電子部品３０ａを実装できる。例えば、第２の平面部２６ｃの裏面２６ｇでは、第２の屈曲部２６ｄ側に実装された電子部品３０ａは第１の屈曲部２６ｂ側に実装された電子部品３０よりも高さが高い。このように、様々なサイズの電子部品を実装でき、内視鏡撮像装置２０のスペースを有効活用できる。
なお、上述のように第３の平面部２６ｅの第２の平面部２６ｃに対向する裏面２６ｈに接続端子（図示せず）が設けられている。回路基板２６上における撮像素子２５、電子部品３０、３０ａ、及び接続端子等の配置は、特に限定されるものではない。
【0030】
回路基板２６の第３の平面部２６ｅの裏面２６ｈ（図３参照）に設けられた接続端子に、信号ケーブル２８の信号線２８ａ（図３参照）が電気的に接続されており、撮像素子２５と信号ケーブル２８とが電気的に接続される。撮像素子２５によって光が電気信号に変換され、この電気信号が信号ケーブル２８を介して送信される。信号ケーブル２８は、内視鏡の挿入部、操作部、ユニバーサルコード等に挿通されて、プロセッサ装置１６（図１参照）に電気的に接続されている。
【0031】
信号ケーブル２８は、信号線２８ａと、外周を構成する外皮２８ｄとを有する構成であれば、特に限定されるものではない。信号ケーブル２８は、例えば、図３に示すように複数の信号線２８ａと、各信号線２８ａを被覆する被覆層２８ｂと、被覆層２８ｂで被覆された、複数の信号線２８ａの全体の周囲に設けられたシールド導体２８ｃと、シールド導体２８ｃを被覆する外皮２８ｄとを有する。信号ケーブル２８は、複数の信号線２８ａが束ねられ、かつ周囲にシールド導体２８ｃが設けられ、かつ円筒状の外皮２８ｄ内に収納された多芯ケーブルである。
上述のように外皮２８ｄは信号ケーブル２８の外周を構成する。被覆層２８ｂ、シールド導体２８ｃ、及び外皮２８ｄは、例えば、円筒状である。また、信号ケーブル２８のシールド導体２８ｃのことをシールドという。信号ケーブル２８は、信号線２８ａを、例えば、５本有する。信号線２８ａの数は、内視鏡撮像装置２０の構成に応じたものであり、特に限定されるものではなく、２本でも、３本でも、４本でもよく、６本以上でもよい。
上述のように外皮２８ｄは信号ケーブル２８の外周を構成する。被覆層２８ｂ、シールド導体２８ｃ、及び外皮２８ｄは、例えば、円筒状である。また、信号ケーブル２８のシールド導体２８ｃのことをシールドという。信号ケーブル２８は、信号線２８ａを、例えば、５本有する。信号線２８ａの数は、内視鏡撮像装置２０の構成に応じたものであり、特に限定されるものではなく、２本でも、３本でも、４本でもよく、６本以上でもよい。
【0032】
プリズム２７は、レンズ鏡胴２２と撮像素子２５との間に、カバーガラス３１を介して配置される。プリズム２７は、撮像素子２５の受光面２５ａに撮像レンズ２３を通過した光をガイドするものである。プリズム２７は、例えば、入射面２７ａと出射面２７ｂとが直交する直角プリズムである。また、プリズム２７には入射面２７ａと出射面２７ｂとを結ぶ斜面２７ｃを有する。斜面２７ｃがプリズム２７の反射面２７ｅである。
プリズム２７は、レンズ鏡胴２２に保持された撮像レンズ２３を通過した光を、斜面２７ｃ、すなわち、反射面２７ｅで、例えば、９０°屈曲させて光路を変更し、撮像素子２５の受光面２５ａに導く。撮像レンズ２３を透過した光はプリズム２７に入射し、プリズム２７の斜面２７ｃ、すなわち、撮像レンズ２３を透過した透過光が反射面２７ｅで反射し、撮像素子２５の受光面２５ａに入射される。撮像レンズ２３を透過した光は、観察対象の情報を含む光である。
例えば、プリズム２７は、入射面２７ａをレンズ鏡胴２２の基端側の面に対面して配置される。また、プリズム２７は、出射面２７ｂを撮像素子２５の受光面２５ａに対面して配置される。この場合、プリズム２７は、カバーガラス３１上に出射面２７ｂをカバーガラス３１に対向して配置される。
カバーガラス３１は、撮像素子２５の受光面２５ａ上に配置され、受光面２５ａを保護するものである。プリズム２７とカバーガラス３１とは、例えば、光硬化型接着剤で接着される。なお、カバーガラス３１がない構成でもよい。
プリズム２７は、レンズ鏡胴２２に保持された撮像レンズ２３を通過した光を、斜面２７ｃ、すなわち、反射面２７ｅで、例えば、９０°屈曲させて光路を変更し、撮像素子２５の受光面２５ａに導く。撮像レンズ２３を透過した光はプリズム２７に入射し、プリズム２７の斜面２７ｃ、すなわち、撮像レンズ２３を透過した透過光が反射面２７ｅで反射し、撮像素子２５の受光面２５ａに入射される。撮像レンズ２３を透過した光は、観察対象の情報を含む光である。
例えば、プリズム２７は、入射面２７ａをレンズ鏡胴２２の基端側の面に対面して配置される。また、プリズム２７は、出射面２７ｂを撮像素子２５の受光面２５ａに対面して配置される。この場合、プリズム２７は、カバーガラス３１上に出射面２７ｂをカバーガラス３１に対向して配置される。
カバーガラス３１は、撮像素子２５の受光面２５ａ上に配置され、受光面２５ａを保護するものである。プリズム２７とカバーガラス３１とは、例えば、光硬化型接着剤で接着される。なお、カバーガラス３１がない構成でもよい。
【0033】
保持具２４は、レンズ鏡胴２２とプリズム２７とを保持する部材である。保持具２４は、略筒状の部材であり、筒部の内部にレンズ鏡胴２２を嵌入されて、レンズ鏡胴２２を保持する。保持具２４の内面とレンズ鏡胴２２の外周面とは接着固定される。
保持具２４とレンズ鏡胴２２とを接着する接着剤としては、従来の内視鏡で用いられている種々の公知の接着剤を用いることができる。この点は、他の部材同士を接着する接着剤についても同様である。
保持具２４とレンズ鏡胴２２とを接着する接着剤としては、従来の内視鏡で用いられている種々の公知の接着剤を用いることができる。この点は、他の部材同士を接着する接着剤についても同様である。
【0034】
保持具２４は、取付筒部２４ａの基端側の端面に、多角形状のフランジ部２４ｂを有する。フランジ部２４ｂのＹ方向の両端に、それぞれ規制部材２４ｃが設けられている。規制部材２４ｃの表面が保持具２４の側面２４ｍ（図５参照）である。
プリズム２７は規制部材２４ｃの間に配置され、規制部材２４ｃに挟まれた状態でフランジ部２４ｂに入射面２７ａが当接される。これにより、プリズム２７はＸ方向の位置決めがなされる。保持具２４は、レンズ鏡胴２２及びプリズム２７を所定の位置に保持することで、レンズ鏡胴２２とプリズム２７との相対位置、すなわち、レンズ鏡胴２２と、撮像素子２５の受光面２５ａとの相対位置を固定する。プリズム２７の出射面２７ｂと撮像素子２５とが対向する。
例えば、保持具２４の側面２４ｍ（図５参照）に、凸部２４ｄと凸部２４ｅとが、撮像レンズ２３の光軸Ｃと直交する高さ方向に沿って間隔をあけて対向して配置されている。凸部２４ｄと凸部２４ｅとの間の側面２４ｍに、連結部材２９のアーム部２９ａが設けられている。上述の高さ方向は、上述のようにＺ方向である。保持具２４と連結部材２９とについては後に詳細に説明する。
ここで、レンズ鏡胴２２は、撮像レンズ２３の光軸Ｃ方向における、保持具２４に対する相対位置を、撮像素子２５の受光面２５ａにピントが合うように調整されて、保持具２４に接着固定される。光軸Ｃ方向とは撮像レンズ２３の光軸Ｃの延在方向である。撮像レンズ２３の光軸Ｃ方向はＸ方向と平行な方向である。
プリズム２７は規制部材２４ｃの間に配置され、規制部材２４ｃに挟まれた状態でフランジ部２４ｂに入射面２７ａが当接される。これにより、プリズム２７はＸ方向の位置決めがなされる。保持具２４は、レンズ鏡胴２２及びプリズム２７を所定の位置に保持することで、レンズ鏡胴２２とプリズム２７との相対位置、すなわち、レンズ鏡胴２２と、撮像素子２５の受光面２５ａとの相対位置を固定する。プリズム２７の出射面２７ｂと撮像素子２５とが対向する。
例えば、保持具２４の側面２４ｍ（図５参照）に、凸部２４ｄと凸部２４ｅとが、撮像レンズ２３の光軸Ｃと直交する高さ方向に沿って間隔をあけて対向して配置されている。凸部２４ｄと凸部２４ｅとの間の側面２４ｍに、連結部材２９のアーム部２９ａが設けられている。上述の高さ方向は、上述のようにＺ方向である。保持具２４と連結部材２９とについては後に詳細に説明する。
ここで、レンズ鏡胴２２は、撮像レンズ２３の光軸Ｃ方向における、保持具２４に対する相対位置を、撮像素子２５の受光面２５ａにピントが合うように調整されて、保持具２４に接着固定される。光軸Ｃ方向とは撮像レンズ２３の光軸Ｃの延在方向である。撮像レンズ２３の光軸Ｃ方向はＸ方向と平行な方向である。
【0035】
連結部材２９は、保持具２４と信号ケーブル２８とを連結するものである。連結部材２９は信号ケーブル２８を内部で保持する。連結部材２９は、例えば、図２に示すように、１つの板材を湾曲させて構成された部材である。具体的には、連結部材２９は、１つの板材を光軸Ｃ方向に延在する、２か所の折り曲げ部で折り曲げた形状を有する。従って、連結部材２９は、光軸Ｃ方向に垂直な断面が略Ｃ形状となる。連結部材２９は、略Ｃ形状の内側に回路基板２６上の接続端子（信号ケーブル２８との接続箇所）が包含されるように配置される。すなわち、図２に示すように、連結部材２９は、図中上側から回路基板２６を覆う基部２９ｂと、基部２９ｂの端で折り曲げられて形成された側面部２９ｃとを有する。側面部２９ｃは、例えば、回路基板２６の第２の平面部２６ｃに平行な縁２９ｇを有する。縁２９ｇは、第２の平面部２６ｃよりも基部２９ｂ側にあり、連結部材２９で上側から回路基板２６を覆った際、回路基板２６の第２の平面部２６ｃが露出する。
連結部材２９は、回路基板２６の第３の平面部２６ｅ等の一部と、プリズム２７及び信号ケーブル２８の先端部を覆っており、回路基板２６、プリズム２７及び信号ケーブル２８のカバー部材を兼ねている。さらには、連結部材２９は、回路基板２６、プリズム２７及び信号ケーブル２８の保護部材としても機能する。
連結部材２９は、回路基板２６の第３の平面部２６ｅ等の一部と、プリズム２７及び信号ケーブル２８の先端部を覆っており、回路基板２６、プリズム２７及び信号ケーブル２８のカバー部材を兼ねている。さらには、連結部材２９は、回路基板２６、プリズム２７及び信号ケーブル２８の保護部材としても機能する。
【0036】
連結部材２９は、先端側に、互いに対向する１対のアーム部２９ａを有する。１対のアーム部２９ａの先端部２９ｈは、それぞれ内側に屈曲しており、爪部を構成する。すなわち、先端部２９ｈは、それぞれＹ方向に平行に曲げられている。１対のアーム部２９ａが保持具２４のフランジ部２４ｂを挟み、アーム部２９ａの先端部２９ｈが係合して、連結部材２９は保持具２４に固定される。
また、連結部材２９は、側面部２９ｃの基端側に信号ケーブル２８を保持する保持部２９ｄを有する。保持部２９ｄは、外皮２８ｄに沿って曲げられており、アーム部２９ａから保持部２９ｄに向かうに従いＹ方向の幅が狭くなっている。保持部２９ｄの内部に、信号ケーブル２８が固定されて保持される。保持部２９ｄは側面部２９ｃと接続した部材である。
また、連結部材２９は、側面部２９ｃの基端側に信号ケーブル２８を保持する保持部２９ｄを有する。保持部２９ｄは、外皮２８ｄに沿って曲げられており、アーム部２９ａから保持部２９ｄに向かうに従いＹ方向の幅が狭くなっている。保持部２９ｄの内部に、信号ケーブル２８が固定されて保持される。保持部２９ｄは側面部２９ｃと接続した部材である。
【0037】
また、連結部材２９は、保持具２４と信号ケーブル２８とに連結することにより、信号ケーブル２８が引っ張られた際等に、回路基板２６上の接続端子と、信号ケーブル２８の信号線２８ａとの接続箇所が引っ張られて、接続端子と信号線２８ａとの接続が断線することを防止する。
連結部材２９を形成する金属材料としては特に限定はないが、熱伝導率が高い金属材料が好ましい。加工性、入手性、強度等を考慮すると、連結部材２９としては、ステンレス鋼、及び銅合金が好ましい。
連結部材２９を形成する金属材料としては特に限定はないが、熱伝導率が高い金属材料が好ましい。加工性、入手性、強度等を考慮すると、連結部材２９としては、ステンレス鋼、及び銅合金が好ましい。
【0038】
保護チューブ３７は信号ケーブル２８を保護するものであり、信号ケーブル２８の折れを防止し、信号線２８ａの断線を防止するものである。
保護チューブ３７は、図３に示すように、先端３７ａが、連結部材２９のレンズ鏡胴２２の反対側の後端面２９ｅよりもレンズ鏡胴２２側、かつ固定部材３５よりも後端面２９ｅ側に位置して設けられている。保護チューブ３７を、連結部材２９に対して、オーバーラップさせて、信号ケーブル２８に設けている。保護チューブ３７の先端３７ａは、保護チューブ３７のレンズ鏡胴２２側の端のことである。
保護チューブ３７は、図３に示すように、先端３７ａが、連結部材２９のレンズ鏡胴２２の反対側の後端面２９ｅよりもレンズ鏡胴２２側、かつ固定部材３５よりも後端面２９ｅ側に位置して設けられている。保護チューブ３７を、連結部材２９に対して、オーバーラップさせて、信号ケーブル２８に設けている。保護チューブ３７の先端３７ａは、保護チューブ３７のレンズ鏡胴２２側の端のことである。
【0039】
連結部材２９のアーム部２９ａと保持具２４のフランジ部２４ｂ、並びに連結部材２９の保持部２９ｄと信号ケーブル２８の外皮２８ｄとは、例えば、接着剤３８を用いて接着固定される。接着固定されている場合、接着剤３８は硬化状態である。なお、連結部材２９の保持部２９ｄと信号ケーブル２８の外皮２８ｄとを固定することができれば、接着剤３８を用いた接着固定に限定されるものではない。
【0040】
以下、保持具２４と連結部材２９とについて説明する。
図４は本発明の実施形態の内視鏡撮像装置の第１の例の一部を拡大して示す模式的側面図である。図５は本発明の実施形態の内視鏡撮像装置の第１の例のＡ－Ａ線による模式的断面図である。図６は本発明の実施形態の内視鏡撮像装置の第１の例の一部を拡大して示す模式的平面図である。図４～図６において、図２及び図３に示す内視鏡撮像装置２０と同一構成物には同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
図４は本発明の実施形態の内視鏡撮像装置の第１の例の一部を拡大して示す模式的側面図である。図５は本発明の実施形態の内視鏡撮像装置の第１の例のＡ－Ａ線による模式的断面図である。図６は本発明の実施形態の内視鏡撮像装置の第１の例の一部を拡大して示す模式的平面図である。図４～図６において、図２及び図３に示す内視鏡撮像装置２０と同一構成物には同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0041】
上述のように凸部２４ｄと凸部２４ｅとの間の側面２４ｍに、連結部材２９のアーム部２９ａが設けられている。図５に示すように、側面２４ｍと、連結部材２９のアーム部２９ａの裏面２９ｉとの間に第１の隙間７０がある。第１の隙間７０に、フィラーを含有する接着層７４が設けられており、保持具２４の側面２４ｍに連結部材２９のアーム部２９ａがフィラーを含有する接着層７４に介して接着されている。なお、フィラーを含有する接着層７４のことを単に、接着層７４ともいう。
アーム部２９ａと保持具２４とが接着層７４に介して接着されているところが、保持具２４と連結部材２９との係合部７６（図５参照）である。係合部７６に接着層７４が設けられている。フィラーを含有する接着層７４を用いることにより、係合部７６において、強固な固定と、安定した連結強度との実現が可能になる。これにより、内視鏡撮像装置２０の強度を高くし、かつ強度を安定して維持できる。
アーム部２９ａと保持具２４とが接着層７４に介して接着されているところが、保持具２４と連結部材２９との係合部７６（図５参照）である。係合部７６に接着層７４が設けられている。フィラーを含有する接着層７４を用いることにより、係合部７６において、強固な固定と、安定した連結強度との実現が可能になる。これにより、内視鏡撮像装置２０の強度を高くし、かつ強度を安定して維持できる。
【0042】
例えば、接着層７４は、保持具２４の凸部２４ｄと凸部２４ｅとの間に、フィラー入り接着剤を充填した後、一対のアーム部２９ａを凸部２４ｄよりも広げて、保持具２４の側面２４ｍ（図５参照）にアーム部２９ａを嵌めた後、フィラー入り接着剤を硬化させて形成する。
接着層７４は、接着層７４の厚みの確保し、接着強度のばらつきを少なくする観点から、厚みが５μｍ以上であることが好ましい。このことから、図５の第１の隙間７０の幅ｄ１は５μｍ以上であることが好ましい。第１の隙間７０の幅ｄ１は、例えば、フィラー入り接着剤のフィラーを残し、接着層７４の厚みを維持するためには接着層７４に含まれるフィラーの平均粒子径よりも広いことが好ましい。なお、フィラー入り接着剤のことを単に接着剤ともいう。
接着層７４の厚みの上限としては、１００～１２０μｍ程度である。接着層７４の厚みは、接着強度のばらつきを、より少なくできることから３０～７０μｍがより好ましい。図５の第１の隙間７０の幅ｄ１は、接着層７４の厚みを確保する点で、接着層７４と同様に、上限は１００～１２０μｍ程度であり、３０～７０μｍがより好ましい。
接着層７４は、接着層７４の厚みの確保し、接着強度のばらつきを少なくする観点から、厚みが５μｍ以上であることが好ましい。このことから、図５の第１の隙間７０の幅ｄ１は５μｍ以上であることが好ましい。第１の隙間７０の幅ｄ１は、例えば、フィラー入り接着剤のフィラーを残し、接着層７４の厚みを維持するためには接着層７４に含まれるフィラーの平均粒子径よりも広いことが好ましい。なお、フィラー入り接着剤のことを単に接着剤ともいう。
接着層７４の厚みの上限としては、１００～１２０μｍ程度である。接着層７４の厚みは、接着強度のばらつきを、より少なくできることから３０～７０μｍがより好ましい。図５の第１の隙間７０の幅ｄ１は、接着層７４の厚みを確保する点で、接着層７４と同様に、上限は１００～１２０μｍ程度であり、３０～７０μｍがより好ましい。
【0043】
凸部２４ｄは、保持具２４の側面２４ｍ（図５参照）にアーム部２９ａが接着層７４を介して接着された状態で、アーム部２９ａよりも側面２４ｍに垂直な方向において突出している。凸部２４ｄは、図４及び図５ではＹ方向において突出している。すなわち、凸部２４ｄは、アーム部２９ａよりも連結部材２９の外側に突出している。このため、アーム部２９ａを保持具２４の規制部材２４ｃに取り付ける際には、アーム部２９ａを凸部２４ｅよりも広げて、側面２４ｍに嵌める必要がある。上述の構成の凸部２４ｄを設けることにより、アーム部２９ａを、フィラー入り接着剤を用いて保持具２４の側面２４ｍ（図５参照）に接着する際に、接着剤がアーム部２９ａで取り除かれることが防止される。
【0044】
保持具２４の側面に設けられた凸部２４ｄの高さｈ１は、フィラーの平均粒子径よりも大きいことが好ましい。これにより、第１の隙間７０にフィラー入り接着剤を設けた場合、接着剤に含まれるフィラーが残り、確実に接着層７４を設けることができる。
保持具２４の側面に設けられた凸部２４ｄの高さｈ１は、側面２４ｍから凸部２４ｄの一番高い所までの距離である。
保持具２４の側面に設けられた凸部２４ｅの高さｈ２は、側面２４ｍから凸部２４ｅの一番高い所までの距離である。
凸部２４ｅの高さｈ２も、接着層７４のフィラーの平均粒子径よりも大きいことが好ましい。これにより、接着剤に含まれるフィラーが残り、確実に接着層７４を設けることができる。
保持具２４の側面に設けられた凸部２４ｄの高さｈ１は、側面２４ｍから凸部２４ｄの一番高い所までの距離である。
保持具２４の側面に設けられた凸部２４ｅの高さｈ２は、側面２４ｍから凸部２４ｅの一番高い所までの距離である。
凸部２４ｅの高さｈ２も、接着層７４のフィラーの平均粒子径よりも大きいことが好ましい。これにより、接着剤に含まれるフィラーが残り、確実に接着層７４を設けることができる。
【0045】
接着層７４の厚み、凸部２４ｄの高さｈ１及び凸部２４ｅの高さｈ２は、いずれも図５に示すような内視鏡撮像装置２０の断面画像を取得する。取得した断面画像を用いて、接着層７４の厚み、凸部２４ｄの高さｈ１及び凸部２４ｅの高さｈ２に該当する該当箇所を特定する。該当箇所の画像を拡大する等して、長さを定規を用いて測定する。その測定値が接着層７４の厚み、凸部２４ｄの高さｈ１及び凸部２４ｅの高さｈ２である。
なお、上述の接着層７４の厚み、凸部２４ｄの高さｈ１及び凸部２４ｅの高さｈ２の測定には、取得した内視鏡撮像装置２０の断面画像をコンピューターに取り込んで、ソフトウェアを用いて、上述の接着層７４の厚み、凸部２４ｄの高さｈ１及び凸部２４ｅの高さｈ２に該当する該当箇所の長さを測定することも含まれる。
なお、上述の接着層７４の厚み、凸部２４ｄの高さｈ１及び凸部２４ｅの高さｈ２の測定には、取得した内視鏡撮像装置２０の断面画像をコンピューターに取り込んで、ソフトウェアを用いて、上述の接着層７４の厚み、凸部２４ｄの高さｈ１及び凸部２４ｅの高さｈ２に該当する該当箇所の長さを測定することも含まれる。
【0046】
図４及び図５に示すように、凸部２４ｄと、アーム部２９ａの上縁２９ｊとの間に第２の隙間７１がある。この第２の隙間７１に接着層７４が設けられている。凸部２４ｅと、アーム部２９ａの下縁２９ｋとの間に第３の隙間７２がある。この第３の隙間７２に接着層７４が設けられている。第２の隙間７１の幅ｄ２及び第３の隙間７２の幅ｄ３は、いずれも高さ方向において対向する凸部２４ｄ、２４ｅとアーム部２９ａとの隙間である。
第２の隙間７１の幅ｄ２及び第３の隙間７２の幅ｄ３は、いずれも接着層７４に含まれるフィラーの平均粒子径よりも広いことが好ましい。これにより、凸部２４ｄと凸部２４ｅとの間の側面２４ｍに、連結部材２９のアーム部２９ａが設ける際に、フィラー入り接着剤があっても確実に側面２４ｍに連結部材２９のアーム部２９ａを嵌めることができる。
また、第２の隙間７１の幅ｄ２及び第３の隙間７２の幅ｄ３は、上述の図５の第１の隙間７０と同様に５μｍ以上であることが好ましく、これにより、例えば、フィラー入り接着剤のフィラーを残し、接着層７４の厚みを維持できる。さらには、接着層７４は接着に十分な厚みを確保でき、十分な接着強度となる。第２の隙間７１の幅ｄ２及び第３の隙間７２の幅ｄ３は、接着層７４の厚みを確保する点で、上述の図５の第１の隙間７０と同様に、上限は１００～１２０μｍ程度であり、３０～７０μｍがより好ましい。この場合、接着層７４の厚みは、上述のように上限は１００～１２０μｍ程度であり、接着強度のばらつきを、より少なくできることから３０～７０μｍがより好ましい。
第２の隙間７１の幅ｄ２及び第３の隙間７２の幅ｄ３は、いずれも接着層７４に含まれるフィラーの平均粒子径よりも広いことが好ましい。これにより、凸部２４ｄと凸部２４ｅとの間の側面２４ｍに、連結部材２９のアーム部２９ａが設ける際に、フィラー入り接着剤があっても確実に側面２４ｍに連結部材２９のアーム部２９ａを嵌めることができる。
また、第２の隙間７１の幅ｄ２及び第３の隙間７２の幅ｄ３は、上述の図５の第１の隙間７０と同様に５μｍ以上であることが好ましく、これにより、例えば、フィラー入り接着剤のフィラーを残し、接着層７４の厚みを維持できる。さらには、接着層７４は接着に十分な厚みを確保でき、十分な接着強度となる。第２の隙間７１の幅ｄ２及び第３の隙間７２の幅ｄ３は、接着層７４の厚みを確保する点で、上述の図５の第１の隙間７０と同様に、上限は１００～１２０μｍ程度であり、３０～７０μｍがより好ましい。この場合、接着層７４の厚みは、上述のように上限は１００～１２０μｍ程度であり、接着強度のばらつきを、より少なくできることから３０～７０μｍがより好ましい。
【0047】
第１の隙間７０の幅ｄ１、第２の隙間７１の幅ｄ２及び第３の隙間７２の幅ｄ３の測定においては、いずれも内視鏡撮像装置２０のアーム部２９ａ側からの画像を取得する。取得した画像を用いて、第１の隙間７０の幅ｄ１、第２の隙間７１の幅ｄ２及び第３の隙間７２の幅ｄ３に該当する該当箇所を特定する。該当箇所の画像を拡大する等して、長さを定規を用いて測定する。その測定値が第１の隙間７０の幅ｄ１、第２の隙間７１の幅ｄ２及び第３の隙間７２の幅ｄ３である。
なお、上述の第１の隙間７０の幅ｄ１、第２の隙間７１の幅ｄ２及び第３の隙間７２の幅ｄ３の測定には、取得した内視鏡撮像装置２０の画像をコンピューターに取り込んで、ソフトウェアを用いて、上述の第１の隙間７０の幅ｄ１、第２の隙間７１の幅ｄ２及び第３の隙間７２の幅ｄ３に該当する該当箇所の長さを測定することも含まれる。
なお、上述の第１の隙間７０の幅ｄ１、第２の隙間７１の幅ｄ２及び第３の隙間７２の幅ｄ３の測定には、取得した内視鏡撮像装置２０の画像をコンピューターに取り込んで、ソフトウェアを用いて、上述の第１の隙間７０の幅ｄ１、第２の隙間７１の幅ｄ２及び第３の隙間７２の幅ｄ３に該当する該当箇所の長さを測定することも含まれる。
【0048】
図４に示すように、アーム部２９ａは、凸部２４ｅと掛止する掛止部２９ｎを有する。掛止部２９ｎが凸部２４ｅに引っ掛かり、連結部材２９の撮像レンズ２３の光軸Ｃの光軸方向における位置が規制され、連結部材２９が外れにくくなる。これにより、連結部材２９の光軸方向における引張強度が増す。
アーム部２９ａの掛止部２９ｎは、例えば、凸部２４ｅの先端よりもレンズ鏡胴２２側に設けられており、撮像素子２５側に延在している。掛止部２９ｎは、例えば、Ｌ字のかぎ状になっている。掛止部２９ｎは、内縁２９ｐが凸部２４ｅに引っ掛かり、連結部材２９の動きを規制する。内縁２９ｐは、掛止部２９ｎの信号ケーブル２８（図３参照）側の縁である。
なお、掛止部２９ｎの形状は、凸部２４ｅに引っ掛かればよく、図４に示すＬ字のかぎ状のものに、特に限定されるものではない。
アーム部２９ａの掛止部２９ｎは、例えば、凸部２４ｅの先端よりもレンズ鏡胴２２側に設けられており、撮像素子２５側に延在している。掛止部２９ｎは、例えば、Ｌ字のかぎ状になっている。掛止部２９ｎは、内縁２９ｐが凸部２４ｅに引っ掛かり、連結部材２９の動きを規制する。内縁２９ｐは、掛止部２９ｎの信号ケーブル２８（図３参照）側の縁である。
なお、掛止部２９ｎの形状は、凸部２４ｅに引っ掛かればよく、図４に示すＬ字のかぎ状のものに、特に限定されるものではない。
【0049】
上述のように一対のアーム部２９ａは、それぞれ先端部２９ｈが、互いに内側に屈曲している。アーム部２９ａの先端部２９ｈが爪になっている。図６に示すように保持具２４は、アーム部２９ａの先端部２９ｈが係合する溝２４ｆを有する。溝２４ｆは、Ｚ方向に沿って直線状に形成されている。溝２４ｆの長さは、アーム部２９ａとの係合を確実にするために、アーム部２９ａの先端部２９ｈのＺ方向の長さよりも長いことが好ましい。また、溝２４ｆの深さは、アーム部２９ａの先端部２９ｈが確実に入るために、先端部２９ｈの長さよりも深いことが好ましい。
１対のアーム部２９ａが保持具２４のフランジ部２４ｂを挟み、アーム部２９ａの先端部２９ｈが溝２４ｆに入って係合されて係止されている。溝２４ｆに係止された状態で、溝２４ｆにフィラー入り接着層が充填されて硬化されて、フィラーを含有する接着層７５が設けられている。アーム部２９ａの先端部２９ｈは接着層７５の中にある。アーム部２９ａの先端部２９ｈが溝２４ｆに引っ掛かった状態で接着されていることにより、連結部材２９の撮像レンズ２３の光軸Ｃの光軸方向における位置が規制され、連結部材２９の光軸方向における引張強度が増す。
接着層７５は、接着層７４と同様の構成であり、フィラーと、フィラーを含有する樹脂とを有する。例えば、接着層７５は、アーム部２９ａの先端部２９ｈが溝２４ｆに係合された状態で溝２４ｆに、フィラー入り接着剤を充填して硬化させて接着層を形成する。
１対のアーム部２９ａが保持具２４のフランジ部２４ｂを挟み、アーム部２９ａの先端部２９ｈが溝２４ｆに入って係合されて係止されている。溝２４ｆに係止された状態で、溝２４ｆにフィラー入り接着層が充填されて硬化されて、フィラーを含有する接着層７５が設けられている。アーム部２９ａの先端部２９ｈは接着層７５の中にある。アーム部２９ａの先端部２９ｈが溝２４ｆに引っ掛かった状態で接着されていることにより、連結部材２９の撮像レンズ２３の光軸Ｃの光軸方向における位置が規制され、連結部材２９の光軸方向における引張強度が増す。
接着層７５は、接着層７４と同様の構成であり、フィラーと、フィラーを含有する樹脂とを有する。例えば、接着層７５は、アーム部２９ａの先端部２９ｈが溝２４ｆに係合された状態で溝２４ｆに、フィラー入り接着剤を充填して硬化させて接着層を形成する。
【0050】
内視鏡撮像装置２０では、図３に示すように、信号ケーブル２８の連結部材２９側の端である先端に、信号ケーブル２８の外皮２８ｄの上から信号ケーブル２８を中心に向かって圧縮して固定する固定部材３５を設けてもよい。
固定部材３５は、信号ケーブル２８の外皮２８ｄ上に設けられ、締め付けて外皮２８ｄを信号ケーブル２８の信号線２８ａに固定するものである。固定部材３５は、例えば、円環状の部材であり、信号ケーブル２８の中心に向かって圧縮すること、すなわち、かしめることにより固定部材３５を締め付けて、外皮２８ｄを信号ケーブル２８の信号線２８ａに固定する。
固定部材３５は、外皮２８ｄを信号ケーブル２８の信号線２８ａに固定することができれば、円環状に限定されるものではなく、多角形の環状の部材でもよい。また、固定部材３５は、円環状ではなく、一周連続することなく、隙間を有する構成でもよく、例えば、Ｃリング状でもよい。この場合、離れた端部同士を接近させるように、かしめることにより離れた端部同士が接近して、固定部材３５の開口部が小さくなり、外皮２８ｄが信号ケーブル２８の信号線２８ａに固定される。また、固定部材３５は、例えば、金属で構成される。固定部材３５を構成する金属には合金も含まれる。
固定部材３５は、信号ケーブル２８の外皮２８ｄ上に設けられ、締め付けて外皮２８ｄを信号ケーブル２８の信号線２８ａに固定するものである。固定部材３５は、例えば、円環状の部材であり、信号ケーブル２８の中心に向かって圧縮すること、すなわち、かしめることにより固定部材３５を締め付けて、外皮２８ｄを信号ケーブル２８の信号線２８ａに固定する。
固定部材３５は、外皮２８ｄを信号ケーブル２８の信号線２８ａに固定することができれば、円環状に限定されるものではなく、多角形の環状の部材でもよい。また、固定部材３５は、円環状ではなく、一周連続することなく、隙間を有する構成でもよく、例えば、Ｃリング状でもよい。この場合、離れた端部同士を接近させるように、かしめることにより離れた端部同士が接近して、固定部材３５の開口部が小さくなり、外皮２８ｄが信号ケーブル２８の信号線２８ａに固定される。また、固定部材３５は、例えば、金属で構成される。固定部材３５を構成する金属には合金も含まれる。
【0051】
また、内視鏡撮像装置２０に使用している信号ケーブル２８は、上述のように、複数の信号線２８ａを外皮２８ｄで束ねた構造をしており、信号線２８ａは破損しやすいため、外皮２８ｄ又は連結部材２９により保護が必要である。連結部材２９は金属等で形成されており、連結部材２９の保持部２９ｄは剛性の変化が急激であり、信号ケーブル２８への負荷が大きく集中する。このため、内視鏡の湾曲動作又は他の内容物との摺動により外皮２８ｄがずれて信号線２８ａが連結部材２９外に露出すると、連結部材２９の保持部２９ｄ近傍において信号線２８ａの破損が発生する。
しかしながら、信号ケーブル２８の外皮２８ｄに固定部材３５を設けることにより、信号ケーブル２８の外皮２８ｄの固定強度を高くした上で、保護チューブ３７を、上述のように連結部材２９に対してオーバーラップさせて固定することにより、信号ケーブル２８の外皮２８ｄの接着面積が減った分を固定部材３５の固定強度で補填し、保護チューブ３７で連結部材２９の保持部２９ｄ付近の強度を向上させる。これにより、信号ケーブル２８の接合強度が高く、信号ケーブル２８の接合の信頼性が高い内視鏡撮像装置２０が得られる。これにより、信号ケーブル２８の断線も抑制される。
しかしながら、信号ケーブル２８の外皮２８ｄに固定部材３５を設けることにより、信号ケーブル２８の外皮２８ｄの固定強度を高くした上で、保護チューブ３７を、上述のように連結部材２９に対してオーバーラップさせて固定することにより、信号ケーブル２８の外皮２８ｄの接着面積が減った分を固定部材３５の固定強度で補填し、保護チューブ３７で連結部材２９の保持部２９ｄ付近の強度を向上させる。これにより、信号ケーブル２８の接合強度が高く、信号ケーブル２８の接合の信頼性が高い内視鏡撮像装置２０が得られる。これにより、信号ケーブル２８の断線も抑制される。
【0052】
接着剤３８を用いて接着固定する場合、保護チューブ３７は、硬化状態の接着剤３８よりも軟らかいことが好ましい。保護チューブ３７が、硬化状態の接着剤３８よりも軟らかいことにより、保護チューブ３７が容易に曲がることができ、連結部材２９の保持部２９ｄにおいて信号ケーブル２８に負荷が作用することが軽減される。保護チューブ３７は、例えば、ＰＴＦＥ（ポリテトラフルオロエチレン）で構成される。この場合、接着剤３８は、例えば、エポキシ樹脂系接着剤が用いられる。接着剤３８は、エポキシ系接着剤以外に、例えば、シリコーン系接着剤、又はアクリル系接着剤を用いることができる。
【0053】
また、固定部材３５の連結部材２９の保持部２９ｄ側の端３５ｂと、保護チューブ３７の先端３７ａとの間に隙間３９を設けて、保護チューブ３７を配置することが好ましい。上述の隙間３９を設けて、固定部材３５と保護チューブ３７とを設けることにより、接着剤３８の接着面積を確保できる。上述の隙間３９があることで、より確実に、信号ケーブル２８を連結部材２９に固定できる。さらには、信号ケーブル２８がレンズ鏡胴２２の反対側に引っ張られた場合に、固定部材３５が接着剤３８に引っ掛かり、信号ケーブル２８の抜けが防止され、また、信号ケーブル２８の破損を抑制できる。
なお、隙間３９は、接着剤３８の接着面積を確保できるため、０．５ｍｍ以上であることが好ましい。接着範囲が大きければ大きい程、接着強度が増すため、隙間３９の上限は、特に限定されるものではない。しかしながら、内視鏡撮像装置２０の構造的な制約から、隙間３９の上限は３ｍｍ程度である。隙間３９は、マイクロメーター又はノギスを用いて測定される。
なお、例えば、上述の固定部材３５及び保護チューブ３７は、それぞれの部品を所定の位置に位置決めして組み立てることのできる治具又は設備を使用して、組み立てられる。
なお、隙間３９は、接着剤３８の接着面積を確保できるため、０．５ｍｍ以上であることが好ましい。接着範囲が大きければ大きい程、接着強度が増すため、隙間３９の上限は、特に限定されるものではない。しかしながら、内視鏡撮像装置２０の構造的な制約から、隙間３９の上限は３ｍｍ程度である。隙間３９は、マイクロメーター又はノギスを用いて測定される。
なお、例えば、上述の固定部材３５及び保護チューブ３７は、それぞれの部品を所定の位置に位置決めして組み立てることのできる治具又は設備を使用して、組み立てられる。
【0054】
内視鏡撮像装置２０において、撮像レンズ２３から撮像素子２５に取り込まれた観察像は、撮像素子２５の受光面２５ａに結像されて電気信号に変換され、この電気信号が信号ケーブル２８を介してプロセッサ装置１６（図１参照）に出力され、映像信号に変換され、プロセッサ装置１６に接続されたモニタに観察画像が表示される。
【0055】
また、連結部材２９は、例えば、信号ケーブル２８を内部で保持し、かつ内側に突出した凹部２９ｆを有し、凹部２９ｆは、固定部材３５に少なくとも一部が重なっていることが好ましい。この構成であると、連結部材２９と信号ケーブル２８とを接着剤３８を用いて固定する際に、より強固に固定できる。さらには、凹部２９ｆにより、連結部材２９の中心と、信号ケーブル２８の中心との位置決めを容易にできる。
なお、凹部２９ｆは、例えば、連結部材２９の側面部２９ｃを局所的に絞ることにより形成される。
なお、凹部２９ｆは、例えば、連結部材２９の側面部２９ｃを局所的に絞ることにより形成される。
【0056】
内視鏡撮像装置２０では、図３に示すように、プリズム２７の斜面２７ｃは第２の屈曲部２６ｄに対向している。撮像素子２５の受光面２５ａに対して垂直な方向、図３ではＺ方向から見た際に、プリズム２７の斜面２７ｃに、回路基板２６の第２の屈曲部２６ｄの少なくとも一部が重なることが好ましい。これにより、プリズム２７の斜面２７ｃ側のスペースに、第２の屈曲部２６ｄが入り込む形態となり、プリズム２７の斜面２７ｃ側のスペースを有効利用して、内視鏡撮像装置２０の光軸Ｃ方向の長さを短くでき、内視鏡撮像装置２０を光軸Ｃ方向において小型化できる。
【0057】
内視鏡撮像装置２０では、プリズム２７の斜面２７ｃの一部と回路基板２６の第２の屈曲部２６ｄの一部とが光硬化型接着剤（図示せず）で連結され、第１の屈曲部２６ｂの一部及び／又は第２の平面部２６ｃの一部と、信号ケーブル２８の一部及び／又は第３の平面部２６ｅとが、光硬化型接着剤（図示せず）で連結されていることが好ましい。これにより、回路基板２６の形状を維持でき、内視鏡撮像装置２０の製造時間を短縮できる。
光硬化型接着剤は、例えば、波長１００～４００ｎｍ程度の紫外光、波長４００超７８０ｎｍ未満程度の可視光波長、又は７８０ｎｍ～１ｍｍ程度の赤外光等により硬化する接着剤である。光硬化型接着剤は、例えば、エポキシ樹脂系光硬化型接着剤、アクリル樹脂系光硬化型接着剤、又はシリコーン系光硬化型接着剤である。また、光硬化と熱硬化が併用される接着剤でもよい。この光硬化型接着剤は、上述のプリズム２７とカバーガラス３１との接着にも利用できる。
光硬化型接着剤は、例えば、波長１００～４００ｎｍ程度の紫外光、波長４００超７８０ｎｍ未満程度の可視光波長、又は７８０ｎｍ～１ｍｍ程度の赤外光等により硬化する接着剤である。光硬化型接着剤は、例えば、エポキシ樹脂系光硬化型接着剤、アクリル樹脂系光硬化型接着剤、又はシリコーン系光硬化型接着剤である。また、光硬化と熱硬化が併用される接着剤でもよい。この光硬化型接着剤は、上述のプリズム２７とカバーガラス３１との接着にも利用できる。
【0058】
第１の屈曲部２６ｂ及び第２の屈曲部２６ｄは、いずれも曲面で構成されている。第１の屈曲部２６ｂ及び第２の屈曲部２６ｄの曲率半径は同じでもよく、違っていてもよい。図４に示すように第１の屈曲部２６ｂの方が第２の屈曲部２６ｄよりも曲率半径が大きい。第１の屈曲部２６ｂ及び第２の屈曲部２６ｄの曲率半径を調整することにより、第１の平面部２６ａと第２の平面部２６ｃとの間のスペース、及び第２の平面部２６ｃと第３の平面部２６ｅとの間のスペースを調整できる。
第１の屈曲部２６ｂ及び第２の屈曲部２６ｄは、曲面を有する構成であれば、曲面だけで構成されていることに限定されるものではなく、例えば、平面と曲面とを有する構成でもよい。
曲率半径は、以下のようにして得られる。まず、側面方向からの回路基板２６の画像を取得する。取得した画像を用いて、第１の屈曲部２６ｂ及び第２の屈曲部２６ｄの曲率半径に該当する該当箇所を特定する。該当箇所に、曲線を当てはめ、その曲線の曲率半径を定規を用いて測定する。その測定値が曲率半径である。
なお、上述の曲率半径の測定には、取得した回路基板２６の画像をコンピューターに取り込んで、ソフトウェアを用いて、第１の屈曲部２６ｂ及び第２の屈曲部２６ｄの曲率半径を測定することも含まれる。曲率半径に該当する該当箇所に、曲線を当てはめ、その曲線の曲率半径を定規を用いて測定することには、コンピューター上でソフトウェアを用いて実施することも含まれる。
第１の屈曲部２６ｂ及び第２の屈曲部２６ｄは、曲面を有する構成であれば、曲面だけで構成されていることに限定されるものではなく、例えば、平面と曲面とを有する構成でもよい。
曲率半径は、以下のようにして得られる。まず、側面方向からの回路基板２６の画像を取得する。取得した画像を用いて、第１の屈曲部２６ｂ及び第２の屈曲部２６ｄの曲率半径に該当する該当箇所を特定する。該当箇所に、曲線を当てはめ、その曲線の曲率半径を定規を用いて測定する。その測定値が曲率半径である。
なお、上述の曲率半径の測定には、取得した回路基板２６の画像をコンピューターに取り込んで、ソフトウェアを用いて、第１の屈曲部２６ｂ及び第２の屈曲部２６ｄの曲率半径を測定することも含まれる。曲率半径に該当する該当箇所に、曲線を当てはめ、その曲線の曲率半径を定規を用いて測定することには、コンピューター上でソフトウェアを用いて実施することも含まれる。
【0059】
〔内視鏡撮像装置の第２の例〕
図７は本発明の実施形態の内視鏡撮像装置の第２の例を示す模式的斜視図であり、図８は本発明の実施形態の内視鏡撮像装置の第２の例の連結部材を示す模式的斜視図である。図９は本発明の実施形態の内視鏡撮像装置の第２の例を示す模式的側面図であり、図１０は本発明の実施形態の内視鏡撮像装置の第２の例を示す模式的上面図である。図１１は本発明の実施形態の内視鏡撮像装置の第２の例の一部を拡大して示す模式的側面図である。
なお、図９は図７の内視鏡撮像装置２０ａにおいて連結部材４０を外した状態を示す。
図７～図１１において、図２～図６に示す内視鏡撮像装置２０と同一構成物には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図７は本発明の実施形態の内視鏡撮像装置の第２の例を示す模式的斜視図であり、図８は本発明の実施形態の内視鏡撮像装置の第２の例の連結部材を示す模式的斜視図である。図９は本発明の実施形態の内視鏡撮像装置の第２の例を示す模式的側面図であり、図１０は本発明の実施形態の内視鏡撮像装置の第２の例を示す模式的上面図である。図１１は本発明の実施形態の内視鏡撮像装置の第２の例の一部を拡大して示す模式的側面図である。
なお、図９は図７の内視鏡撮像装置２０ａにおいて連結部材４０を外した状態を示す。
図７～図１１において、図２～図６に示す内視鏡撮像装置２０と同一構成物には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0060】
図７に示す内視鏡撮像装置２０ａは、図２に示す内視鏡撮像装置２０に比して、保持具２４の構成が異なる点、連結部材４０の構成が異なる点、及び第３の平面部２６ｅの表面２６ｉに電子部品３０が配置されていない点、及び保護チューブ３７が設けられていない点が異なり、それ以外の構成は、図２に示す内視鏡撮像装置２０と同様の構成である。
図７に示す内視鏡撮像装置２０ａは、図２に示す内視鏡撮像装置２０と同様に、回路基板２６に、撮像素子２５、及び電子部品３０、３０ａが実装されている。
回路基板２６は、図１０に示すように、少なくとも第１の平面部２６ａと、第１の平面部２６ａと第１の屈曲部２６ｂで連結された第２の平面部２６ｃと、第２の平面部２６ｃと第２の屈曲部２６ｄで連結された第３の平面部２６ｅとを有する。
第１の平面部２６ａの表面２６ｆに撮像素子２５が実装され、第２の平面部２６ｃの第１の平面部２６ａの表面２６ｆに対向する裏面２６ｇに電子部品３０、３０ａが実装されている。第３の平面部２６ｅの表面２６ｉに電子部品３０が実装されている。上述のように第３の平面部２６ｅの第２の平面部２６ｃに対向する裏面２６ｈに接続端子（図示せず）が設けられている。
内視鏡撮像装置２０ａの上述の構成の回路基板２６は、内視鏡撮像装置２０ａをＺ方向の高さを小さくでき、内視鏡撮像装置２０ａを小型化できる。しかも、後述のように内視鏡撮像装置２０ａのスペースを有効活用できる。
なお、回路基板２６上における撮像素子２５、電子部品３０、３０ａ、及び接続端子等の配置は、特に限定されるものではない。
図７に示す内視鏡撮像装置２０ａは、図２に示す内視鏡撮像装置２０と同様に、回路基板２６に、撮像素子２５、及び電子部品３０、３０ａが実装されている。
回路基板２６は、図１０に示すように、少なくとも第１の平面部２６ａと、第１の平面部２６ａと第１の屈曲部２６ｂで連結された第２の平面部２６ｃと、第２の平面部２６ｃと第２の屈曲部２６ｄで連結された第３の平面部２６ｅとを有する。
第１の平面部２６ａの表面２６ｆに撮像素子２５が実装され、第２の平面部２６ｃの第１の平面部２６ａの表面２６ｆに対向する裏面２６ｇに電子部品３０、３０ａが実装されている。第３の平面部２６ｅの表面２６ｉに電子部品３０が実装されている。上述のように第３の平面部２６ｅの第２の平面部２６ｃに対向する裏面２６ｈに接続端子（図示せず）が設けられている。
内視鏡撮像装置２０ａの上述の構成の回路基板２６は、内視鏡撮像装置２０ａをＺ方向の高さを小さくでき、内視鏡撮像装置２０ａを小型化できる。しかも、後述のように内視鏡撮像装置２０ａのスペースを有効活用できる。
なお、回路基板２６上における撮像素子２５、電子部品３０、３０ａ、及び接続端子等の配置は、特に限定されるものではない。
【0061】
保持具２４は、取付筒部２４ａの基端側の端面に、多角形状のフランジ部２４ｂを有する。フランジ部２４ｂのＹ方向の両端に、それぞれ規制部材２４ｈが設けられている。規制部材２４ｈは保持具２４の側面に設けられている。規制部材２４ｈは、例えば、凸部状の部材であり、規制部材２４ｈは係合凸部２４ｉでもある。保持具２４の規制部材２４ｈ、すなわち、係合凸部２４ｉは、アーム部４０ｃの配置方向において対向して配置されている。上述の配置方向は図７ではＹ方向である。後述のように規制部材２４ｈ、すなわち、係合凸部２４ｉに、連結部材４０のアーム部４０ｃが係合される。係合凸部２４ｉは、外形が多角形状である。図７の係合凸部２４ｉは、四角形であり、正確には四角形の全ての角が三角形で切り取られた８角形状である。
プリズム２７は規制部材２４ｈの間に配置され、規制部材２４ｈに挟まれた状態でフランジ部２４ｂに入射面２７ａが当接される。これにより、プリズム２７はＸ方向の位置決めがなされる。保持具２４は、レンズ鏡胴２２及びプリズム２７を所定の位置に保持することで、レンズ鏡胴２２とプリズム２７との相対位置、すなわち、レンズ鏡胴２２と、撮像素子２５の受光面２５ａとの相対位置を固定する。プリズム２７の出射面２７ｂと撮像素子２５とが対向する。
プリズム２７は規制部材２４ｈの間に配置され、規制部材２４ｈに挟まれた状態でフランジ部２４ｂに入射面２７ａが当接される。これにより、プリズム２７はＸ方向の位置決めがなされる。保持具２４は、レンズ鏡胴２２及びプリズム２７を所定の位置に保持することで、レンズ鏡胴２２とプリズム２７との相対位置、すなわち、レンズ鏡胴２２と、撮像素子２５の受光面２５ａとの相対位置を固定する。プリズム２７の出射面２７ｂと撮像素子２５とが対向する。
【0062】
連結部材４０は、図２に示す連結部材２９と同様に、保持具２４と信号ケーブル２８とを連結するものである。連結部材４０は信号ケーブル２８を内部で保持する。連結部材４０は、例えば、図８に示すように、１つの板材を湾曲させて構成された部材である。具体的には、連結部材４０は、１つの板材を光軸Ｃ方向に延在する、２か所の折り曲げ部で折り曲げた形状を有する。従って、連結部材４０は、光軸Ｃ方向に垂直な断面が略Ｃ形状となる。
【0063】
連結部材４０は、例えば、図８に示すように、１つ板材を曲げて構成された、平版状の底部４０ａと、底部４０ａに連続した平板状の保持部４０ｂを有する。連結部材４０では、保持部４０ｂ側を基端４１ａとする。保持部４０ｂの内側に信号ケーブル２８が保持される。
保持部４０ｂにおいて開口を挟んで対向する、平板状の保持部４０ｂに、それぞれアーム部４０ｃが設けられている。連結部材４０は、１対のアーム部４０ｃを有する。アーム部４０ｃは、基端４１ａ側で保持部４０ｂよりも外側に屈曲した後、直線状に伸びている。このため、１対のアーム部４０ｃは、基端４１ａよりも先端４１ｂの方が間隔が広く、この間隔は、図７に示す保持具２４の規制部材２４ｈに合わせて適宜決定される。また、それぞれのアーム部４０ｃには、先端４１ｂに開口部４０ｄが設けられている。
保持部４０ｂにおいて開口を挟んで対向する、平板状の保持部４０ｂに、それぞれアーム部４０ｃが設けられている。連結部材４０は、１対のアーム部４０ｃを有する。アーム部４０ｃは、基端４１ａ側で保持部４０ｂよりも外側に屈曲した後、直線状に伸びている。このため、１対のアーム部４０ｃは、基端４１ａよりも先端４１ｂの方が間隔が広く、この間隔は、図７に示す保持具２４の規制部材２４ｈに合わせて適宜決定される。また、それぞれのアーム部４０ｃには、先端４１ｂに開口部４０ｄが設けられている。
【0064】
アーム部４０ｃの開口部４０ｄが、保持具２４の規制部材２４ｈ（係合凸部２４ｉ）と係合する。開口部４０ｄは、規制部材２４ｈ（係合凸部２４ｉ）の少なくとも３側面を囲むものである。開口部４０ｄは、例えば、アーム部４０ｃの一部が四角形状に切り取られて構成されている。
なお、開口部４０ｄは、規制部材２４ｈ（係合凸部２４ｉ）の外形状と形状が同じでもよい。ここで、上述の開口部４０ｄの形状は、規制部材２４ｈ（係合凸部２４ｉ）の外形状と形状が同じであるとは、該当技術分野で一般的に許容される誤差範囲を含む。このため、開口部４０ｄと規制部材２４ｈ（係合凸部２４ｉ）との間の隙間は、均一ではなく部分的に隙間の大きいが異なることがある。
なお、以下の説明においても、「形状が同じ」とは、上述のように該当技術分野で一般的に許容される誤差範囲が含まれる。
なお、開口部４０ｄは、規制部材２４ｈ（係合凸部２４ｉ）の外形状と形状が同じでもよい。ここで、上述の開口部４０ｄの形状は、規制部材２４ｈ（係合凸部２４ｉ）の外形状と形状が同じであるとは、該当技術分野で一般的に許容される誤差範囲を含む。このため、開口部４０ｄと規制部材２４ｈ（係合凸部２４ｉ）との間の隙間は、均一ではなく部分的に隙間の大きいが異なることがある。
なお、以下の説明においても、「形状が同じ」とは、上述のように該当技術分野で一般的に許容される誤差範囲が含まれる。
【0065】
また、それぞれのアーム部４０ｃには、例えば、回路基板２６の第２の平面部２６ｃに平行な縁４０ｅを有する。縁４０ｅは、第２の平面部２６ｃよりもＺ方向において上側にあり、連結部材４０で上側から回路基板２６を覆った際、回路基板２６の第２の平面部２６ｃが露出する。
また、それぞれのアーム部４０ｃには、例えば、カバー部４０ｆが設けられている。図１０に示すように、互いのカバー部４０ｆは、Ｙ方向で接続されておらず、隙間４０ｇがある。また、カバー部４０ｆはＸ方向に部分的に設けられており、カバー部４０ｆの先端４１ｂ側に開口部４０ｈがある。また、カバー部４０ｆは、回路基板２６の第３の平面部２６ｅの表面２６ｉ上に配置される部材である。カバー部４０ｆに隙間４０ｇと開口部４０ｈがあることにより、第３の平面部２６ｅの表面２６ｉに配置された電子部品３０との接触が回避される。
連結部材４０は、回路基板２６の第３の平面部２６ｅ等の一部と、プリズム２７及び信号ケーブル２８の先端部を覆っており、回路基板２６、プリズム２７及び信号ケーブル２８のカバー部材を兼ねている。さらには、連結部材４０は、回路基板２６、プリズム２７及び信号ケーブル２８の保護部材としても機能する。
また、それぞれのアーム部４０ｃには、例えば、カバー部４０ｆが設けられている。図１０に示すように、互いのカバー部４０ｆは、Ｙ方向で接続されておらず、隙間４０ｇがある。また、カバー部４０ｆはＸ方向に部分的に設けられており、カバー部４０ｆの先端４１ｂ側に開口部４０ｈがある。また、カバー部４０ｆは、回路基板２６の第３の平面部２６ｅの表面２６ｉ上に配置される部材である。カバー部４０ｆに隙間４０ｇと開口部４０ｈがあることにより、第３の平面部２６ｅの表面２６ｉに配置された電子部品３０との接触が回避される。
連結部材４０は、回路基板２６の第３の平面部２６ｅ等の一部と、プリズム２７及び信号ケーブル２８の先端部を覆っており、回路基板２６、プリズム２７及び信号ケーブル２８のカバー部材を兼ねている。さらには、連結部材４０は、回路基板２６、プリズム２７及び信号ケーブル２８の保護部材としても機能する。
【0066】
上述のように１対のアーム部４０ｃの開口部４０ｄと、保持具２４の規制部材２４ｈ、すなわち、係合凸部２４ｉとを係合する係合部４１を有する。
上述のように開口部４０ｄは、規制部材２４ｈ（係合凸部２４ｉ）の少なくとも３側面を囲むものである。図１１に示す開口部４０ｄのように、規制部材２４ｈ（係合凸部２４ｉ）の外側面を全て囲む構成でもよい。例えば、規制部材２４ｈ（係合凸部２４ｉ）の外側面のうち、１つの側面２４ｊと、開口部４０ｄの内周面４０ｊとは隙間７７ａがある。また、規制部材２４ｈ（係合凸部２４ｉ）の外側面のうち、他の側面２４ｋと、開口部４０ｄの内周面４０ｊとは隙間７７ｂがある。隙間７７ａ及び隙間７７ｂには接着層７４が設けられている。
接着層７４は、フィラー入り接着剤を規制部材２４ｈに塗布し、アーム部４０ｃの開口部４０ｄと、保持具２４の規制部材２４ｈ、すなわち、係合凸部２４ｉとを係合した後に、フィラー入り接着剤を硬化させて形成する。
上述のように開口部４０ｄは、規制部材２４ｈ（係合凸部２４ｉ）の少なくとも３側面を囲むものである。図１１に示す開口部４０ｄのように、規制部材２４ｈ（係合凸部２４ｉ）の外側面を全て囲む構成でもよい。例えば、規制部材２４ｈ（係合凸部２４ｉ）の外側面のうち、１つの側面２４ｊと、開口部４０ｄの内周面４０ｊとは隙間７７ａがある。また、規制部材２４ｈ（係合凸部２４ｉ）の外側面のうち、他の側面２４ｋと、開口部４０ｄの内周面４０ｊとは隙間７７ｂがある。隙間７７ａ及び隙間７７ｂには接着層７４が設けられている。
接着層７４は、フィラー入り接着剤を規制部材２４ｈに塗布し、アーム部４０ｃの開口部４０ｄと、保持具２４の規制部材２４ｈ、すなわち、係合凸部２４ｉとを係合した後に、フィラー入り接着剤を硬化させて形成する。
【0067】
隙間７７ａの幅ｄ４及び隙間７７ｂの幅ｄ５は、それぞれ接着層７４に含まれるフィラーの平均粒子径よりも広いことが好ましい。これにより、例えば、フィラー入り接着剤のフィラーを残し、接着層７４の厚みを維持できる。また、上述の図５の第１の隙間７０と同様に５μｍ以上であることが好ましく、これにより、接着層７４は接着に十分な厚みを確保でき、十分な接着強度となる。隙間７７ａの幅ｄ４及び隙間７７ｂの幅ｄ５は、接着層７４の厚みを確保する点で、上述の図５の第１の隙間７０と同様に、上限は１００～１２０μｍ程度であり、３０～７０μｍがより好ましい。この場合、接着層７４の厚みは、上述のように上限は１００～１２０μｍ程度であり、接着強度のばらつきを、より少なくできることから３０～７０μｍがより好ましい。
アーム部４０ｃの開口部４０ｄの形状は、図８及び図１１に示すような四角形に限定されるものではなく、図１２に示す開口部４０ｈのように溝でもよい。この場合、開口部４０ｈは、規制部材２４ｈ（係合凸部２４ｉ）の３側面を囲むものである。
溝の開口部４０ｈは、規制部材２４ｈ（係合凸部２４ｉ）の３側面を囲むものであれば、特に限定されるものではなく、規制部材２４ｈ（係合凸部２４ｉ）の外形の３側面に合わせて、形状が適宜設定される。
アーム部４０ｃの開口部４０ｄの形状は、図８及び図１１に示すような四角形に限定されるものではなく、図１２に示す開口部４０ｈのように溝でもよい。この場合、開口部４０ｈは、規制部材２４ｈ（係合凸部２４ｉ）の３側面を囲むものである。
溝の開口部４０ｈは、規制部材２４ｈ（係合凸部２４ｉ）の３側面を囲むものであれば、特に限定されるものではなく、規制部材２４ｈ（係合凸部２４ｉ）の外形の３側面に合わせて、形状が適宜設定される。
【0068】
アーム部４０ｃの開口部４０ｄと、保持具２４の係合凸部２４ｉとが係合する際、フィラー入り接着剤を用いて接着層７４を形成しており、保持具２４の側面２４ｐとアーム部４０ｃとの間にも接着層（図示せず）が形成される。この接着層の厚みは、上述の図５に示す第１の隙間７０の幅ｄ１に設けられた接着層７４の厚みと同じである。
【0069】
隙間７７ａの幅ｄ４及び隙間７７ｂの幅ｄ５の測定においては、いずれも内視鏡撮像装置２０ａのアーム部４０ｃ側からの画像を取得する。取得した画像を用いて、隙間７７ａの幅ｄ４及び隙間７７ｂの幅ｄ５に該当する該当箇所を特定する。該当箇所の画像を拡大する等して、長さを定規を用いて測定する。その測定値が隙間７７ａの幅ｄ４及び隙間７７ｂの幅ｄ５である。
なお、上述の隙間７７ａの幅ｄ４及び隙間７７ｂの幅ｄ５の測定には、取得した内視鏡撮像装置２０の画像をコンピューターに取り込んで、ソフトウェアを用いて、上述の隙間７７ａの幅ｄ４及び隙間７７ｂの幅ｄ５に該当する該当箇所の長さを測定することも含まれる。
なお、上述の隙間７７ａの幅ｄ４及び隙間７７ｂの幅ｄ５の測定には、取得した内視鏡撮像装置２０の画像をコンピューターに取り込んで、ソフトウェアを用いて、上述の隙間７７ａの幅ｄ４及び隙間７７ｂの幅ｄ５に該当する該当箇所の長さを測定することも含まれる。
【0070】
上述のように、接着層７４を用いることにより、内視鏡撮像装置２０ａでも、上述の内視鏡撮像装置２０と同様に強固な固定と、安定した連結強度との実現することができる。
また、上述のように１対のアーム部４０ｃの開口部４０ｄと、保持具２４の規制部材２４ｈ（係合凸部２４ｉ）とを係合する係合部４１を有する構成により、凸状の規制部材２４ｈ（係合凸部２４ｉ）に開口部４０ｄが嵌るため、内視鏡撮像装置２０ａの光軸Ｃと直交するＹ方向における長さを短くすることができ、内視鏡撮像装置２０ａのサイズの大型化を抑制することができる。しかも、保持具２４と連結部材４０との強固な固定を実現することができる。
なお、アーム部４０ｃの厚みを、規制部材２４ｈ（係合凸部２４ｉ）の高さと合わせることにより、１対のアーム部４０ｃの開口部４０ｄが、それぞれ保持具２４の規制部材２４ｈ（係合凸部２４ｉ）と係合した場合、内視鏡撮像装置２０ａの光軸Ｃと直交するＹ方向における長さをより短くすることができ、この構成により、内視鏡撮像装置２０ａをより小型化できる。
また、上述のように１対のアーム部４０ｃの開口部４０ｄと、保持具２４の規制部材２４ｈ（係合凸部２４ｉ）とを係合する係合部４１を有する構成により、凸状の規制部材２４ｈ（係合凸部２４ｉ）に開口部４０ｄが嵌るため、内視鏡撮像装置２０ａの光軸Ｃと直交するＹ方向における長さを短くすることができ、内視鏡撮像装置２０ａのサイズの大型化を抑制することができる。しかも、保持具２４と連結部材４０との強固な固定を実現することができる。
なお、アーム部４０ｃの厚みを、規制部材２４ｈ（係合凸部２４ｉ）の高さと合わせることにより、１対のアーム部４０ｃの開口部４０ｄが、それぞれ保持具２４の規制部材２４ｈ（係合凸部２４ｉ）と係合した場合、内視鏡撮像装置２０ａの光軸Ｃと直交するＹ方向における長さをより短くすることができ、この構成により、内視鏡撮像装置２０ａをより小型化できる。
【0071】
連結部材４０において、１対のアーム部４０ｃは、アーム部４０ｃの基端４１ａよりも先端４１ｂの方が互いに近づくように曲げられていることが好ましい。すなわち、１対のアーム部４０ｃは閉じる方向に曲げられていることが好ましい。これにより、アーム部４０ｃを一度広げることにより、アーム部４０ｃの開口部４０ｄを保持具２４の規制部材２４ｈ（係合凸部２４ｉ）に嵌めることができ、容易に組み立てることができる。
上述のように１対のアーム部４０ｃは、アーム部４０ｃの基端４１ａよりも先端４１ｂの方が互いに近づくように曲げられていることが好ましいが、これは組み立て前の部品の状態であってもよい。
また、アーム部４０ｃに、貫通する開口部４０ｄ又は溝の開口部４０ｈを設ける構成としたが、これに限定されるものではなく、貫通せずに、凹みだけで底がある凹部でもよい。この場合、接着層が。係合凸部２４ｉの周囲と、保持具２４の側面２４ｐとアーム部４０ｃとの間に設けられる。
連結部材４０は、保持部４０ｂの内側に信号ケーブル２８が取付けられて保持される。なお、信号ケーブル２８の取付け方法は、内視鏡の使用時に、信号ケーブル２８が保持部４０ｂから外れること、及び信号線２８ａが外れること等がなければ、特に限定されるものではなく、例えば、接着剤を用いて連結部材４０に取付けられる。
上述のように１対のアーム部４０ｃは、アーム部４０ｃの基端４１ａよりも先端４１ｂの方が互いに近づくように曲げられていることが好ましいが、これは組み立て前の部品の状態であってもよい。
また、アーム部４０ｃに、貫通する開口部４０ｄ又は溝の開口部４０ｈを設ける構成としたが、これに限定されるものではなく、貫通せずに、凹みだけで底がある凹部でもよい。この場合、接着層が。係合凸部２４ｉの周囲と、保持具２４の側面２４ｐとアーム部４０ｃとの間に設けられる。
連結部材４０は、保持部４０ｂの内側に信号ケーブル２８が取付けられて保持される。なお、信号ケーブル２８の取付け方法は、内視鏡の使用時に、信号ケーブル２８が保持部４０ｂから外れること、及び信号線２８ａが外れること等がなければ、特に限定されるものではなく、例えば、接着剤を用いて連結部材４０に取付けられる。
【0072】
なお、保持具２４において、２つの規制部材２４ｈ（係合凸部２４ｉ）は、大きさ及び形状が同じ、すなわち、合同であるが、大きさ及び形状が異なってもよい。
また、保持具２４において、規制部材２４ｈ（係合凸部２４ｉ）の外形の形状は、四角形に、特に限定されるものではなく、円、楕円、又は三角形、五角形若しくは六角形等の多角形でもよく、これらの形状が組合せてできた形状でもよい。さらには、１つの形状だけではなく、同じ形状のものが複数配置されたものでもよく特定のパターンでもよいが、少なくとも３側面を有することが好ましい。
係合部４１では、１つの凸部と１つの凹部とが１つの部位で係合するが、係合する部位が１つに限定されるものではなく、１つの凸部に複数の係合する部位を有する構成でもよい。
また、保持具２４において、規制部材２４ｈ（係合凸部２４ｉ）の外形の形状は、四角形に、特に限定されるものではなく、円、楕円、又は三角形、五角形若しくは六角形等の多角形でもよく、これらの形状が組合せてできた形状でもよい。さらには、１つの形状だけではなく、同じ形状のものが複数配置されたものでもよく特定のパターンでもよいが、少なくとも３側面を有することが好ましい。
係合部４１では、１つの凸部と１つの凹部とが１つの部位で係合するが、係合する部位が１つに限定されるものではなく、１つの凸部に複数の係合する部位を有する構成でもよい。
【0073】
なお、保持具２４の凸部の大きさは、例えば、プリズム２７の側面２７ｄの少なくとも一部を覆う大きさであることが好ましい。凸部の大きさを、プリズム２７の側面２７ｄの少なくとも一部を覆う大きさにすることにより、プリズム２７をより安定して挟持して固定することができ、安定した位置規制ができる。また、組み立て時において保持具に対してプリズムのＹ方向の位置決めに利用することができる。
保持具２４の凸部の大きさの上限としては、プリズム２７の側面２７ｄを全て覆う大きさとすることができる。
さらには、保持具２４において、２つの規制部材２４ｈ（係合凸部２４ｉ）を対向して設けることにより、アーム部４０ｃにより、プリズム２７及び回路基板２６が囲まれる。これにより、保持具２４と連結部材４０との係合が安定し、かつプリズム２７及び回路基板２６を保護することもできる。
保持具２４において、２つの規制部材２４ｈ（係合凸部２４ｉ）を設ける構成としたが、大型化をしない限り、これに限定されるものではなく、凸部を３つ以上設けてもよい。すなわち、係合部の数は、３以上とすることもできる。
保持具２４の凸部の大きさの上限としては、プリズム２７の側面２７ｄを全て覆う大きさとすることができる。
さらには、保持具２４において、２つの規制部材２４ｈ（係合凸部２４ｉ）を対向して設けることにより、アーム部４０ｃにより、プリズム２７及び回路基板２６が囲まれる。これにより、保持具２４と連結部材４０との係合が安定し、かつプリズム２７及び回路基板２６を保護することもできる。
保持具２４において、２つの規制部材２４ｈ（係合凸部２４ｉ）を設ける構成としたが、大型化をしない限り、これに限定されるものではなく、凸部を３つ以上設けてもよい。すなわち、係合部の数は、３以上とすることもできる。
【0074】
また、連結部材４０は、保持具２４及び信号ケーブル２８をそれぞれに接続されることにより、信号ケーブル２８が引っ張られた際等に、回路基板２６上の接続端子と、信号ケーブル２８の信号線２８ａとの接続箇所が引っ張られて、接続端子と信号線２８ａとの接続が断線することを防止する。
連結部材４０を形成する金属材料としては特に限定はないが、熱伝導率が高い金属材料が好ましい。加工性、入手性、強度等を考慮すると、連結部材４０としては、ステンレス鋼、及び銅合金が好ましい。
連結部材４０を形成する金属材料としては特に限定はないが、熱伝導率が高い金属材料が好ましい。加工性、入手性、強度等を考慮すると、連結部材４０としては、ステンレス鋼、及び銅合金が好ましい。
【0075】
連結部材４０のアーム部４０ｃと保持具２４の規制部材２４ｈ、並びに連結部材４０の保持部４０ｂと信号ケーブル２８の外皮２８ｄとは、例えば、接着剤を用いて接着固定される。接着固定されている場合、接着剤は硬化状態である。なお、連結部材４０の保持部４０ｂと信号ケーブル２８の外皮２８ｄとを固定することができれば、接着剤を用いた接着固定に限定されるものではない。接着剤には、上述の接着剤３８と同じく、エポキシ樹脂系接着剤、シリコーン系接着剤、又はアクリル系接着剤を用いることができる。
【0076】
また、内視鏡撮像装置２０ａでも、信号ケーブル２８の外皮２８ｄに固定部材３５を設けてもよい。固定部材３５は、信号ケーブル２８の外皮２８ｄに設けられ、締め付けて外皮２８ｄを信号ケーブル２８の信号線２８ａに固定するものである。信号ケーブル２８の外皮２８ｄを固定部材３５で固定することにより、信号ケーブル２８の外皮２８ｄの固定強度を高くできる。
また、信号ケーブル２８の外皮２８ｄ（図９参照）を保護チューブ３７（図３参照）で被覆して信号ケーブル２８を保護してもよい。これにより、信号ケーブル２８の折れが防止され、信号線２８ａの断線が防止される。
また、信号ケーブル２８の外皮２８ｄ（図９参照）を保護チューブ３７（図３参照）で被覆して信号ケーブル２８を保護してもよい。これにより、信号ケーブル２８の折れが防止され、信号線２８ａの断線が防止される。
【0077】
内視鏡撮像装置２０ａにおいて、撮像レンズ２３から撮像素子２５に取り込まれた観察像は、撮像素子２５の受光面２５ａに結像されて電気信号に変換され、この電気信号が信号ケーブル２８を介してプロセッサ装置１６（図１参照）に出力され、映像信号に変換され、プロセッサ装置１６に接続されたモニタに観察画像が表示される。
【0078】
内視鏡撮像装置２０ａでは、プリズム２７の斜面２７ｃの一部と回路基板２６の第２の屈曲部２６ｄの一部とが光硬化型接着剤（図示せず）で連結され、第１の屈曲部２６ｂの一部及び／又は第２の平面部２６ｃの一部と、信号ケーブル２８の一部及び／又は第３の平面部２６ｅとが、光硬化型接着剤（図示せず）で連結されていることが好ましい。これにより、回路基板２６の形状を維持でき、内視鏡撮像装置２０ａの製造時間を短縮できる。光硬化型接着剤には、上述のものを用いることができる。
【0079】
〔内視鏡撮像装置の第３の例〕
図１３は本発明の実施形態の内視鏡撮像装置の第３の例を示す模式的側面図である。
図１３において、図２～図６に示す内視鏡撮像装置２０と同一構成物には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図１３は本発明の実施形態の内視鏡撮像装置の第３の例を示す模式的側面図である。
図１３において、図２～図６に示す内視鏡撮像装置２０と同一構成物には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0080】
図１３に示す内視鏡撮像装置２０ｂは、図２～図６に示す内視鏡撮像装置２０に比して、保持具２４の構成、回路基板８０の構成、並びに撮像素子２５及びカバーガラス３１の配置が異なり、さらに、プリズム２７（図３参照）を設けていない点が異なる。それ以外の構成は、図２～図６に示す内視鏡撮像装置２０と同じ構成である。
【0081】
図１３に示す内視鏡撮像装置２０ｂでは、保持具２４のフランジ部２４ｂのＹ方向の両端に、それぞれ係合凸部８４が設けられている。係合凸部８４は保持具２４の側面に設けられている。
また、回路基板８０が、平板状の基部８０ａに対して垂直に支持部８０ｂが設けられている。支持部８０ｂの支持面８０ｄに撮像素子２５が設けられている。撮像素子２５上にカバーガラス３１が設けられており、受光面（図示せず）がカバーガラス３１に覆われている。
保持具２４のフランジ部２４ｂの裏面にカバーガラス３１が配置されており、受光面（図示せず）を撮像レンズ２３に向けて撮像素子２５が配置されている。
回路基板８０の表面８０ｃには、撮像素子２５及び電子部品３０に対する信号又は電力が入出力される複数の接続端子（図示せず）が設けられている。回路基板８０の表面８０ｃの接続端子に、信号ケーブル２８の信号線２８ａが電気的に接続されている。
回路基板８０の構成は、特に限定されるものではなく、フレキシブル配線基板でもよく、リジット基板でもよい。リジット基板としては、プリント配線基板を用いることができる。
また、回路基板８０が、平板状の基部８０ａに対して垂直に支持部８０ｂが設けられている。支持部８０ｂの支持面８０ｄに撮像素子２５が設けられている。撮像素子２５上にカバーガラス３１が設けられており、受光面（図示せず）がカバーガラス３１に覆われている。
保持具２４のフランジ部２４ｂの裏面にカバーガラス３１が配置されており、受光面（図示せず）を撮像レンズ２３に向けて撮像素子２５が配置されている。
回路基板８０の表面８０ｃには、撮像素子２５及び電子部品３０に対する信号又は電力が入出力される複数の接続端子（図示せず）が設けられている。回路基板８０の表面８０ｃの接続端子に、信号ケーブル２８の信号線２８ａが電気的に接続されている。
回路基板８０の構成は、特に限定されるものではなく、フレキシブル配線基板でもよく、リジット基板でもよい。リジット基板としては、プリント配線基板を用いることができる。
【0082】
連結部材８２は、図１３に示すように、１つ板材を湾曲させて構成された円弧と、円弧に連続した平板状の基材部８２ｆを有する保持部８２ａを有する。連結部材８２では、保持部８２ａ側を基端８３ａとする。基材部８２ｆを信号ケーブル２８を押圧するようにかしめると、基材部８２ｆは信号ケーブル２８の外皮２８ｄに沿って曲げられる。
保持部８２ａにおいて開口を挟んで対向する、平板状の基材部８２ｆに、それぞれアーム部８２ｂが設けられている。連結部材８２は、１対のアーム部８２ｂを有する。アーム部８２ｂは、基端８３ａ側で保持部８２ａよりも外側に屈曲した後、直線状に伸びている。このため、１対のアーム部８２ｂは、基端８３ａよりも先端８３ｂの方が間隔が広く、この間隔は、保持具２４の係合凸部８４に合わせて適宜決定される。また、それぞれのアーム部８２ｂには、先端８３ｂに、開口部８２ｃが設けられている。
保持部８２ａにおいて開口を挟んで対向する、平板状の基材部８２ｆに、それぞれアーム部８２ｂが設けられている。連結部材８２は、１対のアーム部８２ｂを有する。アーム部８２ｂは、基端８３ａ側で保持部８２ａよりも外側に屈曲した後、直線状に伸びている。このため、１対のアーム部８２ｂは、基端８３ａよりも先端８３ｂの方が間隔が広く、この間隔は、保持具２４の係合凸部８４に合わせて適宜決定される。また、それぞれのアーム部８２ｂには、先端８３ｂに、開口部８２ｃが設けられている。
【0083】
アーム部８２ｂの開口部８２ｃが、保持具２４の係合凸部８４と係合する。例えば、開口部８２ｃの形状は、係合凸部８４の外形状と形状が同じである。上述のように、１対のアーム部８２ｂの開口部８２ｃと、保持具２４の係合凸部８４とを係合する係合部８３を有する。
ここで、上述の開口部８２ｃの形状は、係合凸部８４の外形状と形状が同じであることとは、該当技術分野で一般的に許容される誤差範囲を含む。このため、開口部８２ｃと係合凸部８４との間の隙間は、均一ではなく部分的に隙間の大きいが異なることがある。
開口部８２ｃは係合凸部８４に係合し、かつ係合凸部８４の少なくとも３側面を囲むものである。図１３では開口部８２ｃは、係合凸部８４の全ての側面を囲むものである。開口部８２ｃは、図１２に示すように、係合凸部８４の３側面を囲む溝であってもよい。
係合凸部８４と開口部８２ｃとの間には隙間８５がある。隙間８５には接着層７４が設けられている。
なお、開口部８２ｃの形状は、上述の内視鏡撮像装置２０ａの開口部４０ｄと同じ形状でもよい。係合凸部８４の形状は、上述の内視鏡撮像装置２０ａの係合凸部２４ｉと同じ形状でもよい。
ここで、上述の開口部８２ｃの形状は、係合凸部８４の外形状と形状が同じであることとは、該当技術分野で一般的に許容される誤差範囲を含む。このため、開口部８２ｃと係合凸部８４との間の隙間は、均一ではなく部分的に隙間の大きいが異なることがある。
開口部８２ｃは係合凸部８４に係合し、かつ係合凸部８４の少なくとも３側面を囲むものである。図１３では開口部８２ｃは、係合凸部８４の全ての側面を囲むものである。開口部８２ｃは、図１２に示すように、係合凸部８４の３側面を囲む溝であってもよい。
係合凸部８４と開口部８２ｃとの間には隙間８５がある。隙間８５には接着層７４が設けられている。
なお、開口部８２ｃの形状は、上述の内視鏡撮像装置２０ａの開口部４０ｄと同じ形状でもよい。係合凸部８４の形状は、上述の内視鏡撮像装置２０ａの係合凸部２４ｉと同じ形状でもよい。
【0084】
隙間８５の幅ｄ６は、図１１に示す構成と同様に、接着層７４に含まれるフィラーの平均粒子径よりも広いことが好ましい。また、隙間８５の幅ｄ６は、５μｍ以上であることが好ましい。隙間８５の幅ｄ６は、接着層７４の厚みを確保する点で、上述の図５の第１の隙間７０と同様に、上限は１００～１２０μｍ程度であり、３０～７０μｍがより好ましい。この場合、接着層７４の厚みは、上述のように上限は１００～１２０μｍ程度であり、接着強度のばらつきを、より少なくできることから３０～７０μｍがより好ましい。
なお、係合凸部８４と開口部８２ｃとの間の隙間が均一でない場合、最も狭いところが、接着層７４に含まれるフィラーの平均粒子径よりも広いことが好ましく、また、５μｍ以上であることが好ましい。
なお、係合凸部８４と開口部８２ｃとの間の隙間が均一でない場合、最も狭いところが、接着層７４に含まれるフィラーの平均粒子径よりも広いことが好ましく、また、５μｍ以上であることが好ましい。
【0085】
隙間８５の幅ｄ６の測定においては、内視鏡撮像装置２０ｂのアーム部８２ｂ側からの画像を取得する。取得した画像を用いて、隙間８５の幅ｄ６に該当する該当箇所を特定する。該当箇所の画像を拡大する等して、長さを定規を用いて測定する。その測定値が隙間８５の幅ｄ６である。
なお、上述の隙間８５の幅ｄ６の測定には、取得した内視鏡撮像装置２０の画像をコンピューターに取り込んで、ソフトウェアを用いて、上述の隙間８５の幅ｄ６に該当する該当箇所の長さを測定することも含まれる。
なお、上述の隙間８５の幅ｄ６の測定には、取得した内視鏡撮像装置２０の画像をコンピューターに取り込んで、ソフトウェアを用いて、上述の隙間８５の幅ｄ６に該当する該当箇所の長さを測定することも含まれる。
【0086】
図１３に示す内視鏡撮像装置２０ｂでも、内視鏡撮像装置２０と同様の効果を得ることができる。内視鏡撮像装置２０ｂにおいても、強固な固定と、安定した連結強度との実現することができる。
内視鏡撮像装置２０ｂも、内視鏡撮像装置２０と同様に信号ケーブル２８に固定部材３５（図３参照）を設けて信号ケーブル２８の外皮２８ｄの固定強度を高くしてもよい。また、信号ケーブル２８を保護チューブ３７（図３参照）で被覆して信号ケーブル２８を保護してもよい。これにより、信号ケーブル２８の折れが防止され、信号線２８ａの断線が防止される。
内視鏡撮像装置２０ｂも、内視鏡撮像装置２０と同様に信号ケーブル２８に固定部材３５（図３参照）を設けて信号ケーブル２８の外皮２８ｄの固定強度を高くしてもよい。また、信号ケーブル２８を保護チューブ３７（図３参照）で被覆して信号ケーブル２８を保護してもよい。これにより、信号ケーブル２８の折れが防止され、信号線２８ａの断線が防止される。
【0087】
〔接着層〕
保持具と連結部材との係合に設けられ、保持具と連結部材とを接着するフィラーを含有する接着層は、フィラーと、フィラーを含有する樹脂とを有する。接着層は、例えば、フィラー入り接着剤により形成されるものであり、フィラー入り接着剤を硬化させることで形成される。接着層は、例えば、フィラー入り接着剤が硬化した状態のものである。
接着層は、上述のように接着層の厚みの確保し、接着強度のばらつきを少なくする観点から、厚みが５μｍ以上であることが好ましく、上限は１００～１２０μｍ程度であり、接着強度のばらつきを、より少なくできることから３０～７０μｍがより好ましい。
接着層のフィラーは、接着層の厚みを維持するためのものである。フィラーの形態は、粒子、円盤、及び針等であり、特に限定されるものではないが、例えば、粒子状であり、ビーズが用いられる。
フィラーが粒子状の場合、接着層の厚みの維持の観点から平均粒子径は５μｍ以上であることが好ましい。この平均粒子径は、ＢＥＴ法（比表面積測定法）により測定された値である。
保持具と連結部材との係合に設けられ、保持具と連結部材とを接着するフィラーを含有する接着層は、フィラーと、フィラーを含有する樹脂とを有する。接着層は、例えば、フィラー入り接着剤により形成されるものであり、フィラー入り接着剤を硬化させることで形成される。接着層は、例えば、フィラー入り接着剤が硬化した状態のものである。
接着層は、上述のように接着層の厚みの確保し、接着強度のばらつきを少なくする観点から、厚みが５μｍ以上であることが好ましく、上限は１００～１２０μｍ程度であり、接着強度のばらつきを、より少なくできることから３０～７０μｍがより好ましい。
接着層のフィラーは、接着層の厚みを維持するためのものである。フィラーの形態は、粒子、円盤、及び針等であり、特に限定されるものではないが、例えば、粒子状であり、ビーズが用いられる。
フィラーが粒子状の場合、接着層の厚みの維持の観点から平均粒子径は５μｍ以上であることが好ましい。この平均粒子径は、ＢＥＴ法（比表面積測定法）により測定された値である。
【0088】
フィラーは、粒子状であると、隙間に接着層を設ける場合、フィラーが充填されやすく、厚みのコントロールが容易であるため、好ましい。
樹脂は、エポキシ系接着剤、シリコーン系接着剤、又はアクリル系接着剤により形成されるものである。
フィラーは、特に限定されるものではなく、例えば、窒化アルミニウム、アルミナ、酸化マグネシウム、又は六方晶窒化ホウ素が用いられる。
フィラー入り接着剤としては、例えば、エポキシ系接着剤、シリコーン系接着剤、又はアクリル系接着剤等の接着剤に、フィラーが混ぜられたものである。フィラー入り接着剤としては、接着剤に予めフィラーが混ぜられたものでもよく、接着剤にフィラーを混ぜてフィラー入り接着剤を得てもよい。上述のようにフィラーの平均粒子径は５μｍ以上であることが好ましく、例えば、フィラー入り接着剤は、フィラーとして平均粒子径が２０μｍのアルミナのビーズが混ぜられている。
接着層は、フィラーの熱伝導率が、樹脂の熱伝導率よりも高いことが好ましい。これにより、保持具と連結部材との熱伝導が良くなり、電子部品等からの熱を内視鏡撮像装置の外部に効率よく熱伝導できる。フィラーの熱伝導率は、フィラーが市販品の場合、カタログ値である。また、樹脂についても、樹脂を構成する接着剤が市販品の場合、熱伝導率はカタログ値である。
樹脂は、エポキシ系接着剤、シリコーン系接着剤、又はアクリル系接着剤により形成されるものである。
フィラーは、特に限定されるものではなく、例えば、窒化アルミニウム、アルミナ、酸化マグネシウム、又は六方晶窒化ホウ素が用いられる。
フィラー入り接着剤としては、例えば、エポキシ系接着剤、シリコーン系接着剤、又はアクリル系接着剤等の接着剤に、フィラーが混ぜられたものである。フィラー入り接着剤としては、接着剤に予めフィラーが混ぜられたものでもよく、接着剤にフィラーを混ぜてフィラー入り接着剤を得てもよい。上述のようにフィラーの平均粒子径は５μｍ以上であることが好ましく、例えば、フィラー入り接着剤は、フィラーとして平均粒子径が２０μｍのアルミナのビーズが混ぜられている。
接着層は、フィラーの熱伝導率が、樹脂の熱伝導率よりも高いことが好ましい。これにより、保持具と連結部材との熱伝導が良くなり、電子部品等からの熱を内視鏡撮像装置の外部に効率よく熱伝導できる。フィラーの熱伝導率は、フィラーが市販品の場合、カタログ値である。また、樹脂についても、樹脂を構成する接着剤が市販品の場合、熱伝導率はカタログ値である。
【0089】
本発明は、基本的に以上のように構成されるものである。以上、本発明の内視鏡撮像装置及び内視鏡について詳細に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良又は変更をしてもよいのはもちろんである。
【符号の説明】
【0090】
１０ 内視鏡システム
１２ 内視鏡
１４ 光源装置
１６ プロセッサ装置
２０、２０ａ、２０ｂ 内視鏡撮像装置
２２ レンズ鏡胴
２３ 撮像レンズ
２４ 保持具
２４ａ 取付筒部
２４ｂ フランジ部
２４ｃ、２４ｈ 規制部材
２４ｄ 凸部
２４ｅ 凸部
２４ｆ 溝
２４ｉ、８４ 係合凸部
２４ｊ、２４ｋ 側面
２４ｍ、２４ｐ 側面
２５ 撮像素子
２５ａ 受光面
２６、８０ 回路基板
２６ａ 第１の平面部
２６ｂ 第１の屈曲部
２６ｃ 第２の平面部
２６ｄ 第２の屈曲部
２６ｅ 第３の平面部
２６ｆ 表面
２６ｇ、２６ｈ 裏面
２７ プリズム
２７ａ 入射面
２７ｂ 出射面
２７ｃ 斜面
２７ｄ 側面
２７ｅ 反射面
２８ 信号ケーブル
２８ａ 信号線
２８ｂ 被覆層
２８ｃ シールド導体
２８ｄ 外皮
２９、４０、８２ 連結部材
２９ａ、４０ｃ、８２ｂ アーム部
２９ｂ、８０ａ 基部
２９ｃ 側面部
２９ｄ、８２ａ 保持部
２９ｅ 後端面
２９ｆ 凹部
２９ｇ 縁
２９ｈ 先端部
２９ｉ 裏面
２９ｊ 上縁
２９ｋ 下縁
２９ｎ 掛止部
２９ｐ 内縁
３０、３０ａ 電子部品
３１ カバーガラス
３４ バンプ
３５ 固定部材
３５ｂ 端
３７ 保護チューブ
３７ａ 先端
３８ 接着剤
３９ 隙間
４０ａ 底部
４０ｂ 保持部
４０ｄ、４０ｈ、８２ｃ 開口部
４０ｅ 縁
４０ｆ カバー部
４０ｇ 隙間
４０ｊ 内周面
４１、７６、８３ 係合部
４１ａ、８３ａ 基端
４１ｂ、８３ｂ 先端
７０ 第１の隙間
７１ 第２の隙間
７２ 第３の隙間
７４、７５ 接着層
７７ａ、７７ｂ 隙間
８０ｂ 支持部
８０ｃ 表面
８０ｄ 支持面
８２ｆ 基材部
８５ 隙間
Ｃ 光軸
ｄ１、ｄ２、ｄ３、ｄ４、ｄ５、ｄ６ 幅
ｈ１、ｈ２ 高さ
１２ 内視鏡
１４ 光源装置
１６ プロセッサ装置
２０、２０ａ、２０ｂ 内視鏡撮像装置
２２ レンズ鏡胴
２３ 撮像レンズ
２４ 保持具
２４ａ 取付筒部
２４ｂ フランジ部
２４ｃ、２４ｈ 規制部材
２４ｄ 凸部
２４ｅ 凸部
２４ｆ 溝
２４ｉ、８４ 係合凸部
２４ｊ、２４ｋ 側面
２４ｍ、２４ｐ 側面
２５ 撮像素子
２５ａ 受光面
２６、８０ 回路基板
２６ａ 第１の平面部
２６ｂ 第１の屈曲部
２６ｃ 第２の平面部
２６ｄ 第２の屈曲部
２６ｅ 第３の平面部
２６ｆ 表面
２６ｇ、２６ｈ 裏面
２７ プリズム
２７ａ 入射面
２７ｂ 出射面
２７ｃ 斜面
２７ｄ 側面
２７ｅ 反射面
２８ 信号ケーブル
２８ａ 信号線
２８ｂ 被覆層
２８ｃ シールド導体
２８ｄ 外皮
２９、４０、８２ 連結部材
２９ａ、４０ｃ、８２ｂ アーム部
２９ｂ、８０ａ 基部
２９ｃ 側面部
２９ｄ、８２ａ 保持部
２９ｅ 後端面
２９ｆ 凹部
２９ｇ 縁
２９ｈ 先端部
２９ｉ 裏面
２９ｊ 上縁
２９ｋ 下縁
２９ｎ 掛止部
２９ｐ 内縁
３０、３０ａ 電子部品
３１ カバーガラス
３４ バンプ
３５ 固定部材
３５ｂ 端
３７ 保護チューブ
３７ａ 先端
３８ 接着剤
３９ 隙間
４０ａ 底部
４０ｂ 保持部
４０ｄ、４０ｈ、８２ｃ 開口部
４０ｅ 縁
４０ｆ カバー部
４０ｇ 隙間
４０ｊ 内周面
４１、７６、８３ 係合部
４１ａ、８３ａ 基端
４１ｂ、８３ｂ 先端
７０ 第１の隙間
７１ 第２の隙間
７２ 第３の隙間
７４、７５ 接着層
７７ａ、７７ｂ 隙間
８０ｂ 支持部
８０ｃ 表面
８０ｄ 支持面
８２ｆ 基材部
８５ 隙間
Ｃ 光軸
ｄ１、ｄ２、ｄ３、ｄ４、ｄ５、ｄ６ 幅
ｈ１、ｈ２ 高さ
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
